JP2004271489A - 車両用燃料残量表示装置及び燃料残量検出誤差補正方法 - Google Patents

車両用燃料残量表示装置及び燃料残量検出誤差補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料残量に対応した抵抗値を電圧に変換しデジタル量として取り込む際に生ずる検出誤差を自動的に補正し、燃料残量の指示精度を向上させる。
【解決手段】燃料残量検出ユニット20は、端子20bがLレベルになると補正モードとなる。CPU20内の補正値演算部35は、燃料残量がゼロ(E点:EMPTY点)に相当する抵抗値を抵抗−電圧変換回路120及びA/D変換器31を介して取り込んで検出した燃料残量と前記E点相当の抵抗値に対して予め設定されている基準値との差を求め、求めた差を補正値として補正値記憶部40に書込む。通常モードにおいて燃料残量補正部34は、抵抗値に基づいて検出した燃料残量に補正値を加算する等して燃料残量を補正する。これにより、抵抗値に基づいて燃料残量を検出する際の検出誤差が補正される。補正した燃料残量を通信部36を介して燃料残量表示装置へ供給して燃料残量を表示させる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料タンク内の燃料残量を検出して表示する車両用燃料残量表示装置、及び、燃料タンク内の燃料残量を検出する際の検出誤差を補正する燃料残量検出誤差補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用燃料残量表示装置は、燃料タンク内の液面レベルに追従して抵抗値が変化するセンダユニット(フューエルセンダユニット)を用いて液面レベルを電圧値に変換して検出し、液面レベルに対応した電圧をA/D変換器を介してデジタル量として取り込み、平均化処理等を施して燃料残量指示値を求め、求めた燃料残量指示値に基づいて燃料残量表示部に燃料残量を表示させるようにしている(例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3参照)。
【0003】
図4は従来の車両用燃料残量表示装置の一具体例を示すブロック構成図である。図4に示す従来の車両用燃料残量表示装置100は、センダユニット110と、センダユニット110の抵抗値を電圧値に変換する抵抗−電圧変換回路(R−V変換回路)120と、A/D変換器131を内蔵したCPU(1チップマイクロコンピュータ)130と、駆動回路140と、燃料残量表示部150とから構成されている。
【0004】
燃料残量表示部150としては、例えば交叉コイル型モータ等を用いて指針を回動させるアナログ式のものや、蛍光表示管、発光ダイオード、液晶表示器等を用いたデジタル式のものが用いられている。なお、図4ではアナログ式の燃料残量表示部を例示しており、符号150aは指針、F(FULL)は燃料残量がいわゆる満タンであることを示す目盛、E(EMPTY)は燃料残量がゼロ(空)であることを示す目盛である。
【0005】
燃料残量表示部150はインストルメントパネルに設けられている。抵抗−電圧変換回路(R−V変換回路)120、マイクロコンピュータ(CPU)130及び駆動回路140からなる電子制御ユニットは、燃料残量表示部150の近傍に設けられることが多い。
【0006】
【特許文献1】
特開平4−350520号公報
【特許文献2】
特開平9−257432号公報
【特許文献3】
特開平10−288543号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
センダユニットは燃料タンク内に設けられている。このため、図4に示したセンダユニット110と抵抗−電圧変換回路(R−V変換回路)120との間のセンダユニット接続ケーブル115の配線が長くなり、センダユニット接続ケーブル115にノイズが混入する虞れがある。
【0008】
そこで、図5に示すように、車両用燃料残量表示装置200を燃料残量検出ユニット210と燃料残量表示ユニット220とに分離し、各ユニット210,220間を通信線230を介して接続する構成にすることで、センダユニット接続ケーブル115を短くすることが可能となる。なお、符号211は、A/D変換器212及び通信部213を内蔵したCPU(1チップマイクロコンピュータ)である。符号221は、通信部222を内蔵したCPU(1チップマイクロコンピュータ)である。通信線230として車内LAN用のケーブルを利用してもよい。
【0009】
燃料残量検出ユニット210側のCPU211は、センダユニット110の抵抗値に基づいて燃料残量を検出し、燃料残量値(または燃料残量指示値)を所定の通信手順に基づいて送信する。燃料残量表示ユニット220側のCPU221は、燃料残量値(または燃料残量指示値)を受信し、受信した燃料残量値(または燃料残量指示値)に基づいて燃料残量表示部150に燃料残量を表示させる。
【0010】
燃料残量検出ユニット210では、抵抗−電圧変換回路120を構成する各回路素子の定数のばらつきや図示しない基準電源電圧のばらつき等によって、センダユニット110の抵抗値の検出に誤差が生ずることがある。例えば、センダユニット110の抵抗値が燃料残量がゼロに対応する値であっても、燃料残量検出ユニット210から送信される燃料残量値(または燃料残量指示値)が燃料残量がゼロに対応する値にならないことがある。この場合、燃料残量表示部150の指針150aが燃料ゼロを示す目盛E(EMPTY)からずれてしまう。
【0011】
そこで、抵抗−電圧変換回路120やA/D変換器212の特性ばらつき等による燃料残量の検出誤差を予め求めておき、検出誤差分を補正した燃料残量値(または燃料残量指示値)を出力することで、燃料残量の検出誤差がそのまま指示誤差となるのを解消することが考えられる。
【0012】
図6は燃料残量の検出誤差補正機能を備えた燃料残量検出ユニットのブロック構成図である。図6に示す燃料残量検出ユニット210Aは、書込みが可能な不揮発性メモリ(例えばEEPROM)等からなる補正値記憶部215を備える。この補正値記憶部215には、予め設定した補正値が格納されている。CPU211A内には補正部214が設けられている。この補正部214は、A/D変換器212を介して取り込んだ値に補正値を加算する等して燃料残量の検出値を補正する。CPU211Aは、補正された値に基づいて平均化処理等を施して燃料残量値(または燃料残量指示値)を求め、通信部213を介して出力する。なお、平均化処理等を施して燃料残量値(または燃料残量指示値)を求めた後に、補正値を加算する等して燃料残量値(または燃料残量指示値)を補正するようにしてもよい。
【0013】
補正値の設定は次のようになされている。補正値記憶部215には、初期状態で補正値として「0」が格納されている。検査治具301等を用いて燃料残量がゼロ(E点)に相当する抵抗値を抵抗−電圧変換回路120の入力端子に接続する。通信部213から送信される燃料残量値(または燃料残量指示値)を通信モニタ302で監視し、燃料残量値(または燃料残量指示値)を読み取る。調整者等は、読み取った燃料残量値(または燃料残量指示値)と燃料残量がゼロ(E点)であるときに出力されるべき値との差を求め、求めた差を補正値として補正値記憶部(例えばEEPROM)215に書込む。符号303は補正値書込装置である。そして、燃料残量検出ユニット210Aから送信される燃料残量値(または燃料残量指示値)が燃料残量がゼロ(E点)であるときに出力されるべき値(または許容範囲内)となっていることを確認する。
【0014】
なお、CPU211Aが例えばEEPROM等の不揮発性メモリへの書込み機能を備えている場合には、例えば通信モニタ等から補正値及び補正値書込み指令をCPU211A側へ送信し、CPU211Aは受信した補正値を補正値記憶部215に書込むようにしてもよい。
【0015】
しかしながら、図6に示した燃料残量検出ユニット210Aは、補正値を書込むために人的工数が必要であり、また、補正値記憶部(不揮発性メモリ)215に補正値を書込むための書込装置303が必要である。
【0016】
本発明はこのような課題を解決するためなされたもので、燃料残量の検出誤差を自動的に補正できるようにした車両用燃料残量表示装置、及び、燃料残量を検出する際の検出誤差を補正する燃料残量検出誤差補正方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明に係る車両用燃料残量表示装置は、車両の燃料タンク内の燃料残量に対応して抵抗値が変化するセンダユニットと、このセンダユニットの抵抗値に基づいて燃料残量を検出して燃料残量に対応したデータを送信する燃料残量検出ユニットと、燃料残量に対応したデータを受信して燃料残量を表示する燃料残量表示ユニットとを備えてなるものであって、燃料残量検出ユニットは、燃料残量の検出誤差を補正するための補正値を記憶する補正値記憶部と、センダユニットの抵抗値に基づいて検出した燃料残量に対して補正値を補正することで検出誤差を補正した燃料残量を求める燃料残量補正部とを備えるとともに、補正モードが設定された際に、所定の抵抗値に基づいて検出した燃料残量と所定の抵抗値に対応して予め設定されている基準値との差を求める補正値演算部と、求めた差の値を補正値として補正値記憶部に書込む補正値書込部とを備えることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る車両用燃料残量表示装置の燃料残量検出ユニットは、補正モードが設定されると、所定の抵抗値に基づいて検出した燃料残量と所定の抵抗値に対応して予め設定されている基準値との差を求め、求めた差を補正値として補正値記憶部に書込む。これにより、補正値の算出及び補正値の書込みが自動的になされる。そして、燃料残量検出ユニットは、補正値記憶部に書込まれた補正値に基づいて燃料残量の検出誤差を補正するので、検出誤差のない燃料残量を燃料残量表示ユニットから供給することができる。
【0019】
なお、不揮発性メモリを用いて補正値記憶部を構成することで、電源供給が停止された場合でも、補正値を記憶しておくことができる。
【0020】
また、補正モードにおいて、所定の抵抗値を燃料残量がゼロに相当する抵抗値とし、燃料残量がゼロのときの検出誤差を補正することで、燃料残量がゼロのときの指示誤差を解消させることができる。
【0021】
本発明に係る燃料残量検出誤差補正方法は、車両の燃料タンク内の燃料残量に対応して抵抗値が変化するセンダユニットの抵抗値に基づいて燃料残量を検出する燃料残量検出ユニットにおける燃料残量の検出誤差を補正する方法であって、補正モードが設定された際に、所定の抵抗値に基づいて検出した燃料残量と所定の抵抗値に対応して予め設定されている基準値との差を求める補正値演算処理と、求めた差の値を補正値として補正値記憶部に書込む補正値書込処理と、補正モードが解除された際には、センダユニットの抵抗値に基づいて検出した燃料残量に対して前記補正値を補正することで検出誤差を補正した燃料残量を求める燃料残量補正処理とを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る燃料残量検出誤差補正方法は、補正モードによって補正値を自動的に求め、求めた補正値を補正値記憶部に書込むことができる。
【0023】
なお、補正モードにおいて、所定の抵抗値を燃料残量がゼロに相当する抵抗値とし、燃料残量がゼロのときの検出誤差を補正することで、燃料残量がゼロのときの指示誤差を解消させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は本発明の一実施の形態に係る車両用燃料残量表示装置のブロック構成図である。図1に示す車両用燃料残量表示装置10は、センダユニット110と、燃料残量検出ユニット20と、燃料残量表示ユニット220とからなる。燃料残量検出ユニット20と燃料残量表示ユニット220とは通信線230を介して接続されている。なお、図4〜図6に示したものと同じものは同一の符号を付してその説明を省略する。
【0026】
燃料残量検出ユニット20は、センダユニット110の抵抗値に基づいて図示しない燃料タンクの燃料残量を検出し、検出した燃料残量を通信線230を介して燃料残量表示ユニット220へ供給する。燃料残量表示ユニット230は、燃料残量検出ユニット20から供給された燃料残量に基づいて燃料残量を表示する。
【0027】
燃料残量検出ユニット20は、CPU(1チップマイクロコンピュータ)30と、抵抗−電圧変換回路120と、補正値記憶部40と、入力インタフェース(I/F)回路50とを備える。CPU30は、A/D変換器31と、補正値書込部32と、補正モード設定部33と、燃料残量補正部34と、補正値演算部35と、通信部36とを備える。符号20aはセンダユニット110との接続端子、符号20bは補正モード指定入力端子である。補正値記憶部40は、例えばEEPROM等の書き込みが可能な不揮発性メモリで構成している。なお、CPU30がEEPROMを内蔵する構成である場合には、補正値記憶部40をCPU30内の設けるようにしてもよい。さらに、入力インタフェース(I/F)回路50を設けずに、CPU30の入力ポートを補正モード指定入力端子20bに直接接続する構成としてもよい。
【0028】
抵抗−電圧変換回路120は、センダユニット110の抵抗値を電圧に変換する。A/D変換器31は、抵抗−電圧変換回路120から出力される燃料残量に対応したアナログ電圧をデジタル量へ変換する。補正値書込部32は、補正モードで求めた補正値を補正値記憶部40に書き込む。また、補正値書込部32は、記憶部40に記憶されている補正値を読み出すことができる。
【0029】
補正モード設定部33は、補正モード指定入力端子20bが例えばLレベルであることを検出すると、補正値演算部35を起動させる。補正値演算部35は、A/D変換器31を介して取り込んだ燃料残量値に後述する誤差補正処理を施して、燃料残量の検出誤差を補正するための補正値を求める。求めた補正値は、補正値書込部32を介して補正値記憶部40に書き込まれる。
【0030】
燃料残量補正部34は、補正モードが設定されていない状態で、A/D変換器31を介して取り込んだ燃料残量値に補正値記憶部40に記憶されている補正値を加算等することで、燃料残量の検出誤差を補正する。CPU30は、補正された燃料残量に基づいて燃料残量表示ユニット220へ供給する燃料残量値(または燃料残量指示値)を求め、求めた燃料残量値(または燃料残量指示値)を通信部36を介して送信させる。
【0031】
図2は燃料残量の検出誤差を自動補正する際の燃料残量検出ユニットと検査治具との接続状態を示す図である。燃料残量検出ユニット20に検査治具60が装着または接続された状態では、センダユニット接続端子20aにE点(燃料残量がゼロに相当)相当の抵抗値を有する高精度の固定抵抗器61が接続される。また、補正モード入力端子20bは常閉接点構成のスイッチ62を介してLレベルに設定される。補正モード入力端子20bのLレベルは入力インタフェース(I/F)回路50を介して補正モード設定部33へ供給される。これにより、燃料残量検出ユニット20は補正モードとなる。
【0032】
図3は燃料残量の検出誤差を自動補正する処理を示すフローチャートである。ここでは、前述したように燃料残量がゼロであるE(EMPTY)点に相当する抵抗(所定の抵抗値)をセンダユニット接続端子20aに接続して補正する例(E点自動補正)を示す。
【0033】
先ず、ステップS1で、補正モードであるか否かが補正モード設定部33によってチェックされる。具体的には、補正モード入力端子20bがLレベルである場合には補正モードと判断されてステップS2以降の処理が行われる。補正モード入力端子20bがHレベルである場合には通常モードと判断され、ステップS2以降の処理は実行されずに、E点自動補正は終了される。
【0034】
なお、通常モードでは、A/D変換器31を介して取り込んだ燃料残量値に補正値記憶部40に記憶されている補正値を加算等することで、燃料残量の検出誤差を補正し、補正された燃料残量に基づいて燃料残量表示ユニット220へ供給する燃料残量値(または燃料残量指示値)を求め、求めた燃料残量値(または燃料残量指示値)を通信部36を介して送信する処理がなされる。これにより、センダユニット110の抵抗値をデジタル量として取り込む際に、抵抗−電圧変換回路120やA/D変換器31で生じた検出誤差を補正することができる。したがって、燃料残量表示ユニット220で表示される燃料残量の精度を向上させることができる。
【0035】
ステップS1で補正モードが設定されていることが判定されると、ステップS2でA/D変換器31を介して燃料残量のサンプリング(取り込み)がなされ、サンプリングした燃料残量がCPU30内のRAM(図示しない)等に一時記憶される。このサンプリングは、ステップS3でサンプリング回数が所定回数(例えば10回)に達するまで行われる。
【0036】
ステップS3で所定回数(例えば10回)のサンプリングデータが得られたことが判定されると、ステップS4でフェイズの判定を行う。ここでは、フェイズ1とフェイズ2の2つのフェイズを設けており、フェイズ1では補正値を算出する処理(ステップS11以降の処理)を行なう。フェイズ2では補正値の妥当性を検証する処理(ステップS21以降の処理)を行なう。なお、初期状態ではフェイズ2のフラグが設定されないので、フェイズ1の処理が先ずなされることになる。
【0037】
ファイズ1では、補正値演算部35によって全体平均値FAVの算出がなされる(ステップS11)。ここで、全体平均値FAVは、所定回数(例えば10回)のサンプリングデータ(燃料残量値)の単純算術平均値である。次に、補正値演算部35は、所定回数(例えば10回)のサンプリングデータ(燃料残量値)の中から最大値Fmaxと最小値Fminとを抽出し(ステップS12)、抽出した最大値Fmaxと最小値Fminとの平均値FAV2を算出する(ステップS13)。そして、補正値演算部35は、全体平均値FAVと最大及び最小の平均値FAV2との差の絶対値|FAV−FAV2|を求め、この差の絶対値|FAV−FAV2|が予め設定した許容値εAV以下であるか否かを判断する(ステップS14)。
【0038】
補正値演算部35は、差の絶対値|FAV−FAV2|が許容値εAV以下である場合には、ステップS3〜ステップS4で取り込んだ所定回数(例えば10回)のサンプリングデータ(燃料残量値)の中に異常データが含まれていないものと判断する。そして、補正値演算部35は、ステップS15で補正値FHを算出して、算出した補正値を補正値書込部32を介して補正値記憶部(EEPROM)40に書き込ませる。ここで、補正値FHの算出は、予め設定した基準値F0(この基準値は燃料残量がゼロのときに検出されるべき値である)と全体平均値FAVとの差(FH=F0−FAV)を求めることによってなされる。算出された補正値(FH=F0−FAV)はその符号(正であるか負であるか)を含めて補正値記憶部(EEPROM)40に書込まれる。
【0039】
補正値演算部35は、ステップS15で補正値の算出及び書き込みを行なった後に、ステップS16でフェイズ2のフラグをセットし、このフェイズ2のフラグを補正値書込部32を介して補正値記憶部(EEPROM)40に書き込ませる。そして、補正値演算部35は、ステップS17で、CPU(マイコン)30をリセットさせて、燃料残量検出ユニット20を再起動させる。
【0040】
補正値演算部35は、ステップS14で、各平均値の差の絶対値|FAV−FAV2|が許容値εAVを越えている場合には、ステップS3〜ステップS4で取り込んだ所定数(例えば10回)のサンプリングデータ(燃料残量値)の中に異常データが含まれているものと判断する。そして、ステップS23でエラーカウンタの値を+1(インクリメント)する。なお、エラーカウンタはソフトウェア処理によって実現している。また、エラーカウンタの初期値は0である。
【0041】
次に、補正値演算部35は、エラーカウンタのカウント値εCが5未満であるあるか否か判断する(ステップS24)。補正値演算部35は、エラーカウンタのカウント値εCが5未満である場合には、ステップS2に戻って燃料残量の取り込みを再度行なわせる。補正値演算部35は、エラーカウンタのカウント値εCが5に達した場合には、ステップS25で、E点自動処理が正常になされていないことを示す異常値をセットし、セットした異常値を補正値書込部32を介して補正値記憶部(EEPROM)40に書き込ませた後に、E点自動補正処理を終了させる。すなわち、所定回数の燃料残量の取り込みを5回に亘って繰り返しても、取り込んだ燃料残量の中に異常データ等が含まれている等の原因で平均値算出処理を実行できない場合には、E点自動補正処理を強制終了することになる。
【0042】
ステップS17で、CPU(マイコン)30をリセットさせて、燃料残量検出ユニット20を再起動させた後は、ステップS1から処理が再開される。ステップS1で補正モードであることが判断されると、ステップS2及びステップS3で所定回数(例えば10回)の燃料残量の取り込みがなされる。そして、次にステップS4では、補正値記憶部(EEPROM)40にフェイズ2のフラグがセットされていることから、フェイズ2であることが判断される。
【0043】
フェイズ2では、先ずステップS21で、補正後燃料残量の算出が補正値演算部35によってなされる。なお、この補正後燃料残量の算出は燃料残量補正部32によって行なってもよい。ここで、補正後燃料残量Fは、燃料残量の取り込み値(サンプリングデータ)に、補正値記憶部(EEPROM)40から読み出した補正値FHを加算することによって算出される。すなわち、燃料残量の取り込み値(A/D変換器31を介して取り込んだ値)をFSとすると、補正後燃料残量Fは、F=FS+FHとなる。
【0044】
なお、所定回数(例えば10回)の燃料残量取り込み値の全体平均値FAVに補正値FHを加算することによって補正後燃料残量F(この場合、F=FAV+FH)を算出するようにしてもよい。
【0045】
次のステップS22で補正値演算部35は、補正後燃料残量Fと基準値F0(この基準値は燃料残量がゼロのときに検出されるべき値である)との差の絶対値|F−F0|を求め、求めた値|F−F0|が予め設定した検出許容誤差εF以下であるか否かを判断する。これにより、補正された結果が妥当か否かを確認することができる。補正後燃料残量Fと基準値F0との差の絶対値|F−F0|が予め設定した検出許容誤差εF以下である場合には、燃料残量の検出誤差が許容範囲内に補正されているものと判断し、一連の処理を終了する。
【0046】
なお、検出許容誤差εFは、燃料残量表示ユニット220側の燃料残量表示部150の構成(アナログ表示式であるかデジタル表示式であるか等)や最小指示単位等を考慮して設定するようにしてもよい。
【0047】
ステップS22で補正後燃料残量Fと基準値F0との差の絶対値|F−F0|が検出許容誤差εFを越えている場合、ステップS23でエラーカウンタを加算(+1)する。そして、ステップS24でエラーカウンタのカウンタ値εCが5以下である場合には、ステップS2〜ステップS3で所定回数の燃料残量の取り込みが再度なされ、新たに取り込まれた燃料残量に基づいて補正後燃料残量Fの算出がなされ(ステップS21)、補正後燃料残量Fと基準値F0との差の絶対値|F−F0|が検出許容誤差εF以下であるか否かの判断がなされる(ステップS22)。この燃料残量の再取り込み処理を5回繰り返した場合には、ステップS25で異常値をセットし、セットした異常値を補正値記憶部(EEPROM)40に書き込ませた後に、E点自動補正処理を終了させる。したがって、補正値FHが妥当でない場合や補正後燃料残量Fの算出処理が正常になされていないときなどは、異常値が補正値記憶部(EEPROM)40に書き込まれることになる。
【0048】
なお、補正値演算部35は、E点自動補正処理を正常に終了した場合には、正常終了したことを示す正常終了コードを通信部36を介して送出するようにしてもよい。通信部36から送出される正常終了コードを例えば通信モニタ等で検出することで、E点自動補正処理が正常に終了したことを報知させたり、検査治具を自動的に脱着させるようにしてもよい。
【0049】
また、補正値演算部35は、E点自動補正処理を正常に終了できなかった場合には、その旨を示す異常コードを通信部36を介して送出するようにしてもよい。通信部36から送出される正常終了コードを例えば通信モニタ等で検出することで、E点自動補正処理が正常になされなかったことを報知するようにしてもよい。
【0050】
このように本実施の形態による車両用燃料残量表示装置10の燃料残量検出ユニット20は、検査治具60等を用いて補正モードを設定することで、燃料残量の検出誤差を求め、検出誤差を補正するための補正値を自動的に設定する。そして、燃料残量検出ユニット20は、通常モードでは、検出誤差を補正して燃料残量に係る値を出力する。したがって、燃料残量表示ユニット220で表示される燃料残量の精度が向上される。また、燃料残量検出ユニット20と燃料残量表示ユニット220とを接続して検査する必要がなくなり、各ユニットごとに品質保証を行なうことができるので、管理費用等を低減することができる。
【0051】
なお、本実施の形態では、燃料残量がゼロ(E点)に相当する条件で検出誤差を補正する例を示したが、燃料残量が例えば満タン(FULL)に相当する条件で、検出誤差を補正するようにしてもよい。さらに、燃料残量がゼロ(E点)に相当する条件で検出誤差を補正した際の補正値(E点)と燃料残量が例えば満タン(FULL)に相当する条件で検出誤差を補正した際の補正値(F点)とをそれぞれEEPROM等に格納しておき、補正前の燃料残量がゼロ(E点)に近い場合には補正値(E点)を用いて補正し、補正前の燃料残量が満タン(FULL)に近い場合には補正値(F点)を用いて補正するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る車両用燃料残量表示装置の燃料残量検出ユニット及び燃料残量検出誤差補正方法は、補正モードが設定されると、所定の抵抗値に基づいて検出した燃料残量と所定の抵抗値に対応して予め設定されている基準値との差を求め、求めた差を補正値として補正値記憶部に書込むようにしたので、補正値の算出及び補正値の書込みを自動的に行なうことができる。さらに、燃料残量検出ユニットは、補正値記憶部に書込まれた補正値に基づいて燃料残量の検出誤差を補正するので、検出誤差のない燃料残量を燃料残量表示ユニットから供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車両用燃料残量表示装置のブロック構成図である。
【図2】燃料残量の検出誤差を自動補正する際の燃料残量検出ユニットと検査治具との接続状態を示す図である。
【図3】燃料残量の検出誤差を自動補正する処理を示すフローチャートである。
【図4】従来の車両用燃料残量表示装置の一具体例を示すブロック構成図である。
【図5】従来の車両用燃料残量表示装置を燃料残量検出ユニットと燃料残量表示ユニットとに分離し各ユニット間で通信を行なう構成とした際のブロック構成図である。
【図6】検出誤差の補正機能を備えた燃料残量検出ユニットのブロック構成図である。
【符号の説明】
10 車両用燃料残量表示装置
20 燃料残量検出ユニット
20a センダユニット接続端子
20b 補正モード指定入力端子
30 CPU(マイクロコンピュータ)
31 A/D変換器
32 補正値書込部
33 補正モード設定部
34 燃料残量補正部
35 補正値演算部
36 通信部
40 補正値記憶部(EEPROM)
50 入力インタフェース(I/F)回路
120 抵抗−電圧変換回路
140 駆動回路
150 燃料残量表示器
220 燃料残量表示ユニット
221 CPU(マイクロコンピュータ)
222 通信部
230 通信線

Claims (5)

  1. 車両の燃料タンク内の燃料残量に対応して抵抗値が変化するセンダユニットと、前記センダユニットの抵抗値に基づいて前記燃料残量を検出して燃料残量に対応したデータを送信する燃料残量検出ユニットと、前記燃料残量に対応したデータを受信して前記燃料残量を表示する燃料残量表示ユニットとからなる車両用燃料残量表示装置であって、
    前記燃料残量検出ユニットは、燃料残量の検出誤差を補正するための補正値を記憶する補正値記憶部と、前記センダユニットの抵抗値に基づいて検出した燃料残量に対して前記補正値を補正することで前記検出誤差を補正した燃料残量を求める燃料残量補正部とを備えるとともに、
    補正モードが設定された際に、所定の抵抗値に基づいて検出した燃料残量と前記所定の抵抗値に対応して予め設定されている基準値との差を求める補正値演算部と、求めた差の値を前記補正値として前記補正値記憶部に書込む補正値書込部とを備えることを特徴とする車両用燃料残量表示装置。
  2. 前記補正値記憶部は、不揮発性メモリで構成されることを特徴とする請求項1記載の車両用燃料残量表示装置。
  3. 前記所定の抵抗値は燃料残量がゼロに相当する抵抗値であり、前記基準値は燃料残量がゼロのときに検出されるべき燃料残量であることを特徴とする請求項1記載の車両用燃料残量表示装置。
  4. 車両の燃料タンク内の燃料残量に対応して抵抗値が変化するセンダユニットの抵抗値に基づいて前記燃料残量を検出する燃料残量検出ユニットにおける燃料残量の検出誤差を補正する燃料残量検出誤差補正方法であって、
    補正モードが設定された際に、所定の抵抗値に基づいて検出した燃料残量と前記所定の抵抗値に対応して予め設定されている基準値との差を求める補正値演算処理と、求めた差の値を補正値として補正値記憶部に書込む補正値書込処理と、
    補正モードが解除された際には、センダユニットの抵抗値に基づいて検出した燃料残量に対して前記補正値を補正することで前記検出誤差を補正した燃料残量を求める燃料残量補正処理とを備えることを特徴とする燃料残量検出誤差補正方法。
  5. 前記所定の抵抗値は燃料残量がゼロに相当する抵抗値であり、前記基準値は燃料残量がゼロのときに検出されるべき燃料残量であることを特徴とする請求項4記載の燃料残量検出誤差補正方法。
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