JP2004271402A - 絶縁診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁診断機能と吸湿機能を同時に満足し、設置スペースが小さく、コンパクトで検出性能のよい絶縁診断装置を提供する。
【解決手段】測定対象となるガス絶縁電気機器の外被に形成された開口部に、この開口部に気密に対向配置して絶縁板を介して同心的に一側端部開口面を配置し、且つ他側端部開口面まで同軸形状の内部電極および外部電極を備えてなると共に、前記容器内に発生する部分放電信号を測定する所定の測定機器に前記他側端部が接続された絶縁診断装置において、前記外部電極および内部電極の少なくとも一方と前記絶縁版に通気性を付与するためのスリットを設け、このスリットを介して絶縁ガスが通流する空間に吸湿媒体を封入したことを特徴とする絶縁診断装置。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガス絶縁機器の絶縁性を診断する絶縁診断装置に係り、特にガス絶縁機器内部の絶縁異常を電気的に検出する絶縁診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
変圧器等に使用されるガス絶縁機器の性能維持のためには、絶縁性の低下を防止することが重要である。そのため、ガス絶縁機器の絶縁性の監視のため、付帯設備として絶縁診断装置が設置されている。絶縁診断とは、ガス絶縁機器の内部の絶縁異常を検出するために、主に絶縁異常の際に発生する部分放電信号を検出することである。
【0003】
部分放電信号検出方法の絶縁診断装置は、高周波伝搬信号を検出する電気センサとして機能させるために一方の金属電極と他方の金属電極を双方とも電気的に絶縁させている。最近の絶縁診断装置では、所要の周波数帯域によって平板電極やアンテナ等の金属電極で絶縁異常を検出している。
【0004】
こうした絶縁診断装置の例として、特開平10−341519号公報および特開平01−213577号公報に記載された絶縁診断装置があり、部分放電信号によりガス絶縁機器内部を伝搬する高周波信号を金属電極で検出する絶縁診断装置が開示されている。また他の例として、特開2002−5985号公報および特願2001−204399の明細書に記載された絶縁診断装置があり、この絶縁診断装置には、金属電極として円錐状の電極を使用した例が開示されている。一般に絶縁診断装置の金属電極としては、導電性等の電気的特性を考慮して、無垢の金属材から形成した電極が使用されている。
【0005】
一方、ガス絶縁機器の絶縁性を保持するために、ガス絶縁機器内部の湿分を除去することも重要である。一般にガス絶縁機器においては、高電圧導体と接地側金属容器の双方を電気的に絶縁するために、高電圧導体と金属容器との間を支持するエポキシ樹脂の絶縁物が存在する。
【0006】
しかしながら、このエポキシ樹脂製の絶縁物に水分が付着すると、絶縁性能が著しく低下し、絶縁異常の要因となる。そのため、ガス絶縁機器には付帯設備として、ガス絶縁機器内部の湿分を除去するための吸湿装置が設置されている。
【0007】
こうした吸湿装置としては、例えば、水分の付着を防止するため、ガス絶縁機器内部にゼオライト系の吸湿媒体を挿入することにより、水分除去する吸湿装置が使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、電気機器の高エネルギー密度化の観点から、ガス絶縁機器の小型化、コンパクト化およびコストダウン化が望まれている。しかしながら、ガス絶縁機器の付帯設備としての絶縁診断装置および吸湿装置は、その性質上別々に設置されるものであるため、それぞれの装置について設置スペースを必要とし、小型化やコンパクト化が図れない問題があり、さらにシステム全体の設置スペースが多く、空間的なデッドスペースが多いといった問題があった。
【0009】
本発明は、上述したような事情を考慮してなされたものであり、絶縁診断機能と吸湿機能を同時に満足し、設置スペースが小さく、小型化、コンパクト化が図れ、コンパクトなものであっても検出性能のよい絶縁診断装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る絶縁診断装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、測定対象となるガス絶縁電気機器の外被に形成された開口部に、この開口部に気密に対向配置して絶縁板を介して同心的に一側端部開口面を配置し、且つ他側端部開口面まで同軸形状の内部電極および外部電極を備えてなると共に、前記容器内に発生する部分放電信号を測定する所定の測定機器に前記他側端部が接続された絶縁診断装置において、前記外部電極および内部電極の少なくとも一方と前記絶縁版に通気性を付与するためのスリットを設け、このスリットを介して絶縁ガスが通流する空間に吸湿媒体を封入したことを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明に係る絶縁診断装置は、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、前記内部電極の内部に空隙部を設け、前記内部電極の側壁を貫通して前記内部電極の外部と前記内部電極の空隙部とを連通するスリットを設けるとともに、前記絶縁板にスリットを設け、前記内部電極の空隙部に吸湿媒体を充填したことを特徴とするものである。
【0012】
さらに、本発明に係る絶縁診断装置は、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、前記内部電極の内部に空隙部を設け、前記内部電極および前記外部電極の側壁に、それぞれ内部電極の外部と空隙部とを連通するスリットおよび外部電極の内側と外側とを連通するスリットを設け、前記絶縁板にスリットを設けるとともに、前記外部電極と前記内部電極との間に形成される空間に前記吸湿媒体を充填したことを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明に係る絶縁診断装置は、上述した課題を解決するために、請求項4に記載したように、前記外部電極の側壁に前記外部電極の内側と外側とを連通するスリットを設け、前記絶縁板にスリットを設けるとともに前記外部電極と前記本体ケースとの間に形成される空間に前記吸湿媒体を充填したことを特徴とするものである。
【0014】
一方、本発明に係る絶縁診断装置は、上述した課題を解決するために、請求項5に記載したように、前記外部電極および前記内部電極のうち少なくとも一つに設けられたスリットは、高周波信号の伝搬方向に対して平行に設けられた長孔としたことを特徴とするものである。
【0015】
さらに、本発明に係る絶縁診断装置は、上述した課題を解決するために、請求項6に記載したように、前記外部電極、前記内部電極および前記絶縁物のうち少なくとも一つが網状の部材で形成されたことを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明に係る絶縁診断装置は、上述した課題を解決するために、請求項7に記載したように、前記絶縁板をアクリル樹脂材料により構成したことを特徴とするものである。
【0017】
さらに、本発明に係る絶縁診断装置は、上述した課題を解決するために、請求項8に記載したように、前記吸湿媒体は球状またはブロック状の成形体としたことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る絶縁診断装置の実施の形態について、図を参照して以下に説明する。
【0019】
図1に本発明に係る絶縁診断装置の第1の実施形態を示す。第1の実施形態は、絶縁診断装置の内部電極にスリットを設け、さらに吸湿媒体を挿入した例を示す。
【0020】
図1に示す絶縁診断装置10は、ガス絶縁機器80の絶縁診断のために設けられる。ガス絶縁機器80は、金属容器81に中心導体82が挿入されて構成され、金属容器81の側部に設けられたフランジ付き開口部83と絶縁診断装置10とがボルト84等の固定手段によって固定される。
【0021】
絶縁診断装置10は、ボックス状あるいは円筒形の本体ケース1内に、金属導体からなる円錐状の外部電極2と、同じく円錐状の内部電極3とを、円錐の中心軸が同軸となるように設置して構成される。外部電極2と内部電極3とは絶縁物で形成された絶縁板4を介して、電気的に絶縁されつつ本体ケース1に固定される。外部電極2および内部電極3の一端には、外部電極2と内部電極3との間に誘起する電気信号を取出すための信号取出口5が設けられており、この信号取出口5を通して絶縁診断装置10と外部回路とが電気的に接続される。
【0022】
従来、内部電極3は無垢の金属材料から形成されていたが、一般に高周波信号は表皮効果により電極表面のみを流れることが知られている。従って、例えばUHFセンサ等のように内部電極自身が容積を有する絶縁診断装置では、無垢の金属材料から形成された内部電極とする必要がない。
【0023】
この絶縁診断装置10は、図2に示すように、内部電極3の内側に空隙部6を設ける構造を有する。空隙部6は無垢の金属から形成された円錐型の内部電極3の底面を円錐状に掘削し、内部電極3が一定の肉厚を有する側壁7を持つ構造とした。さらに、この内部電極3の側壁7を貫通し、内部電極3外部と空隙部6とを連通する細長いスリット8が円錐状外側面に沿って複数条形成されている。
【0024】
そして内部電極3の内側の空隙部6には吸湿媒体9が充填される。吸湿媒体9として、例えばゼオライト等の吸湿性物質が使用される。また、内部電極3を本体ケース1に固定する絶縁板4には網状のスリット11を設けた部材を用いる。ガス絶縁機器80内部の湿分は、このスリット11およびスリット8を通して吸湿媒体9に吸着される。従ってガス絶縁機器80内部の湿度上昇による絶縁異常の発生を防止することが可能である。
【0025】
スリット8は図2に示すように円錐状の内部電極3の表面に、円錐の中心軸方向に沿うように設けられた、細長い長孔である。スリット8を円錐中心軸に沿う方向に設けたのは、絶縁診断装置10で検出した高周波信号は円錐状の内部電極3および外部電極2の中心軸方向に伝搬するため、スリット8を図2のように円錐の中心軸方向に形成することにより、スリット8を設けたことによる電気抵抗の増加を極力抑制するためである。
【0026】
スリット8の両端部と、内部電極の両端部との距離は、内部電極3の機械的強度を考慮してそれぞれ10mm〜15mm程度の幅をあけて設けられる。また、スリット8の端部形状は角部への応力集中を防止するため、長円形形状としてもよい。
【0027】
スリット8の幅は、スリット8を通して吸湿媒体9によりガス絶縁機器80内部の湿分を吸着するために十分な幅を保持する範囲で、なるべく細いほうが好ましい。また、スリット8の幅と設置数は、充填する吸湿媒体9の形状および大きさによって任意に決定することができる。
【0028】
また、スリット8の形状および設置数は、絶縁診断装置の高周波信号検出性能を低下させない範囲で自由に決定してよく、図2に示したような縦型のスリット8以外の形状としてもよい。例えば、内部電極3を網状のスリット8を設けた部材を用いて形成してもよい。網状のスリット8を設けた部材を用いて形成した内部電極3はスリット8からの湿分吸着効率が極めてよく、従って、湿分除去効果がさらに向上する。
【0029】
また、絶縁診断装置10においては、絶縁板4をアクリル板で形成することを特徴とする。絶縁板は外部電極および内部電極を固定し、吸湿媒体の飛散を防止する目的で設けられる部材である。この絶縁板4に絶縁性の低い材料を使用すると、外部電極と内部電極との間で高周波信号のもれが生じる。そのため高周波信号のもれを防止するため、電気抵抗率の高い物質が使用されている。従来はこの絶縁板としてエポキシ樹脂等が使用されてきた。
【0030】
絶縁診断装置10においては、絶縁板4としてアクリル板を使用する。アクリル板は高い抵抗値を備えるため、良好な絶縁性能を保持しつつ、より安価で強度および耐久性に優れた絶縁板4を提供することが可能である。すなわち、高周波帯域への影響が少なく、信頼性の高い、性能のよい絶縁診断装置を低いコストで提供することが可能である。
【0031】
また、図2に示す絶縁板4は、網状のスリット11を設けた部材で構成されるが、絶縁性を損なわずに良好に湿分を透過する孔形状であれば、例えば、スリット8のような長孔のスリット11としてもよく、特に形状を限定されない。
【0032】
さらに、絶縁診断装置10において、吸湿媒体9を例えば球状あるいはブロック状の成形体固形物により構成する。
【0033】
例えば、吸湿媒体9としてゼオライト等の吸湿性物質を球状あるいはブロック状に成形した吸湿媒体を使用する。球状あるいはブロック状の成形体は、直径あるいはブロックの一辺の長さがスリット8の幅より大きく構成されている。このような構成とすることにより、スリット8からの吸湿媒体9の飛散を防止することができる。
【0034】
また、例えば球状固形物とした吸湿媒体9は、紛体の吸湿媒体に比較して、内部電極や外部電極との接触面積が小さい。すなわち、内部電極と外部電極との間に吸湿媒体が充填されることによる電気抵抗値の低下を防止し、電気絶縁性能を良好に保持することが可能である。
【0035】
この絶縁診断装置10によれば、従来独立して設けられていた付帯設備である絶縁診断装置と吸湿装置とを一体あるいは一体的に組み込んで構成することが可能である。
【0036】
また、内部電極3に設けたスリット8は、高周波信号の伝搬方向を考慮して円錐状の内部電極3の中心軸方向に沿うように設けられており、またスリット8の幅は電気抵抗を増大させないように、十分な吸湿性を保持する範囲でなるべく細く設けたため、従来使用されている無垢の金属製の内部電極3に比較して遜色ない検出特性を備えている。
【0037】
従って、ガス絶縁機器の付帯設備の設置スペースを大幅に節減することができ、敷地の有効利用およびコストダウンが可能である。
【0038】
次に本発明の絶縁診断装置の第2の実施形態について図1および図3を参照して説明する。
【0039】
図3(A)および図3(B)は、それぞれ第2の実施形態の絶縁診断装置20に設置される外部電極2および内部電極3を示す。円錐状の外部電極2と内部電極3とは、図1のように中心軸が同軸となるよう配置されており、外部電極2内面と内部電極3外面との間に中間的な空間21が形成される。この中間的な空間21は、絶縁診断装置20の特性インピーダンスを決定する重要なファクターである。
【0040】
しかしながら、本発明者らは、この中間的な空間21に吸湿媒体9を挿入しても、特性インピーダンスが変化するだけで、絶縁診断装置20の検出特性に影響を及ぼすものではないことを知見した。
【0041】
この絶縁診断装置20は、内部電極3にスリット8を設けるとともに、外部電極2の側壁22に、側壁22を貫通して外部電極2の外部と空間21とを連通するスリット8を設け、空間21に吸湿媒体を充填する構成とした。スリット8の形状および設置数は、絶縁診断装置10と同様に、絶縁診断装置20の高周波信号検出性能を低下させない範囲で自由に決定してよい。
【0042】
このスリット8を通して吸湿媒体9によりガス絶縁機器80内部の湿分が吸着され、絶縁異常を防止する。この絶縁診断装置20においては、第1の実施形態の絶縁診断装置10に比較して吸湿媒体9の充填量を多くすることができるため、より効果的にガス絶縁機器の除湿を行うことが可能である。
【0043】
また、内部電極3と外部電極2とで形成される空間21にのみ吸湿媒体9を充填し、内部電極3内には吸湿媒体9を充填しない構成としてもよい。
【0044】
なお、絶縁診断装置20において絶縁診断装置10と同様の部材については、同一符号を付して説明を省略する。
【0045】
次に本発明の絶縁診断装置の第3の実施形態について図1および図4を用いて説明する。
【0046】
絶縁診断装置30は図4に示ように、外部電極2と本体ケース1との間の空間31にも吸湿媒体9を充填するものである。この絶縁診断装置30において、本体ケース1内の空間31の容積は、第1および第2の実施形態に比較して大きく、従って吸湿媒体の充填量を大きく設定することができるので、吸湿効率をさらに向上することができる。
【0047】
絶縁診断装置30において、絶縁診断装置10と同一の部材については同一符号を付して説明を省略する。
【0048】
これら第1〜第3の実施形態に示したように空隙部6、空間21、空間31に吸湿媒体9のいずれか一つまたは任意に組み合わせて吸湿媒体を充填する構成としても、あるいは、外部電極2、内部電極3および絶縁板4の各部材にスリットを設けて、空隙部6、空間21、空間31の全てに吸湿媒体9を充填する構成としてもよい。
【0049】
さらに、本発明の絶縁診断装置は、図5に示す第4の実施形態の絶縁診断装置40のように、外部電極2、内部電極3および絶縁板4をメッシュ素材で形成する構成としてもよい。
【0050】
このように構成された絶縁診断装置40は、電気的特性はやや低下するが、吸湿特性は大幅に向上する。従って、絶縁診断装置の寸法を大きくすることにより効果を発揮することが可能である。
【0051】
次に本発明に係る絶縁診断装置の第5の実施形態について図6を参照して説明する。
【0052】
第5の実施形態の絶縁診断装置50は、図6に示すように絶縁診断装置50の本体を外部電極51をなす円筒形のケースにより構成し、内部電極52を平板で構成したものである。
【0053】
第5の実施形態において、絶縁診断装置50は、本体ケースの機能を兼ね備えた外部電極51に内部電極52を収納して構成されている。外部電極51の外周にはフランジ部53が設けられ、ガス絶縁機器80のフランジ付き開口部83とボルト84等の固定手段により固定されている。内部電極52は支柱54で支持された金属導体製の平板で、支柱54の先端には信号取出口5が取付けられている。
【0054】
この絶縁診断装置50において、外部電極51と内部電極52との間に形成される空間はさらに大きく構成することが可能であり、より多くの吸湿媒体9を充填することが可能である。従って、吸湿性能をさらに向上することができるので、より吸湿性能を高めたコンパクトな絶縁診断装置を提供することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明の通り、本発明に係る絶縁診断装置は、絶縁診断装置に吸湿性能を付与した構成としたので、従来独立して必要であった絶縁診断装置と吸湿装置とを、高い絶縁診断性能と吸湿性能とを備えつつ、一つの機器として構成することができる。従って、装置の設置スペースが小さく、小型化、コンパクト化が図れ、コンパクトでも検出性能のよい絶縁診断装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絶縁診断装置の第1、第2、第3の実施形態を示す構造図。
【図2】本発明に係る絶縁診断装置の第1の実施形態の内部電極を示す模式的構造図。
【図3】(A)および(B)は、それぞれ本発明に係る絶縁診断装置の第2の実施形態の内部電極および外部電極を示す模式的構造図。
【図4】本発明に係る絶縁診断装置の第3の実施形態を示す模式的な構造図。
【図5】本発明に係る絶縁診断装置の第4の実施形態を示す構造図。
【図6】本発明に係る絶縁診断装置の第5の実施形態を示す構造図。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 外部電極
3 内部電極
4 絶縁板
5 信号取出口
6 空隙部
7 側壁
8 スリット
9 吸湿媒体
10 絶縁診断装置
11 スリット
20 絶縁診断装置
21 空間
22 側壁
30 絶縁診断装置
31 空間
40 絶縁診断装置
50 絶縁診断装置
51 外部電極
52 内部電極
53 フランジ部
54 支柱
80 絶縁診断装置
81 金属容器
82 中心導体
83 フランジ付き開口部
84 ボルト

Claims (8)

  1. 測定対象となるガス絶縁電気機器の外被に形成された開口部に、この開口部に気密に対向配置して絶縁板を介して同心的に一側端部開口面を配置し、且つ他側端部開口面まで同軸形状の内部電極および外部電極を備えてなると共に、前記容器内に発生する部分放電信号を測定する所定の測定機器に前記他側端部が接続された絶縁診断装置において、前記外部電極および内部電極の少なくとも一方と前記絶縁版に通気性を付与するためのスリットを設け、このスリットを介して絶縁ガスが通流する空間に吸湿媒体を封入したことを特徴とする絶縁診断装置。
  2. 前記内部電極の内部に空隙部を設け、前記内部電極の側壁を貫通して前記内部電極の外部と前記内部電極の空隙部とを連通するスリットを設けるとともに、前記絶縁板にスリットを設け、前記内部電極の空隙部に吸湿媒体を充填したことを特徴とする請求項1記載の絶縁診断装置。
  3. 前記内部電極の内部に空隙部を設け、前記内部電極および前記外部電極の側壁に、それぞれ内部電極の外部と空隙部とを連通するスリットおよび外部電極の内側と外側とを連通するスリットを設け、前記絶縁板にスリットを設けるとともに、前記外部電極と前記内部電極との間に形成される空間に前記吸湿媒体を充填したことを特徴とする請求項1記載の絶縁診断装置。
  4. 前記外部電極の側壁に前記外部電極の内側と外側とを連通するスリットを設け、前記絶縁板にスリットを設けるとともに前記外部電極と前記本体ケースとの間に形成される空間に前記吸湿媒体を充填したことを特徴とする請求項1記載の絶縁診断装置。
  5. 前記外部電極および前記内部電極のうち少なくとも一つに設けられたスリットは、高周波信号の伝搬方向に対して平行に設けられた長孔としたことを特徴とする請求項1記載の絶縁診断装置。
  6. 前記外部電極、前記内部電極および前記絶縁板のうち少なくとも一つが網状の部材で形成されたことを特徴とする請求項1記載の絶縁診断装置。
  7. 前記絶縁板をアクリル樹脂材料により構成したことを特徴とする請求項1記載の絶縁診断装置。
  8. 前記吸湿媒体は球状またはブロック状の成形体としたことを特徴とする請求項1記載の絶縁診断装置。
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