JP2004270418A - 有筋コンクリート構造物の破砕工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】穿孔作業音が小さく、破砕飛石がなく、堅硬物、特に有筋コンクリートを破砕する。
【解決手段】被破砕体に口径約20mm前後の装薬孔2を穿孔する。穿孔には、騒音の少ない電動ドリルを用いる。装薬孔2には、破砕薬3、例えばアルミニウムと酸化第二銅及び/または酸化第二鉄の混合物からなるテルミット剤のみを装填する。破砕薬3の点火には,高抵抗線5を直接破砕薬3に挿入して電気的に行う。本発明では、特に有筋コンクリート構造物を破砕するにあたり、かぶりコンクリートを鉄筋から剥離する工程と、剥離されたコンクリート塊を破砕する工程の二段階で行うことにより、破砕し難かった有筋コンクリートを少量のテルミット剤のみで、簡単、安全に、大きな騒音を発生させることなく市街地でも破砕できるようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】被破砕体に口径約20mm前後の装薬孔2を穿孔する。穿孔には、騒音の少ない電動ドリルを用いる。装薬孔2には、破砕薬3、例えばアルミニウムと酸化第二銅及び/または酸化第二鉄の混合物からなるテルミット剤のみを装填する。破砕薬3の点火には,高抵抗線5を直接破砕薬3に挿入して電気的に行う。本発明では、特に有筋コンクリート構造物を破砕するにあたり、かぶりコンクリートを鉄筋から剥離する工程と、剥離されたコンクリート塊を破砕する工程の二段階で行うことにより、破砕し難かった有筋コンクリートを少量のテルミット剤のみで、簡単、安全に、大きな騒音を発生させることなく市街地でも破砕できるようにした。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土木や建築現場における岩石やコンクリート構造物等の堅硬物の破砕工法、特に破砕薬としてテルミット剤を用いた有筋コンクリートの破砕工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
破砕薬としてテルミット剤を用いた岩石やコンクリート構造物等堅硬物の破砕工法としては、テルミット剤とガス発生剤を組み合わせた工法が一般に用いられている(特許文献1、2)。また、テルミット剤と水蒸気爆発とを組み合わせた工法(特許文献3、4)や、テルミット剤単独使用による工法も知られている。(特許文献5、6)。
【特許文献1】特開昭63−319285号
【特許文献2】特開平2−204384号
【特許文献3】特開2002−1153号
【特許文献4】特開平59−134294号
【特許文献5】特開昭48−67414号
【特許文献6】特開昭48−89532号
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
破砕薬として、テルミット剤を主剤とする堅硬物の破砕工法において、特許文献1、2に示すようにガス発生剤を併用するのは、テルミット剤の熱応力のみでは、実用に十分な破砕力が期待できないからである。しかし、ガス発生剤を併用すると、300リットル/kg程度の多量のガスが瞬時に発生し、破砕片が遠距離まで飛散する飛石の危険性がある。このため、特に市街地でのコンクリート構造物の破砕への適用は、いちじるしく制約される。
【0004】
ガス発生剤に代えて特許文献3に示すように水を用いるか、あるいは特許文献4に示すように石灰系膨張剤水ペーストを用い、テルミット剤の高温燃焼で水蒸気爆発させ、堅硬物を破砕する工法も試みられている。しかし、水蒸気爆発を利用する工法も、ガス発生剤を併用する工法と飛石の危険性は変わらない。加えて、石灰系膨張剤の先行破砕による堅硬物の亀裂からの水蒸気圧の逸散により所期の破砕効果を期待できないおそれがある。
【0005】
一方、特許文献5、6に示すように、テルミット剤単独による堅硬物の破砕工法も提案されている。しかし、特許文献5,6では、テルミット剤により堅硬物に亀裂や罅を入れるだけで、破砕は主としてハンマーの打撃によっている。
【0006】
前記いずれの場合も、装薬孔の口径は32〜50mmφ程度で、穿孔には空圧さく岩機またはクローラドリルが用いられていた。このために、穿孔時の騒音が大きく、破片の飛散とともに、都心部での施工の障害となっていた。
【0007】
本発明の第一の目的は、破砕片の飛散を防止するとともに、テルミット剤単独使用による有筋コンクリート構造物の破砕工法を提供するにある。
【0008】
本発明の第二の目的は、破砕片の飛散を防止するとともに、テルミット剤単独使用による堅硬物の低騒音破砕工法を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の目的を達成した有筋コンクリート構造物の破砕工法は、金属粉末と金属酸化物から主としてなるテルミット剤の高温発熱を利用して有筋コンクリート構造物を破砕する工法であって、鉄筋の内側直近に小口径の装薬孔を穿孔し、装薬孔に実質的に無ガスのテルミット剤のみを充填し燃焼させ、かぶりコンクリートを鉄筋から剥離させる第一工程と、剥離したコンクリート塊に小口径の装薬孔を穿孔し、装薬孔に実質的に無ガスのテルミット剤のみを充填し燃焼させ、コンクリート塊を破砕する第二工程とからなることを特徴としている。
【0010】
使用するテルミット剤は、アルミニウムと、酸化第二銅及び/または酸化第二鉄とからなるのが望ましい。
【0011】
装薬孔の口径は、約18〜25mmφの範囲が穿孔効率がよく、また、複雑な構造の有筋コンクリート構造物には好適である。
【0012】
装薬孔の穿孔は、口径が小さいことから、騒音の少ない電動ドリルの使用が可能である。
【0013】
テルミット剤の点火には、点火薬と高抵抗線からなる点火具を用いてもよいが、テルミット剤に高抵抗線を直接挿入点火することもできる。
【0014】
本発明の第二の目的を達成した堅硬物の破砕工法は、金属粉末と金属酸化物から主としてなるテルミット剤の高温発熱を利用して堅硬物を破砕するに際し、堅硬物に電動ドリルを用いて口径約18〜25mmφの装薬孔を穿孔し、装薬孔にアルミニウムと、酸化第二銅及び/または酸化第二鉄とからなる実質的に無ガスのテルミット剤のみを充填し、テルミット剤を燃焼させることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に図面に従って、本発明の実施の形態を詳述する。図1(イ)において、被破砕体1は、第一発明では有筋コンクリート構造物であり、第二発明では有筋コンクリートを含むコンクリート構造物、転石、岩石、岩盤等の堅硬物である。特に本発明は、都心部や市街地、あるいは周囲に道路その他公共物のある地域での堅硬物の破砕に好適である。
【0016】
第一発明と第二発明に共通する基本的な破砕工法として、まず図1(イ)に示すように、被破砕体1に装薬孔2を穿孔する。装薬孔2の口径は、望ましくは18〜25mmφ、被破砕体によって異なるが、孔長は50〜80cm程度でよい。最小抵抗線は約8〜12cm、孔間隔は約20〜30cmが実際的である。装薬孔2にはあらかじめ容器(図示せず)に充填された破砕薬3を装填するのが望ましい。装薬量は、後述のテルミット剤の場合,一容器宛約20〜50g、一装薬孔宛通常一容器を装填する。装薬孔3の上部空隙部は、孔口までセメントモルタル等からなる填物4で塞ぐ。破砕薬3の点火は、常法による電気点火管を用いることもできるが、本発明では、図1(ロ)に示すように、2本の導線7、7aの末端に架橋された高抵抗線5、例えば白金線を破砕薬3の中に直接挿入し、電気的に点火することもできる。破砕薬が後述するテルミット剤の場合には、特別の点火薬を充填した電気点火管を用いなくても、高抵抗線5で直接電気的に点火することができ、構造的に簡便かつ安価である。6は間隔保持用の固定部材、7、7aは導線である。
【0017】
本発明に使用する破砕薬3には、アルミニウムと金属酸化物の一種または二種以上、例えば酸化第二銅と酸化第二鉄の混合物からなるテルミット剤を用いる。この組成の特徴は、次に示すように反応生成物が金属及び金属酸化物のみで、実質的に無ガス生成物からなることである。
2Al+3CuO=Al2O3+3Cu
2Al+Fe2O3=Al2O3+2Fe
4Al+3CuO+Fe2O3=2Al2O3+3Cu+2Fe
【0018】
前記反応は、一般にテルミット反応と称されるもので、非常に反応性に富み、爆薬のような限界薬径はなく、本発明のように小口径でも確実かつ安定した燃焼が得られる。テルミット反応による堅硬物の破砕機構は、2000〜3000℃という高い反応温度で、装薬孔3内の空気を瞬時に膨張させ、膨張圧の作用により被破砕体1を破砕するものである。しかし、前述のように反応生成物が実質的に無ガスであるため、図3の試験剤圧力−時間曲線1Xに示すように膨張圧の減衰は早く、破砕片に推進作用を与えるだけのエネルギーはない。したがって、テルミット剤のみによる本発明の堅硬物の破砕工法では、飛石のおそれはなく、市街地や道路他公共物近傍での破砕にも安全に適用できる。
【0019】
加えて本発明では、装薬孔3が小口径であることから、穿孔機として常用の空圧さく岩機に代わって、電動ドリルを使用する。空圧さく岩機は圧縮空気の噴出音及びビットの岩石等への打撃音が大きいが、電動ドリルはモーターによりドリル刃を回転させる機構であるため噴出音及び打撃音がなく回転音のみで、機構的にも実証的にも、例えば表4に示すように静かな穿孔が可能である。
【0020】
本発明の第一発明による有筋コンクリート構造物の破砕工法では、先ず第一工程として、有筋コンクリート構造物1の鉄筋直近の内側に装薬孔2を電動ドリルで穿孔する。装薬孔2には、前述の基本破砕工法にしたがって、装薬3の充填された容器を装填し、電気的に点火、燃焼させる。第一工程で、かぶりコンクリートは鉄筋から剥離し、鉄筋は剥き出しになる。次いで第二工程として、剥離したコンクリート塊に対して、前記同様の基本破砕方法で破砕、小割りする。かぶりコンクリートが剥離し、鉄筋が剥き出しになったコンクリート塊の破砕は、きわめて容易である。本発明では、この二段階工法の採用により、常法では破砕し難い有筋コンクリート構造物を小口径、小薬量のテルミット剤のみで、安全かつ低騒音にて破砕できる。有筋コンクリート構造物の大部分は、市街地あるいは道路等公共物近傍に存在するので、本発明の有筋コンクリート構造物の破砕工法は、きわめて実用性が高い。
【0021】
本発明の第二発明による堅硬物の破砕工法は、前述の基本破砕工法を適用するだけでよい。これにより、とりわけ市街地等の堅硬物を飛石のおそれなく、騒音公害もなく破砕できる。
【0022】
【実施例1】
被破砕体として、次の仕様の鉄筋コンクリートを用いた。
破砕体の大きさ:800×800×800mm
主鉄筋:D19異形鉄筋、鉄筋間隔100mm
帯鉄筋:D13異形鉄筋、鉄筋間隔140mm
鉄筋量:156.3kg/m3
コンクリート強度:28日標準強度 24MPa
【0023】
かぶりコンクリートを剥離する第一工程では、電動ドリル(日立PR25B)を用いて、前記鉄筋コンクリートに孔径20mm、孔長55cmの穿孔を行った。穿孔位置は、鉄筋の直近内側とした。最小抵抗線は100mm、孔間隔は200mmとした。
【0024】
破砕薬として、次の3種類のテルミット剤を用いた。
A:アルミニウム23重量%、酸化第二銅77重量%からなる混合物
B:アルミニウム25重量%、酸化第二鉄75重量%からなる混合物
C:アルミニウム26重量%、酸化第二銅69重量%、酸化第二鉄5重量%か
らなる混合物
【0025】
破砕薬は、直径15mm、長さ110mmのプラスチック容器に20g宛充填した。1孔に容器1本宛装填した。穿孔空間部には,セメントモルタルを孔口まで充填して閉塞した。テルミット剤の点火には、図1(ロ)に示す高抵抗線として直径0.03mmの白金線を用い、電気点火した。テルミット剤の燃焼による、かぶりコンクリートの剥離結果は表1に示すとおりである。
【0026】
【表1】
【0027】
かぶりコンクリートの剥離したコンクリート塊を破砕する第二工程では、同じ破砕薬ABCをそれぞれ充填した容器を、各コンクリート塊に穿孔された装薬孔に装填し、電気点火した。その結果、コンクリートには多数の亀裂が生じ、破砕された。破砕結果は、表2に示すとおりである
【0028】
【表2】
【0029】
【実施例2】
被破砕体として、幅1.0m×幅1.5m×高さ1.1mの中硬砂岩からなる転石を用いた。電動ドリル(日立PR25B)により、転石に穿孔径20mm、長さ65cmの穿孔を行った。最小抵抗線及び孔間隔は35cmから40cmの範囲内として、6孔を穿孔した。実施例1と同じ破砕薬ABCをそれぞれ1容器50g充填した。この容器を1孔に1本宛装填し、実施例1と同様に電気点火した。破砕結果は、表3に示すとおりである。
【0030】
【表3】
【0031】
表3から明らかなように、転石は所望の大きさに小割された。電動ドリルの使用で、穿孔作業時に穿孔音は小さく、破砕時の飛石も認められなかった。
【0032】
【試験例1】
実施例1に示す破砕薬A(試験剤)と、アルミニウムと酸化第二銅と酸化第二鉄混合物からなるテルミット剤に、硫酸アルミニウム(含水塩)からなるガス発生剤を混合した蒸気圧破砕薬剤(日興技化株式会社製、商品名ダイレックス)(比較剤)とを、容積7.48リットルの密閉耐圧容器内で燃焼させ、燃焼圧力の発生挙動を測定した。圧力計には、ひずみゲージ型高温用水冷式エンジン指圧計(共和電業製、型式PE−30KF)を用いた。圧力−時間曲線のピーク圧力を同一値で比較するため、試験剤は10g、比較剤は14gを用いた。測定結果を図3に示す。
【0033】
図3に示すように、比較剤の圧力−時間曲線2Xに比べると、試験剤の圧力−時間曲線1Xでは、圧力の立ち上がりは急で、最高圧力に到達後の圧力の減衰が早い。したがって、破砕が完了すると、破砕片に作用する推進エネルギーがなくなり、飛石の発生を防止できる。
【0034】
【試験例2】
本発明で装薬孔の穿孔に使用する電動ドリルと、従来の穿孔に常用されている空圧さく岩機による穿孔時の騒音を比較測定した。試験には、表4に示す電動ドリルA、B及び空圧さく岩機を用いた。被破砕体には、実施例1に示す鉄筋コンクリートを使用し、屋外にて30m離れた位置の穿孔音を測定した。測定には、積分型普通騒音計(株式会社リオン社製NL−06)を用いた。測定結果を表4に示す。
【0035】
電動ドリルA、Bによる穿孔音は、空圧さく岩機の穿孔音に比して、騒音レベルが17〜21dB低いことが分かった。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、下記の利点を有し、特に市街地での有筋コンクリート構造物の破砕や、堅硬物の破砕に有用である。
(1)有筋コンクリート構造物であっても、かぶりコンクリートを鉄筋から剥離する工程と、剥離したコンクリート塊を破砕する工程の組み合わせにより、少量のテルミット剤のみで破砕できる。
(2)有筋コンクリート構造物でも、その他の堅硬物でも、実質的に無ガスのテルミット剤しか使用しないので、破砕片の飛散がなく安全である。
(3)有筋コンクリート構造物でも、その他の堅硬物でも、装薬孔の口径が小さく、電動ドリルで穿孔するため、穿孔時の騒音が小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる破砕方法を示す縦断面図で、(イ)は破砕薬の充填方法、(ロ)は点火具の装着方法を示す。
【図2】本発明に係わる有筋コンクリート構造物の破砕方法を示す部分図で、(イ)は第一工程の穿孔配置を示す平面図、(ロ)は第一工程の穿孔配置を示す縦断面図、(ハ)は第二工程の穿孔配置を示す平面図である。
【図3】破砕薬を密閉耐圧容器内で燃焼させて、燃焼圧力の発生挙動を測定した圧力−時間曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
1 被破砕体
2 装薬孔
3 破砕薬
4 填物
5 高抵抗線
6 固定部材
7、7a 導線
8 主鉄筋
9 帯鉄筋
【発明の属する技術分野】
本発明は、土木や建築現場における岩石やコンクリート構造物等の堅硬物の破砕工法、特に破砕薬としてテルミット剤を用いた有筋コンクリートの破砕工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
破砕薬としてテルミット剤を用いた岩石やコンクリート構造物等堅硬物の破砕工法としては、テルミット剤とガス発生剤を組み合わせた工法が一般に用いられている(特許文献1、2)。また、テルミット剤と水蒸気爆発とを組み合わせた工法(特許文献3、4)や、テルミット剤単独使用による工法も知られている。(特許文献5、6)。
【特許文献1】特開昭63−319285号
【特許文献2】特開平2−204384号
【特許文献3】特開2002−1153号
【特許文献4】特開平59−134294号
【特許文献5】特開昭48−67414号
【特許文献6】特開昭48−89532号
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
破砕薬として、テルミット剤を主剤とする堅硬物の破砕工法において、特許文献1、2に示すようにガス発生剤を併用するのは、テルミット剤の熱応力のみでは、実用に十分な破砕力が期待できないからである。しかし、ガス発生剤を併用すると、300リットル/kg程度の多量のガスが瞬時に発生し、破砕片が遠距離まで飛散する飛石の危険性がある。このため、特に市街地でのコンクリート構造物の破砕への適用は、いちじるしく制約される。
【0004】
ガス発生剤に代えて特許文献3に示すように水を用いるか、あるいは特許文献4に示すように石灰系膨張剤水ペーストを用い、テルミット剤の高温燃焼で水蒸気爆発させ、堅硬物を破砕する工法も試みられている。しかし、水蒸気爆発を利用する工法も、ガス発生剤を併用する工法と飛石の危険性は変わらない。加えて、石灰系膨張剤の先行破砕による堅硬物の亀裂からの水蒸気圧の逸散により所期の破砕効果を期待できないおそれがある。
【0005】
一方、特許文献5、6に示すように、テルミット剤単独による堅硬物の破砕工法も提案されている。しかし、特許文献5,6では、テルミット剤により堅硬物に亀裂や罅を入れるだけで、破砕は主としてハンマーの打撃によっている。
【0006】
前記いずれの場合も、装薬孔の口径は32〜50mmφ程度で、穿孔には空圧さく岩機またはクローラドリルが用いられていた。このために、穿孔時の騒音が大きく、破片の飛散とともに、都心部での施工の障害となっていた。
【0007】
本発明の第一の目的は、破砕片の飛散を防止するとともに、テルミット剤単独使用による有筋コンクリート構造物の破砕工法を提供するにある。
【0008】
本発明の第二の目的は、破砕片の飛散を防止するとともに、テルミット剤単独使用による堅硬物の低騒音破砕工法を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の目的を達成した有筋コンクリート構造物の破砕工法は、金属粉末と金属酸化物から主としてなるテルミット剤の高温発熱を利用して有筋コンクリート構造物を破砕する工法であって、鉄筋の内側直近に小口径の装薬孔を穿孔し、装薬孔に実質的に無ガスのテルミット剤のみを充填し燃焼させ、かぶりコンクリートを鉄筋から剥離させる第一工程と、剥離したコンクリート塊に小口径の装薬孔を穿孔し、装薬孔に実質的に無ガスのテルミット剤のみを充填し燃焼させ、コンクリート塊を破砕する第二工程とからなることを特徴としている。
【0010】
使用するテルミット剤は、アルミニウムと、酸化第二銅及び/または酸化第二鉄とからなるのが望ましい。
【0011】
装薬孔の口径は、約18〜25mmφの範囲が穿孔効率がよく、また、複雑な構造の有筋コンクリート構造物には好適である。
【0012】
装薬孔の穿孔は、口径が小さいことから、騒音の少ない電動ドリルの使用が可能である。
【0013】
テルミット剤の点火には、点火薬と高抵抗線からなる点火具を用いてもよいが、テルミット剤に高抵抗線を直接挿入点火することもできる。
【0014】
本発明の第二の目的を達成した堅硬物の破砕工法は、金属粉末と金属酸化物から主としてなるテルミット剤の高温発熱を利用して堅硬物を破砕するに際し、堅硬物に電動ドリルを用いて口径約18〜25mmφの装薬孔を穿孔し、装薬孔にアルミニウムと、酸化第二銅及び/または酸化第二鉄とからなる実質的に無ガスのテルミット剤のみを充填し、テルミット剤を燃焼させることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に図面に従って、本発明の実施の形態を詳述する。図1(イ)において、被破砕体1は、第一発明では有筋コンクリート構造物であり、第二発明では有筋コンクリートを含むコンクリート構造物、転石、岩石、岩盤等の堅硬物である。特に本発明は、都心部や市街地、あるいは周囲に道路その他公共物のある地域での堅硬物の破砕に好適である。
【0016】
第一発明と第二発明に共通する基本的な破砕工法として、まず図1(イ)に示すように、被破砕体1に装薬孔2を穿孔する。装薬孔2の口径は、望ましくは18〜25mmφ、被破砕体によって異なるが、孔長は50〜80cm程度でよい。最小抵抗線は約8〜12cm、孔間隔は約20〜30cmが実際的である。装薬孔2にはあらかじめ容器(図示せず)に充填された破砕薬3を装填するのが望ましい。装薬量は、後述のテルミット剤の場合,一容器宛約20〜50g、一装薬孔宛通常一容器を装填する。装薬孔3の上部空隙部は、孔口までセメントモルタル等からなる填物4で塞ぐ。破砕薬3の点火は、常法による電気点火管を用いることもできるが、本発明では、図1(ロ)に示すように、2本の導線7、7aの末端に架橋された高抵抗線5、例えば白金線を破砕薬3の中に直接挿入し、電気的に点火することもできる。破砕薬が後述するテルミット剤の場合には、特別の点火薬を充填した電気点火管を用いなくても、高抵抗線5で直接電気的に点火することができ、構造的に簡便かつ安価である。6は間隔保持用の固定部材、7、7aは導線である。
【0017】
本発明に使用する破砕薬3には、アルミニウムと金属酸化物の一種または二種以上、例えば酸化第二銅と酸化第二鉄の混合物からなるテルミット剤を用いる。この組成の特徴は、次に示すように反応生成物が金属及び金属酸化物のみで、実質的に無ガス生成物からなることである。
2Al+3CuO=Al2O3+3Cu
2Al+Fe2O3=Al2O3+2Fe
4Al+3CuO+Fe2O3=2Al2O3+3Cu+2Fe
【0018】
前記反応は、一般にテルミット反応と称されるもので、非常に反応性に富み、爆薬のような限界薬径はなく、本発明のように小口径でも確実かつ安定した燃焼が得られる。テルミット反応による堅硬物の破砕機構は、2000〜3000℃という高い反応温度で、装薬孔3内の空気を瞬時に膨張させ、膨張圧の作用により被破砕体1を破砕するものである。しかし、前述のように反応生成物が実質的に無ガスであるため、図3の試験剤圧力−時間曲線1Xに示すように膨張圧の減衰は早く、破砕片に推進作用を与えるだけのエネルギーはない。したがって、テルミット剤のみによる本発明の堅硬物の破砕工法では、飛石のおそれはなく、市街地や道路他公共物近傍での破砕にも安全に適用できる。
【0019】
加えて本発明では、装薬孔3が小口径であることから、穿孔機として常用の空圧さく岩機に代わって、電動ドリルを使用する。空圧さく岩機は圧縮空気の噴出音及びビットの岩石等への打撃音が大きいが、電動ドリルはモーターによりドリル刃を回転させる機構であるため噴出音及び打撃音がなく回転音のみで、機構的にも実証的にも、例えば表4に示すように静かな穿孔が可能である。
【0020】
本発明の第一発明による有筋コンクリート構造物の破砕工法では、先ず第一工程として、有筋コンクリート構造物1の鉄筋直近の内側に装薬孔2を電動ドリルで穿孔する。装薬孔2には、前述の基本破砕工法にしたがって、装薬3の充填された容器を装填し、電気的に点火、燃焼させる。第一工程で、かぶりコンクリートは鉄筋から剥離し、鉄筋は剥き出しになる。次いで第二工程として、剥離したコンクリート塊に対して、前記同様の基本破砕方法で破砕、小割りする。かぶりコンクリートが剥離し、鉄筋が剥き出しになったコンクリート塊の破砕は、きわめて容易である。本発明では、この二段階工法の採用により、常法では破砕し難い有筋コンクリート構造物を小口径、小薬量のテルミット剤のみで、安全かつ低騒音にて破砕できる。有筋コンクリート構造物の大部分は、市街地あるいは道路等公共物近傍に存在するので、本発明の有筋コンクリート構造物の破砕工法は、きわめて実用性が高い。
【0021】
本発明の第二発明による堅硬物の破砕工法は、前述の基本破砕工法を適用するだけでよい。これにより、とりわけ市街地等の堅硬物を飛石のおそれなく、騒音公害もなく破砕できる。
【0022】
【実施例1】
被破砕体として、次の仕様の鉄筋コンクリートを用いた。
破砕体の大きさ:800×800×800mm
主鉄筋:D19異形鉄筋、鉄筋間隔100mm
帯鉄筋:D13異形鉄筋、鉄筋間隔140mm
鉄筋量:156.3kg/m3
コンクリート強度:28日標準強度 24MPa
【0023】
かぶりコンクリートを剥離する第一工程では、電動ドリル(日立PR25B)を用いて、前記鉄筋コンクリートに孔径20mm、孔長55cmの穿孔を行った。穿孔位置は、鉄筋の直近内側とした。最小抵抗線は100mm、孔間隔は200mmとした。
【0024】
破砕薬として、次の3種類のテルミット剤を用いた。
A:アルミニウム23重量%、酸化第二銅77重量%からなる混合物
B:アルミニウム25重量%、酸化第二鉄75重量%からなる混合物
C:アルミニウム26重量%、酸化第二銅69重量%、酸化第二鉄5重量%か
らなる混合物
【0025】
破砕薬は、直径15mm、長さ110mmのプラスチック容器に20g宛充填した。1孔に容器1本宛装填した。穿孔空間部には,セメントモルタルを孔口まで充填して閉塞した。テルミット剤の点火には、図1(ロ)に示す高抵抗線として直径0.03mmの白金線を用い、電気点火した。テルミット剤の燃焼による、かぶりコンクリートの剥離結果は表1に示すとおりである。
【0026】
【表1】
【0027】
かぶりコンクリートの剥離したコンクリート塊を破砕する第二工程では、同じ破砕薬ABCをそれぞれ充填した容器を、各コンクリート塊に穿孔された装薬孔に装填し、電気点火した。その結果、コンクリートには多数の亀裂が生じ、破砕された。破砕結果は、表2に示すとおりである
【0028】
【表2】
【0029】
【実施例2】
被破砕体として、幅1.0m×幅1.5m×高さ1.1mの中硬砂岩からなる転石を用いた。電動ドリル(日立PR25B)により、転石に穿孔径20mm、長さ65cmの穿孔を行った。最小抵抗線及び孔間隔は35cmから40cmの範囲内として、6孔を穿孔した。実施例1と同じ破砕薬ABCをそれぞれ1容器50g充填した。この容器を1孔に1本宛装填し、実施例1と同様に電気点火した。破砕結果は、表3に示すとおりである。
【0030】
【表3】
【0031】
表3から明らかなように、転石は所望の大きさに小割された。電動ドリルの使用で、穿孔作業時に穿孔音は小さく、破砕時の飛石も認められなかった。
【0032】
【試験例1】
実施例1に示す破砕薬A(試験剤)と、アルミニウムと酸化第二銅と酸化第二鉄混合物からなるテルミット剤に、硫酸アルミニウム(含水塩)からなるガス発生剤を混合した蒸気圧破砕薬剤(日興技化株式会社製、商品名ダイレックス)(比較剤)とを、容積7.48リットルの密閉耐圧容器内で燃焼させ、燃焼圧力の発生挙動を測定した。圧力計には、ひずみゲージ型高温用水冷式エンジン指圧計(共和電業製、型式PE−30KF)を用いた。圧力−時間曲線のピーク圧力を同一値で比較するため、試験剤は10g、比較剤は14gを用いた。測定結果を図3に示す。
【0033】
図3に示すように、比較剤の圧力−時間曲線2Xに比べると、試験剤の圧力−時間曲線1Xでは、圧力の立ち上がりは急で、最高圧力に到達後の圧力の減衰が早い。したがって、破砕が完了すると、破砕片に作用する推進エネルギーがなくなり、飛石の発生を防止できる。
【0034】
【試験例2】
本発明で装薬孔の穿孔に使用する電動ドリルと、従来の穿孔に常用されている空圧さく岩機による穿孔時の騒音を比較測定した。試験には、表4に示す電動ドリルA、B及び空圧さく岩機を用いた。被破砕体には、実施例1に示す鉄筋コンクリートを使用し、屋外にて30m離れた位置の穿孔音を測定した。測定には、積分型普通騒音計(株式会社リオン社製NL−06)を用いた。測定結果を表4に示す。
【0035】
電動ドリルA、Bによる穿孔音は、空圧さく岩機の穿孔音に比して、騒音レベルが17〜21dB低いことが分かった。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、下記の利点を有し、特に市街地での有筋コンクリート構造物の破砕や、堅硬物の破砕に有用である。
(1)有筋コンクリート構造物であっても、かぶりコンクリートを鉄筋から剥離する工程と、剥離したコンクリート塊を破砕する工程の組み合わせにより、少量のテルミット剤のみで破砕できる。
(2)有筋コンクリート構造物でも、その他の堅硬物でも、実質的に無ガスのテルミット剤しか使用しないので、破砕片の飛散がなく安全である。
(3)有筋コンクリート構造物でも、その他の堅硬物でも、装薬孔の口径が小さく、電動ドリルで穿孔するため、穿孔時の騒音が小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる破砕方法を示す縦断面図で、(イ)は破砕薬の充填方法、(ロ)は点火具の装着方法を示す。
【図2】本発明に係わる有筋コンクリート構造物の破砕方法を示す部分図で、(イ)は第一工程の穿孔配置を示す平面図、(ロ)は第一工程の穿孔配置を示す縦断面図、(ハ)は第二工程の穿孔配置を示す平面図である。
【図3】破砕薬を密閉耐圧容器内で燃焼させて、燃焼圧力の発生挙動を測定した圧力−時間曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
1 被破砕体
2 装薬孔
3 破砕薬
4 填物
5 高抵抗線
6 固定部材
7、7a 導線
8 主鉄筋
9 帯鉄筋
Claims (6)
- 金属粉末と金属酸化物から主としてなるテルミット剤の高温発熱を利用して有筋コンクリート構造物を破砕する工法であって、鉄筋の内側直近に小口径の装薬孔を穿孔し、装薬孔に実質的に無ガスのテルミット剤のみを充填して燃焼させ、かぶりコンクリートを鉄筋から剥離させる第一工程と、剥離したコンクリート塊に小口径の装薬孔を穿孔し、装薬孔に実質的に無ガスのテルミット剤のみを充填して燃焼させ、コンクリート塊を破砕する第二工程とからなることを特徴とする有筋コンクリート構造物の破砕工法。
- テルミット剤が、アルミニウムと、酸化第二銅及び/または酸化第二鉄とからなることを特徴とする請求項1記載の有筋コンクリート構造物の破砕工法。
- 装薬孔の口径が約18〜25mmφの範囲であることを特徴とする請求項1記載の有筋コンクリート構造物の破砕工法。
- 装薬孔を電動ドリルで穿孔することを特徴とする請求項1または3記載の有筋コンクリート構造物の破砕工法。
- テルミット剤に高抵抗線を直接挿入して点火することを特徴とする請求項1記載の有筋コンクリート構造物の破砕工法。
- 金属粉末と金属酸化物から主としてなるテルミット剤の高温発熱を利用して堅硬物を破砕するに際し、堅硬物に電動ドリルを用いて口径約18〜25mmφの装薬孔を穿孔し、装薬孔にアルミニウムと、酸化第二銅及び/または酸化第二鉄とからなる実質的に無ガスのテルミット剤のみを充填し、テルミット剤を燃焼させることを特徴とする堅硬物の破砕工法。
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---|---|---|---|---|
JP2007075750A (ja) * | 2005-09-15 | 2007-03-29 | Kawai Sekkai Kogyo Kk | 破砕具及び被破砕物の破砕方法 |
JP2011157807A (ja) * | 2010-01-07 | 2011-08-18 | Kajima Corp | 解体方法 |
JP2016056545A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | カヤク・ジャパン株式会社 | 構造物の破砕システム |
RU2622127C1 (ru) * | 2016-03-31 | 2017-06-13 | Акционерное общество "Чебоксарское производственное объединение имени В.И. Чапаева" | Пиротехнический состав для зарядов теплового разрушения твердых тел |
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-
2003
- 2003-03-04 JP JP2003105877A patent/JP2004270418A/ja active Pending
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