【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、着火および着火後の燃焼性の良い炭化物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、燃料としての種々の炭化物、例えば木炭、オガ炭、練炭などが利用されているが、いずれも着火性は良くなく、そのため種々の着火剤を用いたり、外部からの強制加熱にて着火する手段が多用されているが、本発明にて示すように、多孔質の炭化物そのもの自体が良好な着火性および着火後の燃焼性を有するものは、現在のところ見当たらない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
数ある炭化物のなかで、大衆性に富むものに木炭がある。
木炭にも種類があり、一般に着火性の困難なものほど燃焼時間が長い傾向がある。従来から有る標準的な木炭着火法は、紙や木片等の上に木炭を載せ、紙に着火してそれが木片に移り、やがて木炭に着火して木炭燃焼になるものである。
しかし、木炭の量に対する紙や木片の量やその配置が適切であることとともに十分な空気提供が行われることが必要であり、通常はうちわや送風機などで風を送り続けることが行われる。
この方法は木炭の燃焼まで数十分かかるものである上、前記した紙や木片の量などによっては着火が不十分となることも多く、確実な着火方法とは言い難い。
また、煙が出るとともに発生ガスの臭いが出る。
近年、このような着火不良事態を避けるために、種々の着火剤が開発され市販されている。たとえば、引火・燃焼性に富む物質を練り状にしたものを木炭に付着させ、この着火剤に点火してその燃焼により木炭に着火させるものがある。
しかし、その成分により煙が出たり、着火時に大きな炎が上がるので危険性を有し、屋外ではともかく屋内ではその使用に難がある。
また、ガスバーナーを用いて木炭にその炎を当て続けて着火する方法もあるが、あくまでも業務的な方法で、家庭的な手段ではない。
以上の着火手段は、木炭の外面から着火させて燃焼に導くものであり、着火から十分な燃焼に移るまでに相当の時間を有するものである。
本発明は、以上のような従来からの多孔質炭化物とくに木炭への着火および燃焼に関わる課題を解決するために発明されたもので、着火の容易性とともに着火後の燃焼性も良好なる新規な炭化物およびその製法を提供することを目的として開発されたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
課題を解決する手段として本発明は、良引火性物質内に多孔質炭化物を浸漬して得られる燃料用良着火燃焼性炭化物であり、またその製法である。
すなわち、本発明は、多孔質炭化物に良引火性物質を含有させたことを特長とする燃料用良着火燃焼性炭化物であり、また、多孔質炭化物を、良引火性物質内に一定時間浸漬した後に引き上げて、所定時間放置することを特長とする燃料用良着火燃焼性炭化物の製造法である。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明は、多孔質炭化物を良引火性物質に浸漬して得られる燃料用良着火燃焼性炭化物であり、またその製造法である。
燃料用炭化物の代表例として木炭があるが、木炭は多孔質であることが知られている。この木炭を良引火性物質例えばアルコール類に浸漬すると、毛細管現象によりアルコールは木炭の孔内に入り込み、アルコールを含んだ木炭となる。
これを浸漬液から引き上げるが、この状態では木炭表面にもアルコールが付着しており、取扱に不便である。
そのため、引き上げた後に所定時間別室空間内に放置すると、木炭表面のアルコールは蒸発気化し、扱いやすいものとなる。
使用時は、適当な耐熱容器内にこのアルコールを含んだ木炭を入れ、その上に通常の木炭を載せる。紙片を少しねじったものを、この処理済みの木炭間隙に差し込み、着火する。紙片から出る炎にて処理後の木炭に含まれているアルコールが気化するとともに着火燃焼し、処理後の木炭自体が燃焼を始める。
すると、その上にある通常の木炭への着火・燃焼が行われ、焼き物等に利用可能な状態となる。この通常木炭が燃焼状態に至れば、その上に木炭を追加していくことで、燃焼を継続させることができる。
【０００６】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
まず、木炭を用意する。この木炭は多孔性に富む黒炭である。
この木炭は５ｃｍ程度の長さに切りそろえたものを数個用意する。
次ぎに、液体貯留可能な蓋付き容器を準備する。この容器内にアルコール類としてのエチルアルコールを適量入れ、準備した木炭をかごに入れてアルコール内に沈めて蓋を閉め、１時間ほど放置した。比重の関係で木炭はアルコール内に沈んでいる。放置後、この木炭を引き上げて、蓋付き容器内に５時間ほど放置した。
この放置していた木炭を取りだして、耐熱容器内に入れ、その上に一般の木炭を数個載せてから、紙片をねじったものをこの処理後の木炭間隙に入れて着火した。紙片から出る炎にて処理後の木炭に着火して燃焼し、やがてその上の木炭に着火して燃焼状態となったが、紙片着火から木炭燃焼まで約１０分間であった。
別例として、アルコールに代えてエーテル（ジエチルエーテル）を用いて実験したが、同様の効果を得た。また両例ともに煙の発生はなかった。
さらに、エチルアルコールとエーテルを５対５の割合で混合して実験したが、同様の結果を得た。
【０００７】
本発明の概要については既述したが、本発明は木炭自体を着火剤的に利用できるところにその特長がある。
既述したように、従来からの着火剤は木炭とは別の物質であり、まずその着火剤に点火し、木炭表面の着火をうながし、やがて木炭の燃焼がその内部に進んで行くものである。従って、強力な火力を必要とするために、強引火・燃焼性を有する物質を用いている。ゆえに着火剤の急激な燃焼が起こり、大きな炎を発するのである。
しかるに本発明では、木炭内部の孔に良引火性物質を含ませるために、表面に着火するとその熱で内部の引火性物質が気化するとともに燃焼して、木炭成分自体への着火燃焼が行われる。つまり表面の一部だけではなく全体で燃焼がなされるために、木炭自体の着火燃焼が早まり、安定した火力が得られ、そしてこれが種火となってその上に載置された木炭をも燃焼させるのである。
木材に比べて木炭はその着火が困難である。
これは、木炭の製造過程で木材に含まれる炭化水素成分が抜けて、炭素分の多い無定形炭素に変わるためである。そのため、種々の着火手段が研究されてきたのであるが、本発明は木炭の多孔質に着目し、この孔内に良引火性物質を含ませることができればあたかも木材燃焼に類似の効果が得られるのではないかとの想定により、実験を行ってこの発明を得たのである。
木炭には水は禁物とされている。なぜなら水を含んだ木炭を加熱すると、染みこんだ水が水蒸気化して木炭が燃焼中に割れて弾け飛ぶからである。
つまり、木炭を液中に浸漬することは危険行為なのである。
だが、本発明はこのタブーに挑戦し、アルコール等であればその気化性および引火燃焼性のため、浸漬してもなんら問題がないばかりか、既述のような有益な効果をもたらすことを見いだし、本発明がなされたのである。
【０００８】
本発明は多孔質炭化物を対象とするものであり、木炭、オガ炭、豆炭、練炭、竹炭等がその範囲に含まれる。また、炭化可能な物質を炭化させて、多孔質形状に固化したものも対象である。
良引火性物質は、エーテル類、アルコール類、ガソリン、二硫化炭素、アセトン、シンナー類、ベンゼン、オクタンなどが対象である。
以上のうち、安全性、毒性、取扱の容易性等を考慮した結果、アルコール類やエーテル類が適当であるとの知見を得た。
アルコール類には、メチルアルコール（メタノール）、エチルアルコール（エタノール）、イソプロピルアルコール他がある。この中で使用しやすいのはエチルアルコールやメチルアルコールであり、両者を混合して用いてもよい。
エーテル類には、メチルエーテル、エチルエーテル、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル他があるが、一般的なのはジエチルエーテルである。
エーテルは粘度が低く、揮発性が高いので取扱に注意を要するが、効果としてはアルコールの場合と同様である。エタノール、メタノール、エーテルともに引火点が低く、揮発性の高い可燃性液体として知られる。また、３者とも表面張力が小さく、浸透性を有するので、木炭の細孔に侵入して既述の効果が得られる。
【０００９】
本発明において、浸漬後に蓋付き容器内で放置するのは、木炭表面に付着した浸漬液を蒸発させて取扱に適したものにするためである。
容器に入れずに放置すると、浸漬液の揮発性のためたちまち気化し、細孔内の液も消失されてしまう。しかし、密閉容器内での放置であれば、始めは気化が盛んであるが、やがて容器内にその蒸気が充満し、気化速度が遅くなり、所定時間の放置にて木炭表面に付着していた浸漬液のみが気化し、細孔内には浸漬液が残っている状態となり、その放置時間管理が容易となる利点がある。なお、図２での板体は格子状板体であり、浸漬後の炭に含まれた引火性物質を滴下させて、適量を含んだ炭とし、使用時の安全性を配慮したものとした。
なお、非使用時は木炭細孔に含まれる良引火性物質成分の気化を防ぐために、非通気性素材にてくるんで保管することが肝要である。
【００１０】
【発明の効果】
本発明によれば、多孔質炭化物の孔内に良引火性物質を含有させるので、容易に着火するとともに燃焼性に富み、この燃焼した炭化物自体を種火として利用することができ、従来より困難であった炭化物の着火および燃焼性を改善することに寄与する、有用かつ新規なる燃料用良着火燃焼性炭化物とその製造法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の浸漬状態説明図
【図２】本発明の浸漬後の引き上げ乾燥状態説明図
【符号の説明】
１ 容器
２ 蓋
３ 浸漬液（良引火性物質）
４ 木炭
５ かご
６ 格子状板体
７ 段部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a carbide having good flammability after ignition and ignition.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various carbides such as charcoal, sawdust charcoal, briquettes, and the like have been used as fuels, but none of them has good ignitability. Therefore, various igniting agents are used, and ignition is performed by external forced heating. However, as shown in the present invention, no porous carbide itself having good ignitability and flammability after ignition has been found at present.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Among the many carbides, charcoal is one of the most popular.
There are also various types of charcoal. Generally, the more difficult the ignitability, the longer the burning time tends to be. A conventional standard charcoal ignition method is to put charcoal on paper or a piece of wood, ignite the paper, transfer it to a piece of wood, and eventually ignite the charcoal to burn charcoal.
However, it is necessary that the amount of paper and wood chips relative to the amount of charcoal and the arrangement thereof are appropriate, and that sufficient air supply be performed. Normally, air is continuously sent by a fan or a blower.
This method takes several tens of minutes until charcoal is burned, and the ignition often becomes insufficient depending on the amount of the paper and the wood pieces, and is not a reliable ignition method.
In addition, smoke is emitted and the generated gas smells.
In recent years, various ignition agents have been developed and marketed in order to avoid such a poor ignition situation. For example, there is a type in which a mixture of a substance having high flammability and combustibility is attached to charcoal, and the ignition agent is ignited to ignite the charcoal by burning.
However, there is a danger because smoke is emitted by the components or a large flame is ignited at the time of ignition, and there is a difficulty in using it indoors regardless of outdoors.
There is also a method of using a gas burner to continuously ignite the charcoal by igniting the charcoal, but this is only a business method, not a household method.
The above-mentioned ignition means ignites from the outer surface of the charcoal and leads to combustion, and has a considerable time until the transition from ignition to sufficient combustion.
The present invention has been invented in order to solve the problems relating to ignition and combustion of conventional porous carbides, particularly charcoal, as described above. It has been developed for the purpose of providing a carbide and a method for producing the same.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a means for solving the problems, the present invention relates to a good ignitable combustible carbide for fuel obtained by immersing a porous carbide in a good flammable substance, and a method for producing the same.
That is, the present invention is a fuel good ignition combustion carbide characterized by containing a good flammable substance in the porous carbide, and the porous carbide was immersed in the good flammable substance for a certain period of time. This is a method for producing a highly ignitable and combustible carbide for fuel, which is characterized in that it is pulled up later and left for a predetermined time.
[0005]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention relates to a good-ignition combustible carbide for fuel obtained by immersing a porous carbide in a highly flammable substance, and a method for producing the same.
Charcoal is a typical example of the fuel carbide, and it is known that charcoal is porous. When this charcoal is immersed in a flammable substance, for example, alcohols, the alcohol enters the pores of the charcoal due to capillary action, and becomes charcoal containing alcohol.
This is pulled up from the immersion liquid. In this state, alcohol is also attached to the charcoal surface, which is inconvenient to handle.
For this reason, when left in the separate room space for a predetermined time after being lifted, the alcohol on the charcoal surface evaporates and becomes easy to handle.
When used, put the charcoal containing this alcohol in a suitable heat-resistant container, and put ordinary charcoal on it. A slightly twisted piece of paper is inserted into the treated charcoal gap and ignited. The alcohol contained in the treated charcoal is vaporized by the flame coming out of the paper piece and ignites and burns, and the treated charcoal itself starts burning.
Then, the normal charcoal on top is ignited and burned, so that the charcoal can be used for grilling. When the normal charcoal reaches the combustion state, the charcoal is added on top of it, so that the combustion can be continued.
[0006]
【Example】
Hereinafter, examples of the present invention will be described.
First, prepare charcoal. This charcoal is a highly porous black charcoal.
Prepare several pieces of this charcoal cut to a length of about 5 cm.
Next, a container with a lid capable of storing liquid is prepared. An appropriate amount of ethyl alcohol as alcohols was put in this container, the prepared charcoal was put in a basket, submerged in alcohol, the lid was closed, and the container was left for about 1 hour. Charcoal sinks in alcohol due to its specific gravity. After standing, the charcoal was pulled up and left in the container with the lid for about 5 hours.
The charcoal that had been left was taken out, put in a heat-resistant container, several pieces of general charcoal were placed thereon, and then a twisted piece of paper was put into the charcoal gap after this treatment to ignite. The charcoal after the treatment was ignited and burned by the flame coming out of the piece of paper, and then the charcoal on it was ignited and burned, but it took about 10 minutes from the ignition of the piece of paper to burning of the charcoal.
As another example, an experiment was conducted using ether (diethyl ether) instead of alcohol, but the same effect was obtained. In both cases, no smoke was generated.
Further, an experiment was conducted by mixing ethyl alcohol and ether at a ratio of 5: 5, and similar results were obtained.
[0007]
Although the outline of the present invention has been described above, the present invention is characterized in that charcoal itself can be used as an ignition agent.
As described above, the conventional igniting agent is a substance different from charcoal, first ignites the igniting agent, prompts the ignition of the charcoal surface, and the charcoal combustion eventually proceeds inside. . Therefore, a substance having strong flammability and combustibility is used to require a strong thermal power. Therefore, rapid combustion of the igniting agent occurs, generating a large flame.
However, in the present invention, in order to include a good flammable substance in the pores inside the charcoal, when the surface is ignited, the flammable substance inside is vaporized and burned by the heat, and the charcoal component itself is ignited and burned. . In other words, because the entire surface is burned, not just a part of the surface, the charcoal itself is ignited and burned faster, and a stable thermal power is obtained, and this becomes the seed and also burns the charcoal placed on it To make it happen.
Charcoal is more difficult to ignite than wood.
This is because the hydrocarbon component contained in the wood escapes during the production process of the charcoal and is converted into amorphous carbon having a high carbon content. Therefore, various ignition means have been studied, but the present invention focuses on the porosity of charcoal, and if a good flammable substance can be contained in the pores, an effect similar to wood burning can be obtained. Assuming that this was not the case, experiments were conducted to obtain the present invention.
Water is not allowed in charcoal. This is because when water-containing charcoal is heated, the impregnated water is turned into steam and the charcoal breaks and bursts during combustion.
In other words, immersing charcoal in liquid is dangerous.
However, the present invention challenges this taboo, and finds that alcohol and the like have no problem even if immersed because of their vaporization and flammable combustion properties, and also have the above-mentioned beneficial effects. The present invention has been made.
[0008]
The present invention is directed to porous carbides, and includes charcoal, sawdust charcoal, soybean charcoal, briquettes, bamboo charcoal and the like. Further, a material obtained by carbonizing a carbonizable substance and solidifying it into a porous shape is also an object.
Good flammable substances include ethers, alcohols, gasoline, carbon disulfide, acetone, thinners, benzene, octane, and the like.
Among the above, as a result of considering safety, toxicity, ease of handling, etc., it was found that alcohols and ethers were suitable.
Alcohols include methyl alcohol (methanol), ethyl alcohol (ethanol), and isopropyl alcohol. Among them, ethyl alcohol and methyl alcohol are easy to use, and both may be used as a mixture.
Ethers include methyl ether, ethyl ether, diethyl ether, isopropyl ether and the like, and the most common is diethyl ether.
Ethers have low viscosity and high volatility, so care must be taken in handling them, but the effect is the same as that of alcohols. Ethanol, methanol and ether all have low flash points and are known as highly volatile flammable liquids. In addition, since all three have low surface tension and permeability, they can penetrate into the pores of charcoal and obtain the above-described effects.
[0009]
In the present invention, the reason why the immersion liquid adhered to the surface of the charcoal is evaporated to make it suitable for handling because the immersion liquid attached to the charcoal surface is left after the immersion.
If the container is left without being placed in a container, it will evaporate immediately due to the volatility of the immersion liquid, and the liquid in the pores will also be lost. However, if left in a closed container, vaporization was active at first, but the vapor eventually filled the container, the vaporization rate slowed down, and it was attached to the charcoal surface when left for a predetermined time Only the immersion liquid is vaporized, and the immersion liquid remains in the pores, which has the advantage that the standing time can be easily controlled. The plate in FIG. 2 is a grid-like plate, and a flammable substance contained in the charcoal after immersion is dropped to make a charcoal containing an appropriate amount, and the safety in use is considered. .
When not in use, it is important to store in a non-breathable material in order to prevent the flammable substance components contained in the charcoal pores from evaporating.
[0010]
【The invention's effect】
According to the present invention, since a highly flammable substance is contained in the pores of the porous carbide, it is easily ignited and rich in flammability, and the burned carbide itself can be used as a seed flame, which is more difficult than before. It is possible to provide a useful and novel good ignitable and combustible carbide for fuel, which contributes to improving the ignitability and combustibility of the conventional carbide, and a method for producing the same.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view of an immersion state of the present invention. FIG. 2 is an explanatory view of a pulled-up and dry state after immersion of the present invention.
1 container 2 lid 3 immersion liquid (good flammable substance)
4 Charcoal 5 Basket 6 Lattice plate 7 Step
