JP2004268832A - 車両用灯具 - Google Patents

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Masayuki Dobashi
正幸 土橋
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Abstract

【課題】グレアやドライバーの目の疲労を防止することを目的とする。
【解決手段】シャフト8が弾性Oリング62、ベアリング58を介してカバー3、ブラケット2に保持されるので、シャフト8と一体のリフレクタ9のぶれやふらつきを最小限に抑制することができる。また、駆動シャフト5が長孔28の縁の軸受け、弾性部材36、当接部39、40を介してカバー3に保持されるので、駆動シャフト5のラジアル方向またはおよびスラスト方向のガタを防止することができる。これにより、リフレクタ9から路面などに照射される光のぶれ、また、この光のぶれによる配光のちらつきなどを確実に抑制することができるので、対向車のドライバーや歩行者へのグレアを防ぐことができ、しかも、ドライバーの目の疲労を防ぐことができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用ヘッドランプ、フォグランプ、コーナリングランプ、カーブランプ、ベンディングランプなどの車両用灯具であって、車両の旋回方向に光を照射する車両用灯具にかかるものである。特に、この発明は、光照射手段から路面などに照射される光のぶれを確実に抑制することができる車両用灯具に関するものである。なお、この明細書において、「路面など」とは、路面およびその路面上の人(歩行者など)や物(先行車や対向車や道路標識や建物など)などを言う。
【0002】
【従来の技術】
車両の旋回方向に光を照射する車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。この車両用灯具は、光を路面などに照射する光照射手段(ランプユニット4、補助ランプ14)と、この光照射手段を回転させるモータ(8、16)および駆動力伝達手段(回転軸5、15、ウォームホイール6、ウォームギア7)とを備えるものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−192674号公報(段落番号「0012」、図2)
【特許文献2】
特開2001−347883号公報(段落番号「0025」、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、前記の従来の技術の改良にかかるものであり、その目的とするところは、光照射手段から路面などに照射される光のぶれを確実に抑制することができる車両用灯具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、光を路面などに照射する光照射手段にシャフトの一端部を固定し、このシャフトを支持手段に回転可能に支持し、このシャフトと駆動モータとの間に駆動力伝達手段を設け、このシャフトと支持手段との間にシャフト保持手段を設けた、ことを特徴とする。
【0006】
この結果、請求項1にかかる発明は、シャフトがシャフト保持手段を介して支持手段に保持されるので、このシャフトと一体となす光照射手段のぶれやふらつき(たとえば、車両用灯具の使用初期の光照射手段のぶれやふらつき、使用時における駆動力伝達手段のバックラッシュによる光照射手段のぶれやふらつき、車両用灯具の使用で駆動力伝達手段の摩耗による光照射手段のぶれやふらつきなど)を最小限に抑制することができる。これにより、請求項1にかかる発明は、光照射手段から路面などに照射される光のぶれ、また、この光のぶれによる配光のちらつきなどを確実に抑制することができるので、対向車のドライバーや歩行者へのグレアを防ぐことができ、しかも、ドライバーの目の疲労を防ぐことができる。
【0007】
請求項2にかかる発明は、シャフト保持手段が、シャフトと支持手段との間に撓んだ状態で設けられた弾性Oリングである、ことを特徴とする。
【0008】
この結果、請求項2にかかる発明は、弾性Oリングの弾性保持力で、シャフトを支持手段にさらに確実に保持することができるので、このシャフトと一体となす光照射手段のぶれやふらつきをさらに確実に抑制することができる。これにより、請求項2にかかる発明は、前記の請求項1にかかる発明と同様に、光のぶれや配光のちらつきを抑制することができるので、対向車のドライバーや歩行者へのグレアまたドライバーの目の疲労を防ぐことができる。
【0009】
請求項3にかかる発明は、シャフト保持手段が、シャフトの他端部と支持手段との間に設けられたベアリングであって、このベアリングの一側にはシャフトの他端部を回転可能に保持する開口部が設けられており、このベアリングの他側にはシャフトの他端部との間の空間に潤滑材溜を形成するための閉塞部が設けられている、ことを特徴とする。
【0010】
この結果、請求項3にかかる発明は、ベアリングの一側の開口部にシャフトの他端部を回転可能に保持することにより、シャフトを支持手段に確実に保持することができるので、このシャフトと一体となす光照射手段のぶれやふらつきを確実に抑制することができる。これにより、請求項3にかかる発明は、前記の請求項2にかかる発明と同様に、光のぶれや配光のちらつきを抑制することができるので、対向車のドライバーや歩行者へのグレアまたドライバーの目の疲労を防ぐことができる。また、請求項3にかかる発明は、潤滑材溜に潤滑材を充填することにより、シャフトがベアリングに対して円滑に回転することができ、かつ、シャフトとベアリングとの間の摩耗を抑制することができる。さらに、請求項3にかかる発明は、潤滑材溜がベアリングの閉塞部に形成されているので、潤滑材が潤滑材溜から外に垂れたり漏れたりすることを防止でき、これにより、潤滑材の垂れや漏れなどによる外観の見栄えを損なうことがない。また、同様に、潤滑材が気化して潤滑材溜から外に逃げたりすることを防止でき、これにより、潤滑材の潤滑作用を長時間維持することができる。さらにまた、請求項3にかかる発明は、潤滑材溜がベアリングの閉塞部に形成されていることにより、粉塵などが外から潤滑材溜の中に混入することを防止できるので、粉塵などの混入によるシャフトの回転不良などの不具合を防止することができる。
【0011】
請求項4にかかる発明は、光を路面などに照射する光照射手段とモータとの間に駆動力伝達手段を設け、このモータの駆動シャフトおよび駆動力伝達手段を支持手段に回転可能に支持し、この駆動シャフトと支持手段との間に駆動シャフト保持手段を設ける、ことを特徴とする。
【0012】
この結果、請求項4にかかる発明は、駆動シャフトが駆動シャフト保持手段を介して支持手段に保持されるので、駆動シャフトのラジアル方向またはおよびスラスト方向のガタを防止することができる。これにより、請求項4にかかる発明は、駆動シャフトのガタによる光照射手段の光のぶれや配光のちらつきを防止できるので、対向車のドライバーや歩行者へのグレアやドライバーの目の疲労を防ぐことができる。
【0013】
請求項5にかかる発明は、駆動シャフト保持手段が、駆動シャフトのうちモータと反対側の先端部と支持手段との間に設けられた軸受であって、駆動シャフトのラジアル方向の荷重を受け、かつ、駆動シャフトのラジアル方向のうち一方向の作動負荷を逃がす構造をなす軸受である、ことを特徴とする。
【0014】
この結果、請求項5にかかる発明は、前記の構造の軸受により、作動時に発生する駆動シャフトのラジアル方向の荷重を受けることができ、かつ、部品製造時や部品組み付け時における誤差やばらつきで発生する作動負荷を駆動シャフトのラジアル方向のうち一方向に逃がすことができる。このために、請求項5にかかる発明は、作動負荷を最小限に抑制することができ、かつ、駆動シャフトのラジアル方向のぶれを確実に抑制することができるので、駆動シャフトや駆動力伝達手段が円滑に作動し、この駆動シャフトや駆動力伝達手段の作動耐久性が向上される。しかも、作動の円滑により、モータや駆動シャフトや駆動力伝達手段の小型化や軽量化が可能となる。その上、軸受を支持手段に設けた長孔の縁とすることにより、別部品の軸受を必要としないので、部品点数や組み付け工程数を軽減化することができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
【0015】
請求項6にかかる発明は、駆動シャフト保持手段が、駆動シャフトのうちモータ側の先端部と支持手段との間に設けられた弾性部材であって、駆動シャフトをスラスト方向に弾性保持する構造をなす弾性部材である、ことを特徴とする。
【0016】
この結果、請求項6にかかる発明は、弾性部材により、駆動シャフトのスラスト方向のガタを確実に防止することができるので、前記の請求項4にかかる発明と同様に、光照射手段の光のぶれや配光のちらつきなどを確実に防止することができ、対向車のドライバーや歩行者へのグレアやドライバーの目の疲労を防ぐことができる。また、請求項6にかかる発明は、駆動シャフトのスラスト方向のガタを防止することにより、光照射手段を車両の旋回方向に回転させて所定の位置に高精度に停止させることができる。特に、請求項6にかかる発明は、モータとしてステッピングモータを使用した場合、光照射手段を高精度にイニシャル制御することができる。
【0017】
請求項7にかかる発明は、駆動シャフト保持手段が、駆動シャフトと一体構造のウォームの両端部に設けられた当接部と、このウォームの両端部の当接部に当接してウォームを駆動シャフトのスラスト方向に挟み込む支持手段の当接部とからなる、ことを特徴とする。
【0018】
この結果、請求項7にかかる発明は、ウォームの両端部の当接部を支持手段の当接部に当接させて、ウォームを支持手段で駆動シャフトのスラスト方向に挟み込むことにより、駆動シャフトのスラスト方向のガタを確実に防止することができる。これにより、請求項7にかかる発明は、前記の請求項6にかかる発明と同様に、対向車のドライバーや歩行者へのグレアやドライバーの目の疲労を防ぐことができ、また、光照射手段を所定の位置に高精度に停止させることができ、さらに、光照射手段を高精度にイニシャル制御することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる車両用灯具の実施の形態の1例について添付図面を参照して説明する。この実施の形態にかかる車両用灯具は、車両の前部の右側に搭載されるものである。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態の構成の説明)
図において、符号「F−B」は、この実施の形態にかかる車両用灯具を搭載する車両のカーラインの前後方向を示す。符号「V−V」は、この実施の形態にかかる車両用灯具を車両に搭載した際の垂直軸を示す。符号「Z−Z」は、この実施の形態にかかる車両用灯具の光照射手段(リフレクタおよび光源)の光軸を示す。なお、この明細書において、「右」「左」「上」「下」「前」「後」とは、ドライバーが車両の前方方向を見た際の「右」「左」「上」「下」「前」「後」を言う。
【0021】
図1において、1、2、3は、支持手段としてのフレーム、ブラケット、カバーである。このフレーム1、ブラケット2、カバー3からなる支持手段には、駆動手段としてのモータ4が取り付けられ、かつ、このモータ4の駆動シャフト5および駆動力伝達手段としてのウォーム6、ウォームホイール7、シャフト8がそれぞれ回転可能に支持されている。このシャフト8の一端部(上端部)には、光照射手段としてのリフレクタ9が固定されている。このリフレクタ9には、光源としての放電灯10が取り付けられている。この結果、光照射手段としてのリフレクタ9、放電灯10は、駆動手段としてのモータ4および駆動力伝達手段としてのウォーム6、ウォームホイール7、シャフト8により、支持手段としてのフレーム1、ブラケット2、カバー3に回転可能に支持されることとなる。なお、光源として前記の放電灯10以外にハロゲンバルブや白熱バルブなどでも良い。
【0022】
前記フレーム1は、図1に示すように、垂直板部11と水平板部12と構成されている。前記垂直板部11には、光軸調整機構のピボット球部13と、上下用のスクリューマウンティング14と、左右用のスクリューマウンティング15とがそれぞれ取り付けられている。一方、前記水平板部12のほぼ中央とほぼ4角部には、1個の円形の透孔16と4個の小円形の透孔17が設けられている。
【0023】
前記ブラケット2は、図1に示すように、垂直板部18と水平板部19と構成されている。前記垂直板部18のほぼ中央と両端部には、1個の円形の透孔20と2個のネジ孔21が設けられている。一方、前記水平板部19のほぼ中央と4角部には、1個の円形の透孔22と8個のネジ孔23が設けられている。
【0024】
前記カバー3は、図1、図5、図7、図9、図14に示すように、上面と側面とが閉塞し、かつ、下面が開口した中空形状をなす。このカバー3の上面のほぼ中央には、上円筒部24と下円筒部25が一体に設けられている。また、このカバー3の上面のほぼ4角部には、4個の小円形の透孔26が設けられている。さらに、このカバー3の一側面には、円形の透孔27が設けられており、かつ、このカバー3の他側面には、逆U字形状の長孔28が前記透孔27と対向して設けられている。さらにまた、このカバー3の内部には、回転角度制限手段の一対の段部64が設けられている。
【0025】
前記フレーム1の水平板部12上に前記ブラケット2の水平板部19を載せ、4本のスクリュー29をフレーム1の4個の透孔17を通してブラケット2の外側の4個のネジ孔23にねじ込んで、フレーム1とブラケット2とを一体に取り付ける。このブラケット2の水平板部19の上に前記カバー3を載せ、4本のスクリュー30をカバー3の4個の透孔26を通してブラケット2の内側の4個のネジ孔23にねじ込んで、ブラケット2とカバー3とを一体に取り付ける。これにより、フレーム1とブラケット2とカバー3とは、一体となって支持手段を構成する。
【0026】
前記モータ4は、この例では、ステッピングモータを使用する。図1、図9、図14に示すように、このモータ4の駆動シャフト5と前記ウォーム6とは、一体に固定されている。この駆動シャフト5とウォーム6とは、それぞれ別個に製造して一体に固定したものであっても良いし、一体に製造したものでも良い。
【0027】
前記モータ4の両側には、2個の小円形の透孔31が設けられている。前記モータ4の駆動シャフト5と前記ウォーム6とを前記ブラケット2の透孔20に通し、かつ、2本のスクリュー32をモータ4の2個の透孔31を通してブラケット2の2個のネジ孔21にねじ込んでモータ4をブラケット2に固定する。駆動シャフト5のうちモータ4と反対側の先端部33を前記カバー3の長孔28に回転可能に通す。また、駆動シャフト5の中間部34を前記カバー3の透孔27に回転可能に通す。
【0028】
前記駆動シャフト5と支持手段としての前記フレーム1、前記ブラケット2、前記カバー3との間には、駆動シャフト5をフレーム1、ブラケット2、カバー3に回転可能に保持する3個の駆動シャフト保持手段が設けられている。
【0029】
1個目の前記駆動シャフト保持手段は、図8〜図10に示すように、前記駆動シャフト5の先端部33と前記カバー3との間に設けられた軸受である。この軸受は、駆動シャフト5のラジアル方向の荷重を受け、かつ、駆動シャフト5のラジアル方向のうち一方向、すなわち、前記カバー3の長孔28の長手方向の作動負荷を逃がす構造をなす。この軸受は、前記カバー3の長孔28の縁である。
【0030】
2個の目の前記駆動シャフト保持手段は、図6、図9、図13、図14に示すように、前記駆動シャフト5のうちモータ4側の先端部35と前記ブラケット2に固定されたモータ4(すなわち、このモータ4を介して支持手段としての前記ブラケット2)との間に設けられた弾性部材36である。この弾性部材36は、バネ用ステンレス材からなり、薄板形状をなす。この弾性部材36の中央部には、球状凸部37が設けられており、また、この弾性部材36の両端部には、固定部38が設けられている。この弾性部材36の固定部38をモータ4にリベットやスクリューやスポット溶接などにより固定し、かつ、この弾性部材36の球状凸部37を駆動シャフト5の先端部35に弾性当接させる。これにより、この弾性部材36は、駆動シャフト5を図9中の実線矢印A方向のスラスト方向に弾性保持することとなる。ここで、通常、モータ4の駆動シャフト5は、図9中実線矢印B方向と反対の方向(図9中、実線矢印A方向)に突出した状態で維持されており、モータ4や駆動シャフト5や駆動力伝達手段のウォーム6、ウォームホイール7、シャフト8の駆動回転作用により、実線矢印B方向に凹むものである。ところが、この実施の形態における車両用灯具の弾性部材36は、駆動シャフト5の先端部35を球状凸部37によりスラスト方向(図9中の実線矢印A方向)の弾性反力で弾性保持するものである。この結果、この実施の形態における車両用灯具は、モータ4の駆動シャフト5のスラスト方向のガタを最小限に抑制することができる。
【0031】
3個目の前記駆動シャフト保持手段は、図9、図14に示すように、駆動シャフト5と一体構造のウォーム6の両端部に設けられた当接部39と、ウォーム6の両端部の当接部39に当接してウォーム6を駆動シャフト5のスラスト方向に挟み込む支持手段としての前記カバー3の両側壁の当接部40とからなる。なお、駆動シャフト5を図9中の実線矢印B方向に移動させた状態(駆動シャフト5をモータ4側に凹ませた状態)で、ウォーム6の両端部の当接部39とカバー3の両側壁の当接部40とを当接させる。
【0032】
駆動力伝達手段としての前記ウォームホイール7は、図1、図5、図7、図14に示すように、ヘリカルギヤの扇形状をなす。このウォームホイール7の中央には、円形の透孔41が設けられている。しかも、このウォームホイール7の両側には、回転角度制限手段の一対の段部65が前記カバー3の段部64と対応させて設けられている。また、駆動力伝達手段としての前記シャフト8は、図1、図5、図7に示すように、一端部(上端部)から他端部(下端部)にかけて、面取部42と、大径部43と、中径部44と、小径部45とからなる。このウォームホイール7の透孔41とシャフト8の中径部44とが、超音波溶着や超音波圧入などにより、一体に固定されている。このウォームホイール7は、前記フレーム1および前記ブラケット2に固定されたベアリング58と前記カバー3の下円筒部25との間に回転可能に支持されている。また、シャフト8は、大径部43が前記カバー3の上円筒部24中に、小径部45が前記ベアリング58中にそれぞれ回転可能に支持されている。前記ウォームホイール7と前記ウォーム6とは、噛み合っている。このウォーム6とウォームホイール7とは、モータ4の駆動力(回転力)をリフレクタ9に、駆動シャフト5およびウォーム6側の回転軸方向とウォームホイール7およびシャフト8側の回転軸方向とをほぼ直角に変換して伝達するものである。
【0033】
前記シャフト8と支持手段としての前記フレーム1、前記ブラケット2、前記カバー3との間には、シャフト8を支持手段としての前記フレーム1、前記ブラケット2、前記カバー3に回転可能に保持する2個のシャフト保持手段が設けられている。
【0034】
1個目の前記シャフト保持手段は、図5、図7に示すように、シャフト8の大径部43と前記カバー3の下円筒部25との間に撓んだ状態で設けられた弾性Oリング62である。この弾性Oリング62は、たとえば、シリコンゴム等の材質からなり、低温から高温までの広い温度範囲において、弾性が損なわれずに使用可能な材質のものを使用する。
【0035】
2個目の前記シャフト保持手段は、図5、図7、図11、図12に示すように、シャフト8の小径部45と前記フレーム1および前記ブラケット2との間に設けられたベアリング58である。すなわち、ベアリング58は、カバー2の透孔22に嵌合固定され、かつ、フレーム1の透孔16に挿入されている。このベアリング58の一側には、シャフト8の小径部45を回転可能に保持する開口部59が設けられている。また、このベアリング58の他側には、シャフト8の他端部との間の空間に潤滑材溜60を形成するための閉塞部61が設けられている。
【0036】
図5に示すように、前記リフレクタ9の下部には、取付筒部46が一体に設けられている。このリフレクタ9の取付筒部46中に前記シャフト8の面取部42が挿入され、スクリュー47をねじ込むことにより、リフレクタ9とシャフト8とが一体に固定されることとなる。前記シャフト8は、前記リフレクタ9を回転させる作動回転軸、もしくは、最終出力軸である。このリフレクタ9に放電灯10が着脱可能に取り付けられている。この放電灯10には、電源(バッテリー)側と電気的に接続されるハーネスコード63が接続されている。このハーネスコード63の素線は、屈曲作動性能を向上させるために素線径0.08mm〜0.12mmの素線が使用されている。また、このハーネスコード63の被覆の素材は、高温での耐熱性が良く、低温での柔軟性が変化し難い、たとえば、架橋ポリエチレンやエチレン−フッ化エチレン共重体(ETFE)などが使用されている。
【0037】
前記のように構成されたランプユニット、すなわち、フレーム1、ブラケット2、カバー3からなる支持手段と、モータ4、駆動シャフト5からなる駆動手段と、ウォーム6、ウォームホイール7、シャフトからなる駆動力伝達手段と、リフレクタ9、放電灯10からなる光照射手段とから構成されるランプユニットを、ランプハウジング(図示せず)とランプレンズ(図示せず)とにより区画される灯室(図示せず)内に配置する。このランプユニットをランプハウジングに光軸調整機構(図示せず)を介して取り付ける。すなわち、ランプユニット側(フレーム1側)の光軸調整機構のピボット球部13、上下用のスクリューマウンティング14、左右用のスクリューマウンティング15に、ランプハウジング側の光軸調整機構のピボット球受部(図示せず)、上下用のアジャストスクリュー(図示せず)、左右用のアジャストスクリュー(図示せず)を、それぞれ装着する。これにより、前記のランプユニットは、ランプハウジングに対して上下にまたは左右に光軸調整可能となる。このように構成されたこの実施の形態にかかる車両用灯具は、車両の前部に搭載される。このとき、シャフト8の軸(リフレクタ9と放電灯10からなる光照射手段が左右に回転するときの回転軸)をほぼ垂直軸V−Vに合わせる。
【0038】
図15は、車両の旋回に伴なって、前記モータ4を駆動させて前記リフレクタ9を車両の旋回方向に回転させる駆動制御手段を示すブロック図である。この駆動制御手段は、各種センサー48、49、50、51、52と、制御装置53とからなる。
【0039】
前記各種センサーは、ターンシグナルスイッチのON信号を検知してターン信号を出力するターンセンサー48、ハンドルの操舵角度およびまたは操舵速度を検知して操舵信号を出力する操舵センサー49、車速を検知して車速信号を出力する車速センサー50、GPSや地上局(電子基準点など)から出力される位置情報信号を受信するGPSレシーバー51、自車位置や自車姿勢を検知するジャイロセンサー52などである。
【0040】
前記制御装置53は、外部信号入力装置としてのインターフェイス回路54と、中央演算処理装置・CPU55と、ナビゲーションシステム(カーナビゲーション)56と、制御信号出力装置としてのモータドライバー回路57とからなる。この制御装置53は、インターフェイス回路54に入力された各種センサー48、49、50、51、52の検知信号に基づいて、中央演算処理装置・CPU55およびナビゲーションシステム56でリフレクタ9の最適な回転角度を決定し、この決定された回転角度に応じた制御信号をモータドライブ回路57を介してモータ(ステッピングモータ)4に出力するものである。前記制御装置53は、車両に搭載されているコンピュータを使用する。
【0041】
(実施の形態の作用の説明)
この実施の形態にかかる車両用灯具は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
【0042】
まず、車両が直進している状態においては、図2に示すように、この実施の形態にかかる車両用灯具の光軸Z−Zと、車両の前後方向F−Bとがほぼ一致する。ここで、車両がたとえば右旋回状態(車両が右に旋回する前の状態もしくは車両が右に旋回している状態)に入ると、各種センサー48〜52は、車両の右旋回状態を検知して検知信号を制御装置53に出力する。この制御装置53は、各種センサー48〜52の検知信号に基づいて、リフレクタ9の最適な回転角度θを演算し、この演算された回転角度θに応じた制御信号をモータ4に出力する。
【0043】
すると、モータ4は、制御信号に基づいて駆動する。このモータ4の駆動力が駆動力伝達手段を介してリフレクタ9に伝達される。すなわち、モータ4が駆動すると、駆動シャフト5が回転し、この駆動シャフト5と一体のウォーム6が回転し、このウォーム6と噛み合うウォームホイール7が回転し、このウォームホイール7と一体のシャフト8が回転し、このシャフトと一体のリフレクタ9が回転する。たとえば、リフレクタ9は、上から見た図2に示す状態(車両用灯具の光軸Z−Zと車両の前後方向F−Bとがほぼ一致する状態)から垂直軸V−V回りに時計方向(図3中、実線矢印方向、すなわち、右方向)に回転する。
【0044】
そして、リフレクタ9が演算された回転角度θ分回転したところで、モータ4の駆動が停止して、リフレクタ9の回転も停止する。その結果、リフレクタ9は、上から見た図3に示す状態、すなわち、車両用灯具の光軸Z−Zが車両の前後方向F−Bに対して時計方向に演算された回転角度θ分回転した状態となる。
【0045】
また、車両が左旋回状態に入ると、各種センサー48〜52は、車両の左旋回状態を検知して検知信号を制御装置53に出力する。すると、前記の作用と同様に、制御装置53は、各種センサー48〜52の検知信号に基づいて、リフレクタ9の最適な回転角度θを演算し、この演算結果を制御信号としてモータ4に出力する。このモータ4は、制御信号に基づいて駆動し、このモータ4の駆動シャフト5が回転し、この駆動シャフト5と一体のウォーム6が回転し、このウォーム6と噛み合うウォームホイール7が回転し、このウォームホイール7と一体のシャフト8が回転し、このシャフトと一体のリフレクタ9が反時計方向に回転する。
【0046】
このように、この実施の形態にかかる車両用灯具は、車両の旋回方向にリフレクタ9を回転させることができるので、リフレクタ9からの光を車両の旋回方向に向けることができる。すなわち、この実施の形態にかかる車両用灯具は、車両の旋回方向に光を照射することができる。なお、この実施の形態にかかる車両用灯具において、車両の旋回に基づいてリフレクタ9を回転させる制御は、上記の作用以外にも種々ある。たとえば、上記の制御としては、AFS(Adaptive Front lighting System)に対応したものでも良い。その上、車両の状況や道路状況やドライバーの好みなどにより、制御は、色々と変更することができるものでも良い。
【0047】
(実施の形態の効果の説明)
この実施の形態にかかる車両用灯具は、以上のごとき構成からなり、以下、その効果について説明する。
【0048】
この実施の形態にかかる車両用灯具は、シャフト8とカバー3の下円筒部25との間に弾性Oリング62を撓んだ状態で設けられている。この結果、この実施の形態にかかる車両用灯具は、弾性Oリング62の弾性保持力で、シャフト8をカバー3に確実に保持することができるので、このシャフト8と一体となすリフレクタ9のぶれやふらつきを確実に抑制することができる。これにより、この実施の形態にかかる車両用灯具は、光のぶれや配光のちらつきを抑制することができるので、対向車のドライバーや歩行者へのグレアまたドライバーの目の疲労を防ぐことができる。なお、ウォームホイール7とカバー3の下円筒部25との間に同じく弾性Oリングを撓んだ状態で設けても良い。この場合、ウォームホイール7、シャフト8をカバー3に回転可能に保持する大きい保持力が得られる。
【0049】
また、この実施の形態にかかる車両用灯具は、ベアリング58の開口部59にシャフト8の小径部45を回転可能に保持するので、シャフト8をベアリング58を介してブラケット2に確実に保持することができる。これにより、この実施の形態にかかる車両用灯具は、シャフト8と一体となすリフレクタ9のぶれやふらつきを確実に抑制することができるので、対向車のドライバーや歩行者へのグレアまたドライバーの目の疲労を防ぐことができる。
【0050】
また、この実施の形態にかかる車両用灯具は、シャフト8の小径部45とベアリング58の閉塞部61との間の空間に形成された潤滑材溜60にグリスなどの潤滑材を充填することができるので、シャフト8がベアリング58に対して円滑に回転することができ、かつ、シャフト8とベアリング58との間の摩耗を抑制することができる。
【0051】
また、この実施の形態にかかる車両用灯具は、潤滑材溜60がベアリング58の閉塞部61に形成されているので、潤滑材が潤滑材溜60から外に垂れたり漏れたりすることを防止でき、これにより、潤滑材の垂れや漏れなどによる外観の見栄えを損なうことがない。また、同様に、ベアリング58の閉塞部61により、潤滑材が気化して潤滑材溜60から外に逃げたりすることを防止できるので、潤滑材の潤滑作用を長時間維持することができる。また、同様に、ベアリング58の閉塞部61により、粉塵などが外から潤滑材溜60の中に混入することを防止できるので、粉塵などの混入によるシャフト8の回転不良などの不具合を防止することができる。
【0052】
また、この実施の形態にかかる車両用灯具は、駆動シャフト5のうちモータ4と反対側の先端部33とカバー3との間に、駆動シャフト5のラジアル方向の荷重を受け、かつ、駆動シャフト5のラジアル方向のうち一方向の作動負荷を逃がす構造をなす軸受、すなわち、長孔28の縁が設けられている。この結果、この実施の形態にかかる車両用灯具は、前記の構造の軸受、すなわち、長孔28の縁により、作動時に発生する駆動シャフト5のラジアル方向の荷重を受けることができ、かつ、部品製造時や部品組み付け時における誤差やばらつきで発生する作動負荷を駆動シャフト5のラジアル方向のうち一方向、この例では、長孔28の長手方向であって、上下方向(図10中、実線矢印方向U、D)に逃がすことができる。このために、この実施の形態にかかる車両用灯具は、作動負荷を最小限に抑制することができ、かつ、駆動シャフト5のラジアル方向のぶれを確実に抑制することができるので、駆動シャフト5や駆動力伝達手段のウォーム6、ウォームホイール7、シャフト8が円滑に回転作動し、この駆動シャフト5や駆動力伝達手段のウォーム6、ウォームホイール7、シャフト8の作動耐久性が向上される。しかも、回転作動の円滑により、モータ4や駆動シャフト5や駆動力伝達手段のウォーム6、ウォームホイール7、シャフト8の小型化や軽量化が可能となる。その上、軸受をカバー3に設けた長孔28の縁とすることにより、別部品の軸受を必要としないので、部品点数や組み付け工程数を軽減化することができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
【0053】
また、この実施の形態にかかる車両用灯具は、駆動シャフト5のうちモータ4側の先端部35とブラケット2に固定されたモータ4との間に、駆動シャフト5をスラスト方向(図9中、実線矢印A方向)に弾性保持する構造をなす弾性部材36が設けられている。この結果、この実施の形態にかかる車両用灯具は、弾性部材36により、駆動シャフト5のスラスト方向のガタを確実に防止することができるので、リフレクタ9からの光のぶれや配光のちらつきなどを確実に防止することができ、対向車のドライバーや歩行者へのグレアやドライバーの目の疲労を防ぐことができる。
【0054】
また、この実施の形態にかかる車両用灯具は、駆動シャフト5のスラスト方向のガタを防止することにより、リフレクタ9を車両の旋回方向に回転させて所定の位置に高精度に停止させることができる。特に、この実施の形態にかかる車両用灯具は、モータ4としてステッピングモータを使用した場合、リフレクタ9を高精度にイニシャル制御することができる。
【0055】
また、この実施の形態にかかる車両用灯具は、図9および図14に示すように、ウォーム6の両端部の当接部39をカバー3の当接部40に当接させて、ウォーム6をカバー3で駆動シャフト5のスラスト方向に挟み込むことので、駆動シャフト5のスラスト方向のガタを確実に防止することができる。これにより、この実施の形態にかかる車両用灯具は、対向車のドライバーや歩行者へのグレアやドライバーの目の疲労を防ぐことができ、また、リフレクタ9を所定の位置に高精度に停止させることができ、さらに、リフレクタ9を高精度にイニシャル制御することができる。
【0056】
特に、この実施の形態にかかる車両用灯具は、駆動シャフト5のうちモータ4側の先端部35とブラケット2に固定されたモータ4との間に設けられた弾性部材36により、駆動シャフト5をスラスト方向(図9中、実線矢印A方向)に弾性保持し、かつ、ウォーム6の両端部の当接部39をカバー3の当接部40に当接させることにより、ウォーム6をカバー3で駆動シャフト5のスラスト方向に挟み込む。この結果、この実施の形態にかかる車両用灯具は、弾性部材36の弾性保持とカバー3のウォーム6の挟み込みとにより、駆動シャフト5のスラスト方向のガタをさらに確実に防止することができる。
【0057】
また、この実施の形態における車両用灯具は、駆動シャフト5を実線矢印B方向に凹ませた状態で、ウォーム6の両端部の当接部39をカバー3の当接部40に当接させてウォーム6をカバー3で駆動シャフト5のスラスト方向に挟み込むものである。このために、この実施の形態における車両用灯具は、誤組み付けを防止することができ、また、高精度の寸法制度が不要であり、この分、製造コストを安価にすることができる。
【0058】
(実施の形態以外の例の説明)
なお、前記実施の形態においては、光照射手段として、リフレクタ9、放電灯10を使用したものである。ところが、この発明においては、光照射手段として、リフレクタ9、放電灯10以外の光照射手段でも良い。
【0059】
また、前記の実施の形態においては、駆動シャフト保持手段として、駆動シャフト5の先端部33とカバー3との間に設けられた長孔28の縁の軸受であり、また、駆動シャフト5のうちモータ4側の先端部35とブラケット2に固定されたモータ4との間に設けられた弾性部材36であり、さらに、ウォーム6の当接部39を駆動シャフト5のスラスト方向に当接して挟み込むカバー3の当接部40である。ところが、この発明においては、駆動シャフト保持手段として、前記の長孔28の縁の軸受け、前記の弾性部材36、前記の当接部39、40のうち少なくともいずれか一つで良いし、また、その他の構造のものでも良い。
【0060】
さらに、前記の実施の形態においては、シャフト保持手段として、シャフト8とカバー3との間に撓んだ状態で設けられた弾性Oリング62であり、また、シャフト8とブラケット2との間に設けられたベアリング58である。ところが、この発明においては、シャフト保持手段として、前記のOリング62、前記のベアリング58のいずれか一方で良いし、また、その他の構造のものでも良い。
【0061】
【発明の効果】
以上から明らかなように、この発明にかかる車両用灯具(請求項1、2、3)によれば、シャフトがシャフト保持手段を介して支持手段に保持されるので、このシャフトと一体となす光照射手段のぶれやふらつきを最小限に抑制することができる。これにより、この発明にかかる車両用灯具(請求項1、2、3)は、光照射手段から路面などに照射される光のぶれ、また、この光のぶれによる配光のちらつきなどを確実に抑制することができるので、対向車のドライバーや歩行者へのグレアを防ぐことができ、しかも、ドライバーの目の疲労を防ぐことができる。
【0062】
特に、この発明にかかる車両用灯具(請求項3)によれば、潤滑材溜に充填する潤滑材により、シャフトがベアリングに対して円滑に回転することができ、かつ、シャフトとベアリングとの間の摩耗を抑制することができる。また、この発明にかかる車両用灯具(請求項3)によれば、潤滑材溜がベアリングの閉塞部に形成されているので、潤滑材が潤滑材溜から外に垂れたり漏れたりすることを防止でき、これにより、潤滑材の垂れや漏れなどによる外観の見栄えを損なうことがない。また、同様に、潤滑材が気化して潤滑材溜から外に逃げたりすることを防止でき、これにより、潤滑材の潤滑作用を長時間維持することができる。さらに、同様に、粉塵などが外から潤滑材溜の中に混入することを防止できるので、粉塵などの混入によるシャフトの回転不良などの不具合を防止することができる。
【0063】
また、この発明にかかる車両用灯具(請求項4、5、6、7)によれば、駆動シャフトが駆動シャフト保持手段を介して支持手段に保持されるので、駆動シャフトのラジアル方向またはおよびスラスト方向のガタを防止することができる。これにより、この発明にかかる車両用灯具(請求項4、5、6、7)は、駆動シャフトのガタによる光照射手段の光のぶれや配光のちらつきを防止できるので、対向車のドライバーや歩行者へのグレアやドライバーの目の疲労を防ぐことができる。
【0064】
特に、この発明にかかる車両用灯具(請求項5)によれば、軸受により、作動負荷を最小限に抑制することができ、かつ、駆動シャフトのラジアル方向のぶれを確実に抑制することができるので、駆動シャフトや駆動力伝達手段が円滑に作動し、この駆動シャフトや駆動力伝達手段の作動耐久性が向上される。しかも、作動の円滑により、モータや駆動シャフトや駆動力伝達手段の小型化や軽量化が可能となる。その上、軸受を支持手段に設けた長孔の縁とすることにより、別部品の軸受を必要としないので、部品点数や組み付け工程数を軽減化することができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
【0065】
また、この発明にかかる車両用灯具(請求項6、7)によれば、駆動シャフトのスラスト方向のガタを防止することができるので、光照射手段を車両の旋回方向に回転させて所定の位置に高精度に停止させることができ、しかも、モータとしてステッピングモータを使用した場合、光照射手段を高精度にイニシャル制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる車両用灯具の実施の形態を示す主要部品の分解斜視図である。
【図2】車両が直進状態にあるときの主要部品を示す平面図である。
【図3】車両が右旋回状態にあるときの主要部品を示す平面図である。
【図4】図2におけるIV矢視図である。
【図5】図2におけるV−V線断面図である。
【図6】主要部品のうちブラケット、カバー、モータ、駆動シャフト、駆動力伝達手段を示す平面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線断面図である。
【図8】図6におけるVIII矢視図である。
【図9】図8におけるIX−IX線断面図である。
【図10】図9におけるX矢視図である。
【図11】ベアリングを示す平面図図である。
【図12】図11におけるXII−XII線断面図である。
【図13】図6におけるXIII矢視図である。
【図14】図8におけるXIV−XIV線断面図である。
【図15】駆動制御手段を示すブロック図である。
【符号の説明】
F−B 車両の前後方向
V−V 垂直軸
Z−Z 光軸
θ 回転角度
1 フレーム(支持手段)
2 ブラケット(支持手段)
3 カバー(支持手段)
4 モータ(ステッピングモータ、駆動手段)
5 駆動シャフト
6 ウォーム(駆動力伝達手段)
7 ウォームホイール(駆動力伝達手段)
8 シャフト(駆動力伝達手段)
9 リフレクタ(光照射手段)
10 放電灯(光源)
11、18 垂直板部
12、19 水平板部
13 ピボット球部
14 上下用のスクリューマウンティング
15 左右用のスクリューマウンティング
16、20、27、41 円形の透孔
17、22、26、31 小円形の透孔
21、23 ネジ孔
24 上円筒部
25 下円筒部
28 長孔
29、30、32、47 スクリュー
33 駆動シャフトのモータと反対側の先端部
34 駆動シャフトの中間部
35 駆動シャフトのモータ側の先端部
36 弾性部材、
37 球状凸部
38 固定部
39、40 当接部
42 面取部
43 大径部
44 中径部
45 小径部
46 取付筒部
48 ターンセンサー
49 操舵センサー
50 車速センサー
51 GPSレシーバー
52 ジャイロセンサー
53 制御装置・コンピュータ
54 インターフェイス回路
55 中央演算装置・CPU
56 ナビゲーションシステム(カーナビゲーション)
57 モータドライブ回路
58 ベアリング
59 開口部
60 潤滑材溜
61 閉塞部
62 弾性Oリング
63 ハーネスコード
64、65 段部(回転角度制限手段)

Claims (7)

  1. 車両の旋回方向に光を照射する車両用灯具において、
    光を路面などに照射する光照射手段と、
    一端部が前記光照射手段に固定されたシャフトと、
    前記シャフトを回転可能に支持する支持手段と、
    前記シャフトを介して前記光照射手段を回転させる駆動手段および駆動力伝達手段と、
    前記シャフトと前記支持手段との間に設けられ、前記シャフトを前記支持手段に回転可能に保持するシャフト保持手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記シャフト保持手段は、前記シャフトと前記支持手段との間に撓んだ状態で設けられた弾性Oリングである、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記シャフト保持手段は、前記シャフトの他端部と前記支持手段との間に設けられたベアリングであって、前記ベアリングの一側には、前記シャフトの他端部を回転可能に保持する開口部が設けられており、前記ベアリングの他側には、前記シャフトの他端部との間の空間に潤滑材溜を形成するための閉塞部が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  4. 車両の旋回方向に光を照射する車両用灯具において、
    光を路面などに照射する光照射手段と、
    前記光照射手段を回転させるモータおよび駆動力伝達手段と、
    前記モータの駆動シャフトおよび前記駆動力伝達手段を回転可能に支持する支持手段と、
    前記駆動シャフトと前記支持手段との間に設けられ、前記駆動シャフトを前記支持手段に回転可能に保持する駆動シャフト保持手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用灯具。
  5. 前記駆動シャフト保持手段は、前記駆動シャフトのうち前記モータと反対側の先端部と前記支持手段との間に設けられた軸受であって、前記駆動シャフトのラジアル方向の荷重を受け、かつ、前記駆動シャフトのラジアル方向のうち一方向の作動負荷を逃がす構造をなす軸受である、ことを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
  6. 前記駆動シャフト保持手段は、前記駆動シャフトのうち前記モータ側の先端部と前記支持手段との間に設けられた弾性部材であって、前記駆動シャフトをスラスト方向に弾性保持する構造をなす弾性部材である、ことを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
  7. 前記駆動シャフト保持手段は、前記駆動シャフトと一体構造のウォームの両端部に設けられた当接部と、前記ウォームの両端部の当接部に当接して前記ウォームを前記駆動シャフトのスラスト方向に挟み込む前記支持手段の当接部とからなる、ことを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
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