JP2004267508A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004267508A
JP2004267508A JP2003063287A JP2003063287A JP2004267508A JP 2004267508 A JP2004267508 A JP 2004267508A JP 2003063287 A JP2003063287 A JP 2003063287A JP 2003063287 A JP2003063287 A JP 2003063287A JP 2004267508 A JP2004267508 A JP 2004267508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
washing
cleaning
tank
dishwasher
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003063287A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Oyama
眞 大山
Hiroaki Inui
浩章 乾
Takayuki Inoue
隆幸 井上
Tomoyuki Kikukawa
智之 菊川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003063287A priority Critical patent/JP2004267508A/ja
Publication of JP2004267508A publication Critical patent/JP2004267508A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

【課題】分水手段に異物が詰った場合の保守作業を容易に行う。
【解決手段】洗浄水を噴射する噴射口を有する複数個の洗浄手段27と、洗浄ポンプ26からの洗浄水が供給される洗浄手段27を切換える分水手段37とを備え、前記分水手段37を洗浄槽22の内側より分解可能としたものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食器に洗浄水を噴射して洗浄する食器洗い機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の食器洗い機は、図14および図15に示すような構成であった(例えば、特許文献1参照)。以下、その構成について説明する。
【0003】
図14に示すように、洗浄水を加圧する洗浄ポンプ1と、洗浄水を噴射する噴射口を有する複数個の洗浄手段2と、洗浄ポンプ1からの洗浄水が供給される洗浄手段2を切換える分水手段3とを備え、分水手段3は、図15のように、複数個の吐出口を有する円筒形のケーシング4の内側に、ほぼ同径の円筒形の弁体5を備え、弁体5を駆動用モータ6で回転させ、弁体5の吐出口7から吐出される洗浄水を洗浄手段2に順次供給し、噴射するようになっていた。
【0004】
これにより、給水量(循環水量)を増やすことなく洗浄手段2の数を増やすことができ、被洗浄物に対してより多方向から洗浄水を噴射できることから、高効率な洗浄が行え、運転時間の短縮や、省エネ、節水が図れるようになっていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−218721号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の食器洗い機の分水手段3は、洗浄槽8の裏側から組み立てる構成であり、逆に分解する際には、洗浄槽8の裏側から作業する必要があった。洗浄中は、残さい等の異物を伴った洗浄水が分水手段3を通過しており、可動部である弁体5の隙間に、異物が詰まる可能性がある。異物詰まり等により、分水手段3の切換えが不能になると、同一の洗浄手段2からのみ洗浄水が噴射されるだけで、洗浄槽8内全体を洗浄することができなくなり、洗浄性能は著しく低下する。このため、分水手段3が切換え不能となった場合には、分水手段3を分解して保守作業を行う必要があるが、従来の構成では、食器洗い機本体を分解し、本体を裏返して洗浄槽8の裏側から作業するなど、一般ユーザーには困難であり、容易に保守作業ができないという課題を有していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、分水手段は、洗浄槽の内側より分解可能としたものである。
【0008】
これにより、食器洗い機本体を分解したり、裏返したりすることなく、分水手段は分解でき、万一、分水手段が異物詰まり等により切換え不能になった場合でも、容易に保守、清掃作業が行え、良好な洗浄性能を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、洗浄水を噴射する噴射口を有する複数個の洗浄手段と、前記洗浄ポンプからの洗浄水が供給される洗浄手段を切換える分水手段とを備え、前記分水手段は、洗浄槽の内側より分解可能としたものであり、食器洗い機本体を分解したり、裏返したりすることなく、分水手段は分解でき、万一、分水手段が異物詰まり等により切換え不能になった場合でも、容易に保守、清掃作業が行え、良好な洗浄性能を得ることができる。一般ユーザーでも、容易にこの作業を行うことができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、分水手段は、洗浄水の流れを切換える弁体を有し、洗浄槽には洗浄槽と分水手段とを仕切る着脱自在な蓋体を設け、前記蓋体を取り外した状態で、前記弁体を取り外し可能に構成したものであり、蓋体により洗浄槽と分水手段は仕切られているため、洗浄中に洗浄槽から分水手段へ異物が入り込むなどの悪影響を防止できる。また、弁体を取り外せることから、確実に清掃作業を行うことができ、詰まりを確実に解消できる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、蓋体は、洗浄水が通過する経路の一部を兼ねた構成としたものであり、部品点数を減らし、分解や組立作業を簡素化することで、より保守作業が容易に行えるようになる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、洗浄槽と蓋体との間を水封する弾性体を設けたものであり、分水手段から洗浄槽内へ洗浄水が漏れたり、所定外の洗浄手段に洗浄水が漏れることを防止し、より効率の高い洗浄が行える。
【0013】
請求項5に記載の発明は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、洗浄水を噴射する噴射口を有する複数個の洗浄手段と、前記洗浄ポンプからの洗浄水が供給される洗浄手段を切換える分水手段とを備え、前記分水手段は、洗浄水の流れを切換える弁体を有し、前記弁体の一部は、洗浄槽の内側に露出させたものであり、万一、分水手段が異物詰まり等により切換え不能になった場合でも、洗浄槽内から直接弁体に触れて、強制的に移動させることで、その詰まりを解消でき、分水手段の分解作業なしで保守作業が行える。また、弁体の露出部分の位置により、弁体が詰まっているかどうかを判断することもでき、分水手段に保守作業が必要がどうかを容易に判断できる。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、洗浄槽には洗浄槽と分水手段とを仕切る着脱自在な蓋体を設け、前記蓋体を取り外した状態で、弁体の一部は、洗浄槽の内側に露出する構成としたものであり、洗浄中に洗浄槽から分水手段へ異物が入り込むなどの悪影響を防止できる。
【0015】
請求項7に記載の発明は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、洗浄水を噴射する噴射口を有する複数個の洗浄手段と、前記洗浄ポンプからの洗浄水が供給される洗浄手段を切換える分水手段とを備え、前記分水手段は、ケーシングと、洗浄水の流れを切換える弁体とを備え、前記弁体は洗浄槽内ないし前記ケーシングの外側より目視可能な構成としたものであり、弁体の停止位置や異物の引っ掛かり状況を目視で確認でき、分水手段に保守作業が必要がどうかを容易に判断できる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
(実施例1)
図1〜図5に示すように、食器洗い機本体20には、扉21で開閉可能な洗浄槽22を設け、食器等の被洗浄物23は食器かご24にセットされ、洗浄槽22内に収容している。給水弁25は洗浄槽22に洗浄水を供給するものであり、洗浄ポンプ26は洗浄水を加圧して、複数の噴射孔を設けた洗浄ノズル(洗浄手段)27に供給し、洗浄ノズル27より洗浄水を噴射する。洗浄手段27は、食器かご24の下方から噴射する27a、27b、右上方より噴射する27c、左側面より噴射する27dの、4ヶ所に設置しており、噴流によって軸まわりに回転する回転ノズルとしている。
【0018】
洗浄槽22の底部には、洗浄ポンプ26の吸い込み側へ連通した排水口28を有し、この排水口28には残さいを収集する残さいフィルタ29と加熱用の発熱体30を設け、洗浄槽22の温度を検知する温度センサ31を設けている。排水ポンプ32は洗浄槽22内の洗浄水を排出するものである。送風機33は、送風経路34を通して洗浄槽22に空気を送り、その排気を排気口35より排出するようにしている。
【0019】
洗浄ポンプ26の吐出経路36に洗浄水を供給する洗浄手段27を選択的に切換える分水手段37を設置しており、この分水手段37は、図3に示す構造をしている。洗浄ポンプ26で加圧された洗浄水が流入する流入部38を有するケーシング40と、ケーシング40内に移動可能に設けた弁体41と、4個の洗浄手段27に各々連通した4個の流出部39を備えた経路分岐部材60とで構成され、洗浄槽22の底面には経路分岐部材60を押さえる着脱自在な蓋体61を設置している。そして、弁体41には洗浄水を通過させる開口部42を設けている。ここで、ケーシング40は、洗浄槽22の裏側に一体で構成している。
【0020】
4個の流出部39は各々洗浄経路43で洗浄手段27に連結されている。そして、開口部42と連通する流出部39を切換えるために、弁体41を回転動作させる駆動モータ(電動駆動源)54を有し、この駆動モータ54のモータ軸55は、隙間を持った状態で弁体41と嵌合しており、弁体41は着脱自在である。また、図4のように、蓋体61を取り外すことで、経路分岐部材60および弁体41は洗浄槽22内側より取り外すことができる。
【0021】
上記構成において、まず、食器洗い機の基本動作について説明する。食器等の被洗浄物23を食器かご24にセットして洗浄槽22に収納し、洗剤を投入した後、扉21により食器洗浄機本体20の開口部を閉塞し、運転を開始する。被洗浄物23の汚れを落とす洗浄工程、付着した洗剤や残菜を流すすすぎ工程、そして被洗浄物23に付着している水適を乾燥させる乾燥工程の順に実行する。
【0022】
まず、給水弁25を動作して所定量の洗浄水を洗浄槽22に給水し、つづいて洗浄ポンプ26により洗浄水を加圧し、洗浄ノズル27から洗浄水を噴射する。この際、洗浄槽22内に設けたシーズヒータ等の発熱体30に通電しており、洗浄水を加温しながら洗浄工程は行われる。また、温度センサ31は洗浄槽22の温度を検知しており、所定温度以上になると発熱体30への通電を停止する。
【0023】
洗浄水は、残さいフィルタ29を通過して洗浄ポンプ26に吸い込まれ、洗浄ポンプ26より洗浄槽22の内底部に設けた洗浄手段(洗浄ノズル)27に供給されて、この洗浄ノズル27から噴射され、食器23を洗浄した後、再び排水口28に戻るという経路で循環する。この際、食器23から脱落した残さい等は、洗浄水とともに残さいフィルタ29に流入し、残さいフィルタ29を通過できない大きさの残さいは、残さいフィルタ29に捕集される。
【0024】
所定時間の洗浄工程を終えると、汚れを含む洗浄水は排水ポンプ32により機外に排出され、新たに洗浄水が供給される。洗浄ポンプ26を運転し、洗浄ノズル27から再び洗浄水を噴射して、洗剤や残菜等の付着した被洗浄物23のすすぎを行う。所定時間運転した後、洗浄水を排出し、再び洗浄水を供給するという動作を繰り返し、このすすぎ工程は連続して3回程度行う。最後に、洗浄水を機外に排出して、すすぎ工程は終了する。
【0025】
続いて乾燥工程を行い、送風機33を動作させることにより、送風経路34を通って外気が洗浄槽22内に送風され、排気口35から排出される。この際、発熱体30には通電されており、送風と温度の両方の効果によって被洗浄物23に付着した水滴の蒸発は促進される。所定時間これらの乾燥工程を行い、運転を終了する。
【0026】
次に、本実施例の特徴的な構成である分水手段37の動作、作用について説明する。弁体41とモータ軸55は隙間を持って嵌合しており、弁体41は回転動作以外に上下方向にも移動可能であり、流出部39に対して進退自在に構成している。図5は、弁体41を下方から見た図であり、洗浄ポンプ26を運転した場合、流入部38より流入した洗浄水の圧力によって弁体41は上昇し、流出部39(経路分岐部材60)に押し付けられ、駆動モータ54により弁体41を回転させ、開口部42と一致した流出部39に洗浄水が供給され、この流出部39と連通した洗浄手段27から洗浄水が噴射される。
【0027】
つまり、弁体41を回転させることで、洗浄水を供給する流出部39が順次切換えられ、洗浄水が噴射する洗浄手段27は27a、27b、27c、27dの順で切換えることができる。この際、駆動モータ54は、連続的に駆動する方法と、流出部39の位置で開口部42が停止するように断続的に駆動する方法とがあるが、いずれかを限定するものではない。また、後者の場合には、弁体41を駆動する際には、洗浄ポンプ26を停止すれば、弁体41が流出部から離れるため、小さい力で弁体41を駆動できる利点がある。
【0028】
なお、前者の場合は、弁体41の位置を検出するセンサ等が不要であり、構成は簡単となり、後者の場合は、位置センサ等を必要とするが、切換効率がよく、状況に応じて選択的に洗浄手段27の位置や噴射時間を設定することもできる。
【0029】
これらの作用によって、同時に4ヶ所の洗浄手段27に洗浄水を供給するのではなく、順次、洗浄水を送り込むため、給水量を増加させることなく、任意の被洗浄物23に対して複数方向から洗浄水を噴射させることができる。したがって、短時間で食器等に付着した汚染物を洗浄することができ、高効率洗浄を実現することができる。
【0030】
また、食器等に付着した洗剤や残さいを短時間ですすぐことができるため、すすぎ回数を削減することが可能である。例えば、すすぎ工程を4回行っていたものを3回に減少させることが可能である。一回の給水量を増加させることなく、しかも、すすぎ回数を削減できることから、ヒータを用いた洗浄水の加熱時間も短縮することができ、省エネ、省水量をも実現することができる。
【0031】
また、給水量を増大させることなく洗浄ノズル27の数を増やすことができるため、食器等の被洗浄物23に対してより多方向から洗浄水を噴射させる洗浄方式とすることができる。よって、使用者は被洗浄物23の食器かご24へのセット位置や、縦置き、伏せ置き等のセット方法を選ぶことなく自由にセットできるため、よりセット性に優れた食器洗い機とすることができる。さらには、角鉢、深い小鉢、角皿等、単一方向からの噴射では洗浄水が十分行き届かなかった食器に対しても、十分な洗浄性能を発揮することができる。
【0032】
図3のように、弁体41は流出部39に対して進退自在に構成しており、異物を挟み込んだ際には、弁体41は流出部39から離れるため、異物49の噛み込みを回避して、回転駆動させることができるようにしているが、絶対に噛み込まない保証はない。万一、異物詰まり等を起こした場合には、清掃等の保守作業が必要となるが、図4のように、食器かご24を外して、洗浄槽22底面から蓋体を取り外すと、経路分岐部材60おより弁体41を取が出すことができ、異物の除去や表面の洗浄を行うことができる。製品本体を分解したり、裏返したりする必要がないため、ユーザーでも簡単に保守作業をすることができ、常に良好な洗浄性能を得ることができる。従来から行っている、回転ノズル27を取り外して、異物詰まりを洗浄する場合と同様の感覚で行えるため、ユーザーに違和感を与えることはない。
【0033】
また、洗浄槽22と分水手段37は、蓋体61により仕切られているため、洗浄中に洗浄槽22から分水手段37へ異物が入り込むなどの悪影響を防止できる。
【0034】
なお、蓋体61の着脱方法は、蓋体61自体にネジを設け、回転させる構成としたが、ビス止め、爪による嵌め込み方式など、十分な強度があれば、いかなる構成であっても問題ない。また、この仕切りは、完全なものである必要はなく、隙間を設けることで、蓋体61に作用する水圧を小さくして、その取り付け構成の簡素化や小型化を図ることができる。
【0035】
また、経路分岐部材60および蓋体61を透明性のある樹脂材料で構成した場合には、弁体41に異物が詰まっているかどうかを、洗浄槽22の内部から目視で確認でき、保守作業の必要性をすぐに判断でき、常に正常な状態で洗浄運転ができ、良好な洗浄性能を得ることができる。また、ケーシング40を透明材料で形成し、本体の外壁に観察窓を設け、製品の外側から確認可能に構成することでも、製品を分解することなく、分水手段37の異物詰まりを確認でき、適切な対応を取ることができる。
【0036】
なお、本実施例において、洗浄手段27は4ヶ所とし、すべて回転可能な回転ノズルとしたが、4ヶ所に限定するものではなく、食器かご24の食器配置等に応じて、その個数を設定すればよい。2ヶ所以上であれば効果を発揮するが、全ての食器に対して2方向以上からの噴射が得られることが洗浄性能を向上する上で重要であることから、3ヶ所以上であることが望ましい。逆に、分岐数が多すぎると、1個の洗浄手段27から噴射される総水量が小さくなり洗浄効果が薄れることから10ヶ所以下、好ましくは6ヶ所以下であることが望ましい。
【0037】
また、回転ノズル27を用いると洗浄性能は向上するが、洗浄手段27の占める空間が増大することから、本体の外郭寸法が同一の場合、食器を収容する部分の容積が減少する課題もあるため、背面に回転しない固定式の洗浄手段27とすることも有効であり、回転ノズルや固定ノズル等の方式や、その噴射口の個数に限定するものではない。また、設置位置も背面や前面などでもよい。また、噴射パターンも、各洗浄手段から順次噴射する他に、常に2個の洗浄手段から噴射したり、洗浄手段毎に噴射回数を違えるなど、食器かごの食器配置等に応じた最適な噴射を行えばよい。
【0038】
なお、本発明は洗浄水の切換方式に関するものであり、食器洗い機本体20の形状や大きさ、扉21の開閉方式、食器の配置、個々の部品の配置等を限定するものではない。また、実施例では、乾燥機能を有する食器洗い乾燥機の例を示したが、乾燥機能を伴わない食器洗い機においても同様の効果が得られる。
【0039】
(実施例2)
図6のように、蓋体61と経路切換え部材60を一体で構成し、蓋体61が、洗浄水が通過する経路43の一部を兼ねたものである。また、蓋体61と洗浄槽22の間には、シール性のある弾性体62、63を2ヵ所に設置している。この他の基本構成は実施例1と同様である。
【0040】
経路切換え部材と一体で構成した蓋体61は、固定ネジ64を外すことにより、容易に洗浄槽22から取り外すことができ、実施例1と同様の作用、効果が得られる。
【0041】
また、蓋体61と経路切換え部材60を一体で構成することにより、分岐した洗浄水が、本来洗浄水の流れない他の洗浄経路43に漏れる場所が少なくなり、漏れ損失が少なく、効率のよい洗浄が行え、洗浄性能が向上する。また、部品点数が減するため、分解や組立作業を簡素化でき、より保守作業が容易に行えるとともに、誤挿入による破損等を防止できる。
【0042】
また、蓋体61と洗浄槽22の間に、シール性のある弾性体62、63を設置しており、洗浄水の漏れを確実に防止でき、洗浄性能が向上する。弾性体には、Oリングや専用形状に成形したゴム材料などを利用する。弾性体62によって、分水手段37から洗浄槽22への漏れを防止し、弾性体63によって他の洗浄経路43への洗浄水の漏れを防止する。また、4箇所存在する洗浄経路43同士の仕切り部65の位置にも弾性体を配置することで、さらに効率のよい洗浄が行える。
【0043】
なお、蓋体61の形状や、取り付け方法、あるいは弾性体62、63の構成などを限定するものではなく、同様の作用が得られる構成であればよい。
【0044】
また、図6では、実施例1と同様に、分水手段37には、弁体41の駆動に駆動モータ54を用いる例を示したが、専用の駆動手段を用いずに、図7のように、洗浄ポンプ26の運転、停止の動作を利用して、弁体41を切換える構成であっても、同様の効果が得られる。この分水手段37は、図3に示す構造をしており、弁体41の上昇時に弁体41を所定角度だけ回転させる一組の上部係合部44と、弁体41の降下時に弁体41を所定角度だけ回転させる一組の下部係合部45とを、ケーシング40側と弁体41側に各々設置している。
【0045】
洗浄ポンプ26を運転した場合、流入部38より流入した洗浄水の流れ(圧力)によって弁体41は、上部係合部44の傾斜に従って、略直動および回転を伴った動作で上昇し、図7に示すように、所定の流出部39が開口するような位置で固定され、この流出部39と連通した洗浄手段27から洗浄水が噴射される。
【0046】
続いて、洗浄ポンプ26を一旦停止すると、弁体41を下方から押し上げていた圧力が作用しなくなることから、弁体41はその自重で降下するが、この際、下部係合部45の傾斜に従って回転しながら降下し、図8に示すように所定位置で停止する。再び、洗浄ポンプ26を運転すると、上部係合部44の次の傾斜に係合され、弁体41は回転しながら上昇し、次の所定位置で停止し、次の洗浄手段27から洗浄水を噴射する。
【0047】
円形の上部係合部44および下部係合部45を平面に引き伸ばしてその関係を示すと、図9のようになっており、洗浄ポンプ26の運転と停止を繰り返すことで、上下方向の略直動と回転運動を組み合わせた動作をしながら弁体41の位置は順次切換わる。本実施例では、4ヶ所の流出部39に切換えるため、一回の停止と運転で弁体41が90度回転する構成であるが、任意数の分割が可能である。
【0048】
このように、専用の駆動モータを用いずに、洗浄ポンプ26の運転停止など洗浄水の流れの変化を利用して、弁体41を順次切換えることが可能であり、分水手段37を小型かつ低価格で構成でき、実施例1同様の効率的な洗浄が行える。また、モータ駆動の場合には、モータ軸55はケーシング40を貫通して設置する必要があり、稠密なシール手段を設ける必要があり構造が複雑になると同時に、このシールが不良の場合には、製品外部に水漏れを起こす可能性を有していたが、本構成では、ケーシング40を貫通して動作する部品は存在せず、外部に水漏れを起こす恐れはない。
【0049】
なお、弁体41を駆動する力は、洗浄水の水圧や、弁体41の自重、あるいはバネの付勢力などであり、駆動モータ54の場合よりも小さくなる可能性はあるが、分水手段37は洗浄槽22内から分解可能とし、容易に保守作業を行えることから、万一の異物詰りなど分水切換え不良に対応できる。
【0050】
(実施例3)
図10のように、弁体41の一部(弁体軸部66)を洗浄槽22内に突出して設けている。
【0051】
これにより、弁体41の一部である弁体軸部66は洗浄槽22内より目視可能であり、かつ、手で直接触ることができる。万一、分水手段37が異物詰まり等により切換え不能になった場合でも、洗浄槽22内から直接弁体41を強制的に回転移動させることで、その詰まりを解消でき、分水手段37の分解作業なしで保守作業が行える。
【0052】
また、図11、図12のように、弁体41が上昇した状態では弁体軸部66が洗浄槽22底面より突出し、弁体41が降下した状態では突出しないように設定すれば、洗浄ポンプ26を停止した状態で、弁体41が図11のように洗浄槽22内に突出していれば、弁体41が詰まっているなど異常状態であり、洗浄槽22の底面を一目見るだけで、分水手段37の状態を判断できる。また、異常な場合には、弁体41を手で駆動させることで容易に異物詰まりを解消できる。
【0053】
なお、洗浄槽22に露出するとは、弁体41を直接手で触れることであるが、ドライバーや付属工具など簡易な道具で駆動できる構成であってもかまわない。また、分水手段37が異常状態かどうかを判定する目的に対しては、洗浄槽22内から目視で確認できればよい。
【0054】
(実施例4)
図13のように、洗浄槽22の底面に蓋体61を設け、この蓋体61を取り外すと、弁体41の一部(弁体軸部66)が洗浄槽22内に露出するように構成している。
【0055】
蓋体61は、爪部67によりで着脱自在に構成しており、ワンタッチで着脱が可能である。そして、この蓋体61を取り外せば、弁体41の一部である弁体軸部66が露出し、実施例3と同様の効果が得られる。
【0056】
また、食器洗い機の運転時には、蓋体61は閉じられていることから、洗浄中に洗浄槽22から分水手段37へ異物が入り込むなどの悪影響を防止できる。
【0057】
なお、蓋体61は洗浄槽22の間に弾性体を入れて、完全にシールする構成だと、分水手段37から洗浄槽22への漏れを防止し、効率的な洗浄が行える。また、逆に、図13のように蓋体61の一部に穴を設けるなど、圧力が逃げる構成とすれば、蓋体61に作用する圧力を小さくできることから、爪部67など固定部の構成や強度を簡素化でき、小型に構成できる。
【0058】
なお、爪部67による固定方式以外に、蓋体自体にネジを切ってネジ止めしたり、ビスでネジ締めするなど、他の固定方法であっても同様の効果が得られる。
【0059】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、万一、分水手段が異物詰まり等により切換え不能になった場合でも、食器洗い機本体を分解したり、裏返したりすることなく、分水手段を分解することができ、容易に保守、清掃作業が行え、良好な洗浄性能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の食器洗い機の要部断面図
【図2】同食器洗い機の要部断面図
【図3】同食器洗い機の分水手段の洗浄ポンプ運転状態での断面図
【図4】同食器洗い機の洗浄槽底面の分解斜視図
【図5】同食器洗い機の分水手段の弁体の下面図
【図6】本発明の実施例2の食器洗い機の分水手段の洗浄ポンプ運転状態での断面図
【図7】同食器洗い機の他の分水手段の洗浄ポンプ運転状態での断面図
【図8】同食器洗い機の他の分水手段の洗浄ポンプ停止状態での断面図
【図9】同食器洗い機の分水手段の係合部の詳細図
【図10】本発明の実施例3の食器洗い機の分水手段の洗浄ポンプ運転状態での断面図
【図11】同食器洗い機の他の分水手段の洗浄ポンプ運転状態での断面図
【図12】同食器洗い機の他の分水手段の洗浄ポンプ停止状態での断面図
【図13】本発明の実施例4の食器洗い機の分水手段の洗浄ポンプ運転状態での断面図
【図14】従来の食器洗い機の要部断面図
【図15】同食器洗い機の分水手段の断面図
【符号の説明】
22 洗浄槽
26 洗浄ポンプ
27 洗浄ノズル(洗浄手段)
37 分水手段
41 弁体
61 蓋体
62、63 弾性体

Claims (7)

  1. 被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、洗浄水を噴射する噴射口を有する複数個の洗浄手段と、前記洗浄ポンプからの洗浄水が供給される洗浄手段を切換える分水手段とを備え、前記分水手段は、洗浄槽の内側より分解可能とした食器洗い機。
  2. 分水手段は、洗浄水の流れを切換える弁体を有し、洗浄槽には洗浄槽と分水手段とを仕切る着脱自在な蓋体を設け、前記蓋体を取り外した状態で、前記弁体を取り外し可能に構成した請求項1記載の食器洗い機。
  3. 蓋体は、洗浄水が通過する経路の一部を兼ねた構成とした請求項2記載の食器洗い機。
  4. 洗浄槽と蓋体との間を水封する弾性体を設けた請求項2または3記載の食器洗い機。
  5. 被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、洗浄水を噴射する噴射口を有する複数個の洗浄手段と、前記洗浄ポンプからの洗浄水が供給される洗浄手段を切換える分水手段とを備え、前記分水手段は、洗浄水の流れを切換える弁体を有し、前記弁体の一部は、洗浄槽の内側に露出させた食器洗い機。
  6. 洗浄槽には洗浄槽と分水手段とを仕切る着脱自在な蓋体を設け、前記蓋体を取り外した状態で、弁体の一部は、洗浄槽の内側に露出する構成とした請求項5記載の食器洗い機。
  7. 被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、洗浄水を噴射する噴射口を有する複数個の洗浄手段と、前記洗浄ポンプからの洗浄水が供給される洗浄手段を切換える分水手段とを備え、前記分水手段は、ケーシングと、洗浄水の流れを切換える弁体とを備え、前記弁体は洗浄槽内ないし前記ケーシングの外側より目視可能な構成とした食器洗い機。
JP2003063287A 2003-03-10 2003-03-10 食器洗い機 Pending JP2004267508A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003063287A JP2004267508A (ja) 2003-03-10 2003-03-10 食器洗い機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003063287A JP2004267508A (ja) 2003-03-10 2003-03-10 食器洗い機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004267508A true JP2004267508A (ja) 2004-09-30

Family

ID=33124902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003063287A Pending JP2004267508A (ja) 2003-03-10 2003-03-10 食器洗い機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004267508A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100716349B1 (ko) 식기 세척기
JP3829759B2 (ja) 食器洗い機
US8714167B2 (en) Dishwasher
JP3956870B2 (ja) 食器洗い機
JP4674523B2 (ja) 食器洗い機
US20080173338A1 (en) Dishwasher
US9642510B2 (en) Dishwasher and control method thereof
JP4654767B2 (ja) 食器洗い機
JP4215060B2 (ja) 食器洗い機
JP2004267508A (ja) 食器洗い機
JP3835393B2 (ja) 食器洗い機
CN109717805B (zh) 餐具清洗机
JP3829795B2 (ja) 食器洗い機
JP7209166B2 (ja) 食器洗い機
JP2008229224A (ja) 食器洗い機
JP3829777B2 (ja) 食器洗い機
JP5104779B2 (ja) 食器洗い機
JP4654768B2 (ja) 食器洗い機
JP2003339609A (ja) 食器洗い機
JP3829790B2 (ja) 食器洗い機
JP2006263025A (ja) 食器洗い機
JP3835400B2 (ja) 食器洗い機
JP5636895B2 (ja) 食器洗い機
JP2012213542A (ja) 食器洗い乾燥機
JP4595676B2 (ja) 食器洗い機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050711

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061027

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20061225

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070821

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02