JP2004266326A - 通信端末、その制御方法、及びその制御プログラム - Google Patents

通信端末、その制御方法、及びその制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】他の機器を用いることなく通信端末のみによりIP電話で通話中の相手とインターネットリソースを簡単安価に、また面倒な操作を必要とせず確実に共有できるようにする。
【解決手段】通話中の相手通信端末(200、220)と、同一のインターネットリソース(WEBデータ、FTPファイルなど)を共有利用するインターネットリソース共有手段を設ける。インターネットリソースの共有は、目的のインターネットリソースを提供するサーバにアクセスし、その際送信するパケットの送信元アドレスを通話相手のIPアドレスに変更することにより当該サーバの応答パケットが通話相手に送信されるように制御することにより行なう。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IP網に接続し、所定のIP電話方式により通話を行なう通信端末、その制御方法、その制御プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの普及が世界的に急速に拡大しており、通信料金の著しい低減を図ることができる利点から、インターネット電話(以下IP電話)が注目を浴びている。インターネット電話で特に現在有力な規格はVoIP(下記の非特許文献1:ITU−T勧告H.323など)であり、このような規格によるインターネット電話対応の機器が様々な形で提案されている。
【0003】
IP電話の1つの利用形態として、インターネットサービスプロバイダを経由して、常時接続する状態でLANを経由して相互に直接接続する形態が考えられる。IP電話では、通信しようとするユーザが相互にIP接続する必要があるため、インターネット上にランデブーサーバが用意される。ランデブーサーバに電話番号と最寄のインターネットサービスプロバイダとの対応テーブルを設け、着呼側ユーザに公衆回線経由で通話要求と発呼側ユーザのIPアドレスとを通知し、双方のユーザがランデブーサーバを介して同時接続することにより、通話を実現する。このランデブーサーバを用いる規格の1つとして、SIP(Session Initiate Protocol:下記の非特許文献2:RFC2543)が知られている。
【0004】
【非特許文献1】
ITU−T勧告 H.323
【非特許文献2】
RFC2543(http://www.faqs.org/rfcs/rfc2543.html)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のIP電話の技術は、IPコネクションの上で音声通信を行なうだけのものが多い。
【0006】
たとえば、IP電話で通話中の場合、相互のIPアドレスが判明しているにもかかわらず、ユーザはこのIPアドレスを用いて利用できるインターネットリソースに全くアクセスすることができず、ユーザに充分なサービスを提供しているとはいえない。
【0007】
たとえば、従来では、あるWEBページやFTPサーバ、その他のインターネットリソースの所在を通話相手に伝えたくても、IP電話の通話上の音声で伝え合うしか方法がない。インターネットリソースのアドレスは通常URL、URIのような形式で表現されるが、多くの場合これらの文字数は電話番号ほどには短かくなく、誤りなくこのような形式のデータを音声で伝達するのは困難であり、また非常にわずらわしい。
【0008】
さらに、現在では、WEBブラウザなどインターネットリソースを利用する機構を有する電話機が存在しているが、ユーザはこのような端末を用いていたとしても、一旦上記のようにして音声で伝達したインターネットリソースのアドレスをWEBブラウザなどに再度入力しなければならない。
【0009】
また、ユーザの端末がIP電話と、WEBページ閲覧のようなインターネットリソースの利用を異なる接続方式でしかサポートしていない場合もあり、そのような場合はユーザはIP電話を切断してから再度IP接続を行なわなければならない。どうしても通話とインターネットリソースの利用を両立させたければ、IP電話用の端末の他にさらにPCなどの別の機器を用い、別の呼接続の上でインターネットリソースを利用しなければならない。
【0010】
本発明の課題は、上記の問題を解決し、他の機器を用いることなく通話端末のみによりIP電話で通話中の相手とインターネットリソースを簡単安価に、また面倒な操作を必要とせず確実に共有できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、IP網に接続し、所定のIP電話方式により通話を行なう通信端末において、目的のインターネットリソースを提供するサーバにアクセスし、その際送信するパケットの送信元アドレスを通話相手の通信端末のIPアドレスに変更することにより当該サーバの応答パケットが通話相手の通信端末に送信されるように制御することにより、通話相手の通信端末と同一のインターネットリソースを共有利用するインターネットリソース共有手段を有する構成を採用した。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
なお、本明細書(特許請求の範囲も含む)では、用語として「インターネット」および「インターネットリソース」を用いるが、前者はIP網を、後者はIP網上でIPを介してアクセス可能なデータ(ファイルやディレクトリリストなどを含む)その他の資源を指す。すなわち、本明細書において用語「インターネット」は、単にIP網と同義であり、広域的かつ公共的に利用されるいわゆる”Internet”の他、企業その他の組織内で閉じたいわゆるイントラネットのようなIP網も含み、用語「インターネットリソース」はこれらのネットワーク上でIPを介してアクセス可能なデータを指すものとする。これは「IP網リソース」のような適当な上位概念の用語が現在のところ一般的ではないための止むを得ない措置である。
【0014】
図1は本発明を採用したIP電話機能およびWEBブラウザ機能を有する通信端末の構成を示している。図1において、符号100は、通信端末200が接続されるIP網(いわゆるインターネットの他に、イントラネットのように閉じた網も考えられるが、以下では特に区別する必要がある場合を除きインターネット網という)で、有線回線101を介して接続される。本実施形態では、有線回線101としてはADSLであるものとし、図1の通信端末の回線はスプリッタ102によりPSTN網用の帯域104と、ADSL網用の帯域103が分割され、通信端末200は、PSTN接続による音声通信(たとえば通話およびファクシミリ)が可能であるとともに、インターネット接続(PPPoEなどのADSL接続方式が用いられる)、およびインターネット上の資源の利用(本実施形態の場合、少なくともIP電話の他にWEBページ閲覧、Eメール送受信など)が可能である。
【0015】
なお、IP網100への接続は、ADSLである必要はなく光ファイバー回線や、CATV回線、無線回線など任意の回線メディアを用いることができる。
【0016】
図1の通信端末200は液晶表示器などを用いた表示部214およびテンキーや各種ファンクションキーを含む操作部215、および音声通話用入出力のためのハンドセット208を有する。表示部214および操作部215は通話制御のために用いられる他、WEBブラウザ機能を実現するためにも用いられる。
【0017】
操作部215には、リソース転送ボタン215aおよびリロードボタン215bが設けられている。リソース転送ボタン215aは、本端末どうしでIP電話中にインターネットリソースを共有利用することを指定するためユーザが押下する。リロードボタン215bは、メールの強制受信操作(あるいはWEBページのリロード操作など)に用いられる。
【0018】
図2に図1の通信端末200の制御系の構成を示す。図示の制御系は、通信端末200でIP電話機能および、WEBブラウザ機能の他、ファクシミリ機能(図1では不図示)も実現するものである。
【0019】
図2においてCPU201は、データバス219を介して各部との信号の入力を行い、この入力した信号に応じてデータバス219に接続された各構成要素を制御する。すなわち、CPU201はROM202に格納されたプログラムにしたがって全体を制御し、網への接続や、各種プロトコルを制御し処理を実行する。もちろん操作、表示、読み取り、記録に使用する制御も含まれる。
【0020】
さらに、ブロードバンド接続をつかさどる制御や、IP電話を実現するための制御、WEBアクセスを行なうための制御、WEBページを表示するためのブラウザ制御、また、IPアドレスの検知、抽出制御、そして、URL等のデータを送信するためのファイル作成や、送受信制御を実行する。
【0021】
また、ROM202は、プログラムを格納したメモリであり、マスクROMやフラッシュROMなどで構成される。また、データの書込み、消去が必要なデータ用にフラッシュROMや、EEPROMでも構成されることも考えられる。ROM202には、CPU201で行なう制御全般のプログラムが格納されている。
【0022】
RAM203はCPU201が処理を行なう場合のワークエリアとして、呼処理を含むWEB閲覧やEメール送受信の各処理を実行するにあたって使用したり、読取、記録時、または音声CODECデータを処理するエリアでもある。ここは、ROM202と異なり、一時的なデータが記憶される。
【0023】
さらに、RAM203は電池等でバックアップされる部分もあり、時間データ等、各種サービス機能の設定内容やアドレス帳(あるいは電話帳)に登録した内容を記憶する。図1ではこのような領域のうち、特にアドレス帳203aの領域を図示してある。
【0024】
このアドレス帳203aには、通常回線の通話の際の番号通知などで得た電話番号、IP電話通信の際に得たIPアドレス、さらに、これらの選択情報に対応するユーザ名やメールアドレスの他、自機のユーザのユーザ名およびメールアドレスなどを所定の設定操作に基づき記憶させておく。
【0025】
また、このアドレス帳に類した管理情報の記憶領域は、不揮発性のメモリとしてのEEPROM等で構成することもできる。
【0026】
また、RAM203は、IP電話接続手順にて検出したIPアドレスの一時保管や、ファイル送受信を行なうためのバッファや、WEBページ表示のための受信バッファとしても利用する。
【0027】
通信制御部204は、アナログ(PSTN)公衆回線104を収容するためのインタフェイスであり、アナログ回線の場合、局交換機の電話回線(以後、加入者線と称す)に接続され、ダイオードによる全波整流回路により構成され、回線電圧の極性を一致させるための極性一致回路、回路局交換機の加入者線に接続され、局交換機からの呼出信号を検出するリンガー検出回路、オフフック操作が行われると回線ループを形成するとともに、局に対してダイヤルパルスを送出するパルス送出回路、2線−4線変換を行なうためのトランス回路で構成されている。また、外部に接続されるアナログ端末用のインターフェイス250も設け通常のアナログ端末も接続できるように構成されている。
【0028】
205はMODEM部であり、DSPとAFE(アナログフロントエンド)で構成され、機能的には、G3FAXによるファクシミリの送受信を行なうファクシミリモデムの機能を、CPU201の制御により実現する。さらにモデムデータ(ナンバーディスプレイデータ)の解析を行なうナンバディスプレイ機能と、エコーキャンセラ機能を有し、スピーカフォン機能をも実現することができる。
【0029】
音源部206は、保留音や着信メロディーの音源であり内部に音源データ生成機能をもち、ROM202や、RAM203に記憶してあるデータに基づきCPU201の制御により音源部206でアナログ信号として再生することができる。また擬似DT、BT、RBT等のコールプログレストーンを出力するための音源も兼ねる。
【0030】
符号207は音声処理部で、CPU201の制御によりMODEM部205からの信号や音源部206、後述するハンドセット208、スピーカ209、本体マイク210、通信制御部204等の入出力信号をこの音声処理部207の音声パス制御により処理する。
【0031】
ハンドセット208(図1)は通常回線上の通話およびIP電話における音声の入出力に用いられる。ハンドセット208のフックのON/OFFはフック検出部216により検出され、このフックの状態に応じて回線のON/OFFが制御される。
【0032】
スピーカ209は着信音や記憶した音声データの出力およびスピーカフォン通話時のモニタに用いられる。本体マイク210はスピーカホン機能を実現する際の音声入力に使用する。
【0033】
記録部211は、感熱型、熱転写型プリンタ、あるいはレーザービームプリンタ、インクジェットプリンタ等の周知の記録手段から構成される記録部であり、ファクシミリ記録の場合、MH、MR、MMR符号化されたデジタルデータを復号化し、この復号化したデータを記録する。また、WEBブラウザからデータをプリントする場合は、RAM203を受信バッファとして使用し、そこに格納されているマークアップ言語(通常HTML)で記述されたウェブ1ページ分のデータを表示用データに変換し、表示部214の一画面に表示可能な量のデータをRAM203内の表示バッファに格納する。WEBブラウザは表示バッファへの格納を終了すると記録部211へ記録開始通知を行なう。
【0034】
記録部211は格納終了通知を受け取ると表示バッファからデータを読み出し、1ラインごとにプリント用データに変換して記録部211へ転送する。転送が終わると転送終了通知をブラウザに通知する。転送終了通知を受けたブラウザは次の表示用データがあれば表示バッファに格納して記録部211に通知し、ウェブページ分のデータが終わり、次の表示用データがない時にはページ終了を通知する。以上の処理を繰り返して1ページ分のデータを記録部211に転送し、ウェブプリントを行なう。
【0035】
読取部212はCCDあるいは密着型センサアレイ等の周知の原稿読取手段を備えており、読取手段で読み取ったアナログデータをデジタルデータに変換するとともに、この変換されたデジタルデータをファクシミリ通信においては、MH、MR、MMR符号化等の周知の符号化方法により符号化し出力する。
【0036】
符号213はセンサ部であり、読取部212上の送信原稿の有無やサイズを検出しその結果をCPU201に通知する。また、記録部211上の記録紙の有無やサイズを検出しその結果をCPU201に通知する。
【0037】
表示部214(図1)は、カラーLCDや、モノクロLCD等の液晶部品などにより構成され、種々の情報表示を行なうために用いられる。表示部214の表示処理にはインターネット上のサーバより受信したHTMLの情報の表示、時刻の表示や通信中の回線状態およびエラー等の状態の表示、その他動作状態のモニタ表示、操作部215でキー入力された文字メッセージや受信した文字メッセージの表示、電話機の各種サービス機能の設定内容などの表示などが含まれる。
【0038】
操作部215(図1)はテンキー、ファンクションキーなどを含むキーボード(あるいはさらにマウスなどのポインティングデバイス)などから成り、表示器214とともにユーザーインターフェースを構成する。WEBブラウズ操作、プリント、発呼/着呼/登録などに関するあらゆるユーザ操作を受け付け、その内容を制御部201に通知する。
【0039】
操作部215のキーには、前述のリソース転送ボタン215aの他、公知のキーとして次のようなものが含まれる。すなわち、ダイヤル番号やURL等を0−9および*、#および前記キーを利用しアルファベットや記号等を入力するためのダイヤルキー、ファクシミリの送受信を制御する送信、受信キー、回線のON/OFFを制御するオフフックキー、その他には保留キー、機能設定を行なうためのセレクトキー等のキーなどである。
【0040】
ネットワーク制御部240は、インターネット通信にかかわる各種プロトコルを制御する。ネットワーク制御部240は便宜上回路ブロックとして示してあるが、実際にはその基本制御はCPU201のソフトウェアにより行なわれる。
【0041】
ネットワーク制御部240は、MIIインタフェイスを用いたドライバ部241(通常PHYと呼ばれる)を介してNIC(ネットワークインターフェースカード)242(図示のように複数設けることも可)の入出力を制御するとともに、ADSLモデム部230の入出力を制御する。
【0042】
NIC242はCSMA/CD(イーサネット:商標名)などのインターフェース方式(あるいは他の)に基づくものを用いることができる。ADSLモデム部230は上記のADSLによる通信に用いられる。NIC242はLANに接続された他の機器と通信するために用いられるが、後述の制御には必ずしも必須ではない。
【0043】
ネットワーク通信において、ネットワーク制御部240を中心とした図2の回路ブロック間の入出力は次のように行なわれる。
【0044】
IP電話の通信はたとえばITU−T勧告H.323に記載されるVoIPにより行なう。VoIPでは、IP(Internet Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、RTP(Transport Protocol For Real−Time Application)、RSVP(Resouse Reservation
Protocol)などの各種プロトコルが利用される。
【0045】
IP電話の場合、ハンドセット208から入力される音声信号は、音声処理部207を介して処理され、CODEC部243により、音声処理のためのコーデック処理を実行し、ITU−T勧告G.711やG.729等の符号フォーマットに基づく符号化/復号化を介して音声信号がデジタルデータとして送受信される。また、通話相手のIPアドレスを特定するためには、SIP、ITU−T勧告H.323、あるいはMCGP等のプロトコルが利用される。
【0046】
本実施形態では、インターネットと通信し、またNIC242を介してLANとも通信する、つまり異なるネットワークセグメント間でパケットをフォワードする。したがって、ネットワーク制御部240には、異なるネットワークセグメント間でパケットを転送するルータ機能、およびアドレス/ポート番号の変換を行なうNAT機能が設けられていることが望ましい。
【0047】
NAT機能は、プライベートIPアドレスと、Internetアクセスに利用できる本来のグローバルIPアドレスを相互に変換し、ローカルなIPアドレスしか割り当てられていないノードから、透過的にInternetをアクセスできるようにするものである。
【0048】
また、LANに接続される機器のため、起動時に動的にIPアドレスを割り当て、終了時にIPアドレスを回収するため、DHCPも設けられる。
【0049】
ADSLモデム部230がADSL網と接続する際には、PPPoEなどのプロトコルが用いられる。ADSL網と接続する際の認証ではPAP/CHAPなどのプロトコルが用いられるので、ネットワーク制御部240には、これらの認証プロトコルも実装しておく必要がある。
【0050】
ネットワーク制御部240とADSLモデム部230はUTOPIAなどのインターフェースを介して接続される。
【0051】
ADSLモデム部230は、インターネット接続に使用するための通信制御部で、ここに、スプリッタで分離した公衆回線を接続する。そして、ADSLモデム部230は、AFE部231とBB−通信部232で構成される。ADSLモデム部230にはADSLモデムのプログラム格納用のROM233とデータワークエリアのRAM234が接続されている。
【0052】
図3はIPネットワークの構成を概念的に示している。図3に示すように本実施形態の通信端末200は、公衆回線101によってIP網100に接続され、相手の通信端末220と通信する。
【0053】
図3は、通信端末(A)200と通信端末(B)220が同一インターネットサービスプロバイダ(ISP)に接続された状態を想定している。
【0054】
IP網100上には、IP電話での呼接続に用いられるSIPサーバ110、電話番号/IPアドレスの対応テーブルを管理するロケーションサーバ111、IPアドレスとドメイン/ホスト名の対応テーブルを管理するためのDNSサーバ112、WEBサーバ113が設けられている。
【0055】
また、図4は図3と同等の構成であるが、IP網100が異なるインターネットサービスプロバイダ(ISP:151、153)を介して接続されている状態を示している。インターネット接続の形態としては、通信相手によっては図3、図4いずれの接続形態もあり得る。図4では、ISP(A)151を介して通信端末(A)200が接続され、ISP(B)153を介して通信端末(B)220が接続されている。
【0056】
図4の場合は、異なるサービスプロバイダを結ぶためのISP−GW152が異なるISP間のゲートウエイ的役目を行なうことにより、通信端末200、220間の通信が可能となる。なお、ISP−GW152は必ずしも単一の機器により構成されるものではなく、複数のゲートウェイ機器により構成されている場合もある。
【0057】
本実施形態のIP電話通信では、SIP方式を用いる。ここで発呼側が通信端末200、着呼側が通信端末220であるものとすると、SIPでは、まず発呼側の通信端末200がSIPサーバ110に発呼メッセージを送り、相手端末220との接続を要求する。SIPサーバ110は、ロケーションサーバ111に相手端末220のIPアドレスを問い合わせ、判明したIPアドレスを用いて通信端末200と220の間のIPコネクションが形成される。
【0058】
次に上記構成において、IP電話により通話中の通信端末間で、インターネットリソースを共有するための通信制御につき説明する。
【0059】
図5および図6は本実施形態におけるIP電話通信の様子を示している。本実施形態のIP電話通信では、図1および図2のように構成された通信端末A(200)から通信端末B(220)へ呼接続し、通話を行なう。また、本実施形態では、端末AでWEBブラウジングを行なうとともに、IP電話通信中に通信端末Aから通信端末BにそのURLデータを転送し、通信端末(以下単に「端末」とも記す)AおよびBとの間で同一のWEB情報を共有できるようにする。図示の通信手順は図1のCPU201が通信制御プログラムを実行することにより実現される。このCPU201の通信制御プログラムはROM202(あるいは他の記憶媒体)に格納される。
【0060】
なお、以下の説明において、端末間の発呼方向はAからBとし、また、WEBデータの転送方向もAからBであるものとするが、これらの発呼方向およびWEBデータの転送方向は一例にすぎず、任意である。
【0061】
まず、端末AがIP電話の発呼操作を行なう。端末Aのダイヤル操作(図5のS801)によりSIPサーバ110を用いてIP電話の呼接続処理が行なわれる。上述の通り、SIPサーバ110は相手先端末の呼び出しを行なうとともに、端末Aに相手先端末の電話番号に対応するIPアドレスを返す(S802)。端末Aは呼び出し中状態になり、相手先端末が応答するのを待つ(S803)。相手先端末が応答すると通話状態になる(S804)。
【0062】
端末AはWEBページを表示させるためにブラウザを起動する(S805)。端末AのブラウザにURLを入力すると、端末AはURLで指定されたWEBサーバ113のアドレスをDNSサーバ112に問い合わせ、検索結果を受信する(S806)。端末AはDNSサーバ112から得たIPアドレスに基づきWEBサーバ113にアクセスしてWEBページのデータを受信し(S807)、ブラウザにWEBページを表示させる(S808)。
【0063】
本実施形態では、端末Aは相手先端末に自分が表示させたWEBページを送信するために、後述のようにHTTPアクセスの際に送信するTCPパケットの送信元IPアドレスにSIPサーバ110から得た相手先端末のIPアドレスを使用することにより、データ要求は端末Aから行なうが、WEBデータは相手の端末Bに送信されるよう制御する。
【0064】
すなわち、端末Aは相手先端末に自分が表示させたWEBページを送信するために、再度WEBサーバ113にアクセスを行なう(S809)。このときWEBサーバにWEBデータの要求を行なう際の送信元IPアドレスにはSIPサーバから得た相手先端末のIPアドレスを使用することによりWEBサーバ113の応答は端末Bに送信される。
【0065】
ブラウザを閲覧し終えた端末Aはブラウザを終了させ(図6のS815)、相手端末との通話が終了すると通話を切断する(S816)。あるいは、相手端末からの切断を検出すると通話を終了する。
【0066】
一方、端末B側の処理は次のように行なわれる。
【0067】
端末Bはスタンバイ状態において、着信があるかどうか監視をしている(図5のS810)。着信を検出すると端末Bは着信に応答し(S811)、通話状態になる(S804)。
【0068】
通話中、端末BはWEBサーバからの受信を監視する(S812)。上記のようにして端末AがWEBサーバ113にアクセスする(S809)ので、端末Aが要求したWEBデータはWEBサーバ113から端末Bに送信される。WEBサーバからデータを受信すると、端末Bは受信データを解析する。受信したデータがWEBデータであった場合、ブラウザが起動されていない場合はブラウザを起動し(S813)、WEBページを表示する(S814)。
【0069】
ブラウザを閲覧し終えると端末Bはブラウザを終了させる(図6のS817)。また相手先との通信状態を監視していて(S818)、相手先に切断されたことを検出すると通話を終了する(S819)。あるいは自端末から通話を切断する。
【0070】
図7および図8は、上記のIP電話通信シーケンスの概略を示している。図7および図8のシーケンスは図5〜図6の通信制御に対応するもので、上記同様、図1のCPU201が通信制御プログラムを実行することにより実現される。また、図9〜図11は図7および図8のシーケンスで用いられる各HTTPパケットの構成を示している。
【0071】
図7〜図8の各シーケンスには符号S1000番台とS1200番台のステップ(シーケンス)番号が用いられ、図9〜図11では2000番台の参照符号が用いられている。以下の説明では「(S12xx・2xxx)」の形式で、各図のステップおよびTCPパケット(ないしその内部構成)との対応を示す。
【0072】
また、図7および図8では、簡略化のため、端末AおよびBのそれぞれのISPにより提供される上述のSIPサーバ、ロケーションサーバ、DNSサーバなどの各サーバをISPサーバ1002、1003として示している。
【0073】
図7および図8のシーケンスを説明する前に、図9によりTCPパケットの構成を説明する。図10および図11のパケットは図9の構造を有する。図9はTCP/IPで用いられるパケットの一般的な構成を示しており、図示のように、TCP/IPパケットはIPヘッダ部2001とIPデータ部2002から成る。IPヘッダ部2001には送信元のIPアドレス2008、送信先のIPアドレス2009などが記述される。
【0074】
IPデータ部2002は、さらにTCPヘッダ部2003とTCPデータ部2004から成り、TCPヘッダ部2003には送信元ポート番号2005、送信先ポート番号2006、TCPパケットのタイプなどを示すコントロールフラグ2007などが記述される。
【0075】
以下、図7および図8のシーケンスを説明する。
【0076】
まず端末Aにおいて操作部215からダイヤル操作を行なう。これにより端末A(200)は端末AのISPサーバ1002に接続される(図7のS1005)。端末AのISPサーバ1002(実際には上述のようにSIP、DNSサーバなどが動作する)は通話相手である端末B(200)のIPアドレスを検索し(S1006)、検索結果のIPアドレスに対して発呼パケットを送信する(S1007)。
【0077】
この発呼パケットを受信すると、端末BのISPサーバ1003(実際には上述のようにSIP、DNSサーバなどが動作する)は端末B(220)を呼び出す(S1008)。端末Bが応答すると(S1009)、端末BのISPサーバ1003は端末AのISPサーバ1002に接続パケットを返す(S1010)。端末AのISPサーバ1002が端末A1001に応答を返すと呼接続が完了し、このとき端末Aに端末BのIPアドレスが通知される(S1011)。その後、端末Aおよび端末Bは通話状態になり、音声パケットのやり取りが行われる(S1012)。このIP電話通信は、リアルタイム性を重視して通常、メッセージを含めてUDPベースで行なわれる。ただし、TCPベースのH323等の呼接続方法も利用することができ、IP電話通信の方式は任意である。
【0078】
次に、図8を参照して端末AがWEBサーバ113から得たWEBデータを端末Bと共有する際のシーケンスを説明する。図8では、端末Aを端末A−1、および端末A−2として示しているが、この2つの表示はデータ送受信用の2つのポートに対応するものである。TCP/IPでは、ポート番号は相手と同期を取ってから役割を終えるまでの一連の流れが終ると、次には違うポート番号が使用される。HTTPクライアントとして動作する端末Bも複数のポートを用いることができるが、本実施形態のHTTP通信では1つのみ用いる。
【0079】
端末Aは自端末にWEBページを表示させるために、データ用のポート1201とWEBサーバと同期を取る。端末AからWEBサーバにSYNパケットを送信し(S1205・2205)、WEBサーバからSYN・ACKパケットを受信する(S1206・2206)。端末Aはこれに対してACKパケットを返す(S1207・2207)。これにより端末Aのポート1201とWEBサーバはHTTP通信を行なうことができる。
【0080】
端末AはWEBサーバにWEBページの要求を行い(S1208・2208)、WEBデータを受信する(S1209・2209)。端末Aはこれに対してACKパケットを返し(S1210・2210)、受信したWEBページを表示する(S1211)。
【0081】
端末Aは端末BにもWEBページを表示させるために、再度WEBアクセスを行なう。これ以降の動作は、端末Aで操作部215のリソース転送ボタン215aを操作することにより開始される。リソース転送ボタン215aは、通話相手に同じWEBページを表示させたい時にその都度押下する構成の他、リソース転送ボタン215aの押下により、それ以後、後述のインターネットリソース共有動作を常に行なうインターネットリソース共有モードに入るようにしてもよい。また、IP電話の通話開始後は、自動的にこのようなインターネットリソース共有モードに入るようにしてもよい。
【0082】
以下のインターネットリソース共有(本実施形態では同一WEBページのブラウジング)は、端末Aで新しいWEBページを読み込むごとに自動的に実行することができる。
【0083】
まず、端末Aはデータ用のポート1202とWEBサーバとの同期を取る。このとき使用するポート番号は、端末Bで使用可能なものを使用する。端末AからWEBサーバにSYNパケットを送信し(S1212、2212)、WEBサーバからSYN・ACKパケットを受信する(S1213・2213)。端末Aはこれに対してACKパケットを返す(S1214・2214)。これにより端末Aのポート1202とWEBサーバはHTTP通信を行なうことができる。
【0084】
さらに端末AはWEBサーバにWEBページの要求を行なう。このときIPヘッダの送信元アドレスに端末BのIPアドレスを入れる(S1215・2215)。WEBサーバはこの要求に対してWEBページのデータを要求元のIPアドレスに送信することになる(S1216・2216)。WEBデータを受信した端末BはWEBサーバにACKパケットを返し(S1217・2217)、端末BはWEBページを表示させる(S1218)。
【0085】
なお、本実施形態では、パケットの送信元アドレスの書き変えによって送信されてくるWEBページを受信する端末Bのブラウザ(あるいはさらにそのブラウザが動作しているオペレーティングシステムのTCP/IPスタック)は、自己が要求していないWEBデータを受信し、さらに表示(あるいは他の形式での出力)できる必要がある。このために、IP電話通信中は、端末B(あるいはA:WEBデータの受信側)のオペレーティングシステムは、自機宛に送信されたWEBデータが自機のブラウザ(必要であればその起動も行なう)に送り込まれるように制御する必要がある。
【0086】
以上のようにして、IP電話で通話中の端末どうしでインターネットリソースを共有することができる。従来のIP電話通信中の音声によるインターネットリソースの伝達と異なり、相互に正しくインターネットリソースそのものの情報が伝達され、確実に同じインターネットリソースを利用でき、また、URLなどのデータ再入力などの操作を省略できるため、操作性を向上できる。
【0087】
これによって、IP電話通信中に通信している端末どうしで同じインターネットリソースを利用(上記実施形態の場合表示であるが、下記のファームウエアの更新の場合のように共有するインターネットリソースの利用方法は表示に限定されるものではない)させることができ、従来のIP電話通信中の音声によるインターネットリソースの伝達と異なり、相互に正しくインターネットリソースの情報が伝わり、確実に同じインターネットリソースを利用でき、また、URLなどのデータ再入力などの操作を省略できるため、操作性を向上できる。
【0088】
また、上記実施形態では、相手端末と共有するWEBページのアクセスの時、送信元IPアドレスを書き変え、WEBサーバから直接、目的のWEBページが相手端末に送信されるように制御しているため、目的のWEBページデータそのもの、あるいはそのURLデータなどを相手端末に送信するような通信制御に比してシーケンスのステップ数が極めて少なくて済み、高速かつ効率的な通信を行なうことができる。特に、WEBデータの受信側では、特別な操作を必要とせず、自動的にそのURLで示されるインターネットリソースをブラウズすることができる。
【0089】
以上では、IP電話通信中の第1および第2の端末で共有するインターネットリソースとしてWEBページを考えたが、URL(あるいはURI)ないしこれと同等のインターネットリソースの所在を示す情報形式(FTPで送信できさえすればよい)で表現できるインターネットリソースであればどのようなものでも第1および第2の端末で共有することができる。本発明により共有できるインターネットリソースは、ブラウザベースで利用できる(あるいはURL形式で表現可能な)ものであればFTPディレクトリやそのディレクトリ中のファイル、Gopherページ、音声やビデオ(静止画/動画)ストリームを提供する各種のサービスなど、数限りない。
【0090】
本発明のインターネットリソース共有技術は、ビジネスや娯楽のための情報共有に広く用いることができる。特に本発明の通信機器の製品展開などに有用と考えられるのは、本発明の通信端末のファームウエアのアップデートなどに利用することである。たとえば、本発明の通信端末のユーザがトラブルに遭遇し、IP電話でメーカーのサポート窓口に電話し、相談した結果、通信端末のファームウエアの更新が必要、という結論に達した場合、メーカーのサポート要員が直接そのユーザの通信端末にファームウエア(たとえばHTTPやFTPで取得可能なファイルで、通常メーカーが運営するHTTPサーバ/FTPサーバから提供される)のURLを送信し、ファームウエアのアップデートを行なうことができる。多くのブラウザに実装されているソフトウェアインストール機能などを利用すれば、ファームウエアのアップデートのような受信側のファイルの取り扱いは任意に指定できるので、ユーザ操作を一切必要とせず通信端末のファームウエアのアップデートを行なうことができる。
【0091】
本発明を実現するソフトウェアは、IP網に接続し、所定のIP電話方式により通話を行なう任意の形式の通信端末に適用でき、その通信端末のCPUのプログラムとしてROMやその他の記憶媒体などに格納してあらかじめ格納しておく他、外部記憶媒体(CD−ROMやフレキシブルディスク、MOなど)を介して供給する、あるいは、ネットワーク経由で供給することができる。特に、ネットワーク経由で供給する場合には、上記のようにインターネットリソースとしてFTPサーバやHTTPサーバに通信端末のファームウエア(あるいは付加的なソフトウェア)として配置し、本発明の通信方法を介して通信端末にダウンロードし、さらに多くのWEBブラウザに実装されているソフトウェアインストール機能などを利用してその通信端末に自動的にインストールすることができる。
【0092】
以上では、送信元IPアドレスを書き変え、WEBサーバから直接、目的のWEBページが相手端末に送信されるように制御することにより、通話中の端末どうしで同一のインターネットリソースを共有利用する構成を示したが、インターネットリソースを共有利用するための構成はこのようなものに限らず、FTPやHTTPプロトコルで目的のインターネットリソースのURL情報を相手端末に転送したり、あるいはダウンロードしたインターネットリソースデータそのものを転送することによっても、このような共有利用が可能であるのはいうまでもない。これらの情報を通話相手の端末に転送するには、IP電話手順により相手のIPアドレスが判明しているため、上述のリソース転送ボタンの操作や、インターネットリソース共有モードの設定により相手のIPアドレスとの間にFTPやHTTPコネクションを成立させることができるから、このようなコネクションを介してインターネットリソースのURL情報やそのデータそのものを容易に転送することができる。
【0093】
また、インターネットリソースの共有動作は、リソース転送ボタンの操作により極めて容易に実行でき、あるいはインターネットリソース共有モードを設定可能とする(リソース転送ボタンの明示的な操作により当該モードに入る、あるいはIP電話の通話開始後、自動的に当該モードに入る)ことにより面倒な操作をさらに省略でき、ユーザを選ぶことなく容易にインターネットリソース共有動作を行なうができる。
【0094】
インターネットリソース共有動作に必要な相手のIPアドレスは、特別なハードウェアやソフトウェアを必要とせずIP電話手順により取得することができる。
【0095】
本発明の実施態様には次のようなものが含まれる。
【0096】
<実施態様1> IP網に接続し、所定のIP電話方式により通話を行なう通信端末において、
目的のインターネットリソースを提供するサーバにアクセスし、その際送信するパケットの送信元アドレスを通話相手の通信端末のIPアドレスに変更することにより当該サーバの応答パケットが通話相手の通信端末に送信されるように制御することにより、通話相手の通信端末と同一のインターネットリソースを共有利用するインターネットリソース共有手段を有することを特徴とする通信端末。
【0097】
<実施態様2> 前記インターネットリソースがWEBデータであり、前記サーバがWEBデータを提供するHTTPサーバであることを特徴とする実施態様1に記載の通信端末。
【0098】
<実施態様3> 前記通話相手の通信端末のIPアドレスがIP電話の呼接続手順により取得されることを特徴とする実施態様1に記載の通信端末。
【0099】
<実施態様4> 前記インターネットリソースの共有利用を指定する操作手段が設けられることを特徴とする実施態様1に記載の通信端末。
【0100】
<実施態様5> 前記操作手段の操作の都度、前記インターネットリソース共有動作が行なわれることを特徴とする実施態様1に記載の通信端末。
【0101】
<実施態様6> IP電話の通話中、自機で利用中のインターネットリソースが変更される度にそのインターネットリソースの通話相手の通信端末との共有動作を行なうインターネットリソース共有モードが設定されることを特徴とする実施態様1に記載の通信端末。
【0102】
<実施態様7> IP網に接続し、所定のIP電話方式により通話を行なう通信端末の制御方法において、
目的のインターネットリソースを提供するサーバにアクセスし、その際送信するパケットの送信元アドレスを通話相手の通信端末のIPアドレスに変更することにより当該サーバの応答パケットが通話相手の通信端末に送信されるように制御することにより、通話相手の通信端末と同一のインターネットリソースを共有利用することを特徴とする通信端末の制御方法。
【0103】
<実施態様8> 前記インターネットリソースがWEBデータであり、前記サーバがWEBデータを提供するHTTPサーバであることを特徴とする実施態様7に記載の通信端末の制御方法。
【0104】
<実施態様9> 前記通話相手の通信端末のIPアドレスがIP電話の呼接続手順により取得されることを特徴とする実施態様7に記載の通信端末の制御方法。
【0105】
<実施態様10> 所定の操作手段のユーザ操作により前記インターネットリソースの共有利用が指定されることを特徴とする実施態様7に記載の通信端末の制御方法。
【0106】
<実施態様11> 前記操作手段の操作の都度、前記インターネットリソース共有動作が行なわれることを特徴とする実施態様7に記載の通信端末の制御方法。
【0107】
<実施態様12> IP電話の通話中、自機で利用中のインターネットリソースが変更される度にそのインターネットリソースの通話相手の通信端末との共有動作を行なうインターネットリソース共有モードが設定されることを特徴とする実施態様7に記載の通信端末の制御方法。
【0108】
<実施態様13> IP網に接続し、所定のIP電話方式により通話を行なう通信端末の制御プログラムにおいて、
目的のインターネットリソースを提供するサーバにアクセスし、その際送信するパケットの送信元アドレスを通話相手の通信端末のIPアドレスに変更することにより当該サーバの応答パケットが通話相手の通信端末に送信されるように制御することにより、通話相手の通信端末と同一のインターネットリソースを共有利用するための制御過程を含むことを特徴とする通信端末の制御プログラム。
【0109】
<実施態様14> 前記インターネットリソースがWEBデータであり、前記サーバがWEBデータを提供するHTTPサーバであることを特徴とする実施態様13に記載の通信端末の制御プログラム。
【0110】
<実施態様15> 前記通話相手の通信端末のIPアドレスをIP電話の呼接続手順により取得するための制御過程を含むことを特徴とする実施態様13に記載の通信端末の制御プログラム。
【0111】
<実施態様16> 所定の操作手段のユーザ操作に応じて前記インターネットリソースの共有利用動作を行なうための制御過程を含むことを特徴とする実施態様13に記載の通信端末の制御プログラム。
【0112】
<実施態様17> 前記操作手段の操作の都度、前記インターネットリソース共有動作を行なうための制御過程を含むことを特徴とする実施態様13に記載の通信端末の制御プログラム。
【0113】
<実施態様18> IP電話の通話中、自機で利用中のインターネットリソースが変更される度にそのインターネットリソースの通話相手の通信端末との共有動作を行なうインターネットリソース共有モードを設定するための制御過程を含むことを特徴とする実施態様13に記載の通信端末の制御プログラム。
【0114】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、IP網に接続し、所定のIP電話方式により通話を行なう通信端末において、目的のインターネットリソースを提供するサーバにアクセスし、その際送信するパケットの送信元アドレスを通話相手の通信端末のIPアドレスに変更することにより当該サーバの応答パケットが通話相手の通信端末に送信されるように制御することにより、通話相手の通信端末と同一のインターネットリソースを共有利用する構成を採用しているので、従来の音声によるインターネットリソースの伝達と異なり、相互に正しくインターネットリソースを伝達でき、確実に同じインターネットリソースを利用でき、また、URLなどのデータ再入力などの操作を省略できるという優れた効果がある。すなわち、本発明によれば、他の機器を用いることなく通信端末のみによりIP電話で通話中の相手とインターネットリソースを簡単安価に、また面倒な操作を必要とせず確実に共有できる、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した通信端末の構成を示した説明図である。
【図2】図1の装置の制御系の構成を示したブロック図である。
【図3】図1の装置が通信するIP網により構成された通信環境を示した説明図である。
【図4】図1の装置が通信する通信環境の異なる構成を示した説明図である。
【図5】図1の装置によるIP電話通信の通信制御手順を示したフローチャート図である。
【図6】図1の装置によるIP電話通信の通信制御手順を示したフローチャート図である。
【図7】図1の装置によるIP電話通信の様子を示した説明図である。
【図8】図1の装置によるIP電話通信の様子を示した説明図である。
【図9】本発明で用いられるTCPパケットの構成を示した説明図である。
【図10】本発明で用いられるTCPパケットの構成を示した説明図である。
【図11】本発明で用いられるTCPパケットの構成を示した説明図である。
【符号の説明】
100 IP網
101 有線回線
102 スプリッタ
104 公衆回線
110 SIPサーバ
111 ロケーションサーバ
112 DNSサーバ
113 WEBサーバ
200 通信端末
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 通信制御部
205 MODEM部
206 音源部
207 音声処理部
208 ハンドセット
209 スピーカ
210 本体マイク
211 記録部
212 読取部
214 表示部
215 操作部
216 フック検出部
219 データバス
230 ADSLモデム部
231 AFE部
232 BB−通信部
233 ROM
234 RAM
240 ネットワーク制御部
241 ドライバ部

Claims (1)

  1. IP網に接続し、所定のIP電話方式により通話を行なう通信端末において、
    目的のインターネットリソースを提供するサーバにアクセスし、その際送信するパケットの送信元アドレスを通話相手の通信端末のIPアドレスに変更することにより当該サーバの応答パケットが通話相手の通信端末に送信されるように制御することにより、通話相手の通信端末と同一のインターネットリソースを共有利用するインターネットリソース共有手段を有することを特徴とする通信端末。
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