JP2004266152A - レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】励起光のレーザ結晶への吸収効率が高く、励起光導光素子の設置精度を緩和できるレーザ装置を得る。
【解決手段】励起用レーザダイオード20から発光される励起光を、励起光導光素子30を通してレーザ結晶40まで導入し、レーザ発振を誘導する側面励起式レーザ装置において、励起光導光素子30を3枚の導光板A,B,Cを重ねることにより構成する。励起用レーザダイオード20に対面した複数の導光板A,B,Cの入射面に入射したビームの範囲よりも分散したレーザ結晶40上の範囲に励起光のビームを配分するように、レーザ結晶40に対面した各導光板A,B,Cの出射面が配置されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のレーザ装置における励起メカニズムについて、特許文献1に開示された側面励起式固体レーザ装置を例にとり説明する。
励起用レーザダイオードチップから発生した励起光は、屈折率の違いを利用してガラスや光学結晶で構成される導光板(励起光導光素子)中に閉じ込められ、導光板内で全反射を繰り返してレーザ結晶まで導かれる。導光板を通過した励起光は、直接レーザ結晶に吸収されるか、もしくはレーザ結晶を包囲した集光器を兼ねたレーザ結晶冷却用ヒートシンクの内壁で反射された後にレーザ結晶中に吸収される。吸収された励起光によって、レーザ発振に必要なゲインがレーザ結晶に与えられる。
また、特許文献2に記載された従来のレーザ装置においては、複数の導光板を並設した光路分割素子と光路変更素子を用いてレーザビームの長手方向成分を一旦分割した後に集光することによってビーム幅を狭め、レーザビームの短手方向成分については多少の広がりを許容させることで、円形状で径の小さなビームスポットを得ている。
また、特許文献3に記載された従来のレーザ装置においては、レーザ結晶と、レーザ結晶へのレーザ光導入手段の間に、レーザ光を拡散する手段またはレーザ光の進行方向をレーザ結晶の方向からそらす手段を設けることにより、固体レーザロッドを高効率に励起し、ビームの品質の高いレーザ光を得ている。
【0003】
【特許文献1】
米国特許第5867324号明細書
【特許文献2】
特開平10−186246号公報
【特許文献3】
特開平11−163446号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のレーザ装置では、導光板の厚さを大きくした場合、レーザ結晶の大きさに対して導光板から出射するビームの大きさが大になり、ヒートシンク内へ導光された励起光がレーザ結晶に吸収されずに、導光板を通過してヒートシンク外へ漏れる割合が増加するという問題があった。
【0005】
また、ヒートシンクとレーザ結晶が接着剤等を介して接触し、伝導冷却によってレーザ結晶を冷却する接触冷却方式の場合には、導光板の厚さを大きくすると、導光板の出射面とレーザ結晶の対面する部分の厚さが広くなる分、ヒートシンクとレーザ結晶が接触する面積が減り、局所的な温度上昇の原因となっていた。このような温度上昇はレーザ結晶の屈折率変化につながり、レーザ装置の収差を引き起こすという問題があった。
【0006】
一方、上記の問題を回避するために導光板の厚さを小さくすると、導光板に対するレーザダイオードチップの設置位置の要求精度が高くなるため製造コストが上がり、結果としてレーザ装置の価格が上がってしまう。また、導光板の厚さを小さくすると、励起光の透過率が低下するという問題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、励起光のレーザ結晶への吸収効率を高めることができるレーザ装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るレーザ装置は、励起光発光源から発光される励起光を、励起光導光素子を通してレーザ媒体まで導入し、レーザ発振を誘導するレーザ装置であって、励起光導光素子は、重ね合わせられた複数の励起光導光板を備えており、励起光発光源に対面した複数の励起光導光板の入射面に入射したビームの範囲よりも分散したレーザ媒体上の範囲に励起光のビームを配分するように、レーザ媒体に対面した各励起光導光板の出射面が配置されているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の様々な形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による側面励起式のレーザ装置100の立面図である。また、図2は、レーザ装置100の平面図である。以下、図1および図2に示されたレーザ装置100の配置を基準にして、便宜的に「水平方向」および「垂直方向」を説明するが、これらの「水平方向」および「垂直方向」は、空間上のレーザ装置の方向付けに従った相対的な方向であり、この発明を図示のレーザ装置の方向付けに限定することを意図するものではない。
【0010】
図に示すように、レーザ装置100は、励起用レーザダイオードヒートシンク10、励起用レーザダイオードチップ20(励起光発光源)、励起光導光素子30、レーザ結晶40、ヒートシンク50を備える。
【0011】
励起用レーザダイオードチップ20は、10mm程度の長さに、厚さ数μmの数個のチップを並べて配置して構成されるため、全体としてはほぼ矩形または長円形断面のビームを発するレーザダイオードである。このビームは図1に示す励起用レーザダイオードチップ20の厚さに依存する短い垂直方向の辺と、図2に示す励起用レーザダイオードチップ20の幅に依存する長い水平方向の辺を有する。
励起用レーザダイオードチップ20から発光された励起光は、励起光導光素子30を通ってレーザ結晶40に導入される。励起光導光素子30は、概略的には励起用レーザダイオードチップ20とほぼ同一平面内に配置された薄い板であるが、これについてはさらに詳細に後述する。レーザ結晶40は、Nd:YAG、Nd:YVO4等のロッド型レーザ結晶であり、励起用レーザダイオードチップ20および励起光導光素子30とほぼ同一平面に配置されており、励起光導光素子30から長手方向に広い励起光のビームを受けて励起され、長手軸線方向に向けてレーザ光を発する。
レーザ結晶40のほぼ全周面および励起光導光素子30の一部はヒートシンク50に包囲されている。ヒートシンク50は銅等の熱伝導率の高い金属で形成され、レーザ結晶40を冷却している。また、ヒートシンク50の内壁は励起光を反射するために金等の反射率の高い材料によりコーティングが施されており、励起光をレーザ結晶40周囲の空間内に閉じ込める集光器の役目も兼ねている。ヒートシンク50の内壁とレーザ結晶40の周面は、励起光透過率の高い接着剤で固定されている。
【0012】
図3は、励起光導光素子30を励起レーザダイオード光の入射方向から見た斜視図である。図4(a)は、励起光導光素子30の平面図、図4(b)は励起光導光素子30の立面図である。また、図4(c)および(d)は、励起光導光素子30をそれぞれ入射方向、出射方向から見た側面図であり、図中の斜線部は励起レーザダイオード光の入射面60、出射面70を示す。図4(e)は、励起光導光素子30を3枚の導光板に分解した様子を示す平面図である。
図に示すように、励起光導光素子30は、重ね合わせられた3枚の平行四辺形の導光板(スラブ板)A,B,Cを備えており、導光板A,B,Cは、励起光が入射する入射面Ae1,Be1,Ce1が垂直方向から見ると、互いに完全に重なり合い、励起光が出射する出射面Ae2,Be2,Ce2が水平方向(レーザ結晶40の軸線方向)で互いに離れるように扇形に配置されている。従って、励起光導光素子30内を励起光が進行するに連れて、励起光のビームがレーザ結晶40の軸線方向に広がり、入射面Ae1,Be1,Ce1に入射したビームの範囲よりも分散したレーザ結晶40上の範囲に励起光のビームが配分される。
好ましい形態では、図示のように導光板A,B,Cの出射面Ae2,Be2,Ce2は水平方向で互いに重なることなく配置されており、レーザ結晶40の側面の複数の完全に離れた領域に励起光のビームが配分されるようになっている。ただし、代替的な形態として、出射面Ae2,Be2,Ce2は垂直方向に部分的に重なっていてもよいし、レーザ結晶40の側面上の励起光のビームに照射される領域は部分的に重なっていてもよい。
【0013】
導光板A,B,Cはガラスや光学結晶等で形成されている。また、入射面60および出射面70には、必要に応じて励起光の波長に対する無反射コーティングが施されている。
このように構成された励起光導光素子30は、横方向においても、また上下方向すなわち導光板相互の間においても、導光板A,B,Cの側面の全反射により、励起用レーザダイオードチップ20から発生した励起光をほとんど漏れなく出射面70に導光することができる。
【0014】
励起用レーザダイオードチップ20の幅は、入射面60に励起光のビームの全てまたは大部分が入射できるように、入射面60より十分狭く形成されている。励起光導光素子30に入射した励起光は、励起光導光素子30側面の全反射作用によって3枚の導光板中に閉じ込められて伝播し、出射面70から出射される。
【0015】
以上のように、この実施の形態1では、励起光導光素子30の励起光の入射面60と出射面70は、断面積は等しいが出射面70はレーザ結晶40の軸線方向に広がっている。このため、励起光導光素子30に入射する励起光の厚さに比較して、励起光導光素子30から出射する励起光の厚さを小さくすることができる。従って、レーザ結晶40の側面上の長くて厚さの小さい領域を励起光で照射することができる。これにより、励起光がレーザ結晶40に入射されずにヒートシンク50外へ抜けてしまうことを防ぐことができる。なお、レーザ結晶40はその軸線方向にわたってほぼ均等な量の励起光を受けるように、励起光導光素子30の導光板A,B,Cの出射面Ae2,Be2,Ce2が形成する出射面70の傾斜(図4(d)参照)と同等の傾斜角を持つように配置されることにより、全ての出射面Ae2,Be2,Ce2が同一条件でレーザ結晶40と対面すると好ましい。
【0016】
また、励起光導光素子30の入射面60は、上下方向(3枚の導光板が重なっている方向)に大きい厚さを有しているので、励起用レーザダイオードチップ20から発せられる励起光が拡がり角を持っていたり励起光の厚さが大きかったりしても、励起光導光素子30の入射面60に励起光のビームの全てまたは大部分が入射することができるように入射面60を配置するのが容易である。従って、励起光導光素子30の設置精度が大幅に緩和される。導光板のレーザ結晶側をレーザダイオード側に比べて薄く加工する方法でも同様に設置精度を緩和できるが、実施の形態1によると製造コストを低減できる利点がある。
【0017】
また、出射面Ae2,Be2,Ce2が水平方向(レーザ結晶40の軸線方向)で互いに離れるように扇形に配置されている。しかも、図2から明らかなように、導光板A,Cの出射面Ae2,Ce2から出射する励起光は、レーザ結晶40の軸線に対して垂直ではなく斜めに進行する。従って、レーザ結晶40上では、励起用レーザダイオードチップ20に対面した複数の入射面Ae1,Be1,Ce1に入射したビームの範囲よりも分散した範囲に励起光のビームが配分される。このため、励起光が狭い集中した箇所で吸収される問題が緩和され、励起光による局所的な発熱を緩和することができる。
【0018】
なお、この実施の形態1においては、3枚の導光板を重ねて配置した場合について示したが、導光板の枚数は2枚でも良いし、4枚以上の導光板を重ねて用いてもよい。
また、この実施の形態1においては、ほぼ同等の厚みの導光板を用いた場合について示したが、厚さの違う導光板を重ねても良い。
【0019】
また、この実施の形態1においては、ロッド型のレーザ結晶40を用いているが、薄板型のレーザ結晶や方形のレーザ結晶等、他の形状のレーザ結晶でも同様の効果が得られる。
【0020】
実施の形態2.
図5(a)〜(e)は、この発明の実施の形態2による、レーザ装置が備える励起光導光素子31の構造を示した図である。図5(a)は励起光導光素子31の平面図、図5(b)は励起光導光素子31の立面図である。また、図5(c)および(d)は、励起光導光素子31をそれぞれ入射方向、出射方向から見た側面図であり、斜線部は励起レーザダイオード光の入射面61、出射面71を示す。図5(e)は、励起光導光素子31を3枚の導光板に分解した様子を示す平面図である。
実施の形態2によるレーザ装置の励起光導光素子31以外の部分は実施の形態1と同様である。すなわち、図中、励起用レーザダイオードヒートシンク10、励起用レーザダイオードチップ20、レーザ結晶40、ヒートシンク50の図示は省略されているが、実施の形態1に関連して上述した位置関係と同様の位置関係で、これらは配置されている。
【0021】
図に示すように、励起光導光素子31は、実施の形態1と同様、ガラスや光学結晶等で形成された3枚の互いに重ね合わせられた導光板(スラブ板)A,B,Cを備えており、励起光導光素子31内を励起光が進行するに連れて、励起光のビームがレーザ結晶40の軸線方向(図1および図2参照)に広がるように、導光板A,B,Cは扇形に配置されている。
実施の形態2では、導光板Bの入射面Be1は平坦面であるが、導光板AおよびCの入射面Ae1,Ce1には曲率を持っている。すなわち入射面Ae1,Ce1は凹面状に形成されており、入射された励起光のビームが導光板AおよびCの内部で進行するに連れて広がるようにしている。その他の点では導光板A,B,Cの構成は実施の形態1と同様である。
【0022】
励起光導光素子31をこのように構成した場合、実施の形態1に比べ、励起光のビームがレーザ結晶の軸線方向にさらに拡大するため、短い導光板を用いても励起光を出射面でレーザ結晶の軸線方向に十分に広げることができる。
【0023】
実施の形態3.
図6(a)〜(e)は、この発明の実施の形態3による、レーザ装置が備える励起光導光素子32の構造を示した図である。図6(a)は励起光導光素子32の平面図、図6(b)は励起光導光素子32の立面図である。また、図6(c)および(d)は、励起光導光素子32をそれぞれ入射方向、出射方向から見た側面図であり、斜線部は励起レーザダイオード光の入射面62、出射面72を示す。図6(e)は、励起光導光素子32を3枚の導光板に分解した様子を示す平面図である。
実施の形態3によるレーザ装置の励起光導光素子32以外の部分は実施の形態1と同様である。
【0024】
図に示すように、励起光導光素子32は、実施の形態1と同様、ガラスや光学結晶等で形成された3枚の互いに重ね合わせられた導光板(スラブ板)A,B,Cを備えており、励起光導光素子32内を励起光が進行するに連れて、励起光のビームがレーザ結晶40の軸線方向(図1および図2参照)に広がるように、導光板A,B,Cは扇形に配置されている。
実施の形態3では、導光板A,B,Cの入射面は互いに面一でも平行でもない。導光板Bの入射面Be1は励起用レーザダイオードチップからの励起光進行方向に対して鉛直であるが、導光板AおよびCの入射面Ae1,Ce1は、励起用レーザダイオードチップからの励起光進行方向に対して傾斜している。この傾斜により、励起光は励起光導光素子32の入射面62で進行方向が変化し、励起光のビームの照射範囲がレーザ結晶の軸線方向にさらに拡大する。その他の点では導光板A,B,Cの構成は実施の形態1と同様である。
【0025】
このように、励起光導光素子32を構成する導光板の入射面を傾斜させることにより、短い導光板を用いても励起光を出射面でレーザ結晶の軸線方向に十分に広げることができる。
【0026】
実施の形態4.
図7(a)〜(e)は、この発明の実施の形態4による、レーザ装置が備える励起光導光素子33の構造を示した図である。図7(a)は励起光導光素子33の平面図、図7(b)は励起光導光素子33の立面図である。また、図7(c)および(d)は、励起光導光素子33をそれぞれ入射方向、出射方向から見た側面図であり、斜線部は励起レーザダイオード光の入射面63、出射面73を示す。図7(e)は、励起光導光素子33を3枚の導光板に分解した様子を示す平面図である。
実施の形態4によるレーザ装置の励起光導光素子33以外の部分は実施の形態1と同様である。
【0027】
図に示すように、励起光導光素子33は、実施の形態1と同様、ガラスや光学結晶等で形成された3枚の互いに重ね合わせられた導光板(スラブ板)A,B,Cを備えており、励起光導光素子33内を励起光が進行するに連れて、励起光のビームがレーザ結晶40の軸線方向(図1および図2参照)に広がるように、導光板A,B,Cは扇形に配置されている。
実施の形態4では、導光板A,B,Cの出射面は互いに面一でも平行でもない。導光板Bの出射面Be2は励起光進行方向に対して鉛直であるが、導光板A,Cの出射面Ae2,Ce2は各導光板内の励起光の進行方向に対して傾斜しており、出射面Ae2,Ce2から出射される励起光がレーザ結晶40の軸線から離れる方向に(図1および図2参照)進行するようになっている。この傾斜により、励起光の進行方向は、励起光導光素子33から出射する時点で図7(b)に示すように上下方向(導光板が重なっている方向)に変化する。その他の点では導光板A,B,Cの構成は実施の形態1と同様である。
【0028】
励起光導光素子33をこのように構成することにより、レーザ結晶の軸線から離れる方向に励起光が進行し、レーザ結晶のさらに広い範囲に励起光を吸収させることが可能となり、熱ひずみを緩和することができる。また、励起光導光素子33の厚みを大きくする必要がないので、励起光のレーザ結晶40への吸収効率を高めることができる。
【0029】
実施の形態5.
図8(a)〜(d)は、この発明の実施の形態5による、レーザ装置が備える励起光導光素子34の構造を示す図である。図8(a)は励起光導光素子34の平面図、図8(b)は励起光導光素子34の立面図である。また、図8(c)は、励起光導光素子34を入射方向から見た図であり、斜線部は励起レーザダイオード光の入射面64を示す。図8(d)は、励起光導光素子34を2枚の導光板に分解した様子を示す平面図である。
実施の形態5によるレーザ装置の励起光導光素子34以外の部分は実施の形態1と同様である。
【0030】
励起光導光素子34は、ガラスや光学結晶等で形成された2枚の互いに貼り合わせられた導光板(スラブ板)A,Bを備える。導光板A,Bは矩形であり完全に重なっているが、導光板A,Bの出射面は互いに面一でも平行でもない。出射面Ae2,Be2は上下方向(導光板が重なっている方向)に傾斜している。すなわち導光板A,Bの出射面Ae2,Be2は各導光板内の励起光の進行方向に対して傾斜しており、出射面Ae2,Be2から出射される励起光がレーザ結晶40の軸線から離れる方向に(図1および図2参照)進行するようになっている。この傾斜により、励起光の進行方向は、励起光導光素子34からの出射面において上下方向に変化する。
【0031】
励起光導光素子34をこのように構成することによって、レーザ結晶の軸線から離れる方向に励起光が進行し、レーザ結晶における励起光のビーム分布を改善することができる。すなわち、レーザ結晶に対する励起光のビームの集中が緩和され、熱ひずみを緩和することができる。また、励起光導光素子33の厚みを大きくする必要がないので、励起光のレーザ結晶40への吸収効率を高めることができる。
また、励起光導光素子34は、導光板を貼り合わせることによって構成しているため、1枚の導光板の出射面を異なる傾斜角で研磨する場合に比べ、製造コストを低くすることができる。
【0032】
実施の形態6.
図9(a)〜(f)は、この発明の実施の形態6による、レーザ装置が備える励起光導光素子35の構造を示した図である。図9(a)は励起光導光素子35の平面図、図9(b)は励起光導光素子35の立面図である。また、図9(c)および(d)は、励起光導光素子35をそれぞれ入射方向、出射方向から見た側面図であり、斜線部は励起レーザダイオード光の入射面65、出射面75を示す。図9(e)は、励起光導光素子35を3枚の導光板に分解した様子を示す平面図である。また、図9(f)は、励起光導光素子35内での励起光の進行方向を示す図である。
実施の形態6によるレーザ装置の励起光導光素子35以外の部分は実施の形態1と同様である。
【0033】
図に示すように、励起光導光素子35は、実施の形態1と同様、ガラスや光学結晶等で形成された3枚の互いに重ね合わせられた導光板(スラブ板)A,B,Cを備えており、励起光導光素子35内を励起光が進行するに連れて、励起光のビームがレーザ結晶40の軸線方向(図1および図2参照)に広がるように、導光板A,B,Cは扇形に配置されている。
【0034】
図9(e)に示すように、実施の形態6では導光板Aは、A1,A2,A3の3個の光学素子から形成されており、導光板CはC1,C2,C3の3個の光学素子から形成されており、各導光板A,C内で励起光は複数の光学素子を通過するようになっている。
光学素子A1およびA3は、A2より屈折率の小さい材料で形成されている。励起光は、A1,A2,A3と異なる素子へ進行するごとに、図9(f)に矢印で示したように進行方向が変化する。導光板Cについても同様に、光学素子C1およびC3は、C2より屈折率の小さい材料で形成されており、図中に示した矢印のように励起光の進行方向が変化する。
その他の点では導光板A,B,Cの構成は実施の形態1と同様である。
【0035】
励起光導光素子35をこのように構成することによって、入射した励起光が屈折率の違いによって進行方向を変化させるので、導光板中の伝播距離が短い場合でも、励起光導光素子35内を励起光が進行するに連れて、励起光のビームがレーザ結晶の軸線方向に広がることが可能である。
また、任意ではあるが、光学素子の材料の選択により、レーザ結晶の軸線に垂直に近い条件で励起光を入射させることもできる。
さらに、実施形態2および実施の形態3に比べ、励起光の入射面65を1平面で形成することができるため、励起用レーザダイオードチップ20から出射される励起光(図1および図2参照)のうちの光学素子A,Cに入射する割合を増加させることができる。従って、励起光を励起光導光素子35へ入射させるために要求される励起光導光素子35と励起用レーザダイオードチップ20の要求位置精度も緩和することができる。
【0036】
実施の形態7.
図10(a)〜(e)は、この発明の実施の形態7による、レーザ装置が備える励起光導光素子36の構造を示した図である。図10(a)は励起光導光素子36の平面図、図10(b)は励起光導光素子36の立面図である。また、図10(c)および(d)は、励起光導光素子36をそれぞれ入射方向、出射方向から見た側面図であり、斜線部は励起レーザダイオード光の入射面66、出射面76を示す。図10(e)は、励起光導光素子36を3枚の導光板に分解した様子を示す平面図である。
実施の形態7によるレーザ装置の励起光導光素子36以外の部分は実施の形態1と同様である。
【0037】
図に示すように、励起光導光素子36は、ガラスや光学結晶等で形成された3枚の互いに重ね合わせられた導光板(スラブ板)A,B,Cを備えており、励起光導光素子36内を励起光が進行するに連れて、励起光のビームがレーザ結晶40の軸線方向(図1および図2参照)に広がるように、導光板A,B,Cは扇形に配置されている。
図10において、A,B,Cは導光素子を構成する導光板であり、それぞれ、隣り合う他の導光板と接する面に金コート等の全反射コートが施されており、導光板間の励起光の通過ができない構成となっている。
【0038】
このように導光板を構成することにより、励起光が導光板から外部へ漏れ出る量を大幅に低減することができる。
【0039】
また、このように導光板間の励起光の通過を抑えることができると、導光板の長さを短くした場合でも、光の漏れを小さくし、励起光のレーザ結晶への吸収率を高くすることができる。
このため、レーザダイオードからレーザ結晶までの距離が小さいコンパクトなレーザ装置に使用するのに適している。
【0040】
なお、導光板間の励起光の通過を妨げる他の方法として、互いに隣り合う導光板間に小さなすきまを設け、空気と導光板の屈折率の違いを利用してもよい。また、導光板よりも屈折率の小さな材質の媒体(接着剤等)を互いに隣り合う導光板間に薄く配置してもよい。
【0041】
実施の形態8.
実施の形態8では、レーザ結晶を冷却ブロックと接触させて伝導冷却する接触冷却方式によるレーザ装置を考える。
接触冷却方式の場合には、図1におけるレーザ結晶40とヒートシンク50は、インジウムや接着剤等を介して接触しており、レーザ結晶40は熱伝導によって冷却される。
【0042】
接触冷却方式の場合に厚みの大きい励起光導光素子を用いると、レーザ結晶40と導光板の出射面の対向する部分の厚さが大きくなるので、その分レーザ結晶40とヒートシンク50の接触面積が減る。その結果、励起光導光素子が配置されている部分からの熱の取り去りが小さくなり、ヒートシンク内壁への熱の除去量に比べてその部分の温度上昇が大きくなる。
このような局所的な温度上昇は、レーザ結晶40の屈折率変化を引き起こし、レーザ装置の収差の発生につながる。
【0043】
実施の形態1およびその他の実施の形態と同一構成のレーザ装置を接触冷却方式で用いた場合、励起光導光素子30に入射する励起光の厚さは3枚の導光板A,B,Cの厚さとほぼ同等であるが、励起光導光素子30から出射する励起光の厚さは1枚の導光板の厚さとほぼ同等である。従って、伝播できる励起光の量に相対して、導光板のレーザ結晶に対面する部分を薄くすることができるため、励起光導光素子があることによって冷却されない部分をレーザ結晶の軸方向に分散することができる。
【0044】
このように、接触冷却方式によってレーザ結晶を冷却する場合には、実施の形態1で得られる効果に加え、レーザ結晶の局所的な温度上昇を防ぐことが可能であり、レーザ結晶の破壊やレーザ装置の収差の発生を緩和することができる。
【0045】
上記の実施の形態2から実施の形態8の特徴のうち組み合わせることが可能なものは組み合わせてもよい。例えば、実施の形態2(図5)のように導光板AおよびCの入射面Ae1,Ce1を凹面状に形成し、実施の形態3(図6)のように導光板AおよびCの入射面Ae1,Ce1を励起用レーザダイオードチップからの励起光進行方向に対して傾斜させ、実施の形態4(図7)のように出射面Ae2,Ce2から出射される励起光がレーザ結晶40の軸線から離れる方向に進行するように導光板A,Cの出射面Ae2,Ce2は各導光板内の励起光の進行方向に対して傾斜させ、実施の形態6(図9)のように導光板A,Cの各々を3個の光学素子から形成し、実施の形態7(図10)のように導光板間の励起光の通過を妨げるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、励起光のレーザ結晶への吸収効率を高めることができるレーザ装置が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるレーザ装置100の立面図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるレーザ装置の平面図である。
【図3】この発明の実施の形態1による励起光導光素子30を励起レーザダイオード光の入射方向から見た斜視図である。
【図4】(a)はこの発明の実施の形態1による、励起光導光素子30の平面図、(b)は励起光導光素子30の立面図、(c)は励起光導光素子30の入射方向から見た側面図、(d)は励起光導光素子30の出射方向から見た側面図、(e)は励起光導光素子30の分解した様子を示す平面図である。
【図5】(a)はこの発明の実施の形態2による、励起光導光素子31の平面図、(b)は励起光導光素子31の立面図、(c)は励起光導光素子31の入射方向から見た側面図、(d)は励起光導光素子31の出射方向から見た側面図、(e)は励起光導光素子31の分解した様子を示す平面図である。
【図6】(a)はこの発明の実施の形態3による、励起光導光素子32の平面図、(b)は励起光導光素子32の立面図、(c)は励起光導光素子32の入射方向から見た側面図、(d)は励起光導光素子32の出射方向から見た側面図、(e)は励起光導光素子32の分解した様子を示す平面図である。
【図7】(a)はこの発明の実施の形態4による、励起光導光素子33の平面図、(b)は励起光導光素子33の立面図、(c)は励起光導光素子33の入射方向から見た側面図、(d)は励起光導光素子33の出射方向から見た側面図、(e)は励起光導光素子33の分解した様子を示す平面図である。
【図8】(a)はこの発明の実施の形態5による、励起光導光素子34の平面図、(b)は励起光導光素子34の立面図、(c)は励起光導光素子34の入射方向から見た側面図、(d)は励起光導光素子34の分解した様子を示す平面図である。
【図9】(a)はこの発明の実施の形態6による、励起光導光素子35の平面図、(b)は励起光導光素子35の立面図、(c)は励起光導光素子35の入射方向から見た側面図、(d)は励起光導光素子35の出射方向から見た側面図、(e)は励起光導光素子35の分解した様子を示す平面図、(f)は(e)の平面図に光の進行方向を示した平面図である。
【図10】(a)はこの発明の実施の形態7による、励起光導光素子36の平面図、(b)は励起光導光素子36の立面図、(c)は励起光導光素子36の入射方向から見た側面図、(d)は励起光導光素子36の出射方向から見た側面図、(e)は励起光導光素子36の分解した様子を示す平面図である。
【符号の説明】
10 励起用レーザヒートシンク、20 励起用レーザダイオードチップ(励起光発光源)、30,31,32,33,34,35,36 励起光導光素子、40 レーザ結晶(レーザ媒体)、50 ヒートシンク、60,61,62,63,64,65,66 入射面、70,71,72,73,75,76 出射面、100 レーザ装置。

Claims (7)

  1. 励起光発光源から発光される励起光を、励起光導光素子を通してレーザ媒体まで導入し、レーザ発振を誘導するレーザ装置であって、
    上記励起光導光素子は、重ね合わせられた複数の励起光導光板を備えており、
    上記励起光発光源に対面した上記複数の励起光導光板の入射面に入射したビームの範囲よりも分散した上記レーザ媒体上の範囲に上記励起光のビームを配分するように、上記レーザ媒体に対面した上記各励起光導光板の出射面が配置されていることを特徴とするレーザ装置。
  2. レーザ媒体は軸線方向に向けてレーザ光を発するロッドであり、
    励起光導光素子を形成する複数の励起光導光板は、励起光導光素子内を励起光が進行するに連れて、上記励起光のビームが上記レーザ媒体の軸線方向に広がるよう扇形に配置されることを特徴とする請求項1記載のレーザ装置。
  3. 励起光導光素子を形成する複数の励起光導光板の少なくとも一つでは、入射面が曲面に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載のレーザ装置。
  4. 励起光導光素子を形成する複数の励起光導光板の少なくとも一つでは、入射面が励起光発光源からの励起光の進行方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のレーザ装置。
  5. 励起光導光素子を形成する複数の励起光導光板の少なくとも一つでは、出射面から出射される励起光がレーザ媒体の軸線から離れる方向に進行するように、励起光導光板内の励起光の進行方向に対し傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のレーザ装置。
  6. 励起光導光素子を形成する複数の励起光導光板のうち、少なくとも1つの励起光導光板が2つ以上の屈折率の異なる光学素子から形成され、この励起光導光板で励起光は上記複数の光学素子を通過することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のレーザ装置。
  7. 励起光導光素子のうちの互いに隣り合う複数の励起光導光板の少なくとも一部に、励起光導光板相互の間の励起光の通過を妨げる部分を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のレーザ装置。
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