JP2004265174A - コミュニケーション装置,サービス制御方法,コミュニケーション装置のエージェントプログラムおよびそのエージェントプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

コミュニケーション装置,サービス制御方法,コミュニケーション装置のエージェントプログラムおよびそのエージェントプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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昌彦 野口
Shinichi Nakahara
慎一 中原
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Abstract

【課題】複数の利用者間でコミュニケーションサービスを利用する場合に,サービス起動に伴うアプリケーション選択やプログラム起動などの利用者の準備作業を軽減し,円滑なコミュニケーションを実現する。
【解決手段】通信サービスにおいて相手の意思確認ステップ,利用するAPを調整するステップ,動作環境を整備するステップ,自装置のAPを起動するステップの有無を選択記述することができる記述からなるサービスシナリオを用意しておく。利用者からのサービス要求に対し,エージェントブロック10は,要求されたサービスに対応するサービスシナリオを選択し,そのシナリオの記述内容に基づき,リモートユーザインタラクション手段14,利用AP調整手段15,相手AP起動手段16,AP制御手段17を実行することにより,サービスの開始から終了まで,一連のシナリオに従って利用者にサービスを提供する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,ネットワーク上の複数の利用者間で行うサービスを効率的に開始および実施するためのコミュニケーション装置およびサービス制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,離れた複数人の利用者がネットワークサービスを利用してコミュニケーションあるいはコラボレーションする形態としては,ネットワークを通じて利用者端末同士が直接接続するピア・ツー・ピア(pier to pier:P2P)タイプと,ネットワーク上にサーバを配置し複数の利用者が当該サーバ上のアプリケーションプログラムを共用するクライアント・サーバタイプの2つのタイプのサービスがある。
【0003】
これらのサービスは,いずれも利用者端末上でクライアントソフトが予め起動していることを前提に,通信相手またはサーバに接続し,コミュニケーションを開始するシーケンスとなっている。すなわち,テレビ(TV)電話のようなコミュニケーションサービスを利用する場合には,参加者がコミュニケーションを行う前に,予め定められた時間に定められた場所の端末上にクライアントソフトを起動して,相手またはサーバに接続しサービスを開始する。
【0004】
P2Pタイプのサービスの場合,話し掛ける側と話し掛けられる側が決まっており,同時に話し掛けるとプログラムの多重起動などを予防するための仕組みを別途用意する必要がある。クライアント・サーバタイプのサービスの場合,サービス提供者の予め指定するアドレスを事前に他の利用者に周知しておきそこに接続することになる。
【0005】
また,インターネットなどの多種多様な利用者が参加するサービスの場合には,参加者それぞれが互いに通信可能なプロトコル,もしくは通信可能なアプリケーション製品が予め端末にインストールされていることが前提であり,複数の通信アプリケーションが存在する場合には,その中から適切なアプリケーションを選択し起動することが利用者に期待されている。
【0006】
また,予め決められた時間に参加できなかった利用者には,電子メールを利用するなど,別の時間と手段で情報を電子データとして配布することが考えられるが,その契機や手段の選択,起動については利用者に委ねられている。
【0007】
今日の利用者支援技術では,UNIX(商標)のシェルスクリプトのように利用者の操作環境をサーバ内に配置して一連の利用者のコマンド操作を簡素化する方法や,特許文献1(アプリケーション・インタフェース制御方法)で示されるように,交換機などのネットワーク機器にエージェントプログラムとシナリオを起動させて一連のサービス処理を連携したり,非特許文献1にあるように,利用者端末上で自ら端末間移動するエージェントプログラムを起動し知識ベースやスクリプトを使用してエージェント自らが問題解決するためにその動作を制御することにより利用者の要求を実現する方法や,特許文献2(エージェントサービス提供方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体)で示されるように,利用者の利用するサービスや動作環境に応じたシナリオを選択・生成してネットワーク上で実行するマルチエージェントサービス提供方法が存在する。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−244578号公報
【特許文献2】
特開2001−195372号公報
【非特許文献1】
本位田真一,飯島正,大須賀昭彦:ソフトウェアテクノロジーシリーズ3 エージェント技術,共立出版,p159−p162 ,(1999.7)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前項で述べたとおり,コミュニケーションを開始するためには,互いの端末でコミュニケーション用のクライアントソフトが予め起動している必要がある。従来のコミュニケーション用専用端末を利用したサービスの場合には,端末の電源を入れると自動的にクライアントソフトが起動し,そのまま待機状態となるが,最近普及し始めているPC端末を利用したサービスの場合には,端末起動時に自動的にクライアントソフトが起動するようにすると,端末のリソース不足に繋がるため,必要に応じて利用者が起動することが望ましい。
【0010】
しかし,この際,TV電話のようなP2Pタイプの場合,発信者がアポイント無しで通信相手にコミュニケーションを要求しても,受信側がクライアントソフトを起動しておらず接続できない可能性が大きいという問題がある。また,事前にスケジュール調整しておいても,受信側が指定時刻にクライアントソフトを起動し忘れていれば同様である。また,TV会議のようなクライアント・サーバタイプの場合,参加者各々がクライアントソフトの起動に加えて,指定時間に指定場所(サーバ)にアクセスする必要があり,P2Pの場合と同様に急な開催や利用者の起動し忘れに対応できないという問題がある。
【0011】
また,P2P/クライアント・サーバタイプに関わらず,各コミュニケーションサービス利用者がサービス利用時にクライアントソフトを起動していたとしても,各々で使用しているソフト(通信アプリケーション)間の接続確認が取れていなかったり,異なる通信プロトコルを利用したソフトであったりすると,互いに正常にコミュニケーションができない可能性が高いという問題がある。
【0012】
サービス開始前に利用者間で十分に使用するクライアントソフトに関する情報を把握しあっていれば問題ないが,クライアントソフトに関する知識が十分でなかったり,急な参加であったり,クライアントソフトの種類が全員で統一できないといった場合,各利用者にて何らかの手段で適切なアプリケーションを調査して選択しなければならないという問題がある。
【0013】
また,従来のコミュニケーションサービスでは,一つのサービスを利用しようとしてもコミュニケーションが成り立たなかった場合(例えば,TV電話をかけても相手に繋がらなかった場合),そこでサービスが終了してしまう。しかし,コミュニケーションをとるという目的を達成するためには,利用者は,ある1つのサービスが利用できなくても代わりの手段で要求を実現することが好ましく(例えば,電話やメール等で通信相手にクライアントソフトの起動を促すなど),その手段は時と場合によって様々である。そのため利用者は,他の適切なサービスやアプリケーションを探し,選択して自ら起動しなくてはならない。
【0014】
利用者への支援技術には,前項の[従来の技術]で説明したように,任意のサービスを支援する枠組みとしてのエージェント技術やシナリオを利用したサービス連携技術が,利用者端末上でのユーザ支援の例としてあるが,コミュニケーションサービスを支援するためには,端末装置に格納された複数のサービス要素(アプリケーション)を適切に連携させ,一連のコミュニケーションサービスとして提供する必要がある。
【0015】
本発明は,複数の利用者間でコミュニケーションサービスを利用する場合に,サービス起動に伴うアプリケーション選択やプログラム起動など,従来,人間が行っていた準備作業を軽減すること,および,利用者が指定した手段が利用できない場合に代替の手段を提案,起動することで,従来,人間が行っていたリカバリ処理を軽減することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため,本発明に係るコミュニケーション装置は,利用者の端末操作や通信処理を制御するOS(Operating System)を搭載する計算機端末であって,
利用者からのサービス要求を受け付けるとともに,他利用者からのサービスリクエストなどのインタラクションを表示する入出力手段と,
ネットワークを通して相手装置と通信する通信手段と,
アプリケーションプログラム(以下,APという)を実行するためのアプリケーションブロックと,
本装置を通して提供するサービスにおいて相手の意思確認ステップと利用するAPを調整するステップと互いの動作環境を整備するステップと自装置のAPを起動するステップの有無を選択記述することができることを特徴とするサービスシナリオ(以下,単にシナリオという)と,
当該サービスとそのサービスに対応する前記シナリオや本装置内に予め格納されたAPなどとの対応付けを行うサービス・AP対照表と,
少なくとも前記シナリオと前記サービス・AP対照表を格納したサービス情報格納手段と,
本装置が提供するサービスの実施主体であるAPを含むアプリケーション格納手段と,
本装置の動作環境情報などを記述した端末情報を格納した端末情報格納手段と,
本装置上でAPを起動するための条件を記述したAP個別情報のAP情報リストおよびAP相互関係表を格納したAP情報格納手段と,
利用者からのサービス要求を受け付けるとともに,他利用者からのサービスリクエストへの応答などのインタラクションを行うインタフェースを提供するインタラクション手段と,
前記入出力手段およびOSからの要求を受け付け,それをキューイングするサービス(イベント)要求受付け手段,当該要求を前記サービス・AP対照表をもとにサービス解析を行うサービス解析手段,前記サービス情報格納手段から得られたシナリオに従ってサービスを制御するシナリオ制御手段,複数の利用者間でサービスを開始するかどうかを意思確認するためのリモートユーザインタラクション手段,前記サービス・AP対照表から得られたAPの中から自分と相手の装置にある前記端末情報の内容をもとにどのAPを利用するかを決める利用AP調整手段,相手装置のAP起動を依頼する相手AP起動手段,他の装置上のエージェントブロックと連携するための通信を行うエージェント間通信手段,および自装置のAPの起動・終了を制御するAP制御手段を含むエージェントブロックと,
前記エージェントブロックが入力情報や格納情報を加工するための作業域ブロックを有している。
【0017】
前記サービス・AP対照表は,利用者の指定したサービス名と起動すべきシナリオとアプリケーションとその格納の有無およびサービスの属性などとの対応関係を記述しており,利用者の指定したサービス名に対して起動すべきシナリオを選択するために用いられる。そして,端末情報は,使用している装置の資源情報を記述しており,またAP情報リストは,本装置が起動することができるAPの動作条件を記述しており,AP相互関係表は,本装置内に格納されたAPの相互接続性を記述している。前記端末情報とAP情報リストとAP相互関係表は,前記利用AP調整手段により利用され,前記サービス・AP対照表において利用者が要求したサービスに対応する1つ以上のAPの中から1つのAPを選択するための情報として用いられる。
【0018】
前記コミュニケーション装置において,
前記サービス情報格納手段,アプリケーション格納手段,AP情報格納手段,端末情報格納手段の一部または全てを本装置外のネットワークに配置し,ネットワークを通じてアクセス可能とした構成にすることもできる。この場合,アプリケーション提供者やサービス提供者などのコミュニケーションサービス利用者以外の第三者が,ネットワーク上の当該格納手段内の情報をアップデートすることにより,一度に複数の利用者に対して情報の追加・削除・変更を行うことが可能となる。
【0019】
また,本発明に係るサービス制御方法は,前記エージェントブロックおよび予め定められたシナリオの記述内容に基づき当該エージェントブロックの提供するインタラクション手段およびリモートユーザインタラクション手段および利用AP調整手段および相手AP起動手段およびAP制御手段を実行することによりユーザ間をまたがってサービスの開始から終了まで,一連のシナリオに従って利用者にサービスを提供する。
【0020】
そのため,本発明に係るサービス制御方法は,例えば図9に示すように,利用者あるいはエージェントブロックからのサービス要求を受け付けるステップS1と,
サービス要求を解析し,対応するサービスシナリオを選択して作業域ブロックへ読み込むステップS2と,
コミュニケーション相手の意思確認を行うステップS3と,
双方の端末に予め格納された前記端末情報と前記サービス・AP対照表と前記AP情報リストを利用して,自分と相手の環境に応じたアプリケーションを選択するステップS4と,
自分と相手のサービスを行うために前記選択されたアプリケーションを相手装置上で起動するステップS5と,
前記選択されたアプリケーションの自装置上での起動・終了時処理を行うステップS6と,
前記ステップS3で合意が取れなかったときや前記ステップS4で適切なAPが無かったときや前記ステップS6で相手のAPを起動できなかったときには相手に対して代替手段による情報通知を行うシナリオを選択し実行要求するステップS7とを有し,
各ステップは,それぞれシナリオに実行指示があるかどうかを判断するステップとエージェントブロックの関連する手段を呼び出すステップと呼び出した結果を判断するステップを含むことを特徴とする。
【0021】
本発明の作用を,図9の例に従って説明する。本発明のコミュニケーション装置およびサービス制御方法では,入出力手段を通してインタラクション手段により表示されたサービスメニューから,利用者が本コミュニケーション装置に対しサービス要求をすると,インタラクション手段は,会話相手などの必要な入力情報を利用者から取得した後,当該要求をサービス要求受付手段により受け付ける(ステップS1)。当該要求メッセージは,サービス解析手段に渡され,サービス解析手段は受け取ったメッセージからサービス名を特定し,サービス情報格納手段にあるサービス・AP対照表を用いてそのサービスを実現するシナリオを決定し,当該シナリオをシナリオ制御手段に渡す。そのとき同時に,サービス・AP対照表にあるAP動作可否情報が可となっている同一シナリオIDを持つアプリケーション情報を作業域ブロックに読み込む(ステップS2)。
【0022】
シナリオ制御手段は,シナリオに書かれた手順を順次実行する。まず,シナリオ中に意思確認手段呼び出しの記述がある場合には,エージェントブロックのリモートユーザインタラクション手段(以下,RI手段という)を呼び出す。呼び出されたRI手段は,エージェント間通信手段により相手装置のエージェントブロックに意思確認要求メッセージを送信し,当該メッセージを受け取った受信装置側エージェントブロックは,インタラクション手段により受信側利用者にコミュニケーションの意思を確認し,結果を返却する(ステップS3)。
【0023】
意思確認が取れれば,発信側のシナリオ制御手段は,双方の端末に予め格納された端末情報とサービス・AP対照表とAP個別情報のリストとAP相互関係表を利用してその動作条件や接続性を確認し,自分と相手の環境に応じたAPを選択する(ステップS4)。このとき,双方の装置に対し異なるAPが選択されることもある。
【0024】
次に,相手AP起動手段を呼び出し,前記相手用に選択された相手のAPを指定して相手装置上で起動要求する(ステップS5)。要求側エージェントブロックの相手AP起動手段は,エージェント間通信手段を通して相手エージェントブロックに指定されたAPを起動するようメッセージを送信し,受信エージェントブロックは,AP制御手段により指定されたAPを起動し,その結果を返却する。
【0025】
相手装置でのAP起動が成功したときには,自装置用に選択されたAPを自装置上での起動することにより,要求されたコミユニケーションサービスが開始される(ステップS6)。
【0026】
前記ステップS3で合意が取れなかったときや前記ステップS4で適切なAPが無かったときや前記ステップS5で相手のAPを起動できなかったときには,相手に対して代替手段による情報通知を行うシナリオを選択し実行要求する(ステップS7)。
【0027】
以上から明らかなように,本発明によれば,利用者が要求したサービス内容に応じて関連するシナリオを自動選択し,サービスを実現するアプリケーションプログラムを自装置への格納状況や通信相手の装置の格納状況や動作環境条件に応じて自動的に選択を行うことができる。
【0028】
また,通話開始者は,アプリケーションプログラムが利用する装置内のどこに格納されているかを意識せずにサービス開始できると同時に,通話相手の在/不在やAPの起動状況によらずコミュニケーションを開始したり代替手段を選択したりすることにより一連のサービスを享受できる。
【0029】
また,エージェントブロックがユーザの状況やコミュニケーションのフェーズに応じてアプリケーションプログラムを自動起動するため送信者,受信者とも,APを意識的に起動せずにコミュニケーションサービスの開始ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下,図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0031】
図1は,本発明に係るコミュニケーション装置の構成図であり,本発明を利用するユーザ1は,PC端末やPDA等のコミュニケーション装置3を介してインターネット等のネットワーク2に繋がる。
【0032】
入出力手段5は,ユーザからのサービス要求を受け付けるためのキーボードやマウス,他ユーザからのサービスリクエストなどのインタラクションを表示するためのディスプレイやタッチパネルである。
【0033】
通信手段6は,ネットワーク2を介して他ユーザとTCPやHTTPプロトコル,またH.323やSIP等のマルチメディア通信用のプロトコルにて通信するために必要なモデムやLAN,無線LAN等のインタフェース装置である。
【0034】
アプリケーションブロック7は,本装置が提供するサービスの実施主体であるNetMeeting(商標)やCU−SeeMe(商標)などのコミュニケーション用アプリケーションプログラム(AP)を実行するためのメモリ空間である。
【0035】
OS8は,ユーザの端末操作や通信処理を制御するWindows(商標)やMacOS(商標),Linuxなどのオペレーティング・システム(Operating System)である。
【0036】
ネームサーバ9は,本発明を利用するにあたって,コミュニケーション相手を指定する場合に,ネットワーク2上で相手を特定するための識別子(IPアドレス)を調査する必要があり,その識別子を管理するデータベースである。DNSサーバやダイナミックDNSサーバ等により実現する。
【0037】
サービス情報格納手段20は,サービス・AP対照表21とサービスシナリオ22〜24とを少なくとも格納するデータベースである。サービス・AP対照表21の一例を図2に示す。サービス・AP対照表21は,サービスとそのサービスに対応するサービスシナリオ22〜24や本装置内に予め格納されたAPなどとの対応付けを行うテーブルである。
【0038】
サービス・AP対応表21は,具体的には,図2に示すように本システムが提供するサービス名(TV会議,TV電話,スケジュール予約,・・・ )と,それと1対1に対応するサービスID,そのサービスで利用可能なアプリケーション名,それと1対1に対応するAPID,APの属性,サービスシナリオと1対1に対応するシナリオID,サービスシナリオの属性,およびAPの動作可否などの情報を保持する。APの動作可否欄以外は,各ユーザ端末毎に共通な内容であるが,APの動作可否欄については,各ユーザ端末毎にインストールされているAPが異なることから,各ユーザ毎に,実装/未実装/不明等を表す値が設定される。この例では,サービスIDとシナリオIDが1対1に対応しているように見えるが,同じサービスIDでも複数のシナリオIDが選択できるようになっていることもある。
【0039】
また,サービスシナリオ22〜24は,本装置を通して提供するサービス毎に相手の意思確認ステップと利用するAPを調整するステップと互いの動作環境を整備するステップと自装置にAPを起動するステップの有無を選択記述することができることを特徴とするサービス記述情報である。
【0040】
サービスシナリオ22の一例を図3に示す。図3に示すサービスシナリオ22は,TV会議シナリオ用の例であり,接続先のユーザリストの取得や相手の意志確認や利用APの選出や相手APの起動などの必要な実行項目,および代替手段として何を選択肢に挙げるかなどの条件が書き下されている。各ユーザ端末で配備されるが内容は共通である。
【0041】
図3に示すサービスシナリオ22の具体例に従って説明すると,このサービスシナリオ22は,シナリオIDが100であり,このシナリオでは,まず接続先ユーザIDリストを取得し,それぞれのユーザの接続意思を確認し,接続意思を確認できたならば,利用APを決定し,利用APの相手端末への起動依頼を行い,利用APの自端末での起動を行うことを指示している。接続意思確認に対して,相手からの拒否応答の場合には,ユーザへ代替手段の選択誘導を行い,代替手段として選択されたシナリオを起動し,無応答の場合には,シナリオIDが「1」のタイムアウトの固定メールを送信するシナリオを実行し,その後にシナリオを終了することを指示している。
【0042】
代替手段のシナリオとして,シナリオIDが200のスケール予約,シナリオIDが300の電子メール,シナリオIDが400のボイスメール等のシナリオが指定されている。他に,サービスシナリオに互いの動作環境を整備するステップを記述することも可能である。
【0043】
端末情報格納手段30は,本装置のOS種別,CPU速度,回線速度等の動作環境情報を記述した端末情報が格納されるデータベースである。端末情報格納手段30に格納される端末情報31の一例を図4に示す。端末情報31は,コミュニケーション装置3毎に決まる情報であり,例えば図4に示すように,メモリサイズ,CPU速度,回線種別,回線速度,OS,Webブラウザ種別等の情報名と,情報を一意に識別する情報IDと,情報に対するいくつかの設定値とからなり,端末情報格納手段30に格納される。情報名や情報IDについては,各コミュニケーション装置3(ユーザ端末)に共通な項目であるが,設定される値は,各ユーザ端末毎に異なる。
【0044】
作業域ブロック4は,メモリ等のような一時的なデータの保管場所である。作業域ブロック4に保管されるテーブルやリスト等のデータの例を図5に示す。作業域ブロック4には,イベントフラグ41,ユーザの端末環境リスト42,AP要求条件リスト43,代替処理ユーザリスト44,AP調整結果表45,インストール状態調査結果表46が格納され利用される。これらの詳細については後述する。
【0045】
アプリケーション格納手段40は,本装置が提供するサービスの実施主体であるNetMeeting(商標)やCU−SeeMe(商標)等のコミュニケーション用アプリケーションプログラムであるAPL1やAPL2やAPL4の実体プログラムを格納する。
【0046】
エージェントブロック10は,ユーザからのサービス要求を受け付けるとともに,他ユーザからのサービスリクエストへの応答などのインタラクションを行うインタフェースを提供するインタラクション手段(HMI)11と,入出力手段5およびOS8からの要求を受け付け,それをキューイングするイベント受付け手段12と,当該要求に対してサービス・AP対照表21をもとにサービス解析を行いサービス情報格納手段20から適切なサービスシナリオを取り出すサービス解析手段13と,そのサービスシナリオに従ってサービスを制御するシナリオ制御手段19と,複数のユーザ間でサービスを開始するかどうかを意思確認するためのリモートユーザインタラクション(RI)手段14と,複数のAPの中から自分と相手の装置に互いに適切なAPを選出する利用AP調整手段15と,相手装置のAP起動を依頼する相手AP起動手段16と,他の装置上のエージェントブロックと連携するためにFIPA(Foundation for Intelligent Physical Agents)等のエージェント間通信プロトコルに準拠した通信を行うエージェント間通信手段18と,自装置のAPの起動・終了を制御するAP制御手段17を含む。
【0047】
AP情報格納手段50は,AP毎のAP名や対応プロトコルや要求スペック等のAP個別情報が記載されたAP情報リスト52と,どのAPとどのAPとが互いに通信可能かを表すAP毎の相性関係を記述したAP相互関係表51と,ユーザの端末環境がAPの要求するスペックを充たすかどうかを調べるための情報が記載される要求条件対応表53を格納するデータベースである。
【0048】
コミュニケーションAP間の相互関係を表すAP相互関係表51の一例を図6に示す。AP相互関係表51には,例えば図6に示すように,縦軸,横軸にそれぞれAP一覧を並べ,各マスに縦横APの相性を,通信可能な推奨される組み合わせ,仕様上通信可能な組み合わせ,通信不可(もしくは不明)の組み合わせの3パターンを表す評価値を設定した情報が格納される。パターンは3つよりも少なくても多くても構わない。各ユーザ端末で配備されるが内容は共通である。
【0049】
AP情報リスト52の一例を図7に示す。AP情報リスト52には,図7に示すように,各AP毎のアプリケーション名,APを一意に識別するAPID,対応プロトコルのタイプ,動作OS,動作に必要なメモリ量,必要回線スピード(必要帯域),サービスタイプ,起動パラメータ等のAP個別情報が格納されている。同じ内容が本システムを所有するユーザ端末に備わる。
【0050】
要求条件対応表53は,各ユーザ端末で配備されるが内容は共通であり,具体例を図8に示す。要求条件対応表53には,図8に示すように,ユーザの端末環境とAPの要求するスペックとの組み合わせが,十分であり推奨できる,標準的であり推奨できる,コマ落ちの可能性があるが可である,組み合わせは不可であるなどの情報が記載されている。
【0051】
アドレス帳60は,ネームサーバ9に登録されている,自分を含めてコミュニケーションサービスを行う相手(受信ユーザ)を表すユーザIDやIPアドレス(固定IPを所有している場合),および氏名や電話番号等の個人情報が格納されているデータベースである。
【0052】
図9は,コミュニケーション装置3がサービスを制御するフローチャートである。ステップS1は,ユーザ1もしくは自エージェントブロック10内部からサービスの要求を受け付けるステップである。ステップS2は,サービス解析,シナリオ決定,アドレス解決を行うステップであり,詳細を図10に示す。ステップS3は,コミュニケーション相手の意思確認を行うステップであり,詳細を図11に示す。ステップS4は,ユーザ間で利用するAPを適切に選び出すためのステップであり,図13に詳細を示す。ステップS5は,選択された相手のアプリケーションを指定して相手装置上で起動要求するステップであり,ステップS6は,自端末上で選択したAPを起動するステップであり,ともに詳細を図15および図16に示す。
【0053】
ステップS7は,相手と合意が取れなかったときや,適切なAPが無かったときや,相手のAPを起動できなかったときに,相手に対して代替手段による情報通知を行うためのステップであり,詳細を図17に示す。
【0054】
以下,実際の処理の詳細な流れについて,発信ユーザAが5人の受信ユーザ(B〜F)と,TV会議サービスを利用する場合のシーケンスを例に,図10〜図17を用いて順次説明する。
【0055】
前提として,図10〜図17にある発信ユーザA,自エージェントAとは,それぞれ図1におけるユーザ1,エージェントブロック10を指す。また,図1のコミュニケーション装置3は,ネットワーク2を介して接続される本システムを所有する他のユーザでも所有しており,図10の受信ユーザ(B〜F)は,それらのユーザを指し,相手エージェント(B〜F)は,それらのユーザのエージェントブロックを指す。
【0056】
図10は,サービス解析,シナリオ決定,アドレス解決の処理の流れであり,図9のステップS1,S2の詳細な処理手順の例を示している。
【0057】
まず,自エージェントAのイベント受付手段12は,発信ユーザAから少なくともサービスIDを含むサービス要求(コミュニケーション相手となる受信ユーザのユーザIDの入力もあり得る)を,入出力手段5,OS8,およびエージェントブロック10内のインタラクション手段11を介して,受け付ける(ステップS51)。
【0058】
要求を受け付けると,作業域ブロック4内のイベントフラグ41を確認し,フラグが立っていなければフラグを立てる(ステップS52)。以降,イベントフラグ41は,サービスの多重受付や起動を抑止するために参照される。既にフラグが立っていれば,現在エージェントブロック10にて,実行中のサービスがあるため新規起動ができない旨を発信ユーザAに表示する。ここでは,実行中のサービスは無かった(イベントフラグは立っていなかった)ものとして説明を進める。
【0059】
その後,イベント受付手段12で受け付けた情報は,サービス解析手段13に渡り,サービス解析手段13は,サービス情報格納手段20から,要求のあったサービスIDに対応するシナリオをサービスシナリオ22〜24の中から選出し,作業域ブロック4に読み込み,シナリオ制御手段19に処理を渡す(ステップS53)。ここでサービスシナリオは,本システム提供者によりサービス数に応じて増やすことが可能である。また,サービスIDに対応するシナリオが複数存在する場合には,発信ユーザAに条件を提示し選択させることも可能である。
【0060】
次に,シナリオ制御手段19は,必要に応じて発信ユーザAに対してインタラクション手段11を介して相手のユーザIDの入力を促し,接続相手(受信ユーザ)数分のユーザIDの入力を受け付ける(ステップS54)。なお,ステップS51や後述するステップS105にて既にユーザIDを得ている場合には,このステップS54の処理は不要である。
【0061】
受信ユーザのIDを取得した後,サービスシナリオを参照し,接続相手(受信ユーザ)のアドレス種別が,メールアドレスなのかIPアドレスなのかを判定し(ステップS55),アドレス帳60もしくはネームサーバ9から,ユーザIDをもとに各受信ユーザのアドレスを取得する(ステップS56)。
【0062】
引き続き,相手エージェントに対し,エージェント間通信手段18を介してシナリオIDと発信ユーザIDを送信しシナリオ通知を行い,相手エージェントからのシナリオ通知受付応答を受け取る(ステップS57)。このステップS57を相手エージェント数分繰り返し実行する(相手エージェントB〜F)。エージェントAで全ての相手エージェントからのシナリオ通知受付応答を受信後,図11の▲2▼(ステップS61)に続く。
【0063】
図11は,意思確認の処理の流れであり,図9のステップS3の詳細な処理手順の例を示している。
【0064】
自エージェントAのシナリオ制御手段19は,シナリオを参照し,意思確認処理の要否を判定し(ステップS61),意思確認処理が必要な場合にはリモートユーザインタラクション手段14に処理を渡し,不要な場合には図13のステップS71まで処理をスキップさせる。
【0065】
意思確認処理が必要であった場合,リモートユーザインタラクション手段14は,相手エージェントへエージェント間通信手段18を介して発信ユーザID,シナリオIDを送信し,TV会議サービスへの参加要求を行い,相手エージェントからの参加要求応答(回答)を受け取り,結果をメモリ上に記憶しておく(ステップS62)。このステップS62を相手エージェント数分繰り返し実行する(相手エージェントB〜F)。
【0066】
次に,自エージェントAのシナリオ制御手段19は,受信ユーザ(B〜F)が全員参加かどうかを判定し(ステップS63),全員参加の場合には図13のステップS71まで処理をスキップし,不参加者がいる場合には,不参加者のユーザID,コミュニケーション不成立理由,コミュニケーションの試行回数を作業域ブロック4の代替処理ユーザリスト44に記録する。図11の例では受信ユーザEが参加拒否,受信ユーザFが不在による通信タイムアウトによりコミュニケーションが不成立となり,この情報を代替処理ユーザリスト44に記述している(ステップS64)。
【0067】
代替処理ユーザリスト44の例を図12に示す。代替処理ユーザリスト44には,図12に示すように,コミュニケーションが不成立となった受信ユーザ毎に,ユーザIDと不成立理由と試行回数のリストが記述され,複数回試行している場合には,不成立理由がすべて列挙される。
【0068】
ここで,受信ユーザが全員不参加かどうか判断し(ステップS65),全員不参加であった場合には,図17のステップS101までスキップする。一人でも参加者がいる場合には,図13の▲3▼(ステップS71)に続く。
【0069】
図13は,利用APの調整処理の流れであり,図9のステップS4の詳細な処理手順の例を示している。
【0070】
自エージェントAのシナリオ制御手段19は,シナリオを参照し,利用APの調整処理の要否を判定し(ステップS71),利用APの調整処理が必要な場合には利用AP調整手段15に処理を渡し,不要な場合には図15のステップS81まで処理をスキップさせる。利用APの調整処理が必要であった場合,利用AP調整手段15は,相手エージェントに対し,発信ユーザIDとシナリオIDを送信して情報要求を行い,受信ユーザの端末情報31,サービス・AP対照表21を取得する(ステップS72)。このステップS72を相手エージェント数分繰り返す。この例では,ステップS64より,受信ユーザEと受信ユーザFが不参加となっているため,受信ユーザB,C,Dがコミュニケーション対象であり,相手エージェントB,C,Dに対してステップS72を繰り返す。
【0071】
次に,利用AP調整手段15は,ステップS72で収集した各受信ユーザのサービス・AP対照表21,および発信ユーザAのサービス情報格納手段20から取得したサービス・AP対照表21における,APの動作可否の列を参照し,各ユーザと各ユーザ端末で動作可能なAPとの対応表であるインストール状態調査結果表46を自分(発信ユーザAのコミュニケーション装置3内)の作業域ブロック4内に作成する(ステップS73)。
【0072】
作業域ブロック4内に作成したインストール状態調査結果表46の例を,図14に示す。インストール状態調査結果表46には,それぞれのユーザごとに,インストール済みのAPの情報が格納される。
【0073】
次に,利用AP調整手段15は,コミュニケーション対象である受信ユーザB,C,Dと自分(発信ユーザA)との間で互いに利用可能な最適APを選択するため,選択条件を発信ユーザAから入力してもらい,選択ポリシーや各種条件に従って決定する(ステップS74)。なお,このステップS74は,図19の最適AP決定フローにて詳細に説明する。
【0074】
次に,利用AP調整手段15は,ステップS74の結果,利用できるAPが無く,コミュニケーション対象から漏れた受信ユーザを代替処理ユーザリスト44に追記する(ステップS75)。また,それらの受信ユーザに対応する相手エージェントに対し,対応APが無い旨を通知する(ステップS76)。
【0075】
続いて利用AP調整手段15は,ステップS75の結果,コミュニケーション対象者が残っているかどうかを判断し,残っていれば処理を継続し,誰も残っていなければ,図17のステップS101までスキップする(ステップS77)。コミュニケーション対象者が残っている場合,図15の▲4▼(ステップS81)に続く。
【0076】
図15および図16は,遠隔AP起動の処理の流れであり,図9のステップS5の詳細な処理手順の例を示している。
【0077】
自エージェントAのシナリオ制御手段19は,シナリオを参照し,遠隔AP起動処理の要否を判定し(ステップS81),遠隔AP起動処理が必要な場合には相手AP起動手段16に処理を渡し,不要な場合には図16のステップS87まで処理をスキップさせる。
【0078】
遠隔AP起動処理が必要であった場合,相手AP起動手段16は,ステップS74で決定した受信ユーザ側で起動するAPに必要な起動パラメータを,AP情報リスト52から収集し(ステップS82),必要に応じて,設定するパラメータ値の入力を発信ユーザAに促し,パラメータ値を得る(ステップS83)。この例の場合には,会議開催アドレスや会議名などである。
【0079】
次に,相手AP起動手段16は,ステップS74で決定した受信ユーザ側の起動アプリケーションを表すAPIDおよびパラメータ値を付与して,相手エージェントに対しAP起動要求を行い,相手エージェントから返却されたAP起動要求応答(AP起動結果)をメモリ上に記憶する(ステップS84)。
【0080】
ステップS82〜S84までの処理をコミュニケーション対象の受信ユーザ分(B,C,D)だけ繰り返し,その後,各受信ユーザのAP起動結果を参照し,全員正常起動かどうかを確認する(ステップS85)。全員が正常起動であったなら図16のステップS89までスキップする。一人以上起動異常であれば,起動異常であった受信ユーザを代替処理ユーザリスト44に追記する(ステップS86)。
【0081】
その後,図16の▲5▼(ステップS88)に続き,全員が起動異常であるかどうかを判断する。全員が起動異常であれば,図17のステップS101までスキップする。一人以上,起動正常であれば,ステップS89へと進む。なお,この例では全員正常起動として説明する。また,図16のステップS87では,シナリオを参照し,自端末で起動APを決定し,ステップS89へと進む。
【0082】
ステップS89では,相手AP起動手段16は,ステップS74またはステップS87で決定した自分(発信ユーザA)が使用するAPにて必要なパラメータをAP情報リスト52から取得し(ステップS89),必要に応じて,設定するパラメータ値の入力を発信ユーザAに促し,パラメータ値を得る(ステップS90)。この場合には,会議開催アドレスや会議名などであり,ステップS83で収集した情報と同じであるため,相手AP起動手段16にてステップS83で収集した情報を覚えておき,発信ユーザAの入力を補完するようにしてもよい。
【0083】
その後,相手AP起動手段16は,入力されたパラメータ値をシナリオ制御手段19に渡し,シナリオ制御手段19は,該パラメータを用いて,AP制御手段17を介して,アプリケーション格納手段40にあるアプリケーションプログラム(例えばAPL2)を起動する(ステップS91)。
【0084】
ここで,本例においては,発信ユーザA,および受信ユーザB〜Dが所有するコミュニケーション用のAPが起動され,該ユーザ(A,B,C,D)間でTV会議サービスの準備が整ったこととなる。
【0085】
その後,コミュニケーション対象に漏れた受信ユーザE,Fに対して,代替手段による情報通知を行うために,シナリオ制御手段19は,図17の▲6▼(ステップS101)の処理を続ける。
【0086】
図17は,代替処理の流れであり,図9のステップS7の詳細な処理手順の例を示している。
【0087】
自エージェントAのシナリオ制御手段19は,代替処理ユーザリスト44を参照し(ステップS101),代替処理ユーザリスト44に登録されているユーザがいるかどうかを判断し(ステップS102),誰もいなければイベントフラグ41をクリアし処理を終了する(ステップS112)。登録ユーザがいれば,ステップS103へ進む。
【0088】
ステップS103では,現在実行中のシナリオを参照し,現在のサービスから続けることができる新たなサービス(代替処理)の候補を取得し,図18に示すような代替選択画面100に反映して発信ユーザAに表示する。代替選択画面100には,図18に示すように,各ユーザID,不成立理由,試行回数,代替手段を選択するためのメニュー,実行ボタン等が表示される。この代替選択画面100をもとに,発信ユーザAに対し,実行ボタン101や代替手段選択メニュー102などより一人分のユーザIDと代替手段として実行するサービスIDの入力を促し(ステップS103),イベントフラグ41のクリア,実行中のサービスシナリオの開放を行う(ステップS104)。
【0089】
その後,発信ユーザAから代替手段を行うユーザIDとサービスIDを取得し(ステップS105),該ユーザを代替処理リスト44から削除し,代替選択画面100を更新する(ステップS106)。その後,ステップS105で得たサービスIDとユーザIDをもとにイベント受付手段12に対し新たなサービスの要求を行う(ステップS107)。
【0090】
その後の処理については,ユーザID,サービスIDは異なるが,前述の流れと同様である。すなわち,シナリオ決定,アドレス解決の処理ステップS108(ステップS52〜S57),意思決定処理ステップS109(S61〜S65),利用APの調整処理ステップS110(S71〜S76),遠隔AP起動処理ステップS111(S81〜S91)を行い,その後にステップS101に戻る。
【0091】
次に,上記の処理の流れにおける,相手エージェント側の処理の流れについて説明する。
【0092】
図10において,相手エージェントは,エージェントAからのシナリオ通知のイベントを受け付ける(ステップS151)。この際,エージェントAから相手エージェントへの信号の流れは,図1におけるネットワーク2を介して受信ユーザ側の通信手段6を経由し,OS8を経由し,エージェントブロック10内のエージェント間通信手段18を経由し,イベント受付手段12に届くことになる。ここでイベントフラグ41を設定し,以降,サービスの多重受付や起動を抑止するために参照する(ステップS152)。その後,エージェントAに対してシナリオ通知受付応答を返却する(ステップS153)。このステップS151〜S153は,本例においては,受信ユーザB〜Fにおける相手エージェントB〜Fにて実施される。
【0093】
図11において,相手エージェントは,エージェントAからの参加要求を受け付け,受信ユーザに対して参加確認画面を表示し,参加するかどうかの入力を促し,回答を得る(ステップS161)。その後,エージェントAに対して,受信ユーザの回答を参加要求応答として返却する(ステップS162)。このステップS161〜S162は,本例においては,受信ユーザB〜Fにおける相手エージェントB〜Fにて実施される。また,受信ユーザB,C,Dは参加,受信ユーザE,Fは不参加(理由は拒否と不在)が返却される。その後,不参加を返却した場合には,イベントフラグ41をクリアする(ステップS163)。
【0094】
図13において,相手エージェントは,エージェントAからの情報要求を受け付け,受信ユーザ側のサービス情報格納手段20からサービス・AP対照表21を取得し(ステップS171),端末情報格納手段30から端末情報31を取得し(ステップS172),取得したサービス・AP対照表21と端末情報31をエージェントAへ応答として送信する(ステップS173)。このステップS171〜S173は,本例においては,受信ユーザB,C,Dにおける相手エージェントB,C,Dにて実施される(受信ユーザE,Fについては,前述のとおり不参加であるため)。
【0095】
また,利用APの調整の結果,使用可能なAPを持たないユーザのエージェントには,その旨の通知が自エージェントAから通知される。それを契機に相手エージェントはイベントフラグ41をクリアし(S174),受信ユーザに調整結果を通知する。
【0096】
図15において,相手エージェントは,エージェントAからのAP起動要求を受け付け,受信したパラメータをもとに受信ユーザ側のアプリケーション格納手段40内のアプリケーションを起動する(ステップS181)。次に,アプリケーションの起動結果をAP起動要求応答としてエージェントAに返却する(ステップS182)。その後,作業域ブロック4内のイベントフラグ41をクリアする(ステップS183)。
【0097】
次に,図13のステップS74において,ある互いに利用可能な最適なAPを決定する処理フローを,図19に従って詳細に説明する。
【0098】
本例では,最適APを選択するために,APの要求条件と受信ユーザの端末環境との相性チェックの一例として,APが必要とする回線速度と各受信ユーザ端末の回線速度環境との整合性をチェックする。
【0099】
具体的には,図7に示すAP情報リスト52における必要回線スピード欄,および図14に示すインストール状態調査結果表46を参照して,各受信ユーザが所有するAPの一覧(OR条件で作成)と各々のAPで必要とする帯域との対応を表すAP要求条件リスト43を作成する(ステップS301)。
【0100】
図20に,ここで作成したAP要求条件リスト43の例を示す。AP要求条件リスト43を作成する際には,要求条件の高い順(より大きい値を必要とするAPの順)に並べる。この例では回線速度を例にしているが,APが対応するOSと,ユーザ端末のOSとの対応を表すようなAP要求条件リストを作成する場合には,APを並べる順は特に気にしなくて良い。
【0101】
また,発信ユーザ,および受信ユーザの端末情報31における回線速度欄を参照してその値を読み取り,各ユーザと各々の持つ端末の回線速度環境との対応を表すユーザの端末環境リスト42を作成する(ステップS302)。図21に,作成したユーザの端末環境リスト42の例を示す。
【0102】
次に,AP要求条件リスト43からAP一覧を,またユーザの端末環境リスト42からユーザ一覧を取得し,ユーザ数,AP数に応じたAP調整結果表45の雛型を作成する(ステップS303)。作成したAP調整結果表(雛型)45−1の例を図22(A)に示す。ここで,AP一覧は要求条件の高い順に左から右,あるいは上から下へ並べる。
【0103】
次に,インストール状態調査結果表46を参照し,各ユーザがインストールしていないAPをAP調整結果表に反映させる(ステップS304)。これは,図22(B)に示すAP調整結果表45−2における網掛け(斜線)部に該当する。
【0104】
図23に,本実施の形態におけるAP調整結果表への格納イメージを示す。各ユーザがインストールしていないAPをAP調整結果表45に反映させる処理は,具体的には,図23における48個の配列のうち,前記網掛け部に該当する各配列の3つの要素[n=a,b,c]に無効を表す値“−1”を設定する作業である。なお,この配列は,ユーザID(i=1)と,APID(j=1〜4)と,相手ID(k=1〜3)と,相手APID(l=1〜4)とを添字とする配列である。APID(j)と相手APID(l)における1〜4というのは,AP調整結果表におけるAP1〜AP4に相当する。また,相手ID(k)における1〜3というのは,ユーザB〜ユーザDに相当する。
【0105】
その後,AP相互関係表51(図6)を参照しながら,残りのエリアにAP仕様上の相性を格納していく。AP調整結果表45における◎,○,△,×が仕様相性を表す(ステップS305)。例えば,AP調整結果表45の縦軸ユーザAのAP1と横軸ユーザBのAP1が直交するマスに対しては,AP1とAP1との相性をAP相互関係表51から調べ,評価値(◎)を記入する。同様にして他のマスに対して相性を記述する。この処理は,具体的には,図23(A)における48個の各配列の要素[a](仕様相性要素)71に,評価値に対応する数値を,図23(B)に示す評価値と数値の対応例に基づいて代入していく作業である。ただし,既に無効(−1)が設定されていた場合には何も設定しない。このAP調整結果表45に対する作業は,以降でも同様である。要素[a]への設定例を図23(C)に示す。
【0106】
次に,AP要求条件リスト43,ユーザの端末環境リスト42,要求条件対応表53(図8)を参照し,各端末と各APの必要条件の相性を記述し,AP調整結果表45−3(図24)を作成する(ステップS306)。例えば,ユーザAの端末環境は,ユーザの端末環境リスト42の欄421(図21)から2Mと分かり,AP1の必要条件は,AP要求条件リスト43の欄431(図20)から10Mと分かり,これらの情報を要求条件対応表53に照らし合わせると,そのマス531(図8)の相性は“△”であることが分かる。この値を,ユーザAのAP1のマス45c(図24)に設定する。
【0107】
同様な手順でAP4まで繰り返し設定した結果が自端末相性欄45aである。また,同様に受信ユーザB〜DのAP1〜AP4についても実施した結果が相手端末相性欄45bである。具体的には,図23における48個の各配列の要素[b](自端末相性要素)72,および,要素[c](相手端末相性要素)73に対して,評価値に対応する数値を,図23(B)に示す評価値と数値の対応例に基づいて代入していくことになる。要素[b],要素[c]への設定例を,それぞれ図23の(D),(E)に示す。
【0108】
AP調整結果表45−2(図22)における評価値と,AP調整結果表45−3(図24)における評価値(45a,45b)をマージした形で表したAP調整結果表45−4のイメージを,図25に示す。図25のAP調整結果表45−4における各マスの3つの記号は,上段左が自端末相性,上段右が相手端末相性,下段が仕様相性をそれぞれ表している。
【0109】
次に,各受信ユーザにおいて,発信ユーザ端末の各AP毎に,最適なAPを選出する(ステップS307)。
【0110】
具体的には図26のAP調整結果表45−5における,ゾーン45d〜ゾーン45lの各ゾーン内で最適なAPを選出する。これらを選出する際の選択ポリシーは,図27のフローとなる。
【0111】
AP選択ポリシーを図27に従って説明する。まず,共通条件であるステップS321を実行した後,発信ユーザから入力のあった選択条件を参照し,ステップS322(ア)〜S322(ウ)の中からポリシーを決定し,それに従い各ゾーンの中から選出する。ここでは,選択条件を「(ア)安定性よりも画質を重視」のステップS322(ア)に従っている。その結果が図26の9個の丸印45mの付いたマスの配列の各要素(a:仕様相性,b:自端末相性,c:相手端末相性)である。
【0112】
次に,上記で決定した9個の丸印45mの付いたマスの配列の各要素を選択ポリシーに照らし合わせて,発信ユーザAのAPを選出する(ステップS308)。「(ア)安定性よりも画質を重視」のステップS322(ア)のポリシーに従った結果が,図28の組み合わせ45nである。すなわち,発信ユーザはAP1,受信ユーザBはAP1,受信ユーザCはAP2,受信ユーザDはAP3となる。
【0113】
この他,選択条件を(イ)とした場合の結果を図29,選択条件を(ウ)とした場合の結果を図30に示す。それぞれ選択されたAPが選択条件によって異なることが分かる。
【0114】
本実施の形態においては,イベントフラグ41を1つ利用し,あるサービス実行中は他のサービスは競合するものとして受け付けないようにしたが,サービス毎にイベントフラグを用意し,サービス毎の競合条件を加味しながらサービス起動を制御することで,同時に複数のサービス利用が可能となる。
【0115】
以上のエージェントブロック10における各手段は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによって実現することができ,そのプログラムはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
【0116】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように,本発明によれば以下の効果が得られる。
(1)プロトコルによらないサービスの選択が可能になる。
(2)異なるアプリケーションプログラムによるサービス開始が可能になる。
(3)サービス開始からサービス終了までの一連のサービスのナビゲーションにより円滑なコミュニケーションが可能になる。
(4)通信相手環境での事前起動を前提としない遠隔地間サービス開始が可能になる。
【0117】
以上により,相手方も同じコミュニケーション装置を利用していれば,サービスと相手を指定するだけで,自動的に最適な通信方法およびアプリケーションプログラムの選択および制御を行うことができ,利用者に負担の少ない円滑なコミュニケーションが実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコミュニケーション装置の構成図である。
【図2】サービス・AP対照表の例を示す図である。
【図3】サービスシナリオ(TV会議サービス用)の例を示す図である。
【図4】端末情報の例を示す図である。
【図5】作業域ブロックの例を示す図である。
【図6】AP相互関係表の例を示す図である。
【図7】AP情報リストの例を示す図である。
【図8】要求条件対応表の例(回線速度編)を示す図である。
【図9】コミュニケーション装置によるサービスを制御するフローチャートである。
【図10】TV会議サービスにおける図9のステップS2の例を示す図である。
【図11】TV会議サービスにおける図9のステップS3の例を示す図である。
【図12】代替処理ユーザリストの例を示す図である。
【図13】TV会議サービスにおける図9のステップS4の例を示す図である。
【図14】インストール状態調査結果表の例を示す図である。
【図15】TV会議サービスにおける図9のステップS5,S6の例を示す図である。
【図16】TV会議サービスにおける図9のステップS5,S6の例を示す図である。
【図17】TV会議サービスにおける図9のステップS7の例を示す図である。
【図18】代替選択画面(表示画面)およびGUIの例を示す図である。
【図19】互いに利用可能な最適なAPを決定する処理フローの例を示す図である。
【図20】AP要求条件リストの例(回線速度編)を示す図である。
【図21】ユーザの端末環境リストの例(回線速度編)を示す図である。
【図22】AP調整結果表の例を示す図である。
【図23】AP調整結果表への格納イメージを示す図である。
【図24】AP調整結果表の例(その2)を示す図である。
【図25】AP調整結果表の例(その3)を示す図である。
【図26】AP調整結果表の例(選択条件(ア)その1)を示す図である。
【図27】AP選択ポリシーの例を示す図である。
【図28】AP調整結果表の例(選択条件(ア)その2)を示す図である。
【図29】AP調整結果表の例(選択条件(イ))を示す図である。
【図30】AP調整結果表の例(選択条件(ウ))を示す図である。
【符号の説明】
1 本発明を利用するユーザ
2 ネットワーク
3 コミュニケーション装置
4 作業域ブロック
5 入出力手段
6 通信手段
7 アプリケーションブロック
8 オペレーティング・システム(OS)
9 ネームサーバ
10 エージェントブロック
11 インタラクション手段
12 イベント受付手段
13 サービス解析手段
14 リモートユーザインタラクション手段
15 利用AP調整手段
16 相手AP起動手段
17 AP制御手段
18 エージェント間通信手段
19 シナリオ制御手段
20 サービス情報格納手段
21 サービス・AP対照表
22〜24 サービスシナリオ
30 端末情報格納手段
40 アプリケーション格納手段
50 AP情報格納手段
51 AP相互関係表
52 AP情報リスト
53 要求条件対応表

Claims (7)

  1. ネットワークを介して接続される利用者の装置間で,利用可能な通信サービスを連携させるコミュニケーション装置であって,
    利用者との入出力インタフェースを持つ入出力手段と,
    ネットワークを通して相手装置と通信する通信手段と,
    利用者間の通信サービスに利用するアプリケーションプログラムを格納するアプリケーション格納手段と,
    本装置を通して提供するサービスにおいて相手の意思確認ステップと利用するアプリケーションプログラムを調整するステップと相互の動作環境を整備するステップと自装置のアプリケーションプログラムを起動するステップの有無を選択し記述することが可能であり,個々のステップの結果を以降のステップの入力として利用することができることを特徴とするサービス記述からなるサービスシナリオを格納するとともに,各サービスとそのサービスに対応する前記サービスシナリオや本装置内に予め格納されたアプリケーションプログラムとの対応付けを行うサービス・AP対照情報を格納するサービス情報格納手段と,
    本装置の動作環境情報を記述した端末情報を格納する端末情報格納手段と,
    本装置上でアプリケーションプログラムを起動するための条件を記述したAP個別情報および複数のアプリケーションプログラム間の相互関係を記述したAP相互関係情報を格納するAP情報格納手段と,
    利用者のサービス要求を解析し,要求に対応するサービスシナリオを選択し,そのサービスシナリオに従って,相手の意思確認,通信サービスに利用するアプリケーションプログラムの選択,自装置および相手装置における前記選択したアプリケーションプログラムの起動制御を行うエージェントブロックと,
    前記エージェントブロックが入力情報や格納情報を加工するための作業域ブロックとを備える
    ことを特徴とするコミュニケーション装置。
  2. 請求項1記載のコミュニケーション装置において,
    前記エージェントブロックは,
    前記入出力手段から利用者のサービス要求を受け付けるサービス要求受付け手段と,
    前記サービス要求について前記サービス・AP対照情報をもとに解析を行い,要求されたサービスに対応するサービスシナリオを選択するサービス解析手段と,
    サービスの解析結果に基づき,前記サービス情報格納手段から得られたサービスシナリオに従ってサービスを制御するシナリオ制御手段と,
    複数の利用者間でサービスを開始するかどうかを意思確認するためのリモートユーザインタラクション手段と,
    前記サービス・AP対照情報から得られたアプリケーションプログラムの中から自装置と相手装置にある前記端末情報の内容をもとにどのアプリケーションプログラムを利用するかを決める利用AP調整手段と,
    相手装置におけるアプリケーションプログラムの起動を依頼する相手AP起動手段と,
    他の装置上のエージェントブロックと連携するための通信を行うエージェント間通信手段と,
    自装置のアプリケーションプログラムの起動,終了を制御するAP制御手段とを備える
    ことを特徴とするコミュニケーション装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のコミュニケーション装置において,
    前記サービス情報格納手段,前記アプリケーション格納手段,前記AP情報格納手段,前記端末情報格納手段の全てを,本コミュニケーション装置内に備える代わりに,前記サービス情報格納手段,前記アプリケーション格納手段,前記AP情報格納手段,前記端末情報格納手段の一部または全てを,本コミュニケーション装置外のネットワーク上の装置に配置し,それらの外部に配置された格納手段をネットワークを通じてアクセスする手段を備える
    ことを特徴とするコミュニケーション装置。
  4. 各利用者の装置を通して提供するサービスにおいて相手の意思確認ステップと利用するアプリケーションプログラムを調整するステップと相互の動作環境を整備するステップと自装置のアプリケーションプログラムを起動するステップの有無を選択し記述することが可能であり,個々のステップの結果を以降のステップの入力として利用することができることを特徴とするサービス記述からなるサービスシナリオを,各利用者の装置が保持し,ネットワークを介して接続される利用者の装置間で,要求されたサービスに対応するサービスシナリオに基づいて利用可能な通信サービスを連携させるエージェントブロックにより利用者間の通信サービスを実現するサービス制御方法であって,
    利用者または前記エージェントブロックからのサービス要求を受け付ける過程と,
    サービス要求を解析し,対応するサービスシナリオを選択する過程と,
    前記サービスシナリオに基づき,相手の意思確認を行う過程と,
    自装置が持つアプリケーションプログラム情報および相手装置が持つアプリケーションプログラム情報と,自装置と相手装置の端末情報とをもとに,自装置と相手装置の動作環境に応じたアプリケーションプログラムを選択する過程と,
    通信サービスを行うために前記選択されたアプリケーションプログラムを相手装置上で起動する過程と,
    前記選択されたアプリケーションプログラムの自装置上での起動,終了制御を行う過程とを有する
    ことを特徴とするサービス制御方法。
  5. 請求項4記載のサービス制御方法において,
    前記意思確認を行う過程で相手側の合意が得られなかったとき,または前記アプリケーションプログラムを選択する過程で,要求されたサービスを実現するためのアプリケーションプログラムが存在しなかったとき,または前記選択されたアプリケーションプログラムを相手装置上で起動する過程で,相手装置上でアプリケーションプログラムを起動できなかったときに,相手装置に対して要求されたサービスの代替手段による情報通知を行う所定のサービスシナリオを選択し,前記エージェントブロックにより,代替手段として選択したサービスシナリオに基づく処理を実行する過程を有する
    ことを特徴とするサービス制御方法。
  6. 各利用者の装置を通して提供するサービスにおいて相手の意思確認ステップと利用するアプリケーションプログラムを調整するステップと相互の動作環境を整備するステップと自装置のアプリケーションプログラムを起動するステップの有無を選択し記述することが可能であり,個々のステップの結果を以降のステップの入力として利用することができることを特徴とするサービス記述からなるサービスシナリオを保持し,ネットワークを介して接続される利用者の装置間で,利用可能な通信サービスを前記サービスシナリオに基づいて連携させるコミュニケーション装置のコンピュータに実行させるためのエージェントプログラムであって,
    利用者からのサービス要求を受け付けるサービス要求受付け手段と,
    前記サービス要求に対して,要求されたサービスに対応する前記サービスシナリオや本装置内に予め格納されたアプリケーションプログラムとの対応付けを行うサービス・AP対照情報をもとにサービス解析を行うサービス解析手段と,
    前記要求されたサービスに対応するサービスシナリオに従ってサービスを制御するシナリオ制御手段と,
    複数の利用者間でサービスを開始するかどうかを意思確認するためのリモートユーザインタラクション手段と,
    前記サービス・AP対照情報から得られたアプリケーションプログラムの中から自装置と相手装置の動作環境に応じたアプリケーションプログラムを選択する利用AP調整手段と,
    相手装置におけるアプリケーションプログラムの起動を依頼する相手AP起動手段と,
    他の装置上のエージェントプログラムと連携するための通信を行うエージェント間通信手段と,
    自装置のアプリケーションプログラムの起動,終了を制御するAP制御手段ととして,
    コンピュータを機能させるためのコミュニケーション装置のエージェントプログラム。
  7. 各利用者の装置を通して提供するサービスにおいて相手の意思確認ステップと利用するアプリケーションプログラムを調整するステップと相互の動作環境を整備するステップと自装置のアプリケーションプログラムを起動するステップの有無を選択し記述することが可能であり,個々のステップの結果を以降のステップの入力として利用することができることを特徴とするサービス記述からなるサービスシナリオを保持し,ネットワークを介して接続される利用者の装置間で,利用可能な通信サービスを前記サービスシナリオに基づいて連携させるコミュニケーション装置のコンピュータに実行させるためのエージェントプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって,
    利用者からのサービス要求を受け付けるサービス要求受付け手段と,
    前記サービス要求に対して,要求されたサービスに対応する前記サービスシナリオや本装置内に予め格納されたアプリケーションプログラムとの対応付けを行うサービス・AP対照情報をもとにサービス解析を行うサービス解析手段と,
    前記要求されたサービスに対応するサービスシナリオに従ってサービスを制御するシナリオ制御手段と,
    複数の利用者間でサービスを開始するかどうかを意思確認するためのリモートユーザインタラクション手段と,
    前記サービス・AP対照情報から得られたアプリケーションプログラムの中から自装置と相手装置の動作環境に応じたアプリケーションプログラムを選択する利用AP調整手段と,
    相手装置におけるアプリケーションプログラムの起動を依頼する相手AP起動手段と,
    他の装置上のエージェントプログラムと連携するための通信を行うエージェント間通信手段と,
    自装置のアプリケーションプログラムの起動,終了を制御するAP制御手段ととして,
    コンピュータを機能させるためのコミュニケーション装置のエージェントプログラムを記録した記録媒体。
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