JP2004264723A - 画像入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体と配線基板とを接続している可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触して原稿台ガラスを汚すという事態を防ぐ。
【解決手段】ホームポジションと工程端との間で前後進する移動体4と配線基板5との間に亘る可撓ケーブル1に、湾曲形状の折返し部12と、上側延出部13と、下側延出部14とが備わっている。可撓ケーブル1は自重による垂下りに抗する弾性を備えている。可撓ケーブル1の折返し部12を移動体4の後方に位置させる。可撓ケーブル1の下側延出部14の端部を配線基板5に搭載したコネクタ6に前向きに差し込む。移動体4のホームポジションの後方近傍箇所にケーブル浮き上がり防止手段7を設け、そのケーブル浮き上がり防止手段7の湾曲面71によって可撓ケーブル1の上側延出部13を押し下げておく。
【選択図】 図1
【解決手段】ホームポジションと工程端との間で前後進する移動体4と配線基板5との間に亘る可撓ケーブル1に、湾曲形状の折返し部12と、上側延出部13と、下側延出部14とが備わっている。可撓ケーブル1は自重による垂下りに抗する弾性を備えている。可撓ケーブル1の折返し部12を移動体4の後方に位置させる。可撓ケーブル1の下側延出部14の端部を配線基板5に搭載したコネクタ6に前向きに差し込む。移動体4のホームポジションの後方近傍箇所にケーブル浮き上がり防止手段7を設け、そのケーブル浮き上がり防止手段7の湾曲面71によって可撓ケーブル1の上側延出部13を押し下げておく。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像入力装置、特に、原稿画像を走査する機能を備えた移動体と配線基板との間に亘って可撓ケーブルが配備され、その可撓ケーブルが変形することによって移動体の前後進移動が吸収されるようになっているスキャナーなどの画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原稿台ガラスを上面に備えた筐体の内部で、原稿照射用の光源や受光センサーなどを搭載した移動体をホームポジョンから工程端に向けて前進させ、その移動中に原稿台ガラス上に載置された原稿画像を走査して読み取らせ、工程端に達した移動体をホームポジションまで後進させて次回の動作に備えさせるようになっている画像入力装置では、電源供給や画像信号などを移動体と定位置に配備された配線基板との間で授受させるために、それらの移動体と配線基板とをケーブルで接続してあり、しかも、そのケーブルには、移動体の前後進移動を吸収する機能を備えたフレキシブル配線基板といった可撓ケーブルが用いられている。
【0003】
図4はこの種の従来の画像入力装置についての可撓ケーブル1の引廻し状態を示した説明図である。同図において、2は筐体、3は筐体2の上面に配備された原稿台ガラス、4は移動体をそれぞれ示しており、移動体4は、図示のホームポジションとそれよりも前方位置に設定される工程端との間で原稿台ガラス3と平行に前後進される。
【0004】
図4に示した従来の画像入力装置において、可撓ケーブル1には、長手方向中間部を湾曲形状に折り返することによって形成された折返し部12が備わっていて、その折返し部12が移動体4の前方に位置していると共に、その折返し部12の始部12aに移動体4から延び出た上側延出部13が連続し、その折返し部12の終部12bから後方へ延び出た下側延出部14が図示していない配線基板に接続されている。また、可撓ケーブル1には、その自重による垂下りに抗して折返し部12や上下の延出部13,14を浮き上がり状態に保つ弾性が備わっている。図4において、矢印aは原稿走査時の移動体4の前進方向を示している。
【0005】
先行例では、画像入力装置において、折返し部を移動体の前方に位置させた可撓ケーブルの一端と他端とを移動体と配線基板とに接続し、配線基板側に設けた押さえ板で可撓ケーブルを押え、かつ、可撓ケーブルの折返し部を配線基板に開設した逃がし孔を通して下方へ垂れ下げた姿勢に保つことによって、その可撓ケーブルが原稿台ガラスと接触することを防ぐようにすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
他の先行例では、原稿読取り装置において、移動体に設けた下向きの接続棒にコネクタを設け、このコネクタと配線基板とを可撓ケーブルで接続すると共に、移動体とコネクタとを円筒ケーブルで接続し、移動体と配線基板との間に、可撓ケーブルの浮き上がりを防いでその可撓ケーブルが原稿台ガラスに接触することを防ぐ仕切り板を設けるという技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−219315号公報
【特許文献2】
特開平2−70169号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図4で説明した従来の画像入力装置によると、可撓ケーブル1が、自重による垂下りに抗して折返し部12や上下の延出部13,14を浮き上がり状態に保つ弾性が備わっているので、移動体4の前後進時に折返し部12や上側延出部13が浮き上がってそれらを備えた可撓ケーブル1が図示のように原稿台ガラス3の裏面に摺接するという事態が起こり得る。一方、可撓ケーブル1は、画像入力装置の組立て工程で作業者が手で触れることのある部品でもあるので、その可撓ケイーブル1に油脂分や汚れが付着していることがあり得る。そのため、上記のように可撓ケーブル1が原稿台ガラス3の裏面に摺接するという事態が起こると、可撓ケーブル1に付着している油脂分や汚れが原稿台ガラスの裏面に付着することによって原稿台ガラスの光透過性が損なわれ、原稿走査性能が低下することがあるという問題が生じる。
【0009】
この点に関し、上掲の先行例としての特許文献1によって提案されている技術は、配線基板に形成した逃がし孔を通して可撓ケーブルの折返し部を下方へ垂れ下げたり、押さえ板によって配線基板側で可撓ケーブルの浮き上がりを防ぐというものであるので、配線基板の形状を変更しなければならないことに伴う不都合、たとえば配線基板に形成する回路パターンを変更したり他の必要部品の配列パターンを変更したりしなければならないといった不都合が起こり得る。また、他の先行例としての特許文献2によって提案されている技術は、仕切り板によって可撓ケーブルの浮き上がりを防止するものであるので、可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触することを回避することは可能であるけれども、仕切り板を移動体と配線基板との間に介在させる必要があるためにそれだけ装置全体の高さが高くなって装置のコンパクト化が阻害されることになる。
【0010】
本発明は、以上の問題や状況に鑑みてなされたものであり、可撓ケーブルの引廻し形態を改善することにより、移動体の前後進時やホームポジションでの待機時に可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触するというおそれを無くして、原稿台ガラスの汚れに伴う原稿走査性能が低下を防ぐことの可能な画像入力装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像入力装置は、原稿台ガラス上の原稿画像を走査する機能を備えてホームポジションと工程端との間で前後進される移動体と定位置に配備された配線基板との間に亘る可撓ケーブルに、長手方向中間部に位置する湾曲形状の折返し部と、上記移動体から延び出て上記折返し部の始部に連続する上側延出部と、上記折返し部の終部から延び出て上記配線基板に接続される下側延出部とが備わっていると共に、この可撓ケーブルが自重による垂下りに抗する弾性を備えている。
【0012】
また、上記可撓ケーブルの折返し部を上記移動体の後方に位置させ、その上側延出部を上記移動体からその後方へ引き出して上記折返し部の始部に連続させ、その下側延出部を上記折返し部の終部から前方へ延出させて上記配線基板に接続すると共に、上記移動体のホームポジションの後方近傍箇所で上記可撓ケーブルに摺動自在に接触してその可撓ケーブルを押し下げることにより、その可撓ケーブルの高さ位置を上記原稿台ガラスに対する非接触位置に保つケーブル浮き上がり防止手段を設けてある。
【0013】
この構成であれば、原稿台ガラスの裏面に接触する可能性があると考えられる可撓ケーブルの折返し部と上側延出部とが常時移動体の後方に位置するようになる。そのため、移動体がホームポジションに位置しているときやホームポジションから工程端まで前進するときには、その移動体の前方で可撓ケーブルが原稿台ガラスに接触するという事態の起こる余地がない。したがって、移動体が前進して原稿画像を走査するときに、可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触して原稿台ガラスを汚すという事態が起こり得ない。また、浮き上がり防止手段の作用によって可撓ケーブルの高さ位置が原稿台ガラスに対する非接触位置に保たれるので、移動体が工程端に到達したときや、工程端に到達した後ホームポジションまで後進するときに、可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触して原稿台ガラスを汚すという事態が起こり得ない。以上より、移動体がホームポジションや工程端に位置しているときや移動体が前後進しているときのいずれの場合でも、可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触して原稿台ガラスを汚すという事態が生じなくなる。したがって、この発明によると、可撓ケーブルが原稿台ガラスに接触して原稿台ガラスが汚れるという事態や、そのような原稿台ガラスの汚れに伴う原稿走査性能の低下を防ぐことが可能になる。
【0014】
本発明では、上記ケーブル浮き上がり防止手段が、下方へ膨らみ出て上記上側延出部に沿う方向に延びる湾曲面を備え、その湾曲面が上記可撓ケーブルの上側延出部に接触してその可撓ケーブルを押し下げていることが望ましい。浮き上がり防止手段をこのように構成すると、浮き上がり防止手段の構成が簡単になりその価格を安く抑えることが可能になる。
【0015】
本発明において、上記湾曲面はその周方向の一部が、上記可撓ケーブルの上側延出部に接触する湾曲形状に形成されていることが望ましい。これによれば、湾曲面と可撓ケーブルの上側延出部との接触箇所で発生する摩擦抵抗を可及的小さく抑えることができるようになるので、移動体の前後進を妨げるような負荷が生じにくくなる。そのため、移動体の前後進が不安定になって画像走査性能が低下するという事態が起こらない。
【0016】
本発明に係る画像入力装置は、原稿台ガラス上の原稿画像を走査する機能を備えてホームポジションと工程端との間で前後進される移動体と定位置に配備された配線基板との間に亘る可撓ケーブルに、長手方向中間部に位置する湾曲形状の折返し部と、上記移動体から延び出て上記折返し部の始部に連続する上側延出部と、上記折返し部の終部から延び出て上記配線基板に接続される下側延出部とが備わっていると共に、この可撓ケーブルが自重による垂下りに抗する弾性を備えている画像入力装置において、上記可撓ケーブルの折返し部を上記移動体の後方に位置させ、その上側延出部を上記移動体からその後方へ引き出して上記折返し部の始部に連続させ、その下側延出部を上記折返し部の終部から前方へ延出させてその端部を上記配線基板に搭載されたコネクタの差込み孔に前向きに差し込むことによってその可撓ケーブルを配線基板に接続し、上記移動体のホームポジションの後方近傍箇所で上記可撓ケーブルに摺動自在に接触してその可撓ケーブルを押し下げることにより、その可撓ケーブルの高さ位置を上記原稿台ガラスに対する非接触位置に保つケーブル浮き上がり防止手段を有し、そのケーブル浮き上がり防止手段が、下方へ膨らみ出て上記上側延出部に沿う方向に延びる湾曲面を備えていると共に、その湾曲面の周方向の一部が上記可撓ケーブルの上側延出部に接触してその可撓ケーブルを押し下げている、という構成を採用することによっていっそう具体化される。この発明の作用は次に説明する実施形態によって明らかにする。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る画像入力装置の実施形態を示した説明図、図2はケーブル浮き上がり防止手段7を例示した斜視図、図3はコネクタ6と可撓ケーブル1との接続箇所の分解斜視図である。
【0018】
図1において、1は可撓ケーブル、2は筐体、3は筐体2の上面に配備された原稿台ガラス、4は移動体をそれぞれ示しており、移動体4は、図示のホームポジションとそれよりも前方位置に設定される工程端との間で原稿台ガラス3と平行に前後進される。また、可撓ケーブル1には、長手方向中間部を湾曲形状に折り返することによって形成された折返し部12と、折返し部12の始部12aに移動体4から延び出た上側延出部13が連続し、その折返し部12の終部12bから後方へ延び出た下側延出部14が配線基板5に接続されている。可撓ケーブル1には、その自重による垂下りに抗して折返し部12や上下の延出部13,14を浮き上がり状態に保つ弾性が備わっている。図4において、矢印aは原稿走査時の移動体4の前進方向を示している。これらの点は図4で説明した従来の画像形成装置と同様である。
【0019】
この実施形態の画像入力装置では、可撓ケーブル1の折返し部12は、移動体4の後方に位置している。また、上側延出部13が移動体4から後方へ引き出されて折返し部12の始部12aに連続し、下側延出部14が折返し部12の終部12bから前方へ延出されている。そして、図1又は図3で判るように、下側延出部14の端部14aを、移動体4のホームポジションの下側に配備された配線基板5に搭載されているコネクタ6の差込み孔(スロット)61に前向き(矢印Y)に差し込むことによって、その可撓ケーブル1を配線基板5に接続してある。可撓ケーブル1がこの形態で引き廻されていると、可撓ケーブル1に屈曲した折曲り箇所が存在しなくなるので、屈曲箇所での可撓ケーブル1の断線や損傷が起こらないという利点がある。
【0020】
また、この画像入力装置は、移動体4のホームポジションの後方近傍箇所にケーブル浮き上がり防止手段7を配備してある。このケーブル浮き上がり防止手段7は、下方へ膨らみ出た湾曲面71を備えていて、その湾曲面71が可撓ケーブル1の上側延出部13に摺動自在に接触してその可撓ケーブル1を押し下げている。そして、上側延出部13が湾曲面71によって押し下げられた可撓ケーブル1は、その高さ位置が原稿台ガラス3に対する非接触位置に保たれるようになっている。さらに、ケーブル浮き上がり防止手段7の湾曲面71は、その周方向の一部だけが可撓ケーブル1の上側延出部13に接触するようになる曲率を備えている。
【0021】
図2のように、この実施形態のケーブル浮き上がり防止手段7は、下方へ膨らみ出た湾曲面71を備えた上板72に脚片73を連設した合成樹脂成形体でなり、脚片73が図示していないシャーシに結合される。脚片73をシャーシに結合する手段には、接着剤による貼着、溶接、嵌着などの適宜手段を採用することが可能である。
【0022】
この実施形態の画像入力装置によると、移動体4が図1に実線で示したホームポジションに位置しているときや同図の矢印aのようにホームポジションから工程端まで前進するときには、可撓ケーブル1が移動体4の後方の位置を保ったまま折返し部12の形成箇所を配線基板5に近づく方向に移行させながら移動体4の前進に追従するので、移動体4の前方で可撓ケーブル1が原稿台ガラス3の裏面に接触するという事態が起こらない。そのため、可撓ケーブル1が汚れているとしても、移動体4が前進して原稿画像を走査するときに、可撓ケーブル1が原稿台ガラス3を汚すという事態が起こり得ない。
【0023】
移動体4が工程端に達したときには、たとえば図1に仮想線で示したように上側延出部13が長く延びて可撓ケーブル1の弾性に抗して自重で幾分垂れ下がるので、その上側延出部13が原稿台ガラス3の裏面に接触して原稿台ガラス3を汚すという事態は起こり得ない。また、このときには、たとえば折返し部12が同図仮想線のようにケーブル浮き上がり防止手段7の湾曲面71に接触してその浮き上がりが防止されるので、折返し部12が原稿台ガラス3の裏面に接触して原稿台ガラス3を汚すという事態も起こり得ない。
【0024】
移動体4が工程端からホームポジションまで後進するときやホームポジションに達したときには、浮き上がり防止手段7の湾曲面71が可撓ケーブル1の上側延出部13又は折返し部12に接触してその雨期上がりを防ぐので、可撓ケーブル1の高さ位置が原稿台ガラス3から離れた非接触位置に保たれる。したがって、このときにも、可撓ケーブル1が原稿台ガラス3の裏面に接触して原稿台ガラス3を汚すという事態が起こらない。
【0025】
このことから判るように、この実施形態の画像入力装置によると、移動体4がホームポジションや工程端に位置しているときや前後進しているときのいずれの場合でも、可撓ケーブル1が原稿台ガラス3の裏面に接触して原稿台ガラス3を汚すという事態が生じなくなって、原稿台ガラス3の汚れに伴う原稿走査性能の低下が起こらない。
【0026】
さらにこの実施形態では、ケーブル浮き上がり防止手段7の湾曲面71が、その周方向の一部だけが可撓ケーブル1の上側延出部13に接触するようになる曲率を備えているので、湾曲面71と可撓ケーブル1の上側延出部13や折返し部12との接触箇所で発生する摩擦抵抗が可及的小さく抑えられるようになり、そのために、移動体4の前後進を妨げるような負荷が生じにくく、その結果、移動体4の前後進が不安定になって画像走査性能が低下するという事態も起こらない。
【0027】
さらに、この実施形態では、可撓ケーブル1の折返し部12が移動体4の後方に配備されていて、その折返し部12の終部12bから前方へ延出された下側延出部14の端部14aが、移動体4のホームポジションの下側に配備した配線基板5に搭載しているコネクタ6の差込み孔61に図3のように前向き(矢印Y)に差し込まれているので、移動体4が工程端からホームポジションまで後進して戻るときに、可撓ケーブル1の折返し部12が伸長しようとする作用によって移動体4に後進方向の力が付与される。そのため、移動体4の後進に要する動力が少なくて済み、その上、可撓ケーブル1も図1に実線で示したような初期形状に復帰しやすくなるという利点が生じる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、可撓ケーブルの引廻し形態に工夫を講じるだけで、移動体の前後進時や移動体がホームポジションや工程端に位置しているときに、可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触するというおそれが無くなり、原稿台ガラスの汚れに伴う原稿走査性能が低下を防ぐことの可能な画像入力装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像入力装置の実施形態を示した説明図である。
【図2】ケーブル浮き上がり防止手段を例示した斜視図である。
【図3】コネクタと可撓ケーブルとの接続箇所の分解斜視図である。
【図4】従来の画像入力装置を示した説明図である。
【符号の説明】
1 可撓ケーブル
3 原稿台ガラス
4 移動体
5 配線基板
6 コネクタ
7 ケーブル浮き上がり防止手段
12 折返し部
12a 折返し部の始部
12b 折返し部の終部
13 上側延出部
14 下側延出部
14a 可撓ケーブルの端部
61 差込み孔
71 湾曲面
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像入力装置、特に、原稿画像を走査する機能を備えた移動体と配線基板との間に亘って可撓ケーブルが配備され、その可撓ケーブルが変形することによって移動体の前後進移動が吸収されるようになっているスキャナーなどの画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原稿台ガラスを上面に備えた筐体の内部で、原稿照射用の光源や受光センサーなどを搭載した移動体をホームポジョンから工程端に向けて前進させ、その移動中に原稿台ガラス上に載置された原稿画像を走査して読み取らせ、工程端に達した移動体をホームポジションまで後進させて次回の動作に備えさせるようになっている画像入力装置では、電源供給や画像信号などを移動体と定位置に配備された配線基板との間で授受させるために、それらの移動体と配線基板とをケーブルで接続してあり、しかも、そのケーブルには、移動体の前後進移動を吸収する機能を備えたフレキシブル配線基板といった可撓ケーブルが用いられている。
【0003】
図4はこの種の従来の画像入力装置についての可撓ケーブル1の引廻し状態を示した説明図である。同図において、2は筐体、3は筐体2の上面に配備された原稿台ガラス、4は移動体をそれぞれ示しており、移動体4は、図示のホームポジションとそれよりも前方位置に設定される工程端との間で原稿台ガラス3と平行に前後進される。
【0004】
図4に示した従来の画像入力装置において、可撓ケーブル1には、長手方向中間部を湾曲形状に折り返することによって形成された折返し部12が備わっていて、その折返し部12が移動体4の前方に位置していると共に、その折返し部12の始部12aに移動体4から延び出た上側延出部13が連続し、その折返し部12の終部12bから後方へ延び出た下側延出部14が図示していない配線基板に接続されている。また、可撓ケーブル1には、その自重による垂下りに抗して折返し部12や上下の延出部13,14を浮き上がり状態に保つ弾性が備わっている。図4において、矢印aは原稿走査時の移動体4の前進方向を示している。
【0005】
先行例では、画像入力装置において、折返し部を移動体の前方に位置させた可撓ケーブルの一端と他端とを移動体と配線基板とに接続し、配線基板側に設けた押さえ板で可撓ケーブルを押え、かつ、可撓ケーブルの折返し部を配線基板に開設した逃がし孔を通して下方へ垂れ下げた姿勢に保つことによって、その可撓ケーブルが原稿台ガラスと接触することを防ぐようにすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
他の先行例では、原稿読取り装置において、移動体に設けた下向きの接続棒にコネクタを設け、このコネクタと配線基板とを可撓ケーブルで接続すると共に、移動体とコネクタとを円筒ケーブルで接続し、移動体と配線基板との間に、可撓ケーブルの浮き上がりを防いでその可撓ケーブルが原稿台ガラスに接触することを防ぐ仕切り板を設けるという技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−219315号公報
【特許文献2】
特開平2−70169号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図4で説明した従来の画像入力装置によると、可撓ケーブル1が、自重による垂下りに抗して折返し部12や上下の延出部13,14を浮き上がり状態に保つ弾性が備わっているので、移動体4の前後進時に折返し部12や上側延出部13が浮き上がってそれらを備えた可撓ケーブル1が図示のように原稿台ガラス3の裏面に摺接するという事態が起こり得る。一方、可撓ケーブル1は、画像入力装置の組立て工程で作業者が手で触れることのある部品でもあるので、その可撓ケイーブル1に油脂分や汚れが付着していることがあり得る。そのため、上記のように可撓ケーブル1が原稿台ガラス3の裏面に摺接するという事態が起こると、可撓ケーブル1に付着している油脂分や汚れが原稿台ガラスの裏面に付着することによって原稿台ガラスの光透過性が損なわれ、原稿走査性能が低下することがあるという問題が生じる。
【0009】
この点に関し、上掲の先行例としての特許文献1によって提案されている技術は、配線基板に形成した逃がし孔を通して可撓ケーブルの折返し部を下方へ垂れ下げたり、押さえ板によって配線基板側で可撓ケーブルの浮き上がりを防ぐというものであるので、配線基板の形状を変更しなければならないことに伴う不都合、たとえば配線基板に形成する回路パターンを変更したり他の必要部品の配列パターンを変更したりしなければならないといった不都合が起こり得る。また、他の先行例としての特許文献2によって提案されている技術は、仕切り板によって可撓ケーブルの浮き上がりを防止するものであるので、可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触することを回避することは可能であるけれども、仕切り板を移動体と配線基板との間に介在させる必要があるためにそれだけ装置全体の高さが高くなって装置のコンパクト化が阻害されることになる。
【0010】
本発明は、以上の問題や状況に鑑みてなされたものであり、可撓ケーブルの引廻し形態を改善することにより、移動体の前後進時やホームポジションでの待機時に可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触するというおそれを無くして、原稿台ガラスの汚れに伴う原稿走査性能が低下を防ぐことの可能な画像入力装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像入力装置は、原稿台ガラス上の原稿画像を走査する機能を備えてホームポジションと工程端との間で前後進される移動体と定位置に配備された配線基板との間に亘る可撓ケーブルに、長手方向中間部に位置する湾曲形状の折返し部と、上記移動体から延び出て上記折返し部の始部に連続する上側延出部と、上記折返し部の終部から延び出て上記配線基板に接続される下側延出部とが備わっていると共に、この可撓ケーブルが自重による垂下りに抗する弾性を備えている。
【0012】
また、上記可撓ケーブルの折返し部を上記移動体の後方に位置させ、その上側延出部を上記移動体からその後方へ引き出して上記折返し部の始部に連続させ、その下側延出部を上記折返し部の終部から前方へ延出させて上記配線基板に接続すると共に、上記移動体のホームポジションの後方近傍箇所で上記可撓ケーブルに摺動自在に接触してその可撓ケーブルを押し下げることにより、その可撓ケーブルの高さ位置を上記原稿台ガラスに対する非接触位置に保つケーブル浮き上がり防止手段を設けてある。
【0013】
この構成であれば、原稿台ガラスの裏面に接触する可能性があると考えられる可撓ケーブルの折返し部と上側延出部とが常時移動体の後方に位置するようになる。そのため、移動体がホームポジションに位置しているときやホームポジションから工程端まで前進するときには、その移動体の前方で可撓ケーブルが原稿台ガラスに接触するという事態の起こる余地がない。したがって、移動体が前進して原稿画像を走査するときに、可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触して原稿台ガラスを汚すという事態が起こり得ない。また、浮き上がり防止手段の作用によって可撓ケーブルの高さ位置が原稿台ガラスに対する非接触位置に保たれるので、移動体が工程端に到達したときや、工程端に到達した後ホームポジションまで後進するときに、可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触して原稿台ガラスを汚すという事態が起こり得ない。以上より、移動体がホームポジションや工程端に位置しているときや移動体が前後進しているときのいずれの場合でも、可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触して原稿台ガラスを汚すという事態が生じなくなる。したがって、この発明によると、可撓ケーブルが原稿台ガラスに接触して原稿台ガラスが汚れるという事態や、そのような原稿台ガラスの汚れに伴う原稿走査性能の低下を防ぐことが可能になる。
【0014】
本発明では、上記ケーブル浮き上がり防止手段が、下方へ膨らみ出て上記上側延出部に沿う方向に延びる湾曲面を備え、その湾曲面が上記可撓ケーブルの上側延出部に接触してその可撓ケーブルを押し下げていることが望ましい。浮き上がり防止手段をこのように構成すると、浮き上がり防止手段の構成が簡単になりその価格を安く抑えることが可能になる。
【0015】
本発明において、上記湾曲面はその周方向の一部が、上記可撓ケーブルの上側延出部に接触する湾曲形状に形成されていることが望ましい。これによれば、湾曲面と可撓ケーブルの上側延出部との接触箇所で発生する摩擦抵抗を可及的小さく抑えることができるようになるので、移動体の前後進を妨げるような負荷が生じにくくなる。そのため、移動体の前後進が不安定になって画像走査性能が低下するという事態が起こらない。
【0016】
本発明に係る画像入力装置は、原稿台ガラス上の原稿画像を走査する機能を備えてホームポジションと工程端との間で前後進される移動体と定位置に配備された配線基板との間に亘る可撓ケーブルに、長手方向中間部に位置する湾曲形状の折返し部と、上記移動体から延び出て上記折返し部の始部に連続する上側延出部と、上記折返し部の終部から延び出て上記配線基板に接続される下側延出部とが備わっていると共に、この可撓ケーブルが自重による垂下りに抗する弾性を備えている画像入力装置において、上記可撓ケーブルの折返し部を上記移動体の後方に位置させ、その上側延出部を上記移動体からその後方へ引き出して上記折返し部の始部に連続させ、その下側延出部を上記折返し部の終部から前方へ延出させてその端部を上記配線基板に搭載されたコネクタの差込み孔に前向きに差し込むことによってその可撓ケーブルを配線基板に接続し、上記移動体のホームポジションの後方近傍箇所で上記可撓ケーブルに摺動自在に接触してその可撓ケーブルを押し下げることにより、その可撓ケーブルの高さ位置を上記原稿台ガラスに対する非接触位置に保つケーブル浮き上がり防止手段を有し、そのケーブル浮き上がり防止手段が、下方へ膨らみ出て上記上側延出部に沿う方向に延びる湾曲面を備えていると共に、その湾曲面の周方向の一部が上記可撓ケーブルの上側延出部に接触してその可撓ケーブルを押し下げている、という構成を採用することによっていっそう具体化される。この発明の作用は次に説明する実施形態によって明らかにする。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る画像入力装置の実施形態を示した説明図、図2はケーブル浮き上がり防止手段7を例示した斜視図、図3はコネクタ6と可撓ケーブル1との接続箇所の分解斜視図である。
【0018】
図1において、1は可撓ケーブル、2は筐体、3は筐体2の上面に配備された原稿台ガラス、4は移動体をそれぞれ示しており、移動体4は、図示のホームポジションとそれよりも前方位置に設定される工程端との間で原稿台ガラス3と平行に前後進される。また、可撓ケーブル1には、長手方向中間部を湾曲形状に折り返することによって形成された折返し部12と、折返し部12の始部12aに移動体4から延び出た上側延出部13が連続し、その折返し部12の終部12bから後方へ延び出た下側延出部14が配線基板5に接続されている。可撓ケーブル1には、その自重による垂下りに抗して折返し部12や上下の延出部13,14を浮き上がり状態に保つ弾性が備わっている。図4において、矢印aは原稿走査時の移動体4の前進方向を示している。これらの点は図4で説明した従来の画像形成装置と同様である。
【0019】
この実施形態の画像入力装置では、可撓ケーブル1の折返し部12は、移動体4の後方に位置している。また、上側延出部13が移動体4から後方へ引き出されて折返し部12の始部12aに連続し、下側延出部14が折返し部12の終部12bから前方へ延出されている。そして、図1又は図3で判るように、下側延出部14の端部14aを、移動体4のホームポジションの下側に配備された配線基板5に搭載されているコネクタ6の差込み孔(スロット)61に前向き(矢印Y)に差し込むことによって、その可撓ケーブル1を配線基板5に接続してある。可撓ケーブル1がこの形態で引き廻されていると、可撓ケーブル1に屈曲した折曲り箇所が存在しなくなるので、屈曲箇所での可撓ケーブル1の断線や損傷が起こらないという利点がある。
【0020】
また、この画像入力装置は、移動体4のホームポジションの後方近傍箇所にケーブル浮き上がり防止手段7を配備してある。このケーブル浮き上がり防止手段7は、下方へ膨らみ出た湾曲面71を備えていて、その湾曲面71が可撓ケーブル1の上側延出部13に摺動自在に接触してその可撓ケーブル1を押し下げている。そして、上側延出部13が湾曲面71によって押し下げられた可撓ケーブル1は、その高さ位置が原稿台ガラス3に対する非接触位置に保たれるようになっている。さらに、ケーブル浮き上がり防止手段7の湾曲面71は、その周方向の一部だけが可撓ケーブル1の上側延出部13に接触するようになる曲率を備えている。
【0021】
図2のように、この実施形態のケーブル浮き上がり防止手段7は、下方へ膨らみ出た湾曲面71を備えた上板72に脚片73を連設した合成樹脂成形体でなり、脚片73が図示していないシャーシに結合される。脚片73をシャーシに結合する手段には、接着剤による貼着、溶接、嵌着などの適宜手段を採用することが可能である。
【0022】
この実施形態の画像入力装置によると、移動体4が図1に実線で示したホームポジションに位置しているときや同図の矢印aのようにホームポジションから工程端まで前進するときには、可撓ケーブル1が移動体4の後方の位置を保ったまま折返し部12の形成箇所を配線基板5に近づく方向に移行させながら移動体4の前進に追従するので、移動体4の前方で可撓ケーブル1が原稿台ガラス3の裏面に接触するという事態が起こらない。そのため、可撓ケーブル1が汚れているとしても、移動体4が前進して原稿画像を走査するときに、可撓ケーブル1が原稿台ガラス3を汚すという事態が起こり得ない。
【0023】
移動体4が工程端に達したときには、たとえば図1に仮想線で示したように上側延出部13が長く延びて可撓ケーブル1の弾性に抗して自重で幾分垂れ下がるので、その上側延出部13が原稿台ガラス3の裏面に接触して原稿台ガラス3を汚すという事態は起こり得ない。また、このときには、たとえば折返し部12が同図仮想線のようにケーブル浮き上がり防止手段7の湾曲面71に接触してその浮き上がりが防止されるので、折返し部12が原稿台ガラス3の裏面に接触して原稿台ガラス3を汚すという事態も起こり得ない。
【0024】
移動体4が工程端からホームポジションまで後進するときやホームポジションに達したときには、浮き上がり防止手段7の湾曲面71が可撓ケーブル1の上側延出部13又は折返し部12に接触してその雨期上がりを防ぐので、可撓ケーブル1の高さ位置が原稿台ガラス3から離れた非接触位置に保たれる。したがって、このときにも、可撓ケーブル1が原稿台ガラス3の裏面に接触して原稿台ガラス3を汚すという事態が起こらない。
【0025】
このことから判るように、この実施形態の画像入力装置によると、移動体4がホームポジションや工程端に位置しているときや前後進しているときのいずれの場合でも、可撓ケーブル1が原稿台ガラス3の裏面に接触して原稿台ガラス3を汚すという事態が生じなくなって、原稿台ガラス3の汚れに伴う原稿走査性能の低下が起こらない。
【0026】
さらにこの実施形態では、ケーブル浮き上がり防止手段7の湾曲面71が、その周方向の一部だけが可撓ケーブル1の上側延出部13に接触するようになる曲率を備えているので、湾曲面71と可撓ケーブル1の上側延出部13や折返し部12との接触箇所で発生する摩擦抵抗が可及的小さく抑えられるようになり、そのために、移動体4の前後進を妨げるような負荷が生じにくく、その結果、移動体4の前後進が不安定になって画像走査性能が低下するという事態も起こらない。
【0027】
さらに、この実施形態では、可撓ケーブル1の折返し部12が移動体4の後方に配備されていて、その折返し部12の終部12bから前方へ延出された下側延出部14の端部14aが、移動体4のホームポジションの下側に配備した配線基板5に搭載しているコネクタ6の差込み孔61に図3のように前向き(矢印Y)に差し込まれているので、移動体4が工程端からホームポジションまで後進して戻るときに、可撓ケーブル1の折返し部12が伸長しようとする作用によって移動体4に後進方向の力が付与される。そのため、移動体4の後進に要する動力が少なくて済み、その上、可撓ケーブル1も図1に実線で示したような初期形状に復帰しやすくなるという利点が生じる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、可撓ケーブルの引廻し形態に工夫を講じるだけで、移動体の前後進時や移動体がホームポジションや工程端に位置しているときに、可撓ケーブルが原稿台ガラスの裏面に接触するというおそれが無くなり、原稿台ガラスの汚れに伴う原稿走査性能が低下を防ぐことの可能な画像入力装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像入力装置の実施形態を示した説明図である。
【図2】ケーブル浮き上がり防止手段を例示した斜視図である。
【図3】コネクタと可撓ケーブルとの接続箇所の分解斜視図である。
【図4】従来の画像入力装置を示した説明図である。
【符号の説明】
1 可撓ケーブル
3 原稿台ガラス
4 移動体
5 配線基板
6 コネクタ
7 ケーブル浮き上がり防止手段
12 折返し部
12a 折返し部の始部
12b 折返し部の終部
13 上側延出部
14 下側延出部
14a 可撓ケーブルの端部
61 差込み孔
71 湾曲面
Claims (4)
- 原稿台ガラス上の原稿画像を走査する機能を備えてホームポジションと工程端との間で前後進される移動体と定位置に配備された配線基板との間に亘る可撓ケーブルに、長手方向中間部に位置する湾曲形状の折返し部と、上記移動体から延び出て上記折返し部の始部に連続する上側延出部と、上記折返し部の終部から延び出て上記配線基板に接続される下側延出部とが備わっていると共に、この可撓ケーブルが自重による垂下りに抗する弾性を備えている画像入力装置において、
上記可撓ケーブルの折返し部を上記移動体の後方に位置させ、その上側延出部を上記移動体からその後方へ引き出して上記折返し部の始部に連続させ、その下側延出部を上記折返し部の終部から前方へ延出させてその端部を上記配線基板に搭載されたコネクタの差込み孔に前向きに差し込むことによってその可撓ケーブルを配線基板に接続し、
上記移動体のホームポジションの後方近傍箇所で上記可撓ケーブルに摺動自在に接触してその可撓ケーブルを押し下げることにより、その可撓ケーブルの高さ位置を上記原稿台ガラスに対する非接触位置に保つケーブル浮き上がり防止手段を有し、そのケーブル浮き上がり防止手段が、下方へ膨らみ出て上記上側延出部に沿う方向に延びる湾曲面を備えていると共に、その湾曲面の周方向の一部が上記可撓ケーブルの上側延出部に接触してその可撓ケーブルを押し下げていることを特徴とする画像入力装置。 - 原稿台ガラス上の原稿画像を走査する機能を備えてホームポジションと工程端との間で前後進される移動体と定位置に配備された配線基板との間に亘る可撓ケーブルに、長手方向中間部に位置する湾曲形状の折返し部と、上記移動体から延び出て上記折返し部の始部に連続する上側延出部と、上記折返し部の終部から延び出て上記配線基板に接続される下側延出部とが備わっていると共に、この可撓ケーブルが自重による垂下りに抗する弾性を備えている画像入力装置において、
上記可撓ケーブルの折返し部を上記移動体の後方に位置させ、その上側延出部を上記移動体からその後方へ引き出して上記折返し部の始部に連続させ、その下側延出部を上記折返し部の終部から前方へ延出させて上記配線基板に接続すると共に、
上記移動体のホームポジションの後方近傍箇所で上記可撓ケーブルに摺動自在に接触してその可撓ケーブルを押し下げることにより、その可撓ケーブルの高さ位置を上記原稿台ガラスに対する非接触位置に保つケーブル浮き上がり防止手段を設けてあることを特徴とする画像入力装置。 - 上記ケーブル浮き上がり防止手段が、下方へ膨らみ出て上記上側延出部に沿う方向に延びる湾曲面を備え、その湾曲面が上記可撓ケーブルの上側延出部に接触してその可撓ケーブルを押し下げている請求項1に記載した画像入力装置。
- 上記湾曲面はその周方向の一部が、上記可撓ケーブルの上側延出部に接触する湾曲形状に形成されている請求項3に記載した画像入力装置。
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