JP2004262858A - 新規なシリコーン誘導体およびゲル化剤 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規なシリコーン誘導体に関する。さらに詳しくは、ジメチルポリシロキサンや環状シリコーン等の液状の油分をゲル化するために特に好適に用いられる新規なシリコーン誘導体に関する。本発明のシリコーン誘導体は、医薬品、医薬部外品、化粧品等の分野に好適に適用され得る。
【0002】
【従来の技術】
化粧品等の分野において、使用感触や安定性を向上させるために、油分をゲル化させることが有効な手段として用いられている。このような油分ゲル化剤として、12−ヒドロキシステアリン酸を用いた技術(特許文献1参照)、N−アシルアミノ酸アミド(例えばN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドなど)またはN−アシルアミノ酸アミン塩(例えばNα,Nω−ジラウロイル−L−リジンステアリルアミン塩など)を用いた技術(特許文献2参照)、ポリエーテル変性シリコーンを用いた技術(特許文献3参照)、パルミチン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステルを用いた技術(非特許文献1参照)などが、それぞれ提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−163111号公報
【特許文献2】
特公昭53−27776号公報
【特許文献3】
特開平7−100358号公報
【非特許文献1】
吉村淳「液状油脂ゲル化剤の開発と応用」、フレグランス・ジャーナル、No.33(1978)、26〜31頁
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のゲル化剤の中で、特許文献1、特許文献2、非特許文献1に示すゲル化剤は、ジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサン等の液状シリコーン油に溶解しないため、これら油分を用いた系でのゲル化が難しいという問題があった。また特許文献3に示すゲル化剤は、ジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサンをゲル化できるものの、当該ゲル化のためには水が必要であり、そのため製剤が限定されるという不具合があり、また配合量によってはべたつきが気になる、という問題があった。
【0005】
一方で、ジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサンは、独特な感触から化粧料への配合が多用されるようになってきており、それに伴い、使用感触や安定性向上の観点から、これら油分を、幅広い製剤で安定してゲル化させたいという要望が高まってきている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、上記問題点を見事に解決し得る優れた油分ゲル化能を有するシリコーン誘導体を見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、下記一般式(I−1)、(I−2)、または(I−3)のいずれかで表されるシリコーン誘導体を提供する。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
(式中、R1は下記式(II)で表される基を表し、nは7〜900の整数を表す)
【0012】
【0013】
(式中、mは2〜20の整数を表す)
【0014】
また本発明は、油分をゲル化するためのゲル化剤である、上記シリコーン誘導体を提供する。
【0015】
また本発明は、下記一般式(III)で表されるジメチルポリシロキサン、下記一般式(IV)で表される環状シリコーン、下記一般式(V)で表されるアルキル変性シリコーンの中から選ばれる1種または2種以上の油分をゲル化するためのゲル化剤である、上記のシリコーン誘導体を提供する。
【0016】
【0017】
(式中、xは2〜800の整数を表す)
【0018】
【0019】
(式中、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、yは3〜7の整数を表す)
【0020】
【0021】
(式中、R5は炭素数6〜18のアルキル基を表し、zは1または2の整数を表す)
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
【0023】
本発明に係るシリコーン誘導体は、下記一般式(I−1)、(I−2)、または(I−3)で表される。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
上記一般式(I−1)、(I−2)、(I−3)中、R1は下記式(II)で表される基を表す。またnは7〜900の数を表す。nの数が前記範囲を逸脱すると油分のゲル化が難しい。nは50程度以上であるのが好ましい。
【0028】
【0029】
上記一般式(II)中、mは2〜20の整数を表し、より好ましくは4〜11の整数を表す。mを上記範囲のものとすることにより油分のゲル化をより効果的に行うことができる。また例えば化粧料に配合した場合、他配合成分の影響を受けることなく油分のゲル化を行うことができるので、幅広い剤型の製品の製造が可能である。
【0030】
上記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)で表される化合物は、両末端、片末端または側鎖にSi−H結合を有するジメチルポリシロキサン(それぞれ、上記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)中、R1が水素原子を示す化合物)と、末端ビニル基を有する上記一般式(II)で表される基を有する化合物(以下、「末端ビニル基含有セグメント」、あるいは単に「セグメント」と記す場合もある)とのヒドロシリル化反応により得られる。ヒドロシリル化反応は公知の方法により行うことができる。
【0031】
製造の具体例については後述の実施例の欄で記載するような製造方法が例示される。
【0032】
本発明のシリコーン誘導体は、油分をゲル化するのに好適である。ゲル化される油分としては、液状の油分であれば特に限定されるものでないが、化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる油分が好適であり、特に下記一般式(III)で表されるジメチルポリシロキサン、下記一般式(IV)で表される環状ジメチルポリシロキサン、下記一般式(V)で表されるアルキル変性シリコーンの中から選ばれる1種または2種以上が好ましく用いられる。
【0033】
【0034】
上記一般式(III)中、xは2〜800の整数を表す。一般式(III)で表されるジメチルポリシロキサンは、粘度1.5〜10000mPa・s(25℃)程度である。
【0035】
【0036】
上記一般式(IV)中、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、yは3〜7の整数を表す。一般式(IV)で表される環状シリコーンは、具体的には、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。
【0037】
【0038】
上記一般式(V)中、R5は炭素数6〜18のアルキル基を表し、zは1または2の整数を表す。
【0039】
上記一般式(III)〜(V)で表されるシリコーン油以外の油分もゲル化の対象とすることができる。これらの油分としては、例えばスクワラン、流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、セレシン、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、2−オクチルドデシルガムエステル、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサネート、イソオクチル酸トリグリセライド、2−オクチルドデシルオレエート、イソプロピルミリステート、イソステアリン酸トリグリセライド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド、オリーブ油、アボガド油、ミツロウ、カルナバロウ、キャンデリラロウ、水添ホホバ油、ホホバ油、ミリスチルミリステート、ラノリン、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリコーンレジン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等の各種炭化水素、高級脂肪酸、油脂類、エステル類、高級アルコール、ロウ類、シリコーン類等が挙げられるが、これら例示に限定されるものではない。
【0040】
本発明シリコーン誘導体を油分ゲル化剤として用いる場合、用いる油分の種類にもよるが、本発明シリコーン誘導体:油分=0.1:99.9〜50:50(質量比)程度の範囲で好ましく用いることができる。
【0041】
本発明の新規シリコーン誘導体は、油分をゲル化するゲル化剤として化粧料、医薬部外品、医薬品等に好適に用いられる。本発明のシリコーン誘導体を配合することにより、他の配合成分による制限を受けることなく、任意の幅広い製品形態を採ることができ、安定して油分をゲル化することができる。さらにゲル化能に加えて、剤型に応じた他の効果、例えばクリーム状、乳液状などの剤型ではさっぱり感が得られ、分離等がなく安定した性状を保つことができ、一方、固型状、スティック状などの剤型ではのびがよく、形状安定性が得られる等の効果が得られる。
【0042】
また、本発明シリコーン誘導体を用いた場合、組み合わせる成分によっては、透明な化粧料とすることも可能である。
【0043】
本発明シリコーン誘導体を配合した外用剤組成物の具体例としては、例えば、日焼け止め化粧料、油中水型乳化クリーム等のスキンケア化粧料、ファンデーション、口紅、リップグロス、マスカラ等のメーキャップ化粧料、ヘアワックス、ヘアスティック等の毛髪化粧料、オイルクレンジング等の洗浄料、練り香水等を挙げることができるが、これら例示に限定されるものでない。
【0044】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲をこれらの実施例によってなんら限定されるものでない。
【0045】
I.末端ビニル基含有セグメントの製造
[例1]シクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]の合成
【0046】
【0047】
14.72g(0.050g)のL−Asp−L−Phe−OCH3と11.41g(0.060モル)のp−トルエンスルホン酸一水和物を室温で160mlの単留メタノールに溶かし、40℃で減圧濃縮した。得られた油状物をポンプで1時間乾燥させた。アメ状のPTS・L−Asp−L−Phe−OCH3を9.37g(0.0050モル)の10−ウンデセン−1−オル(10−Undecene−1−ol)および200mlの脱水トルエンとともに Dean−Stark を使い、3時間還流した。反応後、減圧濃縮して得られた油状物をジエチルエーテルに溶かし、NaHCO3で一回、水で二回洗浄した。エーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた黄白色混合物をアスピレーターで吸引しながら、130〜135℃の油浴で5時間加熱した。粗生成物を250mlのエタノールに加熱溶解し、熱濾過した。濾液を冷凍庫に静置して生成したゲル状固体を吸引濾取して乾燥し、標題の化合物(C24H34N2O4、Mw414.54)を得た。収量8.35g、収率40%であった。
【0048】
II.シリコーン誘導体の製造
[例2]シクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]を両末端にセグメントとして導入したシロキサンオリゴマーの合成
【0049】
【0050】
70mlのdryトルエンに0.5g(1.2×10−4モル)のシクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)](例1で得た化合物。「セグメントA」)を加え加熱溶解し、窒素気流下、130℃のオイルバスでPt触媒160μL、3.62g(0.6×10−4モル)のシロキサンポリマーを加え、一晩撹拌還流した。IRでH−Siの吸収(2150cm−1)、CH2=CH−の吸収(910cm−1)の消失を確認後、反応を終了した。得られた溶液を減圧濃縮し、溶媒を完全に留去した。そしてアセトンを加えて加熱溶解し、再び減圧濃縮を行い、その時にできたオイル状の不純物を熱濾過により取除き、その後エタノールと酢酸エチルの混合溶媒を加えて一晩冷凍庫に静置した。析出物を吸引濾過後、真空乾燥して本発明シリコーン誘導体1(Mw約6800)を得た。収量2.56g、収率62%であった。
【0051】
当該例2における1H−NMRスペクトル(溶媒:重クロロホルム)測定結果は以下のとおりであった。
【0052】
【0053】
なお、H末端ジメチルポリシロキサン、セグメントA、本発明誘導体1のFT−IR測定結果は以下のとおりであった。
【0054】
〈H末端ジメチルポリシロキサン〉
2160cm−1(νSi−H)、1261cm−1(δSi−C)。
【0055】
〈セグメントA〉
3289cm−1(νN−H,lactam),1742cm−1(νC=O,ester),1671cm−1(νC=O,lactam),908cm−1(δCH,CH2=CH−)。
【0056】
〈本発明シリコーン誘導体1〉
1743cm−1(νC=O,ester),1672cm−1(νC=O,lactam),1262cm−1(νSi−C,Si−CH3),1098cm−1 and 1019cm−1(νSi−O−Si),disappeared 2150cm−1(νSi−H),disappeared 908cm−1(δCH,CH2=CH−)。
【0057】
[例3]シクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]を片末端にセグメントとして導入したシロキサンオリゴマーの合成
【0058】
【0059】
100mlのdryトルエンに2.0g(4.8×10−3モル)のシクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)](例1で得た化合物。「セグメントA」)を加え、加熱溶解し、窒素気流下、130℃のオイルバスでPt触媒を120μL、1,1,1,3,5,5,5−ペンタメチルトリシロキサンを1.4g(4.8×10−3モル)を加え、一晩撹拌還流した。IRでH−Siの吸収(2150cm−1)、CH2=CH−の吸収(910cm−1)の消失を確認後、反応を終了した。得られた溶液を減圧濃縮し、溶媒を完全に留去した。その後単留メタノールを加えて加熱溶解し、一晩冷凍庫に静置した。析出物を吸引濾過後、真空乾燥して本発明シリコーン誘導体2(C31H56N2O6Si3、Mw637.04)を得た。収量1.96g、収率64%であった。
【0060】
[例4]シクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]をセグメントとして導入したシロキサンオリゴマーの合成
【0061】
【0062】
100mlのdryトルエンに2.0g(4.8×10−3モル)のシクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)](例1で得た化合物。「セグメントA」)を加え加熱溶解し、窒素気流下、130℃のオイルバスでPt触媒を120μL、1,1,1,3,5,5,5−ペンタメチルトリシロキサンを1.40g(4.8×10−3モル)を加え一晩撹拌還流した。IRでH−Siの吸収(2150cm−1)、CH2=CH−の吸収(910cm−1)の消失を確認後、反応を終了した。得られた溶を減圧濃縮し、溶媒を完全に留去した。その後単留メタノールを加えて加熱溶解し、一晩冷凍庫に静置した。析出物を吸引濾過後、真空乾燥して本発明シリコーン誘導体3(C31H56N2O6Si3、Mw637.04)を得た。収量2.40g、収率78.2%であった。
【0063】
III.ゲル化能
以下の方法により本発明シリコーン誘導体のゲル化能を評価した。
【0064】
[ゲル化能]
上記例1で得たセグメントA、および該セグメントAを用いて合成した生成物である例2のシリコーン誘導体1、例3のシリコーン誘導体2、例4のシリコーン誘導体3を用いて、ジメチルポリシロキサン(6mPa・s)、環状シリコーン(デカメチルシクロペンタシロキサン)、アルキル変性シリコーンに対するゲル化能を評価した。なお、セグメントA(末端ビニル基含有セグメント)はゲル化剤として知られている。
【0065】
すなわち、上記セグメントA、シリコーン誘導体1、シリコーン誘導体2、シリコーン誘導体3のいずれかを0.5gと、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、アルキル変性シリコーンのいずれかを9.5gとり、これらを容量50mLのガラスバイアルに入れ、140℃で加熱して溶解させた後、室温に2時間放置したときの内容物(収容物)の状態を、傾斜法により観察した。傾斜法とは、ガラスバイアルを45°に傾けたときの内容物の状態を下記の指標で評価するものである。結果を表1に示す。
(評価基準)
○: 内容物の流動性がなくゲル化している
△: 内容物の流動性がないが析出物があり不均一
×: 内容物の流動性がある
【0066】
【表1】
【0067】
なお表1中、「アルキル変性シリコーン」(*)は上記一般式(V)(式中、R5=C8H17、z=1を示す)で表される化合物である。
【0068】
表1の結果から明らかなように、本発明に係るシリコーン誘導体1、2、3はいずれも油分をゲル化できた。なお、セグメントAは140℃では溶解せず、油分のゲル化ができなかった。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の新規シリコーン誘導体は、例えば化粧品、医薬品、医薬部外品等に用いた場合、他配合成分の制限を受けることなく、シリコーン油などの油分を安定してゲル化することができる。したがって、本発明の新規シリコーン誘導体を用いることによって幅広い剤型の化粧品、医薬品、医薬部外品等の調製が可能である。
【発明の属する技術分野】
本発明は新規なシリコーン誘導体に関する。さらに詳しくは、ジメチルポリシロキサンや環状シリコーン等の液状の油分をゲル化するために特に好適に用いられる新規なシリコーン誘導体に関する。本発明のシリコーン誘導体は、医薬品、医薬部外品、化粧品等の分野に好適に適用され得る。
【0002】
【従来の技術】
化粧品等の分野において、使用感触や安定性を向上させるために、油分をゲル化させることが有効な手段として用いられている。このような油分ゲル化剤として、12−ヒドロキシステアリン酸を用いた技術(特許文献1参照)、N−アシルアミノ酸アミド(例えばN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドなど)またはN−アシルアミノ酸アミン塩(例えばNα,Nω−ジラウロイル−L−リジンステアリルアミン塩など)を用いた技術(特許文献2参照)、ポリエーテル変性シリコーンを用いた技術(特許文献3参照)、パルミチン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステルを用いた技術(非特許文献1参照)などが、それぞれ提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−163111号公報
【特許文献2】
特公昭53−27776号公報
【特許文献3】
特開平7−100358号公報
【非特許文献1】
吉村淳「液状油脂ゲル化剤の開発と応用」、フレグランス・ジャーナル、No.33(1978)、26〜31頁
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のゲル化剤の中で、特許文献1、特許文献2、非特許文献1に示すゲル化剤は、ジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサン等の液状シリコーン油に溶解しないため、これら油分を用いた系でのゲル化が難しいという問題があった。また特許文献3に示すゲル化剤は、ジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサンをゲル化できるものの、当該ゲル化のためには水が必要であり、そのため製剤が限定されるという不具合があり、また配合量によってはべたつきが気になる、という問題があった。
【0005】
一方で、ジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサンは、独特な感触から化粧料への配合が多用されるようになってきており、それに伴い、使用感触や安定性向上の観点から、これら油分を、幅広い製剤で安定してゲル化させたいという要望が高まってきている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、上記問題点を見事に解決し得る優れた油分ゲル化能を有するシリコーン誘導体を見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、下記一般式(I−1)、(I−2)、または(I−3)のいずれかで表されるシリコーン誘導体を提供する。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
(式中、R1は下記式(II)で表される基を表し、nは7〜900の整数を表す)
【0012】
【0013】
(式中、mは2〜20の整数を表す)
【0014】
また本発明は、油分をゲル化するためのゲル化剤である、上記シリコーン誘導体を提供する。
【0015】
また本発明は、下記一般式(III)で表されるジメチルポリシロキサン、下記一般式(IV)で表される環状シリコーン、下記一般式(V)で表されるアルキル変性シリコーンの中から選ばれる1種または2種以上の油分をゲル化するためのゲル化剤である、上記のシリコーン誘導体を提供する。
【0016】
【0017】
(式中、xは2〜800の整数を表す)
【0018】
【0019】
(式中、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、yは3〜7の整数を表す)
【0020】
【0021】
(式中、R5は炭素数6〜18のアルキル基を表し、zは1または2の整数を表す)
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
【0023】
本発明に係るシリコーン誘導体は、下記一般式(I−1)、(I−2)、または(I−3)で表される。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
上記一般式(I−1)、(I−2)、(I−3)中、R1は下記式(II)で表される基を表す。またnは7〜900の数を表す。nの数が前記範囲を逸脱すると油分のゲル化が難しい。nは50程度以上であるのが好ましい。
【0028】
【0029】
上記一般式(II)中、mは2〜20の整数を表し、より好ましくは4〜11の整数を表す。mを上記範囲のものとすることにより油分のゲル化をより効果的に行うことができる。また例えば化粧料に配合した場合、他配合成分の影響を受けることなく油分のゲル化を行うことができるので、幅広い剤型の製品の製造が可能である。
【0030】
上記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)で表される化合物は、両末端、片末端または側鎖にSi−H結合を有するジメチルポリシロキサン(それぞれ、上記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)中、R1が水素原子を示す化合物)と、末端ビニル基を有する上記一般式(II)で表される基を有する化合物(以下、「末端ビニル基含有セグメント」、あるいは単に「セグメント」と記す場合もある)とのヒドロシリル化反応により得られる。ヒドロシリル化反応は公知の方法により行うことができる。
【0031】
製造の具体例については後述の実施例の欄で記載するような製造方法が例示される。
【0032】
本発明のシリコーン誘導体は、油分をゲル化するのに好適である。ゲル化される油分としては、液状の油分であれば特に限定されるものでないが、化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる油分が好適であり、特に下記一般式(III)で表されるジメチルポリシロキサン、下記一般式(IV)で表される環状ジメチルポリシロキサン、下記一般式(V)で表されるアルキル変性シリコーンの中から選ばれる1種または2種以上が好ましく用いられる。
【0033】
【0034】
上記一般式(III)中、xは2〜800の整数を表す。一般式(III)で表されるジメチルポリシロキサンは、粘度1.5〜10000mPa・s(25℃)程度である。
【0035】
【0036】
上記一般式(IV)中、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、yは3〜7の整数を表す。一般式(IV)で表される環状シリコーンは、具体的には、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。
【0037】
【0038】
上記一般式(V)中、R5は炭素数6〜18のアルキル基を表し、zは1または2の整数を表す。
【0039】
上記一般式(III)〜(V)で表されるシリコーン油以外の油分もゲル化の対象とすることができる。これらの油分としては、例えばスクワラン、流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、セレシン、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、2−オクチルドデシルガムエステル、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサネート、イソオクチル酸トリグリセライド、2−オクチルドデシルオレエート、イソプロピルミリステート、イソステアリン酸トリグリセライド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド、オリーブ油、アボガド油、ミツロウ、カルナバロウ、キャンデリラロウ、水添ホホバ油、ホホバ油、ミリスチルミリステート、ラノリン、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリコーンレジン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等の各種炭化水素、高級脂肪酸、油脂類、エステル類、高級アルコール、ロウ類、シリコーン類等が挙げられるが、これら例示に限定されるものではない。
【0040】
本発明シリコーン誘導体を油分ゲル化剤として用いる場合、用いる油分の種類にもよるが、本発明シリコーン誘導体:油分=0.1:99.9〜50:50(質量比)程度の範囲で好ましく用いることができる。
【0041】
本発明の新規シリコーン誘導体は、油分をゲル化するゲル化剤として化粧料、医薬部外品、医薬品等に好適に用いられる。本発明のシリコーン誘導体を配合することにより、他の配合成分による制限を受けることなく、任意の幅広い製品形態を採ることができ、安定して油分をゲル化することができる。さらにゲル化能に加えて、剤型に応じた他の効果、例えばクリーム状、乳液状などの剤型ではさっぱり感が得られ、分離等がなく安定した性状を保つことができ、一方、固型状、スティック状などの剤型ではのびがよく、形状安定性が得られる等の効果が得られる。
【0042】
また、本発明シリコーン誘導体を用いた場合、組み合わせる成分によっては、透明な化粧料とすることも可能である。
【0043】
本発明シリコーン誘導体を配合した外用剤組成物の具体例としては、例えば、日焼け止め化粧料、油中水型乳化クリーム等のスキンケア化粧料、ファンデーション、口紅、リップグロス、マスカラ等のメーキャップ化粧料、ヘアワックス、ヘアスティック等の毛髪化粧料、オイルクレンジング等の洗浄料、練り香水等を挙げることができるが、これら例示に限定されるものでない。
【0044】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲をこれらの実施例によってなんら限定されるものでない。
【0045】
I.末端ビニル基含有セグメントの製造
[例1]シクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]の合成
【0046】
【0047】
14.72g(0.050g)のL−Asp−L−Phe−OCH3と11.41g(0.060モル)のp−トルエンスルホン酸一水和物を室温で160mlの単留メタノールに溶かし、40℃で減圧濃縮した。得られた油状物をポンプで1時間乾燥させた。アメ状のPTS・L−Asp−L−Phe−OCH3を9.37g(0.0050モル)の10−ウンデセン−1−オル(10−Undecene−1−ol)および200mlの脱水トルエンとともに Dean−Stark を使い、3時間還流した。反応後、減圧濃縮して得られた油状物をジエチルエーテルに溶かし、NaHCO3で一回、水で二回洗浄した。エーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた黄白色混合物をアスピレーターで吸引しながら、130〜135℃の油浴で5時間加熱した。粗生成物を250mlのエタノールに加熱溶解し、熱濾過した。濾液を冷凍庫に静置して生成したゲル状固体を吸引濾取して乾燥し、標題の化合物(C24H34N2O4、Mw414.54)を得た。収量8.35g、収率40%であった。
【0048】
II.シリコーン誘導体の製造
[例2]シクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]を両末端にセグメントとして導入したシロキサンオリゴマーの合成
【0049】
【0050】
70mlのdryトルエンに0.5g(1.2×10−4モル)のシクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)](例1で得た化合物。「セグメントA」)を加え加熱溶解し、窒素気流下、130℃のオイルバスでPt触媒160μL、3.62g(0.6×10−4モル)のシロキサンポリマーを加え、一晩撹拌還流した。IRでH−Siの吸収(2150cm−1)、CH2=CH−の吸収(910cm−1)の消失を確認後、反応を終了した。得られた溶液を減圧濃縮し、溶媒を完全に留去した。そしてアセトンを加えて加熱溶解し、再び減圧濃縮を行い、その時にできたオイル状の不純物を熱濾過により取除き、その後エタノールと酢酸エチルの混合溶媒を加えて一晩冷凍庫に静置した。析出物を吸引濾過後、真空乾燥して本発明シリコーン誘導体1(Mw約6800)を得た。収量2.56g、収率62%であった。
【0051】
当該例2における1H−NMRスペクトル(溶媒:重クロロホルム)測定結果は以下のとおりであった。
【0052】
【0053】
なお、H末端ジメチルポリシロキサン、セグメントA、本発明誘導体1のFT−IR測定結果は以下のとおりであった。
【0054】
〈H末端ジメチルポリシロキサン〉
2160cm−1(νSi−H)、1261cm−1(δSi−C)。
【0055】
〈セグメントA〉
3289cm−1(νN−H,lactam),1742cm−1(νC=O,ester),1671cm−1(νC=O,lactam),908cm−1(δCH,CH2=CH−)。
【0056】
〈本発明シリコーン誘導体1〉
1743cm−1(νC=O,ester),1672cm−1(νC=O,lactam),1262cm−1(νSi−C,Si−CH3),1098cm−1 and 1019cm−1(νSi−O−Si),disappeared 2150cm−1(νSi−H),disappeared 908cm−1(δCH,CH2=CH−)。
【0057】
[例3]シクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]を片末端にセグメントとして導入したシロキサンオリゴマーの合成
【0058】
【0059】
100mlのdryトルエンに2.0g(4.8×10−3モル)のシクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)](例1で得た化合物。「セグメントA」)を加え、加熱溶解し、窒素気流下、130℃のオイルバスでPt触媒を120μL、1,1,1,3,5,5,5−ペンタメチルトリシロキサンを1.4g(4.8×10−3モル)を加え、一晩撹拌還流した。IRでH−Siの吸収(2150cm−1)、CH2=CH−の吸収(910cm−1)の消失を確認後、反応を終了した。得られた溶液を減圧濃縮し、溶媒を完全に留去した。その後単留メタノールを加えて加熱溶解し、一晩冷凍庫に静置した。析出物を吸引濾過後、真空乾燥して本発明シリコーン誘導体2(C31H56N2O6Si3、Mw637.04)を得た。収量1.96g、収率64%であった。
【0060】
[例4]シクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]をセグメントとして導入したシロキサンオリゴマーの合成
【0061】
【0062】
100mlのdryトルエンに2.0g(4.8×10−3モル)のシクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)](例1で得た化合物。「セグメントA」)を加え加熱溶解し、窒素気流下、130℃のオイルバスでPt触媒を120μL、1,1,1,3,5,5,5−ペンタメチルトリシロキサンを1.40g(4.8×10−3モル)を加え一晩撹拌還流した。IRでH−Siの吸収(2150cm−1)、CH2=CH−の吸収(910cm−1)の消失を確認後、反応を終了した。得られた溶を減圧濃縮し、溶媒を完全に留去した。その後単留メタノールを加えて加熱溶解し、一晩冷凍庫に静置した。析出物を吸引濾過後、真空乾燥して本発明シリコーン誘導体3(C31H56N2O6Si3、Mw637.04)を得た。収量2.40g、収率78.2%であった。
【0063】
III.ゲル化能
以下の方法により本発明シリコーン誘導体のゲル化能を評価した。
【0064】
[ゲル化能]
上記例1で得たセグメントA、および該セグメントAを用いて合成した生成物である例2のシリコーン誘導体1、例3のシリコーン誘導体2、例4のシリコーン誘導体3を用いて、ジメチルポリシロキサン(6mPa・s)、環状シリコーン(デカメチルシクロペンタシロキサン)、アルキル変性シリコーンに対するゲル化能を評価した。なお、セグメントA(末端ビニル基含有セグメント)はゲル化剤として知られている。
【0065】
すなわち、上記セグメントA、シリコーン誘導体1、シリコーン誘導体2、シリコーン誘導体3のいずれかを0.5gと、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、アルキル変性シリコーンのいずれかを9.5gとり、これらを容量50mLのガラスバイアルに入れ、140℃で加熱して溶解させた後、室温に2時間放置したときの内容物(収容物)の状態を、傾斜法により観察した。傾斜法とは、ガラスバイアルを45°に傾けたときの内容物の状態を下記の指標で評価するものである。結果を表1に示す。
(評価基準)
○: 内容物の流動性がなくゲル化している
△: 内容物の流動性がないが析出物があり不均一
×: 内容物の流動性がある
【0066】
【表1】
【0067】
なお表1中、「アルキル変性シリコーン」(*)は上記一般式(V)(式中、R5=C8H17、z=1を示す)で表される化合物である。
【0068】
表1の結果から明らかなように、本発明に係るシリコーン誘導体1、2、3はいずれも油分をゲル化できた。なお、セグメントAは140℃では溶解せず、油分のゲル化ができなかった。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の新規シリコーン誘導体は、例えば化粧品、医薬品、医薬部外品等に用いた場合、他配合成分の制限を受けることなく、シリコーン油などの油分を安定してゲル化することができる。したがって、本発明の新規シリコーン誘導体を用いることによって幅広い剤型の化粧品、医薬品、医薬部外品等の調製が可能である。
Claims (3)
- 油分をゲル化するためのゲル化剤である、請求項1記載のシリコーン誘導体。
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JP2003055602A JP2004262858A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 新規なシリコーン誘導体およびゲル化剤 |
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JP2012136457A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Shin-Etsu Chemical Co Ltd | ゲル化能を有する新規シラン化合物及びその製造方法 |
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2003
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