JP2004262178A - 粘土系乾燥剤包装用基材、粘土系乾燥剤包装体及び粘土系乾燥剤収納体 - Google Patents

粘土系乾燥剤包装用基材、粘土系乾燥剤包装体及び粘土系乾燥剤収納体 Download PDF

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裕行 三塚
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Abstract

【課題】生分解性の材料から構成され、層間の熱シール性に優れる粘土系乾燥剤包装基材並びに当該基材から構成される粘土系乾燥剤包装体、及び使用後において粘土系乾燥剤と収納材を分別することなく土壌廃棄することができる粘土系乾燥剤収納体を提供すること。
【解決手段】生分解性材料からなる層(A)と生分解性樹脂からなる層(B)より構成される粘土系乾燥剤包装用基材であって、前記層(A)と前記層(B)の耐熱温度の差を20℃以上とすることを特徴とする粘土系乾燥剤包装用基材1、当該粘土系乾燥剤包装用基材1を含む材料を用いて形成され、粘土系乾燥剤の収納部を設けるように貼り合わせてなることを特徴とする粘土系乾燥剤包装体及び当該粘土系乾燥剤包装体の収納部に粘土系乾燥剤が封入されてなることを特徴とする粘土系乾燥剤収納体。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘土系乾燥剤包装用基材、粘土系乾燥剤包装体及び粘土系乾燥剤収納体に関する。更に詳しくは、生分解性材料から構成され、層間の熱シール性に優れる粘土系乾燥剤包装用基材並びに当該基材から構成される粘土系乾燥剤包装体、及び使用後において粘土系乾燥剤と収納材を分別することなく土壌廃棄することができる粘土系乾燥剤収納体に関する。
【0002】
【背景技術】
粘土系乾燥剤は、その優れた吸湿能力に加えて、潮解性がないことや安全性に優れること等の理由より、従来から広く用いられている。また、当該粘土系乾燥剤は、一般に、その形態が粒状や粉末状であることから、使用性等を考慮して、熱シール加工等された袋状の有孔フィルム、不織布及びこれらの積層体等からなる材料によって包装ないし収納された態様で流通、使用されていた。
【0003】
一方、使用済みの粘土系乾燥剤及び収納材を廃棄するにあたっては、土由来の粘土系乾燥剤については土壌廃棄が可能であるが、上記した包装材料は自然環境下では分解しないため、当該乾燥剤とともに土壌廃棄することはできなかった。従って、粘土系乾燥剤と包装材料を分別して廃棄する必要があったのであるが、これは非常に手間のかかる作業であり、また、環境面においても大きな問題となっていた。
【0004】
これに対して、近年では熱可塑性樹脂等であって生態内で分解性を有する生分解性樹脂が開発されており、また、当該生分解性樹脂による包装用材料も提案されている。生分解性を有する材料で構成された包装用材料としては、例えば、3−ヒドロキシ酪酸・3−ヒドロキシ吉草酸共重合体よりなるフィルムで、フィルム成形後、100℃以上融点以下の熱処理を施すことを特徴とする生分解性を有するフィルム(例えば、特許文献1)等の技術が提案されていた。また、生分解性材料を用いた乾燥剤用包装材料としては、例えば、生分解性繊維よりなる不織布マトリックス中に薬剤が封入され、シート状に成形された薬剤封入シート(例えば、特許文献2)等の技術が提案されていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−188432号公報(第1−4頁)
【特許文献2】
特開平7−101454号公報(第1−2頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来から提供されている生分解性材料による包装用材料は、各層同士を融着するための熱シール性(ヒートシール性)を考慮した構成とはなっていなかったため、例えば、既存の製袋機や自動充填機を用いての粘土系乾燥剤用の包装体及び乾燥剤収納体を製造した場合にあっては、加熱ロール等に当該材料が付着してしまう等の問題が生じ、製造が非常に困難であった。また、得られる包装体等も高い層間剥離強度が得られにくく、熱シールした箇所で層間剥離等が起こる場合がある等の品質上の問題もあり、粘土系乾燥剤用の最適な包装材料は得られ難かった。よって、現状では、粘土系乾燥剤収納体の使用後の廃棄における当該乾燥剤と収納材料との分別は必須の作業となっており、後処理の問題は依然として残されたままであった。
【0007】
従って、本発明の目的は、生分解性材料でありながら優れた熱シール性を有し、粘土系乾燥剤の収納に好適に使用できる粘土系乾燥剤包装用材料を提供することにあり、更には、使用後において、粘土系乾燥剤と収納材を分別することなく廃棄できる粘土系乾燥剤収納体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の好ましい特性を有する粘土系乾燥剤包装用材料について鋭意検討を重ねた結果、当該材料を生分解性の材料を用いた積層構造として、かつ、両層間に一定温度以上の耐熱温度の差を設ければ、生分解性材料で構成されながら熱シール性にも優れる粘土系乾燥剤の包装用材料となることを知った。そして、当該材料からなる粘土系乾燥剤収納体は、使用後においても粘土系乾燥剤と包装用材料とを分別せずに土壌廃棄できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
【0009】
すなわち、本発明の第1発明である粘土系乾燥剤包装用基材は、生分解性材料からなる層(A)と生分解性樹脂からなる層(B)より構成される粘土系乾燥剤包装用基材であって、前記層(A)と前記層(B)の耐熱温度の差を20℃以上とすることを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の第2発明である粘土系乾燥剤包装体は、前記粘土系乾燥剤包装用基材を含む材料を用いて形成され、粘土系乾燥剤の収納部を設けるように貼り合わせてなることを特徴とするものである。
【0011】
更に、本発明の第3発明である粘土系乾燥剤収納体は、前記粘土系乾燥剤包装体の収納部に粘土系乾燥剤が封入されてなることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の第1発明である粘土系乾燥剤包装用基材は、前記したように、生分解性材料からなる層(A)及び生分解性樹脂からなる層(B)を基本構成とする積層体である。本発明における生分解性材料からなる層(A)(以下、「生分解性材料層(A)」、または、単に「層(A)」とする場合もある)を構成する生分解性材料としては、生分解性を有し、層状を形成することができる材料であれば特に制限はなく使用することができるが、例えば、生分解性樹脂からなるフィルム、不織布及び織布等や、またパルプ、レーヨン等のセルロースを主体とするフィルム、紙、不織布及び織布等を用いることが好ましい。なお、本発明において「フィルム」は、一般的なフィルムのほか、シートの意味も含む。
【0013】
このうち、生分解性樹脂としては、例えば、ポリ乳酸(PLA)、ポリエチレンサクシネート(PES)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンサクシネート・アジペート(PBSA)、デンプン、ポリヒドロキシブチレート・バリレート(PHBV)、ポリカプロラクトン(PCL)等が挙げられる。
【0014】
なお、本発明に用いる生分解性樹脂には、必要に応じて、本発明の目的及び効果を損なわない範囲において、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、顔料、着色剤、滑剤、帯電防止剤、結晶核剤その他公知の添加剤や充填剤を添加することができる。
【0015】
上記の生分解性材料をフィルムに成形する手段としては、特に制限はなく、従来から公知の成形方法を使用することができ、例えば、Tダイ押出法、カレンダ法、キャスティング法等従来公知の方法を用いることができる
【0016】
また、上記の生分解性材料は、不織布の形態としてもよい。不織布の種類として、特に制限はなく、各種の製法によって得られる不織布を用いることができる。例えば、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、熱風ガード不織布、熱エンボスガード不織布、メルトブロー不織布等の公知の不織布が挙げられる。これらの中でも、その強度や生産性及び汎用性等の点から、長繊維より構成されるスパンボンド不織布や、極細繊維等より構成され、種々の特殊機能を有するメルトブロー不織布、あるいはこれらの複数からなる多層不織布を使用することが好ましい。更に、不織布は、一種類の生分解性樹脂単独からなる不織布であってもよく、また、二種以上の生分解性樹脂からなる複合繊維からなる不織布であっても構わない。
【0017】
また、不織布の目付量としては、特には限定されないが、一般に10〜100g/m程度であればよく、25〜70g/m程度であることが好ましい。不織布の繊維径や目付量をこの範囲にすることにより、十分な機械的強度及び通気性を有する不織布を構成することができるので好ましい。
【0018】
そして、生分解性材料層(A)を構成する生分解性材料は、織布の形態としてもよい。生分解性材料を織布とするには、当該材料を従来公知の方法により繊維化したあと、これも従来公知の方法で織布化すればよい。
【0019】
本発明を構成する生分解性材料層(A)の厚さとしては、5〜2000μmの範囲とすることが好ましく、15〜1000μmとすることが特に好ましい。
【0020】
次に、本発明の粘土系乾燥剤包装用基材を構成する生分解性樹脂からなる層(B)(以下、「生分解性樹脂層(B)」または、単に「層(B)」とすることもある)に使用することができる生分解性樹脂としては、例えば、前記した生分解性材料層(A)のところで挙げた生分解性樹脂を使用することができる。
【0021】
生分解性樹脂層(B)の形態としては、例えば、フィルム、不織布、織布等とすればよく、かかる形態とするためには、生分解性樹脂を、生分解性材料層(A)のところで述べた手段を用いて適宜調製すればよい。また、後記するように、生分解性材料層(A)の上に生分解性樹脂を押出ラミネート等の公知の手段を用いて直接フィルム積層化して、生分解性樹脂層(B)を形成してもよい。
【0022】
本発明を構成する生分解性樹脂層(B)の厚さとしては、5〜2000μmの範囲とすることが好ましく、15〜1000μmとすることが特に好ましい。
【0023】
本発明の粘土系乾燥剤包装用基材は、上記した生分解性材料層(A)と生分解性樹脂層(B)との耐熱温度の差が20℃以上である必要があり、30℃以上であることが好ましい。当該耐熱温度の差が20℃より小さいと、包装体とした際に十分な熱シール特性が得られなくなる場合があるので好ましくない。また、この耐熱温度の差の設定にあっては、生分解性材料層(A)の耐熱温度を、生分解性樹脂層(B)の耐熱温度より高くすることが好ましく、そして、かかる生分解性樹脂(B)を、包装体形成等におけるシール層(接着層)として用いることが好ましい。
【0024】
具体的には、生分解性材料層(A)の耐熱温度は、170℃以上とすることが好ましい。また、生分解性樹脂層(B)の耐熱温度(融点)は、80〜190℃とすることが好ましく、90〜180℃がより好ましい。また、前記の耐熱温度の差を具備する層(A)と層(B)の具体的な組み合わせの一例としては、例えば、層(A)としてパルプ紙(耐熱温度 200℃以上)を用い、層(B)としてポリ乳酸系フィルム(耐熱温度(融点) 約170℃)を用いた組み合わせや、層(A)としてポリ乳酸系スパンボンド(耐熱温度(融点) 約170℃)を用い、層(B)としてポリブチレンサクシネート・アジペート(PBSA)系フィルム(耐熱温度(融点) 約95℃)を用いた組み合わせ等が挙げられる。
【0025】
なお、本明細書における「耐熱温度」とは、生分解性材料層(A)及び生分解性樹脂層(B)が現状の形状を維持するために耐えることができる温度のことであり、例えば、各層が生分解性樹脂等の樹脂材料で構成される場合には、当該樹脂が溶融状態になるまでの温度、すなわち融点のことを指し、また、各層がレーヨン、パルプ等の材料の場合は、当該材料が炭化し始める、または収縮し始める温度のことを指す。
【0026】
本発明の粘土系乾燥剤包装用基材を製造するには、特に制限はなく、公知のホットラミネート、ドライラミネート法、ホットメルトラミネート法、加熱吸引ラミネート、熱圧着ロールを用いた熱ラミネート等の手段により製造することができる。また、生分解性材料層(A)に生分解性樹脂層(B)をフィルム状に押出ラミネートする押出ラミネート法により製造することもできる。
【0027】
本発明の粘土系乾燥剤包装用基材は、生分解性材料層(A)と生分解性樹脂層(B)との剥離強度を1N/15mm以上とすることが好ましい。剥離強度をこの値以上とすることにより、層(A)と層(B)との間で大きな層間強度が得られることになり、層間剥離が生じにくくなるため好ましい。その一方で、剥離強度が1N/15mmより小さいと、当該基材を用いて、例えば熱シール等により包装体を形成した場合に、層間剥離により破袋する場合があるため好ましくない。
【0028】
本発明の粘土系乾燥剤包装用基材を構成する層(A)及び層(B)は、収納される粘土系乾燥剤の性能を最適に発揮させるために、各層を通気性に優れた材料で構成することが好ましい。当該材料の透湿性(水蒸気透過性)としては、使用される環境や収納される粘土系乾燥剤の種類、量及び乾燥性能等により適宜決定されるが、一般に、透湿度が、200g/m/日(24時間)以上であることが好ましく、500g/m/日以上であることが更に好ましい。透湿度が200g/m/日(24時間)より小さいと、収納される粘土系乾燥剤の性能が発揮できなくなる場合があるので好ましくない。透湿度の測定は、例えば、JISZ0208法(カップ法)等に準拠して行えばよい。
【0029】
層(A)及び層(B)の透湿性を良好にするための手段として、各層に有孔加工を施してもよく、特に、各層をフィルムの形態とする場合には、透湿性を向上させるため、当該加工を施してもよい。
【0030】
次に、本発明の第2発明である粘土系乾燥剤包装体は、上記した第1発明である粘土系乾燥剤包装用基材を含む材料を用いて形成され、粘土系乾燥剤の収納部を設けるように貼り合わせてなることを特徴とするものである。
【0031】
当該包装体は、その構成を、例えば2枚の材料を用いたものとする場合において、2枚の粘土系乾燥剤用基材を貼り合わせる場合には、当該基材は同じ構成のものであることが好ましいが、異なる構成をとるものであってもよい。
【0032】
また、その1枚を粘土系乾燥剤用基材として、他の1枚として生分解性を有するシート状の材料、例えば、1枚の生分解性不織布と生分解性フィルムとの積層体、他の1枚を生分解性フィルムとして、それらを貼り合わせる構成としても問題はない。この場合、粘土系乾燥剤容器材同士を貼り合わせて後記する粘土系乾燥剤包装体を調製する場合においては、前記積層体にヒートシールの加熱バーが触れるようにして貼り合わせることが好ましい。
【0033】
更には、例えば、第1発明である粘土系乾燥剤包装用基材における生分解性樹脂層(B)が設けられた面が内側になるように折り返した構成としてもよい。
【0034】
本発明である粘土系乾燥剤包装体を製造するには、例えば、2枚の粘土系乾燥剤用基材を、生分解性樹脂層(B)が内側になるように重ね合わせ、粘土系乾燥剤の収納部を設けるように当該基材の周縁部等を接合・貼り合せることにより得ることができる。また、当該貼り合わせは、熱シールにより貼り合わせることが好ましい。また、本発明の粘土系乾燥剤包装体には、以降の工程で粘土系乾燥剤を封入するための開口部を設けておくことが好ましく、当該開口部は、基材の周縁部のうち、接合・貼り合わせしない部分を残しておくことで好適に形成することができる。
【0035】
本発明の粘土系乾燥剤包装体の形態は、粘土系乾燥剤を収納可能なものであれば特に制限はなく、袋状等の種々の形態とすることができる。
【0036】
そして、本発明の第3発明である粘土系乾燥剤収納体は、上記した第2発明である粘土系乾燥剤包装体の収納部に粘土系乾燥剤が封入されてなることを特徴とするものである。
【0037】
本発明の粘土系乾燥剤収納体を構成する粘土系乾燥剤としては、特に制限はないが、SiO及びAlを主成分とする粘土系乾燥剤、例えばデシカイトを使用することが好ましい。デシカイトは、シリカアルミナゲルを主成分とする天然の粘土を加工処理したもの粘土系乾燥剤である。本発明を構成する粘土系乾燥剤は、主成分であるSiO及びAlのほか、Fe、CaO、MgOなどの助成分が含まれていてもよい。
【0038】
粘土系乾燥剤の形態としては、特に制限はないが、粉末状、粒状等種々の形態のものを使用することができる。
【0039】
粘土系乾燥剤の乾燥能力は、粘土系乾燥剤収納体の適用される環境等により適宜決定すればよいが、一般に、吸湿性が、JIS Z0701に定められる吸湿率を満足することが好ましい。
【0040】
本発明の粘土系乾燥剤収納体を製造するには、特に制限はないが、例えば、上記により製造された粘土系乾燥剤包装体の開口部から、従来公知の充填法を用いて当該包装体内に粘土系乾燥剤を充填して、その後、当該開口部を熱シール等により封止することにより調製することができる。
【0041】
また、本発明の粘土系乾燥剤収納体は、市販される自動充填機等(例えば、WF−5000SN:(株)三和自動機製作所製)に、粘土系乾燥剤及び第1発明である粘土系乾燥剤包装用基材を適用させることによっても得ることができる。当該装置によれば、基材の貼り合わせ及び粘土系乾燥剤の充填を一連に実施することが可能となり、その結果、袋状等の包装体に粘土系乾燥剤を充填した本発明の粘土系乾燥剤収納体を簡便に調製することができる。
【0042】
本発明において、粘土系乾燥剤の粘土系乾燥剤収納体に対する封入率は、特に制限はなく、粘土系乾燥剤の乾燥性能、粘土系乾燥剤収納体の容積及び当該収納体が適用される環境等を勘案して適宜決定することができる。
【0043】
かくして得られる本発明の粘土系乾燥剤包装用基材は、生分解性材料からなる層(A)と生分解性樹脂からなる層(B)より構成され、層(A)と層(B)の耐熱温度の差を20℃以上、好ましくは30℃以上とする構成であるため、当該基材を用いて、熱シールにより粘土系乾燥剤用包装体を調製する場合にあっても、シール側である耐熱温度が低い層(B)が層(A)より先に溶融状態となって熱シールされることになるため、基材全体が溶融状態になることなく、好適に粘土系乾燥剤用包装体を調製可能とするものである。
【0044】
また、当該粘土系乾燥剤包装体の収納部に粘土系乾燥剤が封入されてなる本発明の粘土系乾燥剤収納体は、種々の使用環境下において優れた乾燥性能を示すとともに、使用後においても、収納される粘土系乾燥剤と収納用の包装材料とを分別することなく土壌廃棄等することができるため、後処理が非常に容易であり、環境問題にも好適に対応できるものである。更には、乾燥剤として粘土性乾燥剤を採用しているため、安全性、耐薬品性、経済性等にも優れ、かつ、腐食性、潮解性等も認められないものである。
【0045】
従って、本発明は機械部品、電子材料等工業材料や食品等の乾燥剤収納体ないしはその構成材料として有利に使用することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0047】
図1は、本発明の第1発明である粘土系乾燥剤包装用基材の一態様を示した断面図であり、図1中、1は粘土系乾燥剤包装用基材、2は生分解性材料層(A)、3は生分解性樹脂層(B)である。
【0048】
図1に示すように、本発明の第1発明である粘土系乾燥剤包装用基材1は、生分解性材料層(A)2と生分解性樹脂層(B)3が積層されている構成をとり、また、両層間に20℃以上、好ましく30℃以上の耐熱温度の差が設けられている。各層の耐熱温度は、生分解性材料層(A)2が、生分解性樹脂層(B)3より高く設定することが好ましく、また、かかる生分解性樹脂(B)3を熱シール時におけるシール層(接着層)として用いることが好ましい。また、図示しないが、図1に示した態様における生分解性材料層(A)2や生分解性樹脂層(B)3に有孔加工を施して孔部を設ければ、粘土系乾燥剤包装用基材1の通気性を更に向上させることができ、封入される粘土系乾燥剤の効果を好適に発揮させることが可能となる。
【0049】
図1の構成の粘土系乾燥剤包装用基材1について、生分解性材料層(A)2にポリ乳酸系スパンボンド不織布(耐熱温度(融点) 170℃、厚さ 280μm)を、また、生分解性樹脂層(B)3に、ポリブチレンサクシネート系生分解性樹脂(耐熱温度(融点) 95℃)を用い、図2に示す製造装置を用いて製造した例を、以下に示す。
【0050】
図2に示す製造装置10は、ロール状に巻き取られた生分解性材料層(A)(乳酸系スパンボンド不織布)2を長手方向の一端側から繰り出す繰り出し部11を備えている。また、製造装置10には、繰り出される生分解性材料層(A)2の一面側に生分解樹脂層(B)(ポリブチレンサクシネート)3をラミネートさせる押出ラミネート装置12が設けられている。この押出ラミネート装置12は、生分解性樹脂層(B)を形成し、溶融する生分解性樹脂(ポリブチレンサクシネート)を押し出す単軸押出成形機13を備えており、更には、押出ラミネート装置12には、単軸押出成形機13から押し出された生分解性樹脂をフィルム状に生分解性材料層(A)2の一面に積層させる押出ラミネートダイス14が設けられている。そして、押出ラミネート装置12には、積層する生分解性材料層(A)2及び生分解性樹脂層(B)3を加圧しつつ冷却してラミネートさせる冷却ローラ15が設けられている。
【0051】
更には、製造装置10には、生分解性樹脂がラミネートされた生分解性材料層(A)2を加熱吸引して生分解性樹脂を生分解性材料層(A)2に積層する加熱吸引装置16が設けられている。そして、この加熱吸引装置16は、ラミネートされた生分解性樹脂に対向して当該生分解性樹脂を加熱溶融させる加熱部17を備えている。更に、加熱吸引装置16は、生分解性材料層(A)2の生分解性樹脂層(B)3が積層する側と反対側に対向して、当該生分解性材料層(A)2を介してラミネートされた生分解性樹脂層(B)3を吸引する吸引部18を備えている。
【0052】
製造装置10には、粘土系乾燥剤包装用基材1を巻き取るための巻き取り部19が設けられている。この巻き取り部19では、加熱吸引装置16の送られる粘土系乾燥剤包装用基材1の移動方向側である下流側に位置して配設されており、そして、当該巻き取り部19は、加熱吸引装置16にて生分解性樹脂が生分解性材料層(A)2に積層して生分解性樹脂層(B)3を形成して、生分解性材料層(A)2と生分解性樹脂層(B)3とが複合積層化された粘土系乾燥剤包装用基材1を巻き取ることができる。
【0053】
本発明の粘土系乾燥剤包装用基材1の製造に際しては、まず生分解性材料層(A)2を繰り出し部11により押出ラミネート装置12に繰り出す。この繰り出された生分解性材料層(A)2の一面に、押出ラミネート装置12からフィルム状に、240〜280℃で押し出された生分解性樹脂を積層させてラミネートさせる。更には、生分解性樹脂がラミネートされた生分解性材料層(A)2を、加熱吸引装置16の加熱部17にてラミネートされた生分解性樹脂を加熱溶融しつつ、生分解性材料層(A)2側から吸引部18にて吸引し、生分解性樹脂を生分解性材料層(A)2に積層して複合化し、生分解性樹脂層(B)を形成する。この後、生分解性樹脂層(B)3が形成された粘土系乾燥剤包装用基材1を、巻き取り部19にて巻き取ることにより、本発明の粘土系乾燥剤包装用基材1が最適に得られるのである。
【0054】
次に、図3及び図4は、本発明の第2発明である粘土系乾燥剤包装体20の一態様を示したものであって、第1発明である粘土系乾燥剤用基材1を2枚貼り合わせた構成を示した図である。図3は当該粘土系乾燥剤包装体20の全体図、図4は図3のX−X断面図を示す。
【0055】
本態様は、第1発明である粘土系乾燥剤包装用基材1の生分解性樹脂層(B)をシール層として、当該シール層を重ね合わせて、周縁部21をシール部22を介して熱接着して、両基材1同士を貼り合わせることによりなるものである。また、当該基材1の層間には、粘土系乾燥剤31を封入することができる収納部23が設けられる。
【0056】
図3及び図4に示される粘土系乾燥剤包装体20を調製するには、例えば、前記した第1発明の粘土系乾燥剤包装用基材1であるポリ乳酸系スパンボンド不織布(生分解性材料層(A))2/ポリブチレンサクシネート(生分解性樹脂層(B))3の積層体の2枚を、生分解性樹脂層3が向き合うように配して、シール温度を100〜140℃程度として、当該基材の周縁部21を熱シールすることにより好適に得ることができる。本態様においては、熱シールの際に、生分解性材料層(A)2であるポリ乳酸系スパンボンド不織布の耐熱温度(融点)には達していないため、シール層である生分解性樹脂層(ポリブチレンサクシネート)3のみが溶融状態となり、当該層(B)3がシール部22でシールされることにより、両基材1同士が好適に接着される。また、当該包装体20に開口部24を設けておけば、当該開口部24より粘土系乾燥剤を封入することが可能となる。
【0057】
また、図5は第2発明の他の態様を示した図面であって、1枚の粘土系乾燥剤包装用基材1を、生分解性樹脂層(B)3が設けられた面が内側になるように折り返した構成を示した全体図である。本態様においては、1枚の粘土系乾燥剤包装用基材1について、折り返し部25を形成するように折り返し、生分解性樹脂層(B)3が向き合うように配設した後、周縁部21を熱シールすることにより得ることができる。
【0058】
図6は、本発明の第3発明である粘土系乾燥剤収納体30の一態様を示した図面であって、上記図4に示す粘土系乾燥剤包装体20の収納部23に粘土系乾燥剤31を封入した態様を示した図である(ただし、開封部24は封止していない)。本態様は、ポリ乳酸系スパンボンド不織布(生分解性材料層(A))2/ポリブチレンサクシネート(生分解性樹脂層(B))3の積層体の2枚を貼り合わせた粘土系乾燥剤包装体20の収納部に、粒状の粘土系乾燥剤31を封入した例を示すものである。
【0059】
図6に示す本発明の粘土系乾燥剤収納体30を製造するには、例えば、上記により製造された粘土系乾燥剤包装体20の開口部24から、従来公知の充填法を用いて当該包装体20内に所定量の粘土系乾燥剤31を充填して、その後、当該開口部24を熱シール等により封止すればよい。図8に、開封部24を封止した態様を示す全体図を示す。
【0060】
また、本発明の粘土系乾燥剤収納体30は、市販される自動充填機等に、粘土系乾燥剤31及び第1発明である粘土系乾燥剤包装用基材1を適用させることによっても得ることができる。
【0061】
上記のようにして得られた粘土系乾燥剤収納体30は、優れた乾燥性能を示すとともに、包装材料が全て生分解性の材料で構成されているため、使用後においても、収納される粘土系乾燥剤30と包装体20とを分別することなく土壌廃棄等することができる。
【0062】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的及び効果に影響を及ぼさない範囲での変形ないし改良は、本発明に含まれるものである。例えば、前記の実施形態においては、生分解性材料層(A)2としてポリ乳酸系スパンボンド不織布を、また、生分解性樹脂層(B)3としてポリブチレンサクシネートを用いた例を示したが、両層の材料及び形態はこれには限定されない。更には、層(A)2と層(B)3の耐熱温度の差は約75℃であったが、この値には限定されず、耐熱温度の差は20℃以上、好ましくは30℃以上であれば問題はない。
【0063】
また、粘土系乾燥剤包装用基材1を製造する方法として、図2に示す製造装置10を用いて、加熱にて生分解性樹脂を溶融しつつ吸引して生分解性材料層(A)2に積層する手段にについて説明したが、これには限定されず、公知のホットラミネート法、ドライラミネート法、ホットメルトラミネート法、熱ラミネート法、押出ラミネート法等の手段により積層してもよく、無論、あらかじめ、フィルム等の生分解性樹脂層(B)を成形してから、前記の手段により積層してもよい。
【0064】
また、第2発明として示した粘土系乾燥剤包装体20についても、前記の第1発明、すなわち、生分解性材料層(A)2と生分解性樹脂層(B)3の積層体を2枚貼り合わせた構成例及び1枚の粘土系乾燥剤包装用基材1を、生分解性樹脂層(B)3が設けられた面が内側になるように折り返した構成例を示したが、これには限定されず、例えば、第1発明の粘土系乾燥剤包装用基材1と他の生分解性材料基材とを貼り合わせて構成してもよい。更には、粘土系乾燥剤包装体20の形態についても、袋状のものを示したが、これには限定されず、粘土系乾燥剤31を収納する収納部23を設けることができれば任意の形態のものを適用することができる。
【0065】
そして、第3発明として示した粘土系乾燥剤収納体30も、前記第2発明の粘土系乾燥剤包装体20の収納部23に、粒状の粘土系乾燥剤31を封入した構成例を示したが、これには限定されず、構成する基材や包装体の種類並びに封入される粘土系乾燥剤31の形状、粒径及びその量については、粘土系乾燥剤31の乾燥性能、粘土系乾燥剤収納体30の容積及び当該収納体30が適用される環境等を勘案して適宜決定すればよい。また、製造する手段についても、上記した方法には限られず、粘土系乾燥剤31が充填でき、粘土系乾燥剤収納体30が製造できる手段であれば、任意の製造方法を用いることができる。
【0066】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等に何ら制約されるものではない。
【0067】
〔実施例1〕
生分解性材料層(A)として生分解性スパンボンド不織布(テラマック G0503/WTO(ポリ乳酸系):ユニチカ(株)製、目付量 50g/m、耐熱温度(融点) 170℃、厚さ 280μm)、生分解性樹脂層(B)として生分解性樹脂(ビオノーレ(ポリブチレンサクシネート系):昭和高分子(株)製、耐熱温度(融点) 95℃、MFR 14(条件 JIS K7210 温度 190℃、216kgf)を用い、図2に示す製造装置を用いて、生分解性樹脂層(B)が30μmになるように押出ラミネートして、粘土系乾燥剤包装用基材を製造した。
【0068】
〔実施例2〕
生分解性材料層(A)層としてレーヨン紙(ニューソフロン M#300:国光製紙(株)製、 耐熱温度 250℃以上、目付 30g/m)とした以外は実施例1と同様な装置及び製法を用いて、粘土系乾燥剤包装用基材を製造した。
【0069】
〔比較例1〕
生分解性材料層(A)及び生分解性樹脂層(B)の両方とも、実施例1の生分解性樹脂(A)として用いたものと同仕様の生分解性スパンボンド不織布(テラマック G0503/WTO)を用いて、熱ロール(エンボスロール/スムースロール)を通す熱ラミネートにより積層し、粘土系乾燥剤包装用基材を製造した。
【0070】
〔比較例2〕
生分解性材料層(A)として、実施例1の生分解性樹脂(A)として用いたものと同仕様の生分解性スパンボンドを用いた。かかる層(A)上に、生分解性樹脂層(B)として(テラマック(ポリ乳酸系):ユニチカ(株)製)を、図2の装置を用いて、生分解性樹脂層(B)の厚さが30μmになるようにラミネートして積層体とし、粘土系乾燥剤包装用基材を製造した。
【0071】
なお、前記の生分解性材料層(A)及び生分解性樹脂層(B)の耐熱温度の確認は、下記の方法に従った。
【0072】
( 耐熱温度の測定 )
鉄板上にフィルム状の各層を載せた後、任意の温度で10分間加熱して、樹脂材料の場合は溶融状態、レーヨン紙等の場合は当該材料が炭化し始める、または収縮し始める温度を確認した。
【0073】
[試験例1]
上記により得られた粘土系乾燥剤包装用基材を用いて、下記の方法を用いて生分解性の有無を確認した。また、粘土系乾燥剤の充填適性(粘土系乾燥剤の充填の可否及び材料の貼り合わせ可能な温度巾の確認)を、下記の条件及び方法にて粘土系乾燥剤収納体を調製することにより比較・評価した。併せた評価結果を表1に示す。
【0074】
( 生分解性 )
評価する粘土系乾燥剤包装用基材を、サイズ5cm×15cmに切断し試験サンプルとした。この試験サンプルを、腐葉土/黒土を体積2/1とした土壌に対して深さ約3cmの位置に埋没させ、雰囲気温度を40℃として60日間放置した後、当該試験サンプルの重量減少率を下記の式(I)を用いて算出して、生分解性を評価した。なお、重量減少率が正であれば、生分解性があると評価した。
【0075】
【数1】
Figure 2004262178
【0076】
( 充填適性 )
充填適性の試験は、充填物として粘土系乾燥剤であるクレー系乾燥剤(デシカイト25:米国エンゲルハード社、主成分 SiO及びAl、形状 粒子状)100gを用い、また、充填装置として自動充填機WF−5000NS((株)三和自動機製作所製)を使用して、ショット数を15個/minの条件として、粘土系乾燥剤包装用基材の2枚を貼り合わせて、粘土系乾燥剤収納体を調製することにより実施した。なお、当該基材は、生分解性樹脂層(B)をシール層として接着するようにした。
【0077】
( 評価結果 )
【表1】
Figure 2004262178
【0078】
表1の結果からわかるように、本発明品1及び2の粘土系乾燥剤包装用基材を用いた粘土系乾燥剤の充填は問題なく行うことができた。また、当該基材は、100℃〜140℃と広い温度範囲において材料の貼り合わせが可能であり、粘土系乾燥剤収納体を好適に製造することができた。
【0079】
一方、比較品1及び2の粘土系乾燥剤包装用基材は、生分解性を有する材料で構成されているため、生分解性を示したものの、各層間の耐熱温度の差が認められなかったため、材料が装置のシールバーに付着してしまい、材料同士をシールすることができなかった。従って、粘土系乾燥剤の充填及び粘土系乾燥剤収納体の製造は不可能であった。
【0080】
【発明の効果】
本発明の粘土系乾燥剤包装用基材、生分解性材料層(A)と生分解性樹脂からなる層(B)より構成され、層(A)と層(B)の耐熱温度の差を特定温度以上としているため、当該基材を用いて粘土系乾燥剤用包装体を熱シールにより調製する場合においては、優れた熱シール性を有することになり、広い温度条件で簡便に粘土系乾燥剤用包装体を調製可能とするものである
【0081】
また、本発明の粘土系乾燥剤収納体は、種々の使用環境下において優れた乾燥性能を示すとともに、使用後においても、収納される粘土系乾燥剤と収納用材料とを分別することなく土壌廃棄等することができるため、後処理が容易であり、また、環境問題にも好適に対応できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1発明である粘土系乾燥剤包装用基材の一態様を示した断面図である。
【図2】本発明の粘土系乾燥剤包装用基材を製造する製造装置を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2発明である粘土系乾燥剤包装体の一態様を示す全体図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】本発明の第2発明である粘土系乾燥剤包装体の他の態様を示す図であって、1枚の粘土系乾燥剤包装用基材を折り返してなる構成例を示す全体図である。
【図6】本発明の第3発明である粘土系乾燥剤収納体の一態様例を示す全体図である。
【図7】図6のX−X断面図である。
【図8】図6において、開封部を封止した状態を示す全体図である。
【符号の説明】
1 粘土系乾燥剤包装用基材
2 生分解性材料層(A)
3 生分解性樹脂層(B)
10 製造装置
11 繰り出し部
12 押出ラミネート装置
13 単軸押出成形機
14 押出ラミネートダイス
15 冷却ローラ
16 加熱吸引装置
17 加熱部
18 吸引部
19 巻き取り部
20 粘土系乾燥剤包装体
21 周縁部
22 シール部
23 収納部
24 開口部
25 折り返し部
30 粘土系乾燥剤収納体
31 粘土系乾燥剤

Claims (10)

  1. 生分解性材料からなる層(A)と生分解性樹脂からなる層(B)より構成される粘土系乾燥剤包装用基材であって、前記層(A)と前記層(B)の耐熱温度の差を20℃以上とすることを特徴とする粘土系乾燥剤包装用基材。
  2. 請求項1に記載の粘土系乾燥剤包装用基材において、前記耐熱温度の差が30℃以上である粘土系乾燥剤包装用基材。
  3. 請求項1ないし請求項2の何れかに記載の粘土系乾燥剤包装用基材において、前記層(B)の形態がフィルム、不織布、織布よりなる群から選ばれたものである粘土系乾燥剤包装用基材。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れかに記載の粘土系乾燥剤包装用基材において、前記層(A)の形態がフィルム、不織布、織布及び紙よりなる群から選ばれたものである粘土系乾燥剤包装用基材。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れかに記載の粘土系乾燥剤包装用基材において、前記層(A)が生分解性樹脂からなる粘土系乾燥剤包装用基材。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れかに記載の粘土系乾燥剤包装用基材において、前記生分解性樹脂が、ポリ乳酸(PLA)、ポリエチレンサクシネート(PES)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンサクシネート・アジペート(PBSA)、デンプン、ポリヒドロキシブチレート・バリレート(PHBV)、ポリカプロラクトン(PCL)よりなる群から選ばれた1種または2種以上である粘土系乾燥剤包装用基材。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れかに記載の粘土系乾燥剤包装用基材を含む材料を用いて形成され、粘土系乾燥剤の収納部を設けるように貼り合わせてなることを特徴とする粘土系乾燥剤包装体。
  8. 請求項7に記載の粘土系乾燥剤包装体において、前記粘土系乾燥剤包装用基材を構成する層(B)をシール層として貼り合わせてなるものである粘土系乾燥剤包装体。
  9. 請求項7または請求項8に記載の粘土系乾燥剤包装体の収納部に粘土系乾燥剤が封入されてなることを特徴とする粘土系乾燥剤収納体。
  10. 請求項9に記載の粘土系乾燥剤収納体において、前記粘土系乾燥剤がSiO及びAlを主成分とする粘土系乾燥剤収納体。
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