JP2004262063A - 分散型画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、ネットワークを介して接続される1つ以上のストレージに印刷パラメータと画像形成される文書データとを格納し、ネットワークを介して1つ以上の他の画像形成装置に対して、該文書データに対する画像形成処理を分散して行わせることができる分散型画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の課題は、画像形成を要求する第一画像形成要求に基づいて、他画像形成装置によってアクセス可能であり、画像形成パラメータと画像形成すべき対象データとを保存する保存手段に対して、該対象データの全部又は一部にロックを要求するロック要求手段と、上記画像形成パラメータに従って、上記ロックを要求した対象データの全部又は一部に基づいて画像を形成するように画像形成処理を制御する画像形成制御手段とを有する分散型画像形成装置によって達成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、ネットワークを介して接続される1つ以上のストレージに印刷パラメータと画像形成される文書データとを格納し、自ら該印刷パラメータに従って該文書データに対する画像形成処理を行うと共に、ネットワークを介して1つ以上の他の画像形成装置に対して、該文書データに対する画像形成処理を分散して行わせることができる分散型画像形成装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを介してプリンタと接続されるPC(Personal Computer)から印刷を該プリンタに行わせる際、プリンタ側での紙切れ、紙詰まり、トナー切れ等の要因によって印刷が中断されることがあった。そこで、必ず印刷されるようにするために、複数のプリンタと接続され、それらプリンタへの印刷処理を制御するサーバによって、印刷が中断された場合には、他プリンタへ処理を切り替えるようにすることが可能となった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のサーバを備えたプリンタシステムでは、該サーバに接続されるプリンタの設定等を行う利用者による作業を必要としていた。そのため、プリンタを追加又は取り除かれる等によって該サーバへの接続されるプリンタの構成が変更した際には、その都度、利用者によって設定を変更しなければならなかった。
【0004】
そこで、本発明の課題は、ネットワークを介して接続される1つ以上のストレージに印刷パラメータと画像形成される文書データとを格納し、自ら該印刷パラメータに従って該文書データに対する画像形成処理を行うと共に、ネットワークを介して1つ以上の他の画像形成装置に対して、該文書データに対する画像形成処理を行わせることができる画像形成装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるように、画像形成を要求する第一画像形成要求に基づいて、他画像形成装置によってアクセス可能であり、画像形成パラメータと画像形成すべき対象データとを保存する保存手段に対して、該対象データの全部又は一部にロックを要求するロック要求手段と、上記画像形成パラメータに従って、上記ロックを要求した対象データの全部又は一部に基づいて画像を形成するように画像形成処理を制御する画像形成制御手段とを有するように構成される。
【0006】
このような分散型画像形成装置では、対象データが保存される保存手段に対してロックを要求してからロックした文書データの全部又は一部を画像形成処理するように制御されるため、他の画像形成装置とによって重複して画像形成処理することなく文書データの画像形成処理を行うことができる。
【0007】
また、本発明は、請求項2に記載されるように、上記第一画像形成要求の受信時に、上記対象データの全部又は一部にロックを要求すると共に、上記画像形成パラメータと該対象データの保存を要求する保存要求を1つ以上の上記保存手段に行う保存要求手段と、上記画像形成パラメータの一部を示す第二画像形成要求を1つ以上の他の画像形成装置に対して送信する要求送信手段とを有するように構成することができる。
【0008】
このような分散型画像形成装置では、画像形成処理を行うと共に、他の画像形成装置に対しても画像形成要求を行うため、自身に障害が発生したとしてもいずれかの画像形成装置にて画像形成処理を行うことができる。例えば、PCから直接第一画像形成要求を受信した画像形成装置が自発的に他画像形成装置に対して第二画像形成要求を行うため、このような処理を制御するためのサーバを備える必要がない。また、利用者は、一回の画像形成要求を行うのみでよいため、画像形成装置の故障等の状態を知る必要がない。
【0009】
更に、本発明は、請求項3に記載されるように、他の画像形成装置から上記第二画像形成要求を受信すると、上記ロック要求手段は、上記対象データの全部又は一部にロックを要求すると共に、そのロックの要求をした該対象データの全部又は一部のダウンロードを上記保存手段に対して要求し、上記保存手段から上記対象データをダウンロードして取得する対象データ取得手段とを有するように構成することができる。
【0010】
このような分散型画像形成装置では、PCから直接ではなく他の画像形成装置から第二画像形成要求を受信すると、保存手段に対して画像形成すべき対象データの全部又は一部をロックして、保存手段からダウンロードするため、第二画像形成要求を送信した他の画像形成装置に故障が発生したとしても、対象データの画像形成を重複することなく実行することができる。
【0011】
また、本発明は、請求項4に記載されるように、上記ロック要求手段は、上記対象データを所定の区切りで分割した分割データ単位でロックする要求を上記保存手段に行うように構成することができる。
【0012】
このような分散型画像形成装置では、画像形成処理中の分割データ(ページ)毎にロックをすることができる。
【0013】
更に、本発明は、請求項5に記載されるように、上記分割データ単位で画像形成処理を行う場合、上記ロック要求手段は、対象となる分割データをロックする要求を上記保存手段に行い、上記分割データがロックできたか否かを判断する第一ロック判断手段と、上記第一ロック判断手段による判断結果に基づいて、次の分割データのロックを上記ロック要求手段に行わせるように構成することができる。
【0014】
このような分散型画像形成装置では、ロック可能な分割データ(ページ)から優先して画像形成処理を実行することができる。
【0015】
また、本発明は、請求項6に記載されるように、上記分割データ単位で画像形成処理を行う場合、上記ロック要求手段は、対象となる分割データをロックする要求を上記保存手段に行い、上記分割データがロックできたか否かを判断する第一ロック判断手段と、上記第一ロック判断手段による判断結果に基づいて、所定のロック時間の経過後に、再度ロックできたか否かを判断する第二ロック判断手段と、上記第二ロック判断手段による判断結果に基づいて、上記分割データのロックを解除するロック解除手段とを有し、上記ロック解除手段によるロックの解除後、上記ロック要求手段を再度実行するように構成することができる。
【0016】
このような分散型画像形成装置では、他の画像形成装置によってロックされた分割データをロック時間後に強制的にそのロックを解除して、自装置によって画像形成処理することができる。従って、画像形成処理中に他の画像形成装置に障害が発生したとしても、ロック時間後に障害の発生によって処理されなかった分割データの画像形成処理を自装置にて実行することができる。
【0017】
更に、本発明は、請求項7に記載されるように、上記対象データの部数単位で画像形成処理を行う場合、上記ロック要求手段は、ジョブをロックする要求を上記保存手段に行うことによって該対象データの全部をロックし、上記ジョブがロックできたか否かを判断する第一ロック判断手段と、上記第一ロック判断手段による判断結果に基づいて、所定のロック時間の経過後に、再度ロックできたか否かを判断する第二ロック判断手段と、上記第二ロック判断手段による判断結果に基づいて、上記ジョブのロックを解除するロック解除手段とを有し、上記ロック解除手段によるロックの解除後、上記ロック要求手段を再度実行するように構成することができる。
【0018】
このような分散型画像形成装置では、他の画像形成装置によってロックされたジョブをロック時間後に強制的にそのロックを解除して、自装置によって画像形成処理することができる。従って、画像形成処理中に他の画像形成装置に障害が発生したとしても、ロック時間後に障害の発生によって処理されなかったジョブの画像形成処理を自装置にて実行することができる。例えば、部数単位で画像形成処理が行われる場合にジョブがロックされる。
【0019】
また、本発明は、請求項8に記載されるように、上記第一画像形成要求に1つ以上の他の画像形成装置が指定されていない場合、画像形成処理可能な他の画像形成装置を検索する装置検索手段を有し、上記保存要求送信手段は、上記装置検索手段によって検索された1つ以上の他の画像形成装置に対して上記保存要求を送信するように構成することができる。
【0020】
このような分散型画像形成装置では、自発的に画像形成処理可能な画像形成装置を検索して画像形成要求を行うため、利用者は、1つの画像形成装置のみを指定すればよい。
【0021】
更に、本発明は、請求項9に記載されるように、上記画像形成制御手段は、画像形成した上記分割データを削除する分割データ削除要求を上記保存手段に送信するように構成することができる。また、本発明は、請求項10に記載されるように、上記画像形成制御手段は、上記対象データを構成する分割データ全てに対して画像処理が終了したか否かを判断する終了判断手段と、上記終了判断手段による判断結果に基づいて、上記対象データに対するジョブを削除するジョブ削除要求を上記保存手段に行うジョブ削除要求手段とを有するように構成することができる。
【0022】
このような分散型画像形成装置では、画像形成処理が終了した分割データ(ページ)又はジョブを保存手段から削除するため、保存手段は、画像形成処理が終了した分割データ(ページ)又はジョブを管理する必要がない。
【0023】
更に、本発明は、請求項11に記載されるように、画像形成を要求する画像形成要求を受信する要求受信手段と、上記画像形成要求に基づいて、画像形成パラメータと画像形成すべき対象データの保存を要求する保存要求を複数の保存手段に行う保存要求手段と、上記複数の保存手段の1つに対して上記画像形成パラメータと上記対象データとを取得する取得要求を行う取得要求手段と、上記取得要求手段によって取得した上記画像形成と上記対象データとに基づいて画像を形成するように画像形成処理を制御する画像形成制御手段とを有し、上記取得要求手段による取得が不可能な場合、他の保存手段に対して上記取得要求手段を行うようにして、上記画像形成処理を実行するように構成することができる。
【0024】
このような分散型画像形成装置では、画像形成パラメータと対象データとを複数の保存手段に保存させるため、画像形成パラメータと対象データが1つの保存手段から取得できない場合、他の保存手段から取得することができる。保存手段の障害に影響されることなく、画像形成処理を行うことができる。
【0025】
また、本発明は、請求項12に記載されるように、画像形成を要求する第一画像形成要求を受信する要求受信手段と、上記第一画像形成要求に基づいて、画像形成パラメータと画像形成すべき対象データの保存を要求する保存要求を複数の保存手段に行う保存要求手段と、上記画像形成パラメータの一部を示す第二画像形成要求を複数の他の画像形成装置に対して送信する要求送信手段と、上記複数の保存手段の1つに対して上記画像形成パラメータと上記対象データとを取得する取得要求を行う取得要求手段と、上記取得要求手段によって取得した上記画像形成と上記対象データとに基づいて画像を形成するように画像形成処理を制御する画像形成制御手段とを有し、上記取得要求手段による取得が不可能な場合、他の保存手段に対して上記取得要求手段を行うようにして、上記画像形成処理を実行するように構成することができる。
【0026】
このような分散型画像形成装置では、画像形成処理を実行する画像形成装置及び/又は保存手段のいずれかに障害が発生した場合においても、他の画像形成装置及び/又は他の保存手段によって画像形成処理を続行することができる。従って、障害に対する耐久性の高い画像形成装置を提供することができる。
【0027】
また、上記課題を解決するため、本発明は、請求項16に記載されるように、ネットワークを介して、利用者が使用する利用者端末と、画像形成処理に関する情報を保存する少なくとも1つの保存装置と、画像形成処理を実行する少なくとも1つの画像形成装置とが接続される画像形成システムにおいて、該利用者端末からの画像形成要求に応じて該画像形成処理を行う画像形成方法において、上記利用者端末は、画像形成を要求する第一画像形成要求を上記画像形成装置に送信する第一画像形成要求送信手順を有し、上記画像形成装置は、上記第一画像形成要求に基づいて、画像形成パラメータと画像形成すべき対象データとを保存する保存手段に対して、該対象データの全部又は一部にロックを要求するロック要求手順と、上記画像形成要求に基づいて、上記画像形成パラメータの一部を示す第二画像形成要求を1つ以上の他の画像形成装置に対して送信する要求送信手順と、上記画像形成パラメータに従って、上記ロックを要求した対象データの全部又は一部に基づいて画像を形成するように画像形成処理を制御する画像形成制御手順とを有し、重複して上記画像形成処理を行うことなく、上記他の画像形成装置と分散して該画像形成処理を実行するように構成される。
【0028】
このような画像形成システムにおける画像形成方法では、利用者は、ネットワークを介して、1つの画像形成装置に対して画像形成要求を行うのみで、画像形成装置又は保存装置にて障害が発生した場合においても、いずれかの画像形成装置又は保存装置によって画像形成処理が行うことができる。
【0029】
上記課題を解決するための手段として、本発明は、コンピュータに行なわせるための上記プログラムを記録した記録媒体とすることもできる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
本発明の第一実施例に係る画像形成システムは、図1に示すようなネットワーク構成を成す。図1は、本発明の第一実施例に係る画像形成システムのネットワーク構成例を示す図である。図1において、画像形成システム1001は、印刷処理を行う複数のプリンタ100−1〜100−nと、印刷パラメータ及び文書データを保存するストレージ200と、文書を印刷する利用者が使用するPC(Personal Computer)300とによって構成されるシステムである。複数のプリンタ100−1〜100−nと、ストレージ200と、PC300とは、ネットワーク40を介して接続される。
【0032】
このような画像形成システム1001において、PC300から印刷要求を直接受信するプリンタを主となるプリンタ100−1とし、プリンタ100−1がPC300に代わって印刷要求を送信する補助のプリンタをプリンタ100−2から100−3とする。複数のプリンタ100−1〜100−nは、同等の機能を有するプリンタであって、以下、総称する場合には単にプリンタ100と言う。
【0033】
説明の便宜上、プリンタ100−1をPC300から直接印刷要求を受信するプリンタとしているが、プリンタ100−1から100−nのどのプリンタであっても良い。単に、プリンタ100−1から100−nのうちのPC300から印刷要求を直接受信したプリンタを主プリンタと定義する。また、主プリンタ100−1が印刷要求を送信するプリンタ100−2から100−3を補助プリンタとするが、プリンタ100−2から100−nのどのプリンタであっても良い。また、補助プリンタは、主プリンタ100−1以外のネットワーク40を介して接続されるプリンタ100−2から100−nの1つ以上であれば良い。ここで、ネットワーク40上に主プリンタ100−1しか存在しない場合、従来通り主プリンタ100−1にて印刷処理が実行されて出力される。
【0034】
図1を参照しつつ、画像形成システム1001での処理フローの概要を説明する。
【0035】
主プリンタ100−1は、PC300から直接印刷要求を受信すると(ステップS1)、該印刷要求で指定される出力先として所望するプリンタ100の一覧及びステープルの要否等のフィニッシングの方法を示す印刷パラメータと、印刷処理の対象となる文書データとに基づいてジョブを生成する。その生成したジョブに関するジョブ指示情報には、PC300からの印刷パラメータに基づいて作成された印刷パラメータと、印刷処理のイベント通知に関する通知指示情報とが含まれる。
【0036】
主プリンタ100−1は、そのジョブ指示情報をストレージ200に保存するためのジョブ保存要求をストレージ200に送信する(ステップS2)。ストレージ200は、主プリンタ100−1からジョブ保存要求を受信すると、該ジョブ保存要求で指定されるファイル名でジョブ指示情報及び文書データを保存する。
【0037】
利用者が所望する補助としてのプリンタがプリンタ100−2から100−3であるとする。主プリンタ100−1は、PC300から指示された印刷パラメータに基づく補助プリンタ用の印刷パラメータを設定した補助印刷要求を補助プリンタ100−2から100−3へ順次送信する(ステップS3−1及びS3−2)。
【0038】
そして、主プリンタ100−1は、生成したジョブに従って印刷処理を実行する。同様に、補助プリンタ100−2及び100−3は、夫々、ストレージ200へジョブ取得要求を送信することによってジョブ指示情報の全部又は一部と文書データとを取得し(ステップS4−1及びS4−2)、印刷処理を実行する。
【0039】
このような画像形成システム1001では、PC300から印刷要求を受信したプリンタ100−1が自立的に主プリンタとなって、利用者が所望するプリンタ100−2及び100−3を補助プリンタとして制御するため、複数のプリンタ100−1から100−nを制御するための専用のサーバを設ける必要がない。また、主プリンタ100−1及び補助プリンタ100−2及び100−3が印刷処理を行うため、プリンタ100−1から100−3のいずれかのプリンタに障害が発生したとしても、他のプリンタによって印刷処理が行われるため、利用者は、必ず、指定したプリンタ100−1から100−3のいずれかで印刷された文書を取得することができる。従って、プリンタの障害に影響されにくい耐障害性に優れたシステムを実現することができる。
【0040】
本発明の第一実施例に係る画像形成システム1001に適用されるプリンタ100は、例えば、図2に示すようなハードウェア構成を成す。図2は、本発明の第一実施例に係るプリンタのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0041】
図2において、プリンタ100は、コンピュータによって制御され印刷処理を実行する装置であって、CPU(中央処理装置)11と、ROM(Read−Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、不揮発性RAM(non−volatile Random Access Memory)14と、リアルタイムクロック15、イーサネット(登録商標)I/F(Ethernet(登録商標) Interface)21と、USB(Universal Serial Bus)22と、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1284 23と、ハードディスクI/F24と、ビデオI/F25と、RS−232C I/F26とで構成され、システムバスBに接続される。
【0042】
CPU11は、ROM12に格納されたプログラムに従ってプリンタ100を制御する。RAM13には、例えば、各インターフェース21から26に接続される資源に領域が割り当てられる。不揮発性RAM14には、プリンタ100の電源がオフになるまでCPU11による処理で必要な情報が格納される。リアルタイムクロック15は、現時刻を計ると共に、処理を同期させる場合にCPU11によって使用される。
【0043】
イーサネット(登録商標)I/F21には、10BASE−T又は100BASE−TX等のイーサネット(登録商標)用インターフェースケーブルが接続される。USB22には、USB用インターフェースケーブルが接続される。IEEE1284 23には、IEEE1284用インターフェースケーブルが接続される。
【0044】
ハードディスクI/F24には、ハードディスク34が接続され、ネットワークを介して送信された印刷される文書の文書データ、又は、印刷処理後の画像データがハードディスクI/F24を介してハードディスク34に格納される。ビデオI/F25には、プリンタエンジン35が接続され、画像データがビデオI/F25を介してプリンタエンジン25に送信され、該画像データに基づいて用紙等の印刷可能な媒体に画像が形成される。RS−232C I/F26には、オペレーションパネル36が接続され、ユーザへの情報の表示及びユーザから入力情報又は設定情報の取得が行われる。
【0045】
また、本発明の第一実施例に係る画像形成システム1001に適用されるストレージ200は、ジョブ指示情報及び文書データを保存するハードディスクを有するコンピュータであって、プリンタ100からのジョブ保存要求及びジョブ取得要求に応じた処理を実行する。更に、PC300は、利用者によって使用されるパーソナルコンピュータであって、プリンタ100への印刷要求を行う。
【0046】
図3は、本発明の第一実施例に係るプリンタの機能構成例を示すブロック図である。図3において、プリンタ100は、主に、印刷要求及び補助印刷要求を受付けるジョブ受付部101と、印刷処理を実行するためにジョブを発行するジョブ発行部102と、ネットワーク40上に存在する印刷可能なプリンタを検索するサービス検索部103と、ステータスを通知する通知発行部104と、ジョブに関するジョブ指示情報等をXML(eXtensible Markup Language)によって解析及び作成すると共に、処理全体を制御する制御部105と、図2に示すプリンタエンジン35を制御して印刷処理を実行する印刷処理部106と、ジョブ又はページのロック時間を制御するロック時間制御部107と、ネットワーク40を介してストレージ200とPC300とで夫々の通信を制御するネットワーク制御部110とを有する。
【0047】
ジョブ受付部101は、PC300からの印刷要求、他プリンタからの補助印刷要求、及び、ストレージ200からのジョブに関するジョブ指示情報を受付け、ジョブを受付けたことを制御部105に通知する。
【0048】
ジョブ発行部102は、印刷要求に応じてジョブを生成し、ストレージ200に対しては、ジョブ保存要求を送信し、利用者が所望する他プリンタに対しては、補助印刷要求を送信することによってジョブを発行する。その後、ストレージ200に対してジョブ取得要求を送信する。一方、補助印刷要求に対しては、ジョブ発行部102は、印刷要求の受信時と同様にジョブを生成し、該補助印刷要求で指定されるストレージ200に対してジョブ取得要求を送信する。
【0049】
サービス検索部103は、制御部105からの指示に応じて、ネットワーク40上に存在する印刷処理可能な他プリンタを検索するディスカバリ機能を実行し、プリンタ一覧を生成して、制御部105へ通知する。
【0050】
制御部105は、印刷要求及び補助印刷要求に設定されるジョブ指示情報等をXML(eXtensible Markup Language)によって解析し、解析結果に基づいて、ジョブ発行部102を制御し、ジョブ発行部102によって生成されたジョブに従って印刷処理部106を制御し印刷処理を実行する。また、補助プリンタを検索する際には、サービス検索部103を制御して印刷処理可能なプリンタの一覧を取得する。
【0051】
通知発行部104は、制御部105から通知されるステータスに基づいて、ネットワーク制御部110によってHTTPプロトコルでクライアントPC200に通知する。
【0052】
印刷処理部106は、制御部105からの指示に応じて印刷処理を実行し、所定の媒体に画像を形成して出力する。
【0053】
ロック時間制御部107は、ストレージ200に保存された印刷処理対象となるジョブ又はページがロックされている場合に、ロック時間経過後に再度ロックを試みる制御を行う。制御部105は、ロック時間制御部107からの通知に応じて、強制的にロックを解除し、ロック可能な状態とする。
【0054】
ネットワーク制御部110は、更に、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)111と、HTTP112と、SOAP(Simple Object Access Protocol)113と、BMLinkS114とで構成される。
【0055】
TCP/IP111は、ネットワーク40を介したデータ通信を制御するネットワーク通信プロトコルである。HTTP112は、インターネット上の情報提供及び情報取得を実現するインターネット通信プロトコルである。SOAP113は、例えばXMLに従って記述されたメッセージの交換を制御するメッセージ交換プロトコルである。BMLinkS114は、ネットワーク40上に存在するプリンタ、スキャナ、ストレージ、FAX送信及び受信の少なくともいずれか1つの機能を有する1つ以上のOA機器に対して、ジョブ制御手順、ステータス参照等に関するデータ通信を制御するOA機器I/Fプロトコルである。
【0056】
ストレージ200及びPC300は、ネットワーク制御部110の構成と同様の構成を有し、ネットワーク40を介して、BMLinkSに従ってプリンタ100とで通信を行う。
【0057】
次に、プリンタ100での処理を制御する制御部105にて行われる処理について説明する。先ず、PC300から印刷要求を直接受信した場合の処理について図4及び図5で説明する。図4及び図5は、本発明の第一実施例に係る制御部の印刷要求を受信した場合の処理例を説明するためのフローチャート図である。図4において、制御部105は、ジョブを受信したか否かを判断する(ステップS11)。ジョブ(PC300からの印刷要求)を受信せず、ロック時間制御部107からの通知を受信した場合、後述されるロック結果処理を実行する(ステップS19)。一方、ジョブを受信した場合、つまり、PC300から印刷要求を受信した場合、印刷要求の内容を取得する(ステップS12)。
【0058】
印刷要求の内容に基づいて、部数単位の印刷か、又は、ページ単位の印刷かを判断する(ステップS13)。部単位の印刷であると判断した場合、制御部105は、ジョブ発行部102にジョブを生成させ、そのジョブのロックを示すジョブ指示情報をストレージ200に保存するためのジョブ保存要求をストレージ200に送信する(ステップS14)。印刷要求に直接的に部単位の印刷が指定されていないくても、例えば、印刷要求にステープルの指定がある場合、部単位の印刷であると判断される。そして、ジョブ発行部102は、PC300から受信した印刷要求にて指定される補助としてのプリンタ全てに対して補助印刷要求を送信する(ステップS15)。
【0059】
制御部105は、印刷処理部106を制御してPC300から受信した印刷すべき文書データの全ページを印刷する(ステップS16)。印刷処理部106による全ページの印刷が終了すると、制御部105は、全ページの削除をストレージ200に要求するページ削除要求を送信し(ステップS17)、続けて、ジョブの削除をストレージ200に要求するジョブ削除要求を送信して(ステップS18)、印刷要求を受信した場合の処理を終了する。
【0060】
一方、ステップS13にて、制御部105がページ単位の印刷であると判断した場合、制御部105は、ページXに1を設定し(ステップS21)、ジョブ発行部102にジョブを生成させ、そのジョブのロックを示すジョブ指示情報をストレージ200に保存するためのジョブ保存要求をストレージ200に送信する(ステップS22)。そして、ジョブ発行部102は、PC300から受信した印刷要求にて指定される補助としてのプリンタ全てに対して補助印刷要求を送信する(ステップS23)。
【0061】
制御部105は、印刷処理部106を制御してPC300から受信した印刷すべき文書データのページXを印刷する(ステップS24)。ページXの印刷が終了すると、制御部105は、ページXの削除をストレージ200に要求するページ削除要求を送信する(ステップS25)。
【0062】
そして、制御部105は、ページがまだあるか否かを判断する(ステップS26)。ページがまだある場合、制御部105は、ページXに1を加えて(ステップS27)、ページXのロックをストレージ200に要求する(ステップS28)。ページXをロックすることによって、他プリンタから重複して出力されないようにすることができる。
【0063】
そして、制御部105は、ストレージ200からの応答がロックできたことを示しているか否かを判断する(ステップS29)。ページXのロックができた場合、制御部105は、ステップS24へ戻り、印刷処理部106にページXの印刷を行わせ、上記同様の処理を行う。
【0064】
一方、ステップS29にて制御部105がページXのロックができなかったと判断した場合、ページXが削除されているか否かを判断する(ステップS30)。ページXが削除されて存在しない場合、ステップS26へ戻り次のページがあるか否かを判断する。一方、ページXがある場合、つまり、補助プリンタ100−2又は100−3のいずれかがページXをロックしている場合、ロック時間制御部107に通知し(ステップS31)、ステップS26へ戻り次のページがあるか否かを判断する。
【0065】
このようにページXがロックできなかった場合には、ステップS26に戻ることによって、ロックできるページから先に印刷処理を行うことができる。また、ステップS31にて、ロック時間をストレージ200から取得しロック時間制御部107に通知するようにしても良い。ロック時間の取得は、ストレージ200からの応答に設定されるようにすれば良い。又は、制御部105がロック時間の問い合わせをストレージ200に対して行うようにしても良い。また、ロック時間とは、他プリンタがロックした時刻とロックが満了となるまでの間隔とが示されれば良い。又は、他プリンタと同期した時間を持つことができる場合には、ロック時間がロックが満了となる時刻を示しても良い。
【0066】
ステップS26にて制御部105がページがないと判断した場合、ロック時間制御部107によるロック時間制御処理が終了しているか否かを判断する(ステップS32)。ロック時間制御処理が終了していない場合、終了するまで待ち状態となる。ロック時間制御処理が終了後、制御部105は、ストレージ200に対してジョブ削除要求を送信し、PC300から直接印刷要求を受信した場合の処理を終了する。
【0067】
次に、他プリンタ100から補助印刷要求を受信した場合の制御部105での処理について図6及び図7で説明する。図6及び図7は、本発明の第一実施例に係る制御部の補助印刷要求を受信した場合の処理例を説明するためのフローチャート図である。図6において、プリンタ100−2がプリンタ100−1から補助印刷要求を受信し補助プリンタとして機能する。制御部105は、ジョブを受信したか否かを判断する(ステップS41)。ジョブ(他プリンタ100からの補助印刷要求)を受信せず、ロック時間制御部107からの通知を受信した場合、後述されるロック結果処理を実行して(ステップS42)、ステップS51へ進む。一方、ジョブを受信した場合、つまり、他プリンタ100から補助印刷要求を受信した場合、補助印刷要求の内容を取得する(ステップS43)。
【0068】
制御部105は、ページXに1を設定する(ステップS44)。続けて、制御部105は、補助印刷要求の内容に基づいて、部数単位の印刷か、又は、ページ単位の印刷かを判断する(ステップS45)。ページ単位の印刷でる場合、制御部105は、ページXのロック及びページXのダウンロードをストレージ200に要求する(ステップS46)。
【0069】
そして、制御部105は、ストレージ200からの応答がロックできたことを示しているか否かを判断する(ステップS47)。ページXのロックができなかった場合、ページXが削除されているか否かを判断する(ステップS48)。ページXが削除されて存在しない場合、ステップS53へ進み、次のページがあるか否かを判断する。
【0070】
一方、ページXがある場合、主プリンタ100−1又は補助プリンタ100−3のいずれかがページXをロックしている場合、ロック時間制御部107に通知し(ステップS49)、ステップS53へ進み、次のページがあるか否かを判断する。このようにページXがロックできなかった場合には、ステップS53へ進むことによって、ロックできるページから先に印刷処理を行うことができる。
【0071】
ステップS49にて、ロック時間をストレージ200から取得しロック時間制御部107に通知するようにしても良い。ロック時間の取得は、ストレージ200からの応答に設定されるようにすれば良い。又は、制御部105がロック時間の問い合わせをストレージ200に対して行うようにしても良い。また、ロック時間とは、他プリンタがロックした時刻とロックが満了となるまでの間隔とが示されれば良い。又は、他プリンタと同期した時間を持つことができる場合には、ロック時間がロックが満了となる時刻を示しても良い。
【0072】
一方、ステップS47にて制御部105がページXのロックができたと判断した場合、ページXがダウンロードされる(ステップS50)。ページXを取得すると、制御部105は、印刷処理部106を制御してページXの印刷処理を行う。印刷処理部106によるページXの印刷が終了すると、制御部105は、ページXの削除をストレージ200に要求するページ削除要求を送信する(ステップS52)。
【0073】
そして、制御部105は、文書データのページがまだあるか否かを判断する(ステップS53)。ページがまだある場合、制御部105は、ページXに1を加えて(ステップS54)、部数単位又はページ単位の印刷であるかを判断する(ステップS55)。部単位の印刷である場合、制御部105は、ページXのダウンロードをストレージ200に要求して、ステップS51へ戻る。一方、ページ単位の印刷である場合、ステップS46へ戻る。部数単位の印刷である場合、ページXのダウンロードをストレージに要求し(ステップS56)、ステップS50へ戻る。
【0074】
一方、ステップS53にて制御部105がページがないと判断すると、ロック時間制御処理が終了したか否かを判断する(ステップS57)。ロック時間制御処理が終了していない場合、終了するまで待ち状態となる。ロック時間制御処理が終了している場合、制御部105は、ストレージ200に対してジョブを削除するジョブ削除要求を送信して(ステップS58)、補助印刷要求の処理を終了する。
【0075】
一方、ステップS45にて部単位の印刷であると判断した場合、制御部105は、ジョブのロック及びページXのダウンロードをストレージ200に要求する(ステップS61)。補助印刷要求に直接的に部単位の印刷が指定されていないくても、例えば、印刷要求にステープルの指定がある場合、部単位の印刷であると判断される。
【0076】
そして、制御部105は、ストレージ200からの応答がロックできたことを示しているか否かを判断する(ステップS62)。ジョブのロックができなかった場合、ジョブが削除されているか否かを判断する(ステップS63)。ジョブが削除されて存在しない場合、補助印刷要求の処理を終了する。一方、ジョブがある場合、ロック時間制御部に通知し(ステップS64)、一旦、補助印刷要求の処理を終了する。一方、ステップS62にて制御部105がロックできたと判断した場合、ステップS50へ戻り、上記同様の処理を行う。
【0077】
ステップS64にて、ロック時間をストレージ200から取得しロック時間制御部107に通知するようにしても良い。ロック時間の取得は、ストレージ200からの応答に設定されるようにすれば良い。又は、制御部105がロック時間の問い合わせをストレージ200に対して行うようにしても良い。また、ロック時間とは、他プリンタがロックした時刻とロックが満了となるまでの間隔とが示されれば良い。又は、他プリンタと同期した時間を持つことができる場合には、ロック時間がロックが満了となる時刻を示しても良い。
【0078】
次に、ロック時間制御部107にて実行されるロック時間制御処理について図8で説明する。図8は、ロック時間制御処理を説明するためのフローチャート図である。図8において、ロック時間制御部107は、制御部105からの通知に応じて、ロック時間が経過する待ち(ステップS81)、ロック時間の経過後、ジョブの種類を判断する(ステップS82)。ジョブの種類がPC300から直接送信された印刷要求である場合、ページXのロックをストレージ200に要求し(ステップS83)、制御部105へロック結果を通知する(ステップS84)。
【0079】
ステップS82にて、ロック時間制御部107が補助印刷要求であると判断した場合、ジョブのロックであったか否かを判断する(ステップS85)。ページのロックであった場合、ページXのロック及びダウンロードをストレージ200に要求し(ステップS86)、制御部105へロック結果を通知する(ステップS84)。
【0080】
ステップS85にて、ジョブのロックであると判断した場合、ジョブのロック及びページXのダウンロードをストレージ200に要求し(ステップS87)、制御部105へロック結果を通知する(ステップS84)。
【0081】
このように、ロック時間の経過に再び、ストレージ200にロック又はダウンロードを要求し、その結果を制御部105に通知することによって、他プリンタ100での処理の状態に応じた処理を図4のステップ19及び図6のステップS42におけるロック結果処理にて行うことができる。
【0082】
図9は、ロック結果処理を説明するためのフローチャート図である。図9において、制御部105は、ロック時間制御処理部からロック結果を受信し(ステップS91)、ジョブの種類を判断する(ステップS92)。ジョブが印刷要求である場合、ロック結果の内容を判断する(ステップS93)。ロック結果がページXが削除されていることを示す場合、つまり、既に、他プリンタ100によってページXが印刷されたことを示している場合、図5のステップS26へ進み、上記同様の処理を行う。
【0083】
一方、ロック結果がまだロックされていることを示す場合、つまり、ロック時間を経過してもロックされているため、他プリンタ100にて印刷を行えない状態であると判断し、制御部105は、ストレージ200にページXのロックを強制的に解除させる(ステップS94)。ページXのロックの解除後、制御部105は、再度、ページXのロックをストレージ200に要求し(ステップS95)、図5のステップS29へ進み、上記同様の処理を行う。
【0084】
ステップS92にて制御部105がジョブが補助印刷要求であると判断すると、更に、ジョブをロックしたのか或いはページXをロックしたのかを判断する(ステップS96)。ページXをロックしたと判断した場合、ロック結果の内容を判断する(ステップS97)。ロック結果がページXが削除されていることを示す場合、つまり、既に、他プリンタ100によってページXが印刷されたことを示している場合、図6のステップS53へ進み、上記同様の処理を行う。
【0085】
一方、ロック結果がまだロックされていることを示す場合、つまり、ロック時間を経過してもロックされているため、他プリンタ100にて印刷を行えない状態であると判断し、制御部105は、ストレージ200にページXのロックを強制的に解除させる(ステップS98)。ページXのロックの解除後、制御部105は、再度、ページXのロック及びダウンロードをストレージ200に要求し(ステップS99)、図6のステップS50へ進み、上記同様の処理を行う。
【0086】
ステップS96にて制御部105がジョブをロックしたと判断した場合、ロック結果の内容を判断する(ステップS100)。ロック結果がジョブが削除されていることを示す場合、つまり、既に、他プリンタ100によって文書データ全体の印刷が終了したことを示している場合、補助印刷要求による処理を終了する。
【0087】
ロック結果がまだロックされていることを示す場合、つまり、ロック時間を経過してもロックされているため、他プリンタ100にて印刷を行えない状態であると判断し、制御部105は、ストレージ200にジョブのロックを強制的に解除させる(ステップS101)。ジョブのロックの解除後、制御部105は、再度、ジョブのロック及びダウンロードをストレージ200に要求し(ステップS101)、図6のステップS50へ進み、上記同様の処理を行う。
【0088】
図4から図9に示される処理によると、プリンタ100は、主プリンタの場合、部数単位又はページ単位で示される処理単位毎にストレージ200に対してロックをかけて、PC300から受信した文書データに基づいて、ストレージ200から取得することなく印刷処理を実行する。従って、他プリンタ100によって部数単位又はページ単位で同一の文書又はページを重複して印刷することがない。また、ページ単位での処理の場合、ロックされていないページを検索し、そのページを優先して印刷することができる。更に、他のプリンタ100によってページがロックされ、ロック時間を経過してもロックされたままである場合、そのロックを強制的に解除し、自プリンタ100で印刷することができる。
【0089】
また、補助プリンタとしてのプリンタ100は、ロックとダウンロードの要求をストレージ200に行うことによって、他プリンタ100によって部数単位又はページ単位で同一の文書又はページを重複して印刷することがない。また、ページ単位での処理の場合、ロックされていないページを検索し、そのページを優先して印刷することができる。更に、他のプリンタ100によってページがロックされ、ロック時間を経過してもロックされたままである場合、そのロックを強制的に解除し、自プリンタ100で印刷することができる。
【0090】
尚、図4から図9に示される処理を全てのプリンタ100−1〜100−nにて行えるように構成することができる。
【0091】
次に、補助としてのプリンタを自発的に検索する方法について説明する。図10は、本発明の第一実施例に係る制御部の第二の処理例を説明するためのフォローチャート図である。図10中、図4と同様のステップには同一の符号を付し、その説明を省略する。図10において、制御部105がジョブを受信したと判断し、印刷要求を示すジョブの内容を取得後後(ステップS11及びS12)、制御部105は、PC300から受信した印刷要求に補助としてのプリンタが指定されているか否かを判断する(ステップS12−2)。補助としてのプリンタが指定されている場合、制御部105はステップS13を実行する。一方、補助としてのプリンタが指定されていない場合、制御部105は、サービス検索部103にネットワーク40上に存在する印刷処理可能なプリンタ100を検索させる(ステップS12−4)。以後、図4のステップS13から図5のステップS33の処理を実行し、ページの重複なく文書の印刷を行う。
【0092】
このような第二の処理によって、PC300から補助としてのプリンタ100を指定しない印刷要求を受信したとしても、その印刷要求を受信したプリンタ100が自発的にネットワーク40上に存在する印刷可能なプリンタ100を補助プリンタとして検索するため、利用者は、補助としてのプリンタを指定することなく、単に、1つのプリンタ100に対して印刷要求を行うのみで良い。
【0093】
ストレージ200にて管理されるジョブ指示情報及び管理情報と文書データとで構成されるジョブデータは、例えば、図11に示されるような構造を成す。図11は、ジョブデータの構造を示す図である。ストレージ200は、各プリンタ100から受信したジョブ保存要求に基づいて、ジョブ保存要求によって指定されるジョブ指示情報とストレージ200にて管理するために必要な管理情報とを有するジョブ管理情報をジョブ毎に格納するジョブ管理領域291と、ジョブ管理情報と関連付けされる文書を構成する少なくとも1つ以上のページデータ(ページ1からn)を格納するページデータ管理領域292とを有する。例えば、ジョブ管理領域291において、ジョブ毎又はページ毎のロック時間等がジョブ管理情報にて管理される。
【0094】
図1のステップS1にて、PC300から主プリンタ100−1へ送信される印刷要求のスクリプトについて説明する。図12は、PCから送信される印刷要求のスクリプト例を示す図である。図12において、<bm:create_job xmlns:bm=”urn:schemas−bm:service:bm”>から</bm:create_job>で示される記述400は、BMLinkSに従ったXMLによる記述であることを示す。create_jobを示す記述401によってBMLinkSによって規定されるcreate_jobコマンドが発行されたことが示される。
【0095】
<requesting−user−name>から</request−user−name>で示される記述402によって、印刷を要求したユーザ名「someone」が示される。
【0096】
<job−instruction>から</job−instruction>で示される記述403は、印刷処理に関するパレメータを指定する<job−instruction−params>から</job−instruction−params>で示される記述404と、通知すべき印刷処理中のイベントを指定する<notification−instruction>から</notification−instruction>で示される記述405とで構成される。
【0097】
記述404において、<job−name>から</job−name>で示される記述は、ジョブ名を指定し、例えば、「sample−job」のように指定される。<optional−attributes−fidelity>から</optional−attributes−fidelity>で示される記述は、例えば、「false」のように指定される。<copies>から</copies>で示される記述は、印刷すべき部数を示し、例えば、「1」部が示される。
【0098】
<parallelprint enc:arrayType=”bm:parallelprint[1]”>から</parallelprint>で示される記述406は、BMLinkSに従って、ジョブ指示情報と文書データとを保存するストレージと、補助としてのプリンタとを配列「parallelprint[1]」によって指定している。<storageName uri=”http://192.168.3.1”>から</storageName>で示す記述は、例えば、「storage#1」を示し、ストレージ名「storage#1」にジョブ指示情報及び文書データを保存することを指定する。この場合、ストレージ200のストレージ名が「storage#1」であるとする。<printerName uri=”http://192.168.2.2”>から</printerName>で示す記述は、例えば、「printer#2」を示し、プリンタ名「printer#2」で印刷処理することを指定する。この場合、プリンタ100−2のプリンタ名が「printer#2」であるとする。<printerName uri=”http://192.168.2.3”>から</printerName>で示す記述は、例えば、「printer#3」を示し、プリンタ名「printer#3」で印刷処理することを指定する。この場合、プリンタ100−3のプリンタ名が「printer#3」であるとする。
【0099】
<finishings enc:arrayType=”bm:finishing[1]”>から</finishings>で示される記述407は、BMLinkSに従って、印刷処理後のフィニッシングを配列「finishing[1]」によって指定している。<finishing>から</finishing>で示される記述は、フィニッシングとして、印刷した文書を「staple」で綴じることを指定している。
【0100】
<document−format>から</document−format>で示される記述は、文書データのデータ形式「image/tiff」を指定する。
【0101】
記述405は、印刷処理結果の通知方法を指定し、通知発行部104によって参照される。例えば、<notification−recipient>から</notification−recipient>までの記述408は、通知先として主プリンタ100−1のURI「http://192.168.2.1/event」を指定する。<events enc:arrayType=”bm:Event[2]”>から</events>までの記述409は、BMLinkSに従って2つのイベントが通知されることを配列「Event[2]」によって指定することを示し、各イベント種類は、<event>から</event>までの記述によって指定される。例えば、正常終了を示すイベント「job−completed」と、印刷処理がキャンセルされたことを示すイベント「job−canceled」とが指定される。
【0102】
図4のステップS14にて、主プリンタ100−1からストレージ200へ送信されるジョブ保存要求のスクリプトについて説明する。図13は、主プリンタからストレージへ送信されるジョブ保存要求のスクリプト例を示す図である。図13において、<bm:create_file xmlns:bm=”urn:schemas−bm:service:bm”>から</bm:create_file>で示される記述410は、BMLinkSに従ったXMLによる記述であることを示す。create_fileを示す記述411によってBMLinkSによって規定されるcreate_fileコマンドが発行されたことが示される。
【0103】
記述410において、<requesting−user−name>から</request−user−name>で示される記述412は、登録されたユーザ名「someone」を示す。<file−instruction>から</file−instruction>で示される記述413は、データ保存条件を指定する。<file−instruction−params>から</file−instruction−params>までの記述415は、データ保存条件のパラメータ値を指定する。例えば、<file−name>から</file−name>までの記述は、ファイル名「sample−job」を指定する。また、<read−only>から</read−only>までの記述は、読み取りのみを示す「true」を指定する。
【0104】
更に、記述410において、<file−attribute>から</file−attribute>で示される記述414は、文書を印刷する際の属性を指定する。<parallelprint enc:arrayType=”bm:parallelprint[1]”>から</parallelprint>で示される記述416は、BMLinkSに従って補助プリンタを1つの配列「parallelprint[1]」によって指定することを示し、補助プリンタは、<printerName>から</printerName>までの記述によって指定される。<printerName uri=”http://192.168.2.2”>から</printerName>で示す記述は、例えば、「printer#2」を示し、プリンタ名「printer#2」で印刷処理することを指定する。この場合、プリンタ100−2のプリンタ名が「printer#2」であるとする。<printerName uri=”http://192.168.2.3”>から</printerName>で示す記述は、例えば、「printer#3」を示し、プリンタ名「printer#3」で印刷処理することを指定する。この場合、プリンタ100−3のプリンタ名が「printer#3」であるとする。
【0105】
図4のステップS15にて、主プリンタ100−1から補助プリンタ100−2及び100−3の夫々へ送信される補助印刷要求のスクリプトについて説明する。図14は、主プリンタから補助プリンタへ送信される補助印刷要求のスクリプト例を示す図である。図14において、<bm:create−job xmlns:bm=”urn:schemas−bm:service:bm”>から</bm:create_job>で示される記述420は、BMLinkSに従ったXMLによる記述であることを示す。create_jobを示す記述421によってBMLinkSによって規定されるcreate_jobコマンドが発行されたことが示される。
【0106】
<requesting−user−name>から</request−user−name>で示される記述422によって、印刷を要求したユーザ名「someone」が示される。
【0107】
<job−instruction>から</job−instruction>で示される記述423は、印刷処理に関するパレメータを指定する<job−instruction−params>から</job−instruction−params>で示される記述424と、通知すべき印刷処理中のイベントを指定する<notification−instruction>から</notification−instruction>で示される記述425とで構成される。
【0108】
記述424において、<job−name>から</job−name>で示される記述は、ジョブ名を指定し、<job−name>から</job−name>で示される記述は、ジョブ名を指定し、例えば、「sample−job」のように指定される。<optional−attributes−fidelity>から</optional−attributes−fidelity>で示される記述は、例えば、「false」のように指定される。<copies>から</copies>で示される記述は、印刷すべき部数を示し、例えば、「1」部が示される。
【0109】
<finishings enc:arrayType=”bm:finishing[1]”>から</finishings>で示される記述426は、BMLinkSに従って、印刷処理後のフィニッシングを配列「finishing[1]」によって指定している。<finishing>から</finishing>で示される記述は、フィニッシングとして、印刷した文書を「staple」で綴じることを指定している。
【0110】
<document−format>から</document−format>で示される記述は、文書データのデータ形式「image/tiff」を指定する。
【0111】
ジョブの格納場所に関する記述427において、<source−uri>から</source−uri>で示される記述は、ジョブが格納されているURI「http://192.168.2.1/sample−job」を示し、<source−file−id>から</source−file−id>で示される記述は、ファイルID「001」を示す。
【0112】
記述425は、印刷処理結果の通知方法を指定し、各補助プリンタ100−2及び100−3の通知発行部104によって参照される。例えば、<notification−recipient>から</notification−recipient>までの記述408は、通知先としての主プリンタ100−1のURI「http://192.168.1.1/event」を指定する。<events enc:arrayType=”bm:Event[3]”>から</events>までの記述429は、BMLinkSに従って3つのイベントが通知されることを配列「Event[3]」によって指定することを示し、各イベント種類は、<event>から</event>までの記述によって指定される。例えば、正常終了を示すイベント「job−completed」と、印刷処理がキャンセルされたことを示すイベント「job−canceled」と、読み込みが終了したことを示すイベント「read−completed」とが指定される。
【0113】
図5のステップS46にて、補助プリンタプリンタ100−2からストレージ200へ送信されるジョブ取得要求によって、ページのみを指定してページロックするスクリプトについて説明する。図15図15は、主プリンタからストレージへ送信されるジョブ取得要求によるページロックの第一スクリプト例を示す図である。図15において、<bm:file−attribute xmlns:bm=”urn:schemas−bm:service:bm”>から</bm:file−attribute >で示される記述430は、BMLinkSに従ったXMLによる記述であることを示す。file−attributeを示す記述431によってBMLinkSによって規定されるfile−attributeコマンドが発行されたことが示される。
【0114】
記述430において、<requesting−user−name>から</requesting−user−name>で示される記述432は、登録されたユーザ名「someone」を示す。<source−file−id>から</source−file−id>で示される記述433は、ファイルID「001」を示す。<lock−page−id>から</lock−page−id>で示される記述434は、ロックすべきページ「001」を示す。
【0115】
図5のステップS46にて、補助プリンタプリンタ100−2からストレージ200へ送信されるジョブ取得要求によって、ページ及びロック期間を指定してページロックするスクリプトについて説明する。図16は、主プリンタからストレージへ送信されるジョブ取得要求によるページロックの第二スクリプト例を示す図である。図16において、<bm:file−attribute xmlns:bm=”urn:schemas−bm:service:bm”>から</bm:file−attribute>で示される記述440は、BMLinkSに従ったXMLによる記述であることを示す。file−attributeを示す記述441によってBMLinkSによって規定されるfile−attributeコマンドが発行されたことが示される。
【0116】
記述440において、<requesting−user−name>から</requesting−user−name>で示される記述442は、登録されたユーザ名「someone」を示す。<source−file−id>から</source−file−id>で示される記述433は、ファイルID「001」を示す。<lock−page−id>から</lock−page−id>で示される記述434は、ロックすべきページ「001」を示す。更に、<lock−expire−seconds>から</lock−expire−seconds>で示される記述455は、例えば、「60」秒のロック期間を指定する。この場合、終了時刻を指定するようにしても良い。
【0117】
図5のステップS25にて、ストレージ200に保存されている印刷済みのページを削除するページ削除要求のスクリプトについて説明する。図17は、ストレージ200に保存されている印刷済みのページを削除するページ削除要求のスクリプト例を示す図である。図17において、<bm:delete_page xmlns:bm=”urn:schemas−bm:service:bm”>から</bm:delete_page>で示される記述450は、BMLinkSに従ったXMLによる記述であることを示す。delete_pageを示す記述451によってBMLinkSによって規定されるdelete_pageコマンドが発行されたことが示される。
【0118】
記述450において、<requesting−user−name>から</requesting−user−name>で示される記述452は、登録されたユーザ名「someone」を示す。<file−id>から</file−id>で示される記述453は、ファイルID「001」を示す。<page−id>から</page−id>で示される記述454は、削除すべきページ「001」を示す。
【0119】
上記第一実施例に係る画像形成システム1001おいて、1つのストレージにジョブを保存し、複数のプリンタ100−1から100−3にて文書を重複なく出力する方法について説明したが、ストレージ200に障害が発生した場合にも、文書の印刷を行うことができる第二実施例について以下に説明する。
【0120】
図18は、本発明の第二実施例に係る画像形成システムのネットワーク構成例を示す図である。図18に示す画像形成システム1002において、プリンタ100は、第一実施例に係る画像形成システム1001のプリンタ100の図2に示すハードウェア構成を成し、また、図3に示す機能構成を成す。ストレージ200−1から200−3(以下、総称する場合ストレージ200と言う)及びPC300は、第一実施例におけるストレージ200とPC300と同等である。
【0121】
図18に示す画像形成システム1002は、印刷処理を行うプリンタ100と、印刷パラメータ及び文書データを保存する複数のストレージ200−1から200−3と、文書を印刷する利用者が使用するPC300とによって構成されるシステムである。プリンタ100と、複数のストレージ200−1から200−3と、PC300とは、ネットワーク40を介して接続される。
【0122】
このような画像形成システム1002において、PC300から印刷要求を受信すると、プリンタ100は、複数のストレージ200−1から200−3へジョブ保存要求を送信する。説明の便宜上、プリンタ100は、複数のストレージ200−1から200−3へジョブ保存要求を送信するとしているが、ジョブ保存要求を送信するストレージ200は1つ以上であればよい。
【0123】
図18を参照しつつ、画像形成システム1002での処理フローの概要を説明する。
【0124】
プリンタ100は、PC300から印刷要求を受信すると(ステップS131)、該印刷要求で指定される保存先として所望するストレージ200の一覧及びステープルの要否等のフィニッシングの方法を示す印刷パラメータと、印刷処理の対象となる文書データとに基づいてジョブを生成する。その生成したジョブに関するジョブ指示情報には、PC300からの印刷パラメータに基づいて作成された印刷パラメータと、印刷処理のイベント通知に関する通知指示情報とが含まれる。
【0125】
プリンタ100は、そのジョブ指示情報を複数のストレージ200−1から200−3に対してジョブ保存要求を順次送信する(ステップS132−1からS132−3)。各ストレージ200−1から200−3は、プリンタ100からジョブ保存要求を受信すると、該ジョブ保存要求で指定されるファイル名でジョブ指示情報及び文書データを保存する。
【0126】
そして、プリンタ100は、印刷要求生に指定されたストレージ200の一覧の順に、例えば、先ずストレージ200−1に対してジョブ取得要求を送信し(ステップS133−1)、取得したジョブ指示情報及び文書データに従って印刷処理を実行する。プリンタ100は、印刷処理をするためにストレージ200−1からページを取得できない場合、次のストレージ200−2へジョブ取得要求を送信することによって(ステップS133−2)、該ページを取得して印刷する。更に、ストレージ200−2からもページを取得できない場合、次のストレージ200−3に対してジョブ取得要求を送信し(ステップS133−3)、該ページを取得して印刷する。
【0127】
このように、何らかの理由でストレージ200−1から印刷すべきページを取得できない場合、他のストレージ200−2又は200−3から印刷すべきページを取得することができる。したがって、PC300の利用者は、バックアップとしてストレージ200−2及び200−3を指定することによって各ストレージ200−1から200−3の状態を知ることなく、印刷要求を送信したプリンタ100にて文書を印刷させることができる。よって、画像形成システム1002は対障害性を向上させることができる。
【0128】
次に、プリンタ100での処理を制御する制御部105にて行われる処理について説明する。図19は、本発明の第二実施例に係る制御部の処理例を説明するためのフローチャート図である。図19において、制御部105は、所定時間毎にジョブを受信したか否かを判断する(ステップS141)。ジョブを受信していない場合、待ち状態となり、所定時間毎にステップS141を繰り返す。一方、PCからジョブを受信した場合、ステップS113を実行する。
【0129】
制御部105は、ジョブ発行部102にジョブを生成させ、ジョブ内容を指示するジョブ指示情報を、印刷要求で指定される複数のストレージ200−1から200−3に順次保存する(ステップS142)。そして、制御部105は、印刷要求で指定される最初のストレージ(この場合、ストレージ100−1とする)を選択する(ステップS143)。
【0130】
制御部105は、ページXに1を設定し(ステップS144)、ページXの取得を選択したストレージ200−1に対してジョブ取得要求を送信することによって要求する(ステップS145)。制御部105は、ストレージ200−1からページXを取得できたか否かを判断する(ステップS146)。ページXを取得できなかった場合、次のストレージ200−2を選択し(ステップS147)、ステップS145へ戻る。この場合、ストレージ200−1からページXを取得できなかった場合、ストレージ200−2を選択する。ストレージ200−2からページXを取得できなかった場合、順にストレージ200−3を選択する。
【0131】
一方、ページXを取得できた場合、制御部105は、印刷処理部106を制御してページXを印刷する(ステップS148)。制御部105は、印刷すべきページがまだあるか否かを判断する(ステップS149)。ページがまだある場合、制御部105は、ページXに1を加えて(ステップS150)、ステップS145へ戻る。一方、全てのページを印刷した場合、ジョブを削除するため、ストレージ200−1から200−3に対してジョブ削除要求を送信し、制御部105での処理を終了する(ステップS151)。
【0132】
図18のステップS131にて、PC300から主プリンタ100−1へ送信される印刷要求のスクリプトについて説明する。図20は、複数のストレージが指定される印刷要求のスクリプト例を示す図である。図20において、<bm:create_job xmlns:bm=”urn:schemas−bm:service:bm”>から</bm:create_job>で示される記述460は、BMLinkSに従ったXMLによる記述であることを示す。create_jobを示す記述461によってBMLinkSによって規定されるcreate_jobコマンドが発行されたことが示される。
【0133】
<requesting−user−name>から</request−user−name>で示される記述462によって、印刷を要求したユーザ名「someone」が示される。
【0134】
<job−instruction>から</job−instruction>で示される記述463は、印刷処理に関するパレメータを指定する<job−instruction−params>から</job−instruction−params>で示される記述464と、通知すべき印刷処理中のイベントを指定する<notification−instruction>から</notification−instruction>で示される記述405とで構成される。
【0135】
記述464において、<job−name>から</job−name>で示される記述は、ジョブ名を指定し、例えば、「sample−job」のように指定される。<optional−attributes−fidelity>から</optional−attributes−fidelity>で示される記述は、例えば、「false」のように指定される。<copies>から</copies>で示される記述は、印刷すべき部数を示し、例えば、「1」部が示される。
【0136】
<parallelprint enc:arrayType=”bm:parallelprint[1]”>から</parallelprint>で示される記述466は、BMLinkSに従って、ジョブ指示情報と文書データとを保存する複数のストレージを指定している。<storageName uri=”http://192.168.3.1”>から</storageName>で示す記述は、例えば、「storage#1」を示し、ストレージ名「storage#1」にジョブ指示情報及び文書データを保存することを指定する。また、<storageName uri=”http://192.168.3.2”>から</storageName>で示す記述は、例えば、「storage#2」を示し、ストレージ名「storage#2」にジョブ指示情報及び文書データを保存することを指定する。更に、storageName uri=”http://192.168.3.3”>から</storageName>で示す記述は、例えば、「storage#3」を示し、ストレージ名「storage#3」にジョブ指示情報及び文書データを保存することを指定する。この場合、ストレージ名「storage#1」はストレージ200−1、ストレージ名「storage#2」はストレージ200−2、ストレージ名「storage#3」はストレージ200−3に対応するとする。
【0137】
<finishings enc:arrayType=”bm:finishing[1]”>から</finishings>で示される記述467は、BMLinkSに従って、印刷処理後のフィニッシングを配列「finishing[1]」によって指定している。<finishing>から</finishing>で示される記述は、フィニッシングとして、印刷した文書を「staple」で綴じることを指定している。
【0138】
<document−format>から</document−format>で示される記述は、文書データのデータ形式「image/tiff」を指定する。
【0139】
記述465は、印刷処理結果の通知方法を指定し、通知発行部104によって参照される。例えば、<notification−recipient>から</notification−recipient>までの記述468は、通知先としてPC300のURI「http://192.168.4.1/event」を指定する。<events enc:arrayType=”bm:Event[2]”>から</events>までの記述469は、BMLinkSに従って2つのイベントが通知されることを配列「Event[2]」によって指定することを示し、各イベント種類は、<event>から</event>までの記述によって指定される。例えば、正常終了を示すイベント「job−completed」と、印刷処理がキャンセルされたことを示すイベント「job−canceled」とが指定される。
【0140】
図18のステップS133−1からS133−3にて、プリンタ100から複数のストレージ200−1から200−3へ送信されるジョブ保存要求のスクリプトについて説明する。図21図17は、プリンタから複数のストレージへ送信されるジョブ保存要求のスクリプト例を示す図である。図21において、<bm:create_file xmlns:bm=”urn:schemas−bm:service:bm”>から</bm:create_file>で示される記述470は、BMLinkSに従ったXMLによる記述であることを示す。create_fileを示す記述471によってBMLinkSによって規定されるcreate_fileコマンドが発行されたことが示される。
【0141】
記述470において、<requesting−user−name>から</request−user−name>で示される記述472は、登録されたユーザ名「someone」を示す。<file−instruction>から</file−instruction>で示される記述473は、データ保存条件を指定する。<file−instruction−params>から</file−instruction−params>までの記述474は、ファイルに関する情報を示す記述475と、バックアップとしての複数のストレージの一覧を示す記述476とで構成される。
【0142】
記述475において、例えば、<file−name>から</file−name>までの記述は、ファイル名「sample−job」を指定する。また、<read−only>から</read−only>までの記述は、読み取りのみを示す「true」を指定する。
【0143】
また、記述476において、<backup−uri>から</backup−uri>で示される3つの記述は、バックアップとしてジョブ指示情報及び文書データが格納されるURI「http://192.168.3.1/sample−job」、「http://192.168.3.2/sample−job」、及び、「http://192.168.3.3/sample−job」を指定する。
【0144】
このように、何らかの理由でストレージ200−1からページXが取得できない場合、プリンタ100は、ストレージ200−2又は200−3からページXを取得し印刷することができる。したがって、PC300の利用者は、バックアップとしてストレージ200−2及び200−3を指定することによって各ストレージ200−1から200−3の状態を知ることなく、印刷要求を送信したプリンタ100にて文書を印刷させることができる。よって、画像形成システム1002は対障害性を向上させることができる。
【0145】
次に、PC300から印刷要求を受信したプリンタ100−1は、主プリンタとして、複数のストレージ200−1から200−3にジョブを保存すると共に、プリンタ100−2及び100−3に補助プリンタとして補助印刷要求を送信する第三実施例について説明する。
【0146】
図22は、本発明の第三実施例に係る画像形成システムのネットワーク構成例を示す図である。図22に示す画像形成1003において、プリンタ100−1から100−3は、第一実施例に係る画像形成システム1001のプリンタ100の図2に示すハードウェア構成を成し、また、図3に示す機能構成を成す。ストレージ200−1から200−3(以下、総称する場合ストレージ200と言う)及びPC300は、第一実施例におけるストレージ200とPC300と同等である。
【0147】
図22に示す画像形成システム1003は、印刷処理を行う複数のプリンタ100−1から100−3と、印刷パラメータ及び文書データを保存する複数のストレージ200−1から200−3と、文書を印刷する利用者が使用するPC300とによって構成されるシステムである。複数のプリンタ100−1から100−3と、複数のストレージ200−1から200−3と、PC300とは、ネットワーク40を介して接続される。
【0148】
このような画像形成システム1003において、PCから印刷要求を直接受信するプリンタを主となるプリンタ100−1とし、プリンタ100−1がPC300に代わって印刷要求を送信する補助のプリンタをプリンタ100−2から100−3とする。複数のプリンタ100−1〜100−nは、同等の機能を有するプリンタであって、以下、総称する場合には単にプリンタ100と言う。PCから印刷要求を直接受信した主プリンタ100−1は、複数のストレージ200−1から200−3へジョブ保存要求を送信する。説明の便宜上、プリンタ100は、複数のストレージ200−1から200−3へジョブ保存要求を送信するとしているが、ジョブ保存要求を送信するストレージ200は1つ以上であればよい。
【0149】
説明の便宜上、プリンタ100−1をPC300から直接印刷要求を受信するプリンタとしているが、プリンタ100−1から100−nのどのプリンタであっても良い。単に、プリンタ100−1から100−nのうちのPC300から印刷要求を直接受信したプリンタを主プリンタと定義する。
【0150】
図22を参照しつつ、画像形成システム1003での処理フローの概要を説明する。
【0151】
主プリンタ100−1は、PC300から直接印刷要求を受信すると(ステップS161)、該印刷要求で指定される出力先として所望するプリンタ100の一覧、ジョブを保存するストレージ200の一覧、及び、ステープルの要否等のフィニッシングの方法を示す印刷パラメータと、印刷処理の対象となる文書データとに基づいてジョブを生成する。その生成したジョブに関するジョブ指示情報には、PC300からの印刷パラメータに基づいて作成された印刷パラメータと、印刷処理のイベント通知に関する通知指示情報とが含まれる。
【0152】
主プリンタ100−1は、そのジョブ指示情報を印刷要求で指定されるストレージ200の一覧に従って順に保存するためのジョブ保存要求をストレージ200−1から200−3に送信する(ステップS162−1からS162−3)。各ストレージ200−1から200−3は、主プリンタ100−1からジョブ保存要求を受信すると、該ジョブ保存要求で指定されるファイル名でジョブ指示情報及び文書データを保存する。
【0153】
利用者が所望する補助としてのプリンタがプリンタ100−2から100−3であるとする。主プリンタ100−1は、PC300から指示された印刷パラメータに基づく補助プリンタ用の印刷パラメータを設定した補助印刷要求を補助プリンタ100−2から100−3へ順次送信する(ステップS163−1及びS163−2)。
【0154】
そして、主プリンタ100−1は、ストレージ200−1へジョブ取得要求を送信することによってジョブ指示情報の全部又は一部と文書データとを取得し(ステップS164−1)、印刷処理を実行する。同様に、補助プリンタ100−2及び100−3は、夫々、ストレージ200へジョブ取得要求を送信することによってジョブ指示情報の全部又は一部と文書データとを取得し(ステップS164−2及びS164−3)、印刷処理を実行する。
【0155】
このような画像形成システム1003では、PC300から印刷要求を受信したプリンタ100−1が自立的に主プリンタとなって、利用者が所望するプリンタ100−2及び100−3を補助プリンタとして制御するため、複数のプリンタ100−1から100−nを制御するための専用のサーバを設ける必要がない。
【0156】
また、主プリンタ100−1及び補助プリンタ100−2及び100−3が印刷処理を行うため、プリンタ100−1から100−3のいずれかのプリンタに障害が発生したとしても、他のプリンタによって印刷処理が行われるため、利用者は、必ず、指定したプリンタ100−1から100−3のいずれかで印刷された文書を取得することができる。従って、プリンタの障害に影響されにくい耐障害性に優れたシステムを実現することができる。
【0157】
更に、ストレージ200−1から200−3のいずれかに障害が発生したとしても、プリンタ100−1から100−3のいずれかで文書を印刷させることができる。従って、ストレージの障害に影響されにくい耐障害性に優れたシステムを実現することができる。
【0158】
また、このような画像形成システム1003では、各プリンタ100−1から100−3が夫々ストレージ200−1から200−3に対してジョブ保存要求を送信することによって、各プリンタ100−1から100−3によって文書印刷することができる。例えば、同時に3部を印刷するができるため、高速に印刷処理をすることができる。
【0159】
【発明の効果】
以上、説明してきたように、本願発明によれば、画像形成処理を行うと共に、他の画像形成装置にても、保存手段から画像形成パラメータ及び対象データを取得して画像形成処理を行うことができるため、自身に障害が発生したとしてもいずれかの画像形成装置にて画像形成処理を行うことができる。また、画像形成要求を受信した画像形成装置が、自発的に画像形成パラメータ及び対象データを保存手段に保存し、他画像形成装置に対して画像形成要求を行うため、このような処理を制御するためのサーバを備える必要がない。
【0160】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る画像形成システムのネットワーク構成例を示す図である。
【図2】本発明の第一実施例に係るプリンタのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第一実施例に係るプリンタの機能構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第一実施例に係る制御部の印刷要求を受信した場合の処理例を説明するためのフローチャート図である。
【図5】本発明の第一実施例に係る制御部の印刷要求を受信した場合の処理例を説明するためのフローチャート図である。
【図6】本発明の第一実施例に係る制御部の補助印刷要求を受信した場合の処理例を説明するためのフローチャート図である。
【図7】本発明の第一実施例に係る制御部の補助印刷要求を受信した場合の処理例を説明するためのフローチャート図である。
【図8】ロック時間制御処理を説明するためのフローチャート図である。
【図9】ロック結果処理を説明するためのフローチャート図である。
【図10】本発明の第一実施例に係る制御部の第二の処理例を説明するためのフォローチャート図である。
【図11】ジョブデータの構造を示す図である。
【図12】PCから送信される印刷要求のスクリプト例を示す図である。
【図13】主プリンタからストレージへ送信されるジョブ保存要求のスクリプト例を示す図である。
【図14】主プリンタから補助プリンタへ送信される補助印刷要求のスクリプト例を示す図である。
【図15】主プリンタからストレージへ送信されるジョブ取得要求によるページロックの第一スクリプト例を示す図である。
【図16】主プリンタからストレージへ送信されるジョブ取得要求によるページロックの第二スクリプト例を示す図である。
【図17】ストレージ200に保存されている印刷済みのページを削除するページ削除要求のスクリプト例を示す図である。
【図18】本発明の第二実施例に係る画像形成システムのネットワーク構成例を示す図である。
【図19】本発明の第二実施例に係る制御部の処理例を説明するためのフローチャート図である。
【図20】複数のストレージが指定される印刷要求のスクリプト例を示す図である。
【図21】プリンタから複数のストレージへ送信されるジョブ保存要求のスクリプト例を示す図である。
【図22】本発明の第三実施例に係る画像形成システムのネットワーク構成例を示す図である。
【符号の説明】
40 ネットワーク
100、100−1、100−2、100−3 プリンタ
101 ジョブ受付部
102 ジョブ発行部
103 サービス検索部
104 通知発行部
105 制御部
106 印刷処理部
107 ロック時間制御部
110 ネットワーク制御部
200、200−1、200−2、200−3 ストレージ
300 PC

Claims (16)

  1. 画像形成を要求する第一画像形成要求に基づいて、他の画像形成装置によってアクセス可能であり、画像形成パラメータと画像形成すべき対象データとを保存する保存手段に対して、該対象データの全部又は一部にロックを要求するロック要求手段と、
    上記画像形成パラメータに従って、上記ロックを要求した対象データの全部又は一部に基づいて画像を形成するように画像形成処理を制御する画像形成制御手段とを有することを特徴とする分散型画像形成装置。
  2. 上記第一画像形成要求の受信時に、上記対象データの全部又は一部にロックを要求すると共に、上記画像形成パラメータと該対象データの保存を要求する保存要求を1つ以上の上記保存手段に行う保存要求手段と、
    上記画像形成パラメータの一部を示す第二画像形成要求を1つ以上の他の画像形成装置に対して送信する要求送信手段とを有することを特徴とする請求項1記載の分散型画像形成装置。
  3. 他の画像形成装置から上記第二画像形成要求を受信すると、上記ロック要求手段は、上記対象データの全部又は一部にロックを要求すると共に、そのロックの要求をした該対象データの全部又は一部のダウンロードを上記保存手段に対して要求し、
    上記保存手段から上記対象データをダウンロードして取得する対象データ取得手段とを有することを特徴とする請求項1記載の分散型画像形成装置。
  4. 上記ロック要求手段は、上記対象データを所定の区切りで分割した分割データ単位でロックする要求を上記保存手段に行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の分散画像形成装置。
  5. 上記分割データ単位で画像形成処理を行う場合、上記ロック要求手段は、対象となる分割データをロックする要求を上記保存手段に行い、
    上記分割データがロックできたか否かを判断する第一ロック判断手段と、
    上記第一ロック判断手段による判断結果に基づいて、次の分割データのロックを上記ロック要求手段に行わせることを特徴とする請求項4記載の分散型画像形成装置。
  6. 上記分割データ単位で画像形成処理を行う場合、上記ロック要求手段は、対象となる分割データをロックする要求を上記保存手段に行い、
    上記分割データがロックできたか否かを判断する第一ロック判断手段と、
    上記第一ロック判断手段による判断結果に基づいて、所定のロック時間の経過後に、再度ロックできたか否かを判断する第二ロック判断手段と、
    上記第二ロック判断手段による判断結果に基づいて、上記分割データのロックを解除するロック解除手段とを有し、
    上記ロック解除手段によるロックの解除後、上記ロック要求手段を再度実行することを特徴とする請求項4記載の分散型画像形成装置。
  7. 上記対象データの部数単位で画像形成処理を行う場合、上記ロック要求手段は、ジョブをロックする要求を上記保存手段に行うことによって該対象データの全部をロックし、
    上記ジョブがロックできたか否かを判断する第一ロック判断手段と、
    上記第一ロック判断手段による判断結果に基づいて、所定のロック時間の経過後に、再度ロックできたか否かを判断する第二ロック判断手段と、
    上記第二ロック判断手段による判断結果に基づいて、上記ジョブのロックを解除するロック解除手段とを有し、
    上記ロック解除手段によるロックの解除後、上記ロック要求手段を再度実行することを特徴とする請求項1又は2記載の分散型画像形成装置。
  8. 上記第一画像形成要求に1つ以上の他の画像形成装置が指定されていない場合、画像形成処理可能な他の画像形成装置を検索する装置検索手段を有し、
    上記保存要求手段は、上記装置検索手段によって検索された1つ以上の他の画像形成装置に対して上記保存要求を送信することを特徴とする請求項2項記載の分散型画像形成装置。
  9. 画像形成した上記分割データを削除する分割データ削除要求を上記保存手段に送信することを特徴とする請求項2乃至8のいずれか一項記載の分散型画像形成装置。
  10. 上記画像形成制御手段は、
    上記対象データを構成する分割データ全てに対して画像処理が終了したか否かを判断する終了判断手段と、
    上記終了判断手段による判断結果に基づいて、上記対象データに対するジョブを削除するジョブ削除要求を上記保存手段に行うジョブ削除要求手段とを有することを特徴とする請求項2乃至9のいずれか一項記載の分散型画像形成装置。
  11. 画像形成を要求する画像形成要求を受信する要求受信手段と、
    上記画像形成要求に基づいて、画像形成パラメータと画像形成すべき対象データの保存を要求する保存要求を複数の保存手段に行う保存要求手段と、
    上記複数の保存手段の1つに対して上記画像形成パラメータと上記対象データとを取得する取得要求を行う取得要求手段と、
    上記取得要求手段によって取得した上記画像形成と上記対象データとに基づいて画像を形成するように画像形成処理を制御する画像形成制御手段とを有し、
    上記取得要求手段による取得が不可能な場合、他の保存手段に対して上記取得要求手段を行うようにして、上記画像形成処理を実行することを特徴とする分散型画像形成装置。
  12. 画像形成を要求する第一画像形成要求を受信する要求受信手段と、
    上記第一画像形成要求に基づいて、画像形成パラメータと画像形成すべき対象データの保存を要求する保存要求を複数の保存手段に行う保存要求手段と、
    上記画像形成パラメータの一部を示す第二画像形成要求を複数の他の画像形成装置に対して送信する要求送信手段と、
    上記複数の保存手段の1つに対して上記画像形成パラメータと上記対象データとを取得する取得要求を行う取得要求手段と、
    上記取得要求手段によって取得した上記画像形成と上記対象データとに基づいて画像を形成するように画像形成処理を制御する画像形成制御手段とを有し、
    上記取得要求手段による取得が不可能な場合、他の保存手段に対して上記取得要求手段を行う保存装置切換手順とを有し、
    上記保存装置切換手順又は上記他の画像形成装置によってようにして、上記画像形成処理を実行することを特徴とする分散型画像形成装置。
  13. コンピュータが、
    画像形成を要求する第一画像形成要求を受信する要求受信手順と、
    上記第一画像形成要求に基づいて、画像形成パラメータと画像形成すべき対象データの保存を要求する保存要求を1つ以上の保存手段に行う保存要求手順と、
    上記画像形成パラメータの一部を示す第二画像形成要求を1つ以上の他の画像形成装置に対して送信する要求送信手順と、
    上記画像形成パラメータに従って、上記対象データに基づいて画像を形成するように画像形成処理を制御する画像形成制御手順とを有し、
    少なくとも1つ以上の上記他の画像形成装置と分散して上記画像形成処理を実行することを特徴とした分散画像形成方法。
  14. コンピュータが、
    画像形成を要求する画像形成要求を受信する要求受信手順と、
    上記画像形成要求に基づいて、画像形成パラメータと画像形成すべき対象データの保存を要求する保存要求を複数の保存手段に行う保存要求手順と、
    上記複数の保存手段の1つに対して上記画像形成パラメータと上記対象データとを取得する取得要求を行う取得要求手順と、
    上記取得要求手順によって取得した上記画像形成と上記対象データとに基づいて画像を形成するように画像形成処理を制御する画像形成制御手順とを有し、
    上記取得要求手順による取得が不可能な場合、他の保存手段に対して上記取得要求手順を行うようにして、上記画像形成処理を実行することを特徴とする分散型画像形成方法。
  15. コンピュータが、
    画像形成を要求する第一画像形成要求を受信する要求受信手順と、
    上記第一画像形成要求に基づいて、画像形成パラメータと画像形成すべき対象データの保存を要求する保存要求を複数の保存手段に行う保存要求手順と、
    上記画像形成パラメータの一部を示す第二画像形成要求を複数の他の画像形成装置に対して送信する要求送信手順と、
    上記複数の保存手段の1つに対して上記画像形成パラメータと上記対象データとを取得する取得要求を行う取得要求手順と、
    上記取得要求手順によって取得した上記画像形成と上記対象データとに基づいて画像を形成するように画像形成処理を制御する画像形成制御手順と、
    上記取得要求手順による取得が不可能な場合、他の保存手段に対して上記取得要求手順を行う保存装置切換手順とを有し、
    上記保存装置切換手順又は上記他の画像形成装置によって、上記画像形成処理を実行することを特徴とする分散型画像形成装置。
  16. ネットワークを介して、利用者が使用する利用者端末と、画像形成処理に関する情報を保存する少なくとも1つの保存装置と、画像形成処理を実行する少なくとも1つの画像形成装置とが接続される画像形成システムにおいて、該利用者端末からの画像形成要求に応じて該画像形成処理を行う画像形成方法において、
    上記利用者端末は、
    画像形成を要求する第一画像形成要求を上記画像形成装置に送信する第一画像形成要求送信手順を有し、
    上記画像形成装置は、
    上記第一画像形成要求に基づいて、画像形成パラメータと画像形成すべき対象データとを保存する保存手段に対して、該対象データの全部又は一部にロックを要求するロック要求手順と、
    画像形成パラメータの一部を示す第二画像形成要求を1つ以上の他の画像形成装置に対して送信する要求送信手順と、
    上記画像形成パラメータに従って、上記ロックを要求した対象データの全部又は一部に基づいて画像を形成するように画像形成処理を制御する画像形成制御手順とを有し、
    重複して上記画像形成処理を行うことなく、上記他の画像形成装置と分散して該画像形成処理を実行することを特徴とする分散型画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017175414A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 大日本印刷株式会社 画像処理サーバ、データ送信プログラム及び振分装置

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