JP2004260655A - ネットワーク帯域管理方法及びシステム - Google Patents
ネットワーク帯域管理方法及びシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004260655A JP2004260655A JP2003050454A JP2003050454A JP2004260655A JP 2004260655 A JP2004260655 A JP 2004260655A JP 2003050454 A JP2003050454 A JP 2003050454A JP 2003050454 A JP2003050454 A JP 2003050454A JP 2004260655 A JP2004260655 A JP 2004260655A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- bandwidth management
- bandwidth
- domain
- function
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Abstract
【課題】IXによって相互接続される複数のドメインを備えたIPネットワークにおいて、少ないネットワーク負荷の下で、経路情報を取得してドメインを跨る通過区間を算出することにより、当該区間の帯域管理を容易に実現するとともに高品質に映像ストリーム等のコンテンツ配信が可能なネットワーク帯域管理方法及びシステムを提供する
【解決手段】ルートリフレクタ220−1〜n,320−1〜nが、ドメイン200−1〜n,300−1〜n内の経路情報をルータより受信し、帯域管理サーバ230−1〜n,330−1〜nが、前記経路情報をルートリフレクタ220−1〜n,320−1〜nより受信し、自らのドメイン200−1〜n,300−1〜nの通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行う。
【選択図】 図3
【解決手段】ルートリフレクタ220−1〜n,320−1〜nが、ドメイン200−1〜n,300−1〜n内の経路情報をルータより受信し、帯域管理サーバ230−1〜n,330−1〜nが、前記経路情報をルートリフレクタ220−1〜n,320−1〜nより受信し、自らのドメイン200−1〜n,300−1〜nの通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行う。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IPネットワーク上で、映像等のコンテンツを配信する際に用いるネットワーク帯域管理方法及びシステムに関し、特に、複数ドメインを経由してコンテンツを配信するサービスやファイルを転送するサービス等において、転送品質の劣化を防止するために配信に必要な帯域を確保する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの高速化に伴い、IP技術によるMPEG2(Moving Picture Experts Group2)クラスの広帯域な映像配信ビジネスが立ち上がりつつある。このビジネスは、例えば、コンテンツに対する幅広いユーザニーズに応えるため、コンテンツプロバイダやコンテンツを保有するISP(Internet Service Provider)を相互接続することによりサービスを提供するものである。
【0003】
従来、通信ネットワークを用いた映像等のコンテンツ配信サービスには、キャッシュサーバ方式がある。このキャッシュサーバ方式は、自網内のユーザ近くにキャッシュサーバを設置して当該サーバにコンテンツを蓄積し、ユーザからの配信要求に対し、キャッシュサーバがコンテンツの配信を行うものである。このようなキャッシュサーバ方式では、配信サーバであるキャッシュサーバがユーザの近くに配置されるため、中継NW(ネットワーク)における帯域変動の影響が少なく映像品質を確保しやすいというメリットがある。しかし、一時的にコンテンツを複数のドメイン内に複製する必要があるため、著作権の観点から利用可能コンテンツが制限されるという可能性がある。また、ドメイン内にキャッシュサーバを配置することから、そのサーバ維持・管理を含むコストが増大し、コスト面で問題になる可能性もある。
【0004】
図1は、従来のキャッシュサーバ方式によるコンテンツ配信システムの概略構成図である。本システムは、端末110−1〜n、それぞれのドメイン100−1〜n内に配置されたキャッシュサーバ120−1〜n、各ドメイン100−1〜nを相互接続するIX(Internet eXchange)及びコンテンツサーバ150を備えている。端末110−1〜nは、それぞれドメイン100−1〜n内に配置されたキャッシュサーバ120−1〜nに接続される。キャッシュサーバ120−1〜nは、端末110−1〜nが必要とするコンテンツを、予めコンテンツサーバ150から複製して蓄積しており、端末110−1〜nのコンテンツ配信要求に対して、コンテンツの配信を行う。
【0005】
ところで、このようなコンテンツ配信システムには、ネットワーク容量を越えるトラヒックが発生すると、転送品質が劣化するという問題がある。この問題に対処するため、パケット転送区間毎に帯域管理を行うことにより利用帯域を確保する、受付判定制御・帯域管理サーバによるシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この帯域管理方式は、単一ドメインによる閉域型ネットワークに関するものであり、相互接続されるドメイン間の接続ポリシーをリアルタイムに反映させることができるものではない。
【0006】
このような単一ドメインによる閉域型ネットワークに対応した帯域管理方式を用いることによって、複数のドメインを跨った帯域管理を行う場合には、区域間の帯域管理に必要な経路情報の収集に関し、管理するネットワーク規模が増大するに従い、経路情報交換のためにルータ間及びルータと帯域管理サーバ間で転送されるIPパケットによるネットワーク負荷が無視できなくなり、ネットワークの利用効率を低下させるという問題がある。従って、複数のドメインを跨った帯域管理においては、このような帯域管理方式を用いることは実用的でない。
【0007】
【特許文献1】
矢口優、外3名,「大規模IP網における管理サーバを用いたリソース管理方式の一提案と具体例」,電子情報通信学会総合大会,B−6−31,Mar.,2002年,p.45
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、IXによって相互接続されるISPが形成するドメインにつき、当該ドメインを跨って構成される広域IP網上で映像ストリーム等のコンテンツを配信する場合、従来、複数ドメインを跨った利用帯域をリアルタイムで管理する有効な方式が無かったため、転送品質を確保することが困難であった。
【0009】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、IXによって相互接続される複数のドメインを備えた通信ネットワークにおいて、少ないネットワーク負荷の下で、経路情報を取得してドメインを跨る通過区間を算出することにより、当該区間の帯域管理を容易に実現するとともに高品質に映像ストリーム等のコンテンツ配信が可能なネットワーク帯域管理方法及びシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数のドメインがIX(Internet eXchange)により相互接続され、映像等のコンテンツ配信を行うIPネットワークにおいて、ドメイン内のルートリフレクタが、自らが所属するドメイン内の経路情報を収集して送信し、ドメイン内の帯域管理サーバが、自らが所属するドメイン内の各経路区間の帯域リソースを管理し、自らが所属するドメイン内の前記ルートリフレクタから経路情報を受信し、該経路情報に基づいて通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行うことを特徴とするネットワーク帯域管理方法である。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載のネットワーク帯域管理方法において、前記帯域管理サーバは、他のドメイン内の帯域管理サーバと互いに前記通過区間情報及び帯域管理情報を交換して全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を保有し、帯域確保要求を受け付けた場合には、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報に基づいて、自らが保有する前記全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行うことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1に記載のネットワーク帯域管理方法において、前記帯域管理サーバは、前記自らが所属するドメイン内の通過区間情報及び帯域管理情報のみを保有し、帯域確保要求を受け付けた帯域管理サーバは、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を他のドメイン内の帯域管理サーバに送信し、当該他のドメイン内の帯域管理サーバは、前記コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を受信し、該識別情報に基づいて、前記自らが保有する通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行い、前記帯域確保要求を受け付けた帯域管理サーバに受付判定結果を送信することを特徴とするものである。
【0013】
請求項4の発明は、複数のドメインがIX(Internet eXchange)により相互接続され、映像等のコンテンツ配信を行うIPネットワークの帯域管理システムにおいて、ドメインが、自らが所属するドメイン内の経路情報を収集して送信する機能を有するルートリフレクタと、自らが所属するドメイン内の各経路区間の帯域リソースを管理する機能と、前記ルートリフレクタから経路情報を受信する機能と、該経路情報に基づいて通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行う機能とを有する帯域管理サーバとを備えることを特徴とするものである。
【0014】
請求項5の発明は、請求項4に記載のネットワーク帯域管理システムにおいて、前記帯域管理サーバは、他のドメイン内の帯域管理サーバと互いに通過区間情報及び帯域管理情報を交換して全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を保有する機能と、帯域確保要求を受け付ける機能と、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報に基づいて、自らが保有する前記全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行う機能とを有することを特徴とするものである。
【0015】
請求項6の発明は、請求項4に記載のネットワーク帯域管理システムにおいて、前記帯域管理サーバは、前記自らが所属するドメイン内の通過区間情報及び帯域管理情報のみを保有する機能と、帯域確保要求を受け付ける機能と、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を他のドメイン内の帯域管理サーバに送信する機能と、帯域確保要求を受け付けた他のドメイン内の帯域管理サーバからコンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を受信する機能と、該識別情報に基づいて、自らが保有する前記通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行う機能と、前記帯域確保要求を受け付けた他のドメイン内の帯域管理サーバに受付判定結果を送信する機能とを有することを特徴とするものである。
【0016】
請求項7の発明は、複数のドメインがIX(Internet eXchange)により相互接続され、映像等のコンテンツ配信を行うIPネットワークに用いるネットワーク帯域管理プログラムにおいて、ドメイン内のルートリフレクタを構成するコンピュータに、自らが所属するドメイン内の経路情報を収集して送信する機能を実現させ、ドメイン内の帯域管理サーバを構成するコンピュータに、自らが所属するドメイン内の各経路区間の帯域リソースを管理する機能と、前記ルートリフレクタから経路情報を受信する機能と、該経路情報に基づいて通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行う機能とを実現させることを特徴とするものである。
【0017】
請求項8の発明は、請求項7に記載のネットワーク帯域管理プログラムにおいて、前記帯域管理サーバを構成するコンピュータに、他のドメイン内の帯域管理サーバと互いに通過区間情報及び帯域管理情報を交換して全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を保有する機能と、帯域確保要求を受け付ける機能と、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報に基づいて、自らが保有する前記全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行う機能とを実現させることを特徴とするものである。
【0018】
請求項9の発明は、請求項7に記載のネットワーク帯域管理プログラムにおいて、前記帯域管理サーバを構成するコンピュータに、前記自らが所属するドメイン内の通過区間情報及び帯域管理情報のみを保有する機能と、帯域確保要求を受け付ける機能と、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を他のドメイン内の帯域管理サーバに送信する機能と、帯域確保要求を受け付けた他のドメイン内の帯域管理サーバからコンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を受信する機能と、該識別情報に基づいて、自らが保有する前記通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行う機能と、前記帯域確保要求を受け付けた他のドメイン内の帯域管理サーバに受付判定結果を送信する機能とを実現させることを特徴とするものである。
【0019】
請求項10の発明は、請求項7から9のいずれか1項に記載のネットワーク帯域管理プログラムを記録した記録媒体である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
ドメインが相互接続される通信ネットワークにおいて、帯域保証を実現するためには、各ドメイン内のルーティング情報に加え、BGP−4(Border Gateway Protocol Ver.4)という通信プロトコル(Y.Rekhter,et al.,“A Border Gateway Protocol 4(BGP−4)”,RFC1771,IETF,Mar.1995を参照)を用いたE−BGP(External−BGP)により交換されるドメイン間の相互接続ポリシーを、IGP(Internal Gateway Protocol)により自網内に通知する必要がある。また、各ドメインに配置した帯域管理サーバ間で帯域情報を交換して、全ドメインについて帯域管理を行う必要もある。
【0021】
本発明の実施の形態では、ドメイン間で相互接続ポリシーを通知する方法として、BGPを用いてルータ間で交換されるBGP経路情報を集約して通知する機能を有する装置(例えば、ルートリフレクタ、以下「ルートリフレクタ」という)をドメイン内に配置する。ルータ間で交換される経路情報配布に係るセッション数は、通常、自網内のルータ数の二乗に比例して増大するが、本発明の実施の形態では、ルータ数に比例するように減じることが可能となるプロトコル、例えば、I−BGP(Internal−BGP)を適用する(T.Bates,et al.,“BGP Route Reflection,An alternative to full mesh IBGP”,RFC1966,IETF,Jun.1996を参照)。
【0022】
図2は、ルートリフレクタを用いない場合と用いる場合とにおけるセッション数を比較する概略構成図である。図2の(1)は、ルートリフレクタを用いない場合における通信ネットワークの概略構成図であり、ルータ40−1〜6が相互に接続され、ルータ間において経路情報が交換される。ルータ数は6(M=6)であるため、セッション数は、15(N=M・(M−1)/2=15)である。また、図2の(2)は、ルートリフレクタを用いる場合における通信ネットワークの概略構成図であり、ルータ41−1〜6がそれぞれルートリフレクタ20に接続される。ルートリフレクタ20は、ルータ41−1〜6から経路情報を収集して一元的に管理する。この場合、ルータ数は6(M=6)であるため、セッション数は、6(N=M=6)である。
【0023】
両通信ネットワークの経路情報配布に必要なルータ間のセッション数を比較すると、ルータ数が増加するに従い、ルートリフレクタ20を用いる方が、セッション数の削減効果が大きくなる。このように、ルートリフレクタ20を配置することにより、経路情報交換に係るネットワーク負荷を減じることが可能となる。
【0024】
図2の(2)に示したルートリフレクタ20を用いる通信ネットワークにおいて、ドメイン内に配置された図示しない帯域管理サーバは、ルートリフレクタ20からBGP経路情報を取得し、当該情報に基づいて自網内の通過区間を算出し、各区間の帯域管理を行う。これにより、帯域管理サーバが網内の各ルータ41−1〜6から取得していた経路情報をルートリフレクタ20より一元的に収集することができる。従って、経路情報交換に係るネットワーク負荷を減じることが可能になるとともに、経路情報交換における信頼性の向上及び経路情報の変化を迅速に帯域管理サーバに反映させることができる。
【0025】
図3を参照して、本発明に係るネットワーク帯域管理システムの概要について説明する。図3の(1)は、各ドメインの帯域管理サーバ間で経路・帯域情報を交換し、予め全ドメインの帯域管理情報を共有するネットワーク帯域管理システムの概略構成図である。ドメイン200−1〜nは、その内部にそれぞれルートリフレクタ220−1〜n及び帯域管理サーバ230−1〜nが設けられ、IX260−1〜n−1により相互に接続される。また、端末210はドメイン200−1に接続され、端末211はドメイン200−nに接続される。
【0026】
次に、本ネットワーク帯域管理システムの動作について説明する。ドメイン200−1〜nの各帯域管理サーバ230−1〜nは、ルートリフレクタ220−1〜nが予め自網内の各ルータから収集した経路情報を、各ルートリフレクタ220−1〜nから収集する(ステップS201)。そして、帯域管理サーバ230−1〜nは、それぞれ経路・帯域情報を交換し、全ドメイン200−1〜nの帯域管理情報を共有する(ステップS202)。次に、ドメイン200−1の帯域管理サーバ230−1は、端末210から帯域確保要求を受信すると(ステップS203)、当該端末210や宅内ネットワーク装置等のIPアドレス等の識別情報と通信先である端末211のIPアドレス等の識別情報とに基づいて、保有する全ドメイン200−1〜nの帯域管理情報を参照し、受付判定制御を行う(ステップS204)。判定後、帯域管理サーバ230−1は、他のドメイン200−2〜n上の帯域管理サーバ230−2〜nに対し、帯域管理情報を更新するように通知する(ステップS205)。帯域管理サーバ230−1〜nは、帯域管理情報を更新する(ステップS206)とともに、端末210,211は、それぞれ端末間の通信を開始する(ステップS207)。
【0027】
図3の(2)は、各ドメインの帯域管理サーバが自網内の経路・帯域情報のみ、すなわち自ドメインの帯域管理情報のみを保有するネットワーク帯域管理システムの概略構成図である。ドメイン300−1〜nは、その内部にそれぞれルートリフレクタ320−1〜n及び帯域管理サーバ330−1〜nが設けられ、IX360−1〜n−1により相互に接続される。また、端末310はドメイン300−1に接続され、端末311はドメイン300−nに接続される。
【0028】
次に、本ネットワーク帯域管理システムの動作について説明する。ドメイン300−1〜nの各帯域管理サーバ330−1〜nは、ルートリフレクタ320−1〜nが予め自網内の各ルータから収集した経路情報を、各ルートリフレクタ320−1〜nから収集する(ステップS301)。次に、ドメイン300−1の帯域管理サーバ330−1は、端末310から帯域確保要求を受信すると(ステップS302)、当該端末310や宅内ネットワーク装置等のIPアドレス等の識別情報と通信先である端末311のIPアドレス等の識別情報とに基づいて、発着アドレス等の経路を特定するための情報を、他の帯域管理サーバ330−2〜nに通知する。他の帯域管理サーバ330−2〜nは、当該経路を特定するための情報を受信すると、当該情報に基づいて保有している経路・帯域情報を参照し、ドメイン内における受付判定を行う。帯域管理サーバ330−2〜nは、自らが所属するドメイン300−2〜nが本通信における通過区間となり帯域確保が必要であると判断した場合には、その結果を帯域要求受付元であるドメイン300−1の帯域管理サーバ330−1に返す(ステップS303)。帯域管理サーバ330−1は、各ドメイン300−2〜nから受付結果を受信すると、全経路における帯域確保可否を判定する(ステップS304)。そして、通過区間の各ドメイン300−2〜n内の帯域管理サーバ330−2〜nに対し帯域管理情報を更新するように通知する。帯域管理サーバ330−1〜nは、帯域管理情報を更新する(ステップS305)。そして、端末310,311は、それぞれ端末間の通信を開始する(ステップS306)。
【0029】
図3の(1)において、ドメイン200−1の帯域管理サーバ230−1は、端末210から通信終了要求を受信すると、帯域確保要求を受信して帯域を確保した上記の動作と同様に、帯域管理情報を更新する。また、図3の(2)においても、ドメイン300−1の帯域管理サーバ330−1は、端末310から通信終了要求を受信すると、帯域確保要求を受信して帯域を確保した上記の動作と同様に、帯域管理情報を更新する。
【0030】
次に、図4を参照して、本発明に係るネットワーク帯域管理システムの実施の形態について説明する。本ネットワーク帯域管理システムは、ドメイン400−1,400−2がIX460−1,460−2により相互に接続される。ドメイン400−1は、その内部にルートリフレクタ420−1、帯域管理サーバ430−1、ルータ440−1−1〜n,441−1−1,441−1−2及びコンテンツポータルサーバ470−1が設けられ、ドメイン400−2は、その内部にルートリフレクタ420−2、帯域管理サーバ430−2、ルータ440−2−1〜n,441−2−1,441−2−2及びコンテンツポータルサーバ470−2が設けられている。また、クライアント端末410はドメイン400−1内のルータ440−1−1に接続され、コンテンツサーバ450はドメイン400−2内のルータ440−2−nに接続される。
【0031】
次に、本ネットワーク帯域管理システムにおいて、ドメイン400−1に所属するクライアント端末410がドメイン400−2に所属するコンテンツサーバ450にコンテンツの配信を要求し、コンテンツサーバ450がクライアント端末410にコンテンツを配信する動作について説明する。尚、従来、ドメイン400−1及び400−2は、IX460−1により相互に接続されていたため、クライアント端末410は、IX460−1を通る経路でコンテンツサーバ450と通信していたとする。本実施の形態に係るネットワーク帯域管理システムは、IX460−1による従来の接続を、IX460−2による新たな接続に切り替えて帯域管理を行うものである。
【0032】
接続経路をIX460−1からIX460−2に変更する経路変更があると(ステップS401)、ドメイン400−1内のルートリフレクタ420−1及びドメイン400−2内のルートリフレクタ420−2は、当該経路変更の通知を受信する(ステップS402)。ルートリフレクタ420−1は、経路変更の通知を受信すると、ドメイン400−1内のルータ440−1−1〜n,441−1−1,441−1−2に経路変更を通知する。同様に、 ルートリフレクタ420−2も、経路変更の通知を受信すると、ドメイン400−2内のルータ440−2−1〜n,441−2−1,441−2−2に経路変更を通知する(ステップS403)。各ルータ440−1−1〜n,441−1−1,441−1−2,440−2−1〜n,441−2−1,441−2−2は、経路変更の通知を受信すると、ルーティングテーブルを更新する(ステップS404)。
【0033】
ドメイン400−1内の帯域管理サーバ430−1は、ルートリフレクタ420−1が自網内の各ルータから収集して更新した経路情報を、ルートリフレクタ420−1から収集する(ステップS405)とともに、保有する経路情報を更新する(ステップS406)。同様に、ドメイン400−2内の帯域管理サーバ430−2は、ルートリフレクタ420−2が自網内の各ルータから収集して更新した経路情報を、ルートリフレクタ420−2から収集する(ステップS405)とともに、保有する経路情報を更新する(ステップS406)。そして、図3の(1)または(2)に示した動作により、当該経路情報に基づいてISP間接続経路及び網内経路の情報を更新するとともに各区間の帯域情報の管理を行う(ステップS407)。
【0034】
次に、ドメイン400−1内のコンテンツポータルサーバ470−1は、クライアント端末210から帯域確保要求を受信する(ステップS408)。コンテンツポータルサーバ470−1は、帯域確保要求を受信すると、当該要求を帯域管理サーバ430−1に通知する。帯域管理サーバ430−1は、帯域確保要求を受信すると、更新された通過経路情報及び帯域管理情報に基づいて、受付判定制御を行う(ステップS409)。割り当てる帯域に余裕がある場合には、受付判定制御の結果適当な帯域を確保する(ステップS410)。コンテンツサーバ450は、IX460−2による経路でコンテンツをクライアント端末410に配信する(ステップS450)。
【0035】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るネットワーク帯域管理方法及びシステムによれば、ドメインを跨る通信ネットワークにおいても帯域を管理することが可能となり、帯域が確保された高品質なコンテンツ配信サービスが可能となる。また、帯域要求毎に、現在の帯域使用状況を管理した上で帯域を割り当てるから、既に映像サービス等を受けているユーザの配信品質を確保するとともに、要求ユーザに対しても、帯域を確保した高品質なコンテンツ配信が可能となる。
【0036】
また、本発明の実施の形態において、図3及び図4に示したルートリフレクタ220−1〜n,320−1〜n,420−1,420−2及び帯域管理サーバ230−1〜n,330−1〜n,430−1,430−2が実行する各ステップは、それぞれを構成するコンピュータに組み込まれたソフトウェアによって実現することができる。このソフトウェアは、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に格納して頒布することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のネットワーク帯域管理方法及びシステムによれば、ルートリフレクタが、ドメイン内の経路情報を収集し、帯域管理サーバが、自らが所属するルートリフレクタから経路情報を受信し、該経路情報に基づいて自らが所属するドメイン内の通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行うようにした。これにより、ISPが相互接続を行ったネットワークにおけるコンテンツ配信やファイル転送において、各ドメインにキャッシュサーバを配置することなく、高品質な転送を行うことが可能となる。また、従来のキャッシュサーバ方式と比べて、コンテンツを他のISP事業者に複製させることなく、複数ドメインを跨る帯域管理を要する大規模ネットワークに対しても転送品質を確保できる。さらに、帯域管理サーバがルートリフレクタから一元的に収集した経路情報を受信するから、経路情報の収集のためのネットワーク負荷を最小限にすることができ、スケーラブルな広帯域管理ネットワークの構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のキャッシュサーバ方式によるコンテンツ配信システムの概略構成図である。
【図2】ルートリフレクタを用いない場合と用いる場合とにおけるセッション数を比較する概略構成図である。
【図3】本発明に係るネットワーク帯域管理システムの概略を説明する構成図である。
【図4】本発明に係るネットワーク帯域管理システムの実施の形態における概略構成図である。
【符号の説明】
20,220−1〜n,320−1〜n,420−1,420−2 ルートリフレクタ
40−1〜6,41−1〜6,440−1−1〜n,440−2−1〜n,441−1−1,441−1−2,441−2−1,441−2−2 ルータ
100−1〜n,200−1〜n,300−1〜n,400−1,400−2 ドメイン
110−1〜n,210,211,310,311 端末
120−1〜n キャッシュサーバ
150,450 コンテンツサーバ
160,260−1〜n−1,360−1〜n−1,460−1,460−2 IX(Internet eXchange)
230−1〜n,330−1〜n,430−1,430−2 帯域管理サーバ
410 クライアント端末
470−1,470−2 コンテンツポータルサーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、IPネットワーク上で、映像等のコンテンツを配信する際に用いるネットワーク帯域管理方法及びシステムに関し、特に、複数ドメインを経由してコンテンツを配信するサービスやファイルを転送するサービス等において、転送品質の劣化を防止するために配信に必要な帯域を確保する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの高速化に伴い、IP技術によるMPEG2(Moving Picture Experts Group2)クラスの広帯域な映像配信ビジネスが立ち上がりつつある。このビジネスは、例えば、コンテンツに対する幅広いユーザニーズに応えるため、コンテンツプロバイダやコンテンツを保有するISP(Internet Service Provider)を相互接続することによりサービスを提供するものである。
【0003】
従来、通信ネットワークを用いた映像等のコンテンツ配信サービスには、キャッシュサーバ方式がある。このキャッシュサーバ方式は、自網内のユーザ近くにキャッシュサーバを設置して当該サーバにコンテンツを蓄積し、ユーザからの配信要求に対し、キャッシュサーバがコンテンツの配信を行うものである。このようなキャッシュサーバ方式では、配信サーバであるキャッシュサーバがユーザの近くに配置されるため、中継NW(ネットワーク)における帯域変動の影響が少なく映像品質を確保しやすいというメリットがある。しかし、一時的にコンテンツを複数のドメイン内に複製する必要があるため、著作権の観点から利用可能コンテンツが制限されるという可能性がある。また、ドメイン内にキャッシュサーバを配置することから、そのサーバ維持・管理を含むコストが増大し、コスト面で問題になる可能性もある。
【0004】
図1は、従来のキャッシュサーバ方式によるコンテンツ配信システムの概略構成図である。本システムは、端末110−1〜n、それぞれのドメイン100−1〜n内に配置されたキャッシュサーバ120−1〜n、各ドメイン100−1〜nを相互接続するIX(Internet eXchange)及びコンテンツサーバ150を備えている。端末110−1〜nは、それぞれドメイン100−1〜n内に配置されたキャッシュサーバ120−1〜nに接続される。キャッシュサーバ120−1〜nは、端末110−1〜nが必要とするコンテンツを、予めコンテンツサーバ150から複製して蓄積しており、端末110−1〜nのコンテンツ配信要求に対して、コンテンツの配信を行う。
【0005】
ところで、このようなコンテンツ配信システムには、ネットワーク容量を越えるトラヒックが発生すると、転送品質が劣化するという問題がある。この問題に対処するため、パケット転送区間毎に帯域管理を行うことにより利用帯域を確保する、受付判定制御・帯域管理サーバによるシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この帯域管理方式は、単一ドメインによる閉域型ネットワークに関するものであり、相互接続されるドメイン間の接続ポリシーをリアルタイムに反映させることができるものではない。
【0006】
このような単一ドメインによる閉域型ネットワークに対応した帯域管理方式を用いることによって、複数のドメインを跨った帯域管理を行う場合には、区域間の帯域管理に必要な経路情報の収集に関し、管理するネットワーク規模が増大するに従い、経路情報交換のためにルータ間及びルータと帯域管理サーバ間で転送されるIPパケットによるネットワーク負荷が無視できなくなり、ネットワークの利用効率を低下させるという問題がある。従って、複数のドメインを跨った帯域管理においては、このような帯域管理方式を用いることは実用的でない。
【0007】
【特許文献1】
矢口優、外3名,「大規模IP網における管理サーバを用いたリソース管理方式の一提案と具体例」,電子情報通信学会総合大会,B−6−31,Mar.,2002年,p.45
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、IXによって相互接続されるISPが形成するドメインにつき、当該ドメインを跨って構成される広域IP網上で映像ストリーム等のコンテンツを配信する場合、従来、複数ドメインを跨った利用帯域をリアルタイムで管理する有効な方式が無かったため、転送品質を確保することが困難であった。
【0009】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、IXによって相互接続される複数のドメインを備えた通信ネットワークにおいて、少ないネットワーク負荷の下で、経路情報を取得してドメインを跨る通過区間を算出することにより、当該区間の帯域管理を容易に実現するとともに高品質に映像ストリーム等のコンテンツ配信が可能なネットワーク帯域管理方法及びシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数のドメインがIX(Internet eXchange)により相互接続され、映像等のコンテンツ配信を行うIPネットワークにおいて、ドメイン内のルートリフレクタが、自らが所属するドメイン内の経路情報を収集して送信し、ドメイン内の帯域管理サーバが、自らが所属するドメイン内の各経路区間の帯域リソースを管理し、自らが所属するドメイン内の前記ルートリフレクタから経路情報を受信し、該経路情報に基づいて通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行うことを特徴とするネットワーク帯域管理方法である。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載のネットワーク帯域管理方法において、前記帯域管理サーバは、他のドメイン内の帯域管理サーバと互いに前記通過区間情報及び帯域管理情報を交換して全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を保有し、帯域確保要求を受け付けた場合には、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報に基づいて、自らが保有する前記全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行うことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1に記載のネットワーク帯域管理方法において、前記帯域管理サーバは、前記自らが所属するドメイン内の通過区間情報及び帯域管理情報のみを保有し、帯域確保要求を受け付けた帯域管理サーバは、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を他のドメイン内の帯域管理サーバに送信し、当該他のドメイン内の帯域管理サーバは、前記コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を受信し、該識別情報に基づいて、前記自らが保有する通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行い、前記帯域確保要求を受け付けた帯域管理サーバに受付判定結果を送信することを特徴とするものである。
【0013】
請求項4の発明は、複数のドメインがIX(Internet eXchange)により相互接続され、映像等のコンテンツ配信を行うIPネットワークの帯域管理システムにおいて、ドメインが、自らが所属するドメイン内の経路情報を収集して送信する機能を有するルートリフレクタと、自らが所属するドメイン内の各経路区間の帯域リソースを管理する機能と、前記ルートリフレクタから経路情報を受信する機能と、該経路情報に基づいて通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行う機能とを有する帯域管理サーバとを備えることを特徴とするものである。
【0014】
請求項5の発明は、請求項4に記載のネットワーク帯域管理システムにおいて、前記帯域管理サーバは、他のドメイン内の帯域管理サーバと互いに通過区間情報及び帯域管理情報を交換して全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を保有する機能と、帯域確保要求を受け付ける機能と、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報に基づいて、自らが保有する前記全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行う機能とを有することを特徴とするものである。
【0015】
請求項6の発明は、請求項4に記載のネットワーク帯域管理システムにおいて、前記帯域管理サーバは、前記自らが所属するドメイン内の通過区間情報及び帯域管理情報のみを保有する機能と、帯域確保要求を受け付ける機能と、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を他のドメイン内の帯域管理サーバに送信する機能と、帯域確保要求を受け付けた他のドメイン内の帯域管理サーバからコンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を受信する機能と、該識別情報に基づいて、自らが保有する前記通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行う機能と、前記帯域確保要求を受け付けた他のドメイン内の帯域管理サーバに受付判定結果を送信する機能とを有することを特徴とするものである。
【0016】
請求項7の発明は、複数のドメインがIX(Internet eXchange)により相互接続され、映像等のコンテンツ配信を行うIPネットワークに用いるネットワーク帯域管理プログラムにおいて、ドメイン内のルートリフレクタを構成するコンピュータに、自らが所属するドメイン内の経路情報を収集して送信する機能を実現させ、ドメイン内の帯域管理サーバを構成するコンピュータに、自らが所属するドメイン内の各経路区間の帯域リソースを管理する機能と、前記ルートリフレクタから経路情報を受信する機能と、該経路情報に基づいて通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行う機能とを実現させることを特徴とするものである。
【0017】
請求項8の発明は、請求項7に記載のネットワーク帯域管理プログラムにおいて、前記帯域管理サーバを構成するコンピュータに、他のドメイン内の帯域管理サーバと互いに通過区間情報及び帯域管理情報を交換して全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を保有する機能と、帯域確保要求を受け付ける機能と、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報に基づいて、自らが保有する前記全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行う機能とを実現させることを特徴とするものである。
【0018】
請求項9の発明は、請求項7に記載のネットワーク帯域管理プログラムにおいて、前記帯域管理サーバを構成するコンピュータに、前記自らが所属するドメイン内の通過区間情報及び帯域管理情報のみを保有する機能と、帯域確保要求を受け付ける機能と、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を他のドメイン内の帯域管理サーバに送信する機能と、帯域確保要求を受け付けた他のドメイン内の帯域管理サーバからコンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を受信する機能と、該識別情報に基づいて、自らが保有する前記通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行う機能と、前記帯域確保要求を受け付けた他のドメイン内の帯域管理サーバに受付判定結果を送信する機能とを実現させることを特徴とするものである。
【0019】
請求項10の発明は、請求項7から9のいずれか1項に記載のネットワーク帯域管理プログラムを記録した記録媒体である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
ドメインが相互接続される通信ネットワークにおいて、帯域保証を実現するためには、各ドメイン内のルーティング情報に加え、BGP−4(Border Gateway Protocol Ver.4)という通信プロトコル(Y.Rekhter,et al.,“A Border Gateway Protocol 4(BGP−4)”,RFC1771,IETF,Mar.1995を参照)を用いたE−BGP(External−BGP)により交換されるドメイン間の相互接続ポリシーを、IGP(Internal Gateway Protocol)により自網内に通知する必要がある。また、各ドメインに配置した帯域管理サーバ間で帯域情報を交換して、全ドメインについて帯域管理を行う必要もある。
【0021】
本発明の実施の形態では、ドメイン間で相互接続ポリシーを通知する方法として、BGPを用いてルータ間で交換されるBGP経路情報を集約して通知する機能を有する装置(例えば、ルートリフレクタ、以下「ルートリフレクタ」という)をドメイン内に配置する。ルータ間で交換される経路情報配布に係るセッション数は、通常、自網内のルータ数の二乗に比例して増大するが、本発明の実施の形態では、ルータ数に比例するように減じることが可能となるプロトコル、例えば、I−BGP(Internal−BGP)を適用する(T.Bates,et al.,“BGP Route Reflection,An alternative to full mesh IBGP”,RFC1966,IETF,Jun.1996を参照)。
【0022】
図2は、ルートリフレクタを用いない場合と用いる場合とにおけるセッション数を比較する概略構成図である。図2の(1)は、ルートリフレクタを用いない場合における通信ネットワークの概略構成図であり、ルータ40−1〜6が相互に接続され、ルータ間において経路情報が交換される。ルータ数は6(M=6)であるため、セッション数は、15(N=M・(M−1)/2=15)である。また、図2の(2)は、ルートリフレクタを用いる場合における通信ネットワークの概略構成図であり、ルータ41−1〜6がそれぞれルートリフレクタ20に接続される。ルートリフレクタ20は、ルータ41−1〜6から経路情報を収集して一元的に管理する。この場合、ルータ数は6(M=6)であるため、セッション数は、6(N=M=6)である。
【0023】
両通信ネットワークの経路情報配布に必要なルータ間のセッション数を比較すると、ルータ数が増加するに従い、ルートリフレクタ20を用いる方が、セッション数の削減効果が大きくなる。このように、ルートリフレクタ20を配置することにより、経路情報交換に係るネットワーク負荷を減じることが可能となる。
【0024】
図2の(2)に示したルートリフレクタ20を用いる通信ネットワークにおいて、ドメイン内に配置された図示しない帯域管理サーバは、ルートリフレクタ20からBGP経路情報を取得し、当該情報に基づいて自網内の通過区間を算出し、各区間の帯域管理を行う。これにより、帯域管理サーバが網内の各ルータ41−1〜6から取得していた経路情報をルートリフレクタ20より一元的に収集することができる。従って、経路情報交換に係るネットワーク負荷を減じることが可能になるとともに、経路情報交換における信頼性の向上及び経路情報の変化を迅速に帯域管理サーバに反映させることができる。
【0025】
図3を参照して、本発明に係るネットワーク帯域管理システムの概要について説明する。図3の(1)は、各ドメインの帯域管理サーバ間で経路・帯域情報を交換し、予め全ドメインの帯域管理情報を共有するネットワーク帯域管理システムの概略構成図である。ドメイン200−1〜nは、その内部にそれぞれルートリフレクタ220−1〜n及び帯域管理サーバ230−1〜nが設けられ、IX260−1〜n−1により相互に接続される。また、端末210はドメイン200−1に接続され、端末211はドメイン200−nに接続される。
【0026】
次に、本ネットワーク帯域管理システムの動作について説明する。ドメイン200−1〜nの各帯域管理サーバ230−1〜nは、ルートリフレクタ220−1〜nが予め自網内の各ルータから収集した経路情報を、各ルートリフレクタ220−1〜nから収集する(ステップS201)。そして、帯域管理サーバ230−1〜nは、それぞれ経路・帯域情報を交換し、全ドメイン200−1〜nの帯域管理情報を共有する(ステップS202)。次に、ドメイン200−1の帯域管理サーバ230−1は、端末210から帯域確保要求を受信すると(ステップS203)、当該端末210や宅内ネットワーク装置等のIPアドレス等の識別情報と通信先である端末211のIPアドレス等の識別情報とに基づいて、保有する全ドメイン200−1〜nの帯域管理情報を参照し、受付判定制御を行う(ステップS204)。判定後、帯域管理サーバ230−1は、他のドメイン200−2〜n上の帯域管理サーバ230−2〜nに対し、帯域管理情報を更新するように通知する(ステップS205)。帯域管理サーバ230−1〜nは、帯域管理情報を更新する(ステップS206)とともに、端末210,211は、それぞれ端末間の通信を開始する(ステップS207)。
【0027】
図3の(2)は、各ドメインの帯域管理サーバが自網内の経路・帯域情報のみ、すなわち自ドメインの帯域管理情報のみを保有するネットワーク帯域管理システムの概略構成図である。ドメイン300−1〜nは、その内部にそれぞれルートリフレクタ320−1〜n及び帯域管理サーバ330−1〜nが設けられ、IX360−1〜n−1により相互に接続される。また、端末310はドメイン300−1に接続され、端末311はドメイン300−nに接続される。
【0028】
次に、本ネットワーク帯域管理システムの動作について説明する。ドメイン300−1〜nの各帯域管理サーバ330−1〜nは、ルートリフレクタ320−1〜nが予め自網内の各ルータから収集した経路情報を、各ルートリフレクタ320−1〜nから収集する(ステップS301)。次に、ドメイン300−1の帯域管理サーバ330−1は、端末310から帯域確保要求を受信すると(ステップS302)、当該端末310や宅内ネットワーク装置等のIPアドレス等の識別情報と通信先である端末311のIPアドレス等の識別情報とに基づいて、発着アドレス等の経路を特定するための情報を、他の帯域管理サーバ330−2〜nに通知する。他の帯域管理サーバ330−2〜nは、当該経路を特定するための情報を受信すると、当該情報に基づいて保有している経路・帯域情報を参照し、ドメイン内における受付判定を行う。帯域管理サーバ330−2〜nは、自らが所属するドメイン300−2〜nが本通信における通過区間となり帯域確保が必要であると判断した場合には、その結果を帯域要求受付元であるドメイン300−1の帯域管理サーバ330−1に返す(ステップS303)。帯域管理サーバ330−1は、各ドメイン300−2〜nから受付結果を受信すると、全経路における帯域確保可否を判定する(ステップS304)。そして、通過区間の各ドメイン300−2〜n内の帯域管理サーバ330−2〜nに対し帯域管理情報を更新するように通知する。帯域管理サーバ330−1〜nは、帯域管理情報を更新する(ステップS305)。そして、端末310,311は、それぞれ端末間の通信を開始する(ステップS306)。
【0029】
図3の(1)において、ドメイン200−1の帯域管理サーバ230−1は、端末210から通信終了要求を受信すると、帯域確保要求を受信して帯域を確保した上記の動作と同様に、帯域管理情報を更新する。また、図3の(2)においても、ドメイン300−1の帯域管理サーバ330−1は、端末310から通信終了要求を受信すると、帯域確保要求を受信して帯域を確保した上記の動作と同様に、帯域管理情報を更新する。
【0030】
次に、図4を参照して、本発明に係るネットワーク帯域管理システムの実施の形態について説明する。本ネットワーク帯域管理システムは、ドメイン400−1,400−2がIX460−1,460−2により相互に接続される。ドメイン400−1は、その内部にルートリフレクタ420−1、帯域管理サーバ430−1、ルータ440−1−1〜n,441−1−1,441−1−2及びコンテンツポータルサーバ470−1が設けられ、ドメイン400−2は、その内部にルートリフレクタ420−2、帯域管理サーバ430−2、ルータ440−2−1〜n,441−2−1,441−2−2及びコンテンツポータルサーバ470−2が設けられている。また、クライアント端末410はドメイン400−1内のルータ440−1−1に接続され、コンテンツサーバ450はドメイン400−2内のルータ440−2−nに接続される。
【0031】
次に、本ネットワーク帯域管理システムにおいて、ドメイン400−1に所属するクライアント端末410がドメイン400−2に所属するコンテンツサーバ450にコンテンツの配信を要求し、コンテンツサーバ450がクライアント端末410にコンテンツを配信する動作について説明する。尚、従来、ドメイン400−1及び400−2は、IX460−1により相互に接続されていたため、クライアント端末410は、IX460−1を通る経路でコンテンツサーバ450と通信していたとする。本実施の形態に係るネットワーク帯域管理システムは、IX460−1による従来の接続を、IX460−2による新たな接続に切り替えて帯域管理を行うものである。
【0032】
接続経路をIX460−1からIX460−2に変更する経路変更があると(ステップS401)、ドメイン400−1内のルートリフレクタ420−1及びドメイン400−2内のルートリフレクタ420−2は、当該経路変更の通知を受信する(ステップS402)。ルートリフレクタ420−1は、経路変更の通知を受信すると、ドメイン400−1内のルータ440−1−1〜n,441−1−1,441−1−2に経路変更を通知する。同様に、 ルートリフレクタ420−2も、経路変更の通知を受信すると、ドメイン400−2内のルータ440−2−1〜n,441−2−1,441−2−2に経路変更を通知する(ステップS403)。各ルータ440−1−1〜n,441−1−1,441−1−2,440−2−1〜n,441−2−1,441−2−2は、経路変更の通知を受信すると、ルーティングテーブルを更新する(ステップS404)。
【0033】
ドメイン400−1内の帯域管理サーバ430−1は、ルートリフレクタ420−1が自網内の各ルータから収集して更新した経路情報を、ルートリフレクタ420−1から収集する(ステップS405)とともに、保有する経路情報を更新する(ステップS406)。同様に、ドメイン400−2内の帯域管理サーバ430−2は、ルートリフレクタ420−2が自網内の各ルータから収集して更新した経路情報を、ルートリフレクタ420−2から収集する(ステップS405)とともに、保有する経路情報を更新する(ステップS406)。そして、図3の(1)または(2)に示した動作により、当該経路情報に基づいてISP間接続経路及び網内経路の情報を更新するとともに各区間の帯域情報の管理を行う(ステップS407)。
【0034】
次に、ドメイン400−1内のコンテンツポータルサーバ470−1は、クライアント端末210から帯域確保要求を受信する(ステップS408)。コンテンツポータルサーバ470−1は、帯域確保要求を受信すると、当該要求を帯域管理サーバ430−1に通知する。帯域管理サーバ430−1は、帯域確保要求を受信すると、更新された通過経路情報及び帯域管理情報に基づいて、受付判定制御を行う(ステップS409)。割り当てる帯域に余裕がある場合には、受付判定制御の結果適当な帯域を確保する(ステップS410)。コンテンツサーバ450は、IX460−2による経路でコンテンツをクライアント端末410に配信する(ステップS450)。
【0035】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るネットワーク帯域管理方法及びシステムによれば、ドメインを跨る通信ネットワークにおいても帯域を管理することが可能となり、帯域が確保された高品質なコンテンツ配信サービスが可能となる。また、帯域要求毎に、現在の帯域使用状況を管理した上で帯域を割り当てるから、既に映像サービス等を受けているユーザの配信品質を確保するとともに、要求ユーザに対しても、帯域を確保した高品質なコンテンツ配信が可能となる。
【0036】
また、本発明の実施の形態において、図3及び図4に示したルートリフレクタ220−1〜n,320−1〜n,420−1,420−2及び帯域管理サーバ230−1〜n,330−1〜n,430−1,430−2が実行する各ステップは、それぞれを構成するコンピュータに組み込まれたソフトウェアによって実現することができる。このソフトウェアは、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に格納して頒布することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のネットワーク帯域管理方法及びシステムによれば、ルートリフレクタが、ドメイン内の経路情報を収集し、帯域管理サーバが、自らが所属するルートリフレクタから経路情報を受信し、該経路情報に基づいて自らが所属するドメイン内の通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行うようにした。これにより、ISPが相互接続を行ったネットワークにおけるコンテンツ配信やファイル転送において、各ドメインにキャッシュサーバを配置することなく、高品質な転送を行うことが可能となる。また、従来のキャッシュサーバ方式と比べて、コンテンツを他のISP事業者に複製させることなく、複数ドメインを跨る帯域管理を要する大規模ネットワークに対しても転送品質を確保できる。さらに、帯域管理サーバがルートリフレクタから一元的に収集した経路情報を受信するから、経路情報の収集のためのネットワーク負荷を最小限にすることができ、スケーラブルな広帯域管理ネットワークの構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のキャッシュサーバ方式によるコンテンツ配信システムの概略構成図である。
【図2】ルートリフレクタを用いない場合と用いる場合とにおけるセッション数を比較する概略構成図である。
【図3】本発明に係るネットワーク帯域管理システムの概略を説明する構成図である。
【図4】本発明に係るネットワーク帯域管理システムの実施の形態における概略構成図である。
【符号の説明】
20,220−1〜n,320−1〜n,420−1,420−2 ルートリフレクタ
40−1〜6,41−1〜6,440−1−1〜n,440−2−1〜n,441−1−1,441−1−2,441−2−1,441−2−2 ルータ
100−1〜n,200−1〜n,300−1〜n,400−1,400−2 ドメイン
110−1〜n,210,211,310,311 端末
120−1〜n キャッシュサーバ
150,450 コンテンツサーバ
160,260−1〜n−1,360−1〜n−1,460−1,460−2 IX(Internet eXchange)
230−1〜n,330−1〜n,430−1,430−2 帯域管理サーバ
410 クライアント端末
470−1,470−2 コンテンツポータルサーバ
Claims (10)
- 複数のドメインがIX(Internet eXchange)により相互接続され、映像等のコンテンツ配信を行うIPネットワークにおいて、ドメイン内のルートリフレクタが、自らが所属するドメイン内の経路情報を収集して送信し、ドメイン内の帯域管理サーバが、自らが所属するドメイン内の各経路区間の帯域リソースを管理し、自らが所属するドメイン内の前記ルートリフレクタから経路情報を受信し、該経路情報に基づいて通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行うことを特徴とするネットワーク帯域管理方法。
- 請求項1に記載のネットワーク帯域管理方法において、前記帯域管理サーバは、他のドメイン内の帯域管理サーバと互いに前記通過区間情報及び帯域管理情報を交換して全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を保有し、帯域確保要求を受け付けた場合には、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報に基づいて、自らが保有する前記全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行うことを特徴とするネットワーク帯域管理方法。
- 請求項1に記載のネットワーク帯域管理方法において、前記帯域管理サーバは、前記自らが所属するドメイン内の通過区間情報及び帯域管理情報のみを保有し、帯域確保要求を受け付けた帯域管理サーバは、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を他のドメイン内の帯域管理サーバに送信し、当該他のドメイン内の帯域管理サーバは、前記コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を受信し、該識別情報に基づいて、前記自らが保有する通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行い、前記帯域確保要求を受け付けた帯域管理サーバに受付判定結果を送信することを特徴とするネットワーク帯域管理方法。
- 複数のドメインがIX(Internet eXchange)により相互接続され、映像等のコンテンツ配信を行うIPネットワークの帯域管理システムにおいて、ドメインが、自らが所属するドメイン内の経路情報を収集して送信する機能を有するルートリフレクタと、自らが所属するドメイン内の各経路区間の帯域リソースを管理する機能と、前記ルートリフレクタから経路情報を受信する機能と、該経路情報に基づいて通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行う機能とを有する帯域管理サーバとを備えることを特徴とするネットワーク帯域管理システム。
- 請求項4に記載のネットワーク帯域管理システムにおいて、前記帯域管理サーバは、他のドメイン内の帯域管理サーバと互いに通過区間情報及び帯域管理情報を交換して全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を保有する機能と、帯域確保要求を受け付ける機能と、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報に基づいて、自らが保有する前記全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行う機能とを有することを特徴とするネットワーク帯域管理システム。
- 請求項4に記載のネットワーク帯域管理システムにおいて、前記帯域管理サーバは、前記自らが所属するドメイン内の通過区間情報及び帯域管理情報のみを保有する機能と、帯域確保要求を受け付ける機能と、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を他のドメイン内の帯域管理サーバに送信する機能と、帯域確保要求を受け付けた他のドメイン内の帯域管理サーバからコンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を受信する機能と、該識別情報に基づいて、自らが保有する前記通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行う機能と、前記帯域確保要求を受け付けた他のドメイン内の帯域管理サーバに受付判定結果を送信する機能とを有することを特徴とするネットワーク帯域管理システム。
- 複数のドメインがIX(Internet eXchange)により相互接続され、映像等のコンテンツ配信を行うIPネットワークに用いるネットワーク帯域管理プログラムにおいて、ドメイン内のルートリフレクタを構成するコンピュータに、自らが所属するドメイン内の経路情報を収集して送信する機能を実現させ、ドメイン内の帯域管理サーバを構成するコンピュータに、自らが所属するドメイン内の各経路区間の帯域リソースを管理する機能と、前記ルートリフレクタから経路情報を受信する機能と、該経路情報に基づいて通過区間を予め算出し、該通過区間の帯域管理を行う機能とを実現させることを特徴とするネットワーク帯域管理プログラム。
- 請求項7に記載のネットワーク帯域管理プログラムにおいて、前記帯域管理サーバを構成するコンピュータに、他のドメイン内の帯域管理サーバと互いに通過区間情報及び帯域管理情報を交換して全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を保有する機能と、帯域確保要求を受け付ける機能と、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報に基づいて、自らが保有する前記全区間の通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行う機能とを実現させることを特徴とするネットワーク帯域管理プログラム。
- 請求項7に記載のネットワーク帯域管理プログラムにおいて、前記帯域管理サーバを構成するコンピュータに、前記自らが所属するドメイン内の通過区間情報及び帯域管理情報のみを保有する機能と、帯域確保要求を受け付ける機能と、コンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を他のドメイン内の帯域管理サーバに送信する機能と、帯域確保要求を受け付けた他のドメイン内の帯域管理サーバからコンテンツの発着IPアドレス等の識別情報を受信する機能と、該識別情報に基づいて、自らが保有する前記通過区間情報及び帯域管理情報を参照し、コンテンツ配信の帯域を確保するための受付判定を行う機能と、前記帯域確保要求を受け付けた他のドメイン内の帯域管理サーバに受付判定結果を送信する機能とを実現させることを特徴とするネットワーク帯域管理プログラム。
- 請求項7から9のいずれか1項に記載のネットワーク帯域管理プログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003050454A JP2004260655A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | ネットワーク帯域管理方法及びシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003050454A JP2004260655A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | ネットワーク帯域管理方法及びシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004260655A true JP2004260655A (ja) | 2004-09-16 |
Family
ID=33115856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003050454A Pending JP2004260655A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | ネットワーク帯域管理方法及びシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004260655A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011035686A (ja) * | 2009-08-03 | 2011-02-17 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 経路情報管理システム、経路情報管理方法、およびプログラム |
US11303563B2 (en) | 2018-03-05 | 2022-04-12 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Network service selection device and network service selection method |
-
2003
- 2003-02-27 JP JP2003050454A patent/JP2004260655A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011035686A (ja) * | 2009-08-03 | 2011-02-17 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 経路情報管理システム、経路情報管理方法、およびプログラム |
US11303563B2 (en) | 2018-03-05 | 2022-04-12 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Network service selection device and network service selection method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3306888B1 (en) | Method and apparatus to create and manage virtual private groups in a content oriented network | |
Mukerjee et al. | Practical, real-time centralized control for cdn-based live video delivery | |
KR100754293B1 (ko) | 디지털 콘텐츠 배포 시스템, 디지털 콘텐츠 배포 방법, 이 방법을 실행하기 위한 프로그램을 기억한 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체, 및 이를 위한 서버 및 클라이언트 | |
JP5133873B2 (ja) | アクセスドメイン上でサービスバインディングを管理する方法、およびアクセスノード | |
JP4415773B2 (ja) | 仮想ルータ対応マルチキャストパケット中継装置 | |
US20030137976A1 (en) | Method and apparatus for IP based metered service on demands network | |
KR20100057828A (ko) | 무선 메시 네트워크들에서의 콘텐츠 서비스들에 관한 통합된 피어-투-피어 및 캐시 시스템 | |
CN109412953A (zh) | 一种基于区块链overlay网络的路由信息交互方法 | |
JP2000312226A (ja) | 通信品質を保証する方法 | |
CN110445723A (zh) | 一种网络数据调度方法及边缘节点 | |
CA2974353C (en) | System and method for identifying a communication for routing purposes using internet protocol addresses that are allocated by and shared amongst internet service provider networks | |
JP3964751B2 (ja) | ネットワーク品質推定制御方式 | |
JP5399276B2 (ja) | コンテンツ配信システムと方法およびプログラム | |
US9596293B2 (en) | Content transmission device and network node | |
JP7473025B2 (ja) | コンテンツ配信システム、ユニキャストマルチキャスト変換装置、コンテンツ配信方法及びコンテンツ配信プログラム | |
JP2004048565A5 (ja) | ||
Sathiaseelan et al. | Information centric delay tolerant networking: an internet architecture for the challenged | |
JP5894981B2 (ja) | 複数基準の選択を有するトポロジサーバを用いて通信アーキテクチャにわたって分散されたノードのネットワークへのアクセス | |
JP2004260655A (ja) | ネットワーク帯域管理方法及びシステム | |
JP2005057693A (ja) | ネットワーク仮想化システム | |
JP2007116449A (ja) | ネットワーク通信システム及びその通信システムに用いられる通信装置及びプログラム | |
Beck et al. | How We Ruined The Internet | |
Patil et al. | A role of routing, transport and security mechanisms in information centric network | |
Bodin et al. | End-to-End QoS control architectures from a wholesale and retail perspective: benefits and challenges | |
Tutschku | Towards the Future Internet: virtual networks for convergent services |