JP2004260612A - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの手を煩わせることなく、処理対象の画像に対して最適な画像処理を施し、良好な処理後の画像を容易に提供することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理手段117は、放射線画像の照射野領域の所定領域(当該照射野領域の中心座標に基づき得られた所定領域)内の画素値から抽出した特徴量、放射線画像が取得された撮影装置の種類、画像処理後の放射線画像を出力する装置の種類、及び放射線画像上の被写体の撮影体位の各情報に基づいて、放射線画像に対して濃度変換処理等の画像処理を施す。
【選択図】 図1
【解決手段】画像処理手段117は、放射線画像の照射野領域の所定領域(当該照射野領域の中心座標に基づき得られた所定領域)内の画素値から抽出した特徴量、放射線画像が取得された撮影装置の種類、画像処理後の放射線画像を出力する装置の種類、及び放射線画像上の被写体の撮影体位の各情報に基づいて、放射線画像に対して濃度変換処理等の画像処理を施す。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、放射線撮影により得られたディジタル放射線画像の処理装置或いはシステムに用いられる、画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピュータが読み取り可能に格納した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、X線等の放射線を被写体に対して照射し、その透過像である放射線画像を直接固体撮像素子を用いて撮像し、それにより得られた放射線画像に対応した画像信号をディジタル化して画像処理を施した後、CRT(Cathode Ray Tube)等の表示装置にて可視像として表示したり、或いはプリントアウトしたりする放射線画像撮影システムが開発されている。
【0003】
上述のような放射線画像撮影システムでは、撮影目的に応じて、被写体の撮影する部位が異なる。したがって、放射線画像を表示或いはプリントアウトする際に行う画像処理では、処理対象となる部位の画像に対して、最適な濃度や階調を得るために、各部位の画像毎に、それぞれ異なった画像処理を施す必要がある。
【0004】
上記画像処理の方法としては、例えば、放射線画像が安定した画像となるように様々な画像解析を行い、その解析結果に基づいて、最適な濃度や階調を得るための処理(階調変換処理等)を実行する方法がある。
【0005】
ところで、近年では、医療施設内においてもコンピュータネットワークが徐々に整備されつつあり、上述したような放射線画像撮影システム以外にも、輝尽性蛍光体シートを用いた放射線画像撮影装置(CR)や、イメージングインテンシファイアを用いた放射線画像撮影装置(DR)等の異なる放射線画像装置によって撮影して得られた放射線画像を、同じ画像処理装置で処理し、当該処理後の放射線画像を、CRT等の表示装置、フィルムイメージャ装置、或はドライブリンタ装置等の異なる出力装置によって出力する放射線画像撮影システムも開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような、異なる撮影装置によって得られた放射線画像を、同じ画像処理装置で処理した後に異なる出力装置で出力するようになされた従来の放射線画像撮影システムでは、ユーザは、画像処理装置において実行する画像処理を、それぞれの撮影装置や出力装置に対応させるために、種々の手順の設定等を行なう必要があった。これは、ユーザにとって大変煩雑な作業となっていた。
【0007】
また、画像処理装置において放射線画像に対する画像処理を行なう際、ユーザは、当該放射線画像の関心領域に対して最適な濃度や階調が得られるようにするために、マウスやタッチパネル等の入力装置を操作する必要があった。
例えば、胸部撮影により得られた胸部画像に対して画像処理を行なう場合、その胸部画像において、関心領域が肺野である場合、骨部である場合等、関心領域がどの部分であるかによって、最適な濃度や階調を得るための画像処理が異なってくる。このため、ユーザ自信が、マウスやタッチパネル等の入力装置を操作して、実際の関心領域が肺野であるか、骨部であるかによって、異なる濃度や階調で画像処理を行うように指示する必要があった。これは、ユーザにといって非常に手間のかかる作業となっていた。
【0008】
そこで、本発明は、上記の欠点を除去するために成されたもので、ユーザの手を煩わせることなく、処理対象の画像に対して最適な画像処理を施し、良好な処理後の画像を容易に提供することができる、画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピュータが読み取り可能に格納した記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的下において、第1の発明は、対象画像に対して任意の画像処理を施し、当該処理後の対象画像を出力する画像処理装置であって、対象画像の所定領域内の情報から対象画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、対象画像に関する情報、及び上記特徴量抽出手段により抽出された特徴量の情報の少なくとも何れかの情報に基づき、対象画像に対して上記画像処理を施す画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、上記特徴量抽出手段は、放射線画像を含む対象画像の照射野領域の所定領域内の情報から上記特徴量を取得することを特徴とする。
【0011】
第3の発明は、上記第2の発明において、上記特徴量抽出手段は、上記照射野領域の中心座標に基づき得られる上記所定領域内の情報から上記特徴量を抽出することを特徴とする。
【0012】
第4の発明は、放射線撮影により得られた放射線画像に対して任意の画像処理を施す画像処理装置であって、上記放射線画像の照射野領域の中心座標に基づき得られる所定領域内の情報から上記放射線画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、少なくとも上記特徴量抽出手段により抽出された特徴量に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施す画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
第5の発明は、上記第4の発明において、上記特徴量抽出手段は、上記所定領域内における画素値の最大値、最小値、平均値、中央値、及び最頻値の少なくとも何れかの情報を上記特徴量として抽出することを特徴とする。
【0014】
第6の発明は、上記第4の発明において、上記特徴量抽出手段は、上記所定領域のサイズをホトタイマのサイズに対応したサイズで決定することを特徴とする。
【0015】
第7の発明は、上記第4の発明において、上記照射野領域を抽出する照射野抽出手段を備えることを特徴とする。
【0016】
第8の発明は、上記第4の発明において、ディジタル化した上記放射線画像を入力する入力手段を備えることを特徴とする。
【0017】
第9の発明は、上記第8の発明において、上記入力手段により入力された上記放射線画像を記録する記録手段を備えることを特徴とする。
【0018】
第10の発明は、上記第4の発明において、上記放射線画像の発生源の種類を設定する設定手段を備え、上記画像処理手段は、上記設定手段での設定情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施すことを特徴とする。
【0019】
第11の発明は、上記第10の発明において、上記設定手段は、上記放射線画像に付加されている上記放射線画像の発生源の種類に関する情報に従って、当該発生源の種類を設定することを特徴とする。
【0020】
第12の発明は、上記第4の発明において、上記放射線画像の撮影部位を判別する判別手段を備え、上記画像処理手段は、上記判別手段での判別情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施すことを特徴とする。
【0021】
第13の発明は、上記第12の発明において、上記判別手段は、上記放射線画像に付加されている上記放射線画像の撮影部位に関する情報に従って、当該撮影部位を判別することを特徴とする。
【0022】
第14の発明は、上記第4の発明において、上記画像処理手段での上記画像処理後の上記放射線画像を可視化して出力する画像出力手段を備えることを特徴とする。
【0023】
第15の発明は、上記第14の発明において、複数の上記画像出力手段の中から任意の手段を選択する選択手段を備え、上記画像処理手段は、上記選択手段での選択情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施すことを特徴とする。
【0024】
第16の発明は、上記第4の発明において、上記画像処理手段は、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を、上記放射線画像に対して施すことを特徴とする。
【0025】
第17の発明は、上記第4の発明において、上記放射線画像の発生源の種類を設定する設定手段と、複数種類の濃度変換カーブを示すデータを上記発生源の種類に対応して記録する記録手段とを備え、上記画像処理手段は、上記設定手段での設定情報に基づき上記記録手段から読み出した濃度変換カーブを用いて、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を上記放射線画像に対して施すことを特徴とする。
【0026】
第18の発明は、上記第4の発明において、上記放射線画像の撮影部位を判別する判別手段と、複数種類の濃度変換カーブを示すデータを上記撮影部位の種類に対応して記録する記録手段とを備え、上記画像処理手段は、上記判別手段での判別情報に基づき上記記録手段から読み出した濃度変換カーブを用いて、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を上記放射線画像に対して施すことを特徴とする。
【0027】
第19の発明は、上記第4の発明において、上記画像処理手段での上記画像処理後の上記放射線画像を可視化して出力する複数の画像出力手段と、上記複数の画像出力手段の中から任意の手段を選択する選択手段と、複数種類の濃度変換カーブを示すデータを上記画像出力手段の種類に対応して記録する記録手段とを備え、上記画像処理手段は、上記選択手段での選択情報に基づき上記記録手段から読み出した濃度変換カーブを用いて、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を上記放射線画像に対して施すことを特徴とする。
【0028】
第20の発明は、上記第4の発明において、上記放射線画像の発生源の種類を設定する設定手段と、上記画像処理手段での上記画像処理後の上記放射線画像を可視化して出力する複数の画像出力手段と、上記複数の画像出力手段の中から任意の手段を選択する選択手段とを備え、上記画像処理手段は、上記設定手段での設定情報及び上記選択手段での選択情報の少なくとも何れかの情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施し、上記選択手段は、上記設定手段での設定情報に基づき、上記複数の画像出力手段の中から該当する手段を選択することを特徴とする。
【0029】
第21の発明は、上記第4の発明において、上記放射線画像の発生源の種類を設定する設定手段と、上記画像処理手段での上記画像処理後の上記放射線画像を可視化して出力する複数の画像出力手段と、上記複数の画像出力手段の中から任意の手段を選択する選択手段とを備え、上記画像処理手段は、上記設定手段での設定情報及び上記選択手段での選択情報の少なくとも何れかの情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施し、上記設定手段は、上記選択手段での選択情報に基づき、上記放射線画像の発生源の種類を設定することを特徴とする。
【0030】
第22の発明は、複数の機器が通信可能に接続されてなる画像処理システムであって、上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項1〜21の何れかに記載の画像処理装置の機能を有することを特徴とする。
【0031】
第23の発明は、対象画像に対して任意の画像処理を施し、当該処理後の対象画像を出力するための画像処理方法であって、対象画像の所定領域内の情報から対象画像の特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、対象画像に関する情報、及び上記特徴量抽出手段により抽出された特徴量の情報の少なくとも何れかの情報に基づき、対象画像に対して上記画像処理を施す画像処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0032】
第24の発明は、上記第23の発明において、上記特徴量抽出ステップは、放射線画像を含む対象画像の照射野領域の所定領域内の情報から上記特徴量を取得するステップを含むことを特徴とする。
【0033】
第25の発明は、上記第24の発明において、上記特徴量抽出ステップは、上記照射野領域の中心座標に基づき得られる上記所定領域内の情報から上記特徴量を抽出するステップを含むことを特徴とする。
【0034】
第26の発明は、上記第23の発明において、対象画像に予め付加されている情報から、対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、及び対象画像に関する情報の少なくとも何れかの情報を取得する取得ステップを含み、上記画像処理ステップは、上記取得ステップにより得られた情報に基づき、対象画像に対して上記画像処理を施すステップを含むことを特徴とする。
【0035】
第27の発明は、上記第23の発明において、対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、及び対象画像に関する情報の少なくとも何れかの情報に対応した複数種類の濃度変換カーブをルックアップテーブルに記録する記録ステップを含み、上記画像処理ステップは、対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、及び対象画像に関する情報の少なくとも何れかの情報に基づき上記ルックアップテーブルから読み出した濃度変換カーブを用いて、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を上記放射線画像に対して施すステップを含むことを特徴とする。
【0036】
第28の発明は、請求項1〜21の何れかに記載の画像処理装置の機能、又は請求項22記載の画像処理システムの機能を実施するための処理ステップを、コンピュータが読み取り可能に格納した記録媒体であることを特徴とする。
【0037】
第29の発明は、請求項23〜27の何れかに記載の画像処理方法の処理ステップを、コンピュータが読み取り可能に格納した記録媒体であることを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0039】
本発明は、例えば、図1に示すような画像処理装置100に適用される。
この画像処理装置100は、種々の撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)の何れかにより放射線撮影(X線撮影等)して得られた放射線画像に対して、最適な濃度や階調の画像を得るための画像処理を施す装置であり、上記図1に示すように、撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)の何れかの撮影装置から供給された放射線画像(ディジタル画像データ)を出力する画像データ形成部110と、画像データ形成部110からの放射線画像を記録する画像データ記録部111と、画像データ記録部111で記録された放射線画像における照射野領域を抽出する照射野抽出部115と、画像データ記録部111で記録された放射線画像及び照射野抽出部115で抽出された照射野領域データから当該照射野領域の特徴量を抽出する特徴量算出部116と、画像データ形成部110に対して放射線画像を供給する撮影装置の種類を設定する設定部112と、画像データ形成部110から出力される放射線画像における撮影部位の種類を判別する判別部113と、処理後画像を出力する装置として出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の何れかの出力装置を選択する出力装置選択部114と、設定部112での設定、判別部113での判別結果、出力装置選択部114での選択結果、及び特徴量算出部116にて得られた特徴量に基づき画像データ記録部111で記録された放射線画像に対して画像処理を施す画像処理部117と、画像処理部117での処理後の放射線画像を出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の何れかの出力装置に対して出力する画像出力部118とを備えている。
【0040】
上述のような画像処理装置100において、まず、画像データ形成部110は、種々の撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)とのインターフェースを有し、これらの撮影装置の何れかから供給された放射線画像(ディジタル画像データ)を、画像記録部111へ供給する。
【0041】
撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)としては、放射線を被写体に照射し、その透過像である放射線画像を直接固体撮像素子を用いて撮像し、それにより得られた放射線画像をディジタル化する放射線画像撮影装置、輝尽性蛍光体シートに蓄積記録された放射線画像を読み取る放射線画像撮影装置(CR)、放射線を被写体に照射し、その透過像である放射線画像を蛍光板で受光し、当該蛍光板の受光像を固体撮像素子によってディジタル画像データに変換する放射線画像撮影装置、或いはコンピュータネットワーク(インターネット等)に接続されている任意の放射線画像撮影装置(遠隔地の病院等に設置されている放射線画像撮影装置等)等、様々な撮影装置が適用可能である。
【0042】
尚、画像データ形成部110自身が、放射線画像撮影装置の機能を有し、当該機能によって取得した放射線画像(ディジタル画像データ)を、後段の画像記録部111へ供給するようにしてもよい。
【0043】
画像記録部111は、例えば、データを高速に書き込み可能な半導体メモリやハードディスクドライブ装置等を含み、画像データ形成部110からのディジタル画像データを記録する。
【0044】
設定部112は、画像データ形成部110に対して画像データを出力している撮影装置の種類を、画像処理部117に対して設定する。
この設定部112としては、例えば、ボタンやダイアル、或いはコンピュータの入力機器としてのキーボードやマウス等の操作部で構成し、ユーザ自身が、当該操作部を操作して、画像データ形成部110に対して画像データを出力している撮影装置の種類を直接手動で設定するように構成してもよい。或いは、医療におけるディジタル画像通信の規格であるDICOMでは、放射線画像に対して当該放射線画像を取得した撮影装置に関する情報が付加されていることにより、画像データ形成部110や画像データ記録部111から出力される画像データに対して当該データを取得した撮影装置に関する情報が付加されている場合には、その情報によって、画像データ形成部110に対して画像データを出力している撮影装置の種類を自動的に設定するように構成してもよい。或いは、後述する出力装置選択部114において選択された、本装置100での処理後の画像データを出力する装置の種類に基づいて、画像データ形成部110に対して画像データを出力する撮影装置の種類が予めプリセットされている場合には、そのプリセット情報によって、画像データ形成部110に対して画像データを出力している撮影装置の種類を自動的に設定するように構成してもよい。
【0045】
判別部113は、画像データ形成部110から出力される画像データが示す撮影部位の種類を判別し、その判別結果の情報を画像処理部117へ供給する。
この判別部113としては、例えば、ボタンやダイアル、或いはコンピュータの入力機器としてのキーボードやマウス等の操作部で構成し、ユーザ自身が、当該操作部を操作して、画像データ形成部110から出力される画像データが示す撮影部位の種類を直接手動で設定するように構成してもよい。或いは、医療におけるディジタル画像通信の規格であるDICOMでは、放射線画像が示す撮影部位に関する情報が付加されていることにより、画像データ形成部110や画像データ記録部111から出力される画像データに対して当該画像データが示す撮影部位に関する情報が付加されている場合には、その情報によって、画像データ形成部110から出力される画像データが示す撮影部位の種類を自動的に判別するように構成してもよい。
【0046】
出力装置選択部114は、本装置100での処理後の画像データを出力する装置として、出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の何れかの出力装置を選択し、その選択情報を画像処理部117へ供給する。
この出力装置選択部114としては、例えば、ボタンやダイアル、或いはコンピュータの入力機器としてのキーボードやマウス等の操作部で構成し、ユーザ自身が、当該操作部を操作して、複数種の出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の中から使用する出力装置を直接手動で選択するように構成してもよい。或いは、設定部112において設定された、画像データ形成部110に対して画像データを出力している撮影装置の種類に基づいて、本装置100での処理後の画像データを出力する装置が予めプリセットされている場合には、そのプリセット情報によって、複数種の出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の中から使用する出力装置を自動的に選択するように構成してもよい。
【0047】
出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)としては、CRT等の表示装置、フィルムイメージャ装置、或はドライプリンタ装置等、様々な出力装置が適用可能である。
【0048】
照射野抽出部115は、画像データ記録部111に記録された画像データ(放射線画像)における照射野を抽出する。
ここでの照射野抽出方法としては、例えば、次のような方法が適用可能である。
方法1:対象画像を小領域に分割し、各分割領域の濃度分散値を求め、それらの値に基づいて、対象画像の照射野を抽出する方法(特開平05−007579号等に記載の方法)。
方法2:対象画像の端部近傍の所定画素間の画像濃度変化を1次式で近似し、当該近似式による想定濃度値と、対象画像の実際の濃度値との差から照射野を抽出する方法(特公平06−90412号等に記載の方法)。
【0049】
照射野抽出部115にて得られた照射野の情報は、特徴量算出部116へ供給される。
上記照射野の情報としては、例えば、対象画像から直接切り出された照射野領域に対応した画像データ、或いは対象画像上における照射野領域を示す座標情報等が適用可能である。
【0050】
特徴量算出部116は、画像データ記録部111からの画像データ、及び照射野抽出部115からの照射野情報(画像データ記録部111から出力される画像データが示す放射線画像上の照射野に対応する画像領域に関する情報)もとに、放射線画像の照射野領域における画素値の最大値、最小値、平均値、中央値、最頻値等の特徴量に関する情報を取得して、その特徴量情報を画像処理部117に供給する。
【0051】
画像処理部117は、設定部112から設定された撮影装置の種類、判別部113により判別された撮影部位、出力装置選択部114により選択された出力装置、及び特徴量算出部116により得られた特徴量に基づいて、画像データ記録部111からの画像データに対して、当該画像データが示す放射線画像が最適な濃度、又は階調、又は濃度及び階調となるように、画像処理を施す。
【0052】
画像出力部118は、出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)とのインターフェースを有し、画像処理部117での処理後の画像データを、出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の何れかの出力装置へ供給する。
【0053】
尚、画像出力部118自身が、出力装置の機能を有し、当該機能によって、画像処理部117での処理後の画像データを出力するようにしてもよい。
【0054】
ここで、図2は、上述したような画像処理装置100での処理対象となる放射線画像の一例を示したものである。
この放射線画像400は、撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)の何れかの撮影装置により、照射野絞りを用いた、被写体(患者)の胸部撮影により得られた画像である。このような放射線画像400に対して、画像処理装置100によって画像処理を施し、その処理後の画像をフィルム上に出力する(フィルムに焼き付けて出力する)場合、画像処理装置100は、次のように動作する。
【0055】
先ず、撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)の何れかの撮影装置により得られた放射線画像400は、画像データ形成部110により、画像データ記録部111に供給される。
画像データ記録部111は、画像データ形成部110からの放射線画像400を、半導体メモリやハードディスクドライブ装置等に記録される。
【0056】
照射野抽出部115は、画像データ記録部111に記録された放射線画像400を読み出し、その放射線画像400の照射野を抽出する。
【0057】
具体的には例えば、上記図2に示すように、先ず、照射野抽出部115は、放射線画像400の垂直方向Yと水平方向Xのそれぞれの画素値の総和を算出し、垂直方向Yと水平方向Xの各ヒストグラム420,410を生成する。
次に、照射野抽出部115は、ヒストグラム420,410において、画素値の変化量が急峻な部分421,422,411,412を照射野の端点A,B,C,Dとする。
そして、照射野抽出部115は、端点A,B,C,Dの座標A(xa,ya)、B(xb,yb)、C(xc,yc)、D(xd,yd)を、放射線画像400における照射野領域430の情報として、特徴量算出部116に供給する。
【0058】
特徴量算出部116は、照射野抽出部115からの端点A,B,C,Dの座標A(xa,ya)、B(xb,yb)、C(xc,yc)、D(xd,yd)から、照射野領域430の中心Mの座標を算出する。
【0059】
具体的には例えば、先ず、照射野抽出部115は、中心MのX及びY座標を、
X座標=(3xa−xb+xc+xd)/4
Y座標=(3ya+yb+yc−yd)/4
なる式によって求める。
【0060】
次に、照射野抽出部115は、中心Mの座標を中心とした1辺が2αの矩形領域(2α×2αサイズの領域)Rを、特徴量を算出する画像領域Rとする。この”2α”は、例えば、30〜100mmの長さに相当する画素数である。
矩形領域Rの左上の座標は、
X座標=((3xa−xb+xc+xd)/4)−α
Y座標=((3ya+yb+yc−yd)/4)−α
となる。
【0061】
尚、”2α”は、例えば、従来フィルムの濃度を一定に保つために、被写体を透過した放射線量が一定量を超えると当該放射線を遮断するホトタイマの一辺の長さに相当する画素数であってもよい。
また、画像領域Rは、矩形(正方)である必要はなく、例えば、長方形であっても円形であってもよい。或いは、 さらに、照射野領域430としては、4点(A,B,C,D)からなる矩形領域に限られることはなく、例えば、多角形や円弧、或いは任意の不定形であってもよい。何れの形状でも、この照射野の中心Mの座標に基づいた特定の領域が、特徴量を算出する画像領域Rとなる。
【0062】
そして、照射野抽出部115は、上述のようにして取得した画像領域R内の画素値を全て加算し、その加算値を、画像領域R内の画素数で割ることで、画像領域Rにおける平均画素値Aを取得し、その平均画素値Aを特徴量として、画像処理部117に供給する。
【0063】
このとき、設定部112により、画像処理部117に対して、放射線画像400が得られた撮影装置の種類が設定されている。
また、判別部113では、放射線画像400の撮影部位が「胸部」と判別され、その判別結果が画像処理部117に供給されている。
さらに、出力装置選択部114では、画像処理部117の処理後の画像データの出力装置として、出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の中から、フィルム上へ放射線画像を出力するフィルムイメージャ装置300(x)が選択され、その選択情報が画像処理部117に供給されている。
【0064】
したがって、画像処理装置117は、放射線画像400が得られた撮影装置の種類、放射線画像400の撮影部位が「胸部」、及び処理後画像の出力先がフィルムイメージャ装置300(x)という情報と共に、特徴量算出部116からの特徴量としての平均画素値Aに基づいて、放射線画像400が、最終的にフィルムイメージャ装置300(x)によりフィルム上に出力される際に、最適な濃度値Dとなるような濃度変換特性を有する濃度変換カーブに基づいた濃度変換処理(階調変換処理)を、画像データ記録部111からの放射線画像400に対して実行する。
【0065】
具体的には例えば、画像処理部117は、濃度変換処理の基準となる濃度変換カーブを示すデータを、様々な撮影部位毎に複数種類記録したルックアップテーブル(以下、単に「LUT」と言う)を備えている。
【0066】
そこで、先ず、画像処理部117は、判別部113において判別された撮影部位(「胸部」)に対応する濃度変換カーブに関するデータを、LUTから読み出す。これにより、例えば、図3に示すような濃度変換特性を有する胸部用の濃度変換カーブ510(図中の太線で示す)を示すデータが、LUTから読み出される。
【0067】
次に、画像処理部117は、上記図3に示すように、特徴量算出部116により得られた平均画素値Aが濃度値Dとなるように、LUTから読み出したデータが示す濃度変換カーブ510を平行移動して、実際に濃度変換処理に用いる濃度変換カーブ510’(図中細線で示す)に補正する。
【0068】
そして、画像処理部117では、上述のようにして濃度変換カーブ510を補正して得た濃度変換カーブ510’に従って、画像データ記録部111から出力される放射線画像400に対して濃度変換処理を施した後、その処理後の放射線画像400を、画像出力部118に供給する。
【0069】
画像出力部118は、画像処理部117からの処理後の放射線画像400を、出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)のうちの、フィルムイメージャ装置300(x)へ供給する。
【0070】
フィルムイメージャ装置300(x)は、画像出力部118からの処理後の放射線画像400の画素値に対応したレーザー強度で、フィルム(図示せず)上に焼き付けを行い、当該放射線画像400をフィルム上へ形成する。これにより、フィルム上には、最適な濃度の放射線画像400が形成されることになる。
【0071】
尚、本実施の形態では、撮影部位を「胸部」とした一例を挙げたが、これに限られることはなく、様々な撮影部位に対して適用可能である。例えば、撮影部位が「腹部」や「四肢」の場合、画像処理部117において、上述したようにして、腹部用又は四肢用の濃度変換カーブを示すデータがLUTから自動的に読み出され、その濃度変換カーブを示すデータを用いて、特徴量算出部116により得られた特徴量に基づいた濃度変換処理が実行される。
【0072】
また、本実施の形態では、画像処理部117のLUTに対して、濃度変換処理の基準となる濃度変換カーブを示すデータを、様々な撮影部位毎に複数種類記録するように構成したが、これに限られることはなく、例えば、撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)のそれぞれに対応した複数種類の濃度変換カーブを示すデータ、或いは出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)のそれぞれに対応した複数種類の濃度変換カーブを示すデータを記録するように構成し、設定部112での設定や出力装置選択部114での選択に応じて、該当する濃度変換カーブをLUTから読み出して、それを濃度変換処理の基準となる濃度変換カーブとして用いるようにしてもよい。
【0073】
また、本発明の目的は、上述した本実施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読みだして実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することとなる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
また、コンピュータが読みだしたプログラムコードを実行することにより、本実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって本実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって本実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、対象画像の所定領域内の情報から抽出した特徴量、対象画像の発生源の情報、画像処理後の対象画像の出力先の情報、及び対象画像に関する情報の少なくとも何れかの情報に基づいて、対象画像に対して画像処理(濃度及び/又は階調変換処理等)を施すように構成した。
具体的には例えば、対象画像を放射線画像(ディジタル画像)とした場合、放射線画像の照射野領域の所定領域(当該照射野領域の中心座標に基づき得られた所定領域)内の画素値から抽出した特徴量、放射線画像が取得された撮影装置の種類、画像処理後の放射線画像を出力する装置の種類、及び放射線画像上の被写体の撮影体位といった各情報に基づいて、放射線画像に対して濃度変換処理等の画像処理を施す。
これにより、異なる撮影装置によって得られた放射線画像を、同じ画像処理装置で処理した後に異なる出力装置で出力する場合であっても、従来のように、ユーザが、画像処理装置において実行する画像処理を、それぞれの撮影装置や出力装置に対応させるために、種々の手順の設定等を行なう必要はない。また、放射線画像の関心領域に対して最適な濃度や階調が得られるようにするために、マウスやタッチパネル等の入力装置を操作する必要もない。
したがって、本発明によれば、ユーザの手を煩わすこと無く、対象画像に対して自動的に最適な画像処理を施すことができ、良好な画像処理後の対象画像を容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像処理装置での処理対象の放射線画像の一例を説明するための図である。
【図3】上記放射線画像に対する濃度変換処理を説明するための図である。
【符号の説明】
100 画像処理装置
110 画像データ形成部
111 画像データ記録部
112 設定部
113 判別部
114 出力装置選択部
115 照射野抽出部
116 特徴量算出部
117 画像処理部
118 画像出力部
200(1),200(2),・・・,200(n) 撮影装置
300(1),300(2),・・・,300(m) 出力装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、放射線撮影により得られたディジタル放射線画像の処理装置或いはシステムに用いられる、画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピュータが読み取り可能に格納した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、X線等の放射線を被写体に対して照射し、その透過像である放射線画像を直接固体撮像素子を用いて撮像し、それにより得られた放射線画像に対応した画像信号をディジタル化して画像処理を施した後、CRT(Cathode Ray Tube)等の表示装置にて可視像として表示したり、或いはプリントアウトしたりする放射線画像撮影システムが開発されている。
【0003】
上述のような放射線画像撮影システムでは、撮影目的に応じて、被写体の撮影する部位が異なる。したがって、放射線画像を表示或いはプリントアウトする際に行う画像処理では、処理対象となる部位の画像に対して、最適な濃度や階調を得るために、各部位の画像毎に、それぞれ異なった画像処理を施す必要がある。
【0004】
上記画像処理の方法としては、例えば、放射線画像が安定した画像となるように様々な画像解析を行い、その解析結果に基づいて、最適な濃度や階調を得るための処理(階調変換処理等)を実行する方法がある。
【0005】
ところで、近年では、医療施設内においてもコンピュータネットワークが徐々に整備されつつあり、上述したような放射線画像撮影システム以外にも、輝尽性蛍光体シートを用いた放射線画像撮影装置(CR)や、イメージングインテンシファイアを用いた放射線画像撮影装置(DR)等の異なる放射線画像装置によって撮影して得られた放射線画像を、同じ画像処理装置で処理し、当該処理後の放射線画像を、CRT等の表示装置、フィルムイメージャ装置、或はドライブリンタ装置等の異なる出力装置によって出力する放射線画像撮影システムも開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような、異なる撮影装置によって得られた放射線画像を、同じ画像処理装置で処理した後に異なる出力装置で出力するようになされた従来の放射線画像撮影システムでは、ユーザは、画像処理装置において実行する画像処理を、それぞれの撮影装置や出力装置に対応させるために、種々の手順の設定等を行なう必要があった。これは、ユーザにとって大変煩雑な作業となっていた。
【0007】
また、画像処理装置において放射線画像に対する画像処理を行なう際、ユーザは、当該放射線画像の関心領域に対して最適な濃度や階調が得られるようにするために、マウスやタッチパネル等の入力装置を操作する必要があった。
例えば、胸部撮影により得られた胸部画像に対して画像処理を行なう場合、その胸部画像において、関心領域が肺野である場合、骨部である場合等、関心領域がどの部分であるかによって、最適な濃度や階調を得るための画像処理が異なってくる。このため、ユーザ自信が、マウスやタッチパネル等の入力装置を操作して、実際の関心領域が肺野であるか、骨部であるかによって、異なる濃度や階調で画像処理を行うように指示する必要があった。これは、ユーザにといって非常に手間のかかる作業となっていた。
【0008】
そこで、本発明は、上記の欠点を除去するために成されたもので、ユーザの手を煩わせることなく、処理対象の画像に対して最適な画像処理を施し、良好な処理後の画像を容易に提供することができる、画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピュータが読み取り可能に格納した記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的下において、第1の発明は、対象画像に対して任意の画像処理を施し、当該処理後の対象画像を出力する画像処理装置であって、対象画像の所定領域内の情報から対象画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、対象画像に関する情報、及び上記特徴量抽出手段により抽出された特徴量の情報の少なくとも何れかの情報に基づき、対象画像に対して上記画像処理を施す画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、上記特徴量抽出手段は、放射線画像を含む対象画像の照射野領域の所定領域内の情報から上記特徴量を取得することを特徴とする。
【0011】
第3の発明は、上記第2の発明において、上記特徴量抽出手段は、上記照射野領域の中心座標に基づき得られる上記所定領域内の情報から上記特徴量を抽出することを特徴とする。
【0012】
第4の発明は、放射線撮影により得られた放射線画像に対して任意の画像処理を施す画像処理装置であって、上記放射線画像の照射野領域の中心座標に基づき得られる所定領域内の情報から上記放射線画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、少なくとも上記特徴量抽出手段により抽出された特徴量に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施す画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
第5の発明は、上記第4の発明において、上記特徴量抽出手段は、上記所定領域内における画素値の最大値、最小値、平均値、中央値、及び最頻値の少なくとも何れかの情報を上記特徴量として抽出することを特徴とする。
【0014】
第6の発明は、上記第4の発明において、上記特徴量抽出手段は、上記所定領域のサイズをホトタイマのサイズに対応したサイズで決定することを特徴とする。
【0015】
第7の発明は、上記第4の発明において、上記照射野領域を抽出する照射野抽出手段を備えることを特徴とする。
【0016】
第8の発明は、上記第4の発明において、ディジタル化した上記放射線画像を入力する入力手段を備えることを特徴とする。
【0017】
第9の発明は、上記第8の発明において、上記入力手段により入力された上記放射線画像を記録する記録手段を備えることを特徴とする。
【0018】
第10の発明は、上記第4の発明において、上記放射線画像の発生源の種類を設定する設定手段を備え、上記画像処理手段は、上記設定手段での設定情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施すことを特徴とする。
【0019】
第11の発明は、上記第10の発明において、上記設定手段は、上記放射線画像に付加されている上記放射線画像の発生源の種類に関する情報に従って、当該発生源の種類を設定することを特徴とする。
【0020】
第12の発明は、上記第4の発明において、上記放射線画像の撮影部位を判別する判別手段を備え、上記画像処理手段は、上記判別手段での判別情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施すことを特徴とする。
【0021】
第13の発明は、上記第12の発明において、上記判別手段は、上記放射線画像に付加されている上記放射線画像の撮影部位に関する情報に従って、当該撮影部位を判別することを特徴とする。
【0022】
第14の発明は、上記第4の発明において、上記画像処理手段での上記画像処理後の上記放射線画像を可視化して出力する画像出力手段を備えることを特徴とする。
【0023】
第15の発明は、上記第14の発明において、複数の上記画像出力手段の中から任意の手段を選択する選択手段を備え、上記画像処理手段は、上記選択手段での選択情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施すことを特徴とする。
【0024】
第16の発明は、上記第4の発明において、上記画像処理手段は、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を、上記放射線画像に対して施すことを特徴とする。
【0025】
第17の発明は、上記第4の発明において、上記放射線画像の発生源の種類を設定する設定手段と、複数種類の濃度変換カーブを示すデータを上記発生源の種類に対応して記録する記録手段とを備え、上記画像処理手段は、上記設定手段での設定情報に基づき上記記録手段から読み出した濃度変換カーブを用いて、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を上記放射線画像に対して施すことを特徴とする。
【0026】
第18の発明は、上記第4の発明において、上記放射線画像の撮影部位を判別する判別手段と、複数種類の濃度変換カーブを示すデータを上記撮影部位の種類に対応して記録する記録手段とを備え、上記画像処理手段は、上記判別手段での判別情報に基づき上記記録手段から読み出した濃度変換カーブを用いて、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を上記放射線画像に対して施すことを特徴とする。
【0027】
第19の発明は、上記第4の発明において、上記画像処理手段での上記画像処理後の上記放射線画像を可視化して出力する複数の画像出力手段と、上記複数の画像出力手段の中から任意の手段を選択する選択手段と、複数種類の濃度変換カーブを示すデータを上記画像出力手段の種類に対応して記録する記録手段とを備え、上記画像処理手段は、上記選択手段での選択情報に基づき上記記録手段から読み出した濃度変換カーブを用いて、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を上記放射線画像に対して施すことを特徴とする。
【0028】
第20の発明は、上記第4の発明において、上記放射線画像の発生源の種類を設定する設定手段と、上記画像処理手段での上記画像処理後の上記放射線画像を可視化して出力する複数の画像出力手段と、上記複数の画像出力手段の中から任意の手段を選択する選択手段とを備え、上記画像処理手段は、上記設定手段での設定情報及び上記選択手段での選択情報の少なくとも何れかの情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施し、上記選択手段は、上記設定手段での設定情報に基づき、上記複数の画像出力手段の中から該当する手段を選択することを特徴とする。
【0029】
第21の発明は、上記第4の発明において、上記放射線画像の発生源の種類を設定する設定手段と、上記画像処理手段での上記画像処理後の上記放射線画像を可視化して出力する複数の画像出力手段と、上記複数の画像出力手段の中から任意の手段を選択する選択手段とを備え、上記画像処理手段は、上記設定手段での設定情報及び上記選択手段での選択情報の少なくとも何れかの情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施し、上記設定手段は、上記選択手段での選択情報に基づき、上記放射線画像の発生源の種類を設定することを特徴とする。
【0030】
第22の発明は、複数の機器が通信可能に接続されてなる画像処理システムであって、上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項1〜21の何れかに記載の画像処理装置の機能を有することを特徴とする。
【0031】
第23の発明は、対象画像に対して任意の画像処理を施し、当該処理後の対象画像を出力するための画像処理方法であって、対象画像の所定領域内の情報から対象画像の特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、対象画像に関する情報、及び上記特徴量抽出手段により抽出された特徴量の情報の少なくとも何れかの情報に基づき、対象画像に対して上記画像処理を施す画像処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0032】
第24の発明は、上記第23の発明において、上記特徴量抽出ステップは、放射線画像を含む対象画像の照射野領域の所定領域内の情報から上記特徴量を取得するステップを含むことを特徴とする。
【0033】
第25の発明は、上記第24の発明において、上記特徴量抽出ステップは、上記照射野領域の中心座標に基づき得られる上記所定領域内の情報から上記特徴量を抽出するステップを含むことを特徴とする。
【0034】
第26の発明は、上記第23の発明において、対象画像に予め付加されている情報から、対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、及び対象画像に関する情報の少なくとも何れかの情報を取得する取得ステップを含み、上記画像処理ステップは、上記取得ステップにより得られた情報に基づき、対象画像に対して上記画像処理を施すステップを含むことを特徴とする。
【0035】
第27の発明は、上記第23の発明において、対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、及び対象画像に関する情報の少なくとも何れかの情報に対応した複数種類の濃度変換カーブをルックアップテーブルに記録する記録ステップを含み、上記画像処理ステップは、対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、及び対象画像に関する情報の少なくとも何れかの情報に基づき上記ルックアップテーブルから読み出した濃度変換カーブを用いて、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を上記放射線画像に対して施すステップを含むことを特徴とする。
【0036】
第28の発明は、請求項1〜21の何れかに記載の画像処理装置の機能、又は請求項22記載の画像処理システムの機能を実施するための処理ステップを、コンピュータが読み取り可能に格納した記録媒体であることを特徴とする。
【0037】
第29の発明は、請求項23〜27の何れかに記載の画像処理方法の処理ステップを、コンピュータが読み取り可能に格納した記録媒体であることを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0039】
本発明は、例えば、図1に示すような画像処理装置100に適用される。
この画像処理装置100は、種々の撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)の何れかにより放射線撮影(X線撮影等)して得られた放射線画像に対して、最適な濃度や階調の画像を得るための画像処理を施す装置であり、上記図1に示すように、撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)の何れかの撮影装置から供給された放射線画像(ディジタル画像データ)を出力する画像データ形成部110と、画像データ形成部110からの放射線画像を記録する画像データ記録部111と、画像データ記録部111で記録された放射線画像における照射野領域を抽出する照射野抽出部115と、画像データ記録部111で記録された放射線画像及び照射野抽出部115で抽出された照射野領域データから当該照射野領域の特徴量を抽出する特徴量算出部116と、画像データ形成部110に対して放射線画像を供給する撮影装置の種類を設定する設定部112と、画像データ形成部110から出力される放射線画像における撮影部位の種類を判別する判別部113と、処理後画像を出力する装置として出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の何れかの出力装置を選択する出力装置選択部114と、設定部112での設定、判別部113での判別結果、出力装置選択部114での選択結果、及び特徴量算出部116にて得られた特徴量に基づき画像データ記録部111で記録された放射線画像に対して画像処理を施す画像処理部117と、画像処理部117での処理後の放射線画像を出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の何れかの出力装置に対して出力する画像出力部118とを備えている。
【0040】
上述のような画像処理装置100において、まず、画像データ形成部110は、種々の撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)とのインターフェースを有し、これらの撮影装置の何れかから供給された放射線画像(ディジタル画像データ)を、画像記録部111へ供給する。
【0041】
撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)としては、放射線を被写体に照射し、その透過像である放射線画像を直接固体撮像素子を用いて撮像し、それにより得られた放射線画像をディジタル化する放射線画像撮影装置、輝尽性蛍光体シートに蓄積記録された放射線画像を読み取る放射線画像撮影装置(CR)、放射線を被写体に照射し、その透過像である放射線画像を蛍光板で受光し、当該蛍光板の受光像を固体撮像素子によってディジタル画像データに変換する放射線画像撮影装置、或いはコンピュータネットワーク(インターネット等)に接続されている任意の放射線画像撮影装置(遠隔地の病院等に設置されている放射線画像撮影装置等)等、様々な撮影装置が適用可能である。
【0042】
尚、画像データ形成部110自身が、放射線画像撮影装置の機能を有し、当該機能によって取得した放射線画像(ディジタル画像データ)を、後段の画像記録部111へ供給するようにしてもよい。
【0043】
画像記録部111は、例えば、データを高速に書き込み可能な半導体メモリやハードディスクドライブ装置等を含み、画像データ形成部110からのディジタル画像データを記録する。
【0044】
設定部112は、画像データ形成部110に対して画像データを出力している撮影装置の種類を、画像処理部117に対して設定する。
この設定部112としては、例えば、ボタンやダイアル、或いはコンピュータの入力機器としてのキーボードやマウス等の操作部で構成し、ユーザ自身が、当該操作部を操作して、画像データ形成部110に対して画像データを出力している撮影装置の種類を直接手動で設定するように構成してもよい。或いは、医療におけるディジタル画像通信の規格であるDICOMでは、放射線画像に対して当該放射線画像を取得した撮影装置に関する情報が付加されていることにより、画像データ形成部110や画像データ記録部111から出力される画像データに対して当該データを取得した撮影装置に関する情報が付加されている場合には、その情報によって、画像データ形成部110に対して画像データを出力している撮影装置の種類を自動的に設定するように構成してもよい。或いは、後述する出力装置選択部114において選択された、本装置100での処理後の画像データを出力する装置の種類に基づいて、画像データ形成部110に対して画像データを出力する撮影装置の種類が予めプリセットされている場合には、そのプリセット情報によって、画像データ形成部110に対して画像データを出力している撮影装置の種類を自動的に設定するように構成してもよい。
【0045】
判別部113は、画像データ形成部110から出力される画像データが示す撮影部位の種類を判別し、その判別結果の情報を画像処理部117へ供給する。
この判別部113としては、例えば、ボタンやダイアル、或いはコンピュータの入力機器としてのキーボードやマウス等の操作部で構成し、ユーザ自身が、当該操作部を操作して、画像データ形成部110から出力される画像データが示す撮影部位の種類を直接手動で設定するように構成してもよい。或いは、医療におけるディジタル画像通信の規格であるDICOMでは、放射線画像が示す撮影部位に関する情報が付加されていることにより、画像データ形成部110や画像データ記録部111から出力される画像データに対して当該画像データが示す撮影部位に関する情報が付加されている場合には、その情報によって、画像データ形成部110から出力される画像データが示す撮影部位の種類を自動的に判別するように構成してもよい。
【0046】
出力装置選択部114は、本装置100での処理後の画像データを出力する装置として、出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の何れかの出力装置を選択し、その選択情報を画像処理部117へ供給する。
この出力装置選択部114としては、例えば、ボタンやダイアル、或いはコンピュータの入力機器としてのキーボードやマウス等の操作部で構成し、ユーザ自身が、当該操作部を操作して、複数種の出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の中から使用する出力装置を直接手動で選択するように構成してもよい。或いは、設定部112において設定された、画像データ形成部110に対して画像データを出力している撮影装置の種類に基づいて、本装置100での処理後の画像データを出力する装置が予めプリセットされている場合には、そのプリセット情報によって、複数種の出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の中から使用する出力装置を自動的に選択するように構成してもよい。
【0047】
出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)としては、CRT等の表示装置、フィルムイメージャ装置、或はドライプリンタ装置等、様々な出力装置が適用可能である。
【0048】
照射野抽出部115は、画像データ記録部111に記録された画像データ(放射線画像)における照射野を抽出する。
ここでの照射野抽出方法としては、例えば、次のような方法が適用可能である。
方法1:対象画像を小領域に分割し、各分割領域の濃度分散値を求め、それらの値に基づいて、対象画像の照射野を抽出する方法(特開平05−007579号等に記載の方法)。
方法2:対象画像の端部近傍の所定画素間の画像濃度変化を1次式で近似し、当該近似式による想定濃度値と、対象画像の実際の濃度値との差から照射野を抽出する方法(特公平06−90412号等に記載の方法)。
【0049】
照射野抽出部115にて得られた照射野の情報は、特徴量算出部116へ供給される。
上記照射野の情報としては、例えば、対象画像から直接切り出された照射野領域に対応した画像データ、或いは対象画像上における照射野領域を示す座標情報等が適用可能である。
【0050】
特徴量算出部116は、画像データ記録部111からの画像データ、及び照射野抽出部115からの照射野情報(画像データ記録部111から出力される画像データが示す放射線画像上の照射野に対応する画像領域に関する情報)もとに、放射線画像の照射野領域における画素値の最大値、最小値、平均値、中央値、最頻値等の特徴量に関する情報を取得して、その特徴量情報を画像処理部117に供給する。
【0051】
画像処理部117は、設定部112から設定された撮影装置の種類、判別部113により判別された撮影部位、出力装置選択部114により選択された出力装置、及び特徴量算出部116により得られた特徴量に基づいて、画像データ記録部111からの画像データに対して、当該画像データが示す放射線画像が最適な濃度、又は階調、又は濃度及び階調となるように、画像処理を施す。
【0052】
画像出力部118は、出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)とのインターフェースを有し、画像処理部117での処理後の画像データを、出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の何れかの出力装置へ供給する。
【0053】
尚、画像出力部118自身が、出力装置の機能を有し、当該機能によって、画像処理部117での処理後の画像データを出力するようにしてもよい。
【0054】
ここで、図2は、上述したような画像処理装置100での処理対象となる放射線画像の一例を示したものである。
この放射線画像400は、撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)の何れかの撮影装置により、照射野絞りを用いた、被写体(患者)の胸部撮影により得られた画像である。このような放射線画像400に対して、画像処理装置100によって画像処理を施し、その処理後の画像をフィルム上に出力する(フィルムに焼き付けて出力する)場合、画像処理装置100は、次のように動作する。
【0055】
先ず、撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)の何れかの撮影装置により得られた放射線画像400は、画像データ形成部110により、画像データ記録部111に供給される。
画像データ記録部111は、画像データ形成部110からの放射線画像400を、半導体メモリやハードディスクドライブ装置等に記録される。
【0056】
照射野抽出部115は、画像データ記録部111に記録された放射線画像400を読み出し、その放射線画像400の照射野を抽出する。
【0057】
具体的には例えば、上記図2に示すように、先ず、照射野抽出部115は、放射線画像400の垂直方向Yと水平方向Xのそれぞれの画素値の総和を算出し、垂直方向Yと水平方向Xの各ヒストグラム420,410を生成する。
次に、照射野抽出部115は、ヒストグラム420,410において、画素値の変化量が急峻な部分421,422,411,412を照射野の端点A,B,C,Dとする。
そして、照射野抽出部115は、端点A,B,C,Dの座標A(xa,ya)、B(xb,yb)、C(xc,yc)、D(xd,yd)を、放射線画像400における照射野領域430の情報として、特徴量算出部116に供給する。
【0058】
特徴量算出部116は、照射野抽出部115からの端点A,B,C,Dの座標A(xa,ya)、B(xb,yb)、C(xc,yc)、D(xd,yd)から、照射野領域430の中心Mの座標を算出する。
【0059】
具体的には例えば、先ず、照射野抽出部115は、中心MのX及びY座標を、
X座標=(3xa−xb+xc+xd)/4
Y座標=(3ya+yb+yc−yd)/4
なる式によって求める。
【0060】
次に、照射野抽出部115は、中心Mの座標を中心とした1辺が2αの矩形領域(2α×2αサイズの領域)Rを、特徴量を算出する画像領域Rとする。この”2α”は、例えば、30〜100mmの長さに相当する画素数である。
矩形領域Rの左上の座標は、
X座標=((3xa−xb+xc+xd)/4)−α
Y座標=((3ya+yb+yc−yd)/4)−α
となる。
【0061】
尚、”2α”は、例えば、従来フィルムの濃度を一定に保つために、被写体を透過した放射線量が一定量を超えると当該放射線を遮断するホトタイマの一辺の長さに相当する画素数であってもよい。
また、画像領域Rは、矩形(正方)である必要はなく、例えば、長方形であっても円形であってもよい。或いは、 さらに、照射野領域430としては、4点(A,B,C,D)からなる矩形領域に限られることはなく、例えば、多角形や円弧、或いは任意の不定形であってもよい。何れの形状でも、この照射野の中心Mの座標に基づいた特定の領域が、特徴量を算出する画像領域Rとなる。
【0062】
そして、照射野抽出部115は、上述のようにして取得した画像領域R内の画素値を全て加算し、その加算値を、画像領域R内の画素数で割ることで、画像領域Rにおける平均画素値Aを取得し、その平均画素値Aを特徴量として、画像処理部117に供給する。
【0063】
このとき、設定部112により、画像処理部117に対して、放射線画像400が得られた撮影装置の種類が設定されている。
また、判別部113では、放射線画像400の撮影部位が「胸部」と判別され、その判別結果が画像処理部117に供給されている。
さらに、出力装置選択部114では、画像処理部117の処理後の画像データの出力装置として、出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)の中から、フィルム上へ放射線画像を出力するフィルムイメージャ装置300(x)が選択され、その選択情報が画像処理部117に供給されている。
【0064】
したがって、画像処理装置117は、放射線画像400が得られた撮影装置の種類、放射線画像400の撮影部位が「胸部」、及び処理後画像の出力先がフィルムイメージャ装置300(x)という情報と共に、特徴量算出部116からの特徴量としての平均画素値Aに基づいて、放射線画像400が、最終的にフィルムイメージャ装置300(x)によりフィルム上に出力される際に、最適な濃度値Dとなるような濃度変換特性を有する濃度変換カーブに基づいた濃度変換処理(階調変換処理)を、画像データ記録部111からの放射線画像400に対して実行する。
【0065】
具体的には例えば、画像処理部117は、濃度変換処理の基準となる濃度変換カーブを示すデータを、様々な撮影部位毎に複数種類記録したルックアップテーブル(以下、単に「LUT」と言う)を備えている。
【0066】
そこで、先ず、画像処理部117は、判別部113において判別された撮影部位(「胸部」)に対応する濃度変換カーブに関するデータを、LUTから読み出す。これにより、例えば、図3に示すような濃度変換特性を有する胸部用の濃度変換カーブ510(図中の太線で示す)を示すデータが、LUTから読み出される。
【0067】
次に、画像処理部117は、上記図3に示すように、特徴量算出部116により得られた平均画素値Aが濃度値Dとなるように、LUTから読み出したデータが示す濃度変換カーブ510を平行移動して、実際に濃度変換処理に用いる濃度変換カーブ510’(図中細線で示す)に補正する。
【0068】
そして、画像処理部117では、上述のようにして濃度変換カーブ510を補正して得た濃度変換カーブ510’に従って、画像データ記録部111から出力される放射線画像400に対して濃度変換処理を施した後、その処理後の放射線画像400を、画像出力部118に供給する。
【0069】
画像出力部118は、画像処理部117からの処理後の放射線画像400を、出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)のうちの、フィルムイメージャ装置300(x)へ供給する。
【0070】
フィルムイメージャ装置300(x)は、画像出力部118からの処理後の放射線画像400の画素値に対応したレーザー強度で、フィルム(図示せず)上に焼き付けを行い、当該放射線画像400をフィルム上へ形成する。これにより、フィルム上には、最適な濃度の放射線画像400が形成されることになる。
【0071】
尚、本実施の形態では、撮影部位を「胸部」とした一例を挙げたが、これに限られることはなく、様々な撮影部位に対して適用可能である。例えば、撮影部位が「腹部」や「四肢」の場合、画像処理部117において、上述したようにして、腹部用又は四肢用の濃度変換カーブを示すデータがLUTから自動的に読み出され、その濃度変換カーブを示すデータを用いて、特徴量算出部116により得られた特徴量に基づいた濃度変換処理が実行される。
【0072】
また、本実施の形態では、画像処理部117のLUTに対して、濃度変換処理の基準となる濃度変換カーブを示すデータを、様々な撮影部位毎に複数種類記録するように構成したが、これに限られることはなく、例えば、撮影装置200(1),200(2),・・・,200(n)のそれぞれに対応した複数種類の濃度変換カーブを示すデータ、或いは出力装置300(1),300(2),・・・,300(m)のそれぞれに対応した複数種類の濃度変換カーブを示すデータを記録するように構成し、設定部112での設定や出力装置選択部114での選択に応じて、該当する濃度変換カーブをLUTから読み出して、それを濃度変換処理の基準となる濃度変換カーブとして用いるようにしてもよい。
【0073】
また、本発明の目的は、上述した本実施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読みだして実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することとなる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
また、コンピュータが読みだしたプログラムコードを実行することにより、本実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって本実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって本実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、対象画像の所定領域内の情報から抽出した特徴量、対象画像の発生源の情報、画像処理後の対象画像の出力先の情報、及び対象画像に関する情報の少なくとも何れかの情報に基づいて、対象画像に対して画像処理(濃度及び/又は階調変換処理等)を施すように構成した。
具体的には例えば、対象画像を放射線画像(ディジタル画像)とした場合、放射線画像の照射野領域の所定領域(当該照射野領域の中心座標に基づき得られた所定領域)内の画素値から抽出した特徴量、放射線画像が取得された撮影装置の種類、画像処理後の放射線画像を出力する装置の種類、及び放射線画像上の被写体の撮影体位といった各情報に基づいて、放射線画像に対して濃度変換処理等の画像処理を施す。
これにより、異なる撮影装置によって得られた放射線画像を、同じ画像処理装置で処理した後に異なる出力装置で出力する場合であっても、従来のように、ユーザが、画像処理装置において実行する画像処理を、それぞれの撮影装置や出力装置に対応させるために、種々の手順の設定等を行なう必要はない。また、放射線画像の関心領域に対して最適な濃度や階調が得られるようにするために、マウスやタッチパネル等の入力装置を操作する必要もない。
したがって、本発明によれば、ユーザの手を煩わすこと無く、対象画像に対して自動的に最適な画像処理を施すことができ、良好な画像処理後の対象画像を容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像処理装置での処理対象の放射線画像の一例を説明するための図である。
【図3】上記放射線画像に対する濃度変換処理を説明するための図である。
【符号の説明】
100 画像処理装置
110 画像データ形成部
111 画像データ記録部
112 設定部
113 判別部
114 出力装置選択部
115 照射野抽出部
116 特徴量算出部
117 画像処理部
118 画像出力部
200(1),200(2),・・・,200(n) 撮影装置
300(1),300(2),・・・,300(m) 出力装置
Claims (29)
- 対象画像に対して任意の画像処理を施し、当該処理後の対象画像を出力する画像処理装置であって、
対象画像の所定領域内の情報から対象画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、対象画像に関する情報、及び上記特徴量抽出手段により抽出された特徴量の情報の少なくとも何れかの情報に基づき、対象画像に対して上記画像処理を施す画像処理手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。 - 上記特徴量抽出手段は、放射線画像を含む対象画像の照射野領域の所定領域内の情報から上記特徴量を取得することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記特徴量抽出手段は、上記照射野領域の中心座標に基づき得られる上記所定領域内の情報から上記特徴量を抽出することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
- 放射線撮影により得られた放射線画像に対して任意の画像処理を施す画像処理装置であって、
上記放射線画像の照射野領域の中心座標に基づき得られる所定領域内の情報から上記放射線画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
少なくとも上記特徴量抽出手段により抽出された特徴量に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施す画像処理手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。 - 上記特徴量抽出手段は、上記所定領域内における画素値の最大値、最小値、平均値、中央値、及び最頻値の少なくとも何れかの情報を上記特徴量として抽出することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
- 上記特徴量抽出手段は、上記所定領域のサイズをホトタイマのサイズに対応したサイズで決定することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
- 上記照射野領域を抽出する照射野抽出手段を備えることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
- ディジタル化した上記放射線画像を入力する入力手段を備えることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
- 上記入力手段により入力された上記放射線画像を記録する記録手段を備えることを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
- 上記放射線画像の発生源の種類を設定する設定手段を備え、
上記画像処理手段は、上記設定手段での設定情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施すことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 - 上記設定手段は、上記放射線画像に付加されている上記放射線画像の発生源の種類に関する情報に従って、当該発生源の種類を設定することを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
- 上記放射線画像の撮影部位を判別する判別手段を備え、
上記画像処理手段は、上記判別手段での判別情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施すことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 - 上記判別手段は、上記放射線画像に付加されている上記放射線画像の撮影部位に関する情報に従って、当該撮影部位を判別することを特徴とする請求項12記載の画像処理装置。
- 上記画像処理手段での上記画像処理後の上記放射線画像を可視化して出力する画像出力手段を備えることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
- 複数の上記画像出力手段の中から任意の手段を選択する選択手段を備え、
上記画像処理手段は、上記選択手段での選択情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施すことを特徴とする請求項14記載の画像処理装置。 - 上記画像処理手段は、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を、上記放射線画像に対して施すことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
- 上記放射線画像の発生源の種類を設定する設定手段と、
複数種類の濃度変換カーブを示すデータを上記発生源の種類に対応して記録する記録手段とを備え、
上記画像処理手段は、上記設定手段での設定情報に基づき上記記録手段から読み出した濃度変換カーブを用いて、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を上記放射線画像に対して施すことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 - 上記放射線画像の撮影部位を判別する判別手段と、
複数種類の濃度変換カーブを示すデータを上記撮影部位の種類に対応して記録する記録手段とを備え、
上記画像処理手段は、上記判別手段での判別情報に基づき上記記録手段から読み出した濃度変換カーブを用いて、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を上記放射線画像に対して施すことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 - 上記画像処理手段での上記画像処理後の上記放射線画像を可視化して出力する複数の画像出力手段と、
上記複数の画像出力手段の中から任意の手段を選択する選択手段と、
複数種類の濃度変換カーブを示すデータを上記画像出力手段の種類に対応して記録する記録手段とを備え、
上記画像処理手段は、上記選択手段での選択情報に基づき上記記録手段から読み出した濃度変換カーブを用いて、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を上記放射線画像に対して施すことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 - 上記放射線画像の発生源の種類を設定する設定手段と、
上記画像処理手段での上記画像処理後の上記放射線画像を可視化して出力する複数の画像出力手段と、
上記複数の画像出力手段の中から任意の手段を選択する選択手段とを備え、
上記画像処理手段は、上記設定手段での設定情報及び上記選択手段での選択情報の少なくとも何れかの情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施し、
上記選択手段は、上記設定手段での設定情報に基づき、上記複数の画像出力手段の中から該当する手段を選択することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 - 上記放射線画像の発生源の種類を設定する設定手段と、
上記画像処理手段での上記画像処理後の上記放射線画像を可視化して出力する複数の画像出力手段と、
上記複数の画像出力手段の中から任意の手段を選択する選択手段とを備え、
上記画像処理手段は、上記設定手段での設定情報及び上記選択手段での選択情報の少なくとも何れかの情報に基づき、上記放射線画像に対して上記画像処理を施し、
上記設定手段は、上記選択手段での選択情報に基づき、上記放射線画像の発生源の種類を設定することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 - 複数の機器が通信可能に接続されてなる画像処理システムであって、
上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項1〜21の何れかに記載の画像処理装置の機能を有することを特徴とする画像処理システム。 - 対象画像に対して任意の画像処理を施し、当該処理後の対象画像を出力するための画像処理方法であって、
対象画像の所定領域内の情報から対象画像の特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、対象画像に関する情報、及び上記特徴量抽出手段により抽出された特徴量の情報の少なくとも何れかの情報に基づき、対象画像に対して上記画像処理を施す画像処理ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。 - 上記特徴量抽出ステップは、放射線画像を含む対象画像の照射野領域の所定領域内の情報から上記特徴量を取得するステップを含むことを特徴とする請求項23記載の画像処理方法。
- 上記特徴量抽出ステップは、上記照射野領域の中心座標に基づき得られる上記所定領域内の情報から上記特徴量を抽出するステップを含むことを特徴とする請求項24記載の画像処理方法。
- 対象画像に予め付加されている情報から、対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、及び対象画像に関する情報の少なくとも何れかの情報を取得する取得ステップを含み、
上記画像処理ステップは、上記取得ステップにより得られた情報に基づき、対象画像に対して上記画像処理を施すステップを含むことを特徴とする請求項23記載の画像処理方法。 - 対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、及び対象画像に関する情報の少なくとも何れかの情報に対応した複数種類の濃度変換カーブをルックアップテーブルに記録する記録ステップを含み、
上記画像処理ステップは、対象画像の発生源の情報、上記画像処理後の対象画像の出力先の情報、及び対象画像に関する情報の少なくとも何れかの情報に基づき上記ルックアップテーブルから読み出した濃度変換カーブを用いて、濃度変換処理及び階調変換処理の少なくとも何れかの処理を含む上記画像処理を上記放射線画像に対して施すステップを含むことを特徴とする請求項23記載の画像処理方法。 - 請求項1〜21の何れかに記載の画像処理装置の機能、又は請求項22記載の画像処理システムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項23〜27の何れかに記載の画像処理方法の処理ステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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