JP2004260338A - 空間分割多重ofdm受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】選択ダイバーシチ受信で受信系統を選択する基準は、受信系統毎の各送信アンテナの伝達関数の電力の和の大きさに基づいている。ある受信系統において、各送信アンテナとの伝達関数の電力は各送信アンテナから単独で信号が送信された場合の受信電力を表す。したがって、伝達関数の電力は、空間分割多重OFDM信号が各送信アンテナから送信されたOFDM信号に分離された状態の受信電力を反映している。つまり、空間分割多重OFDM信号が各送信アンテナから送信されたOFDM信号に分離された状態の受信電力に基づいて受信系統の選択を行うことにより、受信信号のSNRが改善される受信系統の選択が行われて誤り率特性が改善される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空間分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式のディジタル無線通信システムに用いるパケット通信用受信装置に関し、特に、効率的な選択ダイバーシチ受信を行うことが可能な受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空間分割多重方式は、複数の異なるデータ系列を複数のアンテナから同一周波数を用いて同時に送信し、受信装置において複数の受信アンテナで信号を受信し、各送信アンテナから各受信アンテナまでの伝搬路(チャネル)毎の伝達関数推定結果に基づき送信信号を推定して各データ系列を取り出す方式である。空間分割多重方式は、周波数当たりの伝送速度を送信アンテナ数倍にする方式であるため、限られた周波数帯域において伝送速度を増加させることが可能である。
【0003】
また、空間分割多重方式は、高速な通信に適用した場合に、遅延波の影響でシンボル間干渉を及ぼすシンボル数が増大し、シンボル間干渉の影響を補正するシンボル数の増加により指数関数的に演算量が大きくなる。
【0004】
しかし、OFDMに空間分割多重を適用した場合には、遅延波によるシンボル間干渉を回避できるため、演算量の増加を抑え、高速伝送を実現できる。さらに、空間分割多重方式は、送信アンテナ数を一定にした場合に、受信アンテナ数を増やすほど受信ダイバーシチ効果により誤り率特性が改善する。数を増加させた受信アンテナからの受信信号を全て用いて復調を行うと、空間分割多重信号を復調するための演算処理が大きくなる。しかし、選択ダイバーシチを適用した場合に、回路規模の増加を抑えダイバーシチ利得を得ることができる。
【0005】
従来の選択ダイバーシチ受信として、信号のSNRを改善するために、受信信号レベルが大きい受信系統を選択する方法が知られている。従来の空間分割多重OFDM受信装置を図7を参照して説明する。図7は従来の空間分割多重OFDM受信装置のブロック構成図であり、空間分割多重OFDM信号の受信信号レベルの大きさに基づき受信信号を選択する選択ダイバーシチを適用した空間分割多重OFDM受信装置の従来構成例を示す。なお、この例は、送信アンテナが2本、受信アンテナが3本あり、3系統の受信信号から2系統の受信信号を選択し復調する場合を想定している。
【0006】
図7において、アンテナ1−1、1−2、1−3で受信された空間分割多重OFDM信号は、それぞれ受信回路2−1、2−2、2−3および受信電力検出回路3−1、3−2、3−3に入力される。受信回路2−1、2−2、2−3は、それぞれ入力された空間分割多重信号に対し、周波数変換、自動利得制御(AGC)、フィルタリング、アンテナディジタル変換、シンボルタイミング検出および搬送波周波数同期等の必要な受信処理を行い、複素ベースバンド受信信号を出力する。受信回路2−1、2−2、2−3から出力された複素ベースバンド受信信号は、多入力多出力選択回路5に入力される。
【0007】
受信電力検出回路3−1、3−2、3−3は、それぞれ入力された空間分割多重OFDM信号の受信信号電力を検出し、比較回路4へ出力する。比較回路4は、入力された受信信号電力の大きさを比較し、比較結果情報を出力する。比較回路4から出力された比較結果情報は、多入力多出力選択回路5に入力される。多入力多出力選択回路5は、比較回路4から入力された比較結果情報に基づき、受信回路2−1、2−2、2−3から入力された3系統の複素ベースバンド受信信号から受信電力が大きい2系統の複素ベースバンド受信信号を選択して出力する。多入力多出力選択回路5から出力された2系統の複素ベースバンド受信信号は、それぞれフーリエ変換回路6−1、6−2へ入力される。
【0008】
フーリエ変換回路6−1、6−2は、入力された複素ベースバンド受信信号に対してガードインターバル除去等の処理を行った後、フーリエ変換を行い、空間分割多重サブキャリア信号を出力する。フーリエ変換回路6−1、6−2から出力された空間分割多重サブキャリア信号は、それぞれチャネル推定回路7−1、7−2および空間分割多重信号分離回路8へ入力される。
【0009】
チャネル推定回路7−1、7−2は、それぞれ入力された空間分割多重サブキャリア信号を用いて送信アンテナ毎の伝搬路(チャネル)の状態を表す伝達関数をサブキャリア毎に推定し、推定された各サブキャリアの伝達関数を出力する。フェージングにより、各送信アンテナから各受信アンテナ間のチャネル毎に信号は異なる振幅位相変動(伝達関数)を受けることになるが、チャネル推定用の既知の基準信号を送信し、受信側で用意された既知の理想信号と比較することにより、各チャネルの伝達関数を推定することができる。
【0010】
チャネル推定回路7−1、7−2から出力された各サブキャリアの伝達関数は、それぞれ空間分割多重信号分離回路8に入力される。空間分割多重信号分離回路8は、チャネル推定回路7−1、7−2から入力された各サブキャリアの伝達関数およびフーリエ変換回路6−1、6−2から入力された空間分割多重サブキャリア信号を用いて、2つの送信アンテナから送信されたサブキャリア変調信号をそれぞれ推定して、2系統のサブキャリア変調信号を出力する。空間分割多重信号分離回路8から出力された2系統のサブキャリア変調信号は、並直列変換回路9に入力される。
【0011】
並直列変換回路9は、入力された2系統の並列なサブキャリア変調信号を並直列変換して出力する。並直列変換回路9から出力されたサブキャリア変調信号は、サブキャリア復調回路10に入力される。サブキャリア復調回路10、入力されたサブキャリア変調信号を復調し、復調した結果得られたビット列を出力する(例えば、非特許文献1参照)。
【0012】
【非特許文献1】
斎藤洋一著「デジタル無線通信の変復調」電子情報通信学会編、ISBN4−88552−135−1、平成8年2月10日、189ページ14行〜22行および190ページ図5.19(a)「5.3.3ダイバーシチ受信(1)ブランチ合成法」に記載の「選択合成」
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
一般にパケット通信においてパケット毎の選択ダイバーシチ受信を行う場合には、受信信号のSNRを改善するために、受信系統の選択はパケット先頭に付加されたプリアンブル信号部分の受信電力の大きさを基準に行われる。空間分割多重方式は、複数の送信アンテナから同時に同一周波数を用いて複数の異なる変調信号系列が送信され、受信機では複数の異なる変調信号が無線伝搬路で重畳された空間分割多重信号が受信される。受信された空間分割多重信号は、各送受信アンテナ間の伝達関数を推定し、推定した伝達関数を基に各送信アンテナから送信された変調信号に分離される。分離後、各変調信号は復調される。
【0014】
空間分割多重方式において、各送信アンテナからの送信信号が独立に強い電力で受信される場合(各伝達関数の電力が大きい場合)であっても、受信電力検出を行うプリアンブル信号部分の空間分割多重信号の電力は各送信信号が重畳される際の位相の組み合わせにより小さくなる場合がある。したがって、空間分割多重信号の受信信号電力に基づいて受信系統を選択すると選択ダイバーシチのダイバーシチ利得が十分得られない課題があった。
【0015】
そこで、本発明は、空間分割多重OFDM受信装置において、選択ダイバーシチを適用する際、各送受信アンテナ間の伝達関数の電力を算出し受信系統毎の各送信アンテナの伝達関数の電力の和を基準とすること、または全ての受信系統の組み合わせにおいて全サブキャリアの受信電力の和を算出し全サブキャリアの受信電力の和を最大にする受信系統の組み合わせを受信系統の選択の基準とすることで、選択ダイバーシチの利得を向上させ、誤り率特性を改善することのできる空間分割多重OFDM受信装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は空間分割多重OFDM受信装置であって、L(L>0:整数)本の送信アンテナから同時に同一周波数を用いて送信されたL系統の異なるOFDM信号系列が無線伝搬路上で重畳した空間分割多重OFDM信号をそれぞれ受信して受信処理を行うM(M>0:整数)個の受信手段と、前記空間分割多重OFDM信号をそれぞれ受信してその受信電力を検出するM個の受信電力検出手段と、第一の多入力多出力選択手段から出力されるN(0<N<M:整数)個の受信信号に対しフーリエ変換を行いそれぞれサブキャリア毎の空間分割多重信号に分離し、所定の空間分割多重サブキャリア信号を出力するN個のフーリエ変換手段と、このN個のフーリエ変換手段によって出力された各空間分離多重サブキャリア信号を用いて各サブキャリアの送信アンテナ毎の伝達関数の推定をそれぞれ行うN個のチャネル推定手段と、前記N個のフーリエ変換手段により出力された空間分割多重サブキャリア信号を、前記N個のチャネル推定手段から出力される各サブキャリアの伝達関数推定結果を用いてL個の前記送信アンテナからそれぞれ送信されたL個のサブキャリア変調信号に分離する空間分割多重信号分離手段と、この空間分割多重信号分離手段から出力される前記サブキャリア変調信号を復調するサブキャリア復調手段とを備えた空間分割多重OFDM受信装置である。
【0017】
ここで、本発明の特徴とするところは、M個の前記受信手段が出力する受信信号およびM個の前記受信電力検出手段が出力する受信電力に基づきL個の前記送信アンテナと各受信アンテナとの間のL個の伝達関数の電力の和をそれぞれ算出するM個の伝達関数電力検出手段と、M個の前記伝達関数電力検出手段からそれぞれ出力されたL個の伝達関数の電力の和の大きさを比較してその比較結果情報を出力する第一の比較手段とを備え、前記第一の多入力多出力選択手段は、M個の前記受信手段から出力される受信信号のうち、前記第一の比較手段の出力に基づいてL個の伝達関数の電力の和が大きい順番にN個(N<M:整数)の受信信号を選択して出力する手段を備えたところにある(請求項1に対応)。
【0018】
一般に、選択ダイバーシチ受信を行う場合には、受信信号のSNRが向上する受信系列を選択する。空間分割多重通信を行わない通信方式では、受信信号の電力レベルの高い受信系統を選択することで、精度よく受信信号のSNRを向上することができた。
【0019】
しかし、前述した従来の空間分割多重OFDM受信装置では、複数の送信アンテナからの送信信号が、無線伝搬路で重畳した状態で信号が受信されるため、各送信信号が単独で受信された場合に受信信号電力が高いレベルであっても、電力検出を行うプリアンブル信号部分の空間分割多重信号の受信電力は送信信号が重畳する際の位相のズレにより互いの信号を打ち消しあって、小さくなることがある。逆に、送信信号が重畳する際の位相が一致することにより、各送信信号が単独で受信された場合よりも高い受信信号電力が検出されることがある。
【0020】
したがって、空間分割多重OFDM信号の受信電力に基づいて受信系統の選択を行う場合には、空間分割多重OFDM信号が複数の送信信号に分離された状態での受信電力を反映していないため、ダイバーシチ利得が不十分となる課題があった。
【0021】
本発明の空間分割多重OFDM受信装置によれば、選択ダイバーシチ受信で受信系統を選択する基準は、受信系統毎の各送信アンテナの伝達関数の電力の和の大きさに基づいている。ある受信系統において、各送信アンテナとの伝達関数の電力は各送信アンテナから単独で信号が送信された場合の受信電力を表す。
【0022】
したがって、伝達関数の電力は、空間分割多重OFDM信号が各送信アンテナから送信されたOFDM信号に分離された状態の受信電力を反映している。つまり、空間分割多重OFDM信号が各送信アンテナから送信されたOFDM信号に分離された状態の受信電力に基づいて受信系統の選択を行うことにより、選択ダイバーシチの利得を向上させ、受信信号のSNRが改善される受信系統の選択が行われ空間分割多重OFDM受信装置の誤り率特性を改善することができる。
【0023】
また、前記伝達関数電力検出手段は、前記受信手段から出力される受信信号を所定の時間遅延させる第一の遅延手段と、前記受信手段から出力される受信信号と前記第一の遅延手段から出力される遅延信号との加算を行う第一の加算手段と、前記受信手段から出力される受信信号と前記第一の遅延手段から出力される遅延信号との差分を算出する第一の引算手段と、前記第一の加算手段の出力を二乗する第一の二乗手段と、前記第一の引算手段の出力を二乗する第二の二乗手段と、前記第一の二乗手段の出力を所定のサンプル数にわたり平均する第一の平均手段と、前記第二の二乗手段の出力を所定のサンプル数にわたり平均する第二の平均手段と、前記第一の平均手段の出力と前記第二の平均手段の出力とを加算する第二の加算手段と、この第二の加算手段の出力に前記受信電力検出手段から出力される受信電力を乗算する第一の乗算手段とを備えることができる(請求項2に対応)。
【0024】
あるいは、前記伝達関数電力検出手段は、前記受信手段から出力される受信信号を二乗する第三の二乗手段と、この第三の二乗手段の出力を所定のサンプル数にわたり平均する第三の平均手段と、この第三の平均手段の出力を所定の時間遅延する第二の遅延手段と、この第二の遅延手段の出力と前記第三の平均手段の出力とを加算する第三の加算手段と、この第三の加算手段の出力と前記受信電力検出手段から出力される受信電力とを乗算する第二の乗算手段とを備えることもできる(請求項3に対応)。
【0025】
あるいは、本発明の空間分割多重OFDM受信装置は、L(L>0:整数)本の送信アンテナから同時に同一周波数を用いて送信されたL系統の異なるOFDM信号系列が無線伝搬路上で重畳した空間分割多重OFDM信号をそれぞれ受信して受信処理を行うM(M>0:整数)個の受信手段と、前記空間分割多重OFDM信号をそれぞれ受信してその受信電力を検出するM個の受信電力検出手段と、M個の前記受信手段が出力する受信信号のパケットの先頭に付加されたプリアンブル信号部分は入力したM系統の受信信号をそれぞれ第1〜第Mのフーリエ変換手段へ出力し、プリアンブル信号部分に続くデータ信号部分は入力したM系統の受信信号のうちN(N<M:整数)系統の受信信号を第二の比較手段の出力に基づいて選択し第一〜第Nのフーリエ変換手段へ出力する出力切替手段を備え、M個の前記フーリエ変換手段は、前記出力切替手段から出力される受信信号をフーリエ変換を用いてそれぞれサブキャリア毎の空間分割多重信号に分離し、所定の空間分割多重サブキャリア信号を出力する手段を備え、第二の多入力多出力選択手段から出力されるN系統の空間分割多重サブキャリア信号を用いてそれぞれ各サブキャリアの送信アンテナ毎の伝達関数の推定を行うN個のチャネル推定手段と、第一〜第Nの前記フーリエ変換手段により出力された空間分割多重サブキャリア信号を、N個の前記チャネル推定手段から出力される各サブキャリアの伝達関数推定結果を用いてL個の前記送信アンテナからそれぞれ送信されたL個のサブキャリア変調信号に分離する空間分割多重信号分離手段と、この空間分割多重信号分離手段から出力される前記サブキャリア変調信号を復調するサブキャリア復調手段とを備えた空間分割多重OFDM受信装置である。
【0026】
ここで、本発明の特徴とするところは、M個の前記フーリエ変換手段から出力される各空間分割多重サブキャリア信号およびM個の前記受信電力検出手段から出力された受信電力を用いてM系統の受信信号からN系統の受信信号を選択した場合の全ての組み合わせにおいて全サブキャリア信号の受信電力の和を算出するサブキャリア電力演算手段を備え、前記第二の比較手段は、このサブキャリア電力演算手段の出力を比較して全サブキャリア信号の受信電力の和を最大にするN系統の受信信号の組み合わせ情報を出力する手段を備え、前記第二の多入力多出力選択手段は、前記第二の比較手段から出力されるN系統の受信信号の組み合わせ情報に基づき、M個の前記フーリエ変換手段から出力されるM系統の空間分割多重サブキャリア信号からN系統の空間分割多重サブキャリア信号を選択し出力する第二の多入力多出力選択手段とを備えたところにある(請求項4に対応)。
【0027】
この本発明の空間分割多重OFDM受信装置によれば、選択ダイバーシチ受信で受信系統を選択する基準は、空間分割多重サブキャリア信号の分離がなされた後の全サブキャリアの受信電力の和の大きさに基づいている。各空間分割多重サブキャリア信号は、空間分割多重サブキャリア信号を各送信アンテナから送信されたサブキャリア変調信号に分離した後、復調される。サブキャリア変調信号の全サブキャリアの受信電力の和を最大にする2系統の受信信号の組み合わせは、サブキャリア変調信号におけるSNRを改善する組み合わせとなる。つまり、全サブキャリアの変調信号の受信電力の和を最大にする受信系統の組み合わせを選択することにより、選択ダイバーシチの利得を向上させ、空間分割多重サブキャリア信号分離後のサブキャリア変調信号のSNRが改善される受信系統の選択が行われ空間分割多重OFDM受信装置の誤り率特性を改善することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第一の実施形態)
第一の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置を図1を参照して説明する。図1は第一の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置のブロック構成図である(請求項1に対応)。なお、同図は、送信アンテナが2本、受信アンテナが3本あり、3系統の受信信号から2系統の受信信号を選択し復調する場合を想定している。
【0029】
第一の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置は、図1に示すように、2本の送信アンテナから同時に同一周波数を用いて送信された2系統の異なるOFDM信号系列が無線伝搬路上で重畳した空間分割多重OFDM信号をそれぞれ受信して受信処理を行う3個の受信回路102−1〜3と、前記空間分割多重OFDM信号をそれぞれ受信してその受信電力を検出する3個の受信電力検出回路103−1〜3と、多入力多出力選択回路105から出力される2個の受信信号に対しフーリエ変換を行いそれぞれサブキャリア毎の空間分割多重信号に分離し、所定の空間分割多重サブキャリア信号を出力する2個のフーリエ変換回路106−1および2と、この2個のフーリエ変換回路106−1および2によって出力された各空間分離多重サブキャリア信号を用いて各サブキャリアの送信アンテナ毎の伝達関数の推定をそれぞれ行う2個のチャネル推定回路107−1および2と、2個のフーリエ変換回路106−1および2により出力された空間分割多重サブキャリア信号を、2個のチャネル推定回路107−1および2から出力される各サブキャリアの伝達関数推定結果を用いて2個の前記送信アンテナからそれぞれ送信された2個のサブキャリア変調信号に分離する空間分割多重信号分離回路108と、この空間分割多重信号分離回路108から出力される前記サブキャリア変調信号を復調するサブキャリア復調回路110とを備えた空間分割多重OFDM受信装置である。
【0030】
ここで、第一の実施形態の特徴とするところは、3個の受信回路102−1〜3が出力する受信信号および3個の受信電力検出回路103−1〜3が出力する受信電力に基づき2個の前記送信アンテナと各受信アンテナ101−1〜3との間の2個の伝達関数の電力の和をそれぞれ算出する3個の伝達関数電力検出回路111−1〜3と、3個の伝達関数電力検出回路111−1〜3からそれぞれ出力された2個の伝達関数の電力の和の大きさを比較してその比較結果情報を出力する比較回路104とを備え、多入力多出力選択回路105は、3個の受信回路102−1〜3から出力される受信信号のうち、比較回路104の出力に基づいて2個の伝達関数の電力の和が大きい順番に2個の受信信号を選択して出力するところにある。
【0031】
次に、第一の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置の動作を説明する。受信アンテナ101−1、101−2、101−3で受信された空間分割多重OFDM信号は、それぞれ受信回路102−1、102−2、102−3および受信電力検出回路103−1、103−2、103−3に入力される。受信回路102−1、102−2、102−3は、それぞれ入力された空間分割多重OFDM信号に対し、周波数変換、自動利得制御(AGC)、フィルタリング、アンテナディジタル変換、シンボルタイミング検出および搬送波周波数同期等の必要な受信処理を行い、複素ベースバンド受信信号を出力する。受信回路102−1、102−2、102−3から出力された複素ベースバンド受信信号は、それぞれ伝達関数電力検出回路111−1、111−2、111−3および多入力多出力選択回路105に入力される。
【0032】
受信電力検出回路103−1、103−2、103−3は、それぞれ入力された空間分割多重OFDM信号の受信電力を検出して出力する。受信電力検出回路103−1、103−2、103−3から出力された受信電力は、それぞれ伝達関数電力検出回路111−1、111−2、111−3へ入力される。伝達関数電力検出回路111−1、111−2、111−3は、それぞれ入力された受信電力および空間分割多重OFDM信号を用いて送信アンテナ毎の伝達関数の電力を求め、受信系統毎の伝達関数の電力の和を算出し、算出した伝達関数の電力の和を出力する。所定のプリアンブル信号を使用することで各受信系統毎に送信アンテナ数だけ伝達関数の電力が求められるため、受信系統毎に送信アンテナ数の伝達関数の電力の和を計算する。
【0033】
送信アンテナ毎の伝達関数の電力は各送信アンテナから単独に信号が送信された場合の電力であるため、受信系統毎の伝達関数の電力の和は各送信アンテナから単独に信号が送信された場合の電力の和に等しくなる。伝達関数電力検出回路111−1、111−2、111−3から出力された受信系統毎の伝達関数の電力の和は、比較回路104へ入力される。比較回路104は、入力された受信系統毎の伝達関数の電力の和の大きさを比較し、比較結果情報を出力する。
【0034】
比較回路104から出力された比較結果情報は、多入力多出力選択回路105に入力される。多入力多出力選択回路105は、比較回路104から入力された比較結果情報に基づき、受信回路102−1、102−2、102−3から入力された3系統の複素ベースバンド受信信号から伝達関数の電力の和が大きい2系統の複素ベースバンド受信信号を選択して出力する。
【0035】
多入力多出力選択回路105から出力された2系統の複素ベースバンド受信信号は、それぞれフーリエ変換回路106−1、106−2へ入力される。フーリエ変換回路106−1、106−2は、それぞれ入力された複素ベースバンド受信信号に対してガードインターバル除去等の処理を行った後、フーリエ変換を行い、空間分割多重サブキャリア信号を出力する。
【0036】
フーリエ変換回路106−1、106−2から出力された空間分割多重サブキャリア信号は、それぞれチャネル推定回路107−1、107−2および空間分割多重信号分離回路108へ入力される。チャネル推定回路107−1、107−2は、それぞれ入力された空間分割多重サブキャリア信号を用いて送信アンテナ毎の伝搬路(チャネル)の状態を表す伝達関数をサブキャリア毎に推定し、推定された各サブキャリアの伝達関数を出力する。フェージングにより、各送信アンテナから各受信アンテナ間のチャネル毎に信号は異なる振幅位相変動(伝達関数)を受けることになるが、チャネル推定用の既知の基準信号を送信し、受信側で用意された既知の理想信号と比較することにより、各チャネルの伝達関数を推定することができる。
【0037】
チャネル推定回路107−1、107−2から出力された各サブキャリアの伝達関数は、それぞれ空間分割多重信号分離回路108に入力される。空間分割多重信号分離回路108は、チャネル推定回路107−1、107−2から入力された各サブキャリアの伝達関数およびフーリエ変換回路106−1、106−2から入力された空間分割多重サブキャリア信号を用いて、2つの送信アンテナから送信されたサブキャリア変調信号をそれぞれ推定して、2系統のサブキャリア変調信号を出力する。
【0038】
空間分割多重信号分離回路108から出力された2系統のサブキャリア変調信号は、並直列変換回路109に入力される。並直列変換回路109は、入力された2系統の並列なサブキャリア変調信号を並直列変換して出力する。並直列変換回路109から出力されたサブキャリア変調信号は、サブキャリア復調回路110に入力される。サブキャリア復調回路110は、入力されたサブキャリア変調信号を復調し、復調した結果得られたビット列を出力する。
【0039】
一般に、選択ダイバーシチ受信を行う場合には、受信信号のSNRが向上する受信系列を選択する。空間分割多重通信を行わない通信方式では、受信信号の電力レベルの高い受信系統を選択することで、精度よく受信信号のSNRを向上することができた。
【0040】
しかし、前述した従来の空間分割多重OFDM受信装置では、複数の送信アンテナからの送信信号が、無線伝搬路で重畳した状態で信号が受信されるため、各送信信号が単独で受信された場合に受信信号電力が高いレベルであっても、電力検出を行うプリアンブル信号部分の空間分割多重信号の受信電力は送信信号が重畳する際の位相のズレにより互いの信号を打ち消しあって、小さくなることがある。逆に、送信信号が重畳する際の位相が一致することにより、各送信信号が単独で受信された場合よりも高い受信信号電力が検出されることがある。
【0041】
したがって、空間分割多重OFDM信号の受信電力に基づいて受信系統の選択を行う場合には、空間分割多重OFDM信号が複数の送信信号に分離された状態での受信電力を反映していないため、ダイバーシチ利得が不十分となる課題があった。
【0042】
第一の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置によれば、選択ダイバーシチ受信で受信系統を選択する基準は、受信系統毎の各送信アンテナの伝達関数の電力の和の大きさに基づいている。ある受信系統において、各送信アンテナとの伝達関数の電力は各送信アンテナから単独で信号が送信された場合の受信電力を表す。
【0043】
したがって、伝達関数の電力は、空間分割多重OFDM信号が各送信アンテナから送信されたOFDM信号に分離された状態の受信電力を反映している。つまり、空間分割多重OFDM信号が各送信アンテナから送信されたOFDM信号に分離された状態の受信電力に基づいて受信系統の選択を行うことにより、選択ダイバーシチの利得を向上させ、受信信号のSNRが改善される受信系統の選択が行われ空間分割多重OFDM受信装置の誤り率特性を改善することができる。
【0044】
(第二の実施形態)
第二の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置を図2および図5を参照して説明する。図2は第二の実施形態の伝達関数電力検出回路のブロック構成図である(請求項2に対応)。図5は第二の実施形態において伝達関数の電力推定に用いられるプリアンブル信号の例を示す図である。なお、同図は、送信アンテナが2本、受信アンテナが3本あり、3系統の受信信号から2系統の受信信号を選択し復調する場合を想定している。本実施形態は、前述した第一の実施形態の伝達関数電力検出回路111−1の内部の構成例を図1の実施例に当てはめて図示しているものである。
【0045】
第二の実施形態の伝達関数電力検出回路111−1は、図2に示すように、受信回路102−1から出力される受信信号を所定の時間遅延させる遅延回路201と、受信回路102−1から出力される受信信号と遅延回路201から出力される遅延信号との加算を行う加算回路202と、受信回路102−1から出力される受信信号と遅延回路201から出力される遅延信号との差分を算出する引算回路203と、加算回路202の出力を二乗する二乗回路204−1と、引算回路203の出力を二乗する二乗回路204−2と、二乗回路204−1の出力を所定のサンプル数にわたり平均する平均回路205−1と、二乗回路204−2の出力を所定のサンプル数にわたり平均する平均回路205−2と、平均回路205−1の出力と平均回路205−2の出力とを加算する加算回路206と、この加算回路206の出力に受信電力検出回路103−1から出力される受信電力を乗算する乗算回路207とを備える。
【0046】
次に、第二の実施形態の伝達関数電力検出回路の動作を説明する。本実施形態は図5に示すプリアンブルを送信する空間分割多重OFDM方式に対応している。図5のプリアンブルは、Short preambleとLong preambleの2種類の基本要素から成り立っている。Short preambleは、受信電力検出、シンボルタイミング同期、搬送波周波数同期に用いられる。Long preambleは、搬送波周波数同期、伝達関数電力検出、チャネル推定に用いられる。Long preamble A−1、A−2、A−3は同じ信号パターンである。A−4はLong preambleに−1を乗算した信号パターンである。また、伝達関数電力検出回路111−2、111−3においても同様の内部構成とする。
【0047】
受信回路102−1から出力された複素ベースバンド受信信号は、遅延回路210に入力されるとともに加算回路202および引算回路203に入力される。遅延回路201は、入力された複素ベースバンド受信信号をLong preamble長の時間だけ遅延させて出力する。遅延回路201から出力された遅延信号は、加算回路202および引算回路203に入力される。
【0048】
加算回路202は、入力された複素ベースバンド受信信号と遅延信号とを加算し、二乗回路204−1へ出力する。この加算により送信アンテナ2の伝達関数成分が打ち消され、送信アンテナ1の伝達関数成分のみ残ることになる。引算回路203は、入力された複素ベースバンド受信信号から遅延信号を引き算し、二乗回路204−2へ出力する。この引算により送信アンテナ1の伝達関数成分が打ち消され、送信アンテナ2の伝達関数成分が残る。ここで、K(正の整数)個のサンプルからなるロングプリアンブル信号をL(k)(k=1,2…,K)とする。また、送信アンテナ1と受信アンテナ1の間の伝達関数行列をh11、送信アンテナ2と受信アンテナ1の間の伝達関数行列をh21とする。受信アンテナ1で受信されるA−1およびA−3の重畳した信号は(h11+h21)L(k)、A−2およびA−4の重畳した受信信号は(h11−h21)L(k)で表される。受信回路102−1内のAGCで正規化する電力をG1 と置くと、受信回路102−1から出力された受信信号は、AGCにより空間分割多重OFDM信号の電力で正規化されているため、(h11+h21)L(k)/G1 、(h11−h21)L(k)/G1 と表される。図5からわかるように、A−2およびA−4部分の重畳した信号(h11−h21)L(k)/G1 はA−1およびA−3部分の重畳した信号(h11+h21)L(k)/G1 よりロングプリアンブル長の時間だけ遅れているため、遅延回路201により(h11+h21)L(k)/G1 をロングプリアンブル長の時間だけ遅延させた後、(h11−h21)L(k)/G1 と(h11+h21)L(k)/G1 を加算回路212に入力する。加算回路202の出力は(h11+h21)L(k)/G1 +(h11−h21)L(k)/G1 =2h11L(k)/G1 となる。この結果より、加算回路202の出力信号は、送信アンテナ2の伝達関数成分h21が打ち消され、送信アンテナ1の伝達関数成分h11が残っていることがわかる。同様の演算により引算回路203の出力は(h11+h21)L(k)/G1 −(h11−h21)L(k)/G1 =2h21L(k)/G1 となり、引算回路203の出力は、送信アンテナ1の伝達関数成分h11が打ち消され、送信アンテナ2の伝達関数成分h21が残っていることがわかる。
【0049】
二乗回路204−1、204−2は入力された複素信号の二乗を計算することで電力値を算出する。二乗回路204−1、204−2から出力された電力値はそれぞれ、平均回路205−1、205−2へ入力される。平均回路205−1、205−2は、それぞれ入力された電力値のLong preamble長にわたる平均値を計算し、加算回路206へ出力する。
【0050】
平均回路205−1の出力は、送信アンテナ1との間の伝達関数の電力値であり、平均回路205−2の出力は送信アンテナ2との間の伝達関数の電力値である。加算回路206は、平均回路205−1と205−2からの入力信号を加算し、乗算回路207へ出力する。加算回路206の出力信号は、当該受信系統における各送信アンテナとの間の伝達関数の電力の和を算出している。ただし、受信回路102−1において、自動利得制御(AGC)を行っているため、加算回路206の出力信号は、空間分割多重信号の受信電力で正規化されている。そこで、乗算回路207において、受信電力検出回路103−1から出力される受信電力を、加算回路206の出力に乗算することで、各送信アンテナとの間の伝達関数の電力の和が計算される。乗算回路207の出力信号は比較回路104へ出力される。
【0051】
(第三の実施形態)
第三の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置を図3および図6を参照して説明する。図3は第三の実施形態の伝達関数電力検出回路のブロック構成図である(請求項3に対応)。図6は第三の実施形態において伝達関数の電力推定に用いられるプリアンブル信号の例を示す図である。なお、同図は、送信アンテナが2本、受信アンテナが3本あり、3系統の受信信号から2系統の受信信号を選択し復調する場合を想定している。本実施形態は、前述した第一の実施形態の伝達関数電力検出回路111−1の内部の構成例を図1の実施例に当てはめて図示しているものである。
【0052】
第三の実施形態の伝達関数電力検出回路111−1は、図3に示すように、受信回路102−1から出力される受信信号を二乗する二乗回路301と、この二乗回路301の出力を所定のサンプル数にわたり平均する平均回路302と、この平均回路302の出力を所定の時間遅延する遅延回路303と、この遅延回路303の出力と平均回路302の出力とを加算する加算回路304と、この加算回路304の出力と受信電力検出回路103−1から出力される受信電力とを乗算する乗算回路305とを備える。
【0053】
次に、第三の実施形態の伝達関数電力検出回路の動作を説明する。本実施形態は図6に示すプリアンブルを送信する空間分割多重OFDM方式に対応している。図6のプリアンブルは、Short preambleとLong preambleの2種類の基本要素から成り立っている。Short preambleは、受信電力検出、シンボルタイミング同期、搬送波周波数同期に用いられる。Long preambleは、搬送波周波数同期、伝達関数電力検出、チャネル推定に用いられる。Long preamble B−1、B−2は同じ信号パターンであり、送信アンテナ1からLong preamble B−1が送信されているときに送信アンテナ2は信号を送信せず、送信アンテナ2からLong preamble B−2が送信されているときに送信アンテナ1は信号を送信していない。また、伝達関数電力検出回路111−2、111−3においても同様の内部構成とする。
【0054】
受信回路102−1から出力された複素ベースバンド受信信号は、二乗回路301に入力される。二乗回路301は、入力された複素ベースバント受信信号を二乗することで電力値を算出して出力する。二乗回路301から出力された電力値は、平均回路302に入力される。平均回路302は、入力された電力値をLong preamble長にわたって平均する。ここで、Long preamble B−1の電力の平均値は送信アンテナ1の伝達関数の電力である。また、Long preamble B−2の電力の平均値は送信アンテナ2の伝達関数の電力である。
【0055】
平均回路302の出力は、遅延回路303および加算回路304へ入力される。遅延回路303は、入力された信号をLong preamble長の時間だけ遅延させ、加算回路304へ出力する。加算回路304は、遅延回路303から入力される遅延信号と平均回路302から入力される信号とを加算し、乗算回路305へ出力する。
【0056】
加算回路304の出力信号は、当該受信系統における各送信アンテナの伝達関数の電力の和を算出している。ただし、受信回路102−1において、自動利得制御(AGC)を行っているため、加算回路304の出力信号は、空間分割多重信号の受信電力で正規化されている。そこで、乗算回路305において、受信電力検出回路103−1から出力される受信電力を、加算回路304の出力に乗算することで、各送信アンテナの伝達関数の電力の和が計算される。乗算回路305の出力信号は比較回路104へ出力される。
【0057】
(第四の実施形態)
第四の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置を図4を参照して説明する。図4は第四の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置のブロック構成図である(請求項4に対応)。なお、同図は送信アンテナが2本、受信アンテナが3本あり、3系統の受信信号から2系統の受信信号を選択し復調する場合を想定している。
【0058】
第四の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置は、図4に示すように、2本の送信アンテナから同時に同一周波数を用いて送信された2系統の異なるOFDM信号系列が無線伝搬路上で重畳した空間分割多重OFDM信号をそれぞれ受信して受信処理を行う3個の受信回路402−1〜3と、前記空間分割多重OFDM信号をそれぞれ受信してその受信電力を検出する3個の受信電力検出回路403−1〜3と、3個の受信回路402−1〜3が出力する受信信号のパケットの先頭に付加されたプリアンブル信号部分は入力した3系統の受信信号をそれぞれフーリエ変換回路406−1〜3へ出力し、プリアンブル信号部分に続くデータ信号部分は入力した3系統の受信信号のうち2系統の受信信号を比較回路404の出力に基づいて選択しフーリエ変換回路406−1および2へ出力する出力切替回路405とを備え、3個のフーリエ変換回路406−1〜3は、出力切替回路405から出力される受信信号をフーリエ変換を用いてそれぞれサブキャリア毎の空間分割多重信号に分離し、所定の空間分割多重サブキャリア信号を出力し、多入力多出力選択回路412から出力される2系統の空間分割多重サブキャリア信号を用いてそれぞれ各サブキャリアの送信アンテナ毎の伝達関数の推定を行う2個のチャネル推定回路407−1および2と、フーリエ変換回路406−1および2により出力された空間分割多重サブキャリア信号を、2個のチャネル推定回路407−1および2から出力される各サブキャリアの伝達関数推定結果を用いて2個の前記送信アンテナからそれぞれ送信された2個のサブキャリア変調信号に分離する空間分割多重信号分離回路408と、この空間分割多重信号分離回路408から出力される前記サブキャリア変調信号を復調するサブキャリア復調回路410とを備えた空間分割多重OFDM受信装置である。
【0059】
ここで、第四の実施形態の特徴とするところは、3個のフーリエ変換回路406−1〜3から出力される各空間分割多重サブキャリア信号および3個の受信電力検出回路403−1〜3から出力された受信電力を用いて3系統の受信信号から2系統の受信信号を選択した場合の全ての組み合わせにおいて全サブキャリア信号の受信電力の和を算出するサブキャリア電力演算回路411を備え、比較回路404は、このサブキャリア電力演算回路411の出力を比較して全サブキャリア信号の受信電力の和を最大にする2系統の受信信号の組み合わせ情報を出力し、多入力多出力選択回路412は、比較回路404から出力される2系統の受信信号の組み合わせ情報に基づき、3個のフーリエ変換回路406−1〜3から出力される3系統の空間分割多重サブキャリア信号から2系統の空間分割多重サブキャリア信号を選択し出力するところにある。
【0060】
次に、第四の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置の動作を説明する。受信アンテナ401−1、401−2、401−3で受信された空間分割多重OFDM信号は、それぞれ受信回路402−1、402−2、402−3および受信電力検出回路403−1、403−2、403−3に入力される。受信回路402−1、402−2、402−3は、それぞれ入力された空間分割多重OFDM信号に対し、周波数変換、自動利得制御(AGC)、フィルタリング、アナログディジタル変換、シンボルタイミング検出および搬送波周波数同期等の必要な受信処理を行い、複素ベースバンド受信信号を出力する。受信回路402−1、402−2、402−3から出力された複素ベースバンド受信信号は、出力切替回路405に入力される。
【0061】
一方、受信電力検出回路403−1、403−2、403−3は、それぞれ入力された空間分割多重OFDM信号の受信電力を検出して出力する。受信電力検出回路403−1、403−2、403−3から出力された受信電力は、サブキャリア電力演算回路411へ入力される。
【0062】
出力切替回路405は、受信回路402−1、402−2、402−3から入力された3系統の複素ベースバンド受信信号のパケット先頭に付加されたプリアンブル信号部分をそれぞれフーリエ変換回路406−1、406−2、406−3へ出力し、プリアンブル信号部分に続くデータ信号部分に対して比較回路404から入力された比較結果情報に基づき、受信回路402−1、402−2、402−3から入力された3系統の複素ベースバンド受信信号のうちサブキャリア信号の受信電力の和を最大にする2系統の複素ベースバンド受信信号を選択して出力する。出力切替回路405から出力された3系統のプリアンブル信号部分は、フーリエ変換回路406−1、406−2、406−3でフーリエ変換された後、各サブキャリア電力演算および各サブキャリアのチャネル推定に用いられる空間分割多重サブキャリア信号としてサブキャリア電力演算回路411および多入力多出力選択回路412へ出力される。
【0063】
一方、出力切替回路405から出力された2系統の複素ベースバンド受信信号のデータ信号部分は、それぞれフーリエ変換回路406−1、406−2でフーリエ変換により空間分割多重サブキャリア信号に変換され、空間分割多重信号分離回路408へ出力される。
【0064】
サブキャリア電力演算回路411は、フーリエ変換回路406−1、406−2、406−3から入力された空間分割多重サブキャリア信号および受信電力検出回路403−1、403−2、403−3から入力された受信電力を用いて、3系統の受信信号から2系統の受信信号を選ぶ全ての組み合わせにおいて、各サブキャリアの複数の伝達関数を推定し、推定した伝達関数から空間分割多重サブキャリア信号が2つのサブキャリア変調信号に分離された状態での各サブキャリアの受信電力を算出し、全サブキャリアの受信電力の和を出力する。
【0065】
ここで、3系統の受信信号から2系統の受信信号を選ぶ組み合わせは3通りあるため、3パターンの全サブキャリアの受信電力の和が出力される。サブキャリア電力演算回路411から出力された全サブキャリアの受信電力の和は比較回路404に入力される。比較回路404は、入力された3パターンの全サブキャリアの受信電力の和を比較し、最も全サブキャリアの受信電力の和が大きくなる2系統の受信信号の組み合わせの情報を、出力切替回路405および多入力多出力選択回路412へ出力する。
【0066】
多入力多出力選択回路412は、比較回路404から入力される比較結果情報である2系統の受信信号の組み合わせ情報に基づきフーリエ変換回路406−1、406−2、406−3から入力される3系統の空間分割多重サブキャリア信号のうち2系統を選択し、チャネル推定回路407−1、407−2へ出力する。チャネル推定回路407−1、407−2は、それぞれ入力された空間分割多重サブキャリア信号を用いて送信アンテナ毎の伝搬路(チャネル)の状態を表す伝達関数をサブキャリア毎に推定し、推定されたサブキャリアの伝達関数を出力する。
【0067】
フェージングにより、各送信アンテナから各受信アンテナ間のチャネル毎に信号は異なる振幅位相変動(伝達関数)を受けることになるが、チャネル推定用の既知の基準信号を送信し、受信側で用意された既知の理想信号と比較することにより、各チャネルの伝達関数を推定することができる。チャネル推定回路407−1、407−2から出力されたサブキャリアの伝達関数は、それぞれ空間分割多重信号分離回路408に入力される。
【0068】
空間分割多重信号分離回路408は、チャネル推定回路407−1、407−2から入力されたサブキャリアの伝達関数およびフーリエ変換回路406−1、406−2から入力された空間分割多重サブキャリア信号を用いて、2つの送信アンテナから送信されたサブキャリア変調信号をそれぞれ推定して出力する。
【0069】
空間分割多重信号分離回路408から出力された2系統のサブキャリア変調信号は、並直列変換回路409に入力される。並直列変換回路409は、入力された2系統の並列なサブキャリア変調信号を並直列変換し出力する。並直列変換回路409から出力されたサブキャリア変調信号は、サブキャリア復調回路410に入力される。サブキャリア復調回路410は、入力されたサブキャリア変調信号を復調し、復調した結果得られたビット列を出力する。
【0070】
第四の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置によれば、選択ダイバーシチ受信で受信系統を選択する基準は、空間分割多重サブキャリア信号の分離がなされた後の全サブキャリアの受信電力の和の大きさに基づいている。各空間分割多重サブキャリア信号は、空間分割多重サブキャリア信号を各送信アンテナから送信されたサブキャリア変調信号に分離した後、復調される。サブキャリア変調信号の全サブキャリアの受信電力の和を最大にする2系統の受信信号の組み合わせは、サブキャリア変調信号におけるSNRを改善する組み合わせとなる。つまり、全サブキャリアの変調信号の受信電力の和を最大にする受信系統の組み合わせを選択することにより、選択ダイバーシチの利得を向上させ、空間分割多重サブキャリア信号分離後のサブキャリア変調信号のSNRが改善される受信系統の選択が行われ空間分割多重OFDM受信装置の誤り率特性を改善することができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、空間分割多重OFDM方式に選択ダイバーシチ受信を適用した場合に、各送受信アンテナ間の伝達関数の電力を用いて受信系統の選択を行うことで受信信号のSNRを高める受信系統の選択を行うことができるため、選択ダイバーシチの利得を向上させ、空間分割多重OFDM受信装置の誤り率特性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置のブロック構成図。
【図2】第二の実施形態の伝達関数電力検出回路のブロック構成図。
【図3】第三の実施形態の伝達関数電力検出回路のブロック構成図。
【図4】第四の実施形態の空間分割多重OFDM受信装置のブロック構成図。
【図5】第二の実施形態において伝達関数の電力推定に用いられるプリアンブル信号の例を示す図。
【図6】第三の実施形態において伝達関数の電力推定に用いられるプリアンブル信号の例を示す図。
【図7】従来の空間分割多重OFDM受信装置のブロック構成図。
【符号の説明】
1−1〜1−3、101−1〜101−3、401−1〜401−3 受信アンテナ
2−1〜2−3、102−1〜102−3、402−1〜402−3 受信回路
3−1〜3−3、103−1〜103−3、403−1〜403−3 受信電力検出回路
4、104、404 比較回路
5、105、412 多入力多出力選択回路
6−1、6−2、106−1、106−2、406−1〜406−3 フーリエ変換回路
7−1、7−2、107−1、107−2、407−1、407−2 チャネル推定回路
8、108、408 空間分割多重信号分離回路
9、109、409 並直列変換回路
10、110、410 サブキャリア復調回路
111−1〜111−3 伝達関数電力検出回路
201、303 遅延回路
202、206、304 加算回路
203 引算回路
204−1、204−2、301 二乗回路
205−1、205−2、302 平均回路
207、305 乗算回路
405 出力切替回路
411 サブキャリア電力演算回路
A−1〜A−3、B−1、B−2 Long preamble
A−4 Long preamble*−1
Claims (4)
- L(L>0:整数)本の送信アンテナから同時に同一周波数を用いて送信されたL系統の異なるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号系列が無線伝搬路上で重畳した空間分割多重OFDM信号をそれぞれ受信して受信処理を行うM(M>0:整数)個の受信手段と、
前記空間分割多重OFDM信号をそれぞれ受信してその受信電力を検出するM個の受信電力検出手段と、
第一の多入力多出力選択手段から出力されるN(0<N<M:整数)個の受信信号に対しフーリエ変換を行いそれぞれサブキャリア毎の空間分割多重信号に分離し、所定の空間分割多重サブキャリア信号を出力するN個のフーリエ変換手段と、
このN個のフーリエ変換手段によって出力された各空間分離多重サブキャリア信号を用いて各サブキャリアの送信アンテナ毎の伝達関数の推定をそれぞれ行うN個のチャネル推定手段と、
前記N個のフーリエ変換手段により出力された空間分割多重サブキャリア信号を、前記N個のチャネル推定手段から出力される各サブキャリアの伝達関数推定結果を用いてL個の前記送信アンテナからそれぞれ送信されたL個のサブキャリア変調信号に分離する空間分割多重信号分離手段と、
この空間分割多重信号分離手段から出力される前記サブキャリア変調信号を復調するサブキャリア復調手段と
を備えた空間分割多重OFDM受信装置において、
M個の前記受信手段が出力する受信信号およびM個の前記受信電力検出手段が出力する受信電力に基づきL個の前記送信アンテナと各受信アンテナとの間のL個の伝達関数の電力の和をそれぞれ算出するM個の伝達関数電力検出手段と、
M個の前記伝達関数電力検出手段からそれぞれ出力されたL個の伝達関数の電力の和の大きさを比較してその比較結果情報を出力する第一の比較手段と
を備え、
前記第一の多入力多出力選択手段は、M個の前記受信手段から出力される受信信号のうち、前記第一の比較手段の出力に基づいてL個の伝達関数の電力の和が大きい順番にN個(N<M:整数)の受信信号を選択して出力する手段を備えたことを特徴とする空間分割多重OFDM受信装置。 - 前記伝達関数電力検出手段は、
前記受信手段から出力される受信信号を所定の時間遅延させる第一の遅延手段と、
前記受信手段から出力される受信信号と前記第一の遅延手段から出力される遅延信号との加算を行う第一の加算手段と、
前記受信手段から出力される受信信号と前記第一の遅延手段から出力される遅延信号との差分を算出する第一の引算手段と、
前記第一の加算手段の出力を二乗する第一の二乗手段と、
前記第一の引算手段の出力を二乗する第二の二乗手段と、
前記第一の二乗手段の出力を所定のサンプル数にわたり平均する第一の平均手段と、
前記第二の二乗手段の出力を所定のサンプル数にわたり平均する第二の平均手段と、
前記第一の平均手段の出力と前記第二の平均手段の出力とを加算する第二の加算手段と、
この第二の加算手段の出力に前記受信電力検出手段から出力される受信電力を乗算する第一の乗算手段と
を備えた請求項1記載の空間分割多重OFDM受信装置。 - 前記伝達関数電力検出手段は、
前記受信手段から出力される受信信号を二乗する第三の二乗手段と、
この第三の二乗手段の出力を所定のサンプル数にわたり平均する第三の平均手段と、
この第三の平均手段の出力を所定の時間遅延する第二の遅延手段と、
この第二の遅延手段の出力と前記第三の平均手段の出力とを加算する第三の加算手段と、
この第三の加算手段の出力と前記受信電力検出手段から出力される受信電力とを乗算する第二の乗算手段と
を備えた請求項1記載の空間分割多重OFDM受信装置。 - L(L>0:整数)本の送信アンテナから同時に同一周波数を用いて送信されたL系統の異なるOFDM信号系列が無線伝搬路上で重畳した空間分割多重OFDM信号をそれぞれ受信して受信処理を行うM(M>0:整数)個の受信手段と、
前記空間分割多重OFDM信号をそれぞれ受信してその受信電力を検出するM個の受信電力検出手段と、
M個の前記受信手段が出力する受信信号のパケットの先頭に付加されたプリアンブル信号部分は入力したM系統の受信信号をそれぞれ第1〜第Mのフーリエ変換手段へ出力し、プリアンブル信号部分に続くデータ信号部分は入力したM系統の受信信号のうちN(N<M:整数)系統の受信信号を第二の比較手段の出力に基づいて選択し第一〜第Nのフーリエ変換手段へ出力する出力切替手段と
を備え、
M個の前記フーリエ変換手段は、前記出力切替手段から出力される受信信号をフーリエ変換を用いてそれぞれサブキャリア毎の空間分割多重信号に分離し、所定の空間分割多重サブキャリア信号を出力する手段を備え、
第二の多入力多出力選択手段から出力されるN系統の空間分割多重サブキャリア信号を用いてそれぞれ各サブキャリアの送信アンテナ毎の伝達関数の推定を行うN個のチャネル推定手段と、
第一〜第Nの前記フーリエ変換手段により出力された空間分割多重サブキャリア信号を、N個の前記チャネル推定手段から出力される各サブキャリアの伝達関数推定結果を用いてL個の前記送信アンテナからそれぞれ送信されたL個のサブキャリア変調信号に分離する空間分割多重信号分離手段と、
この空間分割多重信号分離手段から出力される前記サブキャリア変調信号を復調するサブキャリア復調手段と
を備えた空間分割多重OFDM受信装置において、
M個の前記フーリエ変換手段から出力される各空間分割多重サブキャリア信号およびM個の前記受信電力検出手段から出力された受信電力を用いてM系統の受信信号からN系統の受信信号を選択した場合の全ての組み合わせにおいて全サブキャリア信号の受信電力の和を算出するサブキャリア電力演算手段を備え、
前記第二の比較手段は、このサブキャリア電力演算手段の出力を比較して全サブキャリア信号の受信電力の和を最大にするN系統の受信信号の組み合わせ情報を出力する手段を備え、
前記第二の多入力多出力選択手段は、前記第二の比較手段から出力されるN系統の受信信号の組み合わせ情報に基づき、M個の前記フーリエ変換手段から出力されるM系統の空間分割多重サブキャリア信号からN系統の空間分割多重サブキャリア信号を選択し出力する手段を備えた
ことを特徴とする空間分割OFDM受信装置。
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