JP4260722B2 - マルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法 - Google Patents

マルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4260722B2
JP4260722B2 JP2004317267A JP2004317267A JP4260722B2 JP 4260722 B2 JP4260722 B2 JP 4260722B2 JP 2004317267 A JP2004317267 A JP 2004317267A JP 2004317267 A JP2004317267 A JP 2004317267A JP 4260722 B2 JP4260722 B2 JP 4260722B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
detection
phase rotation
multicarrier
subcarrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004317267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006129307A (ja
Inventor
武 鬼沢
裕介 淺井
隆史 藤田
大誠 内田
厚 太田
聡 相河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2004317267A priority Critical patent/JP4260722B2/ja
Publication of JP2006129307A publication Critical patent/JP2006129307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4260722B2 publication Critical patent/JP4260722B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ディジタル無線通信システムにおいて、マルチキャリア信号の復調を行うマルチキャリア信号復調回路に関する。特に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調方式に対応するマルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法に関する。
マルチキャリア変調方式は、複数のサブキャリアを用いて情報を伝送する無線伝送方式である。入力データ信号は、サブキャリアごとにQPSK(Quadrature phase shift keying)等に変調される。このマルチキャリア変調方式の中で、各サブキャリアの周波数が直交関係にあるOFDM変調方式は、マルチパス伝搬が問題となる無線通信システムで広く用いられている。
OFDM変調方式は、マルチパスの影響を受けにくく高速伝送に適した変調方式であるが、さらなる伝送速度の向上を図るために、複数の送信アンテナから同一の周波数で同時に送信する空間分割多重方式が検討されている。この空間分割多重方式は、SDM(Space division multiplexing )伝送、あるいは複数の送信アンテナを用いた伝送路の特徴からMIMO(Multi input multi output) 伝送とも呼ばれる。
図15は、空間分割多重伝送システムの構成例を示す。図において、送信器は、シリアルパラレル変換(S/P)した各データ系列の送信信号を、符号器、インタリーバ、OFDM変調器を介して送信アンテナ(ここでは4本)から送信する構成である。受信器は、受信アンテナ(ここでは4本)の受信信号をOFDM−SDM復調器で処理し、各データ系列ごとにデインタリーバ、復号器を介してパラレルシリアル変換(P/S)して出力する構成である。なお、OFDMに空間分割多重伝送を適用した場合には、OFDMシンボルの送信タイミングは同期させて送信する必要がある。
空間分割多重伝送では、周波数帯域幅を増加させることなくアンテナ数に応じて伝送速度を高めることができる。例えば、伝送速度を2倍にする場合には、2本のアンテナから同時送信を行う。受信側のアンテナ数は、通常は送信側で用いたアンテナ数と同数である。ただし、復調回路で使用する信号検出方式(Zero-forcing(ZF)方式、Minimum mean square error(MMSE) 方式、Ordered successive detection(OSD) 方式、最尤推定検出(Maximum Likelihood detection:MLD)方式等)にもよるが、例えば優れた誤り率を実現するMLD方式を用いた場合には、1本の受信アンテナで受信しても復調可能である。一方、送信アンテナ数よりも受信アンテナ数が多い場合には、受信ダイバーシティ効果が得られる。
ここで、復調回路で使用するこれらの信号検出方式は、信号分離または干渉キャンセラとも呼ばれるが、その本質は多重化された信号からデータ系列ごとの送信信号を検出することである。この多重化されたOFDM信号を受信するには、信号検出の前に受信信号に同期し、かつ受信信号から様々な歪み等を補正しながら復調することが必須になる。
図16は、従来のマルチキャリア信号復調回路の構成例を示す(非特許文献1)。ここでは、2つのデータ系列を処理する2多重の受信信号が入力される場合を示す。
図において、受信OFDM信号S1は、それぞれタイミング検出回路71およびAFC(Automatic frequency control :自動周波数制御)回路72に入力される。タイミング検出回路71は、受信OFDM信号S1から受信タイミングを検出し、タイミング検出信号S2をAFC回路72およびFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)回路73に与える。AFC回路72は、タイミング検出信号S2に従って受信OFDM信号S1に加わったキャリア周波数誤差を検出して補正する。FFT回路73は、AFC回路72でキャリア周波数誤差が補正されたOFDM信号S3を入力し、タイミング検出信号S2に従って、マルチキャリア信号復調したサブキャリア信号S4を出力する。このサブキャリア信号S4は、データ系列ごとに着目すると、伝搬路上で空間分割多重化されたサブキャリア信号である。
サブキャリア信号S4は、それぞれチャネル推定回路74および信号検出回路75に入力される。チャネル推定回路74は、入力するサブキャリア信号S4に対して伝搬路でのチャネルの歪みの推定を行い、チャネル推定信号S5を出力する。信号検出回路75は、このチャネル推定信号S5を用いて、サブキャリア信号S4に対してデータ系列ごとの信号検出を行い、検出信号S6を出力する。
このように、従来のマルチキャリア信号復調回路では、空間分割多重信号の信号検出を行うために、まずタイミング検出を行い、そのタイミング検出信号を用いてキャリア周波数誤差の検出および補正を行い、マルチキャリア復調、そしてチャネル推定を行った後に信号検出を行う構成になっている。
平明徳 他、「MIMO−OFDMシステムにおけるタイミング/周波数同期方式」、電子情報通信学会、信学技報 RCS2003-21
従来の無線LAN方式(IEEE802.11a やIEEE802.11g など)では、信号の送受信はパケットごとに完全に独立なパケットモードで行われる。このようなパケットモードでは、受信パケットの先頭部にあるプリアンブル信号のみからタイミング検出等の同期に必要な処理を行う必要がある。
図10は、IEEE802.11a にて規定されているOFDM信号を用いたパケットフォーマットを示す。先頭のPLCPプリアンブルは、無線パケット信号の受信同期処理に必要な16μsec の既知の固定パターン信号である。10個のショートトレーニングシンボルからなるショートプリアンブル(8μsec )は、サブキャリア数を12本に間引いた信号として規定され、主にAFC粗調整やタイミング検出などに利用される。2つのOFDMシンボルからなるロングプリアンブル(8μsec )は、52本のサブキャリアすべてに既知パターンを割り当てた信号として規定され、主にAFC微調整やチャネル推定などに利用される。次に、データ部の伝送速度とパケット長を伝達するSIGNALと呼ばれるヘッダ信号が送信される。ヘッダ信号は、1つのOFDMシンボルから構成される。
図11は、IEEE802.11a のパケットフォーマットを周波数領域と時間領域の二次元表現で示す。網かけ部分が既知トレーニング信号である。データ部のOFDMシンボルにも既知トレーニング信号である4本のパイロットサブキャリアが挿入される。受信側では、このパイロットサブキャリアの観測により全サブキャリア共通の位相回転を検出し、基準位相の回転を補正する位相トラッキング処理が行われる。
ところで、従来の無線LAN方式(IEEE802.11a やIEEE802.11g など)とのバックワードコンパチビィリティを実現しながら、無線パケットの高速伝送を実現する空間分割多重伝送を用いた無線LANシステムが望まれている。この空間分割多重伝送を用いる無線LANでは、IEEE802.11a に準拠した信号が多重化される前のOFDM信号になる。
しかし、図16に示す従来のマルチキャリア信号復調回路は、独立に送受信されるパケットモードでの通信ではなく、連続的に送受信される連続モードでの通信を前提としている。そのため、IEEE802.11a とのコンパチビィリティを確保し、パケットモードで送信されるOFDM信号を復調するには、パケットモードでの同期精度が劣化する問題がある。また、従来のマルチキャリア信号復調回路は、独自のプリアンブルに基づく連続モードでのフレーム構成を前提としているため、従来の無線LAN方式(IEEE802.11a やIEEE802.11g など)とのバックワードコンパチビィリティが確保できない問題もある。
さらに、無線LANではコストの問題が重要であり、復調回路には安価な発振器を使用する場合が多い。この安価な発振器ではキャリア周波数誤差が大きくなるので、パケット信号からタイミング同期を確立する場合には、高精度なタイミング同期が必要になる。しかし、従来のマルチキャリア信号復調回路では、キャリア周波数誤差が大きい場合に、タイミング検出回路におけるタイミング検出精度が劣化する問題がある。
また、AFC回路でキャリア周波数誤差の検出補正を行った場合には、その残留キャリア周波数誤差に起因する定常の位相回転が加わる。この補正を行わない場合にはパケット誤りが生じてしまう。従来のマルチキャリア信号復調回路は、連続的に送信される複数のフレームに渡る補正を行うことを前提としているために、独立して送信されるパケット信号に対しての残留キャリア周波数誤差の補正を行うことができない問題がある。
また、クロック信号に誤差が生じている場合には、各サブキャリアに周波数の異なる位相回転が加わる。しかし、従来のマルチキャリア信号復調回路は、キャリア周波数誤差の検出補正しか考慮していないので、クロック誤差が生じた場合の誤差補正ができない問題がある。
本発明は、以上示した各問題点に対して、既存システムとのバックワードコンパチビィリティを確保し、誤差量の大きなキャリア周波数誤差が存在する環境でも高精度なタイミング検出を可能とし、独立のパケット信号に対して残留キャリア周波数誤差補正を可能にし、さらにクロック誤差の補正を可能し、パケットごとに独立に送信される信号から同期を確立して空間分割多重伝送された信号の復調を可能にするマルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法を提供することを目的とする。
本発明は、マルチキャリア変調された受信信号の受信タイミングを検出するタイミング検出手段と、タイミング検出手段から出力されるタイミング検出信号に基づいて、受信信号からキャリア周波数誤差を検出して補正する第1の自動周波数制御手段と、タイミング検出信号に基づいて、第1の自動周波数制御手段でキャリア周波数誤差が補正された信号に対してマルチキャリア復調するマルチキャリア復調手段と、マルチキャリア復調手段から出力されるサブキャリア信号を用いて、伝搬路のチャネルの歪を推定するチャネル推定手段と、チャネル推定手段から出力されるチャネル推定信号を用いて、サブキャリア信号から送信信号を検出し、検出信号として出力する信号検出手段とを備えたマルチキャリア信号復調回路において、タイミング検出手段の前段に、受信信号からキャリア周波数誤差を検出して補正する第2の自動周波数制御手段を備える。
これにより、タイミング検出前にキャリア周波数誤差の検出補正を行うことができ、受信信号に誤差量の大きいキャリア周波数誤差が加わった場合でも、高精度にタイミング検出を行うことができる。
別な発明は、信号検出手段から出力される検出信号に加わっている定常位相回転を検出して補正する定常位相回転検出補正手段を備える。これにより、信号検出後に残留キャリア周波数誤差に起因する定常の位相回転を補正することができる。
別な発明は、マルチキャリア復調手段と信号検出手段との間に、マルチキャリア復調手段から出力されるサブキャリア信号に加わっている定常位相回転を検出して補正する定常位相回転検出補正手段を備える。これにより、空間分割多重された信号の検出方式に依存せずに、残留キャリア周波数誤差に起因する定常の位相回転を補正することができる。
別な発明は、信号検出手段と定常位相回転検出補正手段との間に、第1の自動周波数制御手段から出力されるキャリア周波数誤差信号を入力し、信号検出手段から出力される検出信号に加わっているサブキャリアごとの位相回転を検出して補正する位相回転検出補正手段を備える。これにより、信号検出後にクロック誤差に起因する各サブキャリアで異なる位相回転を補正することができる。
別な発明は、第1の自動周波数制御手段から出力されるキャリア周波数誤差信号を入力し、マルチキャリア復調手段から出力されるサブキャリア信号のパイロットサブキャリアに加わっているサブキャリアごとの位相回転を検出して補正するパイロット信号位相回転検出補正手段と、マルチキャリア復調手段と信号検出手段との間に、パイロット信号位相回転検出補正手段から出力されるパイロットサブキャリア信号を用いて、サブキャリア信号のデータサブキャリア信号に加わっている定常位相回転を検出して補正する定常位相回転検出補正手段と、第1の自動周波数制御手段から出力されるキャリア周波数誤差信号を入力し、定常位相回転検出補正手段から出力されるデータサブキャリア信号に加わっているデータサブキャリアごとの位相回転を検出して補正するデータ信号位相回転検出補正手段とを備える。
これにより、空間分割多重された信号の検出方式に依存せずに、残留キャリア周波数誤差に起因する定常の位相回転およびクロック誤差に起因する各サブキャリアで異なる位相回転を補正することができる。
また、第1の自動周波数誤差検出手段は、空間分割多重されたデータ系列ごとにキャリア周波数誤差を検出して補正する構成、または空間分割多重されたデータ系列ごとに検出したキャリア周波数誤差の検出値を平均化して補正する構成としてもよい。
また、第2の自動周波数誤差検出手段は、空間分割多重されたデータ系列ごとにキャリア周波数誤差を検出して補正する構成、または空間分割多重されたデータ系列ごとに検出したキャリア周波数誤差の検出値を平均化して補正する構成としてもよい。
また、定常位相回転検出補正手段は、空間分割多重されたデータ系列ごとに定常位相回転を検出して補正する構成、または空間分割多重されたデータ系列ごとに検出した定常位相回転の検出値を平均化して補正する構成としてもよい。さらに、定常位相回転検出補正手段は、定常位相回転の検出結果を周波数軸方向に平均化する構成、または定常位相回転の検出結果を時間軸方向に複数シンボル分を平均化する構成、または定常位相回転の検出結果を周波数方向および時間軸方向に平均化する構成を含むようにしてもよい。
また、位相回転検出補正手段は、キャリア周波数誤差信号を用いてクロック誤差を検出し、データ系列ごとにサブキャリアごとの位相回転を補正する構成、または平均化されたキャリア周波数誤差信号を用いてクロック誤差を検出し、各データ系列のサブキャリアごとの位相回転を補正する構成としてもよい。
また、データ信号位相回転検出補正手段は、キャリア周波数誤差信号を用いてクロック誤差を検出し、データ系列ごとにデータサブキャリアごとの位相回転を補正する構成、または平均化されたキャリア周波数誤差信号を用いてクロック誤差を検出し、各データ系列のデータサブキャリアごとの位相回転を補正する構成としてもよい。
また、タイミング検出手段は、自信号の繰り返しを利用した自己相関型のタイミング検出構成、または送信波形と同じ波形をタイミング検出手段が備え、この信号と受信信号との相互相関を利用した相互相関型のタイミング検出構成としてもよい。さらに、タイミング検出手段は、空間分割多重されたデータ系列ごとにタイミング検出を行う構成、またはデータ系列ごとに得られるタイミング検出結果を平均化する構成、またはデータ系列ごとに得られる検出タイミングの時間的に早いタイミングを選択する構成、またはデータ系列ごとに得られる検出タイミングの時間的に遅いタイミングを選択する構成としてもよい。
本発明のマルチキャリア信号復調方法においても、本発明のマルチキャリア信号復調回路の各手段の処理手順が同様に実行される。
本発明のマルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法は、空間分割多重伝送され、かつパケットモードの信号に同期を確立して復調を行うことができる。また、従来システムとのバックワードコンパチビィリティを確保することができる。また、残留キャリア周波数誤差が生じた場合の位相回転補正をパケットごとに行うことができる。また、クロック誤差に起因する位相回転補正をパケットごとに行うことができる。さらに、キャリア周波数誤差が大きい場合にパケットごとの処理が可能な高精度なタイミング検出が可能である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のマルチキャリア信号復調回路の第1の実施形態を示す。図において、受信OFDM信号S1は、一方がAFC回路11を介してタイミング検出回路71に入力され、他方がAFC回路72に入力される。AFC回路11では、受信OFDM信号S1に加わったキャリア周波数誤差の検出補正が行われる。タイミング検出回路71は、キャリア周波数誤差が補正された受信OFDM信号S7から受信タイミングを検出し、タイミング検出信号S2をAFC回路72およびFFT回路73に与える。AFC回路72は、タイミング検出信号S2に従って受信OFDM信号S1に加わったキャリア周波数誤差の検出補正を行う。FFT回路73は、AFC回路72でキャリア周波数誤差が補正されたOFDM信号S3を入力し、タイミング検出信号S2に従って、マルチキャリア信号復調したサブキャリア信号S4を出力する。このサブキャリア信号S4は、データ系列ごとに着目すると、伝搬路上で空間分割多重化されたサブキャリア信号である。
サブキャリア信号S4は、それぞれチャネル推定回路74および信号検出回路75に入力される。チャネル推定回路74は、入力するサブキャリア信号S4に対して伝搬路でのチャネルの歪みの推定を行い、チャネル推定信号S5を出力する。信号検出回路75は、このチャネル推定信号S5を用いて、シングル伝送の場合には同期検波を行い、空間分割多重伝送されたサブキャリア信号S4に対してデータ系列ごとの信号検出を行い、検出信号S6を出力する。
本発明のマルチキャリア信号復調回路は、IEEE802.11a システムとのバックワードコンパチビィリティを確保しつつ、空間分割多重伝送された信号を復調するため、図12に示すIEEE802.11a 信号との共通部分を備えたパケットフォーマットを用いる。図13は、IEEE802.11a 信号との共通部分を備えたパケットフォーマットを周波数領域と時間領域の二次元表現で示す。図14は、3多重送信の場合におけるパイロット信号の例を示す。
本実施形態のマルチキャリア信号復調回路の同期、復調動作について、図12のパケットフォーマットを参照して以下に説明する。
AFC回路11は、受信OFDM信号S1のショートプリアンブルを用いて、受信信号レベルの検出や復調に必要な信号レベルの利得の調整を行う。さらに、キャリア周波数誤差の粗調整が行われる。これにより、タイミング検出回路71では、キャリア周波数誤差が大きい場合でも、ショートプリアンブルを用いてタイミング検出を適切に行うことができる。なお、タイミング検出はロングプリアンブルを用いて行ってもよいが、その場合でもタイミング検出回路71の前段のAFC回路11でキャリア周波数誤差の粗調整を行う。
次に、データ信号に対するAFC回路72は、ショートプリアンブルを用いてキャリア周波数誤差の粗調整を行い、さらにロングプリアンブルを用いてキャリア周波数誤差の微調整を行う。この微調整では、前段のショートプリアンブルで行われた粗調整より精度の高いキャリア周波数補正を行う。このキャリア周波数誤差の微調整は、タイミング検出回路71で検出されたタイミング検出信号S2を用いて、キャリア周波数誤差を検出するタイミングで決定される。キャリア周波数誤差の検出補正およびタイミング検出がされたOFDM信号S3はFFT回路73に入力され、タイミング検出信号S2に従って空間分割多重化されたサブキャリア信号S4が復調される。
チャネル推定回路74は、サブキャリア信号に変換されたロングプリアンブルを用いてチャネル推定を行う。このチャネル推定は、多重化されずに送信される受信パケット自体の情報が記載されるSIGNALあるいは拡張SIGNALに対して行われる。ロングプリアンブルに続くSIGNALでは、IEEE802.11a の信号か、あるいは空間分割多重されたMIMO信号かを識別する。拡張SIGNALには、それ以降に受信するMIMO信号部分の情報が記載される。なお、SIGNALおよび拡張SIGNALは、ロングプリアンブル以降に受信されるデータの復調に必要なサブキャリア変調方式の種類、伝送速度、パケット長、多重数等の情報が記載される情報シンボルである。これらの情報シンボルは、対象システムに応じて2シンボルである必要はなく、1シンボルでもよい。また、伝送されるパケットの条件が規定されている場合は、これらの情報シンボルの送信は必要ない。次のMIMOプリアンブルでは、複数のアンテナから送信された信号の歪を推定するチャネル推定が再度行われる。推定されたチャネルの歪を示すチャネル推定信号S5は、信号検出回路75に入力され、空間分割多重化されたサブキャリア信号S4から各データ系列ごとの検出信号S6が出力される。
図2は、AFC回路11,72の構成例を示す。図2(1) は各データ系列ごとに独立にキャリア周波数誤差を検出して補正する構成であり、各データ系列ごとにキャリア周波数誤差検出回路21−1,21−2と、キャリア周波数誤差補正回路22−1,22−2を備える。図2(2) は各データ系列のキャリア周波数誤差の検出値を平均化して補正する構成であり、各データ系列ごとにキャリア周波数誤差検出回路21−1,21−2と、その検出値を平均化する平均化回路23と、平均化されたキャリア周波数誤差に応じた補正を行うキャリア周波数誤差補正回路22−1,22−2を備える。
また、AFC回路11,72は、システムの要求値に応じてキャリア周波数誤差の粗調整または微調整を個別に行う構成、あるいはその両方を行う構成をとることができる。この場合でも、データ系列ごとに独立に処理する構成と、キャリア周波数誤差の検出値を平均化する構成を選択することができる。なお、キャリア周波数誤差検出回路21−1,21−2が出力する粗調整誤差信号および微調整誤差信号は、後述する位相回転検出補正回路(図6の13、図7(1) )あるいはデータ信号位相回転補正回路(図8の15、図9(1) )でも利用される。また、平均化回路23から出力される平均化された粗調整誤差信号および微調整誤差信号は、後述する位相回転検出補正回路(図6の13、図7(2) )あるいはデータ信号位相回転補正回路(図8の15、図9(2) )でも利用される。
また、タイミング検出回路71は、自信号の繰り返しを利用した自己相関型のタイミング検出構成、あるいは送信波形と同じ波形をタイミング検出手段が備え、この信号と受信信号との相互相関を利用した相互相関型のタイミング検出構成のいずれでもよい。いずれの場合でも、ショートプリアンブルおよびロングプリアンブルのどちらでも利用可能である。
また、タイミング検出回路71は、データ系列ごとに独立にタイミング検出を行う構成、あるいはデータ系列ごとに得られるタイミング検出結果を平均化する構成、あるいはデータ系列ごとに得られる検出タイミングの時間的に早いタイミングを選択する構成、あるいはデータ系列ごとに得られる検出タイミングの時間的に遅いタイミングを選択する構成をとることができる。
また、マルチキャリア信号復調回路では、検出されたタイミング信号に応じてガードインターバルと呼ばれる繰り返し信号区間を除去してから、マルチキャリア復調を行うことが可能である。
また、チャネル推定回路74では、空間分割多重を行わないシングル伝送時のチャネル推定を行うことが可能であり、併せて空間分割多重を行ったMIMO信号のチャネル推定を行うことができる。また、チャネル推定回路74は、送信側のチャネル推定用の(ロング)プリアンブルの信号形式に応じた構成がとられる。例えば、受信側に備えたプリアンブルを用いて同期検波を行ってチャネル推定結果を得る構成、あるいは逆行列演算を行う構成をとることができる。
また、信号検出回路75は、シングル伝送(図12,13のSISOの信号部分)の場合には、単純な同期検波が行われる。さらに、空間分割多重された信号部分は、ZF方式、MMSE方式、MLD方式、OSD方式、あるいはこれらの組み合わせ、さらにMLD方式の回路規模を簡易化した方式等の適用が可能である。特に、MLD方式に基づいた信号検出は、シングル伝送時の信号検出にも適用可能である。
(第2の実施形態)
図3は、本発明のマルチキャリア信号復調回路の第2の実施形態を示す。本実施形態の特徴は、AFC回路72で発生した残留キャリア周波数誤差に起因する定常位相回転が検出信号S6に加わっており、それを補正するところにある。本実施形態では、第1の実施形態における信号検出回路75の後段に定常位相回転検出補正回路12を備え、検出信号S6に加わっている定常位相回転を検出して補正し、定常位相回転補正された検出信号S8を出力する。
図4は、定常位相回転検出補正回路12の構成例を示す。図4(1) はデータ系列ごとに独立に定常位相回転を検出して補正する構成であり、各データ系列ごとに位相回転検出回路31−1,31−2と、位相回転補正回路32−1,32−2を備える。図4(2) はデータ系列ごとに得られる定常位相回転の検出結果を平均化して補正を行う構成であり、各データ系列ごとに位相回転検出回路31−1,31−2と、その検出値を平均化する平均化回路33と、データ系列間で平均化された定常位相回転に応じた補正を行う位相回転補正回路32−1,32−2を備える。
また、位相回転検出回路31−1,31−2あるいは平均化回路33は、定常位相回転の検出結果を周波数軸方向に平均化する構成、あるいは定常位相回転の検出結果を時間軸方向に複数シンボル分を平均化する構成、あるいは定常位相回転の検出結果を周波数方向および時間軸方向に平均化する構成を含むようにしてもよい。
(第3の実施形態)
図5は、本発明のマルチキャリア信号復調回路の第3の実施形態を示す。本実施形態の特徴は、第2の実施形態における定常位相回転検出補正回路12を信号検出回路75の前段に配置し、信号検出回路75に入力するサブキャリア信号S4に加わっている残留キャリア周波数誤差に起因する定常位相回転を補正するところにある。
例えばMLD方式を用いる場合には信号検出前に位相回転補正を行う必要があり、本実施形態の構成を用いることにより、MLD方式の優れた誤り率特性を実現することができる。なお、他の方式では、定常位相回転検出補正回路12は信号検出回路75の前段または後段のいずれでもよい。
(第4の実施形態)
図6は、本発明のマルチキャリア信号復調回路の第4の実施形態を示す。本実施形態の特徴は、クロック誤差に起因する位相回転が検出信号S6に加わっており、AFC回路72で検出された誤差信号(後述する粗調整誤差信号S9−1および微調整誤差信号S9−2)を用いて、各サブキャリアの位相回転を検出補正するところにある。本実施形態では、第2の実施形態における信号検出回路75と定常位相回転検出補正回路12との間に位相回転検出補正回路13を備え、検出信号S6に加わっている位相回転を検出補正し、位相回転補正された検出信号S10を定常位相回転検出補正回路12に入力し、さら定常位相回転補正された検出信号S11を出力する。
通常、無線システムの復調回路には、基本タイミングを生成する発振器が存在する。この発振器から共通にキャリア周波数信号を生成し、また回路の動作を規定するクロック信号を生成している。したがって、AFC回路72で推定されるキャリア周波数の誤差からクロックの誤差を検出することができる。AFC回路72では、粗調整のキャリア周波数誤差検出および微調整のキャリア周波数誤差検出が可能であり、それぞれ検出された粗調整誤差信号S9−1および微調整誤差信号S9−2を出力する。位相回転検出補正回路13は、この粗調整誤差信号S9−1および微調整誤差信号S9−2を用いて、クロック誤差に起因した各サブキャリアで異なる位相回転を補正する。なお、タイミング検出回路71の前段のAFC回路11で検出される粗調整誤差信号を用いることも可能である。
図7は、位相回転検出補正回路13の構成例を示す。図7(1) は、各データ系列の粗調整誤差信号S9−1および微調整誤差信号S9−2を用いて、データ系列ごとに独立にクロック誤差に起因した各サブキャリアの位相回転を補正する構成であり、各データ系列ごとにクロック誤差検出回路41−1,41−2と、位相回転補正回路42−1,42−2を備える。
図7(2) は、図2(2) の構成で得られる平均化された粗調整誤差信号S9−1および微調整誤差信号S9−2を用いて、データ系列ごとにクロック誤差に起因した各サブキャリアの位相回転を補正する構成であり、クロック誤差検出回路41と、クロック誤差検出回路41が出力するクロック誤差に応じた補正を各データ系列ごとに行う位相回転補正回路42−1,42−2を備える。
(第5の実施形態)
図8は、本発明のマルチキャリア信号復調回路の第5の実施形態を示す。本実施形態の特徴は、パイロットサブキャリアのクロック誤差に起因する位相回転を検出補正し、位相回転補正されたパイロットサブキャリアを用いて、サブキャリア信号S4のデータサブキャリアに加わっている残留キャリア周波数誤差に起因する定常位相回転を検出補正し、さらにデータサブキャリアのクロック誤差に起因する位相回転を検出補正するところにある。
本実施形態では、第3の実施形態におけるFFT回路73と信号検出回路75との間に、パイロット信号位相回転検出補正回路14およびデータ信号位相回転検出補正回路15を備える。パイロット信号位相回転検出補正回路14は、FFT回路73から出力されるサブキャリア信号S4を入力し、AFC回路72から出力される粗調整誤差信号S9−1および微調整誤差信号S9−2を用いて、パイロット信号の各サブキャリアの位相回転の検出補正を行う。この位相回転補正されたパイロット信号S12には、定常の位相回転のみが加わっている。定常位相回転検出補正回路12は、この位相回転補正されたパイロット信号S12を用いて、サブキャリア信号S4の中のデータサブキャリアに対して定常位相回転の検出補正を行い、定常位相回転補正されたデータ信号S13を出力する。データ信号位相回転検出補正回路15は、AFC回路72から出力される粗調整誤差信号S9−1および微調整誤差信号S9−2を用いて、定常位相回転補正されたデータ信号S13の各サブキャリアの位相回転の検出補正を行う。信号検出回路75は、チャネル推定信号S5を用いて位相回転補正されたデータ信号S14の信号検出を行い、検出信号S15が出力される。
図9は、データ信号位相回転検出補正回路15の構成例を示す。図9(1) は、各データ系列の粗調整誤差信号S9−1および微調整誤差信号S9−2を用いて、データ系列ごとに独立にクロック誤差に起因した各データサブキャリアの位相回転を補正する構成であり、各データ系列ごとにクロック誤差検出回路51−1,51−2と、位相回転補正回路52−1,52−2を備える。
図9(2) は、図2(2) の構成で得られる平均化された粗調整誤差信号S9−1および微調整誤差信号S9−2を用いて、データ系列ごとにクロック誤差に起因した各データサブキャリアの位相回転を補正する構成であり、クロック誤差検出回路51と、クロック誤差検出回路41が出力するクロック誤差に応じた補正を各データ系列ごとに行う位相回転補正回路52−1,52−2を備える。
以上説明した各回路は、常に動作させず、必要なときにのみ動作させる構成をとることにより、消費電力の低減を図ることができる。
本発明のマルチキャリア信号復調回路の第1の実施形態を示す図。 AFC回路11,72の構成例を示す図。 本発明のマルチキャリア信号復調回路の第2の実施形態を示す図。 定常位相回転検出補正回路12の構成例を示す図。 本発明のマルチキャリア信号復調回路の第3の実施形態を示す図。 本発明のマルチキャリア信号復調回路の第4の実施形態を示す図。 位相回転検出補正回路13の構成例を示す図。 本発明のマルチキャリア信号復調回路の第5の実施形態を示す図。 データ信号位相回転検出補正回路15の構成例を示す図。 IEEE802.11a にて規定されているOFDM信号を用いたパケットフォーマットを示す図。 二次元表現によるIEEE802.11a のパケットフォーマットを示す図。 本発明で用いるパケットフォーマット示す図。 本発明で用いるパケットフォーマットの二次元表現を示す図。 3多重送信の場合におけるパイロット信号の例を示す図。 空間分割多重伝送システムの構成例を示す図。 従来のマルチキャリア信号復調回路の構成例を示す図。
符号の説明
11 AFC回路
12 定常位相回転検出補正回路
13 位相回転検出補正回路
14 パイロット信号位相回転検出補正回路
15 データ信号位相回転検出補正回路
21 キャリア周波数誤差検出回路
22 キャリア周波数誤差補正回路
31 位相回転検出回路
32 位相回転補正回路
41 クロック誤差検出回路
42 位相回転補正回路
51 クロック誤差検出回路
52 位相回転補正回路
71 タイミング検出回路
72 AFC回路
73 FFT回路
74 チャネル推定回路
75 信号検出回路

Claims (26)

  1. マルチキャリア変調された受信信号の受信タイミングを検出するタイミング検出手段と、
    前記タイミング検出手段から出力されるタイミング検出信号に基づいて、前記受信信号からキャリア周波数誤差を検出して補正する第1の自動周波数制御手段と、
    前記タイミング検出信号に基づいて、前記第1の自動周波数制御手段でキャリア周波数誤差が補正された信号に対してマルチキャリア復調するマルチキャリア復調手段と、
    前記マルチキャリア復調手段から出力されるサブキャリア信号を用いて、伝搬路のチャネルの歪を推定するチャネル推定手段と、
    前記チャネル推定手段から出力されるチャネル推定信号を用いて、前記サブキャリア信号から送信信号を検出し、検出信号として出力する信号検出手段と
    を備えたマルチキャリア信号復調回路において、
    前記タイミング検出手段の前段に、前記受信信号からキャリア周波数誤差を検出して補正する第2の自動周波数制御手段を備えた
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  2. 請求項1に記載のマルチキャリア信号復調回路において、
    前記信号検出手段から出力される前記検出信号に加わっている定常位相回転を検出して補正する定常位相回転検出補正手段を備えた
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  3. 請求項1に記載のマルチキャリア信号復調回路において、
    前記マルチキャリア復調手段と前記信号検出手段との間に、前記マルチキャリア復調手段から出力される前記サブキャリア信号に加わっている定常位相回転を検出して補正する定常位相回転検出補正手段を備えた
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  4. 請求項2に記載のマルチキャリア信号復調回路において、
    前記信号検出手段と前記定常位相回転検出補正手段との間に、前記第1の自動周波数制御手段から出力されるキャリア周波数誤差信号を入力し、前記信号検出手段から出力される前記検出信号に加わっているサブキャリアごとの位相回転を検出して補正する位相回転検出補正手段を備えた
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  5. 請求項1に記載のマルチキャリア信号復調回路において、
    前記第1の自動周波数制御手段から出力されるキャリア周波数誤差信号を入力し、前記マルチキャリア復調手段から出力される前記サブキャリア信号のパイロットサブキャリアに加わっているサブキャリアごとの位相回転を検出して補正するパイロット信号位相回転検出補正手段と、
    前記マルチキャリア復調手段と前記信号検出手段との間に、前記パイロット信号位相回転検出補正手段から出力される前記パイロットサブキャリア信号を用いて、前記サブキャリア信号のデータサブキャリア信号に加わっている定常位相回転を検出して補正する定常位相回転検出補正手段と、
    前記第1の自動周波数制御手段から出力されるキャリア周波数誤差信号を入力し、前記定常位相回転検出補正手段から出力される前記データサブキャリア信号に加わっているデータサブキャリアごとの位相回転を検出して補正するデータ信号位相回転検出補正手段と を備えたことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  6. 請求項1に記載のマルチキャリア信号復調回路において、
    前記第1の自動周波数誤差検出手段は、
    空間分割多重されたデータ系列ごとにキャリア周波数誤差を検出して補正する構成、または空間分割多重されたデータ系列ごとに検出したキャリア周波数誤差の検出値を平均化して補正する構成である
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  7. 請求項1に記載のマルチキャリア信号復調回路において、
    前記第2の自動周波数誤差検出手段は、
    空間分割多重されたデータ系列ごとにキャリア周波数誤差を検出して補正する構成、または空間分割多重されたデータ系列ごとに検出したキャリア周波数誤差の検出値を平均化して補正する構成である
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  8. 請求項2,3,5のいずれかに記載のマルチキャリア信号復調回路において、
    前記定常位相回転検出補正手段は、
    空間分割多重されたデータ系列ごとに定常位相回転を検出して補正する構成、または空間分割多重されたデータ系列ごとに検出した定常位相回転の検出値を平均化して補正する構成である
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  9. 請求項8に記載のマルチキャリア信号復調回路において、
    前記定常位相回転検出補正手段は、
    前記定常位相回転の検出結果を周波数軸方向に平均化する構成、または前記定常位相回転の検出結果を時間軸方向に複数シンボル分を平均化する構成、または前記定常位相回転の検出結果を周波数方向および時間軸方向に平均化する構成を含む
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  10. 請求項4に記載のマルチキャリア信号復調回路において、
    前記位相回転検出補正手段は、
    前記キャリア周波数誤差信号を用いてクロック誤差を検出し、各データ系列の前記サブキャリアごとの位相回転を補正する構成、または平均化されたキャリア周波数誤差信号を用いてクロック誤差を検出し、各データ系列の前記サブキャリアごとの位相回転を補正する構成である
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  11. 請求項5に記載のマルチキャリア信号復調回路において、
    前記データ信号位相回転検出補正手段は、
    前記キャリア周波数誤差信号を用いてクロック誤差を検出し、各データ系列の前記データサブキャリアごとの位相回転を補正する構成、または平均化されたキャリア周波数誤差信号を用いてクロック誤差を検出し、各データ系列の前記データサブキャリアごとの位相回転を補正する構成である
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  12. 請求項1に記載のマルチキャリア信号復調回路において、
    前記タイミング検出手段は、
    自信号の繰り返しを利用した自己相関型のタイミング検出構成、または送信波形と同じ波形をタイミング検出手段が備え、この信号と受信信号との相互相関を利用した相互相関型のタイミング検出構成である
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  13. 請求項1に記載のマルチキャリア信号復調回路において、
    前記タイミング検出手段は、
    空間分割多重されたデータ系列ごとにタイミング検出を行う構成、またはデータ系列ごとに得られるタイミング検出結果を平均化する構成、またはデータ系列ごとに得られる検出タイミングの時間的に早いタイミングを選択する構成、またはデータ系列ごとに得られる検出タイミングの時間的に遅いタイミングを選択する構成である
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調回路。
  14. マルチキャリア変調された受信信号の受信タイミングを検出するステップ1と、

    前記ステップ1で検出されたタイミング検出信号に基づいて、前記受信信号からキャリア周波数誤差を検出して補正するステップ2と、
    前記タイミング検出信号に基づいて、前記ステップ2でキャリア周波数誤差が補正された信号に対してマルチキャリア復調するステップ3と、
    前記ステップ3でマルチキャリア復調されたサブキャリア信号を用いて、伝搬路のチャネルの歪を推定するステップ4と、
    前記ステップ4で推定されたチャネル推定信号を用いて、前記サブキャリア信号から送信信号を検出し、検出信号として出力するステップ5と
    を有するマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ1の前段で、前記受信信号からキャリア周波数誤差を検出して補正するステップ6を有する
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
  15. 請求項14に記載のマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ5で検出された前記検出信号に加わっている定常位相回転を検出して補正するステップ7を有する
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
  16. 請求項14に記載のマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ3と前記ステップ5との間に、前記ステップ3でマルチキャリア復調された前記サブキャリア信号に加わっている定常位相回転を検出して補正するステップ7を有する
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
  17. 請求項15に記載のマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ5と前記ステップ7との間に、前記ステップ2で出力されるキャリア周波数誤差信号を入力し、前記ステップ5で出力される前記検出信号に加わっているサブキャリアごとの位相回転を検出して補正するステップ8を有する
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
  18. 請求項14に記載のマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ2で出力されるキャリア周波数誤差信号を入力し、前記ステップ3で出力される前記サブキャリア信号のパイロットサブキャリアに加わっているサブキャリアごとの位相回転を検出して補正するステップ9と、
    前記ステップ3と前記ステップ4との間に、前記ステップ9で出力される前記パイロットサブキャリア信号を用いて、前記サブキャリア信号のデータサブキャリア信号に加わっている定常位相回転を検出して補正するステップ7と、
    前記ステップ2で出力されるキャリア周波数誤差信号を入力し、前記ステップ7で出力される前記データサブキャリア信号に加わっているデータサブキャリアごとの位相回転を検出して補正するステップ10とを有する
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
  19. 請求項14に記載のマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ2は、
    空間分割多重されたデータ系列ごとにキャリア周波数誤差を検出して補正する、または空間分割多重されたデータ系列ごとに検出したキャリア周波数誤差の検出値を平均化して補正する
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
  20. 請求項14に記載のマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ6は、
    空間分割多重されたデータ系列ごとにキャリア周波数誤差を検出して補正する、または空間分割多重されたデータ系列ごとに検出したキャリア周波数誤差の検出値を平均化して補正する
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
  21. 請求項15,16,18のいずれかに記載のマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ7は、
    空間分割多重されたデータ系列ごとに定常位相回転を検出して補正する、または空間分割多重されたデータ系列ごとに検出した定常位相回転の検出値を平均化して補正する
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
  22. 請求項21に記載のマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ7は、
    前記定常位相回転の検出結果を周波数軸方向に平均化する、または前記定常位相回転の検出結果を時間軸方向に複数シンボル分を平均化する、または前記定常位相回転の検出結果を周波数方向および時間軸方向に平均化する
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
  23. 請求項17に記載のマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ8は、
    前記キャリア周波数誤差信号を用いてクロック誤差を検出し、各データ系列の前記サブキャリアごとの位相回転を補正する、または平均化されたキャリア周波数誤差信号を用いてクロック誤差を検出し、各データ系列の前記サブキャリアごとの位相回転を補正する
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
  24. 請求項18に記載のマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ10は、
    前記キャリア周波数誤差信号を用いてクロック誤差を検出し、各データ系列の前記データサブキャリアごとの位相回転を補正する、または平均化されたキャリア周波数誤差信号を用いてクロック誤差を検出し、各データ系列の前記データサブキャリアごとの位相回転を補正する
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
  25. 請求項14に記載のマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ1は、
    自信号の繰り返しを利用した自己相関型のタイミング検出を行う、または送信波形と同じ波形を有し、この信号と受信信号との相互相関を利用した相互相関型のタイミング検出を行う
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
  26. 請求項14に記載のマルチキャリア信号復調方法において、
    前記ステップ1は、
    空間分割多重されたデータ系列ごとにタイミング検出を行う、またはデータ系列ごとに得られるタイミング検出結果を平均化する、またはデータ系列ごとに得られる検出タイミングの時間的に早いタイミングを選択する、またはデータ系列ごとに得られる検出タイミングの時間的に遅いタイミングを選択する
    ことを特徴とするマルチキャリア信号復調方法。
JP2004317267A 2004-10-29 2004-10-29 マルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法 Active JP4260722B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004317267A JP4260722B2 (ja) 2004-10-29 2004-10-29 マルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004317267A JP4260722B2 (ja) 2004-10-29 2004-10-29 マルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006129307A JP2006129307A (ja) 2006-05-18
JP4260722B2 true JP4260722B2 (ja) 2009-04-30

Family

ID=36723469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004317267A Active JP4260722B2 (ja) 2004-10-29 2004-10-29 マルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4260722B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4665514B2 (ja) * 2004-12-28 2011-04-06 ソニー株式会社 無線通信装置及び無線通信方法
JPWO2007142194A1 (ja) * 2006-06-09 2009-10-22 日本電気株式会社 通信システム、送信装置、受信装置及び同期検出方法
JP5315676B2 (ja) * 2007-11-26 2013-10-16 住友電気工業株式会社 Mimo通信装置及びmimo通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006129307A (ja) 2006-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8077696B2 (en) Wireless communication apparatus and wireless communication method
US8005165B2 (en) MIMO-OFDM transmission device, MIMO-OFDM transmission method, reception apparatus and reception method
US8379763B2 (en) Wireless communication device, wireless communication method, signal processing device, signal processing method, and computer program
US7856068B1 (en) Nested preamble for multi input multi output orthogonal frequency division multiplexing
JP4665514B2 (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
TWI397282B (zh) 無線裝置及利用該無線裝置之通訊系統
US8446993B2 (en) Receiving apparatus and method for receiving signals in a wireless communication system with improved equalization performance
EP1494381A1 (en) Ofdm communication method and ofdm communication device
US8295400B2 (en) Receiving method and apparatus, and communication system using the same
US20060227891A1 (en) Method of channel estimation for MIMO-OFDM using phase rotated low overhead preamble
JP2006295629A (ja) 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法
JP2004336746A (ja) 多重アンテナを用いる直交周波分割多重システムにおけるチャネルの推定装置及び方法
EP1331782A2 (en) OFDM diversity receiver and receiving method using a plurality of equalizers
JP4841256B2 (ja) 無線装置
JP4841331B2 (ja) 無線装置およびそれを利用した通信システム
JP4624423B2 (ja) 受信装置
JP4255916B2 (ja) マルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法
JP4753737B2 (ja) 無線装置
JP4260722B2 (ja) マルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法
JP4255908B2 (ja) マルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法
JP4738050B2 (ja) 送信装置および送信方法
JP2008022339A (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
JP2006173764A (ja) マルチキャリア信号復調回路およびマルチキャリア信号復調方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4260722

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350