JP2004259954A - 固体レーザ装置 - Google Patents

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Toshibumi Tone
俊文 利根
Yasuyuki Nakanishi
康之 中西
Hiroshi Nunokawa
洋 布川
Sonhi Hashimoto
松姫 橋本
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Abstract

【課題】固体レーザ媒質の側面に配置されたレーザダイオードからの励起レーザ光により励起される固体レーザ媒質のレーザ出力を一定の値に保つ。
【解決手段】固体レーザ媒質3の側面から、レーザダイオード5で、固体レーザ媒質3を励起する。初期の出力レーザ光の強さをレーザパワーモニタ10で測定して、レーザパワー記憶回路22に出力基準値として記憶しておく。出力レーザ光の強さを出力基準値と比較し、レーザダイオード5の励起基準値を変更する。固体レーザ媒質3を通過した励起レーザ光を、励起モニタ手段のフォトダイオード7で検出する。励起モニタ出力の励起検出値と励起基準値を比較回路9で比較する。比較が一致するように、レーザダイオード5の電流を、電流制御手段24で制御することで、一定強度の出力レーザ光が得られる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体レーザ装置に関し、特に、固体レーザ媒質を光励起してレーザ光を発生させる固体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に固体レーザ装置は、固体レーザ媒質のレーザロッドを具えている。このレーザロッドを、ランプやレーザダイオード(LD)等の励起手段によって光励起することで、レーザ光を発生している。したがって、レーザロッドを共振器内に配置すれば、このレーザロッドから発生したレーザ光が、光共振器によって増幅されて出力される。
【0003】
このような固体レーザ装置において、大きなレーザ出力を取り出すためには、固体レーザ媒質を複数のレーザダイオードで励起する方法と、光共振器内に複数のレーザロッドを直列に並べるマルチロッド方式とがある。例えば、特許文献1に開示されている方法では、図5(a)に示すように、固体レーザ媒質を複数のレーザダイオードで励起することで、固体レーザ媒質の励起分布を均一にでき、品質の良いレーザ光を発振することができる。また、特許文献2には、図5(b)に示すように、光共振器内に複数のレーザロッドを直列に配置し、高出力で高品質なレーザビームを取り出す方法が開示されている。
【0004】
また、特許文献3には、大出力レーザビームを取り出すために、図5(c)に示すように、複数のレーザロッドを直列に配置したマルチロッド方式の共振器が開示されている。ここでは、レーザロッドの一部を凹面とすることにより、安定した出力を取り出すように工夫されている。
【0005】
また、特許文献4には、図5(d)に示すように、固体レーザ媒質の周囲に離間して配した複数のレーザダイオードで光励起させる固体レーザ装置において、固体レーザ媒質の周囲に、固体レーザ媒質から発生した蛍光を検出するモニタを設け、このモニタからの出力をレーザダイオードに帰還し、その電流を調整することで、マルチロッド構成の出力バランスを取るようにした技術が示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−335662号公報
【特許文献2】
特開平8−250797号公報
【特許文献3】
登録実用新案第2524199号公報
【特許文献4】
特開2002−164596号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の固体レーザ装置では、固体レーザ媒質から常に安定した状態でレーザ光を出力することが困難であるという問題がある。その理由は以下の通りである。
【0008】
固体レーザ装置では、レーザダイオードの発熱と励起エネルギーによって、熱レンズ効果という現象が起こる。レーザ光発生用のレーザロッドが、レーザダイオードの発熱と励起エネルギーによって加熱されて、不均等に温度が高くなる。そのために、位置により熱膨張の差が発生し、内部応力も不均等になり、屈折率が位置により変化するので、固体レーザ媒質が光学的に凸レンズの性質を持つようになるという熱レンズ効果が起こる。
【0009】
固体レーザ媒質を複数のレーザダイオードで励起する方法では、レーザダイオードを選別して特性の近い組み合わせを用いて、初期状態においては品質の良いレーザ光を発振させている。しかし、通常のレーザダイオードは、1万時間から2万時間程度で励起量が減少する劣化が発生する。各レーザダイオードの経時的劣化の違いにより、レーザダイオードの励起光量が許容値を外れてしまうと、全てのレーザダイオードを交換しなければならない。
【0010】
また、光共振器内に複数のレーザロッドを直列に配設したマルチロッド方式では、それぞれのレーザロッド間をレーザ光が通過する際に、屈折して光軸方向から逸れるようになり、光共振器としての所定の機能を果さなくなる。最初の状態では、熱レンズ効果の影響を一定値以下に維持できる固体レーザ媒質でも、時間が経過すると熱レンズ効果の影響が無視できなくなる。
【0011】
そのため、マルチロッドから高出力のレーザビームを取り出すためには、各レーザロッドと励起手段で形成した励起モジュールの熱レンズ効果のバランスを調節し、各励起モジュールの熱レンズ効果を常に一定に保つ必要がある。しかしながら、励起モジュールの励起手段にレーザダイオードを用いた場合は、レーザダイオード個々の経時的な劣化により、励起エネルギーに差が生じ、励起モジュールの熱レンズ効果のバランスが崩れて、安定で良好な光共振器としての機能が得られなくなる。
【0012】
特許文献2や特許文献3に開示された技術は何れも、励起手段自体が正常にバランスしていることを前提としているので、励起手段の経時変化で発生する熱レンズ効果のバランスの崩れに対しての配慮はなされていない。したがって、これらの励起手段の経時変化に対しては、十分に対応することができない。特許文献4に開示された技術では、固体レーザ媒質から離間した位置で、固体レーザ媒質からの蛍光をモニタしているため、隣り合う固体レーザ媒質から漏れた蛍光をもモニタ手段が検出してしまう可能性がある。そのため、マルチロッドよりなる固体レーザ媒質の励起状態をバランスさせることが困難であるし、長時間にわたる安定したレーザ出力を得ることも困難である。
【0013】
本発明は、上記従来の問題を解決して、固体レーザ装置の固体レーザ媒質からレーザ光を常に安定した状態で出力できるようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、共振器内に配された固体レーザ媒質を側面からレーザダイオードで光励起させる固体レーザ装置に、固体レーザ媒質を透過したレーザダイオードからの励起レーザ光の強さをモニタする励起モニタ手段と、励起モニタ手段からの励起検出値に基づいてレーザダイオードに供給する電流を制御して固体レーザ媒質への励起レーザ光の強さを制御する手段とを具備する構成とした。このように構成したことにより、常に安定した励起レーザ光を固体レーザ媒質に照射して励起できる。
【0015】
また、固体レーザ媒質を励起する複数個のレーザダイオードを備えた。このように構成したことにより、固体レーザ装置からのレーザ出力を大きくすることができる。
【0016】
また、励起モニタ手段を、レーザダイオードによる固体レーザ媒質の光励起面と反対側に配した。このように構成したことにより、レーザダイオードからの励起レーザ光の強さを確実にモニタできる。
【0017】
また、レーザダイオードを、固体レーザ媒質の周囲に等間隔で配置した。このように構成したことにより、固体レーザ媒質を複数のレーザダイオードにより均等に励起できる。
【0018】
また、共振器外側の光軸上で共振器からの出力レーザ光をモニタするレーザパワーモニタ手段と、レーザパワーモニタ手段からの出力検出値と出力基準値とを比較する比較手段と、比較手段の出力に基づいてレーザダイオードに供給する電流を制御して固体レーザ媒質への励起レーザ光の強さを制御する手段とを備えた。このように構成したことにより、固体レーザ装置からの出力レーザ光の強さを常に一定に維持できる。
【0019】
また、比較手段を、レーザ装置使用初期における出力レーザ光の強さを出力基準値として記憶する記憶手段の出力とレーザパワーモニタ手段の出力検出値とを比較する手段とした。このように構成したことにより、固体レーザ装置の出力レーザ光の強さを、初期状態と同じ状態に維持できる。
【0020】
また、固体レーザ媒質を覆うと共にレーザダイオードを支持するヒートシンクブロックを備え、レーザダイオードと反対側に位置するヒートシンクブロックに、固体レーザ媒質を透過したレーザダイオードからの励起レーザ光の強さを励起モニタ手段に導く開口を設けた。このように構成したことにより、固体レーザ媒質を冷却しながら、励起レーザ光の強さを制御することができる。
【0021】
また、開口に、レーザダイオードからの励起レーザ光を励起モニタ手段に導く光ガイドを設けた。このように構成したことにより、励起レーザ光を正確にモニタすることができる。
【0022】
また、ヒートシンクブロックに、レーザダイオードの温度を検出する温度センサーと、冷却手段と、温度センサーからの出力に基づいて冷却手段を制御してレーザダイオードを所定の温度に保つ手段とを設けた。このように構成したことにより、レーザダイオードを確実に冷却でき、オーバーヒートを防止できる。
【0023】
また、共振器内に直列に配された複数個の固体レーザ媒質を、個別に設けられたレーザダイオードでそれぞれ側面から光励起させる固体レーザ装置に、各固体レーザ媒質の光励起面と反対側に位置して各固体レーザ媒質を透過した各レーザダイオードからの励起レーザ光の強さを個別にモニタする複数の励起モニタ手段と、各励起モニタ手段からの励起検出値に基づいて各レーザダイオードに供給する電流を個別に制御して各固体レーザ媒質への励起レーザ光をそれぞれ独立して制御する手段とを具備する構成とした。このように構成したことにより、各レーザダイオードからの励起レーザ光を均等にして、固体レーザ媒質を均一にバランスを保った状態で励起することができ、高品質のレーザ出力が得られる。
【0024】
また、固体レーザ媒質の光軸に垂直な断面はD字形状であり、断面のD字形状の円弧部がレーザダイオードと対向し、断面のD字形状の平面部が励起モニタ手段と対向する構成とした。このように構成したことにより、レーザダイオードで効率よく固体レーザ媒質を励起することができるとともに、励起レーザ光の強さを確実にモニタできる。
【0025】
また、励起モニタ手段は、光ガイドとフォトダイオードとを備えている。このように構成したことにより、簡単な構成で励起レーザ光の強さをモニタできる。
【0026】
また、共振器内に配された固体レーザ媒質を、レーザダイオードで側面から光励起させる固体レーザ装置に、固体レーザ媒質の光励起面と反対側に位置して固体レーザ媒質を透過したレーザダイオードからの励起レーザ光の強さをモニタする励起モニタ手段と、励起モニタ手段からの励起検出値に基づいてレーザダイオードに供給する電流を制御して固体レーザ媒質への励起レーザ光の強さを制御する手段と、レーザ装置使用初期におけるレーザダイオードからの励起レーザ光の強さを記憶する記憶回路とを具備する構成とした。このように構成したことにより、各励起モジュールの熱レンズ効果をバランスさせて、常に固体レーザ装置から安定した高品質の出力レーザ光を得ることができる。
【0027】
また、記憶回路の出力と励起モニタ手段からの出力を比較する比較手段と、比較手段の出力に応じて各レーザダイオードに供給する電流を制御して固体レーザ媒質への励起レーザ光の強さを制御する手段とを備えた。このように構成したことにより、レーザダイオードからの励起レーザ光の強さを、常に一定の状態に維持することができる。
【0028】
また、固体レーザ媒質を、Nd:YAGとNd:YVOとNd:GdYVOとNd:YLFのうちからひとつ選ばれたロッドとした。このように構成したことにより、目的に応じた波長の安定した高出力レーザ光を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図4を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態は、共振器内に複数個の固体レーザ媒質を直列に配し、レーザダイオードで側面から光励起させ、出力レーザ光の強さと出力基準値との差に応じて励起基準値を変更し、固体レーザ媒質を透過したレーザダイオードからの励起レーザ光の強さと励起基準値との差に基づいて、各レーザダイオードに供給する電流を個別に制御し、各固体レーザ媒質への励起レーザ光の強さをそれぞれ独立して制御する固体レーザ装置である。
【0031】
図1は、本発明の第1の実態の形態における固体レーザ装置の概念図である。図1(a)は、レーザダイオード励起による複数の励起モジュールを直列に接続し、レーザダイオードからの励起レーザ光の強さをモニタする励起モニタ手段と、出力レーザ光の強さを検出するレーザパワーモニタ手段とを設けた固体レーザ装置の構成を示す模式側面図である。図1(b)は、図1(a)の励起モニタ部分の拡大図である。図1において、出力ミラー1は、共振用のハーフミラーである。全反射ミラー2は、共振用の全反射ミラーである。固体レーザ媒質3a,3b,3cは、レーザ媒体のNd:YVOであるレーザロッドである。励起モジュール4a,4b,4cは、レーザ光を発生するユニットである。レーザダイオード5a,5b,5cは、波長808nmのレーザ光を発生するレーザダイオードである。光ガイド6a,6b,6cは、光ファイバーあるいはロッドレンズからなる光ガイドである。
【0032】
フォトダイオード7a,7b,7cは、レーザダイオードからの励起レーザ光の強さをモニタする励起モニタ手段である。信号処理回路8a,8b,8cは、検出信号の増幅整形などの信号処理をする回路である。レーザ電源13は、レーザダイオードに電流を供給する手段である。比較回路9a,9b,9cは、レーザ装置の出力レーザ光の強さを出力基準値と比較するとともに、レーザダイオードからの励起レーザ光の強さ(励起検出値)を励起基準値と比較する回路である。レーザパワーモニタ10は、レーザ装置からの出力レーザ光の強さをモニタする手段である。回路基板20a,20b,20cは、比較回路を支持する基板である。レーザパワー記憶回路22は、レーザ装置の出力基準値を記憶する回路である。電流制御手段24a,24b,24cは、レーザダイオードの電流を制御する手段である。レーザダイオード励起光記憶回路40a,40b,40cは、レーザダイオードからの初期励起レーザ光の基準値(励起基準値)を記憶する回路である。
【0033】
図2は、本発明の第1の実態の形態における固体レーザ装置の断面図である。図1(a)のA−A面で切った断面図である。図2において、ヒートシンクブロック14a,15a,16aは、固体レーザ媒質を冷却する手段である。温度センサー11は、レーザダイオード5aとヒートシンクブロック14aの接点の温度を検出する手段である。温度コントローラUは、検出温度に応じて冷却を制御する手段である。冷却水温調整器Wは、温度コントローラの指示に従って冷却水の温度を調整する手段である。
【0034】
図3は、本発明の第1の実態の形態における固体レーザ装置の固体レーザ媒質周りの詳細図である。図3において、円筒面部D1は、断面が円弧状の面である。平面部D2は、レーザダイオードからの励起レーザ光が入射する面の反対側の面である。反射層Sは、固体レーザ媒質の表面に形成されている、銅などからなる反射層である。
【0035】
上記のように構成された本発明の第1の実態の形態における固体レーザ装置の動作を説明する。最初に、図1を参照しながら、固体レーザ装置の基本的な機能を説明する。出力ミラー1と全反射ミラー2とで、固体レーザ装置の光共振器Rを構成している。出力ミラー1と全反射ミラー2の間の光軸L上に、励起モジュール4a,4b,4cが直列に配置されている。励起モジュール4a,4b,4cはそれぞれ、固体レーザ媒質3a,3b,3cを備えている。固体レーザ媒質3a,3b,3cは、Nd:YVOからなるレーザ媒体のレーザロッドである。励起モジュール4a,4b,4cは、各固体レーザ媒質3a,3b,3cを光励起する波長808nmのレーザ光を発生するレーザダイオード5a,5b,5cを備えている。
【0036】
レーザダイオード5a,5b,5cによる光励起面と反対の面に、励起モニタが配置されている。励起モニタは、レーザダイオードからの励起レーザ光の強さを検出するフォトダイオード7a,7b,7cである。フォトダイオード7a,7b,7cは、レーザダイオードからの励起レーザ光の一部であって、各固体レーザ媒質3a,3b,3cに吸収あるいは反射されずに出射された励起レーザ光の強さを検出する。フォトダイオード7a,7b,7cの受光面には、光ファイバーあるいはロッドレンズよりなる光ガイド6a,6b,6cが配置されている。光ガイド6a,6b,6cにより、透過した励起レーザ光がフォトダイオード7a,7b,7cに導かれる。図示していないが、フォトダイオード7a,7b,7cの前面には、波長810nmを中心に±50nmの幅を持つ誘電体薄膜によるバンドパスフィルターが配されている。レーザダイオード5a,5b,5cからの励起レーザ光のみが、フォトダイオード7a,7b,7cに入射するようにしてある。
【0037】
全反射ミラー2の近傍で、光共振器外側に位置する光軸L上に、出力レーザ光の強さをモニタする手段として、レーザパワーモニタ10のフォトダイオードが配置されていて、光共振器によって増幅された出力レーザ光の強さをモニタする。各レーザダイオード5a,5b,5cは、電流制御手段を有するレーザ電源13に接続され、電流制御手段の制御のもとで電流駆動される。固体レーザ媒質3a,3b,3cは、レーザ電源13に接続された各レーザダイオード5a,5b,5cにより、固体レーザ媒質3a,3b,3cの側面から励起される。励起により発生した光は、光共振器によって増幅されて発振状態になり、出力ミラー1から出力レーザ光として出力される。
【0038】
次に、出力レーザ光の強さを負帰還制御する方法を説明する。固体レーザ媒質3a,3b,3cから常に高品質のレーザ光を得るためには、各励起モジュール4a,4b,4cの熱レンズ効果の影響を一定に保ち、各励起モジュール4a,4b,4cの機能をバランスよく保つ必要がある。そのため、励起モニタであるフォトダイオード7a,7b,7cが、固体レーザ媒質(レーザロッド)の励起面とは反対側の近傍に設置されている。固体レーザ媒質(レーザロッド)3a,3b,3cに吸収されずに透過してくる励起レーザ光を直接、外乱光の影響がないようにして検出している。透過した励起レーザ光を検出することにより、固体レーザ媒質(レーザロッド)3a,3b,3cの励起量をモニタしている。
【0039】
フォトダイオード7a,7b,7cから得た信号は、図1(b)に示されるように、回路基板20a,20b,20c上に形成された信号処理回路8a,8b,8cにより信号処理され、比較回路9a,9b,9cに供給される。工場出荷時あるいはレーザ使用初期における各レーザダイオード5a,5b,5cからの励起レーザ光の強さを、励起基準値として記憶するためのレーザダイオード励起光記憶回路40a,40b,40cが、フォトダイオード7a,7b,7cと比較回路9a,9b,9cの間に設けられている。工場出荷時あるいはレーザ使用初期における各レーザダイオード5a,5b,5cからの励起レーザ光の強さが、レーザダイオード励起光記憶回路40a,40b,40cに、励起基準値として記憶される。使用状態においては、レーザダイオード励起光記憶回路40a,40b,40cからの励起基準値と、信号処理回路8a,8b,8cからの励起検出値が、比較回路9a,9b,9cで比較され、比較結果が電流制御手段24a,24b,24cに供給される。比較結果が一致するように、各レーザダイオード5a,5b,5cの電流が制御され、レーザ電源13から各レーザダイオード5a,5b,5cに必要な電流が供給される。
【0040】
固体レーザ装置の初期状態(例えば、工場出荷時点)における出力レーザ光の強さを、レーザパワーモニタ10によって検出し、その検出値を出力基準値としてレーザパワー記憶回路22に記憶しておく。固体レーザ媒質3a,3b,3cから常に一定のレーザパワーを取り出すため、レーザパワー記憶回路22からの出力基準値と、レーザパワーモニタ10からの出力検出値とを、比較回路9a,9b,9cで比較する。比較結果に基づいて、励起基準値を変更する。レーザパワーモニタ10からの出力検出値が出力基準値より小さければ、励起基準値を少し大きくする。レーザパワーモニタ10からの出力検出値が出力基準値より大きければ、励起基準値を少し小さくする。フォトダイオード7a,7b,7cと信号処理回路から得られた励起検出値と励起基準値を、比較回路9a,9b,9cで比較し、比較結果を電流制御手段24a,24b,24cに供給する。比較結果が一致するように、各レーザダイオードの電流が制御され、レーザ電源13から各レーザダイオードに必要な電流が供給される。
【0041】
次に、図2と図3を参照しながら、励起モジュールを構成する固体レーザ媒質3a,3b,3cの詳細を説明する。図2と図3には、励起モジュール4aが代表として示されている。固体レーザ媒質3a,3b,3cは、断面がD字型の形状をしている。レーザダイオード5a,5b,5cが対向する面は、断面が円弧状の円筒面部D1である。断面が円弧状の部分が、レーザダイオードの励起レーザ光の入射面となる。入射面である円筒面部D1の反対側は、平面部D2である。固体レーザ媒質3aの表面には、励起光源であるレーザダイオードと対向する部分を除き、銅などからなる反射層Sが形成されている。固体レーザ媒質3a,3b,3cは結晶体であり、具体的にはa軸カットのNd:YVOである。結晶体のc軸方向は、平面部D2と平行である。固体レーザ媒質3a,3b,3cは、レーザダイオードからの励起レーザ光、即ち波長808nmの光を吸収し、所定波長の光を発生又は増幅する。固体レーザ媒質としてNd:YVOを用いたが、他の固体レーザ媒質、例えば、Nd:YAG、Nd:GdYVO、Nd:YLFを用いることもできる。
【0042】
固体レーザ媒質3aを覆うように、例えば3個のブロックよりなるヒートシンクブロック14a,15a,16aが配されている。さらに、ヒートシンクブロック14aと固体レーザ媒質3aの間には、レーザダイオード5aからの励起レーザ光が、固体レーザ媒質3aに入力されるように、開口部が設けられている。また、ヒートシンクブロック15aには、固体レーザ媒質3aの平面部D2と位置合わせさせるための平面形状部12が形成されている。ヒートシンクブロック14a,15a,16aの内部には、冷却水が循環している。そのため、固体レーザ媒質3aとレーザダイオードを、間接冷却することができる。冷却効果を高めるために、固体レーザ媒質3aとの接触部を凹凸がないように十分に研磨して、固体レーザ媒質とヒートシンクブロック14aの密着性を高めている。
【0043】
レーザダイオードからの励起レーザ光の波長は808nmである。出力は40Wである。拡がり角は、全角で40°である。レーザダイオードからの励起レーザ光の出射口から0.5mm離れた固体レーザ媒質3aの円筒面部に、レーザダイオードからの励起レーザ光が入射すると、励起レーザ光の拡がり全角が5°以下に減少する。図3に示すように、励起レーザ光は、ほぼ平行光線となって固体レーザ媒質3aに吸収されながら進む。一度のパス(1.0mm)で吸収されなかった約30%の励起レーザ光は、入射光とほぼ平行になるように反射されるので、固体レーザ媒質3aはさらに強く励起される。
【0044】
図2に示すように、ヒートシンクブロック14aとレーザダイオード5aとの間には、温度センサー11が配置してある。レーザダイオード5aとヒートシンクブロック14aの接点の温度を検出する。温度センサー11の出力は、温度コントローラUに供給される。温度コントローラUの出力で、冷却水温調整器Wを制御する。ヒートシンクブロック14aに供給される冷却水で、レーザダイオードと固体レーザ媒質の温度を一定に保つ。固体レーザ媒質の断面形状をD字型としたが、円筒状またはスラブ状にしてもよい。これらのレーザに対しても、同様に本発明を適用することができる。
【0045】
レーザダイオード5a,5b,5cからの励起レーザ光は、固体レーザ媒質3a,3b,3cに照射される。固体レーザ媒質3a,3b,3cが励起され、レーザ光を出力する。これら各固体レーザ媒質3a,3b,3cによって誘導放出されたレーザ光は、出力ミラー1と全反射ミラー2で反射され、共振器内で増幅される。レーザ光は、出力ミラー1を透過して出力される。レーザ装置使用初期において、全反射ミラー2から共振器外に漏れた一部のレーザ光をレーザパワーモニタ10のフォトダイオードにより検出して、出力基準値としてレーザパワー記憶回路22に記憶しておく。
【0046】
固体レーザ媒質3a,3b,3cに吸収あるいは反射されずに透過した励起レーザ光が、光ガイド6a,6b,6cを介して、励起モニタ手段としてのフォトダイオード7a,7b,7cにより検出される。フォトダイオード7a,7b,7cの出力は、信号処理回路8a,8b,8cにより増幅され信号処理され、比較回路9a,9b,9cに励起検出値として供給される。
【0047】
比較回路9a,9b,9cには、出力レーザ光の強さを示す出力検出値と、レーザパワー記憶回路22からの出力基準値と、信号処理回路8a,8b,8cからの励起検出値と、励起基準値とが供給される。出力レーザ光の強さ(出力検出値)と出力基準値が比較され、比較結果に基づいて、励起基準値が変更される。レーザダイオード励起光記憶回路40a,40b,40cからの励起基準値と、信号処理回路8a,8b,8cからの励起検出値が、比較回路9a,9b,9cに供給される。励起レーザ光のモニタ出力信号(励起検出値)と励起基準値が比較され、比較結果に基づいて、レーザダイオードの電流制御手段24a,24b,24cが動作する。比較結果に応じて制御された電流が、各電流制御手段24a,24b,24cにより各レーザダイオード5a,5b,5cに供給される。各固体レーザ媒質には、常にバランスのとれた励起レーザ光が供給され、出力レーザ光のパワーを常に一定に保つことができる。
【0048】
上記のように、本発明の第1の実施の形態では、固体レーザ装置を、共振器内に複数個の固体レーザ媒質を直列に配し、レーザダイオードで側面から光励起させ、出力レーザ光の強さと出力基準値との差に応じて励起基準値を変更し、固体レーザ媒質を透過したレーザダイオードからの励起レーザ光の強さと励起基準値との差に基づいて、各レーザダイオードに供給する電流を個別に制御し、各固体レーザ媒質への励起レーザ光の強さをそれぞれ独立して制御する構成としたので、常に安定した状態でレーザ光を出力できる。
【0049】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、ロッド形状の固体レーザ媒質の円周方向の3方からレーザダイオードで励起し、励起レーザ光の強さが励起基準値に一致するようにレーザダイオードの電流を制御する固体レーザ装置である。
【0050】
図4は、本発明の第2の実施の形態における固体レーザ装置の断面図である。図4において、固体レーザ媒質30は、レーザ媒体のNd:YVOであるレーザロッドである。固体レーザ媒質として、Nd:YAG、Nd:GdYVO、Nd:YLFを用いることもできる。冷却水31は、冷却用の液体である。フローチューブ32は、冷却水を通すための管である。レーザダイオード支持ブロック33は、レーザダイオードを支持するためのセラミックスなどからなる部材である。レーザダイオード34a,34b,34cは、波長808nmのレーザ光を発生するレーザダイオードである。フォトダイオード35a,35b,35cは、レーザダイオードからの励起レーザ光の強さをモニタする手段である。開口36a,36b,36cは、レーザダイオードからの励起レーザ光を固体レーザ媒質に入射させる開口部である。開口37a,37b,37cは、固体レーザ媒質を透過した励起レーザ光を出射させる開口部である。光ガイド38a,38b,38cは、固体レーザ媒質を透過した励起レーザ光をフォトダイオードに導く部材である。その他の基本的な構成は、第1の実施の形態と同じである。
【0051】
上記のように構成された本発明の第2実態の形態における固体レーザ装置の動作を説明する。固体レーザ媒質30は、ロッド形状(円柱形状)をしている。その周囲は、冷却水31とフローチューブ32で覆われている。フローチューブ32の外周には、断面が三角形状のセラミックスなどから成るレーザダイオード支持ブロック33が設けられている。レーザダイオード支持ブロック33の3辺それぞれに、固体レーザ媒質30を励起するためのレーザダイオード34a,34b,34cが取り付けられている。三角形の各頂部には、レーザダイオード34a,34b,34cから出射された励起レーザ光のうち、固体レーザ媒質30を透過した励起レーザ光をモニタするフォトダイオード35a,35b,35cが取り付けられている。
【0052】
各レーザダイオード34a,34b,34cからの励起レーザ光を、固体レーザ媒質30に導くために、レーザダイオード支持ブロック33には、開口36a,36b,36cが設けてある。レーザダイオード34aがフォトダイオード35aと対向するように、レーザダイオード支持ブロック33に開口37aが設けてある。レーザダイオード34bがフォトダイオード35bと対向するように、レーザダイオード支持ブロック33に開口37bが設けてある。レーザダイオード34cがフォトダイオード35cと対向するように、レーザダイオード支持ブロック33に開口37cが設けてある。開口37a,37b,37cには、レーザダイオードからの励起レーザ光の透過光を各フォトダイオードに導くための光ガイド38a,38b,38cが挿入されている。
【0053】
図4には、図1に示した信号処理回路8a,8b,8cと、レーザ電源13と、比較回路9a,9b,9cと、電流制御手段24a,24b,24cと、電流制御手段の出力をレーザダイオードに供給する帰還ループなどを示してない。しかし、第1の実施の形態と同様に、各レーザダイオードからの励起レーザ光の強さは、各フォトダイオードによりモニタされる。モニタ出力(励起検出値)が励起基準値と比較されて、各レーザダイオードに流れる電流が制御されることは、第1の実施の形態と同様である。したがって、本実施の形態においても、各レーザダイオードからの励起レーザ光は、常にバランスをもって固体レーザ媒質に供給される。
【0054】
上記のように、本発明の第2の実施の形態では、固体レーザ装置を、ロッド形状の固体レーザ媒質の円周方向の3方からレーザダイオードで励起し、励起レーザ光の強さが励起基準値に一致するようにレーザダイオードの電流を制御する構成としたので、安定で強力なレーザ光を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、共振器内に配置された固体レーザ媒質を側面からレーザダイオードで光励起させる固体レーザ装置に、固体レーザ媒質を透過したレーザダイオードからの励起レーザ光の強さをモニタする励起モニタ手段と、励起モニタ手段からの励起検出値に基づいてレーザダイオードに供給する電流を制御して固体レーザ媒質への励起レーザ光を制御する手段とを具備する構成としたので、固体レーザ媒質への励起レーザ光の入力強さを一定に維持することができ、ひいては熱レンズ効果の影響を初期状態と同じ状態に保つことができて、安定した良質のレーザ出力が得られる。
【0056】
また、共振器外側の光軸上で共振器からの出力レーザ光の強さをモニタするレーザパワーモニタ手段と、レーザパワーモニタ手段からの出力検出値と出力基準値とを比較する比較手段と、比較手段の出力に基づいてレーザダイオードに供給する電流を制御して固体レーザ媒質への励起レーザ光を制御する手段とを備えたので、固体レーザ媒質からの出力レーザ光のパワーを常に一定の状態に維持することができ、長時間に亘り高出力のレーザ光を得ることができる。
【0057】
また、共振器内に直列に配された複数個の固体レーザ媒質を、個別に設けられたレーザダイオードでそれぞれ側面から光励起させる固体レーザ装置に、各固体レーザ媒質の光励起面と反対側に位置して各固体レーザ媒質を透過した各レーザダイオードからの励起レーザ光の強さを個別にモニタする複数の励起モニタ手段と、各励起モニタ手段からの励起検出値に基づいて各レーザダイオードに供給する電流を個別に制御して各固体レーザ媒質への励起レーザ光をそれぞれ独立して制御する手段とを具備する構成としたので、各レーザダイオードからの励起レーザ光は均等になり、固体レーザ媒質が均一に励起され、各個体レーザ媒質の励起が常にバランスを保った状態に維持されて、高品質のレーザ出力が得られる。
【0058】
また、共振器内に配された固体レーザ媒質を、レーザダイオードで側面から光励起させる固体レーザ装置に、固体レーザ媒質の光励起面と反対側に位置して各固体レーザ媒質を透過したレーザダイオードからの励起レーザ光の強さを個別にモニタする励起モニタ手段と、励起モニタ手段からの励起検出値に基づいてレーザダイオードに供給する電流を個別に制御して固体レーザ媒質への励起レーザ光を独立して制御する手段と、レーザ装置使用初期におけるレーザダイオードからの励起レーザ光の強さを記憶する記憶回路とを具備する構成としたので、励起モジュールの熱レンズ効果を常に一定の状態に制御でき、長期に亘り初期のレーザ変換効率を保つことができる。
【0059】
また、固体レーザ媒質を覆うとともにレーザダイオードを支持するヒートシンクブロックを備え、レーザダイオードと反対側に位置するヒートシンクブロックに、固体レーザ媒質を透過したレーザダイオードからの励起レーザ光を励起モニタ手段に導く開口を設けたので、励起レーザ光そのものを外部からの光の影響を受けることなく正確にモニタできる。
【0060】
また、ヒートシンクブロックに、レーザダイオードの温度を検出する温度センサーと、冷却手段と、温度センサーからの出力に基づいて冷却手段を制御してレーザダイオードを所定の温度に保つ手段とを設けたので、レーザダイオードの電流値を制御すると同時に温度制御を行うことができ、常に安定したレーザ出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における固体レーザ装置の概念図、
【図2】本発明の第1の実施の形態における固体レーザ装置の部分断面図、
【図3】本発明の第1の実施の形態における固体レーザ装置の部分断面図、
【図4】本発明の第2の実施の形態における固体レーザ装置の断面図、
【図5】従来の固体レーザ装置の概念図である。
【符号の説明】
1 出力ミラー
2 全反射ミラー
3a,3b,3c 固体レーザ媒質(レーザロッド)
4a,4b,4c 励起モジュール
5a,5b,5c レーザダイオード
6a,6b,6c 光ガイド
7a,7b,7c フォトダイオード
8a,8b,8c 信号処理回路
9a,9b,9c 比較回路
10 レーザパワーモニタ
11 温度センサー
12 平面形状部
13 レーザ電源
14a,14b,14c 第1ヒートシンクブロック
15a,15b,15c 第2ヒートシンクブロック
16a,16b,16c 第3ヒートシンクブロック
20a,20b,20c 回路基板
22 レーザパワー記憶回路
24a,24b,24c 電流制御手段
30 固体レーザ媒質
31 冷却水
32 フローチューブ
33 レーザダイオード支持ブロック
34a,34b,34c レーザダイオード
35a,35b,35c フォトダイオード
36a,36b,36c 開口
37a,37b,37c 開口
38a,38b,38c 光ガイド
40a,40b,40c レーザダイオード励起光記憶回路
R 共振器
U 温度コントローラ
W 冷却水温調整器

Claims (20)

  1. 共振器内に配された固体レーザ媒質を側面からレーザダイオードで光励起させる固体レーザ装置において、前記固体レーザ媒質を透過した前記レーザダイオードからの励起レーザ光の強さをモニタする励起モニタ手段と、前記励起モニタ手段からの励起検出値に基づいて前記レーザダイオードに供給する電流を制御して前記固体レーザ媒質への励起レーザ光の強さを制御する手段とを具備することを特徴とする固体レーザ装置。
  2. 前記固体レーザ媒質を励起する複数個のレーザダイオードを備えたことを特徴とする請求項1記載の固体レーザ装置。
  3. 前記励起モニタ手段は、前記レーザダイオードによる前記固体レーザ媒質の光励起面と反対側に配されていることを特徴とする請求項1または2記載の固体レーザ装置。
  4. 前記レーザダイオードは、前記固体レーザ媒質の周囲に円周方向に等間隔で配置されていることを特徴とする請求項2または3記載の固体レーザ装置。
  5. 前記共振器外側の光軸上で前記共振器からの出力レーザ光の強さをモニタするレーザパワーモニタ手段と、前記レーザパワーモニタ手段からの出力検出値と出力基準値とを比較する比較手段と、前記比較手段の出力に基づいて前記レーザダイオードに供給する電流を制御して前記固体レーザ媒質への励起レーザ光の強さを制御する手段とを備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の固体レーザ装置。
  6. 前記比較手段は、レーザ装置使用初期における出力レーザ光の強さを出力基準値として記憶する記憶手段の出力と前記レーザパワーモニタ手段からの出力検出値とを比較する手段であることを特徴とする請求項5に記載の固体レーザ装置。
  7. 前記固体レーザ媒質を覆うとともに前記レーザダイオードを支持するヒートシンクブロックを備え、前記レーザダイオードと反対側に位置するヒートシンクブロックに、前記固体レーザ媒質を透過した前記レーザダイオードからの励起レーザ光を前記励起モニタ手段に導く開口を設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の固体レーザ装置。
  8. 前記開口に、前記レーザダイオードからの励起レーザ光を前記励起モニタ手段に導く光ガイドを設けたことを特徴とする請求項7記載の固体レーザ装置。
  9. 前記ヒートシンクブロックに、前記レーザダイオードの温度を検出する温度センサーと、冷却手段と、前記温度センサーからの出力に基づいて前記冷却手段を制御して前記レーザダイオードを所定の温度に保つ手段とを設けたことを特徴とする請求項7または8記載の固体レーザ装置。
  10. 共振器内に直列に配された複数個の固体レーザ媒質を、個別に設けられたレーザダイオードでそれぞれ側面から光励起させる固体レーザ装置において、前記各固体レーザ媒質の光励起面と反対側に位置して前記各固体レーザ媒質を透過した前記各レーザダイオードからの励起レーザ光の強さを個別にモニタする複数の励起モニタ手段と、前記各励起モニタ手段からの励起検出値に基づいて前記各レーザダイオードに供給する電流を個別に制御して前記各固体レーザ媒質への励起レーザ光の強さをそれぞれ独立して制御する手段とを具備することを特徴とする固体レーザ装置。
  11. 前記共振器外側の光軸上で前記共振器からの出力レーザ光の強さをモニタするレーザパワーモニタ手段と、前記レーザパワーモニタ手段からの出力検出値と出力基準値とを比較する比較手段と、前記比較手段の出力に基づいて前記レーザダイオードに供給する電流を制御して前記固体レーザ媒質への励起レーザ光の強さを制御する手段とを備えたことを特徴とする請求項10に記載の固体レーザ装置。
  12. 前記比較手段は、レーザ装置使用初期における出力レーザ光の強さを出力基準値として記憶する記憶手段の出力と前記レーザパワーモニタ手段からの出力検出値とを比較する手段であることを特徴とする請求項11に記載の固体レーザ装置。
  13. 前記固体レーザ媒質を覆うと共に前記レーザダイオードを支持するヒートシンクブロックを備え、前記レーザダイオードと反対側に位置するヒートシンクブロックに、前記固体レーザ媒質を透過した前記レーザダイオードからの励起レーザ光を前記励起モニタ手段に導く開口を設けたことを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の固体レーザ装置。
  14. 前記開口に、前記レーザダイオードからの励起レーザ光を前記励起モニタ手段に導く光ガイドを設けたことを特徴とする請求項13記載の固体レーザ装置。
  15. 前記ヒートシンクブロックに、前記レーザダイオードの温度を検出する温度センサーと、冷却手段と、前記温度センサーからの出力に基づいて前記冷却手段を制御して前記レーザダイオードを所定の温度に保つ手段とを設けたことを特徴とする請求項13または14記載の固体レーザ装置。
  16. 前記固体レーザ媒質の光軸に垂直な断面はD字形状であり、前記断面のD字形状の円弧部が前記レーザダイオードと対向し、前記断面のD字形状の平面部が前記励起モニタ手段と対向することを特徴とする請求項10に記載の固体レーザ装置。
  17. 前記励起モニタ手段は、光ガイドとフォトダイオードとを備えていることを特徴とする請求項10から15のいずれかに記載の固体レーザ装置。
  18. 共振器内に配された固体レーザ媒質を、レーザダイオードで側面から光励起させる固体レーザ装置において、前記固体レーザ媒質の光励起面と反対側に位置して前記固体レーザ媒質を透過した前記レーザダイオードからの励起レーザ光の強さをモニタする励起モニタ手段と、前記励起モニタ手段からの励起検出値に基づいて前記レーザダイオードに供給する電流を制御して前記固体レーザ媒質への励起レーザ光の強さを制御する手段と、レーザ装置使用初期におけるレーザダイオードからの励起レーザ光の強さを記憶する記憶回路とを具備することを特徴とする固体レーザ装置。
  19. 前記記憶回路の出力と前記励起モニタ手段からの励起検出値を比較する比較手段と、前記比較手段の出力に応じて前記レーザダイオードに供給する電流を制御して前記固体レーザ媒質への励起レーザ光の強さを制御する手段とを備えたことを特徴とする請求項18に記載の固体レーザ装置。
  20. 前記固体レーザ媒質は、Nd:YAGとNd:YVOとNd:GdYVOとNd:YLFのうちからひとつ選ばれたロッドであることを特徴とする請求項1から19のいずれかに記載の固体レーザ装置。
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