JP2004258329A - 眼鏡の新しいテンプル連結構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヨロイ1の後方の上下に突設された連結片2,3に、導入溝部4,5を設け、さらにこの導入溝部4,5の奥部に軸孔6,7を設ける。この際、上の導入溝部4と軸孔6の外側は覆い部8によって覆われていて、下の導入溝部5と軸孔7は貫通されている。さらに前記ヨロイ1の内部に設けられた後方に向かって開放する凹部9に弾性バネ材10を挿入する。前記導入溝部4,5を通して軸孔6,7にテンプル11の前方の連結部12の上下に設けられた円形状の軸部13,14を挿入する。この際前記連結部12は、弾性バネ材10を押圧し、該弾性バネ材10の復元作用によってテンプル11の脱落、がたつきが防がれている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾性バネ材の復元作用を利用した眼鏡のテンプル連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
弾性バネ材の復元作用を利用した眼鏡では、テンプルとヨロイを連結させるためにネジ等が用いられていて、例えば、図15に示すものが提案されている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
しかし、これは、弾性バネ材を内臓させるためのボックスが内方に突起し、また、テンプルを嵌合させるためのネジの頭が上方に突起していて、これらの突起部は、毛髪や衣服の糸などを挟み込む原因となり、また、眼鏡の美観を損なう大きな一因となっている。加えて、部品点数が多いため組み立てに時間がかかり、生産性の悪化、コストの上昇を招く問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用する。
即ち、本発明に係る眼鏡のテンプル連結構造は、ヨロイ後方の上下に突設され、上下の少なくともいづれか一方の外側が覆い部によって覆われている連結片に設けられた導入溝部の軸孔に、テンプル前方の連結部の上下に設けられた軸部が回動可能に嵌合されて、前記テンプル先端の連結部をヨロイ内部に挿入された弾性バネ材で押圧し、該弾性バネ材の復元作用によってテンプルの脱落、がたつきを防ぐことにより、従来の眼鏡に見られる内方、及び上方への突起部を取り除くことができ、加えて、部品点数が少く特別な工具を必要としない手だけでワンタッチで組み立て、及び分解が可能なため、生産性の向上、コストダウンを可能にできることを特徴とするものである。
【0005】
以下、本発明に係る第1〜第3実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜4において、本実施形態に係るテンプル連結構造は、ヨロイ1の後方の上下に突設された連結片2,3に、導入溝部4,5を設け、さらにこの導入溝部4,5の奥部に軸孔6,7を設ける。この際、上の導入溝部4と軸孔6の外側は覆い部8によって覆われていて、下の導入溝部5と軸孔7は貫通されている。さらに前記ヨロイ1の内部に設けられた後方に向かって開放する凹部9に弾性バネ材10を挿入する。前記導入溝部4,5を通して軸孔6,7にテンプル11の前方の連結部12の上下に設けられた円形状の軸部13,14を挿入する。この際前記連結部12は、弾性バネ材10を押圧し、該弾性バネ材10の復元作用によってテンプル11の脱落、がたつきが防がれている。
本発明では、前記弾性バネ材10としてスプリングバネを採用するが、これに限定されるものではなく、例えば、ステンレス板バネ材やゴム材等、弾性復元力を持つ他の素材を採用することも考えられる。
【0006】
また、本実施形態の連結片2,3に設けられる導入溝部4,5は、図1〜4に示すように連結片4,5の内側前方を導入口としているが、これに限られるものではなく連結片4,5の周上の任意の位置を導入口とすることができる。
【0007】
また、本実施形態の覆い部8は、上の連結片2にのみ設けられているが、これに限られるものではなく、下の連結片3の外側にも覆い部を設けてもよい。
【0008】
〔第2実施形態〕
図5〜8において、本実施形態に係るテンプル連結構造は、テンプル11の前方の上下に突設された連結片2,3に導入溝部4,5を設け、さらにこの導入溝部4,5の奥部に軸孔6,7を設ける。この際、上の導入溝部4と軸孔6の外側は、覆い部8によって覆われていて、下の導入溝部5と軸孔7は貫通されている。さらに前記テンプル11の内部に設けられた前方に向かって開放する凹部9に弾性バネ材10を挿入する。前記導入溝部4,5を通して軸孔6,7にヨロイ1の連結部12の上下に設けられた円形状の軸部13,14を挿入する。この際、前記連結部12は、弾性バネ材10を押圧し、該弾性バネ材10の復元作用によってテンプル11の脱落、がたつきが防がれている。
【0009】
また、本実施形態の連結片2,3に設けられる導入溝部4,5は、図4〜8に示すように連結片4,5の内側後方を導入口としているが、これに限られるものではなく連結片4,5の周上の任意の位置を導入口とすることができる。
【0010】
また、本実施形態の覆い部8は、上の連結片2にのみ設けられているが、これに限られるものではなく、下の連結片3の外側にも覆い部を設けてもよい。
【0011】
〔第3実施形態〕
図9〜12は、展開状態にあるテンプル11が、弾性バネ部12を押圧あいながら、さらに外方に開くことができるように構成されたテンプル連結構造を示すものである。
【0012】
この場合、ヨロイ1の後方の上下に突設された連結片2,3に、導入溝部4,5を設け、さらにこの導入溝部4,5の奥部に軸孔6,7を設ける。この際、上の導入溝部4と軸孔6の外側は覆い部8によって覆われていて、下の導入溝部5と軸孔7は貫通されている。さらに前記ヨロイ1の内部に設けられた後方に向かって開放する凹部9に弾性バネ材10を挿入する。前記導入溝部4,5を通して軸孔6,7にテンプル11の前方の連結部12の上下に設けられた円形状の軸部13,14を挿入する。この際前記連結部12は、弾性バネ材10を押圧し、該弾性バネ材10の復元作用によってテンプル11の脱落、がたつきが防がれている。そして、図12に示すように、所定の展開状態に位置するテンプル11は、該弾性バネ材10を押圧しながら、さらに外方に開くことが可能である。外方に開いたテンプル11は、該弾性バネ材10の復元作用を利用して所定の位置に戻る構成となっている。
【0013】
本実施形態における導入溝部4,5は、連結片2,3の週上の任意の位置をその導入口とすることができる。また、覆い部8は、上の導入溝部4と軸孔6に設けることに限定されるものではなく、下の導入溝部5と軸孔7にも設けてもよい。
【0014】
また、本実施形態では、図9〜12に示すようにテンプル11にバネ構造を持たせたものとしているが、これに限定されるものではなく、ヨロイ1にバネ構造を持たせ、テンプル11に軸部13,14を持たせる構造としてもよい。
【0015】
〔その他の実施形態〕
前記第1〜3実施形態では、連結部12の表面が平坦にしてあるが、テンプル11の回動による摩擦、破損を緩和するために、例えば図13に示すように連結部12の表面に突起部15a,15b,15cを設ける場合もある。
【0016】
また、図14に示すように連結部12に複数の面を設け、テンプル11が多段的に回動する構成をとる場合もある。
【0017】
【発明の効果】
本発明は以下の優れた効果を奏する。
(1)従来の眼鏡に見られる毛髪等を挟み込む内方や上方への突起部を取り除くことができる。
(2)内方や上方の突起部を取り除くことで美観に優れた眼鏡を作ることができる。
(3)部品点数が少なく特別な工具を必要としない手だけでワンタッチで組み立て、及び分解が可能なため、生産性の向上、コストダウンを可能にできる。
(4)弾性バネ部の復元作用による付勢力により、軸部が若干磨耗した時でもテンプルをがたつきなく安定的に開閉させることができる。
(5)展開状態にあるテンプルを、弾性的にさらに外方に拡開できるように構成したときは、眼鏡装着時において側頭部に対する優れたフィット性が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テンプル連結構造の分解斜視図である。
【図2】ヨロイの下方向からの斜視図である。
【図3】テンプル連結構造の組み立て斜視図である。
【図4】テンプルの折り畳み状態と展開状態を示す断面平面図である。
【図5】テンプル連結構造の分解斜視図である。
【図6】テンプルの下方向からの斜視図である。
【図7】テンプル連結構造の組み立て斜視図である。
【図8】テンプルの折り畳み状態と展開状態を示す断面平面図である。
【図9】テンプル連結構造の分解斜視図である。
【図10】テンプルの下方向からの斜視図である。
【図11】テンプル連結構造の組み立て斜視図である。
【図12】テンプルの折り畳み状態、展開状態、及び拡開状態を示す断面平面図である。
【図13】ヨロイの斜視図である。
【図14】ヨロイの斜視図である。
【図15】従来のテンプル連結構造を示す断面平面図である。
【符号の説明】
1 ヨロイ
2 連結片
3 連結片
4 導入溝部
5 導入溝部
6 軸孔
7 軸孔
8 覆い部
9 凹部
10 弾性バネ材
11 テンプル
12 連結部
13 軸部
14 軸部
15 突起部
Claims (3)
- ヨロイの後方の上下に突設され、上下の少なくともいづか一方の外側が覆い部によって覆われている連結片に設けられた導入溝部の軸孔にテンプル前方の連結部の上下に設けられた軸部が回動可能に嵌合されている眼鏡におけるテンプル連結構造であって前記テンプル先端の連結部をヨロイ内部に挿入された弾性バネ材で押圧し、該弾性バネ材の復元作用によってテンプルの脱落、がたつきを防ぐことを特徴とする眼鏡におけるテンプル連結構造。
- テンプルの前方の上下に突設され、上下の少なくともいづれか一方の外側が覆い部によって覆われている連結片に設けられた導入溝部の軸穴にヨロイ後方の連結部の上下に設けられた軸部が回動可能に嵌合されている眼鏡におけるテンプル連結構造であって前記テンプル先端の連結部をヨロイ内部に挿入された弾性バネ材で押圧し、該弾性バネ材の復元作用によってテンプルの脱落がたつきを防ぐことを特徴とする眼鏡におけるテンプル連結構造。
- 請求項1,2に記載のテンプル連結構造において、展開状態にあるテンプルは、前記弾性バネ材を押圧変形させながらさらに外方に開くことができるように構成されていることを特徴とする眼鏡におけるテンプル連結構造。
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JP2003049145A JP2004258329A (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 眼鏡の新しいテンプル連結構造 |
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JP2003049145A JP2004258329A (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 眼鏡の新しいテンプル連結構造 |
Publications (2)
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JP2004258329A5 JP2004258329A5 (ja) | 2006-04-13 |
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Cited By (1)
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WO2021224486A1 (de) * | 2020-05-07 | 2021-11-11 | Mykita Studio Gmbh | Brillengelenk |
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2003
- 2003-02-26 JP JP2003049145A patent/JP2004258329A/ja active Pending
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