JP2004258300A - 光部品の調芯接続装置及びそれを用いた光部品モジュールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、紫外線及び紫外線硬化型接着剤を使用する光部品の調芯接続装置及びそれを用いた光部品モジュールの製造方法に関し、紫外線硬化接着剤の硬化過程で生じる光導波路固定ホルダ等の温度上昇及び熱膨張が極めて小さい安価な光部品の調芯接続装置及びそれを用いた光部品モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】光部品の調芯接続装置1は紫外線硬化接着剤を硬化する紫外線を照射する紫外線出力部4と、光導波路部品10を載置する光導波路固定ホルダ7と、出力側光ファイバ部品11を載置する出力側光ファイバ部品固定ホルダ8と、紫外線出力部4から照射される紫外線を遮断する紫外線遮断板2とを有するように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】光部品の調芯接続装置1は紫外線硬化接着剤を硬化する紫外線を照射する紫外線出力部4と、光導波路部品10を載置する光導波路固定ホルダ7と、出力側光ファイバ部品11を載置する出力側光ファイバ部品固定ホルダ8と、紫外線出力部4から照射される紫外線を遮断する紫外線遮断板2とを有するように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線及び紫外線硬化型接着剤を使用する光部品の調芯接続装置及びそれを用いた光部品モジュールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、平面基板上に形成されたコア層及びクラッド層とからなる光導波路部品を用いて各種の光導波路モジュールを作製しようとする研究開発や、その光導波路モジュールの製品化が盛んに進められている。
【0003】
光導波路部品に光信号を入出力するためには光導波路部品に光ファイバを接続する必要がある。図7は、光導波路部品26と入力側光ファイバ部品24及び出力側光ファイバ部品27とを接続するために用いる調芯接続装置18に光導波路部品26等が設置されている状態を示している。調芯接続装置18は光導波路部品26を載置する光導波路部品固定ホルダ25を有している。さらに調芯接続装置18は入力側光ファイバ部品24を載置する入力側光ファイバ部品固定ホルダ23を有している。入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26との位置関係を調整できるように、入力側光ファイバ部品固定ホルダ23は入力側調芯ステージ31上に設置されている。またさらに調芯接続装置18は出力側光ファイバ部品27を載置する出力側光ファイバ部品固定ホルダ28を有している。出力側光ファイバ部品27と光導波路部品26との位置関係を調整できるように、出力側光ファイバ部品固定ホルダ28は出力側調芯ステージ32上に設置されている。調芯接続装置18に備えられたステージ制御装置33は受光装置30が受光した光強度に基づいて入力側調芯ステージ31及び出力側調芯ステージ32を制御する。光導波路部品26と入力側光ファイバ部品24等との調芯を行うために、入力側調芯ステージ31及び出力側調芯ステージ32は光の進行方向であるZ軸、紫外線の照射方向であるY軸、Y軸及びZ軸の双方に直交するX軸、X軸回りの回転軸であるθx軸、Y軸回りの回転軸であるθy軸並びにZ軸回りの回転軸であるθz軸の各軸に対して可動できる。さらに調芯接続装置18は紫外線出力部20及び紫外線光源34を有している。紫外線出力部20は石英ライトガイド19で紫外線光源34と接続されている。またさらに調芯接続装置18は光導波路部品26等を調芯するために用いる光を射出する調芯用光源21を有している。
【0004】
次に調芯接続装置18の動作について説明する。まず入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26との調芯接続が行われる。このとき、出力側光ファイバ部品27は出力側光ファイバ部品固定ホルダ28から取り除かれている。入力側光ファイバ部品固定ホルダ23に載置された入力側光ファイバ部品24の光射出口は光導波路部品固定ホルダ25に載置された光導波路部品26の光入射口に対向するように大まかに位置決めされる。調芯用光源21から射出した光が入力側光ファイバ部品24に備えられた光ファイバ22及び入力側光ファイバ部品24を通って光導波路部品26に入射し、光導波路部品26の光射出口から射出する。光導波路部品26の光射出口付近に配置された受光装置30は光導波路部品26から射出された光を受光する。入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26との光の結合効率が最適となるように受光装置30は受光した光に基づいて入力側調芯ステージ31を制御する。こうして入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26との調芯が行われる。入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26との調芯後、紫外線出力部20から照射された紫外線が入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26との接続部の紫外線硬化接着剤に当てられて入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26は接続固定される。
【0005】
次に、出力側光ファイバ部品27と光導波路部品26との調芯接続が行われる。まず出力側光ファイバ部品27は出力側光ファイバ部品固定ホルダ28に載置される。次に出力側光ファイバ部品27の光入射口が光導波路部品26の光射出口と対向するように大まかに位置決めされる。出力側光ファイバ部品27には光ファイバ29が備えられており光ファイバ29から射出される光は受光装置30で受光される。調芯用光源21から射出した光は光ファイバ22、入力側光ファイバ部品24、光導波路部品26、出力側光ファイバ部品27及び光ファイバ29を通って受光装置30に到達する。出力側光ファイバ部品27と光導波路部品26との光の結合効率が最適となるように受光装置30は受光した光に基づいて出力側調芯ステージ32を制御する。こうして光導波路部品26と出力側光ファイバ部品27との調芯が行われる。光導波路部品26と出力側光ファイバ部品27との調芯後、紫外線出力部20から照射された紫外線が出力側光ファイバ部品27と光導波路部品26との接続部の紫外線硬化接着剤に当てられて出力側光ファイバ部品27と光導波路部品26は接続固定される。
【0006】
こうして作製される光部品モジュールは、都市間を繋ぐ比較的長距離な光通信ネットワークや、通信業者の基地局から各ユーザ宅までを繋ぐ光アクセスネットワークなどに使用されている。光部品モジュールの需要が増加する一方、光通信市場のコスト競争激化で光部品モジュールの低コスト化が重要課題となっている。
【0007】
【特許文献1】
特許第3112155号公報
【特許文献2】
特許第3070028号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
光導波路部品26と入力側光ファイバ部品24及び出力側光ファイバ部品27の光学的な結合を最適化して紫外線硬化接着剤で固定する際に、当該紫外線硬化接着剤の硬化途中で光学的な結合が最適状態からずれることがある。図8は紫外線硬化接着剤の硬化過程における紫外線照射時間と受光装置30で受光された光強度から計算した光損失との関係を示すグラフであって、横軸は紫外線照射時間を示しており縦軸は光損失を示している。図8に示すように、紫外線を照射して紫外線硬化型接着剤を硬化させるに従い光損失が大きくなる。これは最適位置に調芯された光導波路部品26と入力側光ファイバ部品24又は出力側光ファイバ部品27に位置ずれが生じたことを示している。紫外線は光導波路部品固定ホルダ25、入力側及び出力側光ファイバ部品固定ホルダ23、28並びに入力側及び出力側調芯ステージ31、32の温度を上昇させ、当該温度上昇で光導波路部品固定ホルダ25等が熱膨張する。当該熱膨張は位置ずれの大きな要因となる。例えば、400nm以上の波長をフィルタでカットした紫外線ランプを用いても、光導波路固定ホルダ25等は約100℃程度まで温度が上昇する場合がある。
【0009】
温度上昇を抑えるためには、紫外線出力部20を光導波路部品26と入力側光ファイバ部品24又は出力側光ファイバ部品27との接続部から遠ざけ、照射強度を弱くする方法がある。しかし、照射強度を弱くすると照射時間を長くする必要があるため、製造工程能力の低下に繋がる。別の方法として紫外線出力部20に集光レンズを設置することも考えられるが、紫外線は単一波長ではないため、集光能力に限界があり10mm程度の広がりが生じてしまい、光導波路固定ホルダ25等の温度上昇を完全に抑制できない。
【0010】
温度上昇による光導波路部品固定ホルダ25等の熱膨張を抑える他の方法として、例えば、光導波路部品固定ホルダ25等に安価なアルミを用いずに低熱膨張部材である高価なインバー材を使用した調芯接続装置がある。これにより接着剤硬化途中の位置ずれは抑えられるものの、調芯接続装置自体の価格が高価になり、光部品モジュールの低コスト化に相反することになる。さらに他の方法として、紫外線硬化接着剤の硬化過程において受光装置30で受光する光の強度等を観測しながら紫外線照射途中で位置ずれを補正できる制御系を有する調芯接続装置もあるが当該調芯接続装置も高コストになる。
【0011】
本発明の目的は、紫外線硬化接着剤の硬化過程で生じる光導波路固定ホルダ等の温度上昇が極めて小さい安価な光部品の調芯接続装置及びそれを含む光部品モジュールの製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、複数の光部品の調芯後、紫外線硬化接着剤で前記複数の光部品を接続固定する光部品の調芯接続装置であって、前記紫外線硬化接着剤を硬化する紫外線を照射する紫外線出力部と、前記光部品を固定する固定ホルダと、前記紫外線の照射で生じる前記固定ホルダの温度上昇を防止する温度上昇防止装置とを有していることを特徴とする光部品の調芯接続装置によって達成される。
【0013】
上記発明の調芯接続装置であって、前記温度上昇防止装置は前記紫外線を遮断する紫外線遮断板を有していることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記紫外線遮断板は前記紫外線の一部が通過するスリットを有していることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記紫外線遮断板は前記紫外線出力部と前記光部品との間に配置されていることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記紫外線遮断板は前記光部品を固定する固定ホルダと熱的に独立していることを特徴とする。
【0014】
上記発明の調芯接続装置であって、前記紫外線出力部と前記紫外線遮断板との間に紫外線を集光するための集光レンズをさらに有していることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記紫外線出力部及び前記紫外線遮断板はそれぞれ対向して2組備えられていることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記温度上昇防止装置は前記固定ホルダの温度を調節する温度調節装置を有していることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記温度調節装置はペルチェ素子を有していることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記温度調節装置は前記固定ホルダの温度を放熱する放熱装置を有していることを特徴とする。
【0015】
上記目的は、複数の光部品を調芯し、前記光部品の接続部近傍のみに紫外線を照射して紫外線硬化型接着剤を硬化させることを特徴とする光部品モジュールの製造方法によって達成される。
上記発明の光部品モジュールの製造方法であって、前記光部品の調芯及び前記紫外線硬化型接着剤の硬化は請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光部品の調芯接続装置を用いることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態による光部品の調芯接続装置1及びそれを用いた光部品モジュールの製造方法を図1乃至図4を用いて説明する。本実施の形態による光部品の調芯接続装置1は温度上昇防止装置として紫外線を遮断する紫外線遮断板2を備えている点に特徴を有している。まず、本実施の形態による光部品の調芯接続装置1の概略構成を図1及び図2を用いて説明する。図1は、調芯接続装置1に1×4分岐光導波路部品10及び4芯出力側光ファイバ部品11が設置されている状態を示している。調芯接続装置1は1×4分岐光導波路部品10を載置する光導波路部品固定ホルダ7と、4芯出力側光ファイバ部品11を載置する出力側光ファイバ部品固定ホルダ8とを有している。1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との位置関係を調整できるように、出力側光ファイバ部品固定ホルダ8は出力側調芯ステージ9上に設置されている。出力側調芯ステージ9はステージ制御装置35で制御される。1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との調芯を行うために、出力側調芯ステージ9は光の進行方向であるZ軸、紫外線の照射方向であるY軸、Z軸及びY軸の何れにも直交するX軸、X軸回りの回転軸であるθx軸、Y軸回りの回転軸であるθy軸並びにZ軸回りの回転軸であるθz軸の各軸に対して可動できるようになっている。4芯出力側光ファイバ部品11は当該4芯出力側光ファイバ部品11から射出した光を伝達する光ファイバ36を有している。光ファイバ36の光射出端には当該光ファイバ36から射出した光を受光する受光装置37が設置されている。
【0017】
さらに調芯接続装置1は1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11を接続固定するための紫外線光源5及び紫外線出力部4を有している。紫外線出力部4は石英ライトガイド6で紫外線光源5に接続されている。紫外線出力部4はY軸方向に2台設置されており、光導波路部品10等を介して互いの紫外線出力端が対向するように配置されている。紫外線遮断板2は紫外線出力部4と光導波路部品固定ホルダ7及び出力側光ファイバ部品固定ホルダ8との間に配置されている。なお、調芯接続装置1は光導波路部品10等の調芯に用いる光を射出する不図示の調芯用光源と入力側光ファイバ部品を載置する不図示の入力側光ファイバ部品固定ホルダを有している。入力側光ファイバ部品と光導波路部品10との位置関係が調整できるように、当該入力側光ファイバ部品固定ホルダは入力側調芯ステージ(不図示)上に備えられている。当該入力側調芯ステージはステージ制御装置35で制御される。
【0018】
図2は紫外線遮断板2の紫外線照射面を示しており、図2(a)は紫外線出力部4と1×4分岐光導波路部品10及び4芯出力側光ファイバ部品11との間に紫外線遮断板2を挿入した状態を示しており、図2(b)は紫外線出力部4と1×4分岐光導波路部品10及び4芯出力側光ファイバ部品11との間から紫外線遮断板2を取り除いた状態を示している。紫外線遮断板2は略中央に長方形のスリット3を有している。紫外線出力部4から照射される紫外線に対して1×4分岐光導波路部品10及び4芯出力側光ファイバ部品11との接続部のみが露出するように紫外線遮断板2は配置される。また、紫外線の照射で紫外線遮断板2の温度が上昇しても当該温度が光導波路部品固定ホルダ7等に熱伝導しないように、紫外線遮断板2は光導波路部品固定ホルダ7等に対し熱的に独立している。
【0019】
次に、本実施の形態による光部品の調芯接続装置1の動作及び光部品モジュールの製造方法について説明する。光導波路部品固定ホルダ7に載置された1×4分岐光導波路部品10の光射出口は出力側光ファイバ部品固定ホルダ8に載置された4芯出力側光ファイバ部品11の光入射口に対向して大まかに位置決めされている。不図示の調芯用光源から射出された光は光ファイバ及び入力側光ファイバ部品(共に不図示)を通過して1×4分岐光導波路部品10の光入射口に入射する。1×4分岐光導波路部品10に入射した光は1×4分岐光導波路部品10の光射出口から射出して4芯出力側光ファイバ部品11に入射する。4芯出力側光ファイバ部品11に入射した光は光ファイバ36を介して受光装置37で受光される。ステージ制御装置35は1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との光学的な結合が最適になるように受光装置37で受光された光強度に基づいて出力側調芯ステージ9を制御する。
【0020】
光学的な結合が最適になるように調芯した後、紫外線硬化型接着剤を滴下し、再調芯する。そして、紫外線出力部4から射出した紫外線は紫外線遮断板2を介して1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との接続部に対して照射される。紫外線は当該接続部の紫外線硬化型接着剤を硬化し、1×4分岐光導波路部品10は4芯出力側光ファイバ部品11に接着固定される。このとき紫外線遮断板2のスリット3は接続部のみに紫外線が照射されるように配置されている。従って、紫外線出力部4から射出してスリット3を通過した紫外線は1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との接続部のみに照射される。一方、紫外線出力部4から射出した残余の紫外線は紫外線遮断板2で遮断されるため光導波路部品固定ホルダ7等に照射されることがなく、光導波路部品固定ホルダ7等の温度上昇やそれに起因する熱膨張は発生しない。また、紫外線遮断板2は紫外線が照射されるため温度上昇する。しかし紫外線遮断板2は光導波路部品固定ホルダ7等から熱的に独立しているので紫外線遮断板2の温度上昇に伴う光導波路部品固定ホルダ7等の温度上昇はほとんど生じない。
【0021】
また、紫外線遮断板2は紫外線出力部4と光導波路部品固定ホルダ7等との間でX軸、Y軸及びZ軸の各方向に可動できるため紫外線の照射領域は自由に可変できる。従って、調芯接続装置1は寸法の異なる種々の光導波路部品10等に適用しても同様の効果を得ることができる。
【0022】
図3は、本実施形態の調芯接続装置1で1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11とを調芯接続した際の紫外線照射時間と受光装置37で受光した光強度から計算した光損失との関係を示すグラフであって、横軸は紫外線照射時間を示し縦軸は光損失を示している。図3に示すように紫外線照射時間に対して光損失の変動は極めて小さく、紫外線硬化型接着剤を硬化させる過程において最適な光学的結合位置からの位置ずれはほとんど発生していないといえる。
【0023】
本実施の形態によれば、紫外線硬化型接着剤を硬化させる過程において光導波路部品固定ホルダ7等の温度上昇やそれに起因する熱膨張が生じないため、最適な光学的結合位置からの位置ずれを防止することができ、光結合損失の極めて小さい光部品モジュールを作製することができる。また、光導波路部品固定ホルダ7等にインバー材のような高価な低熱膨張部材を使用する必要がないため、調芯接続装置1の低コスト化が図れる。
【0024】
本実施の形態による調芯接続装置1の変形例について図4を用いて説明する。本変形例の調芯接続装置12は上記実施の形態に対して、紫外線出力部4の出力端に集光レンズ13をさらに備えている点に特徴を有している。本説明において、図1又は図2に示した上記実施の形態による調芯接続装置1の構成要素及び同一の作用機能を奏する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0025】
本変形例における1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との調芯接続の動作については上記実施の形態と同様であるため説明は省略する。本変形例では紫外線出力部4から照射された紫外線は集光レンズ13で絞り込まれて紫外線遮断板2のスリット3を通過するので紫外線出力部4から照射される紫外線を効率的に1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との接続部に照射することができる。従って、上記実施形態の調芯接続装置1と紫外線強度が同じ場合、短い時間で紫外線硬化型接着剤を硬化させることができ、光部品モジュール製造工程能力が向上する。さらにスリット3通過後の回折効果による紫外線の広がりが抑えられるため、スリット3の開口寸法を縮小することができる。これにより紫外線遮断板2の寸法も小さくすることができるため調芯接続装置12を小型化できる。
【0026】
本変形例においても、紫外線硬化型接着剤を硬化させる過程において光導波路部品固定ホルダ7等の温度上昇やそれに起因する熱膨張が生じないため、最適な光学的結合位置からの位置ずれを防止することができ、光結合損失の極めて少ない光部品モジュールを作製することができる。また、光導波路部品固定ホルダ7等にインバー材のような高価な低熱膨張部材を使用する必要がないため、調芯接続装置1の低コスト化が図れる。また紫外線を効率的に1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との接続部に当てられるため短い時間で紫外線硬化型接着剤を硬化させることができ、光部品モジュール製造工程能力を向上させることができる。さらにスリット3通過後の回折効果による紫外線の広がりが抑えられるため、紫外線遮断板2及びスリット3の寸法を縮小することができ、調芯接続装置12の小型化が図れる。
【0027】
次に本発明の第2の実施の形態による光部品の調芯接続装置及びそれを用いた光部品モジュールの製造方法を図5及び図6を用いて説明する。まず、本実施の形態による光部品の調芯接続装置14の概略構成を図5を用いて説明する。本実施の形態の調芯接続装置14は光導波路部品固定ホルダ7、出力側光ファイバ部品固定ホルダ8及び入力側光ファイバ部品固定ホルダ(不図示)の温度上昇防止装置として温度調節装置15を備えている点に特徴を有している。温度調節装置15は出力側光ファイバ部品固定ホルダ8と出力側調芯ステージ9との間に備えられている。さらに温度調節装置15は光導波路部品固定ホルダ7及び入力側光ファイバ部品固定ホルダに備えられている。本説明において、図1又は図2に示した第1の実施の形態による調芯接続装置1の構成要素及び同一の作用機能を奏する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0028】
次に、本実施形態の調芯接続装置14の動作及び光部品モジュールの製造方法について説明する。1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との調芯方法は第1の実施の形態による調芯接続装置1と同様であるため説明は省略する。
【0029】
1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との光学的な結合が最適になるように調芯した後、紫外線硬化型接着剤を滴下し、再調芯する。そして、紫外線出力部4から射出した紫外線は1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との接続部に対して照射される。紫外線は当該接続部の紫外線硬化型接着剤を硬化し、1×4分岐光導波路部品10は4芯出力側光ファイバ部品11に接着固定される。このとき紫外線は接続部の他に光導波路固定ホルダ7等にも照射されて光導波路固定ホルダ7等の温度が上昇する。しかし、温度調節装置15は所定の温度を維持するように冷却動作を行うので光導波路固定ホルダ7等は熱膨張が生じる程には温度上昇しない。その結果、1×4分岐光導波路部品10等は最適な光学的結合状態を維持することができる。
【0030】
本実施の形態によれば、紫外線硬化型接着剤を硬化させる過程において光導波路固定ホルダ7等に紫外線が照射されるが温度上昇やそれに起因する熱膨張はほとんど生じないため、1×4分岐光導波路部品10等の最適な光学結合位置からの位置ずれが防止され、結合損失の極めて少ない光部品モジュールを作製することができる。また、温度調節装置15は例えばペルチェ素子等の安価な部材で構成することができるため、調芯接続装置14の低コスト化が図れる。
【0031】
本実施の形態による調芯接続装置14の変形例について図6を用いて説明する。本変形例の調芯接続装置16は上記実施の形態に対して、温度調整装置15として放熱装置17を備えている点に特徴を有している。放熱装置17は光導波路部品固定ホルダ7、出力側光ファイバ部品固定ホルダ8及び入力側光ファイバ部品固定ホルダ(不図示)のそれぞれに備えられている。本説明において、図1又は図2に示した上記実施の形態による調芯接続装置1の構成要素及び同一の作用機能を奏する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0032】
次に、本実施形態の調芯接続装置16の動作及び光部品モジュールの製造方法について説明する。1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との調芯方法は第1の実施の形態による調芯接続装置1と同様であるため説明は省略する。
【0033】
1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との光学的な結合が最適になるように調芯した後、紫外線硬化型接着剤を滴下し、再調芯する。そして、紫外線出力部4から射出した紫外線は1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との接続部に照射される。紫外線は当該接続部の紫外線硬化型接着剤を硬化し、1×4分岐光導波路部品10は4芯出力側光ファイバ部品11に接着固定される。このとき紫外線は接続部の他に光導波路固定ホルダ7等にも照射されて光導波路固定ホルダ7等の温度が上昇する。しかし、放熱装置17で光導波路固定ホルダ7等の温度は放熱される。従って、光導波路固定ホルダ7等は熱膨張が生じる程には温度上昇しない。その結果、1×4分岐光導波路部品10等は最適な光学的結合状態を維持することができる。
【0034】
本実施の形態によれば、紫外線硬化型接着剤を硬化させる過程において光導波路固定ホルダ7等に紫外線が照射されるが温度上昇やそれに起因する熱膨張はほとんど生じないため、1×4分岐光導波路部品10等の最適な光学結合位置からの位置ずれが防止され、結合損失の極めて小さい光部品モジュールを作製することができる。また、放熱装置17は例えばヒートシンク等の安価な部材で構成することができる。あるいは、放熱装置17は送風ファンによる空冷方式や冷却水による水冷方式等の簡易な方法で実現できるため、調芯接続装置16の低コスト化が図れる。
【0035】
本発明は、上記実施形態に限られず種々の変形が可能である。
上記実施の形態の調芯接続装置1、12、14、16は紫外線がY軸方向に照射されるようになっているが、本発明はこれに限られない。例えば、紫外線がX軸方向に照射されるように紫外線出力部4及び紫外線遮断板2を配置しても同様の効果を得ることができる。
【0036】
上記変形例の調芯接続装置12は集光レンズ13を紫外線出力部4と紫外線遮断板2との間に配置しているが、本発明はこれに限られない。例えば、紫外線遮断板2と光導波路部品10等との間に集光レンズ13を配置しても同様の効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、紫外線硬化接着剤の硬化過程で生じる光導波路固定ホルダ等の温度上昇及び熱膨張が極めて小さい安価な光部品の調芯接続装置及びそれを用いた光部品モジュールの製造方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光部品の調芯接続装置1の概略構成を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による光部品の調芯接続装置1の紫外線が照射される面を示す図である。図2(a)は紫外線出力部4と1×4分岐光導波路部品10及び4芯出力側光ファイバ部品11との間に紫外線遮断板2を挿入した状態を示しており、図2(b)は紫外線出力部4と1×4分岐光導波路部品10及び4芯出力側光ファイバ部品11との間から紫外線遮断板2を取り除いた状態を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による調芯接続装置1における1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11とを調芯接続した際の紫外線照射時間と光損失との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の第1の実施の形態における光部品の調芯接続装置1の変形例の概略構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による光部品の調芯接続装置14の概略構成を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における光部品の調芯接続装置14の変形例の概略構成を示す図である。
【図7】従来の光部品の調芯接続装置18の概略構成を説明する図である。
【図8】従来の調芯接続装置18における光導波路部品26と入力側光ファイバ部品24及び出力側光ファイバ部品27とを調芯接続した際の紫外線照射時間と光損失との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1、12、14、16、18 調芯接続装置
2 紫外線遮断板
3 スリット
4、20 紫外線出力部
5、34 紫外線光源
6、19 石英ライトガイド
7、25 光導波路部品固定ホルダ
8、28 出力側光ファイバ部品固定ホルダ
9、32 出力側調芯ステージ
10 1×4分岐光導波路部品
11 4芯光ファイバ部品
13 集光レンズ
15 温度調節装置
17 放熱装置
21 調芯用光源
22、29、36 光ファイバ
23 入力側光ファイバ部品固定ホルダ
24 入力側光ファイバ部品
26 光導波路部品
27 出力側光ファイバ部品
30、37 受光装置
31 入力側調芯ステージ
33、35 ステージ制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線及び紫外線硬化型接着剤を使用する光部品の調芯接続装置及びそれを用いた光部品モジュールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、平面基板上に形成されたコア層及びクラッド層とからなる光導波路部品を用いて各種の光導波路モジュールを作製しようとする研究開発や、その光導波路モジュールの製品化が盛んに進められている。
【0003】
光導波路部品に光信号を入出力するためには光導波路部品に光ファイバを接続する必要がある。図7は、光導波路部品26と入力側光ファイバ部品24及び出力側光ファイバ部品27とを接続するために用いる調芯接続装置18に光導波路部品26等が設置されている状態を示している。調芯接続装置18は光導波路部品26を載置する光導波路部品固定ホルダ25を有している。さらに調芯接続装置18は入力側光ファイバ部品24を載置する入力側光ファイバ部品固定ホルダ23を有している。入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26との位置関係を調整できるように、入力側光ファイバ部品固定ホルダ23は入力側調芯ステージ31上に設置されている。またさらに調芯接続装置18は出力側光ファイバ部品27を載置する出力側光ファイバ部品固定ホルダ28を有している。出力側光ファイバ部品27と光導波路部品26との位置関係を調整できるように、出力側光ファイバ部品固定ホルダ28は出力側調芯ステージ32上に設置されている。調芯接続装置18に備えられたステージ制御装置33は受光装置30が受光した光強度に基づいて入力側調芯ステージ31及び出力側調芯ステージ32を制御する。光導波路部品26と入力側光ファイバ部品24等との調芯を行うために、入力側調芯ステージ31及び出力側調芯ステージ32は光の進行方向であるZ軸、紫外線の照射方向であるY軸、Y軸及びZ軸の双方に直交するX軸、X軸回りの回転軸であるθx軸、Y軸回りの回転軸であるθy軸並びにZ軸回りの回転軸であるθz軸の各軸に対して可動できる。さらに調芯接続装置18は紫外線出力部20及び紫外線光源34を有している。紫外線出力部20は石英ライトガイド19で紫外線光源34と接続されている。またさらに調芯接続装置18は光導波路部品26等を調芯するために用いる光を射出する調芯用光源21を有している。
【0004】
次に調芯接続装置18の動作について説明する。まず入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26との調芯接続が行われる。このとき、出力側光ファイバ部品27は出力側光ファイバ部品固定ホルダ28から取り除かれている。入力側光ファイバ部品固定ホルダ23に載置された入力側光ファイバ部品24の光射出口は光導波路部品固定ホルダ25に載置された光導波路部品26の光入射口に対向するように大まかに位置決めされる。調芯用光源21から射出した光が入力側光ファイバ部品24に備えられた光ファイバ22及び入力側光ファイバ部品24を通って光導波路部品26に入射し、光導波路部品26の光射出口から射出する。光導波路部品26の光射出口付近に配置された受光装置30は光導波路部品26から射出された光を受光する。入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26との光の結合効率が最適となるように受光装置30は受光した光に基づいて入力側調芯ステージ31を制御する。こうして入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26との調芯が行われる。入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26との調芯後、紫外線出力部20から照射された紫外線が入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26との接続部の紫外線硬化接着剤に当てられて入力側光ファイバ部品24と光導波路部品26は接続固定される。
【0005】
次に、出力側光ファイバ部品27と光導波路部品26との調芯接続が行われる。まず出力側光ファイバ部品27は出力側光ファイバ部品固定ホルダ28に載置される。次に出力側光ファイバ部品27の光入射口が光導波路部品26の光射出口と対向するように大まかに位置決めされる。出力側光ファイバ部品27には光ファイバ29が備えられており光ファイバ29から射出される光は受光装置30で受光される。調芯用光源21から射出した光は光ファイバ22、入力側光ファイバ部品24、光導波路部品26、出力側光ファイバ部品27及び光ファイバ29を通って受光装置30に到達する。出力側光ファイバ部品27と光導波路部品26との光の結合効率が最適となるように受光装置30は受光した光に基づいて出力側調芯ステージ32を制御する。こうして光導波路部品26と出力側光ファイバ部品27との調芯が行われる。光導波路部品26と出力側光ファイバ部品27との調芯後、紫外線出力部20から照射された紫外線が出力側光ファイバ部品27と光導波路部品26との接続部の紫外線硬化接着剤に当てられて出力側光ファイバ部品27と光導波路部品26は接続固定される。
【0006】
こうして作製される光部品モジュールは、都市間を繋ぐ比較的長距離な光通信ネットワークや、通信業者の基地局から各ユーザ宅までを繋ぐ光アクセスネットワークなどに使用されている。光部品モジュールの需要が増加する一方、光通信市場のコスト競争激化で光部品モジュールの低コスト化が重要課題となっている。
【0007】
【特許文献1】
特許第3112155号公報
【特許文献2】
特許第3070028号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
光導波路部品26と入力側光ファイバ部品24及び出力側光ファイバ部品27の光学的な結合を最適化して紫外線硬化接着剤で固定する際に、当該紫外線硬化接着剤の硬化途中で光学的な結合が最適状態からずれることがある。図8は紫外線硬化接着剤の硬化過程における紫外線照射時間と受光装置30で受光された光強度から計算した光損失との関係を示すグラフであって、横軸は紫外線照射時間を示しており縦軸は光損失を示している。図8に示すように、紫外線を照射して紫外線硬化型接着剤を硬化させるに従い光損失が大きくなる。これは最適位置に調芯された光導波路部品26と入力側光ファイバ部品24又は出力側光ファイバ部品27に位置ずれが生じたことを示している。紫外線は光導波路部品固定ホルダ25、入力側及び出力側光ファイバ部品固定ホルダ23、28並びに入力側及び出力側調芯ステージ31、32の温度を上昇させ、当該温度上昇で光導波路部品固定ホルダ25等が熱膨張する。当該熱膨張は位置ずれの大きな要因となる。例えば、400nm以上の波長をフィルタでカットした紫外線ランプを用いても、光導波路固定ホルダ25等は約100℃程度まで温度が上昇する場合がある。
【0009】
温度上昇を抑えるためには、紫外線出力部20を光導波路部品26と入力側光ファイバ部品24又は出力側光ファイバ部品27との接続部から遠ざけ、照射強度を弱くする方法がある。しかし、照射強度を弱くすると照射時間を長くする必要があるため、製造工程能力の低下に繋がる。別の方法として紫外線出力部20に集光レンズを設置することも考えられるが、紫外線は単一波長ではないため、集光能力に限界があり10mm程度の広がりが生じてしまい、光導波路固定ホルダ25等の温度上昇を完全に抑制できない。
【0010】
温度上昇による光導波路部品固定ホルダ25等の熱膨張を抑える他の方法として、例えば、光導波路部品固定ホルダ25等に安価なアルミを用いずに低熱膨張部材である高価なインバー材を使用した調芯接続装置がある。これにより接着剤硬化途中の位置ずれは抑えられるものの、調芯接続装置自体の価格が高価になり、光部品モジュールの低コスト化に相反することになる。さらに他の方法として、紫外線硬化接着剤の硬化過程において受光装置30で受光する光の強度等を観測しながら紫外線照射途中で位置ずれを補正できる制御系を有する調芯接続装置もあるが当該調芯接続装置も高コストになる。
【0011】
本発明の目的は、紫外線硬化接着剤の硬化過程で生じる光導波路固定ホルダ等の温度上昇が極めて小さい安価な光部品の調芯接続装置及びそれを含む光部品モジュールの製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、複数の光部品の調芯後、紫外線硬化接着剤で前記複数の光部品を接続固定する光部品の調芯接続装置であって、前記紫外線硬化接着剤を硬化する紫外線を照射する紫外線出力部と、前記光部品を固定する固定ホルダと、前記紫外線の照射で生じる前記固定ホルダの温度上昇を防止する温度上昇防止装置とを有していることを特徴とする光部品の調芯接続装置によって達成される。
【0013】
上記発明の調芯接続装置であって、前記温度上昇防止装置は前記紫外線を遮断する紫外線遮断板を有していることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記紫外線遮断板は前記紫外線の一部が通過するスリットを有していることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記紫外線遮断板は前記紫外線出力部と前記光部品との間に配置されていることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記紫外線遮断板は前記光部品を固定する固定ホルダと熱的に独立していることを特徴とする。
【0014】
上記発明の調芯接続装置であって、前記紫外線出力部と前記紫外線遮断板との間に紫外線を集光するための集光レンズをさらに有していることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記紫外線出力部及び前記紫外線遮断板はそれぞれ対向して2組備えられていることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記温度上昇防止装置は前記固定ホルダの温度を調節する温度調節装置を有していることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記温度調節装置はペルチェ素子を有していることを特徴とする。
上記発明の調芯接続装置であって、前記温度調節装置は前記固定ホルダの温度を放熱する放熱装置を有していることを特徴とする。
【0015】
上記目的は、複数の光部品を調芯し、前記光部品の接続部近傍のみに紫外線を照射して紫外線硬化型接着剤を硬化させることを特徴とする光部品モジュールの製造方法によって達成される。
上記発明の光部品モジュールの製造方法であって、前記光部品の調芯及び前記紫外線硬化型接着剤の硬化は請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光部品の調芯接続装置を用いることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態による光部品の調芯接続装置1及びそれを用いた光部品モジュールの製造方法を図1乃至図4を用いて説明する。本実施の形態による光部品の調芯接続装置1は温度上昇防止装置として紫外線を遮断する紫外線遮断板2を備えている点に特徴を有している。まず、本実施の形態による光部品の調芯接続装置1の概略構成を図1及び図2を用いて説明する。図1は、調芯接続装置1に1×4分岐光導波路部品10及び4芯出力側光ファイバ部品11が設置されている状態を示している。調芯接続装置1は1×4分岐光導波路部品10を載置する光導波路部品固定ホルダ7と、4芯出力側光ファイバ部品11を載置する出力側光ファイバ部品固定ホルダ8とを有している。1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との位置関係を調整できるように、出力側光ファイバ部品固定ホルダ8は出力側調芯ステージ9上に設置されている。出力側調芯ステージ9はステージ制御装置35で制御される。1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との調芯を行うために、出力側調芯ステージ9は光の進行方向であるZ軸、紫外線の照射方向であるY軸、Z軸及びY軸の何れにも直交するX軸、X軸回りの回転軸であるθx軸、Y軸回りの回転軸であるθy軸並びにZ軸回りの回転軸であるθz軸の各軸に対して可動できるようになっている。4芯出力側光ファイバ部品11は当該4芯出力側光ファイバ部品11から射出した光を伝達する光ファイバ36を有している。光ファイバ36の光射出端には当該光ファイバ36から射出した光を受光する受光装置37が設置されている。
【0017】
さらに調芯接続装置1は1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11を接続固定するための紫外線光源5及び紫外線出力部4を有している。紫外線出力部4は石英ライトガイド6で紫外線光源5に接続されている。紫外線出力部4はY軸方向に2台設置されており、光導波路部品10等を介して互いの紫外線出力端が対向するように配置されている。紫外線遮断板2は紫外線出力部4と光導波路部品固定ホルダ7及び出力側光ファイバ部品固定ホルダ8との間に配置されている。なお、調芯接続装置1は光導波路部品10等の調芯に用いる光を射出する不図示の調芯用光源と入力側光ファイバ部品を載置する不図示の入力側光ファイバ部品固定ホルダを有している。入力側光ファイバ部品と光導波路部品10との位置関係が調整できるように、当該入力側光ファイバ部品固定ホルダは入力側調芯ステージ(不図示)上に備えられている。当該入力側調芯ステージはステージ制御装置35で制御される。
【0018】
図2は紫外線遮断板2の紫外線照射面を示しており、図2(a)は紫外線出力部4と1×4分岐光導波路部品10及び4芯出力側光ファイバ部品11との間に紫外線遮断板2を挿入した状態を示しており、図2(b)は紫外線出力部4と1×4分岐光導波路部品10及び4芯出力側光ファイバ部品11との間から紫外線遮断板2を取り除いた状態を示している。紫外線遮断板2は略中央に長方形のスリット3を有している。紫外線出力部4から照射される紫外線に対して1×4分岐光導波路部品10及び4芯出力側光ファイバ部品11との接続部のみが露出するように紫外線遮断板2は配置される。また、紫外線の照射で紫外線遮断板2の温度が上昇しても当該温度が光導波路部品固定ホルダ7等に熱伝導しないように、紫外線遮断板2は光導波路部品固定ホルダ7等に対し熱的に独立している。
【0019】
次に、本実施の形態による光部品の調芯接続装置1の動作及び光部品モジュールの製造方法について説明する。光導波路部品固定ホルダ7に載置された1×4分岐光導波路部品10の光射出口は出力側光ファイバ部品固定ホルダ8に載置された4芯出力側光ファイバ部品11の光入射口に対向して大まかに位置決めされている。不図示の調芯用光源から射出された光は光ファイバ及び入力側光ファイバ部品(共に不図示)を通過して1×4分岐光導波路部品10の光入射口に入射する。1×4分岐光導波路部品10に入射した光は1×4分岐光導波路部品10の光射出口から射出して4芯出力側光ファイバ部品11に入射する。4芯出力側光ファイバ部品11に入射した光は光ファイバ36を介して受光装置37で受光される。ステージ制御装置35は1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との光学的な結合が最適になるように受光装置37で受光された光強度に基づいて出力側調芯ステージ9を制御する。
【0020】
光学的な結合が最適になるように調芯した後、紫外線硬化型接着剤を滴下し、再調芯する。そして、紫外線出力部4から射出した紫外線は紫外線遮断板2を介して1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との接続部に対して照射される。紫外線は当該接続部の紫外線硬化型接着剤を硬化し、1×4分岐光導波路部品10は4芯出力側光ファイバ部品11に接着固定される。このとき紫外線遮断板2のスリット3は接続部のみに紫外線が照射されるように配置されている。従って、紫外線出力部4から射出してスリット3を通過した紫外線は1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との接続部のみに照射される。一方、紫外線出力部4から射出した残余の紫外線は紫外線遮断板2で遮断されるため光導波路部品固定ホルダ7等に照射されることがなく、光導波路部品固定ホルダ7等の温度上昇やそれに起因する熱膨張は発生しない。また、紫外線遮断板2は紫外線が照射されるため温度上昇する。しかし紫外線遮断板2は光導波路部品固定ホルダ7等から熱的に独立しているので紫外線遮断板2の温度上昇に伴う光導波路部品固定ホルダ7等の温度上昇はほとんど生じない。
【0021】
また、紫外線遮断板2は紫外線出力部4と光導波路部品固定ホルダ7等との間でX軸、Y軸及びZ軸の各方向に可動できるため紫外線の照射領域は自由に可変できる。従って、調芯接続装置1は寸法の異なる種々の光導波路部品10等に適用しても同様の効果を得ることができる。
【0022】
図3は、本実施形態の調芯接続装置1で1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11とを調芯接続した際の紫外線照射時間と受光装置37で受光した光強度から計算した光損失との関係を示すグラフであって、横軸は紫外線照射時間を示し縦軸は光損失を示している。図3に示すように紫外線照射時間に対して光損失の変動は極めて小さく、紫外線硬化型接着剤を硬化させる過程において最適な光学的結合位置からの位置ずれはほとんど発生していないといえる。
【0023】
本実施の形態によれば、紫外線硬化型接着剤を硬化させる過程において光導波路部品固定ホルダ7等の温度上昇やそれに起因する熱膨張が生じないため、最適な光学的結合位置からの位置ずれを防止することができ、光結合損失の極めて小さい光部品モジュールを作製することができる。また、光導波路部品固定ホルダ7等にインバー材のような高価な低熱膨張部材を使用する必要がないため、調芯接続装置1の低コスト化が図れる。
【0024】
本実施の形態による調芯接続装置1の変形例について図4を用いて説明する。本変形例の調芯接続装置12は上記実施の形態に対して、紫外線出力部4の出力端に集光レンズ13をさらに備えている点に特徴を有している。本説明において、図1又は図2に示した上記実施の形態による調芯接続装置1の構成要素及び同一の作用機能を奏する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0025】
本変形例における1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との調芯接続の動作については上記実施の形態と同様であるため説明は省略する。本変形例では紫外線出力部4から照射された紫外線は集光レンズ13で絞り込まれて紫外線遮断板2のスリット3を通過するので紫外線出力部4から照射される紫外線を効率的に1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との接続部に照射することができる。従って、上記実施形態の調芯接続装置1と紫外線強度が同じ場合、短い時間で紫外線硬化型接着剤を硬化させることができ、光部品モジュール製造工程能力が向上する。さらにスリット3通過後の回折効果による紫外線の広がりが抑えられるため、スリット3の開口寸法を縮小することができる。これにより紫外線遮断板2の寸法も小さくすることができるため調芯接続装置12を小型化できる。
【0026】
本変形例においても、紫外線硬化型接着剤を硬化させる過程において光導波路部品固定ホルダ7等の温度上昇やそれに起因する熱膨張が生じないため、最適な光学的結合位置からの位置ずれを防止することができ、光結合損失の極めて少ない光部品モジュールを作製することができる。また、光導波路部品固定ホルダ7等にインバー材のような高価な低熱膨張部材を使用する必要がないため、調芯接続装置1の低コスト化が図れる。また紫外線を効率的に1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との接続部に当てられるため短い時間で紫外線硬化型接着剤を硬化させることができ、光部品モジュール製造工程能力を向上させることができる。さらにスリット3通過後の回折効果による紫外線の広がりが抑えられるため、紫外線遮断板2及びスリット3の寸法を縮小することができ、調芯接続装置12の小型化が図れる。
【0027】
次に本発明の第2の実施の形態による光部品の調芯接続装置及びそれを用いた光部品モジュールの製造方法を図5及び図6を用いて説明する。まず、本実施の形態による光部品の調芯接続装置14の概略構成を図5を用いて説明する。本実施の形態の調芯接続装置14は光導波路部品固定ホルダ7、出力側光ファイバ部品固定ホルダ8及び入力側光ファイバ部品固定ホルダ(不図示)の温度上昇防止装置として温度調節装置15を備えている点に特徴を有している。温度調節装置15は出力側光ファイバ部品固定ホルダ8と出力側調芯ステージ9との間に備えられている。さらに温度調節装置15は光導波路部品固定ホルダ7及び入力側光ファイバ部品固定ホルダに備えられている。本説明において、図1又は図2に示した第1の実施の形態による調芯接続装置1の構成要素及び同一の作用機能を奏する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0028】
次に、本実施形態の調芯接続装置14の動作及び光部品モジュールの製造方法について説明する。1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との調芯方法は第1の実施の形態による調芯接続装置1と同様であるため説明は省略する。
【0029】
1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との光学的な結合が最適になるように調芯した後、紫外線硬化型接着剤を滴下し、再調芯する。そして、紫外線出力部4から射出した紫外線は1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との接続部に対して照射される。紫外線は当該接続部の紫外線硬化型接着剤を硬化し、1×4分岐光導波路部品10は4芯出力側光ファイバ部品11に接着固定される。このとき紫外線は接続部の他に光導波路固定ホルダ7等にも照射されて光導波路固定ホルダ7等の温度が上昇する。しかし、温度調節装置15は所定の温度を維持するように冷却動作を行うので光導波路固定ホルダ7等は熱膨張が生じる程には温度上昇しない。その結果、1×4分岐光導波路部品10等は最適な光学的結合状態を維持することができる。
【0030】
本実施の形態によれば、紫外線硬化型接着剤を硬化させる過程において光導波路固定ホルダ7等に紫外線が照射されるが温度上昇やそれに起因する熱膨張はほとんど生じないため、1×4分岐光導波路部品10等の最適な光学結合位置からの位置ずれが防止され、結合損失の極めて少ない光部品モジュールを作製することができる。また、温度調節装置15は例えばペルチェ素子等の安価な部材で構成することができるため、調芯接続装置14の低コスト化が図れる。
【0031】
本実施の形態による調芯接続装置14の変形例について図6を用いて説明する。本変形例の調芯接続装置16は上記実施の形態に対して、温度調整装置15として放熱装置17を備えている点に特徴を有している。放熱装置17は光導波路部品固定ホルダ7、出力側光ファイバ部品固定ホルダ8及び入力側光ファイバ部品固定ホルダ(不図示)のそれぞれに備えられている。本説明において、図1又は図2に示した上記実施の形態による調芯接続装置1の構成要素及び同一の作用機能を奏する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0032】
次に、本実施形態の調芯接続装置16の動作及び光部品モジュールの製造方法について説明する。1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との調芯方法は第1の実施の形態による調芯接続装置1と同様であるため説明は省略する。
【0033】
1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との光学的な結合が最適になるように調芯した後、紫外線硬化型接着剤を滴下し、再調芯する。そして、紫外線出力部4から射出した紫外線は1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11との接続部に照射される。紫外線は当該接続部の紫外線硬化型接着剤を硬化し、1×4分岐光導波路部品10は4芯出力側光ファイバ部品11に接着固定される。このとき紫外線は接続部の他に光導波路固定ホルダ7等にも照射されて光導波路固定ホルダ7等の温度が上昇する。しかし、放熱装置17で光導波路固定ホルダ7等の温度は放熱される。従って、光導波路固定ホルダ7等は熱膨張が生じる程には温度上昇しない。その結果、1×4分岐光導波路部品10等は最適な光学的結合状態を維持することができる。
【0034】
本実施の形態によれば、紫外線硬化型接着剤を硬化させる過程において光導波路固定ホルダ7等に紫外線が照射されるが温度上昇やそれに起因する熱膨張はほとんど生じないため、1×4分岐光導波路部品10等の最適な光学結合位置からの位置ずれが防止され、結合損失の極めて小さい光部品モジュールを作製することができる。また、放熱装置17は例えばヒートシンク等の安価な部材で構成することができる。あるいは、放熱装置17は送風ファンによる空冷方式や冷却水による水冷方式等の簡易な方法で実現できるため、調芯接続装置16の低コスト化が図れる。
【0035】
本発明は、上記実施形態に限られず種々の変形が可能である。
上記実施の形態の調芯接続装置1、12、14、16は紫外線がY軸方向に照射されるようになっているが、本発明はこれに限られない。例えば、紫外線がX軸方向に照射されるように紫外線出力部4及び紫外線遮断板2を配置しても同様の効果を得ることができる。
【0036】
上記変形例の調芯接続装置12は集光レンズ13を紫外線出力部4と紫外線遮断板2との間に配置しているが、本発明はこれに限られない。例えば、紫外線遮断板2と光導波路部品10等との間に集光レンズ13を配置しても同様の効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、紫外線硬化接着剤の硬化過程で生じる光導波路固定ホルダ等の温度上昇及び熱膨張が極めて小さい安価な光部品の調芯接続装置及びそれを用いた光部品モジュールの製造方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光部品の調芯接続装置1の概略構成を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による光部品の調芯接続装置1の紫外線が照射される面を示す図である。図2(a)は紫外線出力部4と1×4分岐光導波路部品10及び4芯出力側光ファイバ部品11との間に紫外線遮断板2を挿入した状態を示しており、図2(b)は紫外線出力部4と1×4分岐光導波路部品10及び4芯出力側光ファイバ部品11との間から紫外線遮断板2を取り除いた状態を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による調芯接続装置1における1×4分岐光導波路部品10と4芯出力側光ファイバ部品11とを調芯接続した際の紫外線照射時間と光損失との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の第1の実施の形態における光部品の調芯接続装置1の変形例の概略構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による光部品の調芯接続装置14の概略構成を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における光部品の調芯接続装置14の変形例の概略構成を示す図である。
【図7】従来の光部品の調芯接続装置18の概略構成を説明する図である。
【図8】従来の調芯接続装置18における光導波路部品26と入力側光ファイバ部品24及び出力側光ファイバ部品27とを調芯接続した際の紫外線照射時間と光損失との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1、12、14、16、18 調芯接続装置
2 紫外線遮断板
3 スリット
4、20 紫外線出力部
5、34 紫外線光源
6、19 石英ライトガイド
7、25 光導波路部品固定ホルダ
8、28 出力側光ファイバ部品固定ホルダ
9、32 出力側調芯ステージ
10 1×4分岐光導波路部品
11 4芯光ファイバ部品
13 集光レンズ
15 温度調節装置
17 放熱装置
21 調芯用光源
22、29、36 光ファイバ
23 入力側光ファイバ部品固定ホルダ
24 入力側光ファイバ部品
26 光導波路部品
27 出力側光ファイバ部品
30、37 受光装置
31 入力側調芯ステージ
33、35 ステージ制御装置
Claims (12)
- 複数の光部品の調芯後、紫外線硬化接着剤で前記複数の光部品を接続固定する光部品の調芯接続装置であって、
前記紫外線硬化接着剤を硬化する紫外線を照射する紫外線出力部と、
前記光部品を固定する固定ホルダと、
前記紫外線の照射で生じる前記固定ホルダの温度上昇を防止する温度上昇防止装置とを有していること
を特徴とする光部品の調芯接続装置。 - 請求項1記載の光部品の調芯接続装置であって、
前記温度上昇防止装置は前記紫外線を遮断する紫外線遮断板を有していること
を特徴とする光部品の調芯接続装置。 - 請求項1又は2に記載の光部品の調芯接続装置であって、
前記紫外線遮断板は前記紫外線の一部が通過するスリットを有していること
を特徴とする光部品の調芯接続装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光部品の調芯接続装置であって、
前記紫外線遮断板は前記紫外線出力部と前記光部品との間に配置されていること
を特徴とする光部品の調芯接続装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光部品の調芯接続装置であって、
前記紫外線遮断板は前記光部品を固定する固定ホルダと熱的に独立していること
を特徴とする光部品の調芯接続装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光部品の調芯接続装置であって、
前記紫外線出力部と前記紫外線遮断板との間に紫外線を集光するための集光レンズをさらに有していること
を特徴とする光部品の調芯接続装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光部品の調芯接続装置であって、
前記紫外線出力部及び前記紫外線遮断板はそれぞれ対向して2組備えられていること
を特徴とする光部品の調芯接続装置。 - 請求項1記載の光部品の調芯接続装置であって、
前記温度上昇防止装置は前記固定ホルダの温度を調節する温度調節装置を有していること
を特徴とする光部品の調芯接続装置。 - 請求項8記載の光部品の調芯接続装置であって、
前記温度調節装置はペルチェ素子を有していること
を特徴とする光部品の調芯接続装置。 - 請求項8記載の光部品の調芯接続装置であって、
前記温度調節装置は前記固定ホルダの温度を放熱する放熱装置を有していること
を特徴とする光部品の調芯接続装置。 - 複数の光部品を調芯し、
前記光部品の接続部近傍のみに紫外線を照射して紫外線硬化型接着剤を硬化させること
を特徴とする光部品モジュールの製造方法。 - 請求項11記載の光部品モジュールの製造方法であって、
前記光部品の調芯及び前記紫外線硬化型接着剤の硬化は請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光部品の調芯接続装置を用いること
を特徴とする光部品モジュールの製造方法。
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-
2003
- 2003-02-26 JP JP2003048741A patent/JP2004258300A/ja active Pending
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