JP2004257283A - 液体吐出装置 - Google Patents

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譲一 宮崎
Kenji Suzuki
賢二 鈴木
Chikashi Motomura
京志 本村
Haruhiko Hasegawa
春彦 長谷川
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Abstract

【課題】少量の液体の吐出が長期間安定に行われ得る液体吐出装置を提供すること
【解決手段】液体吐出装置1は、吐出弁30により開閉される液体吐出口をシリンダ穴11の一端に備え液体導入口15aをシリンダ穴の他端側に備えたシリンダハウジング10と、吐出弁30と協働してシリンダ穴の一方の端部側に吐出室Aを形成すべくシリンダ穴に摺動可能に嵌挿されたピストン本体部51を備えたピストン構造体50と、ピストン本体部を往復変位させるべくピストンロッドの突出端部に連結された駆動機構70とを有する。ピストン構造体50が、ピストン本体部のうちシリンダ穴の一方の端部に近接する部位に切欠部55を備え、駆動機構70が、シリンダ穴の吐出室Aと液体導入口15aとを切欠部55を介して連通させる引出導入位置P2及び吐出室Aと液体導入口15aとの連通を断つ吐出位置の間で、ピストン本体部を進退させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
本発明は流体の吐出装置に係り、より詳しくは、患者などが身につけておいて薬液を少量づつ吐出する小型の液体吐出装置として用いられるに適した液体吐出装置に係る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
糖尿病患者が、小型の吐出装置としてのポンプを腹部(体表面)にベルトなどで取付けておいて、該小型ポンプにより薬液を注入し得るようにすることは、例えば、持続皮下インスリン注入療法CSII(Continuous subcutaneous Insulin Infusion)として知られている。このCSII療法で用いられる小型ポンプは、典型的には、シリンジ(注射器)の形態である。
【0003】
この種のCSII療法で用いられる小型ポンプでは、薬液注入速度が例えば1μリットル/時間と極めて小さくまた注入されるべき薬液の量も微量であるので、注射器型のポンプからの薬液の注入量を正確に制御することが、容易ではない。また、注射器型のポンプで、薬液を体内に注入しようとすると、注射器本体の薬液貯留室すなわち貯液室の全体を直接加圧して薬液を吐出させることになるので、加圧及び吐出のためのエネルギ消費が大きくなったり大きな駆動力を出すべく駆動源が大型化するのを避け難い。更に、患者(人体)側の体液の圧力が患者の姿勢などによって変動する可能性があることから、吐出量を所定に制御することがより難しくなり易い。
【0004】
なお、所定量の液体を吐出する液体吐出装置としては、シリンダハウジングのシリンダ穴にシールリングを備えたプランジャ型ピストンを摺動可能に嵌挿しておき、ピストンとシリンダハウジングとによって形成された室にピストンの引き出し動作の際に液体が吸い込まれ得るように吸込用の逆止弁を介して該室を液体導入路につなぎ、ピストンの押込み動作の際に該室から液体が吐出され得るように排出ないし吐出用の逆止弁を介して該室を液体吐出通路をつないだものは、知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、薬液収容室を入口側の逆止圧力弁を介して貯液タンクに接続すると共に出口側の逆止圧力弁を介して外部流路に接続しておき、更に、該薬液収容室にバネ式ベローズの一端をつないでベローズの伸縮に応じて薬液収容室の全体の体積を可変にし、ベローズの他端に設けた磁性板に間欠的に磁気的な力をかけてベローズのバネ弾性に抗してベローズを間欠的に引伸ばすことにより、薬液を貯液タンクから薬液収容室を介して外部流路に吐出するようにすることも、提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、体内埋込型の薬液注入用の液体吐出装置において、特許文献2に記載の吐出ポンプを用いることも提案されている(例えば、特許文献3や特許文献4参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−315713(図1及び2並びに段落番号0008〜0011)
【特許文献2】
米国特許第4373527号明細書(図4及びこれに関する説明部分)
【特許文献3】
特開平8−38594号公報(段落番号0012)
【特許文献4】
特開平8−52222号公報(段落番号0007)
【0007】
しかしながら、特許文献1や2に開示の装置では、逆止弁を二箇所に設ける必要がある。また、特許文献1に記載の装置では、ピストンにシールリングをつけておく必要があり、シールリングの劣化に伴って吐出特性が変化する虞れがある。一方、特許文献2に記載の装置では、ベローズの変形により規定される容積変化がそのまま薬液の吐出量を規定するので、吐出量を正確に規定し難い虞れがある。
【0008】
本発明は、前記諸点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、少量の液体の吐出が長期間安定に行われ得る液体吐出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体吐出装置は、前記目的を達成すべく、シリンダ穴を備えたシリンダハウジングであって、吐出弁により開閉される液体吐出口をシリンダ穴の一方の端部に備え液体導入口をシリンダ穴の他方の端部に備えたものと、吐出弁と協働してシリンダ穴の一方の端部側に吐出室を形成すべくシリンダ穴の前記他方の端部側において摺動可能にシリンダ穴に嵌挿されたピストン本体部及び該本体部からシリンダ穴の前記他方の端部を通って突出したピストンロッドを備えたピストン構造体と、シリンダ穴の延在方向にピストン本体部を往復動させるべくピストンロッドの突出端部に連結された駆動機構とを有する液体吐出装置であって、ピストン構造体が、ピストン本体部のうちシリンダ穴の一方の端部に近接する部位においてシリンダ穴の内周面に摺接する外周部の一部に切欠部を備え、前記駆動機構が、シリンダ穴の吐出室と液体導入口とを切欠部を介して連通させる引出導入位置とシリンダ穴の吐出室と液体導入口との連通を断ち吐出室内の液体を液体吐出口から吐出させる吐出位置との間で、シリンダ穴の延在方向に、ピストン本体部を往復動させるように構成されている。
【0010】
本発明の液体吐出装置では、「ピストン構造体が、ピストン本体部のうちシリンダ穴の一方の端部に近接する部位においてシリンダ穴の内周面に摺接する外周部の一部に切欠部を備え、駆動機構が、シリンダ穴の吐出室と液体導入口とを切欠部を介して連通させる引出導入位置とシリンダ穴の吐出室と液体導入口との連通を断ち吐出室内の液体を液体吐出口から吐出させる吐出位置との間で、シリンダ穴の延在方向に、ピストン本体部を往復動させるように構成されている」ので、ピストン本体部が駆動機構によって引出導入位置に設定されると、吐出されるべき液体が液体導入口からピストン本体部の切欠部を介してシリンダ穴の吐出室内に導入され得る。一方、ピストン本体部が引出導入位置に位置決めされている際、ピストン本体部の切欠部が形成されている部分のうち切欠部のない外周部がシリンダ穴の周壁に嵌挿されているので、ピストン本体部が引出導入位置から吐出位置に向かってシリンダ穴の中に深く押し込まれる際に、切欠部の間に位置し切欠部のない該周壁部がそのまま案内面として働き得るから、シリンダ穴内へのピストン本体部の押込みないし進入が確実に行われ得、ピストン本体部が確実に吐出位置に押込まれることによって、シリンダ穴の吐出室内の液体がピストン本体部の押込量(長さ)によって規定される量だけ正確に吐出口を介して吐出され得る。
【0011】
この液体吐出装置では、シリンダ穴とピストン本体部との間のシールは、実質的に両者の摺接面によって実現されるので、典型的には、シールリングのごときシールは不要であり、シールリングの劣化を考慮する必要がないので、長期間安定に動作され易い。なお、この液体吐出装置では、切欠部のない部分とシリンダ穴との嵌合によりピストン構造体の往復動を案内することから、元来、シールリングが配設され難いけれども、所望ならば、敢えて、シールリングを装着してもよい。
【0012】
本発明の液体吐出装置において、シリンダ穴とピストン本体部との間のシールが実質的に両者の摺接面によって実現されるので、吐出弁が逆止弁の形態である典型的な場合には、ピストン構造体が吐出位置から引出導入位置に向かって引出される際に吐出室が実質的に閉じられた状態になる。従って、ピストン本体部の切欠部がシリンダ穴によってほぼ閉じられた状態でのピストン構造体の軸線方向変位の長さは、比較的小さく、一回の往復動あたりの液体の吐出量は、比較的小さい。即ち、本発明の液体吐出装置は、典型的には、少量の液体の吐出に適する。
【0013】
この液体吐出装置では、特に、「「ピストン構造体が、ピストン本体部のうちシリンダ穴の一方の端部に近接する部位においてシリンダ穴の内周面に摺接する外周部の一部に切欠部を備え、ピストン構造体が引き出し導入位置にある際に、シリンダ穴の吐出室と液体導入口とが切欠部を介して連通され」、吐出室に関して液体吐出口とは反対の端部側に位置する液体導入口から切欠部を介して液体が導入され得るので、吐出弁以外の全ての駆動系及び制御系をシリンダ穴の他方の端部側に配置し得るから、シリンダハウジングの一方の端部側の大半の部分を液体の被吐出流域などに埋設したり挿入したり出し入れしたりすることも容易に行われ得る。
【0014】
以上において、ピストン構造体の引出導入位置すなわち引出位置は、典型的には、ピストン構造体の停止位置であり、ピストン構造体は、典型的には、引出導入位置から吐出位置まで移動されて所定量の液体を吐出した後、一端、引出導入位置に戻される。なお、吐出量が一回分の吐出量(典型的には最小吐出量)のK倍である場合には、ピストン構造体の往復動がK回繰返された後、ピストン構造が、引出導入位置すなわち停止位置に戻されることになる。
【0015】
ここで、液体導入口は、典型的には、シリンダ穴のうち前記他端に近接した周壁部に形成される。但し、所望ならば、液体導入口がシリンダ穴の端壁に形成されていてもよい。
【0016】
本発明の液体吐出装置では、典型的には、シリンダハウジングの前記他方の端部とピストンロッドの突出端部との間に液体導入口に連通した容積可変室を形成する変形可能囲繞が形成される。
【0017】
その場合、ピストン本体部の外周面とシリンダ穴の周面との間から液体が漏出しても、該漏出液体が容積可変室内に溜まり得るので、ピストン本体部とシリンダ穴との間に劣化し易いシール部材を装着しておく必要がないから、液体吐出装置が長期間安定に動作され得る。ここで、容積可変室を形成する変形可能囲繞は典型的にはベローズからなるけれども、所望ならば、他の構造体でもよい。
【0018】
また、本発明の液体吐出装置では、典型的には、ピストン構造体が、ピストン本体部のうち前記切欠部のある部分からシリンダ穴の前記一方の端部に向かって延びた延長軸部を備え、該延長軸部にシリンダ穴に摺接する大径の案内部が形成されている。
【0019】
この場合、延長軸部の案内部がピストン本体部と協働してピストン構造体の往復動を案内するので、ピストン本体部等が細長くてもその進退摺動が確実に案内され得る。更に、この場合、延長軸部が吐出室内に位置することによって、吐出室の実効断面積が小さくなるので、ピストン構造体の往復動の長さを比較的大きくすることにより位置精度を高めても、吐出量を小さくし得るから、微量の吐出量を正確に制御し易くなる。なお、この場合、吐出弁は、典型的には、延長軸部のうちの先端部分が遊嵌され得る凹部を該延長軸部の先端部分に対面する側に有する。但し、所望ならば、そのような凹部はなくてもよい。
【0020】
更に、本発明の液体吐出装置では、典型的には、液体導入口が貯液タンクに連通され、貯液タンクは、該タンク内の圧力に応じて容積が可変に構成されている。
【0021】
その場合、貯液タンクは該タンク内の液体の体積ないし圧力に応じて容積が変化し得るので、該タンクの液体を大気圧に開放する必要がないから、タンク内が汚染される虞れが少ない。ここで、容積を可変にする構造は、典型的には、ベローズからなるけれども、所望ならば、他の構造体でもよい。なお、所望ならば、タンク内が大気圧などになるように、タンクに気体が出入り可能になっていてもよい。
【0022】
本発明の液体吐出装置は、典型的には、薬液の微量注入用に用いられる。その場合、液体吐出装置は、その全体が体表面に装着されるようになっていても、その一部または全部が体内に埋設されるようになっていてもよい。なお、本発明の液体吐出装置は、典型的には、薬液の注入用に用いられる代わりに、他の液体を少量づつ正確に注入するために用いられてもよい。更に、ピストン本体とシリンダ穴との間の摺接部の間隙を比較的大きくとっておく場合には、若干の液体の漏洩が起こり易いので、本発明の液体吐出装置は、液体を微量づつ注入する代わりに、比較的多量の液体を正確に吐出するために用いられてもよい。その場合でも、引出導入位置から吐出位置へのピストン構造体の押込み速度を十分に高くすれば、液体の吐出動作の際における液体の漏洩を最小限に抑え得る。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい実施例に基づいて説明する。
【0024】
【実施例】
図1から3に示した本発明による一実施例の液体吐出装置としての薬液吐出装置1は、薬液Mの吐出ポンプ本体2と、該ポンプ本体2に送られる薬液Mの貯液タンク20と、ポンプ本体2の駆動機構70と、該駆動機構70を制御する制御機構90とを有する。
【0025】
薬液吐出ポンプ本体2は、シリンダ穴11を備えたほぼ円筒状のポンプハウジング即ちシリンダハウジングないし吐出シリンダ10と、プランジャ状のピストン構造体50と、吐出弁30とを有する。
【0026】
シリンダハウジング10のシリンダ穴11は、中心軸線Cの延在方向の中央部にある直径D1の主シリンダ穴部12と、シリンダハウジング10の一端ないし先端10a側に位置し主シリンダ穴部12よりも大径の先端側穴部ないし吐出弁受容穴部13と、シリンダハウジング10の他端ないし基端10b側に位置し主シリンダ穴部12よりも大径の基端側穴部ないし薬液導入側穴部14とを有する。薬液導入側穴部14の周壁14aには、貯液タンク20からの薬液導入パイプ21が接続される薬液導入パイプ連結部15が設けられている。薬液導入穴部14が薬液導入室Gを規定し、薬液導入パイプ連結部15の孔ないし開口15aが液体導入口としての薬液導入口になっている。また、主シリンダ穴部12と吐出弁受容穴部13とをつなぎ弁座面として働く円錐台状面16により規定される孔ないし開口16a(図3)が液体吐出口としての薬液吐出口になっている。
【0027】
なお、貯液タンク20は、該タンク20内の薬液Mの圧力が実質的に一定に保たれるようにタンク容積を可変にするベローズ部22を有する。タンク20内は、例えば、所望圧力に与圧される。但し、大気圧であってもよい。
【0028】
吐出弁30は、図1及び図3並びに図2の(b)に示したように、円筒状壁部31及び底壁部32を備えた有底円筒状体からなる弁部材33と、該弁部材33を吐出弁受容凹部13内において軸線Cに沿って内向きC1に偏倚させるバネ本体部40を備えた吐出バネ構造体35とを有する。
【0029】
弁部材33は、円筒状部31の先端に薬液吐出口16aを開閉する円錐台状テーパ面36を弁座当接面として備え、図1に示したように、該テーパ面36が直径D1の主シリンダ穴部12と直径D2(但し、D2>D1)の吐出弁受容凹部13とをつなぐ円錐台状の接続面部16に圧接されることにより、シリンダ穴11内の吐出室ないし圧力室Aの薬液吐出口16aを閉じる。直径D1は、例えば、0.8mm程度である。但し、所望に応じて、より大きくても(例えば1mm程度若しくは数mm程度又はそれ以上でも)より小さくても(例えば0.5mm程度若しくはそれ以下でも)よい。吐出弁部材33は、また、その円筒状部31の外周に周方向に間隔を置いて複数の案内突起37を備える。案内突起37の先端37aは、軸線Cの周りのほぼ直径D2の円筒面に沿って位置し、吐出弁部材33は、案内突起37において軸線Cに沿ってC1,C2方向に摺動自在に、吐出弁受容凹部13内に嵌挿されている。吐出弁部材33は、更に、その圧力室Aに向いた上流側に円柱状の凹部38を備えると共に、底壁部32の下流側表面に係合突起部39を備える。
【0030】
吐出バネ構造体35は、吐出バネ本体部40と該吐出バネ本体部40をポンプ本体2のシリンダハウジング10の先端部10aに固定する円筒状の固定部材47とを有する。固定部材47は、例えば、螺合部48で、シリンダハウジング10の先端部10aの対応する螺合部に固定されている。吐出バネ本体部40は、図2の(b)からわかるように、円盤状の内側バネ部41と該円盤状バネ部41の直径方向の両縁から径方向外向きに延びた外側バネ部42とを備え、外側バネ部42の延在端42a,42aにおいて、固定部材47に連結されている。
【0031】
バネ本体部40の内側円盤状バネ部41は、円筒状固定部材47の内径よりも小径の外側環状板部43と、該外側環状板部43の内周縁からC1方向に先細になった中空円錐台状部44と、該中空円錐台状部44の延在端に連続的に形成された内側環状板部45からなり、内側バネ部41の内側環状板部45の係合用中央孔46で吐出弁部材33の底壁部32の係合突起39に係合・嵌着され、吐出弁部材33をそのテーパ面36がシリンダハウジング10の面16に押付けられるようにC1方向に偏倚させる。
【0032】
なお、吐出弁30は、直径が約1mm程度またはそれ以下の小さなものであっても薬液吐出口16aを確実に開閉し得る限り、他のどのような構造でもよい。
【0033】
ピストン構造体50は、図1及び図3並びに図2の(a)に示したように、直径が実質的にD1のピストン本体部51と、ピストン本体部51の基端側において該本体部51と一体的に形成されたピストンロッド部52と、該本体部51の先端側において該本体部51と一体的に形成された先端側軸部53とを有する。
【0034】
ピストン本体部51は、直径が実質的にD1の円柱状の胴部54と、該胴部54の先端側すなわちシリンダハウジング10の端部10aに近接する部位において軸線Cの延在方向に延びた軸線方向切欠部ないし溝部55を周方向に間隔をおいて複数個備えた流路形成部56とを有する。流路形成部56のうち切欠55の間の峰ないし山57の先端面(外周面)部分は、胴部54と実質的に同一の径D1の円筒状面の一部をなしており、主シリンダ穴部12に摺接する。
【0035】
シリンダハウジング10やピストン本体部51がSUS304の如きステンレス鋼からなり、主シリンダ穴12の内径D1が0.8mm程度である場合、より厳密には、ピストン本体部51の外径は、D1−δの大きさに形成される。ここで、δは、例えば、数μm程度以下である。但し、より大きくてもより小さくてもよい。
【0036】
従って、ピストン本体部51の胴部54がシリンダハウジング10の主シリンダ穴部12の周面12aと係合する吐出位置P1(図3参照)にピストン構造体50が位置する場合には、吐出室ないし圧力室Aの入口側は閉じられ、吐出室Aと薬液導入口15aとの連通は実質的に断たれる(但し、ピストン構造体50にある程度大きい引張り力をかける場合、ピストン構造体50をC1方向に0.5mm程度〜1mm程度強制的に引出すことは可能である)。一方、ピストン本体部51の胴部54の周面とシリンダハウジング10の主シリンダ穴部12の周面12aとの係合が解除されピストン本体部51の流路形成部56の山部57が主シリンダ穴部12の基部側端部12bと係合する薬液導入位置P2(図1参照)にピストン構造体50が位置する場合には、吐出室Aは薬液導入室G及び連結部15の薬液導入口15a並びに導入パイプ21を介して貯液タンク20と連通される。なお、図1からわかるとおり、薬液導入口15aは、典型的には、薬液導入穴部14の周壁部14aのうち、主シリンダ穴部12の基端縁12bの近傍の部分に、形成される。
【0037】
ピストン構造体50の本体部51の先端側に形成された先端側軸部53は、主シリンダ穴部12よりも小径で径D3の細長い延長軸部58と、該延長軸部58の長手方向の中間部分において周方向に間隔を置いて形成された案内用突起部59とを有し、延長軸部58のうち案内用突起部59よりも先端側の部分は吐出弁30の凹部38に深く嵌入され得る吐出軸部61になっている。
複数の案内用突起部59の突出端面ないし外周面59a(図2の(a))は全体として直径がD1の円筒状面を規定しており、ピストン構造体50がシリンダハウジング10に対してC1,C2方向に移動される際、主シリンダ穴12の周面12aに摺接されて、ピストン構造体50のC1,C2方向変位を案内する。吐出弁30に凹部38がない場合には、吐出軸部61は実質的に省かれるか最小限の長さに抑えられる。一方、図示のように、凹部38がある場合には、典型的には、主シリンダ穴部12の内径D1の割には吐出室Aの体積を小さくするべく、吐出軸部61が設けられる。
【0038】
直径D1が0.8mm程度の場合、延長軸部58の直径D3は、例えば、0.5mm程度である。また、ピストン本体部51の通路形成部56と先端側軸部53とを合わせた全体の長さが例えば3mm程度で、ピストン本体部51の胴部54の長さが0.5mm程度〜1mm程度である。但し、これらのサイズは、より大きくてもより小さくてもよい。また、延長軸部58の径は、一定である代わりに、先端側に位置する吐出軸部61が細かったり、先端側ほど徐々に細くなっていたりするなど、部位によって異なっていてもよい。
【0039】
ピストンロッド部52は、ピストン本体部51の胴部54よりも小径の連結部62と、より小径のロッド本体部63とを備える。連結部62は、シリンダハウジング10の基端側大径シリンダ穴部14の室すなわち液体導入室G内に位置する。シリンダ穴部14の基端側には、ロッド本体部63の外径よりも大径の開口17aを備えた端部壁部材17が取付けられている。端部壁部材17は、その大径フランジ状部17bでシリンダハウジング10の端部10bの大径フランジ状部18に固定されている。18aはシールリング、18bはボルトのごとき締結手段である。
【0040】
ピストンロッド部52は、大径の連結部62の基部側端面62aが端部壁部材17の対向面17c(図3)に当接する引出位置P2まで引出し可能である。なお、連結部62の基部側には切欠き部62bが形成されており、ピストンロッド部52の連結部62が端部壁部材17に当接した状態でも、液体導入室Gが切欠き部62bを介して開口17aにつながる。
【0041】
駆動機構70は、正逆転可能なモータ71と、減速歯車部72を介してモータ71の出力軸に連結された送りネジ73と、送りネジ73に螺合しモータ71の出力軸につながった送りネジ73の回転方向E1,E2に応じて、C1,C2方向に変位され得る可動ナット74と、可動ナット74とピストンロッド52の本体部63とを連結する連結機構78とを含む。図示の例では、連結機構78は、連結部材75,76,77を含む。モータ71は、例えば、ステップモータからなる。なお、モータ71の筐体や吐出弁本体2のシリンダハウジング10等は、固定枠部(図示せず)等に対して固定・静置される。
【0042】
薬液吐出装置1は、また、一端81で連結機構78に固定され、他端82で端部壁部材17のフランジ状部17bに固定された変形可能囲繞としてのピストンベローズ80を有する。このピストンベローズ80は、端部壁部材17の開口17aを介して薬液導入室Gにつながる容積可変室Fを内部に形成し、ピストン構造体50がC2方向に駆動変位される場合、容積が小さくなって液体導入室Gの圧力の低下を抑制し、吐出室A内の薬液Mがピストン本体51の胴部54と主シリンダ穴部12との間を介して薬液導入室Gに漏れるのを最小限に抑制する。一方、ピストン構造体50が吸込ないし引出位置P2に向かってC1方向に引かれる際、容積可変室Fの容積ないし体積を増大させて、薬液導入室Gからの薬液Mの流出を促しピストン構造体50のC1方向の引出しを助ける。
【0043】
制御機構90は、可動ナット74のフランジ部74aのC1,C2方向位置を検出するセンサ91,92を備え、該センサ91,92による位置検出信号や、入力部93から指定された駆動プロファイルデータに基づいて、駆動回路94を介してモータ71の駆動を制御する制御回路部95を備える。
【0044】
以上の如く構成された液体吐出装置1において、ピストン構造体50と一体的な可動ナット74のフランジ部74aがセンサ91に対面する引出位置すなわち典型的には停止位置P2にある場合、図1に示したように、ピストン本体部51の流路形成部56の切欠部55が長さL1にわたって薬液導入室Gに連通され、薬液Mが貯液タンク20から薬液導入パイプ21及び接続部15の開口15a並びに室Gを介して吐出室Aに導入される。このとき、吐出室Aの圧力が下がるので、吐出弁30の弁座当接面36とシリンダハウジング10の弁座面16との間の薬液吐出開口16aは、バネ構造体35によって閉じられる。
【0045】
一方、駆動モータ71の回転駆動により送りネジ73が減速歯車部72を介してE2方向に回転され可動ナット74がC2方向に変位される場合、すなわち、ピストン構造体50が図1に示した位置P2から図3に示したようにピストン本体部51の切欠部55が長さL2だけ主シリンダ穴12の基端側縁部12bよりもC2方向に押込まれた位置P1までC2方向に変位される場合には、ピストン本体部51がC2方向に長さL1だけ押込まれて切欠部55と室Gとの連通が断たれた後は、ピストン本体部51のC2方向変位に伴ない、薬液吐出室A内の圧力が上がるので、吐出弁30がバネ40のC1方向バネ力に抗してC2方向に変位されて、吐出弁30の弁座当接面36とシリンダハウジング10の弁座面16との間に薬液吐出用開口16aが形成され、ピストン本体部51のC2方向変位に伴う吐出室Aの体積減少分だけ、吐出室A内の薬液Mが吐出弁本体部33と吐出弁受容穴13との間の隙間ないし流路Hを通って、下流側領域Jに吐出される。この下流側領域Jは、例えば、薬液Mが注入されるべき患者の身体内の体液領域またはそれにつながった領域である。ピストン構造体50のC2方向変位は、ピストン構造体50と一体的な可動ナット74がセンサ92に対面する図2の吐出位置P1に達するまで、進められる。
【0046】
典型的には、ピストン構造体50が図3の吐出位置P1に達した後、短時間のうちに、図1の吸込位置ないし停止位置P2にC1方向に戻される。ピストン構造体50のこのC1方向変位に際しては、駆動モータ71の回転駆動により送りネジ73が減速歯車部72を介してE1方向に回転駆動され、可動ナット74を含む駆動機構70を介してピストン構造体50が強制的にC1方向に戻される。ピストン本体部51の胴部54と主シリンダ穴12との嵌合長L2は、典型的には0.5mm程度であるので、ピストン構造体50のC1方向変位に際して、弁30が閉じられても、ピストン構造体50は、切欠き部55が室Gと連通する位置まで強制的にC1方向に引き戻され、その後更に、長さL2だけC1方向に戻されて、可動ナット74がセンサ91に対面する位置で、停止せしめられる。
【0047】
薬液の注入に薬液吐出装置1が用いられる場合には、典型的には、マイクロプロセッサやメモリ等を含む制御回路95のメモリ部分に、薬液の注入の仕方(一日あたりの注入量や、一日のうちの時間帯ごとの注入量や、食事の前後などでの注入量の上限や下限などを含む注入パターンないしプロファイル)を複数種類予め格納しておき、入力部93で注入の仕方の選択指示や変更の指示を入力することにより、プログラム制御の制御回路95の制御下で、薬液Mの注入が制御されることになる。
【0048】
この薬液吐出装置1では、例えば、ピストン構造体50は、通常は、可動ナット74のフランジ部74aがセンサ91に対面する停止位置P2に設定され、可動ナット74のフランジ部74aがセンサ92に対面する吐出位置P1までC2方向に変位された後再度停止位置P2に戻るような一ストロークの往復動の動作をピストン構造体50に行わせることによって、最小単位量Qminの薬液Mが吐出用開口16aから体内に注入される。従って、注入量が最小単位量QminのK倍であるときには、K回だけ往復動が繰返されることになる。
【0049】
薬液吐出装置1では、ピストン本体部51が胴部54に加えて切欠部55を備えた流路形成部56を有するので、ピストン構造体50が引出位置P2に設定されると切欠部55を介して薬液Mが薬液導入室Gから吐出室Aに導入され得る。また、この薬液吐出装置1では、流路形成部56が胴部54と同一の径を有し主シリンダ穴部12に摺接しているので、ピストン本体部51のC1,C2方向の摺動が流路形成部56によって安定に支持され得る。更に、この薬液吐出装置1では、延長軸部58に案内部59が形成されているので、ピストン構造体50のC1,C2方向変位が安定に案内される。
【0050】
加えて、この薬液吐出装置1では、吐出室A内の大半の領域に吐出室Aの径と比較して相当の割合を有する径の延長軸部58が延在していることから、室Aの実効断面積が比較的小さいので、小さな吐出量であっても、ピストン構造体50のC1,C2方向のストロークを比較的長くし得るので、吐出量の精度を高め易い。
【0051】
図4に、本実施例の変形例を示す。
図4において、吐出弁30に凹部38があり、ピストン構造体50の吐出軸部61が設けられている点では図1から3に示した実施例と同様であるが、本変形例では、吐出軸部61に中心軸線Cに沿って開口部50bを設けている。また、ピストン構造体50の胴部54には、この開口部50b及び薬液導入室Gと通じるように貫通穴50aが設けられている。そして、吐出弁30の凹部38と吐出軸部61の直径D3とは摺動可能な僅かな隙間しかなく、吐出室Aの圧力を凹部38に伝達しないような構造となっている。
【0052】
このような構成において、吐出軸部61がC2方向に移動され凹部38に嵌入されると、吐出弁30の凹部38と吐出軸部61は僅かな隙間しかないため、凹部38内の薬液は、開口部50bを通って貫通穴50aから薬液導入室G内に流出する。このように構成することでも、吐出室Aの実効断面積を小さくでき、吐出量の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例の液体吐出装置が吸込み位置にある状態を示した模式的な断面説明図。
【図2】図1の液体吐出装置の構成部品を示したもので、(a)はピストン構造体の斜視説明図、(b)は吐出弁構造体の分解斜視説明図。
【図3】図1の液体吐出装置が吐出位置にある状態を示した図1と同様な模式的な断面説明図。
【図4】本発明による実施例の変形例の液体吐出装置が吸込み位置にある状態を示した模式的な断面説明図。
【符号の説明】
1 液体吐出装置
2 吐出ポンプ本体
10 シリンダハウジング
11 シリンダ穴
12 主シリンダ穴部
13 吐出弁受容穴部
14 薬液導入側穴部
14a 周壁
15 薬液導入パイプ連結部
15a 薬液導入口
16 弁座面(接続面部)
16a 薬液吐出口
17 端部壁部材
17a 開口
20 貯液タンク
21 薬液導入パイプ
22 ベローズ部
30 吐出弁
33 弁部材
35 吐出バネ構造体
36 弁座当接面(円錐台状テーパ面)
37 案内突起
38 凹部
40 吐出バネ本体部
47 固定部材
50 ピストン構造体
50a 穿孔穴
50b 開口部
51 ピストン本体部
52 ピストンロッド部
53 先端側軸部
54 胴部
55 軸方向切欠部(溝部)
56 流路形成部
58 延長軸部
59 案内用突起部
62 連結部
70 駆動機構
71 モータ
73 送りネジ
74 可動ナット
78 連結機構
80 ピストンベローズ
90 制御機構
91,92 センサ
93 入力部
94 駆動回路
95 制御回路部
A 吐出室(圧力室)
C1,C2 方向
D1,D2 直径
F 可変容積(体積)室
G 薬液導入室
H 流路(通路)
L1,L2 長さ
M 薬液
P1 吸込位置(引出位置)
P2 吐出位置

Claims (4)

  1. シリンダ穴を備えたシリンダハウジングであって、吐出弁により開閉される液体吐出口をシリンダハウジングの一部に備え液体導入口をシリンダハウジング他の一部に備えたものと、
    吐出弁と協働してシリンダ穴の一方の端部側に吐出室を形成すべくシリンダ穴の前記他方の端部側において摺動可能にシリンダ穴に嵌挿されたピストン本体部及び該本体部からシリンダ穴の前記他方の端部を通って突出したピストンロッドを備えたピストン構造体と、
    シリンダ穴の延在方向にピストン本体部を往復動させるべくピストンロッドの突出端部に連結された駆動機構と
    を有する液体吐出装置であって、
    ピストン構造体が、ピストン本体部のうちシリンダ穴の一方の端部に近接する部位においてシリンダ穴の内周面摺接する外周部の一部に切欠部を備え、
    前記駆動機構が、シリンダ穴の吐出室と液体導入口とを切欠部を介して連通させる引出導入位置とシリンダ穴の吐出室と液体導入口との連通を断ち吐出室内の液体を液体吐出口から吐出させる吐出位置との間で、シリンダ穴の延在方向に、ピストン本体部を往復動させるように構成されている液体吐出装置。
  2. シリンダハウジングの前記他方の端部とピストンロッドの突出端部との間に液体導入口に連通した容積可変室を形成する変形可能囲繞が形成されている請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. ピストン構造体が、ピストン本体部のうち前記切欠部のある部分からシリンダ穴の前記一方の端部に向かって延びた延長軸部を備え、該延長軸部にシリンダ穴に摺接する大径の案内部が形成されている請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 液体導入口が貯液タンクに連通されており、貯液タンクは、該タンク内の圧力に応じて容積が可変に構成されている請求項1から3までのいずれかひとつの項に記載の液体吐出装置。
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