JP2004256613A - ポリエチレン系樹脂組成物およびその組成物からなるラミネートフィルム - Google Patents

ポリエチレン系樹脂組成物およびその組成物からなるラミネートフィルム Download PDF

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Tsutomu Tasaki
力 田▲さき▼
Kenzo Chikanari
謙三 近成
Satoru Koyama
悟 小山
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

【課題】ホットタック性と強度に優れ、さらに剛性と衝撃強度のバランスに優れるラミネートフィルムを得ることができるポリエチレン系樹脂組成物およびそのラミネートフィルムを提供する。
【解決手段】MFRが0.01〜10g/10分であり、密度が880〜925Kg/mであり、メタロセン触媒を用いて得られるエチレン−α−オレフィン共重合体3〜30重量部と、MFRが1〜100g/10分であり、密度が930〜950Kg/mであり、メタロセン触媒またはチーグラー・ナッタ触媒を用いて得られるエチレン−α−オレフィン共重合体2〜20重量部と、MFRが0.1〜10g/10分であり、密度が915〜935Kg/mである高圧法低密度ポリエチレン95〜50重量部とを含有し、MFRが0.1〜10g/10分であり、密度が890〜940Kg/mであるポリエチレン系樹脂組成物およびそのラミネートフィルム。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエチレン樹脂組成物およびその組成物からなるラミネートフィルムに関するものである。さらに詳しくは、ホットタック性と強度に優れ、さらに剛性と衝撃強度のバランスに優れるラミネートフィルムを得ることができるポリエチレン系樹脂組成物およびその組成物からなるラミネートフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラスチックフィルムにおいて、シール適性、防湿性、ガスバリヤー性、耐熱性、耐寒性、印刷適性等の性能を改良するために、少なくとも2種のプラスチック材料を積層(ラミネート)することが行なわれている。そして、積層して得られた積層フィルム(ラミネートフィルム)は、食品、洗剤、薬品等の包装フィルムとして広く用いられている。
【0003】
例えば、特開平11−207900号公報には、低温ヒートシール性、ヒートシール強度、ホットタック性、強度に優れ、延展性とネックインの加工性バランスが良好なラミネートフィルムとして、エチレン系樹脂および密度が0.86〜0.935g/cm3であり、メルトフローレートが1〜50g/10分であり、温度上昇溶離分別(TREF)による積分溶出量が、90℃のとき90%以上であるという性状を有するエチレンとα−オレフィンとの共重合体からなる樹脂組成物と基材を積層してなるホットタック性が2〜25℃のラミネートフィルムが記載されている。
【0004】
しかし、上記公報に記載されているラミネートフィルムを重量物の包装に用いる場合は、ホットタック強度が不足することがあり、また、剛性と衝撃強度とのバランスにおいても、例えば、自動充填包装等に用いる場合は、剛性が不足することがあるため、ラミネートフィルムのホットタック強度および剛性と衝撃強度とのバランスについて、さらなる改良が望まれていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−207900号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ホットタック性と強度に優れ、さらに剛性と衝撃強度のバランスに優れるラミネートフィルムを得ることができるポリエチレン系樹脂組成物およびその組成物からなるラミネートフィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、かかる実情に鑑み、鋭意検討の結果、本発明が、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、
下記の要件(I−a)、(I−b)および(I−c)
要件(I−a):メタロセン触媒を用いて、エチレンと炭素原子数4〜12のα−オレフィンを共重合して得られるエチレン−α−オレフィン共重合体であること、
要件(I−b):メルトフローレートが0.01〜10g/10分であること、および、
要件(I−c):密度が880〜925Kg/mであること
を満足するエチレン−α−オレフィン共重合体(I)3〜30重量部と、
下記の要件(II−a)、(II−b)および(II−c)
要件(II−a):メタロセン触媒またはチーグラー・ナッタ触媒を用いて、エチレンと炭素原子数4〜12のα−オレフィンを共重合して得られるエチレン−α−オレフィン共重合体であること、
要件(II−b):メルトフローレートが1〜100g/10分であること、および、
要件(II−c):密度が930〜950Kg/mであること
を満足するエチレン−α−オレフィン共重合体(II)2〜20重量部と、
下記の要件(III−a)および(III−b)
要件(III−a):メルトフローレートが0.1〜10g/10分であること、および、
要件(III−b):密度が915〜935Kg/mであること
を満足する高圧法低密度ポリエチレン(III)95〜50重量部とを含有するポリエチレン系樹脂組成物であって、当該樹脂組成物のメルトフローレートが0.1〜10g/10分であり、密度が890〜940Kg/mであるポリエチレン系樹脂組成物およびその樹脂組成物からなるラミネートフィルムに係るものである。(但し、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)とエチレン−α−オレフィン共重合体(II)と高圧法低密度ポリエチレン(III)の合計量を100重量部とする。)
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられるエチレン−α−オレフィン共重合体(I)は、メタロセン触媒を用いて、エチレンと炭素原子数4〜12のα−オレフィンを共重合して得られるエチレン−α−オレフィン共重合体であり(要件(I−a))、エチレン−α−オレフィン共重合体(II)は、メタロセン触媒またはチーグラー・ナッタ触媒を用いて、エチレンと炭素原子数4〜12のα−オレフィンを共重合して得られるエチレン−α−オレフィン共重合体である(要件(II−a))。そして、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)とエチレン−α−オレフィン共重合体(II)は、同じα−オレフィンを共重合して得られるものでもよく、それぞれ異なるα−オレフィンを共重合して得られるものでもよい。
【0009】
炭素原子数4〜12のα−オレフィンとしては、例えば、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ドデセン−1、4−メチル−ペンテン−1、4−メチル−ヘキセン−1、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、スチレン、ノルボルネン、ブタジエン、イソプレン等が挙げられ、好ましくはヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、オクテン−1である。また、上記の炭素原子数4〜12のα−オレフィンは単独で用いてもよく、少なくとも2種を併用してもよい。
【0010】
エチレン−α−オレフィン共重合体(I)およびエチレン−α−オレフィン共重合体(II)としては、例えば、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−4−メチル−ペンテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合体等が挙げられ、好ましくはエチレン−ヘキセン−1共重合体、エチレン−4−メチル−ペンテン−1、エチレン−オクテン−1共重合体であり、より好ましくはエチレン−ヘキセン−1共重合体である。
【0011】
エチレン−α−オレフィン共重合体(I)のメルトフローレート(MFR)は0.01〜10g/10分であり(要件(I−b))、好ましくは0.2〜5g/10分であり、より好ましくは0.4〜1g/10分である。エチレン−α−オレフィン共重合体(I)のメルトフローレート(MFR)が0.01g/10分未満の場合、溶融粘度が高くなりすぎて押出加工性が悪化することがあり、10g/10分を超えた場合、機械的強度や耐熱性が低下することがある。
【0012】
エチレン−α−オレフィン共重合体(I)の密度は、880〜925Kg/mであり(要件(I−c))、好ましくは900〜920Kg/mであり、より好ましくは910〜920Kg/mである。エチレン−α−オレフィン共重合体(I)の密度が、880Kg/m未満の場合、開封性が大幅に低下することがあり、925Kg/mを超えた場合、衝撃強度やホットタック性が大幅に低下することがある。
【0013】
エチレン−α−オレフィン共重合体(II)のメルトフローレート(MFR)は1〜100g/10分であり(要件(II−b))、好ましくは2〜80g/10分であり、より好ましくは5〜60g/10分である。エチレン−α−オレフィン共重合体(II)のメルトフローレート(MFR)が1g/10分未満の場合、溶融粘度が高くなりすぎて押出加工性が悪化することがあり、100g/10分を超えた場合、機械的強度が極端に低下することがある。
【0014】
エチレン−α−オレフィン共重合体(II)の密度は、930〜950Kg/mであり(要件(II−c))、好ましくは935〜945Kg/mである。エチレン−α−オレフィン共重合体(II)の密度が、930Kg/m未満の場合、剛性が低下したり、ハンドリング性や抗ブロッキングが悪化することがあり、950Kg/mを超えた場合、衝撃強度やホットタック強度が低下することがある。
【0015】
本発明で用いられる高圧法低密度ポリエチレン(III)のメルトフローレート(MFR)は0.1〜10g/10分であり、好ましくは0.1〜8g/10分であり、より好ましくは0.3〜8g/10分である。高圧法低密度ポリエチレンのメルトフローレート(MFR)が0.1g/10分未満の場合、溶融粘度が高くなりすぎて押出加工性が悪化したり、フィルム表面に肌荒れが生じ、外観が悪化したりすることがあり、10g/10分を超えた場合、機械的強度が低下することがある。
【0016】
高圧法低密度ポリエチレン(III)の密度は、915〜935Kg/mであり、好ましくは915〜930Kg/mであり、より好ましくは918〜925Kg/mである。高圧法低密度ポリエチレン(III)の密度が、915Kg/m未満の場合、フィルムの剛性が低下することがあり、935Kg/mを超えた場合、衝撃強度やホットタック性が低下することがある。
【0017】
本発明で用いられるエチレン−α−オレフィン共重合体(I)の製造方法は、メタロセン触媒を用いる重合方法である。例えば、溶液重合法、スラリー重合法、高圧イオン重合法、気相重合法等が挙げられ、好ましくは気相重合法、溶液重合法、高圧イオン重合法であり、より好ましくは気相重合法である。
【0018】
メタロセン系触媒として、好ましくは、シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を有する遷移金属化合物を含む触媒系である。シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を有する遷移金属化合物とは、いわゆるメタロセン系化合物であり、例えば、一般式MLn−a(式中、Mは元素の周期律表の第4族又はランタナイド系列の遷移金属原子である。Lはシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基又はヘテロ原子を含有する基であり、少なくとも一つはシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基である。複数のLは互いに架橋していてもよい。Xはハロゲン原子、水素又は炭素原子数1〜20の炭化水素基である。nは遷移金属原子の原子価を表し、aは0<a≦nなる整数である。)で表され、単独で用いてもよく、少なくとも2種類を併用してもよい。
【0019】
さらに、上記のメタロセン系化合物には、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム等の有機アルミニウム化合物、メチルアルモキサン等のアルモキサン化合物、および/またはトリチルテトラキスペンタフルオロフェニルボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート等のイオン性化合物を組み合わせて用いられる。
【0020】
また、上記のメタロセン系触媒は、上記のメタロセン系化合物と、有機アルミニウム化合物、アルモキサン化合物および/またはイオン性化合物とを、SiO、Al等の微粒子状無機担体、ポリエチレン、ポリスチレン等の微粒子状有機ポリマー担体に担持または含浸させた触媒であってもよい。
【0021】
上記のメタロセン系触媒を用いる重合によって得られるエチレン−α−オレフィン共重合体としては、例えば、特開平9−183816号公報に記載されているエチレン−α−オレフィン共重合体が挙げられる。
【0022】
本発明で用いられるエチレン−α−オレフィン共重合体(II)の製造方法は、メタロセン系触媒またはチーグラー・ナッタ触媒を用いる重合方法であり、好ましくはメタロセン系触媒を用いる重合方法である。重合方法としては、前述のエチレン−α−オレフィン共重合体(I)の製造方法で用いられる重合方法と同様の重合方法が挙げられる。
【0023】
本発明で用いられる高圧法低密度ポリエチレン(III)の製造方法は、槽型反応器または管型反応器を用いて、ラジカル発生剤の存在下、重合圧力140〜300MPa、重合温度200〜300℃の条件下でエチレンを重合する方法であり、メルトフローレートを調節するために、分子量調節剤として水素、メタンやエタン等の炭化水素が用いられる。
【0024】
本発明のポリエチレン系樹脂組成物において、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)の配合量(〔A〕と記述する。)は3〜30重量部であり、エチレン−α−オレフィン共重合体(II)の配合量(〔B〕と記述する。)は2〜20重量部であり、高圧法低密度ポリエチレン(III)の配合量(〔C〕と記述する。)は95〜50重量部であり、〔A〕、〔B〕および〔C〕の合計が100重量部である。各成分の好ましい配合量は、〔A〕が6〜25重量部であり、〔B〕が4〜20重量部であり、そして〔C〕が90〜55である。さらに好ましくは、〔A〕が6〜20重量部であり、〔B〕が4〜15重量部であり、そして〔C〕が90〜65重量部である。
【0025】
〔A〕および〔B〕の配合量の合計が5重量部未満の場合、目的とする優れた機械的強度、低温ヒートシール性、ホットタック性を得られないことがある。また、〔A〕および〔B〕の配合量の合計が50重量部を超えた場合、溶融粘度が高くなりすぎて押出加工性が悪化することがある。そして、〔C〕の配合量が50重量部未満では、押出加工性の低下を招く可能性がある。
【0026】
〔A〕が3重量部未満の場合、または〔B〕が2重量部未満の場合、優れた機械的強度、ホットタック性が得られないことがある。〔A〕が30重量部を超えた場合、または〔B〕が20重量部を超えた場合、溶融粘度が高くなりすぎて押出加工性が悪化することがある。〔C〕が50重量部未満の場合、押出加工性が低下したり、成形時の安定性が悪化したり、開封性が悪化することがあり、95重量部を超えた場合、目的とする優れた機械的強度やホットタック性が得られないことがある。
【0027】
本発明のポリエチレン系樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)は0.1〜10g/10分であり、好ましくは0.6〜9g/10分であり、より好ましくは0.7〜6g/10分である。ポリエチレン系樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)が0.1g/10分未満の場合、押出加工性が悪化することがあり、10g/10分を超えた場合、機械的強度が低下することがある。特に、インフレーション法によるフィルム成形に用いられるポリエチレン系樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)としては、樹脂の押出し性が良好でバブルが安定することから、好ましくは0.5〜10g/10分である。
【0028】
また、本発明のポリエチレン系樹脂組成物の密度は、強度および剛性が高いフィルムが得られることから、890〜940Kg/mである。好ましくは900〜935Kg/m、より好ましくは905〜935Kg/mである。前記組成物の密度が890Kg/m未満の場合、フィルムの剛性が低くなりすぎ、ハンドリング性が悪化したり、抗ブロッキング性が悪化することがあり、940Kg/m超えた場合、フィルムの透明性や機械的強度、ホットタック性が低下することがある。
【0029】
本発明のポリエチレン系樹脂組成物の製造方法としては、例えば、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)、エチレン−α−オレフィン共重合体(II)および高圧法低密度ポリエチレン(III)をドライブレンドまたはメルトブレンドする方法が挙げられる。ドライブレンドには、ヘンシェルミキサー、タンブラーミキサーなどの各種ブレンダーを用いることができ、またメルトブレンドには、単軸押出機、二軸押出機、バンバリ−ミキサー、熱ロールなどの各種ミキサーを用いることができる。
【0030】
また、本発明のポリエチレン系樹脂組成物の製造方法としては、例えば、以下のような製造方法も挙げられる。
▲1▼1個の重合器を用い、2条件以上の反応条件に分けて、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)および(II)を連続的に重合した後に、高圧法低密度ポリエチレン(III)を混合する方法。
▲2▼多段重合プロセスによって、複数の重合器で各々の成分を重合し、最終的に本発明のポリエチレン系樹脂組成物を得る方法。
▲3▼各成分のうちのいずれか2成分を多段重合によって製造した後に、残りの1成分を混合する方法。
【0031】
本発明のラミネートフィルムの厚みは、通常20〜200μmであり、好ましくは25〜100μmであり、より好ましくは30〜80μmである。
【0032】
本発明のフィルムの製造方法としては、例えば、インフレーションフィルム成形法、Tダイキャストフィルム成形法、カレンダー成形法、プレス成形法等が挙げられる。本発明のポリエチレン系組成物をインフレーション成形法に適用しても光学特性に優れたフィルムを得ることができるため、本発明のフィルムの製造方法として、好ましくはインフレーション成形法である。
【0033】
本発明のラミネートフィルムは、本発明のポリエチレン系樹脂組成物からなる単層フィルム、あるいは、本発明のポリエチレン系樹脂組成物からなる少なくとも1層が、他の基材フィルムに、共押出法によってラミネートされたフィルムである。
【0034】
基材としては、例えば、セロハン、紙、板紙、織物、アルミニウム箔、ナイロン6やナイロン66等のポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、延伸ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、中密度直鎖状ポリエチレン等が挙げられる。
【0035】
本発明のポリエチレン系樹脂組成物からなる少なくとも1層を基材にラミネートする方法としては、例えば、ドライラミネート法、ウェットラミネート法、サンドラミネート法、ホットメルトラミネート法等が挙げられる。
【0036】
本発明のポリエチレン系樹脂組成物には、必要に応じて、その他の樹脂、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、加工性改良剤、ブロッキング防止剤等を添加してもよい。その他の樹脂や添加剤は、単独で用いてもよく、少なくとも2種を併用してもよい。
【0037】
その他の樹脂としては、本発明で用いられるエチレン−α−オレフィン共重合体(I)、エチレン−α−オレフィン共重合体(II)、高圧法低密度ポリエチレン(III)以外のポリオレフィン系樹脂等が挙げられ、剛性や耐熱性を改良するために添加されるポリプロピレン、衝撃強度を改良するために添加されるエラストマー等が挙げられる。
【0038】
酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(商品名:IRGANOX1010、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート(商品名:IRGANOX1076、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)等のフェノール系酸化防止剤、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[3−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)プロポキシ]ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン(商品名:スミライザーGP、住友化学工業社製)等のホファイト系酸化防止剤等が挙げられる。
【0039】
滑剤としては、例えば、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル等が挙げられ、帯電防止剤としては、例えば、炭素原子数8〜22の脂肪酸のグリセリンエステルやソルビタン酸エステル、ポリエチレングリコールエステル等が挙げられ、加工性改良剤としては、例えば、ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸金属塩、フッ素系樹脂等が挙げられ、ブロッキング防止剤としては、無機系ブロッキング防止剤、有機系ブロッキング防止剤が挙げられ、無機系ブロッキング防止剤としては、例えば、シリカ、炭酸カルシウム、タルク等が挙げられ、有機系ブロッキング防止剤としては、例えば、架橋ポリメタクリル酸メチル、架橋ポリ(メタクリル酸メチル−スチレン)共重合体、架橋シリコーン、架橋ポリスチレンの粉末等が挙げられる。
【0040】
上記の必要に応じて添加されるその他の樹脂や添加剤の混合方法としては、例えば、
▲1▼本発明のポリエチレン系樹脂組成物とともにその他の樹脂や添加剤を単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、熱ロール等の各種ミキサーを用いて溶融混練する方法、
▲2▼本発明のポリエチレン系樹脂組成物とその他の樹脂や添加剤をヘンシェルミキサー、タンブラーミキサー等の各種ブレンダーを用いてドライブレンドする方法、または、
▲3▼その他の樹脂や添加剤を少なくとも一種のマスターバッチにしてヘンシェルミキサー、タンブラーミキサー等の各種ブレンダーを用いて本発明のポリエチレン系樹脂組成物とドライブレンドする方法
等が挙げられる。
【0041】
【実施例】
次に本発明を実施例および比較例に基づき説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例および比較例に用いた樹脂組成物の基本物性およびフィルム物性は次の方法に従って測定した。
【0042】
〔樹脂組成物の基本物性〕
(1)密度(単位:Kg/m
密度は、190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)測定時に得られたストランドを120℃で2時間処理し、1時間かけて室温まで徐冷した後、密度勾配管を用いて測定した。
【0043】
(2)メルトフローレート(MFR、単位:g/10分)
ASTM D1238−65Tに従い、190℃、2.16kg荷重の条件下にて測定した。
【0044】
(3)引裂強度(単位:kN/m)
ASTM D1922に規定された方法に従って測定した。
【0045】
(4)1%正割弾性率(1%−SM:Secant Modulus、単位:MPa)
フィルムのMD方向、TD方向に幅2cmの試片を切り出し、引張試験機にチャック間距離6cmで取り付け、5mm/minの速度で引っ張り、1%伸長時の応力から、(応力)/(断面積)×(チャック間距離)/(1%歪)の計算式より求めた。この式において、チャック間距離は6cmであり、1%歪は0.06cmであった。この値が高いほど、剛性が高く、フィルムのハンドリング性が良好であることを示す。
【0046】
(5)引張破断点強度(単位:MPa)、引張破断点伸び(単位:%)
ASTM D882に規定された方法に従って測定した。
【0047】
(6)落錘衝撃強度(単位:kJ/m)
ASTM D1709に規定された方法に従って、下記の条件で測定した。この値が高いほど耐衝撃性が良好であることを示す
<条件>
試験片をエアークランプ方式で締め付け、半球径のダートを一定高さの位置から落下させ、試験片が50%破壊する荷重をグラフから読み取った。1水準の落下回数は10回であり、A法に従った。
【0048】
(8)ホットタック強度(単位:N/25mm)
フィルムを厚み15μmの二軸延伸ナイロンフィルム(エンブレム)を基材として、康井精機(株)製テストコーターMGD−280を用いてドライラミネート加工を行い、ナイロン/ポリエチレン系樹脂組成物フィルムとなる構成の積層フィルムを得た。なお、ドライラミネート加工には二液硬化型ポリウレタン系接着剤である武田薬品のタケラックA310/タケネーA−3を用い、貼合後40℃で48時間エージングした。得られた積層フィルムを25mm幅の短冊状に切り、ポリエチレン系樹脂層同士を合わせ、Theller社製ホットタック強度試験機モデルHTを用いて、シール面圧力414KPa、シール温度120℃でシールを行った。3秒間シールを行った後、0.375秒後に重ね合わせたフィルムの一方に200cm/分で剥離させるに必要な強度を計測した。この剥離強度が高いほどホットタック性が良好であることを示す。
【0049】
実施例および比較例に用いたエチレン−α−オレフィン共重合体(I)、エチレン−α−オレフィン共重合体(II)、高圧法低密度ポリエチレン(III)を以下に示した。
【0050】
(A)エチレン−α−オレフィン共重合体(I)
▲1▼共重合体(I−a)
エチレン−ヘキセン−1共重合体:MFR=0.6g/10分、密度=902Kg/m
▲2▼共重合体(I−b)
エチレン−ヘキセン−1共重合体:MFR=1.9g/10分、密度=913Kg/m
【0051】
(B)エチレン−α−オレフィン共重合体(II)
▲1▼共重合体(II)
エチレン−ヘキセン−1共重合体:MFR=6.3g/10分、密度=938Kg/m
【0052】
上記のエチレン−α−オレフィン共重合体(I−a)および(I−b)、エチレン−α−オレフィン共重合体(II)は公知のメタロセン触媒を用いて、気相重合法によって製造されたものであった。
【0053】
(C)高圧法低密度ポリエチレン(III)
▲1▼LDPE(III−a):MFR=2.0g/10分、密度=923Kg/m
▲2▼LDPE(III−b):MFR=1.0g/10分、密度=920Kg/上記の高圧法低密度ポリエチレンは、管型反応器を用いて、ラジカル重合法によって製造されたものであった。
【0054】
実施例1〜4、比較例1〜4
〔ポリエチレン系樹脂組成物の製造〕
エチレン−α−オレフィン共重合体(I)、エチレン−α−オレフィン共重合体(II)および高圧法低密度ポリエチレン(III)を、表1および表2に示した組成でドライブレンドを行い調製した。
【0055】
〔インフレーションフィルムの製造〕
上記で得られたポリエチレン系樹脂組成物を、下記の成形条件で空冷インフレーション成形を行い、肉厚50μm、幅320mmのフィルムを製造した。
<成形条件>
成形機:プラコー社製50mmφインフレーション成形機
ダイス:125mmφ(径)、0.8mm(リップ幅)
成形温度:160℃
引取速度:12m/分
押出し量:25kg/時間
膨比:1.8
【0056】
得られたポリエチレン系樹脂組成物フィルムの引裂強度、引裂バランス、1%正割弾性率、引張破断点強度、引張破断点伸度、落錘衝撃強度、ホットタック強度について前記した方法に従って測定した。得られた結果を表1、表2に示した。
【0057】
【表1】
Figure 2004256613
【0058】
【表2】
Figure 2004256613
【0059】
本発明の要件を満足する実施例1〜4は、ホットタック性と強度に優れ、さらに剛性と衝撃強度のバランスに優れるものであることが分かる。
これに対して、本発明の要件である共重合体(I)および共重合体(II)を用いなかった比較例1および2、そして、本発明の要件である共重合体(II)を用いなかった比較例3および4は、剛性(1%正割弾性率)と衝撃強度のバランス、および、ホットタック強度が不充分であることが分かる。
【0060】
【発明の効果】
以上、詳述したとおり、本発明によれは、ホットタック性と強度に優れ、さらに剛性と衝撃強度のバランスに優れるラミネートフィルムを得ることができるポリエチレン系樹脂組成物およびその組成物からなるラミネートフィルムを得ることができる。

Claims (2)

  1. 下記の要件(I−a)、(I−b)および(I−c)を満足するエチレン−α−オレフィン共重合体(I)3〜30重量部と、下記の要件(II−a)、(II−b)および(II−c)を満足するエチレン−α−オレフィン共重合体(II)2〜20重量部と、下記の要件(III−a)および(III−b)を満足する高圧法低密度ポリエチレン(III)95〜50重量部とを含有するポリエチレン系樹脂組成物であって、当該樹脂組成物のメルトフローレートが0.1〜10g/10分であり、密度が890〜940Kg/mであるポリエチレン系樹脂組成物。(但し、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)とエチレン−α−オレフィン共重合体(II)と高圧法低密度ポリエチレン(III)の合計量を100重量部とする。)
    要件(I−a):メタロセン触媒を用いて、エチレンと炭素原子数4〜12のα−オレフィンを共重合して得られるエチレン−α−オレフィン共重合体である。
    要件(I−b):メルトフローレートが0.01〜10g/10分である。
    要件(I−c):密度が880〜925Kg/mである。
    要件(II−a):メタロセン触媒またはチーグラー・ナッタ触媒を用いて、エチレンと炭素原子数4〜12のα−オレフィンを共重合して得られるエチレン−α−オレフィン共重合体である。
    要件(II−b):メルトフローレートが1〜100g/10分である。
    要件(II−c):密度が930〜950Kg/mである。
    要件(III−a):メルトフローレートが0.1〜10g/10分である。
    要件(III−b):密度が915〜935Kg/mである。
  2. 請求項1記載のポリエチレン系樹脂組成物からなるラミネートフィルム。
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