JP2004253446A - Method for manufacturing semiconductor device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、さらに詳しくは、短チャネル効果を抑制し、且つ、低消費電力及び高速動作が可能なMOS型トランジスタを備える半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
MOSトランジスタのさらなる高速動作を実現するため、MOSトランジスタのゲート長の微細化及びソース・ドレイン領域のシャロー化等の技術開発が進められている。図8及び図9は、ゲート長を微細化する上で問題となる短チャネル効果を抑制するための半導体装置の製造フロー、特に、不純物のイオン注入フローを順次に示す半導体装置の断面図である。図8及び図9において、左側の素子形成領域はp型MOSトランジスタ(以下、pMOS、と記載。)を形成する領域であり、右側の素子形成領域はn型MOSトランジスタ(以下、nMOS、と記載。)を形成する領域である。
【0003】
図8(a)において、p型の半導体基板11を素子分離領域13で区画し、MOSトランジスタが形成される領域を互いに絶縁分離する。同図では、pMOS形成領域にはnウエル12が形成され、素子分離領域13とともにnMOS形成領域から電気的に絶縁分離されている。なお、図示はしていないが、nMOS形成領域にも必要に応じpウエルを形成する。MOSトランジスタ形成領域を絶縁分離後、半導体基板11上にゲート絶縁膜及びゲート電極を順次積層し、pMOS及びnMOS形成領域にゲート絶縁膜14及びゲート電極15としてパタン形成(エッチング)する。
【0004】
ゲート電極を形成後、pMOS形成領域をフォトレジスト18pで覆い、nMOS形成領域にp型ポケット領域16nを形成する。p型ポケット領域とは、MOSトランジスタのショートチャネル効果を抑制するため、ゲート電極下部におけるソース・ドレイン領域の端部に形成するウエルと導電型の不純物領域である。具体的には、ゲート電極15をマスクとして、半導体基板11の面方向から30°傾斜させてインジウム(In)を、半導体基板11全体を回転させながらイオン注入する。
【0005】
引き続き、図8(b)に示す通り、砒素(As)を半導体基板11の面方向と平行(傾斜角0°)にゲート電極15をマスクとしてイオン注入し、n型エクステンション領域17nを形成する。
【0006】
次に、図8(c)に示す通り、フォトレジスト18pを剥離後、nMOS形成領域をフォトレジスト18nで覆い、pMOS形成領域にn型ポケット領域16pを形成する。具体的には、ゲート電極15をマスクとして、砒素(As)を半導体基板11の面方向から30°傾斜させて半導体基板11全体を回転させながらイオン注入する
引き続き、図9(a)に示す通り、フッ化ボロン(BF2)を半導体基板11の面方向と平行(傾斜角0°)にゲート電極15をマスクとしてイオン注入し、p型エクステンション領域17pを形成する。
【0007】
その後、図9(b)に示す通り、ゲート電極15の側壁にゲート側壁膜19を形成する。このゲート側壁膜19の形成は、CVD法で半導体基板11の全面に形成したシリコン酸化膜をエッチバックすることにより得られる。CVD法でシリコン酸化膜を形成する際、半導体基板11は約800°Cまで加熱処理される。
【0008】
その後、図9(c)に示す通り、nMOS形成領域にn型ソース・ドレイン領域21n及びpMOS形成領域にp型ソース・ドレイン領域に21pを順次形成後アニールを行う。このアニールは、よく知られている通り、不純物のイオン注入後、半導体基板の結晶の損傷を回復させ、さらに、半導体基板に注入された不純物を電気的に活性化するための熱処理である。注入する不純物の種類にもよるが、通常は、急速昇温アニール(Rapid Thermal Annealing、以下、RTA、と記載。)法により、半導体基板11を約850°〜1000°Cで所定時間加熱後冷却する。
【0009】
イオン注入後のアニールは上記の目的で行われるが、その際、注入不純物の拡散に伴う再分布が発生する。ゲート長の微細化、ソース・ドレインのシャロー化を実現するには、再分布による不純物の拡がり量(以下、再拡散長、と記載。)を抑制する必要がある。
【0010】
このアニールによる不純物の再分布の要因として、近年、過渡増速拡散現象(Transient Enhanced Diffusion、以下、TED、と記載。)が問題となっている。このTEDは、イオン注入で導入された半導体基板中の点欠陥に起因するもので、不純物の再分布が比較的低温(600°C〜800°C)で発生する現象である。特開2000−114197号公報(以下、特許文献1、と記載。)にその詳細が記載されている。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−114197号公報(図1)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図8及び図9のフローで製造したMOSトランジスタのソース・ドレイン領域は、ポケット領域16n、16p及びエクステンション領域17n、17pを有し、短チャンネル効果を抑制できる構造となっている。しかしながら、実際にMOSトランジスタの特性を測定すると、短チャネル効果によるMOSトランジスタのスレッショールド電圧Vthの低下が確認された。
【0013】
本願出願人が鋭意その原因を調査した結果、イオン注入工程とアニール工程との順序に問題があることが判明した。イオン注入後のアニール温度と再拡散長との関係はイオン注入する不純物に依存し、図1(a)及び図1(b)で示す2種類の関係(曲線Aと曲線B)がある。本明細書中では、アニール温度と再拡散長との関係が曲線Aとなる不純物をタイプAの不純物とよび、同関係が曲線Bとなる不純物をタイプBの不純物とよぶ。
【0014】
図1(a)の曲線Aは、曲線1で示される通常の熱処理に伴う再分布による不純物の拡がり量と、曲線2で示されるTEDによる不純物の拡がり量で決定される。通常の再分布による不純物の拡がり量はアニール温度の上昇に従って増加するが、TEDによる不純物の拡がり量はアニール温度の低下につれて増加する。この結果、再拡散長が最小となるアニール温度Tminが存在することになる。つまり、タイプAの不純物の再拡散長は、アニール温度が低い場合はTEDによる不純物の拡がり量が支配的で、アニール温度が高い場合は通常の再分布による不純物の拡がり量が支配的となる。
【0015】
一方、図1(b)の曲線Bも、上記曲線1及び曲線2に各々対応する曲線3及び曲線4から構成される。しかし、図1(a)と異なる点は、通常の再分布による不純物の拡がりがより低い温度から、しかも、急激に増加することである。この結果、アニール温度の上昇とともに再拡散長も漸増する。つまり、タイプBの不純物の再拡散長は、いずれのアニール温度に対しても通常の再分布による不純物の拡がり量が支配的となる。
【0016】
従来の製造方法では、タイプAとタイプBの不純物をイオン注入した後のアニール温度及びアニール処理を行う工程が、それぞれの不純物が有するアニール温度と再拡散長との関係を考慮したものでないため、短チャネル効果を効果的に抑制できていなかった。
【0017】
本発明の目的は、MOSトランジスタの短チャネル効果を抑制し、オン電流を向上させた半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明による半導体装置の製造方法では、イオン注入後の熱処理(アニール)温度に対して再拡散長の最小点が存在する第1の不純物をイオン注入後、その第1の不純物を電気的に活性化するするためのアニール温度を第1の温度で行い、その後、イオン注入後のアニール温度に対して再拡散長が漸増する第2の不純物をイオン注入後、その第2の不純物を電気的に活性化するためのアニールを前記第1の温度より低い第2の温度で行うことを特徴とする。
【0019】
半導体基板を前記第1の温度でアニールすることにより、第1の不純物によるTEDの原因である点欠陥を回復させる。その後、TEDによる不純物の再分布に比べ熱処理に伴う不純物の再分布が支配的な第2の不純物をイオン注入する。第2の不純物をアニールする温度は、通常の熱処理に伴う不純物の再拡散長を抑制するために、前記第1の温度より低い第2の温度とする。この場合、第1の不純物も第2の温度でアニールされるが、TEDの原因である点欠陥は既に回復しているため、第1の不純物の再拡散長が増加することはない。
【0020】
TEDによる不純物の再分布は、一般的な不純物のアニール温度より低い温度で発生し、しかも、その温度範囲で半導体基板を加熱している時間TEDによる不純物の再分布が進行する。従って、TEDの原因である点欠陥を回復させるために第1の温度で半導体基板を加熱する場合、加熱を開始する前の温度から第1の温度に至るまでの時間、換言すれば、TEDによる不純物の再分布が進行する温度範囲で半導体基板が加熱される時間を短くできるRTA法が好適である。
【0021】
一方、半導体基板を第1の温度までRTA法により加熱した後は、速やかにその加熱温度を低下させることが効果的である。従って、第1の温度によるアニールで点欠陥が回復したら、通常の熱による不純物の再分布(アニール温度の上昇に伴い再拡散長は増大)が促進される前に、速やかに半導体基板への加熱温度を低下させる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態例に基づいて本発明を詳細に説明する。図3及び図4は、本発明の第1の実施形態例に係わる半導体装置の製造方法を説明するため、各主要な工程における半導体装置の断面図を順次記載したものである。なお、以下の説明で、「ソース・ドレイン領域」という用語を使用するが、その意味は、ソース領域又はドレイン領域として作用する不純物拡散領域の意味である。
【0023】
図3(a)において、左側の領域はpMOS形成領域であり、右側の領域はnMOS形成領域である。同図に示す通り、p型の半導体基板11を素子分離領域13で区画し、MOSトランジスタが形成される領域を互いに絶縁分離する。同図では、pMOS形成領域はnウエル12を有し、素子分離領域13とともにnMOS形成領域から電気的に絶縁分離されている。なお、図示はしていないが、nMOS形成領域にも必要に応じpウエルを形成する。MOSトランジスタ形成領域を絶縁分離後、半導体基板11上にゲート絶縁膜及びゲート電極を順次積層し、pMOS及びnMOS形成領域にゲート絶縁膜14及びゲート電極15としてパタン形成(エッチング)する。
【0024】
ゲート電極を形成後、pMOS形成領域をフォトレジスト18pで覆い、p型ポケット領域16nをnMOS形成領域に形成する。p型ポケット領域とは、MOSトランジスタのショートチャネル効果を抑制するため、ゲート電極下部におけるソース・ドレイン領域の端部に形成するウエルと導電型の不純物領域である。具体的には、ゲート電極15をマスクとして、半導体基板11の面方向から30°傾斜させてインジウム(In)をエネルギー60KeV、ドーズ量2.4x1013(以下、指数部をE13、と記載し、ドーズ量としては2.4E13)cm−2の条件で、半導体基板11全体を回転させながらイオン注入する。なお、インジウムの代わりに、ボロン(B)若しくはフッ化ボロン(BF2)等のボロンを含む不純物でもよい。
【0025】
引き続き、図3(b)に示す通り、エクステンション領域17nを形成する。イオン注入条件としては、砒素(As)をエネルギー2KeV、ドーズ量5E14cm−2の条件で、半導体基板11の面方向と平行(傾斜角0°)にゲート電極15をマスクにイオン注入する。この結果、ゲート電極15に対して自己整合的にポケット領域16n及びエクステンション領域17nが形成される。
【0026】
次に、図3(c)に示す通り、フォトレジスト18pを剥離後、インジウムがイオン注入されたp型ポケット領域16n及び砒素がイオン注入されたn型エクステンション領域17nのアニールを行う。従来例と異なり、アニール温度が約850°〜1000°Cまで達したら、速やかにアニール温度を低下させる。つまり、半導体基板に対して所望のアニール温度でホールドするのではなく、所望のアニール温度に達したら速やかに(ホールド時間を0秒とする)温度を下げるのである。横軸が時間、縦軸が設定温度とするグラフで表現するなら、所望のアニール温度を頂点とする三角形の2辺で近似されるグラフ(図示せず。)となる。本明細書中では、そのようなRTA処理を「スパイクRTA処理」と呼ぶ。
【0027】
このスパイクRTA処理でアニールを行う場合、そのアニール温度の設定方法について説明する。本実施形態例に係る半導体装置の製造方法では、MOSトランジスタのソース・ドレイン領域となる領域に注入された上記2種類の不純物は、ともに、タイプAの不純物である。つまり、再拡散長が最小となるアニール温度が存在する。従って、そのアニール温度は、両不純物のTEDによる不純物の拡がり量及び通常の再分布による不純物の拡がり量を考慮して行う必要がある。
【0028】
図7(a)は、異なる再拡散長を有するタイプAの不純物が混在する場合、最適なアニール温度を決定する方法を示す図である。なお、曲線A1及び曲線A2は、図に示す通り、アニール温度に対する不純物の再拡散長を示すグラフである。第1の不純物が有する曲線A1の特性及び第2の不純物が有する曲線A2の特性は、各々、温度T1及びT2で最小値を有し、両曲線は温度T3で交差している。温度T3より低い温度では、曲線A2の特性を示す不純物の再拡散長が大きく、温度T3より高い温度では、曲線A1の特性を示す不純物の再拡散長が大きい。
【0029】
一般的には、両曲線が交差する温度T3でのアニールが最適となる。しかし、最適な温度範囲としては、温度T1と温度T2の間にあると考えられる。何故なら、温度T1より低いか、温度T2より高い温度範囲では、曲線A1及び曲線A2はともにアニール温度に対して増加するからである。
【0030】
このアニール温度を決定する際には、曲線A1及び曲線A2の特性を示す不純物がイオン注入される位置をも考慮する必要がある。すなわち、一つの拡散領域に2種類以上の不純物がイオン注入される場合、アニール前のイオン注入された位置関係をも考慮する必要がある。本実施例では、ゲート電極15の両端に形成されるp型ポケット領域16nはn型エクステンション領域17nより外側に形成される。アニール前のこの不純物分布を考慮して、最終的な目的であるMOSトランジスタの短チャネル効果の抑制に効果があるアニール温度の設定が必要となる。
【0031】
図3(c)で示すアニール後、図4(a)に示す通り、nMOS形成領域をフォトレジスト18nで覆い、pMOS形成領域にn型ポケット領域16pを形成する。n型ポケット領域16pは、ゲート電極15をマスクとして、半導体基板11の面方向から30°傾斜させて砒素(As)をエネルギー45KeV、ドーズ量2E13cm−2の条件で、半導体基板11全体を回転させながらイオン注入する。なお、砒素の代わりにリン(P)をイオン注入してもよい。このn型ポケット領域16pを形成する不純物は、本実施例においてはタイプAの不純物である。
【0032】
引き続き、図4(b)に示す通り、同じフォトレジスト18nでnMOS形成領域を覆った状態でp型エクステンション領域17pを形成する。イオン注入条件としては、フッ化ボロン(BF2)をエネルギー2.5KeV、ドーズ量5E14cm−2の条件で、半導体基板11の面方向と平行(傾斜角0°)にゲート電極15をマスクにイオン注入する。この結果、ゲート電極15に対して自己整合的にn型ポケット領域16p及びp型エクステンション領域17pが形成される。なお、イオン注入する不純物としては、フッ化ボロンの代わりにボロンでもよい。このp型エクステンション領域17pを形成する不純物は、本実施例においてはタイプBの不純物である。
【0033】
次に、フォトレジスト18nを剥離後、ゲート電極15が露出している半導体基板11の表面にCVD法により80nmのシリコン酸化膜を形成する。そのシリコン酸化膜をエッチバックしてゲート電極15の側壁にゲート側壁膜19を形成すると図4(c)の断面構造となる。このCVD法によるシリコン酸化膜形成時に、半導体基板11には約800°Cの加熱処理がなされる。その後、図9(c)の従来例と同様に、nMOS形成領域にn型ソース・ドレイン領域21n及びpMOS形成領域にp型ソース・ドレイン領域に21pを順次形成する(図示せず)。
【0034】
第1の実施形態例における半導体装置の製造方法においては、ゲート側壁膜19を形成する前にアニール処理を行った。特に、そのアニールの対象がイオン注入したタイプAの不純物である場合に有効である。その理由を以下に説明する。タイプAの不純物の場合、TEDによる不純物の再分布と通常の再分布とを考慮したアニール温度の設定が重要であることは既に述べた。TEDによる不純物の再分布は、不純物のイオン注入により半導体基板で発生する点欠陥によるものである。このTEDによる不純物の再分布は、通常の再分布が発生する温度より低く、約600〜800°Cの温度範囲で発生しやすい。しかも、その温度範囲に保持されている時間、再分布が進行する。
【0035】
一方、ゲート側壁膜19の形成は、約800°Cに加熱された半導体基板上に、シリコン酸化膜等の絶縁膜をCVD法により成膜することにより行われる。このCVD法の成膜に伴う加熱処理は、半導体基板上にシリコン酸化膜が所定の膜厚だけ成長する時間は少なくとも必要となる。つまり、ゲート側壁膜の形成工程は、タイプAの不純物のTEDによる再分布が非常に発生し易い条件となっている。本実施形態例は、そのゲート側壁膜の形成工程前に、TEDの発生原因となる点欠陥を回復させるものである。すなわち、図1(a)に示す通り、TEDによる不純物の再拡散長がほとんど発生しなくなる、つまり、点欠陥が回復する温度Tmin若しくはその近傍の温度で半導体基板をアニールするものである。
【0036】
具体的には、図3(c)に示す通り、ともにタイプAの不純物でポケット領域16n及びエクステンション領域17nを形成後、約850〜1000°Cの温度で半導体基板11をアニールする。このアニールにより、特に、TEDによる不純物の再分布が発生しやすいインジウムをイオン注入して形成したp型ポケット領域16nの拡がり量を抑制できる。その後、図4(a)(b)に示す通りp型MOS形成領域に、ポケット領域16p及びエクステンション領域17pを順次形成後、図4(c)に示す通りゲート側壁膜19を形成する。なお、本実施形態例において、図4(a)のタイプAの不純物によるn型ポケット領域16pに関しては、ゲート側壁膜19を形成する前の点欠陥を回復させるアニール工程がないが、本実施形態例の場合は問題とならない。この点に関しては、後述する第2の実施形態例との対比において説明する。
【0037】
以上、ゲート側壁膜19の形成前に行うアニール処理の必要性について説明した。続いて、そのアニール処理としてスパイクRTA処理が好適であることの理由を説明する。スパイクRTA処理とは、前述の通り、半導体基板を所定のアニール温度で加熱したら、速やかに冷却を開始するRTA処理のことである。TEDによる不純物の再分布は、その再分布が発生し易い温度範囲で半導体基板が加熱されている時間進行する。一方、TEDの原因である点欠陥を回復、つまり、不純物のイオン注入により半導体基板に発生した格子欠陥を消滅させるには、TEDによる再分布が発生しやすい温度範囲より高い温度まで半導体基板を加熱する必要がある。従って、点欠陥を回復させるために必要な温度まで半導体基板を加熱する場合、そのTEDによる再分布が発生し易い温度範囲をできるだけ速やかに通過させることが効果的である。そのために,温度を急速に上昇させるRTA処理が好適である。
【0038】
点欠陥を回復させるアニール温度を維持することは、一方で、再拡散長の増加をもたらす通常の不純物の再分布を促進させることになる。図1(a)の曲線1が示す通りである。従って、点欠陥を回復させる温度に達したら、半導体基板への加熱処理を速やかに冷却処理に移行させることが好ましい。なお、加熱処理を冷却処理に速やかに移行させるとは、RTA処理を行う装置に対する温度条件設定を、点欠陥を回復させる温度に到達したらその温度でのホールド時間を設定することなく加熱温度を低下させるように設定することをも意味する。以上の理由により、スパイクRTA処理は、TEDによる再拡散長及び通常の再拡散長のいずれをも効果的に抑制可能であることが理解できる。
【0039】
本実施形態例の説明を通じて、ゲート側壁膜19の形成前にアニール処理を行うことの必要性、及び、そのアニール処理はスパイクRTA処理であることが好適であることを説明した。さらに、タイプAとタイプBの不純物が混在する場合、そのアニール処理をタイプBの不純物をイオン注入する前に行うことが好適である理由を説明する。
【0040】
p型ポケット領域16n、n型エクステンション領域17n、及びn型ポケット領域16pに注入された不純物はタイプAであり、p型エクステンション領域17pに注入されたフッ化ボロンはタイプBである。図1(a)で説明した通り、タイプBの不純物に関しては、アニール温度の最適値Tminは、タイプAのそれよりも低温である。従って、ゲート側壁膜19を形成する前に行うRTA処理を、タイプA及びタイプB両方の不純物がイオン注入された後に行うと、短チャネル効果を抑制できない場合がある。すなわち、タイプA及びタイプB両方の不純物をイオン注入後、タイプAの不純物に関して最適な温度でアニールすると、通常の再分布が支配的なタイプBの不純物の再拡散長が極めて大きくなる。この結果、pMOS形成領域に形成されたp型MOSトランジスタの短チャネル効果が顕著になる。
【0041】
この場合は、タイプBの不純物をイオン注入する前に、タイプAの不純物のアニールをそのアニールに最適な温度(約850〜1000°C)で行う。その後、タイプBの不純物をイオン注入(図4(b)に示すフッ化ボロンのイオン注入)し、ゲート側壁膜19の形成に伴う熱処理(約800°C)でその不純物のアニールを兼ねる。これにより、タイプBの不純物の再拡散長をも抑制したMOSトランジスタを形成することが可能となる。
【0042】
次に、本発明の第2の実施形態例に係わる半導体装置の製造方法を説明する。図5及び図6は、本発明の第2の実施形態例に係わる半導体装置の製造方法を説明するため、各主要な工程における半導体装置の断面図を順次記載したものである。
【0043】
図5(a)及び(b)は、第1の実施形態例における図3(a)及び(b)に対応する。すなわち、pMOS形成領域をフォトレジスト18pで覆い、nMOS形成領域にp型ポケット領域16n及びn型エクステンション領域17nを形成する。
【0044】
次に、図5(c)に示す通り、pMOS形成領域を覆うフォトレジスト18pを剥離後、nMOS形成領域をフォトレジスト18nで覆い、pMOS形成領域にn型ポケット領域16pを形成する。イオン注入する不純物の種類、ドーズ量、及びドーズエネルギーは、図4(a)で示す第1の実施形態例と同じである。
【0045】
第1の実施形態例においては、このフォトレジスト形成工程の前に、nMOS形成領域のp型ポケット領域16n及びn型エクステンション領域17nのアニールを行った(図3(c))。本実施例では、そのアニールを行わずpMOS形成領域にn型ポケット領域16pを形成する。
【0046】
その後、図6(a)に示す通り、フォトレジスト18nを剥離後、アニールを行う。本実施例では、タイプAの不純物でp型ポケット領域16n、n型エクステンション領域17n、及びn型ポケット領域16pを形成後、アニールを行うものである。
【0047】
次に、図6(b)に示す通り、再度、nMOS形成領域をフォトレジスト20nで覆い、pMOS形成領域にp型エクステンション領域17pを形成する。イオン注入する不純物の種類、ドーズ量、及びドーズエネルギーは、図4(b)で示す第1の実施形態例と同じである。
【0048】
次に、フォトレジスト20nを剥離後、ゲート電極15が露出している半導体基板11の表面にCVD法により80nmのシリコン酸化膜を形成する。そのシリコン酸化膜をエッチバックしてゲート電極15の側壁にゲート側壁膜19を形成すると図6(c)の断面構造となる。
【0049】
本実施形態例では、タイプAの不純物でnMOS形成領域のp型ポケット領域16n及びn型エクステンション領域17nと、pMOS形成領域のn型ポケット領域16pとを形成後にタイプAの不純物に対するアニールを行い、その後タイプBの不純物でpMOS形成領域にp型エクステンション領域17pを形成する。第1の実施形態例においては、nMOS形成領域にp型ポケット領域16n及びn型エクステンション領域17nを形成後タイプAの不純物に対するアニールを行う。その後、pMOS形成領域にn型ポケット領域16p及びp型エクステンション領域17pを形成し、タイプBの不純物が有する再拡散長特性を考慮してアニールを行った。
【0050】
本実施形態例による製造方法の意味を、図7(b)を参照しながら説明する。図7(b)はタイプA及びタイプBの不純物が混在する場合のアニール温度決定方法を示す原理図である。曲線Aに注目すれば、不純物の再拡散長を最小に抑えるにはアニール温度をT1とするのがよい。しかし、その温度でアニールすると曲線Bの特性を有するタイプBの再拡散長はD4と非常に大きくなる。一方、その曲線Bに注目すれば、再拡散長を抑えるにはアニール温度をT2とすることが好ましい。しかし、その温度でアニールすると曲線Aの特性を有するタイプAの再拡散長はD1となり、無視できない値となる。
【0051】
そこで、本発明の第2の実施形態例では、タイプAとタイプBの不純物をイオン注入した後にアニールするのではなく、異なるタイプの不純物をイオン注入後に、各々最適な温度でアニールするものである。まず、タイプAの不純物である砒素をイオン注入してn型ポケット領域16pを形成後(図5(c))フォトレジスト18nを剥離し、温度T1若しくはその近傍の温度でアニールする(図6(a))。その結果、砒素の再拡散長はD3に抑えられる。なお、図6(a)に示すアニールは、先に述べたタイプAの不純物からなる3つの領域がその対象となる。従って、このアニール温度T1を決定する際、それら3つの領域にイオン注入された不純物の再拡散長特性、及びアニール前の不純物の位置関係を考慮し、最適なアニール温度とする。
【0052】
そのアニール後、再度フォトレジスト20nでnMOS形成領域を覆い、タイプBの不純物であるボロン若しくはボロンを含む不純物をイオン注入してp型エクステンション領域17pを形成する(図6(b))。フォトレジスト20nを剥離後、ゲート側壁膜19の形成に伴う熱処理温度T2でアニールする(図6(c))。その結果、ボロン等の再拡散長はD2に抑えられる。この温度T2でのアニールする際、当然に砒素も、再度、温度T1より低い温度T2によるアニールが行われる。しかし、この温度T2によるアニールで、曲線Aの特性を有する砒素の再拡散長はD1に増加することはない。温度T1によるアニールで、TEDの原因である点欠陥が消滅しているため、それ以降その温度より低い温度でアニールしても増加しないからである。
【0053】
第1の実施形態例においては、図7(b)に示す曲線Aの温度T2で示す再拡散長D1が、同温度における曲線Bが示す再拡散長D2と比較し、MOSトランジスタの特性への影響が少ないので、タイプA及びタイプBの不純物をイオン注入した後に温度T2でのアニールが可能となっている。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、イオン注入後のアニール温度に対する不純物の再拡散長特性を考慮したアニール温度の設定、及び、イオン注入の順序を決定するため、ゲート電極側壁膜の形成に伴う熱処理によりソース・ドレイン領域における不純物プロファイルの変化が少なく、短チャンネル効果を抑制したMOSトランジスタを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アニール温度に対する不純物の、異なる2種類の再拡散長特性を示す図。
【図2】本発明に係る2つの実施形態例の製造工程を示す図。
【図3】本発明の第1の実施形態例に係る製造方法を示す半導体装置の断面図。
【図4】図3に続く製造方法を示す半導体装置の断面図。
【図5】本発明の第2の実施形態例に係る製造方法を示す半導体装置の断面図。
【図6】図5に続く製造方法を示す半導体装置の断面図。
【図7】本発明に係る半導体装置の製造方法において、アニール温度を決定するための説明図。
【図8】従来技術による半導体装置の製造方法を示す半導体装置の断面図。
【図9】図8に続く製造方法を示す半導体装置の断面図。
【符号の説明】
11 半導体基板
12 nウエル
13 素子分離領域
14 ゲート絶縁膜
15 ゲート電極
16p n型ポケット領域
16n p型ポケット領域
17p p型エクステンション領域
17n n型エクステンション領域
18p、18n、20n フォトレジスト
19 ゲート側壁膜
21p p型ソース・ドレイン領域
21n n型ソース・ドレイン領域[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a semiconductor device, and more particularly, to a method for manufacturing a semiconductor device including a MOS transistor capable of suppressing a short channel effect, operating at low power consumption, and operating at high speed.
[0002]
[Prior art]
In order to realize a further high-speed operation of the MOS transistor, technical developments such as miniaturization of the gate length of the MOS transistor and shallowing of the source / drain regions have been advanced. 8 and 9 are cross-sectional views of a semiconductor device sequentially showing a manufacturing flow of the semiconductor device for suppressing a short channel effect which is a problem in miniaturizing the gate length, in particular, a flow of ion implantation of impurities. . 8 and 9, the left element formation region is a region for forming a p-type MOS transistor (hereinafter, referred to as pMOS), and the right element formation region is an n-type MOS transistor (hereinafter, referred to as nMOS). .) Are formed.
[0003]
In FIG. 8A, a p-type semiconductor substrate 11 is partitioned by
[0004]
After forming the gate electrode, the pMOS formation region is covered with the photoresist 18p, and the p-
[0005]
Subsequently, as shown in FIG. 8B, arsenic (As) is ion-implanted in parallel with the surface direction of the semiconductor substrate 11 (tilt angle 0 °) using the
[0006]
Next, as shown in FIG. 8C, after removing the photoresist 18p, the nMOS formation region is covered with the photoresist 18n, and the n-
Subsequently, as shown in FIG. 9A, boron fluoride (BF) 2 ) Is ion-implanted in parallel with the surface direction of the semiconductor substrate 11 (tilt angle: 0 °) using the
[0007]
Thereafter, as shown in FIG. 9B, a
[0008]
Thereafter, as shown in FIG. 9C, annealing is performed after sequentially forming n-type source / drain regions 21n in the nMOS formation region and 21p in the p-type source / drain regions in the pMOS formation region. As is well known, this annealing is a heat treatment for recovering the damage of the crystal of the semiconductor substrate after the ion implantation of the impurity and further electrically activating the impurity implanted into the semiconductor substrate. Although it depends on the type of impurities to be implanted, usually, the semiconductor substrate 11 is heated at about 850 ° C. to 1000 ° C. for a predetermined time by a rapid thermal annealing (RTA) method, and then cooled. I do.
[0009]
Annealing after the ion implantation is performed for the above-mentioned purpose, and at this time, redistribution occurs due to diffusion of the implanted impurities. In order to realize the miniaturization of the gate length and the shallowness of the source / drain, it is necessary to suppress the amount of diffusion of impurities due to redistribution (hereinafter referred to as re-diffusion length).
[0010]
In recent years, a transient enhanced diffusion phenomenon (hereinafter referred to as TED) has become a problem as a cause of the redistribution of impurities due to this annealing. The TED is caused by a point defect in the semiconductor substrate introduced by ion implantation, and is a phenomenon in which redistribution of impurities occurs at a relatively low temperature (600 ° C. to 800 ° C.). The details are described in JP-A-2000-114197 (hereinafter, referred to as Patent Document 1).
[0011]
[Patent Document 1]
JP 2000-114197 A (FIG. 1)
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
The source / drain region of the MOS transistor manufactured according to the flow shown in FIGS. 8 and 9 has
[0013]
As a result of an extensive investigation by the applicant of the present application, it has been found that there is a problem in the order of the ion implantation step and the annealing step. The relationship between the annealing temperature after ion implantation and the re-diffusion length depends on the impurity to be ion-implanted, and there are two types of relationships (curve A and curve B) shown in FIGS. 1 (a) and 1 (b). In the present specification, an impurity whose relationship between the annealing temperature and the re-diffusion length is curve A is called a type A impurity, and an impurity whose relationship is curve B is called a type B impurity.
[0014]
The curve A in FIG. 1A is determined by the amount of impurity spreading due to redistribution accompanying the normal heat treatment shown by the
[0015]
On the other hand, the curve B in FIG. 1B also includes a
[0016]
In the conventional manufacturing method, the annealing temperature and the step of performing the annealing treatment after the ion implantation of the type A and type B impurities do not take into account the relationship between the annealing temperature and the re-diffusion length of each impurity. The short channel effect has not been effectively suppressed.
[0017]
An object of the present invention is to provide a method of manufacturing a semiconductor device in which a short channel effect of a MOS transistor is suppressed and an on-current is improved.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In the method of manufacturing a semiconductor device according to the present invention, after ion implantation of a first impurity having a minimum point of re-diffusion length with respect to a heat treatment (annealing) temperature after ion implantation, the first impurity is electrically activated. Is performed at a first temperature, and then a second impurity whose re-diffusion length gradually increases with respect to the annealing temperature after the ion implantation is ion-implanted. Annealing for activation is performed at a second temperature lower than the first temperature.
[0019]
By annealing the semiconductor substrate at the first temperature, a point defect that causes TED due to the first impurity is recovered. After that, a second impurity in which the redistribution of impurities due to the heat treatment is dominant as compared with the redistribution of impurities by TED is ion-implanted. The temperature at which the second impurity is annealed is set to a second temperature lower than the first temperature in order to suppress the re-diffusion length of the impurity due to a normal heat treatment. In this case, the first impurity is also annealed at the second temperature, but since the point defect that causes TED has already been recovered, the re-diffusion length of the first impurity does not increase.
[0020]
The redistribution of the impurity by TED occurs at a temperature lower than the general annealing temperature of the impurity, and further, the redistribution of the impurity by the TED proceeds while the semiconductor substrate is heated within the temperature range. Therefore, when the semiconductor substrate is heated at the first temperature in order to recover the point defect that causes the TED, the time from the temperature before starting the heating to the first temperature, in other words, the TED An RTA method that can shorten the time for heating the semiconductor substrate in a temperature range in which the redistribution of impurities proceeds is preferable.
[0021]
On the other hand, after the semiconductor substrate has been heated to the first temperature by the RTA method, it is effective to quickly reduce the heating temperature. Therefore, when the point defect is recovered by annealing at the first temperature, the semiconductor substrate is quickly heated before redistribution of impurities by ordinary heat (the re-diffusion length increases as the annealing temperature increases) is promoted. Decrease temperature.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on preferred embodiments of the present invention with reference to the drawings. 3 and 4 are cross-sectional views of the semiconductor device in respective main steps in order to explain the method of manufacturing the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention. In the following description, the term “source / drain region” will be used, which means the impurity diffusion region acting as a source region or a drain region.
[0023]
In FIG. 3A, the left area is a pMOS formation area, and the right area is an nMOS formation area. As shown in the figure, a p-type semiconductor substrate 11 is partitioned by
[0024]
After forming the gate electrode, the pMOS formation region is covered with the photoresist 18p, and the p-
[0025]
Subsequently, as shown in FIG. 3B, an extension region 17n is formed. As the ion implantation conditions, arsenic (As) was implanted with an energy of 2 KeV and a dose of 5E14 cm. -2 Under the conditions described above, ions are implanted in parallel with the surface direction of the semiconductor substrate 11 (tilt angle 0 °) using the
[0026]
Next, as shown in FIG. 3C, after removing the photoresist 18p, annealing is performed on the p-
[0027]
When annealing is performed in the spike RTA process, a method of setting the annealing temperature will be described. In the method for manufacturing a semiconductor device according to the present embodiment, the two types of impurities implanted into the regions that become the source / drain regions of the MOS transistor are both Type A impurities. That is, there is an annealing temperature at which the re-diffusion length is minimized. Therefore, the annealing temperature needs to be performed in consideration of the amount of impurity diffusion due to TED of both impurities and the amount of impurity diffusion due to normal redistribution.
[0028]
FIG. 7A is a diagram illustrating a method for determining an optimum annealing temperature when impurities of type A having different re-diffusion lengths are mixed. The curves A1 and A2 are graphs showing the re-diffusion length of the impurity with respect to the annealing temperature as shown in the figure. The characteristic of the curve A1 of the first impurity and the characteristic of the curve A2 of the second impurity have minimum values at the temperatures T1 and T2, respectively, and both curves intersect at the temperature T3. At a temperature lower than the temperature T3, the re-diffusion length of the impurity having the characteristic of the curve A2 is large, and at a temperature higher than the temperature T3, the re-diffusion length of the impurity having the characteristic of the curve A1 is large.
[0029]
Generally, annealing at a temperature T3 at which both curves intersect is optimal. However, it is considered that the optimum temperature range is between the temperature T1 and the temperature T2. This is because in the temperature range lower than the temperature T1 or higher than the temperature T2, both the curves A1 and A2 increase with respect to the annealing temperature.
[0030]
When determining the annealing temperature, it is necessary to consider the position where the impurity having the characteristics of the curves A1 and A2 is ion-implanted. That is, when two or more types of impurities are ion-implanted into one diffusion region, it is necessary to consider the positional relationship of ion implantation before annealing. In this embodiment, the p-
[0031]
After the annealing shown in FIG. 3C, as shown in FIG. 4A, the nMOS formation region is covered with a photoresist 18n, and an n-
[0032]
Subsequently, as shown in FIG. 4B, a p-
[0033]
Next, after removing the photoresist 18n, an 80 nm silicon oxide film is formed by a CVD method on the surface of the semiconductor substrate 11 where the
[0034]
In the method of manufacturing a semiconductor device according to the first embodiment, an annealing process is performed before the
[0035]
On the other hand, the formation of the gate
[0036]
Specifically, as shown in FIG. 3 (c), after forming the
[0037]
The necessity of the annealing process performed before the formation of the gate
[0038]
Maintaining the annealing temperature to recover point defects, on the other hand, promotes the normal redistribution of impurities that results in an increase in re-diffusion length. This is as indicated by a
[0039]
Through the description of the present embodiment, the necessity of performing an annealing process before the formation of the gate
[0040]
The impurities implanted in the p-
[0041]
In this case, before ion implantation of the type B impurity, annealing of the type A impurity is performed at a temperature (about 850 to 1000 ° C.) optimum for the annealing. Thereafter, impurities of the type B are ion-implanted (ion implantation of boron fluoride shown in FIG. 4B), and annealing (about 800 ° C.) accompanying the formation of the gate
[0042]
Next, a method for manufacturing a semiconductor device according to the second embodiment of the present invention will be described. FIGS. 5 and 6 are cross-sectional views of the semiconductor device in respective main steps sequentially illustrating the method of manufacturing the semiconductor device according to the second embodiment of the present invention.
[0043]
FIGS. 5A and 5B correspond to FIGS. 3A and 3B in the first embodiment. That is, the pMOS formation region is covered with the photoresist 18p, and the p-
[0044]
Next, as shown in FIG. 5C, after removing the photoresist 18p covering the pMOS formation region, the nMOS formation region is covered with the photoresist 18n, and an n-
[0045]
In the first embodiment, annealing of the p-
[0046]
Thereafter, as shown in FIG. 6A, annealing is performed after removing the photoresist 18n. In this embodiment, annealing is performed after forming the p-
[0047]
Next, as shown in FIG. 6B, the nMOS formation region is again covered with the photoresist 20n, and the p-
[0048]
Next, after removing the photoresist 20n, a silicon oxide film of 80 nm is formed on the surface of the semiconductor substrate 11 where the
[0049]
In the present embodiment, after forming the p-
[0050]
The meaning of the manufacturing method according to the present embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 7B is a principle diagram showing a method of determining an annealing temperature when impurities of type A and type B are mixed. Paying attention to the curve A, the annealing temperature is preferably set to T1 in order to minimize the re-diffusion length of the impurity. However, when annealing is performed at that temperature, the re-diffusion length of the type B having the characteristics of the curve B becomes very large, ie, D4. On the other hand, if attention is paid to the curve B, it is preferable to set the annealing temperature to T2 in order to suppress the re-diffusion length. However, when annealing is performed at that temperature, the re-diffusion length of type A having the characteristics of curve A is D1, which is a value that cannot be ignored.
[0051]
Therefore, in the second embodiment of the present invention, annealing is not performed after ion implantation of type A and type B impurities, but is performed at an optimum temperature after ion implantation of different types of impurities. . First, after the n-
[0052]
After the annealing, the nMOS formation region is again covered with the photoresist 20n, and boron or boron-containing impurity which is a type B impurity is ion-implanted to form the p-
[0053]
In the first embodiment, the re-diffusion length D1 indicated by the temperature T2 of the curve A shown in FIG. 7B is compared with the re-diffusion length D2 indicated by the curve B at the same temperature, and the characteristic of the MOS transistor is reduced. Since the influence is small, it is possible to perform annealing at the temperature T2 after ion implantation of the type A and type B impurities.
[0054]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the annealing temperature is set in consideration of the re-diffusion length characteristic of the impurity with respect to the annealing temperature after ion implantation, and the order of ion implantation is determined. As a result, it is possible to provide a MOS transistor in which the change in the impurity profile in the source / drain regions is small and the short channel effect is suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing two different types of re-diffusion length characteristics of impurities with respect to annealing temperature.
FIG. 2 is a diagram showing a manufacturing process of two exemplary embodiments according to the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the semiconductor device illustrating the manufacturing method according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 4 is a sectional view of the semiconductor device, illustrating a manufacturing method following FIG. 3;
FIG. 5 is a sectional view of a semiconductor device illustrating a manufacturing method according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a sectional view of the semiconductor device, illustrating a manufacturing method following FIG. 5;
FIG. 7 is an explanatory diagram for determining an annealing temperature in the method of manufacturing a semiconductor device according to the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a semiconductor device illustrating a method for manufacturing a semiconductor device according to a conventional technique.
FIG. 9 is a sectional view of the semiconductor device, illustrating a manufacturing method following FIG. 8;
[Explanation of symbols]
11 Semiconductor substrate
12 n-well
13 Device isolation area
14 Gate insulating film
15 Gate electrode
16pn type pocket region
16n p-type pocket area
17p p-type extension region
17n n-type extension region
18p, 18n, 20n photoresist
19 Gate sidewall film
21p p-type source / drain region
21n n-type source / drain region
Claims (8)
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US7259075B2 (en) | 2005-03-03 | 2007-08-21 | Nec Electronics Corporation | Method for manufacturing field effect transistor |
JP2008218609A (en) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Fujitsu Ltd | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
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- 2003-02-18 JP JP2003039643A patent/JP2004253446A/en not_active Withdrawn
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