JP2004252564A - 指紋認証装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冬季においても良好に指紋の検出ができる接触部を備えた指紋認証装置を提供する。
【解決手段】指を接触させる接触部1と、接触部1で検出した指紋画像を読み取る画像読み取り部2と、画像読み取り部2で検出した指紋情報が予め登録された指紋情報と一致するか照合する照合部3と、接触部1を加熱するための発熱手段4と、接触部1の温度を検出する温度検出部5と、画像読み取り部2及び照合部3を制御する照合制御部6と、発熱手段4の発熱を制御する発熱制御部7を有し、温度検出部5の温度情報を基に発熱制御部7が接触部1の温度が所定温度範囲を維持するよう発熱手段4を断続的に発熱させた。
【選択図】 図1
【解決手段】指を接触させる接触部1と、接触部1で検出した指紋画像を読み取る画像読み取り部2と、画像読み取り部2で検出した指紋情報が予め登録された指紋情報と一致するか照合する照合部3と、接触部1を加熱するための発熱手段4と、接触部1の温度を検出する温度検出部5と、画像読み取り部2及び照合部3を制御する照合制御部6と、発熱手段4の発熱を制御する発熱制御部7を有し、温度検出部5の温度情報を基に発熱制御部7が接触部1の温度が所定温度範囲を維持するよう発熱手段4を断続的に発熱させた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指紋による個人判別を行う指紋認証装置に関し、特に指紋情報を得るために指を接触させる指紋認証装置接触部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の指紋認証装置を用いて玄関扉等の施錠、解錠を実施する構成を示している。図4において、30は指紋認証装置、40は錠制御装置であり、指紋認証装置30の接触部31に指を押圧させて指紋画像を写し出させ、その指紋画像を画像読み取り部32で読み取り、読み取った指紋情報を照合部33へ送り、照合部33にて制御部34の制御により予め保管されている指紋情報と画像読み取り部32にて読みとった指紋情報を対比照合し、同一の指紋情報であるかの判断を行い、通信部35を経由して錠制御装置40へ照合情報を引き渡している。
尚、錠制御装置40は、この照合情報を受け錠の施錠、解錠、或いは扉の開閉等を制御する。
このような指紋認証装置としては、例えば特許文献1に示すような構成のものが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−135158号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に示すような指紋認証装置の場合、指紋の読み取りに際し、読み取りの精度は接触部31に接触させる指表面の発汗量により左右されるため、発汗量が少ない場合は読み取りの精度が悪化し、ひいては総合的な照合精度に悪影響を及ぼしていた。このように、指紋画像検出に際して指の適度な発汗が要求されるが、発汗作用は外気の影響や接触面との温度差の影響を受け、指の温度より接触面の温度が低い場合、発汗は抑制されて良好な指紋検出が難しかった。
そのため、玄関扉を開閉するような指紋認証装置の場合、外気が乾燥する冬季においては、指表面の発汗量は外気の影響を受けて減少するのに加え、指紋照合部の接触面の温度が低下するため、指紋照合時に指の発汗が抑えられ、より一層照合精度を悪化させていた。
【0005】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、冬季においても良好に指紋の検出ができる接触部を備えた指紋認証装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、指紋を検出するために指を接触させる接触部と、接触部で検出した指紋画像を読みとる画像読み取り部と、画像読み取り部で検出した指紋が予め登録された指紋と一致するか照合する照合部と、画像読み取り部及び照合部を制御する照合制御部と、接触部を加熱するための発熱手段と、を有することを特徴とする。
この構成により、接触部が加熱されるので、冬季であっても接触部が冷たくなることがなく、接触部に接触させた指に適度な発汗を促し、良好な指紋検知が可能となる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、接触部の温度を安定させるために発熱手段の発熱を断続的に実施する発熱制御部を有することを特徴とする。
この構成により、単純なオン/オフ操作により発熱手段を制御するので、発熱量を連続変化させる連続制御に比べて発熱制御部を簡易な構成にできる。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、接触部の温度を検出するための温度検出部を有し、発熱制御部は温度検出部の検出温度に基づき発熱手段の発熱を制御することを特徴とする。
このように構成することで、フィードバック制御が可能となり、接触部を常時適温に維持することができる。従って、接触部に接触させた指に適度な発汗を促し、確実に指紋の検知ができる。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2の発明において、発熱制御部による発熱手段の断続制御を、予め定められた時間により実施させる時間制御部を有することを特徴とする。
この構成により、発熱手段は予め設定された時間で断続制御されるので、フィードバック制御しなくとも接触部の温度を設定した温度範囲に維持することが可能であるし、装置の構成を簡略化できる。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、照合制御部、発熱制御部、時間制御部のうち少なくとも2つの制御部を一体に構成したことを特徴とする。
この構成により、装置構成が複雑になることがないしコストダウンを図ることができる。
【0011】
請求項6の発明は、請求項4又は5の発明において、発熱手段が、照合制御部、発熱制御部、時間制御部のうち少なくとも1制御部を構成する電子部品であることを特徴とする。
このように、制御部を発熱手段とすることで、別途専用の発熱手段を設ける必要がないし、従来の回路構成を変更せずに済む。また、発熱手段専用のスペースを設ける必要もない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る指紋認証装置の第1実施形態を示すブロック図であり、指紋認証により錠を操作する構成を示している。
図1において、10は指紋認証装置、20は指紋認証装置の認証信号により錠を制御する錠制御装置であり、指紋認証装置10は、指を接触させる接触部1、指紋画像を読みとる画像読み取り部2、読み取った指紋画像データと登録された指紋画像データとを照合する照合部3、接触部1を加熱する発熱手段4、接触部1の温度を検出する温度検出部5、画像読み取り部2と照合部3を制御する照合制御部6、発熱手段4の発熱を制御する発熱制御部7、外部装置との通信を実施するための通信部9を有し、通信部9を介して錠制御装置20が接続されている。また、照合制御部6、発熱制御部7は制御部11内に一体に形成されている。具体的に制御部11は1つのマイクロコンピュータで構成され、画像読み取り部2、照合部3、発熱手段4の夫々の制御プログラムを記憶して制御している。
【0013】
このように構成された指紋認証装置10は次のように認証動作する。接触部1に指が押圧されたら、照合制御部6が指が接触部へ触れたことを検知し、画像読み取り部2を駆動し、指紋の読み取りが行われる。画像読み取り部2が指紋を読み取ったら指紋情報を照合部3へ引き渡す。照合部3は予め照合制御部6内に設けられた記憶部(図示せず)に保管されている指紋情報と画像読み取り部2にて読みとった指紋情報を対比照合し、同一の指紋情報であるかの判断を行う。そして照合制御部は、同一と判断したら通信部9を経由して錠制御装置20へ認証信号を出力する。錠制御装置20は、送られてきた認証信号に基づき錠の施錠/解錠又は扉の開閉操作をする。
【0014】
次に、接触部1の温度制御動作を説明する。温度検出部5により接触部1の温度が検出され、その温度情報を基に発熱制御部7が接触部1の温度を制御する。発熱制御部7は、接触部1が予め定めた温度範囲(例えば30〜40℃)を維持するように発熱手段4をオン/オフ操作して断続的に発熱させる。この断続動作時間は、温度検出部5から送られてくる接触部1の温度情報により変更され、例えばオン時間2秒、オフ時間4秒の時間で断続制御され、接触部1の温度は所定の温度範囲内に維持される。
【0015】
このように、接触部1の温度を検出して発熱制御部7により発熱手段4を発熱させるフィードバック制御をするので、接触部1を常時適温に維持でき、冬季であっても接触部を適温に保つことができる。そのため、接触部に接触させた指に適度な発汗を促すことができ、常に良好な指紋検知ができる。
また、照合制御部と発熱制御部とが一体に形成されるので、装置構成を簡素化できるし、発熱手段を断続的に発熱させる制御とすることで、発熱量を変化させる連続制御に比べて簡易な構成にできる。
【0016】
尚、発熱手段4は、例えばヒータ(抵抗体)を使用できるし、発熱制御部7は温度検出部5の検出値に合わせて発熱手段4の発熱量を変化させる連続制御をしても良い。また、発熱制御部7と照合制御部6を一体に形成しているが、独立して設けても良い。
【0017】
図2は指紋認証装置の第2の実施形態を示している。図2の指紋認証装置10は、接触部1の温度を検知する温度検出部及び発熱専用の発熱手段が無い点で図1と異なり、制御部11aには照合制御部6、発熱制御部7に加えて時間制御部8が設けられている。尚、図1に示す第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付与して説明を省略する。また、この実施形態の指紋認証動作は第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
そして、図2では、制御部11aが発熱手段4を兼ねており、制御部11aを構成するマイクロコンピュータの例えば照合動作時の発熱を利用して接触部1を加熱している。時間制御部8は、発熱手段(制御部11a)4の断続動作時間の設定部を有し、この設定部で設定された時間信号を出力し、発熱制御部7は接触部1への指の接触動作の有無に拘わらず、その信号に基づき発熱手段(制御部11a)4を断続的に発熱、即ち動作させる。
【0018】
このように、発熱する電子部品である制御部11aを発熱手段として使用することで、別途発熱手段を設けることなく接触部1を加熱させることができる。そのため、従来の回路構成を変更せずに済むし、発熱手段専用のスペースを設ける必要もない。また、発熱手段は時間制御部8により予め設定された時間で断続制御されるので、接触部の温度を検知してフィードバック制御しなくとも、接触部の温度を設定した温度範囲に維持することが可能であるし、照合制御部6、発熱制御部7、時間制御部8を一体に形成することで、装置構成が複雑になることがなく、コストダウンを図ることができる。
尚、照合制御部、発熱制御部、時間制御部の3制御部を一体に形成しなくとも、少なくとの2制御部を一体にするだけでも、装置の簡素化に有効である。
【0019】
図3は指紋認証装置の第3の実施形態を示している。図3の指紋認証装置10は、温度検出部、発熱手段が無く、更に制御部が分離されている点が図1の構成と異なっている。尚、図1に示す第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付与して説明を省略する。また、この実施形態の指紋認証動作は第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
図3では、制御部は照合制御部6を構成する第1制御部11bと、発熱制御部7と時間制御部8を一体化した第2制御部11cとから構成され、第2制御部11cが発熱手段4を兼ねている。そして第2の実施形態と同様に、時間制御部8の時間信号を受けて、発熱制御部7は断続動作し、自身を発熱させて接触部を加熱操作している。
このように、制御部を分離して発熱制御部7を構成するマイクロコンピュータの動作時に発生する熱を利用して接触部を加熱させてもよい。
【0020】
尚、上記実施形態では、何れも接触部が低温となった場合のみの対策として発熱手段を用いて説明したが、接触部が高温となった場合に放熱を行い、接触部を適温へ下げる放熱機能を併せ持った発熱手段を用いて、発熱制御部の制御に基づき発熱手段を制御して接触部の温度を保つようにしても良い。
また、第2の実施形態では、照合制御部、発熱制御部、時間制御部を一体化した制御部を発熱手段と兼用させ、第3の実施形態では、発熱制御部及び時間制御部を一体化した制御部を発熱手段と兼用させているが、発熱する電子部品であれば発熱手段を兼用でき、照合制御部、発熱制御部、時間制御部の少なくとも1つを発熱手段と兼用させても良い。また、制御部を構成するマイクロコンピュータに限らず、例えばASIC素子を発熱手段としても良い。
更に、照合制御部等の電子部品が発熱手段を兼ねている場合は、発熱制御部を別途設けず、実際の指紋画像の読み取り動作中の発熱だけを利用して接触部を加熱させても、接触部をある程度加熱することは可能であるし、専用の発熱手段が設けられている場合は、発熱手段を発熱量を変化させる連続的な発熱制御をしても良い。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、接触部が加熱されるので、冬季であっても接触部が冷たくなることがなく、接触部に接触させた指に適度な発汗を促すことができ、良好な指紋検知が可能となる。
また、単純な断続操作により発熱手段を制御するので、発熱量を変化させる連続制御に比べて発熱制御部を簡易な構成にできるし、制御部を発熱手段とすることで、専用の発熱手段を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す指紋認証装置のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す指紋認証装置のブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施形態を示す指紋認証装置のブロック図である。
【図4】従来の指紋認証装置のブロック図である。
【符号の説明】
1・・接触部、2・・画像読み取り部、3・・照合部、4・・発熱手段、5・・温度検出部、6・・照合制御部、7・・発熱制御部、8・・時間制御部、10・・指紋認証装置、11,11a・・制御部、11b・・第1制御部、11c・・第2制御部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、指紋による個人判別を行う指紋認証装置に関し、特に指紋情報を得るために指を接触させる指紋認証装置接触部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の指紋認証装置を用いて玄関扉等の施錠、解錠を実施する構成を示している。図4において、30は指紋認証装置、40は錠制御装置であり、指紋認証装置30の接触部31に指を押圧させて指紋画像を写し出させ、その指紋画像を画像読み取り部32で読み取り、読み取った指紋情報を照合部33へ送り、照合部33にて制御部34の制御により予め保管されている指紋情報と画像読み取り部32にて読みとった指紋情報を対比照合し、同一の指紋情報であるかの判断を行い、通信部35を経由して錠制御装置40へ照合情報を引き渡している。
尚、錠制御装置40は、この照合情報を受け錠の施錠、解錠、或いは扉の開閉等を制御する。
このような指紋認証装置としては、例えば特許文献1に示すような構成のものが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−135158号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に示すような指紋認証装置の場合、指紋の読み取りに際し、読み取りの精度は接触部31に接触させる指表面の発汗量により左右されるため、発汗量が少ない場合は読み取りの精度が悪化し、ひいては総合的な照合精度に悪影響を及ぼしていた。このように、指紋画像検出に際して指の適度な発汗が要求されるが、発汗作用は外気の影響や接触面との温度差の影響を受け、指の温度より接触面の温度が低い場合、発汗は抑制されて良好な指紋検出が難しかった。
そのため、玄関扉を開閉するような指紋認証装置の場合、外気が乾燥する冬季においては、指表面の発汗量は外気の影響を受けて減少するのに加え、指紋照合部の接触面の温度が低下するため、指紋照合時に指の発汗が抑えられ、より一層照合精度を悪化させていた。
【0005】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、冬季においても良好に指紋の検出ができる接触部を備えた指紋認証装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、指紋を検出するために指を接触させる接触部と、接触部で検出した指紋画像を読みとる画像読み取り部と、画像読み取り部で検出した指紋が予め登録された指紋と一致するか照合する照合部と、画像読み取り部及び照合部を制御する照合制御部と、接触部を加熱するための発熱手段と、を有することを特徴とする。
この構成により、接触部が加熱されるので、冬季であっても接触部が冷たくなることがなく、接触部に接触させた指に適度な発汗を促し、良好な指紋検知が可能となる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、接触部の温度を安定させるために発熱手段の発熱を断続的に実施する発熱制御部を有することを特徴とする。
この構成により、単純なオン/オフ操作により発熱手段を制御するので、発熱量を連続変化させる連続制御に比べて発熱制御部を簡易な構成にできる。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、接触部の温度を検出するための温度検出部を有し、発熱制御部は温度検出部の検出温度に基づき発熱手段の発熱を制御することを特徴とする。
このように構成することで、フィードバック制御が可能となり、接触部を常時適温に維持することができる。従って、接触部に接触させた指に適度な発汗を促し、確実に指紋の検知ができる。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2の発明において、発熱制御部による発熱手段の断続制御を、予め定められた時間により実施させる時間制御部を有することを特徴とする。
この構成により、発熱手段は予め設定された時間で断続制御されるので、フィードバック制御しなくとも接触部の温度を設定した温度範囲に維持することが可能であるし、装置の構成を簡略化できる。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、照合制御部、発熱制御部、時間制御部のうち少なくとも2つの制御部を一体に構成したことを特徴とする。
この構成により、装置構成が複雑になることがないしコストダウンを図ることができる。
【0011】
請求項6の発明は、請求項4又は5の発明において、発熱手段が、照合制御部、発熱制御部、時間制御部のうち少なくとも1制御部を構成する電子部品であることを特徴とする。
このように、制御部を発熱手段とすることで、別途専用の発熱手段を設ける必要がないし、従来の回路構成を変更せずに済む。また、発熱手段専用のスペースを設ける必要もない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る指紋認証装置の第1実施形態を示すブロック図であり、指紋認証により錠を操作する構成を示している。
図1において、10は指紋認証装置、20は指紋認証装置の認証信号により錠を制御する錠制御装置であり、指紋認証装置10は、指を接触させる接触部1、指紋画像を読みとる画像読み取り部2、読み取った指紋画像データと登録された指紋画像データとを照合する照合部3、接触部1を加熱する発熱手段4、接触部1の温度を検出する温度検出部5、画像読み取り部2と照合部3を制御する照合制御部6、発熱手段4の発熱を制御する発熱制御部7、外部装置との通信を実施するための通信部9を有し、通信部9を介して錠制御装置20が接続されている。また、照合制御部6、発熱制御部7は制御部11内に一体に形成されている。具体的に制御部11は1つのマイクロコンピュータで構成され、画像読み取り部2、照合部3、発熱手段4の夫々の制御プログラムを記憶して制御している。
【0013】
このように構成された指紋認証装置10は次のように認証動作する。接触部1に指が押圧されたら、照合制御部6が指が接触部へ触れたことを検知し、画像読み取り部2を駆動し、指紋の読み取りが行われる。画像読み取り部2が指紋を読み取ったら指紋情報を照合部3へ引き渡す。照合部3は予め照合制御部6内に設けられた記憶部(図示せず)に保管されている指紋情報と画像読み取り部2にて読みとった指紋情報を対比照合し、同一の指紋情報であるかの判断を行う。そして照合制御部は、同一と判断したら通信部9を経由して錠制御装置20へ認証信号を出力する。錠制御装置20は、送られてきた認証信号に基づき錠の施錠/解錠又は扉の開閉操作をする。
【0014】
次に、接触部1の温度制御動作を説明する。温度検出部5により接触部1の温度が検出され、その温度情報を基に発熱制御部7が接触部1の温度を制御する。発熱制御部7は、接触部1が予め定めた温度範囲(例えば30〜40℃)を維持するように発熱手段4をオン/オフ操作して断続的に発熱させる。この断続動作時間は、温度検出部5から送られてくる接触部1の温度情報により変更され、例えばオン時間2秒、オフ時間4秒の時間で断続制御され、接触部1の温度は所定の温度範囲内に維持される。
【0015】
このように、接触部1の温度を検出して発熱制御部7により発熱手段4を発熱させるフィードバック制御をするので、接触部1を常時適温に維持でき、冬季であっても接触部を適温に保つことができる。そのため、接触部に接触させた指に適度な発汗を促すことができ、常に良好な指紋検知ができる。
また、照合制御部と発熱制御部とが一体に形成されるので、装置構成を簡素化できるし、発熱手段を断続的に発熱させる制御とすることで、発熱量を変化させる連続制御に比べて簡易な構成にできる。
【0016】
尚、発熱手段4は、例えばヒータ(抵抗体)を使用できるし、発熱制御部7は温度検出部5の検出値に合わせて発熱手段4の発熱量を変化させる連続制御をしても良い。また、発熱制御部7と照合制御部6を一体に形成しているが、独立して設けても良い。
【0017】
図2は指紋認証装置の第2の実施形態を示している。図2の指紋認証装置10は、接触部1の温度を検知する温度検出部及び発熱専用の発熱手段が無い点で図1と異なり、制御部11aには照合制御部6、発熱制御部7に加えて時間制御部8が設けられている。尚、図1に示す第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付与して説明を省略する。また、この実施形態の指紋認証動作は第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
そして、図2では、制御部11aが発熱手段4を兼ねており、制御部11aを構成するマイクロコンピュータの例えば照合動作時の発熱を利用して接触部1を加熱している。時間制御部8は、発熱手段(制御部11a)4の断続動作時間の設定部を有し、この設定部で設定された時間信号を出力し、発熱制御部7は接触部1への指の接触動作の有無に拘わらず、その信号に基づき発熱手段(制御部11a)4を断続的に発熱、即ち動作させる。
【0018】
このように、発熱する電子部品である制御部11aを発熱手段として使用することで、別途発熱手段を設けることなく接触部1を加熱させることができる。そのため、従来の回路構成を変更せずに済むし、発熱手段専用のスペースを設ける必要もない。また、発熱手段は時間制御部8により予め設定された時間で断続制御されるので、接触部の温度を検知してフィードバック制御しなくとも、接触部の温度を設定した温度範囲に維持することが可能であるし、照合制御部6、発熱制御部7、時間制御部8を一体に形成することで、装置構成が複雑になることがなく、コストダウンを図ることができる。
尚、照合制御部、発熱制御部、時間制御部の3制御部を一体に形成しなくとも、少なくとの2制御部を一体にするだけでも、装置の簡素化に有効である。
【0019】
図3は指紋認証装置の第3の実施形態を示している。図3の指紋認証装置10は、温度検出部、発熱手段が無く、更に制御部が分離されている点が図1の構成と異なっている。尚、図1に示す第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付与して説明を省略する。また、この実施形態の指紋認証動作は第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
図3では、制御部は照合制御部6を構成する第1制御部11bと、発熱制御部7と時間制御部8を一体化した第2制御部11cとから構成され、第2制御部11cが発熱手段4を兼ねている。そして第2の実施形態と同様に、時間制御部8の時間信号を受けて、発熱制御部7は断続動作し、自身を発熱させて接触部を加熱操作している。
このように、制御部を分離して発熱制御部7を構成するマイクロコンピュータの動作時に発生する熱を利用して接触部を加熱させてもよい。
【0020】
尚、上記実施形態では、何れも接触部が低温となった場合のみの対策として発熱手段を用いて説明したが、接触部が高温となった場合に放熱を行い、接触部を適温へ下げる放熱機能を併せ持った発熱手段を用いて、発熱制御部の制御に基づき発熱手段を制御して接触部の温度を保つようにしても良い。
また、第2の実施形態では、照合制御部、発熱制御部、時間制御部を一体化した制御部を発熱手段と兼用させ、第3の実施形態では、発熱制御部及び時間制御部を一体化した制御部を発熱手段と兼用させているが、発熱する電子部品であれば発熱手段を兼用でき、照合制御部、発熱制御部、時間制御部の少なくとも1つを発熱手段と兼用させても良い。また、制御部を構成するマイクロコンピュータに限らず、例えばASIC素子を発熱手段としても良い。
更に、照合制御部等の電子部品が発熱手段を兼ねている場合は、発熱制御部を別途設けず、実際の指紋画像の読み取り動作中の発熱だけを利用して接触部を加熱させても、接触部をある程度加熱することは可能であるし、専用の発熱手段が設けられている場合は、発熱手段を発熱量を変化させる連続的な発熱制御をしても良い。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、接触部が加熱されるので、冬季であっても接触部が冷たくなることがなく、接触部に接触させた指に適度な発汗を促すことができ、良好な指紋検知が可能となる。
また、単純な断続操作により発熱手段を制御するので、発熱量を変化させる連続制御に比べて発熱制御部を簡易な構成にできるし、制御部を発熱手段とすることで、専用の発熱手段を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す指紋認証装置のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す指紋認証装置のブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施形態を示す指紋認証装置のブロック図である。
【図4】従来の指紋認証装置のブロック図である。
【符号の説明】
1・・接触部、2・・画像読み取り部、3・・照合部、4・・発熱手段、5・・温度検出部、6・・照合制御部、7・・発熱制御部、8・・時間制御部、10・・指紋認証装置、11,11a・・制御部、11b・・第1制御部、11c・・第2制御部。
Claims (6)
- 指紋を検出するために指を接触させる接触部と、前記接触部で検出した指紋画像を読みとる画像読み取り部と、前記画像読み取り部で検出した指紋が予め登録された指紋と一致するか照合する照合部と、前記画像読み取り部及び前記照合部を制御する照合制御部と、前記接触部を加熱するための発熱手段と、を有することを特徴とする指紋認証装置。
- 前記接触部の温度を安定させるために前記発熱手段の発熱を断続的に実施する発熱制御部を有することを特徴とする請求項1記載の指紋認証装置。
- 前記接触部の温度を検出するための温度検出部を有し、前記発熱制御部は前記温度検出部の検出温度に基づき前記発熱手段の発熱を制御することを特徴とする請求項2記載の指紋認証装置。
- 前記発熱制御部による前記発熱手段の断続制御を、予め定められた時間により実施させる時間制御部を有することを特徴とする請求項2記載の指紋認証装置。
- 前記照合制御部、前記発熱制御部、前記時間制御部のうち少なくとも2つの制御部を一体に構成したことを特徴とする請求項4記載の指紋認証装置。
- 前記発熱手段が、前記照合制御部、前記発熱制御部、前記時間制御部のうち少なくとも1制御部を構成する電子部品であることを特徴とする請求項4又は5記載の指紋認証装置。
Priority Applications (1)
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JP2003039877A JP2004252564A (ja) | 2003-02-18 | 2003-02-18 | 指紋認証装置 |
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JP2003039877A JP2004252564A (ja) | 2003-02-18 | 2003-02-18 | 指紋認証装置 |
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Cited By (1)
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KR20160108054A (ko) * | 2015-03-06 | 2016-09-19 | 주식회사 리얼아이덴티티 | 발한 감지 장치, 감지 방법 및 이를 이용한 인증장치 |
-
2003
- 2003-02-18 JP JP2003039877A patent/JP2004252564A/ja active Pending
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KR102398972B1 (ko) * | 2015-03-06 | 2022-05-17 | 주식회사 리얼아이덴티티 | 발한 감지 장치, 감지 방법 및 이를 이용한 인증장치 |
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