JP2004251769A - 情報提供装置 - Google Patents

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JP2004251769A
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Mitsunobu Kaminuma
充伸 神沼
Masaru Yamazaki
勝 山崎
Takeshi Ono
健 大野
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Abstract

【課題】自車両(移動体)と障害物との相対的位置関係に関する情報を、音を用いて提供する。
【解決手段】自車両(移動体)に対する障害物の相対的位置を経時的に検知する相対位置検知手段1と、少なくとも2つの音源から音を発生させる音出力手段2とを有し、
音出力手段2は、自車両の位置に対応させた1又は2以上の位置を決定し、その位置に配置された第1の音源から音を発生させる第1の音発生部21と、障害物の位置に対応させた1又は2以上の位置を決定し、その位置に配置された第2の音源から音を発生させる第2の音発生部22とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、移動体と障害物の位置関係に関する情報を提供する情報提供装置、および情報の提供を制御するプログラムに関する。
【0002】
【背景技術】
検知した車両周囲の物体と検知した自車両の動作状態とに基づいて、その物体の位置及び方向を、警報優先度に応じて変化させた警報音で報知する立体音場警報装置がある(特許文献1参照)。この情報提供装置によれば、障害物の危険度合、緊急性に応じた音像の違いによって、ユーザに物体の方向を報知することができる。
【0003】
しかしながら、従来の情報提供装置では、音源の位置によってはユーザが物体の方向を正確に認識できないという問題があった。すなわち、音源がユーザの斜め後方にある場合には報知音を受聴しにくく、音源方向を正確に認識することができないという不都合があった。また、従来の情報提供装置では、報知音の音源位置を変化させることによって、障害物の存在する方向を報知することはできるが、自車両と障害物との距離をユーザに知らせることはできないという問題があった。
【0004】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平5−126948号公報
【0005】
【発明の開示】
本発明は、2つの音源から発生させた音を用いて、移動する移動体と障害物との相対的位置関係に関する情報を提供することを目的とする。
【0006】
この発明によれば、移動体に対する障害物の相対的位置を経時的に検知する相対位置検知手段と、前記移動体の位置に対応させた1又は2以上の第1の音源から音を発生させる第1の音発生手段と、前記障害物の位置に対応させた1又は2以上の第2の音源から音を発生させる第2の音発生手段とを有し、移動体と障害物の位置関係に関する情報をユーザに提供する情報提供装置、および情報提供用プログラムを提供することができる。
本発明の情報提供装置または情報提供用プログラムによれば、移動体と障害物との相対的位置関係(方向および距離)に関する情報を、音を用いてユーザに提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態における情報提供装置100は、移動体としての車両に搭載されている。ユーザは車両に搭乗した状態で情報提供装置100から情報を取得する。
【0008】
本実施形態の情報提供装置100は、自車両(移動体)と車両周囲にある障害物との相対位置を検知する相対位置検知手段1と、相対位置検知手段1が検知した相対位置に応じて、2つの音源(移動体の位置に対応させた第1の音源と、障害物の位置に対応させた第2の音源)の位置を決定し、それぞれの音源から音を出力させる音出力手段2と、音の出力に関して必要な情報を記憶し、音出力手段2がアクセス(情報取得)可能な記憶手段3とを有している。
【0009】
具体的には、少なくとも、移動体の位置に対応させた第1の音源と、障害物の位置に対応させた第2の音源との位置を決定し、これら2つの音源から音を発生させるプログラムを格納したROMと、このROMに格納されたプログラムを実行することで、音出力手段2として機能するCPU、MPU、DSPと、情報を記憶し記憶手段3として機能するRAMとを備えている。
【0010】
相対位置検知手段1は、自車両(移動体)に対する障害物の相対的位置を経時的に検知する障害物検知部11と、自車両(移動体)の位置を経時的に検知する移動体検知部12と、検知された自車両の位置と障害物の位置とから、これらの相対的位置関係を算出する相対位置演算部13とを備えている。
【0011】
障害物検知部11は、自車両(移動体)に対する障害物の相対的位置を経時的に検知する。障害物検知部11は、自車両(移動体)周囲の物標のうち、自車両から所定の距離内に存在する物標を「障害物」として検知する。具体的には、図2に示すように、自車両を中心とし、半径を設定距離dとした円領域内にある物標Sを障害物として認識し、自車両との相対的距離を経時的に検知する。この設定距離dは任意に設定することができる。
【0012】
本実施形態では、障害物検知部11として、物標までの距離や物標の存在方向を検知するレーダーシステムを採用した。本実施形態のレーダーシステムは、電磁波を出射し、車両周辺の障害物(物標)に衝突して生じた反射波を受波する。出射波と反射波の時間差から車両と障害物との間の距離を測定するとともに、反射波の受波方向から車両に対する障害物の方向を検知する。レーダー方式は特に限定されることなく、パルス方式、FM−CW方式、走査方式を適宜採用することができる。なお、電磁波の種類は特に限定されず、電波、磁気、超音波、赤外線、光などを用いることができる。
【0013】
このレーダーシステムは自車両(移動体)に搭載され、自車両(移動体)とともに移動する。このため、障害物の位置やレーダーセンサの配置によっては、障害物の位置を検知するだけで自車両(移動体)と障害物との相対的位置を経時的に検知することが可能である。
【0014】
移動体検知部12は、移動体の移動量や移動方向を経時的に検知する。具体的には、車両の操作状態、車両の移動方向や移動量を、舵角センサ、車速センサなどを用いて検知する。また、GPS(Global Positioning System)等を用いた自車位置検出機能(ナビゲーション機能)を利用してもよい。移動体検知部12により、自車両の位置および移動量を取得することができるため、障害物の位置やレーダーセンサの位置にかかわらず、自車両と障害物との相対的位置を求めることができる。
【0015】
相対位置演算部13は、少なくとも障害物検知部11の検知結果から、自車両(移動体)に対する障害物の相対的位置を算出する。もちろん、移動体検知部12の検知結果を参照して相対的位置を算出してもよい。なお、自車両と障害物との相対的位置関係の基準となる「自車両の位置」および「障害物の位置」は任意に定義する。
【0016】
音出力手段2は、相対位置検知手段1の演算結果に基づいて、2つの音源の位置を決定し、各位置にある音源から音をそれぞれ発生させる。この音出力手段2は、移動体の位置に対応させた1又は2以上の第1の音源から音を発生させる第1の音発生部21と、障害物の位置に対応させた1又は2以上の第2の音源から音を発生させる第2の音発生部22とを有している。
【0017】
第1の音発生部21と第2の音発生部は、それぞれ音源位置決定機能211,221と、音発生機能212,222とを有している。音源位置決定機能211は第1の音源の位置を決定し、音源位置決定機能221は第2の音源の位置を決定する。
【0018】
第1の音源の位置は自車両の位置に対応づけられており、第2の音源の位置は障害物の位置に対応づけられている。すなわち、「第1の音源から発生する音(以下「第1の音」ともいう)」は移動する自車両の位置を示し、「第2の音源から発生する音(以下「第2の音」ともいう)」は障害物の位置を示す。対応関係は略一定に保たれるため、自車両の移動に伴い第1の音源の音は移動する。このため、「第1の音」と「第2の音」は、移動する自車両と障害物との相対的位置関係を示し、ユーザは「第1の音」と「第2の音」を聞き比べることによって移動する自車両と障害物との位置関係を経時的に認識することができる。言い換えると、第1の音に対して第2の音が聞こえる方向は、移動体に対して障害物が存在する方向に相当し、第1の音と第2の音との距離は、移動体から障害物までの距離に相当する。このように、音出力手段2が2つの音源から発生させた音は、ユーザにとって自車両と障害物との相対的位置関係(少なくとも方向、距離を含む)に関する情報となり、ユーザは自車両を運転しながら障害物の相対的位置に関する情報を取得することができる。
【0019】
この情報提供処理を車両の動きに対応させて説明する。図3及び図4は、車両を後進させるドライバに車両後方の障害物を報知する場合を示す図である。
【0020】
図3に示す第1の例では、第1の音源を、自車両(移動体)の後部バンパー付近に設けた(音源Pで示す)。また、第2の音源を、安全確保の観点から壁Qよりも距離Wだけ車両に近い位置に設けた(音源Sで示す)。自車両は壁Qに向かって徐々にバックする(開始)。自車両(移動体)の移動に伴い、第1の音源Pは第2の音源Sに近づく(接近)。ユーザは、特性の異なる2つの音を識別し、車両の後進とともに音源Pからの音が音源Sに接近していることを認識する。
【0021】
自車両が壁Qに接近し、音源Pの位置が音源Sの位置と一致すると(一致)、2つの音源は1つの音源となり、ユーザは異なる特性の音を聴取する。このとき、車両は壁Qに十分接近している。ユーザは、音の変化により車両が障害物に対して移動の限界位置にあること及びそのタイミングを知ることができる。
【0022】
図4に示した例では、第1の音源をドライバシート付近に設け(音源Pで示す)、第2の音源を壁Qから距離Zだけ車両に近い位置に設けた(音源Sで示す)。動作は、図3に示す第1の例と基本的に同じである。車両の移動開始時には、音源P(第1の音源)と音源S(第2の音源)とは異なる位置にある(開始)。車両の移動開始とともに音源Pと音源Sとは接近する(接近)。接近中は音源Pと音源Sからは異なる特性の音が発生しており、ユーザはこれら2つの音を識別することができる。音源Pが音源Sに近づき2つの音源の位置が一致すると、音特性制御部23は、異なる音を発生させる(一致)。この音の変化によりユーザは障害物に接近したことを認識することができる。
【0023】
次に、第1の音源と第2の音源との位置について説明する。
自車両に対して障害物の存在する方向と第1の音源に対して第2の音源の存在する方向とは、略平行であることが好ましい。図5は、自車両(移動体)と障害物の位置と、第1の音源と第2の音源の位置を示す模式図である。図5では説明を簡略化するために、位置関係を二次元で示した。図5に示すように、自車両(移動体)に対して障害物の存在する方向と、第1の音源(P(x,y))に対して第2の音源(S(x,y))の存在する方向とは、略平行であることが好ましい。これにより、ユーザは、第1の音を基準として、第2の音が聞こえる方向が(自車両に対する)障害物の存在する方向であると認識することができる。
【0024】
さらに、自車両(移動体)と障害物の距離と第1の音源Pと第2の音源Sの距離との比は、略一定であることが好ましい。図5に示すように、障害物と車両(移動体)との距離がDであり、第1の音源Pと第2の音源Sとの距離がdである場合、距離Dと距離dとの間には、d/D=R(Rは一定)の関係が成立することが好ましい。距離比Rを略一定に保つことにより、車両と障害物との距離関係を、第1の音源と第2の音源との距離関係に所定の比率で置き換えることができる。ユーザ(ドライバ)は、第1の音と第2の音の距離に基づいて車両と障害物との距離を知ることができる。ちなみにR=1の場合は第1の音と第2の音の距離が、自車両と障害物との実際の距離と等価となる。R<1の場合は、自車両と障害物との実際の距離が縮小されて表現される。R=1の場合は、ユーザは車両と障害物との実際の距離を2つの音から直接的に認識することとができる。R<1の場合は、広い範囲における障害物の存在を聞き取りやすい近い音でユーザに知らせることができる。
【0025】
さらに、第1の音源の位置は、自車両(移動体)を操作するユーザの位置と所定の関係にあることが好ましい。たとえばユーザの頭部付近、特にユーザの耳の近傍の任意の点を第1の音源の位置とするとよい。基準となる第1の音源の位置がユーザに対して所定の位置であれば、ユーザは2つの音(第1の音と第2の音)を正確に対比することができる。
【0026】
音発生機能212(222)は、位置が決定された第1の音源(第2の音源)から音を発生させる。この音発生機能212は、第1の音源となる1又は2以上の位置に配置された1又は複数のスピーカであってもよいし、第1の音源の位置を仮想音源として音を出力させる仮想音源形成用スピーカであってもよいし、ヘッドホンなどの装着型の音波トランスデューサであってもよい。所定の位置を音源として音を発生させる手法は、特に限定されず、異なる位置に設けられた複数のスピーカから選択された第1の音源(又は第2の音源)から音を発生させてもよいし、任意の位置を音源として音を発生させる仮想音源形成機能を用いて、決定された位置が仮想音源となるように音を発生させてもよい。ちなみに、本実施形態では、第1の音源となるスピーカを所定の位置に配置し、当該スピーカから第1の音を発生させるとともに、仮想音源形成機能を有するスピーカにより第2の音源を形成し、第2の音を発生させた。
【0027】
なお、発生させる音の特性に関する情報は予め記憶手段3に記憶させておくことが好ましい。本実施形態では、すでに音の特性が特定された音のパターンを記憶手段3に記憶させており、音発生機能212,222は、後述する音特性制御部23の制御に従い記憶手段3から所定の音のパターンを取得し、当該パターンの音を発生する。
【0028】
音特性制御部23は、第1の音源Pと第2の音源Sとから発生する音(第1の音と第2の音)を識別できるように、これらの音の特性をそれぞれ制御する。本実施形態では、音の音質、出力時間(音の発生時間)、タイミング(同時または時間差を設ける)、発生周期その他の音の特性を変化させて、第1の音と第2の音とを識別可能とした。具体的には、第1の音源Pから発生させる音の出力のタイミングと、第2の音源Sから発生させる音のタイミングとをずらしたり、異なる音質の音を発生させたり、音の長さや間隔を変化させたりすることが好ましい。このようにすることにより、ユーザは特徴の異なる2つの音を聞き分けて、第1の音源と第2の音源と(移動体と障害物と)の位置関係(方向及び距離)を認識することができる。
【0029】
また、音源の位置関係に応じて音の特性を変化させることが好ましい。たとえば、移動体の移動に伴い第1の音源と第2の音源の位置が一致した場合には、異なる音として出力していた2つの音を同じ特性の音に変化させることが好ましい。これにより、ユーザは、移動体と障害物との位置関係が変化した(離れていた状態から接近した状態に変化した)タイミングを認識することができる。
【0030】
音特性制御部は、第1の音発生部21又は第2の音発生部22が有する音の増幅装置、遅延装置、または音質を変化させるためのフィルタリング装置にむけて制御命令を出力する。
【0031】
以上の構成を有する情報提供装置100の動作を図に基づいて説明する。
図6は、本実施形態における情報提供装置100の基本制御手順を説明するためのフローチャート図である。
【0032】
まず、障害物検知部11は、移動体に対する障害物の相対的位置を検知する(101)。必要であれば、移動体検知部12が自車両(移動体)の移動方向および移動量(距離)を検知し(102)、相対位置演算部13が障害物の自車両(移動体)に対する相対的位置を演算する(103)。
【0033】
相対位置検知手段1は、予め設定された閾値を基準とし、検出された物標が自車両(移動体)に対して閾値未満の距離にあるか否かを判断する(図2参照)。自車両(移動体)と検出された物標との距離が閾値以上である場合、その物標は自車両の障害にはならないものと判断し、引き続き障害物の検知を継続する(101)。一方、自車両(移動体)と検出された物標との距離が閾値未満である場合、その物標は自車両の障害物と判断し、相対位置演算部13は自車両と障害物との相対的位置を算出する(105)。
【0034】
音出力手段2は、自車両と障害物との相対的位置に応じて、第1の音源と第2の音源の位置を決定する。すでに決定されている場合には当該音源の位置の情報を取得する。第1の音発生部21の音源位置決定機能211は第1の音源の位置を決定し(106)、第2の音発生部22の音源位置決定機能221は第2の音源の位置を決定する(107)。ここでは、自車両に対して障害物が存在する方向と、第1の音源に対して第2の音源が存在する方向が略平行となるようにした。また、自車両と障害物との距離Dと、第1の音源と第2の音源の距離dとが、d/D=R(Rは定数)となるようにした。
【0035】
音特性制御部23は、第1の音源から発生する音(第1の音)と第2の音源から発生する音(第2の音)とをユーザが識別できるように、その音の特性を制御する。すなわち、音特性制御部23は、第1の音のタイミングおよび音質を決定し(108)、これとは識別できるように、第2の音のタイミングおよび音質を決定する(109)。この制御命令は音出力手段2の音発生機能212、222に送出され(110)、音発生機能212、222は、この制御命令に従い音を発生させる。
【0036】
以上説明した情報提供処理を車両の移動状態に対応させて説明する。図7及び図8は第1の音源の位置及び数、第2の音源の位置及び数が異なる点で相違するが、基本的な処理手順は共通する。
【0037】
図7は、複数の障害物が異なる(複数の)方向に存在し、第2の音源Sを複数設けた場合の例を示す図である。ユーザは、車両を左右及び後方に壁(障害物)がある駐車エリアに移動させる。本例では、車両前方右側に対向する壁Aと、車両後方左側に対向する壁Bとが障害物として認識されている。障害物として認識するか否かは、障害物検知部11による車両と障害物の距離に基づいて判断する。
【0038】
第1の音発生部21の音源位置決定機能211は、ユーザの座席付近を第1の音源の位置として決定する。第2の音発生部22の音源位置決定機能212は、壁Aの位置に対応する位置S1と壁Bに対向する位置S2とを第2の音源の位置として決定する。第1の音発生部21の音発生機能212は、第1の音源から特性1の音を発生させる。第2の音発生部22の音発生機能222は、2つの第2の音源からそれぞれ特性の異なる、特性21、特性22の音を発生させる。そして、ユーザは特性の異なる3つの音を認識する。
【0039】
車両が後進を続けると、図7(b)に示すように、車両が壁Aから離れるため、壁Aは車両に対する障害物として認識されなくなる。これに伴い音発生機能222は第2の音源S1からの音の発生を中止する。また、車両後方右側が壁Cに接近するため、壁Cは障害物として認識される。第2の音発生部22の音源位置決定機能212は、壁Cの位置に対応する位置S3を第2の音源として決定する。さらに、車両後方が壁Dに接近するため、壁Dは障害物として認識される。第2の音発生部22の音源位置決定機能212は、壁Cの位置に対応する位置S4を第2の音源の位置と決定する。第2の音発生部22の音発生機能222は、新たに決定された2つの第2の音源S3およびS4からそれぞれ特性の異なる、特性23、特性24の音を発生させる。
【0040】
車両はさらに後退し、駐車エリアの後ろ壁Dに接近するに伴い、車両の位置に対応させた第1の音源P1が、車両後方の第2の音源S4に接近する。図7(c)は、第1の音源P1の位置と第2の音源S4の位置とが略一致した状態を示す。第1の音源P1と第2の音源S4が略一致したとき、車両は壁Dに十分接近している。この状態をユーザに報知するため、音特性制御部23は、第1の音源P1と第2の音源S4との位置が略一致したタイミングで、異なる特性の音を出力する。ユーザは2つの音源から発生していた音が、1つの異なる音となったことによって、自車両が障害物に十分に接近したこと及びそのタイミングを知ることができる。
【0041】
次に、図8を用いて、第1の音源を複数設けた場合の報知処理(情報提供)を説明する。図8(a)及び(b)は、車両がT字路を左折する過程を示す。車両の進行方向の左側面は、T字路左側の角にある壁Eと接触するおそれがあるため、音源位置決定機能211は、車両左側の全長にわたって4つの第1の音源P11〜P14の位置を決定する。音発生機能212は、音特性制御部23の制御に従い、第1の音源P11〜P14から音を発生させる。この4つの第1の音は、同じ特性(タイミング等)であってもよいし、異なる特性であってもよい。
【0042】
また、第2の音発生部22の音源位置決定機能221は、障害物Eの位置と対応関係にある位置S5を第2の音源の位置として決定する。音発生機能212は、音特性制御部23の制御に従い、第1の音源(P11〜P14)から発生する音と識別できる音を第2の音源S5から発生させる。この第2の音源S5から発生する音の特性は、第1の音源P11〜P14から発生する音の特性とは異なり、ユーザは特性の異なる5つの音を認識する。
【0043】
音の発生は、図8(c)に示すように、車両が壁Eを曲がりきるまで継続させ、車両の移動中における障害物Eの方向および距離を音により認識することができる。
【0044】
本実施形態の情報提供装置100は、以上のように構成され機能するので、以下の効果を奏する。
【0045】
移動体の位置に対応する第1の音源と障害物の位置に対応する第2の音源から少なくとも2つの音を発生させることにより、移動体と障害物との相対的位置関係を音で表現し、移動体と障害物との位置関係に関する情報をユーザに提供することができる。すなわち、ユーザは、提供された2つの音を聞き比べることにより、音源の位置にかかわらず、移動体と障害物との位置関係(方向及び距離)を正確に知ることができる。特に、第1の音源の位置を、移動体を操作するユーザと所定の関係の位置とした場合には、ユーザは第1の音源からの音を基準として第2の音源からの音の方向および距離を認識することができるため、ユーザは障害物の存在する方向(角度)および距離を正確に知覚することができる。
【0046】
また、移動体に対して障害物の存在する方向と第1の音源に対して第2の音源の存在する方向とを略平行としたため、ユーザは第1の音源に対して第2の音源からの音が聞こえる方向により、移動体に対する障害物の存在する方向を正確に知覚することができる。特に、第1の音源の位置が移動体を操作するユーザの位置と所定の関係にある場合には、第2の音源からの音が聞こえてくる方向が障害物の存在する方向と見なせるため、ユーザは障害物の存在方向を正確に認識することができる。
【0047】
さらに、移動体と障害物との距離と、第1の音源と第2の音源の距離との比を略一定としたため、ユーザは第1の音源の音に対する第2の音源の音の距離に基づいて、移動体に対する障害物の距離を正確に認識することができる。特に、第1の音源の位置が移動体を操作するユーザの位置と所定の関係にある場合には、ユーザは、第1の音源からの音と第2の音源からの音の距離関係を正確に認識することができるため、障害物までの距離を正確に認識することができる。
【0048】
第1の音源から発生させる音の音質、出力時間(音の発生時間)、タイミング(同時または時間差を設ける)、発生周期その他の音の特性と、第2の音源から発生させる音の特性とをそれぞれ制御することにより、第1の音源からの音と第2の音源からの音とが識別可能となる。すなわちユーザは、第1の音源からの音と第2の音源からの音とを誤ることなく識別することができ、第1の音源に対する第2の音源の方向、距離その他の位置関係を認識することができる。
【0049】
本実施形態では情報提供装置100について説明したが、本発明の情報提供用プログラムにより動作するコンピュータは、情報提供装置100と同様に作用し、同様の効果を奏する。
【0050】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0051】
本実施形態では、車両の操作時における障害物に対する警報情報を提供する例を説明したが、その他にも重機アームの操作、船の操作、航空機の離発着操作、モニタを見ながらの遠隔操作、その他の障害物と移動体とを実際に目視できない場合の機器の操作において利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の情報提供装置のブロック図である。
ト図である。
【図2】障害物の認識処理を説明するための図である。
【図3】移動する車両における動作例を説明するための図である。
【図4】移動する車両における他の動作例を説明するための図である。
【図5】障害物と移動体の距離と、第1の音源と第2の音源の距離との関係を説明するための図である。
【図6】本実施形態のおける情報提供処理手順を示すフローチャート図である。
【図7】情報提供処理の例を説明するための図である。
【図8】情報提供処理の他の例を説明するための図である。
【符号の説明】
100…情報提供装置
1…相対位置検知手段
11…障害物検知部
12…移動体検知部
13…相対位置演算部
2…音出力手段
21…第1の音発生部
211…音源位置決定機能
212…音発生機能
22…第2の音発生部
221…音源位置決定機能
222…音発生機能
23…音特性制御部
3…記憶手段

Claims (10)

  1. 移動体に対する障害物の相対的位置を経時的に検知する相対位置検知手段と、前記移動体の位置に対応させた1又は2以上の第1の音源から音を発生させる第1の音発生手段と、
    前記障害物の位置に対応させた1又は2以上の第2の音源から音を発生させる第2の音発生手段と、を有する情報提供装置。
  2. 前記移動体に対して前記障害物の存在する方向と、前記第1の音源に対して前記第2の音源の存在する方向とは、略平行である請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記移動体と前記障害物の距離と、前記第1の音源と前記第2の音源の距離との比は、略一定である請求項1又は2に記載の情報提供装置。
  4. 前記第1の音源の位置は、前記移動体を操作するユーザの位置と所定の関係を有する請求項1〜3のいずれかに記載の情報提供装置。
  5. 前記第1の音源から発生する音と前記第2の音源から発生する音とを識別できるように、これらの音の特性をそれぞれ制御する音特性制御手段をさらに備えた、請求項1〜4のいずれかに記載の情報提供装置。
  6. コンピュータに、
    移動体に対する障害物の相対的位置を経時的に検知させるステップと、
    前記移動体の位置に対応させた1又は2以上の第1の音源から音を発生させるステップと、
    前記障害物の位置に対応させた1又は2以上の第2の音源から音を発生させるステップとを実行させるための情報提供用プログラム。
  7. 前記移動体に対して前記障害物の存在する方向と、前記第1の音源に対して前記第2の音源の存在する方向とは、略平行である請求項6に記載の情報提供用プログラム。
  8. 前記移動体と前記障害物の距離と、前記第1の音源と前記第2の音源の距離との比は、略一定である請求項6又は7に記載の情報提供用プログラム。
  9. 前記第1の音源の位置は、前記移動体を操作するユーザの位置と所定の関係を有する請求項6〜8のいずれかに記載の情報提供用プログラム。
  10. 前記第1の音源から発生する音と前記第2の音源から発生する音とを識別できるように、これらの音の特性をそれぞれ制御する命令を送出するステップをさらに有する、請求項6〜9のいずれかに記載の情報提供用プログラム。
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