JP2004250958A

JP2004250958A - Timber beam mounting structure of wooden protection fence

Info

Publication number: JP2004250958A
Application number: JP2003041380A
Authority: JP
Inventors: Kazumitsu Kanamaru; 和光金丸
Original assignee: Wako Concrete Industries Co Ltd
Current assignee: Wako Concrete Industries Co Ltd
Priority date: 2003-02-19
Filing date: 2003-02-19
Publication date: 2004-09-09
Anticipated expiration: 2023-02-19
Also published as: JP4434600B2

Abstract

PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a timber beam mounting structure of a wooden protection fence which surely slides a vehicle coming into contact or collision therewith, and has high buffer function. SOLUTION: In the front part seen from at least a vehicle traffic area side, the end point of the timber beam is located inward of an outside surface position in an intermediate section of the timber beam and, at the same time, in the case there is a cover member covering a butt position part of both timber beams or a fixing member for fixing each timber beam to a strut, outside surface positions of these members are located inward of the outside surface position of the timber beam, and the end point from the outside surface of the timber beam or the surface over the inside position is made as an inclined surface. COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、緩衝材を木材ビームとする木製防護柵における木材ビーム取付構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、緩衝材を木材ビームとする木製防護柵が開発され、実用化されてきた。木材ビームは、金属製の鋼板等による緩衝材と異なり木材特有の景観性、緩衝性を有し、高い評価を受けている。しかしながら、木材ビームとしては主に間伐材等天然の丸太材が利用されることから、車両衝突時の緩衝機能が波状鋼板とは異なり、相応の対策が必要であった。このため、本発明者等は、多数の衝突実験を繰り返しながら、種々の改善を図ってきた。
【０００３】
例えば、特許第２９７４９４９号（防護柵）では、木材ビームの強度を補償するために木材ビームの裏面に沿って鉄筋を添設し、その両端に備えた固定板の穴を、木材ビームの端部に明けた取付孔と共にコンクリート製の支柱に埋め込んだ固定ボルトに挿通し、ナットが木材ビームの前面から出ない状態で、木材ビームを支柱に対し固定するようにしている。
【０００４】
また、例えば、特許第２９５８２５４号（防護柵）では、緩衝材同士の両端連結部に、半円筒状の押えカバーを被嵌し、該押えカバーを支柱に対しカバー固定用のボルトで固定している。押えカバーの被嵌により、景観を良好とするのみならず、木材ビームの突合位置における端面処理を行うことができ、ビーム相互の持ち合い強化を図ることができる。
【０００５】
ところが、本発明者が更なる衝突実験を繰り返し研究を行った結果、木材ビームの取付構造如何によっては、一定条件下で衝突緩衝機能を阻害している場合があることが判明した。例えば、支柱の内側にビーム支持用のブラケットを設け、相隣り合う支柱側から夫々延伸された木材ビームの端部を相互に突き合わせた形で支持し両木材ビーム付近の端部を金属製の押えカバーで覆うとき、特に小型車両に規準値以上の過大な加速度を与えてしまう場合が生じた。日本道路協会が定める防護柵設置規準では、車両が受ける加速度は９ｇ以下で最大でも１２ｇ以下とされている。
【０００６】
原因調査の結果、車両の前輪が防護柵の木材ビームに衝突したとき、その衝撃で瞬時にしてチューブレスタイヤはパンクし、タイヤホイールが直接木材ビームに激突する。同時に、車両の前輪ホイールは、カバーの端面に誘導され、木材ビームの表面から僅かに突出した金属製カバー内に潜り込む形で支柱に力を与え、その反動で極めて過大な衝撃ピークを具現していたのである。因みに、カバーの厚みは３ｍｍで、木材ビームと密着していても、同様現象が生じることが確認されている。実験によれば、質量１トンの普通乗用車が時速６０ｋｍ、角度６０度で衝突した場合、車両に加わる加速度は１５ｇに及んだ。この値は、余りにも過大であり、車両及び乗員が受ける衝撃は過大であり、重大な問題点である。
【０００７】
木製防護柵の木材ビーム取付構造としては、丸太や角材、板材等による木材ビームを単に突合させただけのもの、これらの突合面を押えカバーで覆ったものの他、木材ビームの固定方法、衝撃緩和手段に関連して様々の設計が考えられている。これら各種の場合において、相応の対策が必要である。
【０００８】
【特許文献１】
特許第２９７４９４９号明細書（第１頁、図１）
【０００９】
【特許文献２】
特許第２９５８２５４号明細書（第１頁、図２）
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術に鑑みて、木製防護柵に車両が接触ないし衝突したとき、車両に過大な加速度を与えることが無く、様々の設計に対応できる木製防護柵の木材ビーム取付構造を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決することのできる本発明の木製防護柵における木材ビーム取付構造は、車両通行域の路側に沿って立設した複数の支柱の内側にビーム支柱用のブラケットを設け、相隣合う支柱側から夫々延伸させた木材ビームの端部を相互に突き合わせた形で前記支柱に夫々固定して支持し、前記車両通行域を走行する車両の接触ないし衝突を前記木材ビームで受けて、当該車両の挙動を安全基準内に適合させる木製防護柵の木材ビーム取付構造であって、
少なくとも前記車両通行域側から見ての正面部分において、前記木材ビームの端点を当該木材ビームの中間部における外表面位置より内側に位置させると共に、両木材ビームの突き合わせ位置部分を覆うカバー部材や各木材ビームを前記支柱へ固定するための固定用部材が有る場合には、これら部材の外表面位置を前記木材ビームの外表面位置より内側に位置させ、
かつ、前記木材ビームの外表面から前記端点又は前記内側位置にかけての面を、両位置を結ぶ傾斜面としたことを特徴とする。
【００１２】
本発明では、少なくとも前記車両通行域側から見ての正面部分において、前記木材ビームの端点を当該木材ビームの中間部における外表面位置より内側に位置させると共に、両木材ビームの突き合わせ位置部分を覆うカバー部材や各木材ビームを前期支柱へ固定するための固定用部材が有る場合には、これら部材の外表面位置を前記木材ビームの外表面位置より内側に位置させるので、各種設計において、接合部分が木材ビームの中間部分より内側に位置し、突出部分が無い。
【００１３】
さらに、前記木材ビームの外表面から前記端点又は前記内側位置にかけての面を、両位置を結ぶ傾斜面とするので、接触ないし衝突車両を進入方向から離脱方向にかけて確実に滑動させることができる。従って、車両の前輪が木材ビームに衝突したとき、チューブレスタイヤがパンクし、タイヤホイールが直接木材ビームに激突したとしても滑動し、その反動を小として、車両に与える加速度を９ｇ以下で、最大でも１２ｇ以下とすることができる。
【００１４】
上記木製防護柵の木材ビーム取付構造において、前記木材ビームの前記支柱への固定は、相隣り合う木材ビームが相互に離反しない形で強固に固定し、前記木材ビーム相互の緊張持ち合いによって前記支柱の水平面内での回転を防止し、固定部材の固定方法の如何に拘らず木材ビーム、固定部材、支柱、押えカバー、並びにブラケット等、全ての関連部材相互の持ち合いが実現され、固定部材がねじ切れるようなことも無く、柔軟かつ強靭な木製防護柵が構成される。
【００１５】
また、前記固定用部材を断面コの字形のＣ形チャンネルで構成すると共に、その開口部分を前記木材ビームと当接させて結合するようにし、前記Ｃ型チャンネル及び前記木材ビームとの間に生ずる隙間を衝撃緩和のための衝撃吸収空間とすれば、車両衝突時にＣ形チャンネルと木材ビームとの間で適度な衝撃緩和機能を実現できる。即ち、木材ビームをＣ形チャンネルに、適度な力で例えばボルトで締結した後、これに車両が衝突すると、締結力を超える過大な力により、Ｃ形チャンネルのコの字先端部が木材ビームに順次食い込み、衝突力を直線的に吸収することができ、その間に車両を木材ビームの表面側で滑動させ、衝撃力を最小化することができる。簡易な構造にして最も理想的な衝撃緩和機能を実現できる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図１は、本発明の実施に用いることのできる木材ビームの例として４種の木材ビーム１Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄを示す斜視図である。図２、図３は、第１の木材ビーム１Ａの使用例を示す説明図、図４、図５は、第２の木材ビーム１Ｂの使用例を示す説明図、図６は、第３の木材ビーム１Ｃの使用例を示す説明図、図７、図８は、第４の木材ビーム１Ｄの使用例を示す説明図である。
【００１７】
図１（ａ）は丸太２の両端を中間断面より狭小断面となるよう切削して狭小断面部３を形成し、この狭小断面部３と中間部との間を傾斜面４とした２重円筒型の木材ビーム１Ａを示している。狭小断面部３の円の中心は、必ずしも中間部中心と一致させる必要はない。道路内側から見ての正面部分が中間部より内側に位置するよう、偏心したものでもよく、楕円であってもよい。狭小断面部３には、支柱取付用のボルト貫通孔５が設けられる。傾斜面４の角度は、丸太２の表面から見て１０〜４５°、より好ましくは１５〜３０°程度が適切である。狭小断面部３は、押えカバー等で押えるための、くわえ代Ｌとして利用されるので、この寸法Ｌは丸太２の直径の６０％以上の長さが必要で、望ましくは１８０ｍｍ以上とされる。狭小断面部３の切削量は、押えカバーの厚み以上の量とされ、押えカバーの表面が丸太２の表面よりも外へ突き出さないことが必要条件である。
【００１８】
図１（ｂ）は、板材６の一方の面の両端を中間部より狭小幅とするよう狭小厚み部７とした板状木材ビーム１Ｂを示している。狭小厚み部７と中間部との間には傾斜面８が形成されている。狭小厚み部７の傾斜面８寄りの位置には、支柱固定用の上下貫通孔９が設けられている。
【００１９】
狭小厚み部７には、押えカバーが適用される。従って、図１（ａ）に示す２重円筒型のものと同様のくわえ代の寸法Ｌが適用され、狭小量も切削量と同等とされる。ただし、板状木材ビーム１Ｂは、１つの板材を切り込んで作るとは限らず、厚みの薄い板を積層して作ることも有るので、狭小厚み部７は、切削により製作されるとは限らない。積層により製作する場合、各板の積層により傾斜面に段差が出来るので、これは切削により滑らかに仕上げる。
【００２０】
図１（ｃ）は、丸太２の両端に傾斜面１０を形成するための切欠きを設け、その内側位置に固定ボルト挿通用の貫通孔１１に臨むボルト頭収納穴１２を設けたカバーレスの木材ビーム１Ｃを示している。
【００２１】
収納穴１２は、前述のくわえ代Ｌの内側位置に設けられている。
【００２２】
図１（ｄ）は、丸太２の両端に傾斜面１０を形成し、その内側位置で、前記くわえ代寸法Ｌより内側に、環状溝１３を設けた丸バンド固定式の木材ビーム１Ｄを示す。環状溝１３には、固定用の丸バンドが適用される。環状溝１３と、この丸バンド間には滑り止め手段が設けられ、相互が滑り、丸太２が回転しないよう、傾斜面１０を車両通行域正面に向けた状態で、確実に固定される。
【００２３】
図２及び図３は、図１（ａ）に示す２重円筒型の木材ビーム１Ａを用いた木製防護柵の木材ビーム取付構造の実施形態を示す説明図である。
【００２４】
図２及び図３に示すように、本木製防護柵１４は、道路路側１５に沿って立設した複数の支柱１６の内側にビーム支持用のブラケット１７を設け、相隣り合う支柱１６側から夫々延伸された木材ビーム１Ａの端部を相互に突き合わせた形で前記支柱１６に対し支持すると共に、その開口方向が前記木材ビーム１Ａの延伸方向と一致する筒状カバー部材１８を用いて両木材ビーム１Ａの支柱付近の端部を覆って成る。
【００２５】
前記木材ビーム１Ａの両端部は、前記筒状カバー部材１８の厚みｄ（例えば３ｍｍ）より大きな量で、かつ前記筒状カバー部材１８の内孔に嵌装可能となる寸法Ｄまで切削し、前記筒状カバー部材１８の道路内側面が前記木材ビーム１Ａの中間断面から外方に突出しない構造としている。
【００２６】
図３に詳細に示すように、木材ビーム１Ａは、天然丸太の両端部を直径Ｄの寸法まで切削し、筒状カバー部材１８に嵌装された状態で、上側よりボルト１９を挿通し、支柱１６に対し固定支持するための貫通孔５を設けている。天然丸太の場合、中間断面の直径は元口の直径の方が大きく、末口の直径が小さくなるのが普通である。筒状カバー部材１８の厚みをｄとするとき、元口及び末口における切削量は、これ以上の値となる。これにより、筒状カバー部材１８の道路内側面が木材ビーム１Ａの中間断面から外方に突出することが無い。具体的には、切削部分の外形をカバーの外径より、少なくとも５〜８ｍｍ、望ましくは１２ｍｍ〜１５ｍｍ小さい断面に加工するのが好ましい。
【００２７】
筒状カバー部材１８は、ブラケット１５と１体化されたものの例で示している。ブラケット１７には、空間部が形成され、衝突時のエネルギーをここで吸収し、緩撃機能を持たせるよう工夫している。筒状カバー部材１８の両端部には上下に１対の穴２０が明けられている。内孔に前記木材ビーム１Ａの端部を嵌装し、貫通孔５と穴２０とを一致させ、上方からボルト１９を挿通し、下方からナット２１を掛けることにより、木材ビーム１Ａを筒状カバー部材１８に対し確実に固定することができる。ボルト１９を上面から挿通するので、ボルト１９やナット２１が、木材ビーム１Ａの内側面に突出する心配は無い。
【００２８】
前記ブラケット１７は、支柱１６の対応面に明けた穴２２を支柱１６の後方から挿通されたボルト２３に通し、空間部でナットを掛けることにより、支柱１６に強固に固定することができる。
【００２９】
以上の通り構成された木製防護柵１４にあっては、木材ビーム１Ａに車両が衝突したとしても、筒状カバー部材１８にのめり込むようなことが無く、車両を円滑に滑らせ、道路内側へ反射させることができる。木材ビーム１Ａの狭小断面部３の境は傾斜面４としているので、木材ビーム１Ａをめくり上げるような力も作用しない。また、筒型カバー部材１８を介して木材ビーム１Ａ相互のずれが生じない形で固定することができ、相互持ち合いによる補強効果を実現することができる。表１に比較例と共に実施例を示す。
【００３０】
【表１】

表１に示すように、重ねての実験を行った結果、車両のカバー部材１８への、のめり込み現象は見られず、本発明の実施によって木材ビーム特有の緩衝機能を十分に発揮させることができ、衝突時に車両に与える加速度を十分に低下させることができた。
【００３１】
図４及び図５は、図１（ｂ）に示す板状木材ビーム１Ｂを用いた木製防護柵２４の木材ビーム取付構造の実施形態を示す説明図である。図４は、図５のＦ４−Ｆ４線に沿った断面図で示している。図５の支柱１６の上端は蓋を除いた状態で示している。
【００３２】
図４及び図５に示すように、支柱１６には、上下方向に開口した変形性緩衝部を備えたブラケット２５がボルト２６を用いて取付けられ、その前方に、車両通行域方向に開口した箱状の鋼製カバー部材２７が固定されている。このカバー部材２７の開口部断面形状は、図１（ｂ）に示す木材ビーム１Ｂの端面形状と一致させており、縦横寸法共に僅かに大きな寸法とされている。また、カバー部材２７の上下の面には、図１（ｂ）に示す木材ビーム１Ｂの貫通孔９に対応する位置に、一対の穴２８が開けられている。
【００３３】
前記カバー部材２７の両側開口方向から木材ビーム１Ｂの一端を夫々突き合わせる形で挿入し、貫通孔９に穴２８を合わせた状態で上方からボルト２９を挿通し、下方からナットで締め付けて固定する。カバー部材２７の表面は、木材ビーム１Ｂの表面と同等か、もしくは木材ビーム表面より突き出さない程度とする。カバー部材２７の長さは、木材端部のくわえ代Ｌの約２倍の長さとなる。くわえ代Ｌは、木材最小寸法の６０％以上が必要であり、望ましくは１８０ｍｍ以上とされる。
【００３４】
以上の構成の木製防護柵２４の木材ビーム１Ｂの取付構造により、１枚物の木材ビーム１Ｂの正面において、ビーム表面より突き出された部分が無く、かつビームの狭小厚み部７と中間部の間には、傾斜面８が形成されているので、接触ないし衝突車両は円滑に滑動し、車両に過大な加速度を与えることが無い。また、ブラケット２５には、縦方向の空間が設けられており、衝撃緩和機能を有し、車両に与える加速度を十分緩和できる。
【００３５】
図６は、図１（ｃ）に示す木材ビーム１Ｃを用いた木製防護柵３０の木材ビーム取付構造の実施形態を示す説明図である。
【００３６】
図示のように、支柱１６に、ボルト２６を用いて、前面半円弧形状とすると共にその後方で横方向の空間を有する変形性ブラケット３１を取付け、その前面にボルト３２及びナット３３を用いて一対の木材ビーム１Ｃを取付けている。カバー部材は用いない。
【００３７】
木材ビーム１Ｃの突合面は、数ｍｍ程度の適度な空間が空けられている。設計上の誤差を吸収するためである。接合面の前面、即ち車両通行域に面する部分には傾斜面１０が設けられている。従って、接触ないし衝突車両は円滑に滑動する。かつブラケット３１には、横方向の空間が設けられており、衝撃緩和機能を有し、車両に与える加速度を緩和できる。
【００３８】
図７及び図８は、図１（ｄ）に示す木材ビーム１Ｄを用いた木製防護柵３４の木材ビーム取付構造の実施形態を示す説明図である。図８に示す支柱１６の上端に設けた蓋３５は、図７では省略して示している。
【００３９】
図７及び図８に示すように、支柱１６に変形性ブラケット２５を介して長手方向を横方向とし、かつ開口部を前方側としたＣ型チャンネル材３６を固定している。変形性ブラケット２５には、縦方向空間を有し、変形性緩衝部を形成している。Ｃ型チャンネル材３６の両端上下には、前方に位置する木材ビーム１Ｄの環状溝１３を上下から抱え込むことのできる丸バンドの上部材３７Ａ及び下部材３７Ｂが夫々固定されている。上下部材３７Ａ、３７Ｂの接合は、締付けビス３８を用いて、木材ビーム１Ｄの下方側において行われる。木材ビーム１Ｄの両端は、バンド固定位置において、滑り止め加工されている。バンド表面は、ビーム表面と同等か、もしくはビーム表面より外方に突き出ない寸法とされている。木材ビーム１Ｄの傾斜面１０は正面側に位置させて固定する。
【００４０】
以上の構成において、木材ビーム１Ｄは、丸バンド３７Ａ、３７Ｂを用いて支柱１６に固定される。また、本例では、変形性ブラケット２５及びＣ型チャンネル材３６の中空部が共に変形性緩衝部となり、Ｃ型チャンネル材３６と木材ビーム１Ｄとの接触点Ｐが、線接触となる。
【００４１】
従って、車両が木材ビーム１Ｄに接触ないし衝突すると、車両は円滑に滑動し、車両に過大な加速度を与えることが無い。また、２重の変形性緩衝部３９によって、衝撃緩和が行われ、車両に与える加速度を十分に低下させることができる。さらに、接触点Ｐによって衝撃力を時間軸に沿って直線的に吸収できるので、理想的な衝撃緩和機能を実現できる。
【００４２】
以上示した実施形態では、支柱１６を鋼管杭のような棒状部材で示したが、本発明に用いることのできる支柱はこれに限定されるものではない。例えば、上下部材を地表で接合する形のものであっても良い。また、丸であっても角であっても、さらに地上部がコンクリート製のものであっても、鋳物製のものであっても同様である。
【００４３】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計的変更を加えることができ、各種態様で実施できる。
【００４４】
【発明の効果】
以上の通り、本発明は、特許請求の範囲に記載の通りの木製防護柵の木材ビーム取付構造であるので、車両を進入方向から離脱方向にかけて、確実に滑動させることができる。従って、車両の前輪が木材ビームに接触ないし衝突したとき、チューブレスタイヤがパンクし、タイヤホイールが直接木材ビームに衝突したとしても滑動し、その反動を小として、車両に与える加速度を９ｇ以下で、最大でも１２ｇ以下とすることができる。
【００４５】
カバー部材の表面を木材ビームの中間部表面より突出させない構造とするので、車両が突起によって係止されることがなく、かつ、このため木材ビームに設けた狭小部分と中間部分との間には傾斜面を形成するので、その角度の大小に拘らず、車両を円滑に滑動させることができる。
【００４６】
また、変形性ブラケットに変形性緩衝部を設けることにより、車両滑動中における衝撃緩和を行うことができ、加速度を十分低下できる。さらに、木材ビームと金具との接触部分を線状ないし点状接触としておけば、金具の木材への食い込み作用によって衝突時の衝撃を時間軸に沿って直線的に緩和させることができ、車両に与える加速度を更に小さい値とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施に用いることができる木材ビームの構成例を示す斜視又は正面図である。
【図２】図１（ａ）に示す木材ビーム１Ａを用いた例で示す本発明の一実施形態に係る木製防護柵の斜視図である。
【図３】図２に示す木製防護柵のうち、木材ビーム取付構造部分を拡大及び分解して示す斜視図である。
【図４】図１（ｂ）に示す木材ビーム１Ｂを用いた例で示す本発明の一実施形態に係る木製防護柵の側面図である。
【図５】図４に示す木製防護柵の平面図である。
【図６】図１（ｃ）に示す木材ビーム１Ｃを用いた例で示す本発明の一実施形態に係る木製防護柵の平面図である。
【図７】図１（ｄ）に示す木材ビーム１Ｄを用いた例で示す本発明の一実施形態に係る木製防護柵の平面図である。
【図８】図７の中央断面に沿った側面図である。
【符号の説明】
１Ａ２重円筒型の木材ビーム
１Ｂ板状木材ビーム
１Ｃカバーレス木材ビーム
１Ｄ丸バンド固定式木材ビーム
２丸太
３狭小断面部
４、８、１０傾斜面
５、９、１１貫通孔
６板状材
７狭小厚み部
１２ボルト頭収納穴
１３環状溝
１４、２４、３０、３４木製防護柵
１５道路路側
１６支柱
１７、２５、３１ブラケット
１８、２７カバー部材
１９、２３、２６、３２ボルト
２０、２２、２８穴
２１、３３ナット
３５支柱の蓋
３６Ｃ型チャンネル材
３７Ａ丸バンドの上部材
３７Ｂ丸バンドの下部材
３８締付けビス
３９変形性緩衝部
Ｌくわえ代（寸法）
Ｐ接触点[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a wood beam mounting structure in a wooden protective fence using a cushioning material as a wood beam.
[0002]
[Prior art]
In recent years, wooden protective fences using a buffer as a wood beam have been developed and put into practical use. Wood beams have a distinctive landscape and cushioning properties unique to wood, unlike cushioning materials made of metal steel plates or the like, and are highly evaluated. However, since natural logs such as thinned wood are mainly used as the timber beams, the buffer function at the time of vehicle collision is different from that of the corrugated steel plate, and appropriate countermeasures were required. For this reason, the present inventors have made various improvements while repeating many collision experiments.
[0003]
For example, in Japanese Patent No. 2,974,949 (protection fence), a reinforcing bar is provided along the back surface of the wood beam in order to compensate for the strength of the wood beam, and holes of fixing plates provided at both ends thereof are formed at the ends of the wood beam. The timber beam is fixed to the pillar with the nuts not protruding from the front of the timber beam, with the mounting holes drilled in above being inserted through fixing bolts embedded in the concrete pillar.
[0004]
In addition, for example, in Japanese Patent No. 2958254 (protection fence), a semi-cylindrical holding cover is fitted to both ends connecting portions of the cushioning material, and the holding cover is fixed to the support column with cover fixing bolts. I have. The fitting of the presser cover can not only improve the scenery, but also perform the end face processing at the abutting position of the wood beams, and strengthen the mutual holding of the beams.
[0005]
However, as a result of repeated studies conducted by the present inventor on further collision experiments, it was found that depending on the mounting structure of the wood beam, the collision buffer function may be inhibited under certain conditions. For example, a beam support bracket is provided inside the column, and the ends of the timber beams extending from the adjacent columns are supported by abutting each other, and the ends near both the timber beams are made of metal. When the vehicle is covered with a cover, an excessive acceleration exceeding a standard value may be applied to a small vehicle. According to the protection fence installation standards set by the Japan Road Association, the acceleration received by a vehicle is 9 g or less, and at most 12 g or less.
[0006]
As a result of the cause investigation, when the front wheel of the vehicle collides with the wood beam of the protective fence, the impact instantaneously punctures the tubeless tire, and the tire wheel collides directly with the wood beam. At the same time, the front wheel of the vehicle is guided by the end face of the cover and exerts a force on the strut in a form of dipping into a metal cover slightly protruding from the surface of the wood beam, and the reaction of the front wheel implements an extremely large impact peak. It was. Incidentally, it has been confirmed that the same phenomenon occurs even when the cover has a thickness of 3 mm and is in close contact with the wood beam. According to experiments, when a 1-ton mass passenger car collides at a speed of 60 km / h and an angle of 60 degrees, the acceleration applied to the vehicle reached 15 g. This value is too large, and the impact on the vehicle and the occupant is excessive, which is a serious problem.
[0007]
The wooden beam mounting structure of the wooden guard fence consists of simply joining wood beams made of logs, timbers, boards, etc., covering these abutting surfaces with a holding cover, fixing the wood beams, and reducing impact. Various designs are envisaged in connection with the means. In these various cases, appropriate countermeasures are required.
[0008]
[Patent Document 1]
Patent No. 2997449 (page 1, FIG. 1)
[0009]
[Patent Document 2]
Patent No. 2958254 (page 1, FIG. 2)
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above prior art, and provides a wooden beam mounting structure of a wooden protective fence that can cope with various designs without giving excessive acceleration to the vehicle when the vehicle comes into contact with or collides with the wooden protective fence. The purpose is to do.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The wooden beam mounting structure in the wooden protective fence of the present invention capable of solving the above-mentioned problem is provided with a beam support bracket inside a plurality of supports erected along the road side of the vehicle traffic area, and the adjacent support supports are provided. The ends of the timber beams respectively extended from the sides are fixed to and supported by the struts in a form in which they abut against each other, and the timber beams receive contact or collision of a vehicle traveling in the vehicle traffic area. A wooden beam mounting structure of a wooden protective fence that conforms the behavior of
At least in the front part as viewed from the vehicle traffic area side, the end point of the wood beam is located inside the outer surface position in the middle part of the wood beam, and a cover member or a cover member covering the butted position part of the two wood beams is provided. If there is a fixing member for fixing the wood beam to the support, the outer surface position of these members is located inside the outer surface position of the wood beam,
Further, a surface from the outer surface of the wood beam to the end point or the inner position is an inclined surface connecting both positions.
[0012]
In the present invention, at least in the front part viewed from the vehicle traffic area side, the end point of the wood beam is located inside the outer surface position in the middle part of the wood beam, and the abutting position part of both wood beams is covered. In the case where there are fixing members for fixing the cover member and each wood beam to the support, the outer surface position of these members is located inside the outer surface position of the wood beam. Is located inside the middle part of the wood beam and there is no protruding part.
[0013]
Furthermore, since the surface from the outer surface of the wood beam to the end point or the inner position is an inclined surface connecting the two positions, the contact or collision vehicle can be slid reliably from the approach direction to the detachment direction. Therefore, when the front wheel of the vehicle collides with the wood beam, the tubeless tire punctures and slides even if the tire wheel collides directly with the wood beam. It can be 12 g or less.
[0014]
In the wooden beam mounting structure of the wooden protective fence, the wooden beam is fixed to the column by firmly fixing the adjacent wooden beams so as not to be separated from each other, and the wooden beams are fixed to each other by the tension holding of the wooden beams. Prevents rotation in the horizontal plane, regardless of the fixing method of the fixing member, all the related members such as wood beams, fixing members, columns, holding covers, brackets, etc. are realized, and the fixing member is screwed off Without such a problem, a flexible and strong wooden fence will be constructed.
[0015]
In addition, the fixing member is constituted by a C-shaped channel having a U-shaped cross section, and an opening portion of the fixing member is brought into contact with the wood beam so as to be connected to the wood beam. If the gap is a shock absorbing space for cushioning impact, an appropriate impact cushioning function can be realized between the C-shaped channel and the wood beam at the time of vehicle collision. That is, after the wood beam is fastened to the C-shaped channel with an appropriate force, for example, by a bolt, and the vehicle collides with the wood beam, an excessive force exceeding the fastening force causes the U-shaped tip of the C-shaped channel to be attached to the wood beam. It is possible to bite sequentially and absorb the collision force linearly, while sliding the vehicle on the front side of the timber beam and minimize the impact force. The simplest structure can realize the most ideal shock absorbing function.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described. FIG. 1 is a perspective view showing four types of

wood beams

1A, 1B, 1C, and 1D as examples of wood beams that can be used for carrying out the present invention. 2 and 3 are explanatory diagrams showing an example of use of the first wood beam 1A, FIGS. 4 and 5 are explanatory diagrams showing an example of use of the second wood beam 1B, and FIG. FIGS. 7 and 8 are explanatory diagrams showing examples of using the beam 1C, and FIGS. 7 and 8 are explanatory diagrams showing examples of using the fourth wood beam 1D.
[0017]
FIG. 1A shows a double cylinder in which both ends of a log 2 are cut so as to have a narrower cross section than the intermediate cross section to form a narrow cross section 3, and an inclined surface 4 is formed between the narrow cross section 3 and the intermediate section. 1 shows a mold wood beam 1A. The center of the circle of the narrow cross section 3 does not necessarily have to coincide with the center of the middle part. It may be eccentric or elliptical so that the front part as viewed from the inside of the road is located inside the middle part. The narrow cross section 3 is provided with a bolt through hole 5 for mounting a support. The angle of the inclined surface 4 is suitably about 10 to 45 °, more preferably about 15 to 30 °, as viewed from the surface of the log 2. Since the narrow cross section 3 is used as a holding margin L for holding with a holding cover or the like, this dimension L needs to be 60% or more of the diameter of the log 2 and desirably 180 mm or more. The cutting amount of the narrow cross section 3 is set to be equal to or greater than the thickness of the holding cover, and it is a necessary condition that the surface of the holding cover does not protrude beyond the surface of the log 2.
[0018]
FIG. 1B shows a plate-like wood beam 1 B in which both ends of one surface of the plate member 6 have a narrow thickness portion 7 so as to be narrower than an intermediate portion. An inclined surface 8 is formed between the narrow thickness portion 7 and the intermediate portion. At a position near the inclined surface 8 of the narrow thickness portion 7, an upper and lower through hole 9 for fixing a pillar is provided.
[0019]
A press cover is applied to the narrow thickness portion 7. Therefore, the dimension L of the grip margin similar to that of the double cylinder type shown in FIG. 1A is applied, and the narrowing amount is equivalent to the cutting amount. However, the plate-shaped wood beam 1B is not necessarily made by cutting one plate material, but may be made by laminating thin plates, so that the narrow thickness portion 7 is not necessarily manufactured by cutting. . In the case of manufacturing by lamination, a step is formed on the inclined surface by lamination of each plate, so that this is smoothly finished by cutting.
[0020]
FIG. 1C shows a coverless type in which a cutout for forming an inclined surface 10 is provided at both ends of a log 2 and a bolt head storage hole 12 facing a through hole 11 for inserting a fixing bolt is provided inside the cutout. The wood beam 1C is shown.
[0021]
The storage hole 12 is provided at a position inside the above-mentioned holding margin L.
[0022]
FIG. 1 (d) shows a round band fixed wood beam 1 D in which inclined surfaces 10 are formed at both ends of a log 2, and an annular groove 13 is provided at an inner position inside the holding margin L. A circular band for fixing is applied to the annular groove 13. A non-slip means is provided between the annular groove 13 and the round band, and is securely fixed with the inclined surface 10 facing the front of the vehicle traffic area so that the log 2 does not rotate and the log 2 does not rotate.
[0023]
2 and 3 are explanatory views showing an embodiment of a wood beam mounting structure of a wooden protective fence using the double cylindrical wood beam 1A shown in FIG. 1 (a).
[0024]
As shown in FIG. 2 and FIG. 3, the wooden protective fence 14 is provided with a beam supporting bracket 17 inside a plurality of columns 16 erected along the road side 15, and each of the wooden columns fences from the adjacent column 16 side. Both ends of the extended wood beam 1A are supported on the support 16 in a form of abutting each other, and the opening direction of the wood beam 1A is matched with the extension direction of the wood beam 1A. It consists of covering the end near the column of 1A.
[0025]
Both ends of the wood beam 1A are cut to an amount larger than the thickness d (for example, 3 mm) of the cylindrical cover member 18 and to a dimension D that can be fitted into an inner hole of the cylindrical cover member 18, The inner surface of the road of the cylindrical cover member 18 does not protrude outward from the intermediate cross section of the wood beam 1A.
[0026]
As shown in detail in FIG. 3, the wood beam 1 A cuts both ends of the natural log to the size of the diameter D, and inserts the bolt 19 from above in a state where the natural log is fitted in the cylindrical cover member 18. A through-hole 5 is provided for fixing and supporting the support 16. In the case of a natural log, the diameter of the intermediate section is usually larger at the base opening and smaller at the end. Assuming that the thickness of the cylindrical cover member 18 is d, the amount of cutting at the base opening and the end opening becomes a value larger than this. Accordingly, the inner surface of the road of the cylindrical cover member 18 does not protrude outward from the intermediate cross section of the wood beam 1A. Specifically, it is preferable to process the outer shape of the cut portion into a cross section smaller than the outer diameter of the cover by at least 5 to 8 mm, preferably 12 to 15 mm.
[0027]
The tubular cover member 18 is shown as an example integrated with the bracket 15. A space is formed in the bracket 17, and the energy at the time of collision is absorbed here, and the bracket 17 is devised to have a slack function. A pair of holes 20 is drilled at both ends of the cylindrical cover member 18 in the upper and lower directions. The end of the wood beam 1A is fitted into the inner hole, the through hole 5 is aligned with the hole 20, the bolt 19 is inserted from above, and the nut 21 is hung from below, so that the wood beam 1A is covered with the cylindrical cover. It can be securely fixed to the member 18. Since the bolt 19 is inserted from the upper surface, there is no concern that the bolt 19 and the nut 21 protrude from the inner surface of the wood beam 1A.
[0028]
The bracket 17 can be firmly fixed to the column 16 by passing a hole 22 formed in the corresponding surface of the column 16 through a bolt 23 inserted from the rear of the column 16 and hanging a nut in a space.
[0029]
In the wooden protective fence 14 configured as described above, even if the vehicle collides with the timber beam 1A, the vehicle does not sink into the tubular cover member 18 and the vehicle slides smoothly and is reflected toward the inside of the road. Can be done. Since the boundary of the narrow cross-section 3 of the wood beam 1A is the inclined surface 4, no force for turning up the wood beam 1A acts. Further, the wood beams 1A can be fixed via the cylindrical cover member 18 in such a manner that the wood beams 1A do not shift from each other, and a reinforcing effect by mutual holding can be realized. Table 1 shows Examples along with Comparative Examples.
[0030]
[Table 1]

As shown in Table 1, as a result of overlapping experiments, no phenomenon of sinking into the cover member 18 of the vehicle was observed, and the buffer function peculiar to the wood beam can be sufficiently exhibited by implementing the present invention. Thus, the acceleration applied to the vehicle at the time of the collision could be sufficiently reduced.
[0031]
4 and 5 are explanatory views showing an embodiment of a wood beam mounting structure of the wooden protective fence 24 using the plate-shaped wood beam 1B shown in FIG. 1 (b). FIG. 4 is a sectional view taken along line F4-F4 of FIG. The upper end of the support 16 in FIG. 5 is shown without the lid.
[0032]
As shown in FIGS. 4 and 5, a bracket 25 provided with a deformable cushioning part which is opened in the vertical direction is attached to the support 16 using bolts 26, and a box which is opened in the front of the vehicle traffic area in front of the bracket 25. A steel cover member 27 is fixed. The cross-sectional shape of the opening of the cover member 27 matches the end face shape of the wood beam 1B shown in FIG. 1B, and is slightly larger in both vertical and horizontal dimensions. Further, a pair of holes 28 are formed in the upper and lower surfaces of the cover member 27 at positions corresponding to the through holes 9 of the wood beam 1B shown in FIG.
[0033]
One end of the wood beam 1B is inserted from the opening direction on both sides of the cover member 27 in such a manner as to abut each other, a bolt 29 is inserted from above with the hole 28 aligned with the through hole 9, and tightened and fixed with a nut from below. . The surface of the cover member 27 is equal to the surface of the wood beam 1B or is of a degree that does not protrude from the wood beam surface. The length of the cover member 27 is about twice as long as the holding margin L of the wood end. The holding margin L needs to be 60% or more of the minimum dimension of wood, and is desirably 180 mm or more.
[0034]
Due to the mounting structure of the wooden beam 1B of the wooden protective fence 24 having the above configuration, there is no portion protruding from the beam surface at the front of the single wooden beam 1B, and between the narrow thickness portion 7 and the intermediate portion of the beam. Since the inclined surface 8 is formed, the contacting or colliding vehicle slides smoothly and does not give an excessive acceleration to the vehicle. The bracket 25 is provided with a space in the vertical direction, has a shock absorbing function, and can sufficiently reduce the acceleration applied to the vehicle.
[0035]
FIG. 6 is an explanatory diagram showing an embodiment of a wood beam mounting structure of the wooden protective fence 30 using the wood beam 1C shown in FIG. 1C.
[0036]
As shown, a deformable bracket 31 having a semicircular front surface and a lateral space behind it is attached to the column 16 using bolts 26, and a pair of bolts 32 and nuts 33 are used on the front surface thereof. Wood beam 1C. No cover member is used.
[0037]
The abutment surface of the wood beam 1C has an appropriate space of about several mm. This is to absorb design errors. An inclined surface 10 is provided on a front surface of the joining surface, that is, a portion facing the vehicle traffic area. Accordingly, the contact or collision vehicle slides smoothly. Further, the bracket 31 has a space in the lateral direction, has an impact reducing function, and can reduce the acceleration applied to the vehicle.
[0038]
7 and 8 are explanatory views showing an embodiment of a wood beam mounting structure of the wooden protective fence 34 using the wood beam 1D shown in FIG. 1 (d). The lid 35 provided at the upper end of the support 16 shown in FIG. 8 is omitted in FIG.
[0039]
As shown in FIGS. 7 and 8, a C-shaped channel member 36 having a longitudinal direction in the lateral direction and an opening portion on the front side is fixed to the support 16 via a deformable bracket 25. The deformable bracket 25 has a vertical space, and forms a deformable buffer. Upper and

lower members

37A and 37B of a round band capable of holding the annular groove 13 of the wood beam 1D located at the front from above and below are fixed to both upper and lower ends of the C-shaped channel member 36, respectively. The joining of the upper and

lower members

37A and 37B is performed on the lower side of the wood beam 1D using the fastening screw 38. Both ends of the wood beam 1D are non-slip processed at the band fixing position. The band surface is dimensioned to be equal to the beam surface or to not protrude outward from the beam surface. The inclined surface 10 of the wood beam 1D is positioned and fixed on the front side.
[0040]
In the above configuration, the wood beam 1D is fixed to the column 16 using the

round bands

37A and 37B. Further, in the present example, the hollow portions of the deformable bracket 25 and the C-shaped channel material 36 are both deformable buffer portions, and the contact point P between the C-shaped channel material 36 and the wood beam 1D is in line contact.
[0041]
Therefore, when the vehicle comes into contact with or collides with the wood beam 1D, the vehicle slides smoothly and does not give an excessive acceleration to the vehicle. In addition, the impact is reduced by the double deformable buffer portion 39, and the acceleration applied to the vehicle can be sufficiently reduced. Further, since the impact force can be linearly absorbed along the time axis by the contact point P, an ideal impact mitigation function can be realized.
[0042]
In the embodiment described above, the support 16 is shown as a rod-like member such as a steel pipe pile, but the support that can be used in the present invention is not limited to this. For example, the upper and lower members may be joined on the ground surface. The same applies whether the shape is round or square, and the ground portion is made of concrete or casting.
[0043]
The present invention is not limited to the above embodiments, and can be appropriately modified in design without departing from the gist of the present invention, and can be implemented in various modes.
[0044]
【The invention's effect】
As described above, the present invention is a timber beam mounting structure for a wooden protective fence as described in the claims, so that the vehicle can be slid reliably from the approach direction to the detachment direction. Therefore, when the front wheel of the vehicle comes into contact with or collides with the wood beam, the tubeless tire punctures and slides even if the tire wheel directly collides with the wood beam, and its recoil is small, and the acceleration given to the vehicle is 9 g or less. The maximum can be 12 g or less.
[0045]
Since the structure of the cover member does not protrude from the surface of the middle portion of the wood beam, the vehicle is not locked by the protrusion, and therefore, the narrow portion provided in the wood beam and the middle portion are not provided. Since the inclined surface is formed, the vehicle can be smoothly slid regardless of the angle.
[0046]
Further, by providing the deformable buffer portion on the deformable bracket, it is possible to reduce the impact during the sliding of the vehicle, and the acceleration can be sufficiently reduced. Furthermore, if the contact part between the wood beam and the metal fitting is set as linear or point contact, the impact at the time of collision can be reduced linearly along the time axis by the action of the metal fitting biting into the wood. The applied acceleration can be made smaller.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective or front view showing a configuration example of a wood beam that can be used for carrying out the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a wooden protective fence according to an embodiment of the present invention, showing an example using the wood beam 1A shown in FIG. 1 (a).
FIG. 3 is an enlarged and exploded perspective view of a wooden beam mounting structure portion of the wooden protective fence shown in FIG. 2;
FIG. 4 is a side view of a wooden protective fence according to an embodiment of the present invention, showing an example using the wood beam 1B shown in FIG. 1 (b).
FIG. 5 is a plan view of the wooden protective fence shown in FIG. 4;
FIG. 6 is a plan view of a wooden protective fence according to an embodiment of the present invention, showing an example using the wood beam 1C shown in FIG. 1 (c).
FIG. 7 is a plan view of a wooden protective fence according to an embodiment of the present invention, showing an example using the wood beam 1D shown in FIG. 1 (d).
FIG. 8 is a side view along a center cross section of FIG. 7;
[Explanation of symbols]
1A Double cylindrical wood beam 1B Plate wood beam 1C Coverless wood beam 1D Round band fixed wood beam 2 Log 3

Narrow cross section

4, 8, 10

Inclined surface

5, 9, 11 Through hole 6 Plate material 7 Narrow thickness part 12 Bolt head storage hole 13

Annular groove

14, 24, 30, 34 Wooden protective fence 15 Roadside 16

Support

17, 25, 31

Bracket

18, 27

Cover members

19, 23, 26, 32

Bolts

20, 22, 28

Holes

21 and 33 Nut 35 Prop lid 36 C-shaped channel material 37A Upper member of round band 37B Lower member of round band 38 Tightening screw 39 Deformation buffer L Holding margin (dimensions)
P contact point

Claims

A bracket for beam support is provided inside a plurality of supports erected along the road side of the vehicle traffic area, and the ends of the timber beams extending from the adjacent support sides are abutted to each other on the support. A wood beam mounting structure of a wooden protective fence that is fixedly supported, receives a contact or collision of a vehicle traveling in the vehicle traffic area with the wood beam, and adapts the behavior of the vehicle within safety standards,
At least in the front part as viewed from the vehicle traffic area side, the end point of the wood beam is located inside the outer surface position in the middle part of the wood beam, and a cover member or a cover member covering the butted position part of the two wood beams is provided. If there is a fixing member for fixing the wood beam to the support, the outer surface position of these members is located inside the outer surface position of the wood beam,
A wooden beam mounting structure for a wooden fence, wherein a surface from the outer surface of the wooden beam to the end point or the inner position is an inclined surface connecting both positions.

2. The wooden beam mounting structure for a wooden fence according to claim 1, wherein the fixing of the wooden beam to the column is performed by firmly fixing the adjacent wooden beams so that the adjacent wooden beams do not separate from each other. A timber beam mounting structure for a wooden guard fence, wherein the support is prevented from rotating in a horizontal plane by the holding.

2. The wooden beam mounting structure for a wooden protective fence according to claim 1, wherein the fixing member is formed by a C-shaped channel having a U-shaped cross section, and an opening portion of the channel is brought into contact with the wooden beam so as to be joined. And a gap formed between the C-shaped channel and the wood beam is used as a shock absorbing space for cushioning impact.