JP2004249938A - ワイパブレードおよび車両用ワイパ装置 - Google Patents

ワイパブレードおよび車両用ワイパ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、低コストで、外観性を向上させることが可能であると共に、リベットの中空部で氷が成長したり、中空部から錆びや腐食が生じてしまったりすることを防止することが可能なワイパブレードを提供することにある。
【解決手段】本発明は、車両に設けられたガラス面を払拭するブレードラバー20と、ブレードラバー20を保持するプライマリレバー30と、走行風を受けてブレードラバー20のガラス面からの浮き上がりを防止するフィン60と、を備えたワイパブレード10に関する。
フィン60は、軸線に沿って中空部を有する中空リベット70によってプライマリレバー30に結合され、中空リベット70には、中空部に挿入されて固定されると共に、中空リベット70を被覆するリベットカバー80が備えられている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイパブレードおよび車両用ワイパ装置に係り、特に、中空部を有する中空リベットによってレバーに結合されたフィンを備えたワイパブレードおよび車両用ワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、乗用自動車に備えられたワイパとして、走行風によるワイパブレードのガラス面からの浮き上がりを防止するために、ワイパブレードにフィンを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載のワイパブレードでは、フィンに設けられた固定部がリベットを用いてプライマリレバーの連結部に固定されることにより、フィンとプライマリレバーとが一体に組み付けられている。
【0004】
ここで、フィンとプライマリレバーとの組み付けは、次のようにして行われる。すなわち、フィンの固定部に設けられた貫通孔とプライマリレバーに設けられた取付孔とを整合させた状態で、これら貫通孔および取付孔にリベットを挿入し、このリベットを、その軸方向両側から専用の工具でかしめることにより組み付け固定が行われる。
【0005】
しかしながら、このようなリベットを用いた組付方法においては、リベットの軸方向一方側(プライマリレバーのガラス面側)に受治具を当てておき、このリベットの軸方向他方側から工具を押し付けるようにして、リベットをかしめる必要がある。
【0006】
従って、リベットの軸方向一方側に受治具等の設備を別途配置することにより、製造コストが増加することになる。また、リベットの軸方向一方側の周囲には、プライマリレバーの側壁等が存在し、スペースが少ないため、受治具の配置や移動等が煩雑となり、フィンの組付作業において不便である。
【0007】
そこで、受治具などの設備を必要とせずに、ワイパブレードのレバーをアッセンブリした後でもレバーにフィンを容易に取付固定できるリベットとして、軸線に沿って中空部が形成された中空リベット(例えば、ブラインドリベット、ポップリベット)がある(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
【0008】
なお、特許文献2に記載のワイパブレードでは、ブラインドリベットにより、クリップホルダがプライマリレバーに固定されている。また、特許文献3に記載のワイパブレードでは、ポップリベットにより、プライマリレバーがセカンダリレバーに固定されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平6−263011号公報(第4―6頁、第1図)
【特許文献2】
特開平7−242161号公報(第4頁、第7図)
【特許文献3】
特開平7−132797号公報(第4頁、第1図、第2図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、中空リベットやポップリベットを締結機を用いてかしめると、工具の引き抜き方向(すなわちリベットの軸方向)に沿ってリベットの中央に中空部が形成される。
【0011】
このように、リベットに中空部が形成されると、車両におけるワイパの外観性を損なうという問題がある。
【0012】
また、ワイパは外装部品であるため、リベットに形成された中空部に、水、泥、塩分などが付着することが考えられる。このように、中空部に水が付着した場合には、特に寒冷地において中空部で氷が成長する虞があり、また、リベットの中空部に塩分が付着した場合には、中空部から錆びが生じる虞がある。
【0013】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、低コストで、外観性を向上させることが可能であると共に、リベットの中空部で氷が成長したり、中空部から錆びや腐食が生じてしまったりすることを防止することが可能なワイパブレードおよび車両用ワイパ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、請求項1に記載のワイパブレードによれば、車両に設けられたガラス面を払拭するブレードラバーと、該ブレードラバーを保持するレバーと、走行風を受けて前記ブレードラバーの前記ガラス面からの浮き上がりを防止するフィンと、を備えたワイパブレードにおいて、前記フィンは、軸線に沿って中空部を有する中空リベットによって前記レバーに結合され、前記中空リベットには、前記中空部に挿入されて固定されると共に、前記中空リベットを被覆するリベットカバーが備えられたこと、により解決される。
【0015】
ここで、軸線に沿って中空部を有する中空リベットは、かしめ作業時に受治具等の設備を不要にできるものである。従って、上述のように、軸線に沿って中空部を有する中空リベットを結合部材として用いることにより、ワイパブレードをアッセンブリした後でも、受治具等の設備を用いずに、フィンをレバーに容易に組付け固定することができる。
【0016】
また、リベットカバーを中空リベットの中空部に挿入して固定するようにしたので、結合部材としてのリベットを覆い隠すことができ、外観性を向上させることができる。
【0017】
さらに、中空部への水、泥、塩分などの付着を防止できるので、中空リベットの中空部で氷が成長したり、中空部から錆びや腐食が生じてしまったりすることを防止することが可能である。
【0018】
また、リベットカバーは、より好適には、樹脂で形成されることにより、射出成形等によって安価に製造することができるので、低コストで、外観性を向上させることが可能である。
【0019】
このとき、請求項2に記載のように、請求項1に記載のワイパブレードにおいて、前記リベットカバーは、より好適には、中空部に挿入される軸部と、この軸部の一端に形成されると共に軸部の径方向に拡径する鍔状のカバー部と、を有して構成されるので、中空リベットにリベットカバーを装着するためには、リベットカバーのカバー部が中空リベットの端部に当接するまで軸部を中空部内に挿入すれば良く、装着作業時における軸部の挿入量等を把握し易いため、リベットカバーの中空リベットへの組み付けを容易に行うことができる。
【0020】
また、前記リベットカバーには、軸部の径方向に拡径する鍔状のカバー部が設けられているので、中空リベットの端部を確実に被覆することができる。
【0021】
なお、請求項3に記載のように、より具体的には、前記フィンは、走行風を受ける受面を有するフィン本体と、このフィン本体からレバー側に延出すると共に貫通孔を有する固定部とを有して構成され、この固定部には、前記中空リベットの軸線に沿って貫通孔が形成され、前記レバーには、貫通孔の位置に対応して取付孔が形成され、中空リベットは、貫通孔および取付孔に挿入された状態でかしめられている。
【0022】
そして、請求項4に記載のように、請求項2又は請求項3に記載のワイパブレードにおいて、リベットカバーの軸部の直径は、より好適には、中空リベットの中空部の内径よりも大きく設定され、且つ、軸部が中空部に圧入固定される。このようにすることにより、リベットカバーを中空リベットに強固に組み付けることができる。
【0023】
また、請求項5に記載のように、請求項2又は請求項3に記載のワイパブレードにおいて、中空リベットの中空部が、中空リベットの軸線方向に貫通し、リベットカバーの軸部が中空部に挿入されたときに、軸部のカバー部と反対側の端部は、中空部から突出するように形成され、且つ、軸部の突出端の直径が、中空部の内径よりも大きく設定されていても良い。このようにすると、リベットカバーの軸部が中空部から抜けにくくなり、リベットカバーの中空リベットからの脱落を防止することができる。
【0024】
さらに、軸部の突出端が中空部から突出するので、圧入時に軸部に作用するストレスや応力を解放することができ、これにより、リベットカバーの耐久性を向上させることができる。
【0025】
また、請求項6に記載のように、請求項4又は請求項5に記載のワイパブレードにおいて、リベットカバーの軸部に空洞部が設けられていると、中空リベットの中空部内にリベットカバーの軸部を圧入する際に、軸部を空洞部によって弾性変形させることができるので、これにより、軸部を中空部へ挿入し易くでき、リベットカバーの取付作業性を向上させることができる。
【0026】
また、請求項7に記載のように、請求項3乃至請求項6のいずれか一項に記載のワイパブレードにおいて、フィンに設けられた固定部に、中空リベットの鍔状からなる端部を収容する収容凹部が形成され、この収容凹部がリベットカバーのカバー部によって閉塞されていると、例えば、カバー部を固定部の表面と面一にすることにより、カバー部と固定部との一体感を出すことができ、外観性をさらに向上させることができるので好適である。
【0027】
前記課題は、請求項8に記載の車両用ワイパ装置によれば、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のワイパブレードを用いているので、フィンとレバーとを結合する結合部材としてのリベットを覆い隠すことができ、外観性を向上させることができる。
【0028】
また、中空リベットの中空部への水、泥、塩分などの付着を防止できるので、この中空部で氷が成長したり、中空部から錆びや腐食が生じてしまったりすることを防止することが可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
【0030】
図1乃至図6は本発明の一実施形態を示す図で、図1はワイパブレードの構成を示す斜視図、図2はワイパブレードの分解斜視図、図3は図1のA−A線断面におけるリベットカバーの非装着状態を示す図、図4は図1のA−A線断面におけるリベットカバーの装着状態を示す図、図5は車両用ワイパ装置の全体構成を示す説明図、図6(a)はリベットカバーを中空リベットに装着する様子を示す断面説明図、図6(b)はリベットカバーを中空リベットに装着した状態を示す断面説明図である。なお、図6(a),(b)は、図1のA−A線断面で表したものである。
【0031】
図1に示す本発明の一実施形態に係るワイパブレード10は、乗用自動車等のガラス面を払拭するための車両用ワイパ装置90(図5参照)に用いられるものである。
【0032】
図1に示すように、ワイパブレード10は、ブレードラバー20を有して構成されている。このブレードラバー20は、被払拭面としてのガラス面G(図5参照)に接触されるものであり、ワイパブレード10の往復動に伴って、ガラス面Gの雨滴等を払拭するものである。
【0033】
このブレードラバー20は、図1,図2に示すように、リベットを用いて連結された複数のレバーによって保持されている。すなわち、プライマリレバー30の長手方向端部には、下方へ向けて開口するコ字状の連結部31が形成されており、この連結部31にセカンダリレバー40の中央部がリベット32(図2参照)によって連結されている。
【0034】
また、セカンダリレバー40の長手方向端部には、下方へ向けて開口するコ字状の連結部41が形成されており、この連結部41にヨークレバー50の中央部がリベット42によって連結されている。
【0035】
さらに、ヨークレバー50の長手方向端部には、保持部51が形成されており、この保持部51に、ブレードラバー20が被保持部21を介して保持されている。
【0036】
プライマリレバー30に設けられた連結部31には、図2に示すように、後述する固定部61に形成された貫通孔62の位置に対応して取付孔33が形成されている。この取付孔33は、中空リベット70を挿入可能な径からなる貫通孔で形成されている。
【0037】
フィン60は、走行風を受けてブレードラバー20のガラス面G(図5参照)からの浮き上がりを防止するためのものであり、走行風を受ける受面63aを有するフィン本体63を有して構成されている。
【0038】
フィン60のプライマリレバー30側の端部には、プライマリレバー30側へ延びる舌片状の固定部61が形成されており、この固定部61には、中空リベット70を挿入可能な径からなる貫通孔62が形成されている。
【0039】
中空リベット70は、図3に示すように、この中空リベット70の軸線L1に沿って中空部71を有して構成されている。この中空リベット70は、例えば、ブラインドリベットやポップリベットのように、一方側からかしめることが可能であって、受治具等を不要にできるものである。
【0040】
なお、本実施形態の中空リベット70には、所謂、BHMタイプリベットと呼ばれる周知のものが用いられている。
【0041】
そして、上記各部構成からなるワイパブレード10において、フィン60は、次のようにして、プライマリレバー30に固定されている。
【0042】
すなわち、図2において、固定部61を連結部31の上面に密着させて、連結部31の取付孔33と固定部61の貫通孔62とを整合させた状態とし、この状態から、マンドレル74の先端に装着した中空リベット70を貫通孔62および取付孔33に順に挿入する。
【0043】
そして、中空リベット70を貫通孔62および取付孔33に挿入した状態で、不図示の締結機を用いて、マンドレル74を中空リベット70の挿入方向と反対方向へ引き抜くことにより、中空リベット70の先端部72(図3参照)を座屈させて拡径する。
【0044】
また、このとき、上述の締結機(不図示)によって中空リベット70の鍔状の後端部73(図3参照)も連結部31の上面31aにより強固に密着し、先端部72の座屈部分とで固定部61が強固に挟持される。
【0045】
これにより、連結部31の上面31aと固定部61の下面61bとが密接した状態で、フィン60がプライマリレバー30に結合される。
【0046】
このように、かしめ作業時に受治具等の設備を不要にすることが可能な中空リベット70を結合部材として用いることにより、ワイパブレード10をアッセンブリした後でも、受治具等の設備を用いずに、フィン60をプライマリレバー30に容易に組付け固定することができる。
【0047】
なお、中空リベット70からマンドレル74を引き抜いた際、マンドレル74の先端の一部が、中空リベット70の先端部72内に残存するが、本実施形態では、この中空リベット70の先端部72内に残存したマンドレル74の先端の一部を周知の方法により除去する。
【0048】
これにより、図3に示すように、中空リベット70のかしめ作業終了後、中空部71は、軸線L1に沿って貫通する。
【0049】
ここで、上述したように、不図示の締結機を用いて、中空リベット70をかしめると、マンドレル74の引き抜き方向(すなわち中空リベット70の軸線L1に沿う方向)に沿って、中空部71が貫通する。
【0050】
そこで、本実施形態のワイパブレード10では、中空リベット70に形成された中空部71を被覆するために、図4に示すように、中空リベット70にリベットカバー80を装着する。
【0051】
このリベットカバー80は、図6(a)に示すように、円柱体からなる軸部81と、この軸部81の一端に形成されると共に軸部81の径方向に拡径する鍔状のカバー部82とによって構成されている。
【0052】
軸部81の直径D1は、中空リベット70のかしめ後における中空部71の内径d1よりも若干大きく形成されており、これにより、軸部81を中空部71に圧入することができるようになっている。
【0053】
また、リベットカバー80のカバー部82は、中空リベット70のかしめられた後における後端部73の形状と整合する形状に構成されている。すなわち、このカバー部82の直径D2は、後端部73の上面73aの直径d2と略同一寸法、もしくはそれ以上の寸法に設定されている。
【0054】
そして、本実施形態のワイパブレード10では、図6(b)に示すように、中空部71に軸部81が圧入されるようにして、中空リベット70にリベットカバー80が装着されている。
【0055】
なお、中空リベット70にリベットカバー80を装着するためには、リベットカバー80のカバー部82が中空リベット70の後端部73の上面73aに当接するまで、軸部81を中空部71に挿入すれば良い。
【0056】
このように、カバー部82が後端部73の上面73aに当接するまで軸部81を中空部71内に挿入可能な構成とすることにより、装着時における軸部81の挿入量等を把握し易くでき、リベットカバーを中空リベットに容易に組み付けることができる。
【0057】
そして、上述のように、中空リベット70にリベットカバー80を装着することにより、中空部71が閉塞されるので、中空部71への水、泥、塩分などの付着を防止できる。これにより、中空部71で氷が成長したり、中空部71から錆びや腐食が生じてしまったりすることを防止することが可能となる。
【0058】
また、カバー部82によって、中空リベット70の後端部73が完全に被覆されるので、ワイパブレード10の外観性を向上することができる。さらに、本実施形態のカバー部82は、その上面82aが曲面状に形成され、さらなる外観性の向上が図られている。
【0059】
なお、本実施形態に係るリベットカバー80は、より好適には、樹脂で形成されるので、射出成形等により安価に製造することができ、低コストで、外観性を向上させることが可能である。
【0060】
そして、本実施形態のワイパブレード10は、図5に示すように、乗用自動車等のガラス面Gを払拭するための車両用ワイパ装置90に好適に使用することができる。
【0061】
この車両用ワイパ装置90は、本実施形態のワイパブレード10を適用したものであり、アームヘッド91と、リテーナ92と、アームピース93と、駆動部94を有して構成されている。
【0062】
アームピース93の先端部95は、ワイパブレード10のクリップ34(図1参照)に係止されている。駆動部94は、不図示のモータやリンク機構から構成されるものである。
【0063】
そして、アームヘッド91の軸部96が、ピボット軸97に接続され、このピボット軸97が駆動部94によって回動することにより、ワイパブレード10がガラス面Gを払拭することができるようになっている。
【0064】
また、上述のように、ワイパブレード10には、フィン60が設けられているので、車両走行時にフィン60が走行風を受けることによって、ブレードラバー20がガラス面Gに押し付けられる。
【0065】
これにより、ブレードラバー20のガラス面Gからの浮き上がりを防止できると共に、ガラス面Gの払拭能率を向上させることが可能である。
【0066】
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)図1,図2に示すように、本実施形態のワイパブレード10では、リベットカバー80の軸部81を中空リベット70の中空部71に挿入して固定するようにしたので、結合部材としての中空リベット70を覆い隠すことができ、外観性を向上させることが可能である。
【0067】
(2)また、中空部71への水、泥、塩分などの付着を防止できるので、中空部71で氷が成長したり、中空部71から錆びや腐食が生じてしまったりすることを防止することが可能である。
【0068】
(3)さらに、リベットカバー80は、より好適には、樹脂で形成され、これにより、射出成形等により安価に製造することができるので、低コストで、外観性を向上させることが可能である。
【0069】
(4)また、図6に示すように、中空リベット70にリベットカバー80を装着するためには、リベットカバー80のカバー部82が中空リベット70の後端部73の上面73aに当接するまで軸部81を中空部71内に挿入すれば良く、装着作業時における軸部81の挿入量等を把握し易いため、リベットカバー80の中空リベット70への組み付けを容易に行うことが可能である。
【0070】
(5)さらに、リベットカバー80には、軸部81の径方向に拡径する鍔状のカバー部82が設けられているので、中空リベット70の後端部73を完全に被覆することができ、外観性をさらに向上させることが可能である。
【0071】
(6)また、リベットカバー80の軸部81の直径D1は、中空リベット70の中空部71の内径d1よりも大きく設定され、且つ、軸部81が中空部71に圧入固定されるので、リベットカバー80を中空リベット70に強固に組み付けることが可能である。
【0072】
なお、本発明の実施の形態は、以下のように改変することができる。
(A)上記実施形態では、リベットカバー80の軸部81を中空部71に圧入するように説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0073】
例えば、リベットカバー80の軸部81の形状は、図7乃至図9に示すように、種々改変されていても良い。なお、図7乃至図9に示すリベットカバーは、本実施形態のリベットカバー80の軸部81についてのみ改変を加えたものであり、カバー部82の形状等に改変は加えていない。
【0074】
図7(a),(b)は、本実施形態に係るワイパブレードの第一改変例を示す図である。図7(a)に示すように、第一改変例に係るワイパブレード110では、リベットカバー180の軸部181の突出端に球状部183が形成されている。ここで、軸部181の直径をD3、球状部の直径をD3’、中空リベット70の中空部71の内径をd3としたとき、D3<d3<D3’となるように設定されている。
【0075】
また、軸部81の軸方向長さLが、固定部61および連結部31の肉厚t1と略同じ長さに設定されている。これにより、図7(b)に示すように、軸部181を中空部71に挿入した際に、球状部183が中空部71から突出する構成となっている。
【0076】
このように、球状部183を中空部71から突出させると共に、球状部183の直径D3’を中空部71の内径d3よりも大きくすることにより、リベットカバー180を中空リベット70に強固に装着することができ、リベットカバー180の中空リベット70からの脱落を防止することができる。
【0077】
また、軸部181の直径D3が中空部71の内径d3よりも小さく形成され、且つ、組み付け後に球状部183が中空部71から突出する構成となっているので、組み付けによって球状部183が中空部71を通過した後は、軸部181に作用するストレスや応力が解放され、リベットカバー180の耐久性を向上させることができる。
【0078】
次に、図8(a),(b)は、本実施形態に係るワイパブレードの第二改変例を示す図である。図8(a)に示すように、第二改変例に係るワイパブレード210では、リベットカバー280の軸部281の中央に、軸部281の軸線L2と垂直に貫通した空洞部としての楕円孔283が形成されている。
【0079】
このように、軸部281に楕円孔283を設けることにより、図8(b)に示すように、軸部281を中空リベット70の中空部71に圧入する際、楕円孔283によって軸部281が弾性変形するので、軸部281を中空部71へ挿入し易くでき、リベットカバー280の中空リベット70への取付作業性をより向上させることができる。
【0080】
次に、図9(a),(b)は、本実施形態に係るワイパブレードの第三改変例を示す図である。図9(a)に示すように、第三改変例に係るワイパブレード310では、リベットカバー380の軸部381に設けられた球状部383の自由端側に、空洞部としての溝部384が形成されている。
【0081】
このように、球状部383に溝部384を設けることにより、図9(b)に示すように、球状部383を中空リベット70の中空部71に挿入する際、溝部384によって球状部383が弾性変形するので、軸部381を中空部71へ挿入し易くでき、リベットカバー380の中空リベット70への取付作業性をより向上させることができる。
【0082】
(B)上記実施形態では、図6に示すように、中空リベット70の後端部73が、固定部61の上面61aから突出した構成となるように説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0083】
図10(a),(b)は、本実施形態に係るワイパブレードの第四改変例を示す図である。この第四改変例に係るワイパブレード410において、固定部461の上面461a側には、図10(a)に示すように、中空リベット470の鍔状からなる後端部473を収容するための収容凹部463が設けられている。
【0084】
そして、中空リベット470の鍔状の後端部473は、収容凹部463の底部463aに密着した状態で収容されている。
【0085】
ここで、リベットカバー480のカバー部482の直径D4は、収容凹部463の内径d4と略同一寸法、もしくはそれ以上の寸法に設定されている。また、カバー部482の肉厚t2は、固定部461の上面461aから中空リベット後端部473の鍔状部分の上面473aまでの深さlと略同一寸法に設定されている。さらに、カバー部482の上面482aは、平面で構成されている。
【0086】
これにより、図10(b)に示すように、リベットカバー480を中空リベット470に装着した後では、収容凹部463が、カバー部482によって閉塞されると共に、固定部461の上面461aとカバー部482の上面482aとが面一な状態となる。
【0087】
このように、固定部461に収容凹部463を設け、リベットカバー480の装着後において固定部461の上面461aとカバー部482の上面482aとが面一な状態となる構成とすることにより、カバー部482と固定部461との一体感を出すことができ、外観性をさらに向上させることができる。
【0088】
なお、リベットカバー480の軸部481を、図6に示すように、中空部71に圧入される構成とすると、リベットカバー480を中空リベット70に強固に組み付けできるので好適である。
【0089】
また、リベットカバー480の軸部481を、図7に示すように、中空部70から突出する構成としたり、図8,図9に示すように、空洞部を有する構成としたりすることができることは勿論である。
【0090】
(C)上記実施形態では、図6に示すように、中空リベット70の中空部71が貫通孔で形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0091】
図11は、本実施形態に係るワイパブレードの第五改変例を示す図である。この第五改変例に係るワイパブレード510において、中空リベット570には、シールドタイプのものが用いられている。
【0092】
このように、シールドタイプからなる中空リベット570を用いて、固定部561を連結部531に組み付けた状態では、中空リベット570の先端部572内に、マンドレルの先端部574が切断されて残存している。
【0093】
また、図11(a)に示すように、締結作業終了後、マンドレルの先端部574が残存することにより、中空リベット570に有底の中空部571が形成される。
【0094】
そこで、第五改変例に係るワイパブレード510においても、図11(b)に示すように、中空部571を閉塞すべくリベットカバー580を中空リベット570に装着する。
【0095】
このように、中空リベット570にリベットカバー580を装着することにより、中空部571が閉塞され、外観性を向上させることができる。
【0096】
また、リベットカバー580によって、中空リベット570の中空部571が閉塞されることにより、中空部571に水や塩分が付着することがないので、この中空部571で氷が成長したり、中空部571から錆びや腐食が生じてしまったりすることを防止することが可能である。
【0097】
なお、上記第五改変例では、シールドタイプからなる中空リベット570について例示したが、その他にも、オープンタイプリベット、ピールタイプリベット等の種々のリベットを用いることができることは勿論である。また、ブラインドタイプリベットと称されるものに限らず、ポップリベットであっても良い。
【0098】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、リベットカバーを中空リベットの中空部に挿入して固定するようにしたので、結合部材としてのリベットを覆い隠すことができ、外観性を向上させることができる。
【0099】
また、中空部への水、泥、塩分などの付着を防止できるので、中空リベットの中空部で氷が成長したり、中空部から錆びや腐食が生じてしまったりすることを防止することが可能である。
【0100】
さらに、リベットカバーは、射出成形等により安価に製造することができるので、低コストで、外観性を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るワイパブレードの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るワイパブレードの分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面におけるリベットカバーの非装着状態を示す図である。
【図4】図1のA−A線断面におけるリベットカバーの装着状態を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る車両用ワイパ装置の全体構成を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るリベットカバーをリベットに装着する様子を示す断面説明図である。
【図7】本実施形態の第一改変例に係るリベットカバーをリベットに装着する様子を示す断面説明図である。
【図8】本実施形態の第二改変例に係るリベットカバーをリベットに装着する様子を示す断面説明図である。
【図9】本実施形態の第三改変例に係るリベットカバーをリベットに装着する様子を示す断面説明図である。
【図10】本実施形態の第四改変例に係るリベットカバーをリベットに装着する様子を示す断面説明図である。
【図11】本実施形態の第五改変例に係るリベットカバーをリベットに装着する様子を示す断面説明図である。
【符号の説明】
10,110,210,310,410,510 ワイパブレード、20 ブレードラバー、21 被保持部、30 プライマリレバー、31,531 連結部、32 リベット、33 取付孔、34 クリップ、40 セカンダリレバー、41 連結部、42 リベット、50 ヨークレバー、51 保持部、60 フィン、61,461,561 固定部、62 貫通孔、63フィン本体、63a受面、70,470,570 中空リベット、71,571 中空部、72,572 先端部、73,473 後端部、74 マンドレル、80,180,280,380,480,580 リベットカバー、81,181,281,381 軸部、82,482 カバー部、90 車両用ワイパ装置、91 アームヘッド、92 リテーナ、93 アームピース、94 駆動部、95 先端部、96 軸部、97 ピボット軸、183,383 球状部、283 楕円孔、384 溝部、463 収容凹部、463a 底部、574 先端部、G ガラス面、L1,L2 軸線

Claims (8)

  1. 車両に設けられたガラス面を払拭するブレードラバーと、該ブレードラバーを保持するレバーと、走行風を受けて前記ブレードラバーの前記ガラス面からの浮き上がりを防止するフィンと、を備えたワイパブレードにおいて、
    前記フィンは、軸線に沿って中空部を有する中空リベットによって前記レバーに結合され、
    前記中空リベットには、前記中空部に挿入されて固定されると共に、前記中空リベットを被覆するリベットカバーが備えられたことを特徴とするワイパブレード。
  2. 前記リベットカバーは、前記中空部に挿入される軸部と、該軸部の一端に形成されると共に前記軸部の径方向に拡径する鍔状のカバー部と、を有して構成されたことを特徴とする請求項1に記載のワイパブレード。
  3. 前記フィンは、走行風を受ける受面を有するフィン本体と、該フィン本体から前記レバー側に延出すると共に貫通孔を有する固定部とを有して構成され、
    前記レバーには、前記貫通孔の位置に対応して取付孔が形成され、
    前記中空リベットは、前記貫通孔および前記取付孔に挿入された状態でかしめられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワイパブレード。
  4. 前記軸部の直径は、前記中空部の内径よりも大きく設定され、
    前記軸部は、前記中空部に圧入固定されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のワイパブレード。
  5. 前記中空リベットの中空部は、前記中空リベットの軸線方向に貫通し、
    前記軸部が前記中空部に挿入されたときに、前記軸部の前記カバー部と反対側の端部は、前記中空部から突出するように形成され、
    前記軸部の突出端の直径は、前記中空部の内径よりも大きく設定されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のワイパブレード。
  6. 前記軸部には、空洞部が設けられたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のワイパブレード。
  7. 前記固定部には、前記中空リベットの鍔状からなる端部を収容する収容凹部が形成され、
    前記収容凹部は、前記カバー部によって閉塞されることを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか一項に記載のワイパブレード。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のワイパブレードを用いたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
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