JP2004248713A - 超音波穿刺針 - Google Patents
超音波穿刺針 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004248713A JP2004248713A JP2003039377A JP2003039377A JP2004248713A JP 2004248713 A JP2004248713 A JP 2004248713A JP 2003039377 A JP2003039377 A JP 2003039377A JP 2003039377 A JP2003039377 A JP 2003039377A JP 2004248713 A JP2004248713 A JP 2004248713A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- cylinder
- inner needle
- lumen
- sealed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】患者に対する薬液の注入や廃液手技に用い、或いは診療のため、カテーテルを人体へ挿入する際の補助具として用いるとき、超音波下で優れた描出性を有し、手技を確実かつ容易にして、患者及び医師の負担を軽減する穿刺針を提案するものである。
【解決手段】前記課題を解決するため、内針1と外針6とから構成する穿刺針において、内針1は、円筒又は楕円筒に形成して、内腔3を形成する。そこで該内腔3には、超音波下で描出性の高い物質を封入する。
【選択図】 図1
【解決手段】前記課題を解決するため、内針1と外針6とから構成する穿刺針において、内針1は、円筒又は楕円筒に形成して、内腔3を形成する。そこで該内腔3には、超音波下で描出性の高い物質を封入する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、超音波画像下で治療、診断のために患者の体内に刺入する穿刺針の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
超音波画像下で治療や診断のために穿刺針を患者の体内に刺入する手技は、医療分野において広く行われている。例えば、外針と内針から成る穿刺針を超音波画像下で肝臓や胆嚢などの目的部位に穿刺して、内針を抜去し、外針から薬液を注入したり、廃液を排出したりする治療手技、或いは穿刺針を胆管などの目的部位に穿刺し、内針を抜去して、外針内腔からガイドワイヤーを目的部位に挿入し、該ガイドワイヤーに沿わせてカテーテルを目的部位に挿入、留置する手技などがある。これらの手技に際し問題となるのは、超音波下での描出性の良否である。そこで従来、穿刺針の描出性を向上させるための提案として、その先端部にホーニング加工を施したものがあるが、超音波下での描出性は決して十分とはいえなかった。穿刺針の描出が悪いと該針の方向を的確に把握できず、手技を著しく困難にする。のみならず、不規則な内部エコーを伴うような場合、目的部位例えば肝臓が白く描出され、該針自体を追うことが困難となったりする欠点があった。しかし、未だこの穿刺針の欠点を改良する適切な提案はなされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、穿刺針が超音波下での描出不十分なとき、例えば、患者の再呼吸で該針が見えなくなったような場合にはその(プローブを動かしての)探索は困難で、一旦手技を中止し、再穿刺の必要すら生ずる。再穿刺を行うためには、穿刺手順を始めからやり直すこととなるため、患者への侵襲を大とするとともに、担当医師の負担をも大とする。のみならず、例えば、肝造影において穿刺不成功となったとき、造影剤が注入された肝実質はエコーレベルが高くなり、その近傍の目的胆管の描出が著しく悪くなるという影響を受ける。また、再穿刺においては、初めの手技で失敗した方向に穿刺針がずれないように、プローブの固定や穿刺針を刺入するときの力の入れ方に細心の注意を要するなど手技を難しくする。解決しようとする問題点は、超音波下における穿刺針の描出性を高め、明確な描出を得ることができる穿刺針を提案するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、前記のように外針と内針とから成る穿刺針を人体の目的部位に穿刺可能なように、超音波下における描出性の高い穿刺針とするため、鋭意研究と実験を重ねた結果、内針を筒体に形成した。即ち、従来の内針は外針内腔に挿着し、人体内に穿刺針を刺入する際、人体組織の損傷を最小限に止める効果を得るために用いる関係上、外針内腔を閉塞する棒状に形成されていたのを改良し、該筒体に油脂など後記の描出性を高める物質を封入して実験を重ねたところ、いずれの場合も極めて鮮明な描出を得ることができた。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明を図面により説明する。図1は実施例の概要を示す内針の縦断面図、図2は外針に内針を挿着した状態を示す正面図、図3は図2におけるA−A線断面図、図4は微小気泡を生じさせた状態を示す説明図である。内針1は、ステンレスその他の金属を用い内腔3を設けた円筒又は楕円筒に形成し、基端部には適宜の形状のコネクター部2を設け、先端部は栓4により内腔3を封止する。外針6は、内針1と同様に金属を用い、その内腔を内針1が摺動して挿着可能な円筒又は楕円筒に形成する。なお、基端部には内針1の基端部に設けたコネクター部2と係合するコネクター部を設ける。
【0006】
【実施例2】
第2の実施例は、前記内針1の内腔3に油脂類又は有機ケイ素化合物例えばシリコーンオイルなどを注入し、基端部即ちコネクター部2において適宜の手段で封止する。
【0007】
【実施例3】
第3の実施例は、前記内針1の内腔3に液体(例えば、生理食塩水)5を注入し、基端部から適宜の手段で陰圧をかけて、図4に示すように液体5内に微小気泡7を生じさせ、基端部即ちコネクター部2において適宜の手段で封止する。
【0008】
【実施例4】
第4の実施例は、前記内針1の内腔3に油脂類又は有機ケイ素化合物例えばシリコーンオイルなどに中空のガラス球体で微小なもの(図示しない。)、例えば直径0、1ミリメートル程度のものを適宜の個数混入して注入し、基端部即ちコネクター部2において適宜の手段で封止する。
【0009】
【発明の効果】
本発明による穿刺針は、超音波下において鮮明な描出が得られるので、薬液の注入や廃液の排出、或いは体内留置用カテーテルの導入などの手技を容易にし、患者及び医師の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の概要を示す内針の縦断面図である。
【図2】外針に内針を挿着した状態を示す正面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】微小気泡を生じさせた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 内針
2 コネクター部
3 内腔
4 栓
5 液体
6 外針
7 微小気泡
【発明が属する技術分野】
本発明は、超音波画像下で治療、診断のために患者の体内に刺入する穿刺針の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
超音波画像下で治療や診断のために穿刺針を患者の体内に刺入する手技は、医療分野において広く行われている。例えば、外針と内針から成る穿刺針を超音波画像下で肝臓や胆嚢などの目的部位に穿刺して、内針を抜去し、外針から薬液を注入したり、廃液を排出したりする治療手技、或いは穿刺針を胆管などの目的部位に穿刺し、内針を抜去して、外針内腔からガイドワイヤーを目的部位に挿入し、該ガイドワイヤーに沿わせてカテーテルを目的部位に挿入、留置する手技などがある。これらの手技に際し問題となるのは、超音波下での描出性の良否である。そこで従来、穿刺針の描出性を向上させるための提案として、その先端部にホーニング加工を施したものがあるが、超音波下での描出性は決して十分とはいえなかった。穿刺針の描出が悪いと該針の方向を的確に把握できず、手技を著しく困難にする。のみならず、不規則な内部エコーを伴うような場合、目的部位例えば肝臓が白く描出され、該針自体を追うことが困難となったりする欠点があった。しかし、未だこの穿刺針の欠点を改良する適切な提案はなされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、穿刺針が超音波下での描出不十分なとき、例えば、患者の再呼吸で該針が見えなくなったような場合にはその(プローブを動かしての)探索は困難で、一旦手技を中止し、再穿刺の必要すら生ずる。再穿刺を行うためには、穿刺手順を始めからやり直すこととなるため、患者への侵襲を大とするとともに、担当医師の負担をも大とする。のみならず、例えば、肝造影において穿刺不成功となったとき、造影剤が注入された肝実質はエコーレベルが高くなり、その近傍の目的胆管の描出が著しく悪くなるという影響を受ける。また、再穿刺においては、初めの手技で失敗した方向に穿刺針がずれないように、プローブの固定や穿刺針を刺入するときの力の入れ方に細心の注意を要するなど手技を難しくする。解決しようとする問題点は、超音波下における穿刺針の描出性を高め、明確な描出を得ることができる穿刺針を提案するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、前記のように外針と内針とから成る穿刺針を人体の目的部位に穿刺可能なように、超音波下における描出性の高い穿刺針とするため、鋭意研究と実験を重ねた結果、内針を筒体に形成した。即ち、従来の内針は外針内腔に挿着し、人体内に穿刺針を刺入する際、人体組織の損傷を最小限に止める効果を得るために用いる関係上、外針内腔を閉塞する棒状に形成されていたのを改良し、該筒体に油脂など後記の描出性を高める物質を封入して実験を重ねたところ、いずれの場合も極めて鮮明な描出を得ることができた。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明を図面により説明する。図1は実施例の概要を示す内針の縦断面図、図2は外針に内針を挿着した状態を示す正面図、図3は図2におけるA−A線断面図、図4は微小気泡を生じさせた状態を示す説明図である。内針1は、ステンレスその他の金属を用い内腔3を設けた円筒又は楕円筒に形成し、基端部には適宜の形状のコネクター部2を設け、先端部は栓4により内腔3を封止する。外針6は、内針1と同様に金属を用い、その内腔を内針1が摺動して挿着可能な円筒又は楕円筒に形成する。なお、基端部には内針1の基端部に設けたコネクター部2と係合するコネクター部を設ける。
【0006】
【実施例2】
第2の実施例は、前記内針1の内腔3に油脂類又は有機ケイ素化合物例えばシリコーンオイルなどを注入し、基端部即ちコネクター部2において適宜の手段で封止する。
【0007】
【実施例3】
第3の実施例は、前記内針1の内腔3に液体(例えば、生理食塩水)5を注入し、基端部から適宜の手段で陰圧をかけて、図4に示すように液体5内に微小気泡7を生じさせ、基端部即ちコネクター部2において適宜の手段で封止する。
【0008】
【実施例4】
第4の実施例は、前記内針1の内腔3に油脂類又は有機ケイ素化合物例えばシリコーンオイルなどに中空のガラス球体で微小なもの(図示しない。)、例えば直径0、1ミリメートル程度のものを適宜の個数混入して注入し、基端部即ちコネクター部2において適宜の手段で封止する。
【0009】
【発明の効果】
本発明による穿刺針は、超音波下において鮮明な描出が得られるので、薬液の注入や廃液の排出、或いは体内留置用カテーテルの導入などの手技を容易にし、患者及び医師の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の概要を示す内針の縦断面図である。
【図2】外針に内針を挿着した状態を示す正面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】微小気泡を生じさせた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 内針
2 コネクター部
3 内腔
4 栓
5 液体
6 外針
7 微小気泡
Claims (4)
- 円筒又は楕円筒に形成して内腔3を設け、基端部にはコネクター部2を設け、先端部を栓4で封止した内針1と、円筒又は楕円筒に形成し、その内腔に前記内針1を挿着可能に形成した外針6とから成ることを特徴とする超音波穿刺針
- 円筒又は楕円筒に形成して内腔3を設け、基端部にはコネクター部2を設け、先端部を栓4で封止した内針1と、内腔3に注入され前記コネクター部2で封止された、油脂又は有機ケイ素化合物と、円筒又は楕円筒に形成し、その内腔に前記内針1を挿着可能に形成した外針6とから成ることを特徴とする超音波穿刺針
- 円筒又は楕円筒に形成して内腔3を設け、基端部にはコネクター部2を設け、先端部を栓4で封止した内針1と、内腔3に注入され前記コネクター部2から陰圧をかけて、微小気泡7を生じさせてから封止された液体5と、円筒又は楕円筒に形成し、その内腔に内針1を挿着可能に形成した外針6とから成ることを特徴とする超音波穿刺針
- 円筒又は楕円筒に形成して内腔3を設け、基端部にはコネクター部2を設け、先端部を栓4で封止した内針1と、内腔3に注入され前記コネクター部2で封止された、油脂又は有機ケイ素化合物及び微小中空ガラス球体の混合物と、円筒又は楕円筒に形成し、その内腔に内針1を挿着可能に形成した外針6とから成ることを特徴とする超音波穿刺針
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003039377A JP2004248713A (ja) | 2003-02-18 | 2003-02-18 | 超音波穿刺針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003039377A JP2004248713A (ja) | 2003-02-18 | 2003-02-18 | 超音波穿刺針 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004248713A true JP2004248713A (ja) | 2004-09-09 |
Family
ID=33023575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003039377A Pending JP2004248713A (ja) | 2003-02-18 | 2003-02-18 | 超音波穿刺針 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004248713A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011502676A (ja) * | 2007-11-15 | 2011-01-27 | スミスズ グループ ピーエルシー | 超音波に関し可視性の針を作成するためのアセンブリーおよび方法 |
-
2003
- 2003-02-18 JP JP2003039377A patent/JP2004248713A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011502676A (ja) * | 2007-11-15 | 2011-01-27 | スミスズ グループ ピーエルシー | 超音波に関し可視性の針を作成するためのアセンブリーおよび方法 |
US8398596B2 (en) | 2007-11-15 | 2013-03-19 | Smiths Group Plc | Needle assemblies and methods |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001104315A (ja) | 超音波ガイド下穿刺システム装置 | |
JP2004528127A (ja) | 低抵抗の隔壁を有するカテーテル | |
EP1854421A3 (en) | Endoscopic translumenal surgical systems | |
EP2578249A2 (en) | Artificial blood vessel and access port of artificial blood vessel | |
CN111671475A (zh) | 一种具有滑动扩张鞘的内窥镜 | |
Ishii et al. | Vector flow visualization of urinary flow dynamics in a bladder outlet obstruction model | |
WO2004007011A1 (ja) | 医療用針 | |
EP2275144A3 (en) | Medium for contrast enhancement or convenience for ultrasonic, endoscopic and other medical examinations | |
JP2004248713A (ja) | 超音波穿刺針 | |
US4350148A (en) | Esophageal varices injector | |
US20110270090A1 (en) | Needle having ultrasound opaque elements | |
CN104334197B (zh) | 超声接触液 | |
CN102423255B (zh) | 输精管附睾镜系统 | |
CN113440622B (zh) | 用于肺小结节术前定位的磁性凝胶、制备工艺及其应用系统 | |
JP3042299B2 (ja) | 穿刺処置具 | |
US5350359A (en) | Control, treatment and/or diagnosis of physiological conditions with degassed perfluorocarbon liquid | |
CN216495242U (zh) | 一种关节镜导棒 | |
RU2214193C2 (ru) | Способ, система и инструмент для ультразвукового воздействия на кровеносный сосуд или кавернозное тело | |
JPH11285533A (ja) | 多目的チューブ | |
KR102530796B1 (ko) | 이식형 의료기기용 스크류 | |
CN216652417U (zh) | 一种接受腔镜手术进行局部注射的腔镜注射针 | |
RU203490U1 (ru) | Устройство для трепан-биопсии опухолей головки поджелудочной железы и дистального отдела холедоха | |
CN217854124U (zh) | 一种病变处流体引出式药品靶向置换导管 | |
RU72138U1 (ru) | Устройство для проведения гистеросальпингографии | |
RU2175852C1 (ru) | Устройство для эндоскопической биопсии тканей |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080919 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090224 |