JP2004248225A - 携帯端末装置及び移動通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】搭載カメラで撮影したパノラマ画像を立体画像にして表示可能な携帯端末装置及び移動通信システムを提供する。
【解決手段】携帯端末装置としての携帯電話機10は、無線により基地局30との接続を行う無線部10b、全体を制御する制御部10c、デジタルカメラとして機能するカメラ部10m、表示部10i、パノラマ画像データ及びパノラマ立体画像を生成する3D画像生成部10d等を備える。3D画像生成部10dは、カメラ部10mで撮影した複数枚の撮影画像の糊代部分を接合して生成したパノラマ画像データ又は携帯電話機20から送られてきたパノラマ画像データを立体画像(例えば、円筒)の内面等にマッピングしてパノラマ立体画像を生成する。このパノラマ立体画像は、制御部10cにより表示部10iに表示される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯端末装置及び移動通信システムに関し、特に、搭載カメラで撮影した画像をパノラマ画像データにし、これを3D(三次元)画像にして表示したり他の携帯端末装置機へ送信可能な携帯端末装置及び移動通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯端末装置、特に携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)電話機の多機能化はめざましく、本来の電話機としての機能の他にカメラ機能を備え、撮影した風景画像や人物画像の複数枚をメモリに記憶し、この画像を液晶表示器にカラーで表示したり、第三者の携帯電話機に伝送できる機能を備えたカメラ付きの機種が人気を呼んでいる。カメラ付き携帯電話機は、「画像の撮影」、「画像のメール送付」等の機能を備えており、風景、人物などを撮影して友人等にメールで送付して情景を伝える用途等に利用されている。
【0003】
また、画像を送信する場合でも、画像のみで無音であれば雰囲気や状況を正確に伝えることができないことから、画像と同時に周囲の雑踏の録音内容や音声(画像内容の解説等)内容を音情報にし、撮影画像と共に送信できる通信端末装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
更に、観光地、高原、山頂等での雄大な風景を35mmフィルムカメラの標準レンズや準広角レンズに相当するレンズを備えたカメラ部で撮影した場合、撮影者が現地で実感したようなスケールのある風景画像を得ることはできない。そこで、所望の範囲をカバーするように連続的に複数枚を撮影し、これを連結して1枚の画像にして表示するパノラマ写真の技法が知られている。パノラマ写真は、水平方向又は垂直方向の隣接する画像との間の重なりにずれ(上下方向又は斜め)があると、全体を1枚の画像として見たときに綺麗な横長の画像にならないため、水平位置及び垂直位置に並ぶ画像は同一軸上に配置されることが望ましいが、手持ちにより複数枚を撮影した場合、慎重にカメラ部(又は携帯端末装置)を動かしても、画像間のつなぎ目に位置ずれを生じることは避けられない。そこで、パノラマ写真の撮影を自動化したカメラ遠隔制御システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
すなわち、携帯電話端末機を通信手段に用いて、現地に設置されたデジタルカメラを遠隔操作するもので、その際、全撮影範囲に対応するパノラマ画像枠がデジタルカメラの視野で分割して設定しておき、撮影範囲の方位をポインタで指定し、この指定方位になるように雲台を制御し、方位検出器による検出値と方位指定値とが一致したとき、デジタルカメラを駆動して撮影を行い、得られた画像データを処理装置側へ転送し、処理装置の画面に表示する。パノラマ画像枠内の全撮影範囲について方位を一致(方位指定値=方位検出値)させながら撮影し、その都度画像データを取り込み、パノラマ画像枠内の夫々の指定位置に嵌め込むことにより、1枚のパノラマ画像が完成する。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−295667号公報
【特許文献2】
特開2002−16909号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の携帯端末装置によると、そのカメラ機能による撮影画像は、1枚画像かパノラマ画像かを問わず平面画像であるため、立体化した画像(3次元画像)のように臨場感のある画像を表示部に表示することができない。更に、撮影した画像を他の携帯端末装置へ送信する機能も備えているものの、平面画像しか送ることができず、また、受信側も3D画像を処理及び表示する機能を備えていないため、送信側のユーザーが見た雰囲気や迫力を受信側のユーザーに伝えることができない。また、動画メールの送信も殆どの機種で可能であるが、動画メールは撮影時の画像のまま送られるため、受信側では一定の動作でしか見ることができず、例えば、受信側のユーザーの意志で視界を動かす等の操作は行えない。このように、現状のカメラ付き携帯端末装置は、ユーザーを充分に満足させるだけのカメラ機能を備えているとはいえず、立体画像の表示機能及び伝送機能を備えた携帯端末装置の開発が望まれる。
【0008】
本発明の目的は、搭載カメラで撮影したパノラマ画像を立体画像にして表示可能な携帯端末装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、搭載カメラで撮影した画像を基に生成したパノラマ画像の送受信、及びパノラマ画像による立体画像の生成及び表示が可能な移動通信システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、第1の特徴として、撮影した被写体像を撮像素子に結像させることによりデジタル化した画像データを生成するカメラ部と、前記画像データの複数枚を連結してパノラマ画像データを生成するパノラマ画像データ生成手段と、前記パノラマ画像データに基づいてパノラマ立体画像を生成するパノラマ立体画像生成手段と、前記パノラマ立体画像を表示する表示部と、前記カメラ部、前記パノラマ画像データ生成手段、前記パノラマ立体画像生成手段、及び前記表示部を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記パノラマ画像データを立体画像生成コマンドと共に無線部を介して送信すると共に、受信したときに前記パノラマ画像データに基づいて前記パノラマ立体画像を前記パノラマ立体画像生成手段に生成させることを特徴とする携帯端末装置を提供する。
【0011】
この構成によれば、カメラ部で撮影した複数の画像はパノラマ画像データ生成手段によって連結された1枚のパノラマ画像データにされ、このパノラマ画像データに基づいてパノラマ立体画像生成手段によりパノラマ立体画像を生成して表示部に表示することも、パノラマ画像データを立体画像生成コマンドと共に送信することもできる。また、パノラマ立体画像生成手段は、他の携帯端末装置から受信したパノラマ画像データを立体画像生成コマンドに従ってパノラマ立体画像にし、表示部に表示する。したがって、表示部には、平面のパノラマ画像ではなく、立体画像を表示できるため、雰囲気、雄大さ、臨場感等のあるパノラマ立体画像を表示部に表示することが可能になる。
【0012】
本発明は、上記の目的を達成するため、第2の特徴として、無線通信網を介して接続される第1及び第2の携帯端末装置によって構成され、前記第1及び第2の携帯端末装置は、撮影した被写体像を撮像素子に結像させることによりデジタル化した画像データを生成するカメラ部と、前記画像データの複数枚を連結したパノラマ画像データの生成及び前記パノラマ画像データ又は受信したパノラマ画像データに基づいてパノラマ立体画像を生成する画像生成部と、前記パノラマ立体画像を表示する表示部を備え、前記第1及び第2の携帯端末装置の1つの携帯端末装置は、前記パノラマ画像データを立体画像生成コマンドと共に送信すると共に、前記第1及び第2の携帯端末装置の他の携帯端末装置から受信したとき、前記受信したパノラマ画像データによる前記パノラマ立体画像を前記画像生成部に生成させることを特徴とする移動通信システムを提供する。
【0013】
この構成によれば、カメラ部による複数の画像データを基に作成したパノラマ画像データは、第1又は第2の携帯端末装置の1つから他の携帯端末装置に向けて立体画像生成コマンドと共に送信され、また、他の携帯端末装置から送られてきたパノラマ画像データは画像生成部によってパノラマ立体画像にされ、表示部に表示される。これにより、送信側のユーザーが見た景色等の雰囲気、雄大さ、臨場感等を受信側のユーザーに伝えることが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯端末装置及び移動通信システムの構成を示す。以下においては、携帯端末装置はカメラ付き携帯電話機(以下、携帯電話機という)であるとする。
【0015】
携帯電話機10,20は内蔵の二次電池(図示せず)を電源にして動作し、携帯電話会社の電話網を形成する基地局30(30aはアンテナ)を介して無線により相互接続することができる。携帯電話機10は、アンテナ10a、このアンテナ10aに接続された無線部10b、制御部10c、画像生成部としての3D画像生成部10d、ROM10e、記憶媒体としてのメモリ10f、音声合成処理を行う音声合成部10g、操作部10h、液晶表示器及びその駆動回路により構成された表示部10i、送話器としてのマイクロホン(以下、マイクという)10j、受話器としてのスピーカ10k、音声処理部10l、カメラ部10m、バス10nを備えて構成されている。バス10nは各部材と制御部10cを接続しており、データバス、アドレスバス、及びコントロールバスを備えている。
【0016】
3D画像生成部10dは3Dエンジンを備え、レンダリング処理やテクスチャマッピング処理を実行する。その処理機能は、大別して、画像データの複数枚を連結してパノラマ画像データを生成するパノラマ画像データ生成手段と、パノラマ画像データに基づいてパノラマ立体画像を生成するパノラマ立体画像生成手段とからなる。
【0017】
無線部10bは、送受信回路、符号化(変調)・復号化(復調)回路等を備えて構成され、基地局30との間で無線によりデータ(音声、画像情報等)の授受を行う。制御部10cはCPUを備えて構成され、携帯電話機10内の全体を制御する。3D画像生成部10dは、不揮発性メモリに格納された画像処理用のソフトウェアであり、複数枚の平面撮影画像を立体画像(パノラマ立体画像)に編集する処理を実行する。ROM10eは、制御部10cを動作させるためのプログラム等を格納している。メモリ10fは、撮影画像、入力値、設定値、データ等を格納する。操作部10hは、テンキー、十字キー(又は、上下・左右方向キー)及び機能スイッチを備えて構成される。音声処理部10lは、マイク10jからの音声信号をデジタル化すると共にデジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ10kへ出力する。カメラ部10mはデジタルカメラとして機能し、光学レンズ、CCD等の撮像素子、画像処理回路等を備えて構成され、光学レンズの先端は筐体の前面又は背面に露出するように配設されている。なお、カメラ10mの撮影には、被写体像の確認にファインダーが不可欠であるが、そのファインダーには表示部10iが用いられる。
【0018】
各部材は図示せぬ筐体内に収納されている。筐体は、一般に金属シャーシ(又は金属フレーム等)、樹脂製カバー(又は金属製カバー)等により構成され、全体の形状は折り畳み型又はストレート型を成している。アンテナ10aは筐体に伸縮自在に取り付けられ、操作部10hのキー面やスイッチ面は外部に露出するようにして実装されている。また、マイク10jは音を容易に感知できるように開口部を有するように取り付けられ、同様にスピーカ10kは音が外部に支障なく取り出せるように取り付けられている。そして、マイク10j及びスピーカ10kは、電話機としての使用時に、使用者の口と耳の近傍に位置するように配置されている。更に、表示部10iの液晶表示器は、使用時に前面(操作面)となる部位に表示面が露出するように取り付けられている。
【0019】
携帯電話機20は、ここでは携帯電話機10と同一構成にしているが、カメラ機能、3D処理機能、画像伝送機能を備えるなら、他の構成、又は更に他の機能を追加した構成であってもよい。
【0020】
携帯電話機20は、アンテナ20a、このアンテナ20aに接続された無線部20b、携帯電話機20の全体を制御する制御部20c、複数枚の平面撮影画像を立体画像に編集するために用いられる3D画像生成部20d、制御部20cを動作させるためのプログラムが格納されたROM20e、撮影画像、入力値、設定値、データ等が格納されるメモリ20f、音声合成処理を行う音声合成部20g、テンキーや機能スイッチを含む操作部20h、液晶表示器及びその駆動回路により構成された表示部20i、送話器としてのマイク20j、受話器としてのスピーカ20k、マイク20jからの音声信号をデジタル化すると共にデジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ20kへ出力する音声処理部20l、カメラ部20m、及びバス20nを備えて構成されている。携帯電話機20の各部材の収納形態、取り付け形態等は、携帯電話機10と同じであるので説明を省略する。
【0021】
図2は、携帯電話機10又は20における撮影時の処理を示す(図中、Sはステップを表している)。図2の処理は、制御部10c及び3D画像生成部10dによって実行される。更に、図3は、撮影者から見た360°の範囲の被写体を5つのカメラ視野でパノラマ撮影を行う場合を示し、図4は撮影した5枚の画像の重なりの度合いを示し、図5は図4の5枚の画像を糊代をとって連結した状態を示す。図6は図5に示した5枚の画像を円筒に張り付けてパノラマ立体画像にした表示画像を示している。
【0022】
次に、図1〜図6を参照し、本発明の実施の形態における携帯端末装置の単体での動作について説明する。ここでは、携帯電話機10のカメラ部10mで複数枚の撮影を行い、その撮影画像を3D画像生成部10dで編集してパノラマ立体画像を作製し、このパノラマ立体画像を携帯電話機10の表示部10iに表示する場合について説明する。
【0023】
まず、携帯電話機10の電源をオンにし、動作モードを「カメラモード」に設定する(S101)。この設定により、表示部10iはファインダーとして動作するようになる。ついで、撮影者36(携帯電話機10のユーザー)は、カメラ部10mのレンズを被写体に向け、図3の視野31を1枚目として撮影する(S102)。撮影された画像は、指定の圧縮方式(例えば、JPEG:Joint Photographic Expert Group )の画像に変換された後、メモリ10fに保存される(S103)。ついで、撮影者36は、携帯電話機10を水平方向に所定角度を回転させ、更には必要に応じて体の姿勢を変えて、カメラ部10mのレンズを図3に示す視野32に向け、2枚目を撮影する。この画像も圧縮処理後にメモリ10fに保存される(S103)。以下、同様にして、視野33,34,35を順次撮影する。なお、2枚目から5枚目までの撮影は、1枚目の撮影時の高さ(上下方向位置)をできるだけ保持したままカメラ部10mの視野のみを移動させるようにすると共に、視野相互の重なり部分はできるだけ少なくなるように心掛けるのがよい。
【0024】
360°分の撮影(ここでは5枚)が完了した後、撮影者が撮影終了の指示を操作部10hから入力すると(S104)、5枚の画像データがメモリ10fから読み出され、3D画像生成部10dによる処理が開始される。3D画像生成部10dの3Dエンジンはテクスチャマッピング(texture mapping )機能を有している。このテクスチャマッピング機能により、まず、メモリ10fから読み出した5枚の画像データが解析され、画像データ相互の重なり個所(図4の斜線部分)が抽出される。そして、図4に示す如く、画像41,42,43,44,45を糊代46を重ね合わせて一列になるように接合され、一枚のパノラマ画像データ50を図5のように生成する(S105)。ついで、3D画像生成部10dは、一連なりのパノラマ画像データ50をテクスチャ(texture )として3Dイメージを構築する(S106)。撮影者(ユーザー)が選択した立体画像(円筒、球、三角、四角等の立方体)に対して3Dイメージをレンダリング(rendering )し、選択された立体画像(立方体)に仮想的に貼り付けをし、パノラマ立体画像60へと変換する(S107,S108)。この一例を示したのが図6であり、このパノラマ立体画像60は円筒の裏側にパノラマ画像データ50を貼り付た画像になっている。このようにして作製されたパノラマ立体画像60は、制御部10cの制御のもとに表示部10iに表示される(S109)。
【0025】
表示部10iに表示されたパノラマ立体画像60は、ユーザーによって、変化のある画像表示にすることができる。例えば、操作部10hの十字キー(又は、上下・左右方向キー)を操作すると、その操作方向に応じてカメラ位置の移動コマンドが3D画像生成部10dに送られ、パノラマ立体画像60は指定した方向へ回転し、あたかもユーザーが体を1回転させながら風景を鑑賞する状態を再現することができる。
【0026】
なお、立体画像への変換は、パノラマ的に見えるようにするためには、円筒の裏側に貼り付けた状態にするのが、現実に近いイメージを表現できることから望ましいが、球や円筒の表側に貼り付けることも可能である。球や円筒の表側に貼り付けた場合、外部から俯瞰するようなイメージにすることができるので、リアル感が得られる。また、球にマッピングした場合、幻想的なイメージの表現が可能になり、写真や動画メールでは表現できない趣向の実現が可能になる。更に、自動車や家や人等の複雑な形に貼り付けることも可能であり、この場合には、幻想的な画像を楽しむことができる。
【0027】
そして、変化を表現する動画情報と異なり、パノラマ立体画像60は2次元画像と3Dレンダリング機能コマンド(3Dエンジンを動作させるテキストコマンド列)により構成され、動きの変化は3D画像生成部10dにより動的に生成されるのでデータ量が少なくできるため、携帯電話機等の制約の多い携帯端末装置であっても、負担を強いられないという利点がある。
【0028】
図7は、携帯端末装置10から携帯端末装置20へパノラマ画像データ50を送信する場合の処理を示す。携帯端末装置10からのパノラマ画像データ50を受信した携帯端末装置20は、内蔵の3D画像生成部20dによってパノラマ立体画像60を作製し、表示部10iに表示する。
【0029】
まず、携帯端末装置10では、図2のS105により図5のように作製したパノラマ画像データ50と、レンダリングコマンド(携帯端末装置20の3D画像生成部20dにレンダリングを行わせるための命令)とを含むデータファイルを制御部10bにより作製され、一時的にメモリ10fに格納される(S201)。このデータファイルは、携帯端末装置10が備えるメール機能、及び制御部10c、無線部10bを動作させることにより携帯端末装置20へ送信される(S202)。
【0030】
携帯端末装置20は、無線部20bにより携帯端末装置10からデータファイルを受信すると(S203)、内蔵のメール機能によって、添付されているデータファイルが、3D画像生成部20dが描画すべきパノラマ立体画像であるか否かを制御部20cにより判別する(S204)。パノラマ立体画像でない(例えば、テキストによるメール)場合、他の処理(メール表示処理)へ移行する(S205)。パノラマ立体画像であった場合、データファイル内のレンダリングコマンドとパノラマ画像データ50を3D画像生成部20dに引き渡す。ここで、携帯端末装置20のユーザーは、送られてきたパノラマ画像データ50をどの様なイメージ(円筒、球等)で表現するかを操作部20hを操作して選択する。3D画像生成部20dは、選択された立体画像(例えば、円筒)の内面にパノラマ画像データ50をテクスチャマッピングしてパノラマ立体画像へと変換し(S206)、このパノラマ立体画像(図6のパノラマ立体画像60)を表示部20iに表示する(S207)。ここで、携帯端末装置20のユーザーが操作部20hの十字キー(又は、上下、左右の方向キー)を操作すると、その操作方向に応じてカメラ位置の移動コマンドが3D画像生成部20dに送られ、パノラマ立体画像60は指定した方向へ回転し、パノラマ立体画像60の表示視野(表示範囲)を変更することができる。
【0031】
図7の処理によれば、カメラ部10mで撮影した複数枚の画像を接合してパノラマ画像データを作成し、メールとして送信することで、他の携帯端末装置上でも景色等をパノラマ立体画像により表示することができる。画像がパノラマ立体画像であるため、臨場感の表現が可能になる。また、受信したパノラマ画像をどの様な立体イメージで表現するかを選択することができるので、例えば円筒にマッピングした際の現実に近いイメージだけでなく、球の表面にマッピングした場合のように幻想的なイメージとして表現することもでき、写真や動画メールでは表現できない趣向を与えることができる。
【0032】
更に、パノラマ画像データ50の送信時には、携帯電話機10からは平面画像データと、3D画像生成部20dに対するレンダリングコマンドとの組み合わせによるデータファイルを送信し、受信側の携帯電話機20においてパノラマ画像データ50とレンダリングコマンドを解釈して立体画像へのマッピング処理を行えばよいので、送受信するデータサイズが大幅に増える様なことはなく、伝送時間が短くてすむという利点がある。
【0033】
図8は、パノラマ画像データ50にナレーションデータを付加して携帯電話機10から携帯電話機20へメール送信する処理を示す。パノラマ画像データ50にナレーションデータを付加してメール送信することにより、音声ナレーション付きの立体パノラマ画像メールの送信が可能になり、より詳しい情景を携帯端末装置を持つ友人、知人等にメールで伝えることが可能になる。この機能を実現するには、図1に示すように、携帯端末装置が音声合成機能を備えていることが条件になる。
【0034】
まず、携帯電話機10において、撮影したパノラマ画像データ50に付加するナレーションの内容を操作部のテンキーを操作し、各キーに割り振られた「カナ」文字又はアルファベットを入力する(S301)。この入力操作により、予め定められた文字数内での文章(ナレーション)が文字列データとして作製される(S302)。この文字列データは、操作部10hによる入力のほか、マイク10jから肉声を入力し、この音声情報をデジタル化する方法で作製してもよい。携帯電話機10では、図2のS106までの処理でパノラマ画像データ50の作製が完了しているので、このパノラマ画像データ50にレンダリングコマンドと文字列データを統合したデータファイルを作製する(S303)。
【0035】
S303で作製されたデータファイルは、携帯電話機10のメール機能を用いて携帯電話機10から携帯電話機20へ送信される(S304)。携帯電話機20は、データファイルを受信すると(S305)、データファイル中にパノラマ画像データ50を含むことを検出すると、データファイル中のレンダリングコマンドとパノラマ画像データ50を3D画像生成部20dに引き渡され、文字列データは音声合成部10gに渡される(S306)。
【0036】
3D画像生成部20dは、図2のS107、S108の処理を実行して立体パノラマ画像60を生成する。音声合成部20gでは文字列データを解析して音声合成によるナレーションを作製する。例えば、S107で円筒が選択されたとすると、制御部20cは、図6に示す立体パノラマ画像60が表示部20iに表示すると同時に、音声合成部20gから音声合成したデータを読み出し、更に音声処理部10lでアナログ音声に変換し、スピーカ10kからナレーションとして出力する。
【0037】
図8の処理により、携帯電話機20では、立体パノラマ画像60が表示部20iに表示されると同時に、スピーカ10kから音声ナレーションが再生される。音声再生と立体パノラマ画像60の表示は、交互に短時間にイベント制御により切り替えるようにすれば、仮想的に並行動作しているように演出することができる。
【0038】
上記実施の形態においては、カメラ部10m(又は20m)による画像データをメモリ10f(又は20f)に記憶するものとしたが、外部から装填又は接続されるメモリカード、ICカード、ディスク装置等の記憶媒体に記憶させてもよい。
【0039】
また、上記実施の形態においては、マッピングにテクスチャマッピングを用いたが、他のマッピング、例えば、UVマッピングを用いてもよい。そして、複数枚の撮影画像をつなぎ合わせたパノラマ画像データ50を立体画像に貼り付けるものとしたが、1枚の画像のみを立体画像に貼り付ける様にしてもよい。
【0040】
更に、図1においては、携帯電話機10と携帯電話機20のそれぞれがカメラ部及び3Dエンジン部を備える構成であるとしたが、カメラ部を持たず3Dエンジン部のみを備える構成であってもよい。この場合、自機での撮影及びその鑑賞はできないが、他の携帯端末装置から送られてきたパノラマ画像データ50に基づいて3Dエンジン部によりパノラマ立体画像60を生成して表示することができる。
【0041】
また、携帯端末装置に搭載のカメラ部で撮影した画像を内蔵の3D画像生成部で処理して内蔵の表示部に表示するものとしたが、カメラ部以外で取得した画像、例えば、パーソナルコンピュータで作成(又は、処理、取り込み)した画像データを携帯端末装置に取り込んで表示したり、送信したり、3D画像生成部で処理することも可能である。この場合、パーソナルコンピュータ等とのインターフェース及び取り込み用のソフトを別途用意する必要がある。
【0042】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明の携帯端末装置によれば、パノラマ画像データ生成手段によりカメラ部で撮影した複数の平面画像が連結して1枚のパノラマ画像データにされ、このパノラマ画像データに基づいてパノラマ立体画像生成手段によりパノラマ立体画像にし、又は他の携帯端末装置から受信したパノラマ画像データを立体画像生成コマンドに従ってパノラマ立体画像生成手段でパノラマ立体画像にして表示部に表示し、更には、パノラマ画像データを立体画像生成コマンドと共に送信できるようにしたので、撮影画像を立体画像により表示できるため、雰囲気、雄大さ、及び臨場感のある画像を表示部に表示することが可能になる。
【0043】
本発明の移動通信システムによれば、カメラ部による複数の画像データを基に作成したパノラマ画像データは、第1又は第2の携帯端末装置の1つから他の携帯端末装置に向けて立体画像生成コマンドと共に送信され、また、他の携帯端末装置から送られてきたパノラマ画像データは画像生成部によってパノラマ立体画像にされることにより表示部に表示されるので、受信側のユーザーは送信者(撮影者)が見た景色等の雰囲気、雄大さ、臨場感等を受信側のユーザーに伝えることが可能になると共に、送信データ量が増えるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯端末装置を含む移動無線システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の携帯電話機における撮影時の処理を示すフローチャートである。
【図3】撮影者から見た360°の範囲のパノラマ撮影を5つのカメラ視野で行う光景を示す説明図である。
【図4】図3のようにパノラマ撮影した5枚の画像の重なりの度合いを示す説明図である。
【図5】糊代をとって図4の5枚の画像を連結して一枚のパノラマ画像データにした状態を示す説明図である。
【図6】図5に示した5枚の画像を円筒に張り付けてパノラマ立体画像にした場合の表示画像である。
【図7】図1の一方の携帯端末装置から他方の携帯端末装置へパノラマ画像データを送信する場合の処理を示すフローチャートである。
【図8】パノラマ画像データにナレーションデータを付けて一方の携帯端末装置から他方の携帯端末装置へメール送信した場合の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10,20 携帯電話機
10a,20a,30a アンテナ
10b,20b 無線部
10c,20c 制御部
10d,20d 3D画像生成部
10e,20e ROM
10f,20f メモリ
10g,20g 音声合成部
10h,20h 操作部
10i,20i 表示部
10j,20j マイクロホン(マイク)
10k,20k スピーカ
10l,20l 音声処理部
10m,20m カメラ部
10n,20n バス
30 基地局
31,32,33,34,35 視野
36 撮影者
41,42,43,44,45 画像
46 糊代
50 パノラマ画像データ
60 パノラマ立体画像

Claims (8)

  1. 撮影した被写体像を撮像素子に結像させることによりデジタル化した画像データを生成するカメラ部と、
    前記画像データの複数枚を連結してパノラマ画像データを生成するパノラマ画像データ生成手段と、
    前記パノラマ画像データに基づいてパノラマ立体画像を生成するパノラマ立体画像生成手段と、
    前記パノラマ立体画像を表示する表示部と、
    前記カメラ部、前記パノラマ画像データ生成手段、前記パノラマ立体画像生成手段、及び前記表示部を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記パノラマ画像データを立体画像生成コマンドと共に無線部を介して送信すると共に、受信したときに前記パノラマ画像データに基づいて前記パノラマ立体画像を前記パノラマ立体画像生成手段に生成させることを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記パノラマ立体画像生成手段は、前記パノラマ画像データをテクスチャにして立体画像にテクスチャマッピングを行って前記パノラマ立体画像を生成することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  3. 前記制御部は、上下・左右方向キー又は十字キーを備え、
    前記パノラマ画像データ生成手段は、前記キーの操作方向に応じて表示中の前記パノラマ立体画像の表示状態を変更することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  4. 前記制御部は、入力文字又は入力音声に基づいて作成されたナレーションデータを前記パノラマ画像データと共に送信することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  5. 前記制御部は、前記パノラマ画像データと共に送られてきたナレーションデータを解読して音声データを生成する音声合成部を備え、前記音声合成部による前記音声データを前記パノラマ立体画像の表示中に再生することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  6. 無線通信網を介して接続される第1及び第2の携帯端末装置によって構成され、前記第1及び第2の携帯端末装置は、撮影した被写体像を撮像素子に結像させることによりデジタル化した画像データを生成するカメラ部と、前記画像データの複数枚を連結したパノラマ画像データの生成及び前記パノラマ画像データ又は受信したパノラマ画像データに基づいてパノラマ立体画像を生成する画像生成部と、前記パノラマ立体画像を表示する表示部を備え、
    前記第1及び第2の携帯端末装置の1つの携帯端末装置は、前記パノラマ画像データを立体画像生成コマンドと共に送信すると共に、前記第1及び第2の携帯端末装置の他の携帯端末装置から受信したとき、前記受信したパノラマ画像データによる前記パノラマ立体画像を前記画像生成部に生成させることを特徴とする移動通信システム。
  7. 前記1つの携帯端末装置は、入力文字又は入力音声に基づいて作成されたナレーションデータを前記パノラマ画像データと共に送信する送信手段を備え、
    前記他の携帯端末装置は、前記パノラマ画像データと共に送られてきたナレーションデータを解読して音声データを生成し、前記パノラマ立体画像の表示中に前記音声データを再生して出力する音声出力手段を備えることを特徴とする請求項6記載の移動通信システム。
  8. 前記第1及び第2の携帯端末装置は、上下・左右方向キー又は十字キーを備え、
    前記画像生成部は、前記キーの操作方向に応じて、表示中の前記パノラマ立体画像の表示状態を変更することを特徴とする請求項6記載の移動通信システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012068380A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Sony Corp 画像処理装置、撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラム
US8249390B2 (en) 2006-09-04 2012-08-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Method for taking panorama mosaic photograph with a portable terminal
KR20140053885A (ko) * 2011-04-18 2014-05-08 아이시360, 인코포레이티드 모바일 컴퓨팅 디바이스에서의 파노라마 비디오 이미징을 위한 장치 및 방법

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