JP2004248192A - VoIPサービスにおける制御シーケンス生成方法、該方法を用いる試験方法、該試験方法に用いる試験装置及びキャプチャ装置、及び該試験装置及びキャプチャ装置を実現するためのコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のキャプチャ装置から収集した制御信号である通信データ全てに対して、Call・IDに基づいて各通信データを呼処理毎に分離し、次に全ての呼処理毎の通信データに対して着電番情報と発電番情報に基づいて同一の呼処理と類推される複数の呼処理毎の通信を抽出し、抽出した複数の呼処理毎の通信データをデータベースに格納している正常データと照合することにより正常性を確認し、更に通信データの送信元IPアドレスと送信先IPアドレスから当該データがキャプチャされた区間を特定し、各データ項目に存在するタイムスタンプを参照して前後関係に矛盾が無ければ同一の呼処理に関する通信データであると断定し、同一の呼処理に関する通信データを連結して複数空間を跨った発信端末から着信端末までの全ての制御信号シーケンスを生成する。
【選択図】 図4
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の物理的なコールエージェント(Call Agent)やゲートキーパ(Gate Keeper)等のサーバ群とルータから構成されるIPネットワーク上で展開するVoIPサービスにおいて、VoIPサービスの利用者からの発信不可の申告に対し、発信端末から着信端末までの全ての制御信号シーケンスを瞬時に生成する方法及び該方法を用いる制御信号シーケンス試験方法に関するものである。
本発明は、該試験方法に使用する試験装置及びキャプチャ装置、及び該試験装置及びキャプチャ装置を実現するためのコンピュータプログラムにも関するものである。
【0002】
【従来の技術】
VoIPサービスを提供するIPネットワーク上の故障は、早期発見、早期回復が要求される。
従来は、想定される被疑箇所に予め設置しているか、あるいは、被疑箇所を特定後に設置したキャプチャ装置により通信データを収集し、解析を行い、キャプチャした通信データごとに必要となる通信データの抽出、通信データの正常性確認を行なうことにより異常発生箇所を探索していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−326752号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した方式では、通信データ上の異常を確認した箇所を特定した後に、その異常が発生するに至った前後関係を探索するには、キャプチャした通信データの解析の実施や、解析した通信データ間の相関を判別するなどによる原因究明に時間を要しており、その結果、故障回復が遅れるなどVoIPサービスに及ぼす影響も大きかった。
【0005】
本発明の目的は、予め設置した複数のキャプチャ装置から自動的に収集した通信データの解析を行い、端末間におけるエンド・ツー・エンドでの通信状態を一元的に管理することにより異常発生箇所の特定から原因の究明、故障回復までの一連の故障対応業務を正確且つ迅速に実行するために有用な、制御信号シーケンス生成方法、該方法を用いる制御信号シーケンス試験方法及び装置、及び該装置を実現するためのコンピュータプログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、複数の物理的なコールエージェント(Call Agent)やゲートキーパ(Gate Keeper)等のサーバ群とルータから構成されるIPネットワーク上で展開するVoIPサービスを対象として、複数のキャプチャ装置から収集した制御信号である通信データを処理することにより、複数の通信区間を跨った呼処理を一つの呼処理シーケンスとして生成する方法であって、該方法は
(1)複数のキャプチャ装置から収集した制御信号である通信データ全てに対して、Call ID毎の割り振りを行うことにより各通信データを呼処理毎に分離するステップ、
(2)次に全ての呼処理毎の通信データに対して着電番情報と発電番情報による検索を実行することにより同一の呼処理と類推される複数の呼処理毎の通信を抽出するステップ、
(3)抽出した複数の呼処理毎の通信データをデータベースに格納している正常データと照合することにより正常性を確認するステップ、
(4)更に通信データの送信元IPアドレスと送信先IPアドレスから当該データがキャプチャされた区間を特定するステップ、
(5)各データ項目に存在するタイムスタンプを参照して前後関係に矛盾が無ければ同一の呼処理に関する通信データであると断定するステップ、
(6)同一の呼処理に関する通信データを連結して複数空間を跨った発信端末から着信端末までの全ての制御信号シーケンスを生成するステップと、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、上記の制御信号シーケンス生成方法を用いる制御信号シーケンス試験方法であって、上記の制御信号シーケンス生成方法により生成された制御信号シーケンスが正常終了していない場合に最終信号を受信している装置を故障の被疑対象として検出することを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、上記の試験方法に用いる制御信号シーケンス試験装置であって、複数の物理的なコールエージェントやゲートキーパ等のサーバ群とルータから構成されるIPネットワーク上で展開するVoIPサービスを対象として、通過する全てのパケットの中から指定されたプロトコルの制御信号に関するパケットだけをキャプチャする機能と、キャプチャしたパケットをプロトコルに応じた通信データ(例えばSIPメッセージやH.323メッセージに含まれる項目)に変換する論理を具備するキャプチャ装置が、各サーバに接続される回線とVoIPサービスを利用する顧客の端末装置からのパケットをキャプチャ可能に設定されている環境において、当該試験装置は、試験対象となる顧客の端末装置を特定するための発信元電話番号と着信先電話番号とそれぞれのIPアドレスと端末種別を入力する機能と応答メッセージを表示する機能を備える操作部と、前記キャプチャ装置とデータ通信網を介して接続される試験部とを具備し、該試験部は、各サーバや顧客の端末装置に割り振られたIPアドレスと同一セグメント上に接続されるキャプチャ装置との対応表と、顧客の端末装置の電話番号と当該端末装置が収容されるゲートキーパやコールエージェントとの対応表と、各プロトコル毎の通信データの正常データを格納したデータベースと、キャプチャ装置に対してキャプチャの開始や終了を通知する機能と、保持するデータベースに対して電話番号やIPアドレスをキーとして検索要求を行なうことにより試験の対象となるキャプチャ装置を特定する機能と、キャプチャ装置がキャプチャした通信データを取得する機能と、キャプチャ装置から取得した通信データをデータベースにある正常データと比較することによりデータ項目毎の正常性を判定するデータ解析機能と、特定の検索キーを使用して通信データから必要なデータを抽出する論理であるデータ検索機能と、検索した結果得られる複数の通信データの発信元情報と着信先情報と時刻情報を参照することにより前後関係を把握し、複数の通信データを連結する連結機能と、連結した結果シーケンスが正常終了していない場合に最終信号を受信している装置を被疑対象とする被疑対象検出機能とを備えていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、上記の試験方法に用いるキャプチャ装置であって、通過する全てのパケットの中から指定されたプロトコルの制御信号に関するパケットだけをキャプチャする機能と、キャプチャしたパケットをプロトコルに応じた通信データに変換する論理を具備することを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る発明は、上記の制御信号シーケンス試験装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムは、
試験装置の操作端末に含まれるコンピュータに、試験対象となる顧客の端末装置を特定するための発信元電話番号と着信先電話番号とそれぞれのIPアドレスと端末種別を入力する機能と、応答メッセージを表示する機能を実現させ、
試験装置の試験部に含まれるコンピュータに、各サーバや顧客の端末装置に割り振られたIPアドレスと同一セグメント上に接続されるキャプチャ装置との対応表と、顧客の端末装置の電話番号と当該端末装置が収容されるゲートキーパやコールエージェントとの対応表と、各プロトコル毎の通信データの正常データをデータベースに格納する機能と、キャプチャ装置に対してキャプチャの開始や終了を通知する機能と、保持するデータベースに対して電話番号やIPアドレスをキーとして検索要求を行なうことにより試験の対象となるキャプチャ装置を特定する機能と、キャプチャ装置がキャプチャした通信データを取得する機能と、キャプチャ装置から取得した通信データをデータベースにある正常データと比較することによりデータ項目毎の正常性を判定するデータ解析機能と、特定の検索キーを使用して通信データから必要なデータを抽出する論理であるデータ検索機能と、検索した結果得られる複数の通信データの発信元情報と着信先情報と時刻情報を参照することにより前後関係を把握し、複数の通信データを連結する連結機能と、連結した結果シーケンスが正常終了していない場合に最終信号を受信している装置を被疑対象とする被疑対象検出機能とを実現させることを特徴とする。
【0011】
請求項6に係る発明は、上記のキャプチャ装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムは、
キャプチャ装置に含まれるコンピュータに、通過する全てのパケットの中から指定されたプロトコルの制御信号に関するパケットだけをキャプチャする機能と、キャプチャしたパケットをプロトコルに応じた通信データに変換する論理機能を実現させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、複数の物理的なコールエージェント(CA)やゲートキーパ(GK)等のサーバ群とルータ(図示せず)から構成されるIPネットワーク上で展開するVoIPサービスに対して、故障箇所を検出するために、複数のキャプチャ装置と、キャプチャ装置から収集した制御信号である通信データを処理することにより、複数の通信区間を跨った呼処理を一つの呼処理シーケンス(制御信号シーケンス)として生成し、故障発生個所を特定する制御信号シーケンス試験装置とを備えたIPネットワークシステムの全体構成を示す。
【0013】
キャプチャ装置は、IPネットワークを構成するコールエージェントCAやゲートキーパGK、メディアゲートMG(図示せず)等のサーバに収容される回線と、加入者の端末装置と同一セグメント上に設置され、通過する全てのパケットの中から指定されたプロトコルの制御信号に関するパケットだけをキャプチャする機能と、キャプチャしたパケットをプロトコルに応じた通信データ、例えば図1に示すSIPメッセージやH.323メッセージに含まれる項目、に変換する論理を具備する。
【0014】
制御信号シーケンス試験装置は操作端末と、キャプチャ装置とデータ通信網を介して接続される試験装置本体とを具備する。試験装置本体のデータベースDBには、各サーバや顧客の端末装置に割り振られたIPアドレスと同一セグメント上に接続されるキャプチャ装置との対応表と、顧客の端末装置の電話番号と当該端末装置が収容されるゲートキーパやコールエージェントとの対応表と、各プロトコル毎の通信データの正常データとを事前に登録する。
【0015】
次に、制御信号シーケンス試験装置の操作端末から発信端末の電話番号とIPアドレス、着信先端末の電話番号とIPアドレス、プロトコル種別を入力すると、試験装置本体は前記データベースDBの対応表から、試験の対象となるキャプチャ装置を抽出し、当該キャプチャ装置に対してプロトコル種別を含むキャプチャ開始要求を送信する機能を備える。キャプチャの開始後、シーケンス生成要求者は発信端末から着信端末への接続処理を実行する。
【0016】
接続処理の完了を契機に試験装置本体は、キャプチャ装置から通信データの収集を行う機能と、得られた通信データをデータベースにある正常データと比較することによりデータ項目毎の正常性を判定する機能と、特定の検索キーを使用して通信データから必要なデータを抽出する論理であるデータ検索機能と、検索した結果得られる複数の通信データの発信元情報と着信先情報と時刻情報を参照することにより前後関係を把握し、複数の通信データを連結して制御信号シーケンスを生成する機能と、生成された制御信号シーケンスが正常終了していない場合に最終信号を受信している装置を被疑対象とする被疑対象検出機能とを備えている。
【0017】
【実施例】
実施例として、VoIPサービスを利用する顧客のH.323端末1からH.323端末2への正常な発信処理が不可能となった場合における制御信号シーケンス試験の手順を図3及び図4を参照して説明する。
【0018】
先ず、発信不可の申告を受けた事業者のオペレータまたは顧客自身が制御信号シーケンス試験装置の操作端末から端末1の電話番号とIPアドレス、端末2の電話番号とIPアドレス、及びプロトコル種別となるH.323を起動パラメータとして試験開始命令を制御信号シーケンス試験装置に送信する(S1)。
【0019】
試験装置本体では、まずデータベースに対して電話番号をキーとして検索要求を行い、端末1の収容先であるゲートキーパGK1とそのIPアドレス、端末2の収容先であるゲートキーパGK2とそのIPアドレスを取得する(S2)。
次に、IPアドレスをキーとして検索要求を実行することによりGK1と同一のネットワークに設置されているキャプチャ装置A、GK2と同一のネットワークに設置されているキャプチャ装置Bを特定する(S3)。
特定したキャプチャ装置A及びキャプチャ装置Bに対してキャプチャ対象となるプロトコル種別H.323を指定してキャプチャ開始要求を送信する(S4)。
【0020】
キャプチャ装置から送られてくるキャプチャ開始通知の確認後(S5)、キャプチャ開始通知を操作端末に送信し(S6)、キャプチャ開始通知を操作端末に表示する(S7)。
試験要求者は、キャプチャ開始通知を確認したうえで、端末1から端末2への発信処理を実行する(S8)。キャプチャ装置では、設置されたネットワークを通過するSIPやH.323等の複数のプロトコルから指定されたH.323に関する信号のみをキャプチャする。
発信処理の完了を契機に試験装置はキャプチャ装置から通信データの収集を行う(S9)。端末2にネットワークの未接続の場合等で通信データが存在しない場合は収集要求に対して、対象データ無しで正常に動作する。
【0021】
収集した通信データはキャプチャ装置が設置されたネットワークに存在する全てのH.323端末から発信された通信データなので、Call・IDで分類することによりH.323端末ごとの通信データ(H.323メッセージ)に分類する(S10)。
さらに、その中に含まれる発信電番情報には端末1の電話番号が、着信電番情報には端末2の電話番号が設定されている通信データで検索を実行することにより試験対象となる通信データを特定する(S11)。
【0022】
データベースには、例えば図5に示すようなH.323の正常シーケンスとシーケンス上に付与されるべきデータが格納されており、特定した通信データをこの正常データと照合し、照合できたところまでのデータを全体シーケンス作成のためのデータとして利用する(S12)。
通信データの送信元IPアドレスが端末1のIPアドレス、送信先IPアドレスが端末2のIPアドレスの場合はキャプチャ装置Aでキャプチャされた通信データと特定し、送信元IPアドレスが端末2のIPアドレス、送信先IPアドレスが端末1のIPアドレスの場合はキャプチャ装置Bでキャプチャされた通信データと特定し、尚且つ、タイムスタンプを確認して時間の流れも一致する場合に全体シーケンスを作成する(S13)。
【0023】
全体シーケンスが図5に示すように正常終了していない場合に最終信号を受信している装置を被疑対象として検出する(S14)。
被疑対象がある場合は、被疑対象の情報とともに作成した全体シーケンスを操作端末に送信し(S15)、操作端末に表して全体シーケンスと被疑対象を試験要求者に確認可能とする(S16)。被疑対象装置は、操作端末の画面上に、例えば赤色で表示することによって試験要求者に被疑箇所を通知することにより異常発生箇所や故障修理箇所の特定を容易にすることができる。
【0024】
例えば、GK1に収容されるH.323端末1と、GK2に収容されるH.323端末2の通信処理において、正常時の処理結果は図5のシーケンスが表示されるが、端末2の接触不良や故障時には、本来端末1からのSETUP信号に対してCALL PROCEEDINGを返信後、GK2にはARQを送信するが、それらの信号が送出されないため図6のシーケンスが表示されるので、試験要求者は端末2が被疑箇所であると容易に把握することができる。
【0025】
また、GK2が不良の場合には、本来端末2からのARQ信号に対してARJ信号を返信するが、その信号が送信されないため図7のシーケンスが表示されるので、試験要求者はGK2が被疑箇所であると容易に把握することができる。
【0026】
以上、本発明による制御信号シーケンス試験装置の機能及び制御信号シーケンス試験方法の手順を説明したが、これらの機能や手順は制御信号シーケンス試験装置に含まれるコンピュータにより実現でき、本発明はこれらの機能や手順を実現させるためのコンピュータプログラムも提供するものである。
【0027】
【発明の効果】
事業者が提供するVoIPサービスを複数の顧客が利用するIPネットワークにおいて、顧客の行なう発信処理に不具合が生じている場合に、事業者もしくは顧客が簡易な操作で試験装置に複雑な信号解析を実行させ、簡易な形式で異常発生箇所や故障装置を特定することができので、故障対応業務を正確且つ迅速に実行することができ、VoIPサービスへの影響度を最小限とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による制御信号シーケンス試験方法を実施するIPネットワークシステムの全体構成図である。
【図2】SIPメッセージ及びH.323メッセージに含まれる項目を示す図である。
【図3】VoIPサービスを利用する顧客のH.323端末1からH.323端末2への正常な発信処理が不可能となった場合に実行される制御信号シーケンス試験を説明するためのIPネットワークシステムを示す図である。
【図4】VoIPサービスを利用する顧客のH.323端末1からH.323端末2への正常な発信処理が不可能となった場合における制御信号シーケンス試験の手順を示す図である。
【図5】正常制御信号シーケンスを示す図である。
【図6】端末2が故障の場合の制御信号シーケンスを示す図である。
【図7】ゲートキーパGK2が故障の場合の制御信号シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
CA コールエージェント
GK,GK1,GK2 ゲートキーパ
Claims (7)
- 複数の物理的なコールエージェント(Call Agent)やゲートキーパ(Gate Keeper)等のサーバ群とルータから構成されるIPネットワーク上で展開するVoIPサービスを対象として、複数のキャプチャ装置から収集した制御信号である通信データを処理することにより、複数の通信区間を跨った呼処理を一つの呼処理シーケンスとして生成する方法であって、該方法は
(1)複数のキャプチャ装置から収集した制御信号である通信データ全てに対して、Call ID毎の割り振りを行うことにより各通信データを呼処理毎に分離するステップ、
(2)次に全ての呼処理毎の通信データに対して着電番情報と発電番情報による検索を実行することにより同一の呼処理と類推される複数の呼処理毎の通信を抽出するステップ、
(3)抽出した複数の呼処理毎の通信データをデータベースに格納している正常データと照合することにより正常性を確認するステップ、
(4)更に通信データの送信元IPアドレスと送信先IPアドレスから当該データがキャプチャされた区間を特定するステップ、
(5)各データ項目に存在するタイムスタンプを参照して前後関係に矛盾が無ければ同一の呼処理に関する通信データであると断定するステップ、
(6)同一の呼処理に関する通信データを連結して複数空間を跨った発信端末から着信端末までの全ての制御信号シーケンスを生成するステップと、
を備えることを特徴とする制御信号シーケンス生成方法。 - 請求項1記載の制御信号シーケンス生成方法を用いる制御信号シーケンス試験方法であって、該制御信号シーケンス生成方法により生成された制御信号シーケンスが正常終了していない場合に最終信号を受信している装置を故障の被疑対象として検出する制御信号シーケンス試験方法。
- 請求項2記載の試験方法に使用する制御信号シーケンス試験装置であって、複数の物理的なコールエージェントやゲートキーパ等のサーバ群とルータから構成されるIPネットワーク上で展開するVoIPサービスを対象として、通過する全てのパケットの中から指定されたプロトコルの制御信号に関するパケットだけをキャプチャする機能と、キャプチャしたパケットをプロトコルに応じた通信データに変換する論理を具備するキャプチャ装置が、各サーバに接続される回線とVoIPサービスを利用する顧客の端末装置からのパケットをキャプチャ可能に設置されている環境において、当該試験装置は、試験対象となる顧客の端末装置を特定するための発信元電話番号と着信先電話番号とそれぞれのIPアドレスと端末種別を入力する機能と応答メッセージを表示する機能を備える操作部と、前記キャプチャ装置とデータ通信網を介して接続される試験部とを具備し、該試験部は、各サーバや顧客の端末装置に割り振られたIPアドレスと同一セグメント上に接続されるキャプチャ装置との対応表と、顧客の端末装置の電話番号と当該端末装置が収容されるゲートキーパやコールエージェントとの対応表と、各プロトコル毎の通信データの正常データを格納したデータベースと、キャプチャ装置に対してキャプチャの開始や終了を通知する機能と、保持するデータベースに対して電話番号やIPアドレスをキーとして検索要求を行なうことにより試験の対象となるキャプチャ装置を特定する機能と、キャプチャ装置がキャプチャした通信データを取得する機能と、キャプチャ装置から取得した通信データをデータベースにある正常データと比較することによりデータ項目毎の正常性を判定するデータ解析機能と、特定の検索キーを使用して通信データから必要なデータを抽出する論理であるデータ検索機能と、検索した結果得られる複数の通信データの発信元情報と着信先情報と時刻情報を参照することにより前後関係を把握し、複数の通信データを連結する連結機能と、連結した結果シーケンスが正常終了していない場合に最終信号を受信している装置を被疑対象とする被疑対象検出機能とを備えていることを特徴とする制御信号シーケンス試験装置。
- 請求項2記載の試験方法に使用するキャプチャ装置であって、通過する全てのパケットの中から指定されたプロトコルの制御信号に関するパケットだけをキャプチャする機能と、キャプチャしたパケットをプロトコルに応じた通信データに変換する論理を具備することを特徴とするキャプチャ装置。
- 請求項3記載の制御信号シーケンス試験装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムは、
試験装置の操作端末に含まれるコンピュータに、試験対象となる顧客の端末装置を特定するための発信元電話番号と着信先電話番号とそれぞれのIPアドレスと端末種別を入力する機能と、応答メッセージを表示する機能を実現させ、
試験装置の試験部に含まれるコンピュータに、各サーバや顧客の端末装置に割り振られたIPアドレスと同一セグメント上に接続されるキャプチャ装置との対応表と、顧客の端末装置の電話番号と当該端末装置が収容されるゲートキーパやコールエージェントとの対応表と、各プロトコル毎の通信データの正常データをデータベースに格納する機能と、キャプチャ装置に対してキャプチャの開始や終了を通知する機能と、保持するデータベースに対して電話番号やIPアドレスをキーとして検索要求を行なうことにより試験の対象となるキャプチャ装置を特定する機能と、キャプチャ装置がキャプチャした通信データを取得する機能と、キャプチャ装置から取得した通信データをデータベースにある正常データと比較することによりデータ項目毎の正常性を判定するデータ解析機能と、特定の検索キーを使用して通信データから必要なデータを抽出する論理であるデータ検索機能と、検索した結果得られる複数の通信データの発信元情報と着信先情報と時刻情報を参照することにより前後関係を把握し、複数の通信データを連結する連結機能と、連結した結果シーケンスが正常終了していない場合に最終信号を受信している装置を被疑対象とする被疑対象検出機能とを実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項4記載のキャプチャ装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムは、
キャプチャ装置に含まれるコンピュータに、通過する全てのパケットの中から指定されたプロトコルの制御信号に関するパケットだけをキャプチャする機能と、キャプチャしたパケットをプロトコルに応じた通信データに変換する論理機能を実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項5又は6記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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