JP2004246837A - セキュリティシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】強盗等、非常事態が発生した場合に、犯人に気づかれないようにして通報を行うことができるセキュリティシステムを提供する。
【解決手段】屋内に設置された特定の物体101が移動したり、特定の物体101の姿勢が変化したりすると、携帯電話機120を作動させて予め設定された通報先に電話をかけ、当該通報先との通話状態が確立したら、予め録音された通報用の音声メッセージを送信する。
【選択図】図2
【解決手段】屋内に設置された特定の物体101が移動したり、特定の物体101の姿勢が変化したりすると、携帯電話機120を作動させて予め設定された通報先に電話をかけ、当該通報先との通話状態が確立したら、予め録音された通報用の音声メッセージを送信する。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機を利用したセキュリティシステムに関する。
【0002】
従来、非常事態の発生を携帯電話機が検知して監視センタや外出中のユーザに自動通報するようにしたセキュリティシステムが知られている。(特許文献1、特許文献2、等参照)
【0003】
【特許文献1】特開2002−247223号公報
【特許文献2】特開2002−157665号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のセキュリティシステムでは、家屋等に侵入した犯人と対面した状況下等においては、犯人に気づかれないようにして通報を行うことは難しい。
通報を行った事が犯人に気づかれてしまった場合、犯人を逆上させてしまい、事態を悪化させてしまう可能性がある。
【0005】
本発明は、このような事情の下に創案されたものであり、その目的は、強盗等、非常事態が発生した場合に、犯人に気づかれないようにして通報を行うことができるセキュリティシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のセキュリティシステムは、屋内に設置された特定の物体が移動したこと又は当該特定の物体の姿勢が変化したことを検知する異常検知手段と、携帯電話機の制御端子に接続され、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことが前記異常検知手段により検知されたら、前記携帯電話機を作動させて予め設定された通報先に通報する通報制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
また、前記異常検知手段は、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことを検知するべく、前記特定の物体と他の物体との互いの接触部又は前記特定の物体の近傍に設けられたセンサ部と、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことが前記センサ部により検知されたら、特定の信号を前記通報制御手段に無線送信する無線送信部とを備え、前記通報制御手段は、前記無線送信部から信号を受信する無線受信部と、前記無線受信部により前記特定の信号が受信されたら、前記携帯電話機を作動させて予め設定された通報先に通報する通報処理部とを備えていることが望ましい。
【0008】
上記のように構成したセキュリティシステムは、屋内に設置された特定の物体が移動したり、当該特定の物体の姿勢が変化したりすると、携帯電話機を作動させて予め設定された通報先に通報する。
【0009】
したがって、予め通報先を設定しておけば、強盗等、非常事態が発生した場合に、屋内に設置された特定の物体を移動させたり、当該特定の物体の姿勢を変化させたりすることにより、犯人に気づかれないようにして通報を、行うことができる。
【0010】
前記通報制御手段は、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことが前記異常検知手段により検知されたら、前記携帯電話機を作動させて予め設定された通報先に電話をかけ、当該通報先との通話状態が確立したら、予め録音された音声メッセージを送信することが望ましい。
【0011】
また、前記通報制御手段は、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことが前記異常検知手段により検知されたら、前記携帯電話機を作動させて予め設定された通報先に予め作成しておいたメッセージをメール送信してもよい。
【0012】
また、前記携帯電話機としてカメラを備えたものを使用し、前記通報制御手段は、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことが前記異常検知手段により検知されたら、前記携帯電話機を作動させて前記カメラにより撮影を行い、得られた撮影画像を予め設定された通報先に送信するようにしてもよい。
【0013】
前記特定の物体としては、花瓶、写真立て、ペン立て、額縁、人形、等、一般の家庭やオフィスに在る様々な物を使用することができる。特定の窓や扉、引き出しなどを前記特定の物体として使用することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明にかかるセキュリティシステム(通報装置)の構成例を示すブロック図である。
このセキュリティシステム100は、異常検知装置110と、通報制御装置130とを備えている。
【0016】
異常検知装置110は、屋内に設置された特定の物体101が移動したこと又は特定の物体101の姿勢が変化したことを検知するべく、特定の物体101と他の物体(固定物)102との間に設けられたセンサ部111と、特定の物体101が移動したこと又は特定の物体101の姿勢が変化したことがセンサ部111により検知されたら、特定の信号を通報制御装置130に無線送信する無線送信部112と、各部に電力を供給する図示しないバッテリとを備えている。
【0017】
センサ部111は、マイクロスイッチや小型重量センサなどで構成され、特定の物体101が正規の位置から所定距離(たとえば5mm)以上移動したり正規の姿勢から所定角度(たとえば5°)以上傾いたりすると、異常検知信号を無線送信部112に出力する。無線送信部112は、信号を送信するための小型アンテナ112aを備えており、センサ部111から異常検知信号を受け取ると直ちに、小型アンテナ112aから特定の信号を送信する。
【0018】
通報制御装置130は、異常検知装置110の無線送信部111からの特定の信号を受信する無線受信部131と、携帯電話機120の制御端子(ローカル通信用のケーブル接続端子)に接続され、無線受信部131により特定の信号が受信されたら、携帯電話機120を作動させて通報処理を行う通報処理部132と、各部に電力を供給する図示しないバッテリとを備えている。
【0019】
無線受信部131は、無線送信部111からの信号を受信するための小型アンテナ131aを備えており、無線送信部111から特定の信号を受信すると、受信通知信号を通報処理部132に出力する。通報処理部132は、その内部の不揮発性メモリに通報用の音声メッセージと通報先の電話番号とを記憶しており、無線受信部131から受信通知信号を受け取ると直ちに、携帯電話機120を作動させて、通報先の電話番号に電話をかけ、当該通報先との通話状態が確立したら、音声メッセージを送信する。
【0020】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
上記のように構成したセキュリティシステム100は、屋内に設置された特定の物体101が移動したり、特定の物体101の姿勢が変化したりすると、携帯電話機120を作動させて予め設定された通報先に電話をかけ、当該通報先との通話状態が確立したら、予め録音された音声メッセージを送信する。
【0021】
したがって、予め通報先を設定し、通報用の音声メッセージを録音しておけば、強盗等、非常事態が発生した場合に、屋内に設置された特定の物体101を移動させたり、特定の物体101の姿勢を変化させたりすることにより、犯人に気づかれないようにして通報を行うことができる。また、通報先との通信手段に既成の携帯電話機120を使用できるので、セキュリティシステムを安価にかつ容易に実現できる。
【0022】
特定の物体101としては、花瓶、写真立て、ペン立て、人形、置き時計、額、壁掛け時計、傘立等、一般の家庭やオフィスに在る様々な物を使用することができる。特定の物体101として、花瓶、写真立て、ペン立て、置き時計などを使用した場合、それらを載置できる水平な載置面を有するテーブルなどの固定物が別の物体102となる。また、絵画や写真を飾る額や、壁掛け時計などを特定の物体101として使用した場合、壁などの固定物が別の物体102となる。特定の窓や扉、引き出しなどを特定の物体101として使用することもできる。いずれにしても、非常時にどの物体を動かせば通報を行うことができるかを、家族など特定の人だけが知っていればよい。通報先としては、一般家屋の場合、警察、警備会社、近隣宅等の電話や、友人、知人、親戚等の携帯電話などを設定しておけばよい。
【0023】
図2は特定の物体101として花瓶200を使用した場合の形態例を示している。特定の物体101である花瓶200は、別の物体102であるテーブル300上に載置されており、花瓶200の下には異常検知装置110が設置されている。通報制御装置130は、携帯電話機120を起立状態に保持するホルダとしての機能も兼ね備えており、花瓶200が置かれている部屋の窓辺など、異常検知装置110との無線通信が可能であり、且つ携帯電話機120による通話が可能な位置に設置されている。
【0024】
図2(a)は、花瓶200が正規の位置に正規の姿勢で置かれている状態を示している。この状態から、図2(b)に示すように、花瓶200が少しでも動かされると、そのことが異常検知装置110により検知され、通報制御装置130に保持されている携帯電話機120によって通報が行われる。したがって、この例の場合、強盗等、非常事態が発生したときに、花瓶200を動かすことにより、犯人に気づかれないようにして通報を行うことができる。花瓶200を動かすと通報が行われるということは、家族など特定の人だけが知っていることだからである。
【0025】
なお、異常検知装置110と通報制御装置130との間の無線通信は、ブルートゥースや赤外線などを用いた近距離無線通信により実現できる。
【0026】
また、上記の実施の形態では、特定の物体101の移動や姿勢の変化を検知するために、センサ部111を、特定の物体101と接触する構造のセンサであるマイクロスイッチや小型重量センサなどで構成した場合について説明したが、反射型あるいは遮蔽型の光センサを用いて非接触で検知するようにしてもよい。すなわち、反射型光センサの場合、発光素子からの光を特定の物体101に照射し、特定の物体101からの反射光を受光素子で受光するようにしておき、その反射光を受光できなくなったときの受光素子の出力を異常検知信号とするのである。また、遮蔽型光センサの場合は、発光素子と受光素子とを両者の間に特定の物体101を介在させて互いに向き合わせた状態にして配置して、発光素子からの光が特定の物体101によって遮られるようにしておき、発光素子からの光が受光素子に入射したときの受光素子の出力を異常検知信号とするのである。センサ部111に光センサを用いれば、異常検知装置110を検知対象である特定の物体101から離れた位置に設置することができる。また、異常検知装置110と通報制御装置130とを一体化した構成とすることも可能である。
【0027】
また、異常検知装置110を複数用い、特定の物体101として複数の物を使用してもよい。複数ある部屋ごとに通報用の特定の物体101を用意しておけば、有事の際により確実に通報を行うことができる。
【0028】
また、上記の例では、非常時に携帯電話機120を作動させて、予め設定した通報先に、予め録音しておいた音声メッセージを送信するようにしたが、予め作成しておいたメッセージ(テキストデータまたは音声データ)を、予め設定した通報先に、携帯電話機120の電子メール機能を用いて送信するようにしてもよい。
【0029】
また、携帯電話機120としてカメラ(CCDやCMOSを用いたイメージセンサ)を備えたものを使用し、非常時に携帯電話機120を作動させてそのカメラにより撮影を行い、得られた撮影画像を、予め設定した通報先に、携帯電話機120の電子メール機能などを用いて送信するようにしてもよい。
【0030】
また、本発明のセキュリティシステムは、家庭やオフィスだけでなく、コンビニエンストアなどの店舗にも使用可能である。本発明のセキュリティシステムを店舗に設置した場合、レジ回りにある物たとえば、電卓、ペン立て、募金箱などを上記特定の物体とし、上記通報先として、店舗のオーナ宅の電話やオーナの携帯電話、警備会社などを設定しておけばよい。
【0031】
また、本発明セキュリティシステムは、地震に起因する振動(特定周波数の振動など)が異常検知装置110に作用した場合には通報を行わないように制御する誤報防止手段を更に装えていることが望ましい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のセキュリティシステムによれば、強盗等、非常事態が発生した場合に、犯人に気づかれないようにして通報を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるセキュリティシステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】通報動作のトリガとなる特定の物体として花瓶を使用した場合の形態例を示す作用説明図であり、(a)は花瓶が正規の位置に正規の姿勢で置かれている状態、(b)は花瓶が動かされたため、携帯電話機によって通報が行われている状態をそれそれ示している。
【符号の説明】
100:セキュリティシステム
101:特定の物体
102:他の物体
110:異常検知装置(異常検知手段)
111:センサ部
112:無線送信部
130:通報制御装置(通報制御手段)
131:無線受信部
132:通報処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機を利用したセキュリティシステムに関する。
【0002】
従来、非常事態の発生を携帯電話機が検知して監視センタや外出中のユーザに自動通報するようにしたセキュリティシステムが知られている。(特許文献1、特許文献2、等参照)
【0003】
【特許文献1】特開2002−247223号公報
【特許文献2】特開2002−157665号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のセキュリティシステムでは、家屋等に侵入した犯人と対面した状況下等においては、犯人に気づかれないようにして通報を行うことは難しい。
通報を行った事が犯人に気づかれてしまった場合、犯人を逆上させてしまい、事態を悪化させてしまう可能性がある。
【0005】
本発明は、このような事情の下に創案されたものであり、その目的は、強盗等、非常事態が発生した場合に、犯人に気づかれないようにして通報を行うことができるセキュリティシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のセキュリティシステムは、屋内に設置された特定の物体が移動したこと又は当該特定の物体の姿勢が変化したことを検知する異常検知手段と、携帯電話機の制御端子に接続され、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことが前記異常検知手段により検知されたら、前記携帯電話機を作動させて予め設定された通報先に通報する通報制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
また、前記異常検知手段は、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことを検知するべく、前記特定の物体と他の物体との互いの接触部又は前記特定の物体の近傍に設けられたセンサ部と、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことが前記センサ部により検知されたら、特定の信号を前記通報制御手段に無線送信する無線送信部とを備え、前記通報制御手段は、前記無線送信部から信号を受信する無線受信部と、前記無線受信部により前記特定の信号が受信されたら、前記携帯電話機を作動させて予め設定された通報先に通報する通報処理部とを備えていることが望ましい。
【0008】
上記のように構成したセキュリティシステムは、屋内に設置された特定の物体が移動したり、当該特定の物体の姿勢が変化したりすると、携帯電話機を作動させて予め設定された通報先に通報する。
【0009】
したがって、予め通報先を設定しておけば、強盗等、非常事態が発生した場合に、屋内に設置された特定の物体を移動させたり、当該特定の物体の姿勢を変化させたりすることにより、犯人に気づかれないようにして通報を、行うことができる。
【0010】
前記通報制御手段は、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことが前記異常検知手段により検知されたら、前記携帯電話機を作動させて予め設定された通報先に電話をかけ、当該通報先との通話状態が確立したら、予め録音された音声メッセージを送信することが望ましい。
【0011】
また、前記通報制御手段は、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことが前記異常検知手段により検知されたら、前記携帯電話機を作動させて予め設定された通報先に予め作成しておいたメッセージをメール送信してもよい。
【0012】
また、前記携帯電話機としてカメラを備えたものを使用し、前記通報制御手段は、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことが前記異常検知手段により検知されたら、前記携帯電話機を作動させて前記カメラにより撮影を行い、得られた撮影画像を予め設定された通報先に送信するようにしてもよい。
【0013】
前記特定の物体としては、花瓶、写真立て、ペン立て、額縁、人形、等、一般の家庭やオフィスに在る様々な物を使用することができる。特定の窓や扉、引き出しなどを前記特定の物体として使用することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明にかかるセキュリティシステム(通報装置)の構成例を示すブロック図である。
このセキュリティシステム100は、異常検知装置110と、通報制御装置130とを備えている。
【0016】
異常検知装置110は、屋内に設置された特定の物体101が移動したこと又は特定の物体101の姿勢が変化したことを検知するべく、特定の物体101と他の物体(固定物)102との間に設けられたセンサ部111と、特定の物体101が移動したこと又は特定の物体101の姿勢が変化したことがセンサ部111により検知されたら、特定の信号を通報制御装置130に無線送信する無線送信部112と、各部に電力を供給する図示しないバッテリとを備えている。
【0017】
センサ部111は、マイクロスイッチや小型重量センサなどで構成され、特定の物体101が正規の位置から所定距離(たとえば5mm)以上移動したり正規の姿勢から所定角度(たとえば5°)以上傾いたりすると、異常検知信号を無線送信部112に出力する。無線送信部112は、信号を送信するための小型アンテナ112aを備えており、センサ部111から異常検知信号を受け取ると直ちに、小型アンテナ112aから特定の信号を送信する。
【0018】
通報制御装置130は、異常検知装置110の無線送信部111からの特定の信号を受信する無線受信部131と、携帯電話機120の制御端子(ローカル通信用のケーブル接続端子)に接続され、無線受信部131により特定の信号が受信されたら、携帯電話機120を作動させて通報処理を行う通報処理部132と、各部に電力を供給する図示しないバッテリとを備えている。
【0019】
無線受信部131は、無線送信部111からの信号を受信するための小型アンテナ131aを備えており、無線送信部111から特定の信号を受信すると、受信通知信号を通報処理部132に出力する。通報処理部132は、その内部の不揮発性メモリに通報用の音声メッセージと通報先の電話番号とを記憶しており、無線受信部131から受信通知信号を受け取ると直ちに、携帯電話機120を作動させて、通報先の電話番号に電話をかけ、当該通報先との通話状態が確立したら、音声メッセージを送信する。
【0020】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
上記のように構成したセキュリティシステム100は、屋内に設置された特定の物体101が移動したり、特定の物体101の姿勢が変化したりすると、携帯電話機120を作動させて予め設定された通報先に電話をかけ、当該通報先との通話状態が確立したら、予め録音された音声メッセージを送信する。
【0021】
したがって、予め通報先を設定し、通報用の音声メッセージを録音しておけば、強盗等、非常事態が発生した場合に、屋内に設置された特定の物体101を移動させたり、特定の物体101の姿勢を変化させたりすることにより、犯人に気づかれないようにして通報を行うことができる。また、通報先との通信手段に既成の携帯電話機120を使用できるので、セキュリティシステムを安価にかつ容易に実現できる。
【0022】
特定の物体101としては、花瓶、写真立て、ペン立て、人形、置き時計、額、壁掛け時計、傘立等、一般の家庭やオフィスに在る様々な物を使用することができる。特定の物体101として、花瓶、写真立て、ペン立て、置き時計などを使用した場合、それらを載置できる水平な載置面を有するテーブルなどの固定物が別の物体102となる。また、絵画や写真を飾る額や、壁掛け時計などを特定の物体101として使用した場合、壁などの固定物が別の物体102となる。特定の窓や扉、引き出しなどを特定の物体101として使用することもできる。いずれにしても、非常時にどの物体を動かせば通報を行うことができるかを、家族など特定の人だけが知っていればよい。通報先としては、一般家屋の場合、警察、警備会社、近隣宅等の電話や、友人、知人、親戚等の携帯電話などを設定しておけばよい。
【0023】
図2は特定の物体101として花瓶200を使用した場合の形態例を示している。特定の物体101である花瓶200は、別の物体102であるテーブル300上に載置されており、花瓶200の下には異常検知装置110が設置されている。通報制御装置130は、携帯電話機120を起立状態に保持するホルダとしての機能も兼ね備えており、花瓶200が置かれている部屋の窓辺など、異常検知装置110との無線通信が可能であり、且つ携帯電話機120による通話が可能な位置に設置されている。
【0024】
図2(a)は、花瓶200が正規の位置に正規の姿勢で置かれている状態を示している。この状態から、図2(b)に示すように、花瓶200が少しでも動かされると、そのことが異常検知装置110により検知され、通報制御装置130に保持されている携帯電話機120によって通報が行われる。したがって、この例の場合、強盗等、非常事態が発生したときに、花瓶200を動かすことにより、犯人に気づかれないようにして通報を行うことができる。花瓶200を動かすと通報が行われるということは、家族など特定の人だけが知っていることだからである。
【0025】
なお、異常検知装置110と通報制御装置130との間の無線通信は、ブルートゥースや赤外線などを用いた近距離無線通信により実現できる。
【0026】
また、上記の実施の形態では、特定の物体101の移動や姿勢の変化を検知するために、センサ部111を、特定の物体101と接触する構造のセンサであるマイクロスイッチや小型重量センサなどで構成した場合について説明したが、反射型あるいは遮蔽型の光センサを用いて非接触で検知するようにしてもよい。すなわち、反射型光センサの場合、発光素子からの光を特定の物体101に照射し、特定の物体101からの反射光を受光素子で受光するようにしておき、その反射光を受光できなくなったときの受光素子の出力を異常検知信号とするのである。また、遮蔽型光センサの場合は、発光素子と受光素子とを両者の間に特定の物体101を介在させて互いに向き合わせた状態にして配置して、発光素子からの光が特定の物体101によって遮られるようにしておき、発光素子からの光が受光素子に入射したときの受光素子の出力を異常検知信号とするのである。センサ部111に光センサを用いれば、異常検知装置110を検知対象である特定の物体101から離れた位置に設置することができる。また、異常検知装置110と通報制御装置130とを一体化した構成とすることも可能である。
【0027】
また、異常検知装置110を複数用い、特定の物体101として複数の物を使用してもよい。複数ある部屋ごとに通報用の特定の物体101を用意しておけば、有事の際により確実に通報を行うことができる。
【0028】
また、上記の例では、非常時に携帯電話機120を作動させて、予め設定した通報先に、予め録音しておいた音声メッセージを送信するようにしたが、予め作成しておいたメッセージ(テキストデータまたは音声データ)を、予め設定した通報先に、携帯電話機120の電子メール機能を用いて送信するようにしてもよい。
【0029】
また、携帯電話機120としてカメラ(CCDやCMOSを用いたイメージセンサ)を備えたものを使用し、非常時に携帯電話機120を作動させてそのカメラにより撮影を行い、得られた撮影画像を、予め設定した通報先に、携帯電話機120の電子メール機能などを用いて送信するようにしてもよい。
【0030】
また、本発明のセキュリティシステムは、家庭やオフィスだけでなく、コンビニエンストアなどの店舗にも使用可能である。本発明のセキュリティシステムを店舗に設置した場合、レジ回りにある物たとえば、電卓、ペン立て、募金箱などを上記特定の物体とし、上記通報先として、店舗のオーナ宅の電話やオーナの携帯電話、警備会社などを設定しておけばよい。
【0031】
また、本発明セキュリティシステムは、地震に起因する振動(特定周波数の振動など)が異常検知装置110に作用した場合には通報を行わないように制御する誤報防止手段を更に装えていることが望ましい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のセキュリティシステムによれば、強盗等、非常事態が発生した場合に、犯人に気づかれないようにして通報を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるセキュリティシステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】通報動作のトリガとなる特定の物体として花瓶を使用した場合の形態例を示す作用説明図であり、(a)は花瓶が正規の位置に正規の姿勢で置かれている状態、(b)は花瓶が動かされたため、携帯電話機によって通報が行われている状態をそれそれ示している。
【符号の説明】
100:セキュリティシステム
101:特定の物体
102:他の物体
110:異常検知装置(異常検知手段)
111:センサ部
112:無線送信部
130:通報制御装置(通報制御手段)
131:無線受信部
132:通報処理部
Claims (2)
- 屋内に設置された特定の物体が移動したこと又は当該特定の物体の姿勢が変化したことを検知する異常検知手段と、
携帯電話機の制御端子に接続され、前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことが前記異常検知手段により検知されたら、前記携帯電話機を作動させて予め設定された通報先に通報する通報制御手段とを備えたことを特徴とするセキュリティシステム。 - 前記異常検知手段は、
前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことを検知するべく、前記特定の物体と他の物体との互いの接触部又は前記特定の物体の近傍に設けられたセンサ部と、
前記特定の物体が移動したこと又は前記特定の物体の姿勢が変化したことが前記センサ部により検知されたら、特定の信号を前記通報制御手段に無線送信する無線送信部とを備え、
前記通報制御手段は、
前記無線送信部から信号を受信する無線受信部と、
前記無線受信部により前記特定の信号が受信されたら、前記携帯電話機を作動させて予め設定された通報先に通報する通報処理部とを備えていることを特徴とする請求項1記載のセキュリティシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003070962A JP2004246837A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | セキュリティシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003070962A JP2004246837A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | セキュリティシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004246837A true JP2004246837A (ja) | 2004-09-02 |
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ID=33027676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004246837A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006211623A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Hideo Tsukada | 自動情報送信端末器及びネットワークシステムの入力確認処理方法 |
JP2006311142A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Mitsumi Electric Co Ltd | 緊急通報システム |
-
2003
- 2003-02-10 JP JP2003070962A patent/JP2004246837A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006211623A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Hideo Tsukada | 自動情報送信端末器及びネットワークシステムの入力確認処理方法 |
JP2006311142A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Mitsumi Electric Co Ltd | 緊急通報システム |
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