JP2004246604A - 情報処理装置 - Google Patents

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希美 原
Kenichi Yasugata
顕一 安形
Hisaya Miyashita
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Abstract

【課題】情報処理装置の大型化を伴うことなくディスプレイの大型化を図る。
【解決手段】ヒンジ筒10と該ヒンジ筒の内部に配置されたヒンジ軸11、11とを有するヒンジ部9を介して表示部2が装置本体部3に回動自在に支持された情報処理装置1において、ヒンジ筒の内部にディスプレイ5のバックライトの点灯制御を行うインバーター21の少なくとも一部を配置した。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置に関する。詳しくは、ディスプレイを有する表示部がキーボードを有する装置本体部に回動自在に支持された情報処理装置において、ディスプレイのバックライトの点灯制御を行うインバーターの配置構造についての技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の所定の操作キーを有するキーボードが設けられた装置本体部と、ディスプレイ(液晶表示部)を有する表示部とを有し、該表示部が装置本体部に回動自在に支持された情報処理装置、例えば、パーソナルコンピューター、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話等がある。
【0003】
表示部は表示用筐体にディスプレイが配置されて成る。表示用筐体は枠状に形成されたフロントパネルとフロントパネル側に開口され浅い箱状に形成されたリアパネルとが結合されて成り、表示用筐体の外周部が枠部として設けられている。
【0004】
このような情報処理装置にあっては、ディスプレイのバックライトの点灯制御を行うインバーターやディスプレイの駆動のための駆動回路基板等が内蔵されている。
【0005】
従来の情報処理装置においては、インバーターが表示用筐体の枠部の内部、例えば、ディスプレイの側方の空間内に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8―76888号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の情報処理装置のように、インバーターをディスプレイの側方の空間内に配置すると、その分、情報処理装置の大型化又はディスプレイの小型化という問題を生じてしまう。即ち、インバーターをディスプレイの側方の空間内に配置した状態でディスプレイの大型化を図るには、インバーターが配置された部分にディスプレイを配置できないため、表示部の全体を大きくする必要があり、その分、情報処理装置が大型化してしまい、逆に、情報処理装置の大型化を回避しようとするとディスプレイが小型になってしまうと言う問題が生じている。
【0008】
この情報処理装置の大型化及びディスプレイの小型化の問題は、インバーターを表示用筐体のディスプレイの上側の空間又は下側の空間に配置しても同様に生じてしまう。
【0009】
特に、近時、携帯機器としても使用可能な情報処理装置が普及しているが、このような携帯機器としても用いられる情報処理装置にあっては、情報処理装置全体の小型化を維持した上でディスプレイの大型化を図り、使い勝手の向上及びディスプレイの表示の視認性の向上を図る必要がある。
【0010】
また、情報処理装置には、表示用筐体の内部にアンテナを有し通信可能とされたものも開発されているが、この場合には、金属部分を有するインバーターの近傍にアンテナを配置することができないため、アンテナの数を増やすことができない等の不具合を生じており、十分な通信機能が確保されないおそれがある。
【0011】
さらに、インバーターをディスプレイの側方に配置した分、ディスプレイをその中心が表示部の中心に一致するようにして配置し難く、ディスプレイを表示用筐体に対してオフセットした位置に配置せざるを得ない場合がある。
【0012】
そこで、本発明情報処理装置は、上記した問題点を克服し、情報処理装置の大型化を伴うことなくディスプレイの大型化を図ることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明情報処理装置は、上記した課題を解決するために、ヒンジ筒と該ヒンジ筒の内部に配置されたヒンジ軸とを有するヒンジ部を介して表示部が装置本体部に回動自在に支持された情報処理装置において、ヒンジ筒の内部にディスプレイのバックライトの点灯制御を行うインバーターの少なくとも一部を配置したものである。
【0014】
従って、本発明情報処理装置にあっては、ディスプレイの配置スペースとインバーターの配置スペースとが干渉しない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。尚、以下に示す実施の形態は、本発明を携帯機器としても使用可能な情報処理装置(パーソナルコンピューター)に適用したものである。
【0016】
情報処理装置1は表示部2と装置本体部3とを備えている(図1乃至図3参照)。
【0017】
表示部2は表示用筐体4と該表示用筐体4に配置されたディスプレイ5とを有している。
【0018】
表示用筐体4は、外形が略矩形状に形成された枠状を為すフロントパネル6と、外形が略矩形状に形成されフロントパネル6側に開口された浅い箱状を為すリアパネル7とが結合されて成り、表示用筐体4の外周側の部分が枠部8として設けられている。従って、枠部8はディスプレイ5の左右に位置する左縁部8a、右縁部8bとディスプレイ5の上下に位置する上縁部8c、下縁部8dとによって構成されている。
【0019】
表示部2は装置本体部3の後端部において、左右方向に延びるヒンジ部9を介して回動自在に支持されている。表示部2は非使用時には装置本体部3の後述するキーボードを閉塞する閉塞位置まで回動される(図2参照)。
【0020】
ヒンジ部9は、図1及び図3に示すように、ヒンジ筒10と該ヒンジ筒10の内部に配置されたヒンジ軸11、11とによって構成され、ヒンジ筒10は表示側ヒンジ筒12と本体側ヒンジ筒13、13とから成る。
【0021】
表示側ヒンジ筒12は表示用筐体4の下縁部8dから突出され、下縁部8dの左右両端部を除いた位置に設けられている。表示側ヒンジ筒12は表示用筐体4と一体に形成されている。
【0022】
本体側ヒンジ筒13、13は装置本体部3の後縁から突出され、それぞれ装置本体部3の左右両端寄りの位置に設けられている。本体側ヒンジ筒13、13は装置本体部3の外筐と一体に形成されており、それぞれ外面が閉塞されている。
【0023】
表示側ヒンジ筒12の左右両端部と本体側ヒンジ筒13、13との間には、図1及び図3に示すように、それぞれヒンジ軸11、11が配置され、該ヒンジ軸11、11によって表示側ヒンジ筒12と本体側ヒンジ筒13、13とが連結されている。
【0024】
表示用筐体4の右側面にはスライド摘子14が支持されている(図4参照)。スライド摘子14は無線通信機能を有効又は無効にするための切替用の摘子であり、透孔14aを有している。表示用筐体4のスライド摘子14が支持された位置には図示しない透過孔が形成され、該透過孔は、スライド摘子14が一方へ操作され無線通信機能が有効とされたときに該スライド摘子14の透孔14aと一致され、スライド摘子14が他方へ操作され無線通信機能が無効とされたときに該スライド摘子14によって閉塞される。
【0025】
表示用筐体4のリアパネル7の内面には、図5に示すように、その略4隅の位置にそれぞれ軸状に形成された取付部7a、7a、・・・が設けられている。取付部7a、7a、・・・にディスプレイ5の外周部に設けられた被取付部5a、5a、・・・が、例えば、カシメによって取り付けられる。
【0026】
表示用筐体4の左縁部8aの内部には一方に長い形状に形成されたアンテナ用回路基板15が配置されている(図5参照)。アンテナ用回路基板15はリアパネル7の左端部に設けられた取付部7a、7a間において、リアパネル7の左端部に縦長となる向きで取り付けられている。アンテナ用回路基板15には第1のアンテナ16が配置されている。
【0027】
表示用筐体4の右縁部8bの内部には一方に長い形状に形成された共通回路基板17が配置されている(図5参照)。共通回路基板17はリアパネル14の右端部に設けられた取付部7a、7a間において、リアパネル7の右端部に縦長となる向きで取り付けられている。
【0028】
共通回路基板17には、図6及び図7に示すように、第2のアンテナ18、スイッチ19及び発光ダイオード20が各別の位置に配置されている。共通回路基板17には通信用回路と発光用の駆動回路とが形成されている。
【0029】
スイッチ19はスイッチ本体19aと被操作子19bとを有し、該被操作子19bが操作されることにより発光用の駆動回路が開閉される。スイッチ本体19は被操作子19bが表示用筐体4の右側面に支持されたスライド摘子14の一部と連結され、被操作子19bがスライド摘子14のスライド操作に伴って操作される。
【0030】
発光ダイオード20は共通回路基板17がリアパネル7に取り付けられた状態において、表示用筐体4の右側面に形成された透過孔に対応して位置される。
【0031】
上記のように、スライド摘子14が一方へ操作され無線通信機能が有効とされたときにはスイッチ19によって発光用の駆動回路が閉じられて発光ダイオード20が点灯され、スライド摘子14が他方へ操作され無線通信機能が無効とされたときにはスイッチ19によって発光用の駆動回路が開かれて発光ダイオード20が消灯される。発光ダイオード20が点灯されているときには、表示用筐体4の右側面に形成された透過孔及びスライド摘子14の透孔14aを介して発光ダイオード20の光が外部へ出射され、ユーザーは無線通信機能が有効状態にあることを把握することができる。一方、発光ダイオード20が消灯されているときには、ユーザーは無線通信機能が無効状態にあることを把握することができる。
【0032】
上記したように、情報処理装置1にあっては、第2のアンテナ18、スイッチ19及び発光ダイオード20が何れも共通回路基板17に配置されているため、部品点数の削減及び配置スペースの有効活用が図られ、情報処理装置1の製造コストの低減及び小型化を図ることができる。
【0033】
また、第2のアンテナ18、スイッチ19及び発光ダイオード20のそれぞれについて専用の回路基板を必要としないため、複数の回路基板を各位置に組み付ける複数の組付工程を必要とせず、情報処理装置1の製造時間の短縮化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0034】
さらに、スイッチ19及び発光ダイオード20は、何れも第2のアンテナ18の無線通信機能に関連するものであるため、第2のアンテナ18、スイッチ19及び発光ダイオード20を共通回路基板17に配置して互いに近傍に位置させることが可能であり、ユーザーにとって、それぞれの関連性を把握し易く、情報処理装置1の使い勝手の向上を図ることができる。
【0035】
加えて、情報処理装置1にあっては、表示用筐体4の略4隅の位置にディスプレイ5を取り付けるための取付部7a、7a、・・・をそれぞれ設け、アンテナ用回路基板15及び共通回路基板17をそれぞれ取付部7a、7a間に配置したので、アンテナ用回路基板15及び共通回路基板17がディスプレイ5の配置スペースに干渉することがなく、その分、ディスプレイ5の大型化を図ることができる。
【0036】
尚、上記のように、何れも無線通信機能に関連する第2のアンテナ18、スイッチ19及び発光ダイオード20を共通回路基板17に配置することにより、例えば、無線通信機能を備えない情報処理装置を製造しようとするときには、共通回路基板17を取り外せばよく、無線通信機能を必要としない情報処理装置の製造を容易に行うことができる。
【0037】
情報処理装置1には、上記のように、第1のアンテナ16と第2のアンテナ18の2つのアンテナが設けられているが、このように2つのアンテナを設けることにより、状況に応じて感受性の良好な側の第1のアンテナ16又は第2のアンテナ18によって送受信を行う所謂ダイバーシティー機能を搭載することができる。
【0038】
また、上記には、アンテナ用回路基板15を表示用筐体4の左縁部8aの内部に配置し、共通回路基板17を表示用筐体4の右縁部8bの内部に配置した例を示したが、アンテナ用回路基板15と共通回路基板17の配置位置は左縁部8a又は右縁部8bに限られることはなく、配置スペースを確保することが可能であれば、表示用筐体4の上縁部8cの内部又は下縁部8dの内部に配置することもできる。
【0039】
ヒンジ部9の内部にはディスプレイ5のバックライトの点灯制御を行うインバーター21の一部が配置されている(図5及び図8参照)。インバーター21は一方に長い形状に形成され、表示側ヒンジ筒12と表示用筐体4の下縁部8dとに跨って横長となる向きで配置されている。
【0040】
インバーター21は、第1の接続ケーブル22によってディスプレイ5と接続され、第2の接続ケーブル23によって装置本体部3の内部に配置された図示しない駆動用回路と接続されている。第2の接続ケーブル23は表示側ヒンジ筒12から一方の本体側ヒンジ筒13を通されて駆動用回路と接続されている。
【0041】
上記のように、情報処理装置1にあっては、ヒンジ筒10の内部にインバーター21の一部を配置したので、インバーター21の配置スペースとディスプレイ5の配置スペースとが干渉せず、表示用筐体4を大型化することなくディスプレイ5の大型化を図ることができる。
【0042】
また、インバーター21の一部をヒンジ筒10の内部に配置することにより、表示用筐体4の枠部8の内部に第1のアンテナ16及び第2のアンテナ18の2つのアンテナを配置することができ、複数のアンテナを配置することにより十分な通信機能の向上を図ることができる。
【0043】
さらに、インバーター21の一部をヒンジ筒10の内部に配置することにより、ディスプレイ5をその中心が表示部2の中心に一致した状態で配置することができる。
【0044】
さらにまた、インバーター21は表示部2から突出された表示側ヒンジ筒12の内部に配置されているため、インバーター21とディスプレイ5との接続を容易に行うことができ、接続作業における作業性の向上を図ることができる。
【0045】
加えて、インバーター21を表示側ヒンジ筒12と表示用筐体4の下縁部8dとに跨るように配置しているため、インバーター21を配置するために表示側ヒンジ筒12の外径を大きくする必要がなく、情報処理装置1の大型化を回避することができる。
【0046】
装置本体部3の上面部3aには、その後端部を除いた部分にキーボード24が設けられ、該キーボード24は複数の所定の操作キー25、25、・・・を有している(図1参照)。装置本体部3の内部にはCPU(中央演算処理装置)等の処理手段が設けられており、キーボード24の操作キー25、25、・・・等に対する操作によって入力された信号についての各処理が行われる。
【0047】
装置本体部3の上面部3aの後端部には、その右端部に、ポインティングデバイス26が配置され、該ポインティングデバイス26の操作によってディスプレイ5に表示されるポインタが移動される。
【0048】
ポインティングデバイス26の外周側には、周方向に等間隔に離隔してカーソルキー27、27、・・・が配置されている。カーソルキー27、27、・・・を操作することにより、ディスプレイ5上に表示されるカーソルを上下左右へ移動させることができる。
【0049】
カーソルキー27、27の外側には、それぞれ切替釦28と補助入力釦29とが配置されている。切替釦28は画像の向きの切替や画面の解像度の切替を行うためのものであり、補助入力釦29は簡易な操作で文字入力を行うためのソフトウェアの起動を行う等のためのものである。情報処理装置1にあっては、切替釦28を操作することにより、ディスプレイ5に表示される画像を90°回転させることが可能である。
【0050】
装置本体部3の上面部3aの後端部には、その左端部にマウスの各釦に相当する左釦30、右釦31及び中釦32が配置されている。左釦30と右釦31は中釦32を周囲から囲むように配置され、それぞれ円弧状に形成されている。
【0051】
装置本体部3の上面部3aの後端部には、切替釦28及び補助入力釦29の左側の位置に、それぞれ電源釦33、スタンバイ釦34及び輝度調整釦35が左右に離隔して配置されている。電源釦33は電源の入力を行うためのものであり、スタンバイ釦34は省電力動作モードと通常の電力動作モードとの切替を行うためのものであり、輝度調整釦35はディスプレイ5のバックライトの点灯制御を行うためのものである。
【0052】
上記した操作キー25、25、・・・、カーソルキー27、27、・・・等の各キー及び釦は、キー入力手段として機能する。
【0053】
装置本体部3の上面部3aの後端部には、左釦30、右釦31及び中釦32の右側の位置に、スピーカー36が設けられている。
【0054】
装置本体部3の前面部3bの左端寄りの位置には、吸気口37、37、・・・が左右に並ぶようにして形成されている(図1及び図2参照)。装置本体部3の後面部3cの右端寄りの位置には、排気口38、38、・・・が左右に並ぶようにして形成されている(図3参照)。
【0055】
従って、情報処理装置1の使用時には、外気が吸気口37、37、・・・から装置本体部3の内部に取り込まれて該装置本体部3の内部が冷却され、冷却に使用された外気が排気口38、38、・・・から外部へ放出される。
【0056】
情報処理装置1を使用する際には、表示部2を装置本体部3に対して任意の角度開放する(図1、図9及び図10参照)。このように表示部2を装置本体部3に対して任意の角度開放することにより、情報処理装置1を据置用の機器又は携帯用の機器として使用することができる。
【0057】
情報処理装置1を携帯用の機器として使用する場合には、操作者は、例えば、図9に示すように、装置本体部3の左右両側縁を両手で把持した状態で操作する。
【0058】
また、情報処理装置1にあっては、上記したように、切替釦28を操作することにより、画像を90°回転させることが可能であるため、例えば、情報処理装置1を携帯用の機器として使用する場合に、図10に示すように、装置本体部3と表示部2とが左右に位置するように横向きにして使用することもできる。
【0059】
上記のように、排気口38、38、・・・を、装置本体部3の後面部3cに形成することにより、外気が操作者の手や指に向けて放出されることがなく、情報処理装置1の良好な操作性を確保することができる。また、吸気口37、37、・・・と排気口38、38、・・・とを、それぞれ装置本体部3の前面部3bと後面部3cとに形成することにより、携帯用の機器として使用する際に吸気口37、37、・・・又は排気口38、38、・・・を手で覆ってしまうことがなく、適正な冷却機能を確保することができる。さらに、排気口38、38、・・・が装置本体部3の前面部3bに形成されていないため、外気が操作者に向けて放出されることがなく、情報処理装置1の一層の良好な操作性を確保することができる。
【0060】
上記した実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0061】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明情報処理装置は、表示用筐体にディスプレイが配置された表示部と複数の所定の操作キーを有するキー入力手段が設けられた装置本体部とを備え、表示部がキーボードを開閉する方向へ装置本体部にヒンジ部を介して回動自在に支持された情報処理装置であって、上記ヒンジ部はヒンジ筒と該ヒンジ筒の内部に配置されたヒンジ軸とを有し、ヒンジ筒の内部にディスプレイのバックライトの点灯制御を行うインバーターの少なくとも一部を配置したことを特徴とする。
【0062】
従って、インバーターの配置スペースとディスプレイの配置スペースとが干渉せず、表示用筐体を大型化することなくディスプレイの大型化を図ることができる。
【0063】
また、インバーターの少なくとも一部をヒンジ筒の内部に配置することにより、表示用筐体の内部に他の機能を有する各部、例えば、複数のアンテナを配置することができ、複数のアンテナを配置することにより通信機能の向上を図ることができる。
【0064】
さらに、インバーターの少なくとも一部をヒンジ筒の内部に配置することにより、ディスプレイをその中心が表示部の中心に一致した状態で配置することができる。
【0065】
請求項2に記載した発明にあっては、上記ヒンジ筒を表示部から突出された表示側ヒンジ筒と装置本体部から突出された本体側ヒンジ筒とによって構成し、表示側ヒンジ筒の内部にインバーターの少なくとも一部を配置したので、インバーターとディスプレイとの接続を容易に行うことができ、接続作業における作業性の向上を図ることができる。
【0066】
請求項3に記載した発明にあっては、上記表示側ヒンジ筒の内部を表示用筐体の内部に連通し、上記インバーターを表示側ヒンジ筒の内部と表示用筐体の内部とに跨るように配置したので、インバーターを配置するために表示側ヒンジ筒の外径を大きくする必要がなく、情報処理装置の大型化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図10と共に本発明の実施の形態を示すものであり、本図は表示部を開いた状態で示す情報処理装置の斜視図である。
【図2】表示部を閉じた状態で示す情報処理装置の斜視図である。
【図3】表示部を閉じた状態で示す情報処理装置の背面図である。
【図4】表示部の一部を示す拡大側面図である。
【図5】表示部の内部構造を示す拡大正面図である。
【図6】各部が配置された共通回路基板を示す拡大正面図である。
【図7】各部が配置された共通回路基板を示す拡大背面図である。
【図8】インバーターが配置された状態を示す拡大断面図である。
【図9】図10と共に情報処理装置を携帯用の機器として使用する場合の使用例を示すものであり、本図は一例を示す斜視図である。
【図10】別の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…情報処理装置、2…表示部、3…装置本体部、4…表示用筐体、5…ディスプレイ、9…ヒンジ部、10…ヒンジ筒、11…ヒンジ軸、12…表示側ヒンジ筒、13…本体側ヒンジ筒、21…インバーター、24…キーボード、25…操作キー

Claims (3)

  1. 表示用筐体にディスプレイが配置された表示部と複数の所定の操作キーを有するキー入力手段が設けられた装置本体部とを備え、表示部がキーボードを開閉する方向へ装置本体部にヒンジ部を介して回動自在に支持された情報処理装置であって、
    上記ヒンジ部はヒンジ筒と該ヒンジ筒の内部に配置されたヒンジ軸とを有し、
    ヒンジ筒の内部にディスプレイのバックライトの点灯制御を行うインバーターの少なくとも一部を配置した
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 上記ヒンジ筒を表示部から突出された表示側ヒンジ筒と装置本体部から突出された本体側ヒンジ筒とによって構成し、
    表示側ヒンジ筒の内部にインバーターの少なくとも一部を配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 上記表示側ヒンジ筒の内部を表示用筐体の内部に連通し、
    上記インバーターを表示側ヒンジ筒の内部と表示用筐体の内部とに跨るように配置した
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
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