JP2004246127A - 撮像装置及び携帯端末 - Google Patents

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Masafumi Mizukami
雅文 水上
Kazuhiko Suzuki
和彦 鈴木
Yuichi Shin
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Abstract

【課題】コスト及び製造上の手間をかけることが比較的少なく、焦点調節が容易かつ高精度な撮像装置およびこの撮像装置を備える携帯端末を提供することである。
【解決手段】絞り部2として、磁性金属部21bが設けられ移動可能に構成された移動絞り部材21と、所定位置に固定された固定絞り部材22と、を備え、磁石5を備えた回転部材6を光軸を中心に回動させると、磁石5と磁性金属部21bとの間に磁性吸引力を発生させることにより移動絞り部材21を回転部材6と連動させることにより、絞り部2の開口面積を切換えるようにした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯電話やパーソナルコンピュータなどに搭載可能な撮像装置、及び当該撮像装置を搭載した携帯端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、小型で高性能の撮像装置を搭載した携帯電話機等の撮像機能付携帯情報端末(以下、携帯端末という。)が多く開発されている。
このような従来の携帯端末には、通常撮影の他、例えば、雑誌や名刺の文字等を撮影するための接写、近接撮影(以下マクロ撮影とする。)が可能に構成されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1の携帯端末は、端末本体(電子機器本体)に対して回動可能に撮像装置が取り付けられている。より詳細には、この携帯端末は、端末本体に固設されたプレートと、このプレートに設けられたカム溝と、撮像装置と一体となって回動するレンズの枠体に、カム溝と係合する突設部とを備え、撮像装置を回動させるのに伴って、複数のレンズがカム溝に規制されながら回動することにより、レンズ間距離が調整され、マクロ撮影に適した倍率に調整されるように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−262164号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載された携帯端末は、プレートにカム溝を設けたり、レンズの枠体に突設部を設けたりしなければならず、機構が複雑であり、コストや製造上の手間がかかってしまうという問題があった。また、複雑な機構による焦点調節となるので、カムの製造精度が要求されるとともに、レンズの取り付け精度・組立て精度の高さも要求される。また、複数の倍率に調整する際に、複数の部品の移動が伴うことから、繰り返して使用することにより、何れかの部品にガタが発生して、ピント位置がずれてしまうという虞があった。
更に、特許文献1に記載の携帯端末においては、焦点距離の切換をして撮影を行う際に、撮像装置を回動させるために、被写体の方向に合わせて本体を持ち替えなければいけないため、使用者にとって不便であるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の課題は、コスト及び製造上の手間をかけることが比較的少なく、焦点調節が容易かつ高精度な撮像装置およびこの撮像装置を備える携帯端末を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
撮像素子が設けられた基板と、
前記撮像素子に入射光を集光する光学部材と、
前記光学部材により集光される光の量を調節する絞り部と、を備え、
前記光学部材が、前記基板或いは前記撮像素子と当接した撮像装置であって、
前記絞り部は、少なくとも一部分に磁石或いは磁性金属を備えており、
前記絞り部の少なくとも一部分に備えられた磁石或いは磁性金属との間に磁性吸引力或いは磁性反発力を発生させることにより前記絞り部の少なくとも一部分を移動させて、当該絞り部の開口面積を切換える切換え機構が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、切換え機構により、絞り部の少なくとも一部分に備えられた磁石或いは磁性金属との間に磁性吸引力或いは磁性反発力が発生させられて、絞り部の少なくとも一部分が移動されることにより、当該絞り部の開口面積が切換えられる。従って、製造コストや手間をかけずに、被写界深度が異なる複数の撮像条件による撮像処理が可能となって、光学機能の多機能化を実現することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、
前記絞り部は、複数の絞り部材から構成され、
前記複数の絞り部材は、移動可能に構成された移動絞り部材と、当該撮像装置の所定位置に固定された固定絞り部材と、を備え、
前記切換え機構は、前記磁性吸引力又は磁性反発力を発生させることにより前記移動絞り部材を移動させて、前記絞り部の開口面積を切換えるように構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、絞り部は、移動可能に構成された移動絞り部材と、当該撮像装置の所定位置に固定された固定絞り部材と、を備えており、切換え機構により、磁性吸引力又は磁性反発力が発生させられることにより移動絞り部材が移動されて、絞り部の開口面積が切換えられるので、複数の絞り部材を組み合わせて、その配置位置により開口面積を変化させることができるので、複雑な機構を備えることなく容易に撮像条件の切換えが出来る。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、
前記移動絞り部材は、磁石又は磁性金属を備え、
前記切換え機構は、磁石が設けられ光軸を中心に回動可能な回動部材を備え、
前記回動部材に連動して、前記移動絞り部材が光軸を中心に回動するように構成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を得られるのは勿論のこと、特に、移動絞り部材は、磁石又は磁性金属を備えるとともに、切換え機構は、磁石が設けられ光軸を中心に回動可能な回動部材を備えており、回動部材に連動して移動絞り部材が光軸を中心に回動することで絞り部の開口面積が切り換わるように構成されているので、移動絞り部材が移動するためのスペースを設けることなく絞り部の開口面積を切換えることができることとなって、撮像装置の小型化に好適となる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置がケース内に搭載されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置がケース内に搭載されている携帯端末は、その撮像装置に基づき、撮像機能の多機能化を実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態における撮像装置100の斜視図であり、図2は、通常撮像モードにおける図1のII−II線における同撮像装置100の一部省略断面図である。図3は、マクロ撮像モードにおける図1のII−II線における撮像装置100の一部省略断面図である。
尚、本発明の撮像装置の光軸方向の前後方向を、図1〜図3においては、上下方向として、以下の説明を行う。
ここで、マクロ撮像モードとは、通常撮像モードよりも被写体までの距離が短い場合(マクロ撮影;例えば、近接撮影、接写撮影)の撮像処理を行うためのモードとする。
【0017】
図1〜図3に示されるように、撮像装置100は、基板PCと、その基板PCの一方の面上に配設された撮像素子3と、この撮像素子3の撮像領域(後述の光電変換部3a)に集光させ被写体像を結像させるための光学部材1と、光学部材1により集光される光の量を調節する絞り部2と、光学部材1と撮像素子3とを覆い隠す鏡枠4と、鏡枠4の上面に設けられ、磁石5を備えた回動部材6(切換え機構)と、該回動部材6の下方に設けられた遮光性を有する遮光板7と、この遮光板7の下方に設けられた絞り板8と、遮光板7と絞り板8とにより支持されるフィルタ9と、絞り板8と、光学部材1との間に設けられ、光学部材1を基板PC側に押圧する押圧部材10と、鏡枠4の位置決めを行うための位置決め電気部品11等を備えている。
【0018】
光学部材1は、図1〜図3に示すように、透明なガラス又はプラスチック材料を素材とし、基板PC側(光軸方向の後側)に配置される第1レンズ部材12と、この第1レンズ部材12の上方に備えられた第2レンズ部材13と、から構成される。第1レンズ部材12と第2レンズ部材13との光軸は同一となっている。また、第1レンズ部材12と第2レンズ部材13との間に、第1レンズ部材12に入射する光の量を調節する絞り部2が配置されている。
【0019】
第1レンズ部材12は、凸レンズ形状の第1レンズ部12aと、第1レンズ部12aの周囲に管状の下脚部12bを備えたものであり、下脚部12bの下端部には、撮像素子3の表面に当接する当接部12c…が形成されている。
また、下脚部12bの上面には、押圧部材10が当接する。そして、この押圧部材10の押圧力により、光学部材1は基板PC側に押圧される。
【0020】
また、下脚部12bの上面には、第2レンズ部材13と係合する突出状の係合部12dが設けられている。この係合部12dは、下脚部12bの上面から、第1レンズ部12aを囲むようにリング状に突出して設けられている。
【0021】
第2レンズ部材13は、凸型の第2レンズ部13aと、この第2レンズ部13aの周囲に管状の下脚部13bを備えたものであり、この下脚部13bの下方には、前記第1レンズ部材12の係合部12dに係合する凹部状の被係合部13cが設けられている。この被係合部13cは、下脚部13bの下面から突出したリング形状を有しており、その外周面が第1レンズ部材12の係合部12dの内周面と当接している。そして、第1レンズ部材12の係合部12dと被係合部13cとは接着され、第2レンズ部材13は、第1レンズ部材12に固着されることとなって、第1レンズ部材12と第2レンズ部材13との光軸がずれることが防止されている。
【0022】
絞り部2は、遮光性のある素材からなり、第1レンズ部12aのFナンバーを規定する絞りとしての開口2aを備えており、第1レンズ部材12の下脚部12bの上面の係合部12dの内側であって、第1レンズ部12aの周囲に配置されている。
そして、絞り部2は、光軸方向の上下に対向配置された移動絞り部材21と固定絞り部材22とから構成され、それぞれ同一の四角形状の開口部21a、22aを備えている。そして、この開口部21aと開口部22aの重なった部分の面積により、絞り部2の開口面積が決まる。
【0023】
移動絞り部材21は、第2レンズ部材13側に配置されており、その上面に磁性金属部21b(磁石又は磁性金属)が設けられている。また、移動絞り部材21は、光軸を中心に回動可能なように、第1レンズ部材12に組み付けられている。
【0024】
固定絞り部材22は、移動絞り部材21の下方に対向配置され、第1レンズ部材12に固着されている。
【0025】
そして、移動絞り部材21の磁性金属部21bと、回動部材6の磁石5との間に磁性吸引力が発生するようになっている。従って、回動部材6の回動により、磁石5の位置が変化すると、磁性金属部21bとの間の吸引力により、移動絞り部材21は、回動部材6に連動して光軸を中心に回動するようになっている。
【0026】
撮像素子3は、イメージセンサであり、例えば、CMOS型イメージセンサ、CCD型イメージセンサ等からなる。矩形薄板状の撮像素子3の下面は、基板PCの上面に取り付けられている。撮像素子3の上面中央には、画素が2次元的に配列された、撮像領域としての光電変換部3aが形成されている。その外側の非撮像領域3bに、第1レンズ部材12の当接部12c…が当接するとともに、結像画像に応じた各種画像処理する処理部(図示省略)が形成されている。
そして、処理部の外縁近傍には、複数のパッド(図示省略)が配置されている。結線用端子であるパッドは、ワイヤWを介して基板PCに接続されている。ワイヤWは、基板PC上の所定の回路に接続されている。
【0027】
鏡枠4は、遮光性のある素材からなる筐体であり、光学部材1の外側に配置されている。
鏡枠4は、図1に示すように、円筒状の上部4aと、角柱状の下部4bと、を備えている。
そして、鏡枠4の下部4bの下端部は、基板PC上に接着剤Bにより固着される。
また、鏡枠4の内壁には、内側に突出した突出部4cが設けられており、この突出部4cと、第1レンズ部材12の下脚部12bとが嵌合することにより、光軸のずれが防止されるように構成されている。
【0028】
回動部材6は、鏡枠4の最上端に設けられ、上部4aの形状に合わせて円盤状に形成されており、通光性の材料からなっている。回動部材6には、180度間隔で、移動絞り部材21の磁性金属部21bの位置に対応する場所に、2つの磁石5…が設けられており、この回動部材6は、磁石5が、45度回転した位置で停止可能なように、光軸を中心に回動可能に構成されている。そして、磁石5と回動部材6とは、切換え機構として機能する。
【0029】
より具体的には、図2の通常撮像モードにおいて、回動部材6の磁石5は、上面からみた図4(a)に示す場所に位置している。すると、磁石5と移動絞り部材21の磁性金属部21bとの間の磁性吸引力により、移動絞り部材21の磁性金属部21bは、磁石5と光軸方向で重なるように位置するので、絞り部2は、上から見た図5(a)に示すように、移動絞り部材21の開口部21aと固定絞り部材22の開口部22aとは一致することとなり、絞り部2の開口面積は、最大値になっている。ここで、開口2aが最大値となった場合には、撮像装置100において、被写体までの距離が1メートル以上の撮像処理が可能な被写界深度を形成する。
【0030】
一方、図3のマクロ撮像モードにおいては、図4(a)と同様に回動部材6を上からみた図4(b)に示すように、回動部材6が45度回動した位置に移動して停止する。この場合、図5(b)に示すように、回動部材6と移動絞り部材21の磁性金属部21bとの間の磁性吸引力により、移動絞り部材21は、回動部材6と連動して、45度回動した位置で停止する。すると、第1絞り部材21の開口部21aと第2絞り部材22の開口部22aの位置は、45度ずれるので、絞り部2の開口面積は、図4(a)にくらべて小さくなっている。
【0031】
そして、マクロ撮像モードとして回動部材6が回動することにより、上述のようにして、移動絞り部材21と固定絞り部材22とからなる絞り部2の開口面積が小さくなるので、被写界深度が深くなる。そして、被写界深度が深くなることで、ピントが合う範囲が広がることとなって、例えば、被写体までの距離が20センチメートル以上1メートル以内等の近接撮影や接写撮影(マクロ撮影)に適した状態が形成されるようになっている。
尚、回動部材6の回動は、例えば、図示しない駆動手段等により自動に行われる構成でもよいし、或いは、例えば、図示しないレバーの切換え等により手動で行われる構成であってもよい。
【0032】
遮光板7は、回動部材6の下方に、接着剤等により取り付けられている。
絞り板8は、遮光板7の下方に、接着剤等により取り付けられている。そして、絞り板8は、遮光性のある素材からなり、第2レンズ部材13の第2レンズ部13aのFナンバーを規定する絞りとしての開口部8aを有している。
フィルタ9は、赤外線吸収特性を有する素材からなり、遮光板7の中央の開口した部分の下方かつ絞り板8の中央の開口部8aの上方に、遮光板7と絞り板8とに支持されるようにして接着剤等により接合されている。
【0033】
押圧部材10は、例えば、コイルばねなどの弾性部材により構成され、光学部材1と、絞り板8との間に配置されている。そして、絞り板8が押圧部材10を押圧して、押圧部材10が弾性変形する。この押圧部材10は、光学部材1を図2中、下方に向かって所定の押圧力により押圧して、光学部材1を撮像素子3に付勢する。このとき、絞り板8から下方の撮像素子3に向かう力が加わった際、押圧部材10が弾性変形することにより、その力を吸収する緩衝作用が働くので、その力は撮像素子3には伝達されず、撮像素子3を保護することができる。
【0034】
位置決め電気部品11は、例えば、コンデンサ、抵抗、ダイオード等であり、図2において、基板PC上の撮像素子3と鏡枠4との間であって、鏡枠4に近接して配置されている。また、基板PCから位置決め電気部品11の上端部までの高さは、基板PCから撮像素子3の上端部までの高さよりも高くなっている。位置決め電気部品11は、鏡枠4を基板PC上に固着する際の、鏡枠4の位置決め指標となる。また、位置決め電気部品11の上端が撮像素子3の上端よりも高くなっているので、鏡枠4が、撮像素子3に接触して撮像素子3のワイヤW等を傷つけるのを防ぐ。
尚、位置決め電気部品11は、例えば、コンデンサ、抵抗、ダイオード等に限らず、撮像装置100に必要な電気部品であればよい。
【0035】
このように、本実施の形態における撮像装置100において、絞り部2の移動絞り部材21の開口部21aと移動絞り部材22の開口部22aとが一致して、絞り部2としての開口面積が最大となる状態(通常撮像モード)と、鏡枠4の上端部に設けられた回動部材6が45度回動することで、磁石5と磁性金属部21bとの間の吸引力により移動絞り部材21が45度回動し、開口部21aと開口部22aとの位置がずれ、絞り部2の開口面積が小さくなった状態(マクロ撮像モード)との2つのモードによる撮像処理が可能となる。
【0036】
このように、磁石5の吸引力を用いた回転部材6の回転移動により、絞り部2の開口面積を切換えることで、上記通常撮像モードと、マクロ撮像モードとを切換えられるので、複雑な機構を備えることなく、また、製造のコストや手間をかけずに、光学機能の多機能化を実現することができる。
【0037】
また、絞り部2の移動絞り部材21と固定絞り部材22とは、磁性金属部21bの有無以外には同形状であるので、コストをかけることなく製造できるとともに、移動絞り部材21の移動スペースを形成する必要がないので、撮像装置100の大型化を抑えることができる。
【0038】
尚、本発明の撮像装置100の形状、構成等は上記に限定されるものではない。例えば、撮像装置100において、磁性吸引力を発生するものとして、磁石5と磁性金属部21bとを一例にして説明を行ったが、回動部材6に磁性体を備え、移動絞り部材21に磁石を備えてもよい。
また、絞り部2は、第1レンズ部材12と第2レンズ部材13との間に備えられている構成に限られるものではなく、第2レンズ部材13の上方や、第1レンズ部材12の下方に備えられていてもよい。
また、絞り部2は、移動絞り部材21と固定絞り部材22とにより構成されている構成で説明を行ったが、例えば、固定絞り部材22を備えず、移動絞り部材21と、絞り板8等との組合せにより絞り部2として機能させ、当該絞り部2の開口面積を切換える構成であってもよい。また、移動絞り部材21と固定絞り部材の開口部21a、22aの形状は、四角形状のものに限定されるものではなく、移動絞り部材21の移動により開口面積が変化する形状のものであれば、どのような形状であってもよい。
【0039】
また、磁石5と、磁性金属部21bとの組合せに限られず、双方とも磁石であってもよい。この場合、例えば、磁石5を鏡枠4の内壁に、光軸に沿うように配置する等して、当該磁石5と絞り部2に設けられた磁石との間に発生する吸引力と反発力とを用いて、絞り部2を回動させ、開口面積を変化させて撮像モードの切換えを実行する構成であってもよい。
また、光学部材1は、第1レンズ部材12と、第2レンズ部材13とを備える構成で説明を行ったが、一のレンズ部材のみを備える構成であってもよい。
【0040】
次に、上記撮像装置100の変形例の撮像装置200について図6を参照して説明する。
尚、以下の説明において、上記撮像装置100の各構成要素と同一の名称のものは、特に説明するものを除き、撮像装置100のものと同様のものとする。
図6はマクロ撮像モードの場合の撮像装置200の一部省略断面図である。
【0041】
図6に示すように、撮像装置200において、基板PC上の鏡枠4の近傍に、絞り機構14が固着されている。
この絞り機構14は、基板PC上に備えられ、光軸と略平行な基軸14a(切換え機構)と、この基軸14aに垂直に設けられ、基軸14aを基点にして、光軸と垂直方向に回動自在に設けられた移動部材14b(切換え機構)と、移動部材14bの自由端に設けられた絞り部材14c(絞り部、移動絞り部材)と、基軸14aと絞り部材14cとの間の移動部材14bに設けられた磁石14d(磁石又は磁性金属)などにより構成されている。
【0042】
絞り部材14cは、マクロ撮像モード時において、移動部材14cの移動により光学部材1の上方に位置して、光学部材1へ入射する光量を調節する。また、絞り部材14cは、通常撮像モード時において、光学部材1の光路から外れた位置(図示略)に配置される。
そして、移動絞り部材としての絞り部材14cと、固定絞り部材としての絞り板8と、により絞り部として機能し、絞り部材14cによる開口面積は、絞り板8の開口面積よりも小さく形成されている。そして、絞り部材14cの開口面積は、例えば、被写体までの距離が10センチメートル以上等の近接撮影或いは接写撮影(マクロ撮影)が可能な被写界深度を撮像装置200において形成される範囲に、設定されている。また、絞り板8の開口面積は、通常撮影として、例えば、被写体までの距離が1メートル以上等の撮影が可能な被写界深度を撮像装置200において形成される範囲に設定されている。
【0043】
また、鏡枠4の上面には、移動部材14bの磁石14dの位置に対応するように電磁石15が配置されている。この電磁石15は、図示しない電流供給部により、正磁性を帯びた状態、負磁性を帯びた状態、磁性を帯びない状態の3段階に切換え可能に構成されている。
【0044】
そして、マクロ撮像モードにおいては、電磁石15が磁性を帯びない状態、或いは、例えば、図示しない電流供給部により、電磁石15が正磁性を帯び、その電磁石15と、移動部材14bの磁石14dの間に磁性吸引力が発生した状態となる。すると、図6に示すように、絞り部材14cの位置は、光学部材1の光路に重なる位置となり、光学部材1への入射光は絞られることとなり、撮像装置200の被写界深度が深くなり、マクロ撮影が可能な状態が形成される。
【0045】
一方、通常撮像モードにおいては、例えば、図示しない電流供給部により、電磁石15が負磁性を帯びると、電磁石15と、移動部材14cの磁石14dの間に磁性反発力が発生した状態になる。すると、基軸14aに固定された移動部材15bの一端を中心に、移動部材14bの自由端に設けられた絞り部材14cが円弧を描くように移動し、絞り部材14cが、光学部材1の光路から外れた位置で停止する状態となる。
この場合、光学部材1への入射光は、絞り板8のみにより絞られることとなり、撮像装置200において、通常撮影に適した状態が形成される。
【0046】
尚、撮像装置200において、絞り機構14、鏡枠4等を覆う外枠部材(図示省略)が形成されている。
【0047】
このように撮像装置200においては、電磁石16と、絞り機構14に設けられた磁石14dとの間に発生する磁性吸引力、磁性反発力等を用いて、絞り部材14cの位置を変化させて、光学部材1への入射光の絞り量を切換えることにより、通常撮影に適した状態(通常撮像モード)と、マクロ撮影に適した状態(マクロ撮像モード)との2つの撮像モードを形成することが可能となる。従って、撮像を行う被写体に応じて、電磁石15への電流供給を適宜変更させるだけで、容易に異なる撮像条件による撮像を行うことができるようになる。
【0048】
図7は、本発明を適用した携帯端末の一例である、携帯電話機の外観構成を示す図である。図7に示すように、携帯電話機110は、第1の筐体110a及び第2の筐体110bがヒンジ結合部110cにより開閉可能に連結されて形成された折り畳み式のものである。
【0049】
図7(a)に示すように、折り畳み時に内側になる面には、後述する入力部112及び表示部113が配設されている。入力部112には、カメラボタン、機能キー等が設けられている。また、図7(b)に示すように、折り畳み時に外側になる面に向けて、上述の撮像装置100が設けられている。図7(a)及び図7(b)に示すように、携帯電話機110の上部にはアンテナ114aが配設されている。また、第2の筐体110b内の背面側には、充電パック等の電源制御部117が設けられている。
【0050】
図8は、図7の携帯電話機110の機能的構成を示すブロック図である。図8に示すように、携帯電話機110は、制御部111、入力部112、表示部113、アンテナ114aを有する無線通信部114、記憶部115、撮像装置100、電源制御部117、送受話部118等を備えて構成され、各部はバス119により接続されている。
【0051】
制御部111は、CPU(Central Processing Unit)111a、書き換え可能な半導体素子で構成されるRAM(Random Access Memory)111b、不揮発性の半導体メモリで構成されるROM(Read Only Memory)111c等から構成されている。
【0052】
ROM111cには、図示しない、携帯電話機110の基本動作制御プログラム、通信処理プログラム、表示部113に表示するための表示用データ、撮像に関するパラメータデータ(自動撮像用のデフォルトの設定データ、プレビュー表示処理用のデフォルトの設定データ)等の他、撮像制御プログラムc1、コード認識プログラムc2、コード認識用データc3が記憶されている。ここで、コード認識用データc3は、画像データに情報コードとしての二次元コードが含まれているかを判断するためのコード類似性係数(Q)を設定する際の基準データである。
【0053】
CPU111aは、入力部112から入力される各種指示又は無線通信部114から入力されるデータに従って、ROM111cに記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM111bのワークエリアに展開し、この入力指示及び入力データにより上記プログラムに従って各種処理を実行する。そして、CPU111aは、その処理結果をRAM111bの所定の領域に格納するとともに、表示部113に表示させる。
【0054】
具体的に、CPU111aは、ROM111cに記憶される撮像制御プログラムc1を読み出して、後述する撮像制御処理を実行する。
撮像制御処理として、CPU111aは、入力部112から入力されるユーザの操作指示等に従って、撮像装置100を制御して、撮像させた撮像画像データをRAM111bに所定のメモリ等に格納した上で、フレームレート25fpsで、表示部113にプレビュー表示させる。
【0055】
また、CPU111aは、コード認識プログラムc2に従って、撮像画像データに対して二次元コードである可能性のある二次元コード対象を認識するコード処理を実行する。具体的に、CPU111aは、5フレーム毎に、撮像画像データと、コード認識用データc3とを対照することにより、撮像画像データに二次元コードが含まれているか否かの判断を実行する。より具体的には、CPU111aは、撮像画像データと、類似性係数算定用情報としてのコード認識用データc3とを対照することにより、二次元コード対象にコード類似性係数を算出し、このコード類似性係数の値に基づいて、二次元コードである可能性のある二次元コード対象(情報コード対象)や二次元コードを認識する。
【0056】
更に、CPU111aは、コード類似性係数が、コードを含んでいる可能性があるが、決定的でない数値であると判断した二次元コード対象がある場合、撮像装置100により通常撮像モードからマクロ撮像モードによる撮像処理を行うように切換えるために回転部材6を回転移動させる駆動手段を制御する。
【0057】
また、CPU111aは、撮像画像データ中に二次元コードを認識した場合には、二次元コードのデコード処理するとともに、表示部113に表示させる。
また、CPU111aは、デコード処理を行った情報コードの情報に基づく動作を実行する。
【0058】
入力部112は、テンキー、各種機能スイッチ、通話モード及びカメラモードの切換えを行うモード切換スイッチ等を備えており、撮像処理の実施指示の入力等に用いられる。
【0059】
表示部113は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等により構成され、制御部111から入力される表示データに基づいて画面表示を行う。また、表示部113は、後述する撮像装置100によってプレビュー撮像された画像や、制御部111により復号(デコード)されたコード情報内容等を表示する。
【0060】
無線通信部114は、無線基地局(図示せず)との間で着信や発信等に係る無線信号の送受信を行うアンテナ114aを備え、制御部111から入力される指示に従って、無線基地局との間で、例えば、IMT−2000準拠の通信方式(例えば、W−CDMAやcdma2000)に対応する携帯電話用の通信プロトコルを実行し、この通信方式で設定される通信チャネルにより、送受話音声の送受信やデータ通信を実行する。
【0061】
記憶部115は、制御部111により実行された処理結果のデータ等を記憶する。例えば、記憶部115は、撮像装置100により撮像された画像のデータ、無線通信部114を介して送受信したメールのデータ、通話履歴のデータ等を記憶する。
【0062】
撮像装置100は、図1〜図5を用いて説明した構成であり、光学部材1を介して入力される画像を撮像素子3で電気信号に変換して、画像データを生成する。また、撮像素子3のCCD型イメージセンサ等は、周囲の光量を検出する光学センサとしての機能を有し、周囲の光量に応じた検出信号を制御部111に出力する。
【0063】
また、撮像装置100の回動部材6は、制御部111の制御に基づいて駆動される駆動手段(図示なし)により、回動される。即ち、撮像装置100は、制御部111の制御により、通常撮像モードと、マクロ撮像モードとによる撮像処理が切換え可能に構成されている。
【0064】
電源制御部117は、例えば、リチウム電池、ニッケル電池、ニカド電池等の2次電池により構成され、電源が投入されると、制御部111の制御に応じて、プラス側の端子及びマイナス側の端子から、携帯電話機110の各部を駆動する駆動回路に所定電圧の電源を供給する。
【0065】
送受話部118は、マイク、スピーカ、A/D変換部、及びD/A変換部(何れも図示せず)を有し、マイクから入力されるユーザの送話音声をA/D変換処理して、その送話音声データをCPU111aに出力するとともに、CPU111aから入力される受話音声データや、着信音、操作確認音、シャッタ音等の音声データをD/A変換処理して、スピーカから出力する。
【0066】
以下、図9のフローチャートを参照して、携帯電話機110における撮像制御処理について説明する。
【0067】
携帯電話機110のユーザによって、入力部112の所定のボタンが押下されることにより、CPU111aは、撮像処理の指示の入力であると判断し、ROM111cに記憶されている撮像制御プログラムc1を読み出してRAM111bに展開し、該撮像制御プログラムc1に従って、撮像処理の制御を開始する。このとき、ユーザは、携帯電話機110の撮像装置100を被写体に向けることにより、被写体を撮像することとする。
【0068】
そして、CPU111aは、具体的には、RAM111bに格納されている画像データのフレームのカウント数を0(N=0)にリセットし(ステップS101)、通常撮像モードによる撮像処理の開始指示を撮像装置100に出力する。即ち、撮像装置100においては、回動部材6は、図2、図5(a)に示すように、移動絞り部材21の開口部21aと固定絞り部材22の開口部22aとが一致するように位置されている。
【0069】
すると、撮像装置100は、通常撮像モードにおける撮像処理として、光学部材1により集光されて撮像素子3の光電変換部3aに結像された被写体の撮像画像データを順次、制御部111に出力する(ステップS102)。
【0070】
すると、制御部111のCPU111aは、撮像装置100より順次入力される撮像画像データを、RAM111bに格納するとともに、この撮像画像をフレームレート25fpsで表示部113に表示させるプレビュー表示処理を実行する(ステップS103)。また、CPU111aは、プレビュー表示処理の実行と平行して、撮像装置100から入力される画像のフレーム数をカウント(N=N+1)し(ステップS104)、フレーム数が「5」であるかを判断する(ステップS105)。
そして、CPU111aは、フレーム数が「5」であると判断した場合(ステップS105:Yes)には、ステップS106に移行し、フレーム数が5でないと判断した場合(ステップS105:No)には、ステップS102に移行し、以降の工程を繰り返す。
【0071】
次いで、ステップS106〜ステップS108において、CPU111aは、ROM111cに記憶されているコード認識プログラムc2を読み出してRAM111bに展開し、このコード認識プログラムc2に従って、コード認識処理の制御を開始する。具体的に、CPU111aは、フレーム数が「5」となったときの被写体の撮像画像データと、コード認識用データc3とを比較対照することにより、二次元コードの認識処理を実行する。
【0072】
ここで、認識処理の方法として、例えば、被写体の撮像画像データに二次元コードであることを示す所定の切り出しシンボルを検出することにより認識する方法、或いは、被写体の撮像画像データの濃度により認識する方法、二次元コードの所定のモザイク形状を認識する方法等があるが、これらに限定されるものではない。
【0073】
より詳細には、CPU111aは、ステップS106において、撮像画像データと類似性係数算定情報としてのコード認識用データc3と比較することにより、該撮像画像データの二次元コードである可能性を判断するためのコード類似性係数(Q)を算出する。
【0074】
次いで、CPU111aは、算出されたコード類似性係数(Q)の値が、「0.5」以上であるか否かを判断し(ステップS107)、Qが「0.5」以上であると判断した場合(ステップS107:Yes)には、所定の二次元コードの可能性があると判断し、ステップS108に移行する。
一方、CPU111aは、算出されたコード類似性係数(Q)が0.5未満であると判断した場合(ステップS107:No)には、二次元コードである可能性が少ないと判断し、フレームのカウントを「0」にリセット設定(N=0)した(ステップ109)上で、ステップS102に移行し、以降の工程であるプレビュー表示処理と5フレーム毎のコード認識処理を繰り返す。
このように、CPU111aは、5フレーム毎に、被写体の撮像画像データに対し、二次元コードの認識処理を実行する。従って、CPU111aの処理負荷が低減されることとなって、平行して実行する被写体の撮像画像データの取得処理及び該撮像画像データのプレビュー表示処理への影響を軽減することができる。
【0075】
ステップS108において、CPU111aは、コード類似性係数(Q)が、「1」であるか否かを判断し、「1」であると判断した場合(ステップS108:Yes)には、二次元コードであると判断してステップS110に移行する。
【0076】
一方、CPU111aは、コード類似性係数(Q)が、「0.5」以上であるが「1」ではないと判断した場合(ステップS108:No)には、二次元コードの可能性があるが明確でないものとしての二次元コード対象(情報コード対象)であると認識する。そして、CPU111aは、撮像装置100にマクロ撮影が可能なように、図示しない駆動手段を制御して、回動部材6を回動させることにより、マクロ撮像モード設定処理を実行し(ステップS111)、ステップS109に移行する。
そして以降の工程で、マクロ撮像モードにおける撮像処理として、CPU111aの制御により、撮像装置100の回動部材6の回動すると、磁石5と第1絞り部材21の磁性金属部21bとの間の磁性吸引力により、移動絞り部材21は、回動部材6に連動し、図5(b)に示すような、絞り部2の開口2aが形成された状態において、マクロ撮像モードにおける被写体の撮像画像データが取得され、表示部113にプレビュー表示される。また、CPU111aは、このマクロ撮像モードにおける撮像処理、プレビュー表示処理と平行して、マクロ撮像モードによる撮像画像データに対し、5フレーム毎のコード認識処理を実行する。このとき、マクロ撮像モードにおける撮像処理は、通常撮像モードにおける撮像処理に比べて、被写界深度が深いのでピントがあった状態となる範囲が広がることとなって、二次元コードの認識率が向上する。従って、通常撮像モードにおいて二次元コードとしての可能性があるが確定ではないものとされた二次元コード対象が二次元コードとして認識される可能性が高くなる。
【0077】
ステップS110において、CPU111aは、認識された二次元コードのデコード処理を実行し、その二次元コードのコード情報内容を表示部113に表示させる(ステップS112)。
ここで、表示部113に表示されるコード情報内容としては、例えば、URLアドレス、電子メールアドレス等の文字情報や、任意の画像情報等である。
尚、コード情報内容としての文字情報、画像情報等の表示部113に表示可能な内容の他、例えば、コード情報内容が音声情報である場合、送受話部18から放音処理を実行する構成であってもよい。
【0078】
次いで、CPU111aは、ユーザによる入力部112の操作により、表示部113に表示されたコード情報内容に対する所定の処理の指示信号が入力されたか否かを判断し(ステップS113)、指示信号が入力されたと判断した場合(ステップS113:Yes)には、該指示に応じた処理を実行(ステップS114)してステップS115に移行する。
ここで、コード情報内容に対する所定の処理とは、例えば、コード情報内容がURLアドレスである場合には、該URLアドレスへの接続指示、コード情報内容が電子メールアドレスである場合には、該電子メールアドレス宛の電子メールの作成指示、コード情報内容が、電話番号、電子メールアドレス等である場合にはアドレス帳等への保存処理、その他、表示部113の表示画像の保存処理等であるが、これらに限定されるものではない。
【0079】
一方、CPU111aは、ステップS113において、ユーザからの指示信号の入力がないと判断した場合(ステップS113:No)、ステップS115に移行する。
そして、ステップS115において、CPU111aは、ユーザの入力部112の操作により、撮像処理の終了指示が入力されたか否かを判断し、入力されたと判断した場合には、撮像装置100に撮像処理の終了指示を出力することにより、本撮像制御処理を終了する。
一方、CPU111aは、撮像処理の終了指示の入力がないと判断した場合(ステップS115:No)は、ステップS109に移行し、以降の工程を繰り返す。
【0080】
このように、上述の撮像制御処理においては、撮像装置100による被写体の撮像画像データの取得処理、及びその撮像画像データのプレビュー表示処理と平行して、該撮像画像データ中の所定の二次元コードデータの認識処理、及び二次元コードデータのデコード処理が自動的に実行される。従って、ユーザは、例えば、名刺や雑誌等に付けられている二次元コードを認識、解読するために面倒な設定をしなくとも通常の撮像処理の場合と同操作をすることで、自動的に二次元コードの読取、解読を行えなえることとなるので、大変使い勝手が良い。
また、例えば、通常撮像モードによる撮像画像データのピントがぼけていたり、ノイズが多く含まれていることにより、二次元コードと明確に認識することができないが、その可能性がある場合には、二次元コードの認識に適したマクロ撮像モードによる撮像処理に自動的に切り換わるように撮像装置100が制御される。従って、ユーザに、撮像モードの設定変更の手間を課すことなく、二次元コードの認識精度を高めることができる。
また、通常撮像モードによる撮像画像データに二次元コードが含まれている可能性が少ない場合や、明確に二次元コードが認識できた場合には、撮像モードが切り換わらないので、効率的である。
【0081】
尚、本実施の形態における記述内容は、本発明に係る携帯電話機110の好適な一例であり、これに限定されるものではない。例えば、撮像装置100の回転部材6の移動方法はどのようなものであってもよい。
また、本携帯電話機110における撮像装置は、上述の撮像装置100を搭載した例で説明を行ったが、撮像装置100の変形例である撮像装置200を搭載する構成であってもよい。
【0082】
また、上記において、情報コードの一例として二次元コードを用いて説明を行ったが、二次元コードに限定されるものではなく、例えば、バーコード、カラーコード等どのような情報コードであってもよい。
【0083】
また、上述の撮像制御処理において、二次元コードをデコードすると、そのコード情報内容を表示部113に表示させた上で、ユーザによる所定の処理の指示に基づいて、二次元コードの情報内容に応じた各種処理を実行する構成で説明を行ったが、CPU111aにより、コード情報内容が解読されると自動的に所定の処理を実行する構成であってもよい。
【0084】
その他、本実施の形態における携帯電話機110の細部構成、及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、本発明の携帯端末は、携帯電話機110に限定されず、パーソナルコンピュータ、PDA等であってもよい。
また、本発明の撮像装置は、携帯電話、パーソナルコンピュータ、PDA、AV装置、テレビ、家庭電化製品など、種々のものに組み込むことが可能と考えられる。
【0085】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、切換え機構により、絞り部の少なくとも一部分に備えられた磁石或いは磁性金属との間に磁性吸引力或いは磁性反発力が発生させられて、絞り部の少なくとも一部分が移動されることにより、当該絞り部の開口面積が切換えられる。従って、製造コストや手間をかけずに、被写界深度が異なる複数の撮像条件による撮像処理が可能となって、光学機能の多機能化を実現することができる。
【0086】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、絞り部は、移動可能に構成された移動絞り部材と、当該撮像装置の所定位置に固定された固定絞り部材と、を備えており、切換え機構により、磁性吸引力又は磁性反発力が発生させられることにより移動絞り部材が移動されて、絞り部の開口面積が切換えられるので、複数の絞り部材を組み合わせて、その配置位置により開口面積を変化させることができるので、複雑な機構を備えることなく容易に撮像条件の切換えが出来る。
【0087】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を得られるのは勿論のこと、特に、移動絞り部材は、磁石又は磁性金属を備えるとともに、切換え機構は、磁石が設けられ光軸を中心に回動可能な回動部材を備えており、回動部材に連動して移動絞り部材が光軸を中心に回動することで絞り部の開口面積が切り換わるように構成されているので、移動絞り部材が移動するためのスペースを設けることなく絞り部の開口面積を切換えることができることとなって、撮像装置の小型化に好適となる。
【0088】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置がケース内に搭載されている携帯端末は、その撮像装置に基づき、撮像機能の多機能化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の一部省略斜視図である。
【図2】図1の撮像装置の通常撮像モードにおけるII−II線における一部省略断面図である。
【図3】図1の撮像装置のマクロ撮像モードにおけるII−II線における一部省略断面図である。
【図4】回転部材の位置を説明するための上面図であって、(a)は、通常撮像モードの場合、(b)は、マクロ撮像モードの場合を示す図である。
【図5】絞り部の位置を説明するための上面図であって、(a)は、通常撮像モードの場合、(b)は、マクロ撮像モードの場合を示す図である。
【図6】図1の撮像装置の変形例のマクロ撮像モードにおける一部省略断面図である。
【図7】本発明にかかる撮像装置を内蔵した携帯電話機の一例を示す正面図及び背面図である。
【図8】図7の携帯電話機の内部構成を説明するためのブロック図ある。
【図9】図7の携帯電話機による撮像制御処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 光学部材
2 絞り部
21 移動絞り部材
21b 磁性金属部(磁石又は磁性金属)
22 固定絞り部材
3 撮像素子
5 磁石
6 回転部材(切換え機構)
8 絞り板(絞り部、固定絞り部材)
14 絞り機構(切換え機構、絞り部)
14a 基軸
14b 移動部材(切換え機構)
14c 絞り部材(絞り部、移動絞り部材)
14d 磁石(磁石又は磁性金属)
15 電磁石(磁石)
100、200 撮像装置
110 携帯電話機(携帯端末)

Claims (4)

  1. 撮像素子が設けられた基板と、
    前記撮像素子に入射光を集光する光学部材と、
    前記光学部材により集光される光の量を調節する絞り部と、を備え、
    前記光学部材が、前記基板或いは前記撮像素子と当接した撮像装置であって、
    前記絞り部は、少なくとも一部分に磁石或いは磁性金属を備えており、
    前記絞り部の少なくとも一部分に備えられた磁石或いは磁性金属との間に磁性吸引力或いは磁性反発力を発生させることにより前記絞り部の少なくとも一部分を移動させて、当該絞り部の開口面積を切換える切換え機構が設けられていることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記絞り部は、複数の絞り部材から構成され、
    前記複数の絞り部材は、移動可能に構成された移動絞り部材と、当該撮像装置の所定位置に固定された固定絞り部材と、を備え、
    前記切換え機構は、前記磁性吸引力又は磁性反発力を発生させることにより前記移動絞り部材を移動させて、前記絞り部の開口面積を切換えるように構成されていることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記移動絞り部材は、磁石又は磁性金属を備え、
    前記切換え機構は、磁石が設けられ光軸を中心に回動可能な回動部材を備え、
    前記回動部材に連動して、前記移動絞り部材が光軸を中心に回動するように構成されていることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置がケース内に搭載されていることを特徴とする携帯端末。
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CN108563012A (zh) * 2018-03-27 2018-09-21 宁波舜宇光电信息有限公司 可变光圈的光学镜头以及调节光学镜头光圈大小的方法
CN108563012B (zh) * 2018-03-27 2024-06-04 宁波舜宇光电信息有限公司 可变光圈的光学镜头以及调节光学镜头光圈大小的方法

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