JP2004245806A - 鉛直変位計 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡略化されるとともに、コストの低減が可能であり、外的要因の影響を受けずに鉛直変位を正確に計測可能な鉛直変位計を提供する。
【解決手段】光ファイバ9aと、検出用液槽3aの液面上を浮遊し、検出用液槽3aの液位変化に伴って鉛直方向に移動するフロート6aと、光ファイバ9aの一端部とフロート6aとを接続し、フロート6aの移動により生じた運動量を光ファイバ9aに伝達し、光ファイバ9aに運動量に起因したひずみを発生させるワイヤ7aとを設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】光ファイバ9aと、検出用液槽3aの液面上を浮遊し、検出用液槽3aの液位変化に伴って鉛直方向に移動するフロート6aと、光ファイバ9aの一端部とフロート6aとを接続し、フロート6aの移動により生じた運動量を光ファイバ9aに伝達し、光ファイバ9aに運動量に起因したひずみを発生させるワイヤ7aとを設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、災害の発生防止あるいは災害の事前検知等のために、トンネル、橋梁、ダム、ビル、河川堤防、港湾施設等の土木構造物、地盤や雪氷等(以下、“監視対象”とする)の沈下、隆起といった鉛直変位を計測する鉛直変位計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の鉛直変位計(沈下計)の一例としては、監視対象に設置される測定用水槽と、電気式センサとを有し、監視対象の鉛直変位に伴う測定用水槽の水位変化を電気式センサで検出することにより監視対象の鉛直変位を計測するものが挙げられる(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
「共和電業株式会社 2002,3年版総合カタログ」共和電業株式会社、2003年
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような鉛直変位計には、以下に示すような解決すべき課題が存在する。
従来の鉛直変位計で用いられる電気式センサは、水位変化、つまり鉛直変位を高い精度で検出することができるものの、天候や高圧電線から放出される電磁波等の外的要因の影響を受けやすく、検出精度が大幅に低下してしまう場合がある。また、一つの鉛直変位計で複数の監視対象を監視する場合、複数の電気式センサを設ける必要があるとともにセンサ其々に電源を用意する必要があるため、変位計全体の構造が複雑となる。さらに、前記の点は、初期費用、維持費といったコストの増大につながり、当業者に負担を強いていた。
【0005】
このような事情に鑑み本発明は、構造が簡略化されるとともに、コストの低減が可能であり、外的要因の影響を受けずに正確に鉛直変位を計測可能な鉛直変位計を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、液体を収容し、液体の液位を一定に保つ基準液槽と、液体を収容し、液体の液面上を浮遊するフロートを備える検出用液槽と、基準液槽と検出用液槽とを液面下で連結する連結管とを有し、検出用液槽の設置箇所に鉛直変位が生じた際に生ずる検出用液槽の液位変化を検出することにより設置箇所の鉛直変位量を計測する鉛直変位計であって、光ファイバと、検出用液槽の液面上を浮遊し、検出用液槽の液位変化に伴って鉛直方向に移動するフロートと、光ファイバの一端部とフロートとを接続し、フロートの移動により生じた運動量を光ファイバに伝達し、光ファイバに運動量に起因したひずみを発生させる伝達手段とを有することを要旨とする。
【0007】
請求項1に記載の本発明にあっては、検出用液槽の設置箇所、つまり監視対象の鉛直変位に伴って発生する運動量を光ファイバに伝達し、これにより光ファイバにひずみを発生させ、このひずみを検出することにより監視対象の鉛直変位を計測するため、外的要因の影響を受けずに鉛直変位を正確に計測することができ、また、構造の簡略化及びコストの低減も可能なる。なお、ここでいう鉛直変位とは、隆起又は沈下若しくはこれらの両方を指す。
【0008】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明において、光ファイバの他端部に接続され、ひずみを検出する検出手段と、検出手段の検出結果に基づいて設置箇所の鉛直変位量を算出する算出手段とを有することを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の発明において、検出手段は、検査光を発生させる光源と、光源により発生された検査光の周波数を変換する周波数変換手段と、検査光に対してパルス変調を行うパルス変調手段と、周波数変換とパルス変調がなされた検査光を光ファイバに入射させる入射手段と、光ファイバ中で発生した検査光の後方散乱光を受光する受光手段と、受光された後方散乱光に基づいてひずみの分布を測定する分布測定手段とを有することを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の本発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、伝達手段は、光ファイバの一端部とフロートに取り付けられたワイヤと、ワイヤの方向を変える滑車とを有することを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の鉛直変位計についての説明を行う。
なお、以下の実施の形態は、あくまでも本発明の説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であれば、これらの各要素又は全要素を含んだ各種の実施の形態を採用することが可能であるが、これらの実施の形態も本発明の範囲に含まれる。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の要素には同一の符号を付与し、これに関する反復説明は省略する。
【0012】
「第1の実施の形態」
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る鉛直変位計1aの構成を示す図である。
鉛直変位計1aは、基準液槽2と、検出用液槽3aと、連結管4と、フロート6aと、請求項に記載の伝達手段に含まれる滑車8a、8b、8c及びワイヤ7aと、光ファイバ9aと、接続部10aと、固定部11aと、請求項に記載の検出手段に含まれる検出部12と、請求項に記載の算出手段に含まれる算出部13とを有する。
【0013】
基準液槽2と検出用液槽3aは、液体5を収容し、液面下で連結管4により接続され、基準液槽2の液面と検出用液槽3aの液面は同じ高さにある。なお、通常は液体5として水が用いられるがこれに限定されない。
【0014】
検出用液槽3aは、前述の監視対象に設置され、基準液槽2は、監視対象の鉛直変位の影響を受けない地点に設置される。
【0015】
フロート6aは、検出用液槽3aの液面上を浮遊し、ワイヤ7aと接続され、このワイヤ7aは、滑車8a、8b及び8cにより方向が変えられ、接続部10aにおいて光ファイバ9aの一端部に接続されている。
【0016】
また、光ファイバ9aの他端部は、検出部12に接続されるとともに、固定部11aにより張力が加えられた状態で固定され、検出部12は、算出部13に接続される。
【0017】
また、検出用液槽3aの設置箇所、つまり監視対象に鉛直変位が発生した場合、検出用液槽3aの位置も変位する。この際、基準液槽2の液面の高さと、検出用液槽3aの液面の高さとは、物理法則により同じになるため、フロート6aの位置も液位が上下した分鉛直方向に移動し、この際に生じた運動量は、ワイヤ7a、滑車8a、8b及び8cによって光ファイバ9aに伝達され、これにより、光ファイバ9aのAの部分に、前記の運動量に起因したひずみが生じ、検出部12は、前記のひずみを検出し、算出部13は、検出部12の検出結果に基づいて監視対象の鉛直変位量を検出する。
【0018】
なお、上記の検出部12と、これに接続された算出部13の詳細については後述する。また、連結管4には、検出用液槽3aの鉛直変位に対応できるように柔軟性を有した材料が用いられている。
【0019】
次に、図2を参照しつつ上記の鉛直変位計1aの作用について説明する。なお、鉛直変位計1aは、監視対象の沈下と隆起の両方を計測することができるが、本図においては、監視監視対象が沈下した場合を例とする。
【0020】
また、光ファイバ9aを、これに力(プリテンション)が加えられた状態で固定し、光ファイバ9aに予めひずみ(例えば、10000μ)を発生させている場合を示す。
【0021】
まず、監視対象が沈下すると(S1)、これに伴い検出用液槽3aも沈下する。また、前述したよう基準液槽2と検出用液槽3aの液面の高さは、常に同じ高さとなるので、検出用液槽3aの相対的液位が増加し(S2)、これに伴いフロート6aが上方への変位、つまり上昇し(S3)、ワイヤ7aが引かれることにより運動量が光ファイバ9aに伝達され(S4)、この光ファイバ9aのAの部分に更なるひずみ、つまりフロート6aの上昇に起因したひずみが発生する(S5)。検出部12は、更なるひずみが発生したことによるひずみ量の増加を検出し、算出部13は、これを基に監視対象が沈下したことを検出するとともに、沈下量を算出する。
【0022】
また、光ファイバ9aは弾性を有しており、監視対象が隆起した場合は、フロート6aが下降し、これにより、ひずみ量が減少するため、監視対象が隆起したことを検出できるとともに、隆起量を算出できる。
【0023】
次に、図3を参照しつつ前記の検出部12の詳細について説明する。
検出部12は、光源14と、請求項に記載の周波数変換手段に含まれる周波数変換部15と、請求項に記載のパルス変調手段に含まれるパルス変調部16と、請求項に記載のひずみ分布測定手段に含まれるひずみ分布測定部17と、請求項に記載の入射手段及び受光手段に含まれる方向性結合器18とを有する。
【0024】
なお、図1及び図2においては、鉛直変位計1aが1個の監視対象における鉛直変位を計測する場合を示したが、鉛直変位計1aは、複数個の監視対象における鉛直変位を計測することが可能であり、本図はこの場合を示しており、接続部10aと同様の機能を有する接続部10bと、前述の固定部11aと同様の機能を有する固定部11bと、検出用液槽3aと同用の機能を有する検出用液槽3bと、フロート6aと同様の機能を有するフロート6bとを有し、検出用液槽3aと3bは、其々異なった監視対象に設置されている。
【0025】
光源14は、検査光19及び参照光20を発生させ、周波数変換部15は、検査光19の周波数を連続的に変換し、パルス変調部16は、周波数変換がなされた検査光19に対してパルス変調を行い、検査光としての光パルス21を生成する。
【0026】
方向性結合器18は、光パルス21を光ファイバ9aに入射させる。光パルス21は、光ファイバ9aのひずみ部分で後方散乱し、この際に生じた後方散乱光22a、22bは、方向性結合器18により受光される。
【0027】
ひずみ分布測定部17は、方向性結合器18を介して後方散乱光22a、22bを受光し、また、光源14において発生した参照光20を受光し、両者を比較することにより、受光した光が後方散乱光22a、22bであることを認識し、この後方散乱光22a及び22bの受光結果に基づいて、光ファイバ9aにおけるひずみ分布、つまり光ファイバ9aのどの位置にどのひずみが存在するかを測定し、算出部は、検出用液槽3aにおける鉛直変位量と、検出用液槽3bにおける鉛直変位量の其々を算出する。
【0028】
なお、検出部12としては、例えばBOTDR(Brillouin Optical Time Domain Reflectometer)が用いられる。
【0029】
また、算出部13には、鉛直変位量を算出する機能の他に、算出結果を表示する機能、ユーザ等に対して警報を発する機能等を有する。
【0030】
なお、本図においては、2個の監視対象に対して鉛直変位量の計測を行う場合を示したがこれに限定されず、さらに別の検出用液槽を設けることにより、3個以上の監視対象に対しても鉛直変位量の計測を行うことができる。
【0031】
「第2の実施の形態」
次に図4を参照しつつ本発明の第2の実施の形態に係る鉛直変位計1bについての説明を行う。
前述の本発明の第1の実施の形態に係る鉛直変位計1aは、光ファイバ9aにプリテンションをかけ、予めひずみを発生させ、ひずみ量の増減によって、発生した鉛直変位が沈下か隆起であるかを特定する場合を示したが、これに限定されず、沈下と隆起を別々の光ファイバで検出する構成とすることも可能であり、この場合を想定したものが図中の鉛直変位計1bである。
【0032】
図示するように、鉛直変位計1bは、フロート6aにさらにワイヤ7bが接続され、さらに滑車8dが設けられ、ワイヤ7bと光ファイバ9bが接続部10cにおいて接続され、光ファイバ9bが固定部11cにより固定され、これが検出部12bに接続され、光ファイバ9aが検出部12aに接続されており、監視対象が沈下した場合には、光ファイバ9aのAの部分にひずみが発生し、これを検出部12aにより検出し、一方、監視対象が隆起した場合には光ファイバ9bのBの部分にひずみが発生し、これを検出部12bにより検出する。
【0033】
上記のような構成をとることにより、鉛直変位計1bは、光ファイバにプリテンションをかけずとも鉛直変位を計測することができる。
【0034】
なお、本実施の形態においても、検出用液槽等を複数個設けることにより、1個の鉛直変位計により複数個の監視対象の鉛直変位量を計測することができる。
【0035】
上記のとおり、本発明の鉛直変位計1a及び1bは、電気式センサの代わりに光ファイバを用いるため、電源を用意する必要もなく、外的要因の影響を受けずに正確に鉛直変位量を計測可能であり、また、一本又は2本の光ファイバのみで複数の監視対象の鉛直変位量を計測可能であり、変位計全体の構成を簡略化することが可能であり、さらに、上記の点からコストの低減も可能となる。
【0036】
なお、上記のフロート6a及び6bは、様々な形状をとることが可能であり、また、ワイヤ7a及び7bは、運動量を伝達することができるものであれば、その材質、断面形状等は問わない。また、滑車8a等の個数、位置等も任意に変更可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上のとおり本発明によれば、構造が簡略化されるとともに、コストの低減が可能であり、外的要因の影響を受けずに正確に鉛直変位を計測可能な鉛直変位計を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る鉛直変位計の構成を示す図である。
【図2】図1の鉛直変位計の作用を説明するための図である。
【図3】図1及び図2の検出部の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る鉛直変位計の構成を示す図である。
【符号の説明】
1a、1b 鉛直変位計
2 基準液槽
3a、3b 検出用液槽
4 連結管
5 液体
6a、6b フロート
7a、7b ワイヤ
8a、8b、8c、8d 滑車
9a、9b 光ファイバ
10a、10b、10c 接続部
11a、11b、11c 固定部
12、12a、12b 検出部
13 算出部
14 光源部
15 周波数変換部
16 パルス変調部
17 ひずみ分布測定部
18 方向性結合器
19 検査光
20 参照光
21 光パルス
22a、22b 後方散乱光
【発明の属する技術分野】
本発明は、災害の発生防止あるいは災害の事前検知等のために、トンネル、橋梁、ダム、ビル、河川堤防、港湾施設等の土木構造物、地盤や雪氷等(以下、“監視対象”とする)の沈下、隆起といった鉛直変位を計測する鉛直変位計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の鉛直変位計(沈下計)の一例としては、監視対象に設置される測定用水槽と、電気式センサとを有し、監視対象の鉛直変位に伴う測定用水槽の水位変化を電気式センサで検出することにより監視対象の鉛直変位を計測するものが挙げられる(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
「共和電業株式会社 2002,3年版総合カタログ」共和電業株式会社、2003年
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような鉛直変位計には、以下に示すような解決すべき課題が存在する。
従来の鉛直変位計で用いられる電気式センサは、水位変化、つまり鉛直変位を高い精度で検出することができるものの、天候や高圧電線から放出される電磁波等の外的要因の影響を受けやすく、検出精度が大幅に低下してしまう場合がある。また、一つの鉛直変位計で複数の監視対象を監視する場合、複数の電気式センサを設ける必要があるとともにセンサ其々に電源を用意する必要があるため、変位計全体の構造が複雑となる。さらに、前記の点は、初期費用、維持費といったコストの増大につながり、当業者に負担を強いていた。
【0005】
このような事情に鑑み本発明は、構造が簡略化されるとともに、コストの低減が可能であり、外的要因の影響を受けずに正確に鉛直変位を計測可能な鉛直変位計を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、液体を収容し、液体の液位を一定に保つ基準液槽と、液体を収容し、液体の液面上を浮遊するフロートを備える検出用液槽と、基準液槽と検出用液槽とを液面下で連結する連結管とを有し、検出用液槽の設置箇所に鉛直変位が生じた際に生ずる検出用液槽の液位変化を検出することにより設置箇所の鉛直変位量を計測する鉛直変位計であって、光ファイバと、検出用液槽の液面上を浮遊し、検出用液槽の液位変化に伴って鉛直方向に移動するフロートと、光ファイバの一端部とフロートとを接続し、フロートの移動により生じた運動量を光ファイバに伝達し、光ファイバに運動量に起因したひずみを発生させる伝達手段とを有することを要旨とする。
【0007】
請求項1に記載の本発明にあっては、検出用液槽の設置箇所、つまり監視対象の鉛直変位に伴って発生する運動量を光ファイバに伝達し、これにより光ファイバにひずみを発生させ、このひずみを検出することにより監視対象の鉛直変位を計測するため、外的要因の影響を受けずに鉛直変位を正確に計測することができ、また、構造の簡略化及びコストの低減も可能なる。なお、ここでいう鉛直変位とは、隆起又は沈下若しくはこれらの両方を指す。
【0008】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明において、光ファイバの他端部に接続され、ひずみを検出する検出手段と、検出手段の検出結果に基づいて設置箇所の鉛直変位量を算出する算出手段とを有することを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の発明において、検出手段は、検査光を発生させる光源と、光源により発生された検査光の周波数を変換する周波数変換手段と、検査光に対してパルス変調を行うパルス変調手段と、周波数変換とパルス変調がなされた検査光を光ファイバに入射させる入射手段と、光ファイバ中で発生した検査光の後方散乱光を受光する受光手段と、受光された後方散乱光に基づいてひずみの分布を測定する分布測定手段とを有することを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の本発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、伝達手段は、光ファイバの一端部とフロートに取り付けられたワイヤと、ワイヤの方向を変える滑車とを有することを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の鉛直変位計についての説明を行う。
なお、以下の実施の形態は、あくまでも本発明の説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であれば、これらの各要素又は全要素を含んだ各種の実施の形態を採用することが可能であるが、これらの実施の形態も本発明の範囲に含まれる。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の要素には同一の符号を付与し、これに関する反復説明は省略する。
【0012】
「第1の実施の形態」
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る鉛直変位計1aの構成を示す図である。
鉛直変位計1aは、基準液槽2と、検出用液槽3aと、連結管4と、フロート6aと、請求項に記載の伝達手段に含まれる滑車8a、8b、8c及びワイヤ7aと、光ファイバ9aと、接続部10aと、固定部11aと、請求項に記載の検出手段に含まれる検出部12と、請求項に記載の算出手段に含まれる算出部13とを有する。
【0013】
基準液槽2と検出用液槽3aは、液体5を収容し、液面下で連結管4により接続され、基準液槽2の液面と検出用液槽3aの液面は同じ高さにある。なお、通常は液体5として水が用いられるがこれに限定されない。
【0014】
検出用液槽3aは、前述の監視対象に設置され、基準液槽2は、監視対象の鉛直変位の影響を受けない地点に設置される。
【0015】
フロート6aは、検出用液槽3aの液面上を浮遊し、ワイヤ7aと接続され、このワイヤ7aは、滑車8a、8b及び8cにより方向が変えられ、接続部10aにおいて光ファイバ9aの一端部に接続されている。
【0016】
また、光ファイバ9aの他端部は、検出部12に接続されるとともに、固定部11aにより張力が加えられた状態で固定され、検出部12は、算出部13に接続される。
【0017】
また、検出用液槽3aの設置箇所、つまり監視対象に鉛直変位が発生した場合、検出用液槽3aの位置も変位する。この際、基準液槽2の液面の高さと、検出用液槽3aの液面の高さとは、物理法則により同じになるため、フロート6aの位置も液位が上下した分鉛直方向に移動し、この際に生じた運動量は、ワイヤ7a、滑車8a、8b及び8cによって光ファイバ9aに伝達され、これにより、光ファイバ9aのAの部分に、前記の運動量に起因したひずみが生じ、検出部12は、前記のひずみを検出し、算出部13は、検出部12の検出結果に基づいて監視対象の鉛直変位量を検出する。
【0018】
なお、上記の検出部12と、これに接続された算出部13の詳細については後述する。また、連結管4には、検出用液槽3aの鉛直変位に対応できるように柔軟性を有した材料が用いられている。
【0019】
次に、図2を参照しつつ上記の鉛直変位計1aの作用について説明する。なお、鉛直変位計1aは、監視対象の沈下と隆起の両方を計測することができるが、本図においては、監視監視対象が沈下した場合を例とする。
【0020】
また、光ファイバ9aを、これに力(プリテンション)が加えられた状態で固定し、光ファイバ9aに予めひずみ(例えば、10000μ)を発生させている場合を示す。
【0021】
まず、監視対象が沈下すると(S1)、これに伴い検出用液槽3aも沈下する。また、前述したよう基準液槽2と検出用液槽3aの液面の高さは、常に同じ高さとなるので、検出用液槽3aの相対的液位が増加し(S2)、これに伴いフロート6aが上方への変位、つまり上昇し(S3)、ワイヤ7aが引かれることにより運動量が光ファイバ9aに伝達され(S4)、この光ファイバ9aのAの部分に更なるひずみ、つまりフロート6aの上昇に起因したひずみが発生する(S5)。検出部12は、更なるひずみが発生したことによるひずみ量の増加を検出し、算出部13は、これを基に監視対象が沈下したことを検出するとともに、沈下量を算出する。
【0022】
また、光ファイバ9aは弾性を有しており、監視対象が隆起した場合は、フロート6aが下降し、これにより、ひずみ量が減少するため、監視対象が隆起したことを検出できるとともに、隆起量を算出できる。
【0023】
次に、図3を参照しつつ前記の検出部12の詳細について説明する。
検出部12は、光源14と、請求項に記載の周波数変換手段に含まれる周波数変換部15と、請求項に記載のパルス変調手段に含まれるパルス変調部16と、請求項に記載のひずみ分布測定手段に含まれるひずみ分布測定部17と、請求項に記載の入射手段及び受光手段に含まれる方向性結合器18とを有する。
【0024】
なお、図1及び図2においては、鉛直変位計1aが1個の監視対象における鉛直変位を計測する場合を示したが、鉛直変位計1aは、複数個の監視対象における鉛直変位を計測することが可能であり、本図はこの場合を示しており、接続部10aと同様の機能を有する接続部10bと、前述の固定部11aと同様の機能を有する固定部11bと、検出用液槽3aと同用の機能を有する検出用液槽3bと、フロート6aと同様の機能を有するフロート6bとを有し、検出用液槽3aと3bは、其々異なった監視対象に設置されている。
【0025】
光源14は、検査光19及び参照光20を発生させ、周波数変換部15は、検査光19の周波数を連続的に変換し、パルス変調部16は、周波数変換がなされた検査光19に対してパルス変調を行い、検査光としての光パルス21を生成する。
【0026】
方向性結合器18は、光パルス21を光ファイバ9aに入射させる。光パルス21は、光ファイバ9aのひずみ部分で後方散乱し、この際に生じた後方散乱光22a、22bは、方向性結合器18により受光される。
【0027】
ひずみ分布測定部17は、方向性結合器18を介して後方散乱光22a、22bを受光し、また、光源14において発生した参照光20を受光し、両者を比較することにより、受光した光が後方散乱光22a、22bであることを認識し、この後方散乱光22a及び22bの受光結果に基づいて、光ファイバ9aにおけるひずみ分布、つまり光ファイバ9aのどの位置にどのひずみが存在するかを測定し、算出部は、検出用液槽3aにおける鉛直変位量と、検出用液槽3bにおける鉛直変位量の其々を算出する。
【0028】
なお、検出部12としては、例えばBOTDR(Brillouin Optical Time Domain Reflectometer)が用いられる。
【0029】
また、算出部13には、鉛直変位量を算出する機能の他に、算出結果を表示する機能、ユーザ等に対して警報を発する機能等を有する。
【0030】
なお、本図においては、2個の監視対象に対して鉛直変位量の計測を行う場合を示したがこれに限定されず、さらに別の検出用液槽を設けることにより、3個以上の監視対象に対しても鉛直変位量の計測を行うことができる。
【0031】
「第2の実施の形態」
次に図4を参照しつつ本発明の第2の実施の形態に係る鉛直変位計1bについての説明を行う。
前述の本発明の第1の実施の形態に係る鉛直変位計1aは、光ファイバ9aにプリテンションをかけ、予めひずみを発生させ、ひずみ量の増減によって、発生した鉛直変位が沈下か隆起であるかを特定する場合を示したが、これに限定されず、沈下と隆起を別々の光ファイバで検出する構成とすることも可能であり、この場合を想定したものが図中の鉛直変位計1bである。
【0032】
図示するように、鉛直変位計1bは、フロート6aにさらにワイヤ7bが接続され、さらに滑車8dが設けられ、ワイヤ7bと光ファイバ9bが接続部10cにおいて接続され、光ファイバ9bが固定部11cにより固定され、これが検出部12bに接続され、光ファイバ9aが検出部12aに接続されており、監視対象が沈下した場合には、光ファイバ9aのAの部分にひずみが発生し、これを検出部12aにより検出し、一方、監視対象が隆起した場合には光ファイバ9bのBの部分にひずみが発生し、これを検出部12bにより検出する。
【0033】
上記のような構成をとることにより、鉛直変位計1bは、光ファイバにプリテンションをかけずとも鉛直変位を計測することができる。
【0034】
なお、本実施の形態においても、検出用液槽等を複数個設けることにより、1個の鉛直変位計により複数個の監視対象の鉛直変位量を計測することができる。
【0035】
上記のとおり、本発明の鉛直変位計1a及び1bは、電気式センサの代わりに光ファイバを用いるため、電源を用意する必要もなく、外的要因の影響を受けずに正確に鉛直変位量を計測可能であり、また、一本又は2本の光ファイバのみで複数の監視対象の鉛直変位量を計測可能であり、変位計全体の構成を簡略化することが可能であり、さらに、上記の点からコストの低減も可能となる。
【0036】
なお、上記のフロート6a及び6bは、様々な形状をとることが可能であり、また、ワイヤ7a及び7bは、運動量を伝達することができるものであれば、その材質、断面形状等は問わない。また、滑車8a等の個数、位置等も任意に変更可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上のとおり本発明によれば、構造が簡略化されるとともに、コストの低減が可能であり、外的要因の影響を受けずに正確に鉛直変位を計測可能な鉛直変位計を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る鉛直変位計の構成を示す図である。
【図2】図1の鉛直変位計の作用を説明するための図である。
【図3】図1及び図2の検出部の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る鉛直変位計の構成を示す図である。
【符号の説明】
1a、1b 鉛直変位計
2 基準液槽
3a、3b 検出用液槽
4 連結管
5 液体
6a、6b フロート
7a、7b ワイヤ
8a、8b、8c、8d 滑車
9a、9b 光ファイバ
10a、10b、10c 接続部
11a、11b、11c 固定部
12、12a、12b 検出部
13 算出部
14 光源部
15 周波数変換部
16 パルス変調部
17 ひずみ分布測定部
18 方向性結合器
19 検査光
20 参照光
21 光パルス
22a、22b 後方散乱光
Claims (4)
- 液体を収容し、該液体の液位を一定に保つ基準液槽と、液体を収容し、該液体の液面上を浮遊するフロートを備える検出用液槽と、前記基準液槽と前記検出用液槽とを液面下で連結する連結管とを有し、前記検出用液槽の設置箇所に鉛直変位が生じた際に生ずる前記検出用液槽の液位変化を検出することにより前記設置箇所の鉛直変位量を計測する鉛直変位計であって、
光ファイバと、
前記検出用液槽の液面上を浮遊し、前記検出用液槽の液位変化に伴って鉛直方向に移動するフロートと、
前記光ファイバの一端部と前記フロートとを接続し、該フロートの移動により生じた運動量を前記光ファイバに伝達し、該光ファイバに前記運動量に起因したひずみを発生させる伝達手段と
を有することを特徴とする鉛直変位計。 - 前記光ファイバの他端部に接続され、前記ひずみを検出する検出手段と、
検出手段の検出結果に基づいて前記設置箇所の鉛直変位量を算出する算出手段と
を有することを特徴とする請求項1に記載の鉛直変位計。 - 前記検出手段は、
検査光を発生させる光源と、
前記光源により発生された検査光の周波数を変換する周波数変換手段と、
前記検査光に対してパルス変調を行うパルス変調手段と、
前記周波数変換と前記パルス変調がなされた検査光を前記光ファイバに入射させる入射手段と、
前記光ファイバ中で発生した前記検査光の後方散乱光を受光する受光手段と、
前記受光された後方散乱光に基づいて前記ひずみの分布を測定する分布測定手段と
を有することを特徴とする請求項2に記載の鉛直変位計。 - 前記伝達手段は、
前記光ファイバの一端部と前記フロートに取り付けられたワイヤと、
前記ワイヤの方向を変える滑車と
を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の鉛直変位計。
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