JP2004245158A - 垂直軸風車 - Google Patents

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克己 木村
Kenji Ichihara
堅治 市原
Kazuhiko Sugiyama
和彦 杉山
Kimi Sakurai
希美 櫻井
Yukio Suzuki
幸雄 鈴木
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Abstract

【課題】軸受内部に封入したグリースが外部に漏れても軸受の潤滑不良を防止でき、風力を受けて回転する立軸の回転性能を維持できること。
【解決手段】立軸6は、軸受20により支承され、ブレードが風力を受けることにより回転する。軸受20内部に封入されたグリース29が漏れても、このグリース29は下部のグリース受け30に溜められる。グリース受け30の内周部には堰部33が形成され、溜められたグリース29が軸受装置10の外部へ漏れることを防止する。立軸6には、螺旋状の段差41が形成され、立軸6の回転により発生する上方への風の流れにより、グリース29が軸受装置10から外部に漏れることを防止する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、風車翼が固定された鉛直方向に伸びる立軸が回転して発電等を行う垂直軸風車に関し、特に、立軸を回転自在に支承する軸受の回転性能を維持できる垂直軸風車に関する。
【0002】
【従来の技術】
垂直軸風車は、鉛直方向に伸びる立軸(主軸)を有している。この主軸は、軸受により回転自在に支承されており、複数枚のブレードを有している。ブレードが風力を受けると主軸が回転し、この主軸の回転力を図示しない発電機に連結させて発電を行うこと等ができる(例えば、下記の特許文献1参照。)。
【0003】
図4は、主軸の軸受を示す断面図である。図4に示すように、この軸受20は、内輪21と、外輪22と、内輪21と外輪22との間に配置した複数の転動体(ボール)24を有している。軸受20は、外輪22をばねワッシャ26で下方に付勢し、内輪21を主軸6に設けた段差6aに圧接させることにより固定される。
【0004】
そして、転動体24を挟んで、内輪21と外輪22との間には、一対のシールド板28が配置されている。シールド板28の一端は、固定側の外輪22に固定され、他端は回転側の内輪21の内周面に近接させた状態で配置され、これら一対のシールド板28に挟まれた領域にグリース29(潤滑剤)が封入される。これにより、軸受20の内部に封入したグリース29が外部に漏れないようになっている(例えば、下記の特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−73925号公報
【特許文献2】
特開2000−257642号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の軸受は、シールド板28と、回転側の内輪21の内周面との間に必然的に隙間が生じ、この隙間からグリース29が外部に漏れたり、また、主軸6の回転により受ける熱や遠心力によりシールド板28に歪みが発生し、この歪みの発生に伴ってシールド板28と内輪21との間、シールド板28と外輪22との間に隙間が生じ、この隙間から軸受20の内部に封入したグリース29が外部に漏れることがある。
【0007】
また、軸受20の内部に封入したグリース29が外部に漏れて、軸受20内部のグリース29の量が不足すると、軸受の循環が十分に行われず、循環不良となって軸受20の内部温度が上昇し、この軸受20の内部温度の上昇が循環不良をさらに助長して軸受20の破損を招くおそれがある。
【0008】
このような軸受20を備えた垂直軸風車においては、軸受20部分の回転性能の劣化により、安定した回転状態を得ることができず、回転性能の劣化により、ブレードが受けた力を効率良く伝達することができなくなる問題が生じた。立軸に発電機を連結し発電する構成とした場合には、発電機の発電出力や発電効率の低下を招く。
【0009】
また、従来は、軸受20にグリース29を封入した後に軸受20がシールド板28によって塞がれるため、封入後のグリース29の交換作業を容易に行うことができず、保守に手間がかかった。
【0010】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、軸受内部に封入したグリースが外部に漏れても軸受の潤滑不良を防止でき、風力を受けて回転する立軸の回転性能を維持できる垂直軸風車を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる垂直軸風車は、風力を受ける風車翼と、鉛直方向に立設され、前記風車翼を固定し該風車翼が前記風力を受けることにより回転自在な立軸と、前記立軸を回転自在に支承し、内部にグリースが封入された軸受と、前記軸受の下方に配置され、該軸受から漏れたグリースを受けるグリース受けとを具備したことを特徴とする。
【0012】
この請求項1の発明によれば、軸受内部に封入したグリースが外部に漏れても、この漏れたグリースを軸受の下方に配置したグリース受けで受けてグリース溜め室に溜めるため、グリースが軸受装置から外部に漏れないようにすることができ、軸受のグリース不足による潤滑不良を防止し、風車に設けられた主軸の回転状態を常時安定させ回転性能を維持できる。
【0013】
また、請求項2の発明にかかる垂直軸風車は、請求項1に記載の発明において、前記グリース受けには、前記立軸に面する内周部に突出形成され、上端部が前記軸受の内輪に近接する堰部を設けたことを特徴とする。
【0014】
この請求項2に記載の発明によれば、グリース受けに設けた堰部は、軸受の内輪に近接して軸受から漏れたグリースを外部に漏らさず、軸受のグリース不足による潤滑不良を防止し、風車に設けられた主軸の回転状態を常時安定させ回転性能を維持できる。
【0015】
また、請求項3の発明にかかる垂直軸風車は、請求項1または2に記載の発明において、前記グリース受けを前記軸受の下面に所定高さ離して設け、前記軸受とグリース受けとの間に所定容積のグリース溜め室を区画形成したことを特徴とする。
【0016】
この請求項3の発明によれば、軸受とグリース受けとの間が所定高さ離れてグリース溜め室が区画形成でき、所定容積のグリースを溜めることができる。
【0017】
また、請求項4の発明にかかる垂直軸風車は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記グリース受けの前記立軸と対面する内周面に、前記グリース室内に溜まったグリースの流出を阻止するグリース流出阻止手段を設けたことを特徴とする。
【0018】
この請求項4の発明によれば、グリース溜め室にある程度のグリースが溜まると、このグリースの流出をグリース流出阻止手段が強制的に阻止するので、グリースが軸受内部から外部に漏れることを防止でき、軸受の潤滑不良をより確実に防止し、風車に設けられた主軸の回転状態を常時安定させ回転性能を維持できる。
【0019】
また、請求項5の発明にかかる垂直軸風車は、請求項4に記載の発明において、前記グリース流出阻止手段は、前記立軸の回転に伴って上方への風の流れを生じさせる螺旋状の段差、またはネジ状の溝からなることを特徴とする。
【0020】
この請求項5の発明によれば、主軸の回転に伴って生じる上方向の風の流れで、グリース溜め室に溜まったグリースを強制的に押し戻してグリースの流出を阻止することができ、風車に設けられた主軸の回転状態を常時安定させ回転性能を維持できる。
【0021】
また、請求項6の発明にかかる垂直軸風車は、請求項5に記載の発明において、前記軸受の上方に設けられ、該軸受にグリースを供給するグリース戻り室と、前記グリース溜め室と前記グリース戻り室との間を接続し、前記グリース流出阻止手段によって生じた前記上方への風の流れによって前記グリースを前記グリース溜め室からグリース戻り室に戻すためのグリース戻り通路とを具備したことを特徴とする。
【0022】
この請求項6の発明によれば、グリース溜め室に溜まったグリースの一部をグリース戻り通路を通過させ、グリース戻り室から軸受内部に強制的に戻すことができ、風車に設けられた主軸の回転状態を常時安定させ回転性能を維持できる。
【0023】
また、請求項7の発明にかかる垂直軸風車は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記グリース受けの一端が接続され、前記グリース受けに溜まった前記グリースを他端から抜き出すためのグリース抜き配管を設けたことを特徴とする。
【0024】
この請求項7の発明によれば、グリース受けに溜まったグリースを外部に容易に抜き出すことができ、劣化したグリースを必要に応じて交換し、グリースの潤滑性能を常に良好な状態に維持できる。
【0025】
また、請求項8の発明にかかる垂直軸風車は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の発明において、前記立軸に連結され、該立軸の回転に基づき発電する発電機を設けたことを特徴とする。
【0026】
この請求項8の発明によれば、立軸の回転状態を安定化させ回転性能を維持できるため、発電機の発電出力および発電効率を安定して維持できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる垂直軸風車の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0028】
(実施の形態1)
図1は、この発明の垂直軸風車を示す概要図である。この垂直軸風車1は、風力を受ける複数枚の風車翼(ブレード)2を有する。各ブレード2は、アーム4を介して立軸(主軸)6に所定角度間隔で固定されている。図示の例ではブレード2が3枚設けられ、120°間隔で配置されている。
【0029】
この立軸6は、図示のように鉛直方向に立設されており、風車本体8内部に向け下方に延びて形成されている。風車本体8内部において立軸6は上下一対の軸受装置10,10により回転自在に支承されている。また、風車本体8内部には、発電機14が設けられている。発電機14は、立軸6に固定され立軸とともに回転するロータと、風車本体8に固定されたステータからなる。このように発電機14を設けた構成の場合、ブレード2が風力を受けて立軸6が回転すると、この立軸6の回転に基づき発電機14が風力に応じた電力を発電することができる。なお、立軸6の回転力は、発電に用いるに限らず、回転力をそのまま動力として用いることもできる。
【0030】
図2は、この発明の垂直軸風車に用いられる軸受装置を示す断面図である。この軸受装置10は、軸受20と、グリース受け30を有している。軸受20は、内輪21と、外輪22と、内輪21と外輪22との間に配置される複数の転動体(ボール)24からなる。
【0031】
転動体24を挟んで、内輪21と外輪22との間には、上下にそれぞれシールド板28が配置されている。シールド板28の一端は、固定側の外輪22に固定され、他端は回転側の内輪21の内周面に近接させた状態で配置され、これら一対のシールド板28に挟まれた領域にグリース29(潤滑剤)が封入される。この軸受20は、外輪22をばねワッシャ26で下方に付勢し、内輪21を主軸6に設けた段差6aに圧接させることで固定される。
【0032】
グリース受け30は、軸受20の下方の全域を覆う略円板状に形成されている。このグリース受け30は、外周縁部が不図示の複数のボルトを介して塞板40の下面に固定されている。グリース受け30の中央には主軸6が貫通される開口部31が開口形成され、開口部31の周囲下部には、所定厚さのボス部32が突出形成されている。
【0033】
開口部31の周囲上部には、軸受20の内輪21の下面に近接するよう、堰部33が上方に突出形成されている。また、堰部33と、軸受20の外輪22より外周位置を超えた部分までの間には、軸受20の下面に対し平行なグリース受け面37が形成される。このグリース受け面37は、平面で見て円環状に形成されており、軸受20の下面との間に所定容積のグリース溜め室38が区画形成される。
【0034】
これにより軸受20の下面にグリース受け30を設けたので、軸受20の内部に封入したグリース29が外部に漏れても、この漏れたグリース29を軸受20の下方に配置したグリース受け30で受けてグリース溜め室38に所定容量分溜める。グリース溜め室38に溜まったグリース29は、堰部33により外部への流出を阻止し、軸受装置10の外部に漏れないようにすることができる。
【0035】
軸受20は、外輪22をばねワッシャ26で下方に付勢し、内輪21を主軸6に設けた段差6aに圧接させることで固定されている。したがって、風力を受けて主軸6が回転してこの主軸6が熱膨張した場合であっても、内輪21は堰部33から離れる方向に移動することになるため、内輪21の下面と堰部33との間の隙間が主軸6の熱膨張によって狭くなることはない。このため、内輪21の下面と堰部33との間の隙間をできるだけ近接させることができ(例えば1mm以内)、この堰部33によってグリース溜め室38に溜まったグリース29の外部への漏れを防止できるようになる。
【0036】
このように、実施の形態1によれば、軸受20からグリース29が漏れたとしてもこの軸受20の直下位置に設けられたグリース受け30によりグリース29を受けて、軸受装置10の外部に漏れないようにしたので、軸受20のグリース不足が生じることがなく、グリース不足による潤滑不良を防止でき、風車に設けられた主軸6の回転状態を常時安定して円滑に行えるようになる。
【0037】
(実施の形態2)
この発明の実施の形態2は、グリース受け30にグリース流出阻止手段を設けた構成である。図2に示すように、グリース流出阻止手段は、開口部31の内周面に設けた段差41により構成されている。この段差41は、図示のように主軸6の回転方向に沿って、上方に向け徐々に傾斜する如く螺旋状に形成されている。これによって、主軸6の回転に伴って生じた風の一部が、この段差41に衝突して上向きの流れを生じさせるようになっている。
【0038】
グリース29は、グリース溜め室38にある程度溜まると、内輪21の下面と堰部33との間の隙間42を通過して軸受装置10の外部に流出しようとする。しかし、この隙間42の部分に段差41によって上方に向けた風の流れを生じさせることにより、この上向きの風の流れで強制的にグリース29を上方に押し戻すことができ、グリース溜め室38からグリース29が流出することを阻止する。
【0039】
このように、実施の形態2は、主軸6の回転により上方に向けた風を発生させるグリース流出阻止手段を設けたので、例え軸受装置10から外部にグリース29が漏れようとしても、このグリース20をグリース受け30に戻すため、軸受装置10から外部へのグリース29の漏れ、および軸受20の潤滑不良をさらに防止できるようになり、風車に設けられた主軸6の回転状態を常時安定して円滑に行えるようになる。
【0040】
(実施の形態3)
この発明の実施の形態3は、前述した実施の形態2において説明したグリース流出阻止手段と、グリース受け30に溜まったグリース29を再び軸受20に戻すグリース戻し手段を設けた構成である。図2に示すように、グリース戻し手段は、軸受20の上部に設けられるグリース戻り室44と、塞板40に開口形成したグリース戻り通路46によって構成されている。グリース戻り室44は、軸受20の内輪21と外輪22の上部位置に、この軸受20の円周方向に沿って複数(例えば4個)設けられる。
【0041】
塞板40には、このグリース戻り室44の大きさに対応した装着孔が形成され、この装着孔部分にグリース戻り室44が配置される。グリース戻り通路46は、塞板40内部に配置される各グリース戻り室44それぞれに設けられる。このグリース戻り通路46は、下部がグリース溜め室38に向いて開口され、塞板40を上下に貫通する貫通孔46aと、貫通孔46aの途中から分岐し、横方向に延びてグリース戻り室44に連通された連通孔46bとによって構成されている。
【0042】
前述したように、グリース流出阻止手段を構成する段差41部分は、立軸6の回転に伴って上向きの風を発生させる。貫通孔46aは、この発生した上向きの風の通路として機能する。これにより、グリース溜め室38に溜まったグリース29の一部は、グリース戻り通路46の貫通孔46a部分を上方に押し上げられ、連通孔46bを介してグリース戻り室44に戻される。これにより、グリース戻り室44に戻されたグリース29は、グリース戻り室44から軸受20の内部に強制的に戻すことができる。
【0043】
このように、実施の形態3は、主軸6の回転により上方に向けた風を発生させるグリース流出阻止手段と、グリース流出阻止手段に溜まったグリースを軸受に戻すグリース戻し手段を設けたので、例え軸受装置10から外部にグリース29が漏れようとしても、このグリース29をグリース受け30に戻し、グリース受け30に溜まったグリース29をグリース戻り室44を介して軸受20に戻すことができるようになる。このグリース29の戻しは、主軸6の回転により発生する風を利用するため、特別な機構を必要とせず簡単な構造にできる。これにより、軸受装置10から外部へグリース29の漏れを防止しつつ、軸受20から漏れたグリース29を再び軸受20に戻すことができ、軸受20の潤滑不良を防止できるようになり、風車に設けられた主軸6の回転状態を常時安定して円滑に行えるようになる。
【0044】
(実施の形態4)
次に、この発明の実施の形態4について説明する。図3は、この発明の垂直軸風車に用いられる軸受装置の他の構成例を示す断面図である。この図に示す軸受装置50は、主軸6の軸受20を上下2連で構成してある。また、前述した実施の形態1(図2)で説明した各構成部と同一箇所には同一の符号を附してある。
【0045】
この軸受装置50は、グリース受け30の内周面に上下方向に延びるネジ状の溝48が複数形成されている。このネジ状の溝48は、グリース流出阻止手段として機能する。このネジ状の溝48の横断面形状は、通常のネジ状の溝と同じ三角形状としたり、台形状にするなど任意に選択できる。
【0046】
また、この軸受装置50には、グリース抜き配管51が設けられる。グリース抜き配管51は、一端51aがグリース受け30のグリース受け面37に下方から連通するよう接続され、途中位置が折曲されて他端51bが風車本体8外部に表出するよう設けられている。
【0047】
グリース流出阻止手段であるネジ状の溝48は、主軸6の回転により上向きの風の流れを生じさせる。これによって、グリース溜め室38の圧力を高めることができ、グリース溜め室38に圧力差を生じさせて、このグリース溜め室38に溜まっているグリース29をグリース抜き配管51を介して容易にグリース抜きを行えるようになる。なお、通常時にはグリース抜き配管51の他端51bを接栓で閉じておき、グリース抜き時に接栓を開くようにする。
【0048】
このように、実施の形態4は、主軸6の回転によりグリース溜め室38の圧力を高めて、グリース抜き配管51を介してグリース抜きを行えるようになり、特別な機構を必要とせず簡単な構造を用いて軸受装置50のグリース抜きを行えるようになる。したがって、軸受20に用いるグリース29を必要に応じて交換することができ、劣化したグリースを交換して常に潤滑性能を維持できるようになる。これにより、軸受20の潤滑不良を防止し、風車に設けられた主軸6の回転状態を常時安定して円滑に行えるようになり、保守作業の容易化が図れるようになる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、垂直軸風車の立軸を回転自在に支承する軸受に封入されたグリースが漏れてもこのグリースをグリース受けに溜め、軸受装置の外部に漏れないようにしたので、グリース不足による軸受の潤滑不良を防止し、主軸の回転状態を常時安定させ、回転性能の維持を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の垂直軸風車を示す概要図である。
【図2】この発明の垂直軸風車に用いられる軸受装置を示す断面図である。
【図3】この発明の垂直軸風車に用いられる軸受装置の他の構成例を示す断面図である。
【図4】主軸の軸受を示す断面図である。
【符号の説明】
6 立軸
6a 段差
10 軸受装置
20 軸受
21 内輪
22 外輪
24 転動体(ボール)
26 ばねワッシャ
29 グリース
30 グリース受け
31 開口部
33 堰部
38 グリース溜め室
41 段差
44 グリース戻り室
46 グリース戻り通路
48 ネジ状の溝
50 軸受装置

Claims (8)

  1. 風力を受ける風車翼と、
    鉛直方向に立設され、前記風車翼を固定し該風車翼が前記風力を受けることにより回転自在な立軸と、
    前記立軸を回転自在に支承し、内部にグリースが封入された軸受と、
    前記軸受の下方に配置され、該軸受から漏れたグリースを受けるグリース受けと、
    備えることを特徴とする垂直軸風車。
  2. 前記グリース受けには、前記立軸に面する内周部に突出形成され、上端部が前記軸受の内輪に近接する堰部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の垂直軸風車。
  3. 前記グリース受けを前記軸受の下面に所定高さ離して設け、前記軸受とグリース受けとの間に所定容積のグリース溜め室を区画形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の垂直軸風車。
  4. 前記グリース受けの前記立軸と対面する内周面に、前記グリース室内に溜まったグリースの流出を阻止するグリース流出阻止手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の垂直軸風車。
  5. 前記グリース流出阻止手段は、
    前記立軸の回転に伴って上方への風の流れを生じさせる螺旋状の段差、またはネジ状の溝からなることを特徴とする請求項4に記載の垂直軸風車。
  6. 前記軸受の上方に設けられ、該軸受にグリースを供給するグリース戻り室と、
    前記グリース溜め室と前記グリース戻り室との間を接続し、前記グリース流出阻止手段によって生じた前記上方への風の流れによって前記グリースを前記グリース溜め室からグリース戻り室に戻すためのグリース戻り通路と、
    を具備したことを特徴とする請求項5に記載の垂直軸風車。
  7. 前記グリース受けの一端が接続され、前記グリース受けに溜まった前記グリースを他端から抜き出すためのグリース抜き配管を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の垂直軸風車。
  8. 前記立軸に連結され、該立軸の回転に基づき発電する発電機を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の垂直軸風車。
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