JP2004243635A - プリンタ、印刷システム、プリンタで生成する画像データに対応した印刷メディアを選択する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷システムにおいて、プリンタが生成した画像データに対応した印刷メディアを選択して印刷処理を行なう。
【解決手段】印刷メディアおよび画像品質が指定されている、プリンタホスト15から受信した印刷データから所定の中間コードを生成し、該生成した中間コードを実画像データに展開して、該指定された印刷メディアに印刷処理を実行するプリンタ1に、印刷メディアを格納する、少なくとも2以上給紙手段を有する給紙カセット選択部7と、前記生成した中間コードの画像品質と、前記受信した印刷データに指定されている画像品質とを比較し、該比較した中間コードの画像品質と、前記印刷データに指定されている画像品質とが異なる場合に、該生成した中間コードの画像品質に対応する印刷メディアを前記給紙カセット選択部7に選択させる解析部6を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】印刷メディアおよび画像品質が指定されている、プリンタホスト15から受信した印刷データから所定の中間コードを生成し、該生成した中間コードを実画像データに展開して、該指定された印刷メディアに印刷処理を実行するプリンタ1に、印刷メディアを格納する、少なくとも2以上給紙手段を有する給紙カセット選択部7と、前記生成した中間コードの画像品質と、前記受信した印刷データに指定されている画像品質とを比較し、該比較した中間コードの画像品質と、前記印刷データに指定されている画像品質とが異なる場合に、該生成した中間コードの画像品質に対応する印刷メディアを前記給紙カセット選択部7に選択させる解析部6を設ける。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタとプリンタを備えた印刷システムに関し、特に、プリンタが生成した画像データに対応した印刷メディアを選択する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィスや家庭では、様々な用途に対応した印刷物(例えば、カラー写真、宣伝用のチラシ、テキストの書類)が作成されている。そして、オフィスや家庭で利用されている印刷システム(例えばコンピュータとプリンタとで構成されているもの)は、上記様々な用途に対応するために、画像品質を設定する機能(例えば、高解像度モード、低解像度モード等を設定できる機能)が設けられているものが多い。
【0003】
そして、このような印刷システムにおいて所望する画質を有するドキュメントを作成するためには、その画質に対応する印刷メディア(普通紙、再生紙、専用紙)をプリンタの給紙カセット等に設定する必要がある(例えば写真印刷を行うためには、写真印刷用の専用紙を給紙カセットに設定する必要がある)。
【0004】
従来の印刷システムには、印刷の目的(ドラフト印刷、最終印刷、高解像度の印刷等)に応じて適切な印刷メディアを自動的に選択するものがある(例えば特許文献1)。この特許文献1の印刷システムは、複数の給紙カセットを有するプリンタと、画像品質モードを設定する機能を有するホストコンピュータとを有する。そして、ホストコンピュータが出力する印刷データに、予め設定した画像品質モード(解高解像度モード、低解像度モード)を示すコマンドを含ませておいて、プリンタが受信した印刷データを解析し、画像品質モードを示すコマンドに対応する印刷メディアが格納されている給紙カセットを選択する。
【0005】
さて、プリンタの代表的な印刷方式であるページプリンタ(以下では単に「プリンタ」という)では、ホストコンピュータから送信される印刷データから中間コード形式の画像データを生成し、これをメモリ上に蓄積する。その後、プリンタは、メモリ上に蓄積された中間コード形式の画像データを順次読み出しビットマップ形式の画像データにメモリ上で展開して印刷処理を実行する。このプリンタでは、上記画像データを蓄積するためのメモリ領域を確保できない場合(メモリオーバが発生した場合)、印刷処理が中断されることがある。
【0006】
そのため、従来のプリンタには、このようなメモリオーバに対し、プリンタの印刷モードが高解像度モードに設定されている場合に、印刷モードを低解像度モードに変更し、高解像度で作成した画像データを低解像度の画像データに再変換することにより、印刷処理の中断を防止するものがある(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】
特開平07−195775号公報
【特許文献2】
特開平06−79955号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献2の技術では、上述のようにメモリオーバにより解像度を落として印刷する際に(低解像度で印刷)、給紙カセットに高価な専用紙が格納されている場合、プリンタで生成した画像に関係なく、そのまま専用紙に印刷処理が行われる。この場合、低解像度の画像データを高価な専用紙に印刷しても、所望する画質のドキュメントを作成できないため、高価な専用紙の無駄が生じる。
【0008】
また、特許文献1の技術は、ホストコンピュータ側で設定した解像度モード
に応じて、プリンタ側が適切な印刷メディアを選択するものであるが、プリンタ側が特定の原因により解像度を落とした場合にまで、適切な印刷メディアを選択して印刷処理を行うことは出来ない。
【0009】
そこで、本発明の目的は、プリンタがホストから受信した印刷データから所定の画像データを生成し、印刷処理を実行する印刷システムにおいて、プリンタが生成した画像データに対応した印刷メディアを選択し印刷処理を行なうことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、印刷メディアおよび画像品質が指定されている、ホストから受信した印刷データから所定の中間コードを生成し、該生成した中間コードを実画像データに展開して、該指定された印刷メディアに印刷処理を実行するプリンタに、印刷メディアを格納する、少なくとも2以上の給紙手段と、前記生成した中間コードの画像品質と、前記受信した印刷データに指定されている画像品質とを比較する手段と、前記比較した中間コードの画像品質と、前記印刷データに指定されている画像品質とが異なる場合に、該生成した中間コードの画像品質に対応する印刷メディアを前記給紙手段から選択する印刷メディア選択手段と、を設ける。また、前記印刷メディア選択手段は、前記比較手段の比較により前記生成した中間コードの画像が、前記受信した印刷データの画像に対して劣化している場合に、該生成した中間コードの画像品質に対応する印刷メディアを前記給紙手段から選択することとしてもよい。
【0011】
また、前記比較により前記生成した中間コードの画像が、前記受信した印刷データに対して劣化している場合とは、前記受信した印刷データの指定する画像品質を示すデータと、前記生成した中間コードの画像品質を示すデータとの差分データが、所定のしきい値より大きい場合であることとしてもよい。さらに、前記プリンタは、前記しきい値の変更を受け付ける手段を有することとしてもよい。
【0012】
このように、本発明のプリンタは、前記生成した中間コードの画像品質が、前記受信した印刷データに指定されている画像品質と異なる場合に、該生成した中間コードに対応する印刷メディアを選択するようにしている。そのため、例えば、メモリオーバによる印刷処理の中断を防止するために、印刷データに指定されている画像品質を落として、プリンタが中間コードを生成する場合であっても、生成した中間コードの画像品質に対応する印刷メディアを選択して印刷処理を行うことができ、印刷メディアの無駄を防止できる。
【0013】
また、前記プリンタは、前記印刷データで指定された印刷メディアを変更するか否かの選択を、予め受け付ける設定手段を有し、前記印刷メディア選択手段は、前記設定手段が印刷メディアを変更する選択を受け付けている場合にのみ、該印刷メディアの指定を変更することとしてもよい。このように、画像劣化した場合に、印刷メディアの品質を落とすか否かを選択可能としたことにより、ユーザの印刷目的に対応することができる(例えば、高価な印刷メディアを使用した印刷処理を行う場合にのみ、印刷メディアの品質を落とす設定をしておけばよい)。
【0014】
また、前記画像品質とは、解像度、階調、色調のいずれか1つ、または、解像度、階調、色調をそれぞれ組合せたものであることとしてもよい。
【0015】
また、前記プリンタと、ユーザからの印刷メディアおよび画像品質の設定を受け付けて、該受けた印刷メディアおよび画像品質に基づいて、所定の印刷データを生成するプリンタホストと、有する印刷システムとしてもよい。
【0016】
このように、本発明によれば、プリンタが生成した画像データに対応した印刷メディアを選択して印刷処理を行なうことができる。そのため、プリンタが所定の理由により、例えば、指定された画像品質を落として印刷する場合であっても、印刷メディアにかかる無駄なコストの発生を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0018】
最初に、本発明の実施形態の機能構成を説明する。図1は、本発明の実施形態が適用された印刷システムの機能構成の一例を示すブロック図である。図示するように、本実施形態の印刷システムは、プリンタ1とプリンタホスト15とを有して構成されている。
【0019】
ここで、まず、本実施形態の印刷システムのプリンタホスト15の機能構成を説明する。プリンタホスト15は、プリンタドライバ部18と、アプリケーション処理部16と、OS処理部17と、を有する。
【0020】
OS処理部17は、プリンタホスト15の各部(アプリケーション処理部16、プリンタドライバ部18)を統括的に制御する。
【0021】
アプリケーション処理部16は、例えばユーザからの指示に従い作成した文書、表、画像等のドキュメントの画像データ(描画コマンド)をプリンタドライバ部18に送信する。
【0022】
プリンタドライバ部18は、画像品質(解像度、色調、階調等)、印刷メディアの種類(普通紙、専用紙、再生紙等)、用紙サイズ(A4、B4等)等の印刷条件の設定を受付ける設定手段を有している。このプリンタドライバ部18の設定手段は、プリンタホスト15に接続されている表示装置(図1では図示せず)に、後述する設定画面を表示し、ユーザからの印刷条件の入力を受付ける。
【0023】
そして、プリンタドライバ部18は、アプリケーション処理部16から送信されたドキュメントの画像データ(描画コマンド)および前記設定した印刷条件データに基づいて、プリンタ1が解釈可能なコマンド群で構成される印刷データを生成する。なお、この印刷データには、上記ユーザから受け付けた、画像品質、印刷メディアの種類、用紙サイズ等の印刷条件を指定するデータが含まれている。その後、プリンタドライバ部18は、該生成した印刷データをプリンタ1に送信する。
【0024】
続いて、本実施形態のプリンタ1の機能構成を説明する。プリンタ1は、メモリ管理部2と、データ記憶部3と、通信制御部4と、設定部5と、解析部6と、給紙カセット選択部7と、印刷実行部8と、を有する。
【0025】
データ記憶部3は、プリンタホスト15から送信された印刷データを格納する受信バッファ部12と、中間コード形式の画像データを格納する中間コードバッファ部13と、中間コード形式の画像データをビットマップ形式の実画像データに展開するためのイメージバッファ部14と、を有する。
【0026】
設定部5は、プリンタの給紙カセット(又は給紙トレイ)に格納される印刷メディアの種類(普通紙、専用紙、再生紙)および用紙サイズ(A4、B4等)設定を受け付ける。そして、設定部5は、受け付けたプリンタの給紙カセットに格納されている印刷メディアの種類(普通紙、専用紙、再生紙)および用紙サイズ(A4、B4等)のデータ(以下において「給紙情報」という)を、格納されている給紙カセットに対応付けて記憶する。
【0027】
なお、この設定を受付ける入力手段は、特に限定しないが、例えば、プリンタ1に、タッチパネルを有する設定画面を設けて、給紙カセットに格納されている印刷メディアの種類およびサイズの設定入力を受付けるように構成してもよい。また、プリンタ1にWebサーバ機能を設けておいて、通信制御部4を経由して、プリンタホスト15の接続されている表示装置(図1では図示せず)に設定画面を表示し、プリンタホスト15から印刷メディアの種類、サイズ等の設定を受付けることとしてもよい。
【0028】
通信制御部4は、プリンタホスト15との間のデータ送受信を行う。そして、通信制御部4はプリンタホストから送信された印刷データを受信した場合、該受信した印刷データをデータ記憶部3の受信バッファ部12に格納する。
【0029】
メモリ管理部2は、解析部6により要求されたサイズの空きメモリ領域をデータ記憶部3(受信バッファ部12、中間コードバッファ部13、イメージバッファ部14)の所定の領域内に確保して所定のデータを蓄積し、必要なくなった領域を開放する。ここで、メモリ管理部2は、空きメモリ領域が確保できない場合には、直ちに解析部6に対して格納容量不足(メモリオーバ)を示すデータを出力するメモリオーバ検出手段を有している。
【0030】
解析部6は、生成部9と、判断部10と、画像変更部11と、を有する。生成部9は、プリンタホスト15から送信され、受信バッファ10に格納されている印刷データを読出し解析し、プリンタホスト15から受信した印刷データに含まれている画像品質(解像度、諧調、色調等)、用紙サイズに対応した中間コード形式の画像データを作成する。また、生成部9は、メモリ管理部2にデータ記憶部3内の所定領域に必要なサイズの空きメモリ領域を確保させ、作成した中間コード形式の画像データをデータ記憶部3の中間コードバッファ部13に格納する(この中間コード形式の画像データを中間コードバッファ部13に格納する際に、上記のメモリオーバが発生する場合がある)。
【0031】
そして、所定量の中間コード形式の画像データが中間コードバッファ部13に格納されると、生成部9は、印刷指令を発し、中間コードバッファ部13の中間コード形式の画像データをビットマップ形式の実画像データに展開してイメージバッファ部14に一時的に蓄積しつつ印刷実行部8に送信する。
【0032】
画像変更部11は、メモリ管理部2からのメモリオーバを示すデータを受信した場合、印刷データに指定されている画像品質(解像度、階調、色調等)から、予め定めた規則に基づいて、画像品質を落とした画像品質データ(以下において「画像変更データ」という)を生成し、該画像変更データを生成部9に送信する。
【0033】
そして、上記画像変更データを受信した生成部9は、その画像変更データに基づいて、所定の中間コードの画像データを再度生成し、上述と同様の処理を行い、生成した画像データを中間コードバッファ部13に格納する。メモリ管理部2は、メモリオーバにならずに、所定の中間コード形式の画像データが中間コードバッファ部13に格納された場合には、その旨を示すデータを判断部10に送信する。このように、画像品質を落とすことで、メモリオーバが原因で発生する印刷処理の中止を防止することができる。
【0034】
判断部10は、メモリ管理部2からの所定の中間コード形式の画像データを記憶部3に格納したことを示すデータを受信した場合に、該中間コード形式で作成した画像データの画像品質と、プリタホスト15から受信した印刷データにおいて指定されていた画像品質とを比較して、生成した中間コード形式の画像データの画像が劣化しているか否かを、予め定めた規則に基づいて判断する。
【0035】
さて、ここで、上述した判断部10の画像が劣化しているか否かの判断する処理について説明する。判断部10は、上記画像の劣化を判断するための「しきい値」を有している。そして、判断部10は、生成した中間コードの画像データの画像品質(解像度、階調、色調を示すデータ)を示すデータと、印刷データに指定されていた画像品質を示すデータとの差分データを求める。その後、判断部10は、その差分データと「しきい値」とを比較して、その差分データが「しきい値」より大きければ、作成した画像データが劣化していると判断する。一方、判断部10は、その差分データが「しきい値」より小さければ、作成した画像データが劣化していないと判断する。
【0036】
また、判断部10に、この「しきい値」の変更を受け付ける手段を設けてもよい。例えば、判断部10に異なる判断基準の「しきい値」を、複数個持たせておく。そして、判断部10は、ユーザからの選択を受け付け、ユーザの要求に応じた「しきい値」を設定する(例えば、プリンタ1に設定画面を設けて、その設定画面に「しきい値選択画面」を表示して、所望の「しきい値」の選択を受け付ける)。このように、判断部10に、複数の「しきい値」の選択を受け付ける手段を設けることにより、ユーザの印刷目的に対応することができる(例えば、高画質の写真等の印刷を行う場合は、生成した画像の画像品質が僅かに落ちている場合であっても、画像劣化と判断する「しきい値」を選択しておくことで、写真用の高価な専用紙が無駄に印刷されることを防止することが出来る)。
【0037】
また、判断基準の対象とする画像品質の設定データについて、上記では「解像度、階調、色調を示すデータ」としているが、本実施形態は、特にこれに限定しない。例えば、解像度を示すデータのみを判断基準の対象にすることとしてもよい(階調、または、色調だけを対象としてもよく、または、解像度、階調、色調のそれぞれの自由な組み合わせたものを対象としてもよい)。また、例えば、「解像度、階調、色調を示すデータ」以外のデータを判断基準の対象としてもよい。なお、本実施例では、この「しきい値」の具体的数値については特に特定しない
さらに、判断部10は、上記のように画像品質が劣化した場合に、画像品質の劣化に対応して印刷メディアの最適化(例えば、画像品質が劣化した場合、印刷メディアを専用紙から普通紙に変更する)を行うか否かについて、予め択一的に選択する紙質最適化設定手段を有する。なお、この紙質最適化設定手段の設定を受付ける手段は、特に限定しない。例えば、プリンタ1に設定入力画面を設けて、画面上から「紙質最適化」を行うか否かの入力を受付けるようにしてもよい。また、プリンタ1にスイッチ機構を設け、そのスイッチにより、「紙質最適化」を行うか否かの設定を受付けるようにしてもよい。
【0038】
このように、本実施形態のプリンタ1は、画像劣化に伴う印刷メディアの品質を落とすか否かを選択可能としたことにより、ユーザの印刷用途に対応することが出来る(例えば、テキストデータのみのドキュメントを印刷する場合は、紙質を最適化する必要がない場合が多い)。
【0039】
そして、判断部10は、上記作成した画像データが上記劣化に該当すると判断した場合、さらに、上記紙質設定手段により印刷メディアを最適化する設定がされているか否かを確認する。そして、判断部10は、印刷メディアを最適化する設定がされていると確認した場合、予め定めた規則に従い、劣化したと判断した画像データに対応する印刷メディアを特定し、その特定した印刷メディアを示す「印刷メディア変更データ」を生成部9に送信する。
【0040】
ここで、判断部10が行う劣化した画像データに対応する印刷メディアを特定する方法については、本実施形態では特に限定しない。例えば、判断部10は、プリンタホスト1から受信した印刷データで指定されている印刷メディアを示すデータから、1レベル下げた品質の印刷メディアを選択するようにしてもよい(例えば、用紙の設定が専用紙であれば普通紙に変更する)。また、例えば、判断部10は、プリンタホスト1から受信した印刷データで指定されている印刷メディアを示すデータが専用紙の場合にのみ、品質レベルを下げた印刷メディアを選択するようにしてもよい(この場合、普通紙や再生紙が指定されている場合には印刷メディアの変更は行わない)。
【0041】
また、例えば、判断部10に、画像データの品質に対応付けて印刷メディア(専用紙、普通紙、再生紙等)の種類が登録されている印刷メディア選択テーブル(図示せず)を設けておく。そして、判断部10は、中間コードバッファ部13に格納されている画像データの画像品質と印刷メディア選択テーブルのデータと基づいて、変更する印刷メディアを選択するようにしてもよい。
【0042】
一方、判断部10は、「上記画像の劣化に該当しないと判断した場合」および「上記印刷メディアを最適化する設定がされていないと判定した場合」は、指定されている印刷メディアからの変更が不要であることを示すデータ(印刷メディア変更不要データ)を生成部9に送信する。
【0043】
生成部9は、「印刷メディア変更データ」を受信した場合、その「印刷メディア変更データ」を給紙カセット選択部7に送信する。一方、生成部9は、「印刷メディア変更不要データ」を受信した場合、プリンタホスト15から受信した印刷データに指定されている印刷メディアを示すデータを給紙カセット選択部7に送信する。
【0044】
その後、生成部9は、印刷指令を発し、中間コードバッファ部13の中間コード形式の画像データをビットマップ形式の実画像データに展開してイメージバッファ部14に一時的に蓄積しつつ印刷実行部8に送信する。
【0045】
給紙カセット選択部8は、印刷メディアを格納する、少なくとも2以上の給紙カセットを有し、受信した印刷メディアを示すデータに該当する印刷メディアが格納されている給紙カセットを、設定部5の有する給紙情報に基づいて選択する。
【0046】
印刷実行部8は、解析部6から送信された画像データを受けて、給紙カセット選択手段8が選択した給紙カセットに格納されている印刷メディアに対して印刷を行う。
【0047】
このように、本実施形態の印刷システムでは、解析部6は、プリンタ1が、メモリオーバによる画像品質の設定を落とした場合、そのことにより、印刷物の画像が劣化されるか否かを判断している。そして、解析部6は、画像が劣化すると判断した場合に、画像劣化に対応した印刷メディアを選定して印刷処理を実行している。一方、画像品質の設定を落とした場合であっても、解析部6が画像劣化しないと判断した場合には、指定されている印刷メディアのままで印刷処理を実行している。
【0048】
そのため、本実施形態の印刷システムは、プリンタのメモリオーバの際に、画像品質の設定を落として印刷処理が行われる場合であっても、プリンタが生成した画像品質に対応した印刷メディアに印刷処理を実行することが出来る。したがって、例えば、高価な専用紙を設定して印刷処理を実行する際に、メモリオーバを理由に画像品質の設定が変更され、画像劣化が生じる場合であっても、最適な印刷メディア(例えば再生紙)に印刷されるため、高価な専用紙が無駄に使用されることを防止できる。
【0049】
続いて、上記の機能を実現するためのハードウェア構成について説明する。
【0050】
図2は、本実施形態が適用された印刷システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0051】
プリンタホスト15には、プログラムを実行するCPU(中央演算処理装置)20と、CPU20が実行するプログラムやデータを一時的に記憶する主記憶装置21と、プリンタホスト15を制御するためのプログラム等が予め記憶されているハードディスク等の補助記憶装置22と、接続したプリンタ1等の周辺装置とのデータの送受信の制御を行うインタフェース23とを有する、一般的なコンピュータシステムを用いることができる。また、プリンタホスト15には、CRT等の表示装置31と、キーボードやマウス等の入力装置32とが接続されていてもよい。
【0052】
そして、上述したプリンタホスト15の各機能構成は、図示する一般的なコンピュータシステムにおいて、CPU20が、補助記憶装置22に記憶されている特定のプログラム(OS、アプリケーション、プリンタドライバ)を、主記憶装置21にロードし、実行することにより実現される。
【0053】
具体的には、上述したOS処理部17の機能は、CPU20が、補助記憶装置22に記憶されている基本ソフトウェアであるOSを、主記憶装置21にロードし、実行することで実現される。
【0054】
また、上述したアプリケーション処理部16の機能は、CPU20が、補助記憶装置22に記憶されているOSと、例えばワープロソフトやフォトレタッチソフト等のアプリケーションとを主記憶装置21にロードし、OSに載せたアプリケーションを実行することで実現される。
【0055】
同様に、プリンタドライバ部18の機能は、CPU20が、補助記憶装置22に記憶されているOSおよびプリンタドライバプログラムを、主記憶装置21にロードしてOSに載せたプリンタドライバプログラムを実行することで実現される。
【0056】
プリンタ1は、プリンタホスト15から印刷データを受信した場合に、所定の印刷プロセスを実行して印刷媒体である印刷メディアに画像を形成するものである。ここで、本実施形態のプリンタは特に限定しない。例えば、カラー印刷が可能なレーザプリンタを用いることができる。
【0057】
プリンタ1は、プリンタホスト15とのデータの送受信の制御を行うインタフェース24と、プログラムを実行するCPU(中央演算処理装置)25と、イメージデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)26と、プリンタ1を制御するためのプログラム等が予め不揮発的に記憶されているROM(Read Only Memory)27と、実際に印刷を行う印刷機構28と、給紙ローラ、紙送りローラ、紙送りモータ等からなる紙送り機構29と、を有する。
【0058】
また、この給紙機構29は、複数の給紙カセット30(30a、30b、30c、30d)を有していて、対応する給紙カセット30を選択し、該選択した給紙カセット30に格納された印刷前の印刷メディアを印刷機構28に案内する。そして、印刷機構28は、紙送り機構29にて案内された印刷メディアに画像を印刷する。そして、印刷機構28によって印刷された印刷メディアは、紙送り機構にて排紙口(図示せず)に案内されて、排紙される。
【0059】
また、上述の図1で説明したプリンタ1の各機能構成は、図示する一般的なプリンタにおいて、CPU25が、ROM27に記憶されている特定のプログラム(メモリ管理プログラム、通信制御プログラム、設定プログラム、解析プログラム、印刷実行プログラム、給紙カセット選択プログラム)を、RAM26にロードし、実行することにより実現される。また、上記図1で説明したデータ記憶部3の各バッファ部(受信バッファ部12、中間コードバッファ部13、イメージバッファ部14)は、RAM26の所定の領域に形成される。
【0060】
続いて、上述した本実施形態のプリンタ1の設定部5が設定を受付けるための設定画面について説明する。
【0061】
図3は、設定部5が有する「給紙情報」の設定を受付ける給紙情報画面の一例を示す図である。図示するように、給紙情報画面40は、給紙カセット30(30a、30b、30c、30d)に格納されている用紙サイズ(A4、B4等)を設定する用紙サイズ設定部41と、給紙カセット30(30a、30b、30c、30d)に格納されている「印刷メディア(普通紙、再生紙等)」を設定する用紙種類設定部42と、設定ボタンおよびリセットボタンとを有する。
【0062】
そして、設定部5は、上述したように、例えばプリンタ1に設けた表示画面上に、この給紙情報画面40を表示させて、画面上からの設定を受け付ける。また、設定部5は、上述したように、例えば、通信制御部4を経由して、プリンタホスト15に接続されている表示装置31に、この給紙情報画面40を表示させ、プリンタホスト15に接続されている入力装置32からの設定を受け付ける。そして、設定部5は、設定された給紙情報を記憶する。
【0063】
続いて、本実施形態のプリンタホスト1のプリンタドライバ部18の印刷条件の設定を受付ける表示画面について説明する。
【0064】
図4は、プリンタホスト15のプリンタドライバ部18が画像品質等の印刷条件の設定を受け付けるために表示装置31に表示する印刷条件設定画面の一例を示す図である。図示するように、印刷条件設定画面50は、用紙サイズを設定する用紙サイズ設定部51と、給紙カセットを選択する給紙装置選択部52と、普通紙や専用紙等の用紙種類を選択する用紙種類選択部53と、解像度等を設定する画像品質設定部54とを有している。そして、プリンタドライバ部18は、ユーザがアプリケーション部16で作成された文書等について印刷指示を行う場合に、ユーザからの要求を応じて印刷設定画面50を表示装置31に表示させ、ユーザが希望する画像品質等の印刷条件の設定を受け付ける。そして、このプリンタドライバ部15で受け付けた印刷条件データは、印刷データに含まれてプリンタ1に送信される。
【0065】
なお、図4は、プリンタホスト15側において、印刷条件を設定する場合について説明しているが、同様の印刷条件の設定をプリンタ1側で受け付けるように構成してもよい。
【0066】
次に、本実施形態の印刷システムのプリンタ1が行う印刷処理のフローを、図5を用いて説明する。
【0067】
プリンタ1の通信制御部4は、プリンタホスト15から送信された印刷データ(プリンタ1が解釈可能なコマンド群で構成されるデータ)を受信し、該印刷データを受信バッファ部12に格納する。その後、解析部6の生成部9は、受信バッファ部12に格納されている印刷データを読み出して印刷データを解析する(ステップ1)。
【0068】
そして、生成部9は、ステップ1で解析した印刷データに指定されている画像品質、用紙サイズ等の印刷条件データに対応した中間コード形式の画像データを生成する(ステップ2)。
【0069】
また、生成部9は、生成した中間コード形式の画像データを中間コードバッファ部13に格納するため、メモリ管理部2に必要なサイズの空きメモリ領域を確保させる処理を行わせる。そして、メモリ管理部2は、所定の空き領域を確保できないと判断した場合、メモリオーバを示すデータを解析部6の画像変更部11に送信する。一方、メモリ管理部2は、所定の空き領域を確保できた場合、生成部9が生成した所定量の中間コード形式の画像データを中間コードバッファ部13に格納して、その旨を示すデータを判断部10に送信する(ステップ3)。
【0070】
画像変更部11は、上記メモリ管理部2からのメモリオーバを示すデータを受信した場合、プリンタホスト15から受信した印刷データに指定されている画像品質の設定(解像度、階調、色調等)から、予め定めた規則に基づいて、画像品質を落とした画像品質の設定データ(画像変更データ)を作成し、該画像変更データを生成部9に送信する。(ステップ4)。
【0071】
上記画像変更データを受信した生成部9は、ステップ2で行った画像生成処理を、上記画像変更データに基づいて行い(中間コード形式の画像データを、再度生成する)、上述したステップ3の処理を繰り返す。
【0072】
判断部10は、ステップ3においてメモリ管理部2が送信したデータを受信した場合、上記作成した中間コード形式の画像データの画像品質と、上記印刷データで指定されていた画像品質との比較を行う。そして、判断部10は、上記比較した結果、中間コード形式の画像データの画像が劣化しているか否かを、上述した予め定めた規則に基づいて判断する(ステップ5)。
【0073】
そして、判断部10は、画像が劣化していると判断した場合には、ステップ6の処理に進む。一方、判断部10は、上記画像が劣化していないと判断した場合は、印刷メディアの変更が不要であることを示すデータを生成部9に送信して、ステップ8の処理に進む。
【0074】
さて、判断部10は、上述したように、画像が劣化していると判断した場合に、画像劣化に対応して印刷メディアを最適化(例えば、画像が劣化した場合、印刷メディアを専用紙から普通紙に変更する)するか否かについて、予め、ユーザから受け付けて設定する紙質最適化設定手段を有している。
【0075】
そして、判断部10は、ステップ5において、画像が劣化していると判断した場合に、自身が有する紙質最適化設定手段の設定を確認(最適化することが設定されているか否かについて)する(ステップ6)。
【0076】
そして、判断部10は、上記の最適化することが設定されていると確認した場合には、ステップ7の処理に進む。一方、判断部10は、上記の最適化することが設定されていないと確認した場合は、印刷メディアの変更が不要であることを示すデータを生成部9に送信し、ステップ8の処理に進む。
【0077】
また、判断部10は、印刷メディアを最適化する設定がされていると確認した場合、予め定めた規則に従い、劣化したと判断した画像データに対応する印刷メディアを特定し、該特定したメディアを示すデータ(印刷メディア変更データ)を生成部9に送信し、ステップ8の処理に進む(ステップ7)。
【0078】
ステップ8において、データ生成部9は、上記「印刷メディア変更データ」を受信した場合、その「印刷メディア変更データ」を給紙カセット選択部7に送信する。一方、生成部9は、印刷メディアの変更が不要であることを示すデータを受信した場合、プリンタホスト15から受信した印刷データに指定されていた印刷メディアを示すデータを、給紙カセット選択部7に送信する。その後、生成部9は、印刷指令を発し、中間コードバッファ部13の中間コード形式の画像データをビットマップ形式の実画像データに展開してイメージバッファ部14に一時的に蓄積しつつ印刷実行部8に送信する(ステップ8)。
【0079】
その後、給紙カセット選択部7は、受信した印刷メディアを示すデータに該当する印刷メディアが格納されている給紙カセットを、設定部5の有する給紙情報に基づいて選択する(ステップ9)。
【0080】
そして、印刷実行部8は、生成部9から送信された実画像データを受けて、給紙カセット選択手段8が選択した給紙カセット30に格納されている印刷メディアに対して印刷を行う(ステップ10)。
【0081】
以上、説明したように、本実施形態によれば、解析部6は、生成した中間コードの画像が、プリンタホスト1から受信した印刷データに指定されている画像から劣化しているか否かを判断している。そして、解析部6は、画像が劣化すると判断した場合に、画像劣化に対応した印刷メディアを選定して印刷処理を実行している。一方、プリンタが画像品質の設定を落とした場合であっても、解析部6が画像劣化をしていないと判断した場合には、指定されている印刷メディアのままで印刷処理を実行している。
【0082】
このように、本実施形態によれば、プリンタ1が生成した画像データに対応した印刷メディアを選択して印刷処理を行なうことができる。そのため例えば、プリンタのメモリオーバの際に、画像品質の設定を落として画像データを生成した場合であっても、その生成した画像に対応した印刷メディアに印刷することができ、印刷メディアにかかる無駄なコストの発生を防止することができる。
【0083】
また、本実施形態によれば、上記の画像が劣化していると判断した場合に、印刷メディアの最適化を行うか否かを択一的に選択できるようにしている。そのため、ユーザの印刷目的に対応することができる。
【0084】
なお、本発明は以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形が可能である。本実施形態では、プリンタホスト15とプリンタ1とで構成される場合を説明したが、例えば、プリンタ1に複数台のコンピュータが接続されたネットワーク印刷システムとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態が適用された印刷システムの機能構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態が適用された印刷システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態が適用される印刷システムの設定部5が有する「給紙情報」の設定を受付ける給紙情報画面の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態が適用された印刷システムのプリンタドライバ部18が印刷条件の設定を受け付けるための印刷条件設定画面の一例を示す図である。
【図5】本実施形態の印刷システムのプリンタ1が行う印刷処理のフローを示す図である。
【符号の説明】
1・・・、2・・・メモリ管理部、3・・・データ記憶部、4・・・通信制御部、5・・・設定部、6・・・解析部、7・・・給紙カセット選択部、8・・・印刷実行部、9・・・生成部、10・・・判断部、11・・・画像変更部、12・・・受信バッファ部、13・・・中間コードバッファ部、14・・・イメージバッファ部、15・・・プリンタホスト、16・・・アプリケーション処理部、17・・・OS処理部、18・・・プリンタドライバ部、20・・・CPU、21・・・主記憶装置、22・・・補助記憶装置、23・・・インタフェース、24・・・インタフェース、25・・・CPU、26・・・RAM、27・・・ROM、28・・・印刷機構、29・・・給紙機構、30a・・・給紙カセット1、30b・・・給紙カセット2、30c・・・給紙カセット3、
30d・・・給紙カセット4、31・・・表示装置、32・・・入力装置、40・・・給紙情報画面、41・・・用紙サイズ設定部、42・・・用紙種類設定部42、50・・・印刷条件設定画面、51・・・用紙サイズ設定部、52・・・給紙装置選択部、53・・・用紙種類選択部、54・・・画像品質設定部
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタとプリンタを備えた印刷システムに関し、特に、プリンタが生成した画像データに対応した印刷メディアを選択する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィスや家庭では、様々な用途に対応した印刷物(例えば、カラー写真、宣伝用のチラシ、テキストの書類)が作成されている。そして、オフィスや家庭で利用されている印刷システム(例えばコンピュータとプリンタとで構成されているもの)は、上記様々な用途に対応するために、画像品質を設定する機能(例えば、高解像度モード、低解像度モード等を設定できる機能)が設けられているものが多い。
【0003】
そして、このような印刷システムにおいて所望する画質を有するドキュメントを作成するためには、その画質に対応する印刷メディア(普通紙、再生紙、専用紙)をプリンタの給紙カセット等に設定する必要がある(例えば写真印刷を行うためには、写真印刷用の専用紙を給紙カセットに設定する必要がある)。
【0004】
従来の印刷システムには、印刷の目的(ドラフト印刷、最終印刷、高解像度の印刷等)に応じて適切な印刷メディアを自動的に選択するものがある(例えば特許文献1)。この特許文献1の印刷システムは、複数の給紙カセットを有するプリンタと、画像品質モードを設定する機能を有するホストコンピュータとを有する。そして、ホストコンピュータが出力する印刷データに、予め設定した画像品質モード(解高解像度モード、低解像度モード)を示すコマンドを含ませておいて、プリンタが受信した印刷データを解析し、画像品質モードを示すコマンドに対応する印刷メディアが格納されている給紙カセットを選択する。
【0005】
さて、プリンタの代表的な印刷方式であるページプリンタ(以下では単に「プリンタ」という)では、ホストコンピュータから送信される印刷データから中間コード形式の画像データを生成し、これをメモリ上に蓄積する。その後、プリンタは、メモリ上に蓄積された中間コード形式の画像データを順次読み出しビットマップ形式の画像データにメモリ上で展開して印刷処理を実行する。このプリンタでは、上記画像データを蓄積するためのメモリ領域を確保できない場合(メモリオーバが発生した場合)、印刷処理が中断されることがある。
【0006】
そのため、従来のプリンタには、このようなメモリオーバに対し、プリンタの印刷モードが高解像度モードに設定されている場合に、印刷モードを低解像度モードに変更し、高解像度で作成した画像データを低解像度の画像データに再変換することにより、印刷処理の中断を防止するものがある(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】
特開平07−195775号公報
【特許文献2】
特開平06−79955号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献2の技術では、上述のようにメモリオーバにより解像度を落として印刷する際に(低解像度で印刷)、給紙カセットに高価な専用紙が格納されている場合、プリンタで生成した画像に関係なく、そのまま専用紙に印刷処理が行われる。この場合、低解像度の画像データを高価な専用紙に印刷しても、所望する画質のドキュメントを作成できないため、高価な専用紙の無駄が生じる。
【0008】
また、特許文献1の技術は、ホストコンピュータ側で設定した解像度モード
に応じて、プリンタ側が適切な印刷メディアを選択するものであるが、プリンタ側が特定の原因により解像度を落とした場合にまで、適切な印刷メディアを選択して印刷処理を行うことは出来ない。
【0009】
そこで、本発明の目的は、プリンタがホストから受信した印刷データから所定の画像データを生成し、印刷処理を実行する印刷システムにおいて、プリンタが生成した画像データに対応した印刷メディアを選択し印刷処理を行なうことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、印刷メディアおよび画像品質が指定されている、ホストから受信した印刷データから所定の中間コードを生成し、該生成した中間コードを実画像データに展開して、該指定された印刷メディアに印刷処理を実行するプリンタに、印刷メディアを格納する、少なくとも2以上の給紙手段と、前記生成した中間コードの画像品質と、前記受信した印刷データに指定されている画像品質とを比較する手段と、前記比較した中間コードの画像品質と、前記印刷データに指定されている画像品質とが異なる場合に、該生成した中間コードの画像品質に対応する印刷メディアを前記給紙手段から選択する印刷メディア選択手段と、を設ける。また、前記印刷メディア選択手段は、前記比較手段の比較により前記生成した中間コードの画像が、前記受信した印刷データの画像に対して劣化している場合に、該生成した中間コードの画像品質に対応する印刷メディアを前記給紙手段から選択することとしてもよい。
【0011】
また、前記比較により前記生成した中間コードの画像が、前記受信した印刷データに対して劣化している場合とは、前記受信した印刷データの指定する画像品質を示すデータと、前記生成した中間コードの画像品質を示すデータとの差分データが、所定のしきい値より大きい場合であることとしてもよい。さらに、前記プリンタは、前記しきい値の変更を受け付ける手段を有することとしてもよい。
【0012】
このように、本発明のプリンタは、前記生成した中間コードの画像品質が、前記受信した印刷データに指定されている画像品質と異なる場合に、該生成した中間コードに対応する印刷メディアを選択するようにしている。そのため、例えば、メモリオーバによる印刷処理の中断を防止するために、印刷データに指定されている画像品質を落として、プリンタが中間コードを生成する場合であっても、生成した中間コードの画像品質に対応する印刷メディアを選択して印刷処理を行うことができ、印刷メディアの無駄を防止できる。
【0013】
また、前記プリンタは、前記印刷データで指定された印刷メディアを変更するか否かの選択を、予め受け付ける設定手段を有し、前記印刷メディア選択手段は、前記設定手段が印刷メディアを変更する選択を受け付けている場合にのみ、該印刷メディアの指定を変更することとしてもよい。このように、画像劣化した場合に、印刷メディアの品質を落とすか否かを選択可能としたことにより、ユーザの印刷目的に対応することができる(例えば、高価な印刷メディアを使用した印刷処理を行う場合にのみ、印刷メディアの品質を落とす設定をしておけばよい)。
【0014】
また、前記画像品質とは、解像度、階調、色調のいずれか1つ、または、解像度、階調、色調をそれぞれ組合せたものであることとしてもよい。
【0015】
また、前記プリンタと、ユーザからの印刷メディアおよび画像品質の設定を受け付けて、該受けた印刷メディアおよび画像品質に基づいて、所定の印刷データを生成するプリンタホストと、有する印刷システムとしてもよい。
【0016】
このように、本発明によれば、プリンタが生成した画像データに対応した印刷メディアを選択して印刷処理を行なうことができる。そのため、プリンタが所定の理由により、例えば、指定された画像品質を落として印刷する場合であっても、印刷メディアにかかる無駄なコストの発生を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0018】
最初に、本発明の実施形態の機能構成を説明する。図1は、本発明の実施形態が適用された印刷システムの機能構成の一例を示すブロック図である。図示するように、本実施形態の印刷システムは、プリンタ1とプリンタホスト15とを有して構成されている。
【0019】
ここで、まず、本実施形態の印刷システムのプリンタホスト15の機能構成を説明する。プリンタホスト15は、プリンタドライバ部18と、アプリケーション処理部16と、OS処理部17と、を有する。
【0020】
OS処理部17は、プリンタホスト15の各部(アプリケーション処理部16、プリンタドライバ部18)を統括的に制御する。
【0021】
アプリケーション処理部16は、例えばユーザからの指示に従い作成した文書、表、画像等のドキュメントの画像データ(描画コマンド)をプリンタドライバ部18に送信する。
【0022】
プリンタドライバ部18は、画像品質(解像度、色調、階調等)、印刷メディアの種類(普通紙、専用紙、再生紙等)、用紙サイズ(A4、B4等)等の印刷条件の設定を受付ける設定手段を有している。このプリンタドライバ部18の設定手段は、プリンタホスト15に接続されている表示装置(図1では図示せず)に、後述する設定画面を表示し、ユーザからの印刷条件の入力を受付ける。
【0023】
そして、プリンタドライバ部18は、アプリケーション処理部16から送信されたドキュメントの画像データ(描画コマンド)および前記設定した印刷条件データに基づいて、プリンタ1が解釈可能なコマンド群で構成される印刷データを生成する。なお、この印刷データには、上記ユーザから受け付けた、画像品質、印刷メディアの種類、用紙サイズ等の印刷条件を指定するデータが含まれている。その後、プリンタドライバ部18は、該生成した印刷データをプリンタ1に送信する。
【0024】
続いて、本実施形態のプリンタ1の機能構成を説明する。プリンタ1は、メモリ管理部2と、データ記憶部3と、通信制御部4と、設定部5と、解析部6と、給紙カセット選択部7と、印刷実行部8と、を有する。
【0025】
データ記憶部3は、プリンタホスト15から送信された印刷データを格納する受信バッファ部12と、中間コード形式の画像データを格納する中間コードバッファ部13と、中間コード形式の画像データをビットマップ形式の実画像データに展開するためのイメージバッファ部14と、を有する。
【0026】
設定部5は、プリンタの給紙カセット(又は給紙トレイ)に格納される印刷メディアの種類(普通紙、専用紙、再生紙)および用紙サイズ(A4、B4等)設定を受け付ける。そして、設定部5は、受け付けたプリンタの給紙カセットに格納されている印刷メディアの種類(普通紙、専用紙、再生紙)および用紙サイズ(A4、B4等)のデータ(以下において「給紙情報」という)を、格納されている給紙カセットに対応付けて記憶する。
【0027】
なお、この設定を受付ける入力手段は、特に限定しないが、例えば、プリンタ1に、タッチパネルを有する設定画面を設けて、給紙カセットに格納されている印刷メディアの種類およびサイズの設定入力を受付けるように構成してもよい。また、プリンタ1にWebサーバ機能を設けておいて、通信制御部4を経由して、プリンタホスト15の接続されている表示装置(図1では図示せず)に設定画面を表示し、プリンタホスト15から印刷メディアの種類、サイズ等の設定を受付けることとしてもよい。
【0028】
通信制御部4は、プリンタホスト15との間のデータ送受信を行う。そして、通信制御部4はプリンタホストから送信された印刷データを受信した場合、該受信した印刷データをデータ記憶部3の受信バッファ部12に格納する。
【0029】
メモリ管理部2は、解析部6により要求されたサイズの空きメモリ領域をデータ記憶部3(受信バッファ部12、中間コードバッファ部13、イメージバッファ部14)の所定の領域内に確保して所定のデータを蓄積し、必要なくなった領域を開放する。ここで、メモリ管理部2は、空きメモリ領域が確保できない場合には、直ちに解析部6に対して格納容量不足(メモリオーバ)を示すデータを出力するメモリオーバ検出手段を有している。
【0030】
解析部6は、生成部9と、判断部10と、画像変更部11と、を有する。生成部9は、プリンタホスト15から送信され、受信バッファ10に格納されている印刷データを読出し解析し、プリンタホスト15から受信した印刷データに含まれている画像品質(解像度、諧調、色調等)、用紙サイズに対応した中間コード形式の画像データを作成する。また、生成部9は、メモリ管理部2にデータ記憶部3内の所定領域に必要なサイズの空きメモリ領域を確保させ、作成した中間コード形式の画像データをデータ記憶部3の中間コードバッファ部13に格納する(この中間コード形式の画像データを中間コードバッファ部13に格納する際に、上記のメモリオーバが発生する場合がある)。
【0031】
そして、所定量の中間コード形式の画像データが中間コードバッファ部13に格納されると、生成部9は、印刷指令を発し、中間コードバッファ部13の中間コード形式の画像データをビットマップ形式の実画像データに展開してイメージバッファ部14に一時的に蓄積しつつ印刷実行部8に送信する。
【0032】
画像変更部11は、メモリ管理部2からのメモリオーバを示すデータを受信した場合、印刷データに指定されている画像品質(解像度、階調、色調等)から、予め定めた規則に基づいて、画像品質を落とした画像品質データ(以下において「画像変更データ」という)を生成し、該画像変更データを生成部9に送信する。
【0033】
そして、上記画像変更データを受信した生成部9は、その画像変更データに基づいて、所定の中間コードの画像データを再度生成し、上述と同様の処理を行い、生成した画像データを中間コードバッファ部13に格納する。メモリ管理部2は、メモリオーバにならずに、所定の中間コード形式の画像データが中間コードバッファ部13に格納された場合には、その旨を示すデータを判断部10に送信する。このように、画像品質を落とすことで、メモリオーバが原因で発生する印刷処理の中止を防止することができる。
【0034】
判断部10は、メモリ管理部2からの所定の中間コード形式の画像データを記憶部3に格納したことを示すデータを受信した場合に、該中間コード形式で作成した画像データの画像品質と、プリタホスト15から受信した印刷データにおいて指定されていた画像品質とを比較して、生成した中間コード形式の画像データの画像が劣化しているか否かを、予め定めた規則に基づいて判断する。
【0035】
さて、ここで、上述した判断部10の画像が劣化しているか否かの判断する処理について説明する。判断部10は、上記画像の劣化を判断するための「しきい値」を有している。そして、判断部10は、生成した中間コードの画像データの画像品質(解像度、階調、色調を示すデータ)を示すデータと、印刷データに指定されていた画像品質を示すデータとの差分データを求める。その後、判断部10は、その差分データと「しきい値」とを比較して、その差分データが「しきい値」より大きければ、作成した画像データが劣化していると判断する。一方、判断部10は、その差分データが「しきい値」より小さければ、作成した画像データが劣化していないと判断する。
【0036】
また、判断部10に、この「しきい値」の変更を受け付ける手段を設けてもよい。例えば、判断部10に異なる判断基準の「しきい値」を、複数個持たせておく。そして、判断部10は、ユーザからの選択を受け付け、ユーザの要求に応じた「しきい値」を設定する(例えば、プリンタ1に設定画面を設けて、その設定画面に「しきい値選択画面」を表示して、所望の「しきい値」の選択を受け付ける)。このように、判断部10に、複数の「しきい値」の選択を受け付ける手段を設けることにより、ユーザの印刷目的に対応することができる(例えば、高画質の写真等の印刷を行う場合は、生成した画像の画像品質が僅かに落ちている場合であっても、画像劣化と判断する「しきい値」を選択しておくことで、写真用の高価な専用紙が無駄に印刷されることを防止することが出来る)。
【0037】
また、判断基準の対象とする画像品質の設定データについて、上記では「解像度、階調、色調を示すデータ」としているが、本実施形態は、特にこれに限定しない。例えば、解像度を示すデータのみを判断基準の対象にすることとしてもよい(階調、または、色調だけを対象としてもよく、または、解像度、階調、色調のそれぞれの自由な組み合わせたものを対象としてもよい)。また、例えば、「解像度、階調、色調を示すデータ」以外のデータを判断基準の対象としてもよい。なお、本実施例では、この「しきい値」の具体的数値については特に特定しない
さらに、判断部10は、上記のように画像品質が劣化した場合に、画像品質の劣化に対応して印刷メディアの最適化(例えば、画像品質が劣化した場合、印刷メディアを専用紙から普通紙に変更する)を行うか否かについて、予め択一的に選択する紙質最適化設定手段を有する。なお、この紙質最適化設定手段の設定を受付ける手段は、特に限定しない。例えば、プリンタ1に設定入力画面を設けて、画面上から「紙質最適化」を行うか否かの入力を受付けるようにしてもよい。また、プリンタ1にスイッチ機構を設け、そのスイッチにより、「紙質最適化」を行うか否かの設定を受付けるようにしてもよい。
【0038】
このように、本実施形態のプリンタ1は、画像劣化に伴う印刷メディアの品質を落とすか否かを選択可能としたことにより、ユーザの印刷用途に対応することが出来る(例えば、テキストデータのみのドキュメントを印刷する場合は、紙質を最適化する必要がない場合が多い)。
【0039】
そして、判断部10は、上記作成した画像データが上記劣化に該当すると判断した場合、さらに、上記紙質設定手段により印刷メディアを最適化する設定がされているか否かを確認する。そして、判断部10は、印刷メディアを最適化する設定がされていると確認した場合、予め定めた規則に従い、劣化したと判断した画像データに対応する印刷メディアを特定し、その特定した印刷メディアを示す「印刷メディア変更データ」を生成部9に送信する。
【0040】
ここで、判断部10が行う劣化した画像データに対応する印刷メディアを特定する方法については、本実施形態では特に限定しない。例えば、判断部10は、プリンタホスト1から受信した印刷データで指定されている印刷メディアを示すデータから、1レベル下げた品質の印刷メディアを選択するようにしてもよい(例えば、用紙の設定が専用紙であれば普通紙に変更する)。また、例えば、判断部10は、プリンタホスト1から受信した印刷データで指定されている印刷メディアを示すデータが専用紙の場合にのみ、品質レベルを下げた印刷メディアを選択するようにしてもよい(この場合、普通紙や再生紙が指定されている場合には印刷メディアの変更は行わない)。
【0041】
また、例えば、判断部10に、画像データの品質に対応付けて印刷メディア(専用紙、普通紙、再生紙等)の種類が登録されている印刷メディア選択テーブル(図示せず)を設けておく。そして、判断部10は、中間コードバッファ部13に格納されている画像データの画像品質と印刷メディア選択テーブルのデータと基づいて、変更する印刷メディアを選択するようにしてもよい。
【0042】
一方、判断部10は、「上記画像の劣化に該当しないと判断した場合」および「上記印刷メディアを最適化する設定がされていないと判定した場合」は、指定されている印刷メディアからの変更が不要であることを示すデータ(印刷メディア変更不要データ)を生成部9に送信する。
【0043】
生成部9は、「印刷メディア変更データ」を受信した場合、その「印刷メディア変更データ」を給紙カセット選択部7に送信する。一方、生成部9は、「印刷メディア変更不要データ」を受信した場合、プリンタホスト15から受信した印刷データに指定されている印刷メディアを示すデータを給紙カセット選択部7に送信する。
【0044】
その後、生成部9は、印刷指令を発し、中間コードバッファ部13の中間コード形式の画像データをビットマップ形式の実画像データに展開してイメージバッファ部14に一時的に蓄積しつつ印刷実行部8に送信する。
【0045】
給紙カセット選択部8は、印刷メディアを格納する、少なくとも2以上の給紙カセットを有し、受信した印刷メディアを示すデータに該当する印刷メディアが格納されている給紙カセットを、設定部5の有する給紙情報に基づいて選択する。
【0046】
印刷実行部8は、解析部6から送信された画像データを受けて、給紙カセット選択手段8が選択した給紙カセットに格納されている印刷メディアに対して印刷を行う。
【0047】
このように、本実施形態の印刷システムでは、解析部6は、プリンタ1が、メモリオーバによる画像品質の設定を落とした場合、そのことにより、印刷物の画像が劣化されるか否かを判断している。そして、解析部6は、画像が劣化すると判断した場合に、画像劣化に対応した印刷メディアを選定して印刷処理を実行している。一方、画像品質の設定を落とした場合であっても、解析部6が画像劣化しないと判断した場合には、指定されている印刷メディアのままで印刷処理を実行している。
【0048】
そのため、本実施形態の印刷システムは、プリンタのメモリオーバの際に、画像品質の設定を落として印刷処理が行われる場合であっても、プリンタが生成した画像品質に対応した印刷メディアに印刷処理を実行することが出来る。したがって、例えば、高価な専用紙を設定して印刷処理を実行する際に、メモリオーバを理由に画像品質の設定が変更され、画像劣化が生じる場合であっても、最適な印刷メディア(例えば再生紙)に印刷されるため、高価な専用紙が無駄に使用されることを防止できる。
【0049】
続いて、上記の機能を実現するためのハードウェア構成について説明する。
【0050】
図2は、本実施形態が適用された印刷システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0051】
プリンタホスト15には、プログラムを実行するCPU(中央演算処理装置)20と、CPU20が実行するプログラムやデータを一時的に記憶する主記憶装置21と、プリンタホスト15を制御するためのプログラム等が予め記憶されているハードディスク等の補助記憶装置22と、接続したプリンタ1等の周辺装置とのデータの送受信の制御を行うインタフェース23とを有する、一般的なコンピュータシステムを用いることができる。また、プリンタホスト15には、CRT等の表示装置31と、キーボードやマウス等の入力装置32とが接続されていてもよい。
【0052】
そして、上述したプリンタホスト15の各機能構成は、図示する一般的なコンピュータシステムにおいて、CPU20が、補助記憶装置22に記憶されている特定のプログラム(OS、アプリケーション、プリンタドライバ)を、主記憶装置21にロードし、実行することにより実現される。
【0053】
具体的には、上述したOS処理部17の機能は、CPU20が、補助記憶装置22に記憶されている基本ソフトウェアであるOSを、主記憶装置21にロードし、実行することで実現される。
【0054】
また、上述したアプリケーション処理部16の機能は、CPU20が、補助記憶装置22に記憶されているOSと、例えばワープロソフトやフォトレタッチソフト等のアプリケーションとを主記憶装置21にロードし、OSに載せたアプリケーションを実行することで実現される。
【0055】
同様に、プリンタドライバ部18の機能は、CPU20が、補助記憶装置22に記憶されているOSおよびプリンタドライバプログラムを、主記憶装置21にロードしてOSに載せたプリンタドライバプログラムを実行することで実現される。
【0056】
プリンタ1は、プリンタホスト15から印刷データを受信した場合に、所定の印刷プロセスを実行して印刷媒体である印刷メディアに画像を形成するものである。ここで、本実施形態のプリンタは特に限定しない。例えば、カラー印刷が可能なレーザプリンタを用いることができる。
【0057】
プリンタ1は、プリンタホスト15とのデータの送受信の制御を行うインタフェース24と、プログラムを実行するCPU(中央演算処理装置)25と、イメージデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)26と、プリンタ1を制御するためのプログラム等が予め不揮発的に記憶されているROM(Read Only Memory)27と、実際に印刷を行う印刷機構28と、給紙ローラ、紙送りローラ、紙送りモータ等からなる紙送り機構29と、を有する。
【0058】
また、この給紙機構29は、複数の給紙カセット30(30a、30b、30c、30d)を有していて、対応する給紙カセット30を選択し、該選択した給紙カセット30に格納された印刷前の印刷メディアを印刷機構28に案内する。そして、印刷機構28は、紙送り機構29にて案内された印刷メディアに画像を印刷する。そして、印刷機構28によって印刷された印刷メディアは、紙送り機構にて排紙口(図示せず)に案内されて、排紙される。
【0059】
また、上述の図1で説明したプリンタ1の各機能構成は、図示する一般的なプリンタにおいて、CPU25が、ROM27に記憶されている特定のプログラム(メモリ管理プログラム、通信制御プログラム、設定プログラム、解析プログラム、印刷実行プログラム、給紙カセット選択プログラム)を、RAM26にロードし、実行することにより実現される。また、上記図1で説明したデータ記憶部3の各バッファ部(受信バッファ部12、中間コードバッファ部13、イメージバッファ部14)は、RAM26の所定の領域に形成される。
【0060】
続いて、上述した本実施形態のプリンタ1の設定部5が設定を受付けるための設定画面について説明する。
【0061】
図3は、設定部5が有する「給紙情報」の設定を受付ける給紙情報画面の一例を示す図である。図示するように、給紙情報画面40は、給紙カセット30(30a、30b、30c、30d)に格納されている用紙サイズ(A4、B4等)を設定する用紙サイズ設定部41と、給紙カセット30(30a、30b、30c、30d)に格納されている「印刷メディア(普通紙、再生紙等)」を設定する用紙種類設定部42と、設定ボタンおよびリセットボタンとを有する。
【0062】
そして、設定部5は、上述したように、例えばプリンタ1に設けた表示画面上に、この給紙情報画面40を表示させて、画面上からの設定を受け付ける。また、設定部5は、上述したように、例えば、通信制御部4を経由して、プリンタホスト15に接続されている表示装置31に、この給紙情報画面40を表示させ、プリンタホスト15に接続されている入力装置32からの設定を受け付ける。そして、設定部5は、設定された給紙情報を記憶する。
【0063】
続いて、本実施形態のプリンタホスト1のプリンタドライバ部18の印刷条件の設定を受付ける表示画面について説明する。
【0064】
図4は、プリンタホスト15のプリンタドライバ部18が画像品質等の印刷条件の設定を受け付けるために表示装置31に表示する印刷条件設定画面の一例を示す図である。図示するように、印刷条件設定画面50は、用紙サイズを設定する用紙サイズ設定部51と、給紙カセットを選択する給紙装置選択部52と、普通紙や専用紙等の用紙種類を選択する用紙種類選択部53と、解像度等を設定する画像品質設定部54とを有している。そして、プリンタドライバ部18は、ユーザがアプリケーション部16で作成された文書等について印刷指示を行う場合に、ユーザからの要求を応じて印刷設定画面50を表示装置31に表示させ、ユーザが希望する画像品質等の印刷条件の設定を受け付ける。そして、このプリンタドライバ部15で受け付けた印刷条件データは、印刷データに含まれてプリンタ1に送信される。
【0065】
なお、図4は、プリンタホスト15側において、印刷条件を設定する場合について説明しているが、同様の印刷条件の設定をプリンタ1側で受け付けるように構成してもよい。
【0066】
次に、本実施形態の印刷システムのプリンタ1が行う印刷処理のフローを、図5を用いて説明する。
【0067】
プリンタ1の通信制御部4は、プリンタホスト15から送信された印刷データ(プリンタ1が解釈可能なコマンド群で構成されるデータ)を受信し、該印刷データを受信バッファ部12に格納する。その後、解析部6の生成部9は、受信バッファ部12に格納されている印刷データを読み出して印刷データを解析する(ステップ1)。
【0068】
そして、生成部9は、ステップ1で解析した印刷データに指定されている画像品質、用紙サイズ等の印刷条件データに対応した中間コード形式の画像データを生成する(ステップ2)。
【0069】
また、生成部9は、生成した中間コード形式の画像データを中間コードバッファ部13に格納するため、メモリ管理部2に必要なサイズの空きメモリ領域を確保させる処理を行わせる。そして、メモリ管理部2は、所定の空き領域を確保できないと判断した場合、メモリオーバを示すデータを解析部6の画像変更部11に送信する。一方、メモリ管理部2は、所定の空き領域を確保できた場合、生成部9が生成した所定量の中間コード形式の画像データを中間コードバッファ部13に格納して、その旨を示すデータを判断部10に送信する(ステップ3)。
【0070】
画像変更部11は、上記メモリ管理部2からのメモリオーバを示すデータを受信した場合、プリンタホスト15から受信した印刷データに指定されている画像品質の設定(解像度、階調、色調等)から、予め定めた規則に基づいて、画像品質を落とした画像品質の設定データ(画像変更データ)を作成し、該画像変更データを生成部9に送信する。(ステップ4)。
【0071】
上記画像変更データを受信した生成部9は、ステップ2で行った画像生成処理を、上記画像変更データに基づいて行い(中間コード形式の画像データを、再度生成する)、上述したステップ3の処理を繰り返す。
【0072】
判断部10は、ステップ3においてメモリ管理部2が送信したデータを受信した場合、上記作成した中間コード形式の画像データの画像品質と、上記印刷データで指定されていた画像品質との比較を行う。そして、判断部10は、上記比較した結果、中間コード形式の画像データの画像が劣化しているか否かを、上述した予め定めた規則に基づいて判断する(ステップ5)。
【0073】
そして、判断部10は、画像が劣化していると判断した場合には、ステップ6の処理に進む。一方、判断部10は、上記画像が劣化していないと判断した場合は、印刷メディアの変更が不要であることを示すデータを生成部9に送信して、ステップ8の処理に進む。
【0074】
さて、判断部10は、上述したように、画像が劣化していると判断した場合に、画像劣化に対応して印刷メディアを最適化(例えば、画像が劣化した場合、印刷メディアを専用紙から普通紙に変更する)するか否かについて、予め、ユーザから受け付けて設定する紙質最適化設定手段を有している。
【0075】
そして、判断部10は、ステップ5において、画像が劣化していると判断した場合に、自身が有する紙質最適化設定手段の設定を確認(最適化することが設定されているか否かについて)する(ステップ6)。
【0076】
そして、判断部10は、上記の最適化することが設定されていると確認した場合には、ステップ7の処理に進む。一方、判断部10は、上記の最適化することが設定されていないと確認した場合は、印刷メディアの変更が不要であることを示すデータを生成部9に送信し、ステップ8の処理に進む。
【0077】
また、判断部10は、印刷メディアを最適化する設定がされていると確認した場合、予め定めた規則に従い、劣化したと判断した画像データに対応する印刷メディアを特定し、該特定したメディアを示すデータ(印刷メディア変更データ)を生成部9に送信し、ステップ8の処理に進む(ステップ7)。
【0078】
ステップ8において、データ生成部9は、上記「印刷メディア変更データ」を受信した場合、その「印刷メディア変更データ」を給紙カセット選択部7に送信する。一方、生成部9は、印刷メディアの変更が不要であることを示すデータを受信した場合、プリンタホスト15から受信した印刷データに指定されていた印刷メディアを示すデータを、給紙カセット選択部7に送信する。その後、生成部9は、印刷指令を発し、中間コードバッファ部13の中間コード形式の画像データをビットマップ形式の実画像データに展開してイメージバッファ部14に一時的に蓄積しつつ印刷実行部8に送信する(ステップ8)。
【0079】
その後、給紙カセット選択部7は、受信した印刷メディアを示すデータに該当する印刷メディアが格納されている給紙カセットを、設定部5の有する給紙情報に基づいて選択する(ステップ9)。
【0080】
そして、印刷実行部8は、生成部9から送信された実画像データを受けて、給紙カセット選択手段8が選択した給紙カセット30に格納されている印刷メディアに対して印刷を行う(ステップ10)。
【0081】
以上、説明したように、本実施形態によれば、解析部6は、生成した中間コードの画像が、プリンタホスト1から受信した印刷データに指定されている画像から劣化しているか否かを判断している。そして、解析部6は、画像が劣化すると判断した場合に、画像劣化に対応した印刷メディアを選定して印刷処理を実行している。一方、プリンタが画像品質の設定を落とした場合であっても、解析部6が画像劣化をしていないと判断した場合には、指定されている印刷メディアのままで印刷処理を実行している。
【0082】
このように、本実施形態によれば、プリンタ1が生成した画像データに対応した印刷メディアを選択して印刷処理を行なうことができる。そのため例えば、プリンタのメモリオーバの際に、画像品質の設定を落として画像データを生成した場合であっても、その生成した画像に対応した印刷メディアに印刷することができ、印刷メディアにかかる無駄なコストの発生を防止することができる。
【0083】
また、本実施形態によれば、上記の画像が劣化していると判断した場合に、印刷メディアの最適化を行うか否かを択一的に選択できるようにしている。そのため、ユーザの印刷目的に対応することができる。
【0084】
なお、本発明は以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形が可能である。本実施形態では、プリンタホスト15とプリンタ1とで構成される場合を説明したが、例えば、プリンタ1に複数台のコンピュータが接続されたネットワーク印刷システムとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態が適用された印刷システムの機能構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態が適用された印刷システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態が適用される印刷システムの設定部5が有する「給紙情報」の設定を受付ける給紙情報画面の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態が適用された印刷システムのプリンタドライバ部18が印刷条件の設定を受け付けるための印刷条件設定画面の一例を示す図である。
【図5】本実施形態の印刷システムのプリンタ1が行う印刷処理のフローを示す図である。
【符号の説明】
1・・・、2・・・メモリ管理部、3・・・データ記憶部、4・・・通信制御部、5・・・設定部、6・・・解析部、7・・・給紙カセット選択部、8・・・印刷実行部、9・・・生成部、10・・・判断部、11・・・画像変更部、12・・・受信バッファ部、13・・・中間コードバッファ部、14・・・イメージバッファ部、15・・・プリンタホスト、16・・・アプリケーション処理部、17・・・OS処理部、18・・・プリンタドライバ部、20・・・CPU、21・・・主記憶装置、22・・・補助記憶装置、23・・・インタフェース、24・・・インタフェース、25・・・CPU、26・・・RAM、27・・・ROM、28・・・印刷機構、29・・・給紙機構、30a・・・給紙カセット1、30b・・・給紙カセット2、30c・・・給紙カセット3、
30d・・・給紙カセット4、31・・・表示装置、32・・・入力装置、40・・・給紙情報画面、41・・・用紙サイズ設定部、42・・・用紙種類設定部42、50・・・印刷条件設定画面、51・・・用紙サイズ設定部、52・・・給紙装置選択部、53・・・用紙種類選択部、54・・・画像品質設定部
Claims (8)
- 印刷メディアおよび画像品質が指定されている、ホストから受信した印刷データから所定の中間コードを生成し、該生成した中間コードを実画像データに展開して、該指定された印刷メディアに印刷処理を実行するプリンタであって、
印刷メディアを格納する、少なくとも2以上の給紙手段と、
前記生成した中間コードの画像品質と、前記受信した印刷データに指定されている画像品質とを比較する手段と、
前記比較した中間コードの画像品質と、前記印刷データに指定されている画像品質とが異なる場合に、該生成した中間コードの画像品質に対応する印刷メディアを前記給紙手段から選択する印刷メディア選択手段と、を有すること
を特徴とするプリンタ。 - 請求項1に記載のプリンタであって、
前記印刷メディア選択手段は、前記比較手段の比較により前記生成した中間コードの画像が、前記受信した印刷データの画像に対して劣化している場合に、該生成した中間コードの画像品質に対応する印刷メディアを前記給紙手段から選択すること
を特徴とするプリンタ。 - 請求項2項に記載のプリンタであって、
前記比較により前記生成した中間コードの画像が、前記受信した印刷データに対して劣化している場合とは、前記受信した印刷データの指定する画像品質を示すデータと、前記生成した中間コードの画像品質を示すデータとの差分データが、所定のしきい値より大きい場合であること
を特徴とするプリンタ。 - 請求項3に記載のプリンタであって、
前記しきい値の変更を受け付ける手段を有すること
を特徴するプリンタ。 - 請求項1〜4項のいずれか一項に記載のプリンタであって、
前記印刷データに指定されている印刷メディアを変更するか否かの選択を、予め受け付ける設定手段を有し、
前記印刷メディア選択手段は、前記設定手段が印刷メディアを変更する選択を受け付けている場合にのみ、該印刷メディアを変更すること
を特徴とするプリンタ。 - 請求項1〜5項のいずれか一項に記載のプリンタであつて、
前記画像品質とは、解像度、階調、色調のいずれか1つ、または、解像度、階調、色調をそれぞれ組合せたものであること
を特徴とするプリンタ。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載のプリンタと、
ユーザからの印刷メディアおよび画像品質の設定を受け付けて、該受けた印刷メディアおよび画像品質に基づいて、所定の印刷データを生成するプリンタホストと、を有すること
を特徴とする印刷システム。 - 印刷メディアおよび画像品質が指定されている、ホストから受信した印刷データから所定の中間コードを生成し、該生成した中間コードを実画像データに展開して、該指定された印刷メディアに印刷処理を実行するプリンタにおける、該生成した画像データに対応した印刷メディアを選択する方法であって、
前記プリンタは、印刷メディアを格納する、少なくとも2つ以上の給紙カセットを備えるものであって、
前記生成した中間コードの画像品質と、前記受信した印刷データに指定されている画像品質とを比較する処理を実行し、
前記比較により前記生成した中間コードの画像が、前記受信した印刷データの画像に対して異なる場合に、該生成した中間コードの画像品質に対応する印刷メディアを前記給紙カセットから選択する処理を実行すること
を特徴とする方法。
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CN107832022A (zh) * | 2016-09-16 | 2018-03-23 | 富士施乐株式会社 | 信息处理装置和信息处理方法 |
JP2018050210A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | ブラザー工業株式会社 | プログラム |
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2003
- 2003-02-13 JP JP2003035384A patent/JP2004243635A/ja active Pending
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