JP2004243508A - ミジン切り方法及び用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】野菜等の被加工物を賽子形或いは菱餅形の六面体状にミジン切りする板状手動用具を提供する。
【解決手段】所定間隔で並列配設した刃物により第一の工程で被加工物の端面に縞状の切込みを入れ、第二の工程で該被加工物の端面にそれと交叉する縞状の切込みを入れ、該被加工物の端面に平行に配設した刃物により第三の工程で該被加工物の端面をスライスして、該被加工物を賽子形或いは菱餅形の六面体状にミジン切りする。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被加工物例えば、野菜、果物、肉(例えばハム、ソーセージ)、蒲鉾、薬用植物、飼料(例えばペット用)等を賽子形或いは菱餅形の六面体状にミジン切りする板状手動用具に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来技術には、上述のような被加工物を、賽子形或いは菱餅形の六面体状にミジン切りする用具は、動力付据付機械に依る様なものを除いて、本願の対象とする板状の手動用具においては、先願技術も市場製品も見当たらない。
また市販製品において、ミジン切り用と称する板状手動用具が有るが、これらは被加工物の加工形状が不特定で、砕いたような、或いは削り取ったような形に加工されるものであり、本願の対象とは異質のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術が見当たらないので、其れとの比較のおいて、発明が解決しようとする課題を記述することは出来ないが、日常生活において、上述のような被加工物を端正な賽子形或いは菱餅形の六面体状にミジン切りする行為は多いので、此れを簡単な手動用具で行う事が出来れば、便利である。
【0004】
しかし従来は、ミジン切りは手作業に依り、包丁とまな板を用いて行うのが一般的であり、これは工程が多くて煩わしい作業になつている。即ち先ず被加工物をスライスし、これを複数枚重ねて千切りし、これを整列して束ね、これを直角方向に刻んでミジン切りにする、手間や時間の掛かる方法となつている。
【0005】
従来用具として、千切り用の板状手動用具は多種市販されているので、これを用いて千切りまでを簡単に作る事は出来るが、ミジン切りにする為には、千切りにした被加工物を一旦綺麗に整列して束ね、それを刻まなければならない。しかし従来用具で出来る千切りは、排出姿勢が不特定であるため、これを整列するのに手間が掛かり、結局手間と時間の点で全部を手作業でするのと大差がない。
本発明の課題は、被加工物を端正な六面体形状のミジン切りする作業を、簡単に手早く行うことの出来る板状手動用具を、低廉な価格で提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第一の行程において、単体の板状手動用具の板面より突出し所定間隔で並列配設した複数個の刃物に対して、被加工物の端面を圧接移動させる事により、被加工物の端面に所定間隔で並列する複数条の切り込みを入れ、第二の行程において、該板状手動用具の板面より突出し所定間隔で並列配設した複数個の刃物に対して、被加工物の端面を圧接移動させる事により、被加工物の端面に第一の行程で切り込んだ方向と交差する方向の所定間隔で並列する複数条の切り込みを加えて入れ、第三の行程において、該板状手動用具の板面に平行に配設した刃物に該被加工物の端面を圧接移動させる事によりより、該被加工物の端面をスライスし、これにより該被加工物を端正な賽子形或いは菱餅形の六面体状に分断してミジン切りにするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の具体的内容を、各実施例ににつき説明する
第1実施例を、図1及び図2に示す。
【0008】
図1及び図2において1は被加工物を圧接移動させる板で、被加工物は図において手前から先方へ進行させる。2及び3は両側端の案内壁。4は板1の面上5より突出起立し、刃先4aが被加工物の進行に対向し、且つ被加工物の進行を横切る方向に所定間隔で並列配設した複数個のA刃物。6は板1の面上5の高さより突出し、刃先6aが被加工物の進行を横切る方向で対向するように並列配設され、案内壁2及び3に回転自在に嵌着する軸7を有し、その外周上面の高さが略板1の面上5と同じ高さの円柱状のリテーナー8の外周に、放射状に所定角度間隔で並列配設した複数のB刃物。9は板1の延長板。10は板1の面上5に対し水平で、且つ板1の面上5より段差をつけて浮上がらせ、刃先10aが被加工物の進行方向に対向するC刃物。11は延長板9とC刃物10との間に設けた加工物排出のスリット。12はC刃物11の受板、兼加工終了後の被加工物の受板。32はA刃物の収納室である。而してこれらの板1、A刃物4、B刃物6、延長板9、C刃物10、受板12は一線上に配設する。
【0009】
A刃物4とB刃物6の突出高さは、C刃物10の浮上がらせた段差寸法(=スライス厚み)より1〜2mm大きな値に設定する。
A刃物4とB刃物6は、刃先4a及び6aに研磨による切刃加工を施せば切れ味は最良となるが、これを厚さ0.1〜0.2mmの薄板材で製造すれば刃は付けなくても被加工物を圧接すれば切れるので、コストや安全性の点から切刃研磨を施さなくても可である。ただC刃物10は、強度の点で厚さは0.6〜1.0mm程度が適当であるから切刃研磨を施した方がよい。
【0010】
ミジン切り加工物の仕上がり寸法は、A刃物4の配設間隔、B刃物6の配設間隔、及びC刃物10の浮上らせ段差寸法によって決まるから、これらは所要の値に選定する。 なお厳密には、B刃物6は放射状に配設されているので、B刃物6の配設間隔は、刃先6aの部分で大きく、刃元6bの部分で小さいので、被加工物の仕上り寸法はこの中間寸法になる。尚、被加工物は剛体ではないので、この差が実用上の支障になる事はいない。
【0011】
B刃物6のリテーナー8は、図1及び2に示すように円柱の周囲に放射状にスリットを入れたので、これにB刃物6を植込んで組立てる。
【0012】
また図8,9,10,11及び12は、更に生産性の向上を計った別のB刃物6のリテーナーの構成例であり、これをB刃物6の数が8ケの場合の実施例として示す。これはリテーナー8を、Rリテーナー35RとLリテーナー35Lの2つに分割し、この両者を組立てゝ一体の部品としたもので、この両者は同型であるので、片方のRリテーナー35Rについて説明すると、図12の斜視図において、36Rは中心に軸孔41Rを有する回転体状の端面部、37Rは端面部36Rの外周に等角度間隔で同一方向に水平に配設し、その先端部38Rを段差をつけて薄く形成し、その数を複数のB刃物6の数の半分、即ちこの実施例の場合は4ケとしたRフオーク、39Rは扇形孔、40Rはフォーク37Rの内側にその長さの半ばまで端面部36Rを延長させた円筒部分である。
【0013】
而してこれに同型のLリテーナー35Lを図8及び11に示すように対向させ且つ角度位相をRフオーク37Rの配設角度間隔の半分の角度(この場合は45度)をずらせて圧接結合し、軸孔41R及び41Lに共通の軸7を圧嵌して一体部品とする。このときRリテーナー35Rの先端部38RはLリテーナー35Lの扇形孔39Lに(図9)、またLリテーナー35Lの先端部38LはRリテーナー35Rの扇形孔39Rに夫々嵌挿される(図示略)、またこのときRリテーナー35Rのフオーク37Rと、Lリテーナー35Lのフオーク37Lとの間に生じる間隙42は、全てB刃物6の厚さに相当する寸法に設定するものとし、この間隙42の各個にB刃物6を一個づつ嵌挿する。B刃物6は図11に示す如く両端に切欠き43を有し、これによりB刃物6の峰44には両端に突出部45が形成され、この突出部45が扇形孔39R及び39Lに夫々嵌入してB刃物6の離脱が防止される。このRリテーナー35R及びLリテーナー35Lは、合成樹脂の射出成形により容易に製造することが出来るから量産に適する。
【0014】
尚上記の説明は、A刃物4とB刃物6の配置を、被加工物の進行に対してA刃物4を手前にB刃物6を先方に配設した構成につき記述したが、この両者の配置の前後はこれに限定されるものでは無く、B刃物6が手前でA刃物4が先方の構成でも良い。
【0015】
このように構成した用具の使用方法は、被加工物を板1に圧接させながら進行方向に移動させると、第一工程として、被加工物がA刃物4を擦過するとき、被加工物の端面には、A刃物4によつて被加工物の進行方向に平行し、且つA刃物4の突出高さと間隔に対応した複数条の縞状の切り込みができる。次ぎに第二工程として、被加工物がB刃物6を擦過するとき、被加工物の端面には、B刃物6によつて被加工物の進行方向と交叉し、且つB刃物6の突出高さと間隔に対応した複数条の切り込みができ、第一工程と第二工程とを合せた切込み形状は井桁状となる。次ぎに第三工程として、被加工物がC刃物10を擦過するとき、被加工物の端面は段差に対応する厚さでスライスされ、既に加工されている井桁状の切り込みと合わせて、被加工物は賽子状に分断され、ミジン切りとなつてスリット11から下に排出される。
【0016】
第2実施例を、図3及び4に示す。全体構成は第1実施例と共通する所が多いので、その部分の説明は省略して相違点について記述すると、第1実施例におけるA刃物4の部分には、それに変へて板1の面上5の高さより突出し、被加工物の進行方向より左45度に傾斜してスパイラルに所定間隔で並整列した複数個のD刃物13を、案内壁2及び3に回転自在に遊嵌する軸14を有するリテーナー15の外周に、放射状に所定角度間隔で並列配設する。このリテーナー15の外周上面の高さは、ほぼ板1の面上5と同じ高さとする。
【0017】
次に第1実施例におけるB刃物6の部分は、それに変へて板1の面上5の高さより突出し、被加工物の進行方向より右45度に傾斜してスパイラルに所定間隔で並列した複数個のE刃物16を配設する、これは案内壁2及び3に回転自在に遊嵌する軸17を有するリテーナー18の外周に、放射状に所定角度間隔で配設し、リテーナー18の外周上面の高さは、ほぼ板1の面上5と同じ高さとする。32はD刃物13及びE刃物16の収納室である
【0018】
その先は第1実施例におけると同様に、延長板9、排出スリット11、C刃物10、受板28を配設する。
D刃物13及びE刃物16の突出高さは、C刃物10と延長板9との段差寸法より1〜2mm大きく設定するものとする。尚、これ以外の構成は、第1実施例におけるものと同じである。
【0019】
このように構成した用具の使用方法は、被加工物を板1に圧接させながら進行方向に移動させると、第一工程として、被加工物がD刃物13を擦過するとき、被加工物の端面には、D刃物13によつて、被加工物の進行方向に左45度傾斜した方向(図3視における方向)で、且つD刃物13の突出高さと間隔に対応した複数条の縞状の切り込みができる。次ぎに第二工程として、被加工物がE刃物16を擦過するとき、被加工物の端面には、E刃物16によつて被加好工物の進行方向被加工物の進行方向に右45度傾斜し(図3視における方向)、且つE刃物16の突出高さと間隔に対応した複数条の縞状の切り込みができ、第一工程と第二工程とを合せた切込み形状は井桁状となる。次ぎに第三工程として、被加工物がC刃物10を擦過すると、被加工物の端面は段差に対応する厚さでスライスされ、既に加工されている井桁状の切り込みと合わせて、被加工物は賽子状に分断され、ミジン切りとなつてスリット11から下に排出される。
【0020】
なお厳密には、D刃物13及びE刃物16は、スパイラル且つ放射状に配設されているので、部位に依って各刃物間の間隔は若干異なるが、被加工物が剛体ではないので、この差が実用上の支障になる事はいない。
またD刃物13及びE刃物16の刃の傾斜角度は、上述の仕様に限らず45度以外の任意の角度でも良い。例えばD刃物13の刃を左30度、E刃物16Dの刃を右30度の傾斜にすれば、被加工物は長辺の角部が60度、短辺の角部が120度の菱餅形となる。またD刃物13とE刃物16の傾斜方向の右左が入れ替わっても良い。また両者の角度が一致していなくても菱餅形のミジン切りは出来る。
【0021】
第3実施例を図5に示す。全体構成は第1実施例と共通する所が多いので、その部分の説明は省略して相違点について記述すると,板19を手前の部位19a、中間の部位19b、先方の部位19cの3部位から構成し、中間の部位19bで90度のくノ字状に曲折し、それに伴って案内壁20及び21も共に90度のくノ字状に曲折させる。また操作性と安定性を増すために、周囲には適宜張出し部22、23、24を、また手前に取手25を配設する。
被加工物は図において手前から先方に向って案内壁20及び21の中を進行移動させ、中間の部位19bにおいてくノ字状に曲折させる。
【0022】
手前の部位19aの進行最後の位置に、該手前の部位19aの面上より突出し、刃先26aが被加工物の進行方向に対向する複数個のF刃物26を、被加工物の進行を横切るように並列配設し、先方の部位19cの進行最後の位置には、該先方の部位19cの面上より突出し、刃先27aが被加工物の進行方向に対向する複数個のG刃物27を、被加工物の進行を横切るように並列配設し、その先は第1実施例におけると同様に、排出スリット11、C刃物10、受板28を配設する。
【0023】
この様に構成した用具の使用方法は、第一工程として被加工物を板19の手前の部位19aに圧接させながら、図において斜め右上方向に進行移動させると、被加工物がF刃物26を擦過するとき、被加工物の端面には、F刃物26によつて被加工物の進行方向に平行し、且つF刃物26の突出高さと間隔に対応した複数条の縞状の切り込みができる。
【0024】
次ぎに被加工物が中間の部位19bの位置に来たとき、被加工物の進行方向を90度変向し、図において斜め左上方向に進向移動させると、第二工程として、被加工物がG刃物27を通過するとき、被加工物の端面には、G刃物27によつて第二工程によって付いた複数条の縞状の切り込みと直交し、且つG刃物27の突出高さと間隔に対応した複数条の切り込みができ、第一工程と第二工程とを合せた切込み形状は井桁状となる。次ぎに第三工程として、被加工物がC刃物10を擦過するとき、被加工物の端面は段差に対応する厚さでスライスされ、既に加工されている井桁状の切り込みと合わせて、被加工物は賽子状に分断されたミジン切りとなつて、スリット11から下に排出される。
【0025】
尚、中間の部位19bにおけるくノ字状の曲折角度は上記の90度に限定されるものではなく、其れ以外の任意の角度に設定しても差し支えない。この場合は被加工物の形状は、菱餅状のミジン切りとなる。また曲折の形状もくノ字状に限定されるものではなく、緩やかな円弧で且つその曲率半径は不一定でも良い。
【0026】
第4実施例を図6に示す。全体構成は第1実施例と共通する所が多いので、その部分の説明は省略して相違点について記述すると,板29を手前の部位29aと先方の部位29bの2部位に分け、先方の部位29bの有効長さは、被加工物をそこに圧接しながら余裕をもって定置回転出来るよう、案内壁2と3の内法と同等或いは其れ以上の寸法とする。而して手前の部位29aの進行最後の位置に、第1実施例におけるA刃物4と同様の構成のH刃物30を配設し、先方の部位29bの進行最後の位置に、同じく第1実施例におけるA刃物4と同様の構成のJ刃物31を配設し、その先にスリット11、C刃物10、受板12を配設する。
【0027】
この様に構成した用具の使用方法は、被加工物を板29の手前の部位29aに圧接させながら先方の部位29bまで進行移動させ、その位置で一旦停止させる。この様にすると第一工程として、被加工物がH刃物30を擦過するとき、被加工物の端面には、H刃物30によつて被加工物の進行方向に平行し、且つH刃物30の突出高さと間隔に対応した複数条の縞状の切り込みができる。
【0028】
次ぎに被加工物を、先方の部位29bに停止させたまま90度定置回転させ、その後再び被加工物を受板12に向って進行移動させる。この様にすると第二工程として、被加工物がJ刃物31を通過するとき、被加工物の端面には、J刃物31によつて第一工程によって付いた複数条の縞状の切り込みと直交し、且つJ刃物31の突出高さと間隔に対応した複数条の縞状の切り込みができ、第一工程と第二工程とを合せた切込みの形状は井桁状となる。また続いて第三工程として、被加工物がC刃物10を擦過させると、被加工物の端面は段差に対応する厚さでスライスされ、既に加工されている井桁状の切り込みと合わせて、被加工物は賽子状に分断されたミジン切りとなつて、スリット11から下に排出される。
【0029】
尚、先方の部位29bにおいて90度定置回転させる操作は、回転方向は左右どちらでも良く、また回転角度も90度に限定されるものではなく90度以外の角度で回転させても良い。この場合の被加工物の形状は菱餅状のミジン切りとなる。
【0030】
第5実施例を図7に示す。全体構成は第1実施例と共通する所が多いので、その部分の説明は省略して相違点について記述すると,板33を手前の部位33aと先方の部位33bの2部位に分け、手前の部位33aの進行最後の位置に第1実施例におけるA刃物4と同様の構成のK刃物34を配設し、その先に効長さが被加工物を余裕をもって圧接しながら定置回転出来るよう案内壁2と3の内法と同等或いは其れ以上の寸法とした先方の部位33bを配設し、その先にスリット11、C刃物10、受板12を配設する。
【0031】
この様に構成した用具の使用方法は、被加工物を手前の部位33aに圧接させながら先方の部位33bに向って進行移動させ、その位置で一旦停止させる。この様にすると第一工程として、被加工物がK刃物34を擦過するとき、被加工物の端面には、K刃物34によつて被加工物の進行方向に平行し、且つK刃物34の突出高さと間隔に対応した複数条の縞状の切り込みができる。
【0032】
次ぎに被加工物を、先方の部位33bにおいて軽く持ち上げ且つ90度回転させながら手前の部位33aに戻し、そこで被加工物を手前の部位33aに圧接させ、そこから再びら先方の部位分33bに向って進行移動させる。この様にすると第二工程として、被加工物がK刃物34を再通過するとき、被加工物の端面には、K刃物34によつて第一工程によって付いた複数条の縞状の切り込みと直交し且つK刃物34の突出高さと間隔に対応した複数条の切り込みができ、第一工程と第二工程とを合せた切込み形状は井桁状となる。
【0033】
次ぎに第三工程として、被加工物をそのまゝC刃物10を擦過して受板12に向けて進行移動させると、被加工物の端面は段差に対応する厚さでスライスされ、既に加工されている井桁状の切り込みと合わせて、被加工物は賽子状に分断されたミジン切りとなつて、スリット11から下に排出される。
【0034】
尚、先方の部位33bから軽く持ち上げて90度回転させながら手前の部位33aに戻す操作は、回転方向は左右どちらでも良く、また回転角度も90度に限定されるものではなく、90度以外の角度で回転させても良い。この場合の被加工物の形状は菱餅状のミジン切りとなる。
【0035】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したから、第1実施例においては、ワンショットの操作で端正な六面体のミジン切りが可能なスマートな手動用具を、低廉な価格で提供する事が出来る効果がある。
またRリテーナー35R及びLリテーナー35Lは狭いスリット加工を伴わないので、合成樹脂の射出成形加工によつて容易に低廉に量産出来る効果がある。
【0036】
第2実施例においては、ワンショットの操作で端正な六面体のミジン切りが可能なスマートな手動用具を、低廉な価格で提供する事が出来る効果がある。
第3、4及び5実施例においては、簡単で可動部品の無い構造で、端正な六面体のミジン切りが可能な手動用具を、低廉な価格で提供する事が出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のミジン切り用具の第1実施例を示す平面図である。
【図2】図1における縦断側面図である。
【図3】第2実施例のミジン切り用具を示す平面図である。
【図4】図1における縦断側面図である。
【図5】第3実施例のミジン切り用具をを示す平面図である。
【図6】第4実施例のミジン切り用具をを示す平面図である。
【図7】第5実施例のミジン切り用具をを示す平面図である。
【図8】第1実施例におけるリテーナー8の、別の実施例によるリテーナー35R、35L及びB刃物6の組立状態を示す一部切欠平面図である。
【図9】図8のA矢視図である。
【図10】図8のB〜B切断側面図である。
【図11】図9のC〜C切断一部切欠側面図である。
【図12】リテーナー35Rの一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 板 2 案内壁 3 案内壁
4 A刃物 4a 刃先 5 面上
6 B刃物 6a 刃先 6b 刃元
7 軸 8 リテーナー 9 延長板
10 C刃物 10a 刃先 11 スリット
12 受板 13 D刃物 13a 刃先
14 軸 15 リテーナー 16 E刃物
16a 刃先 17 軸 18 リテーナー
19 板 19a 部位 19b 部位
19c 部位 20 案内壁 21 案内 壁
22 張出し部 23 張出し部 24 張出し部
25 取っ手 26 F刃物 26a 刃先
27 G刃物 28 受板 29 板
29a 部位 29b 部位 30 H刃物
30a 刃先 31 J刃物 32 収納室
33 板 33a 部位 33b 部位
34 K刃物 34a 刃先 35R Rリテーナー
35L Lリテーナー 36R R端面部 36L L端面部
37R Rフォーク 37R Lフォーク 38R R先端部
38L L先端部 39R R扇形孔 39L L扇形孔
40R R円筒部分 40L L円筒部分 41R R軸孔
41L L軸孔 42 間隙 43 切欠き
44 峰 45 突出部

Claims (8)

  1. 第一の行程において、板状手動用具の板面より突出し所定間隔で並列配設した複数個の刃物に対して、被加工物の端面を圧接移動させる事により、該被加工物の端面に所定間隔で並列する複数条の切り込みを入れ、第二の行程において、該板状手動用具の板面より突出し所定間隔で並列配設した複数個の刃物に対して、該被加工物の端面を圧接移動させる事により、該被加工物の端面に第一の行程で切り込んだ方向と交差する方向の所定間隔で並列する複数条の切り込みを加えて入れ、第三の行程において、該板状手動用具の板面に平行に配設した刃物に該被加工物の端面を圧接移動させる事によりより、該被加工物の端面をスライスし、これにより該被加工物を六面体状に分断するミジン切り方法。
  2. 第一の行程において、板状手動用具の板面より突出し所定間隔で並列配設した複数個の刃物に対して、被加工物の端面を圧接移動させる事により、該被加工物の端面に所定間隔で並列する複数条の切り込みを入れ、第二の行程において、該板状手動用具の板面より突出し所定間隔で並列配設した複数個の刃物に対して、該被加工物の端面を圧接移動させる事により、該被加工物の端面に第一の行程で切り込んだ方向と交差する方向の所定間隔で並列する複数条の切り込みを加えて入れ、第三の行程において、該板状手動用具の板面に平行に配設した刃物に該被加工物の端面を圧接移動させる事によりより、該被加工物の端面をスライスし、これにより該被加工物を六面体状に分断するミジン切り用具。
  3. 請求項2に記載のミジン切り用具において、刃先が被加工物の進行に対向して突出起立し且つ被加工物の進行を横切る方向に所定間隔で並列配設した複数個のA刃物と、軸を中心に回転自在なリテーナーの外周に放射状に所定角度間隔で並列配設され刃先が該被加工物の進行を横切る方向で対向するように突出した複数個のB刃物と、刃先が該被加工物の進行に対向して水平に配設したC刃物とにより構成したことを特徴とするミジン切り用具。
  4. 請求項2に記載のミジン切り用具において、軸を中心に回転自在なリテーナーの外周に放射状に所定角度間隔で並列配設され刃先が被加工物の進行方向に対してスパイラルに傾斜した複数個のD刃物と、軸を中心に回転自在なリテーナーの外周に放射状に所定角度間隔で並列配設され刃先が該被加工物の進行方向に対して前記の刃物とは反対方向のスパイラルに傾斜した複数個のE刃物と、刃先が該被加工物の進行に対向して水平に配設したC刃物とにより構成したことを特徴とするミジン切り用具。
  5. 請求項2に記載のミジン切り用具において、板状手動用具の被加工物を圧接移動させる板の手前の部位における該被加工物の進行最後の位置に刃先が該被加工物の進行に対向して突出起立し且つ該被加工物の進行を横切る方向に所定間隔で並列配設した複数個のF刃物と、該板の先方の部位における該被加工物の進行最後の位置に刃先が該被加工物の進行に対向して突出起立し且つ該被加工物の進行を横切る方向に所定間隔で並列配設した複数個のG刃物と、刃先が該被加工物の進行に対向して水平に配設したC刃物とを同一線状に構成し、且つその構成を該板の中間の部位において曲折させたことを特徴とするミジン切り用具。
  6. 請求項2に記載のミジン切り用具において、板状手動用具の被加工物を圧接移動させる板の手前の部位における該被加工物の進行最後の位置に刃先が該被加工物の進行に対向して突出起立し且つ該被加工物の進行を横切る方向に所定間隔で並列配設した複数個のH刃物と、該被加工物の加工端面を圧接しながら定置回転可能な長さを有する該板の先方の部位と、該板の先方の部位における該被加工物の進行最後の位置に刃先が該被加工物の進行に対向して突出起立し且つ該被加工物の進行を横切る方向に所定間隔で並列配設した複数個のJ刃物と、刃先が該被加工物の進行に対向して水平に配設したC刃物とにより構成しことを特徴とするミジン切り用具。
  7. 請求項2に記載のミジン切り用具において、板状手動用具の板の手前の部位における被加工物の進行最後の位置に刃先が該被加工物の進行に対向して突出起立し且つ該被加工物の進行を横切る方向に所定間隔で並列配設した複数個のK刃物と、該被加工物の加工端面を圧接しながら定置回転可能な長さを有する該板の先方の部位と、刃先が該被加工物の進行に対向して水平に配設したC刃物とにより構成したことを特徴とするミジン切り用具。
  8. 請求項3に記載のミジン切り用具において、中心に軸孔41Rを有する回転体状の端面部36Rの外周に等角度間隔で同一方向に水平に配設しその数を複数個のB刃物6の数の半分としたRフオーク37Rを有するRリテーナー35Rと、それと同型で別体のLリテーナー35Lを対向させ且つ角度位相を45度ずらせてこの両者を圧接結合し、該Rフオーク37Rと該Lリテーナー35LのLフオーク37Lとの間にB刃物6の厚さに相当し且つB刃物6と同数の間隙44を与えその夫々にB刃物6を嵌挿保持することを特徴とするミジン切り用具。
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