JP2004242197A - パケット伝送品質測定方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明はパッシブ測定を実施する場合に必要とされる記憶容量や通信回線の伝送帯域を低減することが可能なパケット伝送品質測定方法及び装置を提供することを目的とする。
【解決手段】送信するパケットから特定位置のビット列xを抽出する手順13と、抽出されたビット列xのハッシュ関数h(x)の値を計算する手順14と、ハッシュ関数計算値を送信側計算値リストとして記録する手順15と、受信したパケットの中から前記特定位置のビット列xを抽出する手順23と、抽出されたビット列xについて前記ハッシュ関数h(x)の値を計算する手順24と、受信側のハッシュ関数計算値を受信側計算値リストとして記録する手順25と、前記送信側計算値リストに記録された各要素と前記受信側計算値リストに記録された各要素とを比較して一致の有無を調べる手順26とを設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信網上に存在する2つのノード間で伝送されるパケットに関する伝送品質、すなわちパケット損失数やパケット遅延を測定するために用いられるパケット伝送品質測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パケット通信網の2ノード間でパケットの伝送品質を測定する方法としては、例えば非特許文献1の従来技術が知られている。このような測定方法は、アクティブ測定とパッシブ測定との2種類に区分される。
アクティブ測定の場合には、送信点で測定専用のパケットをパケット通信網に挿入し、受信点で測定装置が測定専用パケットを取り出し、同パケットの属性によって伝送品質尺度を計数する。
【0003】
パッシブ測定の場合には、ユーザが発信したパケットを送信点と受信点の両方で観測及び記録し、これらを照合して伝送品質尺度を計数する。
アクティブ測定では、測定専用のパケットを使用し、ユーザが発信及び受信するパケット自体は測定しないので、ユーザが現実に体験する伝送品質を正確に反映した測定ができないという欠点がある。
【0004】
また、アクティブ測定では測定専用パケットをパケット通信網に挿入する必要があるので、この測定専用パケット自体がパケット通信網におけるトラヒック負荷に影響を与え、伝送品質を変化させてしまい、測定結果を不正確にする。
さらに、アクティブ測定では測定専用パケットによる負荷によって、測定中はユーザが体験する伝送品質が劣化してしまう可能性もある。
【0005】
一方、パッシブ測定では、ユーザが発信及び受信したパケットのみを観測するので、ユーザが現実に体験した伝送品質を反映した測定結果が得られる。また、測定専用パケットを用いないため、パケット通信網の負荷に影響を及ぼすことはなく、測定結果の精度劣化や伝送品質劣化も発生しない利点がある。
【0006】
例えばパケット損失を測定する場合、従来のパッシブ測定では次に示すような方法で測定を行っている。
パケット通信網の2点間でユーザパケットの損失を計数するには、測定期間中に送信点が受信点に向けて送信したパケットの個数と、受信点が送信点から受信したパケットの個数とを比較し、その差を求めればよい。
【0007】
但し、このような測定を行うためには受信点で受信したユーザパケットのうち、測定期間中に送信されたものをそれ以外のものから弁別する必要がある。
従って、送信点で測定期間中に送信したパケットの複製を全て記録する。また、受信点では測定期間中のユーザパケットで最初に受信点に届くものの到着時刻より早い時点から受信するパケットの複製を記録し、測定期間中のユーザパケットで最後に受信点に届くものの到着時刻よりも遅い時点まで受信するパケットの複製の記録を続ける。
【0008】
この場合、受信点での記録内容は測定期間以前に送信されたパケットや測定期間以降に送信されたパケットを一般には含んでいる。受信点で記録が完了したならば、送信点のパケットの記録を受信点に送るか、受信点の記録を送信点に送るか、あるいは両方の記録を共通の第三の場所に送るかして、両方の記録の照合を行う。
【0009】
この照合は、送信点で記録されたパケットが受信点で記録されたパケット群に含まれているかどうかを調べ、合まれていなければそのパケットを損失と判断することで行う。損失と判断された回数が測定期間中のパケット損失数である。
【非特許文献1】
「Passive/Active 測定を組み合わせた速度変換型品質測定技術の特性と定式化について」会田雅樹,三好直人著,信学技報,IN2002−17,2002年6月20日発行,p31〜37。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
非特許文献1に示されているように、従来技術のパッシブ測定によりパケット損失や遅延時間等の伝送品質を測定する場合には、極めて大きな記憶領域と測定データ伝送用の伝送帯域が必要になるという問題がある。以下、この問題点について説明する。
【0011】
従来のパケット損失測定の手順において、送信点と受信点で記録するパケット複製のデータは、送信したデータ及び受信したデータと同じ量であるので、多くの記憶容量を必要とする。特に広帯域の通信アプリケーションを長時間測定すると記録するデータのサイズは極めて大きくなり、実用上深刻な問題となる。
例えば、送信点と受信点との間でユーザの使用する通信アプリケーション(プログラム)が平均10Mb/sのビットレートに相当するパケットを伝送する場合に測定期間を1時間とすれば、送信点及び受信点の各通信端末がそれぞれ4Gbyte以上のデータを記録する必要があり、現在の記憶装置の容量に対して無視できない大きさになる。
【0012】
また、パケット損失などを測定するためには、送信点及び受信点の各通信端末がそれぞれ記録した膨大なデータを照合するために、これらのデータを1箇所に集める必要がある。膨大なデータを短時間で1箇所に集めるためには、通信回線に大容量の伝送帯域が必要になる。大容量の伝送帯域が用意できない場合には、データを照合箇所に集めるために長時間を費やしてしまい、実用性がない。
【0013】
以上説明したように、ユーザが体験する伝送品質を正確に測定するために従来のパッシブ測定を実施する場合には、送信点及び受信点の通信端末に大きな記憶領域が必要となり、しかも記録したデータを1箇所に集めるために大きな伝送帯域が必要であった。
従って、容量の大きい記憶装置や伝送帯域の大きい通信回線を用意することになり、システムのコストが上昇するのは避けられず、実現が難しいという問題点があった。しかし、ユーザが体験する伝送品質を正確に測定するためにパッシブ測定を実施するのが望ましい。
【0014】
本発明は、パッシブ測定を実施する場合に、必要とされる記憶容量や通信回線の伝送帯域を低減することが可能なパケット伝送品質測定方法及び装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、所定の通信網を介して第1の通信装置と第2の通信装置とが接続されている場合に、第1の通信装置から第2の通信装置に伝送されるパケットの伝送品質を測定するためのパケット伝送品質測定方法であって、前記第1の通信装置が第2の通信装置に送信するパケットの中から特定位置のビット列xを抽出する送信側ビット列抽出手順と、前記送信側ビット列抽出手順で抽出されたビット列xを有限の整数値に写像するハッシュ関数h(x)の値を計算する送信側ハッシュ値計算手順と、前記送信側ハッシュ値計算手順で求められた値を送信側計算値リストとして記録する送信側計算値リスト記録手順と、前記第1の通信装置から送信され第2の通信装置が受信したパケットの中から前記特定位置のビット列xを抽出する受信側ビット列抽出手順と、前記受信側ビット列抽出手順で抽出されたビット列xについて前記ハッシュ関数h(x)の値を計算する受信側ハッシュ値計算手順と、前記受信側ハッシュ値計算手順で求められた値を受信側計算値リストとして記録する受信側計算値リスト記録手順と、前記送信側計算値リストに記録された各要素と前記受信側計算値リストに記録された各要素とを比較して一致の有無を調べるリスト比較手順とを設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項1においては、パケットの送信側では送信するパケットの特定位置から取り出したビット列xをハッシュ関数h(x)を用いて有限の整数値に変換した値を求め、それを送信側計算値リストとして記録する。また、受信側では受信したパケットの前記特定位置から取り出したビット列xをハッシュ関数h(x)を用いて有限の整数値に変換した値を求め、それを受信側計算値リストとして記録する。
【0017】
そして、送信側又は受信側あるいは他の管理装置において、送信側計算値リストに記録された各要素と受信側計算値リストに記録された各要素とを比較して一致の有無を調べる。例えば伝送途中でパケットの損失が発生すると、送信側計算値リストに記録された特定の要素と一致する要素が受信側計算値リストに記録されないので、不一致が検出される。従って、パケットの損失などを表す伝送品質を測定することができる。
【0018】
また、送信側計算値リスト及び受信側計算値リストに記録される各要素は、パケットの一部分を表すビット列xに対応するハッシュ関数h(x)の計算値であるため、各要素のビット数は元のパケットと比べて遙かに小さくなる。
従って、パケットをそのまま送信側計算値リスト及び受信側計算値リストに記録する場合と比べ、システムに必要とされる記憶容量や回線の伝送帯域が大幅に削減される。
【0019】
請求項2は、所定の通信網を介して第1の通信装置と第2の通信装置とが接続されている場合に、第1の通信装置から第2の通信装置に伝送されるパケットの伝送品質を測定するためのパケット伝送品質測定装置であって、前記第1の通信装置が第2の通信装置に送信するパケットの中から特定位置のビット列xを抽出する送信側ビット列抽出手段と、前記送信側ビット列抽出手段で抽出されたビット列xを有限の整数値に写像するハッシュ関数h(x)の値を計算する送信側ハッシュ値計算手段と、前記送信側ハッシュ値計算手段で求められた値を送信側計算値リストとして記録する送信側計算値リスト記録手段と、前記第1の通信装置から送信され第2の通信装置が受信したパケットの中から前記特定位置のビット列xを抽出する受信側ビット列抽出手段と、前記受信側ビット列抽出手段で抽出されたビット列xについて前記ハッシュ関数h(x)の値を計算する受信側ハッシュ値計算手段と、前記受信側ハッシュ値計算手段で求められた値を受信側計算値リストとして記録する受信側計算値リスト記録手段と、前記送信側計算値リストに記録された各要素と前記受信側計算値リストに記録された各要素とを比較して一致の有無を調べるリスト比較手段とを設けたことを特徴とする。
【0020】
請求項2のパケット伝送品質測定装置を用いることにより、請求項1と同様の結果が得られる。
請求項3は、所定の通信網を介して第1の通信装置と第2の通信装置とが接続される場合に、第1の通信装置から第2の通信装置に伝送されるパケットの伝送品質を測定するためのパケット伝送品質測定装置であって、前記第1の通信装置が第2の通信装置に送信するパケットの中から特定位置のビット列xを抽出する送信側ビット列抽出手段と、前記送信側ビット列抽出手段で抽出されたビット列xを入力して有限の整数値に写像するハッシュ関数h(x)の値を計算する送信側ハッシュ値計算手段と、前記送信側ハッシュ値計算手段で求められた値を送信側計算値リストとして記録する送信側計算値リスト記録手段とを設けたことを特徴とする。
【0021】
請求項3のパケット伝送品質測定装置を用いることにより、請求項2と同様の装置を実現できる。
請求項4は、所定の通信網を介して第1の通信装置と第2の通信装置とが接続される場合に、第1の通信装置から第2の通信装置に伝送されるパケットの伝送品質を測定するためのパケット伝送品質測定装置であって、前記第1の通信装置から送信され第2の通信装置が受信したパケットの中から特定位置のビット列xを抽出する受信側ビット列抽出手段と、前記受信側ビット列抽出手段で抽出されたビット列xを入力して有限の整数値に写像するハッシュ関数h(x)の値を計算する受信側ハッシュ値計算手段と、前記受信側ハッシュ値計算手段で求められた値を受信側計算値リストとして記録する受信側計算値リスト記録手段とを設けたことを特徴とする。
【0022】
請求項4のパケット伝送品質測定装置を用いることにより、請求項2と同様の装置を実現できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明のパケット伝送品質測定方法及び装置の1つの実施の形態について図1〜図5を参照して説明する。この形態は全ての請求項に対応する。
【0024】
図1は通信システムの構成例(1)を示すブロック図である。図2は送信側端末における計算値リスト作成処理を示すフローチャートである。図3は受信側端末における計算値リスト作成処理を示すフローチャートである。図4は比較計数処理部の動作(1)を示すフローチャートである。図5は確率に関する実験結果を示すグラフである。
【0025】
この形態では、請求項2〜請求項4の第1の通信装置,第2の通信装置,送信側ビット列抽出手段,送信側ハッシュ値計算手段,送信側計算値リスト記録手段,受信側ビット列抽出手段,受信側ハッシュ値計算手段,受信側計算値リスト記録手段及びリスト比較手段は、それぞれ送信側端末10,受信側端末20,ビット列抽出部13,ハッシュ関数計算部14,記憶装置15,ビット列抽出部23,ハッシュ関数計算部24,記憶装置25及び比較計数処理部26に相当する。
【0026】
この形態では、図1に示すように送信側端末10と受信側端末20とが通信網30を介して接続されている通信システムに本発明を適用する場合を想定している。通信網30としては、例えばLAN(Local Area Network)やインターネット網のようにパケットを伝送可能なネットワークを想定している。従って、通信網30には図示しない他の通信端末も接続される。
【0027】
また、この形態では図1に示す送信側端末10から受信側端末20に向けてパケットを伝送する場合の伝送品質を測定する場合を想定している。
図1に示すように、送信側端末10には通信アプリケーション11,通信インタフェース12,ビット列抽出部13,ハッシュ関数計算部14,記憶装置15及びデータ転送処理部16が備わっている。また、受信側端末20には通信インタフェース21,通信アプリケーション22,ビット列抽出部23,ハッシュ関数計算部24,記憶装置25及び比較計数処理部26が備わっている。
【0028】
なお、図1には必要最小限の機能だけを示してある。実際には、例えばパソコンのように通信機能を備える端末に図1に示された特別な機能を付加することにより送信側端末10や受信側端末20を構成できる。
通信アプリケーション11及び22は、各端末のユーザが使用するプログラムであり、通信網30を介してパケット(ユーザパケット)の伝送を行う。
【0029】
ビット列抽出部13は、通信アプリケーション11が通信アプリケーション22に対して送信するパケット(ユーザパケット)を取り込み、そのパケットの特定位置のビット列xを抽出する。特定位置とは、予め定めた開始ビット位置fから終了ビット位置Fまでの範囲(f<F)を表す。従って、抽出されたビット列xは元のパケットの一部分であり、パケットよりもビット数が小さい情報になる。
【0030】
ハッシュ関数計算部14は、ビット列抽出部13が抽出したビット列xを入力し、予め定めたハッシュ関数h(x)を用いて有限の整数値を算出する。実際のハッシュ関数h(x)としては、例えば次のような関数を用いればよい。
h(x)=X mod A
X:ビット列xを整数値として解釈した値
A:正の整数(定数)
ハッシュ関数計算部14は、パケット毎に入力されるそれぞれのビット列xについてハッシュ関数h(x)の計算値を求める。求められた計算値は、記憶装置15に送信側計算値リストSとして追加記録される。なお、送信側計算値リストSは測定処理を開始する前に空に初期化される。
【0031】
データ転送処理部16は、記憶装置15に蓄積された送信側計算値リストSを受信側端末20に対して転送する。この例では、送信側計算値リストSをパケットと同じ通信網30を介して転送している。但し、測定対象のパケットを伝送する通信網30とは別の通信回線を用いて送信側計算値リストSを転送する場合も考えられる。
【0032】
一方、受信側端末20のビット列抽出部23は、送信側端末10が送信し受信側端末20内の通信インタフェース21を介して通信アプリケーション22が受け取るパケットと同じ情報を取り込み、そのパケットの特定位置のビット列xを抽出する。
この特定位置は、送信側端末10のビット列抽出部13が抽出するビット列xの位置と同一である。従って、通信網30上でパケット損失などの問題が生じない限り、ビット列抽出部23が抽出するビット列xは、ビット列抽出部13が抽出するビット列xと同じ内容になる。
【0033】
ハッシュ関数計算部24は、ビット列抽出部23が抽出したビット列xを入力し、予め定めたハッシュ関数h(x)を用いて有限の整数値を算出する。ハッシュ関数計算部24が用いるハッシュ関数h(x)は、送信側端末10のハッシュ関数計算部14が用いるハッシュ関数h(x)と同一の内容にする。
従って、同じビット列xに対してハッシュ関数計算部14が求める計算値とハッシュ関数計算部24が求める計算値とは同一になる。
【0034】
ハッシュ関数計算部24は、パケット毎に入力されるそれぞれのビット列xについてハッシュ関数h(x)の計算値を求める。求められた計算値は、記憶装置25に受信側計算値リストRとして追加記録される。なお、受信側計算値リストRは測定処理を開始する前に空に初期化される。
比較計数処理部26は、記憶装置25に記録された受信側計算値リストRの各要素(ビット列xから求められたハッシュ関数の計算値)と送信側端末10からデータ転送処理部16によって転送された送信側計算値リストSの各要素とをそれぞれ比較して、パケット損失数を計数する。
【0035】
図1に示す通信システムにおいて実際にパケット伝送品質を測定する場合には、送信側端末10のユーザ及び受信側端末20のユーザはそれぞれ事前に通信アプリケーション11及び通信アプリケーション22を起動する。従って、通信アプリケーション11から通信アプリケーション22に対してユーザパケットの伝送が開始される。
【0036】
この後で、送信側端末10上では図2に示す計算値リスト作成処理が開始され、受信側端末20上では図3に示す計算値リスト作成処理が開始される。図2,図3に示すように、送信側端末10が実行する計算値リスト作成処理と受信側端末20が実行する計算値リスト作成処理とはほとんど同じである。
図2及び図3の内容について以下に説明する。
【0037】
まず、送信側端末10においてはステップ51で送信側計算値リストSの内容を空に初期化し、受信側端末20においてはステップ61で受信側計算値リストRの内容を空に初期化する。
また、測定期間中の送信側端末10からのパケットが受信側端末20に到着する前に、受信側端末20では受信側計算値リストRの更新処理、すなわちステップ62以降の処理を開始する。
【0038】
送信側端末10からのパケットが受信側端末20に到着すると、図3のステップ63からステップ64に進む。この場合、受信側端末20が受信したパケットは通信アプリケーション22に入力されるが同時にビット列抽出部23にも入力される。
ステップ64では、ビット列抽出部23は受信したパケットから第fビットから第Fビット(f<F)までの範囲のビット列xを抽出してそれをハッシュ関数計算部24に与える。
【0039】
ステップ65では、ハッシュ関数計算部24は入力されたビット列xからハッシュ関数h(x)に従って有限の整数値を計算値として算出する。
ステップ66では、記憶装置25はハッシュ関数計算部24が求めた計算値を受信側計算値リストRに追加する。
一方、送信側端末10は測定期間の始まりから送信側計算値リストSの更新処理を開始する。すなわち、図2のステップ52以降の処理を開始する。
【0040】
つまり、送信側端末10の通信アプリケーション11がユーザパケットを受信側端末20に送信するときに、ステップ53からステップ54の処理に進む。
ステップ54では、ビット列抽出部13は送信するパケットから第fビットから第Fビット(f<F)までの範囲のビット列xを抽出してそれをハッシュ関数計算部14に与える。ここで、ビット列抽出部13がパケットから抽出するビット列xの位置は、ビット列抽出部23が抽出する位置と同じにする必要がある。
【0041】
ステップ55では、ハッシュ関数計算部14は入力されたビット列xからハッシュ関数h(x)に従って有限の整数値を計算値として算出する。
ステップ56では、記憶装置15はハッシュ関数計算部14が求めた計算値を送信側計算値リストSに追加する。
測定期間が終了すると、送信側端末10は送信側計算値リストSの更新を終了する。また、測定期間中のパケットの中で最後に受信側端末20に到着するパケットが到着すると予想される時刻よりも十分に経過した時点で、受信側端末20は受信側計算値リストRの更新を終了する。
【0042】
この後で、送信側端末10のデータ転送処理部16は、照合のために送信側計算値リストSを通信網30あるいは図示しない専用の通信チャネルを介して受信側端末20に転送する。
受信側端末20においては、送信側端末10からの送信側計算値リストSを受信すると比較計数処理部26が起動し、図4に示す処理を実行してパケット損失数を集計する。
【0043】
図4に示す処理の内容について以下に説明する。
最初のステップ71では、パケット損失数を表す変数nを初期値0に定める。次のステップ72では、送信側計算値リストSから1つの要素s(計算値:整数値)を選択し、この要素sを送信側計算値リストSから削除する。
ステップ73では、受信側計算値リストRの各要素r(計算値:整数値)を参照して前のステップ72で選択された要素sと一致する要素rの有無を調べる。
【0044】
ここで、一致する要素rがある場合には、要素sを発生する元になったパケットは送信側端末10から受信側端末20に到着しているものと考えられる。従って、一致する要素rがある場合にはステップ74で一致する要素rを受信側計算値リストRから削除する。
また、一致する要素rが受信側計算値リストRに存在しない場合には、要素sを発生する元になったパケットは送信側端末10から受信側端末20に到着していないものと考えられる。従って、一致する要素rがない場合にはステップ76に進み、変数nの値を1だけ増加させる。
【0045】
ステップ72以降の処理は、送信側計算値リストSが空になるまで繰り返し実行される。送信側計算値リストSが空になるとステップ75からステップ77に進み、変数nの値をパケット損失数として出力する。
ところで、上記のような測定処理を行う場合には、受信側計算値リストRに含まれる各要素rには、測定期間の開始前及び測定期間の終了以降に送信側端末10が送出したパケットによって生成された余分な要素が混入している。
【0046】
パケット損失の測定を正確に行うためには、このような測定時間外に現れたパケットから生成された受信側計算値リストRの余分な要素と、送信側計算値リストSを構成する各要素sとが一致する確率を極力小さくする必要がある。
つまり、測定時間外に現れたパケットから生成された受信側計算値リストRの余分な要素と、送信側計算値リストSを構成する要素sとが一致した場合には、その要素sを生成したパケットの損失が生じた場合であっても、パケットが正常に伝送されたと誤判定されるためである。
【0047】
このような誤判定が生じると、パケット損失数を過小評価することになる。誤判定を減らして測定精度を高めるためには、ビット列抽出部13,23が抽出するビット位置及びビット数並びにハッシュ関数計算部14,24が用いるハッシュ関数h(x)を適切に決定する必要がある。
いずれにしても、上記のような方法でパケット損失数を測定する場合には、従来と比べて、必要な記憶容量及び伝送帯域を大幅に削減できる。
【0048】
以下、この性質を説明する。ビット列抽出部13,23の抽出するビット位置は、通信網30の通過中に変化せず、かつ、測定期間外に送出したパケットによるハッシュ関数出力値と送信側計算値リストSの要素とが一致しないように、パケット毎に異なる値をとるような部分とする必要がある。
このようなパケット毎に異なる値をとるビット位置は通信アプリケーション11,22の性質に依存するため、ある程度広い範囲をとる必要がある。しかし、抽出するのはパケットの一部でよいので、パケット全体よりは短い長さのビット列に変換されることになる。
【0049】
このビット列を有限の整数を出力するハッシュ関数に入力したとき、ハッシュ関数が出力する整数値は、入力されたビット列よりもはるかに短いビット列で表現することが可能である。
この結果、送信側計算値リストS及び受信側計算値リストRに記録される各要素は元のパケットそのものに比べ著しく短いビット長で表現される。従って、パケット全体を記録する従来技術に比べ、記憶領域を大幅に低減でき、かつ照合のため記録を1箇所に集めるのに必要な伝送帯域も顕著に低減可能となる。
【0050】
次に、測定期間外に送出したパケットにより生成される受信側計算値リストRの要素と送信側計算値リストSの要素とが一致しないという条件を満たしながら、記憶領域と伝送帯域を従来技術よりも大幅に低減可能なことを実験の結果を用いて説明する。
【0051】
この実験では、LANに接続された2つのノード(通信端末など)の間で通信アプリケーションを利用して伝送された71351個のIP(Internet Protocol)パケットを使い、そのうちの2000個及び4000個を選んでこれらを測定期間外に送信されたパケットと解釈し、残りの69351個及び67351個を測定期間中に送信されたパケットと解釈した。パケット長の平均値は558.8バイト(4470.4ビット)である。
【0052】
71351個の全パケットから受信側計算値リストRを作り、測定期間中に送信されたパケットと解釈したパケットから送信側計算値リストSを作り、送信側計算値リストSの要素と測定期間外に送信されたパケットによるハッシュ関数出力値の一致する確率について評価した。
但し、ビット列抽出部13,23は各パケットの第161ビットから第320ビットまでの範囲のビット列xを抽出する場合を想定した。
【0053】
また、ハッシュ関数h(x)については、抽出したビット列xを整数値として解釈した値Xと与えられた正の整数Aにより(h(x)=X mod A)と定義した。この定義より、Aはハッシュ関数出力値の上界である。
実験の結果は図5に示す通りである。図5において、横軸はハッシュ関数出力の上界値Aを表し、横軸は送信側計算値リストSの1要素当たりの測定期間外に送出したパケットによるハッシュ関数出力値との一致確率を表している。
【0054】
図5の内容から分かるように、ハッシュ関数出力値の範囲を広げると共に一致確率は減少するが、ハッシュ関数の上界値Aを10にすれば一致確率を10−3以下にでき、パケット損失数を十分正確に計数できる。
一方、上界値がこの値のとき、ハッシュ関数出力値は3バイト(24ビット)あれば表現できる。これはパケットの長さに対し約186分の1のデータ量である。従って、パケット全体を記録する従来技術と比べて、記録するパケット1個当たりの記憶領域及び伝送帯域も約186分の1に削減できる。このため、従来技術の大きな記憶領域と伝送帯域を必要とするという問題点は解決できる。
【0055】
なお、図1に示す通信システムにおいて実際にパケット伝送品質の測定開始及び終了を制御する場合には、例えば次に示すような手順で制御すればよい。
(1)オペレータの操作により、受信側端末20において受信側計算値リストRの更新処理(図3のステップ62以降)を開始する。
(2)受信側端末20は所定の制御信号を用いて記録開始を送信側端末10に通知する。
【0056】
(3)送信側端末10は受信側端末20からの記録開始通知を受信すると送信側計算値リストSの更新処理(図2のステップ52以降)を開始する。
(4)送信側端末10は予め定めた測定時間を経過した後で送信側計算値リストSの更新処理を終了し、所定の制御信号を用いて記録終了を受信側端末20に通知する。
【0057】
(5)送信側端末10は送信側計算値リストSを受信側端末20に転送する。
(6)受信側端末20は送信側端末10からの記録終了の通知を受信してから所定時間(遅延変動に対して十分に長い時間)を経過した後で受信側計算値リストRの更新処理を終了する。
(7)受信側端末20は送信側端末10から転送された送信側計算値リストSの内容とそれ自身が作成した受信側計算値リストRの内容とを図4に示す処理によって照合しパケット損失数を求める。
【0058】
なお、通信網30に多数の端末が接続されているような状況においては、測定対象のパケット以外のパケットが他の端末から受信側端末20に入力される可能性がある。
しかし、パケットには一般的に送信元アドレスや送信先アドレスの情報が含まれているので、送信元アドレスを予め定めた送信側端末10のアドレスと照合し、送信先アドレスを受信側端末20のアドレスと照合することにより測定対象のパケットとそれ以外のパケットとを区別できる。また、アドレス以外にプロトコルの違いやポート番号などを調べてパケットを区別することも考えられる。
【0059】
(第2の実施の形態)
本発明のパケット伝送品質測定方法及び装置の1つの実施の形態について図6及び図7を参照して説明する。図6は通信システムの構成例(2)を示すブロック図である。図7は比較計数処理部の動作(2)を示すフローチャートである。この形態は第1の実施の形態の変形例であり、パケット損失数の代わりにパケットの伝送遅延を測定する場合を想定している。図6において図1と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第1の実施の形態と同一の部分については以下の説明を省略する。
【0060】
図6に示すように、送信側端末10にはタイムスタンプ生成部17が追加してあり、受信側端末20にはタイムスタンプ生成部27が追加してある。タイムスタンプ生成部17及び27は、現在時刻に同期した情報すなわち日時のデータ(タイムスタンプ)を生成する。
送信側端末10における計算値リスト作成処理及び受信側端末20における計算値リスト作成処理は、それぞれ図2及び図3とほぼ同じである。但し、送信側端末10においてはタイムスタンプ生成部17が生成したタイムスタンプ、すなわちパケットの送信時刻をハッシュ関数計算部14の計算値とともに記憶装置15の送信側計算値リストSに記録する。
【0061】
同様に、受信側端末20においてはタイムスタンプ生成部27が生成したタイムスタンプ、すなわちパケットの到着時刻をハッシュ関数計算部24の計算値とともに記憶装置25の受信側計算値リストRに記録する。
つまり、この形態では送信側計算値リストSの各要素としてハッシュ関数計算部14の計算値とタイムスタンプ(送信時刻)とを1組にして記録し、受信側計算値リストRの各要素としてハッシュ関数計算部24の計算値とタイムスタンプ(到着時刻)とを1組にして記録する。
【0062】
第1の実施の形態と同様に、測定期間が終了すると送信側端末10のデータ転送処理部16は記憶装置15に記録された送信側計算値リストSの内容を受信側端末20に転送する。
受信側端末20の比較計数処理部26Bは、記憶装置25に記録された受信側計算値リストRと送信側端末10から転送された送信側計算値リストSの内容とを用いて図7に示すような処理を実施してパケット遅延データを生成する。
【0063】
図7に示す処理の内容について以下に説明する。
ステップ81では、送信側計算値リストSから1つの要素sを選択し、この要素sを送信側計算値リストSから削除する。この形態では、送信側計算値リストSの各要素sは、ハッシュ関数計算部14の計算値(整数値)s1とタイムスタンプs2との組で構成されている。
【0064】
同様に、受信側計算値リストRの各要素rは、ハッシュ関数計算部24の計算値(整数値)r1とタイムスタンプr2との組で構成されている。
ステップ82では、受信側計算値リストRの各要素rを参照して前のステップ81で選択された要素sの計算値s1と一致する要素r1の有無を調べる。
条件を満たす要素rが存在する場合には、ステップ82からステップ83に進み、該当する要素r,sについて次式により伝送遅延を求め保存する。
【0065】
td=r2−s2
また、ステップ84で該当する要素rを受信側計算値リストRから削除する。なお、要素s1と一致する要素r1が受信側計算値リストRの中で見つからない場合には、要素s1を生成したパケットが失われたとみなせるので、伝送遅延の計算は省略する。
【0066】
ステップ82以降の処理は、送信側計算値リストSの内容が空になるまで繰り返し実行される。これらの処理によって、測定期間中に送信側端末10から送信され受信側端末20に到達した全てのパケットに関する伝送遅延データが得られる。これらの伝送遅延データを用いることにより、遅延の分散や最大遅延等の統計量を算出できる。
【0067】
この形態の処理を実行する場合においても、必要な記憶領域及び伝送帯域を従来技術に比べ著しく削減できる。
従来技術で伝送遅延を測定するには送信点と受信点でパケット自体とタイムスタンプを記録する必要がある。
タイムスタンプは10バイト(80ビット)以下で正確に表現可能と考えられる。一方、パケットのデータ長は前述のように数百バイト以上であるので、パケットとタイムスタンプの記録に必要なパケット1個当たりの記憶領域も数百バイト以上となる。
【0068】
これに対して、本発明ではハッシュ関数出力値の表現は数バイトで可能であり、1パケット毎にリストに記録されるハッシュ関数出力値とタイムスタンプの組は高々十数バイトで表現できる。従って、第1の実施の形態と同様に従来技術と比べて記憶領域及び伝送帯域を大幅に低減できる。
(第3の実施の形態)
本発明のパケット伝送品質測定方法及び装置の1つの実施の形態について図8を参照して説明する。図8は通信システムの構成例(3)を示すブロック図である。
【0069】
この形態は第1の実施の形態の変形例であり、図8に示すように専用の通信管理装置35を用いる場合を想定している。
図8において図1と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第1の実施の形態と同一の部分については以下の説明を省略する。
送信側端末10の構成は第1の実施の形態と同一であるが、データ転送処理部16は作成した送信側計算値リストSを通信管理装置35に送信する。
【0070】
受信側端末20には、比較計数処理部26の代わりにデータ転送処理部28が設けてある。データ転送処理部28は、受信側計算値リストRの更新処理が終了した後で、受信側計算値リストRを通信管理装置35に転送する。
送信側端末10における計算値リスト作成処理の内容は図2と同一であり、受信側端末20における計算値リスト作成処理の内容は図3と同一である。通信管理装置35の比較計数処理部37は、送信側端末10から受け取った送信側計算値リストS及び受信側端末20から受け取った受信側計算値リストRに基づいて図4と同じ処理を実行する。
【0071】
従って、第1の実施の形態と同様にパケット損失数を求めることができる。
図8に示す通信システムにおいて実際にパケット伝送品質の測定開始及び終了を制御する場合には、例えば次に示すような手順で制御すればよい。
(1)通信管理装置35から受信側端末20に対して受信側計算値リストRの更新処理(図3のステップ62以降)の開始を指示する。
【0072】
(2)受信側端末20は受信側計算値リストRの更新処理を開始した後で、処理の開始を通信管理装置35に通知する。
(3)通信管理装置35は受信側端末20からの開始通知を受信した後で、送信側端末10に対して記録開始を指示する。
(4)送信側端末10は通信管理装置35からの記録開始通知を受信すると送信側計算値リストSの更新処理(図2のステップ52以降)を開始する。
【0073】
(5)送信側端末10は予め定めた測定時間を経過した後で送信側計算値リストSの更新処理を終了し、記録終了を通信管理装置35に通知する。
(6)通信管理装置35は送信側端末10からの記録終了の通知を受信してから所定時間(遅延変動に対して十分に長い時間)を経過した後で、受信側端末20に対して記録の終了を指示する。
【0074】
(7)受信側端末20は、通信管理装置35からの記録終了指示を受信すると受信側計算値リストRの更新処理を終了し、記録終了を通信管理装置35に通知する。
(8)通信管理装置35は、受信側端末20からの記録終了の通知を受信すると、記録データを1箇所に集めて照合処理を行うことを送信側端末10及び受信側端末20に指示する。
【0075】
(9)送信側端末10と受信側端末20は、通信管理装置35からの記録データ照合処理指示を受信すると、それぞれ送信側計算値リストSと受信側計算値リストRを通信管理装置35に送出する。
(10)通信管理装置35は送信側計算値リストSと受信側計算値リストRを受信したならば、比較計数処理部37により図4の処理を行う。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来技術と比べて遙かに少ない記憶領域と伝送帯域でパッシブ測定による伝送品質測定が可能になる。従って、記憶領域が小さい安価な装置と、比較的狭帯域の伝送路を使い、ユーザが体験する伝送品質を正確に測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信システムの構成例(1)を示すブロック図である。
【図2】送信側端末における計算値リスト作成処理を示すフローチャートである。
【図3】受信側端末における計算値リスト作成処理を示すフローチャートである。
【図4】比較計数処理部の動作(1)を示すフローチャートである。
【図5】確率に関する実験結果を示すグラフである。
【図6】通信システムの構成例(2)を示すブロック図である。
【図7】比較計数処理部の動作(2)を示すフローチャートである。
【図8】通信システムの構成例(3)を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 送信側端末
11 通信アプリケーション
12 通信インタフェース
13 ビット列抽出部
14 ハッシュ関数計算部
15 記憶装置
16 データ転送処理部
17 タイムスタンプ生成部
20 受信側端末
21 通信インタフェース
22 通信アプリケーション
23 ビット列抽出部
24 ハッシュ関数計算部
25 記憶装置
26 比較計数処理部
27 タイムスタンプ生成部
28 データ転送処理部
30 通信網
35 通信管理装置
36 通信インタフェース
37 比較計数処理部
S 送信側計算値リスト
R 受信側計算値リスト

Claims (4)

  1. 所定の通信網を介して第1の通信装置と第2の通信装置とが接続されている場合に、第1の通信装置から第2の通信装置に伝送されるパケットの伝送品質を測定するためのパケット伝送品質測定方法であって、
    前記第1の通信装置が第2の通信装置に送信するパケットの中から特定位置のビット列xを抽出する送信側ビット列抽出手順と、
    前記送信側ビット列抽出手順で抽出されたビット列xを有限の整数値に写像するハッシュ関数h(x)の値を計算する送信側ハッシュ値計算手順と、
    前記送信側ハッシュ値計算手順で求められた値を送信側計算値リストとして記録する送信側計算値リスト記録手順と、
    前記第1の通信装置から送信され第2の通信装置が受信したパケットの中から前記特定位置のビット列xを抽出する受信側ビット列抽出手順と、
    前記受信側ビット列抽出手順で抽出されたビット列xについて前記ハッシュ関数h(x)の値を計算する受信側ハッシュ値計算手順と、
    前記受信側ハッシュ値計算手順で求められた値を受信側計算値リストとして記録する受信側計算値リスト記録手順と、
    前記送信側計算値リストに記録された各要素と前記受信側計算値リストに記録された各要素とを比較して一致の有無を調べるリスト比較手順と
    を設けたことを特徴とするパケット伝送品質測定方法。
  2. 所定の通信網を介して第1の通信装置と第2の通信装置とが接続されている場合に、第1の通信装置から第2の通信装置に伝送されるパケットの伝送品質を測定するためのパケット伝送品質測定装置であって、
    前記第1の通信装置が第2の通信装置に送信するパケットの中から特定位置のビット列xを抽出する送信側ビット列抽出手段と、
    前記送信側ビット列抽出手段で抽出されたビット列xを有限の整数値に写像するハッシュ関数h(x)の値を計算する送信側ハッシュ値計算手段と、
    前記送信側ハッシュ値計算手段で求められた値を送信側計算値リストとして記録する送信側計算値リスト記録手段と、
    前記第1の通信装置から送信され第2の通信装置が受信したパケットの中から前記特定位置のビット列xを抽出する受信側ビット列抽出手段と、
    前記受信側ビット列抽出手段で抽出されたビット列xについて前記ハッシュ関数h(x)の値を計算する受信側ハッシュ値計算手段と、
    前記受信側ハッシュ値計算手段で求められた値を受信側計算値リストとして記録する受信側計算値リスト記録手段と、
    前記送信側計算値リストに記録された各要素と前記受信側計算値リストに記録された各要素とを比較して一致の有無を調べるリスト比較手段と
    を設けたことを特徴とするパケット伝送品質測定装置。
  3. 所定の通信網を介して第1の通信装置と第2の通信装置とが接続される場合に、第1の通信装置から第2の通信装置に伝送されるパケットの伝送品質を測定するためのパケット伝送品質測定装置であって、
    前記第1の通信装置が第2の通信装置に送信するパケットの中から特定位置のビット列xを抽出する送信側ビット列抽出手段と、
    前記送信側ビット列抽出手段で抽出されたビット列xを入力して有限の整数値に写像するハッシュ関数h(x)の値を計算する送信側ハッシュ値計算手段と、前記送信側ハッシュ値計算手段で求められた値を送信側計算値リストとして記録する送信側計算値リスト記録手段と
    を設けたことを特徴とするパケット伝送品質測定装置。
  4. 所定の通信網を介して第1の通信装置と第2の通信装置とが接続される場合に、第1の通信装置から第2の通信装置に伝送されるパケットの伝送品質を測定するためのパケット伝送品質測定装置であって、
    前記第1の通信装置から送信され第2の通信装置が受信したパケットの中から特定位置のビット列xを抽出する受信側ビット列抽出手段と、
    前記受信側ビット列抽出手段で抽出されたビット列xを入力して有限の整数値に写像するハッシュ関数h(x)の値を計算する受信側ハッシュ値計算手段と、前記受信側ハッシュ値計算手段で求められた値を受信側計算値リストとして記録する受信側計算値リスト記録手段と
    を設けたことを特徴とするパケット伝送品質測定装置。
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