JP2004241851A - トリックプレイプロセッサ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】逆再生時または逆スロー再生時においても高品質な画質で滑らかな画像表示が可能なトリックプレイプロセッサ装置を得ること。
【解決手段】再生用画像データを蓄えるメモリと、再生用画像データをメモリへ書き込む書き込み制御部と、再生用画像データを逆の時系列でメモリから読み出して出力する読み出し制御部と、再生用画像データが入力され、表示期間を指定するフィールド信号に基づいて再生用画像データをそのままの状態で逆再生用画像データとして出力する、または再生用画像データを用いて異なるフィールドデータを作成して逆再生用画像データとして出力するラインフィルタと、再生と逆再生との切り替えを行い、入力された再生用画像データまたは逆再生用画像データのいずれか一方を出力するセレクタと、セレクタを制御するセレクタ制御部とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】再生用画像データを蓄えるメモリと、再生用画像データをメモリへ書き込む書き込み制御部と、再生用画像データを逆の時系列でメモリから読み出して出力する読み出し制御部と、再生用画像データが入力され、表示期間を指定するフィールド信号に基づいて再生用画像データをそのままの状態で逆再生用画像データとして出力する、または再生用画像データを用いて異なるフィールドデータを作成して逆再生用画像データとして出力するラインフィルタと、再生と逆再生との切り替えを行い、入力された再生用画像データまたは逆再生用画像データのいずれか一方を出力するセレクタと、セレクタを制御するセレクタ制御部とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、DVDプレーヤシステムにおける逆再生または逆スロー再生を行うトリックプレイプロセッサ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
DVD(Digital Versatile Disk)媒体には、複数のVOBU(Video Object Unit)が記録されており、1VOBU内にはビデオデータがパック化されて時分割で挿入されている。このため、逆再生を行う際には、まず、1VOBU分のビデオデータをメモリに取り込み、次にメモリに取り込んだビデオデータを逆に読み出す処理を行う。このような処理は、トリックプレイプロセッサ装置により行われる。
【0003】
従来のDVDプレーヤシステムは、ビデオデコーダと、メモリと、解像度変換ブロックとトリックプレイプロセッサ装置とを備えて構成される。ここで、ビデオデコーダは、DVD媒体からデータを読み出し、1VOBU単位で圧縮されたMPEG画像を伸長し、伸長されたMPEG画像データはメモリに記憶される。また、解像度変換ブロックは、メモリに書き込まれた画像データをインターレースTV規格に変換する。そして、トリックプレイプロセッサ装置において、スロー再生、逆再生や逆スロー再生などのトリックプレイを実行する。
【0004】
ここで、トリックプレイプロセッサ装置は、メモリと、書き込みコントロール部と、読み出しコントロール部と、セレクタとを備えて構成される。書き込みコントロール部は、インターレースTV規格に変換された1VOBU分の画像データをメモリに書き込む際の制御を行う。メモリは、インターレースTV規格に変換された1VOBU分の画像データを記憶する。読み出しコントロール部は、メモリに記憶された画像データをメモリから逆に読み出す際の制御を行う。そして、セレクタは、通常再生と逆再生の切り替えを行い、所定の画像データを出力する。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−261591号公報(第5頁−第7頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デジタル映像信号を用いてトリックプレイを行う場合には、画像データの処理の仕方によりスムーズな動きが損なわれた動きのある映像となるという問題がある。これを改善する方法としては、例えば連続再生される二つのグループの最後と最初のフィールドを一つのフレームにすることによりスムーズで見た目に不自然さのないスロー再生を実現する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
しかしながら、トリックプレイプロセッサ装置を用いて逆再生や逆スロー再生を行う際の問題については未だ有効な方法は確立されていない。すなわち、従来のトリックプレイプロセッサ装置をフィールド動作モード、すなわち、メモリの使用サイズを削減するために第一フィールドに相当する画像データのみをフィールドメモリに書き込む動作モードで逆再生または逆スロー再生させた場合には、メモリには第一フィールドに相当する画像データのみが書き込まれている。
【0008】
そして、第一フィールド、第二フィールド表示時とも、メモリに蓄えた第一フィールドに相当する画像データだけを読み出している。このため、従来のトリックプレイプロセッサ装置においては、フィールド動作モードで逆再生または逆スロー再生させた場合に画質が粗くなるという問題がある。
【0009】
また、従来のトリックプレイプロセッサ装置をフレーム動作モード、すなわち第一フィールドと第二フィールドの両方に相当する画像データをメモリに書き込む動作モードで1/2倍以下の逆スロー再生させた場合には、メモリから読み出す画像データを特定のフレームの第一フィールドに相当する画像データと第二フィールドに相当する画像データとを一対で繰り返し出力している。すなわち、2フィールドを単位として繰り返し出力し、出力がフィールド1・2・1・2・・・となるため、画像が進んだり戻ったりすることによりスムーズな動きが損なわれ、ギクシャクした印象の動きのある映像になるという問題がある。このような画像の動きは、見た目でも確認でき、逆再生または逆スロー再生のスムーズな動きを損なうものとなる。
【0010】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、逆再生時または逆スロー再生時においても高品質な画質で滑らかな画像表示が可能なトリックプレイプロセッサ装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成する本発明に係るトリックプレイプロセッサ装置は、各フレームに第一フィールドデータと第二フィールドデータとを有する再生用画像データが入力されてトリックプレイを制御するトリックプレイプロセッサ装置であって、再生用画像データを一時蓄えるメモリと、再生用画像データのうち第一フィールドデータまたは第二フィールドデータのいずれか一方を前記メモリへ書き込む書き込み制御部と、メモリに書き込まれた第一フィールドデータまたは第二フィールドデータを逆の時系列で読み出して出力する読み出し制御部と、外部から入力され表示期間を指定するフィールド信号に基づいて前記第一フィールドデータまたは第二フィールドデータをそのままの状態で逆再生用画像データとして出力する、または第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータを作成して逆再生用画像データとして出力する、若しくは第二フィールドデータを用いて第一フィールドデータを作成して逆再生用画像データとして出力するラインフィルタと、再生用画像データ及び逆再生用画像データが入力され、再生と逆再生との切り替えを行い、再生用画像データまたは逆再生用画像データのいずれか一方を出力するセレクタとを備えることを特徴とする。
【0012】
以上のように構成された本発明に係るトリックプレイプロセッサ装置は、上記のラインフィルタを備え、第一フィールドデータまたは第二フィールドデータを用いて異なるフィールドデータを作成する。そして、1画像を第一フィールドデータと第二フィールドデータとにより画像表示する。すなわち、第一フィールドデータを第一フィールド表示時に表示し、第二フィールド表示時には第一フィールドデータを用いて作成した第二フィールドデータを表示する。または、第一フィールド表示時には作成した第一フィールドデータを表示し、第二フィールド表示時には第二フィールドデータを表示する。これにより、フィールド動作モードで逆再生または逆スロー再生を行う場合においても高品質な画質で滑らかな逆再生画像を得ることが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るトリックプレイプロセッサ装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0014】
実施の形態1.
図1は、DVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置41及びその周辺部の構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すDVDプレーヤシステムは、ビデオデコーダ1と、メモリ2と、解像度変換ブロック3と、トリックプレイプロセッサ装置41とを備えて構成される。また、本実施の形態においては、トリックプレイプロセッサ装置は、第一フィールドデータのみをメモリに蓄えて画像表示処理を行うフィールド動作モードで動作する。
【0016】
ここで、ビデオデコーダ1は、DVD媒体からデータを読み出し、1VOBU単位で圧縮されたMPEGデータを伸長(デコード)するものである。DVDビデオでは、DVD−ROM(片面1層)の4.7Gバイトという容量により多くのデータが入るようにMPEGという動画圧縮方式を使用している。このため、DVDビデオの再生時にはリアルタイムでこの圧縮データを伸長する必要がある。そして、DVD媒体からデータを読み出した時点では、読み出しデータは圧縮された状態であるため、この圧縮データの伸長をビデオデコーダ1にて行う。
【0017】
ビデオデコーダ1において伸長されたデータは一度メモリ2に記憶される。そして、解像度変換ブロック3がメモリ2に書き込まれたデータを読み出し、インターレースTV用の規格に合わせて読み出したデータの変換処理を行う。そして、このデータがトリックプレイプロセッサ装置41に入力され、該トリックプレイプロセッサ装置41おいて、逆再生・逆スロー再生を実行する。
【0018】
トリックプレイプロセッサ装置41は、メモリ6と、書き込みコントロール部5と、読み出しコントロール部7と、セレクタ8と、ラインフィルタ9と、セレクタ制御部21とを備えて構成される。
【0019】
ここで、メモリ6は、解像度変換ブロック3においてインターレースTV用の規格に変換された1VOBU分のデータをフィールドデータとして記憶するものである。メモリ6には、解像度変換ブロック3からの出力データのうち、第一フィールドデータのみが記憶される。
【0020】
メモリ6に対するデータの書き込みは、書き込みコントロール部5により行われる。書き込みコントロール部5は、外部からソフトで制御することも可能であり、また、その内部に制御用の回路を備え、書き込みコントロール部5自体で制御することも可能である。
【0021】
また、メモリ6に書き込まれたデータは、読み出しコントロール部7により読み出される。読み出しコントロール部7は、外部からソフトで制御することも可能であり、また、その内部に制御用の回路を備え、読み込みコントロール部7自体で制御することも可能である。
【0022】
そして、読み出しコントロール部7により読み出されたフィールドデータは、ラインフィルタ9に入力される。ラインフィルタ9では、解像度変換ブロック3から出力されたフィールド信号に従ってメモリ6からの出力データ、すなわち第一フィールドデータをそのままの状態で逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する、または、第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータを作成し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。
【0023】
ここで、ラインフィルタ9において第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータを作成する方法について図2を用いて説明する。図2において、斜線のハッチングを施した部分は第一フィールドデータであり、破線で示した部分は第一フィールドデータを用いて作成される第二フィールドデータを示している。例えば図2中に*で示した第二フィールドデータを作成する場合には、第一フィールドデータA2及び第一フィールドデータB2を用いて以下の演算を行うことにより第二フィールドデータを作成することができる。
【0024】
* = A2+B2/2
【0025】
なお、ここで示した方法は、第二フィールドデータの作成方法の一例であり、これに限定されるものではない。したがって、第二フィールドデータの作成方法としては、第一フィールドデータに所定の係数を乗する等、適宜選択することにより種々の方法を用いることが可能である。
【0026】
セレクタ8では、セレクタ制御部21からセレクタ8に入力されるセレクタ信号22により通常再生と逆再生との切り替えを行い、入力されたデータを出力する。
【0027】
図3は、このトリックプレイプロセッサ装置における通常再生時のタイミングチャートである。
【0028】
通常再生を行うには、ビデオデコーダ1が、DVD媒体からデータを読み出し、1VOBU単位で圧縮されたMPEGデータを伸長し、メモリ2に伸長されたMPEG画像データを記憶する。
【0029】
現在VOBUnの表示をしているとする。ここで、VOBUnとは、n番目のVOBUを意味する。VOBUnには、A〜Nのフレームが存在し、インターレースTVに表示するために、さらに各フレームは、第一フィールドデータと、第二フィールドデータとに分割されてメモリ2から読み出されている。例えばフレームAは、第一フィールドデータ1−A、第二フィールドデータ2−Aに分割され、フレームBは、第一フィールドデータ1−B、第二フィールドデータ2−Bに分割されている。そして、これらのフィールドデータは、1−A、2−A、1−B、2−B、・・・の順で解像度変換ブロック3から読み出され、メモリ6には記憶されることなく再生用画像データとしてセレクタ8を通して出力され、画像表示がなされる。この後、VOBUn+1、VOBUn+2のデータが同様にしてセレクタ8に送られる。このとき、セレクタ8は、セレクタ制御部21から入力されるセレクタ信号22により通常再生状態とされている。なお、画像出力は、時間の経過とともに図の左から右方向に出力が行われていくものとする。
【0030】
ここで、第1フィールド及び第2フィールドとは、通常再生時に1フレームを形成する2つのフィールドのそれぞれの名称である。すなわち、1フレームは、第1フィールド及び第2フィールドの2つのフィールドにより構成されている。また、フレームA、B、C、D・・・、Nは、各フレームを区別するために便宜上付加した名称である。そして、これらのフィールド、フレームは、DVD媒体に記録されたデータである。
【0031】
また、1フレームを出力する単位期間をフレーム期間と言うこととし、また、第一フィールドを表示する期間を第一フィールド表示期間、第二フィールドを表示する期間を第二フィールド表示期間と言うこととする。したがって、この場合、フレーム期間の前半部分が第一フィールド表示期間であり、後半部分が第二フィールド表示期間となる。
【0032】
また、インターレースTVにおいては、図4に示すように一画像を表示する1フレームのデータのうち、奇数ラインのデータが第1フィールドデータに、偶数ラインのデータが第二フィールドデータとして表示される。したがって、第一フィールドデータと第二フィールドデータとの両方を用いることにより画質の良好な画像を表示することができる。
【0033】
次に、このトリックプレイプロセッサ装置において、フィールド動作モードで逆再生する場合の動作を図5に示すタイミングチャートに従って説明する。なお、画像出力は、時間の経過とともに図の左から右方向に出力が行われていくものとする。
【0034】
例えば、VOBUn+2の表示をした時点で逆再生を行う場合、解像度変換ブロック3から読み出されたVOBUn+2のうち、第一フィールドデータ1−Aをメモリ6内のアドレスAへ、1−BをアドレスB、・・・、1−NをアドレスNへと、アドレスAからアドレスNまで順次、第一フィールドデータを書き込む。
【0035】
次のVOBUn+1のメモリ6への取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、アドレスNから第一フィールドデータ1−Nを2回、1−Mを2回、・・・、アドレスBから1−Bを2回、アドレスAから1−Aを2回と、各メモリから第一フィールドデータを2回ずつ読み出し、ラインフィルタ9に出力する。
【0036】
ラインフィルタ9では、解像度変換ブロック3から入力されたフィールド信号23に基づいて、第一フィールド表示期間は第一フィールドデータをそのままの状態で逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。例えば、第一フィールド表示期間においては、第一フィールドデータ1−Nをそのままの状態で逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。
【0037】
一方、第二フィールド表示期間においては、例えばラインフィルタ9は第一フィールドデータ1−Nと次に入力される第一フィールドデータ1−Mから第二フィールドデータ1−N’を作成し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。なお、第二フィールドデータ1−N’の作成方法は、上述したように特に限定されるものではなく、第一フィールドデータ1−Nに所定の係数を乗する方法などにより作成することもできる。
【0038】
引き続き、ラインフィルタ9は、第一フィールド表示期間においては第一フィールドデータ1−Mをそのままの状態で逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力し、また、第二フィールド表示期間においては第一フィールドデータ1−Mと第一フィールドデータ1−Lとから第二フィールドデータ1−M’を作成し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。
【0039】
そして、セレクタ8では、図5に示すように第一フィールドデータを第一フィールド表示時に表示し、第二フィールド表示時には作成した第二フィールドデータを表示し、1−N、1−N’、1−M、1−M’・・・、1−A、1−A’の順で逆の時系列で逆再生用画像データを出力することにより、逆再生が行われる。
【0040】
このように、セレクタ8を通りトリックプレイプロセッサ装置41からの出力される逆再生用画像データは、解像度変換ブロック3から読み出した異なる第一フィールドデータの間に新たに作成された第二フィールドデータが補間されている。これにより、フィールド動作モードにおいても、1画像を表示する1フレームを構成する第一フィールドデータと第二フィールドデータとの両方を用いることにより画像表示することが可能である。したがって、フィールド動作モードで逆再生または逆スロー再生を行う場合においても高品質な画質で滑らかな逆再生画像が得られる。
【0041】
図6に示すような従来のトリックプレイプロセッサ装置においてフィールド動作モードで1倍速逆再生する場合のタイミングチャートを図7に示す。なお、図6に示すトリックプレイプロセッサ装置は、図1に示すトリックプレイプロセッサ装置において、ラインフィルタ9及びセレクタ制御部21を備えない構成とされている。
【0042】
このような構成においてフィールド動作モードで1倍速逆再生する場合は、例えばVOBUn+1のメモリ6への取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、アドレスNから第一フィールドデータ1−Nを2回、1−Mを2回、・・・、アドレスBから1−Bを2回、アドレスAから1−Aを2回と、各メモリから第一フィールドデータを2回ずつ読み出し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。そして、第一フィールドデータのみがセレクタ8から出力され、1倍速逆再生の画像表示がなされる。
【0043】
したがって、図7に示すようにセレクタ8からの出力は、第二フィールドデータに相当するデータが存在しないため、第二フィールド表示期間においても第一フィールド表示期間と同じ画像データが出力される。例えば、第一フィールドデータ1−Nが続けて二回出力され、画像表示される。
【0044】
このように逆再生を行った場合、第一フィールドデータの画像、すなわち1画像のうち奇数ラインの画像表示しかされていないため、画像が粗くなり、また、画像の動きが大きくなってしまう。
【0045】
また、フィールド動作モードで1/2倍速逆再生する場合のタイミングチャートを図8に示す。1/2倍速逆再生する場合は、VOBUn+1のメモリ6への取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、アドレスNから第一フィールドデータ1−Nを4回、1−Mを4回、・・・、アドレスBから1−Bを4回、アドレスAから1−Aを4回と、各メモリから第一フィールドデータを4回ずつ読み出し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。そして、第一フィールドデータのみがセレクタ8から出力され、1/2倍速逆スロー再生の画像表示がなされる。
【0046】
この場合も、第一フィールドデータの画像、すなわち1画像のうち奇数ラインの画像表示しかされていないため、画像が粗くなり、また、画像の動きが大きくなってしまう。
【0047】
しかしながら、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置では、上述したようにラインフィルタ9を備え、第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータを作成し、1画像を第一フィールドデータと第二フィールドデータとにより画像表示するため、フィールド動作モードで逆再生または逆スロー再生を行う場合においても高品質な画質で滑らかな逆再生画像が表示できるという効果が得られる。
【0048】
なお、上記においては第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータを作成する場合について説明したが、第二フィールドデータを用いて第一フィールドデータを作成することも可能である。
【0049】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。図9は、本実施の形態に係るDVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置42及びその周辺部の構成を示すブロック図である。なお、上述した実施の形態1に係るトリックプレイプロセッサ装置41と同じ部分については、前記と同じ符号を付すことで詳細な説明は省略する。
【0050】
図9に示すDVDプレーヤシステムは、ビデオデコーダ1と、メモリ2と、解像度変換ブロック3と、トリックプレイプロセッサ装置42とを備えて構成される。
【0051】
また、トリックプレイプロセッサ装置42は、メモリ6と、フィールド制御書き込みコントロール部10と、フィールド制御読み出しコントロール部11と、セレクタ8と、セレクタ制御部21とを備えて構成される。ここで、フィールド制御書き込みコントロール部10は、フレーム動作モード時のメモリ6へのデータの書き込みをフィールド単位で制御する。なお、フィールド制御書き込みコントロール部10は、外部からソフトで制御することも可能であり、また、その内部に制御用の回路を備え、フィールド制御書き込みコントロール部10自体で制御することも可能である。
【0052】
また、フィールド制御読み出しコントロール部11は、フレーム動作モード時のメモリ6からの画像データの読み出しをフィールド単位で制御する。フィールド制御読み出しコントロール部11は、外部からソフトで制御することも可能であり、また、その内部に制御用の回路を備え、フィールド制御読み出しコントロール部11自体で制御することも可能である。
【0053】
次に、このトリックプレイプロセッサ装置で1/2倍速で逆スロー再生する場合の動作を図10に示すタイミングチャートに従って説明する。
【0054】
例えば、VOBUn+2の表示をした時点で逆再生を行う場合は、フィールド制御書き込みコントロール部10により解像度変換ブロック3から読み出した第一フィールドデータ1−Aをメモリ6内のアドレスAへ書き込む。続いて、アドレスBへ第二フィールドデータ2−Aを書き込む。そして、図10に示すようにアドレス2N−1へ第一フィールドデータ1−Nを、アドレス2Nへ第二フィールドデータ2Nを書き込むまでフィールド単位でデータの書き込みを続ける。
【0055】
そして、次のVOBUn+1のメモリ6への取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、フィールド制御読み出しコントロール部11によりアドレス2Nから第二フィールドデータ2−Nを2回、アドレス2N−1から第一フィールドデータ1−Nを2回、フィールド単位で画像データを読み出してセレクタ8に出力する。そして、図10に示すように順にアドレスBから第二フィールドの画像2−Aを2回、アドレスAから第一フィールドの画像1−Aを2回ずつ読み出すまでフィールド単位でデータの読み出しを続ける。
【0056】
そして、セレクタ8では、メモリ6から読み出した順に逆の時系列で、すなわち2−N、2−N、1−N、1−N、・・・2−A、2−A、1−A、1−Aの順で逆再生用画像データを出力することにより、フィールド単位の1/2倍速の逆スロー再生が実現できる。
【0057】
上述したように、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置では、フィールド制御書き込みコントロール部10とフィールド制御読み出しコントロール部11とを備え、メモリ6へのデータの書き込み、及びメモリ6からのデータの読み出しをフィールド単位で制御する。すなわち、図10に示すようにフィールドデータ毎に異なるアドレスに書き込みを行い、さらに同一のフィールドデータをメモリ6から2回ずつフィールド単位で読み出す。そして、セレクタ8では、逆の時系列で逆再生用画像データを出力する。これにより、このトリックプレイプロセッサ装置では、不自然さのない滑らかな画像表示が可能となり、スムーズな1/2倍逆再生を実現することができる。
【0058】
図6に示すような従来のトリックプレイプロセッサ装置においてフレーム動作モードで1倍速逆再生した場合のタイミングチャートを図11に示す。
【0059】
このような構成においてフレーム動作モードで1倍速逆再生する場合は、例えば、VOBUn+2の表示をした時点で逆再生を行う場合、解像度変換ブロック3から読み出されたVOBUn+2のうち、第一フィールドデータ1−A及び第二フィールドデータ2−A、すなわちフレームAをメモリ6内のアドレスAへ、1−B及び2−B、すなわちフレームBをアドレスB、・・・、1−N及び2−N、すなわちフレームNをアドレスNへと、アドレスAからアドレスNまで順次、第一フィールドデータ及び第二フィールドデータをフレーム単位で書き込む。
【0060】
そして、VOBUn+1のメモリ6への取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、アドレスNからフレームN、すなわち第一フィールドデータ1−A及び第二フィールドデータ2−Aを1回、アドレスMからフレームMを1回、・・・、アドレスBからフレームBを1回、アドレスAからフレームAを1回と、各アドレスからフレーム単位でデータを1回ずつ読み出し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。
【0061】
すなわち、セレクタ8には図11に示すように2−N、1−N、・・・、2−B、1−B、2−A、1−Aの順で逆再生用画像データが入力され、この順で出力することにより、1倍速逆再生が行われる。
【0062】
この場合は、データの出力が逆の時系列で新しいフレームから順に出力され、また、各フレーム内では、フィールド2、フィールド1の順で出力がなされる。このため、画像が進んだり戻ったりすることがなく、スムーズな動きの画像が得られる。
【0063】
次に、図6に示すような従来のトリックプレイプロセッサ装置のフレーム動作モードで1/2倍速逆スロー再生した場合のタイミングチャートを図12に示す。
【0064】
この場合、上述した1倍速逆再生の場合と同様にVOBUn+2の表示をした時点で逆再生を行う場合、解像度変換ブロック3から読み出されたデータをフレーム単位で書き込む。
【0065】
そして、VOBUn+1のメモリ6への取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、アドレスNからフレームNを2回、アドレスMからフレームMを2回・・・アドレスBからフレームBを2回、アドレスAからフレームAを2回と、各アドレスからフレーム単位でデータを2回ずつ読み出し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。
【0066】
すなわち、セレクタ8には図12に示すように2−N、1−N、2−N、1−N、・・・、2−B、1−B、2−B、1−B、2−A、1−A、2−A、1−Aの順で逆再生用画像データが入力され、さらにこの順で出力することにより、1/2倍速逆スロー再生が行われる。
【0067】
この場合、同じフレームの画像を表示しているにもかかわらず、フィールドデータの出力の順番がフィールド2・フィールド1・フィールド2・フィールド1の順番になる。例えばフレームNを1/2倍速逆スロー再生する場合には、フィールドデータの出力が2−N、1−N、2−N、1−Nとなり、画像が進んだり戻ったりすることによりスムーズな動きが損なわれた動きのある映像となってしまう。
【0068】
すなわち、逆再生1/2倍時には、通常速度の2倍の量のデータ出力により画像表示が行われるが、従来のトリックプレイプロセッサ装置におけるフレーム動作モード時にはフレーム単位での書き込み、読み出し制御を行っている。そして、書き込まれたデータをフレーム単位で2回読み出すと、画像の動きが不自然になってしまう。
【0069】
そこで、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置では、上述したようにフィールド制御書き込みコントロール部10とフィールド制御読み出しコントロール部11とを備え、メモリ6へのデータの書き込み、及びメモリ6からのデータの読み出しをフィールド単位で制御する。そして、セレクタ8では、逆の時系列で逆再生用画像データを出力する。これにより、このトリックプレイプロセッサ装置では、画像が進んだり戻ったりすることがなく、不自然さのない滑らかな画像表示が可能となり、スムーズな1/2倍逆再生を実現することが可能である。
【0070】
したがって、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置では、フレーム動作モードでの逆再生時または逆スロー再生時においても見た目に不自然さのないスムーズな画像表示ができるという効果を得ることができる。
【0071】
実施の形態3.
次に、実施の形態2の変形例である実施の形態3について説明する。図13は、本実施の形態に係るDVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置43及びその周辺部の構成を示すブロック図である。なお、上述した実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置と同じ部分については、前記と同じ符号を付すことで詳細な説明は省略する。
【0072】
図13に示すDVDプレーヤシステムは、ビデオデコーダ1と、メモリ2と、解像度変換ブロック3と、トリックプレイプロセッサ装置43とを備えて構成される。
【0073】
また、トリックプレイプロセッサ装置43は、メモリ6と、フィールド制御書き込みコントロール部10と、フィールド制御読み出しコントロール部11と、第一フィールド用ラインフィルタ12と、第二フィールド用ラインフィルタ13と、セレクタ14と、セレクタ制御部21とを備える。
【0074】
次に、このトリックプレイプロセッサ装置においてフレーム動作モードで1/2倍速逆スロー再生する場合の動作を図14に示すタイミングチャートに従って説明する。
【0075】
例えば、VOBUn+2の表示をした時点で逆再生を行う場合は、上述した実施の形態2と同様にフィールド制御書き込みコントロール部10により解像度変換ブロック3から読み出した第一フィールドデータ1−Aをメモリ6内のアドレスAへ書き込む。続いて、アドレスBへ第二フィールドデータ2−Aを書き込む。そして、図14に示すようにアドレス2N−1へ第一フィールドデータ1−Nを、アドレス2Nへ第二フィールドデータ2Nを書き込むまでフィールド単位でデータの書き込みを続ける。
【0076】
そして、次のVOBUn+1のメモリへの取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、フィールド制御読み出しコントロール部11によりアドレス2Nから第二フィールドデータ2−Nを2回、アドレス2N−1から第一フィールドデータ1−Nを2回、フィールド単位で画像データを読み出してセレクタ14に出力する。そして、図14に示すように順にアドレスBから第二フィールドの画像2−Aを2回、アドレスAから第一フィールドの画像1−Aを2回ずつ読み出すまでフィールド単位でデータの読み出しを続ける。このように読み出しを行うことにより、メモリ6からは、2−N、2−N、1−N、1−N、・・・2−A、2−A、1−A、1−Aの順でフィールドデータが読み出される。
【0077】
ここで、最初に読み出された第二フィールドデータ2−Nは、第二フィールド表示時にメモリ6から出力され、逆再生用画像データ14cとしてそのままの状態でセレクタ14に入力される。
【0078】
次に読み出された第二フィールドデータ2−Nは、第一フィールド表示時にメモリ6から出力され、第二フィールド用ラインフィルタ13に入力される。第二フィールド用ラインフィルタ13では、入力された第二フィールドデータ2−Nを用いて第一フィールドデータ2−N’を作成し、逆再生用画像データ14dとしてセレクタ14に出力する。
【0079】
次に読み出された第一フィールドデータ1−Nは、第二フィールド表示時にメモリ6から出力され、第一フィールド用ラインフィルタ12に入力される。第一フィールド用ラインフィルタ12では、入力された第一フィールドデータ1−Nから第二フィールドデータ1−N’を作成し、逆再生用画像データ14bとしてセレクタ14に出力する。
【0080】
次に読み出された第一フィールドデータ1−Nは、第一フィールド表示時にメモリ6から出力され、逆再生用画像データ14aとしてそのままの状態でセレクタ14に入力される。
【0081】
セレクタ14では、セレクタ制御部21からセレクタ14に入力されるセレクタ信号24により通常再生と逆再生との切り替えを行い、且つ、逆再生の場合には入力された逆再生用画像データを逆の時系列となるように14c→14d→14b→14aの順で出力する。すなわち、逆再生用画像データとしてフィールドデータを2−N、2−N’、1−N’、1−N、・・・2−B、2−B’、1−B’、1−B、2−A、2−A’、1−A’、1−Aの順で出力する。これを繰り返すことにより、フィールド単位の1/2倍速の逆スロー再生が実現できる。
【0082】
上述したように、実施の形態3においては、実施の形態2と同様にメモリ6へのデータの書き込み、及びメモリ6からのデータの読み出しをフィールド単位で制御し、同一のフィールドデータをメモリ6から同一のフィールドデータが連続するように2回ずつフィールド単位で読み出す。
【0083】
そして、実施の形態3においては、さらにラインフィルタ12、13を備えることにより、新たなフィールドデータを作成して画像表示に用いる逆再生用画像データ数を増やし画質の向上を図っている。また、逆再生用画像データを例えば2−N、2−N’、1−N’、1−N・・・のように逆の時系列で連続して出力する。
【0084】
これにより、本実施の形態においては、高品質な画像を得るとともに、実施の形態2と同様に画像が進んだり戻ったりすることがなく、不自然さのない滑らかな画像表示を実現している。
【0085】
したがって、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置では、フレーム動作モードでの逆再生時または逆スロー再生時においても高品質な画質で滑らかな画像表示ができるという効果を得ることができる。
【0086】
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4について説明する。図15は、本実施の形態に係るDVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置44及びその周辺部の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態は前述の実施の形態3の変形例であり、上述した実施の形態3と同じ部分については前記と同じ符号を付すことで詳細な説明は省略し、ここでは、前述の実施の形態3と異なる点について説明する。
【0087】
トリックプレイプロセッサ装置44が前述の実施の形態3と異なる点は、セレクタ制御部21としてフィールド情報格納レジスタ15と、自動スイッチ切り替え回路16とをさらに備えることである。
【0088】
フィールド情報格納レジスタ15には、VOBUのフィールドデータをメモリ6の各アドレスに書き込んだ際に、第一フィールドデータをアドレスに書き込んだ場合には、どの第一フィールドデータがどのアドレスに書き込まれたかというフィールド情報が、第二フィールドデータをアドレスに書き込んだ場合には、どの第二フィールドデータがどの書き込まれたかというフィールド情報25が書き込まれる。
【0089】
また、フィールド情報格納レジスタ15には、メモリ6の各アドレスに書き込まれたフィールドデータを読み出す際に、第一フィールドデータを読み出す場合には、どのアドレスからどの第一フィールドデータを読み出したかというフィールド情報が、第二フィールドデータを読み出す場合には、どのアドレスからどの第二フィールドデータを読み出したかというフィールド情報26が書き込まれる。
【0090】
自動スイッチ切り替え回路16は、解像度変換ブロック3からのフィールド信号23とフィールド情報格納レジスタ15からのフィールド情報27とにより、セレクタ14の通常再生と逆再生との切り替えを行い、且つ逆再生の場合にはセレクタ14に入力された逆再生用画像データの出力の順序を判断し、逆の時系列となるように制御する。すなわち、セレクタ14では、自動スイッチ切り替え回路16の制御により、上述した第3の実施の形態と同様に、セレクタ14に入力された逆再生用画像データを逆の時系列となるように14c→14d→14b→14aの順で出力する。すなわち、逆再生用画像データを2−N、2−N’、1−N’、1−N、・・・2−B、2−B’、1−B’、1−B、2−A、2−A’、1−A’、1−Aの順で出力する。これにより、実施の形態3と同様にフィールド単位の1/2倍速の逆スロー再生が行うことができる。
【0091】
したがって、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置においては、セレクタ制御部21としてフィールド情報格納レジスタ15と、自動スイッチ切り替え回路16とを備えることにより、上述した実施の形態3と同様に本発明の効果を得ることができる。
【0092】
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5について説明する。図16は、本実施の形態に係るDVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置45及びその周辺部の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態は前述の実施の形態3の他の変形例であり、上述した実施の形態3と同じ部分については前記と同じ符号を付すことで詳細な説明は省略し、ここでは、前述の実施の形態3と異なる点について説明する。
【0093】
トリックプレイプロセッサ装置45が前述の実施の形態3と異なる点は、セレクタ制御部21として自動スイッチ切り替え回路17をさらに備えることである。
【0094】
自動スイッチ切り替え回路17は、メモリ6から読み出したフィールドデータと解像度変換ブロック3からのフィールド信号23とにより、セレクタ14の通常再生と逆再生との切り替えを制御し、且つ、逆再生の場合にはセレクタ14に入力された逆再生用画像データの出力の順序を判断し、逆の時系列となるように制御する。
【0095】
また、このトリックプレイプロセッサ装置45では、フィールド制御書き込みコントロール部10により、画面からはみ出し出画されないオーバースキャン用の部分に、メモリ6に書き込むデータが第一フィールドデータであるか、第二フィールドデータであるかを識別する識別情報を書き込んでいく。
【0096】
すなわち、このトリックプレイプロセッサ装置45により例えば1/2倍速で逆スロー再生を行う場合、上述した実施の形態3と同様にして解像度変換ブロック3から読み出したフィールドデータをメモリ6に書き込むが、このとき、フィールド制御書き込みコントロール部10の制御により、画面からはみ出し出画されないオーバースキャン用の部分に、このデータが第一フィールドデータであるか、第二フィールドデータであるかを識別する識別情報を書き込んでいく。
【0097】
そして、実施の形態3と同様にしてフィールド制御読み出しコントロール部11によりメモリ6からフィールドデータが読み出され、セレクタ14に出力される。このとき、メモリ6から読み出したフィールドデータは、フィールドデータ情報28として自動スイッチ切り替え回路17にも送られる。
【0098】
自動スイッチ切り替え回路17では、識別情報が書き込まれたフィールドデータと解像度変換ブロック3からのフィールド信号23とにより、セレクタ14の通常再生と逆再生との切り替えを制御し、且つ逆再生の場合にはセレクタ14に入力された逆再生用画像データの出力の順序を判断し、逆の時系列となるように制御する。
【0099】
すなわち、セレクタ14では、自動スイッチ切り替え回路17の制御により、上述した実施の形態3と同様に、セレクタ14に入力されたフィールドデータを逆の時系列で14c→14d→14b→14aの順で出力する。すなわち、逆再生用画像データを2−N、2−N’、1−N’、1−N、・・・2−B、2−B’、1−B’、1−B、2−A、2−A’、1−A’、1−Aの順で出力する。これにより、実施の形態3と同様にフィールド単位の1/2倍速の逆スロー再生を行うことができる。
【0100】
したがって、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置においては、フィールドデータに上述したフィールドデータ情報を書き込み、セレクタ制御部21として自動スイッチ切り替え回路17を備えることにより、上述した実施の形態3と同様に本発明の効果を得ることができる。
【0101】
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態5について説明する。図17は、本実施の形態に係るDVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置46及びその周辺部の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態は前述の実施の形態5をさらに変形した実施の形態3の他の変形例であり、上述した実施の形態と同じ部分については前記と同じ符号を付すことで詳細な説明は省略し、ここでは、前述の実施の形態5と異なる点について説明する。
【0102】
トリックプレイプロセッサ装置46が前述の実施の形態5と異なる点は、ビデオデコーダ1が3−2プルダウン処理を行うとき、メモリ6から読み出すデータを判断するデータ識別読み出しコントロール部20を備えることである。メモリ6から読み出されたデータはセレクタ14へ出力される。
【0103】
ここで、3−2プルダウン処理について説明する。通常、映画画像のデータは、1秒間に24枚のフレームデータを有している。すなわち、48枚のフィールドデータを有している。一方、インターレースTVは1秒間に60枚のフィールドデータを出力することにより画像表示がなされる。
【0104】
そこで、映画画像をインターレースTVで画像表示するために不足するフィールドデータを調整するために3−2プルダウン処理という処理が行われる。3−2プルダウン処理とは、図18に示すようにDVD媒体から読み出された映画画像データを、最初の画像データを3回、次の画像データを2回、次の画像データを3回、次の画像データを2回、・・・というように解像度変換ブロック3がメモリ2から読み出すことにより、24枚のフレームデータを60枚のフィールドデータに変換するものである。この処理は、ビデオデコーダ1により制御される。
【0105】
また、図18に示すように、例えばフレームAから変換されたフィールドデータ1−A、2−A、1−Aの3枚のフィールドデータは、同一のフレームから変換されたものであるため、時系列的な差異はない。
【0106】
実施の形態5では、ラインフィルタ12、13を用いて第1フィールドデータから第2フィールドデータの作成を行っていたが、3−2プルダウン処理を行うときは、ラインフィルタ12、13を用い無くても、オリジナルの第2フィールドデータがメモリ6に書き込まれている。そのオリジナルのフィールドデータを読み出すために、データ識別読み出しコントロール部20は、ビデオデコーダ1から入力される3−2プルダウン情報29と、解像度変換ブロック3から入力され表示期間を指定するフィールド信号23とに基づいて、メモリ6から読み出すべきフィールドデータを判断し、そのフィールドデータをメモリ6から読み出す。
【0107】
メモリ6から読み出したフィールドデータは、ラインフィルタ12、13に入力せず、セレクタ14へ逆再生画像データとして出力する。すなわち、セレクタ14には、オリジナルデータが入力される。
【0108】
また、セレクタ14では、自動スイッチ切り替え回路17の制御により、上述した実施の形態5と同様に、セレクタ14に入力されたフィールドデータを逆の時系列で出力する。これにより、実施の形態5と同様にフィールド単位の逆再生または逆スロー再生を行うことができる。
【0109】
そして、映画画像は、オリジナルデータにより画像表示がなされるため、逆再生または逆スロー再生を行う場合においても画像品質の劣化がない、高品質な画像表示が可能である。
【0110】
また、ビデオデコーダ1が3−2プルダウン処理を行わない場合には、上述した実施の形態5と同様の処理を行う。
【0111】
したがって、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置においては、上述したデータ識別読み出しコントロール部20を備えることにより、映画画像の逆再生または逆スロー再生表示を行う場合においても、画像品質の劣化がない、高品質な画質で不自然さのない滑らかな画像表示が可能である。
【0112】
なお、上記においては、1/2倍速の逆再生を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所望の再生速度に応じてメモリ6から各フレームのデータを複数回ずつ繰り返して読み出し、上記と同様の走査が行われることにより、任意の倍速逆スロー再生が可能である。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ラインフィルタを備えることにより、第一フィールドデータまたは第二フィールドデータを用いて異なるフィールドデータを作成することができる。これにより、1画像を第一フィールドデータと第二フィールドデータとにより画像表示することが可能である。したがって、本発明によれば、フィールド動作モードで逆再生または逆スロー再生を行う場合においても高品質な画質で滑らかな逆再生画像を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置周辺部の構成を示すブロック図である。
【図2】第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータの作成方法を説明する図である。
【図3】実施の形態1に係るトリックプレイプロセッサ装置における通常再生時のタイミングチャートである。
【図4】インターレースTVの画像表示概念を説明する図である。
【図5】実施の形態1に係るトリックプレイプロセッサ装置における逆再生時のタイミングチャートである。
【図6】従来のトリックプレイプロセッサ装置周辺部の構成を示すブロック図である。
【図7】従来のトリックプレイプロセッサ装置における1倍速逆再生時のタイミングチャートである。
【図8】従来のトリックプレイプロセッサ装置における1/2倍速逆再生時のタイミングチャートである。
【図9】実施の形態2に係るトリックプレイプロセッサ装置の構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態2に係るトリックプレイプロセッサ装置における1/2倍速逆スロー再生時のタイミングチャートである。
【図11】従来のトリックプレイプロセッサ装置における1倍速逆再生時のタイミングチャートである。
【図12】従来のトリックプレイプロセッサ装置における1/2倍速逆スロー再生時のタイミングチャートである。
【図13】実施の形態3に係るトリックプレイプロセッサ装置の構成を示すブロック図である。
【図14】実施の形態3に係るトリックプレイプロセッサ装置における1/2倍速逆スロー再生時のタイミングチャートである。
【図15】実施の形態4に係るトリックプレイプロセッサ装置の構成を示すブロック図である。
【図16】実施の形態5に係るトリックプレイプロセッサ装置の構成を示すブロック図である。
【図17】実施の形態6に係るトリックプレイプロセッサ装置の構成を示すブロック図である。
【図18】3−2プルダウン処理を説明する図である。
【符号の説明】
1 ビデオデコーダ、2 メモリ、3 解像度変換ブロック、5 書き込みコントロール部、6 メモリ、7 読み出しコントロール部、8 セレクタ、9 ラインフィルタ、10 フィールド制御書き込みコントロール部、11 フィールド制御読み出しコントロール部、21 セレクタ制御部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、DVDプレーヤシステムにおける逆再生または逆スロー再生を行うトリックプレイプロセッサ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
DVD(Digital Versatile Disk)媒体には、複数のVOBU(Video Object Unit)が記録されており、1VOBU内にはビデオデータがパック化されて時分割で挿入されている。このため、逆再生を行う際には、まず、1VOBU分のビデオデータをメモリに取り込み、次にメモリに取り込んだビデオデータを逆に読み出す処理を行う。このような処理は、トリックプレイプロセッサ装置により行われる。
【0003】
従来のDVDプレーヤシステムは、ビデオデコーダと、メモリと、解像度変換ブロックとトリックプレイプロセッサ装置とを備えて構成される。ここで、ビデオデコーダは、DVD媒体からデータを読み出し、1VOBU単位で圧縮されたMPEG画像を伸長し、伸長されたMPEG画像データはメモリに記憶される。また、解像度変換ブロックは、メモリに書き込まれた画像データをインターレースTV規格に変換する。そして、トリックプレイプロセッサ装置において、スロー再生、逆再生や逆スロー再生などのトリックプレイを実行する。
【0004】
ここで、トリックプレイプロセッサ装置は、メモリと、書き込みコントロール部と、読み出しコントロール部と、セレクタとを備えて構成される。書き込みコントロール部は、インターレースTV規格に変換された1VOBU分の画像データをメモリに書き込む際の制御を行う。メモリは、インターレースTV規格に変換された1VOBU分の画像データを記憶する。読み出しコントロール部は、メモリに記憶された画像データをメモリから逆に読み出す際の制御を行う。そして、セレクタは、通常再生と逆再生の切り替えを行い、所定の画像データを出力する。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−261591号公報(第5頁−第7頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デジタル映像信号を用いてトリックプレイを行う場合には、画像データの処理の仕方によりスムーズな動きが損なわれた動きのある映像となるという問題がある。これを改善する方法としては、例えば連続再生される二つのグループの最後と最初のフィールドを一つのフレームにすることによりスムーズで見た目に不自然さのないスロー再生を実現する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
しかしながら、トリックプレイプロセッサ装置を用いて逆再生や逆スロー再生を行う際の問題については未だ有効な方法は確立されていない。すなわち、従来のトリックプレイプロセッサ装置をフィールド動作モード、すなわち、メモリの使用サイズを削減するために第一フィールドに相当する画像データのみをフィールドメモリに書き込む動作モードで逆再生または逆スロー再生させた場合には、メモリには第一フィールドに相当する画像データのみが書き込まれている。
【0008】
そして、第一フィールド、第二フィールド表示時とも、メモリに蓄えた第一フィールドに相当する画像データだけを読み出している。このため、従来のトリックプレイプロセッサ装置においては、フィールド動作モードで逆再生または逆スロー再生させた場合に画質が粗くなるという問題がある。
【0009】
また、従来のトリックプレイプロセッサ装置をフレーム動作モード、すなわち第一フィールドと第二フィールドの両方に相当する画像データをメモリに書き込む動作モードで1/2倍以下の逆スロー再生させた場合には、メモリから読み出す画像データを特定のフレームの第一フィールドに相当する画像データと第二フィールドに相当する画像データとを一対で繰り返し出力している。すなわち、2フィールドを単位として繰り返し出力し、出力がフィールド1・2・1・2・・・となるため、画像が進んだり戻ったりすることによりスムーズな動きが損なわれ、ギクシャクした印象の動きのある映像になるという問題がある。このような画像の動きは、見た目でも確認でき、逆再生または逆スロー再生のスムーズな動きを損なうものとなる。
【0010】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、逆再生時または逆スロー再生時においても高品質な画質で滑らかな画像表示が可能なトリックプレイプロセッサ装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成する本発明に係るトリックプレイプロセッサ装置は、各フレームに第一フィールドデータと第二フィールドデータとを有する再生用画像データが入力されてトリックプレイを制御するトリックプレイプロセッサ装置であって、再生用画像データを一時蓄えるメモリと、再生用画像データのうち第一フィールドデータまたは第二フィールドデータのいずれか一方を前記メモリへ書き込む書き込み制御部と、メモリに書き込まれた第一フィールドデータまたは第二フィールドデータを逆の時系列で読み出して出力する読み出し制御部と、外部から入力され表示期間を指定するフィールド信号に基づいて前記第一フィールドデータまたは第二フィールドデータをそのままの状態で逆再生用画像データとして出力する、または第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータを作成して逆再生用画像データとして出力する、若しくは第二フィールドデータを用いて第一フィールドデータを作成して逆再生用画像データとして出力するラインフィルタと、再生用画像データ及び逆再生用画像データが入力され、再生と逆再生との切り替えを行い、再生用画像データまたは逆再生用画像データのいずれか一方を出力するセレクタとを備えることを特徴とする。
【0012】
以上のように構成された本発明に係るトリックプレイプロセッサ装置は、上記のラインフィルタを備え、第一フィールドデータまたは第二フィールドデータを用いて異なるフィールドデータを作成する。そして、1画像を第一フィールドデータと第二フィールドデータとにより画像表示する。すなわち、第一フィールドデータを第一フィールド表示時に表示し、第二フィールド表示時には第一フィールドデータを用いて作成した第二フィールドデータを表示する。または、第一フィールド表示時には作成した第一フィールドデータを表示し、第二フィールド表示時には第二フィールドデータを表示する。これにより、フィールド動作モードで逆再生または逆スロー再生を行う場合においても高品質な画質で滑らかな逆再生画像を得ることが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るトリックプレイプロセッサ装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0014】
実施の形態1.
図1は、DVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置41及びその周辺部の構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すDVDプレーヤシステムは、ビデオデコーダ1と、メモリ2と、解像度変換ブロック3と、トリックプレイプロセッサ装置41とを備えて構成される。また、本実施の形態においては、トリックプレイプロセッサ装置は、第一フィールドデータのみをメモリに蓄えて画像表示処理を行うフィールド動作モードで動作する。
【0016】
ここで、ビデオデコーダ1は、DVD媒体からデータを読み出し、1VOBU単位で圧縮されたMPEGデータを伸長(デコード)するものである。DVDビデオでは、DVD−ROM(片面1層)の4.7Gバイトという容量により多くのデータが入るようにMPEGという動画圧縮方式を使用している。このため、DVDビデオの再生時にはリアルタイムでこの圧縮データを伸長する必要がある。そして、DVD媒体からデータを読み出した時点では、読み出しデータは圧縮された状態であるため、この圧縮データの伸長をビデオデコーダ1にて行う。
【0017】
ビデオデコーダ1において伸長されたデータは一度メモリ2に記憶される。そして、解像度変換ブロック3がメモリ2に書き込まれたデータを読み出し、インターレースTV用の規格に合わせて読み出したデータの変換処理を行う。そして、このデータがトリックプレイプロセッサ装置41に入力され、該トリックプレイプロセッサ装置41おいて、逆再生・逆スロー再生を実行する。
【0018】
トリックプレイプロセッサ装置41は、メモリ6と、書き込みコントロール部5と、読み出しコントロール部7と、セレクタ8と、ラインフィルタ9と、セレクタ制御部21とを備えて構成される。
【0019】
ここで、メモリ6は、解像度変換ブロック3においてインターレースTV用の規格に変換された1VOBU分のデータをフィールドデータとして記憶するものである。メモリ6には、解像度変換ブロック3からの出力データのうち、第一フィールドデータのみが記憶される。
【0020】
メモリ6に対するデータの書き込みは、書き込みコントロール部5により行われる。書き込みコントロール部5は、外部からソフトで制御することも可能であり、また、その内部に制御用の回路を備え、書き込みコントロール部5自体で制御することも可能である。
【0021】
また、メモリ6に書き込まれたデータは、読み出しコントロール部7により読み出される。読み出しコントロール部7は、外部からソフトで制御することも可能であり、また、その内部に制御用の回路を備え、読み込みコントロール部7自体で制御することも可能である。
【0022】
そして、読み出しコントロール部7により読み出されたフィールドデータは、ラインフィルタ9に入力される。ラインフィルタ9では、解像度変換ブロック3から出力されたフィールド信号に従ってメモリ6からの出力データ、すなわち第一フィールドデータをそのままの状態で逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する、または、第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータを作成し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。
【0023】
ここで、ラインフィルタ9において第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータを作成する方法について図2を用いて説明する。図2において、斜線のハッチングを施した部分は第一フィールドデータであり、破線で示した部分は第一フィールドデータを用いて作成される第二フィールドデータを示している。例えば図2中に*で示した第二フィールドデータを作成する場合には、第一フィールドデータA2及び第一フィールドデータB2を用いて以下の演算を行うことにより第二フィールドデータを作成することができる。
【0024】
* = A2+B2/2
【0025】
なお、ここで示した方法は、第二フィールドデータの作成方法の一例であり、これに限定されるものではない。したがって、第二フィールドデータの作成方法としては、第一フィールドデータに所定の係数を乗する等、適宜選択することにより種々の方法を用いることが可能である。
【0026】
セレクタ8では、セレクタ制御部21からセレクタ8に入力されるセレクタ信号22により通常再生と逆再生との切り替えを行い、入力されたデータを出力する。
【0027】
図3は、このトリックプレイプロセッサ装置における通常再生時のタイミングチャートである。
【0028】
通常再生を行うには、ビデオデコーダ1が、DVD媒体からデータを読み出し、1VOBU単位で圧縮されたMPEGデータを伸長し、メモリ2に伸長されたMPEG画像データを記憶する。
【0029】
現在VOBUnの表示をしているとする。ここで、VOBUnとは、n番目のVOBUを意味する。VOBUnには、A〜Nのフレームが存在し、インターレースTVに表示するために、さらに各フレームは、第一フィールドデータと、第二フィールドデータとに分割されてメモリ2から読み出されている。例えばフレームAは、第一フィールドデータ1−A、第二フィールドデータ2−Aに分割され、フレームBは、第一フィールドデータ1−B、第二フィールドデータ2−Bに分割されている。そして、これらのフィールドデータは、1−A、2−A、1−B、2−B、・・・の順で解像度変換ブロック3から読み出され、メモリ6には記憶されることなく再生用画像データとしてセレクタ8を通して出力され、画像表示がなされる。この後、VOBUn+1、VOBUn+2のデータが同様にしてセレクタ8に送られる。このとき、セレクタ8は、セレクタ制御部21から入力されるセレクタ信号22により通常再生状態とされている。なお、画像出力は、時間の経過とともに図の左から右方向に出力が行われていくものとする。
【0030】
ここで、第1フィールド及び第2フィールドとは、通常再生時に1フレームを形成する2つのフィールドのそれぞれの名称である。すなわち、1フレームは、第1フィールド及び第2フィールドの2つのフィールドにより構成されている。また、フレームA、B、C、D・・・、Nは、各フレームを区別するために便宜上付加した名称である。そして、これらのフィールド、フレームは、DVD媒体に記録されたデータである。
【0031】
また、1フレームを出力する単位期間をフレーム期間と言うこととし、また、第一フィールドを表示する期間を第一フィールド表示期間、第二フィールドを表示する期間を第二フィールド表示期間と言うこととする。したがって、この場合、フレーム期間の前半部分が第一フィールド表示期間であり、後半部分が第二フィールド表示期間となる。
【0032】
また、インターレースTVにおいては、図4に示すように一画像を表示する1フレームのデータのうち、奇数ラインのデータが第1フィールドデータに、偶数ラインのデータが第二フィールドデータとして表示される。したがって、第一フィールドデータと第二フィールドデータとの両方を用いることにより画質の良好な画像を表示することができる。
【0033】
次に、このトリックプレイプロセッサ装置において、フィールド動作モードで逆再生する場合の動作を図5に示すタイミングチャートに従って説明する。なお、画像出力は、時間の経過とともに図の左から右方向に出力が行われていくものとする。
【0034】
例えば、VOBUn+2の表示をした時点で逆再生を行う場合、解像度変換ブロック3から読み出されたVOBUn+2のうち、第一フィールドデータ1−Aをメモリ6内のアドレスAへ、1−BをアドレスB、・・・、1−NをアドレスNへと、アドレスAからアドレスNまで順次、第一フィールドデータを書き込む。
【0035】
次のVOBUn+1のメモリ6への取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、アドレスNから第一フィールドデータ1−Nを2回、1−Mを2回、・・・、アドレスBから1−Bを2回、アドレスAから1−Aを2回と、各メモリから第一フィールドデータを2回ずつ読み出し、ラインフィルタ9に出力する。
【0036】
ラインフィルタ9では、解像度変換ブロック3から入力されたフィールド信号23に基づいて、第一フィールド表示期間は第一フィールドデータをそのままの状態で逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。例えば、第一フィールド表示期間においては、第一フィールドデータ1−Nをそのままの状態で逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。
【0037】
一方、第二フィールド表示期間においては、例えばラインフィルタ9は第一フィールドデータ1−Nと次に入力される第一フィールドデータ1−Mから第二フィールドデータ1−N’を作成し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。なお、第二フィールドデータ1−N’の作成方法は、上述したように特に限定されるものではなく、第一フィールドデータ1−Nに所定の係数を乗する方法などにより作成することもできる。
【0038】
引き続き、ラインフィルタ9は、第一フィールド表示期間においては第一フィールドデータ1−Mをそのままの状態で逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力し、また、第二フィールド表示期間においては第一フィールドデータ1−Mと第一フィールドデータ1−Lとから第二フィールドデータ1−M’を作成し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。
【0039】
そして、セレクタ8では、図5に示すように第一フィールドデータを第一フィールド表示時に表示し、第二フィールド表示時には作成した第二フィールドデータを表示し、1−N、1−N’、1−M、1−M’・・・、1−A、1−A’の順で逆の時系列で逆再生用画像データを出力することにより、逆再生が行われる。
【0040】
このように、セレクタ8を通りトリックプレイプロセッサ装置41からの出力される逆再生用画像データは、解像度変換ブロック3から読み出した異なる第一フィールドデータの間に新たに作成された第二フィールドデータが補間されている。これにより、フィールド動作モードにおいても、1画像を表示する1フレームを構成する第一フィールドデータと第二フィールドデータとの両方を用いることにより画像表示することが可能である。したがって、フィールド動作モードで逆再生または逆スロー再生を行う場合においても高品質な画質で滑らかな逆再生画像が得られる。
【0041】
図6に示すような従来のトリックプレイプロセッサ装置においてフィールド動作モードで1倍速逆再生する場合のタイミングチャートを図7に示す。なお、図6に示すトリックプレイプロセッサ装置は、図1に示すトリックプレイプロセッサ装置において、ラインフィルタ9及びセレクタ制御部21を備えない構成とされている。
【0042】
このような構成においてフィールド動作モードで1倍速逆再生する場合は、例えばVOBUn+1のメモリ6への取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、アドレスNから第一フィールドデータ1−Nを2回、1−Mを2回、・・・、アドレスBから1−Bを2回、アドレスAから1−Aを2回と、各メモリから第一フィールドデータを2回ずつ読み出し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。そして、第一フィールドデータのみがセレクタ8から出力され、1倍速逆再生の画像表示がなされる。
【0043】
したがって、図7に示すようにセレクタ8からの出力は、第二フィールドデータに相当するデータが存在しないため、第二フィールド表示期間においても第一フィールド表示期間と同じ画像データが出力される。例えば、第一フィールドデータ1−Nが続けて二回出力され、画像表示される。
【0044】
このように逆再生を行った場合、第一フィールドデータの画像、すなわち1画像のうち奇数ラインの画像表示しかされていないため、画像が粗くなり、また、画像の動きが大きくなってしまう。
【0045】
また、フィールド動作モードで1/2倍速逆再生する場合のタイミングチャートを図8に示す。1/2倍速逆再生する場合は、VOBUn+1のメモリ6への取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、アドレスNから第一フィールドデータ1−Nを4回、1−Mを4回、・・・、アドレスBから1−Bを4回、アドレスAから1−Aを4回と、各メモリから第一フィールドデータを4回ずつ読み出し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。そして、第一フィールドデータのみがセレクタ8から出力され、1/2倍速逆スロー再生の画像表示がなされる。
【0046】
この場合も、第一フィールドデータの画像、すなわち1画像のうち奇数ラインの画像表示しかされていないため、画像が粗くなり、また、画像の動きが大きくなってしまう。
【0047】
しかしながら、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置では、上述したようにラインフィルタ9を備え、第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータを作成し、1画像を第一フィールドデータと第二フィールドデータとにより画像表示するため、フィールド動作モードで逆再生または逆スロー再生を行う場合においても高品質な画質で滑らかな逆再生画像が表示できるという効果が得られる。
【0048】
なお、上記においては第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータを作成する場合について説明したが、第二フィールドデータを用いて第一フィールドデータを作成することも可能である。
【0049】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。図9は、本実施の形態に係るDVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置42及びその周辺部の構成を示すブロック図である。なお、上述した実施の形態1に係るトリックプレイプロセッサ装置41と同じ部分については、前記と同じ符号を付すことで詳細な説明は省略する。
【0050】
図9に示すDVDプレーヤシステムは、ビデオデコーダ1と、メモリ2と、解像度変換ブロック3と、トリックプレイプロセッサ装置42とを備えて構成される。
【0051】
また、トリックプレイプロセッサ装置42は、メモリ6と、フィールド制御書き込みコントロール部10と、フィールド制御読み出しコントロール部11と、セレクタ8と、セレクタ制御部21とを備えて構成される。ここで、フィールド制御書き込みコントロール部10は、フレーム動作モード時のメモリ6へのデータの書き込みをフィールド単位で制御する。なお、フィールド制御書き込みコントロール部10は、外部からソフトで制御することも可能であり、また、その内部に制御用の回路を備え、フィールド制御書き込みコントロール部10自体で制御することも可能である。
【0052】
また、フィールド制御読み出しコントロール部11は、フレーム動作モード時のメモリ6からの画像データの読み出しをフィールド単位で制御する。フィールド制御読み出しコントロール部11は、外部からソフトで制御することも可能であり、また、その内部に制御用の回路を備え、フィールド制御読み出しコントロール部11自体で制御することも可能である。
【0053】
次に、このトリックプレイプロセッサ装置で1/2倍速で逆スロー再生する場合の動作を図10に示すタイミングチャートに従って説明する。
【0054】
例えば、VOBUn+2の表示をした時点で逆再生を行う場合は、フィールド制御書き込みコントロール部10により解像度変換ブロック3から読み出した第一フィールドデータ1−Aをメモリ6内のアドレスAへ書き込む。続いて、アドレスBへ第二フィールドデータ2−Aを書き込む。そして、図10に示すようにアドレス2N−1へ第一フィールドデータ1−Nを、アドレス2Nへ第二フィールドデータ2Nを書き込むまでフィールド単位でデータの書き込みを続ける。
【0055】
そして、次のVOBUn+1のメモリ6への取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、フィールド制御読み出しコントロール部11によりアドレス2Nから第二フィールドデータ2−Nを2回、アドレス2N−1から第一フィールドデータ1−Nを2回、フィールド単位で画像データを読み出してセレクタ8に出力する。そして、図10に示すように順にアドレスBから第二フィールドの画像2−Aを2回、アドレスAから第一フィールドの画像1−Aを2回ずつ読み出すまでフィールド単位でデータの読み出しを続ける。
【0056】
そして、セレクタ8では、メモリ6から読み出した順に逆の時系列で、すなわち2−N、2−N、1−N、1−N、・・・2−A、2−A、1−A、1−Aの順で逆再生用画像データを出力することにより、フィールド単位の1/2倍速の逆スロー再生が実現できる。
【0057】
上述したように、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置では、フィールド制御書き込みコントロール部10とフィールド制御読み出しコントロール部11とを備え、メモリ6へのデータの書き込み、及びメモリ6からのデータの読み出しをフィールド単位で制御する。すなわち、図10に示すようにフィールドデータ毎に異なるアドレスに書き込みを行い、さらに同一のフィールドデータをメモリ6から2回ずつフィールド単位で読み出す。そして、セレクタ8では、逆の時系列で逆再生用画像データを出力する。これにより、このトリックプレイプロセッサ装置では、不自然さのない滑らかな画像表示が可能となり、スムーズな1/2倍逆再生を実現することができる。
【0058】
図6に示すような従来のトリックプレイプロセッサ装置においてフレーム動作モードで1倍速逆再生した場合のタイミングチャートを図11に示す。
【0059】
このような構成においてフレーム動作モードで1倍速逆再生する場合は、例えば、VOBUn+2の表示をした時点で逆再生を行う場合、解像度変換ブロック3から読み出されたVOBUn+2のうち、第一フィールドデータ1−A及び第二フィールドデータ2−A、すなわちフレームAをメモリ6内のアドレスAへ、1−B及び2−B、すなわちフレームBをアドレスB、・・・、1−N及び2−N、すなわちフレームNをアドレスNへと、アドレスAからアドレスNまで順次、第一フィールドデータ及び第二フィールドデータをフレーム単位で書き込む。
【0060】
そして、VOBUn+1のメモリ6への取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、アドレスNからフレームN、すなわち第一フィールドデータ1−A及び第二フィールドデータ2−Aを1回、アドレスMからフレームMを1回、・・・、アドレスBからフレームBを1回、アドレスAからフレームAを1回と、各アドレスからフレーム単位でデータを1回ずつ読み出し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。
【0061】
すなわち、セレクタ8には図11に示すように2−N、1−N、・・・、2−B、1−B、2−A、1−Aの順で逆再生用画像データが入力され、この順で出力することにより、1倍速逆再生が行われる。
【0062】
この場合は、データの出力が逆の時系列で新しいフレームから順に出力され、また、各フレーム内では、フィールド2、フィールド1の順で出力がなされる。このため、画像が進んだり戻ったりすることがなく、スムーズな動きの画像が得られる。
【0063】
次に、図6に示すような従来のトリックプレイプロセッサ装置のフレーム動作モードで1/2倍速逆スロー再生した場合のタイミングチャートを図12に示す。
【0064】
この場合、上述した1倍速逆再生の場合と同様にVOBUn+2の表示をした時点で逆再生を行う場合、解像度変換ブロック3から読み出されたデータをフレーム単位で書き込む。
【0065】
そして、VOBUn+1のメモリ6への取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、アドレスNからフレームNを2回、アドレスMからフレームMを2回・・・アドレスBからフレームBを2回、アドレスAからフレームAを2回と、各アドレスからフレーム単位でデータを2回ずつ読み出し、逆再生用画像データとしてセレクタ8に出力する。
【0066】
すなわち、セレクタ8には図12に示すように2−N、1−N、2−N、1−N、・・・、2−B、1−B、2−B、1−B、2−A、1−A、2−A、1−Aの順で逆再生用画像データが入力され、さらにこの順で出力することにより、1/2倍速逆スロー再生が行われる。
【0067】
この場合、同じフレームの画像を表示しているにもかかわらず、フィールドデータの出力の順番がフィールド2・フィールド1・フィールド2・フィールド1の順番になる。例えばフレームNを1/2倍速逆スロー再生する場合には、フィールドデータの出力が2−N、1−N、2−N、1−Nとなり、画像が進んだり戻ったりすることによりスムーズな動きが損なわれた動きのある映像となってしまう。
【0068】
すなわち、逆再生1/2倍時には、通常速度の2倍の量のデータ出力により画像表示が行われるが、従来のトリックプレイプロセッサ装置におけるフレーム動作モード時にはフレーム単位での書き込み、読み出し制御を行っている。そして、書き込まれたデータをフレーム単位で2回読み出すと、画像の動きが不自然になってしまう。
【0069】
そこで、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置では、上述したようにフィールド制御書き込みコントロール部10とフィールド制御読み出しコントロール部11とを備え、メモリ6へのデータの書き込み、及びメモリ6からのデータの読み出しをフィールド単位で制御する。そして、セレクタ8では、逆の時系列で逆再生用画像データを出力する。これにより、このトリックプレイプロセッサ装置では、画像が進んだり戻ったりすることがなく、不自然さのない滑らかな画像表示が可能となり、スムーズな1/2倍逆再生を実現することが可能である。
【0070】
したがって、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置では、フレーム動作モードでの逆再生時または逆スロー再生時においても見た目に不自然さのないスムーズな画像表示ができるという効果を得ることができる。
【0071】
実施の形態3.
次に、実施の形態2の変形例である実施の形態3について説明する。図13は、本実施の形態に係るDVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置43及びその周辺部の構成を示すブロック図である。なお、上述した実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置と同じ部分については、前記と同じ符号を付すことで詳細な説明は省略する。
【0072】
図13に示すDVDプレーヤシステムは、ビデオデコーダ1と、メモリ2と、解像度変換ブロック3と、トリックプレイプロセッサ装置43とを備えて構成される。
【0073】
また、トリックプレイプロセッサ装置43は、メモリ6と、フィールド制御書き込みコントロール部10と、フィールド制御読み出しコントロール部11と、第一フィールド用ラインフィルタ12と、第二フィールド用ラインフィルタ13と、セレクタ14と、セレクタ制御部21とを備える。
【0074】
次に、このトリックプレイプロセッサ装置においてフレーム動作モードで1/2倍速逆スロー再生する場合の動作を図14に示すタイミングチャートに従って説明する。
【0075】
例えば、VOBUn+2の表示をした時点で逆再生を行う場合は、上述した実施の形態2と同様にフィールド制御書き込みコントロール部10により解像度変換ブロック3から読み出した第一フィールドデータ1−Aをメモリ6内のアドレスAへ書き込む。続いて、アドレスBへ第二フィールドデータ2−Aを書き込む。そして、図14に示すようにアドレス2N−1へ第一フィールドデータ1−Nを、アドレス2Nへ第二フィールドデータ2Nを書き込むまでフィールド単位でデータの書き込みを続ける。
【0076】
そして、次のVOBUn+1のメモリへの取り込み期間にVOBUn+2の表示をするために、フィールド制御読み出しコントロール部11によりアドレス2Nから第二フィールドデータ2−Nを2回、アドレス2N−1から第一フィールドデータ1−Nを2回、フィールド単位で画像データを読み出してセレクタ14に出力する。そして、図14に示すように順にアドレスBから第二フィールドの画像2−Aを2回、アドレスAから第一フィールドの画像1−Aを2回ずつ読み出すまでフィールド単位でデータの読み出しを続ける。このように読み出しを行うことにより、メモリ6からは、2−N、2−N、1−N、1−N、・・・2−A、2−A、1−A、1−Aの順でフィールドデータが読み出される。
【0077】
ここで、最初に読み出された第二フィールドデータ2−Nは、第二フィールド表示時にメモリ6から出力され、逆再生用画像データ14cとしてそのままの状態でセレクタ14に入力される。
【0078】
次に読み出された第二フィールドデータ2−Nは、第一フィールド表示時にメモリ6から出力され、第二フィールド用ラインフィルタ13に入力される。第二フィールド用ラインフィルタ13では、入力された第二フィールドデータ2−Nを用いて第一フィールドデータ2−N’を作成し、逆再生用画像データ14dとしてセレクタ14に出力する。
【0079】
次に読み出された第一フィールドデータ1−Nは、第二フィールド表示時にメモリ6から出力され、第一フィールド用ラインフィルタ12に入力される。第一フィールド用ラインフィルタ12では、入力された第一フィールドデータ1−Nから第二フィールドデータ1−N’を作成し、逆再生用画像データ14bとしてセレクタ14に出力する。
【0080】
次に読み出された第一フィールドデータ1−Nは、第一フィールド表示時にメモリ6から出力され、逆再生用画像データ14aとしてそのままの状態でセレクタ14に入力される。
【0081】
セレクタ14では、セレクタ制御部21からセレクタ14に入力されるセレクタ信号24により通常再生と逆再生との切り替えを行い、且つ、逆再生の場合には入力された逆再生用画像データを逆の時系列となるように14c→14d→14b→14aの順で出力する。すなわち、逆再生用画像データとしてフィールドデータを2−N、2−N’、1−N’、1−N、・・・2−B、2−B’、1−B’、1−B、2−A、2−A’、1−A’、1−Aの順で出力する。これを繰り返すことにより、フィールド単位の1/2倍速の逆スロー再生が実現できる。
【0082】
上述したように、実施の形態3においては、実施の形態2と同様にメモリ6へのデータの書き込み、及びメモリ6からのデータの読み出しをフィールド単位で制御し、同一のフィールドデータをメモリ6から同一のフィールドデータが連続するように2回ずつフィールド単位で読み出す。
【0083】
そして、実施の形態3においては、さらにラインフィルタ12、13を備えることにより、新たなフィールドデータを作成して画像表示に用いる逆再生用画像データ数を増やし画質の向上を図っている。また、逆再生用画像データを例えば2−N、2−N’、1−N’、1−N・・・のように逆の時系列で連続して出力する。
【0084】
これにより、本実施の形態においては、高品質な画像を得るとともに、実施の形態2と同様に画像が進んだり戻ったりすることがなく、不自然さのない滑らかな画像表示を実現している。
【0085】
したがって、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置では、フレーム動作モードでの逆再生時または逆スロー再生時においても高品質な画質で滑らかな画像表示ができるという効果を得ることができる。
【0086】
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4について説明する。図15は、本実施の形態に係るDVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置44及びその周辺部の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態は前述の実施の形態3の変形例であり、上述した実施の形態3と同じ部分については前記と同じ符号を付すことで詳細な説明は省略し、ここでは、前述の実施の形態3と異なる点について説明する。
【0087】
トリックプレイプロセッサ装置44が前述の実施の形態3と異なる点は、セレクタ制御部21としてフィールド情報格納レジスタ15と、自動スイッチ切り替え回路16とをさらに備えることである。
【0088】
フィールド情報格納レジスタ15には、VOBUのフィールドデータをメモリ6の各アドレスに書き込んだ際に、第一フィールドデータをアドレスに書き込んだ場合には、どの第一フィールドデータがどのアドレスに書き込まれたかというフィールド情報が、第二フィールドデータをアドレスに書き込んだ場合には、どの第二フィールドデータがどの書き込まれたかというフィールド情報25が書き込まれる。
【0089】
また、フィールド情報格納レジスタ15には、メモリ6の各アドレスに書き込まれたフィールドデータを読み出す際に、第一フィールドデータを読み出す場合には、どのアドレスからどの第一フィールドデータを読み出したかというフィールド情報が、第二フィールドデータを読み出す場合には、どのアドレスからどの第二フィールドデータを読み出したかというフィールド情報26が書き込まれる。
【0090】
自動スイッチ切り替え回路16は、解像度変換ブロック3からのフィールド信号23とフィールド情報格納レジスタ15からのフィールド情報27とにより、セレクタ14の通常再生と逆再生との切り替えを行い、且つ逆再生の場合にはセレクタ14に入力された逆再生用画像データの出力の順序を判断し、逆の時系列となるように制御する。すなわち、セレクタ14では、自動スイッチ切り替え回路16の制御により、上述した第3の実施の形態と同様に、セレクタ14に入力された逆再生用画像データを逆の時系列となるように14c→14d→14b→14aの順で出力する。すなわち、逆再生用画像データを2−N、2−N’、1−N’、1−N、・・・2−B、2−B’、1−B’、1−B、2−A、2−A’、1−A’、1−Aの順で出力する。これにより、実施の形態3と同様にフィールド単位の1/2倍速の逆スロー再生が行うことができる。
【0091】
したがって、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置においては、セレクタ制御部21としてフィールド情報格納レジスタ15と、自動スイッチ切り替え回路16とを備えることにより、上述した実施の形態3と同様に本発明の効果を得ることができる。
【0092】
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5について説明する。図16は、本実施の形態に係るDVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置45及びその周辺部の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態は前述の実施の形態3の他の変形例であり、上述した実施の形態3と同じ部分については前記と同じ符号を付すことで詳細な説明は省略し、ここでは、前述の実施の形態3と異なる点について説明する。
【0093】
トリックプレイプロセッサ装置45が前述の実施の形態3と異なる点は、セレクタ制御部21として自動スイッチ切り替え回路17をさらに備えることである。
【0094】
自動スイッチ切り替え回路17は、メモリ6から読み出したフィールドデータと解像度変換ブロック3からのフィールド信号23とにより、セレクタ14の通常再生と逆再生との切り替えを制御し、且つ、逆再生の場合にはセレクタ14に入力された逆再生用画像データの出力の順序を判断し、逆の時系列となるように制御する。
【0095】
また、このトリックプレイプロセッサ装置45では、フィールド制御書き込みコントロール部10により、画面からはみ出し出画されないオーバースキャン用の部分に、メモリ6に書き込むデータが第一フィールドデータであるか、第二フィールドデータであるかを識別する識別情報を書き込んでいく。
【0096】
すなわち、このトリックプレイプロセッサ装置45により例えば1/2倍速で逆スロー再生を行う場合、上述した実施の形態3と同様にして解像度変換ブロック3から読み出したフィールドデータをメモリ6に書き込むが、このとき、フィールド制御書き込みコントロール部10の制御により、画面からはみ出し出画されないオーバースキャン用の部分に、このデータが第一フィールドデータであるか、第二フィールドデータであるかを識別する識別情報を書き込んでいく。
【0097】
そして、実施の形態3と同様にしてフィールド制御読み出しコントロール部11によりメモリ6からフィールドデータが読み出され、セレクタ14に出力される。このとき、メモリ6から読み出したフィールドデータは、フィールドデータ情報28として自動スイッチ切り替え回路17にも送られる。
【0098】
自動スイッチ切り替え回路17では、識別情報が書き込まれたフィールドデータと解像度変換ブロック3からのフィールド信号23とにより、セレクタ14の通常再生と逆再生との切り替えを制御し、且つ逆再生の場合にはセレクタ14に入力された逆再生用画像データの出力の順序を判断し、逆の時系列となるように制御する。
【0099】
すなわち、セレクタ14では、自動スイッチ切り替え回路17の制御により、上述した実施の形態3と同様に、セレクタ14に入力されたフィールドデータを逆の時系列で14c→14d→14b→14aの順で出力する。すなわち、逆再生用画像データを2−N、2−N’、1−N’、1−N、・・・2−B、2−B’、1−B’、1−B、2−A、2−A’、1−A’、1−Aの順で出力する。これにより、実施の形態3と同様にフィールド単位の1/2倍速の逆スロー再生を行うことができる。
【0100】
したがって、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置においては、フィールドデータに上述したフィールドデータ情報を書き込み、セレクタ制御部21として自動スイッチ切り替え回路17を備えることにより、上述した実施の形態3と同様に本発明の効果を得ることができる。
【0101】
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態5について説明する。図17は、本実施の形態に係るDVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置46及びその周辺部の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態は前述の実施の形態5をさらに変形した実施の形態3の他の変形例であり、上述した実施の形態と同じ部分については前記と同じ符号を付すことで詳細な説明は省略し、ここでは、前述の実施の形態5と異なる点について説明する。
【0102】
トリックプレイプロセッサ装置46が前述の実施の形態5と異なる点は、ビデオデコーダ1が3−2プルダウン処理を行うとき、メモリ6から読み出すデータを判断するデータ識別読み出しコントロール部20を備えることである。メモリ6から読み出されたデータはセレクタ14へ出力される。
【0103】
ここで、3−2プルダウン処理について説明する。通常、映画画像のデータは、1秒間に24枚のフレームデータを有している。すなわち、48枚のフィールドデータを有している。一方、インターレースTVは1秒間に60枚のフィールドデータを出力することにより画像表示がなされる。
【0104】
そこで、映画画像をインターレースTVで画像表示するために不足するフィールドデータを調整するために3−2プルダウン処理という処理が行われる。3−2プルダウン処理とは、図18に示すようにDVD媒体から読み出された映画画像データを、最初の画像データを3回、次の画像データを2回、次の画像データを3回、次の画像データを2回、・・・というように解像度変換ブロック3がメモリ2から読み出すことにより、24枚のフレームデータを60枚のフィールドデータに変換するものである。この処理は、ビデオデコーダ1により制御される。
【0105】
また、図18に示すように、例えばフレームAから変換されたフィールドデータ1−A、2−A、1−Aの3枚のフィールドデータは、同一のフレームから変換されたものであるため、時系列的な差異はない。
【0106】
実施の形態5では、ラインフィルタ12、13を用いて第1フィールドデータから第2フィールドデータの作成を行っていたが、3−2プルダウン処理を行うときは、ラインフィルタ12、13を用い無くても、オリジナルの第2フィールドデータがメモリ6に書き込まれている。そのオリジナルのフィールドデータを読み出すために、データ識別読み出しコントロール部20は、ビデオデコーダ1から入力される3−2プルダウン情報29と、解像度変換ブロック3から入力され表示期間を指定するフィールド信号23とに基づいて、メモリ6から読み出すべきフィールドデータを判断し、そのフィールドデータをメモリ6から読み出す。
【0107】
メモリ6から読み出したフィールドデータは、ラインフィルタ12、13に入力せず、セレクタ14へ逆再生画像データとして出力する。すなわち、セレクタ14には、オリジナルデータが入力される。
【0108】
また、セレクタ14では、自動スイッチ切り替え回路17の制御により、上述した実施の形態5と同様に、セレクタ14に入力されたフィールドデータを逆の時系列で出力する。これにより、実施の形態5と同様にフィールド単位の逆再生または逆スロー再生を行うことができる。
【0109】
そして、映画画像は、オリジナルデータにより画像表示がなされるため、逆再生または逆スロー再生を行う場合においても画像品質の劣化がない、高品質な画像表示が可能である。
【0110】
また、ビデオデコーダ1が3−2プルダウン処理を行わない場合には、上述した実施の形態5と同様の処理を行う。
【0111】
したがって、本実施の形態に係るトリックプレイプロセッサ装置においては、上述したデータ識別読み出しコントロール部20を備えることにより、映画画像の逆再生または逆スロー再生表示を行う場合においても、画像品質の劣化がない、高品質な画質で不自然さのない滑らかな画像表示が可能である。
【0112】
なお、上記においては、1/2倍速の逆再生を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所望の再生速度に応じてメモリ6から各フレームのデータを複数回ずつ繰り返して読み出し、上記と同様の走査が行われることにより、任意の倍速逆スロー再生が可能である。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ラインフィルタを備えることにより、第一フィールドデータまたは第二フィールドデータを用いて異なるフィールドデータを作成することができる。これにより、1画像を第一フィールドデータと第二フィールドデータとにより画像表示することが可能である。したがって、本発明によれば、フィールド動作モードで逆再生または逆スロー再生を行う場合においても高品質な画質で滑らかな逆再生画像を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVDプレーヤシステムにおけるトリックプレイプロセッサ装置周辺部の構成を示すブロック図である。
【図2】第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータの作成方法を説明する図である。
【図3】実施の形態1に係るトリックプレイプロセッサ装置における通常再生時のタイミングチャートである。
【図4】インターレースTVの画像表示概念を説明する図である。
【図5】実施の形態1に係るトリックプレイプロセッサ装置における逆再生時のタイミングチャートである。
【図6】従来のトリックプレイプロセッサ装置周辺部の構成を示すブロック図である。
【図7】従来のトリックプレイプロセッサ装置における1倍速逆再生時のタイミングチャートである。
【図8】従来のトリックプレイプロセッサ装置における1/2倍速逆再生時のタイミングチャートである。
【図9】実施の形態2に係るトリックプレイプロセッサ装置の構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態2に係るトリックプレイプロセッサ装置における1/2倍速逆スロー再生時のタイミングチャートである。
【図11】従来のトリックプレイプロセッサ装置における1倍速逆再生時のタイミングチャートである。
【図12】従来のトリックプレイプロセッサ装置における1/2倍速逆スロー再生時のタイミングチャートである。
【図13】実施の形態3に係るトリックプレイプロセッサ装置の構成を示すブロック図である。
【図14】実施の形態3に係るトリックプレイプロセッサ装置における1/2倍速逆スロー再生時のタイミングチャートである。
【図15】実施の形態4に係るトリックプレイプロセッサ装置の構成を示すブロック図である。
【図16】実施の形態5に係るトリックプレイプロセッサ装置の構成を示すブロック図である。
【図17】実施の形態6に係るトリックプレイプロセッサ装置の構成を示すブロック図である。
【図18】3−2プルダウン処理を説明する図である。
【符号の説明】
1 ビデオデコーダ、2 メモリ、3 解像度変換ブロック、5 書き込みコントロール部、6 メモリ、7 読み出しコントロール部、8 セレクタ、9 ラインフィルタ、10 フィールド制御書き込みコントロール部、11 フィールド制御読み出しコントロール部、21 セレクタ制御部。
Claims (8)
- 各フレームに第一フィールドデータと第二フィールドデータとを有する再生用画像データが入力されてトリックプレイを制御するトリックプレイプロセッサ装置であって、
前記再生用画像データを一時蓄えるメモリと、
前記再生用画像データのうち第一フィールドデータまたは第二フィールドデータのいずれか一方を前記メモリへ書き込む書き込み制御部と、
前記メモリに書き込まれた第一フィールドデータまたは第二フィールドデータを逆の時系列で読み出して出力する読み出し制御部と、
外部から入力され表示期間を指定するフィールド信号に基づいて前記第一フィールドデータまたは第二フィールドデータをそのままの状態で逆再生用画像データとして出力する、または前記第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータを作成して逆再生用画像データとして出力する、若しくは第二フィールドデータを用いて第一フィールドデータを作成して逆再生用画像データとして出力するラインフィルタと、
再生と逆再生との切り替えを行い、前記再生用画像データまたは前記逆再生用画像データのいずれか一方を出力するセレクタと
を備えることを特徴とするトリックプレイプロセッサ装置。 - 逆スロー再生時には、所望の逆再生速度に応じて前記メモリから前記再生用画像データの第一フィールドデータまたは第二フィールドデータを読み込むこと
を特徴とする請求項1に記載のトリックプレイプロセッサ装置。 - 各フレームに第一フィールドデータと第二フィールドデータとを有する再生用画像データが入力されてトリックプレイを制御するトリックプレイプロセッサ装置であって、
前記再生用画像データを一時蓄えるメモリと、
前記メモリへ前記再生用画像データの第一フィールドデータ及び第二フィールドデータをフィールド単位で書き込む書き込み制御部と、
前記メモリに書き込まれた第一フィールドデータ及び第二フィールドデータをフィールド単位で逆の時系列で読み出して逆再生用画像データとして出力する読み出し制御部と、
再生と逆再生との切り替えを行って前記再生用画像データを出力する、または前記逆再生用画像データを逆の時系列で出力するセレクタと
を備えることを特徴とするトリックプレイプロセッサ装置。 - 前記第一フィールドデータを用いて第二フィールドデータを作成して逆再生用画像データとして出力する、または第二フィールドデータを用いて第一フィールドデータを作成して逆再生用画像データとして前記セレクタに出力するラインフィルタをさらに備え、
前記読み出し制御部は、第一フィールドデータ表示時に第一フィールドデータを前記メモリから読み出す場合には、該第一フィールドデータを逆再生用画像データとして前記セレクタに出力させ、
第一フィールドデータ表示時に第二フィールドデータを前記メモリから読み出す場合には、該第二フィールドデータを前記ラインフィルタに出力させ、
第二フィールドデータ表示時に第一フィールドデータを前記メモリから読み出す場合には、該第一フィールドデータを前記ラインフィルタに出力させ、
第二フィールドデータ表示時に第二フィールドデータを前記メモリから読み出す場合には、該第二フィールドデータを逆再生用画像データとして前記セレクタに出力させ、
前記セレクタは、前記セレクタにおける再生と逆再生との切り替えを制御し、且つ逆再生の場合には前記セレクタに入力された逆再生用画像データの出力の順序を逆の時系列となるように制御すること
を特徴とする請求項3に記載のトリックプレイプロセッサ装置。 - 前記セレクタは、
前記メモリに書き込まれた前記再生用画像データが第一フィールドデータであるか第二フィールドデータであるかを識別する識別情報が前記読み出し制御部から入力され、該識別情報を記憶するレジスタと、
前記レジスタから入力される前記識別情報及び外部から入力され表示期間を指定するフィールド信号に基づいて前記セレクタにおける再生と逆再生との切り替えを制御し、且つ逆再生の場合には前記セレクタに入力された逆再生用画像データの出力の順序を逆の時系列となるように制御する制御部と
を備えてなることを特徴とする請求項3に記載のトリックプレイプロセッサ装置。 - 前記再生用画像データは、該再生用画像データの出画されないオーバースキャン用の領域に、該再生用画像データが第一フィールドデータであるか第二フィールドデータであるかを識別する識別情報が前記書き込み制御部により書き込まれ、
前記セレクタは、メモリから読み出した再生用画像データ及び外部から入力され表示期間を指定するフィールド信号に基づいて前記セレクタにおける再生と逆再生との切り替えを制御し、且つ前記セレクタに入力された逆再生用画像データの出力の順序を逆の時系列となるように制御する制御部を備えてなることを特徴とする請求項3に記載のトリックプレイプロセッサ装置。 - トリックプレイプロセッサ装置に接続されたビデオデコーダにおいて3−2プルダウン処理を行う際に、該ビデオデコーダから出力される3−2プルダウン情報と外部から入力され表示期間を指定するフィールド信号とに基づいて前記メモリから読み出す再生用画像データを判断し、且つ読み出して逆再生画像データとしてセレクタへ出力するデータ識別読み出し制御部を備えることを特徴とする請求項3に記載のトリックプレイプロセッサ装置。
- 逆スロー再生時には、所望の逆再生速度に応じて前記メモリから前記再生用画像データの第一フィールドデータ及び第二フィールドデータをフィールド単位で読み込むこと
を特徴とする請求項3〜7に記載のトリックプレイプロセッサ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003026391A JP2004241851A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | トリックプレイプロセッサ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003026391A JP2004241851A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | トリックプレイプロセッサ装置 |
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JP2004241851A true JP2004241851A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=32954420
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2004241851A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008124741A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-05-29 | Sony Corp | 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム |
-
2003
- 2003-02-03 JP JP2003026391A patent/JP2004241851A/ja active Pending
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