JP2004240081A - 光ファイバシート - Google Patents
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Abstract
【課題】低温時にシートが収縮して、配線した光ファイバに悪影響を与えることを防ぐ。
【解決手段】光ファイバシート1は、軟質樹脂シート2に光ファイバ3を配線した構成である。軟質樹脂シート2の光ファイバ3配線のない部分にダミー光ファイバ4を配置する。低温時に軟質樹脂シート2が収縮しようとしても、ダミー光ファイバ4が軟質樹脂シート2の収縮を防ぐ。これにより光ファイバ3に微小な曲げが加えられて損失が増加することを防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】光ファイバシート1は、軟質樹脂シート2に光ファイバ3を配線した構成である。軟質樹脂シート2の光ファイバ3配線のない部分にダミー光ファイバ4を配置する。低温時に軟質樹脂シート2が収縮しようとしても、ダミー光ファイバ4が軟質樹脂シート2の収縮を防ぐ。これにより光ファイバ3に微小な曲げが加えられて損失が増加することを防止できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明に属する技術分野】
この発明は、軟質樹脂シートに光ファイバを配線してなる光ファイバシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
軟質樹脂シートに光ファイバを配線してなる光ファイバシートは、光機器内部の光ファイバ配線等に用いられている。この種の一般的な光ファイバシートは、接着剤(粘着剤)を塗布した2枚の軟質樹脂シートを、光ファイバを間に挟んで貼り合わせて構成される。
なお、本発明とは目的が全く異なるが、光ファイバシートに光ファイバ以外の線材を配置したという点で本発明と構造的に若干類似していると言えないこともない光ファイバシートが、特許文献1に開示されている。しかし、この場合の線材は光ファイバシートの変形保持を図ることを目的とする柔らかい金属等であるから、本発明とは異質である。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−255417号公報(段落番号[0011]、[0012]、図3、図4(ロ))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記軟質樹脂シートは、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、その他の樹脂が用いられるが、耐寒性の低温試験として例えば零下40度等を満たすことが要求される場合、低温状態においては収縮するので、その収縮により、シート内に配線された光ファイバに微小な曲げが加えられて損失が増加する等の特性劣化が生じるという欠点がある。特に、シート内で光ファイバが交差する配線パターンの場合、損失が大きくなる。
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、低温時に軟質樹脂シートの収縮によってシート内部の光ファイバに曲げ力が作用することを防止できる光ファイバシートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1の発明は、軟質樹脂シートに光ファイバを配線してなる光ファイバシートにおいて、
軟質樹脂シートに光ファイバ配線とは別のダミー光ファイバを配置したことを特徴とする。ここでダミー光ファイバとは、光信号伝送に関与しない光ファイバを指す。
【0006】
請求項2の発明は、軟質樹脂シートに光ファイバを配線してなる光ファイバシートにおいて、
前記軟質樹脂シートの光ファイバ配線のない部分にダミー光ファイバを配置したことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、貼り合わせた少なくとも2枚の軟質樹脂シート間に光ファイバを配線してなる光ファイバシートにおいて、
前記貼り合わせた2枚の軟質樹脂シートの光ファイバ配線のない部分にダミー光ファイバを配置したことを特徴とする。
【0008】
請求項4は、請求項1または2記載の光ファイバシートにおいて、ダミー光ファイバを多数本、互いに平行に配置したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1、図2に請求項3の発明の光ファイバシート1の一実施形態を示す。図1は平面図、図2はA−A要部拡大断面図である。この光ファイバシート1は、接着剤を塗布した2枚の軟質樹脂シート2を、光ファイバ(光通信用の光ファイバ)を間に挟んで貼り合わせた構成であり、そして、軟質樹脂シート2の光ファイバ配線3のない部分にダミー光ファイバ4を配置している。ここで、ダミー光ファイバ4とは、光信号伝送に関与しない光ファイバを指す。なお、図1の平面図で光ファイバシート1内の光ファイバ3およびダミー光ファイバ4を実線で示した。
この実施形態では、ダミー光ファイバ4を光ファイバ3配線と同じく上下の軟質樹脂シート2の間に配置している。しかし、光ファイバシート1の外面にダミー光ファイバを配置することもできる。
また、実施形態では、多数本のダミー光ファイバ4を、互いに平行に、かつ矩形の軟質樹脂シート2の長辺と平行な直線方向に配置している。
ダミー光ファイバ4を配置する場所としては、図示例では、ダミー光ファイバ4が軟質樹脂シート2の概ね全面に渡って配置されて、ダミー光ファイバ4が光ファイバ3で分断される態様となっているが、これに限らず、光ファイバ配線のない部分で、特に支障のない部分であれば任意である。
ダミー光ファイバ4の配置の仕方としては、まず、下側の軟質樹脂シート2に光ファイバ3を配線した後、光ファイバ3のない部分にダミー光ファイバ4を配置し、その後上側の軟質樹脂シート2を貼り合わせるのが適切である。しかし、下側の軟質樹脂シート2に、予め、光ファイバ3配線予定部分をかわすようにダミー光ファイバ4を配置した後、ダミー光ファイバ4のない部分に光ファイバ3を配線することも可能である。
【0010】
また、下側の軟質樹脂シート2に光ファイバ3を配線した後、その光ファイバ配線の上から接着剤層を塗布してシート状中間層を形成し、その中間層の上にダミー光ファイバ4を配置し、その上に上側の軟質樹脂シート2を貼り合わせた構成としてもよい。
【0011】
前記軟質樹脂シート2の材質としては、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、低密度あるいは高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン6、ナイロン66、エチレン−テトラフルオルエチレン共重合体、ポリ4−メチルペンテン、ポリ塩化ビニリデン、可塑化ポリ塩化ビニル、ポリエーテルエステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、軟質ポリウレタンなどを用いることができる。上下の軟質樹脂シートの材質の組み合わせは、上下が同材質でも異なる材質でもよい。
接着剤としては、ゴム系、アクリル系の常温感圧性接着剤(粘着剤)が用いられる。また、配線する光ファイバは通常、裸ファイバにUV樹脂コーティングを施したUV線(素線)(径250μm)、裸ファイバにシリコン樹脂を被覆したシリコン素線が用いられ、必要に応じて光ファイバ心線やさらに保護被覆を強化した光ファイバコード、光ファイバテープ心線やさらに保護被覆を強化した光ファイバテープコード、カーボンコートファイバ等を用いることもできる。
ダミー光ファイバ4は、配線する光ファイバ3と同じ構造のもの(上記の各種の光ファイバ)を使用してもよいし、異なる構造のものを使用してもよい。
【0012】
上記の光ファイバシート1において、低温状態においては軟質樹脂シート2が本来なら収縮する。しかし、ダミー光ファイバ4が配置されているので、このダミー光ファイバ4が軟質樹脂シート2の収縮を防ぎ、したがって、光ファイバ3に微小な曲げが加えられて損失が増加する等の特性劣化を防止できる。特に図示例のようにシート内で光ファイバ3が交差する配線パターンの場合、シート収縮の影響が大きく出る可能性があるが、上記の通り、シート収縮が抑制されるので、損失を小さくできる。
【0013】
上記実施形態の光ファイバシート1は、2枚の軟質樹脂シート2を光ファイバ3を挟んで貼り合わせた構成であるが、軟質樹脂によるシート成形時に光ファイバをシート内層に埋め込んだ構造のものでもよいし、また、1枚の軟質樹脂シート上に光ファイバを配線し、その上から樹脂で埋め込む構造のものでもよい。さらには、1枚の軟質樹脂シートの外面に光ファイバ3を配線したものでもよい。また、重ねて貼り合わされた3枚以上の軟質樹脂シートの各シート間に光ファイバを配線した複数層配線の光ファイバシートにも当然適用できる。この場合は、ダミー光ファイバを光ファイバ3配線の各層に配置してもよいし、一部の配線層に配置してもよい。
なお、光ファイバシート1は、シート端縁部において光ファイバ3に光コネクタを取り付けた構造の場合もある。
【0014】
上述の実施形態は、軟質樹脂シート2の光ファイバ配線のない部分にダミー光ファイバ4を配置したが、必ずしも光ファイバ配線のない部分に限定されない。例えば、予め下側の軟質樹脂シート2の全面にダミー光ファイバ4を例えばメッシュ状にあるいは並列状に配置し、次いでその上に光ファイバ3を配線した後、上側の軟質樹脂シート2を貼り合わせた構成とすることもできる。
また、下側の軟質樹脂シート2上に光ファイバ3を配線した後、その上の全面にダミー光ファイバ4を例えばメッシュ状にあるいは並列状に配置し、その後上側の軟質樹脂シート2を貼り合わせた構成とすることもできる
この場合、ダミー光ファイバ4が通信用の光ファイバ3と交差して盛り上がることになるが、1本だけが交差する程度では影響は小さく、問題はない。
【0015】
【発明の効果】
本発明の光ファイバシートによれば、軟質樹脂シートに光ファイバ配線とは別のダミー光ファイバを配置したので、低温時に軟質樹脂シートが収縮しようとしても、ダミー光ファイバが軟質樹脂シートの収縮を防ぎ、これにより、光ファイバに微小な曲げが加えられて損失が増加することを防止できる。
また、シート収縮防止のための材料として光ファイバを用いるので、別途収縮防止用材料を用意する必要がなく、簡便であり、また、本来の光ファイバ配線作業と同様な作業で行なえる点でも簡便であり、光ファイバシート作製が煩雑になることも少ない。
【0016】
請求項2のように軟質樹脂シートの光ファイバ配線のない部分にダミー光ファイバを配置すると、ダミー光ファイバが通信用の光ファイバと交差して盛り上がることがないので、好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の光ファイバシートの平面図である。
【図2】図1の要部のA−A拡大断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバシート
2 軟質樹脂シート
3 光ファイバ
4 ダミー光ファイバ
【発明に属する技術分野】
この発明は、軟質樹脂シートに光ファイバを配線してなる光ファイバシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
軟質樹脂シートに光ファイバを配線してなる光ファイバシートは、光機器内部の光ファイバ配線等に用いられている。この種の一般的な光ファイバシートは、接着剤(粘着剤)を塗布した2枚の軟質樹脂シートを、光ファイバを間に挟んで貼り合わせて構成される。
なお、本発明とは目的が全く異なるが、光ファイバシートに光ファイバ以外の線材を配置したという点で本発明と構造的に若干類似していると言えないこともない光ファイバシートが、特許文献1に開示されている。しかし、この場合の線材は光ファイバシートの変形保持を図ることを目的とする柔らかい金属等であるから、本発明とは異質である。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−255417号公報(段落番号[0011]、[0012]、図3、図4(ロ))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記軟質樹脂シートは、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、その他の樹脂が用いられるが、耐寒性の低温試験として例えば零下40度等を満たすことが要求される場合、低温状態においては収縮するので、その収縮により、シート内に配線された光ファイバに微小な曲げが加えられて損失が増加する等の特性劣化が生じるという欠点がある。特に、シート内で光ファイバが交差する配線パターンの場合、損失が大きくなる。
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、低温時に軟質樹脂シートの収縮によってシート内部の光ファイバに曲げ力が作用することを防止できる光ファイバシートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1の発明は、軟質樹脂シートに光ファイバを配線してなる光ファイバシートにおいて、
軟質樹脂シートに光ファイバ配線とは別のダミー光ファイバを配置したことを特徴とする。ここでダミー光ファイバとは、光信号伝送に関与しない光ファイバを指す。
【0006】
請求項2の発明は、軟質樹脂シートに光ファイバを配線してなる光ファイバシートにおいて、
前記軟質樹脂シートの光ファイバ配線のない部分にダミー光ファイバを配置したことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、貼り合わせた少なくとも2枚の軟質樹脂シート間に光ファイバを配線してなる光ファイバシートにおいて、
前記貼り合わせた2枚の軟質樹脂シートの光ファイバ配線のない部分にダミー光ファイバを配置したことを特徴とする。
【0008】
請求項4は、請求項1または2記載の光ファイバシートにおいて、ダミー光ファイバを多数本、互いに平行に配置したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1、図2に請求項3の発明の光ファイバシート1の一実施形態を示す。図1は平面図、図2はA−A要部拡大断面図である。この光ファイバシート1は、接着剤を塗布した2枚の軟質樹脂シート2を、光ファイバ(光通信用の光ファイバ)を間に挟んで貼り合わせた構成であり、そして、軟質樹脂シート2の光ファイバ配線3のない部分にダミー光ファイバ4を配置している。ここで、ダミー光ファイバ4とは、光信号伝送に関与しない光ファイバを指す。なお、図1の平面図で光ファイバシート1内の光ファイバ3およびダミー光ファイバ4を実線で示した。
この実施形態では、ダミー光ファイバ4を光ファイバ3配線と同じく上下の軟質樹脂シート2の間に配置している。しかし、光ファイバシート1の外面にダミー光ファイバを配置することもできる。
また、実施形態では、多数本のダミー光ファイバ4を、互いに平行に、かつ矩形の軟質樹脂シート2の長辺と平行な直線方向に配置している。
ダミー光ファイバ4を配置する場所としては、図示例では、ダミー光ファイバ4が軟質樹脂シート2の概ね全面に渡って配置されて、ダミー光ファイバ4が光ファイバ3で分断される態様となっているが、これに限らず、光ファイバ配線のない部分で、特に支障のない部分であれば任意である。
ダミー光ファイバ4の配置の仕方としては、まず、下側の軟質樹脂シート2に光ファイバ3を配線した後、光ファイバ3のない部分にダミー光ファイバ4を配置し、その後上側の軟質樹脂シート2を貼り合わせるのが適切である。しかし、下側の軟質樹脂シート2に、予め、光ファイバ3配線予定部分をかわすようにダミー光ファイバ4を配置した後、ダミー光ファイバ4のない部分に光ファイバ3を配線することも可能である。
【0010】
また、下側の軟質樹脂シート2に光ファイバ3を配線した後、その光ファイバ配線の上から接着剤層を塗布してシート状中間層を形成し、その中間層の上にダミー光ファイバ4を配置し、その上に上側の軟質樹脂シート2を貼り合わせた構成としてもよい。
【0011】
前記軟質樹脂シート2の材質としては、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、低密度あるいは高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン6、ナイロン66、エチレン−テトラフルオルエチレン共重合体、ポリ4−メチルペンテン、ポリ塩化ビニリデン、可塑化ポリ塩化ビニル、ポリエーテルエステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、軟質ポリウレタンなどを用いることができる。上下の軟質樹脂シートの材質の組み合わせは、上下が同材質でも異なる材質でもよい。
接着剤としては、ゴム系、アクリル系の常温感圧性接着剤(粘着剤)が用いられる。また、配線する光ファイバは通常、裸ファイバにUV樹脂コーティングを施したUV線(素線)(径250μm)、裸ファイバにシリコン樹脂を被覆したシリコン素線が用いられ、必要に応じて光ファイバ心線やさらに保護被覆を強化した光ファイバコード、光ファイバテープ心線やさらに保護被覆を強化した光ファイバテープコード、カーボンコートファイバ等を用いることもできる。
ダミー光ファイバ4は、配線する光ファイバ3と同じ構造のもの(上記の各種の光ファイバ)を使用してもよいし、異なる構造のものを使用してもよい。
【0012】
上記の光ファイバシート1において、低温状態においては軟質樹脂シート2が本来なら収縮する。しかし、ダミー光ファイバ4が配置されているので、このダミー光ファイバ4が軟質樹脂シート2の収縮を防ぎ、したがって、光ファイバ3に微小な曲げが加えられて損失が増加する等の特性劣化を防止できる。特に図示例のようにシート内で光ファイバ3が交差する配線パターンの場合、シート収縮の影響が大きく出る可能性があるが、上記の通り、シート収縮が抑制されるので、損失を小さくできる。
【0013】
上記実施形態の光ファイバシート1は、2枚の軟質樹脂シート2を光ファイバ3を挟んで貼り合わせた構成であるが、軟質樹脂によるシート成形時に光ファイバをシート内層に埋め込んだ構造のものでもよいし、また、1枚の軟質樹脂シート上に光ファイバを配線し、その上から樹脂で埋め込む構造のものでもよい。さらには、1枚の軟質樹脂シートの外面に光ファイバ3を配線したものでもよい。また、重ねて貼り合わされた3枚以上の軟質樹脂シートの各シート間に光ファイバを配線した複数層配線の光ファイバシートにも当然適用できる。この場合は、ダミー光ファイバを光ファイバ3配線の各層に配置してもよいし、一部の配線層に配置してもよい。
なお、光ファイバシート1は、シート端縁部において光ファイバ3に光コネクタを取り付けた構造の場合もある。
【0014】
上述の実施形態は、軟質樹脂シート2の光ファイバ配線のない部分にダミー光ファイバ4を配置したが、必ずしも光ファイバ配線のない部分に限定されない。例えば、予め下側の軟質樹脂シート2の全面にダミー光ファイバ4を例えばメッシュ状にあるいは並列状に配置し、次いでその上に光ファイバ3を配線した後、上側の軟質樹脂シート2を貼り合わせた構成とすることもできる。
また、下側の軟質樹脂シート2上に光ファイバ3を配線した後、その上の全面にダミー光ファイバ4を例えばメッシュ状にあるいは並列状に配置し、その後上側の軟質樹脂シート2を貼り合わせた構成とすることもできる
この場合、ダミー光ファイバ4が通信用の光ファイバ3と交差して盛り上がることになるが、1本だけが交差する程度では影響は小さく、問題はない。
【0015】
【発明の効果】
本発明の光ファイバシートによれば、軟質樹脂シートに光ファイバ配線とは別のダミー光ファイバを配置したので、低温時に軟質樹脂シートが収縮しようとしても、ダミー光ファイバが軟質樹脂シートの収縮を防ぎ、これにより、光ファイバに微小な曲げが加えられて損失が増加することを防止できる。
また、シート収縮防止のための材料として光ファイバを用いるので、別途収縮防止用材料を用意する必要がなく、簡便であり、また、本来の光ファイバ配線作業と同様な作業で行なえる点でも簡便であり、光ファイバシート作製が煩雑になることも少ない。
【0016】
請求項2のように軟質樹脂シートの光ファイバ配線のない部分にダミー光ファイバを配置すると、ダミー光ファイバが通信用の光ファイバと交差して盛り上がることがないので、好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の光ファイバシートの平面図である。
【図2】図1の要部のA−A拡大断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバシート
2 軟質樹脂シート
3 光ファイバ
4 ダミー光ファイバ
Claims (4)
- 軟質樹脂シートに光ファイバを配線してなる光ファイバシートにおいて、
軟質樹脂シートに光ファイバ配線とは別のダミー光ファイバを配置したことを特徴とする光ファイバシート。 - 軟質樹脂シートに光ファイバを配線してなる光ファイバシートにおいて、
前記軟質樹脂シートの光ファイバ配線のない部分にダミー光ファイバを配置したことを特徴とする光ファイバシート。 - 貼り合わせた少なくとも2枚の軟質樹脂シート間に光ファイバを配線してなる光ファイバシートにおいて、
前記貼り合わせた2枚の軟質樹脂シートの光ファイバ配線のない部分にダミー光ファイバを配置したことを特徴とする光ファイバシート。 - 前記ダミー光ファイバを多数本、互いに平行に配置したことを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003027833A JP2004240081A (ja) | 2003-02-05 | 2003-02-05 | 光ファイバシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003027833A JP2004240081A (ja) | 2003-02-05 | 2003-02-05 | 光ファイバシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004240081A true JP2004240081A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=32955449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003027833A Pending JP2004240081A (ja) | 2003-02-05 | 2003-02-05 | 光ファイバシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004240081A (ja) |
-
2003
- 2003-02-05 JP JP2003027833A patent/JP2004240081A/ja active Pending
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