JP2004239877A - 回路パターンの検査方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

回路パターンの検査方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子線画像を用いて被検査パターンを検査する検査方法において、様々な被検査パターンに対して検査感度のばらつきを抑えて高感度な検査を行うことのできる技術を提供する。
【解決手段】被検査基板15に関して、その回路パターンの画像記憶を行い、記憶した画像に基づいて回路パターンの座標に対しての画像階調値を波形処理し、回路パターンのコントラストを取得し、一次電子線10の照射条件を自動的に調節して、最適なコントラストが得られる照射条件を自動設定する。設定後はその被検査基板15の品種、工程といったプロセス情報を検査装置内のライブラリ18に照射条件とともに保存し、次回類似品種および工程が検査対象となった場合は、情報が保存されたライブラリ18から照射条件を自動的に出力して検査する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置または液晶等の微細な回路パターンを有する装置の製造技術に関し、特に、半導体装置またはフォトマスクのパターン検査に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子線式検査装置では、半導体ウエハの大口径化と回路パターンの微細化に対応して高スループットかつ高精度な検査を行うために、非常に高速に高SN比(信号対ノイズ比:Signal to Noise ratio)の画像を取得する必要がある。そのため、通常の走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)の100倍以上(10nA以上)の大電流ビームを用いて照射電子数を確保し高SN比を保っている。さらに基板から発生する信号、すなわち二次電子、反射電子の高速かつ高効率な検出を行っている。
【0003】
また、レジスト等の絶縁膜を伴った基板が帯電の影響を受けないようにとの観点から、半導体装置への電子線照射においては、多くの場合2keV以下の低加速電子線を照射している。しかし、大電流でなおかつ低加速の電子線では空間電荷効果による電子間反発力が生じ、ビームが広がって高分解能な観察が困難である。この問題を解決する方法として高加速電子線を試料直前で減速し、試料上で実質的に低加速電子線として照射する手法がとられている(例えば、特許文献1参照)。以下、この手法をリターディング方式と呼ぶ。電子線式検査装置では、以上述べたような大電流ビームとリターディング方式との組み合わせにより、高感度、高スループットな検査を実現している。
【0004】
さらに、検査に最も適したコントラストを持つ画像を得るために、試料表面の材質および積層状態、形状等に応じてリターディング電圧を変えて一次電子線照射エネルギーを制御する検査装置および手法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
また、検査装置内部のデータベースに被検査回路パターンの材料や構造、検出したい欠陥の種類に応じて照射エネルギーの最適値を予め登録しておき、ユーザが照射エネルギーを入力あるいは選択するか、被検査物の構造に関する情報を入力することで検査に適した照射エネルギーの推奨値を検索する方法が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
また、基板から発生した二次電子を高圧で可変なリターディング電圧条件下で高分解能なエネルギー分析を行う方法が開示されている。ここでは、光軸外に設けられたエネルギーフィルタにシールド電極、二次電子の集束・発散状態調節手段、フィルタのしきい値電界分布の均一度最適化手段、通過電子の収束手段を持たせて、二次電子の状態に合わせた最適な制御が行われる(例えば、特許文献4参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−139985号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平10−294345号公報
【0009】
【特許文献3】
特開2000−314710号公報
【0010】
【特許文献4】
特開2001−357808号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、本発明者が検討したところ、多品種の半導体製品を電子線式検査装置で検査する際、被検査パターンの種類や検査工程に応じて検査プローブである電子線の照射条件に大きな違いがあり、その照射条件によってコントラストが変化し、検出感度が大きく左右されることが明らかとなった。
【0012】
良好なコントラストを得て高感度な検査を実現するためには、被検査パターンの材料や形状はもちろんのこと、被検査パターンの電気的特性に関するプロセス情報を熟知しておく必要があり、さらには検査装置における機構や二次電子の挙動についての専門的な知識も必要とされる。このため、複数の作業者によって設定された照射条件では検査感度にばらつきが生じて、被検査パターンの欠陥、異物、残渣などの不良の検出が困難となる場合がある。
【0013】
さらに、少量多品種の生産ラインにおける半導体製品の検査では、手動による照射条件の設定を行うと莫大な労力と時間を要することになり、時間的、経済的損失が大きいと考えられる。
【0014】
本発明の目的は、電子線画像を用いて被検査基板上の回路パターンを検査する検査方法において、様々な回路パターンに対して検査感度のばらつきを抑えて高感度な検査を行うことのできる技術を提供することにある。
【0015】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0017】
本発明は、回路パターンが形成された被検査基板に電子線を照射する工程と、被検査基板にリターディング電圧を印加し、被検査基板の上方に設置されたブースティング電極にブースティング電圧を印加する工程と、電子線の照射により被検査基板の表面から二次的に発生した信号を検出する工程と、検出された信号から被検査基板の表面の電子線画像を形成する工程と、電子線画像を記憶する工程と、記憶した画像より欠陥、異物または残渣を検出する工程とを有し、電子線の照射条件を自動的に変化させて各々の照射条件における電子線画像のコントラストを取得し、所望するコントラストが得られる照射条件を自動的に決定するものである。
【0018】
本発明は、回路パターンが形成された被検査基板に電子線を照射する工程と、被検査基板にリターディング電圧を印加し、被検査基板の上方に設置されたブースティング電極にブースティング電圧を印加する工程と、電子線の照射により被検査基板の表面から二次的に発生した信号を検出する工程と、検出された信号から被検査基板の表面の電子線画像を形成する工程と、電子線画像を記憶する工程と、記憶した画像より欠陥、異物または残渣を検出する工程とを有し、電子線の照射条件を自動的に変化させて各々の照射条件における電子線画像のコントラストを取得し、所望するコントラストが得られる照射条件を自動的に決定し、所望するコントラストが得られる照射条件、その照射条件でのコントラスト、前記被検査基板の品種、前記被検査基板の工程情報をライブラリに書き込み、記憶させ、次回他の被検査基板に前記電子線を照射する場合は、前記ライブラリに書き込まれた記憶情報のうち類似した記憶情報を自動的に読み出すものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0020】
本発明の一実施の形態である電子線式回路パターン検査装置の構成を図1に示す。
【0021】
検査装置は大別して電子光学系101、試料室102、電子検出系103、画像処理部104および制御部105により構成されている。電子光学系101は、電子銃1、電子線引き出し電極2a、アノード電極2b、コンデンサレンズ3、ブランキング用偏向器4、走査偏向器5、絞り6、反射板7、EXB偏向器8、対物レンズ9により構成されている。電子銃1の電子源には拡散補給型の熱電界放出電子源を用いた。これにより明るさ変動の少ない比較検査画像が得られ、かつ電子線電流を大きくすることが可能なことから、高速な検査が可能になる。また、電子銃1は引き出し電極2を備えていることから、引き出し電極2に電圧を印加することで一次電子線10を電子源から引き出すことができる。
【0022】
試料室102は、試料台(試料ホルダ、パレットとも称する)11、X−Yステージ12a、回転ステージ12b、試料高さ検出器13a、位置モニタ(図示せず)より構成されている。試料台11には、一次電子線10減速用の負の高圧電位(リターディング電圧)を可変に印加できるよう、電圧可変のリターディング電圧電源14が設置されている。さらに対物レンズ9と被検査基板(ウエハまたはマスク等)15との間には、被検査基板15の表面から放出される二次電子または反射電子の引き出しを促すブースティング電極16が設置されており、ブースティング電圧電源17によりブースティング電圧が可変に印加される。
【0023】
なお、被検査基板15の表面から発生する二次電子または反射電子を効率的に取り込み、あるいは除外することができる電極をブースティング電極16の後段にさらに一段設置し、照射条件のパラメータの微調整を行う機能を設けてもよい。これによりブースティング電極16によって過度に加速された二次電子の加速エネルギーを弱め、設定した電極後段の二次電子検出器に効率的に信号を取り込むことができる。
【0024】
さらにリターディング電圧とブースティング電圧とを制御するためのライブラリ18が搭載されている。リターディング電圧がライブラリ18からVr指令制御回路19を通じてVr数値モニタ20に伝達され、リターディング電圧電源14が調節されて、リターディング電圧が試料台11に印加される。同様にブースティング電圧がライブラリ18からVb指令制御回路21を通じてVb数値モニタ22に伝達され、ブースティング電圧電源17が調節されて、ブースティング電圧がブースティング電極16に印加される。なおリターディング電圧およびブースティング電圧を調節して電子線の照射エネルギーを制御することにより電子線画像のコントラストを自動調整する方法については、後に詳細に説明する。
【0025】
電子検出系103は、二次電子検出器23および反射電子検出器24で構成され、ブースティング電極16の上方に設置されている。二次電子検出器23の出力信号はプリアンプで増幅され、二次電子検出信号変換回路25によりデジタルデータとなる。同様に、反射電子検出器24の出力信号はプリアンプで増幅され、反射電子検出信号変換回路26によりデジタルデータとなる。
【0026】
これらデジタルデータは画像処理部104を構成する画像観察用モニタ27に取り込まれて電子線画像が表示される。なお、図示はしないが、画像処理部104には、さらに画像記憶部、比較演算部、欠陥判定処理部等が構成されている。画像処理部104に取り込まれた電子線画像、比較演算部で比較処理された後の差画像などは、画像観察用モニタ27で任意に選択して表示することができる。また、画像観察用モニタ27で得られた電子線画像はライブラリ18に送ることができる。
【0027】
検査装置各部の動作命令および動作条件は、制御部105から入出力される。制御部105には、電子線発生時の加速電圧、電子線偏向幅、偏向速度、試料台11の移動速度、二次電子検出器23の信号取り込みタイミング等の条件が予め入力されている。また制御部105は、試料高さ測定器13、位置モニタ用測長器28を介して得られた信号から補正信号を生成し、一次電子線10が常に正しい位置に照射されるよう対物レンズ電源29、走査信号発生器30およびコンデンサレンズ電源31に補正信号を送る。
【0028】
なお、図示はしないが、本検査装置には予備排気室として試料交換室、被検査基板搬送手段、真空バルブも具備されており、真空度を落とすことなく被検査基板15の出し入れを可能にしている。電子光学系101の部分は、試料交換室と区別する意味で検査室部分とも称する。さらに本検査装置には位置合わせ用に光学顕微鏡部分が備えてある。またユーザが本検査装置を操作するための操作画面とモニタ画面とを有するターミナル装置が具備されている。
【0029】
電子銃1から出た一次電子線10は、所定のエネルギーに加速される。一次電子線10の加速は電子源に高圧の電位(加速電圧)を印加することでなされる。その後、一次電子線10はその電位に相当するエネルギーで試料台11方向へ進み、コンデンサレンズ3で収束され、さらに対物レンズ9により細く絞られて、試料台11の上に搭載された被検査基板15に照射される。被検査基板15への照射エネルギーは、加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧を調節することにより、最適な値に設定することができる。ブランキング用偏向器4には、走査信号およびブランキング信号を発生する走査信号発生器30が接続され、コンデンサレンズ3および対物レンズ9には、コンデンサレンズ電源31および対物レンズ電源29がそれぞれ接続されている。
【0030】
一次電子線10は、固体に入射すると内部に進入しながらそれぞれの深さにおいて殻内電子を励起してエネルギーを失っていく。またそれとともに一次電子線10が後方に散乱された反射電子が、やはり固体内で電子を励起しながら表面へ向かって進む現象が生じる。これらの複数の過程を経て、殻内電子は固定表面から表面障壁を越えて二次電子または反射電子となって真空中に出る。被検査基板15に一次電子線10を照射して発生させた二次電子は、被検査基板15に印加されたリターディング電圧により、例えば3keV〜11.7keVに加速される。その後、二次電子は対物レンズ9において収束され、EXB偏向器8に入射して、所定の方向へ偏向される。EXB偏向器8にかける電圧と電界の強度により、偏向量を調節することができる。二次電子は、二次電子検出器23で検出し、その出力信号はAD変換器によりデジタル信号に変換して、画像処理部104へ転送するように構成されている。また被検査基板15に一次電子線10を照射して発生させた反射電子は、反射電子検出器24で検出し、その出力はAD変換器によりデジタル信号に変換して、画像処理部104へ転送するように構成されている。
【0031】
画像形成にはX−Yステージ12aを静止させ一次電子線10を二次元に走査する方法と、一次電子線10は一次元のみ走査し走査方向と直交する方向にX−Yステージ12aを連続的に移動する方法のいずれかを選択できる。ある特定の場所のみを検査するときはX−Yステージ12aを連続移動して検査すると効率の良い検査が行える。
【0032】
被検査基板15の画像を取得するためには、細く絞った一次電子線10を被検査基板15に照射し二次電子および反射電子を発生させ、これらを一次電子線10の走査およびX−Yステージ12aの移動と同期して検出することで被検査基板15表面の画像を得る。本発明で述べるような自動検査では検査速度が高いことが必須となる。従って、例えば100nAの大電流電子線を一回のみの走査により画像を形成する構成とした。一画素の信号取り込みは約10nsecで行い、順次同一パターン部の画像と画像比較評価を行って被検査基板15上の欠陥探索を行った。
【0033】
次に、本実施の形態である被検査基板に照射される電子線の照射エネルギーの設定方法について前記図1および図2〜図6を用いて説明する。図2は画像観察用モニタで表示されるパターンの明暗コントラストを示す画像図、図3は画像の明るさ(階調)と頻度との関係の一例を示すグラフ図、図4はパターン座標に対する画像の明るさ(階調)の一例を示すグラフ図、図5は照射エネルギーとコントラストとの関係の一例を示すグラフ図、図6は照射条件を自動的に設定するフローを示す工程図である。なお、本実施の形態では、照射する一次電子線の照射エネルギーを加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧で自動的に調整制御し帯電の状態を変えることにより、電子線画像のコントラストを調整した。
【0034】
まず、良好なコントラストを新たに得るための照射条件を設定する手法について説明する。
【0035】
電子源から発生する一次電子線10の加速電圧、一次電子線10の加速を抑制するリターディング電圧および被検査基板15から放出される二次電子の引き出しを促すブースティング電圧の組み合わせにより、一次電子線10の被検査基板15への照射エネルギーは設定される。従ってこれら電圧を最適な値に設定することにより、一次電子線10の照射エネルギーを最適な値に調節することができる。
【0036】
まず、画像観察用モニタ27において、与えられた一次電子線10の照射条件によって取得された電子線画像を表示し、明暗コントラストを生じたパターンを確認する(工程A)。図2に、0.3〜2.0kVの照射エネルギーで一次電子線10を照射した際に、画像観察用モニタ27に表示されるパターンの明暗コントラストの一例を示す。ここでは低い照射エネルギーにおいて明暗コントラストが強調できる例を示したが、被検査基板15上のパターンの形成工程、材質、段差、検出したい欠陥の種類などによって照射エネルギーは異なる。
【0037】
次に、画像観察用モニタ27からライブラリ18へ、取得された画像情報が送られる(工程B)。ライブラリ18は画像観察用モニタ27から得られた電子線画像を取り込み、図3に示すように、その電子線画像を画像の明るさ(階調)と頻度との関係をグラフ化し、このグラフに示した処理データから最大値、最小値、平均値およびばらつきσなどを算出する統計処理を行う。また、ライブラリ18は画像観察用モニタ27から得られた電子線画像を取り込み、図4に示すように、被検査基板15のパターン座標に対する画像の明るさ(階調)としてグラフ化し、ピーク値Imax、ボトム値Iminなどを波形データとして解析する(工程C)。ライブラリ18は、これら図3および図4に示したデータを波形表示する機能を有する。
【0038】
次に、ライブラリ18において、前記工程Cで得られた情報をもとに、加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧の組み合わせにより照射エネルギーを決定し、この照射エネルギーとコントラストとの関係を求める。この照射エネルギーとコントラストとの関係から加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧の最適値を決定する(工程D)。
【0039】
図5に、照射エネルギーとコントラストとの関係の一例を示す。ブースティング電圧Vbが0Vと−4kVの場合を示す。ここでコントラストCは、C=(|(パターン部の明るさ−下地部の明るさ)|/画像の明るさの平均)で表される。図5に示したコントラストから照射エネルギーが決定される。例えば配線上の絶縁膜に形成された孔の内部に導電材料を充填する工程において、配線と導電材料との導通不良を検出する場合には、0.6kV程度の照射エネルギーが選択される。照射エネルギーが高くなるとコントラストは小さくなり、画像上で孔パターンと周辺とを見分けることが難しくなるためである。
【0040】
次に、ライブラリ18に、所望するコントラストが得られる被検査基板15の品種や工程情報、画像観察用モニタから得られた画像情報、階調値の解析結果、加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧などの情報がデータベースに書き込まれる(工程E)。ライブラリ18は、各種情報を記憶する機能を有しており、これら記憶情報の読み出しおよび書き換えが可能である。
【0041】
上記(工程A)〜(工程E)は自動処理されて、被検査基板15に照射される一次電子線10の照射エネルギーが決定される。
【0042】
なお、ライブラリ18に記憶された各種記憶情報は種々活用することができる。例えば基板上に酸化膜を堆積した半導体装置の検査において、基板と酸化膜表面との間の帯電電圧差から生じる半導体装置の絶縁破壊による試料破壊の防止策として、印加可能な電圧の規格値を設け、規格を外れた場合には規格値を警告として提示する機能を検査装置に搭載してもよい。またその上限値を設定できないように可変電圧のパラメータにリミットをかける機能を付与することもできる。
【0043】
これまで、新たに照射条件を設定する手法について述べてきたが、次に予め照射条件が設定された場合の検査の手順について説明する。
【0044】
検査工程に検査対象の被検査基板15が到来した場合には、上記(工程A)〜(工程E)で得られた各種記憶情報を検索キーワードとして保有している類似情報に対する加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧を自動的に読み出して、最適なこれら電圧を提供する。ライブラリ18から出力されるリターディング電圧はVr指令制御回路19を通してリターディング電圧電源14に伝えられ、ブースティング電圧はVb指令制御回路21を通してブースティング電圧電源17に伝えられて、一次電子線10の照射条件が決まる。
【0045】
図6に、自動的に高コントラストが得られる照射条件の設定フローを示す。各ウエハA,B,Cに対して、それぞれゲート、ローカルインタコネクト、コンタクトプラグ、ビアプラグ、メタル配線の検査工程を設ける。例えばウエハBがビアプラグの検査工程に仕掛かると、ライブラリ18から予め保有されていたビアプラグの各種記憶情報が検出される。この各種記憶情報は、例えばウエハBよりも先行するウエハAがビアプラグの検査工程に仕掛かった際に、前記(工程A)〜(工程E)により得られて、データベースに記憶された情報である。次いでライブラリ18から提出された最適な照射条件、例えば加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧を自動設定して、一次電子線10が被検査基板15に照射される。なお、新しい品種としてウエハAの検査する場合においては、類似情報を有するデータベースを検索して、条件を自動的に読み出すこともできる。
【0046】
このように、本実施の形態では、まず、被検査基板15に関して、その回路パターンの画像記憶を行い、記憶した画像に基づいて回路パターンの座標に対しての画像階調値を波形処理し、回路パターンのコントラストを取得し、一次電子線10の照射条件(加速電圧、リターディング電圧、ブースティング電圧)を自動的に調節して、最適なコントラストが得られる照射条件を自動設定する。設定後はその被検査基板15の品種、工程といったプロセス情報を検査装置内のライブラリ18に照射条件とともに保存し、次回類似品種および工程が検査対象となった場合は、情報が保存されたライブラリ18から照射条件を自動的に出力して検査する。
【0047】
これにより、良好なコントラスト画像が得られるため、検査装置の操作に対して専門性を必要としなくなる。また複数の操作者により条件設定された場合に発生する同一の検査対象物に対する検査感度のばらつきが本発明による自動設定により無くすことができ、高水準で均一な条件設定と維持・管理ができる。
【0048】
次に、予め照射条件が設定された場合において、上記検査装置を用いて回路パターンが形成された被検査基板を検査する手順について以下に述べる。図7に検査のフローを示す。なお、検査装置の構成については前記図1を参照されたい。
【0049】
まず、被検査基板15が入ったウエハカセットをローダにセットする(工程101)。操作画面より被検査基板15を選択し、また予めライブラリ18に登録された検査条件ファイルを指定し(工程102)、検査をスタートする(工程103)。被検査基板15はウエハ搬送手段により試料交換室にロードされる。そこでこの被検査基板15は試料台11に搭載、保持固定された後に真空排気され、試料交換室がある程度の真空度に達したら検査のための検査室に移載される。
【0050】
検査室では、X−Yステージ12a上に試料ホルダごと載せられ、保持固定される。試料ホルダには一次電子線10の照射条件である焦点や非点を調整するための校正用試料が搭載されている。被検査基板15が検査室にロードされたら、予め記録された位置座標に基づき、校正用試料が電子光学系101の下に配置されるようX−Yステージ12aが移動する。そして校正用試料の電子線画像を取得し、手動または自動で焦点および非点の調整を実施する(工程104)。この時、すでに入力・設定された検査条件ファイルの内容に基づき一次電子線10の照射エネルギー、一次電子線10のビーム電流、画素サイズ、検出系のゲインおよび明るさ調整用パラメータ、画像処理におけるフィルタおよび欠陥判定のためのしきい値等が設定され、これらのパラメータが入力された後に各種画像を取得表示する。
【0051】
次に、被検査基板15のアライメントが完了したら(工程105)、被検査基板15の電子線画像を取得し(工程106)、検査を実行する(工程107)。検査領域は、上記検査条件ファイルにおいて予め指定されている。検査時には、X−Yステージ12aを連続的に移動しながら一次電子線10を被検査基板15の所定の領域に照射し、電子線画像を逐次形成しながら画像信号を記憶部に記憶された信号と比較しながら、第2の記憶部に逐次画像を記憶する。欠陥判定部で欠陥と判定された箇所は、欠陥箇所の座標、信号値および欠陥のサイズ等が自動的に記憶され、操作画面内のウエハマップ上の相当する箇所に欠陥ありのマークが表示される(工程108)。検査終了後に欠陥箇所の画像を確認し、必要な画像保存や欠陥の分類等を実施したら、検査を終了しウエハをアンロードする(工程109)。
【0052】
次に、半導体装置の製造過程における検査工程に上記検査装置を適用した半導体装置の製造方法を図8〜図18に示す半導体基板の要部断面図を用いて説明する。ここではCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)デバイスおよび抵抗素子を有する半導体装置の製造方法を例示する。
【0053】
まず、図8に示すように、例えばp型の単結晶シリコンからなる半導体基板51を用意し、半導体基板51の主面に絶縁膜からなる素子分離領域52を形成し、続いてp型不純物、例えばボロンを導入してなるpウェル53、n型不純物、例えばリンを導入してなるnウェル54を形成する。次いで半導体基板51の表面に清浄なゲート絶縁膜55を形成した後、ゲート絶縁膜55上に多結晶シリコン膜を形成し、これをエッチングすることによりゲート電極56を形成する。
【0054】
ここで、前記図1に示した検査装置を用いて、例えばゲート電極56の形状欠陥を検査する。電子線の照射エネルギーは低くても高くてもコントラストを得ることができるので、例えば照射エネルギーは0.8〜1.5kVに設定される。この照射エネルギーを得るために自動的に加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が設定される(検査工程1)。
【0055】
次に、図9に示すように、pウェル53上のゲート電極56の両側の半導体基板51にn型不純物、例えばリンまたはヒ素をイオン注入してn型半導体領域57を形成する。またnウェル54上のゲート電極56の両側の半導体基板51にp型不純物、例えばボロンをイオン注入してp型半導体領域58を形成する。
【0056】
次に、サイドウォール59をゲート電極56の側壁に形成する。サイドウォール59は、例えば半導体基板51上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法で窒化シリコン膜を堆積した後、この窒化シリコン膜を異方的にエッチングすることにより形成する。次いでゲート電極56およびサイドウォール59をマスクに、pウェル53にはn型不純物、例えばリンまたはヒ素をイオン注入することによってn型半導体領域60を形成し、nウェル54にはp型不純物、例えばボロンをイオン注入することによってp型半導体領域61を形成する。ここまでの工程で、LDD(Lightly Doped Drain)構造のソース・ドレインを備えたnチャネルMISFET(Metal Insulator Semiconductor Filed Effect Transistor)およびpチャネルMISFETが形成される。
【0057】
次に、広い素子分離領域52上に抵抗素子を形成する。この抵抗素子は素子分離領域52上の導体膜R、導体膜Rを覆う絶縁膜62および絶縁膜62上の引き出し電極63からなり、次のごとく形成する。例えば半導体基板51の全面に不純物の導入量の少ない多結晶シリコン等の導体膜を堆積し、これをパターニングすることにより導体膜Rを形成する。この導体膜Rには、多結晶シリコン等の半導体膜の他、タングステン等の金属膜を用いることもできる。
【0058】
さらに、上記絶縁膜62の一部をエッチングすることにより接続孔64を形成し、この接続孔64内を含む絶縁膜62上に多結晶シリコン膜をCVD法により堆積した後、接続孔64上部に残存するようパターニングすることにより引き出し電極63を形成する。
【0059】
次に、半導体基板51の全面にチタン等の高融点金属膜(図示せず)を形成する。かかる膜には、チタンの他、タングステン、コバルト等の金属を用いることもできる。次いで半導体基板51にRTA(Rapid Thermal Anneal)法を用いた熱処理を施すことにより、高融点金属膜とゲート電極56、引き出し電極63および半導体基板51との接触部に、シリサイド層65を形成する。その後、未反応の高融点金属膜を除去する。これらシリサイド層65を形成することにより、シリサイド層65と、後述するその上部に形成されるプラグ等との接触抵抗を低減することができ、またゲート電極56やn型半導体領域60またはp型半導体領域61自身のシート抵抗を低減することができる。
【0060】
次に、CVD法により酸化シリコン膜を堆積することにより、層間絶縁膜66を形成する。この層間絶縁膜66として、PSG(Phosphor Silicate Glass)膜またはSOG(Spin On Glass)膜を使用してもよい。また、この層間絶縁膜66の表面をCMP法により平坦化してもよい。次に、n型半導体領域60またはp型半導体領域61上および抵抗素子を構成するシリサイド層65上の層間絶縁膜66をエッチングにより除去することにより接続孔67を形成する。
【0061】
ここで、前記図1に示した検査装置を用いて、例えば接続孔67の開孔不良を検査する。接続孔67の孔底部まで電子線を到達させて二次電子を得るために、照射エネルギーは1.5〜3kV程度に設定される。この照射エネルギーを得るために、加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動的に設定される(検査工程2)。
【0062】
次に、図10に示すように、接続孔67内を含む層間絶縁膜66上に、CVD法により窒化チタン膜を形成した後、CVD法によりタングステン膜を形成する。次いで接続孔67以外の窒化チタン膜およびタングステン膜をCMP法により除去し、コンタクトプラグ68を形成する。なお、前記窒化チタン膜は、スパッタ法により形成してもよい。また、この窒化チタン膜は、チタンと窒化チタンとの積層膜とすることもできる。
【0063】
ここで、前記図1に示した検査装置を用いて、コンタクトプラグ68と下層の導電材料とが導通しているかどうかを検査する。この場合には、コントラストを強調できる低照射エネルギーが望ましく、照射エネルギーは1kV以下に設定される。この照射エネルギーを得るために、加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動的に設定される(検査工程3)。
【0064】
次に、ダマシン法により第1配線層を形成する。この第1配線層は、例えば以下のように形成する。まず、図11に示すように、層間絶縁膜66およびコンタクトプラグ68上に、絶縁膜69a,69bをCVD法で形成する。絶縁膜69aは、例えば窒化シリコン膜、絶縁膜69bは、例えばTEOS(tetra ethyl ortho silicate : Si(OC))とオゾンとをソースガスに用いたプラズマCVD法で堆積されたTEOS酸化膜とすることができる。次いで第1配線層形成予定領域上の絶縁膜69a,69bをエッチングすることにより配線溝70を形成する。
【0065】
ここでは、前記検査工程2と同様にして、例えば配線溝70の開孔不良を検査するために、照射エネルギーが1.5〜3kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0066】
次に、配線溝70内を含む絶縁膜69上に窒化チタンからなるバリア層71aをスパッタ法またはCVD法により堆積する。なおバリア層71aは、窒化チタンのみならず、タンタル、窒化タンタル、タングステンまたは窒化タングステン等の単層膜を用いることもできる。また、チタン上に窒化チタンを形成し、さらにチタンを形成した3層の積層膜(チタン/窒化チタン/チタン)の他、チタン/窒化チタン、タンタル/窒化タンタル/タンタル、タンタル/窒化タンタル等の積層膜を用いることもできる。
【0067】
ここで、前記図1に示した検査装置を用いて、例えばコンタクトプラグ68とバリア層71aとの導通不良を検査する。この場合は、コントラストを強調できる低照射エネルギー、例えば1kV以下の照射エネルギーを設定される。この照射エネルギーを得るために自動的に加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が設定される(検査工程4)。
【0068】
次に、図12に示すように、バリア層71a上にタングステン膜71bをCVD法またスパッタ法により形成し、続いて配線溝70外部のタングステン膜71bおよびバリア層71aをCMP法により除去して第1配線層の配線71を形成する。
【0069】
ここでは、前記検査工程3と同様にして、例えば配線71とコンタクトプラグ68とが導通しているかどうかを検査するために、照射エネルギーが1.5〜3kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0070】
次に、図13に示すように、絶縁膜69bおよび配線71(タングステン膜71b)上に絶縁膜72を形成する。絶縁膜72は、例えばTEOS酸化膜、または低誘電率膜であり、これらの単層膜または重ね膜によって構成することができる。次いで配線71のコンタクト領域上の絶縁膜72をエッチングにより除去することにより接続孔73を形成する。
【0071】
ここでは、前記検査工程2と同様にして、例えば接続孔73の開孔不良を検査するために、照射エネルギーが1.5〜3kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0072】
次に、図14に示すように、接続孔73内にビアプラグ74を形成する。このビアプラグ74の形成前に、良好なコンタクト特性を得るため、接続孔73の底面をエッチングする。ビアプラグ74は次のように形成する。まず、接続孔73内を含む絶縁膜72上に、CVD法またはスパッタ法により窒化チタン膜74aを形成する。
【0073】
ここでは、前記検査工程4と同様にして、例えば窒化チタン膜74aと下層の配線71とが導通しているかどうかを検査するために、照射エネルギーが1.5〜3kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0074】
次に、窒化チタン膜74a上にCVD法によりタングステン膜74bを形成する。次いで接続孔73外部の窒化チタン膜74aおよびタングステン膜74bをCMP法により除去し、ビアプラグ74を形成する。なお、窒化チタン膜74a上に銅膜をスパッタ法またはメッキ法により形成し、銅プラグとしても良い。この場合、窒化チタン膜74aに代えて、例えばタンタル、窒化タンタル、タングステンまたは窒化タングステン等の単層膜や、チタン上に窒化チタンを形成し、さらにチタンを形成した3層の積層膜(チタン/窒化チタン/チタン)の他、チタン/窒化チタン、タンタル/窒化タンタル/タンタル、タンタル/窒化タンタル等の積層膜を用いても良い。
【0075】
ここでは、前記検査工程3と同様にして、例えばビアプラグ74と下層の配線71とが導通しているかどうかを検査するために、照射エネルギーが1.5〜3kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0076】
次に、図15に示すように、第1配線層の配線71の場合と同様に、第2配線層を形成する。まず、絶縁膜75a,75bをCVD法により形成する。絶縁膜75aは、例えば窒化シリコン膜、絶縁膜75bは、例えばTEOS酸化膜とすることができる。次いで配線溝70の場合と同様に、第2配線層形成予定領域上の絶縁膜75をエッチングすることにより配線溝76を形成する。
【0077】
ここでは、前記検査工程2と同様にして、例えば配線溝76の開孔不良を検査するために、照射エネルギーが1.5〜3kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0078】
次に、配線溝76内を含む絶縁膜75b上に窒化チタンからなるバリア層77aをスパッタ法またはCVD法により堆積する。
【0079】
ここでは、前記検査工程4と同様にして、例えばバリア層77aとビアプラグ74とが導通しているかどうかを検査するために、照射エネルギーが1.5〜3kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0080】
次に、バリア層77a上に銅膜77bをスパッタ法およびメッキ法により形成する。まず、スパッタ法により銅膜77bを堆積し、次いで電解メッキ法により堆積する。電解メッキ法では、例えば硫酸銅ベースのメッキ液中に半導体基板51の表面を浸漬し、半導体基板51に負の電圧を印加することで、銅膜77bを配線溝76に埋め込む。次いで配線溝76外部の銅膜77bおよびバリア層77aをCMP法により除去して第2配線層の配線77を形成する。
【0081】
ここでは、前記検査工程3と同様にして、例えば配線77とビアプラグ74とが導通しているかどうかを検査するために、照射エネルギーが1.5〜3kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0082】
次に、図16に示すように、絶縁膜75bおよび配線77(銅膜77b)上に、絶縁膜78を形成する。絶縁膜78は、絶縁膜72と同様に形成する。次いでビアプラグ74と同様に、配線77のコンタクト領域上の絶縁膜78をエッチングにより除去することにより接続孔79を形成する。
【0083】
ここでは、前記検査工程2と同様にして、例えば接続孔79の開孔不良を検査するために、照射エネルギーが1.5〜3kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0084】
次に、ビアプラグ74と同様に、接続孔79内を含む絶縁膜78上に、スパッタ法またはCVD法により窒化チタン膜80aを形成する。
【0085】
ここでは、前記検査工程4と同様にして、例えば窒化チタン膜80aと配線77とが導通しているかどうかを検査するために、照射エネルギーが1.5〜3kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0086】
次に、窒化チタン膜80a上にCVD法によりタングステン膜80bを形成する。次いで接続孔79以外の窒化チタン膜80aおよびタングステン膜80bをCMP法により除去し、ビアプラグ80を形成する。なお、ビアプラグ80も銅プラグとしても良い。
【0087】
ここでは、前記検査工程3と同様にして、例えばビアプラグ80と配線77とが導通しているかどうかを検査するために、照射エネルギーが1.5〜3kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0088】
次に、図17に示すように、絶縁膜78およびビアプラグ80上にチタン膜または窒化チタン膜、アルミニウム膜および窒化チタン膜を順次堆積し、これら積層膜を所望の形状にパターニングすることによりビアプラグ80上まで延在する第3配線層の配線81を形成する。
【0089】
ここでは、前記検査工程1と同様にして、例えば配線81の形状欠陥を検査するため、照射エネルギーが0.8〜1.5kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0090】
次に、図18に示すように、絶縁膜78および配線81上に酸化シリコン膜82をCVD法により堆積した後、この酸化シリコン膜82上にSOG膜83を形成する。さらに、配線81のコンタクト領域上のSOG(Spin On Glass)膜83および酸化シリコン膜82をエッチングにより除去する。続いて、配線81のコンタクト領域およびSOG膜83上に、スパッタ法によりアルミニウム膜を堆積し、所望の形状にパターニングすることによって、第4配線層の配線84を形成する。
【0091】
ここでは、前記検査工程1と同様にして、例えば配線84の形状欠陥を検査するため、照射エネルギーが0.8〜1.5kV程度となるように加速電圧、リターディング電圧およびブースティング電圧が自動設定される。
【0092】
次いで、配線84上に窒化シリコン膜85を形成し、窒化シリコン膜85上に酸化シリコン膜86を形成する。これら窒化シリコン膜85および酸化シリコン膜86は、外部からの水分や不純物の浸入防止や、α線の透過の抑制を行うパッシベーション膜として機能する。
【0093】
次に、酸化シリコン膜86および窒化シリコン膜85をエッチングにより除去することにより配線84の一部(ボンディングパッド部)を露出させる。続いて、露出した配線84上に金膜およびニッケル膜等の積層膜からなるバンプ下地電極87を形成し、バンプ下地電極87上に金または半田等からなるバンプ電極88を形成する。このバンプ電極88は外部接続用電極となる。この後、パッケージ基板等に実装され半導体装置が完成するが、それらの説明は省略する。
【0094】
なお、本実施の形態では、導電膜の加工工程(検査工程1)、接続孔の形成工程(検査工程2)、接続孔または配線溝内部への導電膜の埋め込み工程(検査工程3)、導電膜の成膜工程(検査工程4)、に適用した場合について説明したが、その他の工程、例えばフォトレジストパターン形成工程の検査にも適用することができる。
【0095】
このように、本実施の形態によれば、被検査基板15に一次電子線10を照射して得られた電子線画像の明暗コントラストをライブラリ18で波形解析処理することで、自動的に高コントラストが得られる照射条件を設定することができる。これにより、検査装置の操作に対して専門性を必要としなくなり、また検査感度のばらつきを抑えることができるので、高感度な検査を行うことができる。さらに多くの時間を消費していた照射条件の設定にかかる時間を大幅に短縮することができ、半導体装置の製品検査における短TAT(Turn Around time)化を図ることができる。また最適の照射条件を設定できることで、半導体装置の欠陥、異物、残渣などの製品不良の要因に対する検出見逃しを低減することができ、半導体製品の歩留まり向上に寄与することができる。
【0096】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0097】
例えば、本実施の形態では、半導体装置の検査工程に適用した場合について説明したが、走査型電子顕微鏡を用いた検査・分析機器、あるいは電子線によって二次電子線画像が形成可能で、鮮明なコントラストを要求するいかなる装置にも適用することができる。
【0098】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0099】
被検査基板に電子線を照射して得られた電子線画像の明暗コントラストをライブラリで波形解析処理することで、自動的に高コントラストが得られる照射条件を設定することができる。これにより、検査装置の操作に対して専門性を必要としなくなり、また検査感度のばらつきを抑えることができるので、高感度な検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である回路パターン検査装置の構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態である画像観察用モニタで表示されるパターンの明暗コントラストを示す画像図である。
【図3】本発明の一実施の形態である画像の明るさ(階調)と頻度との関係の一例を示すグラフ図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるパターン座標に対する画像の明るさ(階調)の一例を示すグラフ図である。
【図5】本発明の一実施の形態である照射エネルギーとコントラストとの関係の一例を示すグラフ図である。
【図6】本発明の一実施の形態である照射条件を自動的に設定するフローを示す工程図である。
【図7】本発明の一実施の形態である被検査基板を検査する手順を示す検査のフローである。
【図8】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図13】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図14】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図15】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図16】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図17】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図18】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 電子銃
2 引き出し電極
2a 電子線引き出し電極
2b アノード電極
3 コンデンサレンズ
4 ブランキング用偏向器
5 走査偏向器
6 絞り
7 反射板
8 EXB偏向器
9 対物レンズ
10 一次電子線
11 試料台
12a X−Yステージ
12b 回転ステージ
13 試料高さ測定器
13a 試料高さ検出器
14 リターディング電圧電源
15 被検査基板
16 ブースティング電極
17 ブースティング電圧電源
18 ライブラリ
19 Vr指令制御回路
20 Vr数値モニタ
21 Vb指令制御回路
22 Vb数値モニタ
23 二次電子検出器
24 反射電子検出器
25 二次電子検出信号変換回路
26 反射電子検出信号変換回路
27 画像観察用モニタ
28 位置モニタ用測長器
29 対物レンズ電源
30 走査信号発生器
31 コンデンサレンズ電源
51 半導体基板
52 素子分離領域
53 pウェル
54 nウェル
55 ゲート絶縁膜
56 ゲート電極
57 n型半導体領域
58 p型半導体領域
59 サイドウォール
60 n型半導体領域
61 p型半導体領域
62 絶縁膜
63 引き出し電極
64 接続孔
65 シリサイド層
66 層間絶縁膜
67 接続孔
68 コンタクトプラグ
69a 絶縁膜
69b 絶縁膜
70 配線溝
71 配線
71a バリア層
71b タングステン膜
72 絶縁膜
73 接続孔
74 ビアプラグ
74a 窒化チタン膜
74b タングステン膜
75a 絶縁膜
75b 絶縁膜
76 配線溝
77 配線
77a バリア層
77b 銅膜
78 絶縁膜
79 接続孔
80 ビアプラグ
80a 窒化チタン膜
80b タングステン膜
81 配線
82 酸化シリコン膜
83 SOG膜
84 配線
85 窒化シリコン膜
86 酸化シリコン膜
87 バンプ下地電極
88 バンプ電極
101 電子光学系
102 試料室
103 電子検出系
104 画像処理部
105 制御部
R 導体膜

Claims (12)

  1. 回路パターンが形成された被検査基板に電子線を照射する工程と、前記被検査基板にリターディング電圧を印加し、前記被検査基板の上方に設置されたブースティング電極にブースティング電圧を印加する工程と、前記電子線の照射により前記被検査基板の表面から二次的に発生した信号を検出する工程と、検出された信号から前記被検査基板の表面の電子線画像を形成する工程と、前記電子線画像を記憶する工程と、記憶した画像より欠陥、異物または残渣を検出する工程とを有する検査方法であって、
    前記電子線の照射条件を自動的に変化させて各々の照射条件における電子線画像のコントラストを取得し、所望するコントラストが得られる照射条件を自動的に決定することを特徴とする回路パターンの検査方法。
  2. 請求項1記載の回路パターンの検査方法において、前記電子線の照射条件を自動的に変化させて得られた各々の照射条件における電子線画像をライブラリに取り込み、前記ライブラリにおいて各々の照射条件における前記電子線画像の階調値を処理することにより、各々の照射条件における電子線画像のコントラストを取得し、所望するコントラストが得られる照射条件を自動的に決定することを特徴とする回路パターンの検査方法。
  3. 請求項2記載の回路パターンの検査方法において、前記ライブラリは、所望するコントラストが得られる照射条件、その照射条件でのコントラスト、前記被検査基板の品種、前記被検査基板の工程情報を記憶する機能を有し、これら記憶情報は読み出しおよび書き換えができることを特徴とする回路パターンの検査方法。
  4. 請求項2記載の回路パターンの検査方法において、前記ライブラリは、指令制御回路を通して前記電子線の照射条件を変化させることを特徴とする回路パターンの検査方法。
  5. 請求項2記載の回路パターンの検査方法において、前記ライブラリに記憶された所望するコントラストが得られる照射条件が規格を外れた場合には、規格値を警告として指示することを特徴とする回路パターンの検査方法。
  6. 請求項1記載の回路パターンの検査方法において、前記照射条件は、前記電子線の加速電圧、前記リターディング電圧または前記ブースティング電圧であることを特徴とする回路パターンの検査方法。
  7. 請求項1記載の回路パターンの検査方法において、前記ブースティング電極の後段に電極を設置し、前記電極に電圧を印加することにより、前記被検査基板の表面から二次的に発生した二次電子または反射電子を取り込む、あるいは除外することを特徴とする回路パターンの検査方法。
  8. 回路パターンが形成された被検査基板に電子線を照射する工程と、前記被検査基板にリターディング電圧を印加し、前記被検査基板の上方に設置されたブースティング電極にブースティング電圧を印加する工程と、前記電子線の照射により前記被検査基板の表面から二次的に発生した信号を検出する工程と、検出された信号から前記被検査基板の表面の電子線画像を形成する工程と、前記電子線画像を記憶する工程と、記憶した画像より欠陥、異物または残渣を検出する工程とを有する検査方法であって、
    前記電子線の照射条件を自動的に変化させて各々の照射条件における電子線画像のコントラストを取得し、所望するコントラストが得られる照射条件が自動的に決定され、
    所望するコントラストが得られる照射条件、その照射条件でのコントラスト、前記被検査基板の品種、前記被検査基板の工程情報をライブラリに書き込み、記憶させ、次回他の被検査基板に前記電子線を照射する場合は、前記ライブラリに書き込まれた記憶情報のうち類似した記憶情報を自動的に読み出すことを特徴とする回路パターンの検査方法。
  9. 請求項8記載の回路パターンの検査方法において、前記ライブラリから自動的に読み出された前記記憶情報に従って、前記ライブラリは、指令制御回路を通して前記電子線の照射条件を変化させることを特徴とする回路パターンの検査方法。
  10. 請求項8記載の回路パターンの検査方法において、前記照射条件は前記電子線の加速電圧、前記リターディング電圧または前記ブースティング電圧であることを特徴とする回路パターンの検査方法。
  11. 被検査基板に形成された回路パターンの欠陥、異物または残渣の検査工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記検査工程は、前記被検査基板に電子線を照射する工程と、前記被検査基板にリターディング電圧を印加し、前記被検査基板の上方に設置されたブースティング電極にブースティング電圧を印加する工程と、前記電子線の照射により前記被検査基板の表面から二次的に発生した信号を検出する工程と、検出された信号から前記被検査基板の表面の電子線画像を形成する工程と、前記電子線画像を記憶する工程と、記憶した画像より欠陥、異物または残渣を検出する工程とを有し、
    前記電子線の照射条件を自動的に変化させて各々の照射条件における電子線画像のコントラストを取得し、所望するコントラストが得られる照射条件が自動的に決定されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 被検査基板に形成された回路パターンの欠陥、異物または残渣の検査工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記検査工程は、前記被検査基板に電子線を照射する工程と、前記被検査基板にリターディング電圧を印加し、前記被検査基板の上方に設置されたブースティング電極にブースティング電圧を印加する工程と、前記電子線の照射により前記被検査基板の表面から二次的に発生した信号を検出する工程と、検出された信号から前記被検査基板の表面の電子線画像を形成する工程と、前記電子線画像を記憶する工程と、記憶した画像より欠陥、異物または残渣を検出する工程とを有し、
    前記電子線の照射条件を自動的に変化させて各々の照射条件における電子線画像のコントラストを取得し、所望するコントラストが得られる照射条件が自動的に決定され、
    所望するコントラストが得られる照射条件、その照射条件でのコントラスト、前記被検査基板の品種、前記被検査基板の工程情報をライブラリに書き込み、記憶させ、次回他の被検査基板に前記電子線を照射する場合は、前記ライブラリに書き込まれた記憶情報のうち類似した記憶情報を自動的に読み出すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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