JP2004239747A - 3次元画像データ生成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】球体41,42,43に関する物体パラメータおよび定点パラメータを予め入力しておき、基台10に置かれた球体41,42,43の3次元立体形状を、異なる位置に配置した3次元形状測定装置20A、20B,20Cによって測定する。3次元形状測定装置20A、20B,20Cによって生成した立体形状データ群から物体パラメータを用いて球体41,42,43に関するデータを抽出し、定点パラメータを用いて球体41,42,43の各定点の座標値を計算する。次に、算出された定点の座標値に基づいて、3次元形状測定装置20Aの測定座標を基準座標として、3次元形状測定装置20B,20Cの測定座標値を基準座標に変換する座標変換係数を計算する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一つまたは複数の3次元形状測定装置により複数の異なる位置で測定した物体の3次元立体表面形状を用いて、測定対象空間内に位置する物体の3次元画像を任意の方向から見て表示可能な3次元画像データを生成する3次元画像データ生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、異なる位置に配置した複数の3次元形状測定装置、または測定位置が移動される3次元形状測定装置により、対象物体の3次元立体形状を複数の異なる位置で測定して各測定位置ごとの立体形状データを合成し、対象物体の立体形状を任意の方向から見て表示できるようにした3次元立体形状測定方法はよく知られている。この測定方法においては、立体形状データを高精度に合成するために、測定対象物の立体形状を測定する前に、特徴点を有する基準物体を測定対象空間に配置する。そして、この基準物体の3次元立体形状を測定し、同測定によって得た立体形状データの中から特徴点の座標値を各測定位置ごとに検出し、この検出した座標値を用いて各測定位置における立体形状データを基準座標に変換するための座標変換パラメータを計算し、この座標変換パラメータにより各測定位置の立体形状データを基準座標に変換することが行われている(特許文献1を参照)。
【0003】
また、測定対象物の立体形状を測定する前に、単純な形状で定まった形状の基準物体を測定対象空間に配置して、この3次元立体形状を測定し、立体形状データを用いて予め基準物体内に設定してある定点の座標値を各測定位置ごとに計算し、この計算した座標値を用いて各測定位置における立体形状データを基準座標に変換するための座標変換パラメータを計算し、この座標変換パラメータにより各測定位置の立体形状データを基準座標に変換することも行われている(特許文献2を参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−53914号公報
【特許文献2】
特開2002−328014号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に記載の方法では、定点がある程度の大きさをもつために定点座標値を点として正確に求めることができず、また立体形状データの一つ一つにはノイズが含まれているため、そのデータに基づいて検出した特長点の座標値にもノイズが含まれており、座標変換パラメータを精度よく計算することができないという問題がある。
【0006】
また、上記特許文献2に記載の方法では、座標変換パラメータを計算するには3つ以上の定点を設定する必要があるため、1つの基準物体に1つの定点を設定した場合、基準物体の位置を変えて3回以上測定しなければならない。また、1つの基準物体に3つの定点を設定した場合、あるいは1つの定点をもつ3つの基準物体を配置した場合、作業者が各定点の座標を計算するために用いる立体形状データをそれぞれ指定する必要があるため、作業効率が悪くなるという問題がある。さらに、基準物体としては、定まった形状のものしか用いることができず、基準物体を破損、紛失した場合には、代替えを早期に用意することができないという問題もある。また、測定対象物が固定されている場合には、測定対象物の物体の測定領域内に基準物体を配置して測定する必要があるが、測定対象物の形状に適した形状の基準物体を選定できないという問題もある。
【0007】
【発明の概略】
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、複数の測定位置における立体形状データを合成するための座標変換パラメータを作業効率よくかつ高精度で得ることが可能な3次元画像データ生成方法を提供することにある。また、定点を設定する基準物体として種々の形状を有する物体を選定することが可能な3次元画像データ生成方法を提供することにもある。
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の特徴は、一つまたは複数の3次元形状測定装置に測定対象空間内に存在する物体の3次元立体表面形状を複数の異なる位置で測定させ、同物体の3次元表面形状を表す複数組の立体形状データ群を生成する立体形状データ群生成ステップと、前記各立体形状データ群ごとに、物体パラメータにより定義される一部の物体または同物体の一部に対応したサブ立体形状データ群を各立体形状データ群の中から抽出するサブ立体形状データ群抽出ステップと、前記各立体形状データ群ごとに抽出した各サブ立体形状データ群を用いて、前記一部の物体または同物体の一部によって特定される定点であって定点パラメータによって定義される定点を表す複数組の3次元データセットを各サブ立体形状データ群ごとに生成する定点データセット生成ステップと、前記生成した複数組の3次元データセットを用いて、前記複数組の立体形状データ群を1つの基準座標によって表現される立体形状データ群にそれぞれ変換するための座標変換パラメータを計算する座標変換パラメータ計算ステップと、前記座標変換パラメータを用いて前記複数組の立体形状データ群を前記基準座標によって表現される立体形状データ群にそれぞれ変換して、同変換された複数組の立体形状データ群を合成する合成ステップとを含むことにある。
【0009】
この場合、各立体形状データ群は、例えば、物体の表面を微小エリアずつに分割した各分割エリア位置をそれぞれ3次元で表現する多数のデータセットの集合からなる。また、定点を、複数の測定位置での各測定結果に基づいて生成される各立体形状データ群に対して3個以上定めるようにするとよい。また、複数の測定位置で各立体形状を測定するために、3台以上の3次元形状測定装置を異なる位置に配置し、または1台の3次元形状測定装置を3箇所以上の異なる位置に移動させるようにするとよい。
【0010】
このように構成した本発明の特徴においては、物体の特定の形状、大きさなどによって測定対象空間内に存在する一部の物体または同物体の一部を表す物体パラメータを定めておくとともに、一部の物体または同物体の一部内の定点を表す定点パラメータを定めておけば、サブ立体形状データ群注出ステップおよび定点データセット生成ステップにより、複数の異なる位置で測定された物体の3次元立体表面形状を表す複数組の立体形状データ群を用いて、測定対象空間内における定点を表す3次元データセットが同各立体形状データ群ごとに自動的に生成される。そして、座標変換パラメータ計算ステップにより、複数組の3次元データセットを用いて、複数組の立体形状データ群を1つの基準座標によって表現される立体形状データ群にそれぞれ変換するための座標変換パラメータが自動的に計算され、合成ステップにより、座標変換パラメータを用いて複数組の立体形状データ群が基準座標によって表現される立体形状データ群にそれぞれ変換されて、同変換された複数組の立体形状データ群が自動的に合成される。
【0011】
したがって、この本発明の特徴によれば、作業者は測定対象物の立体形状を測定する操作を行うのみで、測定対象空間内に位置する物体の3次元画像を任意の方向から見て表示可能な3次元画像データが自動的に生成されるので、3次元画像データを作成する作業効率が良好となる。また、大きさを有さない定点を指定でき、定点の座標値を多数の立体形状データを用いて計算するので、高精度な座標変換パラメータが得られ、ひいては測定対象物を任意の方向から見て表示可能な3次元画像データの精度が良好になる。さらに、物体パラメータおよび定点パラメータを指定することで、任意の形状の物体における定点を表す3次元データセットを計算できるので、作業者は定点を設定する一部の物体または同物体の一部の形状を任意に定めることができる。
【0012】
また、本発明の他の特徴は、基準物体を測定対象空間内に配置して、一つまたは複数の3次元形状測定装置に同基準物体の3次元立体表面形状を複数の異なる位置で測定させ、同基準物体の3次元表面形状を表す複数組の基準立体形状データ群を生成する基準立体形状データ群生成ステップと、前記各基準立体形状データ群ごとに、物体パラメータにより表される基準物体または同基準物体の一部に対応したサブ立体形状データ群を各基準立体形状データ群の中から抽出するサブ立体形状データ群抽出ステップと、前記各基準立体形状データ群ごとに抽出した各サブ立体形状データ群を用いて、前記基準物体または同基準物体の一部によって特定される定点であって定点パラメータによって定義される定点を表す複数の3次元データセットを各サブ立体形状データ群ごとに生成する定点データセット生成ステップと、前記生成した複数組の3次元データセットを用いて、前記一つまたは複数の3次元形状測定装置による複数の異なる位置での各測定に基づいてそれぞれ生成される複数組の立体形状データ群を1つの基準座標によって表現される立体形状データ群にそれぞれ変換するための座標変換パラメータを計算する座標変換パラメータ計算ステップと、前記一つまたは複数の3次元形状測定装置に前記測定対象空間内に配置された測定対象物の3次元立体表面形状を複数の異なる位置で測定させ、同測定対象物の3次元表面形状を表す複数組の測定立体形状データ群を生成する測定立体形状データ群生成ステップと、前記計算された座標変換パラメータを用いて前記複数組の測定立体形状データ群を前記基準座標によって表現される測定立体形状データ群にそれぞれ変換して、同変換された複数組の測定立体形状データ群を合成する合成ステップとを含むことにある。
【0013】
この場合、例えば、基準物体を球体とし、かつ定点を球体の中心とするとよい。また、この場合も、各立体形状データ群は、例えば、物体の表面を微小エリアずつに分割した各分割エリア位置をそれぞれ3次元で表現する多数のデータセットの集合からなる。また、定点を、複数の測定位置での各測定結果に基づいて生成される各立体形状データ群に対して3個以上定めるようにするとよい。また、複数の測定位置で各立体形状を測定するために、3台以上の3次元形状測定装置を異なる位置に配置し、または1台の3次元形状測定装置を3箇所以上の異なる位置に移動させるようにするとよい。
【0014】
これによれば、特定の形状、大きさなどによって基準物体または同基準物体の一部を表す物体パラメータを定めておくとともに、同基準物体または同基準物体の一部内の定点を表すパラメータを定めておけば、基準立体形状データ群生成ステップ、定点データセット生成ステップおよび座標変換パラメータ計算ステップの処理により、前記本発明の特徴の場合と同様に、基準物体を用いて各測定値における座標変換パラメータが高精度で自動的に計算される。そして、測定立体形状データ群生成ステップおよび合成ステップにより、前記計算された座標変換パラメータを用いて、測定対象物を任意の方向から見た3次元画像データが生成される。
【0015】
したがって、この本発明の他の特徴によれば、測定対象物に定点を設定することが困難な場合、および測定対象物に定点を設定可能な物体を加えて測定することが困難な場合にも、測定対象物を測定する前に、測定対象空間内に基準物体を配置して測定すれば、前記本発明の特徴の場合と同様に、高精度な座標変換パラメータを自動的に得ることができ、測定対象物の3次元画像データを作成する作業効率が良好になるとともに、高精度な3次元画像データを得ることができる。
さらに、物体パラメータおよび定点パラメータを指定することで、自動的に生成される任意の形状の基準物体における定点を表す3次元データセットを計算できるので、作業者は定点を設定する物体の形状を任意に定めることができる。
【0016】
また、前記本発明の他の特徴において、基準立体形状データ群生成ステップ、定点データセット生成ステップおよび座標変換パラメータ計算ステップの処理後、測定立体形状データ群生成ステップおよび合成ステップを繰り返し実行して、測定対象物の3次元画像を任意の方向から見て表示可能な3次元画像データを生成するようにするとよい。これによれば、基準物体を用いて座標変換パラメータを計算した後には、測定対象物を次々に換えることにより、多数の測定対象物を任意の方向から見た立体画像を表示可能となる。特に、測定対象空間を通過する種々の物体の外形を把握する場合などには最適であり、自動的に測定対象空間を通過する物体の形状を作業性よく把握できる。
【0017】
さらに、本発明の他の特徴は、物体パラメータおよび定点パラメータを、入力装置を用いて任意に入力可能としておくとよい。これによれば、定点の定められる一部の物体または同物体の一部を自由に選択できるようになり、種々の用途への利用可能性が広がる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の3次元画像データ生成方法に利用される3次元画像装置の基本構成を示す概略図である。
【0019】
この3次元画像装置は、異なる位置に配置されて基台10上に形成された測定対象空間に向けた3台の3次元形状測定装置20A,20B,20Cを備えている。これらの3次元形状測定装置20A,20B,20Cは、基台10上に置かれた物体の3次元立体表面形状を測定するもので、同測定結果を表す測定情報を出力する。
【0020】
これらの3次元形状測定装置20A,20B,20Cとしては、物体の3次元表面形状を測定するとともに同測定した3次元表面形状を表す信号を出力するものであれば、いかなる3次元形状測定装置をも利用できる。本実施形態においては、レーザ光を用いて3角測量法に従って物体の3次元表面形状を測定するものを簡単に紹介しておく。
【0021】
この3次元形状測定装置においては、レーザ光源から物体に向けて出射されるレーザ光の進行方向にほぼ垂直な仮想平面を想定するとともに、同仮想平面上にて互いに直交するX軸方向およびY軸方向に沿って分割した多数の微小エリアを想定する。そして、3次元形状測定装置は、前記多数の微小エリアにレーザ光を順次照射し、物体からの反射光によって前記微小エリアが規定する物体表面までの距離をZ軸方向距離として順次検出して、物体の表面を微小エリアずつに分割した各分割エリア位置を表すX,Y,Z座標に関する情報を得て、同3次元形状測定装置に面した物体表面の形状を測定するものである。
【0022】
したがって、この3次元形状測定装置は、出射レーザ光の向きをX軸方向に変化させるX軸方向走査器と、出射レーザ光の向きをY軸方向に変化させるY軸方向走査器と、物体表面にて反射された反射レーザ光を受光して物体表面までの距離を検出する距離検出器とを備えている。X軸方向走査器およびY軸方向走査器としては、レーザ光源からの出射レーザ光の光路をX軸方向およびY軸方向に独立に変化させ得る機構であればよく、例えばレーザ光源自体をX軸方向およびY軸方向の軸線回りに電動モータによって回転させたり、出射レーザ光の光路に設けられてその方向を変更するガルバノミラーをX軸方向およびY軸方向の軸線回りに電動モータによって回転させる機構を利用できる。距離検出器としては、前記出射レーザ光の光路に追従して回転し、物体表面にて反射された反射レーザ光を集光する結像レンズおよび同集光したレーザ光を受光するCCDなどの複数の受光素子を一列に配置させたラインセンサからなり、ラインセンサによる反射レーザ光の受光位置によって物体表面までの距離を検出する機構を利用できる。
【0023】
したがって、このような3次元形状測定装置は、物体の表面を微小エリアずつに分割した各分割エリア位置を表すX,Y,Z座標に関する情報として、X軸方向走査器による出射レーザ光の基準方向に対するX軸方向への傾きθx、Y軸方向走査器による出射レーザ光の基準方向に対するY軸方向への傾きθy、および距離検出器による物体表面までの距離Lzとが、前記仮想したX軸方向およびY軸方向に沿って分割した多数の微小エリアごとに出力される。より具体的には、X軸およびY軸方向への傾きθx,θyは、電動モータの基準位置からの回転角である。また、物体表面までの距離Lzは、ラインセンサにおける反射レーザ光の受光位置である。
【0024】
これらの3次元形状測定装置20A,20B,20Cには、コントローラ31および画像処理装置32が接続されている。コントローラ31は、キーボードからなる入力装置33からの指示にしたがって、3次元形状測定装置20A,20B,20Cの作動を制御する。また、コントローラ31は、入力装置33からの指示にしたがって画像処理装置32の作動を制御するとともに、同入力装置33にて入力されたデータを画像処理装置32に供給する。
【0025】
画像処理装置32は、コンピュータ装置によって構成されて図2の座標変換係数演算プログラムおよび図3の合成立体形状表示プログラムの実行により、3次元形状測定装置20A,20B,20Cからの3次元画像に関する情報を入力して、測定対象空間内に位置する物体の3次元画像を任意の方向から見て表示可能な3次元画像データを生成する。この画像処理装置32には、表示装置34が接続されている。表示装置34は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRTディスプレイなどを備えており、画像処理装置32から3次元画像データに基づいて測定対象空間内に位置する物体の3次元画像を表示する。
【0026】
次に、上記のように構成した3次元画像装置の動作について説明する。ユーザは、基準物体としての球体41,42,43を基台10の適当な位置に配置した後、入力装置33を操作して座標変換係数の演算を指示する。なお、球体41,42,43は、予め用意された真球体であって、それらの半径はそれぞれ異なるとともに事前に使用者により認識されている。この座標変換係数の演算の指示は、コントローラ31を介して画像処理装置32に伝達され、画像処理装置32は、図2の座標変換係数演算プログラムの実行をステップS10にて開始して、ステップS12にてユーザによる定点指定用パラメータの入力を待つ。
【0027】
定点とは、3次元形状測定装置20A,20B,20Cの立体表面形状の測定に基づいてそれぞれ生成される3次元画像データの属する座標を共通の基準座標に変換するために用いられる測定対象区間内の特定の位置であり、定点パラメータは定点を特定するためのものである。この定点としては種々のものが考えられるが、本実施形態の説明では、球体41,42,43の各中心とする。したがって、この定点を特定するために、ユーザは、「球体」を表すパラメータ、球体41,42,43を区別するための「半径」を表すパラメータ、および特定の点を指定するための「中心」を表すパラメータを入力する。すなわち、ユーザは球体、半径および中心を表すパラメータを1組として、球体41,42,43に対応した3組の定点指定用パラメータを入力することになる。この定点指定用パラメータは、定点を含む物体または物体の一部を示す物体パラメータ(前記例では、「球体」および「半径」)と、物体パラメータによって指定された物体によって特定される一つの定点を示す定点パラメータとに分類される。
【0028】
このようにして入力された3組の定点指定用パラメータは、ステップS12の処理により、コントローラ31を介して画像処理装置32に入力される。なお、以前に入力された定点が変更されない場合、または固定の定点が予め決められている場合には、この定点指定用パラメータの入力処理は省略される。このステップS12の処理後、画像処理装置32は、ステップS14にて3次元形状測定装置20A,20B,20Cによる測定形状情報の入力を待つ。
【0029】
一方、3次元形状測定装置20A,20B,20Cは、コントローラ31によって制御され、前記ユーザによる座標変換係数の演算の指示時に測定対象空間内の物体の3次元立体表面形状の測定を開始している。そして、これらの測定が終了すると、3次元形状測定装置20A,20B,20Cは、球体41,42,43の各表面形状を表す情報を画像処理装置32にそれぞれ出力する。すなわち、球体41,42,43の表面を微小エリアずつに分割した各分割エリア位置を表すX,Y,Z座標に関する情報(具体的には、傾きθx,θyおよび距離Lz)をそれぞれ出力する。したがって、画像処理装置32は、前記ステップS14にて、3次元形状測定装置20A,20B,20Cから出力された前記X,Y,Z座標に関する情報を入力する。
【0030】
次に、画像処理装置32は、ステップS16にて、前記入力した3次元形状測定装置20A,20B,20CからのX,Y,Z座標に関する情報に基づいて、測定対象空間内に位置する物体の3次元表面形状を表す立体形状データ群を3次元形状測定装置20A,20B,20Cごとにそれぞれ計算する。すなわち、3次元形状測定装置20A,20B,20Cによって規定される3種類の座標A,B,Cでの、球体41,42,43の表面を微小エリアずつに分割した各分割エリア位置をそれぞれ3次元で表現する多数のデータセットの集合を計算し、3組の立体形状データ群Da,Db,Dcを得る。この3組の立体形状データ群Da,Db,Dcは座標A、B,Cにおける各座標値X,Y,Zで表される。具体的には、立体形状データ群Da,Db,Dcを構成する各データセットは、(xa,ya,za),(xb,yb,zb) ,(xc,yc,zc)でそれぞれ表される。
【0031】
次に、ステップS18にて、座標A,B,Cに対応した立体形状データ群Da,Db,Dcのそれぞれに対して、定点の規定されている球体41,42,43をそれぞれ含む最小空間内の3つのサブ立体形状データ群を抽出する。このサブ立体形状データ群の抽出処理は次のサブステップ1〜5の処理からなり、これらのサブステップ1〜7の処理が立体形状データ群Da,Db,Dcごと、かつ球体41,42,43ごとに繰り返し実行されて、9組のサブ立体形状データ群Da1,Da2,Da3,Db1,Db2,Db3,Dc1,Dc2,Dc3が抽出される。
【0032】
サブステップ1:立体形状データ群(座標データ群)の中に出射レーザ光の基準方向に平行に1つの平面を定義し、この平面を同平面に垂直な方向に等間隔で順次移動させ、各平面に含まれる立体形状データ群を抽出する。言い換えれば、平面で切断したときの立体形状の切断面を表すデータを抽出する。なお、基準物体が直方体などの多面体や多角錐、円柱、円錐である場合、平面の方向を変化させながらサブステップ1および後述するサブステップ2を繰り返し行い、基準物体の数だけ抽出されるデータ群がある平面の方向を見つける。これは、基準物体の底面と平行になる平面を見つけることである。ただし、基準物体の底面が基台10と平行になっていれば、上記の処理を行わず、基台10の表面の立体形状データ群を使って、基台10の表面を平面として定義すればよい。
【0033】
サブステップ2:平面に含まれる立体形状データ群の中で連続している立体形状データ群ごとに、データ群が物体パラメータから得られる認識すべき形状の特徴に合致しているものを抽出する。本実施形態の場合、物体パラメータは球体を指定しているので、データ群が円になっているものを抽出する。具体的には、平面に含まれる立体形状データ群を平面の座標によるデータ群に変換し、このデータを円の式(x−a)2+(y−b)2−d2=0の左辺に当てはめ、最小2乗法により円の中心座標であるa,bの値を算出し、データ群の各データと、座標(a,b)よりの距離を検出して、値の偏差が判別以内であれば合致していると判定する。なお、基準物体が円柱、円錐であれば同様にデータ群が円になっているものを抽出し、直方体などの多面体や多角錐であれば、データ群が所定角度(例えば、直方体や4角錐であれば直角)をなす角を構成する2つの直線(2辺)になっているものを抽出すればよい。
【0034】
サブステップ3:抽出した平面に含まれる立体形状データ群より、基準物体が球体、円柱、円錐であれば円の中心の座標、直方体などの多面体や多角錐であれば、角の座標を3次元座標として計算し、各平面ごとに計算した座標が直線状に並んでいるものを抽出する。
【0035】
サブステップ4:サブステップ2で抽出した平面に含まれる立体形状データ群において、直線状に並んでいる中心点または角の座標の両端の座標間距離を計算し、この値が、物体パラメータと平面の間隔より算出される値に合致しているものを抽出する。本実施形態の場合、物体パラメータとして半径の値が与えられているので、この2倍の値(すなわち、球体の直径)をDとし、平面の間隔をBとすると、D>a・B(aは整数)なる不等式を満たす最も大きな値aを計算し、同計算値aと間隔Bとの乗算結果a・Bにほぼ合致している両端の座標間距離のものが抽出される。なお、基準物体が直方体などの多面体や多角錐、円柱、円錐であれば、半径の代わりに物体パラメータとして与えられている高さを上記不等式のDにすればよく、同不等式を満足する両端の座標間距離が最大のものが抽出される。この場合、多角錐のように角の座標の直線状の並びが平面と直交していないときには、座標間距離は平面と直交する成分のものとする。
【0036】
サブステップ5:サブステップ4で抽出した平面に含まれる立体形状データ群より、立体形状データ群がすべて含まれる空間を定め、その空間に含まれる立体形状データ群を抽出する。本実施形態の場合、直線状に並んでいる中心点の両端の座標、および円の半径が最も大きな平面の立体形状データ群を含む球状の空間を設定し、この球状の空間内にある立体形状データ群を抽出する。なお、基準物体が直方体などの多面体や多角錐、円柱、円錐であっても、直線状に並んでいる中心点または角の両端の座標、および各平面における立体形状データ群を含む物体の形状に見合った空間を設定すればよい。
【0037】
このようなサブステップ1〜5からなるステップS18のサブ立体形状データ群(座標データ群)の抽出処理においては、サブステップ1の処理によって、探索する領域を平面に限定し、探索する形状を制限した。そして、サブステップ2〜4の処理により、物体パラメータによって指定された探索物体(物体の部分も含む)に合致するデータ群を、平面における形状に合致するデータ群、立体形状に合致するデータ群、値に合致するデータ群の3段階で抽出するようにしたので、物体の探索を簡単かつ正確にできるとともに、探索処理時間を短縮することができる。そして、サブステップ5の処理により、前記物体の立体形状データ群が含まれる空間が設定され、その空間に含まれる立体形状データ群が抽出されるようにしたので、立体形状データ群の抽出を簡単に行うことができる。
【0038】
なお、前記ステップS18のサブステップ1〜5の繰り返し処理においても、重複する処理については、適宜省略できる。例えば、サブステップ1〜3の平面の定義と物体パラメータによって指定された探索物体の形状に合致するデータ群の抽出処理は、立体形状データ群Da,Db,Dcに対してそれぞれ行えば足り、球体41,42,43ごとに行う必要がないので、立体形状データ群Da,Db,Dcに対してそれぞれ1回ずつ行われる。
【0039】
ふたたび、図2のプログラムの説明に戻ると、前記ステップS18の処理後、画像処理装置32はステップS20にて定点座標の計算処理を実行する。このステップS20の処理は、前記抽出した9組のサブ立体形状データ群Da1,Da2,Da3,Db1,Db2,Db3,Dc1,Dc2,Dc3に対して、次のサブステップ1,2を繰り返し実行することにより、9組の定点を表すデータセットPa1,Pa2,Pa3,Pb1,Pb2,Pb3,Pc1,Pc2,Pc3がそれぞれ計算される。これらの9組のデータセットPa1,Pa2,Pa3,Pb1,Pb2,Pb3,Pc1,Pc2,Pc3は、3次元形状測定装置20A,20B,20Cによって規定される3種類の座標A,B,Cにおいて、球体41,42,43ごとの定点を表すデータセット(X,Y,Z座標値)である。
【0040】
サブステップ1:物体パラメータによって指定される物体または物体の部分の存在位置を特定できる位置(以下、物体位置という)を表す座標値を計算する。
具体的には、前記抽出した一組のサブ立体形状データ群に、対応する物体パラメータによって指定される物体の外形を重ね合わせ、各サブ立体形状データ群によって表された各点と物体の外形との偏差の総計が最小となる物体位置を表す座標値を、最小2乗法を用いて計算する。
【0041】
このサブステップ1の処理を具体例を挙げて説明すると、本実施形態のように基準物体として球体を採用した場合、球体の表面は下記数1によって表され、球体41,42,43の表面に関する点群(各点は、座標値x,y,zで表される)は、下記数1を満足するはずである。なお、下記数1において、a,b,cは球体の中心座標を表す未知数であり、dは球体の半径を表す物体パラメータとして入力されている定数である。
【0042】
【数1】
(x−a)2+(y−b)2+(z−c)2−d2=0
【0043】
したがって、このサブステップ1の処理では、前記ステップS18の処理によって抽出した9組のサブ立体形状データ群Da1,Da2,Da3,Db1,Db2,Db3,Dc1,Dc2,Dc3に対して、各サブ立体形状データ群ごとに、同サブ立体形状データ群を構成する点群(xi,yi,zi)(i=1〜n)を上記数1の左辺に代入して、その値の2乗値の和が最小となるa,b,cを最小2乗法を用いて計算する。これにより、この場合には球体41(または球体42,43)の中心位置(物体位置)を表す座標値x,y,zがa,b,cとして計算される。
【0044】
また、直方体などの多面体、多角錐などを基準物体として採用した場合、基準物体の表面は下記数2によって表され、基準物体の表面に関する点群(各点は、座標値x,y,zで表される)は、下記数2の平面に関する式を満足するはずである。
【0045】
【数2】
a・x+b・y+c・z+d=0
【0046】
そして、この場合も、このサブステップ1の処理では、前記ステップS18の処理によって抽出した9組のサブ立体形状データ群Da1,Da2,Da3,Db1,Db2,Db3,Dc1,Dc2,Dc3に対して、各サブ立体形状データ群ごとに、同サブ立体形状データ群を構成する点群(xi,yi,zi)(i=1〜n)を上記数2の左辺に代入して、その値の2乗値の和が最小となるa,b,c,dを最小2乗法を用いて計算する。その後、前記計算された基準物体の各平面を表す値a,b,c,dを用いて、各平面が交差する直線、すなわち辺を表す式(値)を計算する。さらに、前記平面を表す式(値a,b,c,d)と前記辺を表す式(値)とを用いて各頂点の座標値を計算する。この各頂点の座標値が、物体位置を表すことになる。
【0047】
また、円柱、円錐などを基準物体として採用した場合、円柱の上面は前記数2によって表されるとともに、円柱および円錐の底面と、円柱および円錐の側面(底面に水平に切断したときの表面)は下記数3により表される。この場合、円柱においては下記数3のdは物体パラメータにより与えられる上面および底面の半径であり、円錐においては底面の半径と円錐の高さと切断高さにより計算される切断面における円の半径である。ただし、前記数2の値a,b,dと下記数3の値a,b,dとは異なる値である。
【0048】
【数3】
(x−a)2+(y−b)2−d2=0
【0049】
そして、この場合も、このサブステップ1の処理では、前述した場合と同様に、最小2乗法を用いて前記数2の値a,b,c,dと下記数3の値a,bを計算する。また、この場合における側面に関する計算過程においては、底面に垂直な方向に微小間隔ずつ位置をずらしながら同底面に対して平行な面で円柱または円錐を切断して、前記数3を適用する。その後、円柱または円錐の底面に関する前記計算した数3の値a,bと、円柱または円錐の各切断面に関する前記計算した数3の値a,bを用いて、各円形の中心座標を計算して底面の中心に垂直な中心線を特定する。そして、円柱の場合には、前記中心線と、上面に関する前記計算した数2の値a,b,c,dとを用いて、物体位置を表す座標として上面および底面の中心の座標を計算する。また、円錐においては、物体位置を表す座標として底面の中心および頂点の座標を計算する。
【0050】
サブステップ2:定点パラメータによって特定される物体の定点を定義する。前記のように物体パラメータが球体を表していて、物体位置が球体の中心であれば、前記サブステップ1の処理によって球体の中心位置を表す座標は基準物体の位置を表す座標として既に計算済みであるので、サブステップ2の処理は実質的に不要となる。
【0051】
また、基準物体として直方体などの多面体、多角錐などを採用している場合には、定点としていずれかの頂点が指定されていれば、サブステップ1の処理によって計算された複数の頂点うちのいずれかの頂点の座標が定点として選択される。また、基準物体が直方体であって、定点として直方体の重心位置が指定されている場合には、サブステップ1の処理によって計算された8つの頂点の座標(xi,yi,zi)(i=1〜8)を用いて、下記数4の演算によって定点の座標xc,yc,zcを計算する。
【0052】
【数4】
【0053】
さらに、基準物体として円柱が採用されていて、定点として上面または底面の中心点が指定されていれば、サブステップ1の処理によって計算された2つの頂点のうちのいずれか一方の頂点の座標が定点として選択される。また、基準物体として円柱が採用されていて、定点として重心が指定されていれば、前記2つの頂点を結ぶ線の中央位置の座標が定点として計算される。また、基準物体として円錐が採用されていて、定点として頂点または底面の中心点が指定されていれば、サブステップ1の処理によって計算されている頂点および底面の中心点のうちのいずれか一方が定点として選択される。
【0054】
このようなサブステップ1,2の処理により、少ない量のサブ立体形状データ群に基づき、物体パラメータおよび定点パラメータを用いて定点が計算されるので、計算処理速度を高めることが可能である。
【0055】
前記ステップS20の処理後、画像処理装置32は、ステップS22にて座標変換係数(座標変換パラメータ)の計算処理を実行する。この座標変換係数の計算処理は、一つの座標の立体形状データ群を他の座標の立体形状データ群に変換するための変換係数を計算するものである。本実施形態においては、座標A(3次元形状測定装置20Aの座標)を基準座標とし、座標B(3次元形状測定装置20Bの座標)および座標C(3次元形状測定装置20Cの座標)の各座標値を前記基準座標値に変換する。
【0056】
このステップS22による座標変換係数の計算処理の説明に先立ち、座標変換について簡単に説明しておく。X−Y−Z座標からなる第1座標と、同第1座標をX軸、Y軸およびZ軸回りにそれぞれα,β,γだけ回転させるとともに、同第1座標の原点をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向にそれぞれa,b,cだけ移動させた第2座標を想定する。第1座標における一点の座標値を(x,y,z)とし、第2座標における同一点の座標値を(x’,y’,z’)すると、下記数1が成立するとともに、同数1中の行列Mは下記数2よって表される。
【0057】
【数5】
【0058】
【数6】
【0059】
前記ステップS22の座標変換係数の計算は、前記数1および数2中の行列値g11,g12,g13,g21,g22,g23,g31,g32,g33および行列値a,b,cを計算することを意味する。まず、座標B(3次元形状測定装置20Bの座標)における座標値(x,y,z)を、基準座標である座標A(3次元形状測定装置20Aの座標)における座標値(x’,y’,z’)に変換するための座標変換係数を計算する。
基準物体としての球体41,42,43の定点(中心)に対応した座標AにおけるデータセットPa1,Pa2,Pa3を(xa1,ya1,za1),(xa2,ya2,za2),(xa3,ya3,za3)とし、同球体41,42,43の定点(中心)に対応した座標BにおけるデータセットPb1,Pb2,Pb3を(xb1,yb1,zb1),(xb2,yb2,zb2),(xb3,yb3,zb3)とすると、下記数3〜5の関係が成立する。
【0060】
【数7】
【0061】
【数8】
【0062】
【数9】
【0063】
前記数3を変形すると、下記数6の連立方程式が成立する。
【0064】
【数10】
【0065】
この数6の連立方程式を解くことにより、行列値g11,g12,g13を計算することができる。また、前記数4および数5に関しても、前記数6の連立方程式のように変形すれば、行列値g21,g22,g23および行列値g31,g32,g33を計算できる。そして、これらの計算した行列値を前記数3〜5に代入すれば、行列値a,b,cを計算できる。これにより、座標Bにおける座標値(x,y,z)を、基準座標である座標Aにおける座標値(x’,y’,z’)に変換するための座標変換係数が計算される。
【0066】
次に、座標C(3次元形状測定装置20Cの座標)における座標値(x,y,z)を、基準座標である座標A(3次元形状測定装置20Aの座標)における座標値(x’,y’,z’)に変換するための座標変換係数を計算する。この場合、基準物体としての球体41,42,43の定点(中心)に対応した座標BにおけるデータセットPb1,Pb2,Pb3をそれぞれ表す前記座標値(xb1,yb1,zb1),(xb2,yb2,zb2),(xb3,yb3,zb3)に代えて、同球体41,42,43の定点(中心)に対応した座標CにおけるデータセットPc1,Pc2,Pc3をそれぞれ表す座標値(xc1,yc1,zc1),(xc2,yc2,zc2),(xc3,yc3,zc3)を用いて、前記数3〜6を用いた計算と同様な計算により、座標Cにおける座標値(x,y,z)を、基準座標である座標Aにおける座標値(x’,y’,z’)に変換するための座標変換係数が計算される。そして、ステップS24にてこの座標変換係数演算プログラムの実行が終了される。
【0067】
この座標変換係数演算プログラムの実行後、ユーザは、球体41,42,43を基台10上から取り除いて、同基台10上に測定対象物50を配置する。そして、入力装置33を操作して測定対象物50の立体表示を指示する。これに応答して、画像処理装置32は、図2の合成立体形状表示プログラムの実行をステップS30にて開始して、ステップS32にて測定対象物50の3次元立体形状を表す測定情報の入力を待つ。一方、3次元形状測定装置20A,20B,20Cは、コントローラ31によって制御され、測定対象物50の3次元立体表面形状の測定を開始する。そして、3次元形状測定装置20A,20B,20Cが測定対象物50の測定を終了すると、測定結果を表す情報を画像処理装置32にそれぞれ出力する。
【0068】
画像処理装置32は、ステップS32にて、上記ステップS14の処理と同様にして画像処理装置32からの測定情報を入力する。そして、ステップS34にて、上記ステップS16の処理と同様にして、3次元形状測定装置20A,20B,20Cごとに、各測定情報に基づいて測定対象物50に関する3組の立体形状データ群Da,Db,Dcを得る。この3組の立体形状データ群Da,Db,Dcも座標A、B,Cに対して独立したX,Y,Z座標値で表されたもので、立体形状データ群Da,Db,Dcを構成する各データセットは、(xa,ya,za),(xb,yb,zb) ,(xc,yc,zc)で表される。
【0069】
次に、ステップS36にて、前記座標変換係数演算プログラムの実行によって計算した座標変換係数(すなわち、2組の行列値g11,g12,g13,g21,g22,g23,g31,g32,g33,a,b,c)を用いて、BおよびC座標の立体形状データ群Db,DcをA座標の立体形状データ群Db’,Dc’にそれぞれ変換する。この場合、上述した数1の演算の実行によって変換は行われる。
【0070】
そして、ステップS38にて、3次元形状測定装置20Aで測定されたA座標の立体形状データ群Daと、3次元形状測定装置20B,20Cでそれぞれ測定されるとともにA座標に変換された立体形状データ群Db’,Dc’を一組の立体形状データ群に合成する。この合成においては、全て立体形状データ群Da,Db’,Dc’が同一座標A上の座標値で表されているので、3次元形状測定装置20A,20B,20Cのそれぞれによって測定されない測定対象物50の部分(3次元形状測定装置20A,20B,20Cに対して裏側に位置する測定対象物50の外表面)を表す立体形状データ群Da,Db’,Dc’が互いに補われ、一組のデータ群とされる。
【0071】
次に、画像処理装置32は、ステップS40にて、前記合成された立体形状データ群を用いて表示装置34を制御して、測定対象物50を表示装置34にて立体表示させる。その後、ステップS42にて合成立体形状表示プログラムの実行を終了する。この測定対象物50の立体表示においては、ユーザは入力装置33を操作することにより測定対象物50の表示方向を指示することができ、コントローラ31および画像処理装置32は表示装置32にて表示される測定対象物50の表示方向を変更する。これにより、測定対象物50を任意の方向から見た画像を表示させることができる。
【0072】
また、新たな測定対象物50を基台10上に置いて、前述のように測定対象物50の表示を指示すれば、前記図3の合成立体形状表示プログラムの実行により、前記場合と同一の座標変換係数を用いて新たな測定対象物50を任意の方向から見た画像を表示装置32に表示させることができる。したがって、基準物体としての球体41,42,43を用いて基台10上の測定対象空間に関する座標変換係数を一度だけ計算しておけば、測定対象物50を次々に換えて表示装置32にて立体表示させることが可能である。
【0073】
上記作動説明からも理解できるとおり、上記実施形態によれば、座標変換係数演算プログラムの実行により、球体41,42,43によって特定される定点が設定され、同定点を用いて3次元形状測定装置20A,20B,20C間の座標変換係数(座標変換パラメータ)が計算される。そして、合成立体形状表示プログラムの実行により、前記座標変換係数を用いて測定対象物50の複数組の立体形状データ群が基準座標によって表現される立体形状データ群にそれぞれ変換されて、同変換された複数組の立体形状データ群が合成される。
【0074】
したがって、上記実施形態によれば、作業者は基準物体として球体41,42,43および測定対象物50の立体形状を測定する操作を行うのみで、測定対象物50の3次元画像を任意の方向から見て表示可能な3次元画像データが自動的に生成されるので、3次元画像データを作成する作業効率が良好となる。また、大きさを有さない定点を指定できるので、高精度な座標変換パラメータが得られ、ひいては測定対象物50を任意の方向から見て表示可能な3次元画像データの精度が良好になる。さらに、物体パラメータおよび定点パラメータを指定することで、自動的に生成される任意の形状の基準物体における定点を表す3次元データセットを計算できるので、作業者は定点を設定する物体の形状を任意に定めることができる。
【0075】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変形も可能である。
【0076】
例えば、上記実施形態においては、球体41,42,43を基準物体として用いて3次元形状測定装置20A、20B,20Cに関する座標変換係数を計算した後、基台10上の測定対象物50を次々に置き換えて同対象物50の立体形状を次々に測定するようにした。しかし、本発明を、生産ライン、検査ラインなどの各種ライン上を次々に移動する物体の立体形状を次々に測定するようにした立体形状測定にも適用できる。この場合、3次元形状測定装置20A、20B,20Cをライン上の測定対象空間に向けて配置した後、同測定対象空間であるライン上に基準物体としての球体41,42,43を置いて座標変換係数を計算し、その後にライン上を移動して来て測定対象空間内に入った測定対象物を3次元形状測定装置20A、20B,20Cにより測定し、この測定結果を前記計算した座標変換係数を用いて座標変換するようにするとよい。
【0077】
また、上記実施形態では、基準物体(球体41,42,43)の3次元立体形状の測定に基づいて座標変換係数を計算した後、基台10上に測定対象物50を置いて、測定対象物50の3次元立体形状を測定するようにした。しかし、これに代えて、基台10上に基準物体と測定対象物50とを同時に置くことが可能であれば、基台10上に基準物体と測定対象物50とを同時に置いたまま、基準物体および測定対象物50の3次元立体形状を測定するようにしてもよい。この場合、画像処理装置32は図2の座標変換係数演算プログラムをステップS22まで行い、その後に図3の合成立体形状表示プログラムのステップS36以降の処理を実行するようにすればよい。
【0078】
また、上記実施形態では、定点を測定対象物50とは異なる基準物体としての球体41,42,43により特定するようにしたが、測定対象物50の一部に認識し易い形状がある場合には、基準物体を用いることなく、測定対象物50の特定部分に定点を定義するようにするとよい。例えば、測定対象物50に球状の部分が存在すれば、同球状部分を物体パラメータによって特定し、同球状部分の中心を定点として定めて、上記実施例と同様な処理をすればよい。この場合も、画像処理装置32は、図2の座標変換プログラムをステップS22まで行い、その後に図3の合成立体形状表示プログラムのステップS36以降の処理を行うようにすればよい。
【0079】
また、このような基準物体としての球体41,42,43および測定対象物50の特定部分による定点の指定においては、球状部分でなくても、円形形状の中心、直方体形状の一辺の一端など、認識し易い形状の中の一点を定点指定用パラメータによって指定すればよい。また、この形状に加えて、種々の色彩の施されたものにあっては、形状の特定に色彩の要素を加えてもよい。さらに、複数の物体間の距離、複数の物体の配置関係などにより、定点を特定するようにしてもよい。これらの場合、定点を特定する物体を探索するために物体パラメータによって定義されるブロック内特徴値としては、円形形状の場合には円の外形線の曲率、直方体の場合には所定長さの直線部分、色彩を付加する場合には特定の色、複数物体による場合には所定長さの距離などを採用するとよい。
【0080】
また、定点を特定するための物体パラメータと定点パラメータのうち、定点パラメータに関しては、物体パラメータにより指定される定点を予め定めて記憶しておくようにしてもよい。例えば、物体パラメータによって指定される物体が球体および円形状であれば中心点、同物体が直方体であれば最も短い辺の一端などのように、形状と定点との関係を表す予め定めたデータをテーブルなどに記憶しておき、物体パラメータにより指定される形状に対応させてテーブル内の定点を表す定点パラメータを利用するようにすればよい。
【0081】
また、上記実施形態においては、3台の3次元形状測定装置20A、20B、20Cを設置するともに、座標変換係数の演算において3つの定点を設定した。
しかし、3次元形状測定装置の設置台数に関しては4台以上であってもよい。この場合、4台以上の3次元形状測定装置によって測定した4組以上の測定結果のうちで利用し易い3組の測定結果のみを利用してもよいし、立体形状データ群の計算の際に、余分な組(4組目以上の組)の測定結果を最終的な立体形状データ群の補正に利用してもよい。また、定点の数に関しても4つ以上あってもよい。
この場合、4つ以上の定点のうちの利用し易い3つの定点に基づいて座標変換係数を計算してもよいし、座標変換係数の計算の際に、余分な(4つ目以上)の定点に関するデータを最終的な座標変換係数の補正に利用してもよい。
【0082】
さらに、上記実施形態においては、3台の3次元形状測定装置20A、20B、20Cを設置し、3次元形状測定装置20A、20B、20Cが、それぞれ基準物体(球体41,42,43)および測定対象物50の3次元立体表面形状を測定するようにした。しかし、これに代えて、1台の3次元形状測定装置の位置を移動させて、複数の位置で基準物体および測定対象物50をそれぞれ測定するようにしてもよい。この場合、基準物体の測定により座標変換係数を計算した後、測定対象物50の3次元立体形状を測定する際には、測定位置を予め設定しておき、常に同じ測定位置で測定を行うようにする。また、この場合も、測定定対象物50内に認識し易い物体または物体の一部が存在して、同物体または物体の一部内に特定の点を定めることが可能であれば、前述のように、基準物体を用いることなく、この特定の点を定点として定め、同定点を物体パラメータおよび定点パラメータを用いて検出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3次元画像データ生成方法に利用される3次元画像装置の概略図である。
【図2】図1の画像処理装置によって実行される座標変換係数演算プログラムのフローチャートである。
【図3】図1の画像処理装置によって実行される合成立体形状表示プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
10…基台、20A,20B,20C…3次元形状測定装置、31…コントローラ、32…画像処理装置、33…入力装置、34…表示装置、41〜43…球体。
Claims (3)
- 一つまたは複数の3次元形状測定装置により複数の異なる位置で測定した物体の3次元立体表面形状を用いて、測定対象空間内に位置する物体の3次元画像を任意の方向から見て表示可能な3次元画像データを生成する3次元画像データ生成方法において、
前記一つまたは複数の3次元形状測定装置に前記測定対象空間内に存在する物体の3次元立体表面形状を複数の異なる位置で測定させ、同物体の3次元表面形状を表す複数組の立体形状データ群を生成する立体形状データ群生成ステップと、
前記各立体形状データ群ごとに、物体パラメータにより定義される一部の物体または同物体の一部に対応したサブ立体形状データ群を各立体形状データ群の中から抽出するサブ立体形状データ群抽出ステップと、
前記各立体形状データ群ごとに抽出した各サブ立体形状データ群を用いて、前記一部の物体または同物体の一部によって特定される定点であって定点パラメータによって定義される定点を表す複数組の3次元データセットを各サブ立体形状データ群ごとに生成する定点データセット生成ステップと、
前記生成した複数組の3次元データセットを用いて、前記複数組の立体形状データ群を1つの基準座標によって表現される立体形状データ群にそれぞれ変換するための座標変換パラメータを計算する座標変換パラメータ計算ステップと、
前記座標変換パラメータを用いて前記複数組の立体形状データ群を前記基準座標によって表現される立体形状データ群にそれぞれ変換して、同変換された複数組の立体形状データ群を合成する合成ステップとを含むことを特徴とする3次元画像データ生成方法。 - 一つまたは複数の3次元形状測定装置により複数の異なる位置で測定した物体の3次元立体表面形状を用いて、測定対象空間内に位置する物体の3次元画像を任意の方向から見て表示可能な3次元画像データを生成する3次元画像データ生成方法において、
基準物体を前記測定対象空間内に配置して、前記一つまたは複数の3次元形状測定装置に同基準物体の3次元立体表面形状を複数の異なる位置で測定させ、同基準物体の3次元表面形状を表す複数組の基準立体形状データ群を生成する基準立体形状データ群生成ステップと、
前記各基準立体形状データ群ごとに、物体パラメータにより表される基準物体または同基準物体の一部に対応したサブ立体形状データ群を各基準立体形状データ群の中から抽出するサブ立体形状データ群抽出ステップと、
前記各基準立体形状データ群ごとに抽出した各サブ立体形状データ群を用いて、前記基準物体または同基準物体の一部によって特定される定点であって定点パラメータによって定義される定点を表す複数の3次元データセットを各サブ立体形状データ群ごとに生成する定点データセット生成ステップと、
前記生成した複数組の3次元データセットを用いて、前記一つまたは複数の3次元形状測定装置による複数の異なる位置での各測定に基づいてそれぞれ生成される複数組の立体形状データ群を1つの基準座標によって表現される立体形状データ群にそれぞれ変換するための座標変換パラメータを計算する座標変換パラメータ計算ステップと、
前記一つまたは複数の3次元形状測定装置に前記測定対象空間内に配置された測定対象物の3次元立体表面形状を複数の異なる位置で測定させ、同測定対象物の3次元表面形状を表す複数組の測定立体形状データ群を生成する測定立体形状データ群生成ステップと、
前記計算された座標変換パラメータを用いて前記複数組の測定立体形状データ群を前記基準座標によって表現される測定立体形状データ群にそれぞれ変換して、同変換された複数組の測定立体形状データ群を合成する合成ステップとを含むことを特徴とする3次元画像データ生成方法。 - 前記物体パラメータおよび定点パラメータは、入力装置を用いて任意に入力可能である前記請求項1または2に記載した3次元画像データ生成方法。
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