JP2004238862A - 吸水型保水性ブロック - Google Patents

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JP2004238862A JP2003027719A JP2003027719A JP2004238862A JP 2004238862 A JP2004238862 A JP 2004238862A JP 2003027719 A JP2003027719 A JP 2003027719A JP 2003027719 A JP2003027719 A JP 2003027719A JP 2004238862 A JP2004238862 A JP 2004238862A
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Tokihiro Tsuda
外喜弘 津田
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TSUDA PEIBUTON TECHNIC KK
Tsuda Pavton Technique KK
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TSUDA PEIBUTON TECHNIC KK
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Abstract

【課題】本発明は、ブロックの表面において、乾湿による色むらや白華現象による色むらの発生が起き難い吸水型保水性ブロックを提供することにある。
【解決手段】ブロックの表面において、乾湿による色むらや白華現象による色むらの発生が起き難い吸水型保水性ブロックとして、基層を吸水型保水性コンクリートとし、表層をポーラスなセメントモルタル(またはコンクリート)ないしはポーラスな樹脂モルタル(またはコンクリート)として、ブロック底面から毛細現象によって吸水された水を、ブロックの表面からではなく、基層の上面から蒸発させることによって、ブロック表面に乾湿による色むらや白華現象による色むらが発生しにくい吸水型保水性ブロックを構成している。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、吸水型保水性ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の吸水型保水性ブロックは、ブロック底面から吸水した水をブロック表面から蒸発させる吸水型保水性ブロックが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
吸水型保水性ブロック舗装は、歩道又は歩車兼用道路において、ブロック底面の水をブロックの毛細現象を利用してブロックに吸水させ、吸水した水が蒸発するときの気化熱を利用して周辺温度の降下を図り、ヒートアイランドの緩和対策を目的とした舗装である。従来の吸水型保水性ブロック舗装に用いられる吸水型保水性ブロックは、ブロックの底面の水を毛細現象を利用してブロックに吸水させ、吸水した水をブロックの表面から蒸発させる吸水型保水性ブロックが用いられているが、ブロック表面の乾湿による色むらやブロック表面に発生する白華現象による色むらが発生し、ブロック舗装の景観を著しく損ねる問題を有している。
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、ブロック表面の乾湿による色むらや白華現象による色むらが発生しない吸水型保水性ブロックを提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特長は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むとより完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を解決するために、即ち、ブロック表面の乾湿による色むらや白華現象による色むらが発生しない吸水型保水性ブロックを提供する方法として、基層を吸水型保水性コンクリートとし、表層をポーラスなセメントモルタル(またはコンクリート)ないしはポーラスな樹脂モルタル(またはコンクリート)として、ブロック底面から毛細現象によって吸水された水を、ブロックの表面からではなく、基層の上面から蒸発させることによって、ブロック表面に乾湿による色むらや白華現象による色むらが発生しない吸水型保水性ブロックを構成している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0008】
図1は、従来の吸水型保水性ブロック舗装を説明する図である。図1(a)は、舗装断面であり、図1(b)は、乾湿による色むらを、図1(c)は、白華現象による色むらを説明する図である。従来の吸水型保水性ブロック舗装は、路盤11の上のサンドクッション12の上に敷き並べられた導水シート13上に吸水型保水性ブロック14が敷設される。導水シート13の水は吸水型保水性ブロック14の毛細現象によって吸水15され、吸水された水は吸水型保水性ブロック14の表面より蒸発16し、蒸発時の気化熱によって周辺の温度が降下する。従来の吸水型保水性ブロック舗装は、水の蒸発16が吸水型保水性ブロック14の表面より蒸発16するので、吸水型保水性ブロック14の表面に乾燥面17の明色と湿潤面18の暗色とによる色むらが発生し、また蒸発水に含まれる化学物質が空気に触れてできる白い粉状塊19(白華現象という)による色むらが発生し、ブロック舗装の景観を著しく損ねるという問題を有している。
【0009】
図2は、本発明の吸水型保水性ブロックを説明する図である。図2(a)は、本発明の吸水型保水性ブロックの構造図であり、図2(b)は、本発明の吸水型保水性ブロックにおける水の動きを説明する図である。以下図2(a)に基づいて、本発明の吸水型保水性ブロックの構造について説明する。本発明の吸水型保水性ブロック21は、基層23が吸水型保水性コンクリートで、表層22がポーラスなセメントモルタル(またはコンクリート)ないしはポーラスな樹脂モルタル(またはコンクリート)でできている。表層22の空隙率は5〜35%の範囲、好ましくは15〜20%が良い。空隙率が小さいと基層23の上面からの蒸発量が小さく周辺の温度降下効果が低下し、逆に空隙率が大きすぎるとブロックの表面が粗面になりすぎて歩行上好ましくない。表層22の厚さは2〜15mmの範囲、好ましくは5〜10mmが良い。表層22の厚さが薄すぎるとブロック表面に乾湿や白華現象による色むらが発生しやすく、逆に表層22が厚すぎると周辺の温度降下効果が低下し好ましくない。表層22に用いられるバインダーとしては、セメントないしは樹脂が用いられ、更にバインダーがセメントの場合は、白華現象を抑える混和剤が用いられる。表層22の表面仕上げは、しばしばショットないしは研磨で仕上げられる。基層23のブロック底面から毛細管現象による吸水量は、1平方メートル当たり毎時0.1リッター以上とする。これは、夏季晴天時のブロック表面からの蒸発量が1平方メートル当たり毎時0.1〜0.5リッター程度であり、この蒸発量を満足する基層23の吸水量が必要であることによる。図2(b)に基づいて、本発明の吸水型保水性ブロック21の水の動きについて説明する。ブロック底面の導水シート24の水は基層23の毛細管現象によって吸水され、基層23の上面に達し、基層23の上面において蒸発する。したがって、本発明の吸水型保水性ブロック21においては、乾湿による色むらは基層23の上面において発生するもブロック表面においては発生しない、また、白華現象は、基層23の上面において発生するがブロックの表面には発生しない。以上の説明で明らかなように、本発明の吸水型保水性ブロックは、ブロック底面からの水の吸水および蒸発によって発生するブロック表面上の乾湿による色むらや白華現象によるブロック表面の色むらの起きない吸水型保水性ブロックを提供する。
【0010】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあたっては次に列挙する効果が得られる。
【0011】
基層が吸水型保水性コンクリートで、表層がポーラスなセメントコンクリートないしはポーラスなセメントモルタルないしはポーラスな樹脂コンクリートないしはポーラスな樹脂モルタルでできていて、ブロックの底面からブロックの毛細現象によってブロックに吸水された水が、主として基層の上面から蒸発する吸水型保水性ブロックからなるので、ブロック底面からの水の吸水および蒸発によって発生するブロック表面上の乾湿による色むらや白華現象によるブロック表面の色むらの起きない吸水型保水性ブロックが得られる。これにより、本発明の吸水型保水性ブロックは、ブロック表面の乾湿や白華現象による色むらを防ぎ、景観に優れた吸水型保水性ブロック舗装を提供し、ヒートアイランドの緩和に効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の吸水型保水性ブロック舗装構造の説明図。
【図2】本発明の吸水型保水性ブロックの説明図。
【符号の説明】
11、路盤
12、サンドクッション
13、24、導水シート
14、従来の吸水型保水性ブロック
21、本発明の吸水型保水性ブロック
22、表層
23、基層
15、25、吸水
16、26、蒸発
17、乾燥面
18、湿潤面
19、白華

Claims (3)

  1. 吸水型保水性ブロック舗装に使用する吸水型保水性ブロックにおいて、基層が吸水型保水性コンクリートで、表層がポーラスなセメントコンクリートないしはポーラスなセメントモルタルないしはポーラスな樹脂コンクリートないしはポーラスな樹脂モルタルでできていて、ブロックの底面からブロックの毛細現象によってブロックに吸水された水が、主として基層の上面から蒸発することを特徴とする吸水型保水性ブロック。
  2. 吸水型保水性ブロック舗装に使用する吸水型保水性ブロックにおいて、基層が吸水型保水性コンクリートで、表層がポーラスなセメントコンクリートないしはポーラスなセメントモルタルないしはポーラスな樹脂コンクリートないしはポーラスな樹脂モルタルでできていて、ブロックの底面からブロックの毛細現象によってブロックに吸水された水が、主として基層の上面から蒸発する吸水型保水性ブロックにおいて、表層の空隙率が5〜35%で、厚さが2〜15mmであることを特徴とする吸水型保水性ブロック。
  3. 吸水型保水性ブロック舗装に使用する吸水型保水性ブロックにおいて、基層が吸水型保水性コンクリートで、表層がポーラスなセメントコンクリートないしはポーラスなセメントモルタルないしはポーラスな樹脂コンクリートないしはポーラスな樹脂モルタルでできていて、ブロックの底面からブロックの毛細現象によってブロックに吸水された水が、主として基層の上面から蒸発する吸水型保水性ブロックにおいて、基層コンクリートの毛細現象による吸水量が1平方メートル当たり毎時0.1リッター以上であることを特徴とする吸水型保水性ブロック。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7931952B2 (en) * 2005-05-31 2011-04-26 Shinsei Techno Co. Ltd. Water-retainable molding and method for manufacturing the same

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