JP2004238012A - Packaging bag acceptable to microwave heating, and method for manufacturing the same - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子レンジで加熱調理される食品などの内容物を密封収納する包装袋であって、開封することなくそのまま電子レンジで加熱できる電子レンジ加熱対応包装袋及びその製造方法に関する。更に詳しくは、常温時には密封状態を維持することができ、電子レンジの加熱により内圧が上昇すると、自動的に内圧(蒸気)を逃がして破裂を防止することができる電子レンジ加熱対応包装袋及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、常温時には密封状態を維持することができ、電子レンジの加熱により内圧が上昇すると、自動的に内圧を逃がして破裂を防止することができる袋として、バインダー中に非金属性のマイクロ波吸収粒子を分散させた付着物層を表面の一部に付設した熱可塑性フィルム製の袋や、予め設けられた穴を覆う蓋材を上記付着物層で付設した袋が知られている(例えば、特許文献1参照)。上記付着物層を表面の一部に付設した熱可塑性フィルム製の袋は、電子レンジで加熱した際の付着物層の発熱を利用して、袋を構成している熱可塑性フィルムに穴をあけて内圧を逃がすことができるようにしたものであり、予め設けられた穴を覆う蓋材を上記付着物層で付設した袋は、付着物層の発熱により付着物層自体の付着力が弱まることで、穴から内圧を逃がすことができるようにしたものとである。
【0003】
【特許文献1】
特公平2−49986号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記付着物層を表面の一部に付設した熱可塑性フィルム製の袋の場合、電子レンジによる加熱に耐え得る耐熱性が要求される袋の構成材料として、付着物層の発熱で穴があきやすいものを選択しなければならなず、袋の構成材料についての制約が極めて大きく、適用できる内容物が大きく制限される問題がある。また、予め設けられた穴を覆う蓋材を上記付着物層で付設した袋は、その製造に際し、穴の形成、付着物層を設けた蓋材の製造、蓋材の付設という新たな工程が必要となり、コスト高になる問題がある。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、開封することなく内容物をそのまま電子レンジで加熱できる電子レンジ加熱対応包装袋について、その構成材料に大きな制約を受けることなく容易に製造することができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的のために、本発明の第1は、熱収縮性フィルム層とシーラント層を有する積層フィルムで構成され、シーラント層を熱融着させたヒートシール部で密封された袋状をなし、少なくとも一部のヒートシール部を幅方向に横断して、合成樹脂バインダー中に金属微粒子を分散させた金属インキ層が形成されていることを特徴とする電子レンジ加熱対応包装袋を提供するものである。
【0007】
上記本発明の第1は、金属インキ層が、シーラント層の内面に接して形成されていること、
金属インキ層が、ヒートシール部より内側にはみ出して形成されていること、金属インキ層に含まれる金属微粒子が、金属インキ層中固形分で14〜31重量%含まれていること、
金属インキ層に含まれる金属微粒子が、銀又はアルミニウムであること、
をその好ましい態様として含むものである。
【0008】
また、本発明の第2は、熱収縮性フィルム層とシーラント層を有する積層フィルムを用い、シーラント層を熱融着させたヒートシール部で密封された袋状とするに際し、少なくとも一部のヒートシール部を幅方向に横断する領域に、予め合成樹脂バインダー中に金属微粒子を分散させた金属インキ層を形成した積層フィルムを用いることを特徴とする電子レンジ加熱対応包装袋の製造方法を提供するものである。
【0009】
上記本発明の第2は、金属インキ層を、シーラント層の内面に接して形成しておくことをその好ましい態様として含むものである。
【0010】
更に本発明の第3は、熱収縮性フィルム層とシーラント層を有する積層フィルムを用い、シーラント層を熱融着させたヒートシール部で密封された袋状とするに際し、予め合成樹脂バインダー中に金属微粒子を分散させた金属インキ層を形成したテープを、少なくとも一部のヒートシール部を幅方向に横断する領域に挟み込ませてヒートシール部を形成することを特徴とする電子レンジ加熱対応包装袋の製造方法を提供するものである。
【0011】
上記本発明の第2と第3は、それぞれ、金属インキ層がヒートシール部より内側にはみ出して位置するようにヒートシール部を形成すること、
金属インキ層に含まれる金属微粒子が、金属インキ層中固形分で14〜31重量%含まれていること、
金属インキ層に含まれる金属微粒子が、銀又はアルミニウムであること、
をその好ましい態様として含むものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて更に説明する。
【0013】
図1及び図2は、本発明に係る電子レンジ加熱対応包装袋の一例を示すもので、図1は斜視図、図2は図1における金属インキ層付近の拡大断面図である。
【0014】
本例の電子レンジ加熱対応包装袋(以下「袋」と略称する)は、図1に示されるように、2枚の矩形の積層フィルム1,1’を重ね、四方に形成されたヒートシール部2で内部を密封した四方シール袋となっている。積層フィルム1,1’は、図2に示されるように、それぞれ熱収縮性フィルム層1a,1a’の片面全面にシーラント層1b,1b’を積層したもので、シーラント層1b,1b’を向き合わせて重ねられている。
【0015】
ヒートシール部2は、重なり合った両シーラント層1b,1b’同志を熱融着することで形成されている。また、積層フィルム1,1’は、一部のヒートシール部2を幅方向に横断する領域のシーラント層1b,1b’の内面に接して、合成樹脂バインダー中に金属微粒子を分散させた金属インキ層1c,1c’が形成されたものとなっている。この金属インキ層1c,1c’は、ヒートシール部2におけるシーラント層1b,1b’を挟んで両側に位置しており、その内端側は、ヒートシール部2より袋の内側にはみ出して形成されている。
【0016】
上記図1及び図2に示される袋は、少なくとも一部のヒートシール部2を幅方向に横断することとなる領域に、予め合成樹脂バインダー中に金属微粒子を分散させた金属インキ層1c,1c’を形成した積層フィルムを用いることで容易に製造することができる。
【0017】
ところで、通常、金属を電子レンジ内に入れると、スパークを生じる原因となる。しかし、上記金属系インキよる金属インキ層1c,1c’の場合、仮にその端部が露出していても、スパークを生じない特徴がある。その原因は必ずしも明らかではないが、含有される金属微粒子が乾燥硬化した合成樹脂バインダー中に分散しており、多数の金属微粒子が相互に接触した状態とはならないことから、電荷が蓄積されにくく、これによってスパークを生じないものと考えられる。
【0018】
金属インキ層1c,1c’は、電子レンジによる加熱時に発熱して、ヒートシール部2におけるシーラント層1b,1b’のシール力を低下させると共に、熱収縮性フィルム層1a,1a’を熱収縮させる働きをなす。更に説明すると、金属インキ層1c,1c’は、発熱してシーラント層1b,1b’を軟化又は溶融させ、そのシール力を低下させる一方、熱収縮性フィルム層1a,1a’を熱収縮させ、軟化又は溶融したシーラント層1b,1b’をしわ寄せして剥離しやすくする働きをなす。そして、上記金属インキ層1c,1c’の発熱と、袋内の圧力上昇とが相俟って、ヒートシール部2におけるシーラント層1b,1b’に穴があいて、この穴から袋の内圧を逃がすことができるものである。
【0019】
金属インキ層1c,1c’は、ヒートシール部2と同幅で形成されたものであってもよいが、前記のように、ヒートシール部2より袋の内側にはみ出して形成されていることが好ましい。換言すると、ヒートシール部2は、金属インキ層1c,1c’がヒートシール部2より内側にはみ出すように形成することが好ましい。このようにすることによって、ヒートシール部2を形成するための熱履歴を受けていない箇所の熱収縮性フィルム層1a,1a’を、金属インキ層1c,1c’の内側にはみ出した部分で加熱して、確実に熱収縮させることができるので、上記内圧を逃がすための穴の形成が一層確実なものとなる。
【0020】
金属インキ層1c,1c’は、金属微粒子を合成樹脂バインダー溶液中に分散させた金属系インキを塗布乾燥させることで容易に形成することができる。更に具体的には、市販の金属系インキを用いて、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、シルクスクリーン印刷などの印刷手法により容易に形成することができる。
【0021】
金属インキ層1c,1c’に含有される金属微粒子としては、アルミニウム、銀、真鍮、銅、鉄などのいずれでもよいが、酸化して変色しにくい点から、アルミニウム又は銀が好ましく、更に経済性を考慮するとアルミニウムが最も好ましい。金属微粒子は、これを含有する金属系インキの印刷特性から、鱗片状であることが好ましい。特にステアリン酸で表面処理した鱗片状アルミニウム粉が好ましい。また、金属系インキにおける金属微粒子の含有量は、通常原液で10〜20重量%であるが、印刷に際しては溶剤で希釈して印刷特性を調整することができる。金属インキ層1c,1c’における金属粒子の含有量は、スパークを生じにくくしかも十分な発熱量が得やすいことから、固形分で14〜31重量%であることが好ましい。
【0022】
金属インキ層1c,1c’を構成する合成樹脂バインダーは、隣接する層との密着性の良好なものであれば特に制限はなく、例えばセラック、ロジン、ロジン変性マレイン酸、ニトロセルロース、酢酸セルロース、ポリアミド樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、塩化ビニル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン系樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、水溶性樹脂など、通常、グラビアインキに使用されているものを挙げることができる。
【0023】
本例に示される四方シール袋の場合、積層フィルム1と1’は、異なる層構成のものとすることができるが、シーラント層1b,1b’は同じ材料とするのが好ましい。また、一方の積層フィルム1又は1’にのみ金属インキ層1c又は1c’を設けておいたり、それぞれ異なる位置に金属インキ層1cと1c’を設けておくこともできる。但し、製造しやすくすると共に、ヒートシール部2におけるシーラント層1b,1b’と熱収縮性フィルム層1a,1a’を金属インキ層1c,1c’による発熱で迅速に加熱できるよう、同じ層構成で同じ位置に金属インキ層1c,1c’が設けられたものであることが好ましい。
【0024】
積層フィルム1,1’は、図示される熱収縮性フィルム層1a,1a’とシーラント層1b,1b’以外の他の層を有するものとすることもできる。この場合、熱収縮性フィルム層1a,1a’及び/又はシーラント層1b,1b’と金属インキ層1c,1c’との間に当該他の層を介在させることもできるが、金属インキ層1c,1c’の熱を確実かつ迅速に熱収縮性フィルム層1a,1a’及びシーラント層1b,1b’に伝えることができるよう、金属インキ層1c,1c’は、直接熱収縮性フィルム層1a,1a’とシーラント層1b,1b’間に挟み込まれていることが好ましい。とりわけ、金属インキ層1c,1c’は、シーラント層1b,1b’に接する位置に設けておくことが好ましい。
【0025】
積層フィルム1,1’は、全面に金属インキ層1c,1c’が設けられたものとすることもできるが、内圧の逃げ道を特定できるようにするため、得られる袋の透明性を確保するため、更には金属インキ層1c,1c’形成材料の節約のために、金属インキ層1c,1c’は所定の位置に局所的に設けておくことが好ましい。
【0026】
金属インキ層1c,1c’の厚みは、通常の1回塗りの印刷層と同様なものでもよいが、発熱効率を向上させるために、重ね塗りしたものとしておくことが好ましく、具体的には1〜5μm、望ましくは2〜3μmであることが好ましい。
【0027】
本発明における熱収縮性フィルム層1a,1a’としては、一軸延伸フィルム又は二軸延伸フィルムを用いることができる。一軸延伸フィルムの場合、金属インキ層1c,1c’が横断する箇所のヒートシール部2の長手方向に延伸されていると、熱収縮を効果的に穴あけに利用できるので好ましい。具体的には、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの一軸又は二軸延伸フィルムを用いることができる。この熱収縮性フィルム層1a,1a’は、基材層を構成するものでも、中間層を構成するものでもよい。
【0028】
本発明におけるシーラント層1b,1b’としては、金属インキ層1c,1c’の発熱により軟化又は溶融しやすいものが好ましく、具体的には融点が80〜150℃のオレフィン系樹脂、例えば低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂などの未延伸フィルムを用いることができる。
【0029】
図3は、本発明に係る袋の他の例における金属インキ層付近の拡大断面図である。
【0030】
本例においては、少なくとも一部のヒートシール部2を幅方向に横断する領域に、シーラント層1b,1b’間にテープ3が挟み込まれたものとなっている。このテープ3は、両面に金属インキ層1c,1c’が形成されたもので、ヒートシール部2は、この金属インキ層1c,1c’を有するテープ3にシーラント層1b,1b’を熱融着させることで形成されている。このような構成を有する袋は、予め金属インキ層1c,1c’を形成したテープ3を、少なくとも一部のヒートシール部2を幅方向に横断する領域に挟み込ませてからヒートシール部2を形成することで得られるもので、このようにすることによって、既存の包装フィルムを用いて容易に本発明に係る袋を製造することができる。また、本例においても、金属インキ層1c,1c’の内端側は、ヒートシール部2より袋の内側にはみ出ていることが好ましく、ヒートシール部2をテープ3の全幅に形成するのではなく、テープ3の内側を残して形成することが好ましい。
【0031】
なお、本例においても金属インキ層1c,1c’はテープ3のいずれか一方の面のみとすることもできるが、電子レンジによる加熱時の剥離を確実にするためには、図示されるように両面に設けることが好ましい。
【0032】
本発明に係る袋は、図1に示される四方シール袋だけではなく、図4に示される三方シール袋、図5に示されるピロー袋、更には図6に示される自立性袋などとすることもできる。図4に示される三方シール袋は、1枚の積層フィルム1(1’)を、シーラント層1b(1b’)(図2参照)が内側になるように二つ折りし、重ね合わされる三方にヒートシール部2を形成することで得ることができる。また、図5に示されるピロー袋は、1枚の積層フィルム1(1’)をシーラント層1b(1b’)(図2参照)を内側にして丸めて合掌状態で背貼りヒートシール部2を形成し、更に両端をヒートシール部2を形成することで得ることができる。更に、図6に示される自立性袋は、側壁を構成する包装材料1(1’)の一端に底部を構成する包装材料1’(1)をヒートシール部2で一体化し、更に側壁を構成する包装材料1(1’)の他端をヒートシール部2で密封することで得ることができる。
【0033】
図1、図4〜図6においては、いずれも1箇所に金属インキ層1c(1c’)が介在されているが、いずれも複数箇所に介在させることもできる。また、図5に示されるピロー袋においては、合掌背貼りヒートシール部2に金属インキ層1c(1c’)を介在させ、図6に示される自立性袋においては、自立させたときに上端に位置する上記他端側ヒートシール部2に金属インキ層1c(1c’)を介在させておくと、この金属インキ層1c(1c’)の介在箇所を上に向けて電子レンジで加熱することにより、液体を含む内容物でも、内容物の漏れを防止することができる。
【0034】
【実施例】
実施例1
熱収縮フィルム層を構成する二軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ20μm)の片面全面に、アルミニウム微粒子を含む銀色インキを用いて金属インキ層を形成し、更にこの金属インキ層上にシーラント層として未延伸ポリプロピレン層(厚さ25μm)を積層した。
【0035】
上記積層フィルムを10cm×10cmの大きさに切断し、これを2枚シーラント層同志を向き合わせて重ね、内部に5ccの水を封入した四方シール袋を形成した。尚、ヒートシール部の幅は5mmの均一幅とした。
【0036】
得られた四方シール袋を、出力500Wの電子レンジで30秒加熱し、加熱状態を観察したところ、ヒートシール部から徐々に蒸気が流出し、破裂することなく加熱することができた。また、加熱中、スパークも認められなかった。
【0037】
実施例2
10cm×10cmの大きさに切断した積層フィルムの縁部1箇所に、上底が1.5cm、下底が2.5cmの等脚台形状に、上底側が切断した積層フィルムの縁部側となるように、熱収縮フィルム層上に金属インキ層を形成した他は実施例1と同様にして同様の観察を行った。
【0038】
その結果、金属インキ層を形成したヒートシール部から徐々に蒸気が流出し、破裂することなく加熱することができた。また、加熱中、スパークも認められなかった。
【0039】
実施例3
熱収縮フィルム層を二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)とした他は実施例1と同様にして同様の観察を行ったところ、破裂もスパークも生じることなく加熱を行うことができた。但し、蒸気抜け状態は実施例1の方が良好であった。
【0040】
実施例4
熱収縮フィルム層を二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)とした他は実施例2と同様にして同様の観察を行ったところ、破裂もスパークも生じることなく加熱を行うことができた。但し、蒸気抜け状態は実施例2の方が良好であった。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したとおりのものであり、開封することなく内容物をそのまま電子レンジで加熱できる袋を、その構成材料に大きな制約を受けることなく、市販の金属系インキを用いて金属インキ層を所定の位置に形成しておくだけで容易に得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子レンジ加熱対応包装袋の一例を示す斜視図である。
【図2】図1における金属インキ層付近の拡大断面図である。
【図3】本発明に係る電子レンジ加熱対応包装袋の他の例における金属インキ層付近の拡大断面図である。
【図4】本発明に係る三方シール袋の斜視図である。
【図5】本発明に係るピロー袋の斜視図である。
【図6】本発明に係る自立性袋の斜視図である。
【符号の説明】
1 積層フィルム
1’ 積層フィルム
1a 熱収縮性フィルム層
1b シーラント層
1c 金属インキ層
1a’ 熱収縮性フィルム層
1b’ シーラント層
1c’ 金属インキ層
2 ヒートシール部
3 テープ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a bag that can maintain a sealed state at normal temperature and automatically release the internal pressure when the internal pressure rises due to heating of the microwave oven to prevent rupture, non-metallic microwave absorption in the binder A bag made of a thermoplastic film in which an attached layer in which particles are dispersed is attached to a part of the surface, and a bag in which a cover material covering a hole provided in advance is attached with the attached layer are known (for example, Patent Document 1). A bag made of a thermoplastic film having the attached layer attached to a part of the surface thereof is used to make a hole in the thermoplastic film constituting the bag by utilizing the heat generated by the attached layer when heated in a microwave oven. The bag provided with the cover layer covering the hole provided in advance with the above-mentioned adhering layer has a weakened adhesive force of the adhering layer itself due to heat generation of the adhering layer. Thus, the internal pressure can be released from the hole.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 2-49986
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of a bag made of a thermoplastic film having the above-mentioned attached layer attached to a part of the surface, as a constituent material of the bag which is required to have heat resistance that can withstand heating by a microwave oven, holes are generated due to heat generation of the attached layer. It is necessary to select an easy-to-open material, and there is a problem that the restrictions on the constituent materials of the bag are extremely large and the applicable contents are greatly limited. In addition, in the case of a bag provided with a cover material covering the holes provided in advance by the above-mentioned deposit layer, a new process of forming a hole, manufacturing a cover material having a deposit layer, and attaching the cover material is required in manufacturing the bag. However, there is a problem that the cost becomes high.
[0005]
The present invention has been made in view of the above-mentioned conventional problems, and it is possible to easily heat the contents in a microwave oven without opening the microwave-heatable wrapping bag, without being greatly restricted by the constituent materials. It is intended to be able to be manufactured.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
For the above purpose, the first of the present invention is formed of a laminated film having a heat-shrinkable film layer and a sealant layer, and has a bag shape sealed with a heat seal portion in which the sealant layer is heat-sealed, at least. The present invention provides a microwave-heatable packaging bag, wherein a metal ink layer in which metal fine particles are dispersed in a synthetic resin binder is formed across a part of the heat seal portion in the width direction. .
[0007]
A first aspect of the present invention is that the metal ink layer is formed in contact with the inner surface of the sealant layer,
That the metal ink layer is formed so as to protrude from the inside of the heat seal portion, and that the metal fine particles contained in the metal ink layer contain 14 to 31% by weight in solid content in the metal ink layer;
That the metal fine particles contained in the metal ink layer are silver or aluminum,
Is included as a preferable embodiment.
[0008]
Further, the second aspect of the present invention is to use a laminated film having a heat-shrinkable film layer and a sealant layer, and to form a bag sealed with a heat-sealing portion in which the sealant layer is heat-sealed, at least a part of heat is applied. Provided is a method for manufacturing a microwave-heatable packaging bag, characterized by using a laminated film in which a metal ink layer in which metal fine particles are dispersed in a synthetic resin binder is formed in advance in a region crossing the seal portion in the width direction. Things.
[0009]
The second aspect of the present invention includes, as a preferred embodiment, forming the metal ink layer in contact with the inner surface of the sealant layer.
[0010]
Further, the third aspect of the present invention is to use a laminated film having a heat-shrinkable film layer and a sealant layer, and to form a bag sealed with a heat seal portion in which the sealant layer is heat-sealed. A packaging bag for microwave oven heating, characterized in that a heat seal portion is formed by sandwiching a tape having a metal ink layer in which metal fine particles are dispersed in a region crossing at least a part of the heat seal portion in the width direction. Is provided.
[0011]
In the second and third aspects of the present invention, the heat seal portion is formed such that the metal ink layer protrudes inside the heat seal portion.
Metal fine particles contained in the metal ink layer, 14 to 31% by weight of solid content in the metal ink layer;
That the metal fine particles contained in the metal ink layer are silver or aluminum,
Is included as a preferable embodiment.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be further described with reference to the drawings.
[0013]
1 and 2 show an example of a packaging bag for microwave heating according to the present invention. FIG. 1 is a perspective view, and FIG. 2 is an enlarged sectional view near a metal ink layer in FIG.
[0014]
As shown in FIG. 1, a packaging bag for microwave oven heating (hereinafter abbreviated as “bag”) of this example has two rectangular laminated
[0015]
The heat seal portion 2 is formed by heat-sealing the overlapped sealant layers 1b and 1b 'together. Further, the laminated
[0016]
The bag shown in FIGS. 1 and 2 has metal ink layers 1c, 1c in which metal fine particles are dispersed in a synthetic resin binder in advance in a region that crosses at least a part of the heat seal portion 2 in the width direction. It can be easily manufactured by using a laminated film having 'formed.
[0017]
By the way, usually, when a metal is put in a microwave oven, it causes sparks. However, in the case of the
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
The metal fine particles contained in the
[0022]
The synthetic resin binder constituting the
[0023]
In the case of the four-side seal bag shown in this example, the
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The thickness of the
[0027]
As the heat-shrinkable film layers 1a and 1a 'in the present invention, a uniaxially stretched film or a biaxially stretched film can be used. In the case of a uniaxially stretched film, it is preferable that the
[0028]
As the sealant layers 1b and 1b 'in the present invention, those which are easily softened or melted by the heat generated from the
[0029]
FIG. 3 is an enlarged sectional view of the vicinity of the metal ink layer in another example of the bag according to the present invention.
[0030]
In this example, the tape 3 is sandwiched between the sealant layers 1b and 1b 'in a region crossing at least a part of the heat seal portion 2 in the width direction. The tape 3 has
[0031]
In this embodiment, the
[0032]
The bag according to the present invention is not limited to the four-sided seal bag shown in FIG. 1, but also the three-sided seal bag shown in FIG. 4, the pillow bag shown in FIG. 5, and the self-supporting bag shown in FIG. You can also. The three-side seal bag shown in FIG. 4 folds one laminated film 1 (1 ′) so that the sealant layer 1b (1b ′) (see FIG. 2) is on the inside, and heats the laminated film in three directions. It can be obtained by forming the seal portion 2. In the pillow bag shown in FIG. 5, one laminated film 1 (1 ′) is rolled up with the sealant layer 1b (1b ′) (see FIG. 2) inside, and the back-sealed heat-sealing portion 2 is put together in a palm-spread state. It can be obtained by forming the heat seal portions 2 at both ends. Further, in the self-supporting bag shown in FIG. 6, the packaging material 1 '(1) constituting the bottom is integrated with one end of the packaging material 1 (1') constituting the side wall by the heat seal portion 2, and the side wall is further constructed. It can be obtained by sealing the other end of the packaging material 1 (1 ′) to be sealed with the heat sealing portion 2.
[0033]
In FIGS. 1 and 4 to 6, the
[0034]
【Example】
Example 1
A metal ink layer is formed on the entire surface of one side of the biaxially oriented polypropylene film (thickness: 20 μm) constituting the heat shrinkable film layer by using a silver ink containing aluminum fine particles, and is further unstretched as a sealant layer on the metal ink layer. A polypropylene layer (25 μm thickness) was laminated.
[0035]
The laminated film was cut into a size of 10 cm × 10 cm, and two pieces of the laminated film were stacked with the sealant layers facing each other to form a four-side seal bag in which 5 cc of water was sealed. The width of the heat-sealed portion was a uniform width of 5 mm.
[0036]
The obtained four-side sealed bag was heated in a microwave oven with an output of 500 W for 30 seconds, and the heating state was observed. As a result, steam gradually flowed out of the heat-sealed portion and could be heated without bursting. No spark was observed during heating.
[0037]
Example 2
At one edge of the laminated film cut into a size of 10 cm × 10 cm, the upper side is 1.5 cm and the lower side is 2.5 cm. The same observation was performed as in Example 1 except that a metal ink layer was formed on the heat-shrinkable film layer.
[0038]
As a result, steam gradually flowed out of the heat seal portion where the metal ink layer was formed, and heating could be performed without bursting. No spark was observed during heating.
[0039]
Example 3
The same observation was performed as in Example 1 except that the heat-shrinkable film layer was a biaxially stretched polyethylene terephthalate film (thickness: 12 μm). As a result, heating could be performed without bursting or sparking. However, the vapor bleeding condition was better in Example 1.
[0040]
Example 4
The same observation was performed as in Example 2 except that the heat-shrinkable film layer was a biaxially stretched polyethylene terephthalate film (thickness: 12 μm). As a result, heating could be performed without bursting or sparking. However, the state of vapor release was better in Example 2.
[0041]
【The invention's effect】
The present invention is as described above. A bag that can be heated in a microwave oven without opening the contents can be heated using a commercially available metal-based ink without greatly restricting the constituent materials. It can be easily obtained simply by forming a layer in a predetermined position.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an example of a packaging bag for microwave heating according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged sectional view of the vicinity of a metal ink layer in FIG.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view showing the vicinity of a metal ink layer in another example of the packaging bag for microwave heating according to the present invention.
FIG. 4 is a perspective view of a three-side seal bag according to the present invention.
FIG. 5 is a perspective view of a pillow bag according to the present invention.
FIG. 6 is a perspective view of a self-supporting bag according to the present invention.
[Explanation of symbols]
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