JP2004237705A - 合成樹脂成形機用樹脂原料の供給装置及び供給方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】合成樹脂成形機8の加熱ヒータ83付スクリューフィーダ81の原料投入口80に設置される樹脂原料の供給装置であって、原料投入口80には、の原料投入用内筒部6と、この内筒部6を取囲み脈動吸引装置9,91に接続された排気用外筒部7とが連設され、上記内筒部6の先細先端部61を原料投入口80のスクリューフィーダ81による原料搬送下流側に偏寄して臨ませてあることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂成形機に樹脂原料を供給する装置、更に詳細には、スクリューフィーダで加熱・搬送中に発生する水蒸気やガスを速やかに排出させながら、成形機による合成樹脂成形品に銀条や空洞等を発生させない供給装置並びに供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
加熱ヒータ付スクリューフィーダにより樹脂原料を搬送・加熱溶融させながら、合成樹脂成形機(押出成形機、射出成形機)に溶融樹脂を注入させて、合成樹脂成形品を生産するに際し、樹脂の溶融領域であるスクリューフィーダのケーシング内では、樹脂原料に付着する水分による水蒸気、或いは樹脂成分(モノマー、オリゴマー或いは溶剤)による分解ガスや揮発ガスが発生する。このような水蒸気やガスは、成形機に至るまでに十分に除去されていないと、成形機で生産される合成樹脂成形品に銀条や空洞等が発生し、製品不良の原因となる。
【0003】
特許文献1は、このような製品不良を生じさせないための合成樹脂成形機用のガスや水分等の除去装置を開示するものである。本特許文献1においては、成形機を構成するスクリューフィーダの樹脂原料投入口(材料供給口)に、内筒部(材料導入管)と、これを取り囲む外筒部(筒状下部体)とを設け、内筒部からスクリューフィーダに樹脂原料を投入しながら、外筒部に接続された吸引空気源により上記原料投入口を経てスクリューフィーダ内を吸引排気するものである。
【0004】
【特許文献1】
実公平7−2182号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示されたガスや水蒸気等(以下、ガスと言う)の除去装置は、スクリューフィーダで樹脂原料を成形機に向け搬送させながら加熱溶融させる際に、そのケーシング内で発生するガスを、吸引空気源により逐次排出させんとするものであるが、なお以下のような解決すべき課題があった。
【0006】
即ち、連続的に供給される樹脂原料が、スクリューフィーダによりその先側の成形機への注入口(ノズル)に向け搬送されるに従い、スクリューフィーダのケーシング内が溶融した樹脂によって閉塞されるようになり、先側部分で発生するガスの排気が十分に行われなくなる。
【0007】
また、上記樹脂原料供給用内筒部の先端部が、樹脂原料投入口の略中央部に位置するよう配置されているため、投入された樹脂原料が樹脂原料投入口付近に一旦滞留し、その後ケーシング内に給送されるような挙動を示す。図4はこのような現象を説明する図である。図4において、内筒部nの先端部は原料投入口hの略中央部に位置しており、内筒部nのから樹脂原料pが連続的に投入されると、図のように原料投入口h付近に樹脂原料pが一時的に滞留しながら、スクリューsによりその先側に給送される。その為、ケーシングcの入口部分が滞留する樹脂原料により閉塞されるような状態が生じることがあり、外筒部gからの排気は図の矢印に示すようにスクリューフィーダのエンド部分からのリークエアが主体となり、ケーシングcの先側部分の排気効率を低下させる原因にもなっていた。
【0008】
このように、ケーシング内の排気が十分になされないと、溶融樹脂がガスを内包したまま成形機に注入されることになる為、銀条や空洞の発生の原因となり、製品不良がなお発生することがあった。
【0009】
本発明は上記のような実情に鑑みなされたものであり、スクリューフィーダのケーシング内で発生するガスを速やか且つ滞ることなく排気させ、成形機による製品に上記銀条や空洞等の品質不良を生じさせない合成樹脂成形機用樹脂原料の供給装置及び供給方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係る合成樹脂成形機用樹脂原料の供給装置は、合成樹脂成形機の加熱ヒータ付スクリューフィーダの原料投入口に設置される樹脂原料の供給装置であって、原料投入口には、原料投入用内筒部と、この内筒部を取囲み脈動吸引装置に接続された排気用外筒部とが連設され、上記内筒部の先端部を原料投入口のスクリューフィーダによる原料搬送下流側に偏寄して臨ませてあることを特徴とする。
【0011】
このような構成によれば、原料投入用内筒部の先端部を原料投入口のスクリューフィーダによる原料搬送下流側に偏寄して臨ませてあるので、この内筒部より投入された樹脂原料は原料投入口付近に滞留することなく速やかにスクリューフィーダのケーシング内に給送され、この付近で排気を阻害するような樹脂原料の閉塞状態が生じ難くなる。また、排気用外筒部は脈動吸引装置に接続されているから、排気流の脈動作用によりスクリューフィーダのケーシング内で樹脂原料の閉塞やブリッジが生じず、その先側で発生するガスも速やか且つ滞ることなく排出される。特に、この排気流は、定常排気に比べ脈動時の作用エネルギーが大きいから、スクリューフィーダのケーシング内で樹脂原料の閉塞やブリッジが生じる傾向にあっても、それが崩されて閉塞やブリッジの発生が未然に防止されるのである。
【0012】
また、請求項2の発明のように、内筒部を漸次先細に形成してあると、樹脂原料が一気に流下することがなく、その投入調整がし易くなる。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2の合成樹脂成形機用樹脂原料の供給装置において、上記内筒部上には、原料供給用フィーダが設置され、該原料供給用フィーダは原料排出量の調整が可能とされていることを特徴とする。この原料供給用フィーダとしては、可変速機能付モータで駆動するロータリーバルブが望ましく採用されるが、同様の機能を奏するものであれば他のフィーダも採用可能である。本請求項の発明によれば、原料投入口付近での樹脂原料の滞留を生じさせないように、スクリューフィーダへの樹脂原料の投入量を適宜調整することができるから、上記内筒部先端位置の設定による作用とも相俟って、スクリューフィーダ内の排気を効率的に行うことができる。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項3の合成樹脂成形機用樹脂原料の供給装置において、上記原料供給用フィーダ上には、原料供給ラインの末端を構成するチャージタンクが設置され、該チャージタンクの上端原料投入口にはその上流側の原料供給ラインと気密的に遮断可能な開閉手段が設けられていることを特徴とする。
【0015】
本請求項の発明によれば、原料供給ラインから給送される樹脂原料は、一旦チャージタンクに貯留され、その後上記原料供給用フィーダによりその排出量が調整されながら、スクリューフィーダの前記原料投入口に投入される。チャージタンクへの樹脂原料の投入・貯留の際は、上記開閉手段は開とされるが、原料供給用フィーダによりスクリューフィーダの原料投入口に樹脂原料を投入しながら樹脂成形品の生産を行う際は、この開閉手段は閉とされ、その上流側の原料供給ラインとの間が気密的に遮断される。従って、上記脈動吸引装置によるスクリューフィーダ内の排気の際には、リーク箇所が少なく、スクリューフィーダ内の減圧・排気が効率的になされる。
【0016】
請求項5に係る発明は、上記供給装置による合成樹脂成形機用樹脂原料を供給する方法であって、上記スクリューフィーダのケーシング内を脈動吸引装置により吸引・減圧させながら、樹脂原料を原料投入口のスクリューフィーダによる原料搬送下流側に偏寄した位置より供給することを特徴とする。
【0017】
このように、樹脂原料を原料投入口のスクリューフィーダによる原料搬送下流側に偏寄した位置に供給するから、原料投入口付近に樹脂原料が滞留することなくスクリューフィーダのケーシング内に速やかに給送され、この付近での樹脂原料の閉塞が起こり難く、また脈動排気流の作用によりケーシング内の樹脂原料の閉塞やブリッジの発生が抑えられ、これらの相乗作用により、ケーシング内で発生するガスが速やかに排出される。従って、その後の樹脂成形工程において、銀条や空洞のない高品質の合成樹脂成形品が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は本発明が採用される合成樹脂成形装置への樹脂原料の供給システムを示す全体構成図、図2は同システムにおける要部の概略的拡大縦断面図、図3は同概略的拡大横断面図である。
【0019】
図1おいて、1は本システムの主原料である合成樹脂ペレットを貯留するメインホッパー、11は樹脂成形品から発生するバリ等を粉砕回収して再利用する為のリサイクルホッパーであり、これらの下端にはタイマー制御により所定量の原料排出調整が可能とされたロータリーバルブ1a、11aが取付られている。12…は着色剤用ホッパーであり、各着色剤用ホッパー12…の下端に取付けられたフィーダ12a…により、着色剤用サービスホッパー13に各着色剤が供給される。このサービスホッパー13には、計量の為のロードセル13aが設けられており、所望量の着色剤がここで計量され、次の工程に給送される。
【0020】
14は空気輸送ラインであって、上記各ホッパー1、11、12…から排出される樹脂原料は、この空気輸送ライン14に沿って空気輸送され、後記するエアロパワーホッパー2に捕集される。15はこの空気輸送用吸引ブロアであり、15aはフィルターである。15b、15cは3方弁であり、上記空気輸送の場合は、これら3方弁15b、15cが夫々a方向(大気放出)、d方向に開とされる。
【0021】
本システムでは、上記3方弁15b、15c間が、熱交換器3を介して接続され、気流混合・予備昇温の為の気流循環系が構成されている。即ち、上記空気輸送により、エアロパワーホッパー2に樹脂原料を捕集させた後、3方弁15b、15cを夫々b方向及びc方向に切替えると、吸引ブロア15→熱交換器3→エアロパワーホッパー2→吸引ブロア15の循環系が形成される。吸引ブロア15からの送風エアは、熱交換器3により加熱され、エアロパワーホッパー2の底部に導入され、該エアロパワーホッパー2内に貯留されている樹脂原料と気流混合される。この時、樹脂原料は、加熱エアとの接触により予備昇温される。
【0022】
上記エアロパワーホッパー2の下端にはダンパー等の開閉手段41を介してチャージタンク4が連設され、エアロパワーホッパー2で予備昇温された樹脂原料は、開閉手段41を開とすることにより、その上端原料投入口42よりこのチャージタンク4内に投入される。43は、チャージタンク4内の樹脂原料が所定量になったか否かを検出するレベルセンサである。開閉手段41は、チャージタンク4とその上流側供給ラインとを気密的に遮断するよう構成される。
【0023】
上記チャージタンク4の下端には、可変速モータ(不図示)により回転駆動されるロータリーバルブ(原料供給用フィーダ)5が設置され、更にこのロータリーバルブ5の排出側は、後記する二重筒6、7を介して合成樹脂成形機8の原料投入口80に連接されている。合成樹脂成形機8は、スクリュー81a及びそのケーシング81bからなるスクリューフィーダ81と、該スクリュー81aを前方に移動させ且つ軸回転させる油圧モータ82と、上記ケーシング81bの廻りに添装されるヒータ83と、スクリューフィーダ81の先端ノズル部81cに密着的に配置される射出若しくは押出金型84とよりなる。
【0024】
上記原料投入口80より投入された樹脂原料Pは、スクリュー81aの回転により、ケーシング81b内をノズル部81c方向に給送されながら、ヒータ83により加熱溶融される。溶融樹脂は、先端のノズル部81c付近で高密度に圧縮されながら、ノズル部81cより金型84のコア内に注入される。冷却硬化後、金型84が脱型され合成樹脂成形品が取出される。
【0025】
上記二重筒は、原料投入用内筒部6と、この内筒部6を取囲む排気用外筒部7とよりなる。内筒部6は、上記ロータリーバルブ5の排出側に連接され、ロータリーバルブ5から排出される樹脂原料は、この内筒部6内を経て上記原料投入口80よりスクリューフィーダ81に投入される。該内筒部6は、断面楕円形で漸次先細のコーン形状とされ、その先細先端部61を原料投入口80のスクリューフィーダ81による原料搬送下流側に偏寄して臨ませてある。更に、図例ではこの先細先端部61を、スクリューフィーダ81の軸芯Lに対してその回転方向A側に寄るよう配置している。62は原料投入量調整用のダンパーであり、その上下の位置を変えることにより原料投入量の調整が可能とされている。
【0026】
上記排気用外筒部7は、内筒部6を取囲むよう配置され、その下端開口部は原料投入口80と連通する。この外筒部7の途中に吸引口71が設けられ、該吸引口71には、脈動発生装置91を介して吸引ブロア9が配管90接続されている。脈動発生装置91は、連続回転するモータ(不図示)により作動する弁体からなり、この弁体の回転に伴う配管90の交互の開閉動作により、配管90中の吸引気流に強弱を付与して吸引気流を脈動させんとするものである。この脈動吸引装置9、91により、スクリューフィーダ81内は600torr程度に減圧される。
【0027】
斯くして、前記開閉手段41を閉じ、ロータリーバルブ5を作動させると、チャージタンク4内の樹脂原料Pが、内筒部6より原料投入口80を経て、スクリューフィーダ81内に投入される。この時、内筒部6の先側が漸次細くされているから、樹脂原料Pが一気に流下することがなく、またロータリーバルブ5の回転速度の調整によりその投入量が適正に維持される。
【0028】
そして、内筒部6の先細先端部61を、原料投入口80のスクリューフィーダ81による原料搬送下流側に偏寄して臨ませてあるので、この先細先端部61から排出された樹脂原料Pは、回転するスクリュー81aの作用により、逸早くケーシング81b内に食い込まれるよう給送され、原料投入口80付近で滞留するようなことがない。しかも、先細先端部61を、スクリューフィーダ81の軸芯Lに対してその回転方向A側に寄るよう配置しているから、上記食い込がスムースになされ、原料投入口80付近での滞留がより生じ難くなる。従って、原料投入口80付近での滞留による樹脂原料の閉塞が生じ難くなり、この部分での閉塞による吸引効率の低下を来たすことがない。
【0029】
一方、排気用外筒部7には、吸引口71を介して吸引ブロア9が配管接続されているから、上記樹脂原料の投入の際、この吸引ブロア9を作動させれば、該外筒部7内から原料投入口80を経てスクリューフィーダ81内が減圧吸引され、スクリューフィーダ81内で発生するガスが逐次排出される。この時、上記開閉手段41は、チャージタンク4とその上流の供給ラインとを気密的に遮断するから、この部分でのリークがなく、減圧吸引が効率的になされる。
【0030】
しかも、この吸引気流には、上記脈動発生装置91により脈動が付与されているから、この脈動により定常排気に比べ大きな作用エネルギーが発現され、スクリューフィーダ81のケーシング81b内で溶融樹脂の閉塞やブリッジが生じる傾向にあっても、それが崩されてその発生が未然に防止される。従って、ケーシング81b内にはガスが流通し得る空隙が常に形成され、スクリューエンドから多少のリークがあっても、ケーシング81b内の先側で樹脂の溶融と共に発生するガスが逐次効率的に排出される。
【0031】
上記のように、ケーシング81b内で樹脂の溶融と共に発生するガスが逐次効率的に排出されるので、金型84に注入された溶融樹脂にガスが内包されず、冷却硬化後の合成樹脂成形品に銀条や空洞が生じず、高品質の製品が得られる。
【0032】
本実施形態の樹脂原料の供給システムでは、エアロパワーホッパー2において、樹脂原料は熱交換器3で加熱されたエアと気流混合され、付着する水分が一部除去され、また予備昇温されるから、スクリューフィーダ81による加熱給送の際のガスの排気効率及び加熱効率が向上する。この加熱効率をより高める為に、チャージタンク4の周囲にヒータ(不図示)を添装して、その内部の樹脂原料を保温するようになすことも望ましく採用される。
【0033】
また、ロータリーバルブ5の回転速度を適宜調整し、スクリューフィーダ81内に常にガスが流通する空隙が形成されるよう樹脂原料の排出量を調整することができ、これと内筒部6の形成態様及び脈動吸引とが相乗して、スクリューフィーダ81内に発生するガスの効率的な排出がなされる。
【0034】
尚、上記実施の形態では、原料供給フィーダとしてロータリーバルブ5を採用しているが、これに限らず他の同様の機能を有するフィーダも採用可能である。
また、図例の原料供給システムに限らず、他のシステムにも本発明が適用され得ることも言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】
上述の通り、本発明の請求項1及び請求項5の発明に係る合成樹脂成形機用樹脂原料の供給装置及び供給方法によれば、樹脂原料を原料投入口のスクリューフィーダによる原料搬送下流側に偏寄した位置に供給するから、原料投入口付近に樹脂原料が滞留することなくスクリューフィーダのケーシング内に速やかに給送され、この付近での樹脂原料の閉塞が起こり難く、また脈動排気流の作用によりケーシング内の溶融した樹脂原料の閉塞やブリッジの発生が抑えられ、これらの相乗作用により、ケーシング内で発生するガスが速やかに排出される。従って、その後の樹脂成形工程において、銀条や空洞のない高品質の合成樹脂成形品が得られる。
【0036】
また、請求項3の発明のように、内筒部上に原料供給用フィーダを設置し、該原料供給用フィーダの原料排出量の調整を可能とすれば、原料投入口付近での樹脂原料の滞留を生じさせずまたスクリューフィーダ内に常に気流通路を形成し得るよう、スクリューフィーダへの樹脂原料の投入量を適宜調整することができるから、上記内筒部先端位置の設定による作用とも相俟って、スクリューフィーダ内の排気を効率的に行うことができる。
【0037】
更に、請求項4の発明のように、原料供給用フィーダ上に、原料供給ラインの末端を構成するチャージタンクを設置し、該チャージタンクの上端原料投入口にはその上流側の原料供給ラインと気密的に遮断可能な開閉手段を設けるようにすれば、原料供給ラインから給送される樹脂原料は、一旦チャージタンクに貯留されるから、上記原料供給用フィーダによるその排出量が調整し易く、また原料供給用フィーダによりスクリューフィーダの原料投入口に樹脂原料を投入しながら樹脂成形品の生産を行う際は、開閉手段は閉とされ、その上流側の原料供給ラインとの間が気密的に遮断されるから、上記脈動吸引装置によるスクリューフィーダ内の排気の際には、リーク箇所が少なく、スクリューフィーダ内の減圧・排気が効率的になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が採用される合成樹脂成形装置への樹脂原料の供給システムを示す全体構成図である。
【図2】同システムにおける要部の概略的拡大縦断面図である。
【図3】同システムにおける要部の概略的拡大横断面図である。
【図4】従来のスクリューフィーダにおける樹脂原料の挙動を示す説明図である。
【符号の説明】
4 チャージタンク
41 開閉手段
5 原料供給フィーダ
6 原料投入用内筒部
61 先細先端部
7 排気用外筒部
8 合成樹脂成形機
80 原料投入口
81 スクリューフィーダ
81b ケーシング
83 加熱ヒータ
9、91 脈動吸引装置
Claims (5)
- 合成樹脂成形機の加熱ヒータ付スクリューフィーダの原料投入口に設置される樹脂原料の供給装置であって、原料投入口には、原料投入用内筒部と、この内筒部を取囲み脈動吸引装置に接続された排気用外筒部とが連設され、上記内筒部の先端部を原料投入口のスクリューフィーダによる原料搬送下流側に偏寄して臨ませてあることを特徴とする合成樹脂成形機用樹脂原料の供給装置。
- 請求項1において、
上記原料投入用内筒部が漸次先細とされていることを特徴とする合成樹脂成形機用樹脂原料の供給装置。 - 請求項1又は2において、
上記内筒部上には、原料供給用フィーダが設置され、該原料供給用フィーダは原料排出量の調整が可能とされていることを特徴とする合成樹脂成形機用樹脂原料の供給装置。 - 請求項3において、
上記原料供給用フィーダ上には、原料供給ラインの末端を構成するチャージタンクが設置され、該チャージタンクの上端原料投入口にはその上流側の原料供給ラインと気密的に遮断可能な開閉手段が設けられていることを特徴とする合成樹脂成形機用樹脂原料の供給装置。 - 加熱ヒータ付スクリューフィーダにより樹脂原料を加熱溶融させながら、合成樹脂成形機に溶融樹脂を注入させるための上記スクリューフィーダの上流側投入口より合成樹脂原料を供給する方法であって、
上記スクリューフィーダのケーシング内を脈動吸引装置により吸引・減圧させながら、樹脂原料を原料投入口のスクリューフィーダによる原料搬送下流側に偏寄した位置より供給することを特徴とする合成樹脂成形機用樹脂原料の供給方法。
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