JP2004235968A - 画像処理装置 - Google Patents

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JP2004235968A JP2003022038A JP2003022038A JP2004235968A JP 2004235968 A JP2004235968 A JP 2004235968A JP 2003022038 A JP2003022038 A JP 2003022038A JP 2003022038 A JP2003022038 A JP 2003022038A JP 2004235968 A JP2004235968 A JP 2004235968A
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Hiroyuki Baba
裕行 馬場
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Abstract

【課題】画像のエッジ成分を示す特徴量を抽出することにより、画質の低下を抑制することができる画像処理装置を提供すること。
【解決手段】読取装置101によって得られた画像に、特徴量抽出手段103で、フィルタ演算処理を行いエッジ成分を示す特徴量を抽出して特徴量蓄積手段104に蓄積する。また、この処理と並行して、画像データを符号化手段102へ入力し、例えば非可逆なJPEG符号化などの手法によってデータ量を圧縮させる。次に、データの圧縮処理を施した画像データをデータ蓄積手段105に蓄積する。そして、データ蓄積手段105に蓄積されている画像データを復号化手段106により画像データに復号化する。復号化された画像データと特徴量蓄積手段104に蓄積されているこの画像データに対応した特徴量データを適応処理手段107に入力して各種変換を施された後、書込装置108に転送する。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、著しく画質を低下させることなく、非可逆的な圧縮方式を用いて画像データの圧縮処理を施すことが可能な、ディジタル複写装置、ファクシミリ装置、イメージスキャナ装置などに搭載された画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、画像データに対する符号化によるデータ圧縮は、圧縮伸長の前後で同一の画像データになる可逆の符号化と、同一にならない非可逆の符号化に分けることができる。
非可逆な符号化は、画像の特定の周波数成分、例えば、高周波成分の損失を犠牲にしてデータ量の減少を実現することが多い。単純に高周波成分がなくなると画像のシャープ性が損なわれてしまうため、簡易的なエッジ分離法を用いて、エッジ部において高周波成分の損失を防ぎ、非エッジ部においてデータの減少量を大きくするような画像処理を行うことがしばしばある。
【0003】
ところが、このような画像処理を施した場合であっても、画像の特性を精度よく保持したまま、非可逆なデータ圧縮を行うことは非常に困難であった。
例えば、上述したような画像処理を高線数の低濃度網点に対して行うと、網点がところどころ抜けたような画像になる。また、均一に高周波を取り除く、一般的な非可逆圧縮を行うと網点のシャープ性がほとんどなくなってしまう。
従来、このようなデータ圧縮による画質の低下を防ぐ技術が下記の特許文献をはじめ種々開示されている。
【特許文献1】
特開2001−251515公報
【特許文献2】
特開平8−294007号公報
【0004】
特許文献1には、特徴量を抽出し、この特徴量に応じて画像処理(フィルタ処理、γ変換処理、階調変換処理など)を切替える適応処理を行う画像処理の技術が開示されている。
特許文献2には、文字領域と非文字領域とを分離させて、文字部分に対して文字領域強調の効果を持つ処理を施す画像処理の技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなデータ圧縮による画質の低下を防ぐ技術には、読取装置から読み取ったままの画像に対してデータ圧縮を施す場合と、非可逆な圧縮伸長後の画像に対してデータ圧縮を施す場合とにおいて画像の特性に違いが生じてしまい、画質が低下してしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、画像データに対して、非可逆な圧縮処理を施す場合に、画像のエッジ成分を示す特徴量を抽出することにより、画質の低下を抑制することができる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、原稿を光学的に読み取り、前記原稿の画像データを生成する画像読取手段と、前記画像読取手段により生成された前記画像データに含まれるエッジ成分を検出するエッジ成分検出手段と、前記エッジ成分検出手段により検出された前記エッジ成分に基づいて、前記画像データに対応するエッジ量の特徴を示した特徴量データを抽出する特徴量抽出手段と、前記特徴量抽出手段により抽出された前記特徴量データを記憶する特徴量記憶手段と、前記画像読取手段により生成された前記画像データに所定の圧縮処理を施して、非可逆な符号データに変換する符号化手段と、前記符号化手段により変換された前記符号データを記憶する符号データ記憶手段と、前記符号データ記憶手段に記憶された前記符号データに復号処理を施して、復号画像データに変換する復号手段と、前記復号手段により変換された前記復号画像データと、前記特徴量記憶手段に記憶された前記特徴量データと、に基づいて出力画像データを生成する出力データ生成手段と、を備えることにより前記目的を達成する。
【0007】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記符号データ記憶手段は、前記符号データおよび前記特徴量データを記憶し、前記出力データ生成手段は、前記復号画像データと、前記符号データ記憶手段に記憶された前記特徴量データと、に基づいて出力画像データを生成することにより前記目的を達成する。
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の発明において、前記画像読取手段により生成された前記画像データと、前記特徴量記憶手段に記憶された前記特徴量データと、を合成して合成データを生成する合成手段と、前記合成手段により合成された合成データを、前記復号画像データと、前記特徴量データとに分離する分離手段と、を備え、前記符号化手段は、前記合成手段により合成された合成データに所定の圧縮処理を施して、非可逆な符号データに変換し、前記出力データ生成手段は、前記分離手段により分離された前記復号画像データと、前記特徴量データと、に基づいて出力画像データを生成することにより前記目的を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図1ないし図11を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像処理装置の概略構成を示した図である。
まず、画像処理装置の画像読み取り部分であるイメージスキャナの構成について説明する。
イメージスキャナは、読取装置本体1、原稿搬送装置2および原稿読み取り台3から構成されている。
【0009】
読取装置本体1には、キセノンランプや蛍光灯からなる光源4a、ミラー4bを備えた第1の走行体4、ミラー5aと5bを備えた第2の走行体5、レンズ6、CCD7(電荷結合素子)および第1の走行体4と第2の走行体5を駆動するステッピングモータ8からなる露光走査光学系9が設けられている。
原稿搬送装置2には、SDF(シートスルー・ドキュメント・フィーダ)ユニット10および原稿台11が設けられている。SDFユニット10の内部にはステッピングモータ12が備えられている。
原稿読み取り台3には、原稿押さえ板14および白基準板15が備えられている。原稿押さえ板14は、原稿読み取り台3の上部に取り付けられており、原稿13はこの下にセットされる。また、白基準板15は、原稿読み取り台3の端部に配置されており、露光ランプの照度の主走査方向のばらつきや、点灯時間の経過による光量の変化を補正するシェーディング補正の際に用いられる。
【0010】
図2は、本実施の形態に係る画像処理装置全体の制御ブロック図である。
画像処理装置は、光源4a、CCD7、ステッピングモータ8、12、CPU(中央処理装置)16、光源ドライバ17、CCD駆動部18、画像処理部19、モータドライバ20、28、スキャンバッファ25、I/F(インター・フェース)コントローラ26、バッファコントローラ27から構成されている。
I/Fコントローラ26は、スキャンバッファ25内のデータを外部のホストコンピュータ(図示せず)等の装置に出力する制御を行い、また、バッファコントローラ27は、スキャンバッファ25への画像データの入力管理を行う。
【0011】
本実施の形態に係る画像処理装置における原稿読み取りモードには、ブックモードとSDFモードが存在する。ブックモードでは、原稿読み取り台3を用いて原稿の画像データの読み取りを行う。一方、SDFモードでは、原稿搬送装置2を用いて原稿の画像データの読み取りを行う。
図3は、ブックモード時の原稿読み取り部の構成を示した図である。図1、図2および図3を用いて、ブックモードにおける画像データの読み取り方法の基本動作について説明する。
【0012】
原稿13が原稿押さえ板14の下の原稿読み取り台3上にセットされると、CPU16が光源ドライバ17を制御して、光源4aをオンする。続いて、CCD7がCCD駆動部18に制御されることにより駆動して、白基準板15を読み取る。このCCD7が読み取ったデータは、画像処理部19内のA/Dコンバータ(図示せず)でディジタルデータに変換される。そして、この変換されたデータは、シェーディング補正用の基準データとして画像処理部19内のRAM(図示せず)に記憶される。
【0013】
次に、CPU16が、モータドライバ(駆動装置)20を制御して、ステッピングモータ8を動作させる。これにより、第1の走行体4は原稿13のある方向へ移動する。第1の走行体4が原稿面を一定速度で走査することにより、その原稿13の画像データがCCD7で読み取られ光電変換される。そして、変換された画像データは、画像処理部19で処理された後にスキャンバッファ25に記憶され、そして、I/Fコントローラ26を介してホストコンピュータ(図示せず)等に送信される。
【0014】
図4は、SDFモード時の原稿読み取り部の構成を示した図である。図1、図2および図4を用いて、SDFモードにおける画像データの読み取り方法の基本動作について説明する。
原稿13が原稿台11にセットされると、CCD7がCCD駆動部18に制御されることにより駆動して、白基準板15を読み取る。このCCD7が読み取ったデータは、画像処理部19内のA/Dコンバータ(図示せず)でディジタルデータに変換される。そして、この変換されたデータは、シェーディング補正用の基準データとして画像処理部19内のRAM(図示せず)に記憶される。
【0015】
次に、CPU16が、モータドライバ(駆動装置)28を制御して、ステッピングモータ12を動作させる。これにより、原稿台11にセットされた原稿13が、分離ローラ29、搬送ローラ30の順に第1の走行体4の所定の読み取り位置まで定速度で搬送される。このとき、第1の走行体4が停止した状態のまま、原稿面の画像データがCCD7で読み取られ光電変換される。そして、変換された画像データは、画像処理部19で処理された後スキャンバッファ25に記憶され、I/Fコントローラ26を介してホストコンピュータ(図示せず)等に送信される。
【0016】
図5は、図2に示す画像処理部19の基本的な構成を示した図であり、これを参照して画像処理部19の説明を行う。
画像処理部19は、アナログビデオ処理部21、シェーディング補正処理部22、画像データ処理部23および2値化処理部24から構成されている。CCD7で読み取られ光電変換されたアナログビデオ信号aは、アナログビデオ処理部21でディジタル変換処理が行われた後、シェーディング補正処理部22でシェーディング補正処理が行われ、続いて、画像データ処理部23で各種の画像データ処理が行われる。その後、2値画像データを所望する場合には、2値化処理部24で2値化データbを作成する。また、多値画像データを所望する場合には、8bitデータを作成する。そして、作成された2値化データbあるいは8bitデータをスキャンバッファ25に順次記憶する。
【0017】
図6は、図5に示すアナログビデオ処理部21、シェーディング補正処理部22および光学系の構成を示した図である。
アナログビデオ処理部21は、プリアンプ回路31と可変増幅回路32から構成されている。
また、シェーディング補正処理部22は、A/Dコンバータ33、黒演算回路34、シェーディング補正演算回路35およびラインバッファ36から構成されている。
【0018】
次に、アナログビデオ信号aが生成される過程を説明する。
まず、光源4aが原稿読み取り台3上にある原稿13を照射する。その反射光がシェーディング調整板37を通過して、レンズ6によって集光され、CCD7に結像する。このCCD7で読み取られたデータがアナログビデオ信号aとなる。なお、図6では、説明簡略化のために、反射光を折り返すためのミラーは省略してある。ここで、シェーディング調整板37は、CCD7の中央部と端部との反射光量の差を無くすための光量調整の役割を果たしている。これは、CCD中央部と端部で反射光量の差があまりにあり過ぎる場合に、多分に歪を含んだ演算結果しか得られなくなるため、予め反射光量の差を無くした状態でシェーディング演算処理を行うためのものである。
【0019】
(第1実施例)
図7は、第1実施例における画像処理装置の機能構成を示したブロック図である。
図7に示すように、画像処理装置は、読取装置101、符号化手段102、特徴量抽出手段103、特徴量蓄積手段104、データ蓄積手段105、復号化手段106、適応処理手段107、書込装置108とから構成されている。
次に、このように構成された画像処理装置における動作について説明する。
ここでは、読取装置101によって得られた画像データは単一成分であるモノクロのグレースケール画像であるとする。
まず、読取装置101によって得られた画像に対し、特徴量抽出手段103において、図8に示すような一次微分フィルタを用いてフィルタ演算処理を行い、エッジ成分を示す特徴量を抽出する。
【0020】
ここで、特徴量抽出手段103で施されるフィルタ演算処理について説明する。特徴量抽出手段103では、画像データ中に含まれる注目画素のエッジ量が検出される。このエッジ量の検出は、図8に示す一次微分フィルタを用いて行う。この一次微分フィルタは、それぞれ、縦方向、横方向、斜め方向のエッジ成分を検出するものである。そして、一次微分フィルタによるエッジ検出量の内、絶対値の最大値をエッジ量として出力されるようになっている。
そして、抽出された特徴量のデータ(以下、特徴量データとする)を、メモリやHDD(ハード・ディスク・ドライブ)などの記憶装置で構成される特徴量蓄積手段104に蓄積する。
なお、特徴量蓄積手段104には、特徴量データに番号を付加した状態で保持されるようになっている。
【0021】
一方、読取装置101によって得られた画像データは、特徴量抽出手段103と並行して、符号化手段102へ入力されるようになっている。
そして、画像データは、符号化手段102において、例えば非可逆なJPEG(Joint Photographic Experts Group)符号化などの手法によってデータ量を圧縮させる。
ここで、JPEG符号化について簡単に説明する。この圧縮技術は、画像を空間周波数列に分解して画像の印象として重要な部分(低周波)を残し、圧縮率に応じて、それほど重要でない部分(高周波)を切り捨てるものである。これにより自由な圧縮率を決めることが可能となる。画像の高周波成分は、その画像のディテールを決めるため、圧縮率を高くするとディテールが失われ輪郭線がぼやけてしまう。実際には、圧縮を効率化するために画像全体をいくつかのブロックに分けて、ブロック単位で圧縮を行うようにしている。
【0022】
次に、データの圧縮処理を施した画像データを、メモリやHDDなどで構成されるデータ蓄積手段105に蓄積する。
このデータ蓄積手段105では、各々の画像データに番号を付加した状態で保持されるようになっている。
特徴量データと画像データの組合せは、例えばNo.1の特徴量データは、データ蓄積装置のデータNo.1と対であるように予め決められている。
【0023】
次に、データ蓄積手段105に蓄積されたデータを書込装置108(出力装置)に出力する処理について説明する。
まず、データ蓄積手段105に蓄積されている画像データを復号化手段106により画像データに復号化する。
そして、復号化された画像データと、特徴量蓄積手段104に蓄積されているこの画像データに対応した特徴量データと、が適応処理手段107に入力される。
【0024】
適応処理手段107では、例えば、エッジ部、非エッジ部においてγ(ガンマ)テーブルの異なるγ変換を行う処理を行う。エッジ部では、シャープネスを強調する図9に示すようなテーブルデータを用いることによってγ変換を行う。また、非エッジ部では、階調性が豊かになるように、図10に示すようななだらかなテーブルデータを用いてγ変換処理を行う。
適応処理手段107では、上述したようなγ変換だけでなく、フィルタ処理や階調変換処理などを、エッジ、非エッジによって選択的に変えることで画質の向上を図る処理を行うことができる。
そして、適応処理手段107において各種変換を施された画像データは、書込装置108に転送されて、印刷処理などの出力処理を施されるようになっている。
【0025】
ここでは、モノクロのグレースケール画像のデータ処理方法について説明したが、カラー画像の処理の場合についても同様の処理を行うことが可能である。
例えば、RGB(赤・緑・青)の三原色からなる有彩色の画像データの場合、それぞれのR、G、Bの各色成分に対して、上述したモノクロデータと同様の処理を施すことにより、画像処理を実現することができる。
【0026】
(第2実施例)
図11は、第2実施例における画像処理装置の機能構成を示したブロック図である。
図11に示すように、画像処理装置は、読取装置201、符号化手段202、特徴量抽出手段203、データ蓄積手段205、復号化手段206、適応処理手段207、書込装置208とから構成されている。
次に、このように構成された画像処理装置における動作について説明する。
ここでは、読取装置201によって得られた画像データは単一成分であるモノクロのグレースケール画像であるとする。
まず、読取装置201によって得られた画像に対し、特徴量抽出手段203において、図8に示すような一次微分フィルタを用いてフィルタ演算処理を行い、エッジ成分を示す特徴量を抽出する。なお、この特徴量の抽出は、第1実施例と同様の方法を用いる。
【0027】
一方、読取装置201によって得られた画像データは、特徴量抽出手段203と並行して、符号化手段202へ入力されるようになっている。
そして、画像データは、符号化手段202において、例えば非可逆なJPEG符号化などの手法によってデータ量を圧縮させる。
次に、データの圧縮処理を施した画像データおよび抽出されたエッジ成分を示す特徴量を、メモリやHDDなどで構成されるデータ蓄積手段205に蓄積する。
【0028】
次に、データ蓄積手段205に蓄積されたデータを書込装置208に出力する処理について説明する。
まず、データ蓄積手段205に蓄積されている画像データを復号化手段206により復号化する。
そして、復号化された画像データ、および、データ蓄積手段205に蓄積されているこの画像データに対応したエッジ成分を示す特徴量が適応処理手段207に入力される。
【0029】
適応処理手段207では、例えば、エッジ部、非エッジ部においてγテーブルの異なるγ変換を行う処理を行う。エッジ部では、シャープネスを強調する図9に示すようなテーブルデータを用いることによってγ変換を行う。また、非エッジ部では、階調性が豊かになるように、図10に示すようななだらかなテーブルデータを用いてγ変換処理を行う。
適応処理手段207では、上述したようなγ変換だけでなく、フィルタ処理や階調変換処理などを、エッジ、非エッジによって選択的に変えることで画質の向上を図る処理を行うことができる。
そして、適応処理手段207において各種変換を施された画像データは、書込装置208に転送されて、印刷処理などの出力処理を施されるようになっている。
【0030】
ここでは、モノクロのグレースケール画像のデータ処理方法について説明したが、カラー画像の処理の場合についても同様の処理を行うことが可能である。
例えば、RGBの三原色からなる有彩色の画像データの場合、それぞれのR、G、Bの各色成分に対して、上述したモノクロデータと同様の処理を施すことにより、画像処理を実現することができる。
【0031】
(第3実施例)
図12は、第3実施例における画像処理装置の機能構成を示したブロック図である。
図12に示すように、画像処理装置は、読取装置301、符号化手段302、特徴量抽出手段303、特徴量蓄積手段304、データ蓄積手段305、復号化手段306、適応処理手段307、書込装置308、データ合成手段309、データ分離手段310とから構成されている。
次に、このように構成された画像処理装置における動作について説明する。
ここでは、読取装置301によって得られた画像データは単一成分であるモノクロのグレースケール画像であるとする。
まず、読取装置301によって得られた画像に対し、特徴量抽出手段303において、図8に示すような一次微分フィルタを用いてフィルタ演算処理を行い、エッジ成分を示す特徴量を抽出する。
そして、抽出された特徴量データを、メモリやHDDなどの記憶装置で構成される特徴量蓄積手段304に蓄積する。
なお、特徴量蓄積手段304では、特徴量データに番号を付加した状態で保持されるようになっている。
【0032】
一方、読取装置301によって得られた画像データは、特徴量抽出手段303と並行して、データ合成手段309へ入力されるようになっている。
このデータ合成手段309では、入力された画像データと、特徴量蓄積手段304に蓄積された特徴量データとを合成する処理が施される。その後、合成処理を施されたデータは、符号化手段302へ入力されるようになっている。
そして、画像データは、符号化手段302において、例えば非可逆なJPEG符号化などの手法によってデータ量を圧縮させる。
【0033】
次に、データの圧縮処理を施した画像データを、メモリやHDDなどで構成されるデータ蓄積手段305に蓄積する。
このデータ蓄積手段305では、各々の画像データに番号を付加した状態で保持されるようになっている。
特徴量データと画像データの組合せは、例えばNo.1の特徴量データは、データ蓄積装置のデータNo.1と対であるように予め決められている。
【0034】
次に、データ蓄積手段305に蓄積されたデータを書込装置308に出力する処理について説明する。
まず、データ蓄積手段305に蓄積されている画像データを復号化手段306によりデータに復号化する。
そして、復号化されたデータは、データ分離手段310に入力され、このデータ分離手段310において、画像データと、この画像データに対応した特徴量データとに分離され、これらのデータが適応処理手段307に入力される。
【0035】
適応処理手段307では、例えば、エッジ部、非エッジ部においてγテーブルの異なるγ変換を行う処理を行う。エッジ部では、シャープネスを強調する図9に示すようなテーブルデータを用いることによってγ変換を行う。また、非エッジ部では、階調性が豊かになるように、図10に示すようななだらかなテーブルデータを用いてγ変換処理を行う。
適応処理手段307では、上述したようなγ変換だけでなく、フィルタ処理や階調変換処理などを、エッジ、非エッジによって選択的に変えることで画質の向上を図る処理を行うことができる。
そして、適応処理手段307において各種変換を施された画像データは、書込装置308に転送されて、印刷処理などの出力処理を施されるようになっている。
【0036】
ここでは、モノクロのグレースケール画像のデータ処理方法について説明したが、カラー画像の処理の場合についても同様の処理を行うことが可能である。
例えば、RGBの三原色からなる有彩色の画像データの場合、それぞれのR、G、Bの各色成分に対して、上述したモノクロデータと同様の処理を施すことにより、画像処理を実現することができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、読み取った画像データのエッジ成分を検出して特徴量データを抽出することにより、精度のよい特徴量データを抽出することができるため、出力データの画質の低下を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、特徴量データと画像データを併せて記憶することにより、データの記憶装置を共用とすることができるため、画像処理装置のコストダウンを図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、特徴量データと画像データを合成することにより、複数のデータ管理を一元化することができるため、画像処理装置におけるデータの管理効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像処理装置の概略構成を示した図である。
【図2】本実施の形態に係る画像処理装置全体の制御ブロック図である。
【図3】ブックモード時の原稿読み取り部の構成を示した図である。
【図4】SDFモード時の原稿読み取り部の構成を示した図である。
【図5】画像処理部の概略構成を示した図である。
【図6】アナログビデオ処理部、シェーディング補正処理部および光学系の構成を示した図である。
【図7】第1実施例における画像処理装置の機能構成を示したブロック図である。
【図8】一次微分フィルタを示した図である。
【図9】γ変換時に用いられるテーブルデータを示した図である。
【図10】γ変換時に用いられるテーブルデータを示した図である。
【図11】第2実施例における画像処理装置の機能構成を示したブロック図である。
【図12】第3実施例における画像処理装置の機能構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 読取装置本体
2 原稿搬送装置
3 原稿読み取り台
4 第1の走行体
5 第2の走行体
6 レンズ
7 CCD
8 ステッピングモータ
9 露光走査光学系
10 SDFユニット
11 原稿台
12 ステッピングモータ
13 原稿
14 原稿押さえ板
15 白基準板
16 CPU
17 光源ドライバ
18 CCD駆動部
19 画像処理部
20 モータドライバ
21 アナログビデオ処理部
22 シェーディング補正処理部
23 画像データ処理部
24 2値化処理部
25 スキャンバッファ
26 I/Fコントローラ
27 バッファコントローラ
28 モータドライバ
29 分離ローラ
30 搬送ローラ
31 プリアンプ回路
32 可変増幅回路
33 A/Dコンバータ
34 黒演算回路
35 シェーディング補正演算回路
36 ラインバッファ
37 シェーディング調整板

Claims (3)

  1. 原稿を光学的に読み取り、前記原稿の画像データを生成する画像読取手段と、
    前記画像読取手段により生成された前記画像データに含まれるエッジ成分を検出するエッジ成分検出手段と、
    前記エッジ成分検出手段により検出された前記エッジ成分に基づいて、前記画像データに対応するエッジ量の特徴を示した特徴量データを抽出する特徴量抽出手段と、
    前記特徴量抽出手段により抽出された前記特徴量データを記憶する特徴量記憶手段と、
    前記画像読取手段により生成された前記画像データに所定の圧縮処理を施して、非可逆な符号データに変換する符号化手段と、
    前記符号化手段により変換された前記符号データを記憶する符号データ記憶手段と、
    前記符号データ記憶手段に記憶された前記符号データに復号処理を施して、復号画像データに変換する復号手段と、
    前記復号手段により変換された前記復号画像データと、前記特徴量記憶手段に記憶された前記特徴量データと、に基づいて出力画像データを生成する出力データ生成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記符号データ記憶手段は、前記符号データおよび前記特徴量データを記憶し、
    前記出力データ生成手段は、前記復号画像データと、前記符号データ記憶手段に記憶された前記特徴量データと、に基づいて出力画像データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記画像読取手段により生成された前記画像データと、前記特徴量記憶手段に記憶された前記特徴量データと、を合成して合成データを生成する合成手段と、
    前記合成手段により合成された合成データを、前記復号画像データと、前記特徴量データとに分離する分離手段と、
    を備え、
    前記符号化手段は、前記合成手段により合成された合成データに所定の圧縮処理を施して、非可逆な符号データに変換し、
    前記出力データ生成手段は、前記分離手段により分離された前記復号画像データと、前記特徴量データと、に基づいて出力画像データを生成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
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