JP2004235935A - 画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2004235935A
JP2004235935A JP2003021623A JP2003021623A JP2004235935A JP 2004235935 A JP2004235935 A JP 2004235935A JP 2003021623 A JP2003021623 A JP 2003021623A JP 2003021623 A JP2003021623 A JP 2003021623A JP 2004235935 A JP2004235935 A JP 2004235935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
area
compression
roi
encoding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003021623A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Yano
隆則 矢野
Toru Suino
水納  亨
Hiroyuki Sakuyama
宏幸 作山
Yasuyuki Nomizu
泰之 野水
Toshio Miyazawa
利夫 宮澤
Junichi Hara
潤一 原
Nekka Matsuura
熱河 松浦
Taku Kodama
児玉  卓
Yasuyuki Shinkai
康行 新海
Takayuki Nishimura
隆之 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003021623A priority Critical patent/JP2004235935A/ja
Publication of JP2004235935A publication Critical patent/JP2004235935A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

【課題】1枚の画像中でも、画像種に応じてROI領域とそれ以外の領域に区別して画像を圧縮符号化することを可能として、その後の画像利用の便宜を図る。
【解決手段】コントローラは、バンドの画像を像域分離部で像域分離する(ステップS11)。そして、この像域分離により文字領域と判定された領域はROI領域として設定する(ステップS12)。この画像を順次画像圧縮部で圧縮符号化して符号列を作成する(ステップS13〜S16)。すなわち、ROI領域として設定されている領域は(ステップS13のY)、JPEG2000アルゴリズムにより所定の低い圧縮率で圧縮符号化し(ステップS14)、ROI領域以外の領域は(ステップS13のN)、ROI領域の処理の場合より高い所定の圧縮率で圧縮符号化する(ステップS15)。そして、符号を一本の符号列に合成する(ステップS16)。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データを圧縮符号化する画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
離散ウェーブレット変換を用いた画像の圧縮符号化方式としては、例えば、特許文献1に開示の技術が知られている。
【0003】
また、画像圧縮伸長アルゴリズムとして、最近では、国際標準としてJPEG2000という新しい方式が規格化されている。このJPEG2000の処理手順については、例えば、非特許文献1に開示されている。また、ROI(Regionof Interest)領域の処理技術については、例えば、非特許文献1、特許文献2に開示されている。
【0004】
さらに、画像の像域分離技術の一例が、特許文献3に開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−358183公報
【特許文献2】
特開2000−358183公報
【特許文献3】
特開2002−64717公報
【非特許文献1】
「インターフェイス 2002年1月号(CQ出版発行)」(特に、49頁、69頁を参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、1枚の画像には、文字、絵柄、写真など、種類が異なる画像が混在している場合がある。そして、同一の1枚の画像であっても、その含まれる画像の種類によって重要度が異なる場合があり、このような画像を圧縮符号化する場合においても、一本の圧縮符号列中で、画像の種類に応じて取り扱いを変えるようにできれば、その後の画像データの利用上も便利である。
【0007】
この発明の目的は、1枚の画像中でも、画像種に応じてROI領域とそれ以外の領域に区別して画像を圧縮符号化することを可能として、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、画像データについて画像の像域分離を行なう像域分離手段と、画像をウェーブレット変換した係数を符号化することにより前記画像データを圧縮符号化して符号列を作成する圧縮手段と、この符号列の作成の際に前記像域分離の結果判明した特定の像域にROI(Region of Interest)領域を設定するROI領域設定手段と、を備えている画像処理装置である。
【0009】
したがって、1枚の画像中でも、画像種に応じてROI領域とそれ以外の領域に区別して画像を圧縮符号化できるので、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記圧縮手段は、前記画像の前記ROI領域とそれ以外の領域とで異なる圧縮符号化方式により前記圧縮符号化を行う。
【0011】
したがって、1枚の画像中でも、画像種に応じてROI領域とそれ以外の領域とで異なる圧縮符号化方式を設定できるので、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記圧縮手段は、前記異なる圧縮符号化方式を画像の圧縮率の高低としている。
【0013】
したがって、1枚の画像中でも、画像種に応じてROI領域とそれ以外の領域とで異なる圧縮率を設定できるので、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像処理装置において、前記圧縮手段は、前記ROI領域については前記係数を所定レベル分シフトアップし、それ以外の領域については前記シフトアップを行わないことにより前記圧縮率を変える。
【0015】
したがって、1枚の画像中でも、ウェーブレット変換係数のレベルを変えることで、画像種に応じて設定されているROI領域は、それ以外の領域より高画質とすることにより、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の画像処理装置において、前記圧縮手段は、前記ROI領域についてはそれ以外の領域より構成するレイヤにつき多くのビットを配置することにより前記圧縮率を変える。
【0017】
したがって、1枚の画像中でも、レイヤのビット数を変えることで、画像種に応じて設定されているROI領域は、それ以外の領域より高画質とすることにより、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかの一に記載の画像処理装置において、前記ROI領域設定手段でROI領域を設定する前記像域の種別を設定する像域設定手段を備えている。
【0019】
したがって、ROI領域を設定する画像種を所望に変更することができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像処理装置において、前記像域分離手段は、文字領域を像域分離することができ、前記像域設定手段は、前記文字領域を前記ROI領域設定手段でROI領域を設定する前記像域としてデフォルトで設定する。
【0021】
したがって、画像種の中でも劣化しやすい文字についてはデフォルトでROI領域を設定することができ、文字優先でその後の処理を行うことができる。
【0022】
請求項8に記載の発明は、画像データを処理する請求項1〜7のいずれかの一に記載の画像処理装置と、前記圧縮手段で圧縮符号化後の符号列を記憶する記憶装置と、この記憶されている符号列を復号する復号化手段と、この復号化後の画像データに基づいて画像形成を行なうプリンタエンジンと、を備えている画像形成装置である。
【0023】
したがって、1枚の画像でも、ROI領域に設定された画像種については、特に高画質で画像形成するなど、画像形成の便宜を図ることができる。
【0024】
請求項9に記載の発明は、画像データについて画像の像域分離を行なう像域分離処理と、画像をウェーブレット変換した係数を符号化することにより前記画像データを圧縮符号化して符号列を作成する圧縮処理と、この符号列の作成の際に前記像域分離の結果判明した特定の像域にROI領域を設定するROI領域設定処理と、をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムである。
【0025】
したがって、1枚の画像中でも、画像種に応じてROI領域とそれ以外の領域に区別して画像を圧縮符号化できるので、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0026】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のプログラムにおいて、前記圧縮処理は、前記画像の前記ROI領域とそれ以外の領域とで異なる圧縮符号化方式により前記圧縮符号化を行う。
【0027】
したがって、1枚の画像中でも、画像種に応じてROI領域とそれ以外の領域とで異なる圧縮符号化方式を設定できるので、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0028】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のプログラムにおいて、前記圧縮処理は、前記異なる圧縮符号化方式を画像の圧縮率の高低としている。
【0029】
したがって、1枚の画像中でも、画像種に応じてROI領域とそれ以外の領域とで異なる圧縮率を設定できるので、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0030】
請求項12に記載の発明は、請求項9〜11のいずれかの一に記載のプログラムを記憶している記憶媒体である。
【0031】
したがって、記憶しているプログラムにより、請求項9〜11のいずれかの一に記載の発明と同様の作用、効果を奏することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
[JPEG2000アルゴリズムの概要について]
まず、本実施の形態に関連するJPEG2000アルゴリズムの概要について説明する。
【0033】
図7は、JPEGアルゴリズムの概要を説明するためのブロック図である。JPEGアルゴリズムは、色空間変換・逆変換部100、離散コサイン変換・逆変換部101、量子化・逆量子化部102、エントロピー符号化・復号化部103で構成されている。通常は、高い圧縮率を得るために、非可逆符号化を使用するので、完全なオリジナル画像データの圧縮伸長、いわゆるロスレス圧縮は行なわない場合がほとんどである。しかしながら、この非可逆(ロッシー)圧縮により実用上問題が生じることは少ない。そのため、JPEG方式は、圧縮や伸長の処理あるいは圧縮後の画像データ蓄積に必要なメモリ容量を抑え、また、データの送受信に費やされる時間を短くすることに大きく貢献している。こうした利点のために、JPEGは現在最も広く普及している静止画像の圧縮伸長アルゴリズムとなった。
【0034】
図8は、JPEG2000アルゴリズムの概要を説明するためのブロック図である。JPEG2000のアルゴリズムは、色空間変換・逆変換部110、2次元ウェーブレット変換・逆変換部111、量子化・逆量子化部112、エントロピー符号化・復号化部113、タグ処理部114で構成されている。
【0035】
上記のごとく、現在、最も広く普及している静止画像の圧縮伸長方式はJPEGである。しかしながら、静止画像に対する高精細化の要求はとどまることがなく、JPEG方式にも技術的な限界が見え始めている。例えば、今まではあまり目立たなかったブロックノイズやモスキートノイズが、原画像の高精細化に伴い顕著となり、JPEGファイルの画質劣化が無視できないレベルとなってきている。その結果を受けて、低ビットレート、すなわち高圧縮率領域における画質向上が、技術開発の最重要課題として認識されるようになった。JPEG2000はこうした問題を解決することが出来るアルゴリズムとして生まれた。そして、近い将来、現在主流のJPEG形式と併用されることが予想される。
【0036】
前述した図7と図8とを比較して、最も大きく異なる点の一つは変換方法である。JPEGは離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)を、JPEG2000は離散ウェーブレット変換(DWT:Discrete Wavelet Transform)を用いている。DWTはDCTに比べて、高圧縮領域における画質が良いという長所が、採用の大きな理由となっている。また、もう一つの大きな相違点は、後者では、最終段に符号形成をおこなうために、タグ処理部114と呼ばれる機能ブロックが追加されている。ここで、コードストリームの生成や解釈が行われる。そして、コードストリームによって、JPEG2000は様々な便利な機能を実現できるようになった。例えば、図9は、デコンポジションレベルが3の場合の、各デコンポジションレベルにおけるサブバンドの一例を示す図で、図9に示したブロックベースでのDWTにおけるオクターブ分割の階層に対応した任意の階層で、静止画像の圧縮伸長処理を停止させることができる。
【0037】
なお、図7と図8の原画像の入出力部分には、色空間変換・逆変換部100,110が用意されることが多い。例えば、原色系のR(赤)/G(緑)/B(青)の各コンポーネントからなるRGB表色系や、補色系のY(黄)/M(マゼンタ)/C(シアン)の各コンポーネントからなるYMC表色系から、YCrCbあるいはYUV表色系への変換又は逆の変換を行なう部分がこれに相当する。
【0038】
以下、JPEG2000アルゴリズムについて、説明する。
【0039】
ここで、JPEG2000に関する用語の定義は、JPEG2000 PartI FDIS(Final Draft International Standard)に準拠するものとする。以下、代表的な用語の定義について示す。
【0040】
1.code−block: A rectangular grouping of coefficients from the same subband of a tile−component.
2.decomposition level: A collection of wavelet subbands where each coefficient has the same spatial impact or span with respect to the source component samples. These include the HL, LH, and HH subbands of the same two dimensional subband decomposition. For the last decomposition level the LL subband is also included.
3.precinct: A one rectangular region of a transformed tile−component, within each resolution level, used for limiting the size of packets.
4.layer: A collection of compressed image data from coding passes ofone, or more, code−blocks of a tilecomponent. Layers have an order for encoding and decoding that must be preserved.
5.region of interest(ROI):A collection of coefficients that are considered of particular relevance by some user defined measure.
以上が、代表的な用語の定義である。
【0041】
図10は、タイル分割されたカラー画像の各コンポーネントの例を示す図である。カラー画像は、一般に、図10に示すように、原画像の各コンポーネント130,131,132(この例ではRGB原色系)が、矩形をした領域(タイル)130,131,132によって分割される。そして、個々のタイル、例えば、R00,R01,…,R15/G00,G01,…,G15/B00,B01,…,B15が、圧縮伸長プロセスを実行する際の基本単位となる。従って、圧縮伸長動作は、コンポーネント毎、そしてタイル毎に、独立に行われる。
【0042】
符号化時には、各コンポーネントの各タイルのデータが、図8に示した色空間変換部110に入力され、色空間変換を施されたのち、2次元ウェーブレット変換部111で2次元ウェーブレット変換(順変換)が適用されて周波数帯に空間分割される。
【0043】
前述した図9には、デコンポジションレベルが3の場合の、各デコンポジションレベルにおけるサブバンドを示している。すなわち、原画像のタイル分割によって得られたタイル原画像(0LL)(デコンポジションレベル0(符号120))に対して、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジションレベル1(符号121)に示すサブバンド(1LL,1HL,1LH,1HH)を分離する。そして引き続き、この階層における低周波成分1LLに対して、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジションレベル2(符号122)に示すサブバンド(2LL,2HL,2LH,2HH)を分離する。順次同様に、低周波成分2LLに対しても、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジションレベル3(符号123)に示すサブバンド(3LL,3HL,3LH,3HH)を分離する。
【0044】
更に図9では、各デコンポジションレベルにおいて符号化の対象となるサブバンドを、グレーで表してある。例えば、デコンポジションレベルを3とした時、グレーで示したサブバンド(3HL,3LH,3HH,2HL,2LH,2HH,1HL,1LH,1HH)が符号化対象となり、3LLサブバンドは符号化されない。
【0045】
次いで、指定した符号化の順番で符号化の対象となるビットが定められ、図8に示した量子化部112で対象ビット周辺のビットからコンテキストが生成される。量子化の処理が終わったウェーブレット係数は、個々のサブバンド毎に、プレシンクトと呼ばれる重複のない矩形に分割される。これは、インプリメンテーションでメモリを効率的に使うために導入されたものである。
【0046】
図11は、プレシンクトとコードブロックの関係の一例を説明する図で、原画像140は、デコンポジションレベル1において、タイル140t0,140t1,140t2,140t3の4つのタイルに分割されている。図11に示したように、例えばプレシンクト140p4は、空間的に一致した3つの矩形領域からなり、プレシンクト140p6も同様である。ここでプレシンクトの番号はラスター順に0〜8まで割り当てられる。更に、個々のプレシンクトは、重複しない矩形のコードブロックと呼ばれるブロックに分けられる。本例では、0〜11までの12個のコードブロックに分けられており、例えばコードブロック140b1は、コードブロック番号1を示す。このコードブロックは、エントロピーコーディングを行なう際の基本単位となる。
【0047】
ウェーブレット変換後の係数値は、そのまま量子化し符号化することも可能であるが、JPEG2000では符号化効率を上げるために、係数値を「ビットプレーン」単位に分解し、画素あるいはコード・ブロック毎に「ビットプレーン」に順位付けを行なうことができる。図12には、その手順を簡単に説明するものである。この例は、原画像(32×32画素)を16×16画素のタイル4つで分割した場合で、デコンポジション・レベル1のプレシンクトとコード・ブロックの大きさは、各々8×8画素と4×4画素としている。プレシンクトとコード・ブロックの番号は、ラスター順に付けられる。タイル境界外に対する画素拡張にはミラーリング法を使い、可逆(5,3)フィルタでウェーブレット変換を行い、デコンポジションレベル1のウェーブレット係数値を求めている。また、タイル0/プレシンクト3/コード・ブロック3について、代表的な「レイヤ」についての概念図をも併せて示している。レイヤの構造は、ウェーブレット係数値を横方向(ビットプレーン方向)から見ると理解しやすい。1つのレイヤは任意の数のビットプレーンから構成される。この例では、レイヤ0,1,2,3は、各々、1,3,1の3つのビットプレーンから成っている。そして、LSBに近いビットプレーンを含むレイヤ程、先に量子化の対象となり、逆に、MSBに近いレイヤは最後まで量子化されずに残ることになる。LSBに近いレイヤから破棄する方法はトランケーションと呼ばれ、量子化率を細かく制御することが可能である。
【0048】
前述の図8に示したエントロピー符号化部113では、コンテキストと対象ビットから確率推定によって、各コンポーネントのタイルに対する符号化を行なう。こうして、原画像の全てのコンポーネントについて、タイル単位で符号化処理が行われる。最後にタグ処理部114は、エントロピコーダ部からの全符号化データを1本のコードストリームに結合するとともに、それにタグを付加する処理を行なう。図13は、コードストリームの構造の一例を簡単に示した図で、コードストリームの先頭と各タイルを構成する部分タイルの先頭にはヘッダ(それぞれ、メインヘッダ150及びタイルパートヘッダ151)と呼ばれるタグ情報が付加され、その後に、各タイルの符号化データ(ビットストリーム152)が続く。そして、コードストリームの終端には、再びタグ(End of codestream)153が置かれる。
【0049】
一方、復号化時には、符号化時とは逆に、各コンポーネントの各タイルのコードストリームから画像データを生成する。前述の図8を用いて簡単に説明する。この場合、タグ処理部114は、外部より入力したコードストリームに付加されたタグ情報を解釈し、コードストリームを各コンポーネントの各タイルのコードストリームに分解し、その各コンポーネントの各タイルのコードストリーム毎に復号化処理が行われる。コードストリーム内のタグ情報に基づく順番で復号化の対象となるビットの位置が定められるとともに、逆量子化部112で、その対象ビット位置の周辺ビット(既に復号化を終えている)の並びからコンテキストが生成される。エントロピー復号化部113で、このコンテキストとコードストリームから確率推定によって復号化を行い対象ビットを生成し、それを対象ビットの位置に書き込む。
【0050】
このようにして復号化されたデータは周波数帯域毎に空間分割されているため、これを2次元ウェーブレット逆変換部111で2次元ウェーブレット逆変換を行なうことにより、画像データの各コンポーネントの各タイルが復元される。復元されたデータは色空間逆変換部110によって元の表色系のデータに変換される。
【0051】
また、従来のJPEG圧縮伸長形式の場合は、上記のJPEG2000で述べたタイルを、2次元離散コサイン変換を行なう、一辺が8ピクセルの正方形ブロック、として読み替えれば良い。
【0052】
ここまでは、一般的な静止画像についての説明であったが、この技術を動画像に拡張することも可能である。すなわち、動画像の各フレームを1枚の静止画像で構成し、これらの静止画像を、アプリケーションに最適なフレーム速度で動画像データを作成(符号化)し、あるいは表示(復号化)させることができる。これが、静止画像のMotion圧縮伸長処理と言われている機能である。この方式は、動画像で現在広く使われているMPEG形式のビデオ・ファイルには無い機能、すなわち、フレーム単位で高品質な静止画像を扱えるという利点を持っていることから、放送局等の業務分野で注目を集め始めている。やがては、一般消費者向けに普及する可能性も大きい。
【0053】
[発明の実施の形態1]
本発明の一実施の形態を発明の実施の形態1として説明する。
【0054】
図1は、本実施の形態であるデジタル複写機1の概略構成を示すブロック図である。このデジタル複写機1は、本発明の画像形成装置を実施するもので、周知の電子写真プロセスにより用紙上などに画像形成を行なうプリンタエンジン2と、原稿の画像を読み取るスキャナ3とを備えている。このデジタル複写機1は、マイクロコンピュータを有するコントローラ5を備えている。このコントローラ55は、具体的には、デジタル複写機1の全体を制御するメインコントローラと、メインコントローラ5各部をそれぞれ制御する複数のサブコントローラとからなるが、ここでは、単一のコントローラ5として図示する。このコントローラ5のCPUは、記憶媒体であるROMに記憶されている制御プログラムに基づいて後述する処理を実行する。
【0055】
プリンタエンジン2は、それぞれ感光体、現像装置、クリーニング装置、帯電装置を有していて、K,M,C,Y(ブラック、マゼンタ、シアン、イエロー)各色の乾式トナー像を形成するためのプロセスカートリッジ11K,11M,11C,11Yと、転写ベルト12と、定着装置13と、プロセスカートリッジ11K,11M,11C,11Yの各感光体にK,M,C,Y各色の画像の静電潜像を光書込みする光書込装置14K,14M,14C,14Yとを備えている。また、デジタル複写機1は、カラー画像を記録されるための転写材(記録用紙やOHPなど)を収納する給紙トレイ15a〜15cを備えている。各プロセスカートリッジ11K,11M,11C,11Yは、K,M,C,Y各色のトナー像を転写ベルト12に重ね合わせて形成し、この重ね合わされたトナー像は、給紙トレイ15a〜15cから供給される転写材に転写されて、定着装置13により定着される。
【0056】
また、デジタル複写機1は、図示せぬコントローラ、バンドバッファ22、符号化部23、復号化部24、ページメモリ25からなる、画像処理装置26を備えている。
【0057】
図1において、バンドバッファ22は、1ページ分の画像データを構成する複数のバンドのうち、一つのバンドに含まれる画素のデータを格納するためのバッファである。ここでバンドとは、所定数の画素ラインから構成される画像データの一領域である。
【0058】
デジタル複写機1は、LANなどの所定のネットワーク4から図示しない通信インターフェイスを介して画像データを受け取ることができる。RIP部21は、ネットワーク4を介して入力された画像データがPDL(ページ記述言語)形式のデータであるとき、これをバンド単位に描画処理してビットマップ形式に変換して、画像処理装置26に出力する。
【0059】
符号化部23はバンドバッファ22に格納された画像データを符号化するための符号化装置である。復号手段となる復号化部24は、圧縮符号を復号するための復号化装置である。本例では、符号化部23で使用する符号化として静止画圧縮の国際標準であるJPEG2000を使用している。したがって、その符号化後の符号列は、静止画像を1又は複数の領域(タイル)に分割し、この各領域を独立して階層的に圧縮符号化するものである。かかる符号化、復号化の詳細については前述のとおりである。
【0060】
ページメモリ25は所定ページ分の画像データを圧縮符号として格納(記憶)するためのメモリである。本例のページメモリ25は、A4サイズの画像データ1ページ分の圧縮符号列を格納可能とする。ハードディスク27はページメモリ25に格納された圧縮符号列を取得して格納し、必要に応じてその圧縮符号列をページメモリ25に再格納するために設けられたメモリである。
【0061】
RGB→CMYK変換部28は、バンドバッファ22からバンド単位でRGB(レッド、グリーン、ブルー)色の信号で表現された画像データを受け取り、これをCMYK信号に変換する。K,M,C,Y色階調処理部29K,29M,29C,29Yは、それぞれK,M,C,Y色の多値データを少値化して書込データに変換する機能を果たす。本例では、バンドバッファ22では1画素8ビットの600dpi画像データを格納し、これをK,M,C,Y色階調処理部29K,
29M,29C,29Yで1画素1ビットの1200dpi画像データへと変換する。
【0062】
K,M,C色の書込みデータは、画像形成開始タイミングを調節するためにラインメモリ16K,16M,16Cに格納され、各色の画像が転写材上で重なり合うようにタイミングを合わせてK,M,C,Y,の色書込装置14K,14M,14C,14Yに送られる。
【0063】
図2は、符号化部23の一構成例の機能ブロック図である。符号化部23は、画像読込部31、像域分離部32と、注目領域設定部33と、画像圧縮部34と、符号列出力部39とを備えている。画像読込部31は、バンドバッファ22からバンドの画像データを読み込む。像域分離部32は、周知の技術により、この読み込んだ画像の像域分離を行う。像域分離についてはさまざまな技術が周知であるので詳細な説明は省略するが、ここでは、文字の画像で構成される文字領域と、絵柄の画像で構成される絵柄領域とに像域分離する。
【0064】
注目領域設定部33は、像域分離部32により像域分離された、文字領域、絵柄領域のうち、ユーザが選択(図示しない操作パネルの操作により選択する)した方を注目領域として設定する。また、ユーザがかかる選択を行わないときは、文字領域を注目領域としてデフォルトで選択する。
【0065】
画像圧縮部34は、画像読込部31が読み込んだバンドの画像データをJPEG2000アルゴリズムにより圧縮符号化して符号列を作成する。すなわち、バンドの画像データを必要に応じて複数のタイルに分割した上で、タイル分割した場合にはタイルごとに独立して、画像データをウェーブレット変換部35で離散ウェーブレット変換する。そして、変換後のウェーブレット係数を量子化部36で量子化し、符号化部37で圧縮符号化し、符号列作成部38で一本の符号列に作成する。これらの処理の詳細については前述したとおりである。符号列出力部39は、作成した符号列をページメモリ25に出力する。
【0066】
画像圧縮部34では、この符号列の作成に際して、注目領域設定部33により注目領域として設定された像域(この例では、文字領域または絵柄領域)をROI領域として設定する(画像のどの領域がROI領域であるかの情報は、作成される符号列のヘッダ情報に記録される)。そして、画像を圧縮符号化するのに際して、ROI領域については、それ以外の領域より低い所定の圧縮率で画像圧縮する。
【0067】
具体的には、例えば、量子化部36において、ROI領域については、ウェーブレット変換係数を所定レベル分だけシフトアップし、それ以外の領域については、このようなシフトアップを行わないようにする。すなわち、JPEG2000に準ずる符号化を行なう際には、上位ビットプレーンを優先して符号化し、下位ビットは状況に応じて省かれる。従って、このようにシフトアップを行なうことにより、シフトアップした部分(ここではROI領域)については、相対的に下位ビットまで符号化されるため、それ以外の領域に比較して高画質化が実現されることになる。
【0068】
また、符号化部23の構成を、図2に代えて図3のように構成してもよい。図3の例においては、量子化部36の後段で符号化部37の前段にビットプレーン分割部40が設けられている。そして、この例においても、画像圧縮部34では、この符号列の作成に際して、注目領域設定部33により注目領域として設定された像域をROI領域として設定し、画像を圧縮符号化するのに際して、ROI領域については、それ以外の領域より低い所定の圧縮率で画像圧縮する。
【0069】
ビットプレーン分割部40は、ウェーブレット変換係数値をビットプレーン単位に分解する。また、ビットプレーン分割部40は、ROI領域については、それ以外の領域より、その構成するレイヤについて所定程度多くのビットを配置するようにして、ROI領域についてはそれ以外の領域より高画質となるようにする。
【0070】
図2、図3の符号化部23の構成例において、像域分離部32は画像圧縮部34の外部に設けているが、これは、像域分離部32における像域分離の結果を画像圧縮部34に送るパスを設けて実現している。しかし、像域分離部32は画像圧縮部34の内部に設けるようにしてもよい。例えば、ウェーブレット変換部35と量子化部36との間に像域分離部32を設けることができる。この場合、図9を参照して前記したサブバンド分解後のデータを使用して画像のエッジ成分を抽出して像域分離処理を行うことなどが考えられる。
【0071】
なお、図2、図3の符号化部23は、その機能をすべてコントローラ5のROMに記憶されている制御プログラムに基づく処理により実現することも可能であるが、処理の高速化のために、その機能の少なくとも一部をASICにより実現するようにすることもできる。
【0072】
次に、デジタル複写機1の動作について図4、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0073】
図4は、注目領域の設定に関する処理のフローチャートである。まず、コントローラ5は、図示しない操作パネルの操作によりモード設定が選択されたときは(ステップS1のY)、操作パネルのディスプレイに注目領域の設定を行うか否かのメッセージを表示して、注目領域の設定の有無をユーザに問い合わせる(ステップS2)。そして、ユーザが操作パネルを操作して注目領域の設定を行わないことを選択したときは(ステップS3のN)、デフォルトで文字領域を注目領域として設定する(ステップS4)。注目領域の設定を行なうことを選択したときに(ステップS3のY)、文字領域を注目領域として選択したときは(ステップS5のY)、文字領域を注目領域として設定し(ステップS6)、絵柄領域を注目領域として選択したときは(ステップS7のY)、文字領域を注目領域として設定する(ステップS8)。
【0074】
図5は、画像データの圧縮処理のフローチャートである。スキャナ3やネットワーク4から送信された画像データはバンドごとにバンドバッファ22でバッファリングされて、符号化部23で処理される。すなわち、コントローラ5は、バンドの画像を像域分離部32で像域分離して、像域分離手段、像域分離処理を実現する(ステップS11)。そして、この像域分離により注目領域と判定された領域はROI領域として設定して、ROI領域設定手段、ROI領域設定処理を実現する(ステップS12)。そして、この画像を順次画像圧縮部34で圧縮符号化して符号列を作成し、圧縮手段、圧縮処理を実現する(ステップS13〜S16)。すなわち、ROI領域として設定されている領域は(ステップS13のY)、JPEG2000アルゴリズムにより所定の低い圧縮率で圧縮符号化し(ステップS14)、ROI領域以外の領域は(ステップS13のN)、JPEG2000アルゴリズムによりROI領域の処理の場合より高い所定の圧縮率で圧縮符号化する(ステップS15)。そして、符号を一本の符号列に合成する(ステップS16)。
【0075】
なお、ステップS14,S15において、圧縮率の違いは、符号化部23が図2の例の場合であれば、前述のように、ROI領域については、ウェーブレット変換係数を所定レベル分だけシフトアップし、それ以外の領域については、このようなシフトアップを行わないようにすることで行う。また、図3の例であれば、前述のように、ROI領域については、それ以外の領域よりその構成するレイヤについて所定程度多くのビットを配置するようにして行う。
【0076】
このような圧縮符号化後の符号列は、記憶装置となるページメモリ25、ハードディスク27に記憶され、画像形成を行うときには、復号化部24で復号して復号化手段を実現し、復号後の画像データがRGB→CMYK変換部28に出力され、プリンタエンジン2での画像形成に供される。したがって、1枚の画像中でも、ROI領域に指定された画像種の部分については、それ以外の部分より高画質で印刷出力されることが期待できる。
【0077】
[発明の実施の形態2]
本発明の別の実施の形態について発明の実施の形態2として説明する。
【0078】
図6は、本実施の形態である画像処理装置61の電気的な接続を示すブロック図である。図6に示すように、画像処理装置61は、PCなどの情報処理装置であり、各種演算を行ない画像処理装置61の各部を集中的に制御するCPU62と、各種のROMやRAMからなるメモリ63とが、バス64で接続されている。
【0079】
バス64には、所定のインターフェイスを介して、ハードディスクなどの磁気記憶装置65と、マウスやキーボードなどで構成される入力装置66と、LCDやCRTなどの表示装置67と、光ディスクなどの記憶媒体68を読取る記憶媒体読取装置69とが接続され、また、インターネットなどのネットワーク70と通信を行なう所定の通信インターフェイス71が接続されている。なお、記憶媒体8としては、CDやDVDなどの光ディスク、光磁気ディスク、フレキシブルディスクなどの各種方式のメディアを用いることができる。また、記憶媒体読取装置69は、具体的には記憶媒体68の種類に応じて光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブなどが用いられる。
【0080】
磁気記憶装置65には、この発明のプログラムを実現する画像処理プログラムが記憶されている。この画像処理プログラムは、記憶媒体68から記憶媒体読取装置69により読取るか、あるいは、インターネットなどのネットワーク70からダウンロードするなどして、磁気記憶装置65にインストールしたものである。このインストールにより画像処理装置61は動作可能な状態となる。なお、この画像処理プログラムは、所定のOS上で動作するものであってもよい。また、特定のアプリケーションソフトの一部をなすものであってもよい。
【0081】
このような構成の画像処理装置61は、画像処理プログラムにより、前述の画像処理装置26と同様の処理を行なう。よって、符号化部23、復号化部24による前述の処理は画像処理プログラムに基づく処理により実現される。具体的な処理内容については、図5を参照して前記したとおりであるため、ここでは省略する。
【0082】
これにより、1枚の画像中でも、画像種に応じてROI領域とそれ以外の領域に区別して画像を圧縮符号化できるので、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0083】
【発明の効果】
請求項1,9に記載の発明は、1枚の画像中でも、画像種に応じてROI領域とそれ以外の領域に区別して画像を圧縮符号化できるので、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0084】
請求項2,10に記載の発明は、請求項1,9に記載の発明において、1枚の画像中でも、画像種に応じてROI領域とそれ以外の領域とで異なる圧縮符号化方式を設定できるので、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0085】
請求項3,11に記載の発明は、請求項2,10に記載の発明において、1枚の画像中でも、画像種に応じてROI領域とそれ以外の領域とで異なる圧縮率を設定できるので、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0086】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、1枚の画像中でも、ウェーブレット変換係数のレベルを変えることで、画像種に応じて設定されているROI領域は、それ以外の領域より高画質とすることにより、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0087】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、1枚の画像中でも、レイヤのビット数を変えることで、画像種に応じて設定されているROI領域は、それ以外の領域より高画質とすることにより、その後の画像利用の便宜を図ることができる。
【0088】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかの一に記載の発明において、ROI領域を設定する画像種を所望に変更することができる。
【0089】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、画像種の中でも劣化しやすい文字についてはデフォルトでROI領域を設定することができ、文字優先でその後の処理を行うことができる。
【0090】
請求項8に記載の発明は、1枚の画像でも、ROI領域に設定された画像種については、特に高画質で画像形成するなど、画像形成の便宜を図ることができる。
【0091】
請求項12に記載の発明は、請求項9〜11のいずれかの一に記載の発明と同様の作用、効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1であるデジタル複写機の全体構成を示すブロック図である。
【図2】符号化部の機能ブロック図である。
【図3】符号化部の他の例の機能ブロック図である。
【図4】注目領域の設定処理のフローチャートである。
【図5】符号化処理のフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2である画像処理装置のフローチャートである。
【図7】JPEGアルゴリズムの概要を説明するためのブロック図である。
【図8】JPEG2000アルゴリズムの概要を説明するためのブロック図である。
【図9】デコンポジションレベルが3の場合の、各デコンポジションレベルにおけるサブバンドの一例を示す図である。
【図10】タイル分割されたカラー画像の各コンポーネントの例を示す図である。
【図11】プレシンクトとコードブロックの関係の一例を説明する図である。
【図12】係数値を「ビットプレーン」単位に分解し、画素あるいはコード・ブロック毎に「ビットプレーン」に順位付けを行なう手順の説明図である。
【図13】コードストリームの構造の一例を簡単に示した図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 プリンタエンジン
26 画像処理装置
61 画像処理装置

Claims (12)

  1. 画像データについて画像の像域分離を行なう像域分離手段と、
    画像をウェーブレット変換した係数を符号化することにより前記画像データを圧縮符号化して符号列を作成する圧縮手段と、
    この符号列の作成の際に前記像域分離の結果判明した特定の像域にROI(Region of Interest)領域を設定するROI領域設定手段と、
    を備えている画像処理装置。
  2. 前記圧縮手段は、前記画像の前記ROI領域とそれ以外の領域とで異なる圧縮符号化方式により前記圧縮符号化を行う、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記圧縮手段は、前記異なる圧縮符号化方式を画像の圧縮率の高低としている、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記圧縮手段は、前記ROI領域については前記係数を所定レベル分シフトアップし、それ以外の領域については前記シフトアップを行わないことにより前記圧縮率を変える、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記圧縮手段は、前記ROI領域についてはそれ以外の領域より構成するレイヤにつき多くのビットを配置することにより前記圧縮率を変える、請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記ROI領域設定手段でROI領域を設定する前記像域の種別を設定する像域設定手段を備えている、請求項1〜5のいずれかの一に記載の画像処理装置。
  7. 前記像域分離手段は、文字領域を像域分離することができ、
    前記像域設定手段は、前記文字領域を前記ROI領域設定手段でROI領域を設定する前記像域としてデフォルトで設定する、
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 画像データを処理する請求項1〜7のいずれかの一に記載の画像処理装置と、
    前記圧縮手段で圧縮符号化後の符号列を記憶する記憶装置と、
    この記憶されている符号列を復号する復号化手段と、
    この復号化後の画像データに基づいて画像形成を行なうプリンタエンジンと、を備えている画像形成装置。
  9. 画像データについて画像の像域分離を行なう像域分離処理と、
    画像をウェーブレット変換した係数を符号化することにより前記画像データを圧縮符号化して符号列を作成する圧縮処理と、
    この符号列の作成の際に前記像域分離の結果判明した特定の像域にROI領域を設定するROI領域設定処理と、
    をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラム。
  10. 前記圧縮処理は、前記画像の前記ROI領域とそれ以外の領域とで異なる圧縮符号化方式により前記圧縮符号化を行う、請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記圧縮処理は、前記異なる圧縮符号化方式を画像の圧縮率の高低としている、請求項10に記載のプログラム。
  12. 請求項9〜11のいずれかの一に記載のプログラムを記憶している記憶媒体。
JP2003021623A 2003-01-30 2003-01-30 画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記憶媒体 Pending JP2004235935A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003021623A JP2004235935A (ja) 2003-01-30 2003-01-30 画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003021623A JP2004235935A (ja) 2003-01-30 2003-01-30 画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004235935A true JP2004235935A (ja) 2004-08-19

Family

ID=32950902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003021623A Pending JP2004235935A (ja) 2003-01-30 2003-01-30 画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004235935A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006094240A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、情報記録媒体及びコンピュータプログラム
US9681139B2 (en) 2013-03-07 2017-06-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for ROI coding using variable block size coding information

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006094240A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、情報記録媒体及びコンピュータプログラム
US9681139B2 (en) 2013-03-07 2017-06-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for ROI coding using variable block size coding information

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7386175B2 (en) Modifying wavelet division level before transmitting data stream
US7440624B2 (en) Image compression apparatus, image decompression apparatus, image compression method, image decompression method, program, and recording medium
JP2004104650A (ja) 画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像処理用プログラム及び記憶媒体
US20040213466A1 (en) Image processing apparatus, image compression apparatus, image processing method, image compression method, program, and recording medium
JP2004242290A (ja) 画像処理装置および画像処理方法、画像編集処理システム、画像処理プログラム及び記憶媒体
JP4136951B2 (ja) 画像処理装置、プログラム及び記憶媒体
JP2006014086A (ja) 動画像符号化装置及び動画像符号化方法
EP1635576A1 (en) Image processing device and image processing program
JP2004236299A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム及び記憶媒体
JP2004235935A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記憶媒体
JP2004227406A (ja) 画像処理装置、プログラム及び記憶媒体
JP2004236219A (ja) 画像圧縮装置、復号装置、画像形成装置、プログラムおよび記憶媒体
JP4093871B2 (ja) 画像形成装置、プログラムおよび記憶媒体
JP3784755B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、プログラム及び記憶媒体
JP4090352B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、プログラム及び記憶媒体
JP2004228964A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記憶媒体
JP4111909B2 (ja) 画像処理装置、画像処理用プログラム及び記憶媒体
JP2005130244A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP4067416B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記憶媒体
JP3912752B2 (ja) 画像処理装置、プログラム及び記憶媒体
JP4111863B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理用プログラム及び記憶媒体
JP4050157B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記憶媒体
JP4010452B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2004215200A (ja) 画像処理装置、画像出力システム及び画像形成装置
JP4194311B2 (ja) 動画像符号化装置及び動画像復号装置並びにそれらの方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041008

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060110

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060201

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20060922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070814

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071218