【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車領域に駐車された共有車両を利用者に貸し出す車両共同利用システムで利用される共有車両利用者管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、駐車領域に駐車された共有車両を、利用者に貸し出す車両共同利用システムでは、利用者が共有車両を利用する際に、利用者ID番号(以下、ユーザIDとする)とPIN(Personal Identification Number:個人識別番号)により、該利用者が車両共同利用システムのユーザであり、利用資格があることを確認してから、車両の貸し出し及び利用許可を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−107614号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に記載されているようなシステムでは、セキュリティを保つ為に、PINを規定の回数誤入力したり、又は規定の時間以上継続して、所定の操作が行われなかった場合等、利用資格が疑わしい時には、銀行のキャッシュカード等と同様に、ユーザIDを失効させることが望ましい。
【0005】
しかし、実際には、利用者は同システムのPINと各種システムのパスワードと混同したり、利用頻度が低い場合にはPINを忘れてしまうことがある。そのため、車両共同利用システムの利用中、一時降車して再乗車する際にPINを喪失した場合、利用者が望まなくても、出先、あるいは途上で車両を放棄しなければならない事態が生ずるという問題があった。すなわち、PINを用いて利用者認証を行うことによりシステムのセキュリティが向上しても、逆に利用者の利便性を損なう原因となっていた。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、利用者認証を適正に行いシステムのセキュリティを向上させつつ、利用者に無用な負担を強いない共有車両利用者管理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係る共有車両利用者管理装置は、駐車領域(例えば実施の形態のポート50)に駐車された共有車両(例えば実施の形態の共有車両2)を利用者(例えば実施の形態の利用者3)に貸し出す車両共同利用システムの共有車両利用者管理装置であって、前記共有車両を前記利用者へ貸し出し中に、前記利用者を管理するための利用者ID番号を無効とするべき事象が発生した場合、前記共有車両の状態が所定の条件を満たしていない時は該利用者ID番号の無効化を保留し、継続して前記共有車両の使用を前記利用者に許可する利用者ID番号管理手段(例えば実施の形態のステップS70からステップS81、ステップS93、ステップS94、ステップS97、ステップS98)を備えたことを特徴とする。
【0008】
以上の構成を備えた共有車両利用者管理装置は、共有車両の貸し出し中に、たとえ利用者を管理するための利用者ID番号を無効とするべき事象が発生したとしても、利用者ID番号管理手段が、利用者ID番号の無効化を共有車両の状態が所定の条件を満たすまで保留するので、利用者は、出先、あるいは途上で共有車両を放棄しなければならない事態が生ずることがなくなり、共有車両の状態が所定の条件を満たすまで共有車両を利用することができる。
【0009】
請求項2の発明に係る共有車両利用者管理装置は、請求項1に記載の共有車両利用者管理装置において、前記利用者ID番号管理手段は、前記共有車両が規定の位置に戻るまで前記利用者ID番号の無効化を保留することを特徴とする。
以上の構成を備えた共有車両利用者管理装置は、共有車両が規定の位置に戻るまで利用者ID番号の無効化が保留されるので、利用者は共有車両を放置せず、規定の位置まで戻すことができる。
【0010】
請求項3の発明に係る共有車両利用者管理装置は、請求項1、または請求項2に記載の共有車両利用者管理装置において、前記利用者ID番号管理手段は、前記共有車両の規定の返却処理が完了した時に、保留された前記利用者ID番号の無効化を実行することを特徴とする。
以上の構成を備えた共有車両利用者管理装置は、間違いなく共有車両が規定の位置に戻り、完全に返却されてから利用者ID番号の無効化を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の共有車両利用者管理装置を含む車両共同利用システムの構成を示すブロック図である。
図1において、管理センタ1は、ポートと呼ばれる複数の駐車領域に駐車され、利用者3に共同で利用される共有車両2の予約や配車、利用料金の請求等、車両の共同利用を管理するサーバ11と通信装置12とを備えた車両共同利用システムの管理センタである。共有車両2は、サーバ11に会員として登録された利用者3が、利用者端末4から通信装置12を介してサーバ11に予約を入れることにより、出発・到着ポート、期日、時刻、車種等の車両を特定する情報を指定して車両を確保する”予約乗り”と呼ばれる方法により利用される。
【0012】
また、共有車両2は、共有車両2のドアキーの開閉やエンジン始動の許可を制御する制御部21と、乗車した利用者3が操作可能な車載端末22とを備えており、制御部21と車載端末22は、通信アンテナ23と通信装置24により、通信装置12と無線通信を行い、サーバ11と各種データを交換しながら共有車両2の動作を制御する。
また、利用者3に貸し出される共有車両2は、ポートと呼ばれる駐車領域の、ロットと呼ばれる1台分の駐車スペースに停められており、タグ用アンテナ及びIDタグリーダ(図示せず)を備え、共有車両2の制御部21はポートの中の駐車されたロットを識別する。
【0013】
更に、共有車両2は、利用者3が共有車両2の外側から確認できる位置に、例えば色分けした表示や、文字による表示により、”利用可能”、”予約済み”、”現在使用中”、”使用不可”、”整備中”等の共有車両2の使用状態を表示するための表示部(図示せず)と、利用者3が共有車両2に対してかざした、例えば非接触読み書き方式のスマートカード等を読み取るためのカード用アンテナ及びカードリーダ(図示せず)を備えている。
【0014】
また、利用者端末4は、インターネット等のコンピュータネットワークや公衆回線網に対する接続機能を持った端末であり、無線通信により接続される、携帯電話やパーソナル・ハンディフォン・システム(Personal Handy Phone System )を含む携帯端末、あるいは移動通信端末に限らず、有線通信により接続される端末も含むものとする。更に、上述の有線、あるいは無線通信を用いた端末において、簡易型のコンピュータネットワーク接続機能を持った端末も含むものとする。
【0015】
また、通信網5は、利用者3の所持する利用者端末4と管理センタ1の通信装置12や、共有車両2の通信装置24と管理センタ1の通信装置12を接続するための通信網であって、例えばWAP(Wireless Application Protocol )等による無線通信、WWW(World Wide Web)を利用したインターネット、あるいはPSTN(Public Switch Telephone Network )やISDN(R)(IntegratedServices Digital Network )等の公衆回線網を介した有線通信により情報の送受信を行う。
なお、共有車両2は、管理センタ1の下で1台以上が管理されるものとする。また利用者3は、何人いても良い。また、ポートも管理センタ1の下で複数個が管理されるものとする。
【0016】
次に、ポート及びタグについて図2を用いて説明すると、ポート50は、共有車両2を駐車するための駐車領域であって、地理的に離れた位置に複数設けられたポート50の間を、利用者3が共有車両2を利用して自由に移動することができるように、共有車両2を駐車するポート50は、いろいろな場所に設置される。
図2に示すように、ポート50には共有車両2を駐車するためのロット51が複数設けられており、それぞれのロット51には、ポート50やロット51に個別に割り当てられたID番号(ロットID)を送出する装置であるIDタグ52が設置されている。
【0017】
IDタグ52は、共有車両2のタグ用アンテナとの間で、電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式、静電結合方式、光伝送方式等のいずれかにより、ポート50やロット51毎に固有のID番号をやりとりし、共有車両2は、タグ用アンテナで受信した信号をIDタグリーダで読み取ることにより、自分が駐車したポートやロットの位置を把握する。
【0018】
なお、図2に示すように、IDタグ52は、ロット51の対角に2個配置され、共有車両2の前止め、後止めに対応し、タグ用アンテナ21は、共有車両2のIDタグ52に近い方の前方片隅か後方片隅(図2では前方左隅)に配置される。また、共有車両2が駐車したポート50やロット51の位置を把握するしくみは、IDタグ52に限らず、ETC(自動料金収受システム)に利用する送受信機や、GPS(Global Positioning System )を用いた位置検知手段であっても良い。
【0019】
次に、図3のフローチャートを用いて、本実施の形態の車両共同利用システムにおける共有車両の利用の手順について簡単に説明する。
図3において、まず利用者3は、利用者端末4を用いて管理センタ1のサーバ11にアクセスし、出発・到着ポート、期日、時刻、車種等の車両を特定する情報を指定して共有車両2を確保する予約手続きを行う(ステップS1)。
管理センタ1のサーバ11では、利用者3が希望する情報に基づいて、共有車両2を確保し、予約受付処理を行う(ステップS2)。
【0020】
また、利用者3は、共有車両2の予約が完了したら、実際に共有車両2の駐車されたポート50へ行き、該当する共有車両2へ自分のユーザIDの提示やPINの入力を行い、共有車両2への乗車手続き処理を行う(ステップS3)。
そして、利用者3は、共有車両2を使用する(ステップS4)。
一方、利用者3は、共有車両2の使用が完了したら、指定のポート50へ共有車両2を返却し、所定の返却処理を実行する(ステップS5)。
また、管理センタ1のサーバ11では、共有車両2の返却確認処理を行い、利用者3に対する共有車両2の貸し出しを完了し、利用料金の請求等の処理を行う(ステップS6)。
【0021】
次に、図4から図10に示すフローチャートを用いて、本実施の形態の車両共同利用システムにおける共有車両の利用の手順について更に詳細に説明する。
(乗車手続き処理)
まず、図4及び図5に示すフローチャートを用いて、図3のステップS3に対応する処理であって、利用者が最初に共有車両に乗車する際の乗車手続き処理について説明する。
図4において、利用者3は、共有車両2を利用する際、実際に共有車両2の駐車されたポート50へ行き、利用可能な共有車両2を選択する(ステップS11)。
そして、利用者3が選択した共有車両2のカード用アンテナにスマートカードをかざして自分のユーザIDを提示するので、共有車両2の制御部21は提示されたユーザIDを読み込み(ステップS12)、管理センタ1のサーバ11へ予約情報の確認を行う(ステップS13)。
【0022】
次に、予約情報が取得できたら、共有車両2の制御部21は入力されたユーザIDによる予約手続きが実行されているか否かを判定する(ステップS14)。
そして、ステップS14において、入力されたユーザIDによる予約手続きが実行されていない場合(ステップS14のNO)、例えば共有車両2の表示部に「乗車不可」と表示し、乗車手続き処理を終了する。
一方、ステップS14において、入力されたユーザIDによる予約手続きが実行されていた場合(ステップS14のYES)、制御部21は、管理センタ1のサーバ11から、乗車を希望する利用者3のPINを含むユーザ情報を取得し(ステップS15)、共有車両2のドアキーを開錠して(ステップS16)利用者3の乗車を許可する。
【0023】
次に、共有車両2の制御部21は、ドアキーが開錠されてからの乗車時間の計時を開始する(ステップS17)。
そして、乗車時間が30秒経過したか否かを判定し(ステップS18)、乗車時間が30秒経過していない場合(ステップS18のNO)、ドアの開閉、あるいはシートに設けられた着座の有無を検出するセンサ等により、利用者3の乗車を確認する(ステップS19)。
そして、利用者3が乗車したか否かを判定し(ステップS20)、まだ利用者3が乗車していない場合(ステップS20のNO)、ステップS18へ戻り、上述の動作を繰り返す。
一方、ステップS18において、利用者3が乗車せず、乗車時間が30秒経過している場合(ステップS18のYES)、ドアキーをロックし(ステップS21)、乗車手続き処理を終了する。
【0024】
また、ステップS20において、利用者3が乗車していた場合(ステップS20のYES)、共有車両2の制御部21は、車載端末22を起動し、乗車した利用者3にPINの入力を求める(ステップS22)。
次に、図5のステップS23へ進み、PINが入力されるのを待てる許容時間であるPIN入力許容時間の計時を開始する(ステップS23)。
そして、PIN入力許容時間が5分経過したか否かを判定し(ステップS24)、まだ5分経過していない場合(ステップS24のNO)、利用者3が入力したPINを確認する(ステップS25)。
【0025】
次に、入力されたPINが正しいか否かを判定し(ステップS26)、入力されたPINが正しくない場合(ステップS26のNO)、PINの誤入力回数を計数する(ステップS27)と共に、計数結果が5回以下か否かを判定する(ステップS28)。
そして、ステップS28において、PINの誤入力回数の計数結果が5回以下である場合(ステップS28のYES)、正しいPIN入力を促すメッセージを車載端末22の表示部に表示し(ステップS29)、ステップS26へ戻り、上述の動作を繰り返す。
【0026】
一方、ステップS24において、PIN入力許容時間が5分経過していた場合(ステップS24のYES)、あるいは、ステップS28において、PINの誤入力回数の計数結果が5回より多かった場合(ステップS28のNO)、共有車両2の制御部21は、ユーザIDが無効とされたことを告知するメッセージを車載端末22の表示部に表示する(ステップS30)と共に、管理センタ1のサーバ11へ、この利用者3のユーザIDが無効になったことを通知する(ステップS31)。
また、共有車両2の制御部21からユーザIDの無効通知を受信した管理センタ1のサーバ11では、該ユーザIDの無効化の処理を行う(ステップS32)。
【0027】
また、ステップS26において、入力されたPINが正しかった場合(ステップS26のYES)、共有車両2の制御部21は、入力されたユーザIDとPINを記憶する(ステップS33)。
そして、管理センタ1のサーバ11へ、該共有車両2の貸し出しが開始されたことを通知し(ステップS34)、車両利用の処理へ移行する(ステップS35)。
【0028】
(車両利用の処理)
次に、図6に示すフローチャートを用いて、図3のステップS4に対応する処理であって、図5のステップS35から移行された車両利用の処理について説明する。
図6において、まず共有車両2の制御部21は、イグニッション(IGN)のオンを許可する(ステップS41)。
次に、利用者3によりイグニッションがスタートされたら(ステップS42)、車両位置や走行距離、移動時間等の車両情報の監視を開始する(ステップS43)。
【0029】
一方、利用者3によりイグニッションがオフされたら(ステップS44)、共有車両2の制御部21は、自車両の位置を確認する(ステップS45)。
次に、自車両の位置が規定のポートであるか否かを判定し(ステップS46)、もし規定のポートでない場合(ステップS46のNO)、利用者3に一時降車か否かを確認する(ステップS47)。
そして、一時降車が指定されたか否かを判定し(ステップS48)、一時降車でない場合(ステップS48のNO)、ステップS42へ戻り、上述の動作を繰り返す。
【0030】
また、ステップS48において、一時降車であった場合(ステップS48のYES)、ドアの開閉、あるいはシートに設けられた着座の有無を検出するセンサ等により、利用者3の降車を確認する(ステップS49)。
そして、利用者3が降車したか否かを判定し(ステップS50)、降車していない場合(ステップS50のNO)、ステップS49へ戻り、上述の動作を繰り返す。
また、ステップS50において、利用者3が降車していた場合(ステップS50のYES)、ドアキーをロックする(ステップS51)。
そして、次に利用者3が再乗車しようとする場合は、再乗車手続き処理へ移行する(ステップS52)。なお、再乗車手続き処理については、図7から図9に示すフローチャートを用いて、詳細を後述する。
【0031】
一方、ステップS46において、自車両の位置が規定のポートであるか否かを判定し、もし規定のポートであった場合(ステップS46のYES)、利用者3に返却か否かを確認する(ステップS53)。
そして、返却が指定されたか否かを判定し(ステップS54)、返却でない場合(ステップS54のNO)、ステップS47へ戻り、上述の動作を繰り返す。
また、ステップS54において、返却であった場合(ステップS54のYES)、共有車両の返却処理へ移行する(ステップS55)。なお、返却処理については、図10に示すフローチャートを用いて、詳細を後述する。
【0032】
(再乗車手続き処理)
次に、図7から図9に示すフローチャートを用いて、図6のステップS52から移行された共有車両への再乗車手続き処理について説明する。
図7において、まず、再乗車しようとする利用者3が、共有車両2のカード用アンテナにスマートカードをかざして自分のユーザIDを提示するので、共有車両2の制御部21は提示されたユーザIDを読み込み、貸し出し時に記憶されたユーザIDとの確認を行う(ステップS61)。
次に、提示されたユーザIDが正しいか否かを判定し(ステップS62)、提示されたユーザIDが正しくない場合(ステップS62のNO)、再乗車手続き処理を終了する。
【0033】
また、ステップS62において、提示されたユーザIDが正しい場合(ステップS62のYES)、共有車両2の制御部21は、共有車両2のドアキーを開錠して(ステップS63)利用者3の乗車を許可する。
【0034】
次に、共有車両2の制御部21は、ドアキーが開錠されてからの乗車時間の計時を開始する(ステップS64)。
そして、乗車時間が30秒経過したか否かを判定し(ステップS65)、乗車時間が30秒経過していない場合(ステップS65のNO)、ドアの開閉、あるいはシートに設けられた着座の有無を検出するセンサ等により、利用者3の乗車を確認する(ステップS66)。
そして、利用者3が乗車したか否かを判定し(ステップS67)、まだ利用者3が乗車していない場合(ステップS67のNO)、ステップS65へ戻り、上述の動作を繰り返す。
一方、ステップS65において、利用者3が乗車せず、乗車時間が30秒経過している場合(ステップS65のYES)、ドアキーをロックし(ステップS69)、再乗車手続き処理を終了する。
【0035】
また、ステップS67において、利用者3が乗車していた場合(ステップS67のYES)、共有車両2の制御部21は、車載端末22を起動し、乗車した利用者3にPINの入力を求める(ステップS68)。
次に、図8のステップS70へ進み、PINが入力されるのを待てる許容時間であるPIN入力許容時間の計時を開始する(ステップS70)。
そして、PIN入力許容時間が5分経過したか否かを判定し(ステップS71)、まだ5分経過していない場合(ステップS71のNO)、利用者3が入力したPINを確認する(ステップS72)。
【0036】
次に、入力されたPINが正しいか否かを判定し(ステップS73)、入力されたPINが正しくない場合(ステップS73のNO)、PINの誤入力回数を計数する(ステップS74)と共に、計数結果が5回以下か否かを判定する(ステップS75)。
そして、ステップS75において、PINの誤入力回数の計数結果が5回以下である場合(ステップS75のYES)、正しいPIN入力を促すメッセージを車載端末22の表示部に表示し(ステップS76)、ステップS72へ戻り、上述の動作を繰り返す。
【0037】
一方、ステップS71において、PIN入力許容時間が5分経過していた場合(ステップS71のYES)、あるいは、ステップS75において、PINの誤入力回数の計数結果が5回より多かった場合(ステップS75のNO)、共有車両2の制御部21は、ユーザIDが無効とされたことと、正しいPINを入力すれば、ポート50へ到着するまで該共有車両2の継続利用ができることを告知するメッセージを車載端末22の表示部に表示する(ステップS77)。
また、利用者3に該共有車両2を継続使用するか否かを確認させ(ステップS78)、利用者3が該共有車両2の継続使用を希望する場合(ステップS78のYES)、ユーザIDの無効化を示す無効フラグを”1”に設定し、該ユーザIDを無効とするべき事象が発生したことを記録する(ステップS79)。
【0038】
そして、PIN入力許容時間をリセットする(ステップS80)と共に、PINの誤入力回数の計数結果をリセットし(ステップS81)、ステップS70へ戻り、上述の動作を繰り返す。
また、ステップS73において、入力されたPINが正しいか否かを判定し、入力されたPINが正しかった場合(ステップS73のYES)、図6に示す車両利用の処理へ移行する(ステップS82)。
【0039】
一方、ステップS78において、利用者3が該共有車両2の継続使用を希望しない場合(ステップS78のNO)、図9のステップS83へ進み、ドアの開閉、あるいはシートに設けられた着座の有無を検出するセンサ等により、利用者3の降車を確認する(ステップS83)。
そして、利用者3が降車したか否かを判定し(ステップS84)、降車していない場合(ステップS84のNO)、ステップS83へ戻り、上述の動作を繰り返す。
【0040】
また、ステップS84において、利用者3が降車していた場合(ステップS84のYES)、ドアキーをロックする(ステップS85)。
そして、共有車両2の制御部21は、管理センタ1のサーバ11へ、この利用者3のユーザIDが無効になったことを通知する(ステップS86)。
また、共有車両2の制御部21からユーザIDの無効通知を受信した管理センタ1のサーバ11では、該ユーザIDの無効化の処理を行う(ステップS87)と共に、直近のポート50に配置された車両共同利用システムのスタッフに、該共有車両の回収指示を行い(ステップS88)、再乗車手続き処理を終了する。
【0041】
(返却処理)
次に、図10に示すフローチャートを用いて、図3のステップS5に対応する処理であって、図6のステップS55から移行された共有車両の返却処理について説明する。
まず、共有車両2の制御部21は、車載端末22の表示部に返却メニューを表示する(ステップS91)。
そして、利用者3に返却メニューを選択させて、返却入力を実行させる(ステップS92)。
次に、図8のステップS79で設定された、返却処理を行おうとする利用者3のユーザIDの無効フラグの確認を行う(ステップS93)。
【0042】
また、ユーザIDの無効フラグが無効を示しているか否かを判定し(ステップS94)、ユーザIDの無効フラグが無効を示していない場合(ステップS94のNO)、共有車両2の制御部21は、管理センタ1のサーバ11へ返却処理の通知を行う(ステップS95)。
また、共有車両2の制御部21から返却の通知を受信した管理センタ1のサーバ11は、該当する共有車両2の返却確認処理を行い(ステップS96)、返却処理を終了し、共有車両2の貸し出しを完了する。
【0043】
一方、ステップS94において、ユーザIDの無効フラグが無効を示していた場合(ステップS94のYES)、共有車両2の制御部21は、ユーザIDが無効とされたことを告知するメッセージを車載端末22の表示部に表示する(ステップS97)と共に、管理センタ1のサーバ11へ、返却処理の通知と共に、この利用者3のユーザIDが無効になったことを通知する(ステップS98)。
また、共有車両2の制御部21から、返却の通知とユーザIDの無効通知とを受信した管理センタ1のサーバ11では、該当する共有車両2の返却確認処理と、該ユーザIDの無効化の処理を行い(ステップS99)、返却処理を終了し、共有車両2の貸し出しを完了する。
【0044】
なお、本実施の形態では、共有車両2の制御部21が、利用者ID番号管理手段を構成する。より具体的には、図8のステップS70からステップS81、及び図10のステップS93、ステップS94、ステップS97、ステップS98が利用者ID番号管理手段に相当する。
【0045】
また、本実施の形態では、車両共同利用システムにおける正規の利用者の確認を行う方法として、ユーザIDとPINを用いた利用者認証を用いる例を説明したが、利用者の認証には、数字キーを用いて比較的簡単に入力することが可能なPINの他、任意の文字列を含み解読や模倣が比較的困難な、いわゆるパスワード等、正規の利用者であることを車両共同利用システムのコンピュータに通知するために利用可能な、利用者と車両共同利用システムとの間で予め取り決められた秘密の情報であれば何を用いても良い。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態の共有車両利用者管理装置によれば、利用者3が、共有車両2を一時降車してから再乗車する際に、例えば利用者3に一意に付与されたPINやパスワード等を入力しないか、あるいは入力したPINやパスワード等が正しくない等、共有車両2の利用資格が疑わしい時には、ユーザIDを無効とするべき事象が発生したとする。そして、該ユーザIDを失効させる無効フラグを設定するものの、すぐにはユーザIDの無効化は実行せず、共有車両2が規定のポート50へ返却されたことを確認してから、無効フラグを確認して該ユーザIDの無効化を実行する。これにより、利用者3は、出先、あるいは途上で共有車両2を放棄する必要がなくなり、共有車両2をポート50へ返却することができる。
【0047】
従って、利用者3においては、出先での不都合発生を防止できるという効果が得られると共に、車両共同利用システムの運用者においては、共有車両2が放置車両として路上に駐車されることを防止できるという効果が得られる。また、放置車両として路上に駐車される共有車両2が減ることで、放置車両を回収する車両共同利用システムのスタッフの工数を削減することができるという効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1に記載の共有車両利用者管理装置によれば、たとえ利用者ID番号を無効とするべき事象が発生したとしても、利用者ID番号管理手段が、利用者ID番号の無効化を共有車両の状態が所定の条件を満たすまで保留するので、利用者は、出先、あるいは途上で車両を放棄する必要がなくなり、共有車両の状態が所定の条件を満たすまで共有車両を利用することができる。
従って、利用者においては、出先での不都合発生を防止できるという効果が得られる。
【0049】
請求項2、及び請求項3に記載の共有車両利用者管理装置によれば、共有車両が規定の位置に戻るまで利用者ID番号の無効化が保留されるので、利用者は共有車両を放置せず、規定の位置まで戻すことができる。また、間違いなく共有車両が規定の位置に戻り、完全に返却されてから利用者ID番号の無効化を行うことができる。
従って、車両共同利用システムの運用者においては、共有車両が放置車両として路上に駐車されることを防止できると共に、放置車両として路上に駐車される共有車両が減ることで、放置車両を回収する車両共同利用システムのスタッフの工数を削減することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の共有車両利用者管理装置を含む車両共同利用システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態の車両共同利用システムで利用されるポートを示す図である。
【図3】同実施の形態の車両共同利用システムにおける共有車両の利用の手順を示すフローチャートである。
【図4】同実施の形態における共有車両を利用者に貸し出すための乗車手続き処理を示すフローチャートである。
【図5】同実施の形態における共有車両を利用者に貸し出すための乗車手続き処理を示すフローチャートである。
【図6】同実施の形態における共有車両の利用処理を示すフローチャートである。
【図7】同実施の形態における利用者が共有車両に再乗車するための再乗車手続き処理を示すフローチャートである。
【図8】同実施の形態における利用者が共有車両に再乗車するための再乗車手続き処理を示すフローチャートである。
【図9】同実施の形態における利用者が共有車両に再乗車するための再乗車手続き処理を示すフローチャートである。
【図10】同実施の形態における共有車両の返却処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 管理センタ
2 共有車両
3 利用者
4 利用者端末
5 通信網
11 サーバ
12 通信装置
21 制御部
22 車載端末
23 通信アンテナ
24 通信装置
50 ポート
S70〜S81、S93、S94、S97、S98 利用者ID番号管理手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a shared vehicle user management device used in a shared vehicle system for renting a shared vehicle parked in a parking area to a user.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in a vehicle sharing system that lends a shared vehicle parked in a parking area to a user, when the user uses the shared vehicle, a user ID number (hereinafter, referred to as a user ID) and a PIN (Personal Identification) are used. After confirming that the user is a user of the vehicle shared use system and has a use qualification based on the Number: personal identification number, the vehicle is lent and permitted to be used (for example, see Patent Document 1). ).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-107614 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the system described in Patent Document 1, in order to maintain security, a PIN is incorrectly input a predetermined number of times, or a predetermined operation is not performed for a predetermined time or more. When the use qualification is doubtful, it is desirable to revoke the user ID as in the case of a bank card or the like.
[0005]
However, actually, the user may confuse the PIN of the system with the password of various systems, or may forget the PIN when the frequency of use is low. Therefore, if the PIN is lost when getting off and re-entering the vehicle while using the shared vehicle system, there is a problem that the vehicle must be abandoned on the road or on the way even if the user does not want it. was there. That is, even if the security of the system is improved by performing the user authentication using the PIN, the user's convenience is adversely affected.
[0006]
The present invention has been made in view of the above problems, and has as its object to provide a shared vehicle user management device that properly performs user authentication and improves system security while not imposing unnecessary burden on users. And
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, a shared vehicle user management device according to the invention of claim 1 provides a shared vehicle (for example, the shared vehicle 2 of the embodiment) parked in a parking area (for example, the port 50 of the embodiment). Is a shared vehicle user management device of a vehicle shared use system that lends the shared vehicle to a user (for example, the user 3 of the embodiment), and manages the user while the shared vehicle is lent to the user. When an event that should invalidate the user ID number occurs, if the state of the shared vehicle does not satisfy a predetermined condition, the invalidation of the user ID number is suspended, and the use of the shared vehicle is continued. User ID number management means (for example, steps S70 to S81, step S93, step S94, step S97, step S98 of the embodiment) for permitting the user to perform And it features.
[0008]
The shared vehicle user management device having the above configuration is capable of managing the user ID number even if an event that invalidates the user ID number for managing the user occurs during the rental of the shared vehicle. Since the means suspends the invalidation of the user ID number until the state of the shared vehicle satisfies a predetermined condition, the user does not need to abandon the shared vehicle on the road or on the way, The shared vehicle can be used until the state of the shared vehicle satisfies a predetermined condition.
[0009]
A shared vehicle user management device according to a second aspect of the present invention is the shared vehicle user management device according to the first aspect, wherein the user ID number management unit performs the usage until the shared vehicle returns to a prescribed position. The deactivation of the user ID number is suspended.
In the shared vehicle user management device having the above configuration, since the invalidation of the user ID number is suspended until the shared vehicle returns to the specified position, the user does not leave the shared vehicle and reaches the specified position. You can go back.
[0010]
A shared vehicle user management device according to a third aspect of the present invention is the shared vehicle user management device according to the first or second aspect, wherein the user ID number management means returns a prescribed rule for the shared vehicle. When the processing is completed, the held user ID number is invalidated.
The shared vehicle user management device having the above configuration can invalidate the user ID number after the shared vehicle returns to the specified position without fail and is completely returned.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a block diagram illustrating a configuration of a shared vehicle system including a shared vehicle user management device according to an embodiment of the present invention.
In FIG. 1, a management center 1 is parked in a plurality of parking areas called ports, and manages shared use of vehicles such as reservation and allocation of shared vehicles 2 used jointly by users 3 and billing of usage fees. It is a management center of the vehicle shared use system including the server 11 and the communication device 12. The shared vehicle 2 allows the user 3 registered as a member in the server 11 to make a reservation in the server 11 from the user terminal 4 via the communication device 12 so that the departure / arrival port, date, time, vehicle type, etc. It is used by a method called “reserved ride” in which a vehicle is secured by designating information for specifying the vehicle.
[0012]
The shared vehicle 2 includes a control unit 21 that controls opening / closing of a door key of the shared vehicle 2 and permission of engine start, and an in-vehicle terminal 22 that can be operated by the occupant 3. The terminal 22 performs wireless communication with the communication device 12 using the communication antenna 23 and the communication device 24, and controls the operation of the shared vehicle 2 while exchanging various data with the server 11.
The shared vehicle 2 lent to the user 3 is parked in one parking space called a lot in a parking area called a port, and is provided with a tag antenna and an ID tag reader (not shown). The control unit 21 of the vehicle 2 identifies the parked lot in the port.
[0013]
Further, the shared vehicle 2 is displayed at a position where the user 3 can confirm from outside the shared vehicle 2 by using, for example, a color-coded display or a character display, “available”, “reserved”, “currently used”, “ A display unit (not shown) for displaying the use state of the shared vehicle 2 such as “unusable”, “under maintenance”, etc .; A card antenna for reading a card or the like and a card reader (not shown) are provided.
[0014]
The user terminal 4 is a terminal having a function of connecting to a computer network such as the Internet or a public line network, and connects a mobile phone or a personal handyphone system (Personal Handy Phone System) connected by wireless communication. It is not limited to a mobile terminal or a mobile communication terminal, but also includes a terminal connected by wired communication. Further, the above-mentioned terminals using wired or wireless communication include terminals having a simple computer network connection function.
[0015]
The communication network 5 is a communication network for connecting the user terminal 4 possessed by the user 3 and the communication device 12 of the management center 1 or the communication device 24 of the shared vehicle 2 and the communication device 12 of the management center 1. For example, wireless communication by WAP (Wireless Application Protocol) or the like, the Internet using WWW (World Wide Web), or PSTN (Public Switch Telephone Network) or ISDN (R) (Integrated Network, etc.) Information is transmitted and received by wired communication via the Internet.
It is assumed that one or more shared vehicles 2 are managed under the management center 1. In addition, any number of users 3 may be used. It is also assumed that a plurality of ports are managed under the management center 1.
[0016]
Next, the port and the tag will be described with reference to FIG. 2. The port 50 is a parking area for parking the shared vehicle 2 and a plurality of ports 50 provided at geographically distant positions. The port 50 for parking the shared vehicle 2 is installed in various places so that the user 3 can move freely using the shared vehicle 2.
As shown in FIG. 2, the port 50 is provided with a plurality of lots 51 for parking the shared vehicle 2, and each lot 51 has an ID number (lot number) individually assigned to the port 50 or the lot 51. An ID tag 52, which is a device for transmitting ID), is provided.
[0017]
The ID tag 52 is connected to the tag antenna of the shared vehicle 2 by any of an electromagnetic coupling method, an electromagnetic induction method, a microwave method, an electrostatic coupling method, an optical transmission method, etc., for each port 50 or lot 51. The shared vehicle 2 exchanges a unique ID number, and the signal received by the tag antenna is read by the ID tag reader, thereby grasping the position of the port or lot where the vehicle is parked.
[0018]
As shown in FIG. 2, two ID tags 52 are arranged diagonally to the lot 51 and correspond to front stop and rear stop of the shared vehicle 2, and the tag antenna 21 is an ID tag of the shared vehicle 2. It is arranged at the front corner or the rear corner (the front left corner in FIG. 2) closer to 52. Further, the mechanism for grasping the position of the port 50 or the lot 51 where the shared vehicle 2 is parked is not limited to the ID tag 52, but may be a transceiver used for an ETC (automatic toll collection system) or a GPS (Global Positioning System). The position detecting means may be used.
[0019]
Next, a procedure of using a shared vehicle in the shared vehicle system of the present embodiment will be briefly described with reference to a flowchart of FIG.
In FIG. 3, first, the user 3 accesses the server 11 of the management center 1 using the user terminal 4 and specifies information for specifying the vehicle such as the departure / arrival port, the date, the time, and the vehicle type, and specifies the shared vehicle. Then, a reservation procedure for securing No. 2 is performed (step S1).
The server 11 of the management center 1 secures the shared vehicle 2 based on the information desired by the user 3 and performs a reservation accepting process (step S2).
[0020]
Further, when the reservation of the shared vehicle 2 is completed, the user 3 actually goes to the parked port 50 of the shared vehicle 2, presents his user ID and inputs a PIN to the corresponding shared vehicle 2, and performs sharing. The boarding procedure for the vehicle 2 is performed (step S3).
Then, the user 3 uses the shared vehicle 2 (Step S4).
On the other hand, when the use of the shared vehicle 2 is completed, the user 3 returns the shared vehicle 2 to the designated port 50, and executes a predetermined return process (Step S5).
Further, the server 11 of the management center 1 performs a return confirmation process of the shared vehicle 2, completes the lending of the shared vehicle 2 to the user 3, and performs a process such as charging a usage fee (step S6).
[0021]
Next, using the flowcharts shown in FIGS. 4 to 10, the procedure of using a shared vehicle in the shared vehicle system of the present embodiment will be described in further detail.
(Ride procedure processing)
First, using the flowcharts shown in FIGS. 4 and 5, a description will be given of the boarding procedure processing when the user first gets on the shared vehicle, which is processing corresponding to step S3 in FIG.
In FIG. 4, when using the shared vehicle 2, the user 3 actually goes to the parked port 50 of the shared vehicle 2 and selects an available shared vehicle 2 (step S11).
Since the user 3 presents his / her user ID by holding the smart card over the card antenna of the shared vehicle 2 selected by the user 3, the control unit 21 of the shared vehicle 2 reads the presented user ID (step S12). The reservation information is confirmed to the server 11 of the management center 1 (step S13).
[0022]
Next, when the reservation information can be obtained, the control unit 21 of the shared vehicle 2 determines whether a reservation procedure based on the input user ID is being executed (Step S14).
Then, in step S14, if the reservation procedure based on the input user ID has not been executed (NO in step S14), for example, "riding impossible" is displayed on the display unit of the shared vehicle 2, and the boarding procedure processing ends.
On the other hand, if the reservation procedure based on the input user ID has been executed in step S14 (YES in step S14), the control unit 21 sends the PIN of the user 3 who wants to get on from the server 11 of the management center 1. The user information including the user information is acquired (step S15), and the door key of the shared vehicle 2 is unlocked (step S16) to permit the user 3 to get on.
[0023]
Next, the control unit 21 of the shared vehicle 2 starts measuring the riding time after the door key is unlocked (Step S17).
Then, it is determined whether or not the boarding time has passed 30 seconds (step S18). If the boarding time has not passed 30 seconds (NO in step S18), the presence or absence of opening / closing of the door or seating provided on the seat is determined. Is checked by a sensor or the like that detects (step S19).
Then, it is determined whether or not the user 3 has boarded (step S20). If the user 3 has not yet boarded (NO in step S20), the process returns to step S18, and the above operation is repeated.
On the other hand, in step S18, when the user 3 has not boarded and the boarding time has elapsed 30 seconds (YES in step S18), the door key is locked (step S21), and the boarding procedure process ends.
[0024]
Also, in step S20, when the user 3 is on board (YES in step S20), the control unit 21 of the shared vehicle 2 activates the in-vehicle terminal 22 and requests the onboard user 3 to input a PIN (step S20). Step S22).
Next, the process proceeds to step S23 in FIG. 5 to start measuring a PIN input allowable time, which is an allowable time for waiting for a PIN to be input (step S23).
Then, it is determined whether the permissible PIN input time has elapsed for 5 minutes (step S24). If the 5 minutes have not elapsed (NO in step S24), the PIN input by the user 3 is confirmed (step S25). ).
[0025]
Next, it is determined whether or not the input PIN is correct (step S26). If the input PIN is not correct (NO in step S26), the number of incorrect PIN input is counted (step S27), and the counting is performed. It is determined whether the result is five or less (step S28).
If the result of counting the number of incorrect PIN input times is 5 or less in step S28 (YES in step S28), a message prompting correct PIN input is displayed on the display unit of the in-vehicle terminal 22 (step S29). Returning to S26, the above operation is repeated.
[0026]
On the other hand, in step S24, when the allowable PIN input time has elapsed 5 minutes (YES in step S24), or in step S28, the result of counting the number of incorrect PIN input times is more than 5 (in step S28). NO), the control unit 21 of the shared vehicle 2 displays a message notifying that the user ID has been invalidated on the display unit of the in-vehicle terminal 22 (step S30), and sends the message to the server 11 of the management center 1 for this use. The user 3 is notified that the user ID has become invalid (step S31).
Further, the server 11 of the management center 1 that has received the user ID invalidation notification from the control unit 21 of the shared vehicle 2 performs a process of invalidating the user ID (step S32).
[0027]
If the input PIN is correct in step S26 (YES in step S26), control unit 21 of shared vehicle 2 stores the input user ID and PIN (step S33).
Then, the server 11 of the management center 1 is notified that the lending of the shared vehicle 2 has been started (step S34), and the process shifts to vehicle use processing (step S35).
[0028]
(Vehicle use processing)
Next, with reference to the flowchart shown in FIG. 6, a description will be given of the process corresponding to step S4 in FIG. 3, that is, the process of using the vehicle, which is shifted from step S35 in FIG.
In FIG. 6, first, the control unit 21 of the shared vehicle 2 permits turning on the ignition (IGN) (step S41).
Next, when the ignition is started by the user 3 (step S42), monitoring of vehicle information such as a vehicle position, a traveling distance, and a traveling time is started (step S43).
[0029]
On the other hand, when the ignition is turned off by the user 3 (step S44), the control unit 21 of the shared vehicle 2 checks the position of the own vehicle (step S45).
Next, it is determined whether or not the position of the own vehicle is a specified port (step S46). If the port is not a specified port (NO in step S46), it is confirmed to the user 3 whether or not the user 3 is temporarily getting off (step S46). Step S47).
Then, it is determined whether or not a temporary exit is designated (step S48). If it is not a temporary exit (NO in step S48), the process returns to step S42, and the above operation is repeated.
[0030]
If it is determined in step S48 that the vehicle has been temporarily disembarked (YES in step S48), it is confirmed that the user 3 has been disembarked by a sensor that detects whether the door is opened or closed or whether a seat is provided or not (step S49). ).
Then, it is determined whether or not the user 3 gets off (step S50). If the user 3 has not got off (NO in step S50), the process returns to step S49, and the above operation is repeated.
When the user 3 gets off in step S50 (YES in step S50), the door key is locked (step S51).
Then, when the user 3 tries to get on again, the process shifts to re-riding procedure processing (step S52). The details of the re-ride procedure will be described later with reference to flowcharts shown in FIGS.
[0031]
On the other hand, in step S46, it is determined whether or not the position of the host vehicle is a specified port. If it is a specified port (YES in step S46), it is confirmed whether or not to return to the user 3 (step S46). Step S53).
Then, it is determined whether or not return has been designated (step S54). If not (NO in step S54), the process returns to step S47, and the above-described operation is repeated.
If it is determined in step S54 that the vehicle has been returned (YES in step S54), the process returns to the shared vehicle return process (step S55). The details of the return process will be described later with reference to the flowchart shown in FIG.
[0032]
(Re-ride procedure processing)
Next, with reference to the flowcharts shown in FIGS. 7 to 9, a description will be given of the re-boarding procedure processing for the shared vehicle transferred from step S52 in FIG. 6.
In FIG. 7, first, the user 3 who intends to get on again presents his / her user ID by holding the smart card over the card antenna of the shared vehicle 2, so that the control unit 21 of the shared vehicle 2 The ID is read and confirmed with the user ID stored at the time of lending (step S61).
Next, it is determined whether or not the presented user ID is correct (step S62). If the presented user ID is not correct (NO in step S62), the re-riding procedure processing ends.
[0033]
If the presented user ID is correct in step S62 (YES in step S62), the control unit 21 of the shared vehicle 2 unlocks the door key of the shared vehicle 2 (step S63) and rides the user 3 on. To give permission.
[0034]
Next, the control unit 21 of the shared vehicle 2 starts measuring the riding time after the door key is unlocked (Step S64).
Then, it is determined whether or not the riding time has elapsed 30 seconds (step S65). If the riding time has not elapsed 30 seconds (NO in step S65), the presence or absence of opening / closing of the door or seating provided on the seat is determined. The ride of the user 3 is confirmed by a sensor or the like that detects (step S66).
Then, it is determined whether or not the user 3 has boarded (step S67). If the user 3 has not yet boarded (NO in step S67), the process returns to step S65, and the above operation is repeated.
On the other hand, in step S65, if the user 3 has not boarded and the riding time has elapsed 30 seconds (YES in step S65), the door key is locked (step S69), and the re-boarding procedure process ends.
[0035]
Also, in step S67, when the user 3 is on board (YES in step S67), the control unit 21 of the shared vehicle 2 activates the in-vehicle terminal 22 and requests the onboard user 3 to input a PIN (step S67). Step S68).
Next, the process proceeds to step S70 in FIG. 8 to start measuring a PIN input allowable time, which is an allowable time for waiting for a PIN to be input (step S70).
Then, it is determined whether the permissible PIN input time has elapsed 5 minutes (step S71). If the 5 minutes have not passed yet (NO in step S71), the PIN input by the user 3 is confirmed (step S72). ).
[0036]
Next, it is determined whether or not the input PIN is correct (step S73). If the input PIN is not correct (NO in step S73), the number of incorrect PIN input is counted (step S74), and the counting is performed. It is determined whether the result is five or less (step S75).
Then, in step S75, if the counting result of the incorrect PIN input count is 5 or less (YES in step S75), a message prompting the correct PIN input is displayed on the display unit of the in-vehicle terminal 22 (step S76). Returning to S72, the above operation is repeated.
[0037]
On the other hand, in step S71, when the allowable PIN input time has elapsed 5 minutes (YES in step S71), or in step S75, the result of counting the number of incorrect PIN input times is more than 5 (in step S75). NO), the control unit 21 of the shared vehicle 2 mounts a message notifying that the user ID has been invalidated and that if the correct PIN is input, the shared vehicle 2 can be continuously used until it reaches the port 50. It is displayed on the display unit of the terminal 22 (step S77).
Further, the user 3 is made to confirm whether or not to continue using the shared vehicle 2 (step S78). If the user 3 desires to continue using the shared vehicle 2 (YES in step S78), the user 3 enters the user ID. An invalid flag indicating invalidation is set to "1", and the fact that an event that should invalidate the user ID has occurred is recorded (step S79).
[0038]
Then, the PIN input allowable time is reset (step S80), and the counting result of the number of incorrect PIN inputs is reset (step S81), and the process returns to step S70 to repeat the above operation.
Further, in step S73, it is determined whether or not the input PIN is correct. If the input PIN is correct (YES in step S73), the process proceeds to a vehicle use process shown in FIG. 6 (step S82).
[0039]
On the other hand, if the user 3 does not wish to continue using the shared vehicle 2 in step S78 (NO in step S78), the process proceeds to step S83 in FIG. 9 to determine whether the door is opened or closed or whether there is a seat provided on the seat. The getting off of the user 3 is confirmed by the detected sensor or the like (step S83).
Then, it is determined whether or not the user 3 gets off (step S84). If the user 3 has not got off (NO in step S84), the process returns to step S83, and the above operation is repeated.
[0040]
If the user 3 has got off the vehicle in step S84 (YES in step S84), the door key is locked (step S85).
Then, the control unit 21 of the shared vehicle 2 notifies the server 11 of the management center 1 that the user ID of the user 3 has been invalidated (Step S86).
Further, the server 11 of the management center 1 that has received the user ID invalidation notification from the control unit 21 of the shared vehicle 2 performs the process of invalidating the user ID (step S87), and is disposed at the nearest port 50. An instruction to collect the shared vehicle is issued to the staff of the vehicle shared use system (step S88), and the re-boarding procedure process ends.
[0041]
(Return processing)
Next, with reference to the flowchart shown in FIG. 10, a process corresponding to step S5 in FIG. 3, that is, the process of returning the shared vehicle shifted from step S55 in FIG. 6 will be described.
First, the control unit 21 of the shared vehicle 2 displays a return menu on the display unit of the in-vehicle terminal 22 (Step S91).
Then, the user 3 is caused to select a return menu, and a return input is executed (step S92).
Next, it checks the invalid flag of the user ID of the user 3 who intends to perform the return process, which is set in step S79 in FIG. 8 (step S93).
[0042]
The control unit 21 of the shared vehicle 2 determines whether the invalid flag of the user ID indicates invalid (step S94) and determines that the invalid flag of the user ID does not indicate invalid (NO in step S94). Then, the server 11 of the management center 1 is notified of the return processing (step S95).
Further, the server 11 of the management center 1 that has received the notification of return from the control unit 21 of the shared vehicle 2 performs a return confirmation process of the corresponding shared vehicle 2 (step S96), ends the return process, and terminates the return of the shared vehicle 2. Complete the loan.
[0043]
On the other hand, when the invalid flag of the user ID indicates invalid in step S94 (YES in step S94), the control unit 21 of the shared vehicle 2 transmits a message notifying that the user ID is invalid to the in-vehicle terminal 22. (Step S97), and notifies the server 11 of the management center 1 that the user ID of the user 3 has been invalidated together with the notification of the return processing (step S98).
Further, the server 11 of the management center 1 that has received the return notification and the user ID invalidation notification from the control unit 21 of the shared vehicle 2 performs the return confirmation processing of the corresponding shared vehicle 2 and the invalidation of the user ID. The process is performed (step S99), the return process ends, and the lending of the shared vehicle 2 is completed.
[0044]
Note that, in the present embodiment, the control unit 21 of the shared vehicle 2 constitutes a user ID number management unit. More specifically, steps S70 to S81 in FIG. 8 and steps S93, S94, S97, and S98 in FIG. 10 correspond to a user ID number management unit.
[0045]
Further, in the present embodiment, an example in which user authentication using a user ID and a PIN is used as a method for confirming a valid user in the vehicle shared use system has been described. In addition to a PIN that can be entered relatively easily using a key, a so-called password that contains an arbitrary character string and that is relatively difficult to decipher and imitate, such as a so-called password, indicates that the user is an authorized user. Any secret information that can be used to notify the computer and is predetermined in advance between the user and the vehicle sharing system may be used.
[0046]
As described above, according to the shared vehicle user management device of the present embodiment, when the user 3 temporarily gets off the shared vehicle 2 and then re-enters, for example, it is uniquely given to the user 3. If the user's eligibility to use the shared vehicle 2 is suspicious, for example, the entered PIN or password is not entered, or the entered PIN or password is incorrect, it is assumed that an event to invalidate the user ID has occurred. Then, although the invalidation flag for invalidating the user ID is set, the invalidation of the user ID is not performed immediately, and after confirming that the shared vehicle 2 is returned to the specified port 50, the invalidation flag is set. After confirmation, the user ID is invalidated. Thereby, the user 3 does not need to abandon the shared vehicle 2 on the road or on the way, and can return the shared vehicle 2 to the port 50.
[0047]
Therefore, the effect that the user 3 can prevent the occurrence of inconvenience on the road can be obtained, and the operator of the shared vehicle system can prevent the shared vehicle 2 from being parked on the road as an abandoned vehicle. The effect is obtained. In addition, since the number of shared vehicles 2 parked on the road as abandoned vehicles is reduced, an effect is obtained that the number of man-hours of staff of the vehicle shared use system for collecting abandoned vehicles can be reduced.
[0048]
【The invention's effect】
As described above, according to the shared vehicle user management device of the first aspect, even if an event that invalidates the user ID number occurs, the user ID number management unit can store the user ID number. Since the disabling is suspended until the condition of the shared vehicle satisfies the predetermined condition, the user does not need to abandon the vehicle on the road or on the way, and uses the shared vehicle until the condition of the shared vehicle satisfies the predetermined condition. can do.
Therefore, an effect is obtained that the user can prevent the occurrence of inconvenience on the go.
[0049]
According to the shared vehicle user management device according to claims 2 and 3, since the invalidation of the user ID number is suspended until the shared vehicle returns to the prescribed position, the user leaves the shared vehicle. Without returning to the specified position. In addition, the user ID number can be invalidated after the shared vehicle returns to the specified position without fail and is completely returned.
Therefore, the operator of the vehicle sharing system can prevent the shared vehicle from being parked on the road as an abandoned vehicle, and reduce the number of shared vehicles parked on the road as an abandoned vehicle, thereby recovering the abandoned vehicle. The effect that the man-hour of the staff of a joint use system can be reduced is acquired.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram illustrating a configuration of a shared vehicle system including a shared vehicle user management device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing ports used in the vehicle shared use system of the embodiment.
FIG. 3 is a flowchart showing a procedure of using a shared vehicle in the vehicle shared use system of the embodiment.
FIG. 4 is a flowchart showing a boarding procedure process for renting a shared vehicle to a user according to the embodiment.
FIG. 5 is a flowchart showing a boarding procedure process for lending a shared vehicle to a user according to the embodiment.
FIG. 6 is a flowchart showing a process of using the shared vehicle in the embodiment.
FIG. 7 is a flowchart showing a re-ride procedure for the user to re-enter the shared vehicle according to the embodiment;
FIG. 8 is a flowchart showing a re-ride procedure for the user to re-enter the shared vehicle in the embodiment.
FIG. 9 is a flowchart showing a re-ride procedure for the user to re-enter the shared vehicle according to the embodiment;
FIG. 10 is a flowchart showing a shared vehicle return process according to the embodiment.
[Explanation of symbols]
1 management center
2 Shared vehicles
3 users
4 user terminals
5 Communication network
11 Server
12 Communication device
21 Control unit
22 In-vehicle terminal
23 Communication antenna
24 Communication equipment
50 ports
S70 to S81, S93, S94, S97, S98 User ID number management means