JP2004234041A - 指紋照合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】指紋の情報が不鮮明な人に対して照合NGとなる機会を減らす。
【解決手段】入力指紋データを登録指紋データに対して照合を行う指紋照合装置において、入力指紋データが登録指紋データに対して第1のパーセント(95%)以上一致している場合、入力指紋データは登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する認定手段(S13〜S15)と、入力指紋データが登録指紋データに対して第2のパーセント(80%)未満でしか一致していない場合、入力指紋データは登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定する第2の認定手段(S7’、S8’、S15’)と、入力指紋データが登録指紋データに対して第2のパーセント以上第1のパーセント未満で一致する場合が連続してN回発生した時点で、その時点の入力指紋データを登録指紋データとして追加登録する追加登録手段(S7〜S12)とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】入力指紋データを登録指紋データに対して照合を行う指紋照合装置において、入力指紋データが登録指紋データに対して第1のパーセント(95%)以上一致している場合、入力指紋データは登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する認定手段(S13〜S15)と、入力指紋データが登録指紋データに対して第2のパーセント(80%)未満でしか一致していない場合、入力指紋データは登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定する第2の認定手段(S7’、S8’、S15’)と、入力指紋データが登録指紋データに対して第2のパーセント以上第1のパーセント未満で一致する場合が連続してN回発生した時点で、その時点の入力指紋データを登録指紋データとして追加登録する追加登録手段(S7〜S12)とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、個人判別の手段として用いられる指指紋照合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の指紋照合装置は、種々の警備機能確保のために用いられている。例えば、指紋照合装置をパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置と接続すれば、指紋照合によって、コンピュータ装置にログインするための個人認証を行うことができる。
【0003】
図7は、コンピュータ装置9に接続された従来の指紋照合装置1を示す全体構成図である。
【0004】
従来の指紋照合装置1は、最初に指紋データを登録し、その後、指紋センサ2のプリズム2a上に置かれた指の指紋画像が、先に登録された指紋データと一致するかを確認するための指紋照合処理を実行する。そして、その照合結果により、接続されているコンピュータ装置9へのログインの可否が決定されるものである。
【0005】
すなわち、コンピュータ装置9の表示器は「指置き」の案内を表示し、これに従って利用者が指をプリズム2a上に置くと、指に対して光を放射する光源2bと光源2bを制御する光源制御手段2cにより、撮像素子2dはその指の指紋画像を読み取る。指置き判定手段3が撮像素子2dからの出力に基づいて指が置かれていると判定すると、指紋照合手段4は入力された指紋データと登録指紋データとを照合し、両者が一致するかを判定する。
【0006】
両者が一致すれば通信装置8の通信によってコンピュータ装置9へのログインは成功し、コンピュータ装置9の表示器に「照合OK」が表示される。指紋データが不一致の場合はログイン失敗となり、「照合NG(Not Good)」が表示される。
【0007】
上述した図7に示した、指紋照合装置1とコンピュータ装置9とを備えたコンピュータ装置は、特許文献1の図6に開示されている。
【0008】
また、特許文献1の図1〜図5には、指紋照合装置とコンピュータ装置とを備えたコンピュータシステムであって、前記コンピュータ装置への不正アクセスを防止できるように様々な改良をしたコンピュータシステムが開示されている。
【0009】
また、特許文献2には、個人認識装置のログイン時の操作者の誤認識を少なくするために、操作者が誤認識された回数が規定回数を超えたことを検出すると、再登録処理により別指により指紋データを再登録すること要求することが開示されている。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−230554号公報
【0011】
【特許文献2】
特開2000−148690号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図7(上記特許文献1の図6)に示された指紋照合装置1では、コンピュータ装置9を実際に使用している利用者が指紋の情報が不鮮明な人であった場合や、季節の移り変わりにより指の状態が変化した場合、あらかじめ登録された登録指紋データと照合しても、照合結果不一致となってしまう問題がある。
【0013】
同様に、上記特許文献1の図1〜図5に示された指紋照合装置でも、コンピュータ装置を実際に使用している利用者が指紋の情報が不鮮明な人であった場合や、季節の移り変わりにより指の状態が変化した場合、あらかじめ登録された登録指紋データと照合しても、照合結果不一致となってしまう問題がある。
【0014】
また、上記特許文献2に開示された個人認識装置では、操作者が誤認識された回数が規定回数を超えた時点で、別指の指紋データの再登録を要求するものであり、別指の指紋データの再登録は面倒である。また、操作者が別指も指紋の情報が不鮮明な人であった場合や、季節の移り変わりにより別指の状態が変化した場合には、あらかじめ登録された登録指紋データと照合しても、照合結果不一致となってしまう問題がある。
【0015】
それ故、本発明の目的は、指紋の情報が不鮮明な人に対しても、季節の移り変わりにより状態が変化していく指に対しても、照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上することができるようにした指紋照合装置を提供することにある。
【0016】
本発明のもう一つの目的は、指紋の情報が不鮮明な人に対しても、季節の移り変わりにより状態が変化していく指に対しても、照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上することができるようにしたコンピュータシステムを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様によれば、指紋センサから入力された入力指紋データを読み取り、該入力指紋データをあらかじめ登録された登録指紋データに対して照合を行う指紋照合装置において、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第1のパーセント以上一致している場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する第1の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは前記第1のパーセントより小さい)未満でしか一致していない場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定する第2の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して前記第2のパーセント以上前記第1のパーセント未満で一致する場合が連続してN(Nは2以上の整数)回発生した時点で、その時点の入力指紋データを前記登録指紋データとして追加登録する追加登録手段とを備えたことを特徴とする指紋照合装置が得られる。
【0018】
本発明の第2の態様によれば、上述した第1の態様による指紋照合装置と、前記指紋照合装置に接続されたコンピュータ装置とを備えたコンピュータシステムにおいて、
前記指紋照合装置の前記第1の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが成功となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスが可能であり、
前記指紋照合装置の前記第2の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが失敗となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスは不可能であることを特徴とするコンピュータシステムが得られる。
【0019】
本発明の第3の態様によれば、指紋センサから入力された入力指紋データを読み取り、該入力指紋データをあらかじめ登録された登録指紋データに対して照合を行う指紋照合装置において、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第1のパーセント以上一致している場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する第1の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは前記第1のパーセントより小さい)未満でしか一致していない場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定する第2の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して前記第2のパーセント以上前記第1のパーセント未満で一致する場合が発生すると、その今回の入力指紋データを、前記第2のパーセント以上前記第1のパーセント未満で一致していた前回の入力指紋データと照合する確認照合手段と、
該確認照合手段による照合の結果、前記今回の入力指紋データが前記前回の入力指紋データと前記第1のパーセント以上で一致している場合、前記今回の入力指紋データを前記登録指紋データとして追加登録する追加登録手段とを備えたことを特徴とする指紋照合装置が得られる。
【0020】
本発明の第4の態様によれば、上述した第3の態様による指紋照合装置と、前記指紋照合装置に接続されたコンピュータ装置とを備えたコンピュータシステムにおいて、
前記指紋照合装置の前記第1の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが成功となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスが可能であり、
前記指紋照合装置の前記第2の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが失敗となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスは不可能であることを特徴とするコンピュータシステムが得られる。
【0021】
本発明の第5の態様によれば、指紋センサから入力された入力指紋データを読み取り、該入力指紋データをあらかじめ登録された登録指紋データに対して照合を行う指紋照合装置において、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第1のパーセント以上一致している場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する第1の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは前記第1のパーセントより小さい)未満でしか一致していない場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定する第2の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して前記第2のパーセント以上前記第1のパーセント未満で一致する場合が発生すると、その発生時間間隔を計数する時間間隔計数手段と、
前記発生時間間隔が既定値以下になると、その時点の入力指紋データを前記登録指紋データとして追加登録する追加登録手段とを備えたことを特徴とする指紋照合装置が得られる。
【0022】
本発明の第6の態様によれば、上述した第5の態様による指紋照合装置と、前記指紋照合装置に接続されたコンピュータ装置とを備えたコンピュータシステムにおいて、
前記指紋照合装置の前記第1の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが成功となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスが可能であり、
前記指紋照合装置の前記第2の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが失敗となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスは不可能であることを特徴とするコンピュータシステムが得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は本発明の第1の実施例による指紋照合装置の全体構成図であり、図2は図1の指紋照合装置の動作フローチャートである。
【0025】
図1において、1は指紋照合装置、2は指紋照合装置1の入力部を構成する指紋センサである。指紋センサ2は、検出対象である利用者の指を置くプリズム2a、プリズム2aに置かれた人の指に対して光を放出する発光ダイオード等の光源2b、光源2bの点灯、点減及び消灯を制御する光源制御手段2c、及びプリズム2aに置かれた指の指紋画像を撮影する撮像素子2dから構成される。3は撮像素子2dから出力された画像から指がプリズム2a上に置かれているかを判別する指置き判定手段、4は指置き判定手段3を介して入力される指紋画像から、指紋照合のためのアルゴリズムによって、検出するべき当人か、指紋照合した人があらかじめ登録されている人の内だれかなどの照合を実行し、その照合結果を出力する指紋照合手段、5は照合不一致を計数する計数手段である。8は指紋照合手段4での照合結果をコンピュータ装置9へ送信する等、コンピュータ装置9との通信をするインターフェースを構成する通信装置、10は指紋画像を登録する権限をもつシステム管理者である。
【0026】
次に、図2を参照して本実施例の動作について説明する。図2は指紋照合装置1によってコンピュータ装置9へのログイン認証を実施する手順を示すものである。
【0027】
まず、ステップS1でコンピュータ装置9の電源を投入して、コンピュータ装置9を立ち上げる。コンピュータ装置9が立ち上げられると、コンピュータ装置9から指紋照合装置1に対して、コンピュータ装置9へログイン認証するための「指紋照合開始」が送信される。そして、指紋照合装置1の通信装置8が、コンピュータ装置9からの「指紋照合開始」を受信すると、指紋照合装置1は指紋照合を開始する。すなわち、ステップS2で指紋センサ2の光源制御手段2cは、光源2bを点滅させて、コンピュータ装置9の表示器は、指紋照合装置1のプリズム2a上に指を置くように「指置き」の案内を表示する。そして、ステップS3で指置き判定手段3は、撮像素子2dからの出力画像に基づいて、プリズム2a上に指が置かれるのを待つ。指が置かれればステップS4へ進み、指置き判定手段3は撮像素子2dからの出力指紋画像を指紋照合手段4へ出力し、指紋照合手段4は指紋画像を取り込む。
【0028】
撮像素子2dからの出力指紋画像が指紋照合手段4へ出力されると、ステップS5で光源制御手段2cは光源2bを消灯する。また、コンピュータ装置9の表示器は、指紋照合装置1のプリズム2a上から指を離すように「指離し」の案内表示をする。これで、指紋照合手段4は入力された指紋画像(入力指紋データともいう)に基づいて、入力指紋データがあらかじめ登録されている登録指紋データと予め定められた第1のパーセント以上(図示の例では、95%以上)一致するかを確認する指紋照合処理を実行する。ステップS6で入力指紋データが登録指紋データと95%以上一致するかを判定する。
【0029】
ステップS6で指紋が95%以上一致しない場合はステップS6’へ進み、ステップS6’では入力指紋データが登録指紋データに対して予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは第1のパーセントより小さい)以上(図示の例では、80%以上)一致するかを確認する指紋照合処理を実行する。ここで、入力指紋データが登録指紋データに対して80%未満でしか一致していない場合、入力指紋データは登録指紋データとして登録された本人のものではないので、ステップS7’でコンピュータ装置9へのログインは失敗となり、以降のコンピュータ装置9へのアクセスを不可能とし、ステップS8’でコンピュータ装置9の表示器は、指紋照合結果が一致しないことを示す「照合NG」の案内表示をする。この際、好ましくは、「入力された指紋は登録された本人のものではない」との表示もする。ステップS15’で計数手段5の計数値をクリアする。
【0030】
このように、ステップS7’、S8’、S15’は、予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは前記第1のパーセントより小さい)未満でしか一致していない場合、入力指紋データは登録指紋データとして登録された本人のものではなく別人と認定する別人認定手段として作用する。
【0031】
指紋照合装置1の前記別人認定手段が、入力指紋データが登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定した場合に、コンピュータ装置9へのログインが失敗となり、以降のコンピュータ装置9へのアクセスが不可能である。
【0032】
ステップS6’で指紋が80%以上一致しない場合はステップS7へ進み、コンピュータ装置9へのログインは失敗となり、ステップS8でコンピュータ装置9の表示器は、指紋照合結果が一致しないことを示す「照合NG」の案内表示をする。ステップS9で計数手段5の計数値が累加される。ステップS10で計数値が所定値MAX(2以上の整数であればよい)よりも大になったかを判定し、所定値MAX以下であればステップS2へ戻り、ステップS2〜S6、S6’、S7〜S10を繰り返す。すなわち、指紋の情報が不鮮明な人は指紋データ登録時の指の状態と比べ指の状態が変化していると「照合NG」にしかならず、指置きの都度、計数手段5の計数値は大きくなって行く。
【0033】
そして、ステップS10において、計数値が所定値MAXよりも大になると、指紋画像の追加登録が必要と判定して、ステップS11でコンピュータ装置9の表示器に「指紋画像追加登録」の案内表示をして、ステップS12で計数手段5の計数値をクリアして、システム管理者10が現在の指紋画像を登録指紋データとして追加登録し終了する。新たに登録される指紋画像は現在の指紋画像を追加登録するので、利用者の指の状態による変化に対応することができる。
【0034】
このように、ステップS7〜S12は、入力指紋データが登録指紋データに対して第2のパーセント(80%)以上第1のパーセント(95%)未満で一致する場合が連続してN(Nは2以上の整数)回発生した時点で、その時点の入力指紋データを登録指紋データとして追加登録する追加登録手段として作用する。
【0035】
一方、ステップS6で指紋が95%以上一致と判定されると、ステップS13でコンピュータ装置9へのログインは成功となる。そして、ステップS14でコンピュータ装置9の表示器は、指紋照合結果が一致したことを示す「照合OK」の案内表示をして、ステップS15で計数手段5の計数値をクリアする。
【0036】
このように、ステップS13〜S15は、入力指紋データが登録指紋データに対して予め定められた第1のパーセント(95%)以上一致している場合、入力指紋データは登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する本人認定手段として作用する。
【0037】
指紋照合装置1の前記第1の認定手段が、入力指紋データが登録指紋データとして登録された本人のものであると認定した場合には、コンピュータ装置9へのログインが成功となり、以降のコンピュータ装置9へのアクセスが可能である。
【0038】
なお、この実施例では、コンピュータ装置9にログインするための個人認証をする指紋照合装置1について説明したが、これに限られるものではなく、警備用等のために個人判別の手段として用いられる指紋照合装置一般に適用可能である。これは、他の実施例についても同様である。
【0039】
なお、図2において、ステップS9は不一致発生回数計数手段を、ステップS10〜S12は指紋画像追加登録手段を構成している。このようにして、照合NGが連続して発生し、その回数が所定値MAXよりも大になると、そのときの指紋画像(指紋データ)を追加登録するようにしたため、追加登録後はあらかじめ登録されている指紋と照合するほかに現在の状態の指紋とも照合することが可能となる。
【0040】
以上説明したとおりこの発明の第1の実施例では、指紋照合の不一致が連続して発生した回数が所定値以上になると、指紋画像(指紋データ)を追加登録するようにしたので、今後はあらかじめ登録されている指紋と照合するほかに現在の状態の指紋とも照合することが可能となり、指紋の情報が不鮮明な人でも照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上することができる。
【0041】
図3は本発明の第2の実施例による指紋照合装置の全体構成図であり、図4は図3の指紋照合装置の動作フローチャートである。
【0042】
図3において、第1の実施例と同一符号は同一部分を示す。また、図3において、11はメモリ等で構成され、照合不一致時に、その指紋データを記憶するNG指紋データ保存装置である。
【0043】
次に、この第2の実施例の動作を図4を参照して説明する。
【0044】
ステップS1〜S6、S13〜S15に示す指紋照合及び照合OKのときの動作は第1の実施例と同様であり、また、ステップS7’、S8’、S15’の動作は第1の実施例と同様であるので、ステップS6’において、入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致する場合の動作について説明する。
【0045】
ステップS6’で、入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致したときは、ステップS7、S8で「照合NG」の表示をした後、ステップS16でNG指紋データ保存装置11に保存されている、80%以上95%未満で一致した前回の指置き時の指紋データとを照合する。
【0046】
この結果、両データが95%以上一致していれば、同一人物が繰り返し操作を試みていると判定し、ステップS9で計数手段5の計数値を累加する。ステップS10で計数値が所定値MAX以下と判定すると、ステップS17でその指紋データをNGデータ保存装置11に保存してステップS2へ戻る。また、計数値が所定値MAXより大きい場合は、ステップS11、S12で計数手段5の計数値をクリアと新しい指紋画像の追加を行なう。
【0047】
一方、ステップS16で、前回の指置き時の指紋データと95%以上で一致しなければ、コンピュータ装置9へログインしようとしている人は、別の人物に変わったと判定する。そして、ステップ18へ進み、計数手段5の計数値をクリアし、ステップS17でその指紋データをNG指紋データ保存装置11に保存してステップS2へ戻る。
【0048】
ここで、ステップS16は確認照合手段を、ステップS17はデータ保存手段を構成している。
【0049】
明確に言えば、ステップS16は、入力指紋データが登録指紋データに対して第2のパーセント(80%)以上第1のパーセント(95%)未満で一致する場合が発生すると、その今回の入力指紋データを、第2のパーセント(80%)以上第1のパーセント(95%)未満で一致していた前回の入力指紋データと照合する確認照合手段として作用する。
【0050】
ステップS11及びS12は、該確認照合手段による照合の結果、今回の入力指紋データが前回の入力指紋データと第1のパーセント(95%)以上で一致している場合、今回の入力指紋データを登録指紋データとして追加登録する追加登録手段として作用する。
【0051】
このようにして、その入力指紋データを前回の入力指紋データと確認照合し、その結果が一致すれば、今回の入力指紋データを追加登録するようにしたため、指紋の情報が不鮮明な人でも照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上できる。
【0052】
このように本発明の第2の実施例では、その入力指紋データを前回の入力指紋データと照合し、その結果一致と判定すると、今回の入力指紋データを追加登録するようにしたので、指紋の情報が不鮮明な人でも照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上することができる。
【0053】
図5は本発明の第3の実施例による指紋照合装置の全体構成図であり、図6は図5の指紋照合装置の動作フローチャートである。
【0054】
図5において、第1の実施例及び第2の実施例と同一符号は同一部分を示す。また、図5において、12は現在の時刻を認識するタイマ手段、13はメモリ等で構成され、照合不一致時にその発生時刻を記憶する時刻保存装置である。
【0055】
次に、この第3の実施例の動作を図6を参照して説明する。
【0056】
図6は、図4のステップS16をステップS19に置換し、ステップS17をステップS20に置換したものと同様であり、指紋画像追加登録の検出手順が異なるものである。
【0057】
そのため、相違する部分の動作についてだけ説明する。ステップS6’で、入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致した(以下、これも照合NGという)ときは、ステップS7,S8で「照合NG」の表示をした後、ステップS19で照合NG(入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致)の発生した時刻から、次に照合NG(入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致)が発生するまでの時間間隔が既定値以下かを、現在の時刻を認識するタイマ手段12及び照合不一致(入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致)時にその発生時刻を記憶する時刻保存装置13を参照して、判定する。
【0058】
この時間間隔が短ければ、同一人物が繰り返し操作をしていると判定し、ステップS9へ進んで計数手段5の計数値を累加する。ステップS10で計数値が所定値MAXより大きいと判定すると、ステップS20でその照合不一致が発生した時刻を記憶時刻保存装置13に保存してステップS2へ戻る。一方、S19で時間間隔が長ければ、その間にコンピュータ装置9へログインしようとしている人物は別の人物に変わったと判定し、計数手段5の計数値をクリアする。
【0059】
ここで、ステップS19は時間間隔計数手段を、S20は照合不一致時発生時刻記憶手段を構成する。なお、ここでの時間間隔の設定既定値は、一つだけに限られるものではなく、過去に照合NG(入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致)が発生したときの時間間隔を調べ、判定に最適となる時間間隔を設定してもよい。
【0060】
このようにして、照合NG(入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致)が発生し、その発生時間間隔が既定値以下になると、そのときの指紋データを追加登録するようにしたため、指紋の情報が不鮮明な人でも照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上できる。
【0061】
ここで、ステップS19及びS20は、入力指紋データが登録指紋データに対して第2のパーセント(80%)以上第1のパーセント(95%)未満で一致する場合が発生すると、その発生時間間隔を計数する時間間隔計数手段として作用する。
【0062】
ステップS11及びS12は、前記発生時間間隔が既定値以下になると、その時点の入力指紋データを登録指紋データとして追加登録する追加登録手段として作用する。
【0063】
以上のように本発明の第3の実施例では、指紋照合の不一致(入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致)が発生し、その発生時間間隔が既定値以下になると、その指紋データで追加登録するようにしたので、指紋の情報が不鮮明な人でも照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、指紋の情報が不鮮明な人に対しても、季節の移り変わりにより状態が変化していく指に対しても、照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上することができるようにした指紋照合装置及び該指紋照合装置を有するコンピュータシステムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による指紋照合装置の全体構成図である。
【図2】図1の指紋照合装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例による指紋照合装置の全体構成図である。
【図4】図3の指紋照合装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施例による指紋照合装置の全体構成図である。
【図6】図5の指紋照合装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】従来の指紋照合装置を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 指紋照合装置
2 指紋センサ
2a プリズム
2b 光源
2c 光源制御手段
2d 撮像素子
3 指置き判定手段
4 指紋照合手段
5 計数手段
8 通信装置
9 コンピュータ装置
10 システム管理者
11 NG指紋データ保存装置
12 タイマ手段
13 時刻保存装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、個人判別の手段として用いられる指指紋照合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の指紋照合装置は、種々の警備機能確保のために用いられている。例えば、指紋照合装置をパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置と接続すれば、指紋照合によって、コンピュータ装置にログインするための個人認証を行うことができる。
【0003】
図7は、コンピュータ装置9に接続された従来の指紋照合装置1を示す全体構成図である。
【0004】
従来の指紋照合装置1は、最初に指紋データを登録し、その後、指紋センサ2のプリズム2a上に置かれた指の指紋画像が、先に登録された指紋データと一致するかを確認するための指紋照合処理を実行する。そして、その照合結果により、接続されているコンピュータ装置9へのログインの可否が決定されるものである。
【0005】
すなわち、コンピュータ装置9の表示器は「指置き」の案内を表示し、これに従って利用者が指をプリズム2a上に置くと、指に対して光を放射する光源2bと光源2bを制御する光源制御手段2cにより、撮像素子2dはその指の指紋画像を読み取る。指置き判定手段3が撮像素子2dからの出力に基づいて指が置かれていると判定すると、指紋照合手段4は入力された指紋データと登録指紋データとを照合し、両者が一致するかを判定する。
【0006】
両者が一致すれば通信装置8の通信によってコンピュータ装置9へのログインは成功し、コンピュータ装置9の表示器に「照合OK」が表示される。指紋データが不一致の場合はログイン失敗となり、「照合NG(Not Good)」が表示される。
【0007】
上述した図7に示した、指紋照合装置1とコンピュータ装置9とを備えたコンピュータ装置は、特許文献1の図6に開示されている。
【0008】
また、特許文献1の図1〜図5には、指紋照合装置とコンピュータ装置とを備えたコンピュータシステムであって、前記コンピュータ装置への不正アクセスを防止できるように様々な改良をしたコンピュータシステムが開示されている。
【0009】
また、特許文献2には、個人認識装置のログイン時の操作者の誤認識を少なくするために、操作者が誤認識された回数が規定回数を超えたことを検出すると、再登録処理により別指により指紋データを再登録すること要求することが開示されている。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−230554号公報
【0011】
【特許文献2】
特開2000−148690号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図7(上記特許文献1の図6)に示された指紋照合装置1では、コンピュータ装置9を実際に使用している利用者が指紋の情報が不鮮明な人であった場合や、季節の移り変わりにより指の状態が変化した場合、あらかじめ登録された登録指紋データと照合しても、照合結果不一致となってしまう問題がある。
【0013】
同様に、上記特許文献1の図1〜図5に示された指紋照合装置でも、コンピュータ装置を実際に使用している利用者が指紋の情報が不鮮明な人であった場合や、季節の移り変わりにより指の状態が変化した場合、あらかじめ登録された登録指紋データと照合しても、照合結果不一致となってしまう問題がある。
【0014】
また、上記特許文献2に開示された個人認識装置では、操作者が誤認識された回数が規定回数を超えた時点で、別指の指紋データの再登録を要求するものであり、別指の指紋データの再登録は面倒である。また、操作者が別指も指紋の情報が不鮮明な人であった場合や、季節の移り変わりにより別指の状態が変化した場合には、あらかじめ登録された登録指紋データと照合しても、照合結果不一致となってしまう問題がある。
【0015】
それ故、本発明の目的は、指紋の情報が不鮮明な人に対しても、季節の移り変わりにより状態が変化していく指に対しても、照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上することができるようにした指紋照合装置を提供することにある。
【0016】
本発明のもう一つの目的は、指紋の情報が不鮮明な人に対しても、季節の移り変わりにより状態が変化していく指に対しても、照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上することができるようにしたコンピュータシステムを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様によれば、指紋センサから入力された入力指紋データを読み取り、該入力指紋データをあらかじめ登録された登録指紋データに対して照合を行う指紋照合装置において、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第1のパーセント以上一致している場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する第1の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは前記第1のパーセントより小さい)未満でしか一致していない場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定する第2の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して前記第2のパーセント以上前記第1のパーセント未満で一致する場合が連続してN(Nは2以上の整数)回発生した時点で、その時点の入力指紋データを前記登録指紋データとして追加登録する追加登録手段とを備えたことを特徴とする指紋照合装置が得られる。
【0018】
本発明の第2の態様によれば、上述した第1の態様による指紋照合装置と、前記指紋照合装置に接続されたコンピュータ装置とを備えたコンピュータシステムにおいて、
前記指紋照合装置の前記第1の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが成功となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスが可能であり、
前記指紋照合装置の前記第2の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが失敗となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスは不可能であることを特徴とするコンピュータシステムが得られる。
【0019】
本発明の第3の態様によれば、指紋センサから入力された入力指紋データを読み取り、該入力指紋データをあらかじめ登録された登録指紋データに対して照合を行う指紋照合装置において、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第1のパーセント以上一致している場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する第1の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは前記第1のパーセントより小さい)未満でしか一致していない場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定する第2の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して前記第2のパーセント以上前記第1のパーセント未満で一致する場合が発生すると、その今回の入力指紋データを、前記第2のパーセント以上前記第1のパーセント未満で一致していた前回の入力指紋データと照合する確認照合手段と、
該確認照合手段による照合の結果、前記今回の入力指紋データが前記前回の入力指紋データと前記第1のパーセント以上で一致している場合、前記今回の入力指紋データを前記登録指紋データとして追加登録する追加登録手段とを備えたことを特徴とする指紋照合装置が得られる。
【0020】
本発明の第4の態様によれば、上述した第3の態様による指紋照合装置と、前記指紋照合装置に接続されたコンピュータ装置とを備えたコンピュータシステムにおいて、
前記指紋照合装置の前記第1の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが成功となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスが可能であり、
前記指紋照合装置の前記第2の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが失敗となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスは不可能であることを特徴とするコンピュータシステムが得られる。
【0021】
本発明の第5の態様によれば、指紋センサから入力された入力指紋データを読み取り、該入力指紋データをあらかじめ登録された登録指紋データに対して照合を行う指紋照合装置において、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第1のパーセント以上一致している場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する第1の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは前記第1のパーセントより小さい)未満でしか一致していない場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定する第2の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して前記第2のパーセント以上前記第1のパーセント未満で一致する場合が発生すると、その発生時間間隔を計数する時間間隔計数手段と、
前記発生時間間隔が既定値以下になると、その時点の入力指紋データを前記登録指紋データとして追加登録する追加登録手段とを備えたことを特徴とする指紋照合装置が得られる。
【0022】
本発明の第6の態様によれば、上述した第5の態様による指紋照合装置と、前記指紋照合装置に接続されたコンピュータ装置とを備えたコンピュータシステムにおいて、
前記指紋照合装置の前記第1の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが成功となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスが可能であり、
前記指紋照合装置の前記第2の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが失敗となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスは不可能であることを特徴とするコンピュータシステムが得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は本発明の第1の実施例による指紋照合装置の全体構成図であり、図2は図1の指紋照合装置の動作フローチャートである。
【0025】
図1において、1は指紋照合装置、2は指紋照合装置1の入力部を構成する指紋センサである。指紋センサ2は、検出対象である利用者の指を置くプリズム2a、プリズム2aに置かれた人の指に対して光を放出する発光ダイオード等の光源2b、光源2bの点灯、点減及び消灯を制御する光源制御手段2c、及びプリズム2aに置かれた指の指紋画像を撮影する撮像素子2dから構成される。3は撮像素子2dから出力された画像から指がプリズム2a上に置かれているかを判別する指置き判定手段、4は指置き判定手段3を介して入力される指紋画像から、指紋照合のためのアルゴリズムによって、検出するべき当人か、指紋照合した人があらかじめ登録されている人の内だれかなどの照合を実行し、その照合結果を出力する指紋照合手段、5は照合不一致を計数する計数手段である。8は指紋照合手段4での照合結果をコンピュータ装置9へ送信する等、コンピュータ装置9との通信をするインターフェースを構成する通信装置、10は指紋画像を登録する権限をもつシステム管理者である。
【0026】
次に、図2を参照して本実施例の動作について説明する。図2は指紋照合装置1によってコンピュータ装置9へのログイン認証を実施する手順を示すものである。
【0027】
まず、ステップS1でコンピュータ装置9の電源を投入して、コンピュータ装置9を立ち上げる。コンピュータ装置9が立ち上げられると、コンピュータ装置9から指紋照合装置1に対して、コンピュータ装置9へログイン認証するための「指紋照合開始」が送信される。そして、指紋照合装置1の通信装置8が、コンピュータ装置9からの「指紋照合開始」を受信すると、指紋照合装置1は指紋照合を開始する。すなわち、ステップS2で指紋センサ2の光源制御手段2cは、光源2bを点滅させて、コンピュータ装置9の表示器は、指紋照合装置1のプリズム2a上に指を置くように「指置き」の案内を表示する。そして、ステップS3で指置き判定手段3は、撮像素子2dからの出力画像に基づいて、プリズム2a上に指が置かれるのを待つ。指が置かれればステップS4へ進み、指置き判定手段3は撮像素子2dからの出力指紋画像を指紋照合手段4へ出力し、指紋照合手段4は指紋画像を取り込む。
【0028】
撮像素子2dからの出力指紋画像が指紋照合手段4へ出力されると、ステップS5で光源制御手段2cは光源2bを消灯する。また、コンピュータ装置9の表示器は、指紋照合装置1のプリズム2a上から指を離すように「指離し」の案内表示をする。これで、指紋照合手段4は入力された指紋画像(入力指紋データともいう)に基づいて、入力指紋データがあらかじめ登録されている登録指紋データと予め定められた第1のパーセント以上(図示の例では、95%以上)一致するかを確認する指紋照合処理を実行する。ステップS6で入力指紋データが登録指紋データと95%以上一致するかを判定する。
【0029】
ステップS6で指紋が95%以上一致しない場合はステップS6’へ進み、ステップS6’では入力指紋データが登録指紋データに対して予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは第1のパーセントより小さい)以上(図示の例では、80%以上)一致するかを確認する指紋照合処理を実行する。ここで、入力指紋データが登録指紋データに対して80%未満でしか一致していない場合、入力指紋データは登録指紋データとして登録された本人のものではないので、ステップS7’でコンピュータ装置9へのログインは失敗となり、以降のコンピュータ装置9へのアクセスを不可能とし、ステップS8’でコンピュータ装置9の表示器は、指紋照合結果が一致しないことを示す「照合NG」の案内表示をする。この際、好ましくは、「入力された指紋は登録された本人のものではない」との表示もする。ステップS15’で計数手段5の計数値をクリアする。
【0030】
このように、ステップS7’、S8’、S15’は、予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは前記第1のパーセントより小さい)未満でしか一致していない場合、入力指紋データは登録指紋データとして登録された本人のものではなく別人と認定する別人認定手段として作用する。
【0031】
指紋照合装置1の前記別人認定手段が、入力指紋データが登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定した場合に、コンピュータ装置9へのログインが失敗となり、以降のコンピュータ装置9へのアクセスが不可能である。
【0032】
ステップS6’で指紋が80%以上一致しない場合はステップS7へ進み、コンピュータ装置9へのログインは失敗となり、ステップS8でコンピュータ装置9の表示器は、指紋照合結果が一致しないことを示す「照合NG」の案内表示をする。ステップS9で計数手段5の計数値が累加される。ステップS10で計数値が所定値MAX(2以上の整数であればよい)よりも大になったかを判定し、所定値MAX以下であればステップS2へ戻り、ステップS2〜S6、S6’、S7〜S10を繰り返す。すなわち、指紋の情報が不鮮明な人は指紋データ登録時の指の状態と比べ指の状態が変化していると「照合NG」にしかならず、指置きの都度、計数手段5の計数値は大きくなって行く。
【0033】
そして、ステップS10において、計数値が所定値MAXよりも大になると、指紋画像の追加登録が必要と判定して、ステップS11でコンピュータ装置9の表示器に「指紋画像追加登録」の案内表示をして、ステップS12で計数手段5の計数値をクリアして、システム管理者10が現在の指紋画像を登録指紋データとして追加登録し終了する。新たに登録される指紋画像は現在の指紋画像を追加登録するので、利用者の指の状態による変化に対応することができる。
【0034】
このように、ステップS7〜S12は、入力指紋データが登録指紋データに対して第2のパーセント(80%)以上第1のパーセント(95%)未満で一致する場合が連続してN(Nは2以上の整数)回発生した時点で、その時点の入力指紋データを登録指紋データとして追加登録する追加登録手段として作用する。
【0035】
一方、ステップS6で指紋が95%以上一致と判定されると、ステップS13でコンピュータ装置9へのログインは成功となる。そして、ステップS14でコンピュータ装置9の表示器は、指紋照合結果が一致したことを示す「照合OK」の案内表示をして、ステップS15で計数手段5の計数値をクリアする。
【0036】
このように、ステップS13〜S15は、入力指紋データが登録指紋データに対して予め定められた第1のパーセント(95%)以上一致している場合、入力指紋データは登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する本人認定手段として作用する。
【0037】
指紋照合装置1の前記第1の認定手段が、入力指紋データが登録指紋データとして登録された本人のものであると認定した場合には、コンピュータ装置9へのログインが成功となり、以降のコンピュータ装置9へのアクセスが可能である。
【0038】
なお、この実施例では、コンピュータ装置9にログインするための個人認証をする指紋照合装置1について説明したが、これに限られるものではなく、警備用等のために個人判別の手段として用いられる指紋照合装置一般に適用可能である。これは、他の実施例についても同様である。
【0039】
なお、図2において、ステップS9は不一致発生回数計数手段を、ステップS10〜S12は指紋画像追加登録手段を構成している。このようにして、照合NGが連続して発生し、その回数が所定値MAXよりも大になると、そのときの指紋画像(指紋データ)を追加登録するようにしたため、追加登録後はあらかじめ登録されている指紋と照合するほかに現在の状態の指紋とも照合することが可能となる。
【0040】
以上説明したとおりこの発明の第1の実施例では、指紋照合の不一致が連続して発生した回数が所定値以上になると、指紋画像(指紋データ)を追加登録するようにしたので、今後はあらかじめ登録されている指紋と照合するほかに現在の状態の指紋とも照合することが可能となり、指紋の情報が不鮮明な人でも照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上することができる。
【0041】
図3は本発明の第2の実施例による指紋照合装置の全体構成図であり、図4は図3の指紋照合装置の動作フローチャートである。
【0042】
図3において、第1の実施例と同一符号は同一部分を示す。また、図3において、11はメモリ等で構成され、照合不一致時に、その指紋データを記憶するNG指紋データ保存装置である。
【0043】
次に、この第2の実施例の動作を図4を参照して説明する。
【0044】
ステップS1〜S6、S13〜S15に示す指紋照合及び照合OKのときの動作は第1の実施例と同様であり、また、ステップS7’、S8’、S15’の動作は第1の実施例と同様であるので、ステップS6’において、入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致する場合の動作について説明する。
【0045】
ステップS6’で、入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致したときは、ステップS7、S8で「照合NG」の表示をした後、ステップS16でNG指紋データ保存装置11に保存されている、80%以上95%未満で一致した前回の指置き時の指紋データとを照合する。
【0046】
この結果、両データが95%以上一致していれば、同一人物が繰り返し操作を試みていると判定し、ステップS9で計数手段5の計数値を累加する。ステップS10で計数値が所定値MAX以下と判定すると、ステップS17でその指紋データをNGデータ保存装置11に保存してステップS2へ戻る。また、計数値が所定値MAXより大きい場合は、ステップS11、S12で計数手段5の計数値をクリアと新しい指紋画像の追加を行なう。
【0047】
一方、ステップS16で、前回の指置き時の指紋データと95%以上で一致しなければ、コンピュータ装置9へログインしようとしている人は、別の人物に変わったと判定する。そして、ステップ18へ進み、計数手段5の計数値をクリアし、ステップS17でその指紋データをNG指紋データ保存装置11に保存してステップS2へ戻る。
【0048】
ここで、ステップS16は確認照合手段を、ステップS17はデータ保存手段を構成している。
【0049】
明確に言えば、ステップS16は、入力指紋データが登録指紋データに対して第2のパーセント(80%)以上第1のパーセント(95%)未満で一致する場合が発生すると、その今回の入力指紋データを、第2のパーセント(80%)以上第1のパーセント(95%)未満で一致していた前回の入力指紋データと照合する確認照合手段として作用する。
【0050】
ステップS11及びS12は、該確認照合手段による照合の結果、今回の入力指紋データが前回の入力指紋データと第1のパーセント(95%)以上で一致している場合、今回の入力指紋データを登録指紋データとして追加登録する追加登録手段として作用する。
【0051】
このようにして、その入力指紋データを前回の入力指紋データと確認照合し、その結果が一致すれば、今回の入力指紋データを追加登録するようにしたため、指紋の情報が不鮮明な人でも照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上できる。
【0052】
このように本発明の第2の実施例では、その入力指紋データを前回の入力指紋データと照合し、その結果一致と判定すると、今回の入力指紋データを追加登録するようにしたので、指紋の情報が不鮮明な人でも照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上することができる。
【0053】
図5は本発明の第3の実施例による指紋照合装置の全体構成図であり、図6は図5の指紋照合装置の動作フローチャートである。
【0054】
図5において、第1の実施例及び第2の実施例と同一符号は同一部分を示す。また、図5において、12は現在の時刻を認識するタイマ手段、13はメモリ等で構成され、照合不一致時にその発生時刻を記憶する時刻保存装置である。
【0055】
次に、この第3の実施例の動作を図6を参照して説明する。
【0056】
図6は、図4のステップS16をステップS19に置換し、ステップS17をステップS20に置換したものと同様であり、指紋画像追加登録の検出手順が異なるものである。
【0057】
そのため、相違する部分の動作についてだけ説明する。ステップS6’で、入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致した(以下、これも照合NGという)ときは、ステップS7,S8で「照合NG」の表示をした後、ステップS19で照合NG(入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致)の発生した時刻から、次に照合NG(入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致)が発生するまでの時間間隔が既定値以下かを、現在の時刻を認識するタイマ手段12及び照合不一致(入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致)時にその発生時刻を記憶する時刻保存装置13を参照して、判定する。
【0058】
この時間間隔が短ければ、同一人物が繰り返し操作をしていると判定し、ステップS9へ進んで計数手段5の計数値を累加する。ステップS10で計数値が所定値MAXより大きいと判定すると、ステップS20でその照合不一致が発生した時刻を記憶時刻保存装置13に保存してステップS2へ戻る。一方、S19で時間間隔が長ければ、その間にコンピュータ装置9へログインしようとしている人物は別の人物に変わったと判定し、計数手段5の計数値をクリアする。
【0059】
ここで、ステップS19は時間間隔計数手段を、S20は照合不一致時発生時刻記憶手段を構成する。なお、ここでの時間間隔の設定既定値は、一つだけに限られるものではなく、過去に照合NG(入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致)が発生したときの時間間隔を調べ、判定に最適となる時間間隔を設定してもよい。
【0060】
このようにして、照合NG(入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致)が発生し、その発生時間間隔が既定値以下になると、そのときの指紋データを追加登録するようにしたため、指紋の情報が不鮮明な人でも照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上できる。
【0061】
ここで、ステップS19及びS20は、入力指紋データが登録指紋データに対して第2のパーセント(80%)以上第1のパーセント(95%)未満で一致する場合が発生すると、その発生時間間隔を計数する時間間隔計数手段として作用する。
【0062】
ステップS11及びS12は、前記発生時間間隔が既定値以下になると、その時点の入力指紋データを登録指紋データとして追加登録する追加登録手段として作用する。
【0063】
以上のように本発明の第3の実施例では、指紋照合の不一致(入力指紋データが登録指紋データに対して80%以上95%未満で一致)が発生し、その発生時間間隔が既定値以下になると、その指紋データで追加登録するようにしたので、指紋の情報が不鮮明な人でも照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、指紋の情報が不鮮明な人に対しても、季節の移り変わりにより状態が変化していく指に対しても、照合NGとなる機会を減らし、本人識別率を向上することができるようにした指紋照合装置及び該指紋照合装置を有するコンピュータシステムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による指紋照合装置の全体構成図である。
【図2】図1の指紋照合装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例による指紋照合装置の全体構成図である。
【図4】図3の指紋照合装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施例による指紋照合装置の全体構成図である。
【図6】図5の指紋照合装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】従来の指紋照合装置を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 指紋照合装置
2 指紋センサ
2a プリズム
2b 光源
2c 光源制御手段
2d 撮像素子
3 指置き判定手段
4 指紋照合手段
5 計数手段
8 通信装置
9 コンピュータ装置
10 システム管理者
11 NG指紋データ保存装置
12 タイマ手段
13 時刻保存装置
Claims (6)
- 指紋センサから入力された入力指紋データを読み取り、該入力指紋データをあらかじめ登録された登録指紋データに対して照合を行う指紋照合装置において、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第1のパーセント以上一致している場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する第1の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは前記第1のパーセントより小さい)未満でしか一致していない場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定する第2の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して前記第2のパーセント以上前記第1のパーセント未満で一致する場合が連続してN(Nは2以上の整数)回発生した時点で、その時点の入力指紋データを前記登録指紋データとして追加登録する追加登録手段とを備えたことを特徴とする指紋照合装置。 - 請求項1に記載の指紋照合装置と、前記指紋照合装置に接続されたコンピュータ装置とを備えたコンピュータシステムにおいて、
前記指紋照合装置の前記第1の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが成功となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスが可能であり、
前記指紋照合装置の前記第2の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが失敗となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスは不可能であることを特徴とするコンピュータシステム。 - 指紋センサから入力された入力指紋データを読み取り、該入力指紋データをあらかじめ登録された登録指紋データに対して照合を行う指紋照合装置において、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第1のパーセント以上一致している場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する第1の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは前記第1のパーセントより小さい)未満でしか一致していない場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定する第2の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して前記第2のパーセント以上前記第1のパーセント未満で一致する場合が発生すると、その今回の入力指紋データを、前記第2のパーセント以上前記第1のパーセント未満で一致していた前回の入力指紋データと照合する確認照合手段と、
該確認照合手段による照合の結果、前記今回の入力指紋データが前記前回の入力指紋データと前記第1のパーセント以上で一致している場合、前記今回の入力指紋データを前記登録指紋データとして追加登録する追加登録手段とを備えたことを特徴とする指紋照合装置。 - 請求項3に記載の指紋照合装置と、前記指紋照合装置に接続されたコンピュータ装置とを備えたコンピュータシステムにおいて、
前記指紋照合装置の前記第1の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが成功となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスが可能であり、
前記指紋照合装置の前記第2の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが失敗となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスは不可能であることを特徴とするコンピュータシステム。 - 指紋センサから入力された入力指紋データを読み取り、該入力指紋データをあらかじめ登録された登録指紋データに対して照合を行う指紋照合装置において、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第1のパーセント以上一致している場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定する第1の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して予め定められた第2のパーセント(この第2のパーセントは前記第1のパーセントより小さい)未満でしか一致していない場合、前記入力指紋データは前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定する第2の認定手段と、
前記入力指紋データが前記登録指紋データに対して前記第2のパーセント以上前記第1のパーセント未満で一致する場合が発生すると、その発生時間間隔を計数する時間間隔計数手段と、
前記発生時間間隔が既定値以下になると、その時点の入力指紋データを前記登録指紋データとして追加登録する追加登録手段とを備えたことを特徴とする指紋照合装置。 - 請求項5に記載の指紋照合装置と、前記指紋照合装置に接続されたコンピュータ装置とを備えたコンピュータシステムにおいて、
前記指紋照合装置の前記第1の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものであると認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが成功となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスが可能であり、
前記指紋照合装置の前記第2の認定手段が、前記入力指紋データが前記登録指紋データとして登録された本人のものではないと認定した場合に、前記コンピュータ装置へのログインが失敗となり、以降の前記コンピュータ装置へのアクセスは不可能であることを特徴とするコンピュータシステム。
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