JP2004232522A - 給油口連動安全システム - Google Patents
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Abstract
【課題】給油口を開いた状態でのエンジン始動やエンジン稼動を防止する給油口連動安全システムを提供すること。
【解決手段】給油口連動安全システム10は、給油口の開閉を検出する給油口開閉検出手段111と、運転者がエンジンを始動しようとしているか否かを検出するエンジン始動意志検出手段113と、運転者によるエンジン始動動作にもかかわらずエンジンの始動を禁止することが可能なエンジン始動禁止手段114と、これらを制御する制御手段112とを有する。制御手段112は、給油口開閉検出手段111により給油口が開いているのを検出し、かつエンジン始動意志検出手段113により運転者がエンジンを始動しようとしているのを検出したら、エンジン始動禁止手段114によりエンジンの始動を禁止するように制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】給油口連動安全システム10は、給油口の開閉を検出する給油口開閉検出手段111と、運転者がエンジンを始動しようとしているか否かを検出するエンジン始動意志検出手段113と、運転者によるエンジン始動動作にもかかわらずエンジンの始動を禁止することが可能なエンジン始動禁止手段114と、これらを制御する制御手段112とを有する。制御手段112は、給油口開閉検出手段111により給油口が開いているのを検出し、かつエンジン始動意志検出手段113により運転者がエンジンを始動しようとしているのを検出したら、エンジン始動禁止手段114によりエンジンの始動を禁止するように制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のエンジン用燃料を給油口から給油する際にエンジンが稼働するのを防ぐことが可能な給油口連動安全システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料タンクへ燃料を給油する給油口の開閉に関する給油口連動安全システムは、電磁誘導型のトランスポンダ素子を用いて燃料キャップの装着の有無を判断するキャップ装着判断手段と、エンジン停止から設定待ち時間の間に一旦外された燃料キャップが装着されていない場合に報知指令を報知手段に出すキャップ閉め忘れ防止制御手段とを有していた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−254671号公報(第3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の給油口に関する給油口連動安全システムでは、キャップの閉め忘れ防止や盗難防止には役立つものの、エンジンが稼動している状態でも給油可能であり、また給油口が開いたままであってもエンジン始動が可能であったため、車両の給油時において燃料が飛散したり、給油口が開いたままで車両が走り出してしまうなどのおそれがあった。さらに近年広まりつつあるセルフ型ガソリン・スタンドの場合、専門サービスマンによる給油でなく一般運転者が給油するため、上記不具合も頻発するおそれがある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、給油口を開口した状態でのエンジン始動やエンジン稼動による不具合の発生を防止する給油口連動安全システムを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の給油口連動安全システムは、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、エンジンを始動しようとしているか否かを検出するエンジン始動意志検出手段と、エンジン始動動作を禁止することが可能なエンジン始動禁止手段と、給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出し、かつエンジン始動意志検出手段がエンジンを始動しようとしていることを検出した場合に、エンジン始動禁止手段がエンジンの始動を禁止するように制御する制御手段とを備えた構成を有している。
【0006】
この構成により、給油口が開いた状態でエンジンを始動しようとした場合に、エンジンを始動できないようにすることが可能な給油口連動安全システムを提供することができる。
【0007】
また、本発明の給油口連動安全システムは、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、エンジンを始動しようとしているか否かを検出するエンジン始動意志検出手段と、エンジン始動動作を禁止することが可能なエンジン始動禁止手段と、給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出し、かつエンジン始動意志検出手段がエンジンを始動しようとしていることを検出した場合に、エンジン始動禁止手段がエンジンの始動を禁止するように制御する制御手段とを備えるとともに、エンジンの始動を禁止するように制御する場合に、エンジン始動不可である旨の情報を通知する安全通知手段を備えた構成を有している。
【0008】
この構成により、給油口が開いた状態でエンジンを始動しようとした場合に、エンジンを始動できない給油口連動安全システムを提供することができる。また、このエンジン始動の禁止時に、運転者にエンジン始動不可である旨の情報が通知され、運転者がエンジンが始動しないことの原因を知ることができ、慌てたり不安になるおそれがなくなる。
【0009】
また、本発明の給油口連動安全システムは、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、エンジンを始動しようとしているか否かを検出するエンジン始動意志検出手段と、所定の警告を与えることが可能な警告手段と、給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出し、かつエンジン始動意志検出手段がエンジンを始動しようとしていることを検出した場合に、警告手段により所定の警告を発するように制御する制御手段とを備えた構成を有している。
【0010】
この構成により、給油口を開いた状態でエンジンを始動しようとした場合に、「エンジンを始動しないようにしてください。」などの所定の警告を運転者に対して発することができ、これにより運転者がエンジン始動動作を直ちにやめることが可能となる。
【0011】
また、本発明の給油口連動安全システムは、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、エンジンが稼動中であるか否かを検出するエンジン稼動検出手段と、所定の警告を与えることが可能な警告手段と、給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出した場合に、車速検出手段が車両の移動を検出したとき、またはエンジン稼動検出手段がエンジン稼動中であることを検出したときは、それぞれの検出結果に応じて警告手段により所定の警告を発するように制御する制御手段とを備えた構成を有している。
【0012】
この構成により、給油口が開いた状態の場合、車両が移動しエンジンが稼動中であるときには、運転者に対して「速やかに車両を停止してエンジンを停止するようにしてください。」とか「速やかに給油口を閉めるようにしてください。」などの所定の警告を発することができ、給油口を開いたままで給油したり、走行したりすることを防ぐことが可能となる。
【0013】
また、本発明の給油口連動安全システムは、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、エンジンが稼動中であるか否かを検出するエンジン稼動検出手段と、エンジンを停止させることが可能なエンジン停止手段と、給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出した場合に、車速検出手段から受け取った車速により車両が停止していると判断し、かつエンジン稼動検出手段がエンジン稼動中であることを判断したときは、エンジン停止手段によりエンジンを停止するように制御する制御手段とを備えた構成を有している。
【0014】
この構成により、給油口が開口状態にある場合、車両が停止しエンジンが稼動中であるときは、エンジンが停止され、給油口を開口したままでのエンジン稼動を防止することが可能となる。
【0015】
また、本発明の給油口連動安全システムは、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、エンジンが稼動中であるか否かを検出するエンジン稼動検出手段と、エンジンを停止させることが可能なエンジン停止手段と、給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出した場合に、車速検出手段から受け取った車速により車両が停止していると判断し、かつエンジン稼動検出手段がエンジン稼動中であることを判断したときは、エンジン停止手段によりエンジンを停止するように制御する制御手段とを備えるとともに、エンジンを停止するように制御するときには、エンジン停止の情報を通知する安全通知手段を備えた構成を有している。
【0016】
この構成により、給油口が開口状態にある場合、車両が停止しエンジンが稼動中であるときは、エンジンを停止させ、給油口を開口したままでのエンジン稼動を防止することが可能となる。また、このエンジン停止時に、運転者に対してエンジン停止した旨の情報が通知され、運転者が自身の意志にかかわらずエンジンが停止した原因を知ることができ、慌てたり不安になったりすることがなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において実質的に同一の部分については同じ番号を付し、その部分が先の説明と同様である場合にはそれ以降の説明を省略する。
【0018】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態の給油口連動安全システム10は、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段111と、外部からの信号によってエンジンの始動を禁止することが可能なエンジン始動禁止手段114と、運転者がエンジンを始動する意志をもってエンジンを始動し始めたことを検出するエンジン始動意志検出手段113と、給油口開閉検出手段111およびエンジン始動意志検出手段113からの検出信号を受けてこれらを監視しエンジン始動禁止手段114を制御する制御手段112とを備えている。
【0019】
上記本発明の第1の実施の形態の給油口連動安全システム10の動作を図2のタイムチャートに基づいて説明する。
制御手段112は、常時、給油口開閉検出手段111により給油口が開いているか否かを監視している(ステップ100)。運転者が給油所へ立ち寄り、給油しようとして給油口を開くと、制御手段112は、給油口開閉検出手段111から給油口が開口した旨の信号を受け取る(ステップ101)。なお、制御手段112は、この開口信号を受けた以降も給油口開閉検出手段111により給油口の開閉の監視を続ける(ステップ102からステップ103)。
【0020】
そして、この給油口の開口状態検出中に、運転者が不用意にエンジンを始動しようとイグニッションスイッチをスタータの位置へ回すと、エンジン始動意志検出手段113がこれを検出し(ステップ104)、制御手段112へエンジン始動意志を検出した旨の信号を送る。
【0021】
制御手段112は、エンジン始動意志の信号を受けとると(ステップ105)、エンジンの始動禁止信号をエンジン始動禁止手段114へ送る(ステップ106)。この信号を受け取ったエンジン始動禁止手段114は、上記運転者のイグニッション・キーによるエンジン始動動作にもかかわらず、これを無視し、エンジンが始動されるのを禁止する(ステップ107)。したがって、給油口が開いている限りは、エンジンが始動されることはない。
【0022】
上記エンジン始動禁止処理以降も、制御手段112は、給油口開閉検出手段111により給油口の開閉を監視し続ける(ステップ108からステップ109まで)。ここで、エンジンがかからないことから運転者がエンジンを始動すべきでないと気づいてイグニッション・キーを戻すと、エンジン始動意志検出手段113がエンジン始動意志が消滅したことを検出し(ステップ110)、その旨の信号を制御手段112へ送る。
【0023】
制御手段112では、エンジン始動意志の消滅を検出するか、または給油口開閉検出手段111から給油口が閉口されたことを検出したときは(ステップ111)、エンジン始動禁止手段114に始動許可の信号を送る(ステップ112)結果、エンジン始動禁止手段114は、エンジン始動許可状態となる(ステップ113)。
なお、この後も給油口開閉検出手段111による給油口が開いているか否かの検出が続行される(ステップ114)。
【0024】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態の給油口連動安全システムによれば、給油口が開いた状態のままエンジンを始動しようとした場合、エンジンの始動を禁止し、給油口が開いたままでエンジンを始動するのを防止することが可能となる。
【0025】
次に、本発明の第2の実施の形態の給油口連動安全システムにつき説明する。
図3に示すように、給油口連動安全システム20は、図1の第1の実施の形態の給油口連動安全システム10のエンジン始動禁止手段114の代わりに、警告手段115を用いた点が上記給油口連動安全システム10と相違する。この警告手段115としては、警告を音声出力するスピーカーあるいは光が点滅するランプ等を用いる。
【0026】
上記本発明の第2の実施の形態の給油口連動安全システム20の動作を図4のタイムチャートに基づいて説明する。
制御手段112は、常時、給油口開閉検出手段111により給油口が開いているか否かを監視している(ステップ201)。運転者が給油所へ立ち寄り、給油しようとして給油口を開くと、制御手段112は、給油口開閉検出手段111から給油口が開口した旨の信号を受け取る(ステップ202)。なお、制御手段112は、給油口の開口信号を受けた以降も給油口開閉検出手段111により給油口の開閉の監視を続ける(ステップ203からステップ204)。
【0027】
そして、この給油口の開口状態検出中に、運転者が不用意にエンジンを始動しようとイグニッションスイッチをスタータの位置へ回すと、エンジン始動意志検出手段113がこれを検出し(ステップ205)、制御手段112へエンジン始動意志を検出した旨の信号を送る。
【0028】
制御手段112は、エンジン始動意志の信号を受けとると(ステップ206)、エンジンを始動しないようする旨の警告を発するトリガーとなる信号を警告手段115へ送る(ステップ207)。この信号を受け取った警告手段115は、運転者にスピーカー等を利用してエンジン始動を停止するように警告する(ステップ208)。これにより、運転者はイグニッション・キーを直ちにエンジン非始動位置へ戻することができ、給油口が開口している間にエンジンが始動されるのを防ぐことが可能となる。
【0029】
上記エンジン始動禁止処理以降も、制御手段112は、給油口開閉検出手段111により給油口の開閉を監視し続ける(ステップ209からステップ210まで)。そして、エンジン始動意志検出手段113がエンジン始動意志が消滅したことを検出し(ステップ211)、その旨の信号を制御手段112へ送る。
【0030】
制御手段112では、エンジン始動意志の消滅を検出するか、または給油口開閉検出手段111から給油口が閉口されたことを検出したときは(ステップ212)、警告手段115に警告停止の信号を送る結果(ステップ213)、警告手段115は、運転者への上記警告を停止する(ステップ214)。
なお、この後も給油口開閉検出手段111による給油口が開いているか否かの検出が続行される(ステップ215)。
【0031】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態の給油口連動安全システムによれば、給油口が開かれた状態のままエンジンを始動しようとした場合、警告手段115が運転者に対してエンジンを始動しないように警告を発することができ、この結果運転者がエンジン始動を直ちに中止することを可能とし、給油口が開いたままでエンジンを始動するのを防止することが可能となる。
【0032】
次に、本発明の第3の実施の形態の給油口連動安全システムにつき説明する。
図5に示すように、給油口連動安全システム30は、図5の第2の実施の形態の給油口連動安全システム20のエンジン始動意志検出手段113の代わりに、車両の速度を検出する車速検出手段116と、エンジンが稼動しているか停止しているかを検出するエンジン稼動検出手段117とを用いた点が給油口連動安全システム20と相違する。
【0033】
上記本発明の第3の実施の形態の給油口連動安全システム30の動作を図6のタイムチャートに基づいて説明する。
制御手段112は、常時、給油口開閉検出手段111により給油口が開いているか否かを監視している(ステップ301)。運転者が給油所へ立ち寄り、給油しようとして給油口を開くと、制御手段112は、給油口開閉検出手段111から給油口が開口した旨の信号を受け取り(ステップ302)、直ちに警告準備モードに入る。
【0034】
そして、制御装置112は、車速検出手段116で検出した車速信号から車両が停止しておらず車両が移動中であることを検出したら(ステップ303)、警告手段115へ信号を送り、警告手段115により車両が給油口を開いたまま移動中であるメッセージや、車両を速やかに停車して給油口を閉じるようにすることを促すメッセージを運転者に伝える(ステップ304)。
またその時、制御手段112は、エンジン稼動検出手段117によりエンジンが稼動中であることを検出したときは(ステップ305)、警告手段115へ信号を送り、警告手段115によりエンジンが稼動中であることを知らせるメッセージや、エンジンを停止させることを促すメッセージを運転者に伝える(ステップ306)。
【0035】
制御手段112は、給油口開閉検出手段111によりさらに給油口の開閉を監視する(ステップ307からステップ308まで)。
この間に、警告手段115は、制御手段112が車速検出手段116により車両が停止したことを検出した場合、またはエンジン稼動検出手段117によりエンジンが停止したことを検出した場合には、各場合に対する警告をそれぞれ停止するが、給油口開閉検出手段111により給油口が閉じられたことを検出した場合には(ステップ309)、警告手段115によるすべての警告を停止する(ステップ310)。
その後、制御手段112は、給油口開閉検出手段111によりさらに給油口の開閉を監視し続ける(ステップ311)。
【0036】
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態の給油口連動安全システム30によれば、給油口が開かれた状態で、車両が移動中または移動してしまった場合、エンジンが稼動中または始動してしまった場合、あるいはエンジン稼動中や車両移動中に給油口を開けてしまった場合、それらの各状態を運転者に適切に知らせることが可能となる。
【0037】
次に、本発明の第4の実施の形態の給油口連動安全システムにつき説明する。
図7に示すように、給油口連動安全システム40は、図5の第3の実施の形態の給油口連動安全システム30の警告手段115の代わりに、エンジン自動停止手段(エンジン停止手段)118を用いた点が給油口連動安全システム30と相違する。
【0038】
上記本発明の第4の実施の形態の給油口連動安全システム40の動作を、図8のタイムチャートに基づき説明する。
制御手段112は、常時、給油口開閉検出手段111により給油口が開いているか否かを監視している(ステップ401)。運転者が給油所へ立ち寄り、給油しようと給油口を開くと、制御手段112は、給油口開閉検出手段111から給油口が開口した旨の信号を受け取り(ステップ402)、直ちに自動停止準備モードに入る。
【0039】
この自動停止準備モード中、制御装置112は、車速検出手段116で検出した車速信号から車両が停止中であるか否か検出しており(ステップ403)、またエンジン稼動検出手段117で検出したエンジン稼働信号からエンジンが稼動中であるか否かを検出している(ステップ404)。
そして、制御装置112は、車速検出手段116で検出した車速信号から車両が停止していることを検出し、かつエンジン稼動検出手段117で検出したエンジン稼働信号からエンジンが稼動中であることを検出した場合は(ステップ405)、エンジン自動停止手段118に対しエンジン停止指示信号を出力する(ステップ406)。
【0040】
エンジン自動停止手段118がこのエンジン停止指示信号を受け取ったときは、エンジンを自動的に停止する(ステップ407)。ただし、このエンジン自動停止にあっては、それまで稼動していたエンジンを停止するだけであり、次回のエンジン始動を禁止するわけではない。
【0041】
その後も制御手段112は、給油口開閉検出手段111により給油口の開閉を検出し続け(ステップ408からステップ409まで)、給油口が閉じられたことを検出した場合(ステップ410)、エンジン自動停止手段118に対し始動許可信号を送る(ステップ411)。この信号を受けたエンジン自動停止手段118は、その後いつでもエンジンを始動することを許可する(ステップ412)。
また、制御手段112は、給油口開閉検出手段111により給油口の開閉を検出し続ける(ステップ413)。
【0042】
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態の給油口連動安全システム40によれば、給油口が開かれた状態において、車両が停止していれば、エンジンが稼動中であっても、自動的にエンジンを停止させることが可能となる。
【0043】
なお、本発明の給油口連動安全システムにあっては、上記各実施の形態に限定されることとなく、以下のような修正や変更等を施すことが可能である。
たとえば、第1の実施の形態の給油口連動安全システムにおいてエンジン始動禁止手段114にてエンジンの始動を禁止するように制御する場合に、また第4の実施の形態の給油口連動安全システムにおいてエンジン自動停止手段118によりエンジンを自動停止するように制御する場合に、それらの旨の情報を音声出力またはランプの点滅等で運転者に通知する安全通知手段を設けるようにしてもよい。このようにすれば、運転者がエンジンに異常が発生したと勘違いして慌てたり不安になったりするのを防ぐことが可能となる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明は、給油口を開いた状態でのエンジン始動や稼動を防止する給油口連動安全システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の給油口連動安全システムの構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態の給油口連動安全システムの動作を説明するタイムチャート
【図3】本発明の第2の実施の形態の給油口連動安全システムの構成を示すブロック図
【図4】本発明の第2の実施の形態の給油口連動安全システムの動作を説明するタイムチャート
【図5】本発明の第3の実施の形態の給油口連動安全システムの構成を示すブロック図
【図6】本発明の第3の実施の形態の給油口連動安全システムの動作を説明するタイムチャート
【図7】本発明の第4の実施の形態の給油口連動安全システムの構成を示すブロック図
【図8】本発明の第4の実施の形態の給油口連動安全システムの動作を説明するタイムチャート
【符号の説明】
10、20、30、40 給油口連動安全システム
111 給油口開閉検出手段
112 制御手段
113 エンジン始動意志検出手段
114 エンジン始動禁止手段
115 警告手段
116 車速検出手段
117 エンジン稼動検出手段
118 エンジン自動停止手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のエンジン用燃料を給油口から給油する際にエンジンが稼働するのを防ぐことが可能な給油口連動安全システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料タンクへ燃料を給油する給油口の開閉に関する給油口連動安全システムは、電磁誘導型のトランスポンダ素子を用いて燃料キャップの装着の有無を判断するキャップ装着判断手段と、エンジン停止から設定待ち時間の間に一旦外された燃料キャップが装着されていない場合に報知指令を報知手段に出すキャップ閉め忘れ防止制御手段とを有していた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−254671号公報(第3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の給油口に関する給油口連動安全システムでは、キャップの閉め忘れ防止や盗難防止には役立つものの、エンジンが稼動している状態でも給油可能であり、また給油口が開いたままであってもエンジン始動が可能であったため、車両の給油時において燃料が飛散したり、給油口が開いたままで車両が走り出してしまうなどのおそれがあった。さらに近年広まりつつあるセルフ型ガソリン・スタンドの場合、専門サービスマンによる給油でなく一般運転者が給油するため、上記不具合も頻発するおそれがある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、給油口を開口した状態でのエンジン始動やエンジン稼動による不具合の発生を防止する給油口連動安全システムを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の給油口連動安全システムは、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、エンジンを始動しようとしているか否かを検出するエンジン始動意志検出手段と、エンジン始動動作を禁止することが可能なエンジン始動禁止手段と、給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出し、かつエンジン始動意志検出手段がエンジンを始動しようとしていることを検出した場合に、エンジン始動禁止手段がエンジンの始動を禁止するように制御する制御手段とを備えた構成を有している。
【0006】
この構成により、給油口が開いた状態でエンジンを始動しようとした場合に、エンジンを始動できないようにすることが可能な給油口連動安全システムを提供することができる。
【0007】
また、本発明の給油口連動安全システムは、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、エンジンを始動しようとしているか否かを検出するエンジン始動意志検出手段と、エンジン始動動作を禁止することが可能なエンジン始動禁止手段と、給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出し、かつエンジン始動意志検出手段がエンジンを始動しようとしていることを検出した場合に、エンジン始動禁止手段がエンジンの始動を禁止するように制御する制御手段とを備えるとともに、エンジンの始動を禁止するように制御する場合に、エンジン始動不可である旨の情報を通知する安全通知手段を備えた構成を有している。
【0008】
この構成により、給油口が開いた状態でエンジンを始動しようとした場合に、エンジンを始動できない給油口連動安全システムを提供することができる。また、このエンジン始動の禁止時に、運転者にエンジン始動不可である旨の情報が通知され、運転者がエンジンが始動しないことの原因を知ることができ、慌てたり不安になるおそれがなくなる。
【0009】
また、本発明の給油口連動安全システムは、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、エンジンを始動しようとしているか否かを検出するエンジン始動意志検出手段と、所定の警告を与えることが可能な警告手段と、給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出し、かつエンジン始動意志検出手段がエンジンを始動しようとしていることを検出した場合に、警告手段により所定の警告を発するように制御する制御手段とを備えた構成を有している。
【0010】
この構成により、給油口を開いた状態でエンジンを始動しようとした場合に、「エンジンを始動しないようにしてください。」などの所定の警告を運転者に対して発することができ、これにより運転者がエンジン始動動作を直ちにやめることが可能となる。
【0011】
また、本発明の給油口連動安全システムは、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、エンジンが稼動中であるか否かを検出するエンジン稼動検出手段と、所定の警告を与えることが可能な警告手段と、給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出した場合に、車速検出手段が車両の移動を検出したとき、またはエンジン稼動検出手段がエンジン稼動中であることを検出したときは、それぞれの検出結果に応じて警告手段により所定の警告を発するように制御する制御手段とを備えた構成を有している。
【0012】
この構成により、給油口が開いた状態の場合、車両が移動しエンジンが稼動中であるときには、運転者に対して「速やかに車両を停止してエンジンを停止するようにしてください。」とか「速やかに給油口を閉めるようにしてください。」などの所定の警告を発することができ、給油口を開いたままで給油したり、走行したりすることを防ぐことが可能となる。
【0013】
また、本発明の給油口連動安全システムは、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、エンジンが稼動中であるか否かを検出するエンジン稼動検出手段と、エンジンを停止させることが可能なエンジン停止手段と、給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出した場合に、車速検出手段から受け取った車速により車両が停止していると判断し、かつエンジン稼動検出手段がエンジン稼動中であることを判断したときは、エンジン停止手段によりエンジンを停止するように制御する制御手段とを備えた構成を有している。
【0014】
この構成により、給油口が開口状態にある場合、車両が停止しエンジンが稼動中であるときは、エンジンが停止され、給油口を開口したままでのエンジン稼動を防止することが可能となる。
【0015】
また、本発明の給油口連動安全システムは、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、エンジンが稼動中であるか否かを検出するエンジン稼動検出手段と、エンジンを停止させることが可能なエンジン停止手段と、給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出した場合に、車速検出手段から受け取った車速により車両が停止していると判断し、かつエンジン稼動検出手段がエンジン稼動中であることを判断したときは、エンジン停止手段によりエンジンを停止するように制御する制御手段とを備えるとともに、エンジンを停止するように制御するときには、エンジン停止の情報を通知する安全通知手段を備えた構成を有している。
【0016】
この構成により、給油口が開口状態にある場合、車両が停止しエンジンが稼動中であるときは、エンジンを停止させ、給油口を開口したままでのエンジン稼動を防止することが可能となる。また、このエンジン停止時に、運転者に対してエンジン停止した旨の情報が通知され、運転者が自身の意志にかかわらずエンジンが停止した原因を知ることができ、慌てたり不安になったりすることがなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において実質的に同一の部分については同じ番号を付し、その部分が先の説明と同様である場合にはそれ以降の説明を省略する。
【0018】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態の給油口連動安全システム10は、燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段111と、外部からの信号によってエンジンの始動を禁止することが可能なエンジン始動禁止手段114と、運転者がエンジンを始動する意志をもってエンジンを始動し始めたことを検出するエンジン始動意志検出手段113と、給油口開閉検出手段111およびエンジン始動意志検出手段113からの検出信号を受けてこれらを監視しエンジン始動禁止手段114を制御する制御手段112とを備えている。
【0019】
上記本発明の第1の実施の形態の給油口連動安全システム10の動作を図2のタイムチャートに基づいて説明する。
制御手段112は、常時、給油口開閉検出手段111により給油口が開いているか否かを監視している(ステップ100)。運転者が給油所へ立ち寄り、給油しようとして給油口を開くと、制御手段112は、給油口開閉検出手段111から給油口が開口した旨の信号を受け取る(ステップ101)。なお、制御手段112は、この開口信号を受けた以降も給油口開閉検出手段111により給油口の開閉の監視を続ける(ステップ102からステップ103)。
【0020】
そして、この給油口の開口状態検出中に、運転者が不用意にエンジンを始動しようとイグニッションスイッチをスタータの位置へ回すと、エンジン始動意志検出手段113がこれを検出し(ステップ104)、制御手段112へエンジン始動意志を検出した旨の信号を送る。
【0021】
制御手段112は、エンジン始動意志の信号を受けとると(ステップ105)、エンジンの始動禁止信号をエンジン始動禁止手段114へ送る(ステップ106)。この信号を受け取ったエンジン始動禁止手段114は、上記運転者のイグニッション・キーによるエンジン始動動作にもかかわらず、これを無視し、エンジンが始動されるのを禁止する(ステップ107)。したがって、給油口が開いている限りは、エンジンが始動されることはない。
【0022】
上記エンジン始動禁止処理以降も、制御手段112は、給油口開閉検出手段111により給油口の開閉を監視し続ける(ステップ108からステップ109まで)。ここで、エンジンがかからないことから運転者がエンジンを始動すべきでないと気づいてイグニッション・キーを戻すと、エンジン始動意志検出手段113がエンジン始動意志が消滅したことを検出し(ステップ110)、その旨の信号を制御手段112へ送る。
【0023】
制御手段112では、エンジン始動意志の消滅を検出するか、または給油口開閉検出手段111から給油口が閉口されたことを検出したときは(ステップ111)、エンジン始動禁止手段114に始動許可の信号を送る(ステップ112)結果、エンジン始動禁止手段114は、エンジン始動許可状態となる(ステップ113)。
なお、この後も給油口開閉検出手段111による給油口が開いているか否かの検出が続行される(ステップ114)。
【0024】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態の給油口連動安全システムによれば、給油口が開いた状態のままエンジンを始動しようとした場合、エンジンの始動を禁止し、給油口が開いたままでエンジンを始動するのを防止することが可能となる。
【0025】
次に、本発明の第2の実施の形態の給油口連動安全システムにつき説明する。
図3に示すように、給油口連動安全システム20は、図1の第1の実施の形態の給油口連動安全システム10のエンジン始動禁止手段114の代わりに、警告手段115を用いた点が上記給油口連動安全システム10と相違する。この警告手段115としては、警告を音声出力するスピーカーあるいは光が点滅するランプ等を用いる。
【0026】
上記本発明の第2の実施の形態の給油口連動安全システム20の動作を図4のタイムチャートに基づいて説明する。
制御手段112は、常時、給油口開閉検出手段111により給油口が開いているか否かを監視している(ステップ201)。運転者が給油所へ立ち寄り、給油しようとして給油口を開くと、制御手段112は、給油口開閉検出手段111から給油口が開口した旨の信号を受け取る(ステップ202)。なお、制御手段112は、給油口の開口信号を受けた以降も給油口開閉検出手段111により給油口の開閉の監視を続ける(ステップ203からステップ204)。
【0027】
そして、この給油口の開口状態検出中に、運転者が不用意にエンジンを始動しようとイグニッションスイッチをスタータの位置へ回すと、エンジン始動意志検出手段113がこれを検出し(ステップ205)、制御手段112へエンジン始動意志を検出した旨の信号を送る。
【0028】
制御手段112は、エンジン始動意志の信号を受けとると(ステップ206)、エンジンを始動しないようする旨の警告を発するトリガーとなる信号を警告手段115へ送る(ステップ207)。この信号を受け取った警告手段115は、運転者にスピーカー等を利用してエンジン始動を停止するように警告する(ステップ208)。これにより、運転者はイグニッション・キーを直ちにエンジン非始動位置へ戻することができ、給油口が開口している間にエンジンが始動されるのを防ぐことが可能となる。
【0029】
上記エンジン始動禁止処理以降も、制御手段112は、給油口開閉検出手段111により給油口の開閉を監視し続ける(ステップ209からステップ210まで)。そして、エンジン始動意志検出手段113がエンジン始動意志が消滅したことを検出し(ステップ211)、その旨の信号を制御手段112へ送る。
【0030】
制御手段112では、エンジン始動意志の消滅を検出するか、または給油口開閉検出手段111から給油口が閉口されたことを検出したときは(ステップ212)、警告手段115に警告停止の信号を送る結果(ステップ213)、警告手段115は、運転者への上記警告を停止する(ステップ214)。
なお、この後も給油口開閉検出手段111による給油口が開いているか否かの検出が続行される(ステップ215)。
【0031】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態の給油口連動安全システムによれば、給油口が開かれた状態のままエンジンを始動しようとした場合、警告手段115が運転者に対してエンジンを始動しないように警告を発することができ、この結果運転者がエンジン始動を直ちに中止することを可能とし、給油口が開いたままでエンジンを始動するのを防止することが可能となる。
【0032】
次に、本発明の第3の実施の形態の給油口連動安全システムにつき説明する。
図5に示すように、給油口連動安全システム30は、図5の第2の実施の形態の給油口連動安全システム20のエンジン始動意志検出手段113の代わりに、車両の速度を検出する車速検出手段116と、エンジンが稼動しているか停止しているかを検出するエンジン稼動検出手段117とを用いた点が給油口連動安全システム20と相違する。
【0033】
上記本発明の第3の実施の形態の給油口連動安全システム30の動作を図6のタイムチャートに基づいて説明する。
制御手段112は、常時、給油口開閉検出手段111により給油口が開いているか否かを監視している(ステップ301)。運転者が給油所へ立ち寄り、給油しようとして給油口を開くと、制御手段112は、給油口開閉検出手段111から給油口が開口した旨の信号を受け取り(ステップ302)、直ちに警告準備モードに入る。
【0034】
そして、制御装置112は、車速検出手段116で検出した車速信号から車両が停止しておらず車両が移動中であることを検出したら(ステップ303)、警告手段115へ信号を送り、警告手段115により車両が給油口を開いたまま移動中であるメッセージや、車両を速やかに停車して給油口を閉じるようにすることを促すメッセージを運転者に伝える(ステップ304)。
またその時、制御手段112は、エンジン稼動検出手段117によりエンジンが稼動中であることを検出したときは(ステップ305)、警告手段115へ信号を送り、警告手段115によりエンジンが稼動中であることを知らせるメッセージや、エンジンを停止させることを促すメッセージを運転者に伝える(ステップ306)。
【0035】
制御手段112は、給油口開閉検出手段111によりさらに給油口の開閉を監視する(ステップ307からステップ308まで)。
この間に、警告手段115は、制御手段112が車速検出手段116により車両が停止したことを検出した場合、またはエンジン稼動検出手段117によりエンジンが停止したことを検出した場合には、各場合に対する警告をそれぞれ停止するが、給油口開閉検出手段111により給油口が閉じられたことを検出した場合には(ステップ309)、警告手段115によるすべての警告を停止する(ステップ310)。
その後、制御手段112は、給油口開閉検出手段111によりさらに給油口の開閉を監視し続ける(ステップ311)。
【0036】
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態の給油口連動安全システム30によれば、給油口が開かれた状態で、車両が移動中または移動してしまった場合、エンジンが稼動中または始動してしまった場合、あるいはエンジン稼動中や車両移動中に給油口を開けてしまった場合、それらの各状態を運転者に適切に知らせることが可能となる。
【0037】
次に、本発明の第4の実施の形態の給油口連動安全システムにつき説明する。
図7に示すように、給油口連動安全システム40は、図5の第3の実施の形態の給油口連動安全システム30の警告手段115の代わりに、エンジン自動停止手段(エンジン停止手段)118を用いた点が給油口連動安全システム30と相違する。
【0038】
上記本発明の第4の実施の形態の給油口連動安全システム40の動作を、図8のタイムチャートに基づき説明する。
制御手段112は、常時、給油口開閉検出手段111により給油口が開いているか否かを監視している(ステップ401)。運転者が給油所へ立ち寄り、給油しようと給油口を開くと、制御手段112は、給油口開閉検出手段111から給油口が開口した旨の信号を受け取り(ステップ402)、直ちに自動停止準備モードに入る。
【0039】
この自動停止準備モード中、制御装置112は、車速検出手段116で検出した車速信号から車両が停止中であるか否か検出しており(ステップ403)、またエンジン稼動検出手段117で検出したエンジン稼働信号からエンジンが稼動中であるか否かを検出している(ステップ404)。
そして、制御装置112は、車速検出手段116で検出した車速信号から車両が停止していることを検出し、かつエンジン稼動検出手段117で検出したエンジン稼働信号からエンジンが稼動中であることを検出した場合は(ステップ405)、エンジン自動停止手段118に対しエンジン停止指示信号を出力する(ステップ406)。
【0040】
エンジン自動停止手段118がこのエンジン停止指示信号を受け取ったときは、エンジンを自動的に停止する(ステップ407)。ただし、このエンジン自動停止にあっては、それまで稼動していたエンジンを停止するだけであり、次回のエンジン始動を禁止するわけではない。
【0041】
その後も制御手段112は、給油口開閉検出手段111により給油口の開閉を検出し続け(ステップ408からステップ409まで)、給油口が閉じられたことを検出した場合(ステップ410)、エンジン自動停止手段118に対し始動許可信号を送る(ステップ411)。この信号を受けたエンジン自動停止手段118は、その後いつでもエンジンを始動することを許可する(ステップ412)。
また、制御手段112は、給油口開閉検出手段111により給油口の開閉を検出し続ける(ステップ413)。
【0042】
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態の給油口連動安全システム40によれば、給油口が開かれた状態において、車両が停止していれば、エンジンが稼動中であっても、自動的にエンジンを停止させることが可能となる。
【0043】
なお、本発明の給油口連動安全システムにあっては、上記各実施の形態に限定されることとなく、以下のような修正や変更等を施すことが可能である。
たとえば、第1の実施の形態の給油口連動安全システムにおいてエンジン始動禁止手段114にてエンジンの始動を禁止するように制御する場合に、また第4の実施の形態の給油口連動安全システムにおいてエンジン自動停止手段118によりエンジンを自動停止するように制御する場合に、それらの旨の情報を音声出力またはランプの点滅等で運転者に通知する安全通知手段を設けるようにしてもよい。このようにすれば、運転者がエンジンに異常が発生したと勘違いして慌てたり不安になったりするのを防ぐことが可能となる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明は、給油口を開いた状態でのエンジン始動や稼動を防止する給油口連動安全システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の給油口連動安全システムの構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態の給油口連動安全システムの動作を説明するタイムチャート
【図3】本発明の第2の実施の形態の給油口連動安全システムの構成を示すブロック図
【図4】本発明の第2の実施の形態の給油口連動安全システムの動作を説明するタイムチャート
【図5】本発明の第3の実施の形態の給油口連動安全システムの構成を示すブロック図
【図6】本発明の第3の実施の形態の給油口連動安全システムの動作を説明するタイムチャート
【図7】本発明の第4の実施の形態の給油口連動安全システムの構成を示すブロック図
【図8】本発明の第4の実施の形態の給油口連動安全システムの動作を説明するタイムチャート
【符号の説明】
10、20、30、40 給油口連動安全システム
111 給油口開閉検出手段
112 制御手段
113 エンジン始動意志検出手段
114 エンジン始動禁止手段
115 警告手段
116 車速検出手段
117 エンジン稼動検出手段
118 エンジン自動停止手段
Claims (6)
- 燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、エンジンを始動しようとしているか否かを検出するエンジン始動意志検出手段と、エンジン始動動作を禁止することが可能なエンジン始動禁止手段と、前記給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出し、かつ前記エンジン始動意志検出手段が前記エンジンを始動しようとしていることを検出した場合に、前記エンジン始動禁止手段が前記エンジンの始動を禁止するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする給油口連動安全システム。
- 前記エンジンの始動を禁止するように制御する場合に、エンジン始動不可である旨の情報を通知する安全通知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の給油口連動安全システム。
- 燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、エンジンを始動しようとしているか否かを検出するエンジン始動意志検出手段と、所定の警告を与えることが可能な警告手段と、前記給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出し、かつ前記エンジン始動意志検出手段が前記エンジンを始動しようとしていることを検出した場合に、前記警告手段により前記所定の警告を発するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする給油口連動安全システム。
- 燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、エンジンが稼動中であるか否かを検出するエンジン稼動検出手段と、所定の警告を与えることが可能な警告手段と、前記給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出した場合に、前記車速検出手段が車両の移動を検出したとき、または前記エンジン稼動検出手段がエンジン稼動中であることを検出したときは、それぞれの前記検出結果に応じて前記警告手段により前記所定の警告を発するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする給油口連動安全システム。
- 燃料の給油口が開いているか否かを検出する給油口開閉検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、エンジンが稼動中であるか否かを検出するエンジン稼動検出手段と、エンジンを停止させることが可能なエンジン停止手段と、前記給油口開閉検出手段が給油口の開口を検出した場合に、前記車速検出手段から受け取った車速により車両が停止していると判断し、かつ前記エンジン稼動検出手段がエンジン稼動中であることを判断したときは、前記エンジン停止手段により前記エンジンを停止するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする給油口連動安全システム。
- 前記エンジンを停止するように制御するときには、エンジン停止の情報を通知する安全通知手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の給油口連動安全システム。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103879289A (zh) * | 2014-04-02 | 2014-06-25 | 广东亿纬赛恩斯新能源系统有限公司 | 一种车辆的安全启动的方法 |
CN104670038A (zh) * | 2014-12-24 | 2015-06-03 | 山东新大洋电动车有限公司 | 一种电动汽车用集成式动力总成系统 |
CN106915255A (zh) * | 2017-02-24 | 2017-07-04 | 宁波吉利汽车研究开发有限公司 | 一种用于车辆的加油控制方法及系统 |
CN108060984A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-05-22 | 刘剑 | 车辆的汽油箱与熄火联动装置 |
-
2003
- 2003-01-29 JP JP2003020522A patent/JP2004232522A/ja active Pending
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